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冒険者 [×]
2022-12-30 23:38:22
【用語設定 迷宮関連】
"迷宮"
一般的にダンジョンと呼ばれる、ノクトールのあちこちにある代物。その起源は分かっておらず、最低でも5000年以上前の時代、一説には嵐と雷雲の壁がなかった頃から存在しているとされる。
石造りの扉により閉じられた洞窟であるが、その内部は異常なまでに広大。というのも、一種の"付呪"技術によって空間が拡張されており、中には薄暗い洞窟はもちろん謎の古代遺跡や草原に氷の山脈、灼熱の大地や途方もない砂浜が広がることもある。また数多くのトラップが残されており、熟練の者でも運が悪ければ一日と経たずに骸になる。
そして遺跡を語る上で欠かせないのが、【遺物】と【魔物】の存在である。
特に魔物の中でも【竜】は迷宮に関わり深く、竜の危険度によりダンジョンの危険度が設定される。
迷宮に挑む時は基本的に一人で挑むことが多い。理由は単純明快で分け前が減るから。危険な迷宮では二人組なることなどもないことは無いが、二人組が最終的に遺物を巡って殺し合いになった…などというケースは決して少なくはない。また、ご法度ではあるもののギルドに登録される前に迷宮内で殺して遺物を奪い、生計を立てるものもかなりの割合を占める。そういった冒険者間での問題も、迷宮における驚異となる。
"遺物"
アーティファクトと呼ばれる物。遺跡のあちこちに置かれ、あるいは隠されている物品であり、迷宮内で見つかるものはすべて遺物。そのため古代ノクト文字で記されている石碑や貴金属類も一応遺物に該当する。そのため遺物には等級が付けられ、一般的に遺物と認識されるのは第3等級以上の遺物。
全ての遺物がそうであるとは限らないが、多くの遺物には付呪が施されている。しかし付呪と言ってもその度合いは現代の付呪とは比較にならず、付けるだけで火や氷の息を吐けるようになる指輪、延々と稲光を発し続ける短剣、身につけたものを異形の獣へと変える首飾りなどなど様々なものが存在する。時折"銃"と呼ばれる、単発式の奇妙な遺物も見つかる。また全般的に修復機構を持ち、破損した場合も一晩もあればだいたい元に戻ってしまう。
また遺物や迷宮を構成する石材や金属の類も鋼鉄はもちろんのことミスリルすら凌ぐ強度を秘める。
但しいくつかの遺物の付呪の仕組みは解析されており、特に迷宮にも使われているような空間拡張や圧縮技術は人々の家屋やポーチなどに活用されている。
また、遺物の所持権利は基本的に発見者にあり、ギルドに売却しても所持して使い分ける形で探検に役立てても構わないという形式になっている。そのためコレクターのように遺物を集める冒険者もいる。但し、迷宮内での事故による紛失での損失を最小限にするために、冒険者の等級によって迷宮内への遺物の持ち込み数は制限がある。
"等級"
遺物の価値を決める値のようなもの。冒険者の位とは別。
等級は遺物の"希少性"で判断され、次点で性能などが考慮される。そのため文献の類はだいたい第一等級扱いとなる。逆に貴金属のようなものは第四等級扱いになることが多い。
第二と第三等級の区別はかなり曖昧であるが、似たような性能を持つ遺物の中で、より優れている部類のものが第2等級へと分けられる。但し先程も述べたようにかなり曖昧な上、審査官によっては将来安く買い叩くために第三等級分類へと古い分けることもある。
遺物の所持権は基本的に発見者にあるが、第一等級の代物だけは別。第一等級認定された遺物はその時点でギルド側に保管されるため、個人で密かに所持をしていると罰則を食らう。
"呪文"
遺物の一種であり、遺物の中でもかなり特殊なもの。体内の魔力を介して遺物のような力を発揮するものであり、呪文を覚える度に右手の甲に紋様が増えてゆく。ここで覚えている呪文の個数をカウントできるため、等級による制限をこっそり潜り抜けたりは出来ない。
呪文の正体はいわゆる"知識"である。魔力の動かし方と、魔力を空気中に伝搬させる特殊な発音。そういったものを本や石碑、巻物などから覚えることによって、初めて呪文となる。呪文を誰かに授けた本などは燃えたり、あるいは急激に風化して消滅する。その希少性と性質から特殊等級扱いとなっており、厳密には第一等級であるが、所持が許されると言う異様な扱いとなっている。
エルフ達が扱う付呪に用いられる呪術や魔術と決定的に違うのは、発動までの速度にある。一般的な魔術や呪術は魔法陣にいくつかの鉱石や毒虫などを用意し、長い時間をかけて行うものがほとんど。その効力も時間に対して乏しく、付呪として物体に溜め込んでおかなければとても実用できるようなものでは無い。それに対し呪文は即座に発動できる上に、必要とされるものは使用者の魔力のみ。効力も魔術以上と使い勝手という面で大きく魔術を上回る。ただし呪文の付呪は上手くいかないようで、だいたい付呪を行おうとした材料が呪文に耐えきれず砕けてしまう。
ちなみに魔力の少ないドワーフ達からはあんまり希少がられていない。
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