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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
9940:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-18 12:42:12
ッ!!…依頼人は助けを求めて鳴.海.探,偵.事.務.所に来てんだ!まともだとか必要ないとか、お前が判断すんなよ!この事務所の探偵じゃねぇお前が口出してんじゃねぇ!!……勝手にしろ。俺はやるべきことをやるだけだ
(相手がこちらの言う事に聞く耳を持たない事と喉の渇きが怒りをさらに加速させて胸に溜まったものを吐き出すが相手の瞳は相変わらず冷たく意見を変えるつもりは無いようだ。それにさらに苛立ちを募らせていたが相手が探偵の仕事を、そして頼ってきた依頼人を貶すようなことを言えば頭の中でブチりと糸が切れる音が響く。変わらず吸血を拒否されれば怒りはますます増して肩を押されたところで我慢の限界を超えた。振り返りながら怒りのままに声を張り上げてはっきりと相手と探偵との間に線を引いた。そもそもは相手を助け出した時に自分のせいでおやっさんを亡くしてしまったのだ、そのおやっさんの意思を自分が継がなければ誰がこの街の涙を拭うというのだ。そのために己を犠牲にするなんて、当たり前だろう。勝手に出ていこうとする相手から視線を逸らし冷たい声で素っ気なく返事をすると握りしめたままのシャツを手に事務所の奥へ引っ込んでいく。相手が外へ出たタイミングでシャツを脱ぐと体についたままの血を軽く拭ってから新たなシャツを着た。相手の匂いが残る事務所では吸血衝動が刺激されて喉が異様に渇く、水をがぶ飲みするがそれで癒されるわけもなく思わず悪態をついた。そのタイミングで端末が着信を知らせる、電話に出てみれば明日約束していた依頼人で焦った声で『マズイんだ翔太郎くん。奴らに囲まれそうだ』と聞こえてきて肝が冷える。明日研究所から荷物を運ぶのを護衛する予定だったがその前に研究所へ直接あの仮面の男達が攻めてきたようだ。直ぐに向かうことを伝えれば事務所を飛び出しバイクに乗って現場へ向かう、研究所につけば依頼人が男達に囲まれているところだった。バイクのままその場へ突っ込むと仮面の男を薙ぎ倒していく、相変わらず物騒な装備が多いが多少攻撃を受けながらでも難なく制圧できる。しかし今回は数だけは多く既に依頼人が囲まれていたのも相まって『動くな』という声が響く、そちらに目を向ければ依頼人がガタイのいい男に捕まり拳銃を突きつけられていた。怯える依頼人の顔を見れば指先さえ動かさず男を睨むことしか出来ない。直後派手な発砲音が響いて胸板に激しい痛みが走る、撃たれたと認識出来たのは数秒で直ぐに意識は暗転した。ガタイのいい男は周りに指示を出すと依頼人と探偵の体を無理やり車に押し込んで何処かへと連れ去っていって)
9941:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-18 14:52:26
……、…宜しく頼むよ
(苛立ちと感情のままに外出する旨を伝えると相手からはそっけなく冷たい声が返される。勢いよくドアを閉めたせいで大きな音が鳴るがそれだけで気分は晴れずに夜の街に飛び出した。最近ではこうして夜に一人で外に出る機会は少ない、その原因を思えばまた感情が乱れそうになるが小さく息を吐いて気持ちを落ち着かせた。勢いで出てきたものの相手の依頼人のことや仮面の男達のことはほとんど知らない、相手の探偵業にあまり関わっていないことを痛感させられながら更に闇に紛れる方に進む。まずは情報を集める手を増やそうといつもの合図で寄ってきた蝙蝠とカラスに手のひらを引っ掻いて作った傷から血を与えて一時的な眷属にする、こちらが分かっている情報を伝えて引っかかる物を探すように使役の令を送れば一斉に空に飛び立っていった。それから街中をあてもなく探し回ってみるもめぼしい情報は得られない。夜風に当たっていれば少しずつ頭も冷えてきて相手に酷いことを言ったかもしれないと不安が過ぎる、だが今更戻るにしても上手く話せる気がしない。落ち着かない心境で綺麗な満月の空を見上げているとぐらりと一気に波の様な気持ち悪さと喪失感が襲ってきて咄嗟に柱を支えにする、初めて感じる強烈な不快感に眉を顰めていれば直後使役していた蝙蝠から妙な音の察知報告があがる。偶然にしては出来過ぎたタイミングにいても経っても居られずにまだ街の中でありながら飛び上がりその場所に向かう。その道中、下ですれ違った車から一瞬だけ見知った匂いが香る。それがついさっき濃く嗅いだ血の匂いだと気付けば背筋は冷え切って方向転換してその車の追跡を始めて)
9942:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-18 18:09:27
……、……っ……どこだ、ここ?
(海辺の倉庫街を何度も曲がった先、ただの輸入倉庫のフリをしたその中には仮面の男がチラホラと歩いている。本命はその更に地下で仮面の男達が息を殺してひしめき合っていた。その中の一室、捕らえた人間を逃がさないため広い施設の一番奥に備えられたその部屋には人間を痛めつける為の道具だけが備わっていた。最初に感じたのは痛みで意識を無理やり叩き起されると目を開ける、朦朧とした視界がゆっくりと視界を結んで周囲を見回した。認識できたのはどうやら何処か暗い部屋の一室らしいということだけ、体を動かそうとするが直後ミシリと音が響いて自分が椅子にロープで括り付けられていることに気が付いた。撃たれた箇所は未だにじわりと痛い、いつもならば傷が塞がっていてもおかしくないのを考えればきっと体内の血が足りないのだろう。状況が分からず思わず呟きを零せば『おいマジかよこいつ本当に生きてやがる』と声が聞こえてくる、声の方に顔を向ければそこには数人の仮面の男と同じく椅子に括り付けられた依頼人の姿があった。依頼人は怯えきっていてなぐられたのか頬が腫れ上がっている、その瞬間に意識が覚醒しぶわりと怒りが湧き上がるが同時に異常な喉の渇きを覚えた。依頼人に危害を加えられたことに怒らなければならないのにそれ以上に体が血を渇望している。ここが何処か分からないがこちらがしくじって依頼人を危険に晒しているのだ、一刻も早く依頼人を救わなければならないのに脳内は甘美な血が欲しいという欲求で塗り潰されそうになって瞳が揺れる。そんなこちらの様子など気にもせず男達はこちらにナイフを向けると『お前にも聞いてやる。例の装置は何処だ』と覚えのない事を聞かれ、しかし答える余裕もなくただ己の吸血衝動を押さえつけるのに必死で)
9943:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-18 19:49:24
……ここだ。 …、…
(かすかに抱いた違和感と勘のようなものを元に一台の車を追いかける。流石に吸血鬼の力を持ってしても車の速度には及ばないが大体の方角を掴めばあとはそれを辿るだけだ。そうしてたどり着いたのは海辺の倉庫でやけに辺りが静かなのもあって様子を伺いながら気配を探る。その中で特に仮面の男か出入りしたり何処かに連絡を取りあっている倉庫を見付ける。そして多くの人間の匂いと共に微かにだが相手の血の匂いを感じて眉を顰める。恐らく相手はこの中だ。吸血鬼としてあまり目立った行動はしたくないのだが特別な存在に何かするつもりなら取り戻すまでだ。正面から入ろうとすれば当然仮面の男に引き止められるが持ち前の力で逆に腕を取って押さえ込み床に沈める。そうしてあっという間に見張りを何とかしてしまうと倉庫の中に侵入する。まだ息のあった者から連絡が入ったのか既に臨戦態勢の男に出迎えられ「ちょっと返して欲しい者があるから通してくれないかい」と聞いてみるも当然簡単に通してくれそうにない。人数差で詰められないよう近付いてきた男の体勢を崩しそのまま体を集団の中に投げ飛ばす。冷静さに欠いているせいか力の制御が出来ず人体から鳴ってはいけない音と壁から轟音が建物全体に響いた。人ならざる能力と怪力をふるいながら男達を薙ぎ倒していき、血をたどって相手を探して)
9944:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-18 21:14:06
……っ、……ぐ……ガ……ッ!よこせッ!!
(依頼人を傷つけられた怒りと早くこの場から脱出しなければという思考の合間に血が欲しいという欲求が割り込んできて体を支配しようとする。そんな状態で仮面の男達の質問にまともに答えられるはずもなく歯を食いしばっていれば男はこちらに向けていたナイフを依頼人の首元に突きつけた。直後地下全体に地響きのようなものが鳴り響く、尋常ではない音に男は『なんだっ?!』と動揺して狭い部屋を見回した。その瞬間に、ナイフの切っ先が依頼人の首を僅かに掠めた。途端に広がる血の匂いに目をまるまると開く、焦点があっているのか分からない瞳は依頼人の首へ吸い寄せられて赤い一筋が見えた時には理性が飛んだ。叫ぶと同時に縛り付けられていた椅子ごと破壊して立ち上がり拘束を解く、男が驚愕する間に人のスピードを越えて依頼人の肩を捕らえると口を大きく開けた。しかしその瞬間に、今手を添えている体がいつもとは違う人物であると、フィリップではないことに気がつく。おかげで喉を食い破る勢いは衰えて牙を立てて噛み付くに留まった。依頼人は悲鳴を上げて気絶してしまう、溢れ出た血を吸い上げたが直後顔を歪めた。吐きそうになるくらいの腐卵臭に嗚咽しそうになるほどの舌触りの悪さ、極めつけに雑味を詰め込んだような味に思わずむせ込み血を吐き出す。口を乱暴に拭うと「ンだよこれ」と悪態をつき余りの不味さに怒りさえ湧いてきた。今すぐに血が、この渇きを満たす血が、最高に美味い血が、必要なのに。渇きと怒りで頭がどうにかなりそうだ、「フィリップのが」と口にするがここに相手はいない。こちらの隙をついたつもりか男が襲いかかってくるが軽く腕を振っただけで吹っ飛んでいってしまう。腰を抜かしたもう一人の男のナイフを奪って腕を無理やり掴んでナイフで切りつける、そこから出た血を口にしてみるが「くそッ!不味すぎんだよ!」と八つ当たりを言い放って拳を浴びせ意識を奪った。今すぐに血が必要だ、朦朧としながら扉を蹴り飛ばして破壊すると「血が」とうわ言のように呟き、こちらに向かってきた男を殴りつけて意識を奪う。また歩き出して「フィリップ」と無意識に口にするが渇きが癒されることはなく、またこちらを捕らえようとしてきた男の腕を捻って噛み付いてみるが食えたものではなくて「なんでどいつもこいつも不味いんだよ!!」と怒鳴り散らして男を壁に叩き付けた。相手が同じタイミングで侵入し騒動になっているのを知らないまま「フィリップ、」とまた無意識のうちに呟く。意識した行為ではなかったが相手の名前を呟くと僅かに本能を押さえつけられて襲いかかる男をギリギリ殺さずに済んでいた。適当な人間の血を口にしては不味くてえずきながら吐き出すのを繰り返して口が真っ赤に染まった頃、傷口が癒えぬまま動いたせいか渇きは限界を超えて意識さえ混濁してくる。騒動を聞きつけたのかあの時のガタイがいい男がやって来て怒りのままこちらへと襲いかかってくるが制御の効かない体は男を簡単に地面へと捻り倒した。男の額から血が流れる、ドブのような匂いなのに血が欲しくて堪らない。「フィリップ…!」とまた無意識に呟くが本能は限界を迎えてナイフを振りかざせば「もうお前でいい!俺はっ!血がッ!血がッあ゛ああああッ!!」と半狂乱のままナイフを振り下ろして)
9945:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-19 01:06:03
…ねぇ、翔太郎何処?…っ、この匂い……、っ、しょう、たろう?
(急がなくてはという焦りとこんなところに相手が居る不快感と立ち塞がってくる怒りで感情は入り乱れているのに妙に思考は冷静で人外の力で男たちを倒していく。辺りに血が漂って暫く血を吸えてない体は渇きを訴えるがもう他所で吸血をするつもりはなくて足でその体を端に避けた。ある程度片づけたところでまだ息のあるリーダーっぽい人物のもとにしゃがみこんで低い声で居場所を尋ねるとどこか怯えたように奥の扉を指さす。衣類を整えてからその扉に向かい、地下への階段を下りていけば更に濃くなった血の匂いと悲鳴にも似た叫び声が聞こえてきて嫌な予感に足を急ぐ。進んでいけば血を流しながら地面に倒れうめき声をあげている仮面の男の姿があって目を見開く、まるで怪物に襲われたような姿に事務所を出る前の必死に血を欲しがる相手の姿が重なって背筋が冷える。急いでその通路を進んでいけば叫び声と大きな物音の発生源に近づいていき、施錠された扉を足で思いっきり蹴り飛ばして穴をあければそこに人間に襲いこの状況を生み出した怪物がいて目を見開く。見知った顔に服、そして匂いも全部見知ったものなのに凄惨すぎる現場に目の前の人物が一瞬相手だと理解出来なかった。瞳を揺らし伺うように名前を口にしていたが相手がきらり光るもの、刃物を持って狂乱しながら振り下ろそうとしていればとっさに体が動いて全ての力をもってして相手の元に駆け寄る。人間はどうなっていいが相手の手は汚したくない、ただその一心で人間と相手の相手に身を滑り込ませると「翔太郎!!」と叫んだ。だが勢いを持った腕の動きは簡単に止まらず振り下ろされた刃物がこちらの肩に命中して深く突き刺さる。うめき声と悲鳴に似た声が喉から絞り出されて途端血があふれ出すが相手のことを止めたくてふらついた体を踏み出して相手のそばに寄ればまた「っ翔太郎」と名前を呼びながら制止させるように相手に抱き着いて)
9946:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-19 07:45:20
…っ!!……え、…フィリップ?……あ、あぁああっ!
(血が、血が、今すぐこの喉を渇きを満たす血が、失った分を癒す甘美の味が必要だ。目の前にある血はドブの匂いしかしないがもう背に腹はかえられない、不快な血への怒りと吸血衝動が綯い交ぜになって体が突き動かされるままにナイフを振り下ろした。手から刃物が肉を引き裂く感触が伝わる、しかし直後芳醇で甘美な香りを嗅ぎ取れば動きを止めた。渇望した美味い血の香りがして飲みもしていないのに酔ったように頭を揺さぶるが直後体を抱き締められて愛しい声が聞こえてくれば間の抜けた声が出た。柔らかな感触とここに居ても良いと思える安心感、何よりもずっと離れたくないと思う優しい匂い、あれだけ体を支配していた本能が抜け落ちて確かめるようにその名前を呼ぶ。傍にある体を掴めば漸く相手がいるのだと気が付いた。しかし同時に今ナイフを突き立てた体が、溢れ出る血が、相手のものであると認識すれば体がぐちゃぐちゃに引き裂かれた気がして悲痛な叫び声をあげる。今自分がナイフを突き立てたのは、傷つけたのは、何よりも大切な恋人だったのだから。こちらを抱き締める体はいつもより力無くこちらからも腕を回すと「フィリップ!!」と叫ぶ、あれだけ血を欲していたのに香り立つ相手の血の誘惑よりも相手への気持ちが遥かに上回っていた。深く突き刺さったナイフは血を絶えず溢れ出させて今も赤が相手の服に広がっていっている、頑丈だと思っていた相手がこれほど弱っているのは見た事かなくて肝が冷えて焦りと自分が相手を傷つけたのだという絶望とで息が出来なかった。加減も分からず自分の服を引きちぎると肌を露出させる、そこには銃弾が貫通した跡があって未だに完治せず血が滲んでいる。相手を強く抱き寄せて傷口へ近づけると「フィリップ!早く飲め!俺のせいで…お前が死んじまう!早くッ!!」となんとか相手を回復させようとして)
9947:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-19 12:50:02
翔太郎、…大丈夫、これくらいじゃ死んだりはしないよ。…ん、
(なんとかすべての力を使い人間と相手の間に割り込むと振り下ろされたナイフを自分の体で受け止める。ふらりとしながらその身体を抱きしめて名前を呼ぶと意識が戻ったかのように身体の動きが止まって目を合わせた。こちらの存在を認識した途端悲痛な叫び声をあげて先ほどとは違う乱れ方をすると腕に力を込めてもう一度名前を呼び何とか落ち着かせようと試みる。刺された箇所はじくじくと痛み絶えず血を溢れさせていてくっついている二人の服を赤く染めていく、パニックになっている相手の背中を擦って落ち着かせていると力いっぱいに引き寄せられ胸元に顔が近づく。そこにはさっきまで無かった貫通した穴があって何があったかを想像すれば顔を顰めた。冷静な頭で体の方は大丈夫だと告げるも目の前の傷から溢れる血の匂いが、そして痛々しく残った傷に目が奪われると本能のまま口を近づける。傷口に唇を当て軽く吸い付くとこんな状況でも甘美で力が満ち溢れるような特別な味が口に広がって至福の息が零れる。全身が喜び指先まで広がっていくような感覚を覚えながら血を啜れば肩口の傷は少し癒えて流れる血の勢いも収まっていく。完全に治りきらない内に離れてその傷に舌を這わせて穴や傷を塞ぐ。周囲の血も舐め取って綺麗にすると再度相手と目を合わせて「苦しい目に合わせてすまない、飲んでいいよ」とまだ血の流れ出している肩の方に顔を抱き寄せて)
9948:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-19 18:22:04
フィリップ……、……俺……すまねぇ…俺のせいで…俺が、お前を…ごめん……俺が、しくじったから……ごめん…俺が、お前を…傷つけた……こんなに、させた…本当にすまねぇ…俺のせいだ…
(目の前で溢れる相手の血とふらつく体を前に相手が死んでしまうかもしれないと焦燥に駆られて必死で自分の血を与えようとする。相手が**ば自分も同じ運命であるだなんて、そんな話は頭から外れてただ相手を生かすために必死だった。背中を擦られ大丈夫だと言われるも自分が相手を殺してしまうかもしれないという絶望は拭えなくて傷口から吸血する相手をジッと見つめていた。安堵するような吐息が肌を掠めればそこで初めて相手の無事が見えて息をつく。しかし相手はまだ傷が癒えきっていないのに口を離して困惑するように名前を呼ぶ、傷口の周りまで綺麗にされて目が合えば謝罪と共に吸血が許されて目を見開くと瞳を揺らした。そのまま傷口の方に抱き寄せられたがそこで固まってしまう。傷口からは何者にも変え難い甘美な香りが漂ってくる、他の人間の耐え難い匂いとは違う本能を掻き立てるような美味そうな匂い。しかしその傷口は何よりも大切な存在を傷つけた痕で相手にナイフを突き立てた何よりの証拠だった。少しずつ呼吸が浅く早くなっていく、これ以上その傷口を見ていられなくて自らの手のひらに唾液を塗りつけ傷口に塗り込みそこを塞いだ。そのまま相手を抱き締めるが上手く力が入らない、血への渇望と喉の痛みが限界を超えて意識が朦朧としてくる。その状態では言わなければならない謝罪も覚束無くて途切れ途切れに言葉を紡ぐ、少しずつ体の力も失われて凭れかかるようになりながら「もう、フィリップを傷つけたくない…俺また、見境なくなるかもしんねぇ」と弱々しく口にしながら肩に顔を埋めていて)
9949:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-19 19:26:01
…翔太郎、大丈夫だよ。吸血鬼の体が頑丈なのは君がよくわかっているだろう? それに僕たちにとって吸血は傷つけることじゃなくてお互いを確かめ合う行為だ。
(あふれ出る血を貰うと幾らか傷や痛みもマシになって傷口を閉じてから顔をあげると相手から名前を呼ばれた。相手の方にも吸血を許して傷口に抱き寄せるがその途中で固まってしまって腕の中の相手の呼吸が浅く早いものになっていく。血を吸おうとしないことに目を瞬かせるも聞こえてくる自責と謝罪の言葉に相手の抱いている感情を察して胸が痛くなった。トラウマに近い形になって怯えながらも力なく抱きしめてくる相手の背中にまた手を添えると優しくそこを撫でながら名前を呼び、大丈夫だと何度も声をかける。相手にとって自分を傷つけたことが大罪のような受け取り方をされているがこれくらいの損傷はなんてこない。それよりも相手が無事だったことが何倍にも価値があるのだから。慰めるように相手の体と頭を抱いて落ち着かせるように言葉をかけていく。肩に埋められた頭を優しくなでて自分たちの間の吸血は加害行為ではないとすり寄って自らの存在を伝えながら言葉を掛けていく。弱弱しい体をもう一度強く抱きしめると「何かあったら僕が絶対に止めるしまだ未熟な君に殺されたりはしない、だから心配しなくていい」と不安を取り除く言葉を掛けて)
9950:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-19 20:27:21
…、…フィリップ……お前が傍にいてくれたら、ちゃんと制御できるよな……ありがとう…
(どうしようもなく喉は渇いているのにまた衝動のままに動いてしまうのか怖い、相手に傷を付けることなんてしたくない。それなのに相手を抱き締める腕は解くことが出来ず離れたくない。身勝手な行動をする自分自身にも嫌気が差していた。思考力も薄れどうしようもなくなっていれば相手の手のひらが背中に添えられる、体温は低いはずなのにそれは何よりも暖かくて心地良い。名前を呼ばれて落ち着かせるように背中を撫でられれば朦朧として早くなり過ぎた呼吸が撫でるスピードに合わせてゆっくりになっていく、頭にも手が添えられ撫でられれば引き裂かれた思考もまた貼り合わされていった。そして自分達における吸血の意味を伝えられこちらに擦り寄る相手の存在を感じれば緊張が解けるように吐息を漏らす、眷属になってから何度も互いに血を交換してきたがそのどれをとっても幸福な時間だった。相手の匂いを、体温を、味を感じて溶け合うような至福の時間。こちらに回された腕にまた力が籠って強くその存在を感じる、何処よりも安心できる場所がここなのだと思い出せてくれる。そして数日前に交わした会話を思い出してこちらからも軽く擦り寄った。大切な恋人に手荒な真似はしない。ゆっくり顔をあげ相手と目線を交わす、顔色は悪いが焦点の結んだ瞳で見つめれば礼を伝えた。そして再び肩に顔を埋めるとなるべく痛みがないようにゆっくり牙を肌へと沈み込ませる、プツリと皮膚を破った瞬間に何物にも変え難い甘美な味が口の中に広がって酩酊するように思考が揺れ思わず息を吐いた。次々に溢れ出る血を啜れば渇ききった土に水が注がれるように体の隅々まで満たされていく、相手を抱き締める腕にも少しずつ力が戻っていった。渇ききっていた体に相手の血はあまりに美味すぎで思わず高い音を立てながら血を吸い上げてしまう、その音に自分で気づいて思わず口を離してしまった。相手も万全ではないのだから吸血しすぎるのも良くない、それならばと先程の刺し傷に顔を寄せる。相手にしてもらったのと同じように傷口周辺についてしまった血に舌を這わせるとそこに付着している血を丁寧に舐め取っていって)
9951:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-20 11:21:41
…ああ、だから安心してくれ。…ん、……もういいのかい?
(怖がっている相手を優しく撫でていくと段々と呼吸も落ち着いてきて低い体温を共有しながら声をかける。今からする行為は大切な人の血を奪うような加害行為ではなくお互いの味や体温、存在などを共有してともにいるための行為なのだと告げていると相手からも落ち着いたような声で擦り寄ってきてその頭をまた撫でる。相手の顔が上がって目があえば顔色の悪さにまた胸を痛んでしまうが軽く微笑んで見せて受け入れる意思を示す。再び相手が肩に顔が埋められて牙が皮膚に沈み突き破られると相手に抱き着く腕に力が籠る。相当飢餓状態だったのか吐いた息が肌を掠めて力を込められながら吸い付く姿を見れば漸く肩の荷が下りたような気がして背中や頭を撫で続けながらその様子を見守る。段々と相手が回復して体にも力が戻っていくのを感じると自然と口元も緩んだ、だが高い音を立てながら血を吸い上げられたと思ったら急に相手が離れて行って顔を覗き込みながら様子を伺う。相手の口元は肩の傷に向かい、その周囲の血を丁寧に舐められ始めるとくすぐったさと健気さに小さく笑い声を零すと「翔太郎」と名前を読みながらまた撫でていた。そうして漸く取り戻した穏やかな幸せに浸っていたが廊下の奥から騒がしい人間の声と足音が聞こえてぴくっと耳を反応させる。この被害を受けて仲間でも呼んだのだろうか、この状況を邪魔されることに分かりやすく表情に不機嫌オーラを浮かべて睨むようにそちらを向けるもはやく二人の場所に帰りたいという想いも強まると「何だか騒がしくなってきたし早く帰ろうか」と軽い調子で声を掛けながら相手の膝裏に手を通して軽々しく横抱きにして持ち上げながら相手の顔を見て)
9952:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-20 12:29:23
…お前が倒れたら困るだろ…フィリップ……のあっ?!……そうだな、俺も早くお前と一緒に帰りたい
(牙が肌を食い破った瞬間相手の体は強ばってまた傷つけてしまったと思考が過ぎるが優しく撫でられたままであれば余計な考えは溶けさっていく。そのまま撫でられ続ければ全てが受け入れられている気がして血を飲むだけでは満たされない幸福が体の隅々まで広がっていく、相手の血は今までで飲んだどれよりも美味くて夢中で相手のものを体内に取り込み続けた。しかし吸血しすぎても負担がかかるだろうと口を離せば伺うように顔を覗き込まれる、あの時の約束通り大切な恋人に手荒な真似はしない。体に付着した血を丁寧に舐め取っていればこちらを呼ぶ相手の声が鼓膜に響いて血の甘さと混じりあって脳を痺れさせる、撫でられる幸せも相まってふわりとまた心が軽くなってその分幸せが満ちれば応えるように名前を呼んでいた。しかし不意に廊下の奥が騒がしくなってここが敵地の真っ只中であるのを思い出す、早く脱出しなければと緊張が走るが反して相手は軽い調子でいて、声を掛けられ返事をする前に体が宙に浮けば思わず変な声が出た。まだここは危険な場所でこれからあの仮面の男達が来ることを考えれば、いつもならば文句を言って自ら相手の腕を抜け出すだろう。しかし今はここから離れたくない。何度も大丈夫だと言われて撫でられて二人だけに許される吸血という行為で相手の存在を確かめた今、相手のに居たいと、相手の腕の中でこのまま甘えていたいと願ってしまった。せめて男達に顔を見られないようにと帽子を目深に被りながら傍にある胸板に擦り寄る、少しだけ帽子を上げてチラリと相手を見上げると「任せていいか?」と伺うように問いかけて)
9953:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-20 15:53:30
ああ、もちろん。君はここでゆっくりと休んでくれたまえ
(あれだけ苦しんでいた相手の顔に穏やかな笑みが浮かんで漸く全てを取り戻したと安堵と幸せに浸っていたが廊下の奥が騒がしくなればそちらに意識を向けざるを得ない。早く脱出した方が良さそうな状況に軽々しく相手を抱き上げると変な声があがった。普段ならば何かと抵抗や文句をつけてきそうな場面だが相手は腕の中に納まったままだ。そしてハットを深くかぶりながらもこちらに擦り寄り賛同の返事が聞こえてくれば機嫌は一気に良くなる。帽子の間から目が覗いて窺うように聞こえれると口端は緩んで弾む声で返事をした、そのまま帽子越しに軽くキスを落とすと相手を持ち上げたまま歩き出す。廊下の奥から仮面の男達が襲ってくると相手に当たらないように躱して浮きながら蹴りを飛ばす。そのまま階段を飛ばして最短距離で地上に出ると建物の柱を蹴りだけでへこませ今にも崩壊しそうな状態にしてから倉庫を後にした。外に出れば夜明けが近いのか東の空が白みはじめていた、日が上がってしまえば吸血鬼は動けなくなってしまう。相手の体をしっかり抱き直すと「一気に飛ばすから掴まっていてくれ」と告げてから一気に加速して風の街の事務所へと向かって)
9954:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-20 17:44:52
…ありがとな、フィリップ……っ、おぅ。頼んだ
(相手の腕の中に収まっている場合ではないのは分かっているが今はここをどうしても離れたくない。ここには正気を失うほどの渇きも大切な人を傷つけてしまう絶望もない、ただ愛しい人の存在と幸せがあるだけだ。この場を任せることにすれば上機嫌な返事が聞こえてきてこちらも口角をあげる、帽子越しに口付けを受ければさらに口元は緩まるが同時にもっと甘くて暖かいものが欲しくなって物足りなさを感じればせめてもと額を胸板へと押し付けていた。そうしているうちに男達がこちらへと迫ってきて相手が動きやすいよう首に両腕を回してさらに密着した体勢になる、敵からの攻撃は面白いくらい当たらなくて宙に浮かびながら蹴りでノックアウトしていく姿は優雅でさえあった。思わず飛べるのはずるいと言いかけるが反省がないと怒られそうなので黙っておくことにする。宙へ浮かぶ心地に揺られたまま地下から出れば相手は柱を蹴り飛ばし倉庫を半壊状態にして思わず目を見開く。これでここの組織はもう派手に動くことは出来ないだろう、あとでジンさんに連絡しておかなければ。外へと出ると日が登りかけていて思わず抱き着く腕に力が入って表情が強ばる、しかししっかり抱えるように腕の位置が変わるとその頼もしさに再び口元が緩んでさらに腕に力を込めた。そのまま白む夜空を一気に駆け抜けていく、太陽は自分達にとって天敵ではあるが朝の空気は良く澄んでいてそれを飛びながら感じることなんてない。ゆっくりと呼吸すると「こんな風、感じたことねえ…」と思わず呟いて)
9955:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-20 21:07:57
こんな時間に外に出て空を飛ぶ機会なんて滅多にないから確かに新鮮だ。…そろそろ着きそうだ
(彼らの根城を後にしてしまえばもうあとは帰るだけだ。相手を抱いたままバランスを崩さない程度の加速で空を駆け抜けていく。腕の中で相手が安心して身を預けてくれて風を感じている姿を見ればまた口元に笑みが浮かぶ。普段ならば太陽に当たらないように夜明けのかなり前から事務所に戻ることを促されるからこんな時間に外にいることはない。そろそろこうやって空を飛ぶのも朝になってしまえばかなり目立ってしまう。くすくすと笑いながら更に羽を動かして加速して帰路を急いだ。そうしていれば見覚えのある区画が見えてきて速度を落としながら下降していく、そして事務所の屋上にたどり着くとそっと地面に着地して相手もゆっくりと腕から降ろす。ふらつかないように支えながら相手と目を合わせると「…おかえり、翔太郎」と声をかけて)
9956:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-20 22:22:19
良い朝だな。……ただいま、フィリップ。…とりあえず中入るか
(相手の腕の中で澄んだ風を受けて事務所へと帰っていく、もうすぐ朝日に耐えられなくなりそうだがそれでも誰もいない風.都の空を二人きりで移動するのは特別な時間にも思えた。やがてさらにスピードがあがってあっという間に事務所の屋上へと帰ってくる、腕の中からそっと降ろされてふらつかないよう支えられ随分な好待遇だ。それを数時間前は過保護だと切り捨てていたが今は大切にされているのだと素直に受け止めることが出来る。相手から出迎えの言葉を掛けられれば無事に二人の場所へ帰ってこれたのだと、そして相手の傍に居ていいのだと、また思えて小さく笑みを浮かべながらこちらも挨拶を返した。喧騒が落ち着いていろいろと言わなければならないことはあるがもうすぐ太陽が登ってくる、ひとまずはそれを避けようと手を取るとしっかりと繋いで事務所へと戻っていった。カーテンを締め切り陽の入らない事務所へやってくれば帽子を傍らに置きそっと手を離して相手の正面に立つ、そして深く頭を下げると「すまなかった」と改めて謝罪した。今回の事態を招いたのは間違いなく自分だ、舞い上がって見誤って相手を心身共に傷つけた。「俺が無茶して怪我を軽んじてた事もちゃんと警告してくれてたのに、意地張って聞かなくてすまねぇ。お前の血を飲んだら何とかなるって甘えてたんだ。それでお前に嘘も着いたし、傷つけちまって…俺が未熟だった」と反省を口にして)
9957:
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ID:415c83bff 2025-11-21 11:31:49
そうだね。…、本当にどれだけ心配したと思っているんだい。幾ら眷属になろうとも人の性質、君のハーフボイルドな所までは変わりやしない
(屋上に降り立って相手を下ろし、出迎えの言葉をかけるとその顔に笑みが浮かんで呼応する帰宅の挨拶がされる。漸く元に戻すことが出来たと表情を緩めていれば夜明けが近いと手を取られてしっかり繋がれた手をこちらからも握り返して事務所の中に入った。遮光カーテンで太陽の光を遮って安全な空間にすると相手が帽子を外して傍らに置いてから正面に立って目を僅かに開く。そして頭を下げて謝罪されると突然のことに固まってしまった。なんてことのない人間相手ならばそもそも心配しない、したとしても強く拒否された時点で去っていただろう。相手だからこそ気になって心配してこちらのいう事を聞かない態度に腹を立てて、心乱されて傷ついたのは間違いない。そしてそれはこれからずっと一緒にいるなら伝えるべき感情だと思えば数秒沈黙した後、溜息交じりに相手の言葉を肯定する。体が変わろうとも魂までは変わらない。相手の良い部分も悪い部分もそのままで今回はその未熟な所が吸血鬼の体と悪い様に噛み合ってしまった結果だろう。一歩近づいて相手の肩にぽんと手を置き、顔を上げさせながらその頬に手を添えるように移す。普段言われているワードを使いながら相手を見つめ「でも今の君には僕が居るだろう?」と自らの存在を伝えて)
9958:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-21 12:35:34
ぐ、…今回のは言い返せねぇ……、…え?…あ……そうか、お前…あの時……一緒に行ってくれようとしたのに、俺が断ったのか
(無事に帰って来ることは出来たがこのままではいつも通りに戻ることは出来ない、自分の弱さに、何より傷つけた相手にきちんと向き合わなければこの先悠久の時を一緒に居る資格は無いだろう。頭を下げて謝罪すれば呆れ混じりの返事がされて息を詰まらせる、いつもならば即座に否定する半熟という言葉も今回は言い返す資格はひとつもないだろう。立て続けの依頼に舞い上がり、ひとりで出来ると実力を見誤って、相手を危険に晒しまでしたのだから。振り返ってみればハードボイルドな男の片隅にも置けない。相手の言葉によってさらに自分の未熟さを痛感させられ益々顔が下がりそうになるが、その前に肩に手を置かれて体が元の位置に戻って頬に手を添えられ目線を交わすと瞬きをする。そして告げられた言葉にまた目を瞬かせながら間の抜けた声が出た。直後に数日前のやり取りを思い出して声が溢れる。今までは依頼があると突然ついて行くと言い出すことが多くて、それは相手の気紛れだったのだろうが、数日前のそれは一緒に行かないのかの確認だった。即ちそれはこちらを案じて言ってくれた問いかけだったのだろう。ただ好奇心のままについてくるのではなく、一緒に依頼にかかってくれるという相手の申し出だった。あの時の言葉を漸く理解すると今度は伺うように瞳を向ける、頬に添えられた手の暖かさを感じながら一歩近づいて相手の腰に腕を緩く回せば「フィリップ…これからも今回みたいに俺一人じゃ出来ねぇ依頼がきっと出てくる。その時には、俺と一緒に解決してくれねぇか?この街の探偵として」と静かな声で問いかけて)
9959:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-21 15:08:39
…良いよ。君のやりたいことを否定するつもりもないし生涯を共にするなら一緒に探偵をするというのも楽しそうだ。僕達二人ならばきっと何でも出来るだろう
(普段なら即座に否定されるワードも今回は思う所があるようで言葉を詰まらせている。だが相手にずっと反省して欲しい訳ではなく自分の思いを伝えるために頬に手を添え目を合わせながらこちらの想いを伝えた。何を言われたのか分からないように目が瞬いて間の抜けた声が聞こえてきたがすぐに数日前のやり取りに思い至ったようで整理するように呟いている。そして伺うような目がこちらを向いて軽く抱きしめられながら共にあることを持ち掛けられると少しの間見つめてから軽く笑みが浮かべて承諾の返事をした。元より相手のやりたいことを取り上げる気が無い、単にそこに自分が居ないのが不満だっただけで相手とならば探偵という仕事も面白そうだ。これからまた長い間生きるのを考えれば良い生きがいになるかもしれない。するりと頬を撫でて二人ならば出来ると自信たっぷりの表情で告げる。それからぎゅっと抱きしめると「これでもう探偵じゃないくせに、とは言わせないよ」とあの言い合いの中で引っ掛かっていた言葉を引き合いに得意げに告げて)
9960:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-21 17:56:30
…フィリップ……あぁ、これからは探偵もお揃いだ。お前となら俺だけじゃ出来ないことも、それ以上のことも、何だってできる
(相手と目を合わせて自分が歩む道も共に歩んで欲しいと願いでる、刹那の間見つめ合って承諾の返事がされると嬉しさが溢れて顔を明るくさせ嬉しさを噛み締めるように名前を呼んだ。おやっさんから継いだ探偵という仕事、相手が日中動けないのもあって一緒に探偵をすることを想像もしていなかったが今やその条件も同じになっている。相手と血も命も時間も共有しているのならば風.都.の探偵という仕事も共有したっていい。頬を撫でられるとその心地に浸るように目を閉じる、そのまま強く抱き締められるとこちらも背中に腕を回してその体を強く抱き締めた。言い合いの中で放ってしまった言葉を引き合いに出されると思わず苦笑いを浮かべるがこれからはその差もない、それももう同じだ。一人では手に負えないことがあるのは今日嫌という程味わったが相手とならば既に何でも出来る気がして同じ言葉を繰り返しながら軽くすり寄る、大切な恋人を抱き締めながら「…俺の仕事にお前を巻き込んで怪我させたくなくて誘ってなかったが、お前の方が遥かに強くて丈夫だったな」とこちらこそ過保護だったかもしれないと軽く笑いながら呟く。しかしふと顔をあげれば「でも今後、力の制御気をつけろよ。今日みたいに人前で飛んだり吹き飛ばしたりすんのはマズイだろ」と全く人のことを言えない点に釘をさしていて)
9961:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-22 09:16:02
君が心配しすぎなんだよ、僕の方が吸血鬼としても荒事にしても先輩だ。 君がそれを言うのかい?まあでもこれから平穏な生活を送るためにも気をつけた方がよさそうだ
(承諾の返事をすれば相手は嬉しそうに微笑む、ぎゅっと強く抱きしめ合って仕事も日常も相手ともにある未来を想像して口元はつい緩んでしまう。すり寄ってくる相手を優しくなでて取り戻せた存在を確かめていると相手の呟きが聞こえてきて同意だと頷く。なぜか相手は自分を守ろうと躍起になっている様子だったがそもそも相手より歳も重ねていて眷属になったとはいえ自分がオリジナルで歴も長い。それを感じさせないくらい対等に接しられていたからと思えば何処かくすぐったくもあるが今は対等な立場になったならと得意げに先輩面を見せる。だが相手が顔を上げて今日の振る舞いについて指摘されるとぱちりと目を瞬かせてから相手もだと言葉を返す。だが今日は相手を取り戻すためとはいえ珍しく力の制御が効かなくて目的を果たすために好き勝手に動いていた自覚はある、一人ならばある程度好き勝手に動いても構わないし怪我を負おうと自己責任だ、何か問題が起きればその土地を離れても良い。だが探偵としてここに居場所を作るのならば、そして相手とともにいるためなら多少は目立たないようにふるまう必要があるだろう。じっと相手を見つめると「君がずっと一緒にいてくれるならたぶん大丈夫だ」とまた楽しそうに微笑んで)
9962:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-22 13:33:56
それは今日十分実感したっての。ならフィリップが吸血鬼の先輩で俺が探偵の先輩ってことで。……俺がお前から離れるわけねぇだろ
(まだしっかりと二人揃って探偵として依頼は受けたことがないのに一緒ならば何でも出来る全能感が胸を満たして止まない、擦り寄った頭を撫でられて相手からしか与えられない心地に浸ってもう傍から離れられる気がしなかった。ただ人の事を言える立場ではないが本来隠れなければならない人外ながら派手に暴れたのは事実、一応釘を刺してくと案の定反論は返ってくるがこの街で探偵を続けるための選択を取ってくれればまた口元に嬉しさが滲み出ていた。相手がこちらをじっと見つめる、暫くこちらも見つめ返していれば楽しそうな声が聞こえて笑みを浮かべる、もう少し顔を寄せて額をこつんと合わせお互いの視界をお互いでいっぱいにするとずっと傍にいることを改めて誓うように口にした。息遣いすら聞こえる距離でこちらからも真っ直ぐ見つめれば「だからフィリップもずっと一緒にいてくれ」と同じ願いを口にする。そのままさらに距離を縮めてゆっくりとした動作で唇を重ねる。数秒互いの体温を交換したあとそっと離れて再び至近距離で見つめあえば嬉しさと幸せが最高値を超えてそのままの距離で破顔して)
9963:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-22 21:21:37
…ん、…いわれなくともずっと一緒だ。……ねえ、翔太郎
(暫し目を合わせて見つめ合いながら楽しそうに微笑むと相手もまた柔らかな笑みが浮かぶ。こつんと額同士を合わせてさらにくっつくと視界は相手でいっぱいになって大切な人がそばにいる実感をかみしめる。相手が願いを口にしてこちらが答える前に顔が近づいてくればそっと瞼を閉じた。少しして肌よりも暖かい体温が唇に触れて小さく息が零れる。たった数秒のような、それでいて長いようにも感じるキスをして少しだけ離れていくとまた瞼を開けて相手を見つめる。弾む声でともにあることを伝え、軽くすり寄りながらこの幸せと暖かさをかみしめていた。いつまでもこうしていたい所だが安心したところで一晩中喧嘩したり外で騒動に巻き込まれたりして溜まっていた精神的かつ肉体的な疲れがどっと溢れてきた。普段ならば吸血すれば平気なのだがお互いに血を失って吸血の量も遠慮したせいで十分に回復しきれていない。体を休めたいが相手と離れてしまうのは惜しくて視線を迷わせると少し遠慮がちに名前を呼んで「…少し狭いかもしれないけど、今日は一緒に寝るのはどうだい?」と伺うように提案して)
9964:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-23 10:16:32
ん?なんだ?…、……俺も今日はここから帰りたくねぇと思ってた
(何よりも一番近い距離で見つめ合いながら願いを口にすれば直ぐ様こちらと同じ答えが返ってきてまた幸せは胸に溢れていく。こちらに擦り寄る感覚に擽ったさを覚えてまた小さく笑いながら二人だけの時間に浸っていた。しかし不意に相手の視線が揺れて伺うように声を掛けられる、相手の様子を見守りながら返事をすれば何とも可愛らしいオネダリがされて目を開いた。自分より遥かに長い時を生きてきて人を超える力を持って吸血鬼では先輩だなんて得意げにしていた相手が健気にお願いをする姿はなんとも愛おしい。それに相手に今声を掛けられるまでこの後ひとりで家に帰るなんて選択肢は微塵もなくて、つまりはこちらも同じ気持ちであるのに気付かされた。今度はこちらから頬に手を添えて視線を固定する、親指の腹で優しく頬を撫でながら同じ気持ちであることを伝えた。どれだけ心身共に疲弊していようとも、例え狭いベッドであろうとも、相手の隣が何処よりもよく眠ることが出来て安心できて、心を安らげることが出来る。再び顔を寄せてもう一度体温を共有する口付けを送れば少し屈んで相手の肩と膝裏に腕を回す、先程運ばれたように今度はこちらが相手を横抱きにして持ち上げると「今日の夜をお前と一緒に迎えたい」と少々キザな、しかし飾らない本音の言葉を伝えて)
(/お世話になっております。そろそろ区切りかと思いましてお声がけさせていただきました。体が丈夫になったら探偵は絶対に無茶をする範囲を広げると思ってましたのでそこを深掘りしつつシリアスで吸血鬼が出てくる物語らしくバイオレンス方面なお話もできてとても楽しかったです!吸血鬼の先輩として起こりうることを熟知してる検索くんと眷属としての能力を過信している探偵の王道なすれ違いをしつつ言い合いの中でも検索くんが探偵を案じてくれているのがとても分かって探偵の若造感を強調出来る感じも新鮮で楽しかったです。助けに来てくれる時の検索くんも静かな怒りで人を超えた力で敵をなぎ倒していくのがとてもかっこよかったです。それでいて最後にいつも通り甘えるのが本当に本当に可愛くて背後まで心臓掴まれていました。今回もありがとうございました!
この後ですが少々悩んでおりまして、このままもう少し二人のやり取りを続けるか、エピローグ的にベッドを購入して探偵が完全に引っ越した日をやるのも楽しそうかなと思っています。ただ長らく吸血鬼パロやっていますので、ここら辺で一旦区切って元の二人で検索くんが飲み会についていく話やサウナでの我慢比べの話、サウナならプチ旅行をくっ付けてもいいかな等など思っておりますが、検索様はいかがでしょうか?もし吸血鬼パロで他にやりたいお話やいつもの二人のお話等などあれば教えていただければ幸いです!)
9965:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-23 19:23:59
…!…わ、…僕も同じだ。
(言ってもいいものかと少し悩んだもののこれから一生共にあるならと今日の望みを口にすると相手の目が開かれる。そして頬に手を添えられ撫でられながら相手もまた帰りたくなかったのを知れば少し驚いた表情を見せた後、緩い笑みを浮かべた。今日は一緒に眠って夜も一緒に過ごせる。昨日は眠れなくて起きたときにはすでにメッセージがきて仕事に出ていたのもあって離れていかないというだけで心が弾んだ。また顔を寄せて口づけを交わして柔らかな幸せに浸っていると相手の腕が肩と腕に回って不意打ちに持ち上げられると思わず声を上げてしまう。相手の顔を見れば今だけは妙にきまった言葉を告げられて顔に熱が集まる。視線を迷わせてから相手の首に腕を回してこくんと頷くとおとなしく運ばれることにした。普段は使うことのない簡易ベッドは相変わらず狭いが奥に詰めて寝転がる。ここのカーテンも閉め切ってしまえば完全な暗闇で相手の姿しか見えなくなる、手を引いて相手も横に寝かせると「…翔太郎、」とまた名前を呼びこちらからも軽い口づけを送って)
(/こちらこそお世話になっております。特殊な体質だからこそ普段よりがっつり負傷描写もしつつ仲違いから救助までたっぷりとシリアスとかっこいいお話が出来て楽しかったです。いつもとは逆に探偵君の方が慣れていないことが多く、それでいて探偵としての使命に燃えている所がかみ合っていて無茶が出来るからこそ出来ると意地を張ったり売り言葉に買い言葉だったりとすれ違いも沢山出来て良かったです。普段は守られている立場であることを良いことに吸血鬼という建前で色々めちゃくちゃにも出来てそこも楽しかったです。立場や体質が変わっても落ち着くところが一緒なのも好きでこれからのことを想像できる終わり方になったと思います、こちらこそありがとうございました。
このまま続けるのも良いですがせっかくならまた後の楽しみにするのもありかなと思うのでいったんいつも通りの二人に戻るのはいかがでしょうか。検索が探偵君の飲み会についていく話良いですね!また少し長めに旅行やお泊まりする話はやりたいと思っていたのでサウナはそっちにくっつけてしまいましょう。またはそろそろ数字的に大台も近いので少し前に話していた指輪を買いに行く話や二人の中での記念日的なイベントでもいいかななどと思っているのですが探偵様はいかがでしょうか)
9966:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-24 07:55:08
(/一旦こちらだけで失礼します。大台に合わせてやりとりの方も記念なお話にするのめちゃくちゃ良いですね!検索様が大切な時に取っておきたいと仰っていただいてた指輪を買いに行くお話をぜひさせていただければと!検索くんが飲み会についていく話も旅行なお話も二人の可愛いやり取りが沢山見れそうですのでぜひ後々やらせてください。指輪のお話にあわせて記念日的なお話をするのも一緒にするのはいかがでしょうか?前々から物語上検索くんの誕生日が不明なのでそれに変わる記念日を探偵が考えている、的な話をぼんやり考えていたのですが、二人で初めて依頼を解決した日を記念日にする、というのはいかがでしょう。探偵がサプライズ的に記念日を設定して指輪を買いに行く、二人で話しているうちに記念日を設定することになって指輪を買いに行く、検索くんがなんらかのきっかけで指輪を買いたいという話になり前々からサプライズを考えていた探偵が最後に今日が記念日だと明かす、等など色んなパターンが考えられるのですが検索様がご希望の展開ありましたら教えてください!)
9967:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-24 10:27:59
(/では是非是非そうしましょう!何かしらきっかけで探偵君が検索に誕生日を聞く→分からないという回答→誕生日がないなら、とその日or近日が初めて依頼を解決した日でサプライズでその日を記念日に決める→当日に記念日だと明かして一通りやり取りした後、来店予約してある店に行って指輪を購入…みたいな流れが浮かんだのですがいかがでしょうか。探偵君の方の誕生日も判明していないので偶然近かったから一緒にでも良いですし、次の布石にしても楽しそうです)
9968:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-24 12:30:00
お、今日は弁当屋のおばちゃんの誕生日か。…、…
(すっかり風.都.に吹く風が冷たくなってきた今日この頃、昼下がりの鳴,海,探,偵.事.務.所は午前中に捜し物の依頼をひとつ終えて落ち着きを見せていた。この調子であれば午後はパトロールになりそうだと計画を立てつつふとカレンダーを見やる、今日の日付を改めて確認すれば街の人の誕生日であるのを思い出して今日は弁当屋に顔を出してお昼はそこで調達しようとルートを決めていく。いつも世話になっている人の誕生日をぼんやりと順番に思い出し、ついでに自分も誕生日が近いのを遅れて思い出していたがそこでハタと動きを止めた。そして相手の方を見る。あの夜に組織の元から連れ出した相手は記憶喪失の身で常識すら欠けていていろいろ教えるのに苦労したものだが、相手自身のことを積極的に聞いた事がないかもしれないと思い至る。年齢も分からないと言われた時点でパーソナルな情報は一切覚えていないのだろうと思い込んで聞き逃していて相手の誕生日を祝うという場面は今までになかった。もしかしたら覚えていたりするのだろうかと気になれば相手の方に近づいて「なぁフィリップ。今までちゃんと確認したことなかったんだが、お前の誕生日っていつなんだ?」と何気なく聞いてみて)
(/流れ考えていただいてありがとうございます!ぜひぜひそんな感じで、探偵が誕生日を知らないことを確認して後日サプライズで指輪を買う予約してて二人でちょっとしたお祝いをする感じでいきましょう。探偵は検索くんと全部一緒であるのを望むと思うので探偵の誕生日も記念日にくっつけちゃっていいかなと思います。ひとまずそれっぽく始めさせていただきましたのでいい感じに乗っていただければ幸いです!背後共々良き記念になるようなお話にいたしましょう!/こちら何もなければ蹴りで大丈夫です!)
9969:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-24 13:34:58
……誕生日? …分からない。実験記録のデータベースにも記載は無かったしあったとしても不必要な情報だから抹消されているだろうね。
(ある日の昼下がり、大きな依頼も無く午前中は相棒が探し物の依頼に出ただけで平和な時間を過ごしていた。冬の近付いてきたガレージは寒く事務所スペースに居ることも増えてきたが今日も事務所ソファーに腰がけて本を読んでいた。そうしていると相手が近付いて来る気配を感じて顔を上げる。誕生日、というワードを聞けば僅かに首を傾げ、人が生まれた日を指す言葉だと分かれば時間差で首を振って否定の返事をする。フィリップと名付けられる前の記憶は消されていて実験記録のパーソナル部分にも生年月日の類の記載は無かったはずだ。彼らの研究していた分野を考えれば大した情報でもなかったのは容易に推測がついて淡々とした口調でその事実を述べると視線を本に戻してから「それがどうしたんだい?」と投げかけて)
9970:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-24 14:41:10
まぁそりゃそうだよな……あーいや、誕生日っていやその人が主役の特別な日だからなるべくおめでとうって伝えたいと思ってんだけど、そういやお前には言ったことなかったと思ってな
(ソファーに腰掛け本を読む相手に今更ではあるが改めて誕生日について聞いてみる、反応は案の定といったところだ。やはり名前以外の相手の情報は組織によって消されてしまっているらしい。誰しもが持つ一年に一度訪れる誕生日というその人にとって特別な日、それを不必要としている組織にも腹が立つし自身の誕生日に関心が薄そうな相手にも少々寂しさを覚える。その人が主役である誕生日におめでとうの祝福と普段のありがとうの感謝を伝える日、その人の笑顔が見れる良い日であるのだが一番近くにいて大切である肝心の恋人にはそれをした事がなかったのだ。気がつけば相手は早々に視線を本に戻している、相手は記憶喪失に悲観的ではないが何も無いのは何よりも自分が物足りない気がして「お前が主役の日があって、ここに居てくれてありがとうって伝えて、お前が喜んでる顔を見てぇし」と自身の気持ちを整理するように言葉を続けるも、少し置いてクサイことを言っているのを自覚すれば口を変な形にしながら目線を泳がせて)
9971:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-24 21:32:15
…そういうものなのかい?
(こちらが誕生日を知らないと言えばやはり、と言った反応が返ってくる。単に産まれた日が分かっているかどうかで何か変わるのだろうかと再び本に視線を戻していたが相手は何かこだわりがあるように話を続ける。そのまま相手自身の気持ちを綴られると本を閉じながら照れくさそうにしている相手にまた視線を向けた。思えば所長が誕生日の時は朝から猛烈にアピールしてきて相手がケーキを買いに行くのを命じられて3人で囲んで食べた。その時の所長の顔は確かに幸せそうに見えた。未だに自分が祝われるという状況がピンと来なくてキョトンと首を傾げる。だが相手が自分をそうしたいと言うのなら出来れば叶えてあげたい。暫し考え込むようにしてからふといい案が浮かぶと「なら君が決めてくれ、僕の誕生日」と真面目な顔で提案して)
9972:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-25 07:51:22
えっ?!いやいやそういうもんでもねぇだろ。決めるにしても適当ってのも…
(要は相手の幸せを願ってそれを形にする機会であるのが誕生日だが相手にはそれがない、こちらが勢いのまま喋りすぎて挙動不審になっている間も相手は相変わらずピンと来ていないようで首を傾げていた。暫し何かを考えた様子の相手は真面目な顔でこちらが誕生日を決めるように言ってきて変な声が出る、誕生日はその人が生まれた日だがそれを勝手に決めるというのはまた何とも言えない。それに決めるにしてもその日に何らかの意味がなければ相手も誕生日に対して思い入れが持てないだろう。無理やり作るものでもないが相手が特別な幸せを感じる日を増やしたい思いはある、どうしたものかとこちらも考えた所で再びカレンダーが目に入った。そして近しい日付に紐づいた記憶が蘇ると暫く動きを止める、やがて小さく笑みを浮かべた。相手の方に向き直ると「まぁ俺の方でいろいろ考えとく」と場を誤魔化すような返事をして出入口の方へ向かうと帽子を手に取り頭に乗せる、これはいろいろと考えるべきものが多そうだ。事務所の扉へ向かうと「じゃあパトロール行ってくるから留守番よろしくな」と伝えると計画を胸に秘めたまま外へと出ていって)
9973:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-25 11:23:14
君が決めてくれた日ならちゃんと覚えるよ。…?分かった、行ってらっしゃい、
(何やら悩みこむような相手にそちらで決めるように提案すれば変な声があがる。自分にとって誕生日に思い入れが無い以上いつであろうと構わない。だが相手がくれるならば彼がつけてくれた名前のように自分に馴染むような気がする。軽くも真面目な顔で言葉を続けていると相手が何かに視線を向けた後小さく笑っていて首を傾げる。何かを思いついたようだがすぐには教えてくれないようで釈然としないものはあるものの表情を見る限り悪い物ではなさそうだ。パトロールに行くという相手をいつも通り見送るとさっきまで視線を向けられていたであろう壁に目を向ける。そこにはカレンダーがあったが誕生日というキーワードからかつて相手のことを調べた時に出てきた生年月日と今日が近い事に気付く。その人の幸せを願う日ならば大切な相手に感謝や想いを伝えたい。少し悩んでから本を手に取りガレージへの螺旋階段を降りていくと腕を広げ地.球.の.本.棚にアクセスすれば「キーワードは…誕生日」と早速検索を始めて)
9974:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-25 12:27:54
__よし、フィリップ。突然だがお前に伝える事がある。ひとつ目は今日が休みってことだ。もちろんアキコの許可も取ってある
(相手と誕生日の話をしてから数日後、ついに決行日がやってくるとひとまずはいつも通り家で支度を済ませる、普段ならばこのまま事務所へ向かうところだがその前に声を掛けて相手の正面へと立った。そして人差し指を一本立てると本日探偵業が休みであることを伝えた。所長様から休みをもぎ取るため諸々の事情を話した時は散々騒がれたものだが約束通りこの日の休みを獲得し相手には黙っておくというという条件も守られたようだ。そのままもう一本指を立てると「二つ目はこれから出掛けねぇかって誘いだ」と提案すると一瞬目を泳がせる。誕生日に変わる相手の特別な日を作りたいという思いから始まったこの計画はその意味を相手が理解しなければ意味が無い、視線を相手に戻せば何処か緊張した面持ちで「お前と一緒に行きたいとこがあんだ」と真剣な口調で言って)
9975:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-25 15:07:19
え、…いつの間に手を回していたんだい。…行きたい所、…分かった。
(誕生日について検索してみれば家族などに寄って祝われる日という記述が多く現代では広く親しまれている文化らしい。誕生日に送られるものなどに範囲を広げて調べているとあっという間に夜になって普段はすぐ興味を失うことの多いワードがずっと頭に残っていた。そんな日から数日ほど、支度を済ませていつも通り事務所に行こうとしたタイミングで相手に止められ、今日が休みと聞けば目を瞬かせる。昨日帰るときにはそんな素振りが無かった当たり前もって話を通していたのだろう。驚きの反応を示していると次に出掛ける誘いがされる、休みの日に何処かに出掛けることはすっかり当たり前になってきているが相手の目が泳ぎ、その後の緊張したような雰囲気から普段とは違う様子を感じ取ると同じ言葉を繰り返しつつこくりと頷く。相手が望む場所なら何処だろうとついていく、そして軽く相手の手を取れば「案内してくれ、翔太郎」と声を掛けて)
9976:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-25 18:11:08
__この前、お前の誕生日がいつかって話しただろ?お前は俺が決めれば良いって言ってたけど、お前にとって特別な日じゃねぇと意味がねぇと思ってな。それで、俺達にとって特別な日があるって気づいたんた
(今日が休みだと明かせば案の定相手は驚いた顔をしていて滑り出しは順調だと思わず口角を上げる、その後自分でも気付かぬうちに真剣な顔をして行きたい場所があることを伝えれば相手もいつもとは何処と無く違う反応で頷いていた。手を取られるとこちらからも手を握って外へと繰り出す、繋いだ手はそのままに人目を避けながら裏道を歩いた。そしてまた不意に先日のやり取りを会話に引き出す、相手にここに居てくれてありがとうを伝える日、何か意味を持たせたいと思っていたがちょうどいい二人の思い出があった。繋がった相手の手をギュッと握る、相手の方を向いて目があったところで「今日は俺達が初めて一緒に依頼解決した日なんだ。俺とお前が二人で一人の探偵として一歩踏み出した日だ」とその特別な日が今日であることを明かして)
9977:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-25 20:33:15
特別な日?…、確かにそうだったね。もう一つの僕たちの始まりの日
(相手の手を取って外に出ると相手に導かれるまま裏道を歩く。どこに行くのかと軽いクイズを自分の中で考えているとふいに数日前のやり取りを振ってくる。結局相手が何を思いついたのか聞けずじまいだったが何処か嬉しそうに告げられる特別な日というワードにまた目を瞬かせる。あの夜の日付は過ぎていると関係が進んだ夏祭りの日付でもない。その答えを求めるようにじっと相手を見つめるとその手がぎゅっと握られる。そしてその特別の理由が告げられると目を見開いて、それからそれが示す意味に柔らかな笑みが浮かぶ。あの島で初めて変身したが最初から二人で一人だったわけではない。最初は自分はガレージにこもりっきりで相手が怒りながら世話をしてくれて、それこそ背伸びをしながら相手が独りで探偵をしていた。きっかけがなんだったかは覚えてないがド.ー.パ.ン.ト絡みの事件に地.球.の.本.棚が使えると伝えて相棒のワードで本を絞り、得た情報から犯人を見つけ二人で変身してメ.モ.リ.ブ.レ.イ.クを果たす…今のスタイルと同じように二人で依頼を解決した最初の日だ。それを覚えていること、そして誕生日にその意味を持たせようとしてくれるのがうれしくて口元を緩めると「確かにあの日、君の相棒が生まれたといっても過言ではないね」とくすっと笑って)
9978:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-25 21:25:08
…、…俺の相棒が生まれた日、か。その言い方が一番しっくりくるな。ならお前の相棒が生まれた日でもあるし、まぁ……つまり俺達の誕生日ってわけだ
(相手にとって特別な日であり自分にとっても特別な日、その意味を伝えれば驚いたように目が開かれた後に柔らかな笑みが浮かんでこちらも口元が緩んだ。相手に出会った始まりの夜、最初に変身したのはあの日だったが二人で探偵として歩み始めたのは間違いなく数年前の今日だろう。あの日確かに自分達は鳴.海.探.偵.事,務.所の探偵としてお互い足りない部分を補い合ってこの街の涙をひとつ拭った、そしてその歩みは今もこうして続いている。相手は笑いながら誕生日と掛けた言い方をするが何よりもその言葉は胸にストンと収まって噛み締めるように小さく頷く、今日という記念日に誕生日としての意味も重ねるならば互いの相棒が生まれた日、というのが一番相応しい言葉だろう。話して歩くうちに目的地が近くなってくる、表の道は人もいるだろうと一旦止まって相手の正面へ回ると繋いだ手ともう片方の手をとって重ね両手で包み込んだ。再び少々緊張した面持ちになると「それでだな、今日は初めて記念日をお前と祝いたいと思ってんだが…記念日なら相応しいプレゼントが必要だろ?」と何処か伺うように問いかけて)
9979:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-26 11:13:41
ああ、共にこの街で生きて行こうと決意した日だ。プレゼント…君がさっきから妙に緊張している辺り普通の物では無さそうだね
(誕生日にかけて相手に並び立つ相棒になった日だと告げると噛みしめるように頷くのが見えた。そして相手にとっての相棒になったように相手もまた自分の相棒になった日と聞けば幸せが湧いてきて先ほどまで何ともなかった今日という日付が凄く大切な日に思えてきた。誕生日という言葉に特別な意味がこもって笑みを零していると裏道の終わりが見えてくる。すると相手は正面に回ってきて両手を温かな手で包み込まれる。そしてまた何処か緊張しているような様子でプレゼントというワードが聞こえてくれば今向かっている行き先が何をするところなのか察しがついた。普通の服や日用品を買いに行くならばわざわざ休みを取ってこうして改めていくことはない。ならばそのプレゼントもまた強い意味をもつ者なのだろうと考えることが出来ればじっと相手を見つめ「君との特別なプレゼント欲しいな」と素直な願望を伝えて)
9980:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-26 12:27:30
お前には隠し事できねぇな……俺もそう思ってな、そこの道から出た先にジュエリーショップがあんだ
(相手の両手を包み込み今日一番の山場を迎える、絶対に外すことが出来ない状況にいやでも緊張してしまった。しかしそれも相手に指摘されてしまえば思わず笑みを浮かべる、相手は相も変わらずこちらを見つめ続けてくれていて小さな変化すら気付くのも容易いのだろう。思いっきり緊張が前面に出ていたことはさておき、相手から特別な日に相応しい特別なプレゼントを望まれれば温かな気持ちが溢れてさらに口角は上がる。互いの相棒が生まれた日、共に生きていくと決意した日、それを最初に祝うのに相応しいプレゼントを考えた時、随分前に買おうと約束していたものが頭に浮かんだ。相手に傍にいてくれてありがとうと伝えこれからも永遠にある誓いを形にするもの、軽く息を吐いてから相手を真っ直ぐ見つめると「今日の記念に、結婚指輪買わねぇか?」と真剣な口調で言って)
9981:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-26 16:42:14
…!…欲しい、君との特別を示す証を身に着けたい。
(立ち止まった相手に手を取られて暫し見つめ合う。ずっと緊張していることを指摘すると相手は笑みを浮かべて今回の目的地が告げられる。ジュエリーショップなんて普段立ち寄ることのない店だ。そこで購入するもの、と考えて先ほどから言っている特別に繋がる物が一つ浮かんで一瞬固まった、窺うように視線を向けると相手が軽く息を吐いてから真剣な眼差しでこちらを見つめ、結婚指輪というワードが出てくれば目を見開いた。今までの出来事や会話の中で出てきた二人の繋がりを示す特別なモノ、お互いに欲しいと望んでその会話だってしたが中々機会が無く後回しにしていた。普通の物よりずっと高価な指輪は確かに今日の様な特別な日に買うべきだ。ずっと頭の片隅にあったものを買いに行くと知れば嬉しさがじわじわとこみ上げてきて包まれている相手の手を握り返しながら深く頷き、自分も特別な指輪を望む。今からはまるであろう相手の指の根元を軽く撫でながら「何回目かのプロポーズだね」と楽し気に笑って)
9982:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-26 17:51:53
っ、……、…そうだな。何回しても慣れねぇけど。でもお前と最期まで一緒にいたい気持ちは変わらねぇ
(海辺の結婚式場で風,都.タ.ワ,ーとガジェット達に見守られながらあげた二人だけの結婚式、あの日にいつか買いに行こうと約束して長らく機会が無かったがこの特別な日の何よりも特別なプレゼントに結婚指輪は最も相応しいだろう。しかしそれは再び永遠の誓いをするのと同じで真剣な顔で相手に指輪の購入を持ちかければ相手は驚いた顔をした後、少しずつ笑顔が滲み出て手を握り返されて深く頷く姿をみれば一気に喜びが爆発してこちらも笑みを浮かべる。その後にじんわりと温かな幸せが広がって照れくさそうに笑った。これから指輪がはまる指を相手の指先がなぞってそこから温かな幸せが広がる心地がする、互いが永遠に共にある証であり誓い、もうすぐお互いの指にお揃いでそれがはまるはずだ。こちらからも握った手を軽く撫でてから名残惜しくもゆっくり離して、しかし直ぐに直ぐ隣へと並べば「俺の知り合いに頼んで周りの目が気にならねぇようにしてもらってるからゆっくり選べるはずだ。…行こうぜ、フィリップ」と声をかければ裏道を出てすぐにあるジュエリーショップへと向かって)
9983:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-26 20:44:13
ああ。……なんというか、少し緊張するね
(お互いに笑みを浮かべてこの後に訪れるであろう幸せに揺蕩う。相手とともに一緒にある誓いは何があっても変わりはしないが形となって身に着ければ日頃でもことあるごとに実感できるはずだ。お互いに握っていた手を軽く触れ合わせてから表を歩くために一旦手を放す。だがその分横に並んで声がかかると目的のジュエリーショップに向かった。普段は利用しないような店の雰囲気に緊張と好奇心をにじませながら相手に続いて中に入ると店員がすぐに相手に気付いて「左様ですね、こちらにどうぞ」と声をかけ奥の方に通される。その間にも透明のガラスのケースの中には指輪やネックレスなどいかにも高価な品が展示してあってキョロキョロと辺りを見渡していた。これまた高級そうなソファーに通されて隣り合うように座る、何やら準備を始める店員を見ながら相手に近寄ると内緒話のようにぽつり呟いて)
9984:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-26 22:02:43
あぁ、俺も流石にこういう店は初めてだしな……
(二人の特別な日に特別な指輪を決める為に二人揃ってジュエリーショップへと入る、落ち着いた照明の店内に明るく照らされたガラスケースが幾つも並んでいて独特の雰囲気だ。その中で顔見知りを見つければ目線を向ける、硬い口調で話しかけられればこちらも「よろしくお願いします」とやや緊張気味に応じて席へと案内される。口が堅く信頼できる知人で相手とのことはある程度話しているがしっかと接客してくれるようだ。辺りを世話なく見回す相手の服の端を軽く引っ張りつつ移動し事務所のものとは比べ物にならない柔らかさのソファーに少々面食らっていると相手から耳打ちされる、こちらも同じ意見で小さく頷きながら同じく耳打ちして返事をしていた。雰囲気のある所では自然と背筋が伸びるもので店員から『本日はご来店いただきありがとうございます。』と深々と頭を下げられ釣られてこちらも頭を下げる。早速ですがと断りをいれられながら目の前の机にベルベット生地のジュエリートレイが置かれるといくつか指輪が置かれていく。ごくシンプルなもの、宝石が目立つもの、奇抜な形、鮮やかな差し色が入ったもの、様々な種類が置かれていくと『まずはお二人の指輪をどんなものにするかイメージを掴んでいきましょう。気になるものはございますか?』と問われて)
9985:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-27 11:18:15
…普段使いするなら飾りが大きい物とか繊細なものは避けた方が良さそうだね。
(ソファーに座って準備されていく中、相手に耳打ちすればどうやらこちらも同じようで緊張のまま内緒話を続ける。相手が話を通してくれていることもあって人目を気にする必要はなさそうだが慣れない場所と空気はやはり落ち着かない。やがて店員がやってきて丁寧に頭を下げられるとこちらもそれに合わせ、丁寧な仕草でジュエリートレイが並べられていく。いかにも宝石の乗った高そうなものから造形が凝っているもの、シンプルなものなどこれだけでも色んな種類がある。それらを観察しながらまずは避けた方が良い条件をあげていく。職業柄危険なことや厄介なことに巻き込まれることが多く、その仕事に支障があるものやすぐに壊れてしまうものは避けた方が良いだろう。そうなるとシンプルな造形のものになっていくがそれでは特別感が無いような気もしていつも以上に真剣な顔で指輪を見ていく。そうしていると『お仕事に付ける方だと内側に名前とか記念日、ちょっとしたメッセージを刻印される方も多いんですよ』と店員から説明がされて「内側か…確かにそこなら目立たずに特別感が出る」と感心した声をあげていて)
9986:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-27 12:32:14
……そうだな、なんかに引っかかっちまっても困るし…指輪は大切にするけど外側の装飾は掠れちまう可能性もあるし、そうなると見た目はシンプルで内側に二人の名前と今日の日付を入れるのが良さそうだな
(結婚指輪と一口に言ってもその種類は実に様々でずらりと並べられるだけで圧倒されてしまう。この中から選ぶのも一苦労だと眺めていると相手がまずは除外すべき要素を挙げる。探偵業をやっていれば激しく動くことも多く動きに支障が出ては困る、現状ハードボイルドではない犬猫探しが多いことを考えても指輪の外側はシンプルなものの方が良いだろう。右手の小指に既にひとつリングをつけていることを思えば派手なものは避けるべきだ。となると一気に候補は見た目がシンプルなものに絞られる、チラリと横目で相手を見れば真剣に指輪を見つめていて二人の特別を選ぼうとしている姿に密かに胸は華やいだ。そうしていれば店員から内側に装飾する案を出されて相手と共に感心する、シンプルな結婚指輪をつけている人も多いが内側に意味を込めているのかもしれない。それに地面を転がされる機会も多いのを思えば装飾は削れてしまわないように内側がいいだろう。指輪のイメージを固めていれば『内側の装飾と一緒に小さな宝石を埋め込むことも出来ますよ。それぞれお好きな色の宝石を添える方が多いですね』とカラーバリエーションの表が差し出される。こういう時はお互いの色を交換するのが常だが「お揃いの指輪なら一緒の色がいいな…」と思ったことをつい口にしながら表を眺めていて)
9987:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-27 14:47:41
ああ、そうしよう。二人の色を並べるのもアリだけど…あの、これ以外にアレキサンドライトは置いてますか?
(外に飾りをつけられない分、内側への刻印を提案されて同意するように頷く。内側にあれば誰かに見られることなく自分達だけの特別感を感じることが出来るだろう。大まかな方向性だけ決めていると店員から更に装飾の案が出される。差し出されたカラーバリエーションの表には定番の宝石が並んでいて色も豊かだ。眺めている間に相手の願望の呟きが横から聞こえてくるとどうするのが一番良いかと考える、左右にそれぞれ一粒ずつ埋め込むのもそれらしいがふと以前調べたワードが脳裏を過ぎると表には無いのは承知で店員に尋ねてみる。すると店員は少し驚いた顔をしてから『ありますよ、少しお待ちください』と言って一旦裏へと戻っていった。少しして戻ってきた店員の持つジュエリートレイには小粒の綺麗な緑色の宝石が乗っていた。これだけでも美しいのだが店員がライトを取り出して光を当てると赤がかった紫へと色が変わる。その変化を間近で見ると感嘆の声をあげて「実物を見るのは初めてだけどやはり神秘的だね」と興奮気味に告げた後「この宝石は当たる光によって色が変わって見えるんだ」と相手に解説して)
9988:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-27 18:03:49
アレキサンドライト?……あ!すげぇ、色が変わった!俺達にピッタリじゃねぇか。流石だなフィリップ!
(特別な指輪にするなら今までと少し趣向を変えて二人で同じものを望んでみる、しかし表に並べられた色でしっくりくるものは無かった。それぞれの色がハッキリとある以上は難しいだろうかと考えていた矢先、相手が聞き慣れぬ名前を店員に伝える。それを聞いて何かピンとくるものがあったのか店員は一度店奥へと移動していて、合点がいかないまま不思議そうな顔で相手を見ていた。やがて店員が戻ってくるとトレイに置かれたのは綺麗な緑色の宝石だ、相手を示す色を宿したそれだったが徐に店員がライトを当てるとその色は自身を示す紫色に変わって相手と共に感嘆の声をあげた。子供っぽく興奮して相手の方をみれば目が合って解説が挟まる、こんな二人にピッタリの宝石があるだなんて知らなくて満面の笑みのまま相手を褒める。直後それなりの格式の店であるのを思い出して軽く咳払いして場をリセットしたが、二人の反応に店員もにこやかな笑みを浮かべ『それでは指輪の内側にお二人の名前と日付、そしてこちらのアレキサンドライトを埋めましょう。』と進行を続けてくれる。出されていた指輪が一旦片付けられて代わりにシンプルな見た目のものが並べられていく、『内側に文字と宝石をつけるなら少しだけ厚みのあるものをオススメします』と言葉が添えられる中、シルバーでほんの少しだけ波打つようなデザインの指輪が目に留まる。それを指さすと「これ、風が吹いてるみたいじゃねぇか?」と相手の方を見ると反応を伺って)
9989:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-11-27 19:56:37
前に調べたときに気になっていたんだ。石によって色の雰囲気も変わるのだけどちょうどいい色でよかった。…本当だ、風に吹かれているみたいで他のものと区別化も出来るデザインだ
(あたる光によって自分の色である緑から相手の色である紫に変化するさまを見ると相手も子供みたいに興奮する。昼と夜で表情が変わる宝石とも呼ばれているが探偵と仮.面.ラ.イ.ダ.ー、相棒と恋人などさまざまな顔を持ちそのすべてが二人一緒である自分たちにピッタリだろう。以前その色が自分たちっぽいと記憶していたと告げ、個体差の面でも今見せてもらったものは文句ない。これも運命の出会いかもしれないとはしゃぐ相手と同じく口元は緩みっぱなしで指輪を決めていく。内側のデザインが決まればいよいよ指輪自体の形を選ぶことになるがシンプルな見た目ではどれにするか決めきれない。すると相手から声がかかって指さされた指輪を見る、造形はシンプルながら一部だけが波打つように加工されていて相手の言う通り風を受けたように見えてくればシルバー部分が特別輝いて見えた。他の物とも少し差のあるこのデザインが一気に気に入るとぱぁと表情を明るくして「これにしよう、翔太郎!」と賛成を示して)
9990:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-11-27 22:25:31
俺もこれが気に入っちまった。こいつにするか
(ひとつの宝石の中に二つの色を兼ね備えたアレキサンドライトは二人で一人の探偵である自分達にこれ以外考えられないくらいに相応しく、個体差があるのならば尚更この色味に運命を感じてしまう。相手から以前調べていた知識だと聞けば喜びが湧き上がって人前だというのについ口元が緩んでしまう、この知識に辿り着いた時に自分達に結びつけて想ってくれたこと、そしてそれを忘れずにいてくれたこと、そのどちらもが嬉しかった。後は指輪自体を決めるだけだったが目を惹かれた風のイメージのリングを指させば相手も同じく目を奪われて一気に顔が明るくなる、この反応だけでもう購入は決まったも同然だった。二人の意見が一致すれば店員は『承知しました。』とにこやかに笑みを浮かべてその後の手続きを進めてくれる。文字を刻む際のフォントや刻む場所など細かい箇所を決めていき、最後に左手の薬指のサイズが図られる。いよいよここに指輪がはまるのだと思えば一気に期待が湧き上がって同時に幸せも胸に溢れてくる。一通りの話が着けば『それでは他にご希望はございますか?』と最後の確認がされて)
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