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 東雲学園 / 人数無制限 /369


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338:  梁瀬 奈月  [×]
2022-09-17 23:52:19






  >331 | 諏訪 晴臣

好きにしていいよ、晴臣なら独占も束縛も全て受け入れる。……そりゃあね、つうか此処まで分かり易く伝えてんのにまだあんたは俺に好かれてる自覚ねえの?可愛いって言っとけば何でも許されると思ってんだろ。…今は晴臣に貰ってばっかだけど、ちゃんと気持ちに整理がついたら倍返すから待ってて。コンビニ飯ばっかじゃ結構食費かかんだろ、俺も料理得意な訳じゃねえけど偶には作りに行ってやろうか。そりゃ食うよ、晴臣が俺のために作ってくれたもんだし。──…っ、晴臣に照れて貰う為にやってんのに俺の方が照れてどうすんだよ。ここ最近は晴臣のことばっか考えてるし、晴臣が傍に居ねえと落ち着かねえくらい蝕まれてんの。この時点で俺らはもう救いようがないほど依存し合ってんのかもな。んん゛!…っ、それ力抜けるから駄目。晴臣には俺のこと一番に優先して欲しいなんて、そんな私情で無理させる訳にはいかねえだろ。まああんたにはそんな気遣いも必要なかったみてえだけど。最初から逃げるつもりも逃がすつもりもねえから大丈夫だけど、一緒に住むなら俺も半分家賃払わねえとな。…俺は別に何時でも行けるけど?なんなら今からでも構わねえし。( 彼になら何もされても許容範囲であり平然と言って退けては、次第に襲ってくる眠気を振り払うように緩く首振りつつ『晴臣と話す時間減るからやだ』と拒否して。当たり前だと言わんばかりに肯定しては、可愛いと連呼する彼へ不服そうにジト目を向け。ふと視線を感じ其方へ顔を向けると彼と視線交錯してしまい照れ臭そうに笑い掛けて。決して急かしたり呆れたりすることなく待っててくれる彼のお陰で現在は心に余裕が持てており密かに感謝して。コンビニ飯で凌いでいると聞けば金銭面や健康面に少々気掛かりな部分があり心配そうに見詰め、自分も誰かに自信を持って振る舞える程の技術はないものの嗜む程度には自炊している事もあり少しでも彼の力になりたいという願いからひとつ提案を持ち掛けて。嬉しそうに表情を弛緩させた後『言葉だけじゃ不安だしちゃんとした証が欲しい。…つうことで、ほら。今此処で俺は晴臣のもんって証明して』と自身のシャツの釦をひとつ、ふたつと外しては乱雑に襟掴んだまま引っ張り傷一つ無い真っ白な首筋を露わにして。彼の真っ赤に色付く顔を見れば伝染したのか彼以上に此方も赤面して動きを止め、彼の事を照れさせるつもりでした行為が全て自分に跳ね返ってきてしまい困ったように僅かに顔顰め。既に依存していると言わんばかりの発言を耳にしては既に共依存が成立しているようにも思えてくしゃりと表情を崩して笑い。鼓膜を揺らす彼の甘ったるい声音と想い、首元から痺れるように伝わる彼の温もりにより意志とは反して徐々に力は弱まっていき洩れる吐息を必死に抑えるように下唇噛み締めて。彼が多忙だと理解しているにも関わらず此方が私情を挟めばきっと彼は無理をしてでも自身を優先してくれようとするだろう。そうなればきっと責任を感じてしまうため我慢しようと決意したものの結局彼の思いに負け私情を吐き出すことになってしまい。本格的に進んでゆく同居の話に緊張と期待を抱え乍ら、現在は金銭的に困っていない為のらくら過ごしているが彼と住むならばバイトを始める準備をしなければと思案して。何時から来れるかとの問い掛けには巫山戯た口調で答えるも、そういったことに緩い家庭でもあり実際行こうと思えば何時でも向かえる準備は出来ており。揶揄うような口振りで問うては掌から伝わる鼓動を感じ取り彼を疑ったことを謝罪して。余裕そうに見えていただけで実際はこんなにも自身とのキス一つで乱されていたことに嬉しい反面、そんな貴重な相手が自分で良かったのだろうかと懸念して。引こうとした腕を彼に掴まれたことにより引くに引けないまま見詰めては、悪戯心擽られ意地の悪い条件を提示して。兄弟ではなく恋人がいいと訴える彼が愛おしくもこんな意地悪な兄貴は嫌かとゆるり表情弛緩させて。素直に全て曝け出すには少々勇気が足らず、反抗するようにべえと短く舌出して。心配性な一面が垣間見える彼の言動に思わず微笑浮かべてはどんどん心配事が増えていくような感覚を自身も経験しているため同調して。幾ら此処で我慢すると明言してもいざその場に遭遇してみないことには我慢出来るか出来ないかなんて予測不可能であり、堪え性のない自身が彼を目の前にして到底我慢出来るとも思っておらず。顔を赤らめる彼に嬉しそうに双眸細めつつ見詰めては『恋っていう不治の病抱えてんね』と揶揄半分で告げ。彼は他の人とは違う。そう実感はしたがこれが恋情だと気付くにはまだあと一歩足らないようで、何故かと問われれば明確な理由も思い付かず間抜けな回答を。早くこの関係を進歩させたいという願いもあり尽力することを明かしては無邪気に笑って見せ。普段見れないような彼の甘い笑顔に見惚れつつ想像以上の言葉が降りかかり堂々とだらしなく緩んだ顔を披露しては、それを隠すように手の甲で口許抑えて。頬に柔らかい何かが何度も当たる感触に小刻みに肩を揺らしつつ目を瞑っていても状況察知しては、目を開けようにも開けられぬまま黙々と堪え。 )晴臣が俺の練習相手になってくれんの?…疑って御免、でも初めての相手が俺で良かったのかな。可愛くお強請り出来たら撫でてやってもいい。こういう兄貴は嫌?ふ、タダでは教えねえよ。ほんと晴臣って心配性、まあ俺も人のこと言えねえけど。此処で我慢するって言ったところで結局我慢出来なくて触れちまうんだろうけど。まあ我慢比べでもしようか。──…分かんねえ、晴臣の唇が柔らかそうだからとか?早く晴臣の家行きてえし俺も慣れるように頑張んね。……んは、すげえ深愛。つうか愛してるなんて初めて言われたわ。おう、有難う。早く晴臣の気持ちに追い付けるように頑張るから楽しみに待ってて。




  >332 | 檜垣 睦

正反対の割に考えることは一緒なのかよ。あんたが周りから狙われてる自覚ねえだけだろ、強引なやり方でも嫌われねえなら安心して俺も睦のこと狙えるわ。……なあ、その俺なんかって言い方好きじゃねえからもう言うのやめろ。気に入ってるからこそ困らせたくねえんだよ、だから睦もそうやって軽々しく許容すんな。…うん、ずっと好きでいて。嫌いになんないで。俺もそういうの疎いし人に教えられるほど詳しくねえけど、俺に出来ることは何でもするから睦も少し俺のこと考えてみてくんねえかな。…俺に嫌われんのは嫌?意外と付き合い長えのにまだ俺が優しいと思ってんの?俺と猫が戯れるのは別にいいけど、睦は俺しか構っちゃ駄目。すげえしてる、こんなに良いとこばっかなのに勿体無えよ。──…ふ、可愛い。これ嫌?俺の知らねえとこで色々苦しい思いしたんだろ、でももう俺がいるからこれからは全部楽しいことしかねえよ。睦に触れてもらえんのすげえ嬉しいのに嫌いになる訳ねえだろ、馬鹿。( 正反対だと言う割に同じ考えを持っているという可笑しい状況に吹き出すように笑い。彼を見てきたからこそ自分以外にもきっと彼を好いている人、手に入れたいと願っている人が居る。それなのに全く危機感の無い彼に不服そうに小言溢して。彼の発言が気に障ったらしく眉間に皺寄せ明らかに嫌そうな表情を浮かべては普段より幾分か低い声で訴えて。止める必要は無いと述べる優しい彼に此処で甘えてしまえば今後も嫉妬をぶつけ不快な思いをさせてしまうことになり、そんな状況になれば互いに苦しいため心の中で駄目だと必死に自分に言い聞かせては頬撫でる彼の掌から遠ざかるように顔背けて。此処まで伝えても尚、嫌われる心配をする彼に呆れたように溜息を吐いた後『何があっても睦を好きでいるから安心して強請っていいよ』と再度はっきりと言葉にして伝えては廻した腕へ僅かに力込め。縋る様な思いでぽつり小さく答えては彼の与えてくれる温もりと心地良さに安堵したように其の体制の儘ゆっくりと瞼下ろして。過去の恋愛経験もゼロに等しいため誰かに教えられるほどの知識はなく困ったように眉下げ。誤解だったとしても彼の心を痛め付けるような言葉を放ってしまったことに罪悪感を抱き乍ら、ふと湧いてきた疑問をぶつけてみて。本気か冗談か定かではないが優しいという言葉には軽い否定を匂わせつつ横暴だと言わんばかりの要求を平然と言って退け。遮られるように掴まれた腕を一瞥した後、再度彼へ視線を戻しては意地の悪い笑みを浮かべつつ問うて。不思議そうに見詰める彼と視線交錯しては安心させるように柔らかく微笑んで見せ。当たり前だと言わんばかりに即答しては繋いだ掌をゆっくり持ち上げ見せ付けるように彼の手の甲へ優しく唇押し当てて。中々引いてくれない彼に僅かに目許緩めては此方も頑なに断り続けて。縛られることに全く抵抗がない彼へ本当に良いのかと表情を窺いつつ再確認して。年上とは思えないような可愛らしい彼の様子に思わず表情緩めては、子供相手に言い聞かせるような優しい口振りで告げて。 )駄ー目、俺の所為で睦を危ないことに巻き込みたくねえの。ずっと俺としか喋れねえ人生になるけどそれで平気なの。…俺は別に睦以外に会いたい奴なんか居ねえし、縛られる分には何も困らねえけど。おう、ちゃんと診てもらおうな。




  >333 | 東風谷 凉

……っなあ、あんま見られてると恥ずくて凉の顔見れなくなるから程々にしてくんねえかな。まあ多少はね、でもあんたを気遣って上辺ばっか並べてる訳じゃなくて全部本心だから。過去のことなんて思い出す時間もねえくらい俺が全部凉の時間を奪いにくるから覚悟してて。凉が居ねえと学校来る意味ねえし、あんたに会えるなら何処にでも行くよ。…意地の悪いこと言うなよ、早かれ遅かれ信じてくんねえと困る。──…そんな理性捨てちまえばいいのに。今は、なんて言葉で俺が満足すると思う?絶対的なものじゃねえとやだ、…つってもまあ凉の恋人でも何でもねえしそんな資格ねえんだけど。( マスクを外したと同時に見せ付けられた不意打ちの笑顔に驚愕したように僅かに双眸見開き。そんな自分を放ってお構い無しに顔中へ触れる彼に困ったように眉尻垂らしつつ顔を赤らめては、折角マスクを外した彼の顔を思う存分眺められるというのに直視することすら儘ならない状況で。整った前髪をぼんやりと眺めてはゆっくりと手を退け、真剣な面持ちで全て本心だと明かし。巫山戯るような軽い口調で伝えるも内心はそうなればいいと願っており。最近は彼に会うために学校に来ていると言っても過言では無いほど大きい存在であり。渡されたスマホにQRコードを読み取らせ彼の連絡先に自身を追加しては満足気に表情緩めつつ『ちゃんと通知つけとけよ』とスマホを返して。彼の冗談に惑わされ不服そうに顔顰めて。力加減を気にし乍ら彼の肩口へと顔埋め再度抱き締めては、ぽつり小さく上記吐き出して。一時的なものだったとしても自身を見てくれていると分かれば勿論嬉しい事には変わりないが、何時か彼が自分以上の人を見付けて姿を消してしまうのではないかと不安募り哀愁漂う笑みを浮かべて。彼の問い掛けに実際その様を想像してみれば無意識に緩んでいく表情を必死に抑え込みつつ素直な感想を述べて。何方かといえばこんな自分を好きになろうと向き合ってくれる彼へ感謝する立場であり。再度彼の柔らかい頬へ触れた感触と向けられた上目遣いにきゅと心臓が締め付けられれば、ぼんやりと熱っぽい視線を送って。 )あー、それすげえ良いね。可愛い。凉に少しでも好いてもらえるだけで十分有難えし。──…っ、本当?じゃあこれからは俺が羨ましがられる立場になれるってこと?






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