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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
9663:
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ID:415c83bff 2025-10-05 10:26:59
うわっ、…ああ、だいじょう、……え、えっなんだいこの服は…!
(真っ暗闇に落ちていく中相手に名前を呼ばれてその腕を掴む。直撃を覚悟したが何か大きな柔らかいものに当たって妙な音と共に弾んだ。そして地面に着地するとようやく動きが止まって相手の声がけに答えようとした。だが目の前に人の高さよりも大きいかつカラフルなキノコが生えていて目を見開いた。明らかに現実離れした光景に固まっているとつぎは手首に妙な感覚を覚えてそちらに目を向ける。そこには普段ないはずの可愛らしい紫のフリルがついていて入る前に来ていた服の面影はない。全く別の個性的な衣装を身につけているようでそこ以外にもフリルやリボンで飾られていて、頭に触れるともふもふとした猫耳がおしりには太めの紫のしましまの尻尾が生えている。メモリの効果にかかった時のような現実離れした光景にますます困惑することしか出来なくて)
9664:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-05 20:10:44
な、…………ンだよその衣装。この前の猫とは違、っ、俺もかよ!
(無事に地面に降りたてたものの目の前に広がるのは非現実的な世界でさらに隣から相手の叫ぶ声が聞こえてくれば慌ててそちらを見る、そこにはたっぷりのフリルやリボンで飾られたファンタジーな衣装を来て猫耳としっぽを生やした姿の相手がいて思わず固まってしまった。最初こそ驚きが勝っていたが普段は見ないテイストの服装に相手らしい猫の姿に思わず見蕩れてしまう。数秒後にやっと意識を手元に手繰り寄せると改めて相手の方を見る、以前猫耳が生えたように見えたのとはま違う見た目だ。このキノコに囲まれた世界にピッタリな服装だが扉を抜けた途端に服が変わるとは何とも奇妙な現象だ。驚きの声をあげていたが途中で自分の服も変わっていることに気がついて更に声をあげる、黒のシンプルなジャケットはいつの間にか白ベースのものに変わっていて襟が赤と黒チグハグなカラーになっており形もそれぞれ違っていて奇妙な襟だ。よく見れば襟はそれぞれハート、スペード、ダイヤ、クローバーを半分にしたもののようで胸ポケットには白いバラにベトりと赤いペンキが塗られた胸飾りがついている。いつものハットも白色に代わりぐるりとトランプのスートの柄が入っていて、自分からは見えないが頬にはJのペイントが施されていた。この世界観にはあっているが何とも奇妙な格好だ、自分の服装を冷静に観察すれば「トランプの柄の服で白いバラが赤く塗られてるってことは…この格好、不思議の国のアリスのトランプ兵のモチーフってことか?ならお前はチシャ猫、だよな?」と困惑しながら確認するように言って)
9665:
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ID:415c83bff 2025-10-05 22:16:07
…本当だ。この周りの景色といい服といい不思議の国のアリスの世界の中に迷い込んだような場所だ。…いたい。
(ここから見える景色と自分の服が大きく変わって困惑していると相手も驚きの声を上げていて直ぐにそちらを向く。相手こだわりのシンプルさのあるスマートな格好からトランプの柄やバラのモチーフが散りばめられた衣装に変わっていて目を見開く、明らかに派手で個性的な格好であるのにここから見える景色には馴染んでいるように見えた。未だ状況が飲み込めないでいたが相手が作品のタイトルを口にすれば全てに筋が通って納得するように頷く。相手の特徴的な服もトランプ兵の見た目をアレンジしたもので、自らもこの耳と尻尾も恐らくチャシャ猫のものだろう。まるで物語の登場人物になったようだが明らかに現実離れしている。試しに自らの頬をつねってみるもそこに確かな痛みを感じてこれが夢の類でもないことを確認する。この異常の原因は間違いなくあの扉のせいだろう。辺りを確認しながら「訳が分からないけど僕がこうなったということはヒナさんも同じく何かの登場人物の役になっているのかな」と推測を口にして)
9666:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-06 08:10:36
…………あぁ、その可能性が高いな。とりあえず彼女を見つけねぇと
(このヘンテコな世界観にトランプモチーフ、極めつけの赤く塗られた白バラとくれば思いつくのは不思議の国のアリスしかない。相手の格好も奇妙だが紫色の猫、となればチシャ猫で合点が行く。どういう理屈でこうなっているかは分からないがアリスの世界に取り込まれてしまった、というのが現状らしい。そうやって考えていれば相手が自らの頬をつねる、夢では無いと確認する為の手段だと理解はできるのだが可愛らしい格好で猫耳を携えて自らの頬をつねる姿はどうにも胸を掴まれてしまった。相手の推測は自分のそれと同じで同意する返事をするがその間も視線は相手の猫耳に固定される、そして不意に手を伸ばすと頭についている猫耳に手を添えた。以前は本物の猫がベースでラガマフィンのそれはモフモフだっだか今回の紫色の耳も同じくふわふわで表面を撫でたり耳の内側に指を滑らせ感触を確かめる。触り心地は予想以上に良くて撫でる手を止められないままシマシマのしっぽの方へ手を伸ばせば軽く持ち上げるようにしながらその感触を確かめる、前より太いしっぽは「こっちは前より触り心地がいいな」と思わず感想を口にしてしまう程で勝手に相手の耳としっぽを触り続けて)
9667:
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ID:415c83bff 2025-10-06 12:11:22
ひとまずこの辺を出歩いてみて…っん!なにするんだい
(こんなへんてこな恰好と周りの景色の原因を探るためにも先に入った彼女を探さなくてはならない。アリスの世界を模しているのならこの世界もあの物語のように進んでいくのか、彼女がアリスなのだろうかと思考を巡らせ、ひとまずは辺りを見回ってみようと提案しかけた所で不意に猫耳に触れられるとぴくっと肩が跳ねる。どうやら作り物ではなく神経も通じているようで耳をピンと立て抗議の声を上げる。だが相手の視線はそこに固定されたままで撫でられ始めるとその気持ちよさに徐々に鋭かった目を細めて身を委ねてしまう。尻尾の方も持ち上げるように触られると緩く振るようになって触ってくる相手の手に擦りつけてしまう。まるで猫になった時のように甘えてしまっていたが草むらで何かが動く音がすれば正気に戻って相手の手首を掴み「もう十分だろう、何が起きるか分からないのだから辺りを警戒するべきだ」と主張して引き剥がした。大きな尻尾を揺らしながら「アリスと言えば薔薇とかお茶会だろうか」とメインらしい箇所を口にして)
9668:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-06 18:49:21
…そりゃ触りたくな、ッ?!……そうだな。彼女も物語の登場人物なら物語がある場所にいるはずだ
(相手の頭にあるふわふわの猫耳に触れると直ぐ様抗議の声と共に耳がピンと立つ、正直その反応も可愛らしく構いたくなるもので撫で続けていると徐々にその目は細くなった。持ち上げたしっぽは手の中で小さく振られてこちらへと巻きついてくる、親愛の証にまた胸が掴まれると撫でるのに夢中になってしまいそうだったが近くの草むらが揺れると油断しきっていたせいか肩が思いっきり跳ねてしまった。その間に相手から引き剥がされてしまい少々の物寂しさを覚えるが軽く頭を振る、今まさに不可思議な状況に巻き込まれているのだから少しも油断するわけにはいかないだろう。気を取り直すと真面目な顔付きで彼女を探すべきという相手に同意する、しかし後ろで揺れる大きなしっぽにチラチラとまた目線を奪われてしまって早く事を解決しなければと軽く息を吐いた。あの扉をくぐって落ちたのはきっと物語冒頭のウサギの穴、ここは不思議の国の入口と言ったところだろう。アリスの物語には様々な場所が出てくるがその何処かに彼女がいるはずだ、ことの真相を確かめるためにもひとまずこの場から歩き出すことにした。キノコの森を歩いているとだんだんと周囲は普通の木々に切り替わっていく、暫くは音のない静かな森だったがやがて汽笛に似た音や何かのメロディが聞こえてきてその音に導かれるように進んで行った。やがて木々が少し開けた場所に出る、そこには大きなテーブルがありお菓子やお茶やらが所狭しと並んでいてぐるりと囲むように並べられた椅子のうち二つに帽子を被った男とうさぎ耳を生やした男がいて「これって…お茶会のとこ、だよな?」と確認するように相手に耳打ちして)
9669:
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ID:415c83bff 2025-10-06 19:52:13
…ああ、そして作中では確か女王によって時間が止まっていて永遠と終わらないお茶会をしていたはずだ。
(すっかり没頭されていたようだが彼女を探すように声をかけると相手は真面目な顔で頷いた。まだ時々尻尾に目線が送られるのはさておき気を取り直すと道を歩き始める。何度観てもカラフルなキノコの生えているのは不思議な光景だったが段々と普通の木々になっていく、キョロキョロと辺りを見渡していると何やら音が聞こえてきて更に進むと大きなテーブルにたくさんの紅茶のカップやポット、お菓子などが並んでいる場所に出る。相手の言葉に頷きながらアリスの物語を思い出す、作中ではうさぎや帽子屋がお茶会を行っているところに出くわす場面があるが椅子に座った彼らの装いといい正にその場面だろう。そしてただのお茶会では無かったことを口にしているとうさぎ耳を生やした男がこちらを向くと『やあ、お二人共。良かったらワインはいかが』と声を掛けてくる。テーブルの上には勿論お茶しかない。テーブルの上に置かれたうさぎの持ち物である時計も動いていないことに気づくと相手の傍により「ここが物語の中で、登場人物にはそのルールが適応されるならあの場所に座ったら抜け出せないってこともあるかもしれない」と懸念を口にして)
9670:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-06 22:10:56
永遠に終わらないお茶会、か。座ったら最後ってことになりそうだな。悪いが俺達は先に、っ
(アリスの物語はざっくりと知っているが細かなところまでは把握していない、相手にストーリー上あった場所か問えば肯定の返事がされる。だが流石不思議の国と言ったところか、お茶会は永遠に終わらないものらしい。相手の視線の先を追えばカチカチ音が鳴るのに進んでいない時計があってどうやら相手の読みは当たっていそうだ。返事をしないこちらに対して今度は帽子屋が『早く早く座りなよ。早くお茶会を始めないと!』と急かしてくるが終わらないお茶会に閉じ込められ彼女を探しに行けなくなっては困る、首を振って断ろうとするがその言葉を言い切る前に帽子屋がこちらの腕を掴んできて『ダメだよダメだよ!お茶会をしなきゃ!そう決まってるんだから!女王様の命令だよ!』と叫ぶ。何処か狂気を孕んだ言葉に思わず無理やり腕を引っ込める、それでも帽子屋は再びこちらに手を伸ばそうとするがある所でその手は止まった。帽子屋は一生懸命に手を伸ばしているが椅子を立とうとはしない、あの様子では立ちあがれないというのが正解のようだ。やはりこのお茶会に参加するのは危険なようで「ここから離れた方が良さそうだな」と相手に声をかけるも今度はうさぎの方が『そんな!とんでもない!女王様の命令なのに!このテーブルにはなんでもあるのに!早くお座りよ』と更に迫ってきて)
9671:
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ID:415c83bff 2025-10-07 11:30:03
っ、翔太郎、隠れよう!
(物語の通りならあのお茶会に参加するわけにはいかない。立ち去る旨に賛成を示していると帽子屋が相手の腕を掴んで椅子へと座らせようとする。その狂気じみた様子にますます恐怖を感じて後ずさればうさぎまで椅子から届く範囲で迫ってきて相手の手を引いて更に遠ざかる。女王様の命令は絶対というルールはこの世界に適応されているのだろう。『女王様に背いたら首を撥ねられちゃうよ』と物騒な言葉が聞こえてくる中、紅茶を飲んでいた帽子屋が『女王様だ!』と声を上げる。指さした方角の方から確かに足音が聞こえてくれば女王に見つかるのは不味いと判断して相手の手を引いて木々の茂みに飛び込む。お茶会が女王の命令なら参加しない事は反逆で見つかるのは不味い。彼らに密告される可能性も考え身を隠しながら移動して万が一の時に逃げ出せる距離を確保する。そこからこっそりとテーブルのあった所を覗き見ると赤と黒のドレスを身に着けた女性が兵隊を引きつれうさぎと帽子屋に怒りながら何か命令しているようだった。これも作中通りだと眺めていたが気の済んだ女王が兵の方を向いたところで思わず息を飲んだ。その顔は先程追いかけて扉の中に先に入っていった彼女のもので「ヒナさんが女王役…?」と小さく呟いて)
9672:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-07 12:41:16
アリスじゃねぇのかよ……もしかしてヒナさんの性格がキツくなったのってこの国の女王様になったからじゃ…
(狂気じみた言動で帽子屋とウサギがお茶会へと執拗に誘ってくるが椅子から降りることは決してない、きっとこれも女王の命令のせいであの椅子から降りれなくなってしまっているのだろう。一度椅子に座ればどうすることも出来なくなってしまう、掴まれない位置を保っていれば元凶たる女王様がくると帽子屋が叫んだ。ここで捕まるのはマズイ、この世界で女王様の命令が絶対ならば何かを命じられれば自由を失うことになる。相手に頷き少し離れた位置の茂みに身を隠す、やがて女王一行がやってくると何かを怒りながら命じていたがその顔には見覚えがあって息を飲んだ。相手も思うことは同じらしい、てっきりこの世界に迷い込んだ主人公かと思っていたが彼女に割り当てられたのは女王様だ。理不尽で怒りっぽい女王様を演じるうちに性格がそちらに引っ張られているのだろうか、彼女を見つけることは出来たもののまともに接触すれば命令を下されて自由を奪われてしまうだろう。悩みながら彼女を見つめていれば違和感に気がつく、目の周りが普通よりも黒っぽいのだ。よくよく見てみれば目の周辺には黒い亀裂のようなものが入っていてそれはメモリの毒素が侵食している時に現れる特徴によく似ている、相手の方をチラリと見てから「彼女の目の周り、メモリの毒素にやられてる時みてぇだ。この世界はメモリに関する何かから生まれてるのかもしれねぇ」と推測を口にし)
9673:
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ID:415c83bff 2025-10-07 14:18:41
…本当だ。ならあまりここに長居させるのは不味いかもしれないね。かといって今の彼女が話を聞いてくれるかどうか…
(草むらから伺う女王様の顔は探していた彼女の顔で相手と共に驚く。彼女は女王様の役割を疑うことなく暴君のように振舞っていてここに来てから適応したのか女王様になって性格が変わったのかは判断がつかない。そのまま様子を伺っていると相手が彼女の眼の周りについて言及して注目してみると確かに亀裂のようなものが入っていてメモリの粒子のようなものが解け出ているようにも見える。通常のメモリが人体に突き刺してその記憶を直接体内に取り込むものならば今回はこのアリスの世界に対して散布するような形で使ったのだろうかと思考を巡らせるが結論はやはり出ない、だがどちらにしろこのまま放っておけば浸食が進行すると見ておいた方が良いだろう。早く連れ出してしまいたいが完全に役になりきっている彼女が対話に応じて貰えるとは思えない。「何かこの空間の突破口とか有効な手立てが分かればいいんだけど」と口にしていれば命令を飛ばして満足したのか彼女は何処かに去っていく。「ここがアリスの世界なら何かイベントや事件が起きるはずだ、見失わないように尾行しよう」と提案してはその後ろをこっそりとついていった。やがて辿り着いたのは城の庭園で綺麗な白いバラが咲き誇っているが彼女はそれを見るなり『なんで薔薇が白なの?普通、薔薇は赤色のはずよ。そこの者、なんとかしなさい!!』と近くの人物に怒鳴っていて)
9674:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-07 18:05:14
彼女にこっちの話を聞かせる方法か……___フィリップ、確か物語の中でアリスが裁判に掛けられるシーンがあったよな?
(彼女の目の周りに見える異常な亀裂、そこから見覚えのある緑色の粒子がもれ出していればこの異常事態がやはりメモリに由来するものだと確信する。毒素に蝕まれた時と同じ症状が出ているのならグズグズしている暇は無い、いつかド.ー.パ.ン,ト化してしまうことだってあるだろう。だが現状彼女とまともに会話出来るとは思えない、一方的に命令を怒鳴りつけられて終わってしまいそうだ。二人で頭を悩ませているうちに彼女は移動を始めてしまう、相手の声かけに頷いてひとまず後を追った。たどり着いたのは城の庭園で女王様である彼女はバラの色が気に入らなかったのかトランプ兵を怒鳴りつけている、これも物語の筋書き通りだ。覚えている限りで物語を順に追っていく、ここに迷い込んだアリスが一番ハートの女王と対峙し会話していたのは確か裁判のシーンだったはずだ。そこならば彼女から一方的に命令されるだけでなく彼女自身と話が出来るかもしれない、即死刑を言い渡される可能性もあるが現状彼女と対峙出来る可能性があるのはそこだけだ。バラを赤く塗る命令を下したあと彼女はその場を離れていく、そのタイミングで相手の方を向けばこちらの考えを共有することにした。せっせとバラを赤く塗るトランプ兵の方を見ると「俺は今からあの中に混じって裁判に掛けられるように仕向て、そこで彼女と会話する機会を作る。お前がチシャ猫ならある程度彼女に縛られずに動けるだろ?そっからは出たとこ勝負だが…意地でも彼女の本音を引き出してここにいる理由を聞き出す。それでどうだ?」と作戦を提案して)
9675:
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ID:415c83bff 2025-10-07 20:29:26
ああ、女王のタルトを盗んだ罪で裁判にかけられるシーンがあった。容疑者は確かハートのジャック、…分かった、僕は何かこの世界に情報が落ちてないか調査してみる。
(庭園に行った彼女はバラの色が気に入らないとトランプ兵を?りつけている。これからどうするべきか考えながら彼女を見張っていたが離れていくタイミングで相手が物語の一シーンについて問いかけられた。女王のタルトを盗んだとしてトランプ兵が裁判にかけられアリスが証言する場面があったはずだ、その時の容疑者の名前を思い出そうとしたところで相手の頬のペイントが目に入って言葉が止まる。切り札とは違うがジャックだって相棒の持つメモリのアルファベットだ。そして相手から作戦が共有されると少し考えこんでから視線を向け賛成するように頷く。裁判にかけられるということは動けなくなることも死刑になってしまうリスクも高い、だが彼女と対話の機会を持つにはその時を狙うしかないだろう。代わりにこちらは自由気ままな猫の性質を使いその時に向け有利に働く情報や脱出の出口を探すことを買って出る。大きく尻尾を揺らすとぐいっと顔を寄せ「くれぐれも無茶はしないように!」と念を押すように告げ)
9676:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-07 21:32:14
タルトを盗む、か……あぁ、頼んだぜ相棒。俺だけじゃ多分死刑まっしぐらだ、ここがメモリで作られた世界なら地.球.の.本.棚の情報も役立、
(こちらの問いかけに相手は何をしようとしているのか察しが着いたようだ、彼女の前に出ていく上に自分の役柄がトランプ兵であるのを考えると彼女に命じられればそれこそ簡単に首から上が体からおさらばしてしまいそうだ。だがそこにチシャ猫という相手の存在が加わればイレギュラーに転ぶはず、そこに彼女と対話するチャンスがあるはずだ。物語に沿って裁判にもっていくには彼女のタルトを盗めばいいらしい、方針が固まればここからは別行動だ。物語を違う方向にもっていけるかは相手の情報収集にかかっている、いつもとは違いじっとしているのは性にあわないが仕方がない。相手にその後を託そうとすればグイッと顔が近づいて無茶をしないように釘を刺される、こちらを心配しているのは分かっているがその仕草は可愛らしくて「分かってるって」と軽い調子で返せばこちらからも顔を寄せて呪いついでに軽く唇を重ねた。何か言われる前に「じゃあ後でな」と軽く手をあげるとバラを塗るトランプ兵達の元へと近づいていった。トランプ兵達は自分と同じ格好をしていて簡単に輪に混じることが出来る、白い薔薇にべっとりと赤いペンキを塗っていればそのうちトランプ兵の数名が『お茶会の準備をするぞ!』と声をかけあい用意を始めた。そこに素知らぬ顔で混ざるとティーカップやケーキを次々とテーブルへ運んでいく。そしてお目当てのタルトを見つければ率先してテーブルへと運んで真ん中の一番目立つ所へ置く、周囲に人目のない隙を見計らって一切れタルトを掴むと素早く口に放り込んでそれを食べてしまって)
9677:
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ID:415c83bff 2025-10-08 12:01:49
ん。…ああ、気を付けて。
(ある意味物語を動かす為の囮になると聞けば不安は湧きあがって顔を寄せると無茶をしないように釘を刺す。こんな世界で相棒と別れる訳にはいかない、それが分かっているのか分かっていないのか軽い調子で答える相手に僅かに眉を寄せていたが相手が近づいてきて軽く唇が重なるとその特別な感触に不安は薄れ表情を緩めた、そのまま去っていく相手を送り出すと相手とは違う方向に歩いていく。トランプ兵の中でもリーダー格っぽい人物を見つけ話を聞けばもうすぐ女王様がここに来ること、それまでは一人で城で休んでいる事が分かる。ならば盗み聞きでもすれば情報が得られるかもしれないと普段よりも俊敏な動きで城の中に潜り込んだ。そこから中庭で休憩する女王様もとい彼女の姿を見つけ、少し悩んだ後猫のように木の枝に登って様子を伺う。彼女は『私はこんなに頑張っているのに何で認めてくれないの』『ここなら皆私のいうことを聞いてくれる!私はもう情けなくなんてない』とぶつぶつ呟いていてその間も目の周りの亀裂から光の粒子が溢れ先ほどより広がっているように見えた。どうやらここは彼女が望む世界になっているようで微塵も元の世界に帰りたがっている兆しはない。メモリはそれ自体の性能はもちろんだが使用者の精神状態や気持ちに作用される部分が大きい。以前文化祭をやり直したかった彼女のように元の世界に帰りたいと思わせることが出来ればこの世界も崩壊するかもしれない。その原因であるメモリの特定を始めようとしたところで城の警備をするトランプ兵が騒ぎ立て『女王様、女王様。庭園のお茶会で女王様のタルトが、その…』と伝えに来る。どうやら相棒が動いたようだ、彼女が怒りを露わにして『そんな私に逆らうことをしたのは誰!?』と騒ぎ立てるのを見れば原作の流れになるよう王様の方にこの件を伝えに行き)
9678:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-08 12:37:06
どうも女王様。…俺がタルトを盗んだなんて滅相もない。ただ女王様のためを思って、
(タルトを平らげてしまえば当然テーブルの上のタルトは欠けた形になってしまう、そのタイミングで別のケーキを運んできたトランプ兵が欠けたタルトを見つけて顔を青くした。トランプ兵は慌ててどこかへ駆けていき、少し時間を置いてから女王である彼女がトランプ兵を引き連れ真っ直ぐとこちらへやって来る。軽く挨拶をすると『ああああ!!私のタルトが!!お前が大事な私のタルトを盗んだの?!』と激しい怒りと共に問いかけてくる、それに涼しい顔で答えようとしたがその前に『この者の首を跳ねよ!!』と命令が下ってその場から動けなくなってしまった。これが女王様の命令の力かと痛感したところで「待ってください女王様。俺は女王様のタルトに毒が入っているかもと思って毒味をしたんですよ」とあくまでも彼女のためであると主張する。彼女に寄り添う姿勢を見せれば彼女の動きが一瞬止まる、そのタイミングで王様が慌てて駆けつけてきて『待て待て彼に主張があるなら裁判をしないと!そこで正しいのがどちらか決めればいい』と助言すれば彼女は不機嫌そうにするものの、『良いわ。裁判でハッキリさせましょう』と物語通りの流れに持ち込むことが出来た。罪人として手首を背中側で括られ左右をトランプ兵に挟まれながら城の中へ移動する、ほどなくして玉座の前にたどり着けば彼女は『これよりこの不届きなトランプ兵の裁判を始める!』と宣言して)
9679:
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ID:415c83bff 2025-10-08 14:23:11
…それはちょっと早計じゃないかい? 一方的な判決の提示は裁判とは言えない、それに君は女王様ではなく相澤ヒナだろう?
(王様に事を伝えて彼女が暮らしていた城の中を軽く探っていれば門の方が騒がしくなっていた。取り押さえられるような形で相手が裁判所を模した玉座の前に連れられてくるのを見れば物語通り進んでいることに安堵しつつここが正念場だと息を吐いた。城の者が玉座の周りに集まってくるのに乗じて自分も近くに寄ってくれば捕らえられた相手とアイコンタクトを交わした。彼女は裁判の開始を宣言するがすぐに相手を指さして『このトランプ兵は準備中に許可なく私の大事なタルトを盗んだ!よって今すぐ死刑よ!』と騒ぎ立てる。そろそろ頃合いかと一歩前に出ると彼女の暴走に口を挟む、視線がこちらに集まりますます彼女の眉間に皺が寄るが裁判の在り方を説明しながら依頼人から聞いたフルネームを呼ぶと彼女の瞳が大きく揺れ『な、なんでその名前…!』と驚いている。更に畳みかけるように「ここは恐らく君の願望の世界だろう、女王様という役も君が望んだもののはずだ」と続ければ『うるさい!その者も一緒に捕まえろ!』と彼女が叫ぶが体が重たくなるだけで今までのように動けなくなるわけではない。自分と同じ他所から来た人物の登場に動揺して命令の力が弱まっている。自分の中で立てていた仮説が実証されたことに口角をあげ「やっぱり君が命令を効かせることが出来ると思った人物には有効だけど少しでも君自身が迷ったらその効果は薄れてしまうようだ」とこの世界の法則をまとめつつ「裁判ならばしっかりと容疑者の意見も聞くべきだ」とニヤリと笑いながら話を誘導して)
9680:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-08 18:42:57
ヒナさん。こんな無理やりな形で会うことになっちまってすまねぇ。でも、最初にハッキリさせとくが俺達はヒナさんの味方だ。凛さんからヒナさんが心配だって依頼を受けて俺達は、
(玉座の前に立てば裁判の傍聴人という名のトランプ兵や従者が広間を埋め尽くす、その中に相手の姿を見つければ目配せして小さく笑う。これで準備は整った。早速裁判が始まり女王兼裁判長となった彼女が怒りのままに供述をする、といってもそれはほぼ命令だ。彼女の言葉の後、途端に体はピタリと動かなくなり自ら首を差し出すように勝手に顔が上を向く。このままでは死刑まっしぐらだがこちらには相棒がいる、良いタイミングで相手が口を挟んで彼女を女王様ではなく本名で呼ぶと途端に体の拘束が緩んである程度自由に動けるようになった。どうやら相手の読みは当たっているらしい、きっと彼女がこの世界に入り込めば入り込むほど仮想の世界は輪郭をよりハッキリとさせ彼女の思うままになるようだ。つまりここから彼女を連れ出すにはまず彼女が女王ではなく相澤ヒナであることを思い出させる必要がある。相手から会話のパスを受ければこちらもニヤリと不敵に笑う、そして彼女の目を真っ直ぐと見つめた。女王とトランプ兵ではなくこの街の人と探偵という立場で彼女に語りかける、そして友人からの依頼でこの場に来たことを伝えようとした。しかし依頼人の名前を出した途端、彼女はカッと目を見開くと『凛…?!今凛って言ったの?!あの子が私の心配?嘘に決まってるでしょ!!』と声を張り上げ激怒した。玉座の肘置きを何度も叩くと『やはりお前は死刑だ!死刑!!首を跳ねろ!今すぐに!!』と叫べばまた体が重くなりその場に立っていられなくなれば膝をついて)
9681:
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ID:415c83bff 2025-10-08 21:59:08
っ、嘘なんかじゃない、彼女は暫く連絡が来ない君のことを心配していた。…君のことをちゃんと見ている友人だよ
(半ば賭けに近かったがやはり彼女の精神が命令の力に、そしてこの世界に繋がっている。ならば女王様という役から彼女を引きはがそうと声をかけ、相手にバトンタッチする。相手は味方であることを強調して伝えると少しばかり彼女のこわばりが解けたように見えるが依頼人の名前を出した途端その目が大きく見開かれる。なにかのトリガーになったのか声を張り上げ激怒すると叫ぶように命令を飛ばし、相手は膝をついてしまう。このままでは相手が本当に首がはねられてしまうと二人の間に立って相手の言葉を補強する。依頼人は間違いなく彼女のことを心配している、わざわざ自分たちのような探偵に依頼するまで、だ。そのことを熱心に伝え、さきほど木の上から聞いた言葉を思い出すと【彼女自体を見ている】というワードを使って友人だと伝える。すると彼女の瞳が揺らいで『嘘よ……だって何も連絡くれなかった。仕事疲れているならまた今度にしようって離れていったのに!』とぶつぶつと言葉を零していくがその間に目の周りの亀裂はだんだんと広がっていく。「なっ」と声をあげている内に彼女が『そんなわけない!!!』と叫んだかと思えば亀裂に沿って顔の半分ほどが怪物の、ド.ー.パ.ン.トのものに変化していって)
9682:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-09 08:06:21
なっ?!あのままじゃド.ー,パ.ン.トに……じゃあこいつらはヒナさんを見てくれてんのか?!違うだろ?こいつらは意のままに動くかもしんねぇけど、それはヒナさんを見てるからじゃない!女王様の命令だから従ってるだけだ!ヒナさんのこと見てんのは凛さんだ!
(こちらが依頼人の名前を出せば彼女は激しく怒りを顕にする、彼女の叫びはきっと彼女の本音の裏返しだろう。相手がそれを突くように依頼人が間違いのない友人だと諭せば彼女の動きが一瞬止まる、誰からも見られていないという不安や不満がきっと彼女をこの世界に留まらせている。しかし彼女はまた怒号をあげて相手の言葉を拒絶する、すると目の周りに入っていた亀裂はますます広がって彼女の怒りと共に顔が半分怪人のそれへと変化して思わず言葉を失った。いつもとは違う手順だがこのままではメモリを使った時と同じくド.ー.パ,ン.トになってしまうのは確実だ、それに普段とは違い彼女は恐らく毒素がかなり体に蓄積された状態でその体で怪人化してしまえば事態は悪化するに違いなかった。無理やり顔を上げると必死に叫ぶ、ここでは誰もが彼女に従うが彼女の欲求を満たすことはないだろう、彼女は怒りと苦しみに苛まれているのか両手で頭を押さえながら『でも!!あの子の隣にいるといつも惨めなの!凛はなんでも出来るから!だから影で私は凛に比べて情けないって絶対言われてる!!あの子が…大好きで憎いの!!』とまた叫んで怪人の顔が過去の顔をさらに覆う、だが彼女は自分達の言葉で揺らいでいるのか体の拘束はかなり緩くなった。その隙をついてかけ出すと被告人席を飛び出し相手を追い越して彼女の前に躍り出て「ヒナさんのその叫びを凛さんに伝えたことはあんのかよ?!」とこちらも叫べば『え、?』と戸惑いの言葉と共に彼女の動きが止まって)
9683:
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ID:415c83bff 2025-10-09 11:43:24
彼女は君が以前より距離を取るようになったって寂しがっていたよ。だけど今でも積極的に色んな事に連れ出してくれて一緒に過ごすのが楽しい一番の親友だとも言っていた。…君の変化に一番に気付いたのは彼女だ、なら話してみる価値はあると思わないかい?
(まるで彼女の感情に応ずるように顔の半分がド.ー,パ.ン.トのものに変化していく。長くここに居る分完全に変化してしまえばメモリから引き剥がすのは容易ではないはずだ。相手が彼女の命令に抗って必死に叫ぶと彼女は両手で頭を抑えて苦しむように叫ぶ。更に怪物化は加速しているが裏を返せばそれだけ彼女の心に響いている証拠だ。相手が命令の拘束から抜け出して依頼人とのことを突き付けるとその動きは止まる。すかさずこちらも依頼を受けた時の表情や言動から彼女を大切に思っている事、一度その叫びをぶつけてみればいいことを気持ちの乗った声でぶつければ彼女の顔には更に戸惑いが浮かび女王を象徴する冠の存在が揺らぐ。このまま押し切ればこの世界は崩れると確信を持つが不意に周囲で傍観していたトランプ兵に黒いモヤモヤが浮かび上がりトランプをモチーフにしたようなマ.ス.カ.レ.イ.ド・ド.ー.パ.ントに変化する。その様子に目を見開くも「多分奴らはこのまま彼女をド.ー,パ.ン.トにしてしまうのが目的だ。その前に倒すよ、翔太郎」と叫ぶといつの間にか持っていた疾風のメモリを構えてから相手を見て)
9684:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-09 12:26:51
あぁ、ヒナさんには凛さんにもう一回会って貰わなくちゃならねぇからな。__変身っ!
(彼女を女王様から依頼人の友人へと引き戻すために面と向かって依頼人と再び向き合うべきだと叫べば彼女の動きが止まる、相手がこちらの叫びを後押しするよう冷静に依頼人の様子や言葉を伝えれば女王の象徴である冠が揺らぎ始めた。このまま彼女が依頼人ともう一度話すことを望めばきっとこの世界の女王様という立場から脱却できるはずだ。しかしそれを良しとしないのか周囲にいたトランプ兵達が一斉にマ,ス.カ,レ.イ,ド,ド,ー,パ,ン.トへと変化する、どうやら奴らはこの世界から彼女がいなくなると困るらしい。その目的は当然彼女をド.ー.パ.ン,トにするためだろう。声をかける相手の方をみればいつの間にかその手には疾風のメモリが構えられている、こちらの手の中にもいつの間にかドライバーと切札のメモリが収まっていた。相手の左隣に並んでハードボイルドな探偵らしくクールでニヒルな笑みを浮かべれば腰にドライバーを宛てがいメモリを起動させる、相手のメモリと意識がこちらの体に流れ込んでくるのを感じてから自らもメモリを装填してドライバーを開けば風と共に装甲を纏った。彼女をド,ー,パ,ン.トにするための物語を続けるため怪人が襲ってくる、それを拳と蹴りである程度牽制したあと「トランプみてぇに数だけ揃えやがって。なら…!」とこちら側のメモリを交換して鈍い銀色の装甲を纏う。シャフトを構えると一気に薙ぎ払って敵の数を減らしていって)
9685:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-09 15:01:42
よし、じゃあ今度はこれだ!
(疾風のメモリを構えて相手の方を見ればニヒルな笑みが浮かぶ。いつもよりファンタジーな格好だが二人で横に並んでドライバーにメモリを装填すれば意識とともに相手の元に転送されて変身を果たした。早速怪人が襲ってくるがトランプ兵がモチーフなだけあって数が多い。すかさず銀色のメモリとシャフトに変更して薙ぎ払うとそれほど強くないのか簡単に消えていった。あっという間に数が減ると今度は裁判場にいたうさぎと何処からともなく現れた帽子屋が屈強な怪物へと変化する。それほどまでにこの物語を壊されたくないようだが今度はこちらのメモリを赤色に変えシャフトに高熱を灯すと重たい一撃を食らわせ倒していく。床に転がった怪物たちはもやのような物になって消え、残るは彼女一人だけだ。だが彼女は頭を押さえ苦しそうな声をあげる。顔の大半がド,ー,パ,ン.トのものへと変化していこうとしていたがその右耳近くの辺りに一際きらりと輝く髪飾りを見つける。そこにはSNSで見た黄色の石が嵌めこまれていて「翔太郎、あれ!もしかしてあの石を壊せば彼女を取り戻せるんじゃ」と推測を口にして)
9686:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-09 18:17:12
っ、あの石か!
(シャフトを振ればトランプ兵だった怪人は霧散していく、このままこの世界を壊されるのがマズいと思ったのかウサギと帽子屋が現れて他のよりも屈強な怪人に変化すると「ンなのありかよっ!?」と思わずツッこんでしまった。それならばこちらの火力を上げるまでのこと、右半分を赤色に変えて相性のいい高火力な攻撃を叩き込めば簡単に怪人はモヤとなって消えていった。残るは彼女だけ、毒素に苦しむ彼女をどう救えば良いのか彼女を観察すると相手が右耳近くに光る髪飾りを見つけた。そこにはSNSにあげていた黄色の綺麗な石が光っている、彼女があの石を見つめたことで扉が開きこの世界が作り出されたのならこの世界の起源はきっとあの石だろう。相棒の読みはあたっている、そう確信して彼女へと近づいた。錯乱する彼女は『近寄らないで!』と声を荒らげてこちらを叩こうとするがその手をそっと止めて仮面の下でニヒルに笑うと「失礼、お嬢さん」とキザな言葉と共にそっと彼女の髪飾りを外す。そして後ろへ振り返り軽くそれを宙へ放り投げるとシャフトを思いっきり振り抜き髪飾りをあの石ごと叩き壊した。高い音が響き渡り石が砕け散る、その瞬間に彼女は叫び声をあげてふらりと体から力が抜けた。彼女の体を素早く受け止める、痛みから解放されたのか彼女はぼんやりとこちらを見あげていてその顔のド.ー.パ.ン.ト化していた部分がゆっくりと崩れて元の顔に戻り、顔に入っていた亀裂は塞がって元のそれへと戻っていく。これでもう彼女が怪人になることはないだろうと変身を解除した。同時に不思議の国自体が震え始める、きっと石を失って世界が崩壊を始めたのだろう。彼女の方を見ると「さ、こんなところとっとと抜け出して凛さんとのお茶会にいかねぇと」とまたキザったらしいことを言えば彼女を横抱きにする、相手が起き上がったのを確認すれば目配せして「走るぞフィリップ!」と声を掛けて)
9687:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-09 21:21:36
ああ、出口はあそこだ!
(変化していく彼女の顔の中で一際きれいに輝く石、あれが原因だろうと推測をくちにすれば相手はそれを信じてそっと髪飾りを外す、彼女は石を取り返そうと腕を伸ばすがその前に相手が髪飾りを放り投げシャフトで思い切り叩き壊した。その瞬間彼女が悲鳴をあげるも受け止めたその顔からは亀裂がきれいに塞がって元の顔に戻っていった。やはりあの石がメモリのようなものだったのだろう。変身を解除して意識をもとの体に戻したところで不思議の国の世界が地震でも起きたかのように大きく揺れる。自分が起き上がるのと同時に相手が彼女を横抱きにして声をかけられると庭園の出入り口の部分に黄色の扉が現れるのを見つけそちらを指さしながら走り出した。世界が崩れるような揺れを感じながら出口に向かえば扉はかってに開き視界が光に包まれた。光が収まって目を開いたときには自分たちが入ってきたときと同じ路地裏に出ていた。後ろを振り返ってもあの扉はもう消えていて「どうやら帰ってきたみたいだね」と安堵の息を零した。彼女の様子を伺おうとしたところで道の先から『ヒナっ!』と声が聞こえる。そこにいたのは依頼人の姿で相手に抱えられた彼女を見るなり走って近づいてきて心配そうな顔を向けていて)
9688:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-09 22:11:09
あぁ…ヒナさんも無事みてぇだな。…、凛さん!
(彼女を女王たらしめ全てが彼女の思いのままになり彼女を侵食する世界を作り出していた石が砕けて世界は崩壊し始める、彼女を抱えて相手と共に走り出せば相手が庭園の先にあの黄色く光る扉を見つけた。入口があれならば出口もあれだろう、迷いなく扉の中に飛び込めば一瞬視界は白に染まり、次の瞬間には元の路地裏へと戻ってきていた。無事に彼女をあの世界から連れ戻しド.ー.パ.ン.ト.化も防ぐことが出来て何よりだ。安堵の息を吐いていると依頼人がこちらへと駆けてくる、大方ウ,ォ.ッ.チ.ャ,マ,ンに自分達の行き先を聞いて来たのだろう。彼女を心配そうに覗き込む依頼人をみれば自分達の言葉が間違っていなかったのを確信して彼女の方を見る、彼女の瞳は依頼人を見つめて暫くゆれてやがてこちらを向いて下ろして欲しいと目配せを受けた。どうやら彼女に身体へのダメージは無いらしい、そっと彼女を地面に下ろせば依頼人を不安そうな目で見つめる。その様子を依頼人は優しい笑みで見守って『本当に、ヒナが無事で良かった』と穏やかに口にした。その言葉をキッカケにヒナさんはワナワナと震え始めてやがて大きな声で泣き出してしまう。突然の事に焦りそうになってしまうが依頼人が直ぐに彼女のことを抱きしめていた。そこから彼女は支離滅裂に今までの不安や寂しさを依頼人にぶちまける、同じく依頼人も寂しがったこと煮え切らない態度に苛立ったこと嫌われたのかもしれいないと不安だったことを包み隠さず彼女へと伝えて、しかし最後に『でもね、私にとってヒナは一番の友達なのは変わらないから!いつもヒナが頑張ってるのも背伸びしてるのも苦しんでるのも、それでも頑張ってるのも知ってるから!』と誰よりも傍にいることを伝えれば、彼女は涙でぐちゃぐちゃの顔のまま大きく頷いていて)
9689:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-10 00:00:41
…どうやらもう大丈夫そうだね。
(依頼人が駆け寄ってくれば心配そうに彼女の顔を覗き込んでいる。彼女の願いで相手の腕から降ろすと依頼人が恐る恐る声をかけ、ようやく感情を爆発させるように泣き出した。そこからは彼女はずっとため込んでいた感情をぶちまけて、依頼人もまた遠慮して踏み込めなかった本音を包み隠さず伝えていた。やがて彼女が一番だと依頼人が伝え彼女が大きくうなずくと少し遠くで一緒に見ていた相手にこそっと呟いた。命令で従わせるわけでもなく、本当の自分を見てくれる友人がそばにいると気づいたのならもうあのような事態になることもないだろう。泣きじゃくっていた彼女を落ち着かせた依頼人がこちらを向くと『お二人とも、ヒナを見つけてくださってありがとうございます』と深く頭を下げた。その顔は事務所で見るものより見るからに明るいものになっていてこの顔を見るだけでも依頼を受けた甲斐があるというものだ。軽く微笑んで「大切な親友と仲直りできたようで何よりだ」と伝えれば二人は照れ臭そうに笑っていた。どうやら二人は今から休みのようで久しぶりに遊びに行く予定を決めたそうで彼女の方も立ち上がると女王様だった面影を感じさせない顔で『あ、あの…ありがとうございました!』とお礼を伝えてくれて)
9690:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-10 07:49:16
これでヒナさんが女王様になる理由はなくなったな。…いえこれが俺達探偵の仕事ですから。凛さんと楽しんできて下さい
(それぞれ踏み込めなかった部分に踏み込んでそれでも一番大切だと言い合う二人は間違いなく親友だ、命令を下し周囲に誰も並び立つことのない女王とは違う。相手がこそりと呟いた言葉にこちらも小さく笑みを浮かべながら返事をする、もう彼女があの世界を望むこともないだろう。依頼人と彼女が順に礼を言ってくれてこちらはこの街の探偵らしく返事をしておく、大粒の涙のあとに特大の笑顔が見れたのだから間違いなくこの街の涙を拭えたはずだ。その後二人は互いに笑い合いながら二人の時間を過ごすためにこの場を去って行く、依頼は無事に達成出来たがそこにはまだ多くの謎が残っていた。行き止まりになっている方を振り返ると「あの石、結局なんだったんだろうな。あの光とド.ー,パ,ン.ト化してるのを見るに間違いなくメモリに関連するもんだが…メモリを新しい形にしたのか?」と推測を口にしながら周囲に目をやって痕跡を探してみるが目立ったものはない、石は壊してしまいそれ自体を調べることもできず「石の持ち主の願望を叶える世界を作り出してた、んだよな?」と状況を整理し)
9691:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-10 11:11:02
…これはあくまで推測だけど、メモリにはそれぞれ適合率って物があるだろう? 大半はその人の生まれ持った素質で左右するんだけど、あの場所では後天的に適合率を上げメモリの力をより引き出す為の研究も行われていた。そこで一番効果が強かったのが使用者の精神に過大な負荷をかけて何か一点だけに強い欲望を抱かせることだったんだ。…だけどそんなことをすればメモリの毒素が回って廃人化する、だからあの研究は中止になったはずだけど…
(何度も礼を行ってくれる彼女達を見送って路地に二人だけが残される。あの様子ならば二人の間で足りなかった時間や気持ちもすぐに埋まっていくだろう。依頼としては一件落着だが相手が今回の件について謎を口にする。あの異常な空間からメモリが関わっているのは間違いないだろうが今まで見た被害や現象とは全く異なるものだった。石は壊してしまったが徐々に亀裂の入っていく彼女やその時の状況を考えるとあの場所で気まぐれに覗いた研究データを思い出して推測と前置きしてから一つの可能性を説明する。無理やり強い欲望を引き出すことでメモリの適合率を上げる研究、数値だけを見れば成功と言えるがメモリの能力が強くなった分使用者の体がそれに耐えきれず利用価値がないということで研究は凍結したはずだった。顎に手をやり考えを巡らせながら相手の方を見れば「…もしあの石に遅効性や慢性毒のメモリと同じ効果があって人体に直接刺すことなく作用するなら持ち主を理想の世界に閉じ込め、じっくりと欲望や願望を抱かせてから無理やり強力なド.ー.パ.ン.トにしてしまうというのも可能かもしれない」と嫌な可能性を提示して)
9692:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-10 12:42:54
強い欲望…ヒナさんの欲望、願いを増長させるために都合のいい世界を作り出してそこで彼女を強力なド.ー.パ,ン,トに変えちまおうってことか?ふざけやがって…!
(メモリとは似て非なる石について疑問を口にすると、相手が過去の記憶を掘り起こして凍結された研究について情報を共有する。強い欲望を無理やり増長させる、というのは今回の現象とも一致している、それがメモリの適合率をあげること、即ち強力なド.ー.パ.ン.トを生み出すためのものとなれば組織が開発に注力するのも辻褄があう。つまりあの石は使用してすぐに怪人にならない代わりに理想の世界に閉じ込められ長い時間かけて毒素に侵され、無理やり欲望を増長した挙句に強力な怪人を生み出す装置ということなのだろう。人間を異形の存在へじっくりと作り変える手法に思わず悪態をつく、こんなもなの尊厳を踏み躙られるどころの話ではない。強く拳を握って怒りを顕にしながら扉があったほうを睨む、甘い夢を見せられてそのままだった場合を考えれば目を伏せる、「もしヒナさんがあのまま誰かに命令して服従させたいって欲望をもっと膨らませてド,ー,パ.ン.トになっちまってたら…」と回避した未来を思う。遅効性の毒素が回りきった体に異常な精神状態、そこにド.ー.パ,ン,ト化が加わった時、果たしていつも通りメモリブレイクが出来るのだろうか。嫌な予感を振り払うように首をふると「まだ街にはあの石が溢れてやがる、早く回収しねぇと」と逸る気持ちを溢れさせながら言い)
9693:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-10 13:52:15
…完全にメモリの力に飲み込まれてしまえば本人の自我も薄くなるはずだ。そんな状態なら回収して詳しくデータを取ることも出来るし人を従わせるようなメモリを使えば手頃かつ強力な手駒や戦闘員として使う事も出来るだろうね。
(過去の研究を見た記憶から可能性を繋ぎ合わせてみただけだがそれなりに筋が通っている、誰しも抱くことのある欲望を利用して強力な怪物を生み出すシステムの流れを推測ながらも口にすれば相手は怒りを露わにして感情のこもった声で悪態をつく。今回は自分達の行動で何とか友人の存在を思い出し救い出すことが出来たがもしあのまま介入がなければ彼女はずっとあの世界の中に居ただろう。完全にメモリに支配されてしまえば使用者の自我や思考も殆ど無くなり組織の好きに使われる可能性だってある。体内にメモリが飲み込まれていない状態では現在の方法でメ.モ.リ.ブ.レ.イ.クが出来るかどうかも断言は正直難して眉をひそめた。相手も同じことを考えたのか首を振って他にも散らばった石の話題に触れると「…そうだね、新たに受け取らない事と現在持っていればすぐに捨てたり壊すように情報屋の彼らにも話を回してもらうことにしよう。彼女もSNSに写真をあげてからすぐには取り込まれることはなかった。ならば何かしらのきっかけであの扉が開く、と考えた方が良さそうだ」とこちらも頷き次の方針と考察を固める。その一方相手が酷く焦っているように見えれば相手の肩に手を置いて「僕達で次の被害も防ごう」と声を掛けて)
9694:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-10 18:58:33
ド.ー.パ.ン.ト製造機でも作ったつもりかよ…あいつらには後で連絡しておく。…あぁ、あの石は片っ端から壊さねぇとな
(あの石について相手がさらに考察を進めていく、強力な怪人を作るだけでなく組織の傀儡にされてしまうなんて許せるはずがない。メモリのように即座に怪人化しない代わりに一度怪人化させてしまえば強力で従順な戦闘員を手に入れ組織をさらに強化することが出来てしまうなんて。しかもその石は情報屋が簡単に情報をキャッチできるレベルで広まってしまっている、ド.ー,パ,ン.トならば派手に暴れて噂が立つものだがこれは街中に扉が開くだけで怪人化は静かに進行するのも厄介だ。考えれば考えるほど嫌な状況であの石のせいでこれまで以上の人が泣いてしまうのではと焦りを覚える、今すぐにやるべきことはとにかくやらなければ。そうやって焦燥感を覚えていたが相手の手が肩に乗れば視線をそちらへ向ける、そして相棒の方を見た。あの石がこの街に悪い風をもたらすならば自分達がやることはひとつ、それは今までと変わらないもので冷静さを取り戻せば軽く頷いた。相手のいうように石を手にして即座にあの扉が開くわけではない、この場所にいたときの彼女も何処か魅入られるような石を見つめていたのを考えると何か条件があるのだろう。この街を泣かせないためにはいつも通り相手と、そして街の仲間を頼ればいい。軽く息を吐くと「今日のところは一旦事務所に帰って依頼のこととあの石のことと纏めとくか」と声をかけて)
(/お世話になっております!カ,オ.ワな最初のお話でしたが不思議の国に振り回されつつも手探りで謎を探っていくような初期っぽいお話が出来て大変面白かったです!カ.オ.ワの設定とダブルの世界観を検索様が見事に繋いでいただいたおかげでめちゃくちゃいい設定になりましたね…!時間をかけてド.ー.パ.ン,ト化する
理由を適合率の強制増幅に繋げるのはほんと見事でした。これでより現実離れした設定も出来ますし一度完全に怪人化してしまうシリアスなお話もやりたいですね!今回もとても楽しかったです。ありがとうございました!
この後のお話ですがいかがいたしましょう?前に出していただいた中ですと探偵が行きたい場所にいくお話で雰囲気のいい珈琲店に探偵が行きたいと言い出すお話、検索くんをガレージに閉じ込めたIFルート、あとは探偵が構ってもらえなくて拗ねる話、あたりが良いかなと思ったのですが検索様はいかがでしょうか?)
9695:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-10 21:03:38
そうだね、僕も少し調べたいことが出来たしまずは情報収集だ。
(相手の肩に手を置けば焦って伏せられていた顔が上がってこちらを向く。もちろんあの石の被害は防がなくてはならないが焦りすぎてもばててしまうだけだ。きっと次も今回のように何とか防ぐことが出来るだろう。そう信じてまた肩をぽんぽんと叩くと相手の顔には冷静さが戻っていて一旦事務所に戻ることを提案されると同意するように頷いた。元通りに戻った服で相手の右隣に並ぶと新たな決意を抱いて事務所へと道を歩き始めて)
(/こちらこそお世話になっております!不思議の国のアリスの世界でにぎやかに、だけどシリアス寄りにわからないなりの彼女を救おうとするような話が出来てとても楽しかったです。以前IFの初めての夜の時の探偵君の境遇が何となくつながって他作品の色んな要素を取り込みながら今後も広げていけるような設定にさせてもらいました。試作品という形でまるっきり違う方向性にも出来ますし色々な話に繋げられる基盤となった意味でもとてもよかった話だと思います。こちらこそありがとうございました!!
次のお話ですが今回がちょいシリアスの事件系だったので探偵が行きたい場所にいく話はいかがでしょうか。雰囲気のある場所でちょっと大人ぶる時間が出来そうです)
9696:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-10 22:26:51
___っ!これは…!!
(不思議の国に迷い込み女王様を救い出すと同時に組織の新たな脅威を知った日から一週間ほど、あの後ヒナさんと凛さんは頻繁に連絡を取り合うようになったらしく早々に旅行の計画まで立てて今度出発するらしい。一度ぎくしゃくしても確かに積み上げた絆は消えないものだと微笑ましく思いながら、同時に情報屋の面々にはあの石の事について共有しておいた。詳しいところまでは言えなかったが街を脅かす存在であること、石を見つけるか光る扉が発生していたら直ぐに知らせて欲しいことを伝えておいた。もし石を見つけたり渡されても手に取らないよう周知もしてくれるようでこれで少しでも被害拡大の抑制になるだろう。石のことを調べながら過ごしていたが今日は依頼人もおらずソファにリラックスして座りながら雑誌を捲っていた。風.都の最新トレンドを押さえるのに持ってこいな内容を読み進めていた矢先、ひとつの特集ページで手を止める。そこには珈琲店が紹介されていて内装はレトロでシック、渋い雰囲気だが何よりも直感的に【おやっさんが居そう】と感じたのだ。それは即ちハードボイルドな男に似合う喫茶店ということで雑誌を持ったまま相手に近づくと「見ろよフィリップ、この喫茶店!いかにも俺みたいなハードボイルドな男がいそうな店じゃねぇか?!」と興奮気味に話しかけて)
(/それでは探偵が行きたい店にいくお話にしましょう!何事も形から入る探偵ですので騒がしくも大人っぽく頑張る時間に出来そうです。それではそれらしく始めておきましたのでいつも通りいい感じに乗っていただければ!今回もよろしくお願いします。/こちら蹴りで大丈夫です)
9697:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-11 01:44:53
…なんだい。…風.都.にこんな店があるんだね。
(最悪な事態を防げたとはいえあの石には謎が多い。帰ってきて早速情報屋に石についての警告を流し、情報が集まるようにして地.球.の.本.棚でも何か正体が分からないかと検索してみたがキーワード不足で絞り着ることが出来なかった。ブームが過ぎたのか、それとも情報屋達が上手くやってくれたのかSNSで石を貰ったという投稿が少なくなった頃、依頼人が朝から来ない事務所で奥のスツールに座りながら本を読んでいると相手に急に名前を呼ばれ顔を上げる。妙に興奮気味な様子に不思議そうな顔をしつつ見せられた雑誌に視線移せば落ち着いた空気で積み重ねた年季を感じさせるような珈琲屋の写真が乗っていて興味を示すように添えられた文や写真に目を通す。喫茶店を始めとする店が多く立ち並ぶエリアから外れた所にあるようでまさに知る人ぞ知ると言った店だろう。続いた言葉にツッコミを入れようとしたがいつもとは逆のような光景だと感じれば「確かに普段行くような喫茶店よりも落ち着いたかっこいい大人が利用するようなお店に見えるね」と同意しながら様子を伺ってみて)
9698:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-11 08:44:43
だろ?!なんつーかおやっさんが通ってそうな店だよな!
(まさに青天の霹靂と言うべきか、こんなにもハードボイルドな男が似合うカフェがこの風.都,に存在しているとは知らなかった。よく雑誌を見てみればオープン自体は最近のようで、つまりはこの店の店主は拘ってこの雰囲気を作り出していることになる。年季の入ったカフェももちろん良いのだが雑誌に添えられた【拘りの空間】という文字に益々惹かれてしまって興奮度はあがっていく。一方相手は雑誌に目線を走らせ多少なり興味を持ってはいるようだ、いつものようにハーフボイルドだとツッコミが返ってこないのに気が付かないままこちらが目を輝かせながら改めて雑誌を見る。もちろんひとりで行ってもいいのだが今や相手と何もかもを共有するのが当たり前になっている。しかしこちらの要望で相手を誘う機会は滅多になくて、自分の要望を伝え慣れていない身では「あー…」と一時口ごもった。喫茶店に行くということは即ちデートという意味も持つだろう、軽く目線を迷わせながら頬をかいて気持ちを誤魔化しつつ「…一緒に行ってくれねぇか?」とボソリと頼んで)
9699:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-11 11:24:21
……良いよ、いつも僕の要望を聞いて貰ってるし今日は君に付き合ってあげよう。
(相手は話しているうちに段々と興奮が増していき雑誌に向けられる期待も分かりやすく増えていく。その姿は全くハードボイルドではないのだが指摘するのも野暮というものだろう。相手のテンションが高まっていくのを見守っていると相手が口ごもって視線が迷うのが見えた。まるっきりいつもと逆である事に口角を上がるのを感じながら敢えてこちらから何も言わずに相手を見つめる。そのまま待っているとポつりとさっきまでとは違う声量で頼まれ、その仕草に口端が吊り上がっていくのが分かる。ニヤニヤしてしまいそうなのを堪えつつ付き合うと言葉を返せば「なら今日はとびっきりキメて行かないとね」とからかい混じりに続けた。本を閉じて軽く準備だけしてくると相手が支度を済ませるのを待ってから「じゃあ行こうか」と声をかけ事務所を後にして)
9700:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-11 15:18:40
、……まぁ、そうだな。…あぁ、とっておきでいかねぇと!
(自分からどこかに行きたいだなんて滅多に言い出さないせいで相変わらず何かを強請るのは下手なのだがこちらから要望を伝えればあっさりと承諾され顔を明るくさせる、しかしそこで漸くいつもとは立場が逆であることに気がついて結局は小っ恥ずかしくなってしまった。だが揶揄いまじりに投げられた言葉は逆にこちらのテンションをあげるもので結局は興奮気味に頷いて支度を始めた。ガレージへ続く扉にかけられたハットの前に立てばいつもはすんなりと決まるのにどれにしようか悩んでしまう。相手に貰ったネックレスとお揃いのものか、おやっさんに憧れて持っていた白か、それともシックを全面に押し出した黒一色のものか。もう一度雑誌を広げて店の雰囲気を確かめると「ワンポイントかあった方が引き締まるか…」と散々悩んだあとに相手からプレゼントされたものを選んだ。デートという意味でもこれが最適だろう。ハットを頭に乗せるといつも以上に慎重に角度やらを調整したあと相手と共に事務所を後にした。道中も楽しみが止まらなくて何処と無く上機嫌でいつもより口角を上げながら歩みを進める、雑誌の内容を思い出しながら「珈琲にも拘ってるみてぇだし、なかなか楽しめそうだな」となぜかキザっぽく言いながらで隣の相手の方を見て)
9701:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-11 20:38:46
へぇ、僕も他人が入れたコーヒーを飲む機会はあまりないしこだわりがあるなら楽しみだ
(こちらが支度を終えても相手はハットをどれにするかで悩み、鏡の前で慎重に角度を調整しているのを見ればつい口元が緩む。それほどこれから行くところを楽しみにしているのだと思えば何とも微笑ましい。以前相手に送ったハットを被って準備が完了したようで一緒に事務所を後にするがその道中も左隣で上機嫌に歩く相手を見れば物珍しそうについ視線を向けてしまう。妙にキザっぽい口調でその店のこだわりを語られると相手のノリに乗っかる形で楽しみだと口にする。普段は喫茶店のスイーツが目的で足を運ぶことが多くてコーヒーに力を入れた店はそう多くない。そのこだわりや違いを知ることが出来れば今後事務所などでコーヒーを入れるときの参考になるかもしれない、などと思考を巡らせながら街の中心から離れた店を目指す。まるっきりご機嫌なのを隠しきれない相手をちらちらと見ながら進んでいけば道にポツンと目的の店が見えてくる。最近できたと紹介されていたが焦げ茶色の煉瓦と深い黒の木材が組み合わされた外壁が静かな佇まいをしていてアンティークのランプが入口を照らしている。扉の横には黒板が置いてあって【本日の珈琲】として手描きで豆の名前と産地が記されていた。扉の外からも独特な空気を感じれば思わず控えめな声で「…入ってみるかい?」と問いかけ)
9702:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-12 08:54:19
…もちろんだ。
(店に行く間も訪れるのが楽しみ過ぎていつもより一段上機嫌な様子で相手の隣を歩く、浮き足立っていれば相手がこちらに何度も視線を向けているのも気が付かずハードボイルドな男がいるようなカッコイイ空間に浸れることをただただ楽しみにしていた。やがてたどり着いたのはポツンと建てられたレンガの建物でいつもの風.都.に静かに、しかし浮世にあるように、どこか現実離れした雰囲気を醸し出している。店は新しいはずだが建物自体は年季が入っていて、もしかしたら何かの建物をリノベーションしたのかもしれない。浮世離れした空気にこちらも気圧されていれば相手から控えめな声をかけられる、ここまできて引き返すだなんて選択肢はないだろう。軽く服を整えてから扉を開ければドアチャイムが高く澄んだ音を立てた。中に広がっていたのは雑誌で見た通り暖かな木製で整えられた空間でレトロで澄んだ雰囲気が広がっている、出入口ドアのすぐ横にはカウンター席が設けられてその中にはさながらバーカウンターのように珈琲を抽出するための道具があり後ろの棚には様々な形のカップが並べられていた。うっすらとかかるジャズの音楽と様々な珈琲豆の香りで既にリラックスできるような空間に思わず力を抜きながら息を吐いてしまう。中の雰囲気に圧倒されていると『いらっしゃい』とマスターらしき男の低い声が響いてきた。目を向ければそこに居たのは強面な男性でまた気圧されてしまう、なんとか「あー、二人で」と人数を伝えれば『…お好きな席にどうぞ』と案内がされた。ハードボイルドな男ならカウンター席の端に座るのが一番カッコイイが流石に初めての店でそれはハードルが高すぎる、チラリとその席を見てから奥にある二人席の方へ移動した。様々な店から椅子とテーブルを寄せ集めたのかデザインはどれもバラバラで、しかし全て木製であるところは統一されている。近場のテーブルに決めると席へとついて「なんつーか、すげぇ空間だ」と思わず感想を口にし)
9703:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-10-13 00:06:09
…外観もそうだけどこだわり抜かれた空間って感じがするね、普段行く喫茶店とは雰囲気が違う。
(確認の意味とせっかく入るなら相手が一番手だろうと声をかけると格好を整えてから中に入っていく相手の後に続く。中は雑誌で見た通り、そして外装にもマッチした暖かな木製で整えられた空間で漂ってくるコーヒーの豊かな香りとジャズの音楽が外界とは違う世界を作り上げていて思わず見回すように店内を見てしまう。落ち着かないように周りを見ていればマスターから声をかけられ、相手の選んだ奥の席に移動する。デザインがバラバラに見えてどれも浮いているように見えないことに感心しつつ席に座ると相手もまたどこか落ち着かないように感想を口にしていて同意するように頷いた。この空間を乱すのが躊躇われていつもより声のボリュームを落として感想を口にしながらちらりとみたマスターの方を見ると彼は黙々と何か作業をしているようだった。少々緊張しつつテーブルの上には万年筆で書かれたような手描きのメニューを見つけるとそれを見て「僕はせっかくだし表の黒板に書いてあった本日のコーヒーにしてみようかな。君はどうする?」と話を振って)
9704:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-13 18:30:43
あぁ、気を抜くと飲まれちまいそうだ……なぁフィリップ、ダッチコーヒーってな、
(ハードボイルドな男にピッタリな喫茶店を見つけてやって来たはずなのに実際に来てみれば雰囲気に圧倒されて全く落ち着けない、こういうところで静かに、それでいてクールに珈琲を飲むのがハードボイルドというものなのにこだわり抜かれた空間では忙しなく店内を観察してしまいそうだ。だかそうやって動きがうるさいだけでもこの空間には相応しくない、何とか気を落ち着けつつ相手と同じくいつもよりも小声で返事をしていた。テーブルに置かれたメニュー表さえ抜かりなくオシャレでそれだけで怯んでしまう、気を持ち直すように軽く帽子の位置を直していると相手は頼むメニューを決めたようだ。この店でハードボイルドな男が飲むものと言ったら当然珈琲になるだろうがここは店長の拘りに見合う注文をしたい。当然相手が選んだ本日のコーヒーもそのひとつだろうが聞きなれない単語をメニュー表に見つけた。それを小声で相手に聞こうとした矢先テーブル脇から『ご注文は?』と低い声が飛んできて思わず小さく肩を跳ねさせてしまう、いつの間にかマスターが注文を取りに来ていたようだ。正直まだ決まっていないのだがここで狼狽えるのは男らしくない、動揺を何とか隠すと帽子の縁を軽くなぞりながら「ダッチコーヒーひとつ」と内容も分からないものを気取った声で注文して)
9705:
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ID:415c83bff 2025-10-13 20:45:30
じゃあ僕はこのグアテマラを一つ。
(他とは違う空気感に緊張していたがそれは相手も同じようで落ち着きがないように店内に視線を向けている。まずは飲み物でも頼もうとメニューに目を向け入口から気になっていた本日のコーヒーをチョイスすると相手はメニューの中のひとつを聞いてくる。だがそれにこたえる前にいつの間にかマスターが注文を聞きに来ていて相手が肩を跳ねさせたのが分かった。相手の様子を見るにまだ決まってないはずなのだが普段のかっこつけたがりなところが出てしまって気取った仕草とともにコーヒーを注文しているところを見れば相変わらずだと小さく笑みが浮かぶ。今日は相手のリクエストでここにきているのだから思う存分好きなようにさせようと考えれば続いて自分もおすすめの本日のコーヒーを指さした。注文を受けたマスターはそのまま先ほど居た場所に戻っていくのを見届けるとつい口角を上げながら「ダッチコーヒーを選ぶとは流石のチョイスだね」と敢えて相手を褒めるような言葉をかけ、その正体を聞かれないように持っていきながら様子を伺ってみて)
9706:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-13 21:42:05
…、だろ?ハードボイルドな男は自然とハードボイルドな選択をしちまうもんだな
(何よりも雰囲気を重視するこの空間を崩すわけにはいかないのと、この拘りの空間に見合うようなハードボイルドな男でありたい気持ちが先行して中身そっちのけで知らないメニューを頼んでしまった。相手が頼んでいたコーヒーの方が聞いた事があってマスターが去ってから場にあった注文だったのだろうかとソワソワしてしまう。一刻も早くこの状況を解消するために相手に頼んだメニューの答え合わせをしようとするがその前に褒め言葉が飛んできた。普段担当なこともあって相手の方が圧倒的にコーヒーの知識は多い、その相手が流石だと褒めるのならきっと間違いはないのだろう。堂々とキメ顔をしながら人差し指で軽く帽子の縁を弾いてニヒルに笑う、今まさに自分は最高にハードボイルドな探偵だろう。その後木製の椅子に軽く寄りかかりながら頻繁に帽子をいじって位置を調整しながらコーヒーを待つ、程なくしてマスターが『お待たせしました』と二人分のコーヒーを持ってきた。相手の方にはカップが置かれたのにこちらの方にはグラスが置かれて目を瞬かせる、その間にマスターは『ごゆっくり』という言葉と共に去ってしまった。ハードボイルドな男と言えば当然ホットコーヒーだろうと勝手に思っていたのに目の前に置かれたアイスコーヒーを暫く見つめながら目が点になってしまう。何度か瞬きしたあと漸く視線を相手に向けて「……あってんのかこれ?」と最大限声量を落として聞いて)
9707:
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ID:415c83bff 2025-10-14 01:31:01
…、ふふ、勿論あっているよ。ダッチコーヒーは水出しコーヒーの事だからね。
(こちらが褒めれば何か言いかけたのを噤んで相手はキメ顔を見せる。本人はハードボイルド探偵を気取ってるつもりだろうがその表情と注文内容を思えばはしゃいでいるようにしか見えない。ネタバラシは後の楽しみに取っておこうと「そうだね」とそれらしい返事をしながら相手を観察する。静かな空間にコーヒーの良い香りが漂い始め深く息を吸っているとマスターがコーヒーを持ってきた。自分の前には透き通ったホットコーヒーが置かれ、相手の前に注文通りのコーヒーのグラスが置かれてその目が瞬いて固まってしまうのが見えれば笑い声を零しそうになって口元を手で隠して堪える。置き終わったマスターが去った後も相手はそのまま動かない、見間違いか確認するように何度も瞬きした後ごくごく小さな声で問われるといよいよ耐え切れなくてくすくす笑いながらその正体を明かす。豆や産地の名前ではなく手法やジャンルの一種なのだからグラスで来て当然だ。思ったものと違う物が出てきて落胆しているようにも見えれば「低温で一滴一滴じっくり抽出するから雑味も出ないし、長時間かけて限られた量しか得られないから特別な一杯と言えるだろうね」と言葉を添えて)
9708:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-14 07:52:42
っ、お前知ってたな!…ま、じっくり作られた珈琲ってなら拘りの一杯ってことだよな。ハードボイルドな俺にピッタリじゃねぇか
(この整っていて静かな空間で薄らジャズが響くなか湯気の立つ珈琲を静かに飲む、それがハードボイルドな男の仕草だと思っていたのにいざ注文して出てきたのは冷たいコーヒーで予定していた理想の風景がガラガラと崩れてしまう。しばし呆然としてから相手の方を見ればちょうど手で押えていた口から笑い声を溢れさせるところで思わず大きな声を出してしまいそうになるのを何とか飲み込みながら小声で文句を付けた。通りで質問の答えが返ってこないわけだ。雑誌を見た時から思い描いていた姿から離れてしまい露骨に眉を下げていたが相手からダッチコーヒーの作り方を聞かされて顔をあげる、相手が事務所でやっているようなひいた豆にお湯を注ぐ方法とはまた違って長時間かけて作られる貴重な一杯らしい。考えてみれば水出しのコーヒーをメニュー表のこんな上に持ってくる店は少ない、ということはドリップコーヒーと同じくらいマスターが拘りを持って作ったものだろう。そう思えばすぐに気分は上方向に転換してまたも気取った表情をしながら何処か得意げに笑って見せる。早速グラスを手にすると一口飲んでみた。冷たいコーヒーはその温度の効果以上にスッキリと飲みやすく、コクが強く強調されて甘みすら感じる、雑味のない澄んだ味に「すげぇ美味い…」と素の声で呟いていて)
9709:
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ID:415c83bff 2025-10-14 11:54:36
色んなコーヒーを飲んでみるのも大人の嗜みだと思うよ。…それは良かった。
(露骨に相手の眉が下がるがその手法が特別さや希少性を説明すれば相手の顔が上がる。そして自分を納得させるような呟きを零しながら簡単にその表情もご機嫌になっていくのを見れば軽く目を細めた。気取っているのに余計幼く見える相手にさらに同意するような言葉を告げていれば相手はコーヒーを一口飲む。そして聞こえてきたのはありのままの素の感動の呟きでそれにまた笑い声を零してしまう。熱して出したものを急冷した訳でもずっと砕いた豆を浸したわけでもない物なら普段のアイスコーヒーとはまた違う味のはずだ。口元は緩みっぱなしのまま自分もホットコーヒーを一口飲む、顔を近づけただけで香り高い香りを感じて豊かな酸味とコクがありながらすっきりした味わいに目を僅かに開く。中深煎りなのか自分で淹れた時にはあまり感じられないフルーティーさまであって確かめるように更に口をつけた。そのままほっと息をつくと「…美味しいね」と相手と同じくしみじみと呟いて)
9710:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-14 12:29:18
……お前、さっきから俺見て笑いすぎじゃねぇか?
(ハードボイルドな男が飲むコーヒーは苦味のしっかり効いた熱々のコーヒーだと勝手に思っていたがマスターが拘りを持っていれているコーヒーならばそれを嗜む男も間違いなくハードボイルドな男だろう。実際口にしたコーヒーは澄んだ味なのに口の中にコクがじわりと広がるものだ、使っている水から拘っているのかもしれない。そんなことを思いながら素直な感想を口にすれば相手からは返事が返ってくるがそれも笑い声まじりでチラリと相手の方を見る。揶揄うような笑いではなく親愛を感じる声だ、その後相手はカップを手に取るが何処と無くその口元は緩い。そのままコーヒーを口にして相手は驚いたような表情を見せる、きっと自分でいれるのとはまた違った美味しさがあるのだろう。一言溢れ出た感想もこの場の雰囲気を噛み締めるような穏やかなもので何となく目を離せなくなってしまう、暫く見つめていれば相手から幸せの感情が溢れ出しているように思えた。落ち着いた雰囲気の店内で相手がずっと幸せそうでいるのにこちらの胸はふわりと暖かくなって、しかしギュッと掴まれたようで、いたたまれなくなるとせっかくハードボイルドを気取っていたのに落ち着きなく目をうろうろさせると、照れ隠しでボソリと呟いて)
9711:
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ID:415c83bff 2025-10-14 14:51:13
…そうかい?…だって、かっこつけるような言動の隙間から、君の甘い所というか素の部分が溢れて出ているのが何だか微笑ましくて
(マスターこだわりのコーヒーを口にすればほっと胸が和らぐもので小さく息を吐くと同時に肩の力を抜く。落ち着いた店内でコーヒーを味わっていたが妙な視線を感じて顔を上げればじっとこちらを見つめる相手と目があった。すると何処か落ち着きなく視線をうろうろさせながら笑い過ぎと言われると僅かに首を傾げる。だが文句だけではない照れのニュアンスを相手の言葉から読み取ると素直につい口元がにやけてしまう理由を上機嫌に告げる。ちょっと背伸びをしてかっこつけようとしている相手も結局本体の甘さが滲み出てしまう相手も面白くて、愛おしい。それを語る間もにこやかな笑みが浮かんで相手を見ると「全部、ぼくだけが見られる特権だろう?」と得意げな表情で告げて)
9712:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-10-14 19:18:54
な、誰が……なら完璧なハードボイルドじゃなきゃならねぇじゃねぇか…
(せっかくハードボイルドな男としてクールな時間を過ごすつもりだったのにいつの間にか相手が朗らかに笑う姿に目が釘付けになっている、幸せなのに照れて落ち着かなくて思わず指摘してみればさらりと甘いだとか素だとか言う言葉が出てきてまたも目を瞬かせて固まってしまった。カッコイイ男としてここに来たはずなのに相手にはそうではない部分が見えてしまっているようだ、一拍遅れてから反論しようとするが続いた言葉は自らが特別だと自覚しているような言葉で今度は目を見開いて固まってしまった。相手は当然特別でそういう隙を見せるのも当然相手だけで、この場でもそれが無意識に溢れ出てしまっていたことには恥ずかしさを、しかしそれを相手が当たり前のように特権として堪能していることには嬉しさと幸福を感じて顔に熱が上がるのを感じる。カッコイイ男をしに来たのに顔を赤らめる訳にはいかなくて思わず口元を手で覆って赤みを隠す、少しでもマシになるようにとコーヒーを口にするが格好つける余裕はなかった。ボソボソと言葉を続けたあとまた一口コーヒーを飲んで気を落ち着けながら「お前にしか見せられねぇんだし…」とボソリと呟いて軽く咳払いをしてからまた帽子の位置を整えて)
9713:
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ID:415c83bff 2025-10-14 21:48:16
今の時間は僕が独り占めだ。
(かっこつけの間から見える甘さを指摘すれば相手は目を瞬かせて動きが止まる。反論の言葉が聞こえてくるがそれにかぶせる形で特権だと微笑んで見せれば今度は目を見開いて完全に固まってしまってますます口角があがる。うっすらと色づいていく頬に気分が上がればテーブルの下で軽く足を揺らしながら楽しそうにコーヒーを口にした。相手もまたコーヒーを飲むがぼそぼそと聞こえてくる言葉は悔しさというよりも照れ隠しのようでなんとか取り繕おうとする姿にまた気分が弾む、相手のぼそりと吐いた呟きにすかさずご機嫌な声を続けると軽く頬杖をつきながらじーっと悪戯好きの瞳を向ける。そのまましばらく相手を見つめていたが流石にからかいすぎたかと視線を内装の方に戻す、事務所の内装にもありそうな家具や道具が置いてあって確かに相手が憧れるのも頷ける。初めて訪れた相手の部屋も真似しようとした痕跡があったのを思い出してまた少し顔がにやける、それをまたコーヒーを飲んでごまかしつつ最近ではもっぱら自分の物や二人の物が増えてきているがふと秋冬が近いことを思えば「そろそろ衣替えしてもいいかもしれないね」と話を振って)
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