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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
9357:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-19 08:35:33
感情か、なら…流石八百長でしか勝てなかった野郎だぜ。ファンを悲しませてんじゃねぇよ!
(犯人と黄泉人は密接に関わっているらしく、また怨念も敵型を強化する要因になるようだ。相手を抱えて攻撃を回避しまずは邪魔な黄泉人を倒そうと提案するが相手はこちらを見て驚愕して言葉を失っている、顔の左側の冷たさが増しているのはどうやら気のせいではないらしい。大丈夫だと返事をする代わりに背中を軽く叩くとこちらもメモリを起動させて変身を果たした。浄化の炎を宿したシャフトを構えると攻撃を加えるが見た目通りのタフさに押し切ることが出来ない。力負けする懸念が頭をよぎるが相手から感情と存在が結びついている推測が伝えられると相棒の考えに乗ることにする。記憶を呼び起こし、落ちぶれ橋の下で静かに亡くなっていたというこのレスラーの情報を引っ張りだしてくる、そして黄泉人の拳を弾いたタイミングで怒りを買うような言葉を言い放った。途端に黄泉人を覆っていた黒いものがぶわりと大きく膨らんだかと思うと『何も知らない癖に!勝手なことを言うな!あいつのせい!あいつのせいなのに!!』と怒りを撒き散らしながら周囲の怨念をさらに取り込み始める。しかしその分強固さは揺らいだようで「いまだ!」と叫ぶと同時に炎を纏ったシャフトを振りぬいて)
9358:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-19 11:18:15
…よし、これで彼らも大丈夫だ。このまま変身が切れる前に奴を…!
(今までの傾向を見るに恨みや未練が存在に大きく影響を与えているようだが逆に言えば感情を揺さぶれば勝ち目はある。黄泉人の元を知っている相手にそれを伝え何か動揺させる言葉をぶつけるように頼むと相手は早速攻撃を弾いたタイミングで怒りを煽る言葉を投げかける。するとて黄泉人は露骨に怒りを露わにするが怨念を取り込む仕草に隙が生まれる。すかさずシャフトを思いっきりぶつけると呻き声をあげながらその身体が仰け反った。再び固められない内に連続でシャフトを打ち込み、転がった所に渾身の一撃を叩きつけると黄泉人の体は蒸散し、その中から5つの魂が飛び出した。それぞれが高校生の体に戻っていきぴくっと体が震えたのを確認すれば安堵するように一息ついた。だが先ほどの事を思えばまたすぐに変身が解除される可能性は強い。幸いまだ逃げていない犯人の方を見るとシャフトを構え直してからそちらに走って迫る。屈強な黄泉人が倒され焦った犯人は攻撃の構えを取るも『ふっ、いい所に体があるな』と呟き怨念のこもった霊体になると意識を転送して抜け殻となっている検索の体に向かって行く。「っ、まずい!」と声を上げてシャフトを伸ばすも退けるには遅く、霊体が体の中に入ってしまうとゆっくりと目を開き検索の体が起き上がって)
9359:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-19 12:24:20
な、マジかよっ?!
(黄泉人の隙を作り連続で炎を纏ったシャフトを叩き込み最後に渾身の一撃を加えると金切り声と共に黄泉人は霧散する、無事魂も高校生の元に戻ったようで何よりだ。あとは犯人との決着を付けるだけ、相手と息を合わせてメ.モ,リ.ブ.レ,イ,クするために走り出す。しかし犯人は不吉な呟きの後にその体を再び怨霊に変換する、そしてあろうことが相手の体の方へと向かっていって思わず声を挙げた。シャフトは既のところで届かず霊体は相手の体に入り込みゆっくりと動き出す、隣にまだ相手の意識はあるのに体だけが動き出すありえない光景に唖然とするしかなかった。犯人が入った相手の体は見た事のない邪悪な笑みを浮かべながら『なんだ?妙に馴染みがいいな。これなら完全にこの体をいただくことも出来そうだ』と上機嫌にいいながら生身の体を隅々まで見渡している。相手の体を勝手に扱うことに怒りを覚えるものの攻撃を加えれば当然相手の体にダメージが通る、それだけは絶対に避けなければ。仮面の下で苦々しい顔をすれば「お前の体を傷つけずにメモリだけを壊さねぇと」とシャフトを強く握るも相手のことを思って動けないでいて)
9360:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-19 16:17:31
勝手に自分の体を動かされるのはあまり良い気分では無いね……っ、待て!
(撃破に夢中になっていれば意識がぬけている自分の体のことは完全に忘れていてその身体を乗っ取られてしまう。似たようなことはイ.マ.ジ.ンの時にもあったがもっと邪悪な冷たい気配を感じていれば好きに身体を使われていることに眉を顰めた。相手が怪異に近づくことも避けたい事案だがまさかもう一つ不味い事態になるとは。上機嫌な犯人は邪悪な笑みを浮かべながら妙なことを口にしていて左からは怒りと焦りが伝わってくる。相手の言う通りメモリだけを破壊するかもしくはあの体から追い出さなくてはならないがその方法がすぐには浮かばない。自分の体が人質に取られているような状況で動けないでいると犯人はこちらを見ては鼻で笑って逃走を試みる。すかさずその後ろを追いかけると自分の姿をした犯人は街の方、それも風.都.タ.ワ.ーの方角に進んでいく。だがこの時間は街の人から観光客まで多くの人が利用している時間で魂を奪える犯人が向かうのは更なる被害を招く可能性が高い。「ここで引き留めなくては…!」と決断すれば右側のメモリを黄色に変えると変幻自在に動くシャフトを振るって伸ばし、犯人の拘束を試みて)
9361:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-19 17:43:34
実体を持っちまったのが仇になったな。俺の相棒の体、返してもらうぜ
(相手の体を乗っ取られてしまい手出しが出来なくなってしまえば犯人は再び逃走しようとする、だがはっきりと人間の姿形を持ったのならばその分捕獲は簡単だ。相手の思考が流れ込んでくれば半身を黄色に変えて変幻自在になったシャフトで相手の体を捕らえる、人間であるならば抜け出すことなんてできないだろう。だが次の手が未だ思いつかないのは変わらなくて傷つけないよう力加減をセーブして拘束しつつ凄んでみせる、すると相手の顔をした犯人はピタリと動きを止めた。ゆらりと顔をあげてこちらを睨みつける、そこには深い怒りと絶望と怨念が籠った相手の顔があって見た事のないその表情に心身が凍りつくようだった。歪んだ未来で出会った時にも似たような顔をしていたがそれよりももっとどす黒い感情を抱えた表情だ、詰まった喉を無理やり動かし息を吸うとそこが震える。相手の顔をした犯人は『相棒?笑わせる。その言葉を軽々しく使うな!それは俺とアイツみたいなのを言うんだ。お前らみたいなたかが数年の仲で、仲良しごっこで使うようなもんじゃない!』と怒りを顕にさせる。犯人は拘束されたまま嫌な笑みを向ける、相手の意思ではないと分かっていても上手く息が出来なくなりそうだ。そして周囲の怨念をゆっくりその体に纏い始めると『それとも、俺と同じ経験をしてみるか?』と嘲笑うように問いかけてきて)
9362:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-19 19:50:19
ッ、あんな体験はもうコリゴリだ。…それに相手の都合も考えずに自分勝手に動くような人物が相棒を名乗っても良いのかい?
(狙い通り犯人を拘束することは出来たがそれから先は策はない。ひとまず拮抗するように睨んでいたが自分の顔は深い怒りや絶望で歪んだ表情を見せる。それに対して隣の相棒が強く動揺しているのが分かれば思考だけで【翔太郎】と呼びかけるが完全にその気迫に押されているようだった。更に相手が相棒というワードを口にするとますます怒りを顕にして叫んだ後、嫌な笑みを浮かべる。乗っ取られた自分の体に怨念が纏い始めると離れている自分の意識がぐらついた。焦りを抱きながら嘲笑うような言葉をかけられると唇を噛み締め冷たく吐き捨てる。相棒を失うかもしれないと思ったことは今までも何度もある、その度に深く傷付いて目の前が真っ暗になるような自体に何度も陥った。もうそんな目には合いたくないし、相手にもそんな悲しみを味わせたくない。先程の感情とリンクしている話を思い出すと犯人が酷く動揺した相棒の話を持ち出してわざと怒らせるように煽る。すると狙い通り犯人が乗っ取った自分の顔は歪み『お前に、何が分かる……!俺にはアイツさえ居れば!』と叫び出す。だが今度は存在が揺らぐのではなくますます怨念を取り込むようになっていてシャフトを人ならざる力で掴み、剥がされようとする。このまま逃がすのは不味い、何とか拘束を続けようと力を込めていると何処からか『もう止めんか!』と声が響いた。その瞬間犯人の目が大きく揺らぎ、怨念を取り込む動きが止まる。そちらを見ると依頼人の男が立っていて犯人である自分の顔をじっと見つめていて)
9363:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-20 07:56:20
っ、フィリップ…?…やっと出てくる気になったか
(語られる言葉は犯人のものなのにその顔が相棒のものであると途端に動揺してしまう、意識下で相手から名前を呼ばれなんとか切り離して考えることはできるがやはり気が気ではない。さらに怨念が体に纏い始めると自分の中にある相手の意識が揺らいで思わず声をかける、こちらが怪異に近づくのとはまた違い存在そのものがブレて保てなくなっている様に焦りを覚えた。犯人に体を乗っ取られることで相手を奪い去られてしまいそうな予感にシャフトを握る手に力が籠る。だが相手がさらに煽るようなことを言えば犯人の力は更に増して拘束の力を強めた。敵を抑え込まなければならないがやはりそれでは相手の体に負担が掛かる、その時に相手の体から犯人を弾き出す方法を思いつくが同時に後ろから声が聞こえてきて相手の体は動きを止めた。仮面の下でニヒルに笑う、二人が互いを相棒だと思っているならばきっと来ると思っていた。依頼人はジッと相手の顔を見つめながら『やりすぎじゃ太一、いい加減現世に介入するでない』と諭すように言うがそれに対して犯人は『やりすぎ?お前、誰の為に俺がこんなことしてると思ってるんだ!』と怒りを宿しながら答え『誰もそんなこと頼んでないじゃろ』と依頼人は静かに答える。その会話のやりとりで、犯人の願いを、二人それぞれの想いを察すれば、あの二人のことを自分達に重ねてしまった。その隙に犯人に絡みついていたシャフトが弾かれてしまう、犯人は再び相手の体に怨念を集め始めると『もうすぐこの力を使いこなせる。そしたら一郎、この街の人間全ての魂を使ってお前を蘇らせる!』と今までにはない焦りや執着を含んだ声で依頼人に向かって叫んでいて)
9364:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-20 11:59:36
……っ、僕達が止めないと。
(背後から聞こえてきたのはあの依頼人の声で自分の体である犯人に近づいていく。今までで一番動揺が見られていて二人の言い合いの間にもその表情は怒りだけではない必死さに満ちていく。犯人にとって依頼人は何物にも代えがたく、それこそ他の全てを犠牲にしてでも蘇らせたい相手なのだろう。もし相棒を失った時にそんな手段があれば自分は手を伸ばさずに居られるだろうか。そんな思考の隙をつくように犯人はシャフトを弾いて拘束から抜け出した。再び怨念を集め出すとまた自身の意識が揺らぎそうになって必死に相手の存在を感じることでその存在を保つ。大切な人を思う気持ちは分かるがこの街の人の魂を代償にさせる訳にはいかない。シャフトを握り直し『…翔太郎、奴が動揺したタイミングで僕の体を思いっきり叩くなりして衝撃を与えてくれ。その後に変身を解除して意識を元に戻して僕の体を取り戻す』と意識内だけで作戦を共有する。犯人はその身体には攻撃が加えられないと思い込んでいる。ならば依頼人の言葉に加えて不意打ちの物理的な衝撃を加えれば反射的に離れて行く可能性は高いだろう。相手が既にリスクを負っているなら相棒としてリスクは承知で犯人の野望を阻止しなくては。犯人が怨念を集めていると騒ぎを聞きつけに来た通行人がやってくるがその場で急に倒れ、先ほどのように体から魂が抜けていく。この範囲が街全体になれば本当に生者と死者をひっくり返してしまう。焦りを覚えながら依頼人の『太一!』と叫ぶ声が響いて)
9365:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-20 12:33:20
フィリップ!…あぁ、それが依頼だからな
(依頼人と犯人の関係性はあまりに深い、それこそ生死を覆そうと目論むほどにだ。きっと犯人にとって依頼人を失ったことがこの世に残した最大の未練だったのだろう。相手の体に怨念が纏わりつくと隣にいる存在が揺らいで繋ぎ止めるように名前を呼んで意識下でも強く二人の繋がりを思う、犯人が何としてでも依頼人を取り戻したいのと同じようにこちらも決して相棒を失うわけにはいかない。意識下で相手から作戦を共有される、先程のレスラーの時のように怨念が揺らいだ隙に体を取り戻す作戦だ。意識下では『分かった』と言葉で伝えるが実行しようと決めたのは別の方法だった。それも相手には伝わってしまっているだろうが止められる前に走り出す。メモリの能力がさらに覚醒したのかこの場に近づいただけで構えのない人間は魂を抜かれていく、その光景と依頼人の声が届いたのか犯人は『みろ一郎!もうすぐお前を生き返らせれる!あの時お前を鬼から守れなかった俺の償いをここでさせてくれ!』と高らかに笑いだして、高揚のせいか相手の体の周りに怨念が揺らめいた。これ以上相手の体を勝手に動かし勝手に表情を変えるなんて許されない。犯人の間近に迫ればシャフトを構える、相手の作戦ではこのまま相手を物理的に殴る所だがそんなもの許されるはずが無い。軽く息を吸って、そして息を止めた。途端に体は怪異へと近づいて左半分の紫色が薄れて灰色に近づいていく、物質を透過し怪異を触れられるこの体で相手の体へシャフトを振りぬいた。すると体にはシャフトは当たらず中に潜んでいた犯人だけを弾き飛ばし無理やり体と怨霊とを引き剥がす、ドライバーを閉じる前にタイムリミットが来たのか変身は解除されてしまった。だがそれはそれで都合が良く「今だフィリップ!体取り返せ!」と叫ぶ。そうやって叫んだその顔の大半の肉はそげ落ち骨が顕になっていて右眼だけがそこに残っていて)
9366:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-20 15:54:16
っ、翔太郎、ダメだ!…よし、戻った
(壮大な企みを阻止するためにもまずは自分の体を取り返さなくてはならない。相手にこちらの作戦を共有するが直後相手から伝わってきた考えはそれとは別の方法で思わず声で制止を叫ぶ。だが相手は既に動き出していて犯人の目の前まで迫る、そしてシャフトを構える素振りをしてからまた息を止める、すると共有する相手の意識がまた冷たくなって振るったシャフトが自分の体をすり抜け、犯人の霊体を捉えるとそのまま吹き飛ばした。そのおかげで揺らいでいた意識がハッキリするも次の瞬間には変身が解除された。色々言いたい事はあるがせっかくのチャンスを活かそうと意識が元の体に戻って弾き出した衝撃でふらついた体勢を立て直しその所有権を取り戻す。自由になった身体の動きを確かめながら相手にその旨を伝えようとするがそこには右目以外ドクロになってしまった相棒の姿があってぞくっと背筋が凍る。反射的に相手に手を伸ばそうとするが触れようとした肩もすり抜けてしまって服の下も骨になってしまったことが分かれば思わず息が詰まった。相手はほぼ怪異になりかけている、その事実に酷く動揺してしまうが相手を引き剥がすだけでは事態は収束しない。【依頼人を信じる】といった相手の言葉を思い出すとその決断に小さく息を吐いてから「僕と依頼人で奴の注意を引き付ける。その間に君はさっきの方法で使用しているメモリを奪い取る、…行けそうかい?」と確認を取って)
9367:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-20 18:27:25
あぁ、任せとけ。あんたもそれでいいよな?
(犯人に取られていた体を取り戻したのかいつもの表情がこちらへ向くと安堵して小さく笑う、しかし対して相手は恐れにも似た反応を見せていて自分が今どういう状況なのか大体理解した。こちらの体も限界が近いらしい、この街を救うのが第一だが結果こちらが怪異になってしまうのは避けたい。この二人のようにどちらかがどちらかを置いていってしまう事態は望ましくない。そういう意味でも早いところ決着をつけたほうが良さそうだ。相手はこちらの体に触れようとするがその手はすり抜けていってしまう、何やら言いたげだったがこのまま走り抜ける覚悟を相手も決めたらしい。作戦が提案されれば骸骨の口元をニヒルな笑みに変えて僅かに肉体が残った指先で相手の肩を叩いた。そして依頼人の方へと向いて問いかける、最初こそ矢面に立たなかった依頼人だがここに来た時点で腹は括っているのだろう。こちらの問いかけに一郎は『頼む』と一言だけ返して太一の元へと近づいていった。軽く腕を振れば太一が纏っていた怨念が簡単に剥がれて宙へと逃げていく、どうやら怨霊としては一郎の方が格が上らしく苛立った顔を見せた太一は『お前の為だって言ってるだろ!なんで邪魔するんだ!』と叫ぶ。しかし感情が昂ればその分周囲の怨念は揺らいでいた。恐らく体を透過できるのはあと一度、タイミングを見計らいながらメモリを奪い去る隙を伺っていて)
9368:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-20 20:44:34
…君の気持ちは理解出来る。だけど君は彼にこの街の全ての魂を奪ったという重すぎる罪を背負わせて一人で生きていかせるつもりかい?
(本音を言えば何もしないでくれと言いたい所だったが自分達にはやるべき事がある。覚悟を決めて作戦を提案すれば殆ど骨になってしまった相手の顔が確かに笑ったように見えた。相手の指先が肩に触れる、ちゃんと相棒がここにいる証明にほっとしながら依頼人に確認を取ると深く頷いて了承がされる。恐らく相手の体が持つのはあと一回だ。太一と呼ばれた犯人の方は近付いてくる依頼人に悲痛な声で叫んでいる。その横に並び立つとその目をじっと見つめながらやろうとしていることを告げる。蘇らせることにばかり執着しているが他の魂を犠牲に生き返らせるというのはその償いきれない罪を背負わせるということだ。自分があの夜、鳴.海.荘.吉の死を犠牲にあの場所から逃げ出したように。【罪】という言葉に太一の瞳が大きく揺れる。それに続いて『儂はあの日死んだ。じゃが後悔はない。お主という相棒と戦場を共に出来たのじゃからな』と依頼人か話を続ける。すると今までにないほど怨念の形が揺らぐ。『共に戻ろう、太一』と依頼人のさらに呼びかけると更に大きく存在が揺れそのモヤの真ん中にメモリが形を表す。明らかに狼狽え『俺は、俺は…!』と呻き声に似た声をあげるとやけくそのようにまた体を奪おうとこちらに襲いかかろうとして)
9369:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-20 21:55:52
、させるかよっ!!
(あえて口を開かず存在を潜ませながらその時を待つ、一郎が太一に呼びかけ怨念を揺らした所にさらに相手が畳み掛けるように呼びかけて太一の心を揺さぶっていく。もし自分の力不足で相手を死なせてしまったら、それは過去何度も経験しかけたことであり、自らが手を掛けようとしたことだってある。きっと相手を失ったら永遠に後悔し続けるだろう、そしてもし相手を生き返らせる手段を見つけたら、それに手を伸ばしてしまうかもしれない。だが多くの人を泣かせた上で願いを叶えるなんて間違っている、それに相手の言うように償いきれない罪を押し付けることになるのだ。こうなった以上太一を止められるのは相棒である一郎しかいないだろう、自分達はそこに力を貸すだけだ。同じくかけがえの無い相棒を持つ人間として。一郎がさらに呼びかけるとヤケを起こしたのか太一は相手に再び襲いかかろうとする、太一が発する怨念が相手に近づこうとしただけでその輪郭がブレ始めると途端に相手を失うかもしれないと焦りと怒りが体に湧き上がる。気持ちは理解できるがやり方は許されない、湧き上がった怒りのまま叫ぶと太一の方へ突っ込んでいく。そして大きく息を吸ってから息を止めるとモヤの真ん中へと手を伸ばした。指先に残っていた肉がボロボロと朽ちていくなかTradeのメモリを掴み無理やりその体から引き抜く、骨だけになった右手で強くメモリを握れば人ならざる力が加わってメモリは高い音と共に骨の中で砕け散って)
9370:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-21 00:06:38
…ッ、翔太郎! 悪いけどはやく翔太郎を元に戻してくれ、このままじゃ、翔太郎が…!
(相棒の言葉が図星を突いたのか、太一が纏う怨念は大きく揺れ感情が昂っているのがわかる。それでも諦めきれないのか、もう一度相性の良かったこちらの体を奪おうと近付いてくる。だが相手の存在にはまだ気付いていない。ならば後ずさってギリギリまで注意を引き付けていると背後に相手が駆け寄って来るのが見えた。そして再び相手の骨ばかりの体が太一の体を成す怨念の塊をすり抜けメモリへと手を伸ばす。その間も相手の人間としての部位が朽ちて骨になっているのを見てしまえば途端呼吸が出来なくなってしまう。相手の手が引き抜くとそこにはメモリが握られている。『やめろ、やめてくれ!それだけは!』と太一が叫ぶ中、相手が強く握ってメモリを砕いてしまうと高い音が鳴り響いて苦しむような声が聞こえる。太一が纏っていた怨念は地面や空気中にモヤとなって消えていき飛び出した白い魂は倒れている通行人へと戻っていく。太一もメモリの存在で長く現世に居たのかその存在が徐々に薄れていて依頼人が彼の名前を呼び傍に近付いていた。一件落着という光景だがそれどころではなくて直ぐに相手の名前を呼んで駆け寄る。その体は完全に餓者髑髏となろうとしていて他の怨霊と共に存在が薄れていくように見えた。手を伸ばしてもまたすり抜けてしまった事に軽いパニックを起こすと太一と並ぶ依頼人の元を向いて、なりふり構わず急かすようにお願いして)
9371:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-21 07:52:32
おい、落ち着けフィリップ。あいつが大丈夫だって言ってただろ?
(太一の悲痛な叫びに止まることなくメモリを砕いて破壊する、途端に形を保っていた怨念は霧散して魂も元の場所へと帰っていく。どうやら全て終わったようだ。一安心しながら一郎が太一に寄り添っているのをなんとなく自分達に重ねながら見ていたが、相手は慌てた様子でこちらに手を伸ばしその手がすり抜けていくとパニックを起こして依頼人を急かす。落ち着かせようと声をかけ無意識に肩に手を置こうとするもやはりすり抜けてしまってそこでようやく焦りを覚える、気がつけばこの体で肉体が残っているのは右眼だけになってしまった。事件を解決したというのに相手と労いを共にできないのは良い気分じゃない、一郎の方を向けば依頼人は暫しこちらを凝視したあと『…ギリギリじゃったの』と不穏なことを言われて「おい」と思わずツッコんだ。涼しい顔をしたままの一郎は『お主が怪異の力を使いすぎるからじゃろうが』と小言をいいながらまた指を鳴らす、同時にボンッと音が鳴って煙に包まれると思わず咳き込んでしまうが手で煙を払った頃には指先までしっかりと肉体があり全身は骨から人間のそれへと変化していた。どうやら無事元に戻れたらしい、真っ先に相手の頭に手を伸ばすとすり抜けずに無事そこを撫でることが出来て「これで元通りだ」と安堵を滲ませながら呟いた。その様子に目を細めた一郎は『改めて礼を言うぞお主ら。おかげで相棒に間違った選択をさせずに済んだ』と存在が薄れていく太一に目線を落として笑みを浮かべながら相棒を見つめていて)
9372:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-21 10:58:10
だって……、翔太郎!
(依頼人を急かしていれば相手から宥められるも今の怪異に近い状態で大丈夫と言われても信じられる物ではない。眉が下がったところにさらにギリギリだったと言われると背筋が凍り不安と焦りを前面に出した顔で唯一残っている右目を見つめる。小言を言う依頼人が指を鳴らすとその身体が煙に包まれる、一抹の不安を覚えるも晴れた中から見慣れた相手の姿が出てきてこちらに伸びてきた手がちゃんと頭を撫でるのを感じると一気に安堵が押し寄せて思わず名前を呼びながら抱き着いた。そこにもしっかりと相手の体の形と温もりがあればぎゅっと抱きしめて確かめていたが依頼人から声を掛けられると慌ててそこから離れた。望みが絶たれて悔しそうな太一だが相棒と並ぶ姿は何処となく吹っ切れたようにも見える。先ほど飛びついてしまったのを目撃された羞恥を誤魔化すように軽く咳払いしてから「最終的に心を動かしたのは君の言葉だよ、…本当に大切な相棒のようだね」と告げると依頼人は『うむ…世話のかかる最高の相棒じゃ』と今まで見ることのなかった笑みを浮かべた。太一に合わせて依頼人の姿も薄れていく。もしかしたら依頼人の未練もまた相棒のことだったのかもしれない。『お主らも相棒を大切にするのじゃよ』と言い残すと穏やかな風が吹いて二人は連れ添ったまま何処かに消えていき)
9373:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-21 12:30:32
っ、あー問題なさそうだな……肝に銘じとく
(余計な一言はあったものの無事に元の体を取り戻せば安堵の息を吐く、相手の頭を撫でていたがそれだけでは足りなかったのかこちらへと飛び込んできてしっかりと抱き留めた。先程のように手がすり抜けて行かないことに安心はしたのだが今は依頼人である一郎と犯人である太一がいるわけで相棒だと名乗る二人から抱き合う姿を見られれば誤魔化すように適当な言葉を口にする、これは自分達が相棒以上だとバレてしまったかもしれない。相手は慌ててこちらから離れたがもう誤魔化すには遅いだろう、こちらも羞恥を感じて軽く人差し指で頬をかくがそこに肌がある事に改めて安心していた。相手が声をかければ一郎は相棒へと特別な感情を向ける、それはこちらにも覚えがあるもので自然と笑みが浮かんだ。太一も悔しげではあったが最後には相棒の方を見て穏やかな顔をしていてやがて二人は風.都.の風に吹かれて消えてしまった。気がつけばそこには穏やかな風が吹いているだけであれだけ感じていた怨念もおどろおどろしい怨霊も綺麗さっぱり見えなくなってしまった。周囲を見回す、ここは人知れず誰かが亡くなってしまうような人通りの少ない橋の下だ。相手の存在が消えてしまうかもしれないと思った後には、相手に触れられなくなってしまった後には、そして相棒と称した二人の特別な絆を見せつけられた後では、相手をより感じたくて一歩近づくとその体を抱き締める。先程は直ぐに解かれた腕が離れていかないように強く抱き締めて「…一緒じゃなくなるってのは、500年経っても癒えねぇ傷になるんだな」とポツリと呟いて)
9374:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-21 15:16:09
…どうやら無事に解決したみたいだね。っ、翔太郎……ああ、彼らもお互いが大切だからこそずっと後悔していたんだろう。
(相棒として並んだ二人は最後は満足そうな穏やかな表情をしていて最後に穏やかな風が吹くと淀んでいた怨念ごときれいさっぱり消えてしまった。背筋が凍る想いは沢山したが夏の日差しが降り注ぐ平和な街を取り戻すことが出来れば今一度の安堵の息をついていた。すると相手はこちらに一歩近づいてきて腕が回される。触れる確かな存在に反射的に名前を呼ぶとこちらからも腕を回して今一度その身体に抱きつく。手はすり抜けていくことはなく冷たい骨や霊的な触感ではなく生きている人間の温かさが感じられて思わず軽く擦り寄る。ちゃんと帰ってきた実感に安心していると相手の方からぽつりと呟きが聞こえた。彼は500年前の相棒を蘇らせるために今回の件を引き起こした。あの言い方からするに相棒を守りきることが出来ずに目の前で失ってしまったのだろう。そして成仏も出来ずにあのメモリを見つけるまで彷徨っていたことになる。その感情は痛いほど理解が出来て同意するように静かに言葉を続けた。もしも同じ立場だったら、と考えると無意識に腕に力を込めて「…僕も君を失ったら化けて出てくるかもしれないね」と冗談交じりに呟いて)
9375:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-21 18:27:38
そりゃ相棒を目の前で無くしたらそうか……ンなこと絶対にさせねぇよ。お前をひとりになんかしねぇ
(相手を腕の中に閉じ込めると向こうからも腕が回されてその体温をより感じられるようになる、確かに触れられる喜びと安心に浸りこちらへ擦り寄る姿には思わず抱き締める腕に力が籠って相手の頭にこちらの頬をピタリとくっつけた。風に消えていった二人のやり取りを思い出して呟きを零せば相手も感じたことは同じなのか同意の言葉が返ってくる、やり方は看過できなかったがその想いは痛いほどに理解できるものだった。相手を失うことなど考えたくもないが、だからこそ取り戻す方法があるならば死に物狂いになるだろう。相手から冗談めかしたことを言われるが直前にこちらに回る腕に力が籠っていればただの冗談とは思えない、相手を置いていくなんてそれはそれで死に物狂いで回避するが、万が一の時はそれこそ本当に未練を抱えた怨霊としてこの風の街に留まってしまいそうだ。しかしそれはきっと自分も同じでゆっくり息を吐きながら相手を逃がさないように更に腕を巻き付けると「まぁでも…二人揃って怪異になるなら……それもいいかもな」と薄暗さも含む言葉を口にして)
9376:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-21 19:18:02
その割にはさっき無理していたような気がするけど。……、まあ確かにそうかもしれない。 君と一緒に居られるならどんな形でも構わないよ。
(橋の下で元通りになった相手の存在を確かめるように抱き締める。相手からも力が込められるようになってさらにくっつくようになる。何物にも代えがたい相棒の存在、もしかしたらあの二人は自分達が進むかもしれない未来の一つなのかもしれない。その可能性を考えてぽつりと弱音を零すと相手から強い否定の返事がされた。断言するような言葉に緊張も解け安心するが先程こちらの作戦を無視して怪異化が近付く危ない手段を取ったのを思い出すと顔を上げ、じっと相手を見ながら文句を口にしていた。結果的には正解だったとはいえこの街で探偵をしていく以上こういった危ない橋を渡る機会は何度もあるだろう。未来への不安に揺れていると相手から更に腕を強く巻き付けてくる、そして薄暗さと依存を感じられるような呟きが聞こえると思わず固まる。勿論死ぬ自体を恐れてもいるが何より一番怖いのは何かしらで相手を失うこと、そしてそのまま離れ離れになってしまうことだ。そういう意味では二人揃って別の形となる未来はそれほど悪いものではない。相棒から出るとは思わなかった類の話に驚き、そして軽く笑ってしまいながらも深く絡みつくような願いに同意を示せば相手の首元に顔を埋めた。そして「…ずっと傍にいてくれ、翔太郎」と相手にだけ聞こえるように告げて)
9377:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-21 20:08:37
まぁ…それはそれだ。……当たり前だ。だからお前も、俺の傍から離れないでくれ
(相手から離れることは無いと強く誓うが先程無茶をしたのを指摘されれば痛いところを突かれてしまって誤魔化すように軽い調子で笑う、文句ありげに目線を向けられてしまえば宥めるように相手の背中をポンポンと叩いていた。あの二人の生き様を見たせいかどうにも相手から離れがたくて薄暗い欲望さえ顔をのぞかせるがそれさえ肯定されてしまえば相手にしか満たせない場所が満たされて目線を惑わせる、首元に埋もれる相手の体温が何よりも心地好い。互いに片方が欠ければまともに生きていけないのは良く知っている、当然命を落とすのは避けるべき事態だが二人とも一郎のような怪異になれば500年以上共に過ごせることが保証されるのだ。怨霊でも探偵を出来るのだろうかと飛躍した考えが浮かんだ所で傍で転がったままだった高校生の一人が唸り声を上げる、そろそろ目を覚ましてしまうところだろうか。彼らをいい加減病院に連れて行ってやらなければ、名残惜しくも腕を解いて「今度あいつらの墓に挨拶でもいくか」とス.タ.ッ,グ,フ,ォ,ンを取り出しながら言って)
(/お世話になっております!そろそろ区切りかと思いましてお声がけさせていただきました。夏らしく幽霊が関わるお話でしたが互いに怪異に引きずり込まれそうになったり体を乗っ取られてしまったりとハラハラの展開盛りだくさんで大変楽しくやり取りさせていただきました。一方で依頼人と犯人の関係に自分達を重ねてしまって思いをそれぞれ巡らせる二人も良かったですし、久々に変身しての戦闘描写も楽しかったです!今回もありがとうございました。
次ですが賑やか方面でもこの流れでシリアスを続けても良いかなと思っておりまして、賑やかならおばあちゃんが若返る話、どちらかが猫語しか喋れなくなる話、シリアス方面だとどちらかが刺される話、ストーカーが現れる話、あたりが今まで出てきてたと思うのですが、検索様はいかがでしょうか?)
9378:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-21 22:39:56
(/こちらこそ日頃よりお世話になっております。一旦こちらだけで失礼します。夏に合わせたシリアスなお話ながら怪異に近付いたり乗っ取られたりと好きなことを詰め込んで終始ハラハラするような賑やかなお話でした。徐々に侵食されていく探偵君に焦りつつ犯人の動機に身に覚えがあるこその心の揺さぶりなど大切な人である相棒にまつある話に出来てとても良かったです!個人的にもフォームチェンジやダブルならではの特性を活かす動き方が出来て満足いく流れに出来ました、今回もありがとうございましした!
並べていただいた話のどれも気になる所なのですが個人的興味で猫語しか喋れなくなる話はいかがでしょうか。以前の猫化犬化メモリの改良版が出回るもまた失敗作で……みたいな感じでしょうか?時間経過が条件だと引きこもって解決とかになっちゃいそうなので他の条件(満足いくまで愛でられるや影響受けた方だけが感覚的に分かる解除方法)みたいなのがあっても楽しそうです。想定してる流れや設定などがあれば聞かせて頂きたいです。またどちらが喋れなくなるのが良いかの希望などはございますか?以前は検索が近いことになっていたので今度は探偵君でも良いですしまた検索でちょっと揶揄うってのも楽しそうです)
9379:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-21 23:41:28
また猫かよ…
(街を怪異の手から守り、500年にも遡る相棒の二人の結末を見届けた日から一週間ほど、一通りの話を済ませて事務所から帰っていくジンさんとマッキーを見送っていた。軽く息を吐いて愚痴を零しながらテーブルの上に置かれたいくつかの写真に目をやる、そこに写っていたのはポーチや小さなカバンだった。どうやら以前街にばら撒かれた愛玩動物に接したような状態にさせるメモリの改良型が出回っているらしい、今度は能力にかかった本人を猫だと思い込ませる類らしく朝から『家族が猫になった』という通報が耐えないそうだ。あらかた回収は終わったのか通報は無くなったようだが見つけたら連絡してくれとの情報提供だった。あの時は相手と二人して能力にかかりいろいろと大変なことになったものだが同じ事態に陥るのは勘弁願いたいものだ。一応パトロールを強化することを決めていれば再び事務所の扉が叩かれて「どうぞ」と声をかける。そこには慌てた様子の男性が立っていて『頼みます!社外秘の資料が入ったバッグを無くしてしまって…探すのを手伝ってください!今すぐに!』と何やら切羽詰まった様子で叫んでいて)
(/それでは猫語しか喋れなくなるお話といたしましょう!導入はぜひそんな感じで改良版メモリが出回り能力を受けてしまう感じにいたしましょう。大まかな流れとしては捜し物の依頼の最中に能力を受けてしまうがそのまま二人で依頼を続行する、というのを考えていました。メモリの能力の方はご提案していただいた感じで飼い主と定めた人に心から気を許して甘え同時に満足するまで愛でられないと能力が解除されない、というのでいかがでしょうか?また能力にかかるのは探偵にさせていただければと!今回は前回と違い猫の本能に引っ張られる力が薄くわりと正気のままであるというのと、依頼中で外出中というのでプライドがなかなか許さなくてすったもんだできればと思います!ひとまずそれっぽく始めてみましたのでいつも通りいい感じに乗っていただければと!今回も騒がしいお話になるかと思いますが楽しくやって行きましょう!/何も無ければこちら蹴りで大丈夫です!)
9380:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-22 11:28:55
よっぽどメモリ開発者に動物好きが居たんだろうか。 __ちょうどその辺を見て回る予定だったし一緒に探そうか
(怪異の騒動は無事に収束したものの次に舞い込んできたのはこれまた奇妙な話だった。以前街にばらまかれたメモリの改良品と思われるそれはまた認識を書き換えるような作用のもので一通り警察の方で回収はしたがまだ残っている可能性があるということだ。組織の方も前回のメモリを回収されたのは把握されているはずだが方向性を変えずにまた猫に関するメモリを作るとは単に開発者の趣味ではないかと素直な感想を口にしていた。そうしていると再び事務所が現れて慌てた様子の男性が入ってくる。どうやらカバンを無くしたようだが落とし物は探偵の、主に相棒の得意分野だ。落としたことに気付いた場所や時間、それまでに通った道とカバンの特徴について聴取する。その大きさは書類を入れるには少々小さく感じられたが『見つけても絶対中身は見ないでください!』と念押しする辺りとても重要な物が入っているのだろう。ちょうどメモリの件を受けパトロールする予定の場所であればその依頼を快諾することにして依頼人と連絡先を交換すると相手と共に早速街に繰り出した。依頼人が通った道を歩いていくがそれらしい物は無い。「何処かに紛れ込んだりしてるのか、既に誰かが拾って届けてるかもしれないけど」などと言いながらカバン探しを続けて)
9381:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-22 12:29:44
警察に届けられてるってのが一番理想的だが誰かが悪戯でさらに隠したり動物が持っていっちまってるってのも厄介……お!
(メモリ開発者の意図は分からないがこれだけ危害の少ない愛玩動物化する能力に執着しているということは相手の言うように最早趣味である可能性は十分考えられる、真面目にやれというのもおかしい話だが傍迷惑なのは間違いがなかった。ひとまずは飛び込んできた男性の依頼も受けることにして街へと繰り出す、あれだけ焦っていて中身も見られてはいけないものとなれば会社の機密事項が入っているのだろうか。とにかくこの切羽詰まった状況で鳴.海.探.偵.事,務,所を頼ってくれたのならばその期待に応えるだけだ。相手と連れ立ち依頼人がカバンを無くしたあたりを歩いてみる、依頼人も一通り探しただろうことを考えると道端にポツンと落ちているとは考えにくい。善意ある人に拾われていれば良いのだが悪戯の的になった可能性もある。建物の間や自販機の裏等など注意深く目を配りながら進んでいくと路地の先にその場に似合わないビジネスバッグを見つける、思わず声をあげると軽く駆けて近づいた。見た目は依頼人が話してものと概ね一致していて大きさも話していた通りだ、中身は見てはいけないと言われていたが依頼人のものだと確証がなけれは返しようもない。ここくらいならとサイドポケットを開けたところでカチッと何かが作動する音が聞こえて覚えのある音に「あ」と声をこぼす、直後溢れた光に包まれると思わず目を瞑った。光が収まり急いでバッグを開けるもそこにあったのはメモリが差し込まれた機械らしきもので『そっちかよ!』と思わず叫ぼうとした。しかし実際に口から出てきたのは「にゃーにゃっ!!」という言葉にもなっていないもので思わず固まってしまって)
9382:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-22 13:58:15
なっ、…何だったんだ、今のは。…え?
(注意深く探しながら道を歩いていると相手が何か見つけたようで小走りで近づく相手の後に続く。相手が拾い上げたのはビジネスバッグでおおよその外見は依頼人が言っていたものと一致する。相手が依頼人のモノか確かめるためにサイドポケットを開くと何か不審な音が聞こえて思わず自分も声をあげた。直後眩しい光が発せられて思わず目を瞑った。光が収まると思わず呟きを零しながらも相手が中身を確認すると刑事の二人が言っていたメモリの刺さった機械が入っていて驚く。だがそれ以上に隣から人間では無い言葉が聞こえてくれば即座に顔を向け目を見開いた。周囲に猫が居る様子もなく、他に鳴き声は聞こえてこない。更に当人である相手はカチカチに固まってしまっている。愛玩動物に関わるメモリがばらまかれている事実と鞄の中のメモリ、そして今の猫の様な声という情報が繋がっていけばその理由は直ぐに推測がついてしまって恐る恐る「…もしかして今のって、君の声かい?」と問いかけ)
9383:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-22 17:56:06
みゃう、ヌァ、にゃにゃ……にゃあああ゛あ゛!!
(状況としてはジンさんから教えてもらっていたメモリの能力を拡散する装置を見つけたわけで、捜し物をしていてその存在が頭の中で薄れていたとはいえまんまとまた能力にかかってしまった状態だ。メモリの能力を受けたのならば焦るべきなのだが先程自分の口から出てきたものを信じられずフリーズしてしまう、隣の相手はこちらを伺うように見ると先程の声の出処を聞かれて思わず相手の方を見た。そんなの有り得るはずがない、このハードボイルドな探偵に不釣り合いな声なんて出るはずがないのだ。精一杯の強がりで軽く笑みを作ってから『そんなわけないだろ』と言おうとするが口から出てきたのはテレビでよく流れている喋る猫と紹介されている鳴き声のそれで再び固まってしまった。数秒後に自分の身に何が起こったのか理解すると思わず叫んでしまう、しかしそれもきっちり猫の声になっていて余計にパニックを起こしそうだった。こんな状態ハードボイルドどころか情けないを通り越して滑稽ですらある。依頼の途中だというのに猫の言葉しか喋れないなんて耐えられず思わず相手の両肩を掴むと直ぐ様検索を頼む、しかしそれも言葉にはならなくて「にゃっ!ナン、なぅにゃ!!」と猫語を話すことしか出来なくて)
9384:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-22 20:13:20
…やっぱり君の声が猫の鳴き声になってしまってるみたいだね。っ、何か言いたいのは伝わってくるけど内容まで分からないな
(有り得ないはずの現象を目撃してしまったが未だに信じられず確認するように問いかける。するとまた気取ったような軽い笑みを浮かべるがその口から出るのはやはり猫の鳴き声で目をぱちぱちとさせた。タイミングといい聞こえる方向といい相手が発したので間違いないだろう。遅れて叫んだ言葉も完全に猫の叫び声で動揺する相手とは対照的に唇に指先を添えながら今の状態を分析するように口にしていた。完全に相手はパニックになっているようだが急にこちらの両肩を掴んで来ると何やら必死に訴えかけてくるが猫の言葉ではその内容はもちろん分からなくて眉を下げる。だがこの光景を誰かに見られるのは色々な意味でマズイ。相手の腕を軽く掴んで「一旦状況を整理しよう」と声をかけながら脇道へと入った。いかにも野良猫が姿を見せそうな細道ならばある程度通行人が来ても誤魔化しが効くだろう。改めて相手と向き合うと「この前みたいに猫耳とか尻尾はないね。…気分的な変化はあるかい?」と身体を確認しながら問いかけて)
9385:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-22 21:11:04
なーぅー………にゃ
(今はとにかくこの能力を解除することが優先だ。相手に検索を頼もうとするがこの声では伝わらないらしく不満気な鳴き声を出しながら大人しく脇道へと逸れた。ひとまずこれで人目に付くことはなくメンツは保たれるだろう。どうやら以前のように猫耳や尻尾はないらしい、軽く振り返ってみるが自分の目にもそれらは写っていなかった。前回は撫でられたい欲や愛でたい気持ちが大きく膨らむ効果があったが今のところそういう精神的作用もない。となればこのメモリの能力はただただ猫の言葉しか喋ることが出来なくなるという傍迷惑にも程があるものだということになる。相手の問いには首を軽く振って返事をするがやはり口から出てくるのは猫の声だ。厄介なことになってしまったと思わずため息を付く、依頼人の捜し物を一刻も早く見つけなければならないのだがこの能力がどうやったら解除できるのかも問題だ。時間経過で戻るのが有難いが情報はまだない。まずは能力解除の方法を出来る範囲で調べようと提案したかったがそれもこのままでは不可能だ。言葉でダメなら身振り手振りだ、相手と目を合わせてから相手が検索する時と同じく両手を広げてみせる。なるべく喋らないようにしたがそれでも息継ぎの合間に「にゃ」だとか「なぁん」だとか小さく声は出てしまって、本を読むジェスチャーをしたり電話をかける素振りをしてから健康器具を動かすジンさんのモノマネをしてみたりしてなんとか意図を伝えようとする。最後にはこれで伝わっただろうと言わんばかりに自信を宿した顔を向けて「にゃう」と一言鳴いて)
9386:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-22 22:57:19
…ふむ、なら問題は解除の方法だね。…、手を広げて、何かを見て、電話して、…肩に何か…もしかして刃.野.刑.事? なら今のはメモリのこと検索してみてその情報も含めて報告しろってことかい?
(脇道にやって来たが見た目はやはり変わっていない。どうやら気持ちや衝動的な部分も変わっていないようでただ単に喋る言葉が猫の鳴き声に変換されてしまう効果らしい。その間の返事も猫の声でいつもの決まった格好とのギャップは大きい。だが依頼がある以上一旦事務所に戻って様子を見るのも相手は良しとしないだろう。ならば解決方法の模索を、と考えていた所で何か訴えかける相手の瞳と目が合う。不思議そうにしていると相手は身振り手振りを始めてその意図を察すると読解に集中する。動作の一つを読み取ると次の動きがされていき、じっと観察していると肩になにかを道具を使うような仕草を始めて中々その意味が分からずに眉を寄せていたがぱっと近しい人物の姿が浮かぶと確認するようにその名前を口にした。最後が刃.野.刑事ならぱそこから逆算して今のジェスチャーの流れも読めてきて自慢げに鳴く相手に可愛らしさを覚えつつ確認を取った。どちらにしろメモリについては検索すべきだろう、その場で目を閉じて地.球.の.本,棚に入る。改良元のメモリについては以前調べたこともあって本は直ぐに見つかる。そして本の後ろの方に以前には無かった記載があり、それを読んで戻ってくると「やっぱり以前のメモリの改良品なのだけど何処かで強い衝撃を受けたせいか一部機能が破損しているようだね」と状態を告げる。そして相手の方を見るとその内容に少々言いづらそうにしながら「そしてその解除方法だけど…飼い主と定めた心許せる人に甘えて十分に満足するまで愛でられること、らしい」と告げて)
9387:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-23 08:15:15
にゃあ!…、……にゃん、うーにゃうにゃう
(なんとかジェスチャーで自分の意思を伝えようとするとそこはさすが相棒と言うべきかこちらの動作だけで何が言いたいのか理解すると正しく意図が伝わったのが嬉しくて思わず『そうだ!』と返事をする。だがそれは猫が嬉しい気持ちを表現する時に高い声で鳴く時のそれとそっくりになってしまって、感情がダダ漏れの声に気まずそうな顔をしていた。ともかく意図も伝わったようで早速相手は検索を開始する、時間で解除されるなら一番いいが出てきた検索結果は期待と違うもの、しかもなかなかのハードルのものでまた固まってしまう。自分の場合飼い主というのは当然相手になるだろう、その人にこの状態で心身共に委ねなければならないらしい。相手になら何もかもを曝け出すことだって出来るが今ここでと言われれば話は別だ、誰かに見られるかもしれない状態では気を緩ませる事なんて出来ない。前のような精神に対する作用がなかったのが有難いような、しかし解除の難易度が上がっているような、複雑な気分だ。とにかく今すぐ相手に甘えるのは無理だ、手を動かし小さな四角を作ってからそれを横にどかす仕草をして能力解除を後回しにすることを伝え再び四角を作って今度は取っ手を持つ仕草をするとカバンを探そうと相手に伝えようとするもその間相変わらず猫の声が出続けていて)
9388:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-23 11:19:55
……? 先にカバンを探そうってことかい?
(相手の嬉しそうな声を後押しにメモリについて検索するがそこで分かった解除方法は何とも特殊な内容だった。解除自体はさほど難しくないだろうが今ここで行うには相手が良しとしないだろう。固まってしまった相手の様子を伺っているとまた手を動かし始める。四角を作って動かす仕草だけではその意味が分からずに首を傾げていたがもう一つ四角を作って取手のような物を掴む動作を見ればそちらの意味は確認するように問う。その間も猫の鳴き声が出ていて精一杯伝えようとしているのが可愛くて脇道なのを良いことに頭に手を伸ばしてそこを軽く撫でてみる。動物の耳は無くていつも通りの感触のはずだが何となく手が吸い寄せられて「早く依頼を片付けてしまおうか」と話しながら手を動かし続けていて)
9389:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-23 12:29:11
にゃ!…なぅ、なー……
(相手に極限まで心を許して愛でられるのはやぶさかではないが流石にここで今すぐは難しい、前回と違いしっかり理性を保っていられる分、日中で依頼中というのも相まってプライドが許さなかった。今はあくまでもハードボイルドな探偵、それに不似合いな声をしているのはさておき依頼を解決するのが最優先だろう。無事にこちらの意図も伝わり肯定の返事をするが相変わらず嬉しそうな高めの声が出てしまって羞恥に視線を泳がせる、その間に相手の手が頭に添えられるとそこを撫で始めた。驚いた顔で相手を見るとまだダメだと言わんばかりに不満気な声を出す。しかし頭を撫でられれば途端に甘えたくなるスイッチが入ってしまう、暫く泳いでいた目は落ち着いてゆっくりと閉じられるとそのまま身を任せた。そうして大人しくしていると体の中からグルルと知らない音が聞こえてくる、最初こそ分からなかったが直ぐに喉を鳴らす音だと理解するとハッと目を開けてその場から飛び退いた。危うくこのまま相手から離れられなくなるところだった、返事に伴わない行動に文句を付けるが「んにゃう!なー、にゃ!」と相変わらずの声をしていて)
9390:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-23 15:45:32
……ふふ、本当に猫みたいだ。 何言ってるか分からないな、
(嬉しそう声に吸い寄せられるように相手の頭に手を伸ばしてそこを撫でてみると不満気な声が上がる。だが気にもせずそのまま撫で続けているとその目は段々と閉じられて大人しく受け入れる様子を見れば思わず口角が上がる。それがバレないようにしながら手を動かし続けると何処からかグルルと鳴き声とは違う音が響く。目を瞬かせるがすぐにご機嫌な猫がする喉を鳴らす音であると気づくと相手もそれを察したようで慌てたように飛び退いた。逃げてしまったがそんな仕草すら猫っぽくて噛み殺しきれない笑い声を零すと声を弾ませた。短く鳴く声に文句を付けてきてるのは察するがご機嫌に分からないフリをしてまたぽんぽんと最後に頭を撫でておいた。だがこのまま機嫌を損ねて猫のように引っ掻かれても困る。ゆっくり手を離すと「じゃあ行こっか」と声を掛け、また先程のメインの道に戻る。再び探し物を見つけるターンだがやはりぱっと見て分かるところには置かれてないようだ。「ひとまずもう少し先まで歩いてみよう」と提案しながら捜索を開始して)
9391:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-23 16:44:45
んなゥ、な……にゃ
(相手に頭を撫でられるのは相変わらず何よりも心地好くてこのまま身を委ねてしまいたくなる、その気持ちもメモリの能力にかかれば猫が喉を鳴らす音になってしまいゴロゴロと気持ち良いと宣言する状態になってしまえば飛び退いて文句をつけた。対して相手は楽しそうに笑みを浮かべて声も弾んでしまっている、こちらを甘やかして嬉しそうな顔をする相手をみるとどうしようもなく幸せを感じてしまう。惚ける相手にまた文句を付けようと唸り声を出すが頭を撫でられればその勢いも簡単に削がれてしまい今すぐにでも家に帰って二人きりになりたくなってしまった。今はまだ依頼中だ、依頼人はあれだけ慌てて事務所に駆け込んできたのだから早くカバンを見つけなければ。そう思うものの手が離れていけばやはり寂しさは感じるもので不貞腐れるように適当な鳴き声で返事をしていた。気を取り直して相手と共に再び人通りの多い道へと戻る、何を言っても猫の鳴き声になってしまうので頷いて応えると道沿いを歩き始めた。しかしカバンの気配はなく直ぐに見つかる位置にはなさそうだ、一度警察の方も当たってみるべきかと思っていた矢先『あった!』と声が聞こえてそちらへ目を向ける。そこにはお世辞にも真面目そうではない、派手なシャツやネックレスをつけた男二人がいて『マジか!』などと言って騒いでいる。その手に握られているのは依頼人が言っていた少し小さめのビジネスバッグに当てはまるものだった。男はニヤニヤと嫌な笑みを浮かべながら『さっきおっさんが社外秘の機密事項入ったバッグ落としたって騒いでたの間違いなくこれだぜ。売っぱらえば金になる』と興奮気味に言っているのが聞こえれば獲物を定めたようにじっと二人を見つめてからチラリと相手の方を見て)
9392:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-23 20:05:51
…盛り上がっている所失礼するよ。そのカバン、僕達の依頼人が落としたと言っていた物によく似ていて少し見せてくれないかい?
(ゴロゴロと喉を鳴らす相手が可愛らしく更に愛でたくなってしまうがそろそろ依頼に向かわなくては。その手を引っ込めると何処か寂しそうに鳴いた気がしてまた心を擽られた。人の多い道に戻って捜索を開始するがやはりすぐには見付からない。他の場所を当たるか一度警察に尋ねてみるかと考えた所で相手が何処かを見ていてその視線を追う。その先には男二人組が居てビジネスバッグを片手にこそこそと話し合っているようで異様な空気に柱に身を隠しながら様子を伺う。するとニヤニヤと笑みを浮かべながら窃盗の計画を企てているのが聞こえて眉を顰めた。相手の目が僅かに細まってこちらを向けば言いたい事を察してこくりと頷く。普段ならば相手の役割だが猫語しか話せない以上自分が担当するべきだろう。ふらりと近付いていくがこういう交渉事に慣れて居なければ直球で要件を伝えその鞄を指さす。男達は怪訝な顔を見せてから『なんだよお前』『これは俺達の物なんだからどっか行けよ』と明らかな敵意を向けてくる。あのカバンが依頼人の物であるかは分からないが他人のものに手をつけるなら見過ごせず「さっき売っぱらうとか言ってただろう」と問い詰めると男の一人に『うっせぇな!』と肩を強く押され何処かに行こうとして)
9393:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-24 18:54:22
(/お世話になっております。本日ですがこの後にもお返事が難しく、次投稿できるのが明日になりそうです。お待たせして申し訳ございません。明日はいつも通りお返事でるかと思いますのでお待ちいただけますと幸いです。よろしくお願いします/こちら蹴りで大丈夫です)
9394:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-25 07:53:28
っ、シャー!!……ッ!
(普段ならばこちらが真っ先に男達に詰め寄るところだがこの声で喋っては何も解決に至らないだろう、相手の方を見て交渉を任せることにすると頷いた相手は男達に近づいていった。何が起こるか分からない場面に相手を出したくはないのだが仕方がない、すぐ後ろに控えて様子を見守ることにする。相手はかなりストレートに男達を問い詰めれば素直に従う性質ではなくて敵意を向けてくれば思わず相手の方に体を近づける、案の定手を出してくれば押された相手の体を即座に支えて怒りのままに『おい!』と叫んでしまった。当然それは猫語に変換されるわけで威嚇する時のそれと同じ声が出てしまい、直ぐにしまったと顔を引き攣らせる。人間から人間ではない声が出て一瞬呆気に取られた二人だったが、『いい加減にしろよ!』と更に拳をこちらへと奮ってきた。今度は無言でそれを受け止めると相手の前に出て男の足元を蹴り体勢を崩してやり腕を捻りあげて制圧する。こちらの手際の良さをみたもう一人は焦ってその場から逃げ出してしまった。『待て!』と叫ぶもそれは「にゃおん!」と変換されてまた精神的ダメージを受け怯んでしまう、しかし止まっている暇はなく相手に目配せしてから男を追いかけ始めて)
9395:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-25 11:53:48
僕が行く手を塞ぐから、君はこのままいつものように走って追い詰めてくれ
(ストレートに男達を追い詰めると白を切るが先程の会話からも怪しいのは明らかだ。さらに肩を押されると相手が背中を支えてくれるもいつもの叫ぶ声は猫の威嚇するときの声になっていて一瞬その場が呆気に取られる。我に返った男の一人が拳を振りかぶってくれば相手はいつもの要領であっという間に制圧してしまう。それにビビったもう一人がカバンを手にしたまま逃げ出すと相手がまた攻撃的な声で鳴き、それに怯む様子が伝わってくるが意志は変わらないようで目配せを受けると自分も追いかけ始める。男は狭い路地に逃げ込むが入り組んだこの辺りは行き止まりも多い。相手と出掛けることも増え大体の土地勘も出来てきていれば相手に指示を飛ばす。体力や足の速さは相手の方が上ならこちらは他の道に行かないように進路を塞ぐ役割に回る。T字路などに差し掛かると向かわせたくない方向に逸れて並走することで曲がる方向を誘導する。そうして追いかけると建物に囲まれた行き止まりに男を追い込んで)
9396:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-25 12:30:22
…、……
(男が逃走を始めて相手と目配せすると直ぐに指示が飛ぶ、こちらが喋れない分ここは相手の作戦に乗っかるのが早そうだ。こちらは男の後ろにピタリとつけて追い込みをかける、時折男の視線が脇道を捉えて進路を選んでいるのが見えれば相手が上手く進路を塞いでくれているのだろうとほくそ笑んだ。そのまま建物の狭間の行き止まりへと追い込むことに成功する、相手の方を向いてここで退路を塞いでおくように目配せすると男へと近づいていった。男は『絶対に渡さねぇぞ!』と息巻いていたがこちらが喋れない都合上無言でゆっくりと距離を詰めていくとだんだんと顔が引き攣っていく。奇しくもハードボイルドな探偵に近い事をしながら間近に近づけば固まったままの男の手の中にあるカバンを四の五の言わずに、あるいは言えずに掴んだ。そのタイミングで『あぁ!見つかりましたか!!』と声が聞こえて振り返る。そこには依頼人がいて顔を明るくさせると『それです!私のカバン!』と嬉しそうな声があがった。どうやら見つけたカバンは依頼人のもので間違いないらしい、安堵しながらカバンを回収しようとしたその時、男がこちらの隙を突く気でいたのか無理やりカバンを引き剥がそうとした。しかししっかりと取っ手を掴んでいる限りは奪われることはない、グッと腕に力をいれたところで勢い付いていた男の手が引っかかってサイドポケットの部分だけを開けることになった。途端にカチッと音がする、「にゃ」と声を上げた時にはあの時と同じ眩い光が当たりを包んだ。直後男の方から『にゃ?にゃぁあああ!!にゃ、にゃん?!』と困惑の猫の声が聞こえてきた。ゆらりと依頼人の方を向く、つまりメモリの能力を拡散するバッグをそこらに置いていたのはこの男のようだ。額に青筋を走らせながら「なぁん…んなー」と威嚇するような声を出しながら依頼人を睨んで)
9397:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-25 15:22:21
えっ、…なるほど、絶対開けないでと言っていたのはメモリを仕組んでいたのをバレないためか。翔太郎、そのまま彼を捕まえておいてくれ
(上手くこちらの作戦がはまり行き止まりに追い込むことが出来れば相手の斜め後ろに並ぶようにして退路を断つ。普段なら一言二言言っている場面だが今回は無言でそのカバンを回収しようとする。そこで何故か後ろから依頼人が現れて自分のだと嬉しそうに主張した。そこに若干の違和感を感じながらも相手がカバンを引き渡そうとするが男がこの期に及んで奪い取ろうとしていてその取り合いでサイドポケットが開いた。次の瞬間先程と同じ光が辺りを包み、次に目を開けた時には男が困惑しきった猫の声を上げていて思わず驚きの声を零す。紛失したというカバンに先ほどと同じ仕掛けのメモリが入っているという事は依頼人がこの騒動に関わる犯人ということだ。それを自分達を使って回収しようとしていたとなれば少々腹立たしくもあり、威嚇するような声を上げる相手の肩をぽんぽんと叩くだけにすると捕獲をお願いしてすぐに警察に連絡を取った。二人とも逃げないように見張りながら警察の到着を待ち、刃.野.刑.事たちに二人と鞄を引き渡した。残りのメモリについては依頼人であった男から位置を聞き出して回収をしてくれるらしいがその話し合いの中でも相手が殆ど喋ることがないのに気付くと刃.野.刑.事は相手に近寄ってきて『今日の翔太郎はやけに大人しいな、風邪か?』と顔を覗き込んでいて)
9398:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-25 19:03:02
に、………っ、…
(まさか街に装置を仕掛けていたのが依頼人だったとは。文句は言い足りないが相手に肩を叩かれると不服そうな顔のまま依頼人を睨む。正体を見破られ焦って逃げ出そうとする依頼人を無言のままス.パ.イ,ダ,ー,シ,ョ,ッ,クで絡め取り、ついでに無言のまま窃盗を働こうとした男もワイヤーで縛っておいた。まさか同時に舞い込んだ依頼を同時に解決することになるとは、お手柄ではあるのだがこの状態では誇れるものではない。やがて警察が到着するが二人を捕らえた経緯やらをいつもはこちらが説明するのに全て相手に任せて突っ立ったままでいれば当然ジンさんがこちらの異変に気がつく。不意打ちで顔を覗かれれば思わず声が出そうになるがなんとか押さえ込んで数回頷くと喉を指差しておいた。ジンさんは不思議そうにしていたがそこへマッキーがニヤニヤした顔で近づいてきて『風邪ぇ?さっきあった時はピンピンしてただろ。もしかして…猫の声しか出せなくなったんだろ!』と図星を突かれてしまい思わず顔を引き攣らせてしまった。こんな時だけマッキーはこちらの変化を見逃さず『ほらみろそうだ!喋ってみろよ探偵!』とこちらをつついてくる。その手を払い除けながら声を出すわけにもいかず睨んでいると、無言を貫くこちらにだんだん気圧されてきたのかマッキーの勢いは無くなっていって、相手の方に向き直ると『な?喋らないってのはそういうことだよな?!』と同意を求めて)
9399:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-25 20:25:31
…残念ながら本当に喉をやられてしまってるんだ、お昼ご飯に僕にカッコつけたかったのか激辛のつけ麺を食べてからずっとこれさ。
(事件の概要を説明し、要件の共有と引渡しをしているとこれまでずっと黙っている相手に刃.野.刑.事が問いかける。それだけなら誤魔化すのは容易だっただろうが真.倉.刑.事が絡んでくると厄介になる予感に頭を抱えた。案の定めんどくさい絡み方をしつつ図星をつくと相手は顔を引き攣らせ、さらに追撃を続ける。だが相手も声を出すと余計からかわれる事とプライドやらで黙ったまま睨み付けていて何とも異様な光景だ。言葉として反応がない真.倉.刑.事は萎縮していき、こちらに同意を求めてきた。ここは相手を立てて置こうと風邪ではないが喉をやられてるのだと告げる。そしてその理由を街を繰り出す時に見つけたつけ麺屋から引っ張り出してきて辛みで喉に炎症が起きているのだと説明する。「本当に凄い声になってるから喋りたくないらしい」と相手に視線をやりながら言葉を続けると真.倉.刑.事は再びにやにやし始め『どうせ無理して1番辛いやつ頼んだんだろ!』と絡み始めるが一応話題を逸らすことには成功する。刃.野.刑事はそのやり取りを見て『そんな状態でお手柄だったな。あとは警察に任せてその喉を治せ』と相手の肩をぽんと叩いていて)
9400:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-25 22:35:48
っ、………
(こちらが黙りを決め込んでいればマッキーは相手に逃げるように同意を求めてくる、チラリと相手の方を見ればこちらに味方してくれるようで内心胸を撫で下ろした。しかし喉をやられた理由はそれはそれであんまりなものでこちらを向いた相手に何やら言いたげな視線を送る、だが当然素直に能力にかかったなど言えるはずもなく、文句を口にしようにも喋ることも出来ず複雑な表情をしていた。相手の理由を聞いたら聞いたでマッキーはまた絡んできて言い返せないのにイラついてしまうがひとまずこれで今猫語しか喋れないことはバレないで済みそうだ。ジンさんからは労いの言葉を言われ肩を叩かれれば軽く頷き手をあげて応えていた。未だにバカにしてくるマッキーの首根っこをジンさんが掴むと引きずりながらその場を後にして二人きりとなる。なんとか誤魔化してくれたことに礼を言いたいところだがそれもこの状態では伝えることすら出来ない、相手はこちらの考えを誰よりも理解してくれるだろうが全て受け取れないのだと思うと少々物足りなさを感じて相手の袖を軽く家の方向に引っ張ると帰ろうの意味を込めて「にゃあ」と一言だけ鳴いて)
9401:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-25 23:30:43
、君のその能力を解除する為にも帰ろうか
(それらしい理由を説明していれば相手から何か言いたげな視線を受けたもののどうやら話は誤魔化せたようで一安心だ。相変わらず絡んできていた真,倉.刑,事の首根っこを掴んで捜査に戻る刃.野,
刑事を見送ると再び2人きりとなる。結果的には依頼とメモリの件を一気に片付ける事が出来て安堵しながら相手の方に視線を向けると何か考え込むような、複雑な顔をしていてキョトンとしてしまう。だが裾を引っ張りながら短く鳴くのを聞けばその意図をすぐに理解できて前髪の当たりを軽く撫でてから帰宅を提案し、歩き出した。幸い道中誰とも会うことなく会話を求められる事は無かったが相手から聞こえてくるのはやはり猫の鳴き声で会話は出来ない。いつもの声で『フィリップ』と呼ばれないことに少し寂しさを覚えながら家に着くと鍵を開けて「ただいま」と言いながら中に入って)
9402:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-26 07:55:52
にゃぁん…
(相手に帰ろうと促すとその意図は正しく伝わったようで胸を撫で下ろす、前髪あたりを軽く撫でられると心地良いが物足りなくて「にゃ、」とまた一言だけ返事をして帰路へとついた。幸いにも知り合いに会わずに家まで帰ってくると控えめに鳴いてただいまの挨拶にしておく。リビングに移動しハットを仕舞えばようやく人前で喋ってはいけないという肩の荷が降りて軽く息をはいた。あとは相手に能力を解除してもらうだけで振り返り『フィリップ』と名前を呼ぶがそれも「にゃあ」と高めの甘える鳴き声に変換される。能力の解除条件は飼い主と定めた人に心から甘えて満足するまで甘やかされることだ、つまり能力解除を求めることは甘やかしてくれと頼むに等しい。そんなストレートな要求をすることに今更恥ずかしさを覚える、先程名前を呼んだのも甘やかされるのを期待したような声になってしまっただろうか。中途半端な羞恥に目を泳がせるとこれはあくまでも能力解除のためなのだと言いはろうとして口を開く、しかしそこから出るのは相変わらず「にゃ、んにゃん。なん、なー。にゃにゃ!」と猫の言葉で大袈裟に身振り手振りをしながら意図を伝えようとし)
9403:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-26 11:06:30
分かってるよ、甘やかせばいいのだろう? ほら、おいで翔太郎
(家に帰ってきて片付けを済ませていると少し高めの甘えたような鳴き声で呼ばれる。振り返れば一瞬だけ目が合ってそれから恥ずかしそうに目が泳ぐのが見えて思わず小さく笑う。メモリの効果を見るに精神的作用はないようだが気持ちがつい鳴き声として乗ってしまいやすいのだろう。中身が素である分相手にとっては恥ずかしいのかもしれない。それから言い訳でもするように鳴くが身振り手振りも加わると何とも可愛らしくて自分に都合よく解釈した事を言いながらより身を預けやすいようにベッドに腰がける。そして自分の横をぽんぽんと叩くと猫を相手にするような声で名前を呼んで相手をすぐ傍に招いた。相手が近寄ってくれば脇道でやった時と同じように優しくその頭を撫で始めてみて)
9404:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-26 12:25:17
んにゃ……なぁん………
(必死に言い訳を並べるも当然それが言葉として伝わるわけもなく、こちらの要求だけはすんなりと汲み取られるとやはり嬉しいような恥ずかしいような気分で落ち着かない。名前を呼ばれるもののそれも猫を呼ぶような口調で、しかし今から甘やかしてくれるのだと分かる声色に浮き足立ってしまう。素直に隣に座れば早速頭が撫でられ始める、もう周囲を気にする必要が一切無くなれば目を閉じてゆっくりと息を吐くがそれも甘えるような鳴き声へと変換された。能力を解除するためには満足するまで甘やかされる必要がある、裏を返せば今から存分に相手に甘えてもいいということだ。頭を撫でられすっかり探偵業が体から抜け落ちると自然と相手の体の方へ寄せてじっと相手を見つめる、そして相手の膝に手を置いてぽんぽんと軽く叩くとここに寝転がりたいと主張するように「にゃ」とまた短く高い声で鳴いて)
9405:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-26 16:02:58
ふふ、ここでは好きなだけ甘えていいよ。…ちょっと待ってて、
(隣にやってきた相手の頭を優しく撫でるとまた甘えたような声が聞こえてくる。徐々に力が抜けていき身を預けるようにこちらに寄りかかってきていれば自然と笑い声が零れる。鳴き声以外は変わらないはずなのに見えない猫耳と尻尾があるようにも思えてきた。能力を解除するためにも、そして自分がやりたいという意味でも甘やかすような言葉を向けながらその髪をといたり頬を撫でたりしていた。そうするとこちらを見つめる相手と目があって、何かを求めるようにこちらの膝をぽんぽんと叩かれる。また短く鳴く声を聞けば何を求めているのかは丸わかりで一旦手を離すとベッドの端に移動して深く座り直して寝転がるスペースを作った。そして太ももをぽんぽんと叩き「おいで」とそこに招いて)
9406:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-26 17:38:17
…にゃう……、…
(二人きりの空間になりもう枷もなにもないのだが相手から言葉としてそれも許されれば更に肩の力は抜けていく。頭を撫でられたり頬を撫でられたり、既に心地好いがもっと身を預けたくなって膝枕を要求すれば直ぐにその意図は汲み取られて嬉しさと期待で口元が緩む、膝を叩かれ呼ばれるとそれに答えるように短く返事をして体をベッドに横たえ頭を相手の膝の上に乗せた。柔らかな感触と体温に一層体は解されて軽く脚に擦り寄る、寝転がったまま相手を見上げれば期待を込めた瞳で相手を見つめた。この体勢で頭を撫でられるのだと思えば期待は高まってしまいまだ撫でられもしてないのに喉がゴロゴロと鳴り始めて、遅れてその事実に気がつくと目を見開く。期待だけで既に甘えて幸せな声が出ていることに目を泳がせて顔を隠すように再び脚へ擦り寄った。だがこのままなのも物足りなくて急かすように「なう…にゃ……」と小さく声を掛けて)
9407:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-26 19:26:23
もう喉をゴロゴロ鳴らしてどうしたんだい?
(相手にねだられるままに準備をして膝上へと招くと相手の口元は分かりやすく緩んで返事をしてから頭を乗せてきた。そこで擦り寄られると擽ったくて軽く身動ぎしながら相手の方を見つめているとそこからゴロゴロとした音が響いて目を瞬かせる。その発生源は明らかでまだ撫でてもいないのにリラックスしている事が分かれば少しからかい混じりに問いかける。相手も恥ずかしそうに目を泳がせるがその場から逃げるのでは無く擦り寄ってきていてその態度にも胸が弾む。小さくもお願いするように鳴く声を聞くと「翔太郎」と名前を呼んでその頭を優しく撫で始めた。ゆっくりとてっぺんから首元へと撫でて時折髪を指の間に通しながら愛でる。本物の猫のようだと感じながら「今日はこのまま甘えても良いよ」と優しい言葉かけて)
9408:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-26 20:19:48
んなぅ、なー
(目一杯甘やかされた経験が十分にあるからこそこの体勢になるだけで幸せは溢れてしまって喉が鳴る、こちらを揶揄う相手には文句を言うように声を上げるがここから離れるつもりはなかった。名前を呼ばれれば再び目線を交える、そのまま頭を撫でられれば何処よりも安心できて何よりも安らげる心地が降ってきて途端に表情は緩んだ。頭全体を隈なく撫でられて髪の合間に指が通ればその一本一本を愛でられているようで思わず吐息をつく、優しく甘えてもいいと宣言されてしまえば小さく笑みが浮かんで目を閉じて身を委ねた。少しもしないうちにまた喉がゴロゴロとなりはじめる、しかし今はきっちり愛でられているのだから問題ないだろうと心のままでいることにした。時折相手に擦り寄りながらグルグルと絶え間なく幸せの声を溢れさせる、不意にもっと相手を感じたくなってしまえば空いている手を取って抱え込むように持ち指先を口元へと引き寄せた。そして指の一本ずつを愛でるように軽く口付けを落とし、時折唇で啄む。メモリの能力は精神に作用しないはずなのだが猫のように扱われて甘やかされていればその気になってしまって、時折戯れるようにリップ音を小さく出しながら撫でられる心地に浸っていて)
9409:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-26 22:22:35
すっかり猫になっちゃったようだ。…ん? 擽ったいよ、翔太郎
(自分の膝に頭を寄せてゴロゴロ言わせながら擦り寄ってくる相手はとても先程までの探偵とは思えない。文句を付けるように鳴かれるがそれすら愛おしくて絶えず手を動かして相手を甘やかしていた。すっかり気を抜いて体を預ける姿にくすくすと笑みを零しながら自分だけの恋人猫を撫で、頬も軽く指の背で撫でて愛でていると相手のお腹に置いていた手が取られて一瞬動きを止める。抱え込まれた手は相手の口元に運ばれて一本ごとに口付けを受ける。たまに唇で遊ぶようについばまれてると焦れったい愛情表現にまたくすっと笑ってわしゃわしゃと髪を撫でる。ちょっとした仕返しに指先で唇をなぞったりしながらも口元は緩みっぱなしで「翔太郎」とまた名前を呼びながら撫で続けて)
9410:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-26 23:08:36
にゃ、…にゃうん
(相手をより感じたくて、何よりこちらからも胸に溢れる幸せを伝えたくて、手を取れば戯れるように口付けを落としていく。何度も優しい手つきで頭を撫でられて頭の中は相手のことで満たされていく、ふわふわと浮かび上がりそうな幸せに身を委ねながら心のままに口付けていれば相手から笑い声が聞こえてきてそれすらも幸せの一因になればゴロゴロとまた喉を鳴らしていた。そうしていれば頭を少々乱暴に撫でられてしまう、せっかくセットしていた髪が乱れてしまうが相手の前ならば問題ない。髪がボサボサのまま何の締まりもないゆるゆるの顔を見せられるのはこの世で相手だけなのだから。名前を呼ばれればゆっくり目を開けて相手を見上げる、『フィリップ』と名前を呼ぶがその声は高く甘える鳴き声となった。相手と二人きりで愛でられれば幸せは溢れて止まらなくて、腕を抱えたまま軽く上体を起こして顔を近づけるとわざと止まり、じっと期待を込めた目で見つめて)
9411:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-26 23:57:24
喋れなくても案外何を言っているか分かるものだね。
(ゴロゴロと喉を鳴らす相手の頭を少々荒っぽく撫でてみても抵抗の声は上がらずされるがままだ。こうやって素直に甘える姿もカッコつけていない素の部分を見せるのも自分の前だけだろうと思えば優越感に気分は上がる一方だ。撫で続けながら名前を呼ぶと閉じていた目が開いて目が合う。それから高く甘えるような声で鳴かれると不思議と名前を呼ばれたのだと分かってまるでドライバーを使った時に近い感覚に声を弾ませた。他の人が同じ状況になってしまうときっと分からなかっただろうが相手ならば何となく読み取れる。それを相手も知っているのか上体を起こして期待を込めた目がこちらを見つめるとわかりやすいオネダリにまた口角が上がってゆっくりと顔を近づけるとそのまま唇を重ねた。少し長めに触れ合ってから離れると「…当たってた?」と悪戯っぽく問いかけ)
9412:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-27 07:47:13
……、…あぁ。…あ、……条件満たしたみてぇだな
(名前を呼ばれてこちらも猫の声で名前を呼び返してみれば相手の声が弾む、言葉にならなくとも何を言ったのかは正しく伝わったようで相手との特別な繋がりに 胸はこの上ない優越感と幸せで満たされた。顔を近づけ相手を見つめてみればゆっくりと相手からも近づいてきてこちらも目を閉じる、直ぐに望んでいたものが与えられて唇を重ねながら口角があがった。相手とならば言葉さえ超えて通じ合える幸福な事実に胸が華やぐのは止まらない、心が相手から注がれた暖かなもので満たされるのを感じた瞬間にふわりと体が淡く光った。ゆっくりと唇を離してまた見つめ合い悪戯っぽい顔にまた胸を擽られながら返事をする、しかし口から出てきたのはいつも通りの自分の声で自分で驚いて目を瞬かせてしまった。どうやら心許す人に甘えて十分愛でられる、という条件はクリアしたらしい。つまりは相手に存分に愛でられそれをこちらが目一杯享受している証拠でもあって嬉しいような恥ずかしいような、擽ったい気持ちに襲われる。しかし今ようやく言葉を取り戻したのならば早く口にしたいものがあって、再び相手を見つめながら片手を伸ばして後頭部へと添えると「フィリップ、」とこの世界で一番愛しい存在である相手の名前を呼んで今度はこちらからゆっくりと唇を重ねて)
9413:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-27 11:45:24
本当だ。満足して貰えたのなら何よりだ、…ん。
(些細な動きや動作でも相手が何を望んでいるのかはすぐに分かってゆっくりとした動作で唇を重ねる。特別な体温を共有して相手への愛おしさを表していると相手の体が一瞬淡く光った気がする、顔を離して悪戯っぽく尋ねてみると猫の声ではなく相手の声で返答がされてこちらも目を瞬かせた。飼い主に十分に愛でられるという条件が口づけで満たされるのはおとぎ話のようでもあって口元を緩め声を弾ませながら相手の照れくさそうな様子を眺めていた。これで目的は達成したが当然離れる気にはならずにその顔を見つめていると相手の手が後頭部に伸びてくる。そのまま自分の名前を呼ばれるとぐっと胸を掴まれたような気分がした。猫の声をあげる相手だって愛おしかったが相手の声で呼ばれる名前は何物にも代えがたい。顔が近づいてくれば全てを預けるように目を閉じて口づけを受け入れる。さっきよりも長くその感触と体温を確かめるようにキスをすると僅かに離して「やっぱりいつもの君の声の方が好きだな」と微笑んで告げ)
9414:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-27 16:41:32
……俺も。フィリップの名前をちゃんと呼べる方が好きだ
(膝枕で頭を撫でられ名前を呼ばれて、口付けを受ければ瞬く間に能力は解除される、相手と二人きりになれれば直ぐに条件は達成できると思っていたがあまりにもあっさり解除されてしまえば嬉しいが気恥しい。しかし心に溢れる幸せと暖かさは止まない、それは相手も同じようで目線が交わったままであれば名前を呼んで心に動かされるままに口付けた。先程よりも長く相手と感触と体温を共有するキスに雲の上にでもいるような浮遊感を感じながら唇を僅かに離して再び視線を交える、いつも通りがいいと言われればもっと愛しい人の名前を呼びたくなるもので同意しながら一度体を起こした。そして相手の頭と背中に腕を回して包み込んで二人の体をベッドへと横たえる。寝転がりながら向き合うようになれば自らの体温で相手を包み込みながら「フィリップ、もっと頭撫でて欲しい」と強請る。その表情は先程喉を鳴らしていた時と同じように幸せに口元は緩んでじっと相手を見つめていて)
9415:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-27 19:08:29
…直ぐにクリア出来る条件で良かったよ。…ん、了解した
(相手の口付けを長い時間かけて味わって離れるとまた視線を交える。何とも珍しい時間ではあったがやはり相手に呼ばれるならいつもの声で、いつもの呼び方が良い。能力の解除の条件が自分達ならあっさりクリア出来るような類のもので良かったと感想を口にしていると相手が体を起こして背中にも腕を回してくると一緒にベッドに横になる。二人でベッドに沈むと相手の腕に包み込むように抱きしめられて至福の息をつく。触れるだけでこんなに安心するのはこの世で相手だけだろう。軽く寄り添っていると再び頭を撫でられることを望まれて目を細めて了承すると優しくまた手を動かし始める。ゆるゆると優しくゆっくりと、だけど愛情を込めて撫でて大切な存在を噛み締めていれば幸せが募って「今日はこのまま全部を後回しにして寝てしまおうか」と柔らかな声で提案して)
9416:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-27 20:48:28
あぁ、そうするか…もう今日はここから動ける気がしねぇ…
(二人してベッドに沈み込み相手を包み込みながらも頭を撫でられることを望めば相手の目は幸せそうに細くなって釣られてこちらも口角を緩くあげる。相手の頭を抱えるようにしてたっぷりと体温を感じたまま頭に手が添えられてそこが撫られる、優しく柔らかな手つきで髪の上を掌が滑っていけば存分に愛でられる心地に額をコツンと合わせてそれこそ猫が親愛を示すのと同じ仕草で軽く擦り寄った。このまま寝る提案を受ければ直ぐ様同意して頷く、心を許して満たされるまで愛でられてすっかり甘える体勢に入ってしまった今探偵へと戻るのはもはや難しい。全てを後回しにしてもいいほどに相手と密着したここからは離れがたかった。緩みきった顔のまま目を閉じて撫でられる心地に集中する、同時に抱え込んだ相手の頭に近づいて触れるだけのキスをした。相手に愛でられ溢れて止まない幸せをお裾分けするような戯れる短い口付けを何度も繰り返す、時折唇を啄むように悪戯なキスを交えながら幸せな心地に浸っていて)
9417:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-27 23:16:08
同感だ。色んな事は明日の僕達に任せることにしよう。
(二人でベッドに寝転んで求められるままその頭を撫でると相手の口元が幸せそうに緩む。その反応と伝わってくる暖かな体温に心が満たされていけば今日はこのまま寝たいと願望混じりの提案を口にしていた。すると相手からも同感の返事がされ、今日はこのまま二人でいる事に決めてしまう。メモリの被害にあったのだからこれくらいは許されるはずだ。今日やるべきことを放棄するようなことを口にしながら手ぐしで髪を整えたり動かした手で悪戯に耳の形をなぞったりして相手の存在を確かめていると相手の顔が近づいてきてまた唇を重ねる。短く戯れのようなキスを受け止め、こちらからも返しながらも相手を撫でる手は止めない。心地の良い体温と手触り、そしてすっかり馴染んだペアリングの香水がほんのり香ると口元と心は緩んでいく一方で安堵と幸せに目をとろんとさせると軽く擦り寄りながら「好きだよ、翔太郎」と溢れる想いを口にして)
9418:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-28 07:45:48
…へへ、……俺も、フィリップの事が好きだ
(今日は走って警察の案件を解決しついでに窃盗未遂の男まで捕まえた上暫く猫語しか喋れず苦労したのだ、この後の時間くらい相手と過ごして自分の声で相手の名前を呼んでいたい。頭を撫でる手は止まらずに絶え間なく幸せな心地が注がれる、毛流れを整えられれば大切にされているのだという実感にまたふわりと胸は幸福で浮き上がって、悪戯に耳の縁に指が這うと口角を上げながら僅かに身を捩る。ふわふわとした心地のまま拙い口付けを重ねれば相手からも優しいそれが帰ってきて幸せを共有するはずが益々大きく膨らんでしまった。軽く擦り寄る気配がして目を開ければ相手の目は緩んで蕩けていてそんな表情でストレートな好意を伝えられればまた一段と幸せは募る、嬉しさが胸に華やいで止まらなくて照れくさそうに目を泳がせたあと幼い笑みと共に破顔してしまった。相手を包み込む腕でギュッとさらに抱き締めると同じく飾らず心のままの好意を伝える、再び顔を寄せると軽く吸い付くように口付けを送って小さくリップ音を響かせた。唇のあらゆる所へ同じように軽く吸い付き音を響かせるキスを繰り返してそこを心のままに愛でていて)
9419:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-28 11:14:51
ならお揃いだね? …どんな姿になっても君が好きだよ、
(相手を愛でる手は止まることなくゆるゆると頭を撫でながら軽い口づけを交わす。悪戯に耳の縁をなぞるとくすぐったそうに身を捩っていてまた温かい気持ちが募った。ふわりと浮ついた思考のまま相手に擦り寄って好意の言葉を口にすると相手は照れ臭そうに目を泳がせてから自分にしか見せない幼い笑みを浮かべてまたぎゅっと腕の力が強まった。全身を相手に包み込まれてその香りと熱に包まれると気と体は緩んで同じ好意の言葉が返ってくると緩く微笑んでお揃いだと口にした。小さなリップ音交じりのキスが何度も落とされるとくすぐったそうに笑って軽く相手を抱き寄せながら受け入れていた。沢山相手から愛情表現を受け取るとますます目も思考も溶けていき何があってもこの気持ちは変わらないのだと語るとこちらからもキスのお返しをした。温かな幸せに包まれていれば騒動に巻き込まれ全力ダッシュした分疲労が顔を出す。目を閉じて相手に擦り寄り「…しょうたろう」と名前を呼んで)
9420:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-28 12:28:17
そうだな、……こんな姿でいられるのもフィリップの前だけだ
(まるで子供同士の会話のように好きであるのがお揃いだと言われると擽ったい気持ちにまた緩んだ笑みを浮かべる、いつもならハードボイルドだなんだ言うところだが二人きりの空間で相手に存分に甘え甘やかされているこの状況では話は別だ。心のままに相手を愛でていればまた口付けが降ってきて全てを受け入れられる言葉を聞けばまた胸は幸せで満たされて軽く擦り寄る、こうやって全てを投げ出して身を委ねて心のままにいられるのは相手の前だけだ。包み込んでいた相手がこちらへ擦り寄る気配がする、眠気が顔を出したのか蕩けかけていた瞼はさらに下がって完全に閉じてしまった。覚束無い声で名前を呼ばれればこちらも相手の眠気にあてられてゆっくりと目を閉じる、何よりも愛おしい存在を大切に抱き締めながら緩慢な動きで唇を重ね、暫くしてからまたゆっくり離れると「おやすみフィリップ」と呟いてそのまま意識を眠りへと沈めていって)
(/お世話になっております!探偵が猫語しか喋れなくなる騒がしいお話でしたが、言葉を喋れなくとも意図を汲み取ってくれる検索くんがいて、二人の以心伝心ぶりにほっこりするお話でもありました。猫の鳴き声だけでいろいろ喋ろうとする探偵を動かすのも大変楽しく好き勝手して楽しませていただきました。その後二人になってからもふんわりと甘い時間で存分に甘やかしてもらって幸せ溢れる時間となりました。今回もありがとうございました!
次のお話ですがいかがしましょう?より甘いお話かどシリアスなお話か、どっちかに振り切ってしまってもいいかなとかも考えていますが、検索様はいかがでしょうか?)
9421:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-28 14:29:00
…ん、…おやすみ、
(ふわふわとした温かな幸せに浸っていれば眠気が顔を出して何よりも大切な存在へと擦り寄る。自分の前だけ何も隠すことのない素の表情が見せられるのだと告げられると口元も緩み切って拙い口調で相手の名前を呼んだ。このまま幸せな時間を噛みしめたい気持ちとこの穏やかな微睡みに身を預けたい気持ちが重なって段々と後者へと傾いていけば自然と目を閉じて体からも力を抜いていった。また相手から抱きしめられると口元が緩んでそこにまた唇が重なる。ただ触れ合うだけなのに十分に満たされていき、ぎゅっと相手を抱き寄せた。離れる頃には眠気が頭を支配していて大好きな相手の声で名前と最後の挨拶が告げられると甘い微睡みの中、眠りの挨拶を呟いてから二人で夢の世界に堕ちていき。)
(こちらこそお世話になっております。今度は猫語になってしまう話ですが限られた鳴き声でも探偵君の表情が良く伝わってきてとてもとても可愛らしい時間でした。つい鳴いてしまって恥ずかしがってしまう所も表情豊かに怒ったり威嚇したりと変わらず表情豊かな探偵君とある程度理解できる検索の以心伝心さが描写できる部分がたくさんあってとても楽しかったです。つい猫っぽくなってしまう探偵君も可愛らしく賑やかながらも楽しいお話でした、今回もありがとうございました!
次のお話ですが前回あがっていたストーカーの話はいかがでしょうか。二人の関係に焦点を当てた話にも出来そうですし、せっかくなら刺されてしまう話とひっつけてちょっとした長編にしてしまっても面白いかなとも思っております。妄想的な一目惚れや逆恨みなど色々なパターンがあると思うのですがやってみたい展開や要素はございますか?)
9422:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-28 15:07:50
(/一旦こちらだけで失礼します。それではストーカーな話にいたしましょう!刺される所までくっつけで是非シリアスなお話にさせていただければと思います。ストーカーとなりますと普段出歩いている探偵が最近あとをつけられていて、という方が自然でしょうか?そのまま探偵に惚れていて行動がエスカレートしていくのもいいですし、犯人は検索くんを手に入れたくて探偵を排除するために動く、あるいは検索くん宛に何かしら仕掛けてくる、みたいなのもいいかなと思います。最終的に刺される時は相手を庇って、みたいな感じがいいかなーとぼんやり考えたりしていますが、検索様の想定されている展開などなどはありますか?)
9423:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-28 17:31:38
(/かなり悩む所なのですが庇って刺される部分のは検索がやりたいと思いましたので探偵君に厄介なストーカーがついていて、熱心なアピールしてきたり検索にちょっとした嫌がらせをしてくる…みたいな流れはいかがでしょうか。初めは探偵君も街の人だからとか元依頼人だからと温和に優しく接すると思うのでそれでますますエスカレートしていき、流石に危ない状況になってからは付きっきりで行動する…みたいなのも面白そうです。最終的に自分の気持ちに応じてくれないのに痺れを切らして探偵君を刺しに行く→検索が庇うみたいな事が発生という展開はどうかなと考えております。嫌がらせで不和を誘ってくるとか何処かズレたプレゼントが送られるとか色々面白そうなことが起こせそうですが探偵様の取り入れたい展開や流れはございますか?)
9424:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-28 18:46:59
ただいま。……
(相手と目一杯の幸せを共有しながら眠りに落ちた翌日、目を覚ました後も幸せの余韻を引き摺って互いに擦り寄ってから何とか体を起こし、そこからは後回しにしたものを片付けていく時間となった。事務所に移動すればジンさんから連絡があってあの傍迷惑な装置を全て回収したと報告があった、どうやら捕まえた男が全て吐いたらしい。残念ながら男はただの運び屋で組織に繋がる情報はなかったが街から混乱が取り除かれたのならば良いだろう。そんな日から一週間ほど、パトロールから戻ってくると帰宅の挨拶をするがその声は何処か上の空だった。いつも通りハットを定位置の金具へと掛ける、そのままキッチンへ向かうとストックされていたアイスコーヒーをコップへと注いで一口飲むと帰宅したての体を冷やした。帰宅してからずっと浮かない顔をしたままで体に染み渡るよあなコーヒーを飲んでも違和感は拭えなくて何かを考え込むようにコップの中をじっと眺めていて)
(/こちらも前回大怪我したのが探偵だったので検索くんが刺されてしまうのがいいかなと思っておりましたので今回は検索くんが刺される流れで行きましょう。また流れ考えていただきありがとうございます!こちらも大まかに考えていたのは同じでして、この街の人なら邪険に出来なくて穏便に事を済まそうとする探偵に対して過剰に干渉してくるのに危機感を覚えた検索くんと一時険悪になる、とか出来ればと思います!検索くんが付き添うようになってからあいつがいるから探偵を手に入れられない!と段々と検索くんに嫌がらせが増えてしまったり、周囲を固めるために変な噂を流されたり嘘を吹聴されて批判の的になったりとか追い詰められていく感じができればいいかなと。それではひとまずそれっぽく始めておきます。長編予定ですしいつにも増して好きな展開盛り込んでいきましょう…!/こちらなにもなければ蹴りで大丈夫です!)
9425:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-28 19:16:07
おかえり。…?…何かあったのかい?
(幸せを共有して一緒に眠った日から一週間ほど。無事にあのメモリは全て回収されたようで街の混乱はひとまず落ち着いた。開発者や組織に関わる情報は得ることは出来なかったが引き続き警察の方では警戒と調査を続けてくれるらしい。平和を取り戻した事務所でいつものように本を読んでいると聞きなれた足音が近付いてきて思った通り相手が扉を開いて中に入ってくる。いつも通り返事をするもその声は普段よりも軽く、芯がなければ思わず本から顔を上げる。相手はハットを掛けるとアイスコーヒーをコップに注いで一口飲むもそれから浮かない顔でコップの中を見つめていて妙な違和感に立ち上がって相手に近付く。直ぐにこちらに要件を話しかけてこない辺り事件があった訳では無さそうだが上の空な相手にパトロールで何かあったのかと問いかけて)
9426:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-28 19:50:04
…、……あーいや、…怒らないで聞けよ?ちょっと前に指輪を無くしたって依頼してきた梓さんっていただろ?その人と、その……最近よく会うんだよな
(自分の思い過ごしか、それとも偶然ではないのか答えの出ない思考をグルグルと回していると相手が近づいてきたのにも気が付かず声を掛けられてようやく顔をあげる、どうやら顔に出てしまっていたらしい。取るに足らないことではあるがどうにも胸に引っ掛かりがあって相手の方を迷うように見る、だがこういうのは言葉にして整理した方がいいだろうと決めると内容が内容だけに一言前置きをしてから説明を始めた。奮発して買った大切な指輪を無くしてしまったと涙を目に浮かべて彼女が駆け込んできたのが少し前、いつも通りクールでハードボイルドな探偵らしく対応をし話を聞いてから探し回った結果カラスの巣から指輪を取り戻した案件があった。あの時彼女はとても喜んでくれて照れくさいのを誤魔化しながら対応していれば相手に睨まれたのを覚えている。きっとデレデレしているように見えたのだろう。そんな彼女だがそれで縁は終わらなかった。パトロールの休憩に自販機を利用しようとした時に再会し『運命ですかね』なんて軽く談笑したまでは良かったがそれから彼女と出くわす回数が増えたのだ。そして出くわす頻度は増えていき今日で三日連続、流石に運命だと冗談めかして言う場合ではなくなってきて「偶然って言う頻度じゃねぇとは思うんだけどよ…ここら辺に越して来たのか?」と頭を悩ませていて)
9427:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-28 21:03:16
…ああ、いたね。…君のパトロールの順路とか時間は一定ではないのだろう? なら君を目的にしてる可能性が高い。
(相手に近付いて声をかけるとようやくこちらの存在に気付いたようでやはり何か考えているようだ。その内容について聞くと悩んだ様子から妙な前置きがされた後その内容が説明される。話に出てきたのは以前相手が指輪を取り戻した女性の依頼人の名前だ、妙に感動して相手に何度も感謝を伝えていたのを記憶している。その様子を思い出して少しむっとなるが前置きをされていればそれを飲み込んで頷いておいた。そして相手が彼女とよく会うと聞けば眉を顰める。固定されている時間と場所、例えばいつも同じ出勤時間に特定の場所で鉢合わせるなら行動パターンが一緒なのだろうと理解ができる。だが相手のパトロールは毎日同じ場所を通る訳でなく困っている人を助けたり街の人との雑談が伸びたりしてかなりルートにバラツキがある。それなのに良く出会うなんて偶然とは考えにくい。そうなれば考えられる可能性は1つでじっと相手を見つめながらその可能性を指摘した。以前喫茶店にデートの誘いをかけた彼女といい何かと好意を寄せられがちな相手に恋人としては複雑な気持ちを抱いてしまえは「また好かれてきたのかい?」とつい口にしてしまって)
9428:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-28 23:13:53
俺が目的…でも一定じゃねぇからこそ不思議なんだよな。俺が何処に行くかなんて彼女は分かんねぇはずなのになんでしょっちゅう……な、ンなわ、け…
(近頃薄らと感じていた違和感、梓さんと運命以上に巡り会うことを相手に伝えれば一瞬その顔は不満気なものになる、やはり聞いていて面白い話ではないのだろう。だが今の問題はそこではなくて出会う頻度だ。相手の言うようにこちらのパトロールのルートはその日その時によってどんどん変わっていくものでこの日に何処へ行くと決まっているものではない、噂や情報に寄って都度変えているのが現状だ。例え近所に住んでいたって普通ならばこんな頻繁に会うはずはない、相手の言い分通りこちらに会うのが目的ならば頻度の面は納得できるがどうやってこちらと同じ場所に現れているのか分からない。そもそも自分自身が目的とはどういう事かと問う前に相手から暫く見つめられ不満やら不安やらが混じった声で問われると言葉に詰まってしまう、つまりは彼女が自分に好意を抱いているか、という質問だ。反射的に否定しようとするが彼女の印象的な言葉が耳に残っていて語気が萎んでいく、相手を伺うようにみながら「…彼女に会う度に『やっぱり運命ですね!』って言われるんだが、これは…好意を抱かれてるのに入っちまうよな?」と恐る恐る聞いて)
9429:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-28 23:56:19
……、…間違いなく入っていると思うよ。 僕の女装に惹かれていた彼も似たような事を言っていたし。
(頻度から見るに相手を探して接近してるのは間違いないだろうが相手の言う通り的確に出会うのは何か策が無ければ難しいだろう。待ち伏せしているのかそれとも何処かで監視をしているのか、どちらにしても不気味で恋人として見逃せるものでは無い。この前の彼女はストレートに相手を誘っていたが今の所会って話をするくらいだ、じわじわと近づいてきているような気配に深く考え込んでしまいながらも今の状況を口にすると相手はそれを否定しようとする。だが思い当たる節があるようでますます相手をじっと見つめていれば【運命】というワードが出てきてますます眉を寄せる。久々に再会した時ならともかく何度も言うのは間違いなく相手を意識してアピールしている証拠だ。以前自分の女装姿に惚れてメモリを使って結婚式まであげようとした男も同じ単語を使っていたのを思い出すと苦い表情を浮かベながら呟いた。多く見る相手に好意を持つ人間とは違う気配を感じると「…夕方のパトロール、僕も一緒に行って良いかい?」と問いかけて)
9430:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-29 07:53:29
っ、いたなそんな奴……駄目だ
(彼女に会う度にまるで刷り込まれるように、あるいは洗脳されるように告げられる【運命】という言葉、あれだけ言われれば記憶から切り離す事も出来なくてそれが好意の範疇か聞いてみると間違いないという言葉が返ってきて軽く息を吐く。どうやら彼女に言い寄られているらしい。例として出されたメモリを使ってまで相手と結婚しようとしていた男の存在を思い出せば苦々しい顔をする、確かにあの男も一方的に運命だからと言って相手を無理やり操っていた。頻繁に会っているだけと言えばそうなのだが異様な確率で会い続けていれば気にもなってしまう。どうしたものかと思っていた矢先、相手からパトロールの同行を申し出られると間髪入れずに断る返事をしていた。自分でもその勢いに驚いてしまって直ぐに「悪い」と謝罪を入れる。パトロール中に気になる事は彼女の存在が異彩を放っているがもう1つある、それは歩いている時に感じる視線だ。頬をかきながら「実は彼女の事とは別に最近歩いてると誰かに見られてる気がすんだよ。別に敵意はねぇし近づいてくることもねぇから無視してんだ。あんまり良い状況じゃねぇし、お前はここにいた方が安全だ」と説明し改めて同行を断ろうとして)
9431:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-29 11:30:07
え、……なら尚更ついて行くよ。監視されているのは事実なのだろう? 君が不在であることを確認してからここに押し掛けてくる可能性だってあるし共に行動した方が安全だ
(パトロールの同行を申し出ると即座に却下されて思わず声を上げる。相手自身も驚いたのか謝罪が入るも更に反対する理由が述べられると目を見開いた。職業柄他人から感謝も恨みも向けられやすいがずっと見られているなんて明らかに異常だ。相手は敵意が無いから構わないと話しているが寧ろそちらの方がよっぽど気味が悪い。偶然を装って近づく彼女の件といいやはり放置は出来ずに首を振ってやはり着いていくと意思表示をする。こういう時、幾ら相手が心配だからと言っても相棒は大丈夫と言い張って許可してくれない。だがそういう時の対応も心得ていてあくまで冷静に意見を述べるように相手が不在の時にこの事務所に襲撃してくる可能性を提示して単独行動は危険という話に持っていく。二人いればその監視の目の正体を探れるかもしれないし、個人的には彼女のアピールも気になる。無意識に少し強めの口調で共に行動する安全性を主張しながら有無を言わせない視線を送って)
9432:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-29 12:30:50
、だから……確かにお前の言うことも一理ある、か。分かった、なら明日から暫くは一緒に行動するか。ただし、危なくなったら事務所戻ってガレージに避難させるからな
(パトロール中に感じる嫌な気配、だが敵意とは少し違うその質感に危機感はなかったが不気味であり煩わしくもあった。そんな小さなストレスが断る際の返事に乗ってしまったのかもしれない。改めて理由を告げるが今度は相手から断られてしまった。再度相手を説得しようとするもその前に先手を打たれてしまって言葉が引っ込む、それにこちらを監視している目的が相手だった場合には確かに厄介だ。組織が雇うようなプロの人間ならこうも簡単に気取られることはないだろうが前回の花嫁騒動の時のような奴が相手を狙っている可能性だってある。こちらを監視する視線に相手まで巻き込みたくないのだが様々な可能性を考えれば一緒に行動するのがベストだろう。それにこちらをじっと見つめる目を見るに何を言おうとテコでも動きそうにない。渋々了承するも万が一の時の約束は決めておく、ガレージであれば誰かがやってきても気づかれることは無く万が一はリ.ボ.ル.ギ.ャ.リ,ーが使えるが相手を幽閉するようなことはしたくないのも本心だ。明日からの方針を決めた後は特に依頼人も来ず事務所を閉めて帰路につく、家へ行く間、そして翌朝事務所へ来る際も気配は感じられなくて今やなんの憂いも無く街を歩けるのはこの時間帯しかない。じわりと精神的疲労を感じながら朝の用事を済ませいつも通りの時間を過ごせばパトロールの時間が近づいてきて)
9433:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-29 14:09:12
じゃあ行こうか、翔太郎。
(彼女の存在と妙な視線、その二つが相手に向けられているのならばここは引くことが出来ずにある意味自分を盾にして説得を試みる。その可能性を考えて、あるいは自分が意見を変えるつもりがないのを悟ってか渋々了承されるとその条件に対しても「分かっているよ」と返答しておいた。その日は妙な心地を覚えながらも依頼人が来ることなく事務所を締めていつも通りの一日を終えた。朝も出勤するが何処となく相手が周りに視線を向けているのが分かれば早く解決させなくてはと心の内で決意をしていた。朝の書類整理などを終えるとパトロールの時間が近づいてくる。所長に今日は自分もついていく旨を伝え準備をする相手にも声を掛け、事務所を飛び出した。今日見て回るという相手のルートに従い歩き始めるが五分程したところで妙な気配を感じる。辺りを見回る振りをして振り返ってみても通行人が街を歩いているだけで怪しい人物は今のところいない。さりげなく相手に近づくと「…これが君の言っている視線かい?」と小声で問いかけて)
9434:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-29 18:29:44
…、…あぁ。直ぐ気づけるんだが何もしてこねぇから落ち着かねぇんだよな…
(所長に事務所のことを任せて二人で約束通り事務所を出る、すると五分もしないうちにこちらを注視する気配を感じて軽く息を吐いた。直ぐに気配に気づくのに隠れるのは上手いのか未だ尻尾は掴めていない、相手との距離が詰まって問いかけられると口だけを動かして返事をする。誰かに見られている悪寒はあるのにそれ以上がない、この纏わり着くような気配が続くだけ、ただし事務所に帰るまでずっとだ。そのまま気づかないフリをして高校の方へ歩いていくが相変わらず気配は感じたままで離れる気配はない。「前に全力で走って振り切ろうとしたこともあったんだが全然気配が消えねぇんだ」と以前の話をしながら角を曲がろうとしたところで人影が飛び出してきてぶつかってしまう、自分より背の低い人影はぶつかった反動で転びそうになっていて慌ててその体を支える。何とか地面に転がるのは避けられたようで「大丈夫ですか?」と声をかけると『翔太郎?』とある意味聞きなれた声が聞こえて目を瞬かせる、そこには今日で偶然出会うのが四日目になる梓さんがいた。予感はあったもののまた出会ってしまったことに驚いていると彼女は相手のことなどまるで眼中に無い様子で一心にこちらを見つめ支えられたまま『わぁすごい!会えたら良いなって思ってたけどほんとに会えるなんて!今日でもう何日目かな?ほんと私達運命だね!』と弾んだ声で言われて、昨夜の相手との会話を思い出すと苦笑いするしかなくて)
9435:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-29 19:45:38
へぇ…、……! …こんにちは。
(先程からまとわりつくような妙な視線を感じて相手に話しかけると言葉だけで肯定の答えが返される。更に相手が全力で走っても振り切れなかったと聞けばますます不可解で何が原因なのかと考えを巡らせていた。相手が進むのにしたがって角を曲がると相手が何かにぶつかる。咄嗟に相手がその人を支えるが聞いたことのある声で馴れ馴れしく相手を呼んでいて、顔を向けると例の彼女がそこに居た。思わぬ出会いに固まっていると彼女は嬉しそうな笑みを浮かべながら相手を見つめ弾んだ声でまた【運命】だと語り出す。こちらのことは眼中になく、体勢を戻すつもりもないようであれば彼女が相手を狙っているのだと確信づいた。嫉妬の波を一息ついて飲み込み、彼女に話しかけるとようやく彼女はこちらを向く。自分を認識した瞬間、顔が歪んだように見えたが直ぐに相手の方を見て『共有はフィリップさんと一緒なんだね!』と話しかけている。正に相手しか見えてないという態度に僅かに眉を寄せるとつい牽制するような言い方で「最近色々と物騒だから暫くは一緒にパトロールすることにしたんだ」と告げ)
9436:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-29 20:57:16
俺一人じゃ手が回らねぇかもしれねぇから今日は相棒と一緒なんだ
(連日顔を合わせていればもしかしたら今日も、と思ってはいたが実際に出会って見れば胸に募るのは運命だと浮かれる心ではなく違和感だ。無邪気に喜んでいる姿は可愛らしい女性のそれだが相手に話しかけられそちらに顔を向けた彼女からは一瞬刺々しい雰囲気が溢れ出た気がする。対して相手も何処か威圧するような口調で彼女へと話しかけてる、まるで物騒なのは彼女自身だと告げているようだ。ひとまずは穏便な返事をしておこうとそれらしいことを言っていると彼女は少しだけ鼻を動かして相手を見たまま目を見開く、そして一瞬スっと全ての表情が彼女から抜け出してその顔が能面のように見えた。呆気に取られていたが彼女は再びこちらを向いて『えーほんと?翔太郎ならひとりでなんでも出来ちゃうのに』と嬉しいことは言われるのだが胸に漂う違和感は消えなかった。いい加減体勢を戻したいのだが彼女は一向に自立する気配を見せなくて支えたままの近い姿勢で動けないでいた。そろそろ体を起こして貰おうとした矢先彼女はそのままの姿勢でバッグを漁り始める、そして『今度ウ.ィ.ン.ド.ス.ケ.ー,ルで指輪を買おうと思うの。翔太郎詳しそうだしオススメ教えて欲しいな。ほら、指はこれくらい』とバッグから手を出して小指をこちらへと見せてきた。自分が指輪をつけているのと同じ指、その意味を考えている最中にさらに彼女の手が近づいて耳元でシュッと何かの音がした。驚いている間に反対側の耳元でも同じ音がする、直後体の周囲には酔いそうなほど甘ったるいローズの香りが漂い始めて『これはお礼の先払い。二人一緒のお揃いの香水って良いよね』と言われてようやく何をされたのか理解する。どうやらいつもの香水がかき消されるくらいに彼女の香水を振りかけられてしまったらしく困惑の笑みを浮かべていると彼女は何処か勝ち誇った笑みを浮かべていて)
9437:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-29 21:33:13
…ッ、! …確かに素敵な香りだとは思うけど翔太郎には似合わないよ。 それに、これからの予定もお揃いも間に合ってるから。
(あくまで穏便に対応しようとするもずっと支えられたままの彼女を見るとつい気持ちが乱れて牽制するような物言いをする。相手もそれに乗ってくれていると急に何かに気付いたように表情を真っ白にしてからすぐまた笑みを浮かべながら相手に話し掛ける。いい加減離れてもらおうと思った最中、相手はバッグを漁りながら指輪の話をする。まるで相手と同じ位置のお揃いを揃えようとしている言動に大きく瞳を揺らした。外堀から埋めていこうとするような行動に心が落ち着かずに手を握りしめているとシュッと場違いな音が響いた。直後女性モノの甘ったるい香りが漂って、その元が相手の耳元と彼女の手元のボトルだと気づけば怒りが一気に湧き上がって相手の腕を強く引く。支えていた分彼女も起き上がればもう支えは要らないはずでその間に割り込むと感情を押し殺した故の低い声で感想を告げる。きっと彼女はさっきの接近で自分達の香水に気付いたのだろう、ならば遠慮は要らないかと鋭く冷たい目と言い方で更に威圧をかけるよ。「もう良いよね、行くよ翔太郎」と一方的に話を切り上げて腕を引きその場を立ち去ろうとして)
9438:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-29 22:18:25
っ、…あー、じゃあな
(あの日、二人で並んだ時により特別になるよう選んだ特別な香り、それが今や彼女の香水一色に塗りつぶされてしまって少なからず動揺していた。彼女は自分達がペアリングの香水をつけているのに気がついてこちらに香水を振りかけたのだろうか、有無を言わさず無理やりお揃いになったことに、そして連日出会ってしまう彼女が運命というこの出会いに、違和感と僅かばかりの嫌悪感を抱いてしまう。こちらが動けない間に相手は無理やり腕を引いて体勢が崩れた直後相手の背中が視界に入る、どうやら彼女は倒れずに済んだらしく一安心した。だがこちらに背中を向けた相手は敵意を隠さずに彼女を拒絶する言葉を告げる、その間彼女は何を言われているのか分からないといったキョトンとした顔をして『えぇ?私は似合うと思うよ?私とお揃いだし』と悪気のない声で言うがそれさえも相手の更なる追撃に遮られた。相手は腕を引き無理やりこの場から離れようとする、無難な挨拶をするが彼女はこちらに近づき手の甲から小指にかけてするりと撫でて『またね!』と次を思わせる言葉をかけていた。去っていく二人の背後で彼女が舌打ちをしたのは知る由もない。十分距離が空いたところを見計らうと隣へと並んで「フィリップ、気持ちは分かるがさっきのはやりすぎだ」と窘めるように声をかけて)
9439:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-29 22:57:56
…っ、……あれだけされたのに彼女を庇うのかい?
(強引に彼女から相手を引き離してその場を後にする。何が何だか分からないという反応をするがわざわざ香水を吹きかけた事といい全て計算づくとしか思えない。腕を引いて立ち去るも更に彼女が相手に近付いて手の甲を撫でるのをみればまた感情が大きく荒れてしまって相手を掴む手に力が籠った。それから早足で少しでも距離を取るように歩いた所で相手がいつも通り隣に並ぶ。だが初めに出たのはこちらを窘めるような言葉で同時に彼女の甘ったるい香水が漂ってくれば感情のまま相手を睨み付けて思ったよりも低い声が出た。だがこれでは八つ当たりだと思い直せば一呼吸置いてから視線を逸らし「…すまない、少し取り乱した」と謝罪を挟む。彼女が相手に好意を抱いている事もそれが暴走していることも明らかだ。だが相手が先程も終始穏便な対応をしている事がそれを助長しているのではないかと考えが及ぶと「はっきり彼女にその気は無いって伝えたらどうだい?」と半分私情込の提案をして)
9440:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-29 23:48:59
少なくとも悪気はねぇし……そう、だな。このままじゃ前以上にこじれちまうしな
(かなり強引に彼女から離れることは出来たものの最後に小指を撫でられた感触が忘れられなくて何とも後味の悪い時間だ。彼女の行動は目に余る部分はあるが怪我させてしまうような行為は控えるべきなのと少々感情的になりすぎている相手を引き止めるためにも窘めるような言い方をする、すると相手から睨まれながら怒りの混じった返事がされて一瞬たじろいでしまった。直ぐに謝罪されると何処か言い訳のような事を口にする。彼女にそれとない違和感を感じるがそれは邪悪な感情から来るものではなくて好意であるのには間違いない、なんの理由もなく拒絶して彼女を泣かせるのは避けたかった。だが相手からすれば彼女から言い寄られているこちらの姿をみたわけで当然良い気分ではないだろう、その気は無いことを伝えるのを提案されれば彼女を少なからず傷つける選択に一瞬迷いはするものの、自分の答えは決して変わらないのだから誠実であるべきだろうと同意するように小さく頷く。以前依頼人に言い寄られた時には好意に気付かず相手には心労を掛けたわけで、今梓さんがこちらに好意を向けているのが明確ならば断りをいれるのが筋だ。相手の方を向けば「明日、…じゃなくて今度会った時に俺からきっちり伝える」と無意識に明日も彼女に会う予感がしていることに辟易としながらも約束を口にし)
9441:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-30 00:41:46
…ああ、そうしてくれ。
(感情的に責め立て一旦落ち着こうとするも相手は彼女を庇うような言い訳を口にする。自分達の関係は限られた人にしか明かしていない。だから彼女が相手に好意を寄せるのは別に悪い事ではないのだがあの時の歪んだ顔が勝ち誇ったような顔が浮かんで感情が落ち着かないでいた。彼女にハッキリと断りを入れる提案をすれば相手は一瞬迷いを見せる、それが他人を無闇に傷つけたくない相手の優しさだと知っていてもモヤモヤしてしまって頷いたのを見てもそれは晴れなかった。最早規定事項のように明日というワードが出てくると瞳を揺らすも小さく息を吐いてから言葉を返しておいた。それからパトロールを再開するも近付くと彼女のつけた香水が漂ってきて、感情が荒れるようになると無意識にいつもより距離を取って歩くようになる。その間も視線を感じていたが大体を見回り事務所に戻ろうとしたタイミングでその気配が消えた。目的を達成したのかと考えながら帰路を進み事務所に戻るとほかの依頼で出ていた所長が先に帰ってきて何やら作業をしていた。「ただいま」と呟きながらそこに近付くと郵便物の整理をしていたようで相手の姿を見るとその中からパステルカラーの手紙を手に取り「翔太郎君宛の手紙来てたよ」と差し出していて)
9442:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-30 08:56:48
おぅ、この感じだと依頼ってわけじゃなさそうだな
(彼女にはっきりと断りを入れる時のことを思えば気が重いが彼女に期待だけ持たせるのも失礼で、何より相手に不誠実だ。相手の返事からは不満が消えなくてその後街を歩く際にも物理的にも精神的にも距離を感じる、その間ずっと彼女から付けられた濃いローズの香りが纏わりついていてずっと彼女が傍にいるようだった。空気を変えられないまま事務所に帰ってきていつも通りハットをしまった所で所長から話しかけられる、どうやら郵便を仕分けてくれていたらしい。変な空気を変えるべく意識して明るい声を出しながら手紙を受け取る、表には自分の名前が書いてあるだけで住所は書いておらずどうやら直接郵便受けに手紙を入れたようだ。差出人の名前も見当たらず不思議に思いながら手紙の封を開ける、中身を覗き込んだところで光るものが見えて取り出したところで思わず「え、」と声が漏れてしまった。手紙の中に入っていたのはウ.ィ,ン,ド.ス,ケ.ー,ルの新作の指輪だ、しかも一番の高級ラインでこんな風に裸のまま封筒の中に入れていい代物ではない。「すげぇ高級品じゃねぇかと」驚きながらも手紙の方を読んでみれば中身は依頼解決のお礼らしいが相変わらず差出人の名前はない。しかし読み進めた最後に『同封の指輪はぜひ小指に付けてください』という文字をみれば息を飲む、その瞬間に彼女の言葉と撫でられた感触を思い出した。つまりこれは彼女からの手紙なのだろうか、しかし散々礼は言われたし彼女だと特定できる要素はなくただ困惑して指輪を見つめるしか出来なくて)
9443:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-30 10:18:16
……、今日は事務所に寝泊まりした方が良いんじゃないのかい。
(事務所に帰ってくると所長が相手に手紙を手渡す。それにさえ心が波打って一度気持ちをリセットしようとグラスにアイスコーヒーを注いでいると相手が声を上げて思わずそちらを見てしまう。そこには指輪が入っていていつの日か相手がウ.ィ,ン,ド.ス,ケ.ー,ルの新作をチェックした時に乗っていたものと同じであれば息が詰まった。確かその値段は高級品に分類されるものでふと先程の彼女との会話を思い出した。相手の驚く声が喜んでいるようにも思えて牛乳で割ろうとしていた手を止め、アイスコーヒーのまま一気に飲み干した。恐らく、というか間違いなくあの手紙の主は彼女だ。更に確信は無いがずっと感じていた視線も彼女の可能性が高い。口内と胸中に広がる苦味を感じながら今日は家に帰らずにここで過ごした方が良いのではないかと相手の方を見ずに口にして)
9444:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-30 14:13:04
……そうかもな。これでほんとに全てが偶然なら彼女が言う運命ってのかもしれねぇが……
(手紙の内容は差出人の名前は無いがごく当たり障りのない感謝の手紙だ、しかしその中で指輪を小指にはめて欲しいという文言だけが嫌に浮き上がって見える。未だローズの香りは体に付きまとっていてじっとりと纏わりつくようだ、無意識のうちにため息をつく。そこで相手にここで寝泊まりするよう言われると少し間をおいた後に同意しながらそっぽを向いている相手に先程の手紙を差し出す、この手紙の内容も気に入らないだろうが現状は把握して貰った方がいい。ひとつひとつを取れば何の変哲もない事柄、しかしその頻度は増えて少しづつ追い込まれているような感覚に息が詰まりそうだ。今は家と事務所の往復の間に彼女に会ったこともなく監視の視線を感じたこともないのだがこうも不穏なことが続いた以上いつその平穏が崩れるかは分からない。何より自分の中で彼女に二人の家を知られたくないという想いが膨らんでいた。その後はいつも通り事務仕事や依頼の相談などを受けて時間を過ごし事務所を閉める時間になって、アキコは『なんかあったらこのスーパー名探偵アキコ様に言いなさいよ!』とわざとふざけたことを言って帰るのを追い返すようにしながらも内心感謝して見送る。シャワーを浴びてようやく彼女の香水が体から離れればまた無意識にため息をついて机の上に置きっぱなしになっている指輪をチラリと見て)
9445:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-30 15:05:06
………、翔太郎。
(事態が収まるまではこの事務所で過ごした方が良いと告げると同意の答えが返されながら手紙が差し出される。この指輪を小指につけて欲しいという文面を見ればまた視線が揺れ、彼女から差し出された物だろうと確信を深めていた。その後は普段通り仕事をこなしていたがずっと彼女の言動が脳裏を過ぎってホワイトボードの前で固まったり書類の記入を間違えたりと凡ミスが続いた。所長も何かを察したのか定期的に甘いものを持ってきてくれたり帰り際に**混じりの声がけをしてくれて少し気を抜くことが出来た。だがまた二人になれば先程の微妙な空気が続いていて相手に先に風呂に入るように促す。少しして相手が風呂から上がってくると自分も入れ替わりで入ってこようとしたがその目がテーブルに置かれたままの指輪に向いていればつい名前を呼んでしまう。そのまま近付いて視線を遮るように目の前に立つと時の方に意識を向けさせようとギュッと緩く抱きついて)
9446:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-30 15:39:10
ん?…、……フィリップ……心配すんな、俺の運命の相手がいるならお前だろ
(テーブルの上に置かれた値段だけは高い指輪に目を奪われる、きちんとはめてはいないが手に持った感触で言えば小指にぴったりのサイズだ。人に好意を持って貰えるのは悪いことではないのだろうがそれがここまで体に絡みつくような粘着さを持っていると息が詰まってしまう。何故彼女がこうも連日【偶然】出会ってしまうのか冷静に考えなければならないのに彼女が度々口にする【運命】という言葉が思考を邪魔して上手く考えがまとまらなかった。そうやって考える間も食い入るように指輪を見つめてしまったようで名前を呼ばれるとようやく意識を手元に戻して顔を上げる、すると視界には相手が入り込んできてそのまま抱きついてくるのを受け止めた。こちらの名前を呼ぶ声には不安が入り交じっていてこちらからも腕を回して抱き締めると落ち着かせるように相手の背中をポンポンと優しく叩く。しかしそれ以上に自分の中で張り詰めたものが相手の体温によって解かれてゆっくりと息を吐き出していた。どちらにせよ明日彼女にキッパリと断りを入れれば終わる話だ、出来ればそのまま監視の目もなくなることを願いつつ「明日ちゃんとケリ付ける、安心しろ」と落ち着かせるように声をかけて)
9447:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-30 16:18:23
…ああ、君が揺らがないのもちゃんと知ってる。……だけど、彼女のあの様子だとキッパリ諦めてくれるだろうか…
(相手の意識と視線がずっとあの指輪に注がれるのが見ていられなくてギュッとその体に抱きついた。こちらの不安などお見通しだったようで腕が回されつ抱きしめられる。たしかに伝わってくる体温といつもの匂い、撫でられる背中の感覚にやっと張り詰めていた糸が解けていくような気配があった。相手も近いものがあったようで二人してお互いを確かめるように抱きしめ合っていた。その状態で優しく自分が運命だと言われると思わず腕に力が籠る。どんなアプローチを受けても相手は自分を選んでくれる。そこに疑いはないが幼馴染の件やメモリの力で相乗りを降りかけた件が脳裏をチラつくと完全に安心しきることはできなかった。マーキングをし直すように首筋に軽く擦り寄っていると明日の話がされる。相手ならばちゃんと断ってくれるだろうが問題は彼女が素直にそれを受け入れるかだ。あの時の顔は間違いなく自分に敵意を向けるようなものだった。ぽつりと不安を口にしながら「勿論僕もついて行くから」と言葉を続け)
9448:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-30 16:46:48
、それは…流石に大丈夫だろ。…あぁ、頼む
(相手を安心させるように、そして纏わりつくような悪寒を消し去るために、相手を抱き締めて変わらない気持ちを口にする、相手が回す腕にも力が籠ると張りつめたものがまたひとつ解されて小さく息を吐く。風呂によって香りがリセットされた所に相手が擦り寄ってきて擽ったさに小さく笑みを浮かべる、相手も風呂に入ればきちんとお揃いの香りになるはずだ。それこそ彼女が知りえない夜の間だけのお揃い。またひとつ安堵の息をついていたが相手が零した不安には一瞬動きを止めてしまう。百年の恋も覚めるような事実を彼女に告げるわけだが彼女が目覚めなかったら、とそこまで考えて思考を止める。前回と同じくもう恋人がいるのだと伝えればそれ以上出来ることは彼女には無いはずだ、半分は自分に言い聞かせるように大丈夫だといいながら背中をまたポンポンと叩いていた。ついていくと言われれば今回はこちらからもそれを望む返事をする、ひとりだと彼女の度を超えた熱心な目線に気圧されてしまいそうだ。明日は精神的な負担も多そうでその分エネルギーを蓄える必要がある、背中から頭へと手を移動させてそこを撫でると「風呂入ってこい、あの指輪はどっかにしまっとく」と声をかけて)
9449:
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ID:415c83bff 2025-08-30 17:44:44
…そうだね、あまり心配し過ぎも良くない。 分かった、いつものお揃いにしてくるよ
(彼女の気持ちに応えられないと伝えればきっとこんな思いも抱かずに済む。そのはずなのだが彼女のことを考えると不安が過ぎって思わず口にしてしまう。すると相手も一瞬動きを止めるが大丈夫だと繰り返すように告げられ、落ち着かせるように背中が撫でられた。懸念は残るもののこうして答えの出ないことを考えても気が滅入ってしまうだけだ。今回は同行を相手からも望まれて少し安心する。相手だけならその優しさに付け込まれて押し込められるかもしれないがそうなれば自分が強制的に引き離せば良い。もう一度今日のやり取りを見なければ行けない現実は置いておいて方針を固めていると今度は頭を撫でられながら風呂に入ることを促されると漸く緩い笑みを浮かべて【お揃い】にしてくると告げ、最後にぎゅっと力を込めてから腕を解いた。風呂場に向かい、シャンプーとボディソープで全身を洗って流し、お揃いを香りを纏うと髪を拭きながら出てくる。「戻ったよ」と報告しながら相手の傍に寄って)
9450:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-31 16:10:38
おかえり。よし、明日もあるしとっとと寝ちまおうぜ
(風呂に入ることを促せばようやく相手の顔には笑みが灯って何処かギクシャクしていた間はようやくいつも通りに近づいた。離れる間際に抱き締められればまたひとつ張り詰めた糸は解かれて相手を送り出す。事務所でひとりになると再び手紙と指輪を見つめる、限りなく彼女からの可能性は高いが確信がないなら無下にできず結局手紙は他の手紙と同じくケースの中へ、指輪は高級品故雑にしまうことも出来ずデスクの中に入れておいた。暫くすれば相手が戻ってきてこちらへと近づいてくる、出迎えながら頭に乗っていたタオルを手に取るとわしやわしゃと動かして髪を拭いてやった。二人のお揃いを取り戻したのならばあとは体を休めるだけ、彼女は一筋縄ではいかない予感を押し殺しつつ諸々の準備を済ませたあとに二人で簡易ベットへと入る。いつもより少々狭い空間でより相手とくっついて寝転がると「おやすみ、フィリップ」といつも通りに声をかけて軽く口付けを送れば眠りについて)
9451:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-31 16:55:40
……翔太郎、これ、また差出人不明の手紙だ。
(風呂上がりに相手に近づくとタオルでわしゃわしゃと髪が拭かれていく。いつも通りの行為だが今はそれが一番安心した。夜の支度を終えると一緒に簡易ベッドへと転がった。明日への不安はもちろんあるが二人なら何とかなるだろう。夜の挨拶とおやすみのキスに緩い笑みを浮かべるとこちらからも「おやすみ、翔太郎」と返して軽いキスを送る。精神的な疲労と相手の腕の中という安心感に包まれると直ぐに瞼は重くなって夢の世界に落ちていった。_翌朝、いつも通りの朝を迎え「おはよう、翔太郎」と声を掛けると朝の準備を始める。着替えや朝ご飯を済ませ郵便受けに朝刊を取りに行くとチラシなどとは別に一通の封筒が入っていて思わず固まってしまう。差出人の名前は書いてなくて今回は宛先も無い。何かが入っているようではないが中は分厚くてひとまず相手の元に持っていきそれを見せる。嫌な予感しかしないが匿名の依頼という可能性も無くはない。その場で封を切って中身を出してみると十数枚の写真が入っていてどれもここ数日の相手がパトロールしている時を盗撮したものだった。一番上には小さなカードが添えられていて『昨日は事務所に泊まったんだね。今日もパトロール頑張ってね!』と書かれていてふと彼女の顔が浮かんだ。また息苦しさを覚えながら確認の為に写真を捲っていると昨日二人でパトロールに出かけた時の写真が出てくる。だが自分が写っているであろう相手の隣に居る人物が顔を中心に真っ黒なペンで塗り潰されていて居なかったことにされていた。そこから感じる悪意に思わず「っ…」と息を詰まらせ絶句してしまって)
9452:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-31 18:00:48
っ、……見るなフィリップ。……俺をどう思おうが構わねぇがお前に手を出すの許せねぇな
(いつもの距離で、いつものお揃いの香りで眠りについた翌日、朝の準備を進めていくが残念ながら二人の特別な香水は家に置いてあっていつもの香りを纏うことが出来なかった。それもここ数日の彼女と監視の目のせいなのだと思えばやはり彼女に対する印象は悪くなってしまう、今日不本意にも彼女と出会えればそれで終わりなのだと気を持たせていると相手が郵便物を持って戻ってくる。そして差出人不明の手紙があると聞けばすぐさま彼女の顔が思い浮かんだ。嫌な予感を抱えたまま手紙の封が切られる、中から出てきたのは知らぬ間に撮られた大量の写真で息が詰まった。名前はなくとも添えられたメッセージカードから差出人は明らかでじわりとあの纏わりつくようなローズの香りが蘇ってくる、異常な数の盗撮写真に上手く息が出来なかった。しかし昨日の写真が出てくれば頭の中で糸が切れる音が響く、写真に写る相手の顔が不必要に塗りつぶされていてまるで存在を否定しているようだった。咄嗟に相手の手から写真を奪い取るともう片方の腕で相手の頭を抱え込むようにして、これ以上何も見せないようにこちらの肩口に顔を埋めさせる。塗りつぶした黒から感じるのは明らかな敵意、彼女は相手を邪魔な存在だと感じているらしい。彼女は愛すべきこの街の住人だが相手に手を出すのならば話は別だ、昨日の曖昧なものとは違う決意のある声色で「フィリップ、やっぱりお前はここにいろ。俺が彼女と話をつけてくる」と告げて)
9453:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-31 18:45:11
っ、…昨日の時点で良く思われてないのは知ってたし、これくらい平気さ。…この件を問い詰めた所で彼女はシラを切るだろうし、君を一人で行かせる方が心配だ。
(視線だけでなく撮影までしていたなんてその執着さに気分が悪くなってしまうが自分の姿が塗り潰されている写真を見ると息が止まった。その意味を理解してしまった瞬間に写真は相手に奪われ肩口へと抱え込まれる形で視界が見えなくなる。その力強さと聞こえてくる声のトーンから相手の怒りを感じれば漸く息が出来るようになるが一人で彼女の元に行くと告げられると慌てて顔を上げた。彼女からあまり良い印象や存在だと思われていないのはあの短いやり取りの中で分かっていた。張り合うようにお揃いや相棒を主張したのだから相手に強い感情を抱いているのなら必然的に自分が疎ましく感じるのも理解できる。あくまで冷静に大丈夫だと告げ、こちらも強めの口調で一人で行かせることを拒否する。文面や状況証拠で彼女から送られたのだと判断したが客観的に言えばその証拠は無い。知らないと言われてしまえばそれまでだ。どんな手段を使ってもおかしくないと分かった以上一人で会いに行かせたくは無かった。じっと相手を見つめると「不安も責任も僕らは半分こだろう?」と意識的に笑って見せ)
9454:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-31 19:18:25
……平気そうには見えねぇが、それは俺も同じだな…分かった。とにかく彼女にその気がねぇのをはっきり伝えて、それで終わりにしねぇと
(自分に粘着質な好意を向けられるのは構わないが自分の一番大切な存在に危害を加えようと言うのなら話は変わる、相手に手を出そうと言うのなら黙ってなどいられない。明確な敵意にもう相手と彼女を会わせない方が良いだろうとひとりで行くことを告げるが相手は即座に顔を上げて強く反対する、無理やり冷静な口調で笑って見せる顔もぎこちなくて相手が精神的にも追い詰められているのは明らかだがきっと昨日と同じくこの状況で相手はこちらの言うことを聞くことはない。それに無理して強がっているのはこちらも同じなのかもしれない、少なくともあの大量の盗撮写真をみて動揺してしまったのは確かなのだから。軽く息をつくと不本意ではあるが相手と一緒にパトロールに出ることを決める、彼女にもう隣の席が空いていないことを告げればこの件はきっと終わるはずなのだから。最後にギュッと強く抱き締めてから離れてまた朝の準備を再開した。暫くして所長がやってくると盗撮写真を見て『翔太郎くんを盗撮するなんて悪趣味ね』とツッコむべきか迷う発言をしていたが相手の顔が塗りつぶされている写真を見ると途端に『何よこれ!』と怒りを顕にしていた。やがてパトロールの時間になってまた二人で出ることを告げると『ほんっと気をつけなさいよ!』と先程の勢いのまま釘を刺されて、それに少々気持ちも解されながら「任せとけ」と返事をしハットを被って相手の方を見ると「行くか」と声をかけ)
9455:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-31 20:01:35
ああ。_ っ、……
(大丈夫だと主張するも相手にはその強がりもお見通しのようですぐに指摘が入る。だが精神的に追い詰められているのは相手も同じでその顔色はあまり良くない。譲らない態度に折れるように同行が許可されるとお互いの存在を確かめるようにぎゅっと抱きしめ合ってから準備を再開した。やがて所長が出勤してくると机に伏せていた盗撮写真を見ると強く怒ってくれた。ついでに昨日言っていなかったこれまでのあらましを説明するとその顔は心配そうな表情が浮かんでパトロールの時間になると強く釘を刺された。まだ彼女は自分にだけ敵意を見せているが過剰妄想などで所長に矛先が向かう可能性もないとは言いきれない。『アキちゃんも何かあったらすぐに連絡入れてくれ』と告げて相手の声かけに応じる形で外に出た。いつも通りパトロールを始めてまたすぐあの視線を感じるようになる。相手とアイコンタクトを取って気の所為でないことを確認すれば一先ずはいつものように街を見回った。だがなかなか彼女は姿を表さない。諦めたのかと淡い期待を抱いた所で公園の近くを歩いていると『翔太郎』とあの声が聞こえてきた。そちらを向けば彼女の姿があって『やっぱり翔太郎だ。五日間も連続で会えるなんてやっぱり偶然ってより運命だよね』と弾んだ声で相手に話しかけてくる。彼女があの写真を入れたのかと思い動けないでいると『今日はこの公園でお弁当を食べようと思ったんだ。翔太郎ってお昼ご飯まだだよね?沢山作ってきたから一緒に食べようよ』と明るく紙袋を差し出してくる。その中には当然のように二人分の弁当箱や箸、レジャーシートなどが入っており、嬉しそうに向けるその目は相手しか映してなくて)
9456:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-31 20:49:49
……梓さん。梓さんが俺をこうやって誘ってくれんのはありがてぇ。でも俺にはもう大切な人がいる。こいつだって決めた奴がいるんだ。だから俺は梓さんと依頼人以上の関係にはなれねぇ
(二人で事務所をでれば相も変わらず纏わりつくような視線を感じて無意識にため息をつき相手の方を向けば勘違いではないようで小さく頷く、今日も監視の目は外れないらしい。この違和感の中で大量に盗撮されていたのかと思うとまた気が重くなりそうになるがそれも今日が最後だと軽く頭を振って思考を無理やり追い出した。いつも通りに街を見て回って街の人と談笑していれば多少気が晴れていたが公園前に差し掛かったところで彼女の声が聞こえて一瞬息をするのを忘れる。彼女はこちらへ近づいてくるとまたも【運命】という言葉を口にしながら弾んだ声で昼食に誘われるが紙袋を一瞥だけして直ぐに彼女の方を見た。梓さんは一身にこちらを見ていて用意されてるのは二人分の食事だけ、隣に相手がいるのにまるで存在しないかのような振る舞いだ。顔を塗りつぶされた写真が脳内に過ぎると怒りがじわりと湧き上がって彼女を真っ直ぐ見つめながらはっきりとこれ以上の仲にはなれないことを告げた。強めの語気で勘違いがないよう伝えたはずだったが彼女はそれを聞いてキョトンとした顔をして首を傾げる、怒りや悲しみの表情が浮かばないのが逆に不気味だった。妙な静寂の後彼女は突然笑い出して『もー翔太郎ったら何言ってるの?びっくりしちゃった。私達こんなに運命に導かれて出会ってるんだよ?運命には逆らえないんだからね。あ、そっか!分かった、うんうん!』と一切こちらの言葉が響いていない様子で唖然とするしかない。彼女は続けて『もしかしてその彼女さんに何か言われた?それとも…』と口ごもって、首を勢いよく傾げて漸く相手の方に目を向ける、その目は何処か血走っていて『こいつに何か言われた?』と相手を瞳孔の開いた目で見つめていて)
9457:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-31 21:37:17
…君が運命だと言っているものはただの妄想だ。ちゃんと翔太郎を見ているなら迷惑がっているのが分からないのかい?
(ここを通るのを見計らったような彼女は自分と相手の分のお弁当を手に食事に誘う。まるで自分のことなど視界に入っていないようで改めてその盲目さに唖然としていると相手がハッキリとした口調でその気がないことを告げる。だが当の本人は何を言われたのか分からないという顔を見せてから笑いながらまた【運命】と口にしていて背筋が冷える。彼女は相手の発言を正面から受け止めず、漸くこちらを見たかと思えば血走った敵意や恨みが籠った目と声を向けられ心臓の裏側がひやりと凍った。その視線は冷たくこちらを突き刺してくる。さらに『翔太郎は優しいから、そいつのこと見捨てられないんだよね。そういう所ももちろん好きだけど翔太郎が最後に選んでくれるのは私だって知ってるよ』と微笑みながら言葉を続けられるとその思考が理解出来なくて頭痛がしてきた。だがここで引く訳にもいかず、じっと彼女を睨むとその発言の全てを妄想だと切り返す。更に相手にとっても迷惑だと言葉を続けるとその表情は一瞬凍るも今度はその瞳がうるうると涙で潤み出して『なんでそんな酷い事言うの…。私はただ、翔太郎が好きで会いたかっただけなのに…』と震え声で呟く。先程までの態度との違いに固まっていると今度は周囲から視線を感じる。ちらりとそちらを見れば通行人がひそひそ話をしながら通り過ぎていて紙袋を持って泣きそうな彼女に同情的な視線が送られていて)
9458:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-31 23:15:36
…、…会いたいと思ってくれるのはありがてぇけど、俺は梓さんを選ぶことは、
(あれだけはっきりとこれ以上の発展はないと告げたのに彼女は全くその言葉を聞いていなくてただ笑うだけだ、説得を試みるつもりだったのに対話にすらならないこの状況に背中に冷や汗が伝う。はっきりとした拒絶をすれば終わると思っていたのに彼女が止まる気は無いらしい。それどころか相手に更なる敵意を向け始めて半歩前に出て彼女を牽制する、それもまるで効いていないようで彼女は彼女だけの世界の言葉で話し続けていた。相手が彼女の言葉を妄想だと切り捨てるがまるで響いていない、妙な間の後に彼女が泣き始めると同情の心は湧くが違和感を覚えるのも確かだった。しかし行き交う人々にはこちら側の事情など知る由もなく男二人で女性一人を泣かせているように見えるのだろう、ヒソヒソと噂する声が聞こえてくると軽く息を吐く。彼女は不特定多数の人々をも利用するらしい。知り合いが多いこの街で変な噂が立つのも困る、彼女に近づき声をかけようとしたところで突然手を取られて固まってしまう。顔をあげた彼女は目を潤ませながら『翔太郎も会いたいと思ってくれてるの?嬉しい!』と言ってもいないことをあったことにされ、反論する前に『これもお揃いだね?あ、運命ってことよね!嬉しいなー小指の指輪もお揃いだしね』と矢継ぎ早に言われて圧倒されてしまう。大声を出す力技もこの状況では使えず次の言葉を考えるうちに彼女から右手の小指にはまる指輪を見せられた。そこには昨日送られてきたのと同じ指輪がはまっていて息を飲む、こちらが固まっている間に彼女は『そろそろここの指輪変えた方がいいと思うの』と言いながら勝手にこちらの小指にはまる指輪を外そうとしていて)
9459:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-01 00:27:03
余計なお世話だ、あの指輪も翔太郎には必要ない。
(会話をしているはずなのに意味が通じてなくて今度はその目に涙を浮かべながらまるで自分が被害者かのように振る舞う。この街で探偵業をする為にも変な噂が立つのは避けたい。そんな心理を突くような振る舞いに焦りと苛立ちを抱いていると相手が近づいてきたタイミングでその手を取る。彼女の細い右手の小指には昨日送られてきた高級品の指輪と同じものが送られていて目を見開く。そして位置だけで無く全てを【お揃い】にしようとしていれば流石に我慢し切れず彼女の手首を掴んで引き剥がす。毅然とした態度で彼女の行為に拒否を示すとまたじろりとこちらを睨んできてから『もしかして嫉妬してるの?でもごめんね、絶対にこっちの方が似合ってるし受け取ってくれたって事は翔太郎も気に入ってるんだよ』と見当違いのマウントを取ってきて眉を顰めた。ここまで話が通じない人と接するのは初めてでこれ以上は会話をしたら無駄だと判断すると彼女の手から相手の手に掴み直して「行こう、翔太郎。もう何を言っても無駄だ」と声を掛けながら立ち去ろうとする。だが彼女は恋人のようにもう片方の相手の腕にぎゅっと抱き着いていて胸が強くかき乱された気分がした。そんな自分の姿は視界に入らず彼女は女性らしい上目遣いで『フィリップさんと違って私は翔太郎のことを束縛したりしないし、ちゃんと見てるよ。一番好き、だって私たち運命だもんね』と甘い声で好意の言葉を告げて)
9460:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-01 08:16:20
あぁ、…っ、……俺は梓さんの気持ちには答えられねぇし好きな人は別にいる。誤解を招くようなことは止めてくれ
(彼女の悪意なき執着に上手く口が回らず周りの人の目があれば振り払うことも出来なくて指輪が抜き取られようとするのに対処が遅れた、しかし指輪に触れられる前に相手が彼女を引き剥がしてくれて助かったと息をつく。相手が強い口調で拒絶するもやはり彼女には届いていない。噛み合わない返事にまた頭が痛くなるのを感じる、そもそも指輪は送り付けられただけで受け取っていない。暖簾に腕押しなこの状況に痺れを切らしたのか相手がこちらの手を取ってこの場を離れようとする、ひとまずこちらの意思は強く伝えたのだからきちんとその意味を考えてくれるだろうか。しかし直後反対の腕に抱き着かれてしまって直ぐさまその希望は崩壊した。こちらを見上げる彼女からはあのローズの香りが立ち上り纏わりついて顔を顰めてしまう。最初に訝しげに見ていた人々もこちらの態度を見て一筋縄ではない空気を察し始めたようだ。ならばもう少し強気な態度に出てもいいだろう。一旦相手から手を離すと両手で彼女の体を傷つけないよう引き剥がしながらよりはっきりと拒絶の言葉を告げる、今は彼女の上目遣いも甘ったるい声も胸焼けしそうなほど重いものにしか感じられなかった。対して彼女はまたキョトンとして目をパチパチさせたが、パァっと顔を明るくして『確かに!誤解を招くような状況は良くないよね。分かった!私に任せといてね翔太郎。ちゃんとしてくる。あ、ほんとは一緒に食べたかったけど用事出来ちゃったから、はいこれ。感想聞かせてね!』と一気捲し立てるように言うと紙袋を押し付けてその場を軽やかな足取りで去ってしまい)
9461:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-01 11:32:59
……納得、してくれたわけでは無さそうだね。彼女のいうちゃんとしてくるってのも嫌な予感がする。
(何とか指輪のお揃いは回避したもののずっと彼女の世界の話をしていて全くこちらの話が通じていない。更には恋人のように相手の腕に抱き着いて更に愛を告げ出すが周りも妙な温度の違いに気付いたのかひそひそ話はなくなって遠巻きな視線に変わる。相手が一旦こちらから離れると両手で彼女を引き離して改めて拒絶の言葉を向ける。だが彼女はまたキョトンとした後場違いに顔を明るくして勘違いした言葉をまくし立てると紙袋を相手に押し付けその場を軽やかに去っていった。二人その場に残されることになるがどう考えても相手の言葉を受け入れたようには思えない。つい重たい溜息交じりに呟きを零すとちらりと相手を見る。彼女が最後に残した言葉はこの状況を何とかするために動こうとしているようにも聞こえた。そして彼女の言動を見るにまともな方向に進む気はしなくて眉を寄せ不安を口にした。相手が押し付けられた紙袋に目をやりあの口調からするに手作りだと察すれば「食材がもったいないけどそれも手をつけない方が良い。何が混入しているか分からないからね」と告げて)
9462:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-01 12:29:04
何かしに行くから用事が出来たってことだろうな……、…だな、事務所で捨てるか
(嵐のように彼女が過ぎ去って行けば残るのは相変わらず重苦しい空気だけで相手のため息混じりの呟きにはこちらも同意して軽く頷く。こちらの断りの言葉は全く受け入れられず彼女は何かをするためにこの場を離れて行ったのだ、これまでの事を考えればまた厄介事を引き起こすはずだ。彼女と自分が運命であると示すために。手に残った紙袋は中身の割に重い気がする、中に入ったものをどうするべきかと思っていたが何かが混入している可能性を相手に指摘されれば嫌な想像をしてしまって気分が悪くなった。ゆっくり息を吐き出して平静さを手繰り寄せると彼女にバレないよう事務所のゴミとしてこっそり捨てることを決めた。重たいものを引きずるような感覚のままパトロールを再開する、その後彼女に出会うことは無かったが相変わらず影からこちらを盗み見る気配は消えることが無かった。やがて予定していたルートを回り終わり事務所へと帰ってくる、所長は心配そうに出迎えてくれたが簡単に事の経緯を説明するとドン引きした目で紙袋を見つめていた。早く彼女から貰ったものを手放したくてゴミ箱にセットしてあった袋を引っ張りだしついでに事務所内にあった小さなゴミ箱に入った中身も全部ひっくり返して纏め、最後に紙袋を詰め込んでしっかりと口を縛る。そのまま直ぐにゴミステーションに持って行ってコンテナに放り込めばようやく自分の手元から彼女の紙袋は無くなった。事務所に戻ってくれば一息ついて「どうやったら諦めてくれるか考えねぇと」とやや疲れた様子で言って)
9463:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-01 13:49:06
…お疲れ様。まだ直接的な証拠がない以上警察も逮捕は出来ないだろうし、また顔を合わせて話しても結果は同じだろうね。
(異常な手を使ってくると分かった以上弁当の中身も安全とは言えない。それに個人的にも食べてほしくなくてそのことを告げると相手の顔色は悪くなった。ひとまずは予定していたパトロールを気持ち手短に済ませると事務所に戻った。心配そうな所長に事の顛末を伝えている間に相手は弁当箱を開けることなく紙袋ごとゴミ袋に詰めていく。念のためゴミステーションに持って行くのにもついていき事務所に戻ってくるとずっと気分の悪そうな相手に麦茶を淹れてくればそれを差し出してひとまずソファーに座るように促した。自分も横の座ると解決策を考える。普通の人ならば想い人に断れれば素直に引くだろうが彼女はその意味すら曲解して理解していないようだった。真っ先に浮かぶ警察への相談も大きな被害が出ていない以上難しく、何より相手の性格上積極的にはしないだろう。だが何回顔を合わせて直接伝えたとて彼女に伝わる気もしない。この街で探偵をやってこの事務所に居ることを公表している以上物理的に距離を取るにも限度がある。重々しい空気にまた溜息を零しそうになりながら相手の方を見ると「今日は早く休みたまえ、精神的にも疲れただろう」と気遣いの言葉投げかけて)
9464:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-01 18:25:33
ありがとよ。アプローチの仕方を変えねぇとな……そうだな。考えるのは明日でも…
(漸く彼女のものを手放すことが出来たがまだ終わった訳ではない、あれだけの正攻法を使って全く効果がないとは。盗撮も監視も贈り物も全て彼女である確信はあるが証拠は全くない、彼女はあくまでもそれらを全て運命だと言い張りたいのだろう。自分が作り出したものは運命といえないのなら理屈が通らなくてもきっと自分がやったと認めないはずだ。相手から麦茶を受け取れば礼を言いながらソファへと座る、冷たい麦茶は飲むだけで気を落ち着けられるがそれでもため息が零れそうだ。隣に座る相手の方をみればそれだけで安心しつつ早く休むように言われれば少し考えてから頷く。彼女とどう向き合うかは体力を取り戻した明日にした方が良いかもしれない。早いところ事務所を閉めようとした矢先にス.タ.ッ.グ.,フ,ォ.ンの着信音が鳴る、取り出し画面を見てみるとウ.ォ,ッ,チ,ャ.マ,ンからの電話だった。こんな時間に珍しいと思いつつ「どうした?」と出てみると『もー翔ちゃん水臭いなぁ、ボキに隠し事するなんて』と含みのある言い方をされて眉を顰める、電話越しからでもニヤニヤ顔が浮かびそうな口調だ。「なんだよ、やましいことなんてねぇぞ」と返事をすれば怪しげな笑い声のあと『なぁに言ってんの!前に噂になってた彼女!海外に行ったんじゃなくてちゃんと付き合ってたんじゃあん』と楽しげに言われて、そのテンションとは対象的に嫌な予感が過ぎれば固まってしまって)
9465:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-01 19:17:50
何が起こって…もしもし?
(お互いに精神の疲労は大きい。対策は明日から考えても遅くは無いはずだと告げると相手もそれに頷く。普段よりも時間としては早いが所長も心配故か早く閉めることに反対せず店締めに取り掛かっていた。だが突然相手のス.タ.ッ.グ.,フ,ォ.ンの着信音が鳴ると相手が電話に出る。隣にいればその声は漏れ聞こえてウ.ォ,ッ,チ,ャ.マ,ンだと分かるが大きいネタをゲットした時のようなニヤニヤしたような口調かと思った途端彼女というワードが聞こえてきて目を見開く。何故今そんな話が出てきたのかと疑念が生まれその答えに繋がりそうになった所で今度はこちらのス.タ.ッ.グ.,フ,ォ.ンが鳴る。示されたエリザベスの名前に嫌な予感を覚えながら電話に出ると開口一番『フィリップくん、あの書き込みどういうこと!?』と勢い良く聞かされる。「…なんの事だい?」と聞けば電話の先にはクイーンもいるようで『…その様子じゃ知らないんだ。さっきね、この街のSNSに【今日は大切な彼とデート】って書き込みがあったんだけど一緒に載っていた写真が……翔ちゃんの腕に抱きつく女性で』とまで聞いて思考が止まる。明確に顔は写ってないがこの街の人が見れば相手だって分かること、ここ数日一緒に居たところを見たという目撃情報も集まってそこそこ噂になっているという説明をしてくれるが耳から耳に流れていくようにその意味を理解することを拒んでしまう。無意識に手は震え心配する二人に何とか返事をして電話を切った。気遣いの言葉と共に送られたメッセージにはそのアドレスが添えられていてゆっくりとしかうごかない指でそのページにアクセスすると二人が言った通りデート中にしか見えない二人の写真とメッセージが投稿してあって)
9466:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-01 21:50:28
……俺に彼女はいねぇよ。もしそんな事言うやつがいたら、それはそいつの嘘だ
(全く身に覚えのない付き合っている女性の存在、そんな嘘を誰がついたのか、こちらの交友関係を把握し外堀を埋めるような行為をしているのが誰なのか、証拠はなくとも確信は持てる。大きく深呼吸をして気を整えていれば隣の相手の電話も鳴り始める、画面に映った名前はエリザベスだ。嫌な予感を覚えつつも『もぉー惚けちゃってー』と未だ茶化す口調に対して真剣な声色で強くその情報が嘘であると告げると電話越しのウ.ォ,ッ,チ,ャ.マ,ンは異様な空気を察したのか『でもその子、翔ちゃんと腕組んだ写真持ってて…あー…もしかしてボキ余計な情報喋っちゃったかも…』と消え入りそうな声をしていて眉間の皺が深くなる、どうやら懇意にしている情報屋に接触して情報を得ると同時に嘘の情報を広めたらしい、なかなか強かだ。電話で話していると隣で電話をする相手の手が震え始める、その異様さにあちらでも何かあったのだろうと察すれば「とにかく、俺に彼女はいない。誰かに聞かれてもそう言っといてくれ」と告げれば一方的に電話を切る。そして相手の画面を覗き込んだところでちょうどSNSが開かれて彼女が自分の腕に抱きついている写真が映り、そこに添えられメッセージにまた上手く息が出来なくなった。咄嗟に画面を手で覆ってこれ以上彼女の異様な執着に晒されないよう情報を遮断すると「…いよいよ野放しに出来なくなってきたな」と絞り出すような声で言って)
9467:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-01 23:02:50
……周囲を巻き込んで君との関係を既成事実にしてしまえば誤解ではなくなるっていう考えなのだろう、
(匿名の誰かが、恐らく彼女が相手を彼氏として周りにアピールしている。そのサイトを開くと飛び込んできたのは相手の腕に抱きつく彼女の写真だ。さっきもこの目で見たはずなのに上手くトリミングと加工がしてあって誰が見ても恋人同士の幸せな写真だ。見たくないのに目が離せないでいると相手の手が画面を覆ってやっと意識が元に戻る。追い打ちをかけるような事態に相手の絞り出すような声を聞けばその手に自らの手を重ねて軽く握る。自分達の関係は一部の人を除いて公にしていない、だから他人があの写真を見れば相手がこの女性と付き合っていると信じてしまうだろう。詰まっていた息を意識的に吐き出して冷静さを取り戻そうとしながら彼女の行動の理由を推測する。外堀を埋めて周りからも恋人同士に見られるようになればくっついても誤解ではなくなる、相手も首を縦に振ってくれるだろうと言うぶっ飛んだ思考回路だ。頭痛を通り越して嫌悪感すら感じる行動に顔を歪めながら「サイトに通報してこの投稿は削除して貰おう。噂の方も彼らが否定してくれれば良いけど…」と行動の指針と希望を口にする。それと同時に相手を握る手に無意識に力が籠ると「……君を彼女に取られたくない」と小さくぽつりと呟いて)
9468:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-02 08:15:41
どういう理屈だよ……俺がこんなやり方で彼女になびくわけねぇだろ。大丈夫だ、ここにいる
(街の人々とSNSで自分が彼女だと吹聴すれば瞬く間に噂は広まったことだろう、いつも懇意にしている情報屋が容易に噂を耳にできるくらいにはもう周知の事実になっている。こちらのパトロールをずっと監視していたなら交流がある人を特定するのだって容易かったはずだ。じわりと追い詰められた感覚に上手く酸素を吸えずにいると相手の手が重なる、少し呼吸が楽になって相手の方を見た。きっと彼女の思考回路はそんなものだろう、誤解される、というこちらの発言だけを切り取って誤解されない状況を作り上げたのだ。これもまた皆が祝福してくれる、運命だ、なんて言うのだろうか。相手が投稿の削除を提案するが傍からみればただの浮かれた内容でしかなくすんなり削除されないかもしれない、エリザベス達に協力してもらって通報の数を増やせばなんとかなるだろうか。だがそれも場当たり的対策だ、彼女をどうにかしなければこの件は終わらない。いっその事彼女の望みを一度だけ叶えてしまった方が良いのではないかと一瞬思考が過ぎるが相手から手を握られて不安に塗れた呟きがこぼされると電話を置いて再び手を強く握る。彼女に流されてはダメだ、相手は不安に苛まれ彼女の敵意に晒され精神的負荷が大きい。何より相手を守らなければ。背中に手を添えて撫でながら変わらぬ想いを伝える、二人の空気をみて所長は『私が周りに怪しいヤツいないか見てから帰るから安心しなさい!』と宣言してこちらへ目配せしてくると、感謝の意も込めて軽く笑みを浮かべてから送り出した。二人きりになった空間で今度は両手を回して相手を抱きしめる、「彼女がどうやってこっちの動きを把握してるか、カラクリを解かなきゃな」と方針を口にし)
9469:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-02 11:14:04
…ああ。アキちゃんもありがとう。 …彼女が君に抱き着いた時カメラを手にしている様子は無かった。だからあの写真は事前に何処かにカメラを隠していたかもしくは協力者が居るのかもしれない
(直接的ではなく街の人までも使って彼女に都合のいい状況が積みあがっていけば徐々に追い詰められていくような、居場所が奪われていくような気がして相手の手を握りながらつい不安を口にしてしまう。すると相手は強く手を握り返してくれて力強い言葉と共に背中を撫でてくれる。更に所長も怪しい人を見て回ってくれるという頼もしい宣言をしてくれると暗い気持ちも幾らか晴れて感謝を伝えた。あの時と違って今回は二人は味方だ、あんな身勝手な言動をする彼女に折れる訳にはいかない。所長にも一応気を付けるように伝えてから送り出すと事務所には二人きりとなった。相手から抱きしめられるとこちらからも腕を回してくっつき、方針を聞けばあの写真から気付いたことを述べていく。どれも彼女の手引きだろうが日中一人でずっと監視するのは流石に無理があるようにも思う。それに事務所を出て数分で視線を感じるようになるのも気になる、ずっと事務所の前を監視しているなら最初から感じるはずだがどうも相手が事務所を出るのを察知してから動いているようにも感じる。自分達がターゲットから情報を入手したい時にどんな手段を使うのかを考えていくと「ここ最近、誰かから貰ってこの事務所に新たに置いている物とかないかい?」と尋ねて)
9470:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-02 12:35:43
あぁ、画角からいっても彼女が撮ったものじゃねぇ。ずっとつけられてるのを考えても協力者がいるのかもしんねぇな。…最近貰った……そういやふ.う,と,く.んの人形が送られてきてたな
(相手を抱き締めれば不思議と焦りも気分の悪さも溶けだして息がしやすくなり、同時に頭は冴えてくる。彼女は話や理屈が通じなくて及び腰になってしまうが正攻法で通じないのなら作戦を考えなくてはならない、その為にはまずは彼女を知らなければ。相手から先程SNSに乗せられていた画像の話が出れば同意するよう頷く、あの写真はどう考えても第三者が撮ったものだろう。自動撮影ではあそこまで都合のいい画角にはならない。となれば少なくとも彼女ではない誰かがあの写真を撮ったはずだ。パトロールの間四六時中見られていることを思えば人の手は多い方が向こうにとっては都合が良く協力者がいる可能性はある。しかし彼女にとって何もかも都合がいいように動く第三者がいるのだろうか、彼女はこちらに異常なほど執着しているのだから見返りに彼女の気を引けるわけでもない。悩んでいたところで相手から最近の貰い物について聞かれる。基本的には消え物が多いが依頼のお礼にと置物の人形を貰っていたはずだ。自分の愛する街の愛するマスコットキャラクターならばとデスク脇に飾っていたのだ。一度ソファから立ち上がりプラスチックで作られたそれを持って帰ってくると「これだ」と相手に差し出して)
9471:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-02 15:09:45
…一見普通に見えるけどプラスチック製にしては少し重いような…、……っ、盗聴器だ。
(彼女は相手の行動を何かの方法で把握している。だが視線を感じ始める時間差を考えれば事務所近くに待ち伏せしているというより遠隔で見ている可能性が高い。そしてその執着深さを踏まえて一つの可能性が浮かんで相手に最近貰った物がないかと聞けばふ.う.と.く.んの名前が上がる。相手が好きなこの街のマスコットであれば尚更嫌な予感がしてその人形を相手に取りに行って貰う。戻ってきた相手から人形を受け取ると外見を確認した。見た目はいたって普通のお土産売り場などに売ってそうなプラスチック製の人形だ。だが材質に対して妙に中身が重たいような気がする。確かめるために正面と背面をくっつけている継ぎ目に爪を引っ掛けて開けようとするとその間に透明になった接着剤の痕跡を見つける。既成品としては雑な造りだと感じて無理やりこじ開けてみると中に小さな基盤と纏められた配線、ふ.う.と.く.んの目の辺りには小さなマイクが設置されていて思わず息を詰まらせた。小さなアンテナらしき部品もあってこれから置かれてからずっと、そして今も現在進行形でこの会話が彼女の元に聞かれているかもしれない。背筋がぞっと冷たくなるのを感じながら相手の方を見ればマイクに拾われないように小さな声でこれが盗聴器であると告げて)
9472:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-02 18:03:53
っ、………
(最近この事務所に増えたものと言えばこれだけだ、相手が人形をいじる間送り主が誰だったか記憶を辿る。確か丁寧な文章で依頼のお礼が書いてあって差出人がなかった、ところまで思い出してスっとキモが冷える。これはあの指輪と全く同じパターンだ。そうやって考えているうちに相手はふ.う.と,く,んをこじ開ける、すると中からは何かの機器が出てきて息を飲んだ。そしてこれが盗聴器だと聞かされれば更に悪寒が走る、つまりこの人形が来てから今まで事務所の会話は聞かれていたということになる。それほど高性能ではなさそうなのを見るに声がはっきりと聞き取れるのはデスク周りだけだろうが音のやり取りで自分が事務所を出るのくらいは簡単に分かるだろう。もしこれがもっと高性能なマイクで相手との会話を全て聞かれていたら、カメラが付いていて映像まで筒抜けだったら、あらゆる可能性が頭に過ぎって上手く酸素が取り込めない。意識して深呼吸をしたあとに贈り物が保管してあるキッチン奥に行くといつか貰った風呂敷を取ってくる、そのまま相手の手の中にある人形を丸ごとくるんで音をなるべく遮断し、さらにデスクの棚の奥に押し込んだ。ひとまずこれで盗聴されることはないだろう、だが自分達が思う前から彼女の手はこの事務所に及んでいたらしい。こうなれば手段は選んでいられない、依頼以外ではあまり使いたくなかったが「フィリップ、あんまり気分は良くねぇと思うけど…梓さんのこと地.球,の,本,棚で調べてくれねぇか?」と頼んで)
9473:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-02 20:00:15
…そうだね、何かヒントがあるかもしれない。
(ここ数日デスクに置いていたこの街のマスコットに盗聴器が仕込まれていたと分かれば相手の表情は固まり顔色も悪くなっているように見えた。今のこの瞬間も聞かれているかもしれないと思えば下手に動けなかったが相手が手の中人形を風呂敷に丸め込んで棚に押し込んで帰ってくる。壊しても良かったが流石に盗聴となれば警察沙汰であり証拠維持のためにもこれが一番だろう。相手が検索を頼んで来れば同意するように頷く。むやみやたらに他人を検索して詮索するべきではないと初めの頃に言われた事があるが今回は例外だろう。先に事務所の戸締りをして閉めてしまうと念の為ガレージに降りてから両手を広げ地.球.の.本,棚へと入る。早速彼女の名前を入れ同姓同名を絞るためのいくつかのキーワードを入れるとすぐに一冊に絞られる。それを手にして現実に戻ってくると初めの数ページをめくる。「プロフィールは以前依頼を受けた時に聞いたのと大体一致している。…だけど風.都.に来たのはここ数年の事のようだ」と文字を目で追いながらずっとこの街で暮らしていると言っていた彼女の嘘を指摘する。だが人物の本となると情報が多くてページが多い。パラパラと流し読みしながら「…彼女に関して何かここ数日で気になるワードとか項目は無かったかい?」と話を振って)
9474:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-02 21:42:50
あの時は捜し物だったから彼女の周辺はそこまで調べてねぇしな。…あんまりいい趣味じゃねぇが…キーワードは『連絡履歴』、協力者がいるんなら頻繁にやり取りしている相手がいるはずだ
(この地球のほぼ全ての出来事が記録されている本棚ならば個人の情報を引き出すことも容易い、彼女の言葉が嘘であるかも検証すれば答えを導くのは簡単だ。ガレージに移動して早速検索を始めれば手始めとばかりに相手がひとつ彼女の嘘を暴き出すとまるで暗い深淵を覗き込んでいる気になって吐き出す息は重い、だが彼女がこちらに向ける執着がなんなのか解き明かさなければきっとこのままいたちごっこは続くだろう。こちらからは真っ白にしか見えない本を見つめながら多少後ろめたさはありながらも彼女の連絡の履歴を参照するように頼む。ここ数日監視の目は続き毎日会うことに加えてあの写真、彼女ひとりではなく他にもこちらを監視している人物がいる可能性は高い。誰かを協力させて監視するにしても連絡をこまめに取り状況を共有し連絡を取り合うことは必須だろう。その存在を確かめるためにもまずは協力者を炙り出すことにして)
9475:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-02 22:26:35
連絡履歴…ここか。……何件かあるけど毎日朝と夕方、そしてその間の時間に通話している人物がいるようだ。
(隣で様子を見守る相手の息は重い。本人の許可無くその素性や行動を暴くのは本来は避ける性格だが今回のことは他に調べようがない。ページをめくりながら相手に見る項目の糸口を尋ねるとまずは協力者の方を炙り出す提案がされる。直ぐにその項目を探せば近日の通信履歴のページを見つける。特に相手が視線を感じるようになったここ数日に絞って見てみると朝から夕にかけて頻繁に電話やメールで連絡を取っている人物を見つける。更に今日と昨日の時間を見るとパトロールのために事務所を出た時間と帰ってきた時間の辺りと一致している事に気付く。恐らくこの人物が協力者だろう。そしてその人物の名前について調べてみると思いがけない情報が出てきて動きを止める。そして相手を見て「…その人物は綾音と言って彼女の妹だ。学生の時の両親の離婚で苗字は違うようだが彼女が風.都に来たタイミングで妹も後追うようにやってきて一緒に暮らし始めたようだね」とその情報を共有する。更に本を読み込んでいきながら「妹は相当姉に懐いているみたいだ、…もしかしたら妹の方も姉の恋のサポートをしているつもりなのかもしれない」と抱いた推測を口にして)
9476:
探偵、 [×]
ID:65b68c258 2025-09-03 07:56:59
連絡の頻度とタイミングからみて綾音ってのが協力者だな。離婚して暫く離れていた姉に盲目的に従ってんならそこも一筋縄じゃ行かねぇ関係なのかもな…
(相手に連絡の履歴を検索してもらえば協力者の存在はすぐに浮かび上がる、どうやら協力者は身内らしい。相当懐いているのならば梓が盗撮やストーカーなど犯罪まがいのことをしても積極的に協力している、ということだろうか。両親の離婚で引き離され再び出会ったのならば一筋縄ではいかない関係や感情があるのかもしれない、それこそ善悪を超えて姉の恋心を支えたいと思うほどに。愛憎表裏一体で一緒に暮らしながらも姉に逆らえない理由がある、という可能性もある。いずれにしろ綾音さんは梓さんのためならば何でも協力する状態にあるのだろう。彼女が自分達を監視し盗撮した方法もわかったところで次に彼女について知る取っ掛かりは「フィリップ、もうひとつ検索を頼む。彼女の過去の交際相手を調べてくれ。彼女が俺に執着するきっかけがその中にあるかもしれねぇ」ともう一度検索を頼む。彼女との接触は依頼の時だけ、その後最初の再開は偶然かもしれないがあとは運命という名のストーカーが生み出した必然だ。出会った当初に何かあったわけでもない、あれだけの執着を産むには彼女との交流が少なすぎる。となればこの行為は彼女の過去から地続きである可能性が高い。彼女と向き合うためにはこの項目は避けられないだろうと検索結果を待って)
9477:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-03 10:48:40
ああ、調べてみよう。…彼女が初めて交際したのは高校生の時の半年間だ。それからは告白されても数日か一週間ほどで毎回別れているみたいだね。…だけど彼女から強くアプローチした人物が何人かいるようだ。
(相手の言う通り姉の犯罪まで踏み込んだ行為に協力しているならあまり正常な姉妹関係とは言い難い可能性が高い。こちらに説得を持ち掛けても諦めてくれる気がしない。更に相手は彼女の交際関係について頼んで来る、パラパラとページが捲られ該当箇所が開くとそこを読み込んでいく。意外にも彼女の交際相手はそれほど多くなく、告白されて付き合った分にはすぐに別れてしまっている。だがその後に記載のある交際までに至っていないケースの欄を見れば僅かに眉を寄せた。「一人目は通っていた塾の先生だ。苦手な教科を時間外まで教えてくれていて積極的にアプローチしていたようだ。二人目はアルバイト先の店長、こちらも優しく教えてくれたり賄いを作ってくれていたらしい。…そして一番新しい三人目が通っていた病院のカウンセラーだ。こちらは段々と来院頻度が増えていき業務内にプレゼントを渡したり退勤時を狙って待ち伏せ行為をしては警察沙汰になって最後には病院を出禁になっている」とその項目を読み上げていく。三人とも、そして相手も含め人に優しく接するような職業であり歳も彼女より上の人物だ。離婚したという事実を踏まえると「妹の方を引き取った父親は以前からあまり子育てに積極的では無かったようだから、優しくしてくれる年上の男性に強い執着があるのかもしれない」と推測を口にして)
9478:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-03 12:32:23
最初に付き合った奴と別れたのが両親の離婚の時期と近いな。…そのカウンセラーに渡したプレゼントっての、もしかして指輪じゃねぇか?
(静かなガレージの中で静かに相手の検索結果に耳を傾ける。聞く限りで違和感のない交際は最初だけであとは彼女からアピールしている人物にしか興味がないといった様子だ。愛情の薄い父親に家族の離別と初めての恋人の別れが重なった事実、彼女はそこで何か糸が切れてしまったのかもしれない。彼女が言いよるのは決まって年上の優しい男性、父親から与えられなかった分を取り返そうとしているようだ。自分に特別優しくしてくれる、というのが彼女が執着するようになるトリガーなのかもしれない。相手が検索結果を読み上げて行く中で気になるワードが出てきて記憶を巡らせる。彼女がこちらに贈り物として手紙で渡してきたのも指輪だった。そしてもうひとつ指輪というキーワードには覚えがある、彼女が依頼した捜し物も指輪だった。通勤路で落としてしまったという指輪を生垣の中から捜し出し綺麗にしてからキザったらしいセリフと共に返したのを覚えている。彼女が経験した両親の離婚、出会うきっかけとなったもの、こちらへの贈り物、それら全てが共通していて「もしかしたら彼女にとって指輪ってのは重要な意味を持つものなのかもしれねぇな。両親が離婚したことで意味の無くなった指輪、一方的に好きになった人に贈るのも指輪だ。…俺が依頼で指輪を捜して彼女に渡したのも、彼女にとっては全く別でかなり重い意味になっちまってるんじゃねぇか?」と推測を口にして)
9479:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-03 14:27:02
…本当だ、君に渡した物よりも安価だけど当時の彼女にとっては値の張る指輪を渡しているようだ。その可能性はあるね、両親が離婚した際に結婚指輪を置いて出ていったという記述がわざわざあるぐらいだからお揃いの指輪をしていれば結ばれて離れていくことがないと認識しているかもしれない。ならば君が指輪を一生懸命探して綺麗にして渡した事を指輪を大切にしてくれる人、すなわち自分に優しくて結ばれるべき運命の人が現れたと思ってしまったのかも
(彼女の生い立ちや交際関係を探っていけば人物像が見えてくる。今回と同じようなことを過去にも行っているようだが相手がカウンセラーへのプレゼントに反応を示すと更にそこを探って出てきた情報から推測通りだと告げる。続けられた言葉もかなり彼女の芯を掴んでいる気がして更に【指輪】というワードで絞り込むと両親の離婚の際に父親が指輪をその場で外して出ていったという記述を見つけた。この光景を目撃した彼女にとっては想い人との縁や愛情が指輪の存在と根強く結びついているのだろう。そしてそれは指輪に関する依頼を受けた相手も同じで彼女にとっては無くし物が戻ってきた以上に相手が指輪を大切にしてくれた、もしかしたらそんな特別な指輪を送ってくれたとすら思っているかもしれない。理解しづらい思考だが相手に執着する理由が見えてくれば一旦本から相手に視線を向けて「あの指輪を彼女に突き返せばそのつもりは無いと分かってくれそうではあるけど今でさえ手段を択ばない彼女が否定された時どういった手段に出るか読めないね…」と更に悩みを口にして)
9480:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-03 18:11:51
あぁ、きっとそうだ。彼女にとって指輪は自分を愛してくれる人の象徴なんだろうな。……カウンセラーの時は警察沙汰にもなってるが…このままにしておくわけにもいかねぇし、彼女に指輪を返すしかねぇだろうな
(彼女の経歴の中、そして自分が経験した中でも強く存在を主張する指輪というキーワード。相手が更に深堀りすればやはり随所に記述は見られるようで彼女にとって指輪が特別なものであるのは明白だ。こちらが依頼として請け負った指輪を捜し彼女に返すという行為も彼女からすれば優しい男性が自分の為に指輪を贈ってくれたと解釈しているのかもしれない。彼女と同じ環境で育った妹ならばその考えに同調、あるいは同情して姉の行動をサポートしているのも頷ける。そうとなれば彼女にはっきりと拒絶の意志を伝えられる方法はひとつだ、相手も同じ意見のようだがその後の顛末に言及されれば目を伏せる。自分の前に執着した時にも大事になっているのならば今回も同じことになる可能性は高い、【探偵から指輪を贈られている】という認識があれば前回以上に取り乱す可能性だってある。だがこのままこの現状を受け入れ続ける訳にもいかない、この状況を終わらせるために、何より相手の心身の安寧を得るためにも彼女の執着を断ち切らなければ。腹を括れば少しでも安心させようと相手の頭を撫でて「明日で全部決着つけちまおう。何かあっても俺達二人なら大丈夫だ。不安も責任も俺らは半分こなんだろ?」と力強い口調で言って)
9481:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-03 18:56:46
…ああ、そうだね。いつも通りの日常を取り戻す為にも早めに片付けてしまった方が良い。…翔太郎、
(彼女が相手の言葉を良いように解釈してしまうなら彼女の世界で特別な指輪を突き返せばその意図は伝わるはずだ。だがその後にどんな行動に取るか分からず、そのリスクに躊躇していると相手の手がこちらに伸びてきて頭を撫でる。嫌な方向に傾きかけていた思考が落ち着いて相手の力強い言葉が胸に染み渡ると先程の自分の言葉を引用した問いに頷いた。視線を感じ始めてからずっと相手の表情は重たく硬い。張り詰めたような緊張を解くためにも早くこの件を終わらせてしまうべきだろう。こちらも明日決着をつける覚悟を決めると改めて名前を呼ぶ。先程のように腕を背中に回して軽く抱き着くとそのままじっと見つめて「明日全部終わったら僕たちの家に帰ろう。ここも不便はないけどあっちの方がよく眠れる」と軽く笑みを見せながらその後の予定を提案して)
9482:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-03 19:52:08
フィリップ、…あぁ、あそこが一番安心できる。…香水もつけられてねぇしな
(彼女の執着度合いを考えれば明日は何が起こってもおかしくない、本当はひとりで行きたいのだがきっと同じやり取りが繰り返されるだけだろう。ここまで二人で歩いた以上最後まで二人で行くのが筋というものだ。万が一のことがあっても相手を必ず守ることを密かに誓いながら頭を撫でる、俯き掛けていた表情はマシになってこちらも笑みを向けた。そのまま名前を呼ばれると腕が回ってきて抱き締められる、こちらからも名前を呼んでその体を抱き締めるとより強い決意が漲った。目線を交わしたまま明日の約束がされると軽く頷く、ここでだって寝泊まりはできるがより二人だけの空間である二人の家で相手の体温を抱き締めながら眠りたい。それに今ではすっかり当たり前になった二人の特別な香りが抜け落ちてしまっているのも物足りなくて小さな声で付け加えておいた。誤魔化すように目線を逸らすと「そろそろ寝るか」と声をかけて)
9483:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-03 20:14:19
ああ、明日のために今日は早く寝てしまおう。
(頭を撫でられながらも相手をぎゅっと抱きしめるとその顔に笑みが浮かぶ。明日を乗り越えればまたいつも通りの日々が戻ってくるはずだ。ご褒美とばかりに家で過ごす時間を提示すればやる気が出てくるというものでぽつりとお揃いの香りを今はつけてない事が呟かれると小さく笑って後頭部を優しく撫でておいた。誤魔化すような声かけに伺うような視線を向けるが今日は大人しく明日に備えて寝るべきだろう。最後にぎゅっと抱き着くと寝る準備をする為に1階に戻った。交代で風呂に入ってお揃いの寝間着を身に付けると先に簡易ベッドの奥に転がる。昨日と同じ狭い空間に相手を招き入れるとまた緩く相手の体に腕を回して抱き寄せた。明日は何が起きるか分からない、まだ不安は残っているが大丈夫だと言ってくれた相手に答えるように額に軽くキスを落とすと「明日無事でいれるようにおまじないだ」と軽く笑って告げ)
9484:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-03 21:16:15
……俺からも
(今ではすっかりお馴染みとなり油断すれば簡単に脳内を揺さぶられてしまう香り、それを自ら望むような発言は何となく恥ずかしくて目を泳がせていると伺うような視線を向けられるが同時に頭を撫でられて緊張が解れていくと同時に擽ったい気分になる。互いに強く抱き締めあってから離れると明日のためにも眠る準備を進めた。風呂に入って白と黒のパジャマに着替えるとベッドへと入る、狭いベッドの上で体を寄せあって確かな相手の温もりを感じていた。相手から額におまじないの口付けが落とされる、重苦しいものに纏わりつかれるのも今日で終わりだ。きっと明日には相手と共に二人の家で過ごせるはず。こちらからも顔を寄せて短く唇を重ねる、明日何が起こっても相手を守ると誓う意味も込めた口付けの後に「おやすみフィリップ」と声を掛けて瞳を閉じた。そして翌朝、目覚めるといつも通り身支度を一通り整え、相手に合図を出してから盗聴器が仕掛けられていた人形を元の位置に戻す、これで今日もまた彼女は自分達を監視することだろう。事務所にやって来た所長には筆談で状況を説明しいつも通り振る舞うように伝える。若干ぎこちない気もしたが彼女に問題なく盗聴出来ていると思わせるのには十分だ。その後デスクでいつも通り事務仕事をして途中で彼女から贈られてきた指輪を取り出しポケットに忍ばせる。いつも通りの時間になれば「そろそろ街の方見てくる」と相手に呼びかけるように、あるいは盗聴器に聞かせるように言いながら相手に目配せして)
9485:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-03 21:50:12
じゃあ行ってくるよ。…今日は念の為なるべく人通りのある所や防犯カメラのある道を通ろう
(そっとキスをすると相手からも顔が寄せられ唇を重ねる。この場所も温もりも彼女に渡すつもりはない。明日への決意を改めてかためると「おやすみ、翔太郎」と返して目を閉じた。朝を迎えると相手の目配せで盗聴器入りの人形を元に戻す。それからいつも通りの朝の支度をしながら出勤してきた所長にも筆談で情報共有し、変わらない朝を装った音を彼女に聞かせる。朝の軽い書類準備を整えると相手から合図と共にパトロールに誘われる。普段通り応じる返事をしながら所長を見れば心配そうな顔をしていたが大丈夫だと表情と仕草だけで伝えてから事務所を後にした。まだ監視が付いていない内に今日回る道を提案する、強硬手段を取る可能性も考慮すれば直ぐに誰かが気付けたり証拠の残る場所の方が良いはずだ。相談しながら歩いているとあの重たい視線を感じて相手とアイコンタクトを取る。監視がついたならまた彼女が偶然を装って現れるはずだ、普段通り街の人と話して噂話の誤解を解いたりしながらパトロールを続けていると商店街の裏道に入ったタイミングで『翔太郎』とご機嫌なあの声が聞こえて)
9486:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-03 22:35:23
っ、その格好……
(ハットを被り街へと繰り出せばすぐに相手から今日のルートについて提案される、もしものことを思えば人目がある方がいいのは賛成で主に繁華街を歩くことを決めて歩みを進めた。少しもしないうちにまた纏わりつくような気配を感じて相手と目配せする、こちらの思惑通り今日も彼女と彼女の妹の二人で監視しているに違いない。いつも通りのパトロールを続け彼女が流した嘘を正しながら歩いていくとやがて商店街の裏道に入って一瞬人目が途切れた。それを見計らったように彼女の声が聞こえて一気に緊張感が走る、軽く息を吐いてから振り替えると目を見開くことになった。そこに居たのは予想通り梓だったが彼女が着ていたのはいつか相手がこちらの彼女に扮した時の格好にそっくりだったのだ。服の雰囲気、色合いもほぼ同じ、過去女装した相手との噂が立ったのを利用しそのものの格好をして噂の彼女に成り代わるつもりだろうか。ウ.ォ,ッ,チ,ャ,マ,ンが言っていた【余計な情報】とはこの事だろう。文句を言うのは後々として彼女は『凄い!今日で連続何日目かな?私、こんなに毎日翔太郎と【偶然】会えて嬉しい。やっぱり私の運命の人って翔太郎なんだね』とひとり盛り上がっていた。今までは彼女に圧倒されるばかりだったが今日は違う、これで終わらせるためにわざと彼女の策に乗ったのだ。こちらの雰囲気が違うのに気づいた彼女は相変わらずキョトンとした顔をしていたが「梓さん、昨日も言ったが俺にはもう大切な人がいて梓さんとは今以上の関係にはなれねぇ」と改めて断りの言葉を入れてからポケットを探る、そして指輪を取り出し差し出すと「これも受け取れねぇから返す。俺にこれは必要ない」とキッパリと言い切った。暫く沈黙が流れる、しかし彼女の目の瞳孔はゆっくりと開いていってわなわなとその場で震えだして)
9487:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-03 23:15:05
っ、…! やめたまえっ!
(裏道に入って人目が途切れたタイミングで彼女の声が聞こえる。身構えながら振り返ると彼女がいたがその服には見覚えがある。かつて喫茶店デートに乗り込むために着た女装の服にそっくりだった。あくまであの時だけの格好だったが相手の為に選んだ服を勝手に真似して恋人の座を乗っ取ろうとする意図を感じれば分かりやすく顔を顰めてしまう。彼女はそんな動揺も知らずまた嬉々として運命だと一人盛り上がっている。だがいつまでも声を発しない相手にキョトンとした顔をしていて、改めて断りの言葉を告げられると動きを止めた。そして指輪と共にキッパリと拒絶の言葉を相手がいうと彼女の顔から表情が消える。しばしの沈黙の後、わなわなと震え始め『…なんで? 必要なんて嘘だよ、そんなこと翔太郎は言っちゃダメなんだから』と震えた声でブツブツと語り出す。現実を受け入れられないような態度に様子を見ることしか出来ないでいると突然彼女が差し出す相手の手首をかしっと掴む、突然の強行に彼女を引き剥がそうとするが彼女は『ちゃんと付ければ良いんだよ!ほら、こうやって…!』と必死な声で叫びながら返された指輪を無理やり相手の指にはめようとする。爪が食い込むほど力を込めている姿は異常以外の何者でもなくその動きを押さえ込もうとしても『だって私達は運命なんだから!』と喚いていて指輪を無理やり押し込もうとする彼女と揉み合いのような状態になっていて)
9488:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-04 07:57:12
っ、…俺は絶対にこれをつけねぇ。だから、
(彼女の中で愛情と深く結びつき過ぎている指輪、それをハッキリとした言葉と共につき返せば彼女の中でもその意味は通ったようで表情が失われていく。彼女の行動は迷惑であることは間違いないのだが自分の一言で失意に陥る姿はやはり胸が痛むものがあった。彼女は震えながらまた自分だけの世界の言葉を語り出す、それでも指輪を差し出し続けると突然腕を掴まれてしまった。そして指輪をむしり取られると無理やり指に付けようとしてくる、我を失っているせいか掴む力は痛みを感じるほどで一瞬顔を歪ませた。慌てた様子で相手が飛びついてきて彼女を引き剥がそうとする、こちらも腕を振りほどこうとするが血が滲みそうなほど爪が食いこんで動かす事ができない。火事場の馬鹿力と言ったところだろうか。再び言葉によって彼女を動揺させようとするが全てを言い切る前に『何してるの?』と別の女性の声が聞こえてくる。そちらを見れば彼女と何処と無く雰囲気が似ている女性が立っている、きっと妹である綾音さんだろう。綾音さんはゆらりとこちらへ近づいてくる、その顔は何処かやつれて目元は窪んでいて『なんで指輪しないの?お姉ちゃんの運命の人なんでしょ?早くお姉ちゃんと幸せになってよ。はやく…はやく!!じゃないと私の番にならないじゃない!』とまた正気ではない叫び声が響いて彼女は手元のバッグからゆっくりと光るものを取り出した。その手に握られていたのは包丁でスっと体が冷たくなる、女性二人ならば制圧することだって出来るだろうが今綾音さん側の腕は梓さんに掴まれていて自由に動かせず三人を巻き込んだこの揉み合いから離脱するのは難しい。次の瞬間に彼女が包丁を構えてこちらへと迫る、為す術はなくて狂気に染まった彼女の顔をただ呆然と見つめることしか出来なくて)
9489:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-04 10:40:02
彼女まで…ッ、翔太郎っ!!…っ、が……、
(彼女に拒絶の言葉を返せば無理やり指輪をつけるという強硬手段に出る。二人がかりで引き剥がそうとしても火事場の馬鹿力のせいかなかなかそれは叶わず焦りだけが募る。そうしていると背後の方で別の女性の声が聞こえてきて振り返れば彼女と雰囲気の似ている女性、つまり綾音がそこに立っていた。その目がやはり尋常ではなくやつれているのにその目は爛々と輝いていてヒステリックに叫び声に近い声を上げている。そして妹は手元のバックに手を突っ込み、取り出した物が光る。それが刃の反射だと気付き、妹の狂気的な目が指輪を受け取らない相手に向いていれば全身が冷えていく。相手を失いたくないという強い感情が全てを支配すると反射的に身体が動いた。妹が叫び声のようなものをあげながら迫ってくる、鋭い声で相手の名前を叫ぶと同時に大きく一歩踏み込んで身体を妹と相手の間に滑り込ませる。空気が張りつめ視界に映る景色がやけにスローモーションに見えた。強く腹部に鋭く冷たい物が押し込まれる感覚、喉の奥から勝手に声にならない短い音が漏れた。包丁で刺されたのだと気付くのに数秒かかって、その間も腹部からは血が溢れだして包丁や服を赤色で染めていく。襲い来る痛みと急激に血が失われていくせいで見えている景色が滲んで足元が揺れているように感じるが相手に危害を及ばせないようの一心だけが身体を動かして包丁の柄の部分を彼女の手ごと強く握り動きを封じる。これでもう相手を刺すことは出来ないだろう。標的を間違えたことと溢れ出る血にパニックになったのか妹は『あ、あ、…やった、お姉ちゃんを邪魔する奴を消せた!これで、きっと!』とこの場に似合わない喜びと興奮混じりの声をあげていて彼女もまた『翔太郎、やっと2人きりになれるね…』と恍惚にも似た表情で名前を呼んでいて)
9490:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-04 12:42:43
_____ッ!!フィリップ!!!
(包丁をこちらに構えた綾音さんが近づいてくる、対処の為に動くことも出来ない今ただこちらに迫る刃を見つめることしか出来なかった。痛みを覚悟した矢先に何かがこちらの体を押し退ける、そして彼女との間に割り込んだ。その人影が誰なのかはすぐに分かってそこからは息をするのを忘れてしまう。立ち塞がる相棒で恋人でこの世で一番大切な人、その人の体に彼女の持つ包丁は吸い込まれていく。目の前で起こる光景を認識しているのに受け入れる事が出来なくて世界が急速に冷たく色褪せていく気がした。しかし相手の絞り出したような苦しげな声で意識を取り戻す、そして無意識のうちに声の限り相手の名前を叫んでいた。相手が刺されたというのにこの姉妹はそれを喜ぶように笑っていてブツリと頭の中の糸がちぎれる、こちらを強く掴む手を力を込めて無理やり引き剥がすと爪をたてられたままだった腕には赤い筋が走るが今はそんなことはどうでもいい。薄い息のまま背後から相手へ近づくと包丁を持つ綾音の手首を素早く握って加減を忘れて強く握る、すると先程まで恍惚と笑っていた彼女は悲鳴を上げた。彼女の握力が弱った所でこれ以上ナイフが動かないように相手の手を慎重に外させると相手の体を支えて「絶対動くなよ!」と言いながら相手の体をゆっくり地面へ寝かせた。包丁は深く入り込んでしまっている、下手に動かせば血管を塞ぐものが無くなって更に大量の血を流してしまうだろう。相手の体を支えていると背後から梓と綾音は『ねぇ翔太郎指輪は?』だとか『早くお姉ちゃんと結ばれて』だとか雑音を発していてそれにまた頭の中で何かが切れる音がすると「これ以上俺達に構うな!!」と叫んだ。周囲一帯に声が響き渡る、どうやら騒動を聞きつけたらしい人が集まってきていて警察と救急車を呼んでくれているようだ。相手の頬に手をあてながら「すまねぇ、俺が油断したから……もう一人いるって知ってたのに……フィリップ、」と不安と後悔が入り交じった目を相手に向けつつ呼びかけて意識を保とうとして)
9491:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-04 15:03:22
……っ、は…、しょうたろう…大丈夫だ、多分、これくらいじゃ、死ぬことは、ないから…、……
(視界がブレて急激に手先が冷たくなっていく。その中でも相手の声だけははっきり聞こえて背後に相手の存在を感じると気力で立っていた膝は崩れて力なく相手に寄りかかりながら地面に寝かされた。空気が喉の奥に引っかかったみたいで上手く息を吸う事が出来ずに浅くペースの速い空気を繰り返す。腹部は熱と痛みを発しているのに指先は冷たくて先ほどから震えている気がする。周囲の声は水の中に居るみたいにぼやけて彼女達がなにを叫んでいるのかも分からない。そんな中、頬に何かを感じればその主を探すように目を向ける。滲む視界でも相手の顔だと直ぐに分かって無事であることに僅かに安堵の笑みを浮かんだ。一方相手の顔は焦りと後悔で歪んでいるのが見えると血で濡れた手をふらふらと伸ばして相手の手に重ね、弱々しくそこを握った。こんな状況になったのはどう考えても相手のせいではない、彼女達の行動は予測不可能だったのだから。そう伝えたいのに上手く頭も口も動かなくて代わりに短く呼吸を花見ながら命に関わることはないだろうといつもの口調で相手を安心させる言葉を紡ぐ。約束をした相手を一人だけ置いていく訳にはいかない。だがそんな意志に反して体は暗い海の底へ引き込まれていくように重たくなって意識が揺れる。流石に無茶をし過ぎたらしい。遠くでパトカーと救急車が近づいてくるのが聞こえる、相手の名前を再度口にしようとして「…しょう、た…」まで呟くも最後は喉が震えるだけで音にならずに消え、相手を映していた瞳がゆっくりと閉じられていき)
9492:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-04 18:17:53
この状態で言うことじゃねぇだろ!…馬鹿野郎、なんで庇ったんだよ……ッ、フィリップ!ダメだ寝るな!フィリップっ!!
(支えた相手の体はみるみると力が抜けていきその体温さえも失われていって相手がこの手から零れ落ちていく感覚に上手く酸素を取り込めなくて呼吸が浅くなる。相手の呼吸はそれ以上に浅くて生命が目の前で消えていくようで頭が真っ白になっていく。それなのに相手はこちらを焦点の合わない目でみて微笑んでいてそれが今生の別れ際に見せる笑みに見えれば相手を取りこぼしたくなくて支える手に力が籠った。相手の手がフラフラと上がってこちらの手に重なる、しかしその手は相手自身の血で染まっていて直接的な死の予感に瞳が揺れた。添えられた手をこちらから包んで強く握る、その指先が恐ろしく冷たくて動揺で吐き出す息が震えた。苦々しい顔であの時あのまま自分が、と口にするが逆の立場ならば必ず自分も同じことをする、相手の行動原理は分かるがそれでも相手を失うなんて耐えられることではない。相手がこちらの名前を呼ぼうとするがそれが途切れて目が閉じられようとする、このまま相手が死んでしまうのではと頭に過ぎれば夢中で相手の名前を叫んだ。相手を呼ぶだけしか出来ないのがただただ無力で声が枯れるのもお構い無しに必死に名前を呼んで手を握って相手の意識を繋ぎ止めようとしていた。不意に肩に誰かの手が置かれて振り返る、そこには救急隊員がいて『病院に運びます!』と声が掛けられる。いつの間にか周囲には救急車とパトカーがいくつも止まっている、梓と綾音は警察に連れていかれているところだった。「お願いします!」と相手を救急隊員に引渡し一緒に救急車に乗る、意識レベルが低いらしく『呼びかけ続けてください!』と言われれば救急車の中でも血塗れの手を握ったまま「フィリップ!しっかりしろフィリップ!!」と名前を呼び続けて)
9493:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-04 19:34:06
(遠くから必死に相手が呼びかける声が聞こえる。それに答えなければ、と思うのに全身に重りがついたようで力が入らない。何とか抗おうとするも耐えきれず瞼は落ちていった。相手が救急車に同行して救急車に乗り込むとサイレンを鳴らしながら発射し、救急隊員が数字を読み上げたり手配の連絡をひっきりなしにしていて車内は嫌な緊張感が募る。隊員が呼びかけても反応しなかったが相手が必死に名前を呼び掛けているとその何度目かでほんの僅かにその手を握り返していた。病院にたどり着くと担架に乗せられ院内へと入る。緊急性を示すように『通してください!』と看護師が声を上げ数人がかりで無機質な白い廊下を駆け抜けていった。やがて処置室の自動ドアの前にやってくると相手に対して看護師が『患者のご家族ですか?』と制止も兼ねて尋ねる。そして『こちらでお待ちください』と告げ相手を残して中に消えていると部屋のランプが点って)
9494:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-04 20:05:38
そうだ!っ、……頼む……
(救急車で運ばれる間もただ相手の名前を叫んで現世に相手を繋ぎ止めようとする、周囲の救急隊員の声が緊迫しているのが分かれば相手がそれだけ死の淵にいるのだと思い知らされた。名前を叫ぶ中で繋がる手に僅かに力が籠ると相手は大丈夫かもしれないという気持ちとこれが最後の反応かもしれないという気持ちが交互に襲いきて正気ではいられなかった。救急車を降りて病院の廊下を駆け抜ける間も決して手を離さずに相手の名前を呼び続ける、そして処置室にたどり着けば制止と共に問いかけがされて、迷いなく相手の家族だと返事をしていた。ここから先はもう何もすることは出来ない、傍にあったベンチに座ると意識的に酸素を取り込むよう呼吸をして弱々しく言葉を溢れさせる。今自分には何も出来ない、あまりにも無力だ。先程までの喧騒は嘘のように静かになって、代わりに相手が刺された瞬間の映像が何度も脳内を巡る。何があるか分からないと腹を括っていたのにまさか凶器を持っていてしかもそれが相手を襲うなんて。彼女の経歴を思えば考える事が出来た事態だった、妹についてもっと検索して情報を得て対策を考えるべきだった、強引にでも相手を置いていくべきだった、次々に後悔が浮かんできて、もしもこのまま相手を失ったらと冷たい囁き声が聞こえる。最悪の結末を必死に振り払いながら処置が終わるのを待った。そして時間がどのくらい過ぎたか分からなくなった頃、処置中のランプが消えて勢いよく立ち上がる。中から医師が出てくれば無意識のうちに駆け寄っていて「フィリップは?!」と間髪入れずに聞けば『ひとまず命は取り留めました。後は本人の回復力次第です』と言われて、なんとか命が繋がったことに安心と疲労が押し寄せると崩れ落ちるようにベンチへと座って)
9495:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-04 21:19:21
(医師が相手に成功の結果を伝え、処置が終わると事務的な入院の手続きへと移る。その途中ふらりと刃.野,刑.事が現れ、検索の無事を知るとあの後の彼女らの話を始める。姉妹は警察に押さえられると『翔太郎と引き剥がされた』『邪魔するフィリップさんが悪いのに』なとど騒いでいたようだが徐々に自分達の置かれている今の状況を理解して大人しくなってきたらしい。調べる中でストーキングの余罪も出てきて重い処罰になりそうと言いながら相手の顔色を見れば『フィリップ君が心配なのは分かるがお前も思い詰めてばかりいないでちゃんと休めよ。フィリップ君が目覚めた時にお前が倒れてちゃかっこ悪いからな』と肩をポンポンと叩く。さらに事情聴取などは落ち着いてからするように話を通しておいたようで刃.野刑.事は調査に戻ると去っていった。それから少しして先程の看護師が近付いてきて『刑事さんからお話を聞きました。まだ意識は戻っていないのですが面会致しますか?』と問いかけて)
9496:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-04 22:20:51
、します!お願いします!
(ひとまず命は助かったが相手がまだ目を覚ましていないことを思えば全く安心は出来なくて不安と後悔に苛まれたまま入院の手続きを行った。その途中にジンさんがやってきてその後の姉妹の話を聞く、ジンさんの話を聞くにもう彼女らから被害を受けることはなさそうだったが最後まで彼女らの認識が変わらなかったのが何とも悔しいよう虚しいような気分になる。相手は刺されて命の危機にまで陥ったのに彼女らが罪を数える日はくるのだろうか。無意識にため息をつきながら事務所に証拠品として盗聴器入りの置き人形があると伝えるとジンさんからは休むように言われその後調査へと戻っていく。しかし到底休む気にはなれなくて「あいつが苦しんでんのに休めねぇよ…」と誰もいない空間で呟いていた。入れ替わりで看護師がやってくる、面会するか問われると即座に返事をしてそのまま病室へと連れて行ってもらった。まだ絶対安静だと釘を刺された後に病室に入る、静かな部屋の中、心音を観察するモニターの音が響いて真っ白なベッドの中に相手が静かに眠っていた。配線や管が繋がれ痛々しい姿にまた息をするのを忘れてしまう、足音を立てないように近づくとベッド脇に椅子を置いて座り相手の顔を覗き込んだ。息はしているようだが顔はまだ青白い、あの時の光景がまた脳内に流れて「…俺のせいだ」と小さく呟くと項垂れる。せめて少しでも早く相手が目を覚ますよう祈りを込めるように相手の手に自分の手を重ねると優しく握っていて)
9497:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-05 00:28:09
……………、…
(相手が個室の病室に通されると検索が静かに眠っていた。血塗れになった服は入院着のようなものに着替えられていてより普段と違う雰囲気を纏う。静かな病室の中で相手に手を握られながら深く深く眠っていたがそれから数時間程経って項垂れたままの相手が一度手を握り直したタイミングでピクリと瞼が一瞬震える。引き摺られるようにしずんだこの場所は静かで危害を加える物事や苦痛を感じることはない。深く心身が傷ついた状態ではこのまま引きこもったほうが良いのかもしれないと扉が閉じかけるが不意に認識した温もりと接触が意識の水面を揺らした。この感覚は知っている、自分にとって特別な、帰るべき場所の温度だ。そう強く自分の中で確信するとずっと閉じていた目を薄ら開く。見知らぬ天井をぼんやりと見つめ、まだ夢と現実の中を揺蕩うような意識の中、無意識に自らを呼び覚ました特別な何かを探すように視線だけを動かして)
9498:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-05 07:54:13
………フィリップ?ッ、フィリップっ!!良かった…
(俯いたまま相手の命を繋ぎ止めるように手を重ねて虚無の時間を過ごす、もしこのまま起きなかったらという不安とあの時もっと何かしていればという後悔が延々と頭を巡っていた。機器類の音しか聞こえない部屋の中で薄らと聞こえていた相手の呼吸音が不意に少しだけ大きくなる、虚無の空間ではそんな僅かな変化すら容易に分かるほど大きな変化で無意識に名前を呼びながら顔を上げた。するとそこには先程まで重く閉じられていた瞼が薄ら開いた相手の姿があって弾かれるように立ち上がり顔を覗き込む、間違いなくその目が開いているのを見れば相手は一命を取り留めたのだと確信して一気に安堵が押し寄せた。まだぼんやりとしている相手にこちらの存在を伝えるため頬に手を添える、何よりも大切な相手を失わずに済んだが同時にあまりにも痛々しい姿に感情はコントロール出来なくて悲痛な顔のまま「すまねぇフィリップ、お前をこんなにさせちまって…お前を守るって言ったのに…ほんとにすまねぇ」と謝罪を重ねて)
9499:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-05 11:20:15
…しょう、たろう? …ぜんぶ、僕が独断でしたことだ…彼女たちに、君を傷つけさせたく、なかったからね
(何かに導かれるように薄っすら瞼を開くとぼんやりと天井を見上げる。まだ感覚が覚束なくて夢の中に居るような心地で揺蕩っていたがその視界の中に違う物が映れば視線はそちらを向いた。何かが近づいてきて頬に温かさを感じれば意識を失う前の縋るような顔と目の前の悲痛な表情を浮かべる相手の顔が重なってその大切な人の名前を呼んだ。段々とその時の記憶が蘇り今見える景色と着ている服を見ればあのまま力尽きてしまって処置の為に病院に運ばれたのだと理解する。そして相手が深い後悔や不安の中に居たことが推測出来ればゆっくりと手を伸ばして相手の手を僅かに握る。目覚めたばかりのせいか上手く口は回らないがそれでも謝罪を重ねる相手のせいではないと伝えたくて途切れ途切れに言葉を紡ぐ。医師の診断は聞いていないがあの時刺された場所と処置の痕を見るに深く刺さりはしたが臓器までは到達しなかったのだろう。少しずれていれば致命傷になっていたのはさておき、相手の手を確かめるようにまた力を込めると「あれくらいじゃ、死なないって言っただろう?」と軽く笑みを浮かべて見せて)
9500:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-05 12:36:01
それでお前が傷ついてどうすんだよ。俺がこの世で一番大切なのはお前なんだぞ……医者によりゃちょっとでもズレてたら、っ…
(目を覚ました相手の頬に手を添えて見つめれば考える前に謝罪の言葉が口から溢れ出してしまう、相手がこちらの名前を呼べば漸くその声を聞くことが出来て瞳が揺れえ無意識に詰まっていた息を無理やり吐き出すがそれも震えていた。相手の手が重なるがほんの少し手を上げるのも辛そうで直ぐにその手をこちらから握り直して支える。相手がこちらを想って行動したのは理解できる、自分だって必ず同じ事をする。それでも、そのせいで欠ければまともに生きていけないほど自分の中に食い込んだ相手を失いそうになった恐怖に打ちのめされて、自分自身が許せなくて、泣きそうな声を出しながら握った手に僅かに力を込めた。相手は冗談めかして笑って見せるが執刀医から聞いた話ではとてもそんな楽観的な事は言えない、その事実を口にするのも辛くて途中で言葉は途切れてしまった。代わりに優しくコツンと額を合わせる、未だ震える声のまま「…俺をひとりにしないでくれ」と弱々しく乞うよつに呟いて)
9501:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-05 14:59:19
…翔太郎。…僕が取った行動に、後悔はない。もう一度あの時に戻っても多分同じ行動を取ると思う。だけど、君を不安にさせるつもりは無かった、ごめん。
(こちらがゆっくりと手を持ち上げるとすぐに相手からも握り返され支えられる。相手の存在を感じれば胸の内に安堵が広がっていくが一方で相手は震えたような泣きそうな声で言葉が返ってくる。自分が意識を失っている間相手はずっと大切な人を亡くしてしまうかもしれないと不安だったのだろう。以前にも似たようなことがあったといえその絶望感は薄まる物でも慣れる物でもない。こちらを気遣うように軽く握り返された手は相手の一番弱い部分が現れているようで震えた声で聞こえた呟きを聞けば思わず口を閉ざした。いつもなら頭に手を伸ばして優しく撫でて安心させるところだが寝たままの状態ではそれも適わない。代わりに名前を呼ぶとじっと見つめる。もっと上手くやればよかったという後悔はあれど、あの時相手を庇った行動に後悔はない。また似たような状況になれば反射的にまた同じことをしてしまうだろう。だが相手にこんな顔をさせたかったわけでは無くて眉尻を下げると謝罪のことを口にした。握っていた手を一度解いて、指を絡めるように繋ぎ直すと「ちゃんとここにいるよ、君を置いて行ったりしない」と誓うように告げて)
9502:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-05 18:25:16
…分かってる。あの状況ならお前は何度でも飛び出すだろうし、逆の立場なら俺も同じことをする。お前じゃなくて俺が刺された方が良かったって言ったらお前が怒るのも、知ってる……だから、今俺の傍にいてくれるならそれでいい……
(目を覚ました相手をどっしり構えて迎えなければならないのに感情のコントロールがまるで出来なくて情けない声を出しながら縋るように呟く、大切な存在がこの手から零れ落ちそうになる感覚は何度経験しても慣れるものではない。少し間が開いて相手から名前を呼ばれると額を離して目線を交える、そして相手に後悔はない事と謝罪を告げられると目を伏せた。自分の存在にすら食い込んだ相手の事は少なくないほどには知っている、相手がどうするか、自分ならどうするか、互いに承知しているだろう。相手に謝らせてしまったことが申し訳なくて首を振った。相手に望むことは先程の呟き通り、ただ傍にいて欲しい、それだけだ。握っていた手が一度解けて指が絡まるように繋ぎ直される、より相手の存在を感じることが出来るようになって言葉でも傍に相手がいると伝えられるとゆっくりと息を吐き出した。優しく手を引き寄せると相手の指をこちらの頬に当てる、頬に当てる指先はあの時と違って体温を取り戻しつつあって漸く小さく笑みが浮かぶ。そしてこちらかも何度も交わしてきたのと同じように「俺もお前の傍から何があっても絶対離れねぇから」と最期まで一緒にいる誓いを口にして)
9503:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-05 21:16:01
当たり前だ。…うん、僕にとっての居場所はここだから、何度だって君のそばに戻ってくるよ。
(自由にまだ体が動かせない分、その手を握って言葉を送る。きっと互いに危機が迫れば咄嗟に庇ってしまうし、残った方はその度に失うかもしれない恐怖に怯えてしまうのだろう。相手が刺された方が良かったなんて言い出せば露骨に眉を寄せ、強い口調で肯定の言葉を返す。自分が痛くて重傷を負うよりも相手が傷つく方がずっと嫌だ、多分それは相手も一緒だろうけど。さらに相手の存在を確かめるように指を絡ませて繋ぎ直すと相手が息を吐き出したのが分かってそのまま相手の顔の近くに引き寄せられた。そのまま頬に手の甲が触れるとその暖かさとやっと見えた小さな笑みにこちらも表情を緩めると軽くそこを撫でた。改めてずっと傍にいることを誓われると相手の一番であると改めて実感出来て暖かいものに満たされた。自分も同じ気持ちなのだと伝えていればもっと相手に近づいてその存在を感じたくなって体を起こそうとする。だが先程閉じたばかりの腹部が激しい痛みを発して「…っ、ぅ」と言葉にならない声を漏らしながら何とか上体を起こすと繋いだ相手の手を軽く引いて「翔太郎」と呼びながらこちらに近づくように促して)
9504:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-05 22:40:51
ッ!馬鹿傷が、…無茶すんなよ……
(こちらの方が怪我にも慣れて体力もあるのだから刺されて無事なのもこちらだろうと思ってはいるのだが、当然相手はそれを良しとしなくて強く否定されると眉を下げる。身代わりで飛び出したのにと言い返したいところだがこれ以上は不毛だろう、命に変えてでも相手を守りたいという想いまできっとお揃いだ。こちらの頬に相手の手をあててなるべく接触面積を増やしていると不意にその体が動き出して苦痛に満ちた声が聞こえれば驚くと共に体の芯が冷える。まだ手術を終えてそれほど時間は経っていない、傷が開けばまた命に関わるだろうと直ぐに止めようとするがその前に相手は上体を起こしてしまってまた不安と焦りが胸の中に渦巻いた。しかし相手が軽く手を引けば何を求めているのか理解して思わず文句を言うように呟きながら体を寄せる、背中に腕を回して支えるようにすると「体の力抜いてもいいからな」と声をかけてこちらも上体を寄せた。腹部の傷を思えば思いっきり抱きしめることは出来ない、肩部分だけを触れ合わせるようにして傷に響かないようにすると相手に軽く擦り寄る。相手の体は随分と体温を取り戻しているが代わりに薬品のような知らない匂いが付いていた。触れ合ってはいるがこれ以上は許されなくて「…早くお前と二人で家に帰りてぇ」と果たせなかった約束をポツリと口にしていて)
9505:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-05 23:53:23
だって寝たままじゃあれ以上近付けないじゃないか。…ん、…もう少しだけ待たせてしまうけど早く帰ろう、翔太郎
(何とか痛みにたえながら体を起こすと相手の焦った声が聞こえる。相手が同じ立場なら絶対安静だと寝かしつけただろうが今はただ無事に守れた相手の存在を確かめたかった。手を引けば何をしたいのか理解してくれたようで軽く腕を広げる、文句にはこちらも子供っぽい言い回しをしていたがこちらが望んだとおり相手が近付いてきて腕が回される。相手の言葉に甘えて体に響かない程度に相手に体重を預け力を抜いて抱き着いた。普段よりもずっと緩くぎこちない抱擁だが自分だけのポジションに戻れたことに安堵の息を吐いた。擦り寄ってくる相手の肩に顔を埋めると昨夜抱きしめた時に感じた熱や香りの幾らかを感じることが出来て深く呼吸を続けながら大切な人の存在を感じていた。そうしていると相手からぽつりと呟きがこぼされる。自分が怪我を負った以上傷が塞がってある程度動ける許可が降りなければ家には帰れない。結果的に約束を破ってしまったことになっていれば心苦しいが改めて最短で退院、そして自宅に帰ることが出来るようにと声を掛けた。ゆっくりと持ち上げた後ろ手で相手のアタマを撫で始めながら「そしたらアキちゃんにお休みを貰って、丸一日くっついていようか」と冗談交じりに提案して)
9506:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-06 08:48:52
早く帰りてぇけど、傷がちゃんと治ってからだからな……そうしたい。お前と一緒で、家から出たくねぇ…
(さっき傷が塞がったばかりだというのに体を動かす相手に文句を言えば子供っぽい言い訳が返ってくる、だがずっとひとりで不安と恐怖と後悔とに苛まれたこちらも望むことは同じだった。いつも通りとはいかなかったがそれでもやっと相手の存在を感じられる。こちらが呟きを零せばそれを満たすような答えがされて頭を撫でられればゆっくりと息を吐き出し余計な力が抜けていく。今回の件が始まってからあの家に帰れていない、簡易ベッドで寝てはいたが二人だけの特別な空間でなんの憂いもなくお揃いの香りでただ相手を感じる時間が欲しかった。ただしそれもきっちり完治してからだ、ここで無茶をして後遺症が残っては困るのだから。さらに相手から冗談めかした提案がされるが考えるよりも先に心がそれを望んでしまって肯定の返事をしてしまった。相手を外に連れ出したからこうなってしまったのだ、それならばもういっそ、と薄暗い感情が言葉になってしまう前に顔をあげて目線を交えると「とにかく今は寝とけ、大怪我してんだからな」と小さく笑みを浮かべて言えばさらに顔を寄せごく軽い口付けだけを送って)
9507:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-06 10:25:49
この前とすっかり立場が逆だ。…なら早く治してアキちゃんに交渉しないとね。…ん、君も疲れているはずだから早く寝たまえ。
(相手を緩く抱きしめてその存在と熱を確かめる。あの時彼女は包丁を手にして勢い良く向かってきていた。あの時庇わなかったら相手にもっと深く突き刺さったかもしれない。口にはしないが庇ったのは間違いでは無かったと改めて思い直しながら抱きしめていると傷が治ってからだと釘が刺されてしまう。相手が大怪我した時には自分が似たような事を言っていたなと小さく笑いつつ退院した後の話に思いを馳せると直ぐに相手からも肯定と渇望の返事がされた。自分も早く相手と触れ合って心ゆくまで一緒にいたい。その為に早く治さなくてはと決意を高めているとまた体が気怠くなってきた。どうやら術後すぐに動いて限界が来たらしい。相手が顔を寄せ唇が重なると幸せを感じるもすぐに物足りなさが出てくる、だが満足に動けなくて退院までのお預けだろう。あれからずっと起きっぱなしなら相手も疲れているはずでこちらからもお返しのキスを送ると相手も体を休めるように促す。また痛みに耐え相手に支えられながら体勢を元に戻すと直ぐに瞼が重くなってくるが今度は冷たく強引に引き込まれるものではなく穏やかで暖かい眠気だ。その瞳で相手を見上げ「…おやすみ、翔太郎」拙い声で告げ)
9508:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-06 14:48:03
あぁ、おやすみフィリップ
(相手の冗談めかした言葉を正面から受け止めて返事をすれば相手からも前向きな返事がされて小さく口角をあげる、ずっと事務所で寝泊まりすることを強いられ落ち着かない日々を送っていた分を早く取り戻してしまいたかった。短く口付けを送れば相手の瞼が重そうになっていく、相手との時間は全く足りないのだが今はこれが限界だ。相手からも口付けがされてふわりと幸せが胸に浮かびながら傷に触らないように慎重に体を再び横たえた。穏やかな顔を浮かべる相手にこちらも穏やかな声で返事をする、ゆっくりと瞼が閉じられて相手はまた眠りについた。先程までの命が消えるかもしれない冷たい眠りではなくリラックスした穏やかな眠りだ。先程までと体勢は同じでも感じるものは全く違って安堵の息を漏らすと暫くその寝顔を眺めていた。いくらでも時間が経ってしまいそうだったが相手から早く寝るように言われたのを思い出せば静かに病室を出る、そして看護師に先程一時的に目を覚ましたことを伝えれば彼らもそれならば安心だと安堵の顔を見せていてさらに相手の無事を確信した。それからは事務所と病院を往復する日々が数日続いた。あの約束がある以上ひとりで家に帰る気にはなれなくて相手が退院するまでの間毎日見舞いに行く日々が続いて)
9509:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-06 16:11:09
………よし、これでもう帰ることが出来るね。
(穏やかな眠りに誘われて目を閉じた日の翌日から退院に向け非日常の日々が始まった。傷口が開いてしまわないように最初の数日は安静状態で経過観察となり、それから起き上がるのが許可され見舞いに来た相手と話したり依頼の手伝いで簡単な検索くらいはこなしていた。やがて点滴が外れると歩行のリハビリをするようになって一週間程すればスタスタと歩けるようになっていた。お見舞いに来てくれた刃.野.刑事の事情聴取に応じたり所長に休みの件をお願いして何とか許可を貰ったりしながら過ごしていれば当初二、三週間と言われていた入院期間を予想を超えた回復力と駄々を捏ねたことで定期的な通院と激しい運動をしないことなどを条件に一週間半程で退院を勝ち取った。退院が決まった日、荷物を纏めると迎えに来てくれた相手にもって貰って退院の同意書にサインをし、やっと家に帰ることができることに声を弾ませながら相手に話しかけて)
9510:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-06 23:33:40
……お前、ほんとに大丈夫なんだろうな?もう何日か様子を見た方がいいって言われてんのに押し切りやがって…
(事務所と病院とを往復し時には相手の衣服を、時には果物などを、時には検索の案件を持って行って毎日見舞いを続ける日々も今日で終わりらしい。最初は寝たままで動く度に苦しそうな相手を見るのに胸がキリキリと傷んだがそれを隠しながら退院の日を楽しみに相手の回復を待った。少しずつ元のように体が動かせるようになり難なく歩いたのにはホッとしたが、その後医者とこちらが渋るのを押し切って通常より早く退院するのが決まってしまった。もちろん漸く相手と一緒に家に帰れることは喜ばしいのだが、帰りたいがために嘘の申告をしていないかと頭の上から足先まで注意深く観察しながら相手の歩く様子を見守る。声を弾ませる相手とは対照的にまた別の心配が増えてしまった気分だ。だが医者が言うには激しい運動をしなければ問題ないとのことで、つまりそれは相手と二人で一日家に籠る言い訳が出来たとも言える。そう思えば段々と楽しみが勝ってきてバイクからヘルメットを取り外すと「安全運転で俺達の家に帰るか」と差し出して)
9511:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-07 00:16:55
君は心配し過ぎだよ。病室に居たって本を読むか君と話すか院内を歩き回るかくらいしかしてなかったしそれなら家でも同じだろう? …ああ、頼んだ。
(やっと帰れると上機嫌なこちらに対して相手は相変わらず注意深く心配そうな顔を向けていて改めて平気だと返す。もう殆ど傷は塞がっていて普通に動く分には問題は無い。予定通りの日程だとしてもどうせ病室で経過観察として大人しくしているのなら家で同じ事をしても変わらないはずだ。屁理屈をこねながら病院を後にすると久しぶりの外の空気を吸う。一緒に駐車場に向かい、バイクの元にたどり着いた時には相手も乗り気になっていて差し出されたヘルメットを受け取ると小さく笑って早速被りながら後ろに乗り込んだ。相手の腰に腕を回して抱き着くとバイクが発進して二人で家へと帰る。所長の気遣いで今日明日はお休みを貰っていて無事に約束を果たせそうだ。やがて見慣れた景色が近づいてきて家の駐車場にたどり着くとワクワクを抱きながらバイクから降りてヘルメットを預ける。すぐにでも駆け出したい気分だが医者に禁止されていたのを思い出すと「行こう、翔太郎」と言ってまだ外にも関わらず相手の手をとって家へと向かって)
9512:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-07 10:48:24
そういう屁理屈ばっかり思い付きやがって……
(安静にしているのから病院でも家でも確かに同じなのだが見守るこちらとしてはもしもの時を思えば心配ではある、しかし相手の理屈は筋が通っているし何よりようやく相手と家に帰れることが嬉しくて心做しか声も弾んでしまっていた。相手と共にバイクにまたがれば家へ向かって走り始める、ずっと病院に閉じこもっていた相手に久しぶりにこの街の風を感じてもらいながらバイクを走らせれば段々と後ろの相手の落ち着きがなくなってきて、帰宅するのを楽しみにしているのだと分かればヘルメットの下で口角を上げていた。やがて駐車場にたどり着くと自然と手が繋がれる、本来はルール違反だがこれくらいの距離なら構わないだろう。それにこれならば急に走り出さないよう止めることもできる。そんな言い訳を重ねていつもよりゆっくりとした速度で移動すれば二人の家の玄関へとたどり着いた。鍵を使って扉を開けると漸く相手が帰ってきたのだと実感して「おかえり、フィリップ」と噛み締めるように言って)
9513:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-07 11:26:51
ただいま、翔太郎。
(相手はやれやれと愚痴を零しているがその声は弾んでいる。あの日約束してからずっと待ち遠しかったがそれはきっと相手も同じだ。バイクから降りて相手の手をとって二人の家に向かうと相手が鍵を開けて扉を開けた。まだ中に入ってもいないのに噛み締めるように帰宅の挨拶を口にする相手を見れば口元がつい緩む。相手の手を引いて二人共が家の中に入ると家に帰ってきた事を伝えるように言葉を返した。ストーカー騒ぎで事務所で寝泊まりしていた期間も含めれば半月程この家には帰ることは出来てなくて何処か懐かしい気分にもなる。靴を脱いでリビングの方までやってくると相手が荷物を置いたりハットを金具に掛けるのを見届けてから近付き、そっと抱き着くと「やっと帰ってこれた…」と呟きを零し)
9514:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-07 17:41:43
あぁ、……お前と一緒に帰ってこれて良かった…
(付き纏いにその後の病院もあってこの部屋には長い間帰ってこれず、入院の期間は二人で眠ることさえ出来なかったわけで漸く二人揃ってここに帰って来れた喜びが溢れて止まらない。相手の声で【ただいま】と帰ってくると余計にその喜びは膨らんで相手の存在をより傍に感じて胸がいっぱいだった。繋がれた手が引かれて二人で玄関をくぐる、一度片付けのために部屋には入ったがそれも数分だけでこうやって相手と二人で帰宅の挨拶をしながら二人の特別の空間に帰って来るのが随分懐かしく思えた。片付けを終えたタイミングで相手がこちらへと抱き着いてきて受け止める、あの時と違った暖かな体温を感じ触れることを躊躇う必要もない。緩く抱き着く体をこちらから強く抱き寄せてまた噛み締めるように本音を溢れさせていた。ずっと失っていた心地を取り戻し安堵と喜びとあの時これを失っていたらという不安が同時に膨らんでいく、少しでも取りこぼさないように抱き締める腕でそこにある布を握れば「今日と明日はずっと一緒にいてくれるんだよな?」と確かめるように問いかけて)
9515:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-07 18:45:11
随分と待たせてしまったね。…ずっと一緒に居るよ、ちゃんと君のそばに居る。
(こちらから緩く相手を抱きしめると相手はそれを受け止め、さらに強く抱き寄せられた。病室でのこちらを気遣うような中途半端な物ではなくて不足していたものを埋めるような力強さに小さく笑みが零れる。本来ならばあの夜に帰ってこれるはずだったがそれからかなりの間相手を一人にさせてしまった。改めてその事を告げていると相手が縋るようにこちらの服を握り確かめるように尋ねてくれば少しでも安心して貰えるようにその背中を撫でながら今日と明日はずっと一緒に居ると何回も言葉にして約束する。仕事も休みならば他に何か考えたり外に出る必要もない、ずっと相手とだけの時間を過ごせるだろう。抱きしめてくっついた状態で軽く擦り寄って「二日間ずっと独り占めだ」と微笑んで)
9516:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-07 21:09:46
おぅ、……いい響きだ
(今や相手と朝から晩まで一緒にいるのが普通になっていて病室で別れを言ってバイクで病院から離れる度に寂しさを感じていた。それが連日続いたわけで、ようやく【また明日】を言わなくていい日々が戻って来たのに安堵すると同時に二度と離すまいと相手を強く抱き締める。暫くは相手と離れられそうにないが二人がかりで所長様を説得して明日までは二人きりでいられるのだ、それを言葉として相手から伝えられさらに【独り占め】だなんて何より優越感を感じる言葉を聞けば嫌でも口角はあがってしまう。早く約束通り一日くっついている時間を始めたいがその為に必要な事がある。顔をあげて目線を交えると「早くお揃いの香りになっちまおうぜ」と待ちきれなくて急かすように風呂に入ることを促して)
9517:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-07 22:16:51
ああ、そうしよう。準備するから少し待っててくれ。
(相手からの腕の力は変わらず強いがそれだけ相手を寂しがらせてしまったのだと思えば申し訳なさと、同時に満たされていくような想いがある。今日と明日はきっとお互いに物足りないと思った物を埋め合わせる時間になるだろう。その一つとしてお揃いの香りというワードが出てくると一瞬目を瞬かせてから口端をあげる。別々に生活していたせいで今はそれぞれの別の香りになってしまっていて相手の言う通りお揃いにしてから二人の時間を過ごしたい。直ぐに賛成を示すが今の体ではいつも通りに出来ないことが一つがあって一度腕を解くと病院から持って帰ってきた荷物を漁ってその中の袋を持って脱衣場に向かう。上の服を脱いで腹部の包帯を解くとまだ治り切ってない傷の痕が現れる。退院時に指示された通り患部を防水パッドで濡れないように保護すれば傷も見えなくなり準備完了だ。全て脱いでなんの迷いもなく一緒の風呂に入ることにすると相手の方を見て「髪を洗うのは任せて良いかい?」とお願いして)
9518:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-08 07:54:02
………………あぁ。髪だけじゃなくて全部やってやるよ
(二人で何も考えずただくっついて二人だけの時間を過ごすには香りが違いすぎている、相手からは未だ病室の消毒液の匂いが残っているし、こちらは事務所で寝泊まりしていて香水もつけておらずいつもの香りとは程遠い。くっついた時きっとそれらはノイズになってしまって物足りなさへと繋がるだろう。風呂に入ることを提案すれば直ぐに賛成されるが準備と聞いて胸がザワつく、相手は医師から言われた通り傷口に防水パッドを貼るつもりなのだろう。包帯を解いて顕になった傷はまだ生々しく残っていてそこから目が離せなくなる、薄暗い囁きが耳元で聞こえた気がして目線を揺らした。ぼんやりと相手のことを眺めていたが声をかけられ意識を取り戻す、どうやら一緒に入る気でいるらしい。あれを見た後ではひとりで風呂に入らせるのも不安で直ぐに頷くと髪だけでなく全て面倒をみることを告げながらこちらも服を脱いで浴室へと移動した。まずはシャワーで体を温めるところからで「お湯かけるぞ」と言えば腕からお湯を当てる。体前面にお湯がかかってしまわないよう慎重に動かしながら「髪濡らすから上向いてくれ」と声をかけて)
9519:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-08 11:17:57
ならお言葉に甘えようかな。…ん、
(準備を終えると何故がぼんやりとしていた相手に声を掛ける。一人で入っても良かったのだが相手のことだから心配で脱衣所辺りで待っているに違いない。ならば一緒に入ってしまった方が時間も短くなり、その間も一緒に過ごすことが出来て色んな意味で効率的なはずだ。あまり時間をかけないようにと言われていることもあって相手に髪を洗うのを任せると全部やると言い出して目を瞬かせる。普段ならば遠慮するところではあるが相手の顔を見れば不安や責任を抱いているのが読み取れて、それを世話することで少しでも解消できるならと考えると声を弾ませ相手に任せることにした。二人で浴室に入ると相手は早速シャワーで気遣いながらも腕から順にお湯をかけてくれる。入院中の特に前半は風呂に入ることが出来なかった分汗を流すことが出来るのはさっぱりして湯気が立って温まっていくのを感じていた。二人で体を洗う為にボディタオルを手に取っていつものボディーソープを泡立て始めていると相手に声を掛けられて手を止める。短く返事をすると言われた通り素直に顔を上げながら目を瞑って相手に身を任せて)
9520:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-08 12:31:39
全部やるって言ってんだろ。ほら、先髪洗っちまうから
(髪も体もこちらが洗うことを申し出れば相手からは弾んだ声で返事が返ってくる、その明るさに心は少し軽くなった。医者の言う通り入浴時間は短くしなければならない、素早く傷に障らないよう気をつけて入浴を済ませなければ。ひとまずシャワーで相手の体を温めて腹側に湯がかからないように顔を上向きにさせてから髪にもお湯をあてる、優しく髪をすくように手を動かしてお湯を馴染ませた。その間に相手はタオルにボディソープを泡立てている、あの傷を見た後では相手の体を少しも動かしたくなくて手首を軽く掴んで動きを止めさせた。医者からの許可を得て退院しているのは分かっているがそれでも傷口が開いたらともしものことを考えてしまう。手にシャンプーを出すと両手に軽く馴染ませてから相手の髪を洗い始める、髪自体を軽く洗ってからマッサージするようにして頭皮を含め頭全体を泡立てながら洗っていく。久しぶりに嗅ぐ二人の香りが浴室に広がれば無意識に深呼吸をしていた。じっくり労うように洗いたいところだが医者の言葉を思い出すといつもより手早く髪を洗ってしまう、再び上を向いてもらいシャンプーを洗い流した。頭が綺麗になったところで「次は体だ」とタオルを受け取るため手を差し出して)
9521:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-08 14:48:18
流石に過保護すぎないかい?…いつもの香りがする、
(いわれるまま顔を上げて髪を濡らされながら手持ち無沙汰だった手でボディーソープを泡立ているとその手首を急に掴まれてしまう。そして半ば強引に中断されていまうと一瞬困惑しながらも何から何まで全部だと主張されると呆れ半分嬉しさ半分で笑ってしまう。退院したのだからこれくらい何ともないのにあの時上体を起こした時と同じ心配の仕方だ。壊れ物を扱うような態度につい呟きを零しつつも素直に相手に任せることにすると相手の手が頭に触れて洗い始める。絶妙な力加減でマッサージするように動かされると肩から力が抜けて長く息を吐いた。そしてなにより嗅ぎ慣れたいつもの香りが浴室中に広がるとちゃんと二人の場所に帰ってきたのだと実感して満たされるような心地で噛みしめるように呟いた。やがて手早く髪が洗われて声かけと共に泡が流されるとその特別な香りを髪に纏う事が出来た。次が促されると「これぐらいできるのに」と言いながらも泡立てたタオルを相手に手渡す。同時に相手が洗いやすいように向かい合うように振り返って軽く両腕を広げて見せ)
9522:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-08 18:23:40
病み上がりなんだからこれくらいやって当然だろ。…今日は大人しく世話されとけ
(医者がもう少し様子見した方がいいと言ったのを押し切って退院してきているのだ、もう大丈夫だと言われていても万が一を考えればなるべく相手には安静にしていて欲しい。これくらい大丈夫だろうという思いが招いたのがこの結果なのだから。相手は呆れるように笑うがこちらからすればこれでも足りないくらいだ。髪を洗うのも手早く済ませたがその間に相手がいつものシャンプーの香りにリラックスしているのが見えれば自然と口角を上げる、こういうひとつの仕草をとっても二人で家に帰ってこれたのだと実感できた。髪が終わり体を洗おうとタオルを受け取れば相手はやはり納得いっていない様子だ、無理して帰ってきた分大人しくしているのは当然だろう。相手がこちらへと振り返り両手を広げる、肌が良く見えて洗いやすい分防水パッドを貼った傷部分も良く見えて思わず目を泳がせてしまった。動揺がバレないうちにタオルを肩に当てて腕を洗っていく、ひとまず前面を避けて脚や背中まで一通り泡で綺麗にした後「あとはここをどうするかだな」と正面に戻ってくる。タオルを絞って余計な水気を落としたあとパッドを避けて胸板や脇腹を洗っていく、一通り泡を纏わせれば「水がかからないようにすりゃ大丈夫だろ」とひとり呟きながらタオルを洗ってボディソープを落としたあと、またタオルを固く絞ってから体前面の泡を丁寧に拭っていき)
9523:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-08 21:19:12
…君ってこういう時、凄く丁寧だよね…。
(こちらが文句をつけても相手は譲る様子は無い。こういう所は頑固で何を言ってもやめてくれることはないだろう。大人しく従うことにすると泡立てたタオルを渡して両手を広げた。相手の視線がタオルから自分の体に移り、腹部に向かうとその目が泳いだ。何を思ったのか直ぐに分かったが何も言わないまま手が動かされ始めると大人しく受け入れる。肩や腕、足、背中と順に現れていき、正面に戻ってくると今度は丁寧に胸板や腹部がタオルで洗われていく。その後泡を洗い流したタオルで拭っていく様子をまじまじと見ていればその手際の良さと丁寧さに思わずぽつりと呟きを零す。何かと雑なイメージで見られがちな相手だが世話を焼く時とかは優しく手先も器用だ。その対象が自分であることにまた口元に笑みを浮かぶのを感じながら前面の泡が拭われ、その他の場所も順に流されていった。全身が洗い終えるといつも通りの香りを纏うようになるが今度は相手がまだ染まっていない。浴槽の縁に腰がけると相手を見つめながら「早く君も洗いたまえ」とお揃いに染まる事を促して)
9524:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-08 23:07:50
一言余計だ…大切なもんを大切に扱ってるだけだろ。……そこ危ねぇからちゃんとここに座っとけ
(傷は塞がっているとはいえ水に濡れて傷口がふやけてしまえば悪影響なのは間違いない、決して防水パッド周りを濡らさないように、しかし体を洗ってスッキリするように、タオルで丁寧に泡を拭き取っていく。拭き取りとタオルを洗って絞るのを何度か繰り返せばシャワーを使わずとも相手の肌は綺麗になっていく、相手の呟きには思わずツッコミをいれてその後ボソリと当然のことをしているだけだと返していた。いつも雑に扱っている気はないが今日から暫くは特別大切に扱わなければ壊れてしまうかもしれないのだ。前面を拭き終わりあとはお湯がパッドにかからないようにしながら泡を流せば相手の方は終わりだ、相手はこちらが洗い終えるのを待ってくれるようだが浴槽の縁に腰掛けるのを見れば暫くそちらを見つめる。縁は細く体が濡れた状態では滑ってしまう可能性がある、頭を打つのも危険だが今の相手には傷のことを考えるとより危険だ。バスチェアをシャワー前から少しずらした位置に置くと相手の手を引きそちらへ座らせる、今は少しの不安も取り除くべきだ。相手の安全を確保すると立ったまま自分の体を洗い始めるが相手が湯冷めする前にと髪を洗うのも体を洗うのもいつもより手早く行っていって)
9525:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-09 00:27:40
、大切なものか……、…ふふ、分かったよ。
(シャワーで一気に流してしまえば楽なのに相手は何度も拭き取ってタオルを洗って絞りを繰り返していてマメな姿につい言及すると直ぐにツッコミが返ってきた。だがぽつりと呟きが聞こえるとそのストレートな物言いに一瞬固まって、その意味を噛み締めるように言葉を口にする。手間暇をかけて気遣うのが苦にならないくらい相手に大切にされていることが嬉しくて、でも照れ臭くて視線を揺らしながら泡を流されていた。こちらの番が終わりすぐに近くにあった浴槽の縁に腰がけて相手が洗うのを待とうとしていると相手がじっとこちらを見つめていてキョトンと首を傾げる。その意図が読み取れないでいたがバスチェアを近くに持ってきて手を引いて座り直すように促してくればまた大切だと言う過保護な行動に思わずまた笑ってしまって諦めたような言い方でありながら楽しそうにその指示に従うことにした。そのまま相手の洗い終わるのを待っていたが相手の風呂の時の行動をこうもまじまじとみる機会は無くて観察するような目を向けると「君ってそこから洗うんだ」とか「髪がぺたんってなってる」など興味深く分かったことを口にしながら待っていた。やがて全部洗い流したのを確認すると立ち上がって二人でまたシャワーを浴びて体を温め、十分になったところで浴室を後にする。バスタオルを手に取ると自分を拭く前に大きく広げ相手に巻き付けるのと一緒に緩く抱き着く、そこからいつもの香りが香ってくれば「これでお揃いの香りだ」と微笑んで)
9526:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-09 07:55:02
……あぁ、これで思いっきりお前とくっついてられる
(今は少しでもリスクになりうることを取り去るべきで相手をバスチェアに移動させれば相手は楽しそうに呆れて笑っていて過保護という言葉がまた脳内を駆け抜けていくが少しの油断も今はしたくないのだ。相手を安全な場所に座らせこちらも体を洗っていくが後ろから相手が現状を観察したり実況したりする言葉が聞こえてきて、体を洗うというなんて事のない行為をじっくりと観察されているのが分かれば「逐一実況すんなよ」と照れ隠しで文句を言っていた。その後泡を洗い流し再び二人の体をお湯でしっかり温めてから浴室を出る、体を冷やすのも傷に障るだろうと相手の体を拭こうとするがその前にバスタオルで包まれそのまま抱きしめられてしまう。自然とこちらも腕を回して緩く抱き着くとゆっくりと深呼吸をして二人の体から広がる香りを取り込んで、今度は安堵するように息をついた。付き纏いに気がついてからずっと望んでいたこの家の特別なお揃いの香りを漸く手に入れて足りなかったものが満たされていくのを感じる。このまま一時も離れたくないが相手が湯冷めしては困る、バスタオルを軽く巻き付けると「風邪ひく前にパジャマ着ねぇとな」と声をかければ今度はこちらがバスタオルを手に取って相手の体に宛てがうと全身の水気を拭いていって)
9527:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-09 11:16:50
これを着るのも久しぶりだね。…ねぇ、翔太郎。退院のお祝いにアイスが食べたい
(相手を観察していることに文句を言われながらお互いの体を洗い終えると一緒に浴室を後にする。その間もお揃いの香りがするようになれば漸く元に戻ったと昂ってバスタオルで包み込むのを口実に相手を抱きしめた。風呂上がりで温かい体からは心地よくて口元に笑みを浮かべながらその感触や香りを確かめていたが抱きしめ返した相手もその場で深く呼吸するのを感じれば幸せが募る。そうしてお互いを確かめ合っていたがまた相手の過保護が顔を出して今度はこちらの水分をバスタオルで拭われていく。ある程度水分がなくなった所で傷口のパッドをガーゼに張り替えて手当を済ませた後今度はお揃いのパジャマに着替えていけばまた一つ相手とのお揃いが増えることになる。事務所でもお揃いの寝巻ではあるが二人きりで過ごす特別な夜と言えばやはりこの服だ。髪を拭きながら相手も着替え終わるのを待っているとふといいアイデアが浮かんで、じっと相手を見つめると以前購入して冷凍庫に保存されているアイスを若干子供っぽく所望して)
9528:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-09 12:28:30
退院祝いなら仕方ねぇな。用意するからベッドで待ってろ
(漸く相手を抱き締めても不満や物足りなさは感じなくなっていつも通りに心から安堵することが出来る、その後全身を拭いて傷口のパッドをガーゼに張り替える時にはまた心がザワついたが風呂さえ終わってしまえばあとは眠るだけだ。寝間着を着てお互いの色をまとえばさらにひとつ特別なお揃いが増えて相手に同意し返事をする、二人の空間で二人だけの時間を過ごすならば相手の色を纏うこの寝間着でなければ。お互いに着替え終わり相手の髪をさらに念入りに拭き終わったところで視線を感じて顔を向ける、こちらをじっと見つめるその顔は何かを要求しているのがよく分かって思わず「なんだよ」と口元を緩めながら聞いてしまった。すると相手が強請ってきたのはアイスでまた口元が緩んでしまう、いつか買ったちょっとお高い大容量アイスを食べる時が来たようだ。体を冷やすからダメだと言いたいところだがこの顔でオネダリされてはどうしようもない、退院祝いという名目まであれば断るのは不可能で湯上りのアイスにありつくことを決めた。相手に待っているよう伝えるとキッチンへと向かう、冷凍庫スペースに入れてあるアイスを取り出し涼しげなガラスの器を二つ出してくると大きめのスプーンを手に持って蓋を開けた。表面をかくようにしてなるべく丸くしてからアイスを取り出し器へと盛り付ける、こんもりとなったアイスを並べるとスプーンを添えてベッドへと戻ってきて「待たせたな」とアイスの盛られた器を差し出して)
9529:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-09 14:52:57
やった。ああ、待ってる。……ありがとう、じゃあ早速いただきます。
(お揃いの寝巻を着て相手に髪まで入念に拭いて貰うとこれでいつもでもくっついても大丈夫な状態になるがお風呂上がりの火照った身体には甘くて冷たい物が欲しくなってじっと相手を見ながらアイスを求める。すると相手の口元は緩んで柔らかな笑みとともに許可がされると素直に喜ぶ。特別扱いはまだ続くようで待っているように言われると期待に弾む声で返事をしてベッドに向かうと腰掛けた。少しするとキッチンに行っていた相手がガラスの器を持って戻ってくる。そこにはこんもりと丸められたバニラアイスが盛られていて特別な甘味の登場に目を輝かせる。入院中はもちろんアイスなんて食べることは出来なくてこれも久しぶりのスイーツだ。お礼を言いながらグラスとスプーンを受け取ると相手が隣にやってくるのを待つ、並んで座ったのを見れば早速スプーンを手に取ってバニラアイスをひとすくいすると口へと運んだ。口の中で濃厚で冷たい甘さが広がって幸せそうに目を細める。続けざまにもう一口分すくってまた口に運ぶと「風呂上がりの贅沢だ」と呟きながら味わっていて)
9530:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-09 18:03:13
ベッドで食うのも今日だけの特別だ
(子供っぽく問いかけられたオネダリに抵抗できるはずもなく叶えることを決めれば同じく子供っぽい口調で弾んだ返事がされる、今は特別相手を大切にしたいのと同じくらい特別相手の笑顔を見たい。それがアイスで叶うならばお安い御用だ。器に見栄えも良くなるようアイスを盛り付け相手の元へと持っていく、途端に相手の瞳は輝いて久々にみる輝きに胸が擽られた。退院して一番最初に口にするものが相手の好物であるアイスとは良いお祝いになるだろう。ベッドに腰掛け相手の隣に並ぶ、本来ならばテーブルに座って食べるところだが今日は移動が少ない方がいい。それにお陰で風呂上がりにベッドでアイスを食べるだなんてちょっと悪いことを相手と共有するのも特別に思えて沈み込むベッドにかこつけて体を相手の方へ寄せた。相手がアイスをスプーンですくいとって食べる姿をついつい見つめてしまう、病院食には無かった甘みを堪能するように幸せな顔で目を細める姿にはつい笑ってしまった。その後も幸せそうにアイスを食べる相手を眺めながら「先にいっとくが体が冷えるからおかわりはなしだ」と釘を刺しておいて)
9531:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-09 18:58:36
確かにそうだね、…え、あんなにまだ沢山あるのにかい?
(相手も隣に並んでグラスに盛られたアイスを食べていく。その甘味に口元を緩ませていると相手が更にくっついてきて二重の意味で満たされることになる。寝るためのベッドの上でアイスを食べるなんて確かに少々行儀が悪いかもしれないがそれも含め特別な時間だと言われると胸が弾んで仕方ない。相手と一緒にアイスを堪能しながら調子よく食べていたが不意にこれだけだと釘が刺されるとその動きを止める。あの時買った大容量のアイスは今手元にある二人分のアイスの分が無くなったとしてもまだ十分に残っているはずだ。その事を主張しつつ退院のご褒美なのに、という意味を込めてじっと相手を見てみるが譲ってくれる気配はない。だが勢い良く食べた分手元のアイスはもう半分ほど食べてしまっている。自分の手元のグラスと相手を交互に見た後、次は相手の手元のグラスに目をつけて一瞬にやりと笑うと「…翔太郎、」と呼んで軽く口を開けて見せ)
9532:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-09 21:43:07
当たり前だろ。何事もほどほどにしとかねぇと……っ、…
(相手と共に風呂と就寝の合間というリラックスタイムに共にベッドに座ってアイスを食べる、相手の好物はどんどん器から減っていきその分相手が幸せそうにするのを眺めていた。しかし相手が病み上がりという事実は変わらない、アイスを食べ過ぎれば当然体を冷やすわけで変に体調を崩して傷の回復が遅れるのは困る。特段甘やかしている自覚はあるが傷に障る可能性があるものは徹底的に避けるべきだ、先にそれを宣言すれば相手は不満気な目を向けてくるがこればかりは譲れない。器に取り分けた分くらいがちょうど良いと思っていると相手は自分のグラスとこちらを交互に見た後にまだ手をつけていないこちらのグラスへと目線を移す、相手の思考を理解したときはもう遅くてその顔がニヤけるのがみえた。直後名前を呼ばれ待ち望むようにこちらに向かって口を開けるオネダリの姿に胸が否応無しにグッと掴まれてしまう。こうなればもう相手の思惑通りというもので「ったく、相変わらず屁理屈ばっかり思いつきやがって」と文句を言うもののその口元はどうしようもなく緩んでいて自分の分からアイスをスプーンですくい上げると「ほら」と相手の口に運んで)
9533:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-10 11:53:09
…ん、さっきより美味しい。じゃあおすそ分けのお礼だ
(今日は特段甘い気もするがこちらの体調や身体に関することだと厳しく制されてしまう。追加のおかわりが望めないならと目を付けたのはまだ手が付けられていない相手の手元のアイスだ。相手に軽く近づいて名前を呼びながら口を開けば相手の瞳が揺れたのが分かって悪戯な笑みが浮かんだ。こうなればこっちのものだ、そのままじっと見つめていると文句を口にしながらも相手からアイスの乗ったスプーンが運ばれてくる。ご機嫌な笑みを浮かべながら顔を寄せ口にすればバニラアイスの濃厚な甘味が広がって、相手がくれたという相乗効果で更に幸せを感じて噛みしめるように感想を告げた。放置していた分アイスは少し溶けてしまっていてスプーンに残っていたアイスを全部舐め取ると今度は自分が同じスプーンを手にしてアイスをすくう。まだ食べていない相手の為に多めにアイスをすくいあげると今のお礼として相手の口元に得意げに差し出して)
9534:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-10 12:23:21
そりゃ何よりだ。…ん、……確かにいつもより甘いな
(相手の思惑など簡単にわかるのにアイスを待ちわびてこちらに期待の目を向ける姿には逆らえるはずもない、アイスをすくいあげ相手の方に差し出せばそれだけでご機嫌な顔になるがそれをみて幸せを感じてしまうのだからどうしようもない。同じものを食べているのだから味は変わらないはずなのだがより美味しいと言われればこちらのアイスを相手にあげて良かったと簡単に思えてしまう。スプーンの上のものを綺麗に食べた相手はそのスプーンをこちらの手から取ってアイスをすくい上げる、大きめのひと口を差し出されれば体を寄せてアイスを口の中にいれた。溶けかけたアイスは冷たくて甘くて、ついでに相手と同じスプーンを使った事実に少々恥ずかしいが共有する喜びを感じる。相手の一部を少しでも取り込んだのだろうかと思考が過ぎれば今のひと口をより甘いものにさせた。そうなればもっとこのアイスを甘くさせたくてさらに体を寄せる、スプーンを介してではなく直接唇を重ねた。そこに僅かに残っていたアイスを軽く吸い付くようにして奪いされば相手の体温と混ざりあってより特別な甘みを感じて「ここのが一番甘い」と冗談めかして言って)
9535:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-10 14:29:07
君と一緒の時じゃないと味わう事の出来ない味だ。…、本当だ。…ここはおかわりしても良いのだろう?
(相手から差し出されたというだけなのに特別甘く美味しく思えて自然と口角が上がる。同じスプーンでアイスをたっぷりとすくって相手の口元に差し出すといつも通りのように身体が寄ってきて咥えた。自分で食べるのも勿論好きだが同じものを共有して差し出すのもまた違った喜びがあって同じことを言う相手に一緒に居るからだと声を弾ませていた。さらにもうひとすくいしようとした所で相手がスプーンではなく顔に寄ってきて唇が重なった。軽く吸い付くように表面の溶けたアイスが奪われると一瞬身を固めるも特別な相手の体温も混ざれば先ほどとはまた違った味がし始める。すぐ真正面で相手を見つめると悪戯な笑みとともにまた一口分アイスを口にするそのままこちらから唇を重ねた。相手との体温の間では冷たいアイスの存在は分かりやすくて溶け切る前に相手に口移しする。溶けてしまって唇に残ったアイスを軽く舐め取って味がしなくなっても暫く口づけを続ける、やがて満足したころに僅かにだけ離れると「翔太郎の味がする」と冗談交じりに告げて
9536:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-10 18:24:35
あぁ、もちろん。……ん、…この食い方、癖になっちまいそうだ
(相手から与えられて食べるアイスだって特別で相手と一緒でなければ味わえないものだが、相手の唇の上に残るほんの少しのそれを奪ってみればより特別な味がして胸が満たされる、溶けきって唇に馴染んだそれは相手の味がした気がした。唇を離せば目線が交わって悪戯な笑みと共におかわりの可否を問われれば当然良いと返事をする。相手はまたスプーンでアイスをすくい上げて口に含むと直ぐにこちらと唇を重ねる。アイスを食べたばかりのそこはやはり特別に甘い、すると相手の口が僅かに開いて自然とこちらも唇を開ければその間に冷たいアイスが滑り込んできた。冷たいアイスと相手の味が混じった特別なそれは先程よりももっと甘く同時に胸を満たすもので溶けかけのアイスが口内に広がっていくのと同時に幸せが満ちていく、唇についたアイスを舐め取られると思わず体を固くした。その後も唇は直ぐに離れず重なったままだ、病室では短いキスを送るのが精一杯で、なんの憂いもなく相手をただ感じる時間に浸る。やがて唇が離れれば相手も同じことを考えていたようで思わず笑ってしまう、特別なアイスをより特別に甘くする行為を知ってしまえばもっとそれを味わいたくなるものでスプーンでアイスをすくい上げ口に含めば今度はこちらから顔を寄せ片手を相手の後頭部に添えてから口付ける。暫く唇を重ねるだけにしてアイスがトロリとするまで待ったあと唇を開けて口移しする、全てを相手に注ぎ込むようにゆっくり時間をかけて口内のものを相手へ渡したあと悪戯心で舌先を口内へと差し入れアイスを押し込んで)
9537:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-10 23:30:34
……ん、……は、…
(おかわりとしてアイスを口にしたままキスをして僅かに開いたそこに滑り込ませる。付着した唇も一緒に舐めとると一瞬固まるものの相手の表情がまた和らいでこちらも笑みを浮かべた。段々とアイスを味わうことよりも特別な相手を感じて触れ合いたい気持ちの方が勝って来た所で相手がアイスを口にして後頭部に手を回してくれば更に身を寄せ待ち望むように唇を重ねる。ただ触れ合うだけでもずっと出来なかった分の幸せが増してきて体の力が抜ける。甘味と相手を欲するように唇を開くとその隙間から溶けたアイスが注ぎ込まれてその特別な味に薄ら目を細めた。小さく息を吐きながら注がれた冷たいアイスを味わい飲み込んでいると不意に熱を持った舌先が入り込んできてぴくっと肩を揺らす。その舌が一番美味しく感じてしまえばこちらからも舌を伸ばして残ったアイスを舐めとるように動かした。次第に小さく水音が立つようになるがそれも気にせず深いキスを続けて)
9538:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-11 07:47:53
……っ、……ん、……
(二人でアイスを食べていたはずがいつの間にか二人でしか味わうことが出来ないものを求めることに夢中になっている、二人の間で溶け合うアイスを受け渡しして冷たくて特別に甘いものを享受すれば心はいつも以上に満たされて幸福に胸が華やいだ。少しの悪戯心で、そしてもう少し相手の中へ踏み込みたい欲が湧いて、舌先を口内に入れてみれば相手はまた肩を跳ねさせる。直後相手の舌先が絡みついてそこを舐めとっていけば特別甘い味と行為に脳内がクラりと揺れた気がした。こちらからも舌をもう少しだけ差し入れて二人の間に残る甘味を共有する、相手の味が混じればそこは特別美味く感じて水音が弾けるのも気にせず舌を動かし続ける。何よりも相手の体温と深い所へ入り込む感覚すら久しぶりでずっと足りなかったものをようやく取り戻せると暫くは相手と深い所で互いの味を共有していた。互いの口内からアイスが無くなって互いのもので満たされた頃合に軽く吸い付いて中のものを奪ってから僅かに唇を離す、至近距離にいる相手を愛おしげに見つめながら「アイス溶ける前に食っちまわねぇと」と柔らかな頬に親指の腹をあてて優しくそこを撫でて)
9539:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-11 11:37:56
……ん、…翔太郎…そう言いながら食べさせる気ないだろう。 じゃあこれが最後の一口だ
(舌先を触れ合わせるとさきほどよりも強く更に深く相手を感じ取れるようになって身を寄せながら舌を絡みつかせていく。特別に甘く感じる味と相手の熱はどちらも久しぶりに感じる物で不足していた部分を埋め合わせるようにキスを続けていた。アイスの味がしなくなってからも深くキスを続けていたが相手が口内に残った物を吸い取っていくと自分の物を取り込まれたような感覚にぞくっと背筋が震える。僅かにだけ唇を離すと大切な相手が自分だけを見つめていて心のままに相手の名前を呼んだ。まだ残っているアイスのこと言及しながらも親指で頬を撫でられると軽く擦り寄りながらもう先ほどのように普通に食べるのは不可能だとくすくす笑いながら主張する。だが残すのも勿体なくて少しだけ離れてそれぞれのグラスに残ったアイスを一つのスプーンに纏めてすくうと目の前で見せつけるように食べる。グラスとスプーンを近くの棚に置いて自由になった手で相手の肩を抱くとそのまま唇を重ねてまたゆっくりと溶けたアイスを口移しと舌で注いで)
9540:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-11 12:29:18
フィリップ……しょうがねぇだろ?やっとお前と二人きりなんだ……ん、…
(アイスの口移しからゆっくりグラデーションをなぞるようにして二人の舌が絡まるようになり深いキスへと変わっていく、十分二人のものが混ざったところで口内のものを奪えば手を添える相手の体が小さく震えてまた脳内がクラりと揺れた。愛しい人から名前を呼ばれればそれに応えるようにこちらからも名前を呼ぶ、そんなやり取りだけで胸は幸せに溢れていく。既に相手しか眼中に入っていないが手元にあるアイスをそのままにしておく訳にもいかない、こちらに擦り寄りながら笑う相手に胸がグッと掴まれて自然と口角を上げるとこちらも普通にアイスを食べる気はもうないことを伝えた。相手が二つの器に余ったアイスをひとつに集めて目の前で口に含む、それを直ぐに飲み込まないことは重々承知していて自然と目を閉じると再び唇が重なった。薄く開けた口に冷たいアイスが注がれる、先程よりももっと甘く感じるそれが脳内をクラクラと揺らしていく。頬に手を添えたままもう片方の手を腰に回して軽く引き寄せるとアイスに塗れた相手の口内に舌を差し入れた。先程よりもより奥へと侵入しそこに残ったアイスと相手の唾液とを舌で絡めとっていく、時折クチュリと響く水音も気にせず深い口付けを続けてアイスと互いの味を共有して)
9541:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-11 15:36:06
ん……っ、…ぁ……
(残ったアイスを相手の前で食べると何をするのかお見通しなのか相手は次を待つように目を閉じる。その動きに誘われるように顔を寄せて唇を重ねれば溶けたアイスを注いでいく。相手から腰を軽く引き寄せられるとさらに距離は近づいて甘く熱い舌もさらに口内の奥へ招き入れることになる。少しもアイスを残さないように、もしくはマーキングでもするように根元から先まで舌を擦り合わせて絡めて相手と交わりを深めていく。次第に水音が響き口づけの合間に吐息が零れるのも気にせず相手に没頭するほどキスを続けていけばアイスは完全に溶けて味もしなくなったはずなのにずっと甘く感じられて幸せが脳を満たす。相手の寝巻を握って唇だけそっと離すとその瞳を見つめたまま口内に溜まっていた物をごくりと喉を鳴らして飲み込んだ。冷たく涼んだはずなのにふわふわとした心地いい熱に包まれていて求めるままに相手に寄りかかり、体重をかけてくっつくと「ごちそうさまでした」と微笑んで)
9542:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-11 17:41:41
……、…美味かったな
(蕩けたアイスを共有するのを名目にして相手の口内へ舌を差し込む、深いところで互いのものを絡ませ擦り合わせて、水音が弾けるのも気にせず口付けを続けた。時折口から溢れる吐息が胸を掠めて自分にしか許されない行為に幸福と優越感が同時に満たされていく、相手を抱き締めてただその存在を確かめるように甘い時間に浸っていた。やがて寝間着を握った相手が僅かに離れて目線を交えたまま口内のものが飲み込まれれば自分の一部が相手に取り込まれた様にゾクリと体の芯が疼くのが分かる、背徳的な光景に思わず吐息を漏らしてじわりと脳を痺れさせるような幸福が脳内に広がった。幸せな心地のままこちらに凭れかかる相手を抱き留めて緩く抱き締める、冷たいアイスを食べていたはずなのにすっかりその体は幸せな温かさを持っている。就寝までのひと時を過ごしたならば歯を磨かなければならないのだが今はこの幸せな時間にまだ浸っていたい。このまま隣に並んで抱き締めていてもよいのだがより相手とくっつきたくなればその体を支えたまま後ろへと回る、そして両脚で相手の体を挟むように座り直すと相手の腕に自分の腕を重ねるようにして緩く抱き締めた。お揃いの香りになった髪に軽く口付けると「今、すげぇ幸せだ」と夢心地に浸るように呟いて)
9543:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-11 22:40:52
…ん、僕も同じだ。この場所が一番幸せで、居心地が良い。
(幸せな心地のまま相手にもたれ掛かると相手からも抱きしめられて温かな体温に包まれる。あの時彼女に奪い取られるかもしれないと思った存在が、失うかもしれないという存在がちゃんと手が届く所にあることが何よりも嬉しかった。さらに体重を預けようとしていると不意に相手がこちらを支えながら体の位置を変える。自分の後ろに回り込んで両足の間に挟まれると背後から包み込まれるような体勢となった。二人きりの特別な時間を過ごすときだけの状態にまた微笑みが零れて腕に手を添えながら身を委ねた。髪にキスされると擽ったくて小さく声を零しつつ聞こえてきた呟きに自分も同じだと言葉を返す。こうやって相手の元にいるのが幸せで、この場所を独占出来るなら何だって出来る。回された右手を手に取ると愛おしさや想いを伝えるようにキスを落とす。指先でもその形をなぞって愛でていたが今は指輪が外されている小指に到達すると「…ここも、他の人のものにならなくてよかった」と安堵を口にしてからその関節にリップ音混じりにキスを落として)
9544:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-12 07:51:53
フィリップ、…安心しろ、これまでもこれからも俺の頭の上から爪先まで全部お前のもんだ
(相手を後ろから抱き締めてアイスよりも甘い余韻に浸る、こちらに凭れかかる相手の重みが今は何より愛おしくて腹の傷に障らないように柔らかな力で包み込みつつ体をピタリと密着させていた。思わず言葉が溢れれば相手からも同じ言葉が返ってきて手にキスが落ちる、何気なくてしかし特大の愛情表現に相手の名前を呼びながら軽く擦り寄っていた。そのまま右手の上を指先がなぞって小指に到達する、彼女が執拗に自分のものにしようとしたそこを愛おしげに撫でてまた口付けが落ちると左手を相手の手に重ねて指を絡ませるようにして繋ぎ決して変わらない想いを伝えた。彼女がどれだけ叫ぼうと強行手段に出ようと決して揺るがない事実、口付けを落とされた小指で相手の唇を軽く撫でると「お前が指輪外せって言うなら外すし、変えろって言うなら変える。全部お前の思いのままだ」と優越感を煽るようなことを言いながら相手が唯一無二の特別であることを伝えその証拠代わりに耳の端へリップ音混じりに口付けて)
9545:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-12 11:35:36
ん、僕も他の誰にも譲る気は無いよ。…、この指輪は君を象るものだし変えなくても良いけど……やっぱり欲しいかもしれない、君との指輪。
(相手の右手を見れば嫌でもあの光景を思い出す。お揃いだと見せつける彼女の姿や無理矢理相手に指輪を嵌めようとしていた姿は相手が心動くことがないと分かっていても不快で不安を感じるものだった。その記憶を上書きするようにキスをしていれば背後から相手の声で呼ばれて擦り寄られる。左手も相手から繋がれてさらに存在を強く感じるようになりながら真摯な想いを伝えれられると包み込むような安心感に小さく息を吐いた。何度だって確かめ合った誓いだが今も尚変わっていないことに安堵が募り、自分もそのつもりだと伝えながら手を握り返す。自分だけに送られる全てを委ねるような言葉に心の隅々まで満たされ緩い笑みを浮かべながら耳へのキスに小さく反応を示した。彼女がしきりにお揃いに変えようとしていた小指の指輪だって相手のお気に入りで小さく刻まれた傷の数々は一緒に苦難を乗り越えてきた勲章のようなものだ。つけていた痕をなぞるように小指を撫でていたが二人だけの特別な空間では更なる願望が芽生えて、少し沈黙を挟んでからいつの日か話していた二人の指輪のことを口にする。指の根元の辺りを緩く撫でながら「今回のケースは防げなかったかもしれないけど、君に特別な存在が居ることは知らしめたい」とさらに願望を呟いて)
9546:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-12 12:32:29
…っ………そう、だな……まぁ、少なくとも前みたいにデートに誘われることは無くなる、よな……俺も欲しい。俺たちがお互いのものだって証拠
(相手を腕の中に閉じ込めてくっついていれば暖かな体温で互いが溶け合うようで次々と接触面積を増やしていく、変わらぬ事実を伝えれば相手からも当然のように独占欲を隠さない返事が返ってきてまた胸は満たされて後頭部に軽く擦り寄っていた。この体全てが相手の思いのままだと伝えると言葉が途切れて視線を向けながら続きを待つ、そしていつか約束していた揃いの指輪が欲しいと伝えられると一気に思考がパンクして体が固まってしまった。直後じわりと相手を抱き締める体が熱くなる、新しい指輪がはまるのを望むように根元を撫でられると嬉しさと幸福が一気に頂点まで達してしまった。互いのものだと周囲に知らしめるような指輪、彼女の場合は特殊ケースだったが隣の席に空きがないのを示せば減るトラブルもあるだろう。軽くパニックにまで陥った中で何とか返事をするが気分は大いに浮かれてしまって互いの手を重ねたまま両腕を肩に回すと消化しきれない気持ちをぶつけるように相手を強く抱き締めて「…お前が俺との指輪欲しいって言ってくれるの、すげぇ嬉しい」)と噛み締めるように呟いて
9547:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-12 15:40:08
なら決定だね。…君が全部をくれると言うなら未来の約束の証拠だって欲しくなるだろう?
(いつの日か誓い合った時に約束した指輪が改めて欲しいと伝えると最後の相手の動きが止まったのが分かった。同時に触れる相手の体温が上がるのを感じれば動揺しているのが丸わかりで密かに口角が上がった。お揃いの指輪を持つ意味は知っている、自分に関係ない事ならば単なる風習だと流しただろうが一番大切な人同士が身に着けるのなら相手のその立場だって自分が欲しい。さきほどまでと使ってぽつぽつと噛みしめるような言い方に浮かれているのを感じながら相手も欲しいと伝えられると弾む声で答える。未来の予約でもするように指の根元に触れていると後ろから感情が爆発したように強く抱きしめられてまた笑い声を零す。相手に関するものなら何だって欲しいがこれから先も一緒に居ると誓う証である指輪はより特別で、自分しか持つことの許されない物だ。色々な事情で関係を大っぴらに明かすことは出来ないが指輪をつけていれば近寄ってくる人物への牽制にもなるし、どちらともに関係のある人物にはやんわりとこの繋がりを伝えることが出来るだろう。その時のことを想像して胸が弾むと軽く擦り寄りながら「少し貯金が溜まったらどんなものがあるか見に行こうか。そんなに高くなくても良いから、君と二人で選んだ奴が良い」とその時の約束を持ち掛けて)
9548:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-12 18:54:23
あぁ、これからの俺だって全部お前のだ。…だからこれからのお前も全部、俺にくれ……そうだな、俺達らしい奴を一緒に選びにいくか
(思わぬ事態から風.都,タ,ワ,ーが見守る中で行った二人の結婚式、あの時生涯を誓って当然今もその思いは変わっていないが指輪を買う機会は逃していた。あの誓いを改めて口にされればこの幸せな空間の幸福は更に増して冷静ではいられなかった。いつか指輪がはまるであろう指の根元を撫でられて期待が昂って強く抱き締めればそこから笑い声が聞こえてくる、その声さえ鼓膜を揺らせば幸福になって未だ膨れ続ける幸福をぶつけるように後頭部へグリグリと擦り寄った。せっかく一世一代の誓いの証を買うならば豪勢にと言いたいところだが大事なのは二人らしいものであること、何より二人で指輪を選ぶことだろう。そこに値段は関係ない。軽く擦り寄る相手に擽ったさを覚えながら絡まる左手の指をギュッと握って軽く掲げる、大切な人がいる証であり生涯を誓うもの、最期まで一緒である証拠を付けるのが楽しみだ。気持ちは逸るばかりだが相手のことが第一で「まずはお前の怪我を完治させるとこからだな。…暫くもっと健康的なメニューにしてみるか」と結局は浮かれたことを言っていて)
9549:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-12 21:28:06
もちろん、僕の全部は君のものだよ。 別に健康的なメニューを食べたからって回復が早まる訳じゃないだろう…
(相手の足と腕の間でつよく抱きしめられて後頭部に擦り寄られる擽ったくて、幸せで口元はニヤけて仕方ない。相手の全てが自分のものであると同じように、自分の全てもこれからも相手のものだと伝える。その証明の指輪も二人で選んでこそで、いつかそこで光るものが出来る左手を相手の手で握られるとその未来が楽しみで仕方なくない。そうしていると相手が楽しそうに今やる事を告げるがその内容は少々引っ掛かる。健康的なメニューといえばやはりバランスの取れた食事となり、そうなれば野菜など普段は避けがちな食材が使われることになる。あくまで効果が無いという方向で指摘を加えつつその案を採用しない方に持っていこうとする。ちらっと相手を振り返ると「それより君がこうしてくっついてくれる方が効果あるよ」と告げ)
9550:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-13 08:40:57
なに野菜回避しようとしてんだよ。病院でも山ほど野菜出てただろ。…、…ったく、そう言われると離れられなくなっちまうだろ
(何度も口にして結婚式だなんて大体的なことまでしても恋人の声で改めて相手が自分のものだと伝えられるとこの上なく嬉しくなる、自分が相手のものだと、また相手が自分のものだと知らしめる指輪を買いに行くのが楽しみで仕方がなかった。その為にも何よりまず相手の回復が第一だ、健康的な食事と聞いて相手が何を連想したのかは明白でやんわりと反対する相手にツッコミを入れる。病院食ほどきっちりとした物を作る気は無いが野菜をいつもより多めにするだけでもきっと効果はあるだろう。メニュー改革を推し進めようとするが相手がチラリと振り返って甘えるようなことを言われると軽く目を開く、相手の思惑などわかっているはずなのにどうしようもなくその姿は可愛らしく心を掴まれてしまって観念するように息を吐くと互いの頬をピタリとくっ付けて肩に回す腕に力を込めた。そのまま相手の傷に響かないようゆっくり誘導するようにして体勢を変える、二人で横並びになるようにしてベッドに寝転べば再び相手の後頭部と腰とに腕を回して包み込んで「早く怪我が治るようにずっとこうしときてぇな」と呟いて)
(/お世話になっております。本日なのですがこの後の時間からお返事が難しくなりそうです。明日も週末なペースになるかと思いますのでお返事遅くなってしまいそうです。お待たせしてしまい申し訳ないです。把握よろしくお願いします。)
9551:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-13 14:38:44
じゃあ今日はずっと抱きしめる係をして貰おうかな。
(ナチュラルに反対し話題を逸らそうとしたが相手にはお見通しらしい。今の相手なら治すためだとドサッと野菜を一皿で渡してくる可能性もある。さらに手痛い指摘やツッコミが来ない内に振り返ってくっつく方が効果的だと告げる。相手は軽く目を開いたあと、観念したように笑って頬をくっつける。結局こうして甘やかしてくれる所はとても普段自称しているハードボイルドとは似つかないがこれが一番信頼出来る大切な人の姿で好きな所だ。肩を抱く腕に力がこめられてそのままゆっくりとベッドに寝転ぶ。ふたりで横並びになるともぞもぞと動いて相手と向かい合うように体勢を変える。相手から腕が回されて抱き締められるとこちらからも擦り寄って抱き着き距離を詰める。相手の呟きを聞くとくすっと笑って冗談めかして今日はずっとこのままだと告げる。こちらから回した手を後頭部に回してそこを撫で始めながら「今日はこうやって二人で眠れるね」と弾む声で口にして)
(/こちらこそいつもお世話になっております。返信について承知しました。いつも言うようにリアルが最優先ですし、まったりと待たせて頂くのでまた手が空いた時にお返事頂ければ幸いです。よろしくお願いします。/こちら蹴りで大丈夫です)
9552:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-14 00:20:05
お易い御用だ。…あぁ、やっとお前と一緒にここで眠れる。…暫くひとりは勘弁だ
(この幸せな距離から離れることなど到底出来そうになくて、更にはもっと相手とくっつくことを望んでしまうと二人の体をベッドに横たえて向かい合うようになる。愛しい恋人の体を抱き締めて傷の治りが早くなるというなら喜んでこの腕で相手を包み込む、何よりその言葉は相手がこの状況を望んでいる事に他ならないのだから目一杯相手を甘やかしたい今望みを叶えない訳がない。抱き締める体がこちらへ擦り寄ると擽ったくて口角があがる、このままの体勢でいることを望まれれば喜んでその任を引き受けた。早く治るようにと抱き締めていたはずなのに頭を撫でられれば途端に顔つきは緩んでしまって愛しい恋人が傍にいることをより実感する、こうやって頭を撫でられるのだって久しぶりなのだ。心が緩めば他人には決して見せない柔い部分も零れてしまって小さく呟く、しかしこれまでの寂しさより今相手と一緒に居ることか嬉しくて心のままに額や目尻、鼻先や頬、瞼と次々に短い口付けを降らせながら「今日はよく眠れそうだな」と幸せを滲ませ呟いて)
9553:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-14 04:34:53
やっぱり家のベッドの方が広いし落ち着く。…、ああ。明日も休みだからゆっくり眠れそうだ
(相手と一緒にベッドに寝転がってその体に擦り寄る。一緒に寝るのは事務所でもやっていたがこちらの方がベッドも大きく何より二人だけの空間といった印象が強い。不安から解き放たれて何も悩む懸念もなければお互いの存在だけに集中出来るだろう。手を伸ばしてその頭を撫でてみれば相手の表情はより一層緩くなってその顔を見つめる。そのまま撫でているとずっと堪えていた本音がぽつりと零れてきて、一瞬だけ動きを止めてからその穴を埋めるように大きく手を動かして頭を撫でた。その間相手から短い口付けがあらゆる所に振ってくれば擽ったそうに笑って、もう片方の腕で更に近づくように抱き寄せる。幸い明日も休みで起きなくては行けない時間もない。安心出来るこの場所なら深く眠りに落ちることが出来るだろう。お返しに頬に軽くキスを落とし「こんなにくっついていたら夢の中でも一緒かもしれないね」と冗談っぽく緩んだ表情で告げていれば暖かな体温と安心感で次第にまぶたが重くなっていき)
9554:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-14 11:45:43
俺達の場所は間違いなくここだな……あぁ、きっと夢でもこうやってくっついてんだろ
(二人だけの空間で身を寄せあって窮屈に抱き締め合うとベッドの上はこの世で一番安心出来る場所になる、何よりも愛しい相手と体温を共有しただその存在を目一杯感じるのが幸せで堪らなかった。思わず零した寂しさも相手にたっぷり頭を撫でられればすぐに幸せに変換されて緩みきった笑みを浮かべる、お返しにたくさんの口付けを送れば相手は擽ったそうに笑って愛しい人の笑みにまた胸は幸せで満たされていった。頬にお返しの口付けがされると柔らかな感触に浸るようにゆっくりと息を吐いてさらに肩の力が抜けていく、もっと相手ににじりよって鼻先が触れ合う距離でじっと相手を見つめていた。夢で逢えるかもなんて非現実的なことも今は簡単に信じてしまえて夢の中でもこのままであることを望む、腕の中にいる相手がゆっくり瞼を閉じていくのをみればこの場所に安堵と幸福を感じてくれている実感が湧いてこちらまで穏やかな幸せで満たされた。こちらも瞼を閉じれば「おやすみフィリップ」と囁くように言って、最後に柔らかな口付けを相手に送ればゆっくりと意識を沈めていき)
(/お世話になっております!一旦区切りかと思いましてお声掛けさせていただきました。ストーカーなお話でしたが揺さぶられる探偵に対して絶対に傍に居てくれる検索くんがとても頼もしくて、同時に二人で対抗すればするほど梓が暴走していく感じがスリリングでとても楽しかったです!ストーカーの前ではガンと接してくれるのに二人になると不安に駆られる検索くんのギャップも大変良かったです。ストーカーにやられっぱなしも悔しいなと思っていたので検索を介して対抗手段を見つける所も上手く話が繋がって興奮しました。その後検索くんが刺されてしまってからの描写も細かくさせていただいてより緊迫感がありましたし、だからこその二人で家に帰ってきてからの二人だけの時間が幸せに溢れるものになって背後まで幸せでした。今回もありがとうございました!
この後ですがこのまま翌日のお話をするのもいいですし、検索くんが回復してからの休日のお話でもいいかなと思っておりまして…一気に切り替えちゃうのもありですし、検索様はのご希望などはありますか?)
9555:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-14 15:39:44
これで正真正銘完治の証明を貰えたのだから今日からいつも通りで良いだろう?
(幸せと温かさを感じていれば安心して力を抜いたせいか眠気がやってくる。相手が直ぐ傍にいるのだと思えばその甘い誘惑には抗い難くゆっくり瞼を閉じていくと小さな声で「おやすみ、しょう、たろ…」と呟いて深い眠りに落ちた。翌日も普段仕事に行く時と同じ時間に目が覚めるも二人で抱きしめ合いながら二度寝をして一日中外に出ることなく幸せで充実した時間を過ごした。お互いの寂しさを埋め合うような休日を終えその翌日からは事務所に復帰することになったが資料の束を持とうとしたり少し外に散歩しに行こうとしただけで相手が慌てて止めに来たりしていた。相変わらず過保護だと主張したが相棒は傷に響くからの一点張りで譲ろうとしなくて早々に説得を諦め相手に任せるような生活をしていた。そんな生活を送って二週間程、舞い込んできた依頼が想定より早く終わったことと通院の最終日の予定が重なってまた1日休みを貰うと午前中に相手に送って貰い病院を訪れた。怪我の治りも良好でもう開くことは無く、薄ら残った傷跡も自然治癒で消えていきもう通院の必要もないと説明がされる。最後の手続きも終えて病院を出るとずっとこちらに気遣っていた相手に向け少し得意げに確認を取って)
(/こちらこそお世話になっております。狂気的なストーカーと対峙する話でしたが二人共の感情の揺さぶりを沢山出来てとても楽しかったです。早々に警戒する検索と探偵君の穏便に済ませようとする温度感の違いや徐々にエスカレートして周りも巻き込んで行くストーカーの犯行に背後共々苦しい場面もあったのですが探偵君が嫌悪感を滲ませたりお互いの存在を確かめあったりと二人の絆を強く意識するような行動に繋がってとても良かったです。二人ならではの推理パートで弱点を見つける事も出来ましたし指輪がキーアイテムになったりと話としても上手く繋がったかと思います。検索が刺された時や搬送や手術中の縋り付くような探偵君が印象的で緊迫感がありながらも好きな描写でした。退院後のお互いを確かめ合うような甘い時間も出来て幸せな時間でした、今回もありがとうございました…!
次ですがせっかくなら回復した後の話はどうかなと思いましてまた二人の時間を過ごすのも良いですし、甘い系に寄った騒動やお話に巻き込まれても良いかなと思うのですがいかがでしょうか。ひとまずどちらにでも繋がるように時間を進めさせてもらったので上手く続けて頂ければ幸いです…!)
9556:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-14 17:18:26
まぁガーゼも外れたしな…つっても俺が足で稼いでお前が検索するってのが俺達のいつも通りなんだからな、忘れんなよ
(久しぶりに相手の体温を感じて二人の家でゆっくりとした眠りについた翌日、相手との約束通り翌日も家から出ることはなく大半の時間はベッドの上で抱き締めあう怠惰で幸せな時間を過ごしてずっと一緒にいれなかった分を埋めるように相手と終始触れ合うような幸せな休日を過ごした。そして暫く相手の傷を気遣いながら過ごして今日は病院へ最後の通院日だ。晴れて休日を勝ち取った日でもある今日に医者からは完治を告げられ見た目にも傷はほとんどなくなってほとんど元通りといったところだろう。相手も何処か得意げに完治を宣言するが正直あの時から今までの不安が全て拭い去られたわけではなくて今一度二人の役割を宣言してそれがいつも通りだと釘を刺すように言う。組織が未だ精力的に活動していることを思っても「…もう少しお前が出歩く頻度を減らさなきゃな」とボソリと呟くように言って)
(/それでは回復した後の日としましょう!こちらは退院祝いにアイス食べ放題かデザート食べ放題にいくか、探偵が過剰に検索くんを囲おうとしてしまうお話はどうかなと思っていたのですが、甘い系統で騒動に巻き込まれるお話も楽しそうかなと思いまして…検索様が考えておられる展開とかあったりするでしょうか?)
9557:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-14 21:39:39
分かってるよ、…君が一緒に居てくれれば問題ないだろう?
(無事に医者から完治の証明が出れば相手がこちらを気遣う必要はなくなる。それも含め元通りだと得意げに告げたが相手の反応は良いものというだけでは無さそうで普段の役割分担について言及されるとひとまずは頷いた。伺うように相手を見ていればぽつりと自分の外に出る頻度について呟きが聞こえてきて目を瞬かせる。最近は確かに色々と事件や騒動に巻き込まれているがそれは頻繁に外を出歩いているからではないだろう。だが何とか危険から遠ざけたいという気持ちも理解が出来れば少し考える素振りを見せたあと相手と一緒という条件を付けて問いかける。元々興味があるものがない限りはあまり外に出る性分でもない、外に出たいと思った時に相手が着いてくるならこの話も丸く収まるはずだ。それに今日は仕事も休みで特にやることはない。揶揄うような笑みを浮かべると「それとも今からデートをしないつもりかい?」と投げかけて)
(/探偵君が過剰に囲おうとする話面白そうです…!甘い騒動は案に出したものの具体的なのは考えてなくて感情メーターや好感度のようなゲージが可視化されちゃうメモリ、一定の距離を離れるか触れなくなると心身の異変が現れる、お互いに関する願望が実現しちゃう催眠…みたいな甘々メモリしか浮かばなかったのですが興味のあるものや探偵様の案などありますか?)
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