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その血は華となり【途中参加 OK】/104


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39: 京王院 唯織 [×]
2023-03-01 10:25:54


>>31
>>カーメルさん

…!
ま、うれしい。お優しいのね。ありがとうございます。

( ふ、と耳に届いてのは自分より少し幼いながらも芯の通った。そこまで大きな声でなくとも不思議と人の耳によくなじむようなソプラノボイス。と同時に鼻腔を擽るローズの香り。手助けはできるけれど手を取ることはできないという彼女の言葉から、花束でも抱えているのかしらなんて的外れなことを考えては手元にある白杖のすずをチリリと鳴らしながらぱっと花が咲くように──正確には本当に`御花`が咲いているのだが──笑ってみせて。「京王院 唯織と申します。親切なお嬢さん、あなたのお名前を聞いてもいいですか?」そうは言っても自分は一見して明らかにわかるような花憑き。素性も分からなければこんなにも見るからに怪しい…もとい前衛的にも見える様子の女を手助けするのには躊躇するだろう、と。胸元から牡丹が描かれた自身の家紋入りの名刺を取り出せば先ほど彼女の声が下方向へとそれをそうっと差し出して。彼女の声色からして、本当に親切心で声をかけてくださったのだろう。唯織の声色から警戒心は特に感じられず、本当にただぽわぽわと春の陽気のような雰囲気を纏って彼女のほうへ微笑む。だが先ほど自分の御花がざわざわと騒がしく、何か自分に訴えるような感覚を覚える。これはなに、と考えるも花憑きと会う機会が滅多にないどころか皆無に等しい彼女にとって、この感覚が目の前の少女が花憑きだということを知らせる聲だとも知らずに。 )



>>34
>>栗花落さん

うふふ、お邪魔します。


( 彼の言葉にぱっと笑顔になればカツン、チリン、と白状の音を鳴らしながら音のほうへ近づき。3歩、2歩、1歩と自分が予想していた彼の位置までたどりゆくと白状や手探りで彼の横に慣れた動作で音もなく腰を下ろして。すると先ほどよりも強く香った強いキンモクセイの香りにアラ本当に花憑きの方だわなんて、別に疑っていたわけでもないのにそう納得してしまう。自分の瞳の御花も仲間と出会えたことに何かしらの感情を感じたのだろうか、先ほどよりも一度だけ大きくざわりと騒めいて。

「 あら、朏は古代の太陰暦では暦の始まりですもの。
 暦のはじまりにお酒を飲むことはきっと古代でもやっていらっしゃったわ。
 それに、…うふふ、貴方の声には敵意を感じませんから。とっても優しくて、そうね。まるで満月の夜みたいな声をしていらっしゃるもの。」

最も、満月の夜だなんてとっくのとうに忘れてしまっているけれど。そんな言葉は胸の中にしまいこんで唯織はにこりと微笑んで見せる。キンモクセイの香りを纏ったこの月のような男性は、自身のことを`変な奴`だなんて表現しているが、本当に変な奴というのは声色や雰囲気でわかるもの。彼の声色からはただただ静かに穏やかに、月見酒を楽しむオトコ、という印象しか受けないのだ。それに自分の御花もとても穏やかでいる。…最も、肌寒いという点においては同意だったが。手の感触を白状からダイレクトに受けとめたい為いつも手袋をつけない生活を強いられているが、やはりこの季節というのは指先がかじかむもので。 )



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