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FLAT LINE(競技戦闘/恋愛/指定枠有)/65


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25: ギルシャ=ハリスタン [×]
2022-08-06 21:24:48

>22

「……何やってるんだ春蕾お前」

一人、ざわついている一般人の中から呆れたように声をかけてくる男がいた。男は何やら小さなカメラデバイスをそっちに向けて、徐にボタンを押して撮影していた。

「お前ともあろう仙人様が足滑らせて落っこちてきたとか、バズりそうだな?腰やっちまったなら降ろしてやろうか?」

ギルシャは割と洒落にならなそうなこと言ってからかいながら、トレンチコートの裾から短刀を取り出した。切って降ろすつもりなのだろう。


>23

「は?」

あまりにも唐突に奇抜な方法で出てきた相手に思わず間抜けな声を出しながら、一瞬思考が停まってしまった。その直後に奇妙な聞こえ方の声がすれば、恐らくは意味もないのに拒否するかのように耳をふさいだ。

「クソ、脅かすんじゃあねぇよ。同意してくれんのは結構だが、もうちっと普通に俺の前に来てくれんもんかねぇ?」

突然耳をふさぎながら、目の前に誰もいないのに喋っている男に成り下がっているとも知らず、ギルシャは言葉を重ねた。距離はかなり離れているはずなのに、こっから喋って相手に声が届くとも思っているようである。


>24

「そういえば増えるんだったな、便利な身体してやがる」

パラが指したモニターに映る、安っぽい変装をした女性を視れば納得したらしい。とはいえ深く考えるとややこしくなりそうなので、ひとまずは目の前の彼女に集中しようとする。

「奇妙と言われれば奇妙かもな。もっとも俺は奇妙だろうと不思議とは思わねぇけども」
「要は情緒の問題だ。あらゆる行為につく喜怒哀楽問わず起こるあらゆる感情。それが良い感情か悪い感情かを問わず、戦いっていうのは大きい情緒ができやすい、そうは思わないか?」
「大きい情緒は善悪問わず、ヒトを魅了しちまうのさ。逆に小さい情緒しか生まんやつはつまらんと揶揄される……例えば仕事とかな」

そんな持論を展開しながら、唐突にオセロ盤を取り出したパラに怪訝な顔を向けたが、勝負の誘いと分かると、表情を一転させて少し笑みを浮かべた。

「オセロか。いや知ってるよ?世界中で有名なやつじゃんか、お前はやったことなかったのか?」

真面目な解説を挟まれればちょっとおかしそうに口元を緩ませて。彼女が取り出した箱から駒を4つ取り出して盤上の中心に黒と白を二つずつ交互に置いてセットした。

「まぁそうだな。喧嘩はできない……でも折角だからなんか……そうだ。なんか賭けようぜ。"LINE"が違うと折角戦ってもベットは不成立だしな。こういう盤上競技なら文句言われねぇだろ。もちろんお前が良かったら、だけど」

ベットは勝負に華を持たせる、というのもギルシャの持論だった。どんな勝負だろうと折角なら華を持たせた方がいい、と目の前の相手に提案する。

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