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 可愛いの魔法 (〆)/2067


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581: 永瀬ひな季 [×]
2023-06-25 21:08:32



そういうものですか?──…えっあっ、フォロバ!?わあぁ、もっと感謝ですよ~…!
( アイドルとしてのお仕事はもちろん大好きだけれど、同じくらい両立させたい恋心。フォローできただけで本日の収穫は得られたも同然だったゆえにフォローバックされるとは思わず、フォローしてわりと直後に来た通知に画面の前でぱあぁと表情を明るくさせてはエネルギーの補給は満タンを超えて。相手に促されると「はーい!」と背景に花舞うようにご機嫌そうに立ち上がればスマホを仕舞い込んで、扉を開けた牧さんに「良いことでもありました?」なんて聞かれる始末。人差し指を唇に添えながら内緒だなんて伝えるけれどどう見ても浮かれた様子。後にその表情が困惑に歪むなんて誰も知らずに── )
えへへ、内緒です!今日も頑張ろっと。

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( / 収録後まで飛ばしてしまっても構いません◎ )




582: 逆巻 傑 [×]
2023-06-25 21:51:22



( 気合十分の少女は危なげなく仕事をこなし、撮影は順調に進んでゆく。自身の役目である化粧直しをしたり、見学していた位置も年も近い男性スタッフに話し掛けられて小声で会話を交わしたりはしたものの、大半の時間をライトに照らされるアイドルを眺めて過ごせば、退屈を感じる暇もなく終了を知らせる声が響き渡って。凭れていた壁から身を離し、帰宅するべく出入口に向けて一歩目を踏み出したところへ、背後から聞こえた「あ…!」という焦りの滲む声に呼び止められて振り返る。その先では今日の収録の合間に知り合ったスタッフが青ざめていて、聞けば重要書類をどこかに置き忘れてしまったとのこと。そのまま放って帰るのも寝覚めが悪く、これも何かの縁かと探し物の手伝いを申し出ては、捜索場所の分担のみ簡単に取り決めて早々とスタジオを後にして )

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(/ お言葉に甘えて飛ばさせていただきました!収録後に何かしたいやりとりがあったなら申し訳ございません。その場合は書き直しますので、お手数ですが背後までお伝えくださいますようお願い致します…! )




583: 永瀬ひな季 [×]
2023-06-25 23:39:57



お疲れ様でしたっ。…、
( 滞りなく収録が行われ無事に終了とする声が響いては、まだひよっこな立場として共演した方々にぺこぺこと頭を下げていく。一通り挨拶を済ませたところで自然と相手のことを探してみるけれど、既にスタジオにその姿はなく華奢な肩を落胆で落としては、衣装から制服へ着替えるべく現場を後にし。楽屋に戻り着替えを済ませたなら、snsを開いてみるけれどあまり浮上しないとの言葉通り早速更新なんてこともされておらず、帰る前に話したかったなあ、なんて残念そうに楽屋を出て──とぼとぼ、と気を落とした足取りで建物から出たその直後のことだった。「ながっ永瀬さん!お疲れ様、やっぱりここで仕事だったんだね。」通行を阻むように目の前に立ったのはこの頃学校でもやたらと付き纏ってくる同級生。双眸を瞬いて足を止めては少し後退しつつ、なんでここに、と思うけれど下手な対応はできない。困ったように眉尻を垂らしながらも笑顔での対応をするけれど、同級生はペラペラと制服に化粧してるのも可愛いねだとか、ヘアオイルの香りに気付いたのか、いい匂いだねとか話しかけてくる、正直早く帰りたい )
わっ…わあ、偶然だね~…?

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( / 大丈夫です、ありがとうございます* )




584: 逆巻 傑 [×]
2023-06-26 01:08:51



( 建物内を探し回り、目当ての重要書類が見つかったのは鍵の掛かった引き出しの中。詰まるところ紛失でも何でもなく、ただ厳重に保管したのを忘れていただけという結末に安堵と骨折り損の大息を吐いたなら、これまた顔を青くしながら何かお詫びをと食い下がってくるスタッフに丁重に断りを入れ、今度こそ気持ちよく帰宅するべく荷物を抱え。そのまま真っ直ぐ玄関ロビーのドアを抜けると、正面に女子高校生と何やら彼女に熱心に話し掛けている男子高校生の姿が目に入り。その現場を少し横にずれて通り過ぎようとしたところで、女子生徒の方が自身の顧客のアイドルであると認識しては、まだ帰っていなかったのかと何の気なしに横目で様子を窺う。その雰囲気がどうにも級友との和やかな談笑には見えなければ、直前に人助けをしていた影響か自然と足が二人の方に向き、少女の隣に立って同じ制服を着た男子生徒を一瞥して )
──…水瀬さん。お疲れ様です。…お知り合いすか?




585: 永瀬ひな季 [×]
2023-06-26 01:55:26



あっ…お疲れ様です!
( 一向にこの場を切り抜けられる気がせず、背後からの足音も気が付かずに同級生に捕まったままその熱量に怯んで肩を竦めていれば、ふいに斜め上から名前を呼ぶ聞き馴染んだ声にぱちり双眸を瞬かせる。ぱ、と顔をその方向へ上げたなら、やっぱり彼だった。まだ残っていたことの驚きはありつつも、大人が介入することへの安堵でほっとした表情を見せて。一瞬だけ同級生は怯んだかのようにも見えたけれど帰る気配はない。「えっと、同じ学校の人なんですけど…最近ファンになってくれたとかで、」とはいえクラスが違えば大した接点もなく、この頃一方的に付き纏われているだけで知り合いと言えるほどでもない。再び笑みは浮かべつつも困り眉になりながら言葉を濁して伝えるけれど、同級生は「俺、どこにでも駆け付けるから!それより疲れたでしょ、奢るから甘いものとか食べに行こうよ。」とかなんとか、粘着的なアピールをやめず苦笑を返す他なくて。これくらい上手くあしらえてこそプロのアイドルなんだろうとは思うけれど、実際遭遇すると上手くはいかず控えめに胸の下で挙げた手で遠慮を示し )
あはは…、んんと、えっと今日はちょっと…。




586: 逆巻 傑 [×]
2023-06-26 09:11:06



( 会話に割り込んだ見知らぬ男から自分に注意を引き戻そうとするかのように、男子学生は一層懸命に少女へと話し掛ける。その内容はファンの距離感でもなければ、関係性を明言されない辺り学校でも特別親しい間柄ではないのだろうと察するも、やり方こそ間違えているが青年の精一杯のアプローチにも思えては強引に引き剥がすのも躊躇われ。かと言って過剰な熱量のファンの扱いに困り果てているアイドルを捨て置くわけにもいかず、先程から此方を気にしてちらちらと視線を寄越している男子学生の前に一歩進み出ると、「水瀬さんの担当ヘアメイクの逆巻です」と簡単な自己紹介の後、鞄から名刺を取り出し彼へと差し出して。恐る恐るではあれど両手で受け取る相手に本来の性格を垣間見ては、説得も可能かと踏み。こっそり耳打ちしようと距離を詰める素振りを見せると身構えられるため、仕方なしに元の姿勢に戻ると、本人の目の前で口から出まかせを吐いて )
…仕事中に聞いた話なんであんま広めないでほしいんすけど。水瀬さん、押しの強い人より、追い掛けたくなるくらいあっさりした人がタイプらしいすよ。




587: 永瀬ひな季 [×]
2023-06-26 12:35:42



逆巻さん…、──…えっ!?
( 煮え切らない返事ばかりの自分を見兼ねたのか一歩前に出た彼。警戒した様子の同級生だけれどスマートなthe大人の対応に
たじろぎながらも名刺を受け取る様子に、ほわと感心したように見守りながら呟いたのも束の間。一旦止んだ熱量にほっとした身に聞かされた出まかせに、一歩前の相手に刮目した双眸を向けながらやや大きめの驚嘆の声を漏らす。瞬刻に〝そんなこと言ったっけ、言ってないよね?〟なんて頭の中で自問自答を繰り広げるけれど、この状況下において相手が気を利かせて吐いた言葉との推測が立つのは容易で。それならば自分も乗らなければいけない。そもそもそのタイプの内容だってあながち間違いじゃない、嘘の中に混ぜ込まれた真実は信憑性を上げるには十分で。もう!と抗議するように拳をぎゅっと握り、困ったように眉尻を垂らしながらそれらしく振る舞ってみせて )
……っな、なんで言っちゃうんですか!?




588: 逆巻 傑 [×]
2023-06-26 17:51:41



…口止めされてなかったんで。
( 発言の真偽を見定めるように疑心に満ちた眼でじっと此方を見ていた男子学生も、斜め後ろの少女が真に迫った演技を披露すると「え」だの「そうなの」だのと分かりやすく狼狽え始め。敢えて背後を振り返ることなく白々しい茶番を続けたなら、次いで青年に「…あと、髪。思い切って短くした方が顔型的には似合うと思います」と初対面時から心中に秘めていたお節介をここぞとばかりに混ぜて。ごにょごにょと何か呟いて走り去ってゆく彼がそれをどう受け取ったのか知る術は無いが、その背中を見送っては、世の中には色んな人がいるなと若干的外れな感想を抱き。それから漸く制服姿の彼女へと顔を向けて )
…すみません、勝手に割り込んで。…困ってるように見えたから。




589: 永瀬ひな季 [×]
2023-06-26 21:27:45



すご…、行っちゃった…。
( 狼狽える同級生に彼が追撃のように一言を告げたならそれがトドメとなったようで、走り去ってゆくその背中を双眸を数度瞬かせながら見送ればぽつりと独り言のように驚きを漏らして。相手に遅れて視線を合わせた後、通学鞄を両手で持つように前に揃えながら自身も向き直っては緩く首を左右に振ると、嬉しそうに表情を和らげながらお礼を告げて。あの同級生が近くに身を潜めていないかちらりと歩道の方に身を乗り出し確認し、それから背後のロビーを一瞥して人がいないことを確認したなら、口元に手を添えながら相手にこそりと勇姿を讃えるように告げ )
いえ、助かりました!本当に、とっても。…逆巻さん、かっこよかったです。




590: 逆巻 傑 [×]
2023-06-27 00:44:56



( 少女が辺りを確認しだすものだから何事かと仄かに神経を尖らせていれば、まるで秘め事のように伝えられたのは一連の言動に対する賛辞で。言葉の意味を理解するのに数瞬を要すると、次には肩透かしを食ったように面貌から緊張が抜けてゆき。元の無気力な顔に戻ったなら、今しがた一方的な好意に困らされたばかりだというのに全く態度を変えない彼女に眉尻を下げつつ、説教じみない程度にやんわりと注意喚起して )
なら良いけど…。…そういうのが勘違いさせるんじゃないすか?




591: 永瀬ひな季 [×]
2023-06-27 12:46:15



…?
( 相手からやんわりと注意するような言葉を受ければ、口元に手を添えたままきょとんと固まって、それから不思議そうに小首を傾げて思案する。多分職業柄、ファンサービスのように普段から皆に〝そういうの〟をしてるのかと思われたのかもしれない。──ああ、と理解したように小さく呟きながら体勢を戻すと共に口元は緩く笑んで。愛想は振り撒いても二人きりの時に思わせぶりになる懸念のあることは絶対にしないと決めている、例外を除いては。花が綻ぶように笑えば片っぽだけ生えた八重歯が悪戯っ子のようで、けれど放った言葉にはひたすらに純粋で真っ直ぐな恋心を込めて )
…わたし、〝そういうの〟好きな人にしかしない主義なのでっ。




592: 逆巻 傑 [×]
2023-06-27 19:04:34



…大事にしてください、その主義。
( 何のことだか分からないとでも言いたげな表情で首を傾げた相手に、まさか無意識なのかと稟質のアイドル性に薄ら寒さを覚えたのも束の間。遅れて思い至ったらしい諒解の声が漏れ聞こえると、屈託のない笑みが此方へと向けられて。決して忘れていたわけではないけれど、遠回しな告白を受けてそうだったなと件の日の記憶が蘇れば、そこには触れないまま主義のみを肯定する。短くそれだけを言い残したなら、帰途に就こうかと目線の先を歩道側まで動かすも、すぐさま忘れ物にでも気付いたかのように少女の元へと引き返して。一緒に帰るくらいのことは引き受けられるとはいえ、並んで歩く様をあの男子学生に目撃されては彼女の状況が悪化する可能性も否定しきれない。ここは同性に任せる方が上策かと判断すると、意思確認の形を取りながらも特別な理由がなければ断られたとしてもマネージャーを呼ぶつもりで )
…一人で帰れます?牧さん呼びましょうか。




593: 永瀬ひな季 [×]
2023-06-27 19:33:31



( / お話の途中ですみません、ちょっと急用ができてしまいまして今日のお返事遅くなります; ご迷惑をお掛けします…!夜中か明日午前とかになりそうですので、本日はごゆっくりお過ごしください…。 )




594: 逆巻 傑 [×]
2023-06-27 20:38:36



(/ 急用とのこと把握です!ご連絡ありがとうございます。最近少し休息が足りていなかったので、今日は存分にごろごろして過ごしますね…。背後様もどうかお気を付けてお帰りください…! )




595: 永瀬ひな季 [×]
2023-06-27 23:25:08



…えへへ、もちろんです!
( その主義を大事にするように言われては、まるで相手へのアプローチを継続しても構わないように聞こえてぴかりと双眸を煌めかせて。さらりと助けてくれるところも好きだし、想いを止めようとしないところも好き、当然相手にはそんなつもりはないのだけれど。ぽや、と恋の熱に浮かされたように見つめていては、いくつかの帰る手立てについて問われ、視線を思案で巡らせつつ答えて。本音はもちろん相手に送ってもらいたいその一択、けれどそう少なくはない人通りにちらりと一瞥したなら、第一候補は諦めるように小さくこくりと頷くと小首を傾げながら )
ん~…、そう…ですね、そうします。お願いできますか?

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( / お心遣いありがとうございます…!思いのほか早く済み、無事帰宅しましたのでお返事させていただきますが、お返事明日になっても構いませんのでどうかごゆるりとご休息くださいませ…!蹴り可です* )




596: 逆巻 傑 [×]
2023-06-28 00:34:25



( 返事を聞くより先に取り出していたスマホを片手に、無言で頷けば早速その場で少女のマネージャーへと電話を掛ける。目を離せないがためにやむを得ず他者の眼前で行う通話は居心地が悪いでもなかったが、事情を説明するや否や食い気味の了承を得ては、やり取りはこれ以上ないほど手短に済み。画面の黒くなった端末を仕舞うと、話の結論だけを相手へと伝えて歩き出し、気怠そうなゆったりとした足取りでロビー横のカフェまで先導して )
…牧さん、あと二十分くらい掛かるそうです。中で待ちましょうか。

----

(/ おかえりなさいませ…!せっかく気付けたのでお返事させていただきましたが、背後様こそ返信はどうぞご無理なさらず。引き続きよろしくお願い致します…!/蹴り可 )




597: 永瀬ひな季 [×]
2023-06-28 01:03:48



あ、はいっ!ありがとうございます…、逆巻さん、一緒に待っててくれるんですか?
( 程なくして電話を終えた相手に、おおよその待機時間を鑑みて中で待つことを勧められるとこくりと頷いては、先導する相手の一、二歩後ろまでたたっと駆け寄る。建物内なら部外者の出入りが制限されているから多少なり安心だろうけれど、もしかして牧さんが来るまで一緒にいてくれるつもりだろうか。カフェまでの僅かな道中、斜め後ろから見える微かな横顔を覗き込むように窺いながら、期待を孕んだ声色で問い掛けて )




598: 逆巻 傑 [×]
2023-06-28 08:29:27



…今はあんまり一人になりたくないでしょ。
( 当然の如く彼女に迎えが来るまでカフェに居座るつもりでいては、ちらりと後方に目線を寄越し、性差故に完全には理解できないながらもその心情を推し量って。無論迷惑そうな感触があれば引き上げる心づもりでいたものの、幸い否定的な表情は見て取れなければ、入店したその足でまず座席を確保し。それから鞄を置いてスマホだけを手にすると、少女に「座ってて」と言い置くと共に注文を尋ねて )
何飲みます?…キャラメルフラペチーノ?




599: 永瀬ひな季 [×]
2023-06-28 11:12:46



…、うん。
( そういう気遣いができるところも、好き。きゅんとした気持ちを噛み締めるように唇を巻き込んで短く返答するけれど、一人になりたくない気持ちより相手といる時間を長らえたい思いが強くて。入店し誘導されるまま座席まで来ると鞄を背凭れ側に下ろしつつ、尋ねられた注文内容に少しだけ驚いた表情を浮かべたのは以前遭遇した時に飲んでたものを覚えていたから。細やかなことだけれど嬉しくて、周りに花がほわりと浮かぶ。その内容で通してもらっては、促されたまま席に座れば注文しにいく姿を目で追って )
はい、じゃあそれで…お願いします。




600: 逆巻 傑 [×]
2023-06-28 12:42:10



( 以前このカフェで偶然会った時の状況に基づく予測は見事的中したようで、好物であるのか聞いたそばから少女は表情を綻ばせ。それを確認して自己満足程度の浅い頷きを返したなら、レジカウンターへと進み、キャラメルフラペチーノとアイスコーヒーを注文する。スマホで決済を済ませて座席へと戻れば、彼女の前に注文の品を置き、故意でなく気質から無言のまま対面の椅子に腰を下ろして )




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