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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
9700:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-11 15:18:40
、……まぁ、そうだな。…あぁ、とっておきでいかねぇと!
(自分からどこかに行きたいだなんて滅多に言い出さないせいで相変わらず何かを強請るのは下手なのだがこちらから要望を伝えればあっさりと承諾され顔を明るくさせる、しかしそこで漸くいつもとは立場が逆であることに気がついて結局は小っ恥ずかしくなってしまった。だが揶揄いまじりに投げられた言葉は逆にこちらのテンションをあげるもので結局は興奮気味に頷いて支度を始めた。ガレージへ続く扉にかけられたハットの前に立てばいつもはすんなりと決まるのにどれにしようか悩んでしまう。相手に貰ったネックレスとお揃いのものか、おやっさんに憧れて持っていた白か、それともシックを全面に押し出した黒一色のものか。もう一度雑誌を広げて店の雰囲気を確かめると「ワンポイントかあった方が引き締まるか…」と散々悩んだあとに相手からプレゼントされたものを選んだ。デートという意味でもこれが最適だろう。ハットを頭に乗せるといつも以上に慎重に角度やらを調整したあと相手と共に事務所を後にした。道中も楽しみが止まらなくて何処と無く上機嫌でいつもより口角を上げながら歩みを進める、雑誌の内容を思い出しながら「珈琲にも拘ってるみてぇだし、なかなか楽しめそうだな」となぜかキザっぽく言いながらで隣の相手の方を見て)
9701:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-11 20:38:46
へぇ、僕も他人が入れたコーヒーを飲む機会はあまりないしこだわりがあるなら楽しみだ
(こちらが支度を終えても相手はハットをどれにするかで悩み、鏡の前で慎重に角度を調整しているのを見ればつい口元が緩む。それほどこれから行くところを楽しみにしているのだと思えば何とも微笑ましい。以前相手に送ったハットを被って準備が完了したようで一緒に事務所を後にするがその道中も左隣で上機嫌に歩く相手を見れば物珍しそうについ視線を向けてしまう。妙にキザっぽい口調でその店のこだわりを語られると相手のノリに乗っかる形で楽しみだと口にする。普段は喫茶店のスイーツが目的で足を運ぶことが多くてコーヒーに力を入れた店はそう多くない。そのこだわりや違いを知ることが出来れば今後事務所などでコーヒーを入れるときの参考になるかもしれない、などと思考を巡らせながら街の中心から離れた店を目指す。まるっきりご機嫌なのを隠しきれない相手をちらちらと見ながら進んでいけば道にポツンと目的の店が見えてくる。最近できたと紹介されていたが焦げ茶色の煉瓦と深い黒の木材が組み合わされた外壁が静かな佇まいをしていてアンティークのランプが入口を照らしている。扉の横には黒板が置いてあって【本日の珈琲】として手描きで豆の名前と産地が記されていた。扉の外からも独特な空気を感じれば思わず控えめな声で「…入ってみるかい?」と問いかけ)
9702:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-12 08:54:19
…もちろんだ。
(店に行く間も訪れるのが楽しみ過ぎていつもより一段上機嫌な様子で相手の隣を歩く、浮き足立っていれば相手がこちらに何度も視線を向けているのも気が付かずハードボイルドな男がいるようなカッコイイ空間に浸れることをただただ楽しみにしていた。やがてたどり着いたのはポツンと建てられたレンガの建物でいつもの風.都.に静かに、しかし浮世にあるように、どこか現実離れした雰囲気を醸し出している。店は新しいはずだが建物自体は年季が入っていて、もしかしたら何かの建物をリノベーションしたのかもしれない。浮世離れした空気にこちらも気圧されていれば相手から控えめな声をかけられる、ここまできて引き返すだなんて選択肢はないだろう。軽く服を整えてから扉を開ければドアチャイムが高く澄んだ音を立てた。中に広がっていたのは雑誌で見た通り暖かな木製で整えられた空間でレトロで澄んだ雰囲気が広がっている、出入口ドアのすぐ横にはカウンター席が設けられてその中にはさながらバーカウンターのように珈琲を抽出するための道具があり後ろの棚には様々な形のカップが並べられていた。うっすらとかかるジャズの音楽と様々な珈琲豆の香りで既にリラックスできるような空間に思わず力を抜きながら息を吐いてしまう。中の雰囲気に圧倒されていると『いらっしゃい』とマスターらしき男の低い声が響いてきた。目を向ければそこに居たのは強面な男性でまた気圧されてしまう、なんとか「あー、二人で」と人数を伝えれば『…お好きな席にどうぞ』と案内がされた。ハードボイルドな男ならカウンター席の端に座るのが一番カッコイイが流石に初めての店でそれはハードルが高すぎる、チラリとその席を見てから奥にある二人席の方へ移動した。様々な店から椅子とテーブルを寄せ集めたのかデザインはどれもバラバラで、しかし全て木製であるところは統一されている。近場のテーブルに決めると席へとついて「なんつーか、すげぇ空間だ」と思わず感想を口にし)
9703:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-13 00:06:09
…外観もそうだけどこだわり抜かれた空間って感じがするね、普段行く喫茶店とは雰囲気が違う。
(確認の意味とせっかく入るなら相手が一番手だろうと声をかけると格好を整えてから中に入っていく相手の後に続く。中は雑誌で見た通り、そして外装にもマッチした暖かな木製で整えられた空間で漂ってくるコーヒーの豊かな香りとジャズの音楽が外界とは違う世界を作り上げていて思わず見回すように店内を見てしまう。落ち着かないように周りを見ていればマスターから声をかけられ、相手の選んだ奥の席に移動する。デザインがバラバラに見えてどれも浮いているように見えないことに感心しつつ席に座ると相手もまたどこか落ち着かないように感想を口にしていて同意するように頷いた。この空間を乱すのが躊躇われていつもより声のボリュームを落として感想を口にしながらちらりとみたマスターの方を見ると彼は黙々と何か作業をしているようだった。少々緊張しつつテーブルの上には万年筆で書かれたような手描きのメニューを見つけるとそれを見て「僕はせっかくだし表の黒板に書いてあった本日のコーヒーにしてみようかな。君はどうする?」と話を振って)
9704:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-13 18:30:43
あぁ、気を抜くと飲まれちまいそうだ……なぁフィリップ、ダッチコーヒーってな、
(ハードボイルドな男にピッタリな喫茶店を見つけてやって来たはずなのに実際に来てみれば雰囲気に圧倒されて全く落ち着けない、こういうところで静かに、それでいてクールに珈琲を飲むのがハードボイルドというものなのにこだわり抜かれた空間では忙しなく店内を観察してしまいそうだ。だかそうやって動きがうるさいだけでもこの空間には相応しくない、何とか気を落ち着けつつ相手と同じくいつもよりも小声で返事をしていた。テーブルに置かれたメニュー表さえ抜かりなくオシャレでそれだけで怯んでしまう、気を持ち直すように軽く帽子の位置を直していると相手は頼むメニューを決めたようだ。この店でハードボイルドな男が飲むものと言ったら当然珈琲になるだろうがここは店長の拘りに見合う注文をしたい。当然相手が選んだ本日のコーヒーもそのひとつだろうが聞きなれない単語をメニュー表に見つけた。それを小声で相手に聞こうとした矢先テーブル脇から『ご注文は?』と低い声が飛んできて思わず小さく肩を跳ねさせてしまう、いつの間にかマスターが注文を取りに来ていたようだ。正直まだ決まっていないのだがここで狼狽えるのは男らしくない、動揺を何とか隠すと帽子の縁を軽くなぞりながら「ダッチコーヒーひとつ」と内容も分からないものを気取った声で注文して)
9705:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-13 20:45:30
じゃあ僕はこのグアテマラを一つ。
(他とは違う空気感に緊張していたがそれは相手も同じようで落ち着きがないように店内に視線を向けている。まずは飲み物でも頼もうとメニューに目を向け入口から気になっていた本日のコーヒーをチョイスすると相手はメニューの中のひとつを聞いてくる。だがそれにこたえる前にいつの間にかマスターが注文を聞きに来ていて相手が肩を跳ねさせたのが分かった。相手の様子を見るにまだ決まってないはずなのだが普段のかっこつけたがりなところが出てしまって気取った仕草とともにコーヒーを注文しているところを見れば相変わらずだと小さく笑みが浮かぶ。今日は相手のリクエストでここにきているのだから思う存分好きなようにさせようと考えれば続いて自分もおすすめの本日のコーヒーを指さした。注文を受けたマスターはそのまま先ほど居た場所に戻っていくのを見届けるとつい口角を上げながら「ダッチコーヒーを選ぶとは流石のチョイスだね」と敢えて相手を褒めるような言葉をかけ、その正体を聞かれないように持っていきながら様子を伺ってみて)
9706:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-13 21:42:05
…、だろ?ハードボイルドな男は自然とハードボイルドな選択をしちまうもんだな
(何よりも雰囲気を重視するこの空間を崩すわけにはいかないのと、この拘りの空間に見合うようなハードボイルドな男でありたい気持ちが先行して中身そっちのけで知らないメニューを頼んでしまった。相手が頼んでいたコーヒーの方が聞いた事があってマスターが去ってから場にあった注文だったのだろうかとソワソワしてしまう。一刻も早くこの状況を解消するために相手に頼んだメニューの答え合わせをしようとするがその前に褒め言葉が飛んできた。普段担当なこともあって相手の方が圧倒的にコーヒーの知識は多い、その相手が流石だと褒めるのならきっと間違いはないのだろう。堂々とキメ顔をしながら人差し指で軽く帽子の縁を弾いてニヒルに笑う、今まさに自分は最高にハードボイルドな探偵だろう。その後木製の椅子に軽く寄りかかりながら頻繁に帽子をいじって位置を調整しながらコーヒーを待つ、程なくしてマスターが『お待たせしました』と二人分のコーヒーを持ってきた。相手の方にはカップが置かれたのにこちらの方にはグラスが置かれて目を瞬かせる、その間にマスターは『ごゆっくり』という言葉と共に去ってしまった。ハードボイルドな男と言えば当然ホットコーヒーだろうと勝手に思っていたのに目の前に置かれたアイスコーヒーを暫く見つめながら目が点になってしまう。何度か瞬きしたあと漸く視線を相手に向けて「……あってんのかこれ?」と最大限声量を落として聞いて)
9707:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-14 01:31:01
…、ふふ、勿論あっているよ。ダッチコーヒーは水出しコーヒーの事だからね。
(こちらが褒めれば何か言いかけたのを噤んで相手はキメ顔を見せる。本人はハードボイルド探偵を気取ってるつもりだろうがその表情と注文内容を思えばはしゃいでいるようにしか見えない。ネタバラシは後の楽しみに取っておこうと「そうだね」とそれらしい返事をしながら相手を観察する。静かな空間にコーヒーの良い香りが漂い始め深く息を吸っているとマスターがコーヒーを持ってきた。自分の前には透き通ったホットコーヒーが置かれ、相手の前に注文通りのコーヒーのグラスが置かれてその目が瞬いて固まってしまうのが見えれば笑い声を零しそうになって口元を手で隠して堪える。置き終わったマスターが去った後も相手はそのまま動かない、見間違いか確認するように何度も瞬きした後ごくごく小さな声で問われるといよいよ耐え切れなくてくすくす笑いながらその正体を明かす。豆や産地の名前ではなく手法やジャンルの一種なのだからグラスで来て当然だ。思ったものと違う物が出てきて落胆しているようにも見えれば「低温で一滴一滴じっくり抽出するから雑味も出ないし、長時間かけて限られた量しか得られないから特別な一杯と言えるだろうね」と言葉を添えて)
9708:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-14 07:52:42
っ、お前知ってたな!…ま、じっくり作られた珈琲ってなら拘りの一杯ってことだよな。ハードボイルドな俺にピッタリじゃねぇか
(この整っていて静かな空間で薄らジャズが響くなか湯気の立つ珈琲を静かに飲む、それがハードボイルドな男の仕草だと思っていたのにいざ注文して出てきたのは冷たいコーヒーで予定していた理想の風景がガラガラと崩れてしまう。しばし呆然としてから相手の方を見ればちょうど手で押えていた口から笑い声を溢れさせるところで思わず大きな声を出してしまいそうになるのを何とか飲み込みながら小声で文句を付けた。通りで質問の答えが返ってこないわけだ。雑誌を見た時から思い描いていた姿から離れてしまい露骨に眉を下げていたが相手からダッチコーヒーの作り方を聞かされて顔をあげる、相手が事務所でやっているようなひいた豆にお湯を注ぐ方法とはまた違って長時間かけて作られる貴重な一杯らしい。考えてみれば水出しのコーヒーをメニュー表のこんな上に持ってくる店は少ない、ということはドリップコーヒーと同じくらいマスターが拘りを持って作ったものだろう。そう思えばすぐに気分は上方向に転換してまたも気取った表情をしながら何処か得意げに笑って見せる。早速グラスを手にすると一口飲んでみた。冷たいコーヒーはその温度の効果以上にスッキリと飲みやすく、コクが強く強調されて甘みすら感じる、雑味のない澄んだ味に「すげぇ美味い…」と素の声で呟いていて)
9709:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-14 11:54:36
色んなコーヒーを飲んでみるのも大人の嗜みだと思うよ。…それは良かった。
(露骨に相手の眉が下がるがその手法が特別さや希少性を説明すれば相手の顔が上がる。そして自分を納得させるような呟きを零しながら簡単にその表情もご機嫌になっていくのを見れば軽く目を細めた。気取っているのに余計幼く見える相手にさらに同意するような言葉を告げていれば相手はコーヒーを一口飲む。そして聞こえてきたのはありのままの素の感動の呟きでそれにまた笑い声を零してしまう。熱して出したものを急冷した訳でもずっと砕いた豆を浸したわけでもない物なら普段のアイスコーヒーとはまた違う味のはずだ。口元は緩みっぱなしのまま自分もホットコーヒーを一口飲む、顔を近づけただけで香り高い香りを感じて豊かな酸味とコクがありながらすっきりした味わいに目を僅かに開く。中深煎りなのか自分で淹れた時にはあまり感じられないフルーティーさまであって確かめるように更に口をつけた。そのままほっと息をつくと「…美味しいね」と相手と同じくしみじみと呟いて)
9710:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-14 12:29:18
……お前、さっきから俺見て笑いすぎじゃねぇか?
(ハードボイルドな男が飲むコーヒーは苦味のしっかり効いた熱々のコーヒーだと勝手に思っていたがマスターが拘りを持っていれているコーヒーならばそれを嗜む男も間違いなくハードボイルドな男だろう。実際口にしたコーヒーは澄んだ味なのに口の中にコクがじわりと広がるものだ、使っている水から拘っているのかもしれない。そんなことを思いながら素直な感想を口にすれば相手からは返事が返ってくるがそれも笑い声まじりでチラリと相手の方を見る。揶揄うような笑いではなく親愛を感じる声だ、その後相手はカップを手に取るが何処と無くその口元は緩い。そのままコーヒーを口にして相手は驚いたような表情を見せる、きっと自分でいれるのとはまた違った美味しさがあるのだろう。一言溢れ出た感想もこの場の雰囲気を噛み締めるような穏やかなもので何となく目を離せなくなってしまう、暫く見つめていれば相手から幸せの感情が溢れ出しているように思えた。落ち着いた雰囲気の店内で相手がずっと幸せそうでいるのにこちらの胸はふわりと暖かくなって、しかしギュッと掴まれたようで、いたたまれなくなるとせっかくハードボイルドを気取っていたのに落ち着きなく目をうろうろさせると、照れ隠しでボソリと呟いて)
9711:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-14 14:51:13
…そうかい?…だって、かっこつけるような言動の隙間から、君の甘い所というか素の部分が溢れて出ているのが何だか微笑ましくて
(マスターこだわりのコーヒーを口にすればほっと胸が和らぐもので小さく息を吐くと同時に肩の力を抜く。落ち着いた店内でコーヒーを味わっていたが妙な視線を感じて顔を上げればじっとこちらを見つめる相手と目があった。すると何処か落ち着きなく視線をうろうろさせながら笑い過ぎと言われると僅かに首を傾げる。だが文句だけではない照れのニュアンスを相手の言葉から読み取ると素直につい口元がにやけてしまう理由を上機嫌に告げる。ちょっと背伸びをしてかっこつけようとしている相手も結局本体の甘さが滲み出てしまう相手も面白くて、愛おしい。それを語る間もにこやかな笑みが浮かんで相手を見ると「全部、ぼくだけが見られる特権だろう?」と得意げな表情で告げて)
9712:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-14 19:18:54
な、誰が……なら完璧なハードボイルドじゃなきゃならねぇじゃねぇか…
(せっかくハードボイルドな男としてクールな時間を過ごすつもりだったのにいつの間にか相手が朗らかに笑う姿に目が釘付けになっている、幸せなのに照れて落ち着かなくて思わず指摘してみればさらりと甘いだとか素だとか言う言葉が出てきてまたも目を瞬かせて固まってしまった。カッコイイ男としてここに来たはずなのに相手にはそうではない部分が見えてしまっているようだ、一拍遅れてから反論しようとするが続いた言葉は自らが特別だと自覚しているような言葉で今度は目を見開いて固まってしまった。相手は当然特別でそういう隙を見せるのも当然相手だけで、この場でもそれが無意識に溢れ出てしまっていたことには恥ずかしさを、しかしそれを相手が当たり前のように特権として堪能していることには嬉しさと幸福を感じて顔に熱が上がるのを感じる。カッコイイ男をしに来たのに顔を赤らめる訳にはいかなくて思わず口元を手で覆って赤みを隠す、少しでもマシになるようにとコーヒーを口にするが格好つける余裕はなかった。ボソボソと言葉を続けたあとまた一口コーヒーを飲んで気を落ち着けながら「お前にしか見せられねぇんだし…」とボソリと呟いて軽く咳払いをしてからまた帽子の位置を整えて)
9713:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-14 21:48:16
今の時間は僕が独り占めだ。
(かっこつけの間から見える甘さを指摘すれば相手は目を瞬かせて動きが止まる。反論の言葉が聞こえてくるがそれにかぶせる形で特権だと微笑んで見せれば今度は目を見開いて完全に固まってしまってますます口角があがる。うっすらと色づいていく頬に気分が上がればテーブルの下で軽く足を揺らしながら楽しそうにコーヒーを口にした。相手もまたコーヒーを飲むがぼそぼそと聞こえてくる言葉は悔しさというよりも照れ隠しのようでなんとか取り繕おうとする姿にまた気分が弾む、相手のぼそりと吐いた呟きにすかさずご機嫌な声を続けると軽く頬杖をつきながらじーっと悪戯好きの瞳を向ける。そのまましばらく相手を見つめていたが流石にからかいすぎたかと視線を内装の方に戻す、事務所の内装にもありそうな家具や道具が置いてあって確かに相手が憧れるのも頷ける。初めて訪れた相手の部屋も真似しようとした痕跡があったのを思い出してまた少し顔がにやける、それをまたコーヒーを飲んでごまかしつつ最近ではもっぱら自分の物や二人の物が増えてきているがふと秋冬が近いことを思えば「そろそろ衣替えしてもいいかもしれないね」と話を振って)
9714:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-15 07:46:43
まぁな………、………ん?あぁ、朝晩と涼しくなってきたしな
(相手にだけ見せる自分のハードボイルドではない部分、一応今は外で遠目にマスターもいるのだから本来の目的通りクールな男として振舞って相手にしか見せない部分は今は隠すべきだ。そう思って背筋を正すとまたコーヒーを飲もうとするのに相手の視線はずっとこちらを向いている、今度こそ揶揄うような意図が見受けられるような視線だがやはり相手の口元には笑みが浮かんでいて相手の悪戯な表情は擽ったくて恥ずかしいのに愛おしい。精一杯ハードボイルドな男でいようとしたのに結局は少しずつ顔を俯かせてまた熱が上がってきそうになるのを冷たいコーヒーを飲むことで抑えていた。目線をゆらゆらさせ落ち着きがなくなったところで漸く相手の視線が外れる、チラリと相手を見ればその視線は店内の様子に向けられているようでやはり口角は上がっていた。落ち着きは取り戻したものの相手のあの視線と表情が別のものに向けられたら向けられたで少し寂しい気持ちもあり今度はこちらが相手を無意識に見つめたままコーヒーを飲み進める、すると衣替えの話が振られて軽く頷いた。最近はようやく肌寒さを感じることが出来るようになってコートを出す日も近いかもしれない、何気ない会話に空間も相まってよりリラックスすると「季節の変わり目になんか買いたいもんでもあんのか?」と返して)
9715:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-15 12:02:08
買いたいものか…。寒くなってくるならふかふかの毛布とかブランケットはどうだい?家用でも事務所用でもぬくぬく出来そうだ
(なんともぎこちない仕草で目線が揺らいでいる相手をくすくすと笑いつつコーヒーを飲むと視線を店内に向ける。内装を観察していれば相手の視線を感じて衣替えの話を振りながら顔を元に戻して目を合わせた。最近はずっと暑い暑いと言われてきたがようやく温度も落ち着いて来てそろそろ冬支度も近い。また相手と季節の変化を感じられる時期になったと思えば足を軽く揺らしつつ欲しい物について問われると少し考え込む。服などは去年のものを引っ張ってくれば事足りるだろうし、二人で暮らす家にも大体のものは揃っている。だから特別買わないといけないものはないのだがふと冬の温泉街で味わったコタツを思い出すとご機嫌にあのぬくぬくを味わえるようなアイテムを提案する。一人でも使えて少し大きめの物を買えばソファーやベッドに並んで座って過ごすときにも活用できるはずだ。「あのコタツの魔力も捨て難いけど…」と零しつつ相手の反応を伺って見て)
9716:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-15 12:28:08
毛布かブランケットか…いいな、映画観る時とか使えそうだ
(ハードボイルドな男としてこの店に来たはずなのに美味いコーヒーと落ち着く空間のせいですっかりキザに振る舞うのを忘れて相手と二人きりの会話を進める。暑い夏が終わり漸く涼しい時期になってきたが相手は相変わらず上機嫌でテーブルの下で足が揺れる振動が微かに伝わってくる、ご機嫌な様子で冬支度を考える相手もまた愛おしくて思考は格好つけるためではなく相手との時間を過ごすために使われていた。衣替えに際して何か必要なものでもあるのかと聞けば相手からは肌触りのいいブランケットを提案される、冬にはまたエアコンが活躍するのだろうが底冷えする季節になれば羽織れるものがあったほうがいいだろう。しかしいざその時のことを想像すればそれぞれがブランケットを羽織ると相手と布の分距離が出来てしまうことに気がつく、ブランケットがズレないよう手で押さえる必要があるのも考えれば隣に座ることは出来てもくっつくことは出来ないだろう。その解決方法はひとつで、しかし想像すればまた目を泳がせてしまって、軽く咳払いをしてから座り直してなんとか見た目だけでもハードボイルドな男に見えるようにハットに手を添えると「…デカイやつ買わねぇとな…二人で使えるやつ」とまたボソリと呟いて)
9717:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-15 15:28:41
だろう?日中ごろごろするのにも使えるし、寝る時も布団と一緒に使えば暖かい。…ああ、今度見に行こうか
(こちらから肌触りの良いブランケットを提案すると好意的な返事がされる。外に居る時はコートなどを着ればいいが暖房を使っても部屋の中は寒いことも多い。ちょっと休みたい時や二人で過ごすときにも大活躍してくれること間違いないだろう。その使用方法について得意げに語ってこれからの季節にはぴったりなものだとアピールしておく。だが不意に相手の目が泳ぎ始めると様子を伺うように見つめる、落ち着きなく咳払いしたり座り直したりしながらハットに手を添えていたが聞こえてきたのは二人で使う事を想定した提案でぱあっと表情を明るくすれば直ぐにその話に乗った。元より二人が使える物を想定していたが大好きな恋人からもそれを望まれるのはやはり嬉しくて口元に笑みが浮かぶ。その後を想像すると「二人でブランケットにくるまってコーヒーを飲みながら映画を観る、ってのも悪く無さそうだ」と声を弾ませ)
9718:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-15 17:40:22
だな。今度買いに行って、そのままブランケットの使い心地を試す休みの日作るか
(カッコイイ男になるためここへ来たはずが相手と過ごす時間のことを考えると直ぐに表情は崩れてしまう、大きめのブランケットを買うのを提案するのに目を泳がせる間も相手の視線がこちらに向いていてやはり小っ恥ずかしかった。それでも相手と二人きりであるこの状況で自分の願望を伝えないという選択肢はなくて小声で呟けば途端に相手の表情は明るくなった。その明るさがこちらに伝搬して胸が暖かくなる、ハードボイルドであるために力を入れて結んでいた口元は解けて緩んだ笑みを浮かべた。想像をすれば直ぐに実行したくなるもので次の休みにでも冬支度をしてそのまま二人でブランケットにくるまる日を作った方が良さそうだ。緩みきった口元を引き締めようとまたコーヒーを口にするがもう元には戻らない、ハードボイルドな探偵でここに居るはずが結局は左.翔.太,郎の状態で恋人の向かいに座っていて最後までコーヒーを飲んでしまった。カッコイイ男であるためここに来たつもりが結局は恋人と和やかな時間を過ごすことになって、最後にこの空間を取り込もうとゆっくりと呼吸したあとに「そろそろ出るか」と声をかけて)
9719:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-15 18:56:27
良いね、一足先に冬気分を味わえそうだ。
(ふとしたアイデアだったが相手と話している内に期待は膨らんでいく。賛同を示すと相手もまた緩んだ笑みを浮かべていて自分だけが沢山見る事が出来る素の表情に温かな気持ちが湧き上がる。早速次の休みにブランケットを手に入れて使う予定を提案されると弾んだ声で賛同しながらこちらもコーヒーを口にした。最初はあんなに緊張していたのに相手がいるだけである意味いつも通りの空気感になっていた、最後の一口まで飲んでほっと一息着いた所で相手から声がかけられて頷き立ち上がった。マスターの方を見れば意図に気付いてくれたようでそのまま会計を済ませる、普段の相手を思い出して「ご馳走様でした、美味しかったです」と告げればマスターの強面の顔が幾らか和んで『またいつでも』と返された。店内の空気を吸い込んでから店を後にすると相手の方を見て「良いお店だったね」と感想を告げて)
9720:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-15 20:59:57
雑誌で見た通りハードボイルドな俺にピッタリな店だったな
(クールな男に似合う喫茶店という触れ込みで訪れたのに相手と二人でいればいつも通りの空気に変わってレトロで落ち着いた雰囲気がさらに二人の空間を包み込みいいコーヒータイムを過ごすことができた。会計を済ませれば相手がマスターに声をかける、またひとつ相手とこの街に繋がりが出来たことに喜びを感じながらこちらもマスターに「ご馳走様でした」と声をかけて外へと出た。あの様子では再訪しても問題なさそうだ、ハードボイルドな男の気分をあげたいときにはきっとまた利用させて貰うだろう。こちらからも相手と視線を合わせ感想を口にする、見たて通りの店内に強面で渋いマスターが揃えばほぼ理想通りの店内でこれから通うことになりそうだ。冬支度の約束もひとつ増えて緩んだ口元のまま「また来ようぜ」と次の約束を口にして)
(/お世話になっております!そろそろ区切りかと思いましてお声がけさせていただきました。珍しく探偵の行きたい場所に行くというお話でしたがとにかく形から整えようとする探偵とそれを見守る検索くんといういつもとは逆の立場で、探偵をいつもより子供っぽく動かすことが出来てとても楽しかったです。その後外面がどんどん崩れて最後はいつもの二人きりの雰囲気に落ち着くのもこの二人らしくてほっこりとした幸せなお話になりました。今回もありがとうございます!
この後のお話ですが、より緊迫感のあるお話にするかこのまま冬支度のお買い物にするかかなぁと思っておりまして…緊迫感のあるお話ですと以前挙げていただいたIFルートのお話、探偵が折れる話、あとは探偵が犯人に仕立てあげられる話、カ.オ,ワなお話なんかもいいかなと思っております。このままもっと二人の時間を楽しむのもいいかなとも思っているのですが検索様はいかがでしょうか?)
9721:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-16 00:04:15
もちろん、ほかの豆で入れたコーヒーも気になるし、君も今度はちゃんと注文できると良いね。
(店を後にして相手と感想を共有する、相手がハードボイルドであるのかはさておき雰囲気のあるお店だったといえるだろう。これからも落ち着いたところで時間を過ごしたい時にはここを利用するかもしれない。新たな未来の予定を決めたところで次の機会を口にすると賛成するように頷く。さらに相手を揶揄うような言葉と悪戯っぽい笑みを向けると「じゃあ帰ろうか」と声をかけ事務所に戻っていき)
(/こちらこそお世話になっております。探偵君がハードボイルドを気取ろうとしてそれでも素が滲みだして子供っぽい様子を見守ることが出来て、とても楽しい時間でした。いつもとは逆の立場で緊張している場でありながら段々と普段通りの空気に戻っていって今後の予定を決める流れも終始笑みがこぼれるような幸せな時間だったと思います。照れ隠ししている探偵君の仕草が本当に好きなのでたくさん見られてよかったです、今回もありがとうございました!
次のお話ですが幸せっぽい話や協力する話が続いたのでIFルートの話をするのはいかがでしょうか。IFルートとして前回の大怪我回復後からの分岐でもいいですし何かきっかけとなる事件が起きるところから始めても楽しそうです。また単にIFルートとして終わらせてもいいですし、探偵君が見た夢という形で終わらせて後のわだかまりやカ.オ.ワのきっかけの一つにしちゃっても良いかなと思いました。またどこまで突き進むのか等状態やニュアンスのご希望があればぜひお聞かせください)
9722:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-16 07:43:32
(/一旦こちらだけで失礼します。夢のお話にしてカ.オ.ワのきっかけにするのめちゃくちゃいいですね!探偵はどんなに追い詰められてもギリギリの所で善性を保てる人間だと思っていますので夢のなかで一線を超えてしまうのもいいですし、そんな夢を見てしまって自分の願いを自覚させられてからのカ.オ,ワな流れが凄く綺麗だと思います。是非検索くんを閉じ込めることになるとこからやりたいので、検索くんが大怪我から退院直後、ストーカーの友人の方が検索くんを襲ってほんの少し怪我をして、そこで探偵のタガが外れてしまう、というのはいかがでしょうか?検索様に抵抗がなければ物理的に束縛してご飯を食べさせる、みたいな背徳的なこともやってもいいかなと思うのですがいかがでしょうか…?検索様のやりたいこと、やりたくないことも教えていただけれは!)
9723:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-16 09:00:29
このままいけば直ぐにも完治になりそうだ。
(相手のストーカーに関する疑惑や事件も実際に傷害事件が起きたことで強制的に終わり、半ば無理やり退院を勝ち取ってから一週間程。毎週の定期通院も終わり問題なしと判断されれば相手と共に病院を後にする。医者の話によると傷はほぼ塞がりかけていてもう少しすれば完治と言えるらしい。『こういう時期に無茶な動きをしてまた傷が広がる人も居るので注意してくださいね!』と散々傷が開く危険性について語られたが今まで通り過ごせば特に心配はないだろう。軽い調子で呟きをこぼしつつ相手の方を見れば「今日は少し寄り道して帰らないかい?」と提案して)
(/ではそんな感じに行きましょう!夢の中なので検索と共有.相談が出来ない状態で燻ってしまえそうです。まだ危険かつ油断してる時が自然かなと思いましたので退院~完治の間ということで上記始めさせて貰いました。色々な不安や怒りが爆発して閉じ込めてしまう流れにいたしましょう。障害になりそうな強い暴力、傷害(咄嗟に手が出たとか脅す.躾の軽い物なら全然問題ないです)以外であれば何でも行けるので是非是非背徳的なこともやっちゃいましょう。あとは一旦は受け入れるもこっそり外に出ようとする→探偵君にバレて強制的に引き戻される→物理的なものも含め拘束強化みたいな流れもエスカレートしていく感じが出て楽しそうかなと思いました…!)
9724:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-16 12:27:10
あのな、もう医者に言われたこと忘れたのか?まだ完治じゃねぇんだから絶対無茶すん、……内容次第だ。まだ油断出来ねぇんだからな
(パチリと意識が浮上する。病院帰りの道を歩く隣の相手は随分上機嫌だ、屁理屈を捏ねて勝ち取った早めの退院後も傷の回復は順調なようだがまだ安心できる段階ではない。それなのに相手はもうすっかり治ったと言わんばかりに軽い調子だ、死に際までいく怪我をしたというのに悠長な相手に改めて釘を刺そうとしたがその前に寄り道を提案された。回復が順調だと言われて浮き足立っているのだろう、だが病院のベッドの上からずっと動けないでいる相手をみてもいて即座に禁止を言い渡すことは出来なかった。傷に響かないよういつもよりゆっくりとした歩調で歩きながらひとまず相手の要求を聞くことにして視線を向ける、その間、背後から二人を静かに息を潜めて見つめる影には気が付かなかった。角を曲がり二人の視野の外に入ったその瞬間、影は一気に二人へ距離を詰めてきて)
(/初回ありがとうございます!探偵的にも完治していない不安定な時期なのでここで一気に爆発させてしまいましょう。苦手な描写も承知いたしました。こちらも後遺症が残るような過度な暴力は苦手ですし、探偵は何より検索くんをとびきり大切に扱いますのでそちら方面は大丈夫かと!一度逃げ出そうとして、というのもめちゃくちゃ好みですので是非その展開もいれましょう!探偵の行動にさらに拍車をかけて薄暗い時間を楽しめればと思います。今回は夢の話ですし好きな展開沢山入れていきましょう!今回もお願いします/何も無ければこちら蹴りで大丈夫です!)
9725:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-16 14:25:10
君は心配し過ぎだよ。そうだね…ならアイスでも食べに、っ!
(入院した当初から相手は過保護と言えるほど心配性だ。医者からももう少しで完治すると言われているしこうして出歩く分は何も問題ないはずなのに。軽い調子で言葉を返しつつも相手が寄り道に対して寛容的な態度を示すとその口元は緩んで何処に行くかを悩みながら角を曲がる。そして時折訪れているアイス屋の存在を思い出すと上機嫌にそこにいくことをリクエストするがほぼ同時に息を潜めていた影が背後まで迫ってくると『アンタのせいで梓ちゃんがっ!』という悲痛な声が聞こえたかと思えば強く背中を押された。突然のことに声も出せず、ちょうどその先が階段になっていれば足を踏み外してしまい体が傾いて空中に投げ出される。階段を転がる痛みを感じる前に相手に腕を強く掴まれて庇われたおかげで衝撃は減ったが勢いのまま二人で転がり落ちていく。幸い比較的短い階段で、途中の踊り場でようやく動きは止まるも階段と地面を転がった背中とまだ治りきって腹部が痛みを発すれば犯人を見る余裕もなく「…っ、ぅ」と痛みに堪えていて)
9726:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-16 18:16:58
ッ、フィリップ!!
(医者から完治という言葉がない限り相手の傷は再び開く可能性があるということだ、あの時は刺されたナイフが蓋替わりになっていたが今傷が開けば場合によっては死に至る。こちらの心配を他所に上機嫌な相手はアイスを食べに行くことを所望する、本当は今すぐにでも帰りたいところだが多少の運動も必要だろう。そこまで考えた時、先に相手の体が傾いたのが見えた。そして耳障りなノイズが鼓膜を揺らす。相手の体は宙に投げ出されて視界から相手が消えていけばスっと体が冷えた気がした。過ぎったのはあの時の血に染まった相手の姿で反射的に名前を呼んでがむしゃらに手を伸ばす、なんとか相手の腕を捕らえて無理やり抱き寄せたが落ちる体を止めることは出来なかった。そのまま二人の体は階段を転がり落ちていく、やがて二人の体は止まるが直後相手の呻き声が聞こえれば視界が真っ赤に染まった気がした。自分の痛みなど感じる間もなく相手の体を抱えると「フィリップ!大丈夫か、フィリップ!!」と必死に名前を呼ぶ、相手を押した彼女を見る余裕なんてなかった。視線は相手の腹部に吸い寄せられて一瞬あの時と同じように赤に染まったように見える、慌てて服を捲るが傷口を覆うガーゼに変化はなくてひとまず傷は開いていないようだ。だが痛みに顔を歪める相手をみれば視界は揺れて心音は嫌になるほど煩い、完全にパニック状態に陥れば「早く病院にいかねぇと!!」と相手を横抱きすればそのまま持ち上げて)
9727:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-16 19:19:08
っ…、翔太郎。大丈夫、君が庇ってくれたからちょっと掠っただけで…えっ、翔太郎、病院に行くほどじゃないから!
(不意打ちの衝撃に身構えることも出来ずに相手と共に階段を転がる。幸い階段は短くて動きは止まるものの衝撃を受けた背中などが痛くて小さく声を上げていれば酷く焦った声で名前を呼ばれる。そこでようやく相手に意識が向かうが慌てたように服を捲って腹部を確認するような動作を見れば相手の名前を呼ぶ。視線とこちらも視線を腹部にやるが傷口を覆うガーゼに変化はなく、傷が開いた気配もない。腕や足も骨折したような痛みもなければ問題ないと相手に伝えようとするがその前に相手によって横抱きに持ち上げられて言葉が途切れてしまう。咄嗟に相手の顔を見れば完全にパニックに陥っていてその顔色は悪い、この前のことを思い出しているのは容易に推測がついて相手の腕を何度も叩いてちゃんとここに居るのだとアピールしながらわざわざ病院に行く必要はないと何とか相手を落ち着かせようとして)
9728:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-16 19:49:42
…………やっぱりダメだ。
(まだ完治していないのに、いつ傷が開くか分からないのに、今度こそ死んでしまうかもしれないのに、相手の体は階段を転げ落ちダメージを受けて相手は痛みを訴えている。その瞬間に最悪の未来が過ぎればもうまともではいられなかった。相手の背中を押した彼女を追う余裕なんてない、いち早く相手を救わなければと、でなければ死んでしまうと、自分の中で誰かが叫んで心臓は早鐘を打っていた。相手を抱えて病院へ移動しようとするが腕に何度か衝撃があって相手に名前を呼ばれれば漸く視線が相手の方へ向く。いつの間にか呼吸は粗く肩で息をしていて目は瞬きするのを忘れていた。こちらを呼ぶ相手の顔はもう痛みに歪んでいない、改めて腹部をみても血は出ておらず怪我もしていないようだ。だが今相手は明確にまた危害を加えられた、ハッとして階段の上をみるがもうそこには誰もいない。相手を狙う彼女はまた街に紛れてしまったのだ。つまり、相手がいつまた襲われるか分からない。そう思った瞬間にスっと脳内が冷えて何かが息を引き取ると相手を抱えた腕に力を込めてボソリと呟く、そして人目を気にすることなくそのまま再び歩き出すと「帰るぞ」と一方的に告げて)
9729:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-16 20:13:48
…翔太郎? …えっ、ちょっと待ってくれ、僕は大丈夫だってば
(相手からはありありと焦りが感じられてその腕を叩いてこちらに注目させる。漸く相手と目が合うが肩で息をしていて明らかに普通ではない、何も話さないでこちらの体を見たかと思えば階段の上に視線を向けている、そこには誰も居なくて今から追いかけようにも追いつくのは難しいだろう。それほどまで恨みを買ってしまっているのだと再認識しつつ再び相手を見るがやはり何も言わない。いつもは騒がしいほどの相手が黙り込んでいることに不安を覚えて伺うように名前を呼ぶが次の瞬間腕に力が籠って妙なことを口にする。その意味を聞く前に横抱きにされたまま歩き始めると一気に困惑が襲って慌てたように声を上げる。アイス屋に行かないことになったのもそうだが人の目もある公道でそのまま帰ろうとしている事に文句をつける。もしかしたら歩けないと勘違いしているのではと思い体も大丈夫だと主張してみるが響いている様子はない、抵抗するように相手の腕の上で足や手をバタバタさせながら「翔太郎、とりあえず下ろしてくれ!」と主張して)
9730:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-16 21:03:15
……骨に異常はなさそうだな
(相手と自分が恋人であることはこの街には秘密にしている、命をかける場面もある自分達にはそれが弱点になることがあるのも理由のひとつだった。だが今はそんなことよりも相手の身の安全が第一だ、これ以上何よりも大切な存在を傷つける訳にはいかない。いち早く事務所に戻るために人目も気にせず最短ルートで道を進んでいく、相手はこの体勢が恥ずかしいのか文句を付けているがそれも今日までだ。手足を暴れさせるのをみて外から見えない怪我もしていないのが分かれば相手の言葉を無視して安堵するように呟く、もう二度と相手に痛みを感じさせはしない。抱き上げる体を落とさないようさらにしっかりと力を込める、すれ違う人がチラリとこちらを振り返るが気にも止めなかった。相手が下ろしてくれと主張するのを見て活力があるのも確認すれば腕の中の相手に目を向け小さく笑みを向けると「安心しろフィリップ、お前にはもう二度とこの街の土は踏ませねぇ」と一方的に告げればやがて事務所へとたどり着きそのまま階段を上っていって)
9731:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-16 21:33:18
…は、それはどういう事だい。さっきからおかしいよ、翔太郎。君こそ気が動転してるから休むべきだ
(先程からずっと相手の様子はおかしくていつもなら分かる相手の心境も上手く読み取れない。外面や周りからの視線のことを考えて外ではくっつかないようにしようと決めたのは相手なのにこの姿勢から下ろしてくれる気配はない。寧ろ抵抗する姿に安堵するように呟いたかと思えばますます腕に力を込めて、まるで逃がさないようにしているようだった。すれ違う人の視線を感じる度に相手の名前を呼び下ろして欲しいと主張するもふと相手と目が合ったかと思えば妙な事を宣言され抵抗の手が止まる。先程から上手く相手の話が理解出来ないのに加えいつもは幸せに感じる相手の笑みに今は張り付いたような怖さを覚えた。理解不能なワードに軽いパニックを起こして騒いでいる間も体は運ばれていき事務所に戻ってくる。相手の方が休むべきだと主張しつつ目的の場所に着いたのだろうと思えば「いい加減下ろしてくれ!」と強く声を上げ無理やりその腕の中から出ようとして)
9732:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-16 22:07:47
何言ってんだ、いつも通りだろ?…そうだ、もっと早くこうしときゃ……ッ、フィリップやめろっ!怪我したらどうすんだよ!!
(愛しい恋人を見つめていれば相手が一時動きを止める、より運びやすくなれば浮かんだ笑みはそのままで困惑する相手に返事をする時も声色だけはいつも通りだった。しかし直後相手から目を逸らした時には瞳に陰りを宿す、ずっと奥底で考えないようにしていた事が結局は一番相手にとっても良いことだった。休むべきという助言も今は軽く流しておく、まずはやるべき事をやってからで休むのはその後だ。階段を上って事務所にたどり着くが相手の叫び声はどんどん大きくなって挙句には無理やり腕の中から出ようとする、相手がこぼれ落ちていくような感覚に喉を痙攣させながら息を飲むと直後周囲の空気が震えるほどの声で叫んでいた。腕の力をさらに強めて拘束に近い状態で抱え込み事務所へと入っていく、相手を一切地面に下ろさないまま真っ直ぐガレージへの扉へ向かいそのまま扉を開けると螺旋階段を下った。やがてグレーチングを進んで相手がよくいるホワイトボードの横にあるソファまでやってくると漸く相手の体を下ろす、何処よりも安全な場所に相手を連れてくることができれば心底安心したようにゆっくり息を吐いて「これでもうお前が傷つくこともねぇな」とまた笑みを向けて)
9733:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-17 00:37:28
ッ! ねぇ、翔太郎…? …さっきから、君の言ってる意味が分からないんだけど、どういうつもりだい?
(抱き上げられる温もりも向けられる視線や笑みもいつも通りのはずなのに何処か陰のような物が見える。いまだ離してくれる気配が無ければ更に身を捩って脱出を試みるが直後すぐ間近で強く叫ばれるとビクッと体が跳ね上がって緊張したように強ばる。相手が自分に向けここまで叫ぶなんて滅多にない、更に強まった腕の力も合わせて明らかに異常なのが分かれば焦りを覚えながら様子を伺うように相手に声をかける。事務所にたどり着いても止まることはなくさらに奥のガレージに運ばれていく、一番下まで降りてきてソファーの所までやってくると漸くその上に降ろされるがまた穏やかな笑みを浮かべる相手を見れば何故か背筋が冷たくなった。同じ状況を知っている、いつの日か相手の忠告を無視して一人で行動した時に助けに来てくれた相手も事務所に着いた途端強引にここまで腕を引っ張ってきて似たような事を言っていた。相手が何を考えているのか、浮かんだ推測が間違いであってほしくて困惑と不安で身を小さくし視線を揺らしながらも相手に向け直すと恐る恐るどういう意図なのかと伺うように問いかけて)
9734:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-17 07:52:43
そんなに不安そうにすんなよ。今日からお前はずっとここにいろ、フィリップ。お前が死ぬまで、永遠に。もう二度とあの扉から出るなよ。俺達以外知らないこの場所にいりゃ今回みたいなことはもう起こらねぇ。ここが世界で一番安全だ
(相手を抱えて螺旋階段を降りていく、ガレージへの扉が鈍い音を立てて閉まると心底安心することができた。そのままソファの上に相手を下ろせばもうこの世界は相手を認知することはできない、今後永遠に。あんな目にあったせいか今になって相手は動揺するように瞳を揺らして伺うようにこちらを見あげている、その不安が少しでも無くなるように相手の頭を優しく撫でながらこのガレージで一生を過ごすように穏やかな口調で告げる。今回のように街の人に狙われることもある、そもそも相手は組織から狙われる身でいつ魔の手が襲ってくるか分からない。今回のように。そしてそのせいで相手は死の間際までいったのだ、次はきっと、とまで考えたところで「あぁ、リ.ボ,ル.ギ.ャ.リ,ーの搬入ロも塞いどかなきゃな」と思い出したようにさらりと口にして)
9735:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-17 10:35:44
は、…君、自分が何を言っているのか分かっているのかい? …っ、嫌だ。…悪いけどその話は飲めない、今の君は気が動転しているだけだよ。アキちゃんに頼んで今日は休みにして貰おう
(限られた人しか知らない秘密の場所、あの時のように一番奥であるソファーに降ろされて相手を見上げれば相手は安堵したような表情を浮かべている。何を考えているのか分からなくて恐る恐る問いかければ相手に頭を撫でられ、慣れたその感覚に自然と緊張が緩むが穏やかな口調とは真反対の内容が告げられると目を見開いて思考が止まる。その間にも相手は流暢にこちらをこの場所に閉じ込めると宣言していてそのちぐはぐさに頭が理解を拒んでいた。質の悪い冗談だと絞り出すように、縋るように問いかけたがさらりともう一つの出入り口まで言及されると相手が本気なのだと察して顔を歪めて拒絶の返事を告げる。あのまま閉じ込めておかなくてよかった、外に連れ出せて良かったと語っていた相手の発言だとは信じたくなくて階段から突き落とされてパニックになっているだと相手の肩に手を置きながら結論づける。少し休めば治るはずだと口走りながらソファーから立ち上がって「コーヒーでも入れてくるよ、君はここに居てくれ」と告げると相手の横を通り抜け事務所スペースに向かおうとして)
9736:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-17 12:58:40
……俺はいつも通りだフィリップ。これまでが間違ってたんだ。……、ダメだ!
(もう恐れることは何もないと伝えるように相手の頭を撫でるがこちらの言葉に相手は目を見開いて止まってしまう、分かりやすいように説明したはずだが相手はこちらの言葉を拒絶して目を瞬かせた。確かに何にでも興味を持つ相手にとってずっとここにいろと言うのはつまらないと感じるかもしれないと顔を少しだけ俯かせる、しかしこれが相手にとって一番いい形なのだから受け入れて貰わなければ。だが相手から返ってくるのは的外れな返事で休めだなんて言われてしまう、自分自身は特に問題ないがどちらにせよあんなことがあったのだから相手を休ませるためには休養は必要だろうかと思考が過ぎった。しかし直後、相手がそのまま事務所スペースへ向かおうとすれば息を飲んで怒号に近い叫び声を上げる、直ぐ様相手の腕を掴んで動きを静止すると「事務所はもう街の人間が知ってる場所だ!そんな危ない場所お前に行かせられるわけねぇだろ!コーヒーなら俺が入れてやるからここから動くな!」と強く叫べば相手の腕を強引に引いてソファに戻そうとして)
9737:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-17 13:42:56
っな、んで……、…分かったよ。君が落ち着くまで僕はここにいる、それで良いかい?
(口調こそ落ち着いているが言っている内容は滅茶苦茶でここに永遠にいろという相手に酷く動揺してしまう。行き過ぎた考えが理解できずに一旦落ち着くように事務所にコーヒーを入れに行こうとするとまた怒号のような声を向けられまた体がびくっと跳ねる。ほぼ同時に腕が強い力で握られると痛みに眉を寄せるがそれ以上に事務所が危険だと主張する相手に大きく瞳を揺らした。今まで外は危険だと話す相手は見たことがあったが自分達の職場である事務所ではそんな事を一切言ったことがなかった、まるですべての人が敵だと語る相手が怖くて痛々しくて視線を向けたまま固まる事しか出来ない。そのままソファーに引き戻されると事の重大さに体は重たくなる、相手は前回のあの事件でつけられた心の傷がさっきの件で開いてしまったのだろう、だからこそ強い不安に襲われている。ならば今は相手の言う通りにすることが傷つけずに安心させられることではないかと考えが過ぎる。今は滅茶苦茶なことを言っているがいつも通り二人の時間を過ごせば元に戻るだろうと結論づけると相手と目を合わせる、そしてひとまず今は相手の言う通りにすると告げ、落ち着かせようと緩く抱きついてみて)
9738:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-17 15:10:21
、すまねぇ……フィリップ…俺が落ち着くまでじゃなくて一生、な?
(相手が命の危機に晒される場所であるガレージの外へと出ていこうとすると思わず腕を掴んで声を荒らげてしまう、相手は戸惑うと同時に掴んだ手に力が入りすぎたのか痛みに顔を歪めていてソファへ戻した後に直ぐに手を離し謝罪した。直後相手はここにいることを承諾して安堵すると同時に小さく笑みを浮かべる、ようやく相手も落ち着いたようだ。そのままこちらに抱きついてくる相手をこちらからも抱き締めて腕に力を込める、この心地が失われるようなことがあってはならない。相手を傷一つ付けることなく守るにはここに居てもらうしかない。ゆっくりと深呼吸すれば冷静に説明しなければと思考が傾く、もうとっくに正気は失っているのに。顔を上げて相手と目線を交わすと「フィリップ、俺はこの街を愛してるけどな、この街にはお前にとっての危険が多すぎる。この前と今日で痛感したんだ。そいつらが簡単にお前を奪っちまうことも、身をもって思い知った。だからお前は一番安全なここに居てくれ。ここの存在は俺とお前とアキコしか知らねぇからな。…アキコから情報が漏れるかも知れねぇし、あいつには大阪に帰ってもらうか」と勝手に話を進めて
9739:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-17 17:04:40
…っ、…そんな、こと…なんでアキちゃんまで。…翔太郎、君が心配してくれるのも不安なのもよくわかるよ。だけど探偵という仕事も鳴.海.壮.吉から受け継いだ使命もあるだろう? それらをこなすためにも今一気に決断してしまうのは危険だ
(ここにいる、と伝えれば相手の表情は安堵に和らぐ。少しでも落ち着くように腕を回して抱きしめれば相手からも力が込められて大切な相棒であることを確かめた。だがゆっくりとした呼吸音が聞こえて次に目が合った時には以前には無かった陰が瞳に潜むようになっていて一生だと言われると思わず息を飲んだ。それから告げられたことは何とも一方的で自分を外界から切り離すことだった、一時的な錯乱にしてはさっきからずっと意見が変わらない事に冷たい恐怖を抱いていたが更に所長の名前があがれば思わず声を上げてしまう。三人で家族だと言っていたはずなのに追い出そうとしている言葉を聞けば信じられないとばかりに目を見開き相手を抱きしめる腕から力が抜けていく。自分の身を守る事しか考えられなくなっている相手にショックを受けながら何とか深く息を吐けば話に盛り込むように名前を呼んで話しかける。そして相手がずっと大切にしてきた探偵という仕事と師匠の名前を上げて諭すように言葉を続けてじっと相手を見ながら「だから一緒に考えよう、二人で一人の相棒だろう?」といつものフレーズとともに説得を試みて)
9740:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-17 18:00:31
…考える?もう考えるなんて段階はもうとっくに過ぎてんだろ。お前はこの前も、今日も、死にかけてんだぞ!お前が風.都.を歩いたら何時死んでもおかしくねぇんだよっ!!
(淡々と相手を守る算段を進めていけば途中相手から困惑の声があがる、情報漏洩という意味で相手の居場所を知る人物は限りなく少ない方がいい。つまり自分だけでいい。記憶を消す手段がない以上所長様には遠くに行ってもらうのが一番だろう。そうやって話を進めていたのに相手はまだ状況を理解していないようで腕から力が抜けていき自分達の使命について何やら色々と言われる、まだ外の世界への未練があるのだろうがもう悠長なことは言っていられないのだ。それが何故相手に分からないのか理解できない、早急に相手を護らなければならないのに。返事をしているうちに今日のこと、先日のこと、連れ去られた日のこと、ひとりで居なくなった日のこと、あらゆる出来事が、相手を失うかもしれないと思った出来事がフラッシュバックする。いつの間にかまた声を荒らげて叫ぶと相手を抱きしめる腕にさらに力が籠って逃がさないようにしつつ「探偵業は最初みたいに俺が外に出てお前はここにいればいい。それで十分やってこれたのに、お前を外に出しちまったばっかりにあんな…すまねぇ、フィリップ…」と強く束縛しながら頭を優しく撫でていて)
9741:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-17 19:10:33
…そんなことは、…翔太郎、
(家族とまで言った所長まで追い出すと聞けば黙っていられずにいつもの自分たちの使命を説くが全く響かずに一蹴される。さらに畳みかけるように今までのことを振り返りながら叫ぶ姿は必死でヒートアップしていく口調に何も言えなくなる。そんなことはない、と言おうにもこの仕事をしている以上危険とは隣り合わせで絶対に死ぬことがないとは保証はできない。口を噤んでいる内に相手の声はますますと荒れ、抱きしめる腕に痛いほど力がこもる。ここまで相手を不安に追い詰めてしまったのは自分のせいだろう、強い力とは裏腹に優しく頭を撫でられ耳の近くで謝罪の言葉を零すのを聞けばこれ以上相手に負担をかけたら壊れてしまうのではないかと不安が過った。どうしていいかわからず、だけど目の前の相手を大切にしたくてこぼれるように相手の名前を呼ぶと再びその体を抱きしめなおしてただ二人の体温を共有して)
9742:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-17 19:59:36
フィリップ……俺に、どんな奴がお前に襲ってきても倒しちまえる強さがあったら……それに、どんな奴も容赦なく叩きのめす覚悟があったら……お前を絶対に守れるのに、俺はどっちも持ってねぇんだ
(頭に血が上って視界が真っ赤に染まり酸素が薄れれば呼吸が粗くなる、二度と相手に痛みを与えないために、ましてや死に追いやることがないように、一番いいのがこのやり方なのは決まっている。謝罪を口にすれば力の抜けていた腕はこちらに再び回されて抱き締められる、その心地に心底安心して心は満たされてゆっくりと息を吐き出した。相手に降り注ぐ槍を全て払い除ける力も覚悟も自分には無い、単純な実力不足な上、この街を愛するが故に非情になりきれない自分、そのどちらもが相手を守るのに足りない。どうしたって足りないのなら相手を守る方を固めればいいのだ。頭を撫でていた手を頬に添えて親指の腹で愛おしげにそこをなぞりながら瞳にスっと陰りを宿せば「だからこれが一番なんだ、フィリップ。お前には窮屈な思いさせちまうが…でも、お前が何処で生きているか、知ってるのは俺だけでいい」と告げた。場を切り替えるように笑みを浮かべれば「コーヒーだったな。いれてくる」と声をかければ腕を解いて事務所スペースへと上がっていき)
9743:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-17 21:54:26
…翔太郎、それでも僕は…!……どうしよう、
(相手の情緒はさきほどから不安定で妙に呼吸も荒い。強く抱きしめてくる相手にこちらからも腕を回すとゆっくりと息を吐きだしたのが分かった。頭をなでていた手が頬に添えられ至近距離でその目を見ながら相手の話を聞く。相手の言葉には後悔がにじみ出ていて懺悔のようだった。やがてこちらを見る相手の瞳に陰りが宿るのが見えると思わず息を飲む。そこにはいつも宿っている光はなくて一線を越えてしまったような色にじわりと冷や汗が伝う。だが自分の相棒は決して完璧超人ではなくて未熟だとしても頑張ろうとしてくれる相手だ、相手のあげた二つもこうして守ってもらうことも本当は必要なくてそのことを何とか伝えようとするがその前に相手が笑顔を浮かべて話を切り上げるとそのまま事務所スペースへと上がっていってしまった。一人になれば無意識に息を吐いてつい本音が零れる、相手のことは大切でできることならその願いをすべて叶えてあげたいが永遠にここから出られないのは避けたい。一過性の不安だと信じたいがあの瞳の陰りが脳裏にちらついて胸が締め付けられた。どうにかできないかと考えを巡らせながら万が一に備えてス,タ,ッ,グ,フ,ォ,ンからガシャットたちを動かせるようにしておく、それから立ち上がると無意識に足音を立てないようにしながら階段部分まで移動してそこを登ろうと一歩踏み込んで)
9744:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-18 09:01:06
……フィリップ?っ、フィリップ?!
(事務所スペースに戻りキッチンへ向かえばコーヒーを入れ始める、昔は一口も飲めないものしか出来上がらなかったが相手に言われたことを思い出し忠実に守って飲めるコーヒーを抽出していく。これも相手と一緒にいたからこそ出来ること、そんな相手がもう二度と失われる心配がないのを思えばコーヒーの香りと共にまた笑みが浮かんだ。お盆にポットに入れたコーヒーとカップ類を二組乗せてガレージへと続く扉へ移動する。相手もコーヒー好きなのだからガレージにももうひと揃いコーヒーセットを用意した方が良いかもしれない。そんなことを考えながら扉を開けて真っ先にソファの方を見る。しかしそこに相手の姿はなかった。ソファにいるはずの相手がいない、あそこから離れれば命の危険があるのに忽然と消えている。相手がいなくなる、相手が死んでしまう。思考は一気に爆発してゆっくり手からお盆がこぼれ落ちると螺旋階段の上で派手な音を立てポットとカップが割れた。がむしゃらに相手の名前を叫びながら螺旋階段を駆け下りる、しかしその降りた先に相手の姿を見つけてピタリと動きを止めた。ここから動いてはいけないと言ったのに、それが一番だと伝えたはずなのに。瞬きを忘れた目で相手を見つめながら「なんでソファにいねぇんだ?」と問いかける。思考も心臓も囃し立てるように煩い。気がつけば「あそこから動くなって言っただろ!」と声を荒らげて相手に掴みかかって、そのまま無理やりソファの方に引きずっていこうとして)
9745:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-18 12:30:17
…っ、しょうた、ろ…ご、ごめん…少し様子を見に行こうと思って…
(突然の相手の変化についていけずにひとまず出来る範囲で対策を講じる。一緒に事務所に返ってきているのに相手だけがコーヒーを入れに行っていることへの違和感が拭えずにほんの少しだけ今の相手の様子を見に行こうと階段を上がろうとした。その瞬間ガレージの扉が開いて相手の声が聞こえた、視界の関係で螺旋階段下にいる自分の姿は見えてないせいか取り乱したような声と共に頭上で陶器壊れる音が響いて身を縮こませる。一気に駆け下りてくる音に動けずにいると降りてきた相手と目が合って怯えたように名前を呼ぶ、ガレージの中ならば大丈夫だと思っていたのにソファーから離れるだけで凄い剣幕で迫られて反射的に謝罪の言葉を口にする。ソファーまで連れ戻されると掴まれる腕の強さと声色に視線を無意識に伏せぽつぽつと言い訳のように理由を説明する。相手のズボンを見れば裾の方にコーヒーが飛び散ってしまっていて「翔太郎、服汚しちゃってる、」と焦ったように声をあげて)
9746:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-18 16:43:33
お前はこのガレージから出ちゃいけねぇんだ!どうしてそれが分かんねぇんだよ!!……それよりもやることがある
(相手がソファから離れて、ましてや外の世界に繋がる螺旋階段にまで来ていたことに焦りと不安と怒りが一気に押し寄せてただ感情的に叫ぶだけの生物に成り下がる。ガレージの外は危険な世界だ、相手が死ぬかもしれない、決して行かせてはいけない世界。ほんの少しの油断が死に直結することは相手だって分かっていたことのはず、それなのにちょっとだけなんて言い訳にさらに頭に血が上った。相手はこちらの様子を心配しているようだが今はそんなことよりどうでもいい、相手がガレージにいることに慣れて貰わなければ話は始まらない。苦々しい顔をすれば「あんまりこういうことはしたくねぇんだが…」と呟いてからス,パ.イ,ダ,ー,.シ,ョ.ッ.クを構える、そして相手の右足首に糸を絡ませ、もう片方を後方の壁へと繋げた。これで相手が移動出来るのはソファとホワイトボードの一部、といったところだろうか。深々とため息をつくと「分かってくれフィリップ、お前はガレージから出ちゃいけねぇんだ。世界にお前の存在が知れちゃいけねぇんだ!だから……暫くはそれで我慢してくれ」と相手の自由を奪っておいて申し訳なさそうな顔を浮かべて)
9747:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-18 18:19:12
な、に…っ!? 何で、……そうか、君は本気なんだね。
(範囲とすれば十分にガレージ内でソファーから数歩の距離なのにそれだけでも相手は感情のままこちらを?りつける。あの柔らかな表情はどこにもなくて常にピリピリとした感情と言葉が向けられるとその圧に萎縮してしまう。何も言えないでいたが相手が苦々しい顔でス,パ.イ,ダ,ー,.シ,ョ.ッ.クを構えると目を見開いて一歩後ずさる。何をするつもりなのかと問いかける前に糸が射出され自らの右足首と壁をつなぐ。数歩も歩けば伸びきってしまいそうな糸の長さが自分が動くことが許されている距離なのだと理解してしまえば大きく目を見開いて困惑と絶望の滲んだ目を向ける。相手がしたことなのに申し訳なさそうな顔でこの現状を押し付けてくる様子を見ればパキパキと何かが崩れていく音がした。もう相手は自分の話を聞いてくれる気も自由にしてくれる気もないのだろう、自分を守るために相手だけが知っているここにずっと閉じ込めておくつもりなのだ。でも、相手が望むのならば、それが一番なのかもしれない。漸く口を開いて呟いた言葉は思ったよりも低い音になって零れ、影の差し込んだ瞳を向け「…いいよ、このままじゃ君が君が壊れてしまうなら、君が本当に望むならそれも受け入れるよ、翔太郎」と静かな声で伝えて)
9748:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-18 19:43:49
っ、フィリップ……ありがとう、受け入れてくれるんだな…
(ただでさえ光の差さないガレージで一生を終えるのだからせめてその中では自由に暮らして欲しかったのだが相手がまだ外の世界への興味を捨てきれないというのなら仕方がない、相手の足と壁を繋いで自由を奪えば相手の顔の色は悪くなっていく。だがこれも相手を守るためなのだ、もう少ししてここに慣れれば出ていくなんて選択肢はきっとなくなるはずだ。相手がガレージの外の世界を、危険に満ちた風.都を、諦めるまではあのままだろう。相手は静かに呟くがその言葉が重く感じる、目線を揺らしたが直後相手からこれを受け入れると言われれば相手の方を見て瞳を揺らした。相手はいつだってこちらの全てを受け入れてくれていたが改めてここに籠る選択を許されれば幸せと安堵とが胸に満ちて表情を緩ませる、相手の瞳に陰が刺したことは既に陰る瞳では認識できなくて相手に近寄ると再び抱きしめた。この世で一番大切で決して失いたくないもの、頭をゆっくりと愛でるように撫でながら深呼吸すれば「俺も仕事以外の時間は全部ここにいるからな。これまでと寝泊まりする場所が変わるだけだ」と柔らかな口調で言って)
9749:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-18 20:11:26
…ん、翔太郎。 …ああ、ならずっと一緒だね
(自分が外に出ようと抵抗すればするほど相手は激しい感情に支配されて声を荒らげ無理やり腕を引っ張って知らない姿になっていく。それに相手の言う通り自分を狙って組織の人物が襲ってきて相手が怪我をしたこともある。ならば、相手の言う通りここに居ることが一番安全なのかもしれない。揺らいだ思考の中、相手の願いを聞き入れると伝えれば相手の瞳は揺れ、嬉しそうな表情が浮かぶ。更に相手が近付いてきて慣れ親しんだ温かな腕に包まれれば自分の選択は間違えていないと肯定されたようで小さく息を吐くと共に相手の名前を呼んだ。優しく頭を撫でる仕草はいつもの恋人と一緒で自らも腕を回して抱き着くと無意識に身を委ねる、そして柔らかな口調で仕事以外はここに来るのだと聞けば自然と口角が上がってずっと一緒だと告げる。自分がここに閉じ込められている分、相手も傍にいてくれるなら二人だけの世界だ。乱れて一部が壊れた思考では酷く甘美な響きに聞こえて、軽く相手を抱き寄せ唇に触れるだけのキスを落とし「翔太郎」とまた名前を呼んで)
9750:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-18 21:26:54
…あぁそうだ……ずっと一緒だ……フィリップ、…
(相手を抱き締めれば名前を呼ばれてその声が鼓膜を揺らせば甘美な幸せが脳内へと広がる、抱き締める体は暖かくて二度とこの温もりが失われることはないだろう。ずっと一緒という幸福な言葉にこちらも口角をあげて噛み締めるように同じ言葉を繰り返しながら抱き締める腕に力を込めた。相手の方に引き寄せられて唇が重なる、暖かくて、柔らかくて、幸せな、いつも通りの心地。これが失われるかもしれないともう怯える必要なんてないのだ。こちらからも名前を呼んで唇を重ねる、先程よりも長い時間互いの体温を交わしたあとそっと離れて額同士をコツンと合わせた。これでもう相手が危険な世界へ行くことは無い、ここで一生を過ごす分相手の願いは何でも叶えてやりたくて「家にあるものこっちに持ってこなくちゃな。あとコーヒーセットも買い直さねぇと。欲しいものがあれば何でも言えよフィリップ」と最大限に甘やかすことを伝えながら目を閉じ幸せに浸っていて)
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