TOP >
1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
8990:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-06-27 07:50:10
心配しすぎだ、このワイン美味いし。………良かったな、フィリップ
(自分にとってもフォアグラは未知なる食べ物だが名前さえ知らない相手にはもっと未知な食べ物のようで世界三大珍味というワードをだせばその瞳は更に輝いて好奇心がとめどなく溢れている、いつもの仕草をしながら料理を見つめる相手は相変わらず愛おしくてつい口元が緩んでしまった。そうやって少しずつ浮ついて、実際にはアルコールでだいぶ浮ついている状態で、料理にあうワインを勧められれば勢いそのままに返事をしてグラスを空にする、相手が声をあげるが呆れたように大丈夫だと口にしていた。実際酔う感覚は未だにない、気づいていないだけなのはさておきこちらがワインを待つ間に相手はフォアグラを口へと運ぶ、するとその瞳はより一層輝いてその輝きがこちらを向けばさらに愛おしさは増した。二人だけの時にしか見せないような締まりのない笑みを浮かべるとフォアグラを頬張る相手の頭を他人がいるにも関わらず愛おしげに撫でる、それをみたマダムは『あら、仲良しなのね』とまた楽しげに笑って、普段ならばここで恥ずかしくなるところだが「俺の相棒ですからね」と微妙にズレた返事をしていた。そのうちワインがやってきてこちらもフォアグラへと口を付ける、他に類のない濃厚な味わいで続いてワインを飲むとその甘さとフォアグラのコクがグッと引き立てあって格別に美味しい。その感想は先程よりも顔に出ていたようで『そんなに喜んでくれているなら嬉しいわ』とマダムはまたクスクスと笑う。それに対して恥ずかしがりもせず「はい!味わいが引き立てあってすげぇ美味いです」と若干口調も崩れ気味で上機嫌を全面に出した顔をマダムへ向けていて)
8991:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-06-27 10:53:17
ああ、食べられて良かっ、た…っ、翔太郎!………、…
(相手への心配はあるものの目の前の三大珍味というワードに惹かれて口にしてみれば期待を裏切らない不思議な味がしていつものように相手に味を共有する。締まりのない笑みが浮かんで告げられた言葉に弾む声で返事をしていたが何故か相手の手が伸びてきて頭を撫でられると目を丸くする。まるで家で二人きりの時のような行為に固まってしまうが彼女からのコメントが聞こえてくると人前なのを再認識してしまって顔が赤くなっていく。思わず相手の名前を呼ぶも本人は何処か自慢げにズレた返しをしていてますます熱が帯びていくばかりだった。ワインがやってくると相手の手は離れていき、元に戻るものの落ち着かなくてスパークリングワインを口にする。その間相手はフォアグラを口にして勧められた通りワインを飲む。するとその顔は誰が見ても美味しいという笑みが浮かんで彼女の問いにもストレートに思ったままを口にしている。お気に召したのなら何よりだが普段は自分だけに見せるような無邪気なところが他人の前で漏れ出ていることに少しモヤモヤする。だがせっかく招いて振る舞ってくれている彼女の前で不満そうには出来なくて二人の会話を聞きながら黙ってまたフォアグラを口に運んでいた。一口目程の衝撃はない代わりに味を分析するように味わっていると『次は魚料理だから貴方も合う奴にしたらどう?』と空になりつつあるグラスを見ながら彼女から提案される。スマートな気配りに驚きつつ「何かお勧めあるんですか?」と問うと『もちろん、頼んでおくわね』と返事がされてウェイトレスを呼んで何やら注文していた。自分達の方がもてなしを受けているような気がしつつ相手の方を向けば「…もう大分酔っているだろう?」と問いかけて)
8992:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-06-27 12:33:38
ん…?……だから酔ってねぇって。なんだよ、自分だけアルコール飲めなくて拗ねてんのか?
(特に考えもなくただ撫でたかったから相手の頭を撫でたのだが何故か相手からは抗議に近い声が上がってキョトンとした顔で相手を見つめる、何が不満だったのかは分からないが手を添える頭が熱くなり頬を赤らめているあたり何か嬉しいことでもあったのだろう。相変わらずズレた思考をしていることは気が付かないままワインを飲み進める、フォアグラと白ワインの相性は抜群で何度も二つの組み合わせを楽しんでいればワインも進んでしまってあっという間にグラスの中身は減っていく。マダムは相手のグラスが空になったのを見てすぐに次のノンアルコールワインを選んでくれるようでご厚意にまた嬉しくなってニコニコと緩みきった笑みを浮かべていた。マダムがウェイターと話している間に相手がこっそりとこちらへ話しかけてくる、内緒話のようなそれに楽しくなって体を傾け寄せるが問いかけられた内容には覚えがなくてパチリと目を瞬かせた。意識はハッキリしていてアルコールを飲んだ時特有の視界が回るようなこともなく極めて正常だ、と本人は思っていて首を振った。浮ついた心はなんでも都合のいいように解釈してしまって揶揄うようなことを言いながら再び手を伸ばすと相手の頬に添えて親指の腹でそこを撫でる、猫にでもするように目尻や口端まで繰り返し愛でるように撫でていればマダムはとっくにウェイターへの注文を済ませていてニコニコと笑みを向けていれば『左さんは私と同じ白でいいかしら?今度は私のお気に入りにしてみたの』と声を掛けられると相手の頬を撫でたまま「はい、ぜひお願いします」と楽しそうに返事をしていて)
8993:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-06-27 14:47:53
拗ねてない。誰がどう見ても君は酔っているし、そろそろペースを…っ、…!だからなんでそんなに普通にしているんだい…
(次の飲み物を手配して貰えるのは有難いが相当酔っている心配とちょっとしたヤキモチが混ざり合って二人に近い状態になったタイミングで声を掛ける。だが本人は自覚がないとばかりに目を瞬かせて酔ってないと言い張る。高いお酒は酔い方も違うとは聞いたことがあるが質はどうあれ間違いなく酔いは回っているはずだ。あろうことか揶揄うような言葉をかけてくればきっぱりと否定してそろそろ控えめにすべきだとたしなめようとしていたがまたも相手の手が伸びてきて親指で頬を撫でられると動きを止めた。明らかに近すぎる距離で好き勝手に頬を愛でられると軽いパニックを起こして目を見開いたまま相手を見つめる。一方彼女の方も注文を済ませたのか相手の分も頼んだことを告げるが一切今の状況に触れてこなくて更にてんぱって抗議のようなツッコミを入れてしまう。だが心底楽しそうに血流が良くなって温かくなった相手の手で頬を撫でられると居心地の良さが勝ってその手を振り解けない。暫く抗議になっていない視線だけの訴えを向けていたがウェイターの足音が聞こえると流石に我に返って相手の手首を掴んで強引に降ろさせた。相手には通じないならと「もう大分翔太郎は酔っているみたいなのでお手柔らかにお願いしてもいいですか」と彼女に伝えてみるも彼女自身もアルコールが回っていい気分なのか『楽しそうだから良いじゃない、二人とも仲良しのようだし私は特に気にしないわ』と返されて取り付く島もない。そんな状態で彼女の注文したワインと料理が運ばれて来て美味しそうな匂いを漂わせて)
8994:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-06-27 18:03:07
…普通で悪いことねぇじゃねぇか。__鳴.海.探.偵.事.務.所をご存知だったんですか?
(相手の頬を撫でてみればその動きが止まる、それを大人しく撫で受けているのだと勘違いすれば甘んじて撫でられているその姿も可愛らしくてニコニコと笑顔のまま頬を撫で続ける。彼女に当たり前のように返事をしていると相手から抗議に近いツッコミが入るが今この状況のどこがおかしいのかまるで分からず、目をまたパチパチと瞬かせると何を当たり前のことを言わんばかりに真顔で返事をしていた。そのまま甘んじて撫で受ける相手を見れば心底満足そうな顔で相手を見つめながらその頬を撫で続ける、しかしウェイターがやってきたのをキッカケに無理やり手を外されてしまえばあからさまに不満な顔を相手に向けていた。ムスッとしたまま椅子に座り直せば相手はマダムの方を何やら説得しようとしたが彼女はこの場を楽しんでいるらしく何も問題はなかろうととりあえず頷いておいた。そうして新たな魚料理である【メカジキの香草パン粉焼き カレー風味のリゾーニ添え】が運ばれてくる、当然新たなワインも一緒だ。パン粉が香ばしいのに白身魚はふわふわでそこにワインを飲めばよりコク深い味わいになってまた全面に美味しいを押し出した顔をしてしまう。それにまたマダムはクスクス笑って『この街の探偵さんは怖い人だなんて噂もあったけれど、どうやら違ったみたいね』と楽しげに語られる。目をまた瞬かせてから問いかけてみればどうやら彼女のいう怖い探偵さんとはどうやらおやっさんらしく「おやっさんのこと知ってるんですか?!」と思わず目を輝かせてしまった。どうも彼女のお友達がおやっさんに世話になったことがあるらしく、当時の依頼について話が盛り上がる。おやっさんの話に当然こちらは目を輝かせてそのままマダムとワイン片手に話に花を咲かせ、視線はマダムの方へ向きっぱなしになり)
8995:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-06-27 19:31:16
それは君たちが酔ってるからで、……!しょうた、…………、
(相手にペースを落とすように言い、彼女にも説得を試みるがどちらにも響かない。彼女が良いと言っても外食の場でこうしているのは明らかに異常だ。それなのに二人して普通のことのように扱っていてアルコールを飲んでいない自分だけ仲間外れの気分だ。更に言葉をかけようとするも料理や飲み物が運ばれてくる。またもや分からない単語ばかりだが豊かな香りと見た目の華やかさは食欲をそそる。一旦自分を落ち着かせる為にも出来たての物を食べることにして口に運ぶ。白身魚の外はサクッとしているのに中はふわっとしていてハーブらしき香りが良いアクセントになっている、隣には一瞬お米かと思ったがもちっとした食感とスパイスの効いた味わいが広がって初めて食べる類の食べ物だ。好奇心を満たすような味にいつものように相手に感想を共有しようとするが彼女が自分達の事務所のこと、また鳴.海.荘.吉の話題を振って相手が勢いよく食いつくのを見れば口を閉ざしてしまう。二人の会話は段々と盛り上がっていき思い出話に花が咲く。相手が目をキラキラさせながら彼女の方ばかり見ているのは正直面白くない。口を挟む暇もなけれは視線も下がっていき、また静かに白身魚を口に運ぶ。グラスを持つ手に僅かに力が籠って無意味に揺らしてから一口飲んでみるもノンアルコールでは二人のように酔える気配も無い。聞こえてくる賑やかな話し声に気分は沈む一方でそのまま黙り込んで時々視線だけは向けながら淡々と食事していて)
8996:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-06-27 22:38:52
すげぇおやっさんらし、…フィリップ?…すまねぇお前の知らねぇ話しちまって
(まさかマダムがおやっさんの存在を知っているとは思わず、加えて自分が弟子入りする前のおやっさんの話となれば興味津々で目を輝かせながら彼女と話を進める。どうやらマダムの友達のおやっさん評は【とても頼りになったがぶっきらぼうで怖い】というものだったようで同じ鳴,海.探.偵,事.務.所の名前で連絡をしてきた自分達の噂を確かめようとこの食事会を用意したらしい。おやっさんは今長期出張中ということにしておいてさらに話に花を咲かせ料理に舌鼓をうちワインをさらに飲んでいたが、妙に舞い上がった頭でようやく相手が暫く喋っていないことに気がついて隣を見る。するとそこには俯き黙り込んでいる相手の姿があって、寂しげな顔にこちらも共鳴するように顔をしゅんとさせた。どうやら一人ぼっちにさせてしまったらしい、迷わず相手の方に椅子を寄せてグラスを持っていない手に自らの手を重ねてギュッと握る。人前であることを意に介せず相手を見つめながら謝罪を伝えた。マダムも『私もごめんなさい。食事の場はみんなが楽しくなければいけないものね』と申し訳なさそうにしている。それに「いえ、俺が相棒をちゃんと見てなかったせいで…」と言いかけたところでマダムの携帯が着信音を響かせた。どうやら急ぎの要件なのか『少しだけ失礼するわね』とマダムは個室を出ていく。正真正銘二人になれば即座に正面から相手の体に腕を回して背中を撫でながら「寂しくさせて悪かった」と眉を下げて)
8997:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-06-28 01:38:08
……え、…ああ、別に気にしてないですよ、
(話題は相手が弟子入りする前の鳴.海.荘.吉に移り二人は楽しそうに会話をしている。その軽快な会話について行けず、相手が完全に彼女の方を向いていれば寂しさが募る。それを誤魔化すように沈んだ気持ちのまま黙々と食事をしていると不意に相手が椅子ごと近付き、空いている方の手を握られて思わず顔を上げる。近くなった距離に動揺しつつ相手の言葉で放っておかれたことへの謝罪をされたのが分かった。彼女からも申し訳なさそうに言われると気付いて貰えた安堵と楽しそうな会話を打ち切ってしまった罪悪感とでつい強がりの返答をしてしまう。2人がさらに会話を重ねる間、彼女の携帯がなって少し表情を変えて部屋から出ていく。二人になると躊躇なく相手から腕が回されて抱き着かれるとさっきよりもずっと近い距離感に体を固くした。先までなら近いだの言って離れただろうが不安を抱いた中背中を撫でられるとその強がりも解けてつい「……僕だけ仲間外れだった」と小さく文句を口にする。さらにじっと相手を見ると「…アルコールが回って気分が良いのは分かるけど君の一番は僕だろう?」とちょっと拗ねたように問いかけ)
8998:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-06-28 09:44:31
悪い……、…あぁ、フィリップが間違いなく俺の一番だ。ちゃんとフィリップの隣にいる
(この街の人がおやっさんのことを話してくれるのが嬉しくて嬉しくてつい彼女だけとの会話に夢中になってしまう、それも少なからずアルコールの影響なのだがまったく気がつくことはない。相手が寂しそうにしているのにようやく気がついて二人きりになって背中を撫でれば文句が飛んできて謝罪を重ねる。しかし直後にこちらを見ながら言われた拗ねた言葉は反省すべきところなのに何ともいじらしくて、胸が高鳴るのと同時に全身にぶわりと電撃が走ったような衝撃を受けた。しゅんとした顔をすべきところなのに仲間はずれにされたと不貞腐れるのがどうしようもなく可愛くて口元を締まりなくニヤけさせてしまう。相手の言葉を全て肯定してみせると溢れる気持ちのままさらに二人の距離を縮めて唇を重ねた。ここが高級店でいつマダムが帰ってくるか分からなくて目の前に美味しい料理があろうと関係ない、今は相手への気持ちを伝えたい一心だった。暫くしてから唇を離すと互いの頬をくっつけてそこに軽く擦り寄る、未だくっついて離れないまま「酔ってはねぇけどな」とそこだけは否定していて)
8999:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-06-28 11:16:24
…ん。 え、待っ……、…この状況でキスをしておいて何を言ってるんだい。
(近い距離感が一瞬気になってしまうが背中を撫でられると相手が自分の方を構ってくれているという感情の方が上回って抑えていた本音が零れた。つい不貞腐れたような子供っぽい言い方になってしまうと羞恥を覚えるも相手の口元が分かりやすくニヤケていくのが見えた。そして全肯定の言葉が返されると抱いていた不満も溶けていき納得したように頷いたが今以上に相手が近付いてくると流石に困惑の方が勝って相手の腕を掴んで止めようとする。相手の勢いに押され唇が重なると一瞬身を固めるも恋人だけの特別な感触に腕を掴んでいた力を緩めて受け入れていた。僅かに唇にはいつもと違う味が乗っていてワインの味だと気付く、漸く唇が離れる頃には相手から与えられる熱に若干ぼんやりとしていて擦り寄ってくる相手を軽く抱きしめていた。少しすると思考が戻ってきて未だに酔ってないと主張されるとちゃんとツッコミを入れておく。自分の体温は普段と一緒だが相手はアルコールのせいで顔は赤くて熱を帯びている。くっついていればそれは分かりやすくてそろそろ彼女も帰ってきそうだと顔同士は一旦離し、代わりにグラスで冷えた手を相手の頬に添えて軽く撫でながら「明日の君が悶えるのだからほどほどにしたまえ」と再び釘をさしておいて)
9000:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-06-28 12:18:48
キスはしたい時にするもんだろ。……ひゃっ、……ん?おぅ…?
(背中を撫でながら何時だって変わらない想いを伝えれば相手の表情が緩まるのが分かる、愛おしさのままに顔を寄せると何故か止められようとするが構わず唇を重ねた。直ぐに腕を掴んだ手は緩まり抱き締めた体から力が抜けるのを感じるとより相手に自分が受け入れられているのだと感じて嬉しくて唇を重ねたまま口角を上げてしまう。上機嫌なまま唇を離して代わりに頬をくっつければ何やら相手からツッコミが入るがそれも浮かれた理屈を返しておいた。アルコールが回る体に相手の暖かい体はさらに心地よくて何度も擦り寄っていたが相手が離れてしまって今度はこちらがあからさまに不満気な顔を相手に向ける、直後冷たい手が頬にくっつけられると間の抜けた声が出た。だがそのままそこを撫でられると直ぐにそこは暖かく心地よくなってもっとと要求するように擦り寄る、今自分がしたいことをしているだけで悶えるようなことはないはずだとすっかり酔いが回った頭は相手の言うことが理解できず軽く首を傾げながら明らかに何か分かっていないのにとりあえず返事をしていた。相手を緩く抱き締めたままこちらからも背中を撫でているとガチャりと音がしてマダムが個室へと入ってくる、『お食事の途中なのにごめんなさい』と謝るマダムに相変わらず相手の背中を撫でたまま「いえいえ気にしないでください」と返事をし、マダムもこの状況にまったくツッコまないまま『今度こそ一緒に楽しみましょうね、フィリップさん』とにこやかな笑みのまま相手を微笑ましそうにみれば席へとついて)
9001:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-06-28 12:27:28
(/連投でちょっとだけ失礼します。ちょうど七夕くらいに節目を迎えるんじゃないかと思っておりましたが、一足早くこうやってまた大台を検索様と迎える事が出来てまずは改めて感謝申し上げます。本当に長く検索様とはお付き合いさせていただいておりますが、本編の探偵と検索くん同様背後にとってもこちらでのやり取りは日常の中に含まれていて、検索様からどんなお返事がくるのかなだとか、こんな話を二人でやったら面白いんじゃないかなとか日々二人の物語に思いを馳せていて毎日とてもとても楽しませていただいております。検索様に触発されてサイドストーリーとかあの時の小話みたいなのも脳内で膨らんでおりまして形にしていきたいな、なんて思っています。大台を迎えましたが本当に検索様の動かす検索くんと、もちろん背後様と、二人で紡ぐここでのお話が大好きです。これからもお互い無理せず自分達らしいテンポで楽しくやり取りが続けられれば幸いです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします!)
9002:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-06-28 17:51:47
…分かってないね。 っ、…はい。ありがとうございます。
(ゆっくりと離れていくと相手の口角が上がっていて頬を擦り寄せてくる。今の状況のことに触れるとまたもや浮ついた答えが返ってきて顔を離しながら手を添える。全く響いて無さそうなのに加え不満気な顔を向けられるとぽつり言葉を零すも冷たさに変な声をあげつつ手に擦り寄ってくる姿は何とも可愛らしい。ついそのまま愛でるように撫で続けていたがガチャりと個室のドアが開く音がすれぱぴくっと肩を跳ねさせる。外に出ていた彼女が帰ってきて慌てて相手と距離を取ろうとするも緩く抱きつかれたままでは上手くいかず冷や汗が出た。だが彼女は全くツッコミを入れるような気配はなく微笑ましそうにこちらを見るばかりでまたテンパってしまう。相変わらずアルコールの入った二人には着いていけないが気遣いをされていると分かると少し擽ったくてぎこちなくお礼を言うと「もう大丈夫」と言いながらゆっくり相手から離れた。白身魚は少々冷めてしまったが先程黙々と食べている時よりも美味しくて自然と口元に笑みを浮かべた。『やはりこの料理には白ワインが合うわね』とご機嫌に言う彼女を見ればその味が気になって「…翔太郎、一口で良いから僕も飲みたい」とねだって)
(/日頃よりお世話になっております。キリの良い数字になりましたので少しだけ。毎度のことでありますが探偵様とまた大きな区切りを迎えられたこと、とても嬉しくあると共にここまで付き合って頂いて本当に感謝しかありません。最近紡いできた物語を見返す機会が多いのですがどれも好きな話ばかりで二人で積み重ねてきたやり取りや時間を強く感じております。お話の中で展開が良い意味で予想外の方に転がったり割と好き勝手に動かしたりと探偵様相手だからこそ出来た事も多くて本当に毎日が楽しいです。まだまだ探偵様とは紡いでいきたい話も多いですし、探偵様も探偵くんも大好きですのでこれからも宜しければお付き合いお願いいたします…!)
9003:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-06-28 19:10:12
フィリップはまだ未成年だろ。ってかさっきのでちょっとは味分かっただろ
(相手の寂しさは払拭されてマダムも戻ってくればそろそろ食事会が再開される頃合いだ。彼女と受け答えしていれば相手の体は離れてしまい途端に腕の中から体温は失われてしまって今度はこちらが眉を下げる、ずっとくっついていたって良いのだがさすがにそれでは目の前の料理を味わうことは出来ない。仕方なく元の体勢で食事を再開する、香草の効いた白身魚に白ワインはよくあってまた一口飲み込んで料理との調和を楽しんでいたが不意に相手からワインが飲みたいとおねだりがされる。特別上機嫌で本人の自覚なしにアルコールが回っていようともそこの線引きはきっちりとしていて即座に首をふる。それに先程暫くの間口付けた時にこちらの唇はワインがついていたはずで相手の唇にそれか移ったはずだ、そんな二人の秘め事であるはずのことまでさらりと口走ってわざとらしく怒ったような顔を向ける。マダムは酔いも回っているせいかなんの事か分からないらしくニコニコとこちらを見ながらも不思議そうな顔をしている。一瞬の沈黙のあと、先程の体温と唇を重ねた時の柔らかさが恋しくなってまたグラスのワインを一口飲んでから相手の方に体を寄せると「もう一回したいのか?」と何故かこちらが期待するような目で相手を見つめたまま問いかけて)
9004:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-06-28 23:37:35
そこは誤魔化されてくれないのか…。…へ、っ!? 違う、彼女も居るしここじゃ駄目だって
(相手と離れると露骨に眉を下げていてまた構いたくなってしまうが今は食事に戻るべきだろう。元に戻ったところで単体でも美味しいこの料理とのペアリングへの興味はまた膨れて相手に一口ねだる。アルコールで思考が浮ついて何処と無く甘い相手なら行けるかもしれないと密かな期待を持って見つめていたがそこの線引きの理性はあるのかあっさり拒否されて思わず本音が零れた。せっかくのチャンスだったのにと好奇心を持て余しているとさらりと先程のキスの話を持ち出してきて思考が止まる。彼女にバレたかと思って視線を送れば不思議そうにニコニコしていて一旦は安堵するも相手がグラスのワインを口にしてからこちらに顔を寄せてくれば目を見開く。期待するような目から何をするのか理解すれば顔を赤くしてブンブンと顔を横に振りながら否定する、行為自体は勿論嫌ではないが他人の前でしていいものではない。動揺を顕にしながら「そういうのは家に帰ってきてだろう…?」と相手にだけ聞こえる小声で方向転換をもちかけようとして)
9005:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-06-29 10:41:12
…だめなのか……じゃあ家に帰ったら絶対にやるからな
(相変わらず相手は興味のあるものにはまっしぐらで隙あらばアルコールに手を出そうとするがこれだけは認めることはできない、ダメと決まっている限りはダメなのだ。そのアルコールに今日も振り回されているのはさておき、先程口付けたことを思い出せばその心地良さまで思い出して既にブレーキが壊れている体は直ぐにまた欲しくなってしまう。相手に近寄りほぼオネダリの問いかけをするが相手から持ちかけたにも関わらず全力で首を振られてしまえばまたも不満を全面に押し出した顔で眉を下げる、さっきしたのにと状況が変わったことを差し置いてムスリとした顔を浮かべた。だが相手はあからさまに動揺していてもう少し押せばいけるのではないかと破綻した考えが頭をよぎる、目の前にいるマダムのことなど勘定に入っていない。手を伸ばして相手の服を摘んで軽くこちらに引っ張るとひとまず家でという約束を確保しておく。だがやはり相手と離れているこの状況がもどかしくてじっと相手を見つめると「家に帰るまでにしたくなったらどうすりゃいいんだ?」とまた期待を込めた視線を向けて)
9006:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-06-29 13:15:47
…ああ、約束だ。…え、あ……
(酔っていても法律というガードは固いのようで一口のオネダリは拒否されてしまう。だが残念がる暇もないまま相手が近づいてきて人前にも関わらずおねだりのような言葉が向けられると流石にそれはまずいと拒否する。途端眉をまた下げてむすっと分かりやすく不満を表すのを見ればその素直さについ絆されてしまいそうになるが視界に彼女が入ると考えを持ち直す。何とか納得してもらおうと家に帰ってからと時期を交渉するがこちらの服を引き寄せられ、依然距離が近いままだ。嫌でも彼女の微笑ましい笑みが気になって視線を揺らしつつ受け入れる旨の言葉が聞こえてくればコクコクと約束だと頷いた。だが相手は一向に離れる気配も無く未だすねたような顔でこちらを見つめてくる。そんな状態で更にねだるような言葉が告げられると一瞬身を固める、さっきので満足したのではないかと言いそうになるがこの目は納得するまで引かない期待の目だ。戸惑うように視線を迷わせて言葉を濁していたがテーブル下でこちらの服を掴む相手の手を取ると「…こうやって手を繋いでおくのはどうだい?」と小声で提案して)
9007:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-06-29 21:22:06
……それならいい
(ひとまず家に帰ってから口付けの約束は確保したが本当は今すぐにでも相手に抱き着いてしまいたいのだ。流石にマダムの前で衝動的な行動はしないが相手が良いというならばあわよくば、と有り得ない思考回路のまま期待の目を向け続ける。すると体こそ寄らなかったものの服を掴んでいた手を取られて繋がれば不満気だった顔は緩まって過度な期待はなりを潜めて嬉しそうに小さく笑う。小さく頷いていると『次は左さんがご機嫌斜めだったのかしら』とマダムの揶揄う声が聞こえてきて「すみません、お待たせしました」と体は正面へと戻すが手はしっかりと繋いだまま受け答えしていた。少し残っていた白身魚は少々マナー違反ながらも相手と手を繋いだまま食べきって皿が下げられる、次はいよいよメインディッシュだ。芳醇な香りと共に運ばれてきたのは【ビーフステーキのグレイビーソース ポテトと枝豆のタンバル仕立て】だ。同時に赤ワインがマダムと自分の前に用意されて『グレイビーソースに使われているワインと合わせてもらったの。もちろんフィリップさんのスパークリングも同じ品種のぶどうのものに変えて貰うわね』と一気にテーブルの上が様変わりした。流石にこのまま片手で食べるのには無理がある、かといって相手と離れるのは寂しくて暫く迷うように相手の手を強弱をつけて握っていたが、不意にいいことを思いついて一旦手を離す。そしてこっそりと片足の靴を脱ぐと相手の方へと伸ばしてそこへ絡ませた。太腿辺りを足先で軽く擽るように撫でて既に満足そうな顔をしながら「いただきます」と肉料理へ手を伸ばして)
9008:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-06-30 00:18:54
…、…凄い、こんなステーキ初めてだ。 ありがとうございます。…、…っ! ……あ、味わい深くて美味しいです
(このままくっつかれるのは不味いと妥協案として手を繋いでみせると不満と期待が混じり合っていた顔に小さな笑みが浮かんだ。それだけでこの提案をしてよかったと思えるが彼女にまた声をかけられると視線を揺らした。彼女にバレないための案だったがどうしても繋がった手を意識してしまう、何とかそれを表に出さないように白身魚を食べ終えるとお皿は下げられて次の料理が用意される。肉厚なステーキと円筒状に盛り付けられた副菜はメインを張るだけあって豪華で無邪気に目を輝かせながら感想を口にする。次の飲み物も彼女が手配してくれていたようで先程の魚料理とは打って変わったテーブルになってその心遣いに感謝の言葉を述べた。早速たべようとするがナイフとフォークを使うこの料理では流石に手を繋いだままではいられない。ちらりと相手の顔を覗くと迷うような素振りと共に手が握られたり緩まったりを繰り返す。今だけ離して欲しいと伝える前に相手から手が離されると流石にそこは弁えているかと安堵して視線を料理に戻そうとするが不意に足が絡みついてきてぴくっと体が跳ねて即座に相手の方を向き目で訴える。さらに太腿あたりを撫でられるとぶわっと熱が上がって反応を抑えるのに必死だった、文句を付けようとするが『貴方も食べてみて』と彼女に振られるとそれも出来なくて牽制するように相手を見てから1口大にステーキを切り分け口に運ぶ。芳醇なソースの味とちょうど良い火加減と柔らかさの肉が最高の組み合わせだがバレるかもしれない現状では味に集中仕切ることが出来ない。小さな笑みを浮かべそれらしい感想を伝えながらこれ以上悪戯しないように足の間に挟んで動かさないようにする。テーブルの下で彼女には見せられ無いことをしていることに焦りと羞恥を覚えながら『このワインに合うでしょう?』と語る彼女の話を聞いていて)
9009:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-06-30 07:57:31
はい!ソースが肉の味引き立ててワイン飲むとさらに引き立ってめちゃくちゃ美味いですね
(相手ともっとくっついていたいが今は彼女との食事を楽しむ場面でもあって非常に悩ましい状況だったが手の代わりに足をくっつけることで解決する。良いアイディアだと自画自賛していると何やら相手の視線がこちらへ向いていて何かを言いたげだったが、チラリと相手の方を見ると良いアイディアだろと言わんばかりに誇らしい笑みを浮かべていた。撫でている足は途端に熱くなってより相手の体温が感じられて心地好い、こうやってテーブルの下でこっそり相手と触れ合っていればマダムとの食事の邪魔にならないが相手を常に感じることが出来て一石二鳥だ。相変わらず常識外れな考えをしながら相手の視線が再度こちらを向くのも気にせず足を撫で続ける、上機嫌に肉を切り分け食べて赤ワインを飲めば芳醇な香りが口いっぱいに広がって幸せの心地に浸っていた。しかしこちらの足が相手の足に挟まれ動けなくなると今度はこちらが相手の方を不満気な顔で見る、せっかく良い方法を見つけたのに何故止めるのか分からなくてせっかくマダムにバレない位置で触れ合っているのに「フィリップ!」と声をかけてしまう。だがそれならばそれでこちらにも考えがあって足を挟まれたままその間で足先を何度も細かく動かしてそこを繰り返し擦り合わせる、挟まれている分密着度は高くこれはこれで良いかも知れないとまた上機嫌になれば相手を足先で擽るのは止めないまま、またグラスを傾けて「俺とフィリップみたいに相性バッチリです」と惚気ける言葉を挟みながら上機嫌に会話を続けていて)
9011:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-06-30 11:46:16
…、美味しいね翔太郎。…っ!…、……
(公にくっつくわけにはいかないが相手を寂しくさせたくもなくて代わりに手を繋ぐことを提案したが今度は手を離す代わりに足が触れ合うと思い切り動揺してしまう。他人に見えない所で足をくっつけるなんてより親密に、そして背徳的なことをしているようで彼女の視線が気が気でない。十分に味わう余裕がない一方文句の視線を向ける先にいる相手は随分と上機嫌で肉とワインを満喫していた。離れようとしても下手に動いてはバレてしまう為、これ以上好きに動かないように足の間に挟む形で動きを封じると相手が不満げな顔でこちらをみる。それだけにとどまらず名前を呼ばれるとまたぎゅっと挟む足に力を込めながらお肉の話題として返事をし軽い笑みを浮かべた。そのまま食事に戻ろうとするが挟まれた状態で相手の足が動かされ触れ合う場所が擦り合い、擽るようになるとまたぴくっと肩が跳ねた。制するように挟んでいる分相手の足の動きを強く感じるようになってまた一気に熱が上がっていく。思わずじっと相手に抗議の目線を送るも相手は惚気とも取れる返事をしていてもうバレているのではないかと彼女の顔が見られない。テーブルの下で相手の足を叩いてやめるように促すも不意に『フィリップさんの顔が赤いけど、もしかして場酔いかしら?』と彼女からぶっこまれる。他人からみても分かるほど顔が赤くなっている事実にますます瞳を揺らして「え、…その、料理が美味しいので、そうかもしれません…」と何とかぎこちなく言葉を返していて)
9012:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-06-30 12:30:02
…っ…ほんとだ、大丈夫かフィリップ?
(相手に動きを阻まれてしまい抗議の意味で名前を呼んだのにするりと躱されてしまえばまた不満気な表情が浮かぶ、だがそれならばと挟まれた間で何度も足を動かせば相手の肩が跳ねたのが見えた。どうやら相手もしっかり互いが触れ合っているのを感じているらしい、それが相手にとって困ったことだとは微塵も思わず水面下で何度も自分の存在を相手にアピールしながらテーブルの上ではマダムとにこやかに会話を交わす。再び相手の顔が抗議の意味を含んでこちらへと向くが気にせずワインを飲んでいた。暫くまた会話が続いた後にマダムが相手の様子を気遣っていて視線を向ける、そこには顔を真っ赤にした相手がいて目を瞬かせた。いつの間にこんな顔になってしまったのか、相手が飲んでいるものは間違いなくノンアルコールのものであるはずだがマダムの言うように場酔いか、それともワインの匂いで酔ってしまったのだろうか。二人がテーブルの下で触れ合うことを微塵も恥ずかしいと思っていない酔いきった頭は本気で相手を心配して近づきその背中を撫でる。だが相手に触れたら触れたで相手の体温を感じられら喜びにすぐ浮かれてしまう。やがて背中を撫でていた手は後頭部にまわり軽く引き寄せるとこちらへと凭れかからせた。頭を優しく撫でながら「気分よくなるまでこうしてて良いからな」とあからさまに弾んだ声でいいながら頭を撫で続けて)
9013:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-06-30 14:35:04
っ、誰のせいだと思っているんだい。…っ!…、……翔太郎、
(顔が赤い事を指摘されると気付かれたかもしれないとてんぱってぎこちなく返答をする。これで誤魔化されて欲しいと思った矢先相手が心底心配したような顔で再び近づいてきて背中を撫でられる。全部原因は相手で今も触れ合っている足のせいであるのに酔いが回っているせいか全く考えが及んでいないといった反応だ。思わず相手にだけ聞こえる声で悪態をつくも背中に回っていた手はいつの間に後頭部に移動して軽く引き寄せられて相手の肩口に顔を埋めることになる。今度こそ言い逃れの出来ない距離感に身を硬くするがあからさまに弾んだ声と共に優しく頭を撫でられるとずっとパニック状態だった体は条件反射的に身を委ねてしまう。アルコールが回って普段よりも相手の体温が高いのもあってその体温も匂いも心地よくて無意識に小さく息を吐いた。今急いで相手から離れてもこの赤い顔を晒すことになる、ならば体調不良の体でこのまま落ち着かせた方が良いだろうと自分の中で言い訳しながら緩くだけ手を回し軽く擦り寄った。このまま相手に好き勝手動かれては落ち着く気配が無いと考えれば内緒話をするように相手の名前を呼び「…早く二人になりたい」と小さな声で要望伝えて)
9014:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-06-30 17:21:34
ん?……、…おれも
(熱中症になり得ない室内で顔を真っ赤にしている相手に何があったのかと心配していたが悪態をつかれてしまってまた目を瞬かせる、アルコールが十分に回った頭ではまったく身に覚えが無くて首を傾げるしかなかった。どうやらこの場に酔っている相手を休ませるためともっと触れたいという下心もあって相手を寄りかからせると最初こそ腕の中の体は固まるが直ぐにこちらに身を委ねられて暫くはこのままなのだと安心すればニコニコと上機嫌に頭を撫で続けていた。相手からも腕が回って擦り寄られるとさらに気持ちは舞い上がるが不意に名前を呼ばれれば相手の声にだけ集中する、直後二人きりになるのを望まれると胸が強く掴まれた気がして同時に相手を抱きしめる腕に力が籠った。心臓が早くなるのが自分でも分かる、今すぐにでも相手に思いっきり抱き着きたいがギリギリで理性が勝っている状態で短く返事をするのが精一杯だった。相手がなかなか体を起こさないのを本気で心配したマダムは『少し早いけれどもうデザートに切り替えてしまいましょう。それなら体も冷えてフィリップさんも落ち着くかしら?』と提案されて「そうしましょうか」と頷く、マダムがウェイターを呼べばテーブルが片付けられていった。彼女は心配そうにしながらも相変わらず微笑ましく二人を見守っていて『噂通りの怖い探偵さんが来たらどうしようかと思っていたけれど、お二人なら大丈夫そうね。今度は依頼主さんと一緒に我が家にいらしてくれる?』と本日の目的である次の約束を提案されて「はい、ぜひお願いします」といつもより無邪気な笑みで答えていて)
9015:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-06-30 19:37:22
お気遣いありがとうございます。 それは是非、よろしくお願いします
(悪態をつくも相手は全く身に覚えのないといった反応をしていて酔っ払いの特性にまた頭を抱えそうになる。促されるまま相手に身を委ねると頭を撫でられて心地良さが募る。そうしていれば早く彼女に隠れて一方的に心乱される時間を終わらせたいのと、この自分だけが独占出来る幸せを噛み締めたい気持ちが重なってぽつりと自分の願いを口にした。その途端強く相手に抱きしめられてその熱が高まったように感じる。短く同意の返事がされるとこちらからも軽く相手の服の裾を握った。本気で心配をしてくれてデザートにしようと言って彼女には騙しているようで申し訳ないが有難い申し出だ。体を起こしてまた後でと言うようにぽんぽんと相手の背中を叩くと席に座り直してからお礼を伝えた。食べ終わったお皿が片付けられていき、彼女と目が合うとそのお眼鏡にかなったこと、本来の目的だった依頼人を連れてくる約束が提案されこちらも軽い笑みを浮かべながら受け入れる旨を伝えた。ただご飯をご馳走様になっただけだが信用して貰えたのならなによりだろう。そうして会話をしていると最後のデザートが運ばれてくる、【白桃とシャンパンのジュレ パルフェ仕立て】として紹介されたのは下層にはヨーグルトムース、中層にはきらきらしたゼリーと白桃のコンポート、そして1番上にはバニラアイスとミントが乗った見た目も美しいデザートで思わず目をキラキラさせながら「わあ…」と感嘆の声を漏らす。『綺麗でしょう?見た目も涼やかでお気に入りなの』と彼女が微笑み「最後のデザートにピッタリですね」とご機嫌に返してはスプーンを手にとって)
9016:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-06-30 20:09:49
きっと依頼してくれた方も喜んでくれます。……ん、口の中が爽やかになりますね
(正直もうこのまま離れたくはなかったが相手から背中を軽く叩かれると渋々体を離す、その顔はやはり寂しげで変わらず相手の足に自分の足を差し入れてくっつけたままデザートへと移行することになった。その間に本来の目的であるオルゴールを見せてもらえる約束まで取り付ける事が出来て何よりだ。またひとつ相手と成功を築けたことに嬉しさを覚えていればデザートが運ばれてくる。グラスに綺麗な層を成して煌めくパフェに相手はすっかり目を奪われていてその様子を盗みみれば小さく笑っていた。ご機嫌に足先で相手の太腿を軽くだけ撫でつつこちらもスプーンを手に取って早速食べ始めた。濃厚なバニラアイスの下には口の中に爽やかに広がるジュレが広がっていて舌鼓を打っていれば『実はこのジュレ最初に飲んだシャンパンをそのまま使っているの。もちろんフィリップさんのはノンアルコールよ』と言葉が添えられる、最初から最後まで彼女が大好きなワイン尽くしのコースらしい。アルコールといえど冷たいジュレとなれば余計に食べやすくて白桃やヨーグルトムースと共に軽い口当たりでどんどんスプーンが進む。当然その分アルコールも摂取しているがまったく気にならなかった。パフェを食べ終えた頃にようやく頭がふわふわとしてきて「ちょっと酔っちまったかも…」とようやくアルコールにやられていることを自覚して)
9017:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-06-30 20:58:11
…美味しい。それぞれの層のバランスが良くてシャンパンのゼリーも香りが良いですね。 ……やっと自覚したのかい?
(キラキラと輝くようなデザートに目を奪われていると相手が隣で笑う気配がする、またもや相手の足が伸びてきて太ももを撫でられるとちらっと相手を見るもこれが最後で美味しそうなデザートを目の前にすればこのままで要ることを選ぶ。最初はバニラ感の強いアイスクリームでその下のジュレは冷ややかで口の中で溶けていく、ふわりと抜けるシャンパンの香りと白桃の柔らかな甘みを感じれば表情が綻んだ。デザートの説明がされると感心したようにジュレを見つつ更にしたのムースも口にしながらその出来栄えを褒めていた。豪華な分そこそこボリュームもあったが口当たりが軽い分スプーンを動かす手は止まらずにあっという間に食べ終えてしまった。最後を飾るのに相応しい甘味に満足していると隣から何処か浮ついている声が聞こえてきて思わずツッコミを入れる。座っていても酔いを感じるなら立ち上がったら更にアルコールが回るはずだ。軽い談笑と次に依頼人を連れてくるひの日程を決めると『そろそろお開きにしましょうか』と彼女が宣言をする。こんなに豪華な食事を食べさせて貰って良いのかと少々不安になるが『たまには若い子と食べるのも良いわね、また付き合ってくれる?』とご機嫌に問われるものだから「勿論、是非ご一緒させて下さい」と相手に代わって答えていた。そうして部屋から出る流れになるが相手の元に近付くと「……立てるかい?」とその身体を支えようとして)
9018:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-06-30 21:36:00
でもちょっとだぞ、ちょっと
(なかなかのボリュームのコースだったがひとつひとつが考えられた内容だったからこそ最後のデザートまで美味しくいただくことができた、相手と違いこちらはさらにワインが加わっていてふわふわとした心地に浮かんでいれば頭に浮かんだ言葉が直ぐに口から出てくる状態になる。相手からツッコミが入るものの体感でいえばいつもの酒の席とは酔い方が全く違っていて終始心地良さに包まれているようだった。そのままニコニコと座っていれば相手とマダムの間で依頼人と引き合わせる日も決まり会の終了が宣言された。こう何度も高級料理をご馳走になるのは気が引けるが彼女との会が楽しかったのは確かで相手が答える横でこちらも頷いて「もちろんです」と添えておいた。いよいよ立ち上がらなければならない場面だがやはり体は浮遊感に苛まれていてどう体に力を入れればいいのかさえ曖昧になっている。相手に体を支えられればぼんやりと相手を見上げ背中に添えられた温もりを求めるように立ち上がった。すぐにその体はふらりと揺れてそのまま相手の方に倒れ込むようにして抱き着く、覚束無い足取りをしていれば『あら、タクシーを呼んだ方が良さそうね』とマダムが直ぐ手配してくれた。その間も相手に抱き着き擦り寄ると「立てるけどひとりで立ちたくねぇ」と理屈の通らないワガママを口にしていて)
9019:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-06-30 21:57:53
ほら、ちゃんと掴まって。何から何まですみません…、じゃあ一緒に帰るから、それで良いかい?
(会もお開きとなり、椅子から立ち上がるのを支えに行くがこちらを見上げる姿も何処と無くぼんやりしている。背中を支えながら立ち上がらせるが直ぐにそのからだはふらついてこちらに倒れ込むと慌ててその体を支えてこちらに体重をかけさせるようにする。やはりかなり酔ってしまってるらしい。気を使ってタクシーを手配してくれるという彼女に苦笑いで謝罪とお礼を伝えていると相手はこちらに擦り寄ってきて何とも支離滅裂なわがままを捏ねている。その背中をぽんぽんと撫で一緒だと告げるとゆっくり歩いてその部屋を後にした。彼女が会計を済ませてくれると改めて「ご馳走様でした。本当にありがとうございます」と礼を伝える。『私もちょっと飲ませすぎちゃったから…、左さんの事よろしくね』とほぼ同じのワインを飲んでいたにも関わらず全くふらつく様子のない彼女を見届けて別れた。これでようやく二人になった訳だが相手の様子を確認すると前に居酒屋に迎えに行った時よりも酔っているようだった。ちょうど彼女が呼んでくれたタクシーが店の前までやってくると「翔太郎、タクシー乗るよ」と声を掛けて)
9020:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-01 07:47:02
ありがとうございます。ご馳走様でした。……ん、…
(既に頭の中はほわほわと効果音が付きそうなくらいにはぼんやりとしてあらゆるものが軽くなって自分の周囲くらいしか正しく認識出来ない。そんな状態で相手に抱きつけばその体温は特段に心地好くてもうここから動かない事を決めた。相手にくっついたまま店を出たところで相手が恐らくマダムに対して礼を言う、ここは礼儀正しくなければと一瞬だけ相手から離れるとしっかりと直立してきちんと頭を下げて礼を言った。直後再び相手に倒れ込むようにして抱き着くと彼女と別れタクシーへと乗り込む、その動作の間も相手となるべく離れないようにくっついたままでいた。タクシーが発車すれば周囲の音は先程よりも無くなって抱き着く相手の存在だけを感じることが出来る。静かな空間で相手が傍にいれば二人きりの条件を満たしているだろうと勝手に思考は飛躍する、ゆっくり顔を上げればこちらを向くよう相手の服を握って呼び、視線を交わすと「フィリップ、もうしていいか?」と運転手の存在をまるで無視して問いかけて)
9021:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-01 12:02:24
…なんだい、…っ、ダメに決まっているだろう、まだここは家じゃないから。
(酔った状態でも礼儀正しいことには感心しつつ彼女と別れると一気にこちらに倒れ込むように抱き着いてくる。それを支えながら停車するタクシーの元まで移動すると相手を奥に押し込むような形で後部座席に一緒に乗り込んだ。運転手に家の近くの住所を伝えている間も相手はこちらに凭れ掛かっていて距離感は近い。だが幸い酔っ払いの介抱だと思われているようで同情的な生暖かい視線が注がれた。そうしてタクシーが発進すると周囲の音はなくなってひとまずは依頼をこなして動揺する時間が終わったことに安堵の息をつく。あれだけ飲んだのなら家に帰ったら早く寝かした方が良いなどと考えていると不意に服が掴まれてそちらを向く。そして近い距離感のままで問いかけられると一瞬固まり、意味を理解して瞳を揺らすと首を左右に振る。ある意味閉じられた空間かもしれないが前には運転手がいて鏡を見ればすぐに分かる状態だ。まだここが外であると伝えながら介抱の範疇として相手の背中を撫でながら「もうちょっとだから我慢してくれ」と囁いて)
9022:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-01 12:33:08
そうか……フィリップ、
(タクシーに乗り込めば相手と二人きりの空間となって自ら動く必要もなくなれば思いっきり相手に凭れかかって抱き着いて全身で相手を感じる、極わずかな周囲しか見えていない頭では運転手は思考から弾き出されていてもう二人きりならばと約束を果たそうとする。しかし予想外にダメだと言われればしゅんと眉を下げて目線を逸らす、二人きりならば問題ないと文句を言いたかったがその前に背中を撫でられれば少しは気分が落ち着いた。それでも相手をもっと感じたいのは変わらなくて首元に擦り寄りながら強く抱き着くと先程よろしく足も絡めてなるべく相手と密着する。運転手の目はますます哀れなものを見る目になっていた。やがてタクシーは家の前へとたどり着いて相変わらず相手とくっつき半分ほど体を預けながら車を降りる、そのまま階段を覚束無い足取りで登って家の扉を開けた。相手に抱きついたままなんとか体を玄関へと移動させて扉が閉じられる、鍵がガチャリと締められた瞬間に顔を上げて相手をじっと見つめれば「…もういいか?」と期待半分懇願半分を含んだ目を向けていて)
9023:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-01 15:12:25
…ただいま。 …いいよ、翔太郎
(ダメだと返すと相手の眉がまた下がって寂しそうにする。その顔を少しくらいなら、とも思ってしまうがその背中を撫でると少しばかりその表情が緩まったのが見えた。更に相手はこちらに強く抱き着いてきて首元に擦り寄ってくる、更に足も絡ませてくるとほぼ全身が密着するようになって狼狽えてしまうが運転手はかなり酒癖の悪い客を見るような目をしていて助かったような恥ずかしいような気分だった。やがてタクシーが家に辿り着くと『大変ですね』と運転手に声を掛けられ、苦笑いを浮かべながらまた相手を支えながら車を降りる。覚束ない足取りの相手が階段を踏み外さないように後ろから手を添えて慎重に進んでいく、抱きかかえたまま鍵を取り出して扉を開けると中に入った。後ろ手で鍵を閉めるとじっと強い感情を込められた目で見つめられていることに気付く。自分からするのではなくわざわざお伺いを立てる姿に胸が掴まれると軽く抱きしめ返してから小さく笑って許可を出すとそのまま顔を近づけ唇を重ねた。いつもより熱っぽく感じる体温は心地よくて無意識に腕に力がこもる、暫く触れるだけのキスをしてそっと離れるとその目を見ながら「ちょっとワインの味が残ってるね」と感想を口にして)
9024:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-01 17:43:33
ん、……今日は美味いやついっぱい飲ませて貰ったからな。…フィリップ
(ただいまも言わずに、というよりはここが家だとはっきり認識できなくて相手にもう我慢しなくて良いのかを問うと相手の腕がこちらに回りようやく許可が降りればパアッと顔を明るくさせた。そのまま相手の顔が寄せられて唇が重なる、店で二人きりになったのを見計らって短く重ねて以来ようやく相手の柔らかさを取り戻せば唇を重ねながらさらに口角はあがった。安堵するように吐息をつくがその息さえアルコールを纏っていつもより熱くて甘い香りがする。重なった唇はやがて離れて感想を告げられると楽しそうに笑みを浮かべる、飲みやすいが故に許容量を遥かに超えたアルコールを摂取しているのは相変わらず気付かないまま相手を見つめた。二人きりでもう我慢する必要もない状態で抱き合っていればブレーキのない体はすぐに次を求めて相手の背中をわざとらしく大きく撫でながら名前を呼ぶ。そうやってアピールをしていたが結局はこちらが先に我慢の限界を迎えて「もっと」と言いながら顔を寄せると、未だ靴も脱いでいないのに再び唇を重ねてそこを食むようにしながら上機嫌に唇を擦り合わせて)
9025:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-01 20:20:00
ちょっと飲み過ぎだと思うけど、…、ん……、
(長く唇を重ねてその感触を味わってから離れてみると相手が楽しそうに微笑む。美味しいワインを沢山飲んだのは覚えているがそれが許容値を大きく超えるものとは気付いてないらしい。そこはしっかりと釘は刺しておきながら目は見つめ合ったまま離さない。背中を大きく撫でられながら名前を呼ばれると敢えてそのまま明日の体を引き寄せるに留める。そうすると焦れったくなったのか強請るように名前を呼ばれて再び唇が重なった。今度はただ触れ合うだけではなく食むような動きになればこちらも擦り合わせたり、軽く甘噛みしたりして相手を求める。そうして長く深くキスを続けながら先程まで散々弄ばされた仕返しがしたくなってくると背中から腰を撫でる仕草をしながらこっそりシャツを捲る、そして相手の体温に比べて冷たい手で素肌をゆっくり撫でてみながら重ねた唇からわざとらしいリップ音鳴らして)
9026:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-01 22:43:50
…、…ん、……ンんっ、!…、…
(長らく【待て】をされていた分今やひとつの我慢もできなくなっていて触れ合わせるだけの口付けでは到底我慢できない。食むように互いの唇を擦り合わせると相手からも同じ動きが加わり互いのそこは艶めいていく、その中に甘噛みの刺激が加わればぎゅっと相手の服を握った。時折違う刺激が混じるのさえ心を満たす要因になってやっと相手と触れ合える喜びのまま何度も食む動きを加えこちらも時折戯れに唇を甘噛みして相手に心も思考も奪われ夢中になっていく。背中から腰に掌が滑って体の筋を撫でられる感覚に腹底が擽られる感覚を覚えながら、アルコールで相手以外の全てが霞がかった脳では服を捲られていることなんて気が付きもせず体温差のある掌で撫でられると簡単に全身が跳ねて上擦った声が重なる唇から溢れ出した。それに合わせて高いリップ音まで響けば脳をクラクラと揺らすようで抱き合って口付けるのを刷り込むような音に頬が薄らと赤く染まる。相手に撫でられることとリップ音とがこの一瞬で結びついてしまってもっと相手から刺激が欲しいと心が動いてしまえば続きを強請るように今度はこちらから高いリップ音を伴った水っぽい口付けを送る。直ぐに一回では我慢できなくなって何度も高い音を響かせながら唇を甘噛みし玄関に似合わない音を響かせて)
9027:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-01 23:06:00
……ん、…ぁ……は、…
(触れるだけのキスでは収まらずにお互いに食むような仕草や甘噛みし合いながら体は離れることはない。アルコールで火照ったような素肌を直接撫でてみれば簡単に相手のからだは跳ねて他の人には聞かせられないような声が漏れでる。軽くリップ音を鳴らしてからこっそりと盗み見た相手の顔は赤く染まっていて無意識に口角があがった。そして今度は相手の方から水っぽい口付けがされてぴくっと肩が跳ねる、触れる唇からアルコールを摂取したかのようにぼんやりと熱を帯びていくのを感じながら小さく息を吐くと続けざまにまたリップ音が鳴ってキスに溺れていく。掌で相手の背筋をなぞり、引き寄せドアを隔ててすぐそこが外なのを忘れて擦り合わせ、求めるまま舌で軽く相手の唇をなぞって濡らす。余計水音が響くようになるとそのまま水っぽいキスを続けていたが息が上がったところで一旦ゆっくりと唇を離す、近距離のままじっと相手を見つめると「……満足した?」と思ってもないことを囁くように問いかけて)
9028:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-02 07:53:14
……ン、……ふ、…ぁ……、…してない
(もう片時も相手から離れる事を考えられなくて夢中で口付けを繰り返す、最初こそ戯れ半分で鳴らしていたリップ音は段々と口付けているのをより主張するように音は大きくなり、その中により水っぽい音が混じって官能的な音になっていく。ここが玄関で外に音が漏れてしまう事を考える余裕などなかった。アルコールで強制的に熱が上がる体に相手の掌はまだ冷たく背筋を這えば反射的にそこを反らすように体が跳ねて甘い声が漏れるが同時に相手に引き寄せられて少しずつ相手に縋るような体勢になっていく。アルコールに加えようやく得た相手との甘い時間に既に腰が抜けてしまいそうで片腕を相手の背後にある壁について支えながらキスを続けた。不意に互いの唇が離される、いつの間にか随分と息が上がっていて荒い息を吐くがそこには相変わらずアルコールと甘い香りがまとわりついている。艷めく唇を晒しながら至近距離で惚けた瞳で見つめていれば相手に囁くように問いかけられて、ここで止まる気のないいじらしい声色に一瞬息を詰まらせて喉を震わせた。相手以外が全てぼやけて見えない頭では本音が出るのは早く直ぐに答えを口にする、自らの願望を声に出してしまえばその欲望にさらに拍車がかかって勢いに任せて再び唇を重ねた。一度急ブレーキがかかった分欲望の膨らみはさらに加速して口を薄く開けると舌を覗かせそのまま相手の口内へ侵入させて)
9029:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-02 11:32:52
……ん、……は、ぁ……ン、…
(相手の素肌を撫でながら引き寄せるとこちらに縋るような体勢になっていく。立っていられなくなったのか壁に腕をつかれるが結果的に相手の体と壁との間に閉じ込められたような形になり、よりその熱と香りが籠るようになった。僅かに唇を離すとアルコールのせいだけではない惚けた瞳がこちらを向いてまた胸が掴まれた。そんな状態で囁くように分かりきったことを尋ねると相手は息を詰まらせた後、直ぐにその返事がされて無意識に目を細めた。何か言葉を発する前にまた顔が近づいて唇が重なる、今度は戯れのように触れ合う過程をすっ飛ばして舌が入り込んでくると今までと違う感触に小さく体が震える。だが触れる熱は心地よくて自らも舌を伸ばすと相手のモノに触れ合わせてすり合わせていく。より直接的な刺激に熱い吐息が零れ、気まぐれに顎裏や歯列もなぞっていると溢れた唾液でさらにこの場所に相応しくない水音が響くようになった。相手の背中を撫でていた手はいつの間にか抱き着くような形で添えながら深くなったキスを続け)
9030:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-02 12:31:53
……っ、…ん、…ァ……フィリップ……フィリップに、もっと撫でて欲しい、…、……もっと、フィリップのことしか考えられないようになりたい……、…もっと、俺のことフィリップでいっぱいにしてほしい
(我慢など出来るはずもく相手の口内へ舌を差し入れれば縋るように抱き着く体が震える、その反応に言い様のない幸せが溢れて脳を痺れさせれば甘い吐息を吐き出した。互いのモノが絡まり擦り合わせればより相手の体温を感じる事ができて深いキスへと傾倒していく、普段は触ることのない場所に相手の舌が這ってマーキングされれば相手に満たされる幸せに体はゾクリと震えて本能のままに舌を動かした。直ぐに互いの口内は唾液で満たされてくちゅりと水音が弾ける。脳内に直接響いてくるその音は既に熱い体をより熱くさせるのに十分で気付かないうちに舌を動かす合間に上擦った声を何度も溢れさせていた。互いの口内の境界さえなくなるほど互いの唾液に満たされた後、じゅるりと音を立てながら互いの口内のものを取り込み飲み下してしまう、熱に瞳を揺らしながら吐く息は相変わらず甘い香りを纏っている。相手の問いかけに添えばまだ満足はしていなくて背中に回した手でぎゅっとそこにある布を握る、溢れて止まらない想いを口にしようとするがその間すら相手に触れ合っていないのが寂しくて軽く吸い付いて音を立てるキスを挟みながらより深い熱を強請る。最後に互いの唇を重ねたっぷりと時間をかけて擦り合わせまた吸い付き高い音を響かせた後「ベッドいきたい」とさらにお強請りを重ねて)
9031:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-02 14:54:40
…ん、翔太郎……、は……じゃあ移動しようか。
(お互いを愛で求めあうようなキスを続けていけば熱は増すばかりで響く音も節操ないものになっていく。普段とは少し違う味を摂取するように舌を絡ませてお互いが溶け合うような行為を続けていたが口内に唾液が溜まるとそのすべてを相手が奪い取って飲み干したのが分かれば相手に取り込まれたという事実にぞくりと背中が震えた。唇が離れて上がった息を整えながら見つめ合っていると相手は服の生地を握る。そして何度もこちらの名前を呼び、要望を口にしながらキスをされるとその素直さと可愛らしさにぐらりと脳が揺れて名前を呼び返すことしか出来ない。もう自分しか見えていないような瞳で乞われ最後にはたっぷりと時間をかけて唇を重ねて高いリップ音が響くともう我慢なんて出来る訳なく思わず息を飲んだ。熱の含んだ低い声で返事をすると相手の靴を脱がせ、自分も靴を脱ぐと力の入らない相手の腰に腕を回して体を支えながらベッドへと移動する。一緒にベッドに上がり向かい合うように座らせると「熱いから少し開けた方がよさそうだ」などと言いながら見せつけるようにゆっくりネクタイを外し、上からシャツのボタンを何個か開けると指先ですーっと首筋でなぞってみて)
9032:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-02 18:08:50
おぅ……ん、ァ!…フィリップに撫でられるの、すげぇきもちいい
(食事中から既に相手のことしか考えられなかったが互いに求めるような深い口付けを続ければ熱は拍車がかかり常に相手を感じていなければ気が済まなくなって、水っぽいキスの合間に溢れて止まらないおねだりを口にすると相手が息を飲むのが見えた。低く熱の孕んだ声が鼓膜を揺らせば体を震わせ脳を痺れさせる、相手に誘導されるままに靴を脱いでリビングへ移動すればそのままベッドへと座った。アルコールの熱と劣情の熱を宿しぼんやりとした瞳で相手を見つめ言われるがままに頷くとネクタイを外す相手の手元を見つめる、そのままボタンが外され首周りがはだけると布の中で燻っていた熱がぶわりと一気に周囲へ広がった。既に常時以上の熱を素肌から放った状態で指先が首筋を這うと体温の違うそれはいつもよりも存在を強く主張して簡単に体は跳ねて甘い声が溢れ出した。一瞬で過ぎ去った接触に到底満足できず物欲しそうな目で感想を伝えれば自ら残っているボタンを外していく、薄ら赤く染まる胸板を晒すと相手の方へにじり寄ってじっと見つめると「…もっと」とさらにオネダリを重ねて)
9033:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-02 19:55:21
…、酔ってるからか反応が良いね。 なら今日は違う方法を試してみようか
(ベッドの上に移動してくれば相手はぼんやりした瞳でこちらをみつめる。首周りが露出するようになるとその熱も香りも一気に広がった。その肌の上をなぞるとぴくっとその体は震え聞こえてきた甘い声に腹奥が擽られる。熱もっているせいか普段より感度が良いことを指摘していると物欲しそうな目でこちらを見つめられ、素直な感想とともに自らボタンを外して胸板の方まで素肌を晒す扇情的な姿に大きく瞳を揺らした。お酒を飲んでないはずなのに腹底から熱が上がっていく気配がして意識的に息を吐き出した。相手の願いを叶えたい思いと反応の良い体をもっと乱してしまいたい劣情が重なると薄ら笑みを浮かべ好奇心を滲ませた声かけをする。相手がろくに動けないのを良いことに相手の首元から解いたネクタイをその目元に宛てがいズレないように後ろで結ぶ。相手に目隠ししてしまうと試しに耳元に顔を寄せ「翔太郎」と吐息多めに名前を呼びながら首筋から胸元へとゆっくり指先でなぞってみて)
9034:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-02 21:15:21
フィリップだから……ん?…ぁ、…ひッ?!あ、ンんッ
(指先だけの接触でいつも以上に反応してしまうのにそれでは到底足りなくて自ら肌を晒してお強請りをする、するとこちらを見つめる瞳にはより強い熱が宿って激しく揺れるのが見えて、相手を揺さぶる熱が自分に向けられていることに言い様のない幸福と優越感が胸を満たした。次を求めて相手を見つめていたがその目に熱と共に好奇心が宿るのが見えれば目を瞬かせる、そして相手の手が伸びて目元にネクタイが巻かれると視界が奪われてしまった。ただでさえアルコールが脳を満たして手が届く範囲しか把握することが出来ないのにさらに感覚を遮断されればろくに相手を認識することさえ出来なかった。しかしアルコールに犯された頭でもさすがにこれから何をされるかは薄らと予想がついて頬の赤みが増す。そして突然耳元で吐息をかけられながら名前を呼ばれればビクリと体は跳ねて指先が熱い素肌をなぞれば全ての感覚は動く指先に集中して過剰に刺激を広い上げれば体を震わせながら甘い声で啼いてしまった。あまりの刺激にたった一回で体の力は抜けてしまって思わず体の後ろ側に両手をついて支える、相手に胸板を突き出すような体勢になったことには気付かず細切れに呼吸をしたまま困惑した表情で「フィ、リップ…?」と処理が追いつかずに名前を呼ぶことしかできなくて)
9035:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-02 21:44:51
ふふ、…我慢させた分ぜんぶ僕でいっぱいにしてあげる。
(相手の視界をネクタイで奪ってしまうと更にその頬が赤くなったように見えた。それを勝手に承諾だと解釈して名前を呼びながら素肌をなぞってみるとたったそれだけで大きく体を跳ねさせていて思わず笑い声を零した。力が抜けたのか後ろに両手を付く姿はもっと触ってくれと胸板などを差し出しているように見えますます乱したい衝動がエスカレートしていく。先程ねだられた言葉を引用してこれからする事を予告するとその耳元でちゅっとリップ音を鳴らした。そのまま手はゆるゆると首筋から胸板までバラバラに指を動かして擽るように撫でてみる。暫く刺激を送っていたが一旦動きを止めると手も離す。そうして一旦何も触れない時間を作ってからこっそり胸元に近付いてぺろっと舌を這わせてそこでまたリップ音を鳴らして)
9036:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-02 22:15:36
ンっ、は……ぁ、…く、ぅ……んッ………フィリップ…?…もっと、いっぱいにし、…ッ、あァッ!
(何もかもを遮断された状態では相手から与えられるものに強制的に全ての感覚が向かってしまう、それを自らが望んでいるのも相まって度を超えて体は敏感になってしまっている。短い呼吸を繰り返していれば自らの願いが叶えられる喜びと熱が注がれる悦びで体の芯が甘く痺れてぶわりとさらに体温があがる、晒された肌から放たれる熱も一段とあがった。直後耳元でリップ音が響けば玄関でしたものよりもより官能的に聞こえてそれだけで上擦った声が溢れ出す、首筋から胸板へゆっくりと掌が這って指がバラバラに動かされるとより体の奥深くを擽られているような感覚に陥って細かく体を跳ねさせながら甘い声は止まらなかった。そうして熱に苛まれていたのに突然刺激が止まってしまう、息を整えるため荒く呼吸をするが自分の世界から相手が忽然と消えてしまって寂しさから眉を下げた。先程の相手の宣言を思い出せばまたお強請りを口にするがその途中で生暖かいものが胸板を這えば一際強く体を跳ねさせ喘いでしまう。高いリップ音に頭がグラグラと揺らされながらシーツを両手で強く掴く掴みながら開きっぱなしの口から熱く甘い息を吐き出し続けていて)
9037:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-02 22:48:02
…ん、…可愛い……
(触れる相手の体は熱くてリップ音を鳴らすだけで上擦った声をだす。普段ならば戯れのように感じる程度の力で露出した部分を擽ると細かく身体を跳ねさせながら鳴いて何とも可愛らしい姿に口角があがる。そうして刺激を与えたところで一度止めると部屋には相手の呼吸音だけが響いて物足りないように名前を呼ばれた。その姿にまた満たされるものがありなながらおねだりされたことを叶えるように胸板に舌を這わせるとこれまでで一番大きく身体が跳ねた。視覚情報を奪われて自分が与える刺激だけに震え反応する相手が愛おしくて堪らない。愛でるようにそこにキスを落とし、また同じ場所を舐めるだけで相手は開きっぱなしの口から声と息をこぼし続けている。頭に浮かんだ言葉を脳を介することなくそのまま口にしてはまた何度も口付けを落とす。こちらも熱に浮かされながら段々と上へと移動して震える喉にもちゅっとリップ音を鳴らすと「ずっとこうしたかったのかい?」と尋ねつつ答えを聞く前に鎖骨辺りに歯を立て軽く甘噛みをして)
9038:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-03 08:09:59
…あッ…く、……ンッ…ハッ……ァ、……あァっ!、だって、ふぃりっぷがそばにいなくて、さびしかったから、
(アルコールを摂取しすぎて家に帰ってくる前から脳内はぼやけていたのに漸く手に入れた相手との時間で熱は過剰に上がって相手の声と刺激しか認識することが出来ない。自ら胸板を相手に差し出しながら熱っぽい声が聞こえてくると淫らな格好をしている自分が恥ずかしいのに今からその熱が注がれるのを思うと腹底が期待でゾクゾクと震えてしまう。そこから胸板に何度も口付けが落ちる、唇が触れるひとつの動作でさえその熱も感触もいつも以上に拾い上げてしまって半開きの口から幾度も甘い喘ぎ声が溢れて身を捩る、一回の口付けごとに痕が残っているのかと錯覚するほど熱と甘さがそこにじんわりと残っていた。口付けはゆっくりと上に移動して更に熱が押し上げられるようで上擦った声と共に何度も喉仏を揺らす、いつの間にか顔は上を向いて晒すようになっていた喉にも口付けが落ちると脳内に高いリップ音が響くようだった。甘い声で問いかけがされる、考える力を失った脳は本能に従って小さく頷くがそれは食事中から劣情を抱いていたと告白するようなもので焦ったような素振りを見せて眉を下げる、しかしその前に鎖骨に今までより一段上の刺激が加えられると一際高く啼いビクリと強く体を跳ねさせた。硬い歯が素肌を刺激する感覚は既に強すぎるものなのにいつものようにそれが肌を食い破らないことがもどかしい、言い訳をするように食事中の距離では物足りなかったと口にしながら首を傾げて相手が噛みやすいように素肌をピンと張って晒すと次の刺激を期待するようにじっとして、しかしその体は息を吐くごとに小さく震えていて)
9039:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-03 11:04:54
僕はずっと隣で美味しい物をご馳走になってたよ?……翔太郎、
(自ら差し出すような体勢になっている胸板に軽く触れるだけのキスを落とすとそれだけで相手の体は震えて甘い声を吐き出す。自分の与える刺激に溺れているような仕草にぞくそくと満たされるのを感じながらその声の発生源でもあり人間の急所である喉が無防備に晒されているのを見ればそこも自分の物だと示すように口づけを落とした。甘い刺激を送りながら質問を投げかけると素直に小さく頷く、すぐに自分が何を表明したのか気付いて焦ったような素振りを見せるがそれを上書きするように熱持った肌に歯を立てるとまた大きく体が跳ねてくすくすと笑い声を零した。拙い声で言い訳がされるがあの時は一緒に食事を共にして常に隣にいた。それだけでは足りなかったと訴える姿に弾む声色を隠せないままそのことを指摘しながら一旦顔を離すが首を傾げて肌を晒してじっと待つ姿に小さく息を飲んだ。誘われるまま首筋に顔を埋め軽く食むような仕草と口づけを落としてその場所を探す。ギリギリシャツに隠れるか隠れないかの位置に狙いを定めると軽く舌を這わしてその場所を濡らした、更に歯をあてがうと何度か甘噛みするように少し力を込め緩めるを繰り返しながら相手をぎゅっと抱きしめる。逃げ場を無くしたところで低い声で名前を呼び、予告もなく強くそこに噛みついて)
9040:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-03 12:38:56
この距離じゃねぇといやだ…、……ンッ…ふ、ァッ、ンんッ…ひッ………ふぃり、あ゛ぁッ、!!
(本能のままに出た言葉に言い訳を重ねようとするがとっくにまともに動いていない体では言い訳たる言葉は出てこない、相手が楽しげにこちらの望み通り隣にいたと告げるがそれでは足りなかったと、触れ合う距離でなければ意味が無いと首を振る。しかし結局はそれさえも食事中に劣情を抱いていたと自白するのと同じでまた困ったように眉を下げていた。だが今この二人きりの空間でその願いは叶えられている真っ最中で全ての感覚が相手へ集中する中、さらに強い刺激を自ら望む。自分達以外に何も無いこの空間では相手が息を飲む音が良く聞こえてこちらの姿にまた熱が煽られているのだと思えば体はさらに甘く滾っていく。やがて首元に相手の気配があってそこを唇と歯が宛てがわれる。熱くて柔らかい刺激とより鋭い刺激が交互に襲いきて艷めく口内から甘ったるい喘ぎ声が溢れ出す、やがてまた違う刺激、生暖かい舌が素肌を這った。こちらの体は異常に熱いはずなのに相手の舌はもうそれ以上に熱い、舌が這った後は焼けるように熱くて刺激を認識するよりも早く体が跳ねていた。さらにそこが甘噛みされればより体はビクビクと痙攣するように反応して喘ぎ声の甘ったるさは増していく、しかし相手に強く抱き締められれば体を動かすこともできず快楽を逃がす手段を失った。低く名前を呼ばれれば脳内は甘く痺れて条件反射のように愛しい恋人の名前を口にする、しかしそれを全て言い切る前に硬い歯が肌を食い破れば今日一番高い声で啼いた。痺れを通り越して電撃のような快楽に頭の中がチカチカと明滅する、咄嗟に片手で相手に抱きつくともう片手では体を支えきれなくてそのままベッドの上へ崩れ落ちた。こちらからも腕を回して特別甘い快楽に苛まれながらただ相手にぎゅっと抱き着き名前を呼ぶことしかできなくて)
9041:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-03 14:18:36
…っと、…捕まえた。…ん、熱いね……
(見せつけられた肌に誘われるように首に顔を埋めて食むような柔らかい刺激と歯を伴う鋭い刺激を与えるとそれぞれで違った声が零れる。更にその位置を定めるように舐めるとまた声を上げて何をしても敏感に感じ取る体になっていた。そんな相手が愛おしくて、逃がしたく無くて腕の中に閉じ込めて動けなくしてしまう。そのまま相手の名前を呼ぶと呼び返されてそれを承諾と捉えて薄く口端を上げるとそのまま強く噛みついた。すると今までで一番高く声を上げていて敏感に震える体をぎゅっと抱きしめて全て受け入れさせる。相手からも縋るように抱き着かれるが支えきれなかったのか崩れ落ちてしまってそれに巻き込まれるような形で相手に覆い被さった。弾むような声とともに今度は相手をベッドと自分の体の間に閉じ込めて軽く固定しながら更に強弱をつけて痕を刻み込むようにして動かす。一旦口を離すもまたすぐ下の胸板に近い所に寄ってはすりすりと軽く頬ずりしてみせる。普段よりも熱もった肌は汗や相手の匂いが混じっていて聞こえる鼓動もいつもより随分と早い。恋人としての独り占めするように深呼吸して相手の存在を確かめるとまたそこにキスを落として「好きだよ」と告げながら今度は胸板に深く噛みついて)
9042:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-03 18:36:48
は、んッ…あ゛ッ…ふぃり…い゛ッ…ンんッ!…ふぃり、ぷ…ぁ……ン、…おれも…ひッ、ああ゛ぁッ
(食事中から待ちわびていた強い刺激という快楽に晒されると全ての神経は相手から与えられるものしか感じられなくてビリビリと痺れが全身を駆け巡ってじんわりと甘く体の隅々まで塗りつぶしていく。とうとう自分すら支えられずにベッドへ崩れ落ちれば相手が覆いかぶさる気配がしてより体は密着した。相変わらず体は動かず今しがた付けられた痕をより深くするように何度もそこへ噛みつかれれば歯が穿たれる度に全身に快楽が走って視界が明滅する、同時に開きっぱなしの口からとめどなく甘い啼き声が溢れて止まらなかった。名前を呼ぼうとするのに喘いでしまってまともに口を動かすこともできない、やがて痕から相手が離れると快楽が途切れて散々喘いでいたのに切なげな声が溢れた。相手は下へと移動して胸板に擦り寄る感覚がある、愛しげに頬ずりするのを感じるが限界まで早くなっている心音を聞かれ深呼吸をする音が聞こえれば自分が発している全てを暴かれているような感覚に羞恥が募った。胸板にキスが落とされじわりと熱が広がれば脳内をクラリと揺らす、そこに愛しい恋人から好意の言葉を送られれば幸福で脳が痺れた。拙い言葉を紡いだ直後、不意に胸板に一層強い刺激が刻まれて快楽に溺れながら口から甘い声を溢れさせる。体は跳ねようとするのに相手に押さえつけられて相手から与えられた刺激をひとかけらもこぼさず享受した。視界がパチパチと明滅する度に体が震えて「すきッ おれもすき、」と脳を介さない言葉が喘ぎ声の合間に溢れる、度を超えて赤くなった顔に巻かれたネクタイは目の部分が生理的な涙で濡れて色を変えていて)
9043:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-03 20:04:53
ふふ、嬉しい…翔太郎、すき、…そろそろ顔見せて
(先程からずっと相手の声は止まることなく、こちらを呼ぼうとする声すら途中で喘ぎ声が混じって呼べないことに無意識に口角があがる。晒された胸板から乱れた相手の熱や心音を感じると恋人への想いや欲が溢れるばかりでその気持ちを伝えるようにキスを落とした。言葉としても送ると相手も同じ気持ちだと返されて幸せが胸を満たす、ふわりと浮ついた頭のまま加減なく胸板に噛み付くとまた大きく甘い声が上がって跳ねようとする体を抑え込む。そのまま強弱をつけて跡をつけていくが相手は抵抗せずに寧ろ喜ぶように何度も好意の言葉を口にして相手を支配している実感にますます腹底の熱が煽られる。自分の与えた刺激を全部受け止めてなりふり構わず乱れる姿が愛おしくて、可愛らしくて仕方ない。絶えず熱い息を零しながらこちらもまた好意の言葉を口にした。そうして十分に赤い痕を刻むとゆっくりと顔をあげる。相手の顔を覗き込むと十分過ぎるほど赤くなった顔と涙で変色したネクタイが見えてぞわりと喜びにも似た満足感を覚えた。このまま乱してしまうのも良いが蕩けた相手の顔が見たくて頬に手を添え軽く撫でてからネクタイを解いた。顎に手を添えこちらを向かせてから涙で溢れた瞳を見ると「翔太郎、」とまた名前を呼んでから唇を重ねて)
9044:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-03 21:25:39
ンッ…あ゛っ…く、ンッ……は……あッ…ふぃり、ぷ…すき……ンん、…
(与えられているのは確かに痛みのはずなのに相手から注がれるものならば全て欲しくて取り込んで飲み下してしまいたくなる。上がりすぎた熱とアルコールがその想いに拍車をかけて相手から与えられる快楽を何倍にも膨れさせていた。喘ぎながら何度も相手の名前と好意の言葉を溢れさせて熱に溺れていく、ゆっくりと口が離れると途端に物足りなさと切なさが襲いきて背中に回した腕で相手の服を強く握った。甘い痺れの余韻と刺激を与えられないもどかしさに苛まれていると顎に手を添えられ頬を軽く撫でられた後にネクタイが外される、視線を少し惑わせた後に相手を捉えるとトロトロに蕩けた顔を相手へと晒した。真っ赤に上気した頬に口は相変わらず開いたままで荒い息を短く繰り返し、瞳は熱に完全にやられて蕩けて涙を溢れさせ跡が周囲に残ってまだそこは濡れていた。ようやく視界を取り戻してそこに大好きな相手の姿があれば締まりない笑みを浮かべて熱い息の合間に名前を呼んで溢れるままに気持ちを口にする、相手からも名前を呼ばれ幸福に脳内が痺れたまま再び唇を重ねた。相手にめいっぱい気持ちが伝わるように舌を差し入れ互いのものを擦り合わせる、既に唾液でいっぱいだった口からは直ぐにくちゅりと水音が弾けて溢れ出した唾液が口端を伝っていった。深い口付けの合間に高まりきった吐息を零し再び相手の服をぎゅっと握る、唇を重ね舌を絡める合間に「…もっと、」とさらに深い熱を強請って)
9045:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-04 00:33:14
ッ、もうとろとろだね? …ん、…は、ぁ……しょ、うたろ……
(ゆっくりと口を離すと相手から背中の服の布地を握られる。自分からしたのにも関わらず恋人の顔が見たくなってネクタイを外すと予想よりも遥かに熱に蕩けきって乱れた表情があって大きく瞳を揺らした。扇情的では表せないくらい破壊力抜群な姿に無意識に熱い息を吐きながら言葉を述べる。だが相手と目が合って幸せそうな締まりのない笑顔で名前を呼ばれると揶揄う余裕も一気に無くなって気持ちが動くままに唇を重ねた。すぐにお互いを求めるように舌を絡ませ合って開きっぱなしで唾液が溜まっていた分淫らな水音が部屋中に響く。それを奪い取るようにも好き勝手に舌を動かして自分だけが触れることの許される口内を侵食していく。僅かに口を離す度に熱い息を零してまた貪るようなキスを続けていると相手から服を掴まれてさらに深い熱を強請られる。欲の孕んだ瞳を揺らし、愛おしい者の名前を呼びながら今しがた深くつけた痕を指先でなぞり、時々爪を立てて引っ掻く。その手を段々下に下ろしていくと更に欲を煽るように胸板から腹部へと何度も繰り返し撫でて)
9046:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-04 08:15:22
…ッ、…ンッ……ふぃ、りっぷ…あ゛ッ、ひァッ! あ、くッ…ん゛ッ!…きもち、ッ…ああ゛ッ!
(ネクタイが外され視界に捕らえた相手の瞳は熱で大きく揺れていてこちらに欲情しているのがハッキリ見て取れると体の芯が幸福と劣情でゾクゾクと疼いて熱い吐息を吐き出す、相手との行為でトロトロになった顔のまま再び唇を重ねればすぐに節操ない水音がそこら中に撒き散らされてこの空間ごと甘く染め上げていく。相手の舌はこちらの口内で隅々まで好き勝手に動いて自分の中まで染め上げられていく感覚に脳内までぐちゃぐちゃに掻き乱されていつもより甘い唾液を共有しながらこちらも相手の舌を舐めて擦り合わせていた。口内に溜まった二人分のものを飲み下してさらに深い熱を強請る、するとまた相手の瞳は揺れて思考が乱される姿にこちらの脳内まで甘く揺れる。直後先程心臓の上に刻まれた所有痕に指先が宛てがわれるとビクンと大きく体が跳ねた。もう一度噛まれたような刺激に苛まれ甘くじんわりとした痺れに変わっていたそこは再び熱く鋭い快楽へと変換されて甘い声で啼いてしまった。さらに痕へ爪が食い込めば歯よりももっと鋭く強い刺激が全身を駆け巡って体中を甘い快楽で塗りつぶされていく。意識が飛びそうになって縋るように強く抱き着く、背中に手の痕が残ることを気にする余裕もなく相手の下で喘いでいた。痕をなぞっていた手がさらに下へ降りていけば体を固めて腹部が撫でられれば熱の中心を直接撫でられている感覚に陥ってそれだけで達しそうになってしまう。無意識のうちに腰が跳ねるが相手の下ではろくに動かすことも出来ずに腰を相手の体に押し付けることになって、互いの中心が擦れあえばさらに快楽が増して上擦った声は止められない。いつの間にか目からは生理的な涙がこぼれ落ちてぐちゃぐちゃに乱れた顔を相手に晒しながら甘く高い声で喘ぎっぱなしになっていて)
9047:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-04 10:59:28
…っぁ、…ふふ、ここもその表情もぜんぶ僕のモノだ。僕だけに見せて
(散々相手に強請られ煽られると歯止めが利かなくなっていくのを自覚しながら先ほどつけた痕を更に深く刻み込むように指先で撫でるとまたその身体が跳ねる。それを押さえ込みながら更に引っ掻くように爪でなぞると更に悲鳴にちかいような声をあげて何も考えられないといったように自分の下で乱れた。自分勝手で強い刺激を与えているのに相手は強く抱き着いてきてしがみ付く手が背中に食い込むがその痛みすら相手を好きにしている興奮を掻き立てる。その手は自然に下に降りていき腹部を軽く撫でるだけで良い反応を示す。狭い中で相手の腰が浮いて押し付けられるとその昂った熱を感じて眉を寄せながら上擦った声を零した。一気に理性が焼けこげるような感覚を覚えながら相手を見下ろせば涙をぽろぽろ零しながらも熱に浮かされ乱れた表情を晒しながら他人には聞かせられない声をあげている。自分だけが見ることを許されている姿に余裕のない笑みが浮かんで食事中に抱いた嫉妬や執着を滲ませた言葉を投げかけながら先を煽るように腹部を撫でる。独占欲を剥き出しにした声で自分の物だと告げると軽く掌でそこを圧迫しながら「好きだよ、翔太郎…」と好意を告げた、もう片方の手を相手の頬に手を添えこちらを向かせると軽いキスをしてから熱と欲に濡れた瞳を向けながら「もっと僕でいっぱいにしていい?」とお願いをして)
9048:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-04 12:36:16
あ、ンッ!…あ゛ッ!く、ンんッッ…はッ、ァ…ぜんぶッ、ふぃりっぷの…あ゛あッ!んッ、あッ…いっぱいに、してッ…してほしい、…もっとッ…あ゛ッ!もっと、ふぃりっぷでッ、いっぱいにしてほしい、
(互いの最も熱い場所が擦れ合った一瞬で脳内から全てが弾け飛んで快楽で塗りつぶされると世界がパチパチと明滅する、その間に相手の上擦った声が聞こえれば熱が高まったそれに胸が幸せでいっぱいになって抱き着く腕に力が入った。相手の熱い掌は腹部を撫でるのを止めず擬似的なものにも関わらずぐちゃぐちゃにされた体では区別がつかなくて腰をビクビクと何度も跳ねさせて押せば鳴る玩具のように甘ったるい喘ぎ声を吐き出し続ける。独占欲を隠しもしない言葉は鼓膜を揺らし脳内に甘く痺れ広がって黒い感情さえ自分に向けられていることにどうしようもない悦びを感じれば覚束無い声で相手の言葉を繰り返すことしか出来ない。同時に腹部を撫でていた掌がそこを圧迫すると目を見開いて大きく揺らす、与えられる息苦しさは相手を咥えこんでいる時と同じでその先の行為と錯覚してしまえば全身に快楽が駆け巡って一際甘い声で啼いてしまった。全ての感覚が明滅を繰り返して一瞬毎に全てが吹き飛ぶ中で頬に手を添えられてごく軽いキスが落とされるとその感触を頼りに瞳が焦点を結ぶ、そこには欲情しきった相手の瞳が一心にこちらへ向けられていてそれだけで体がゾクゾクと震えた。そしてさらに深い熱をチラつかされた途端に脳内はぐちゃぐちゃに掻き乱されてもう相手とのより甘い時間のことしか考えられなくなった。より相手のものになりたい、相手で全て塗りつぶされたい、相手のことしか感じられないようになりたい、相手のものがほしい、もっと相手と溶け合いたい。熱と涙で塗れた瞳は一心に相手へ向けられて喘ぎ声の狭間にさらにお強請りを口にする。自ら腰を揺らして先を予感させると「だいすき、」と息も絶え絶えに拙い言葉で好意の言葉を送り熱に堕ちることを望んで)
9049:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-04 15:00:33
…は、ァ…じゃあ、何もわからなくなるくらいいっぱいにしてあげる。…っ、ん…翔太郎、僕もだいすき、…あいしてる…
(ただ素肌の上を撫でるだけで甘い声が溢れてアルコールだけでは説明できない姿に腹底の熱が擽られて仕方ない。浮かれた頭では普段は秘めている独占欲すら制することも出来ずに口にする、それに嬉しそうにも見える表情で同じ言葉を繰り返されるともう止まれそうになかった。その証拠にお腹を軽く押し込むだけでその目が見開かれ最中のように甘く啼くのを聞けば目を細め支配欲と相手への愛情に脳が侵食されていく。はやくぜんぶ自分の物にしてしまいたいと甘くキスを落としてから欲の孕んだお願いを伝えると相手の瞳もますます熱と涙に塗れて拙くも必死に求められ熱い息を吐いた。相手の腰が揺れて幼くストレートに伝えられた言葉を最後に理性の糸がプツンと切れるとこちらからもお返しの好意の言葉を送ってまた短くキスを送る。さらに体重をかけて相手を閉じ込めると更に深く欲の核心へと手を伸ばし二人の熱に堕ちていき)
(/お世話になっております。そろそろ暗転かと思いお声がけさせて頂きました。久しぶりの酔っ払い探偵君でしたが変わらず素直で可愛らしくて存分に振り回して貰いました。あまり食べる機会のない高級料理への感動から段々とお互いのことばかりが気になってこっそりくっついたりと存分に甘い時間が出来たと思います。普段なら絶対しない行為をしながらコロコロと表情が変わる探偵君に背後共々やられつつその後の甘い時間も楽しく過ごさせてもらいました、今回もありがとうございました!
この後ですが、少し時間を飛ばして翌朝の酔いが終わった時の話を展開してもいいですし他の話を始めるのも良いと思っているのですが探偵様はいかがでしょうか。)
9050:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-04 18:25:46
__ん、……、………………
(相手だけを濡れた瞳で見つめ考えながら「あいしてる」と口にしたのを最後に、後の記憶はより深い熱に溺れて乱れて相手に注ぎ込まれた記憶しかない。最後に一層強い刺激を受けて全てが相手からの快楽に染まり意識さえ弾き出されたあとに深い深い眠りに落ちてしまった。それでも体は定刻を覚えているものでいつもの時間にゆっくりと意識が覚醒する、いつ眠ったのかも定かではなくてぼやけた頭では相手が傍にいることしか分からない。確か約束した店にいってマダムと酒を飲んだはずだ、いつもならば翌日は二日酔いだが不思議なことに頭痛の類は一切感じない。その代わり、少し身を捩った途端に全身に鈍い痛みと倦怠感が襲い来る。その瞬間に家に帰ってからのことと、ついでに店でのやりとりの記憶が一気に蘇ればぶわりと顔を赤くした。らしくない言動の数々に彼女がいるというのに相手に甘えたくてしょうがなかった記憶が鮮明に思い出されて思わず手で顔を覆って悶える、同時にアルコールでブーストされオーバーヒートを遥かに超えた熱に堕ちて互いに痕をいくつも刻み相手に満たされたのを思い出し同時に下腹部にじわりとその残り香とも言えるべきものを感じればさらに声にならない声を出しながら悶えていて)
(/こちらこそお世話になっております!暗転ありがとうございました。久しぶりの酔っ払い探偵でしたがいつもとは違って人目をまったく気にせず甘えて検索くんがたじたじになっている姿がとても可愛らしく、最初はこちらが甘えて、みたいな話でしたが酔っ払いながらめいっぱい甘やかしてしまいました。検索くんの隣だからこそ思いっきり酔ってしまえるのもある種の甘えかな、なんて思いながら好き勝手楽しくやらせていただきました。その後の甘い時間もいつもより独占欲を隠しきれない検索くんが大変よく、背後共々キュンキュンしながらお返事させていただきました。こちらこそ、今回もありがとうございます!
せっかくですのでこのまま翌朝な雰囲気を少し楽しませていただきたいです!それっぽくしておきましたのでもう少しだけ甘い時間の余韻を楽しめればと思います…!/こちら蹴りで大丈夫です!)
9051:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-04 19:37:39
…………んん、…しょうたろう?
(相手に思ったままの想いを口にして手をかけ深い熱に溺れる。慣れない環境での食事と自分のモノにしようと貪って心身ともに体力を使い切るとそのまま深い眠りについた。そうして衣服も乱れたまま眠っていればいつも起きる時刻になっても覚醒せず横の何かが動く気配でほんの僅かに意識が浮上する。薄らと瞼を開けば固まったままの相手が視界に映るがまだ回らない頭ではどう言った状況なのか掴めない。まだ覚めきらない倦怠感と眠気が混ざりあって微睡みの中にいれば愛おしい存在が側にいるとだけが認識が出来て舌足らずな声で名前を呼んだ。ほぼ無意識に相手に腕を回して自分の元な抱き寄せると確かにある暖かな温もりに満足そうに笑みを浮かべ、また心地良い眠りに落ちようとして)
(/機種変更したのでもしかしたらトリを間違えてるかもしれません…! ですが自分なのでご安心ください。/蹴りで大丈夫です。)
9052:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-04 20:15:54
…っ、……寝坊しちまうぞ、フィリップ
(アルコールに飲まれてからの行動は目覚めて一番に受け入れるにはあまりにもいろいろありすぎて静かに悶え続ける、ひとりきりならば叫び出してしまいそうだ。隣にいる相手の体温を感じれば落ち着くような、昨日のことを思い出すような、相反した感情が忙しなく浮かんでどうしようもなかった。そうやって悶えていれば相手がこちらの名前を呼んでピタリと動きを止める、相手の方へ目を向けるがまだ完全に目覚めてはいないようだ。相手はこちらに腕を回して抱きしめられる、そのまま幸せそうな笑みを浮かべればいつにも増して心音が早くなる。いろいろ忘れたい事が多い昨日だったが相手への想いが特段膨れ上がったのは忘れたくない事実で今もその余韻は残っている、思わずこちらからも相手を抱き締めて額をくっつけた。そのままじっと見つめれば朝の時間だというのも忘れていつまでもこうしてしまいそうだ。だが所長様には昨日マダムに高級店へ連れて行ってもらったのは知られていて遅刻なんてした日にはスリッパを何発もらうか分からない。名残惜しくはあったが相手ぎゅっと強く抱きしめると名前を呼んで)
9053:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-04 22:55:15
……ん、……おはよう、翔太郎?……っ、
(愛おしい相手が側に居ることを確認して、その温もりを求めるように腕を回してぎゅっと抱きしめた。すると更にその温もりは強くなって額にもくっつく気配がすれば幸せそうな笑みを浮かべて微睡みに身を任せようとする。眠りに落ちようとする寸前強く抱き締められるような感覚と呼ばれる名前に意識を取り戻してまたゆっくりと瞼を開ける。目を合わせてぼんやりと頭を動かしていれば徐々に今の状況や昨夜起きたことを思い出す。ぱちぱちと何度も瞬きをして、事務所に行くために起きなくてはならないことを思い出すと疑問形になりながらも朝の挨拶をした。軽く体を動かそうとすると背中が痛みを発して僅かに眉を寄せる。昨日は怪我しなかったはずなのに、とまで考えて昨夜熱に溺れた記憶を思い出すと普段よりも欲の出た行動に薄ら顔を赤く染める。相手も似たような状況だったのかと思い至ると「もう酔いは覚めたのかい?」と問いかけつつ悪戯に目の前に見える首筋の所有痕を指でなぞってみて)
9054:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-05 08:58:59
おはよう。……お陰様で二日酔いもなし、んッ!…フィリップ!!
(そのまま二度寝してしまいそうな相手を起こすべく声をかけて、しかし昨日の愛おしさのままに相手を見つめる、幸せそうに微笑む姿にそのままにしておきたい気持ちも疼くがやがて相手の瞼がゆっくりと開いた。まだ微睡みの中にいる相手を見つめたままでいれば瞳を瞬かせた後に顔を顰める、そこで漸く昨日のことを思い出したのか頬が薄ら赤く染まると若干の気まずさに目を泳がせた。何処か楽しげにも聞こえる問いかけにそれなりに答えていれば首筋に手が伸ばされ赤く刻まれた所有痕をなぞられると上擦った声がもれ出してしまう、アルコールは残っていないようたが情事の名残はきっちりと刻まれているようだ。思わず相手の名前を呼ぶもまたも昨日の記憶が再び呼び覚まされて眉を下げると相手の首筋に顔を埋める、落ち着きのないように足を動かしながら「…お前、昨日のこと覚えてねぇってことはないのか?」と藁にも縋る思いで確認して)
9055:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-05 10:02:31
飲んだお酒の質が良かったんだろうね。 ふふ、どうだろう。彼女の前でやたら甘えてきたのは覚えているけど
(背中に走る痛みでゆっくりと覚醒した意識で相手を見つめると気まずそうに目を逸らしている。昨日の相手は普段ならば考えられない行動ばかりで散々振り回されたものだが正気に戻った今では中々恥ずかしい物なのだろう。その様子が面白くてつい首筋の跡をなぞると小さく声を上げて抗議するように名前を呼ばれるとくすくすと笑み零す。昨日は当然と言った顔をしていたが羞恥に震える相手も可愛らしくて顔を埋めてきた所に軽く擦り寄る。落ち着かなくて足を動かす姿を見ながら藁に縋るように尋ねてくればわざととぼけてみる。自分はアルコールを接種していなくてぜんぶ覚えてはいるが相手をからかいたくて食事会の話題を出す。ゆるゆるとその頭を撫でながら「キスもせがんできてたよね」と追撃をかまして)
(/日頃よりお世話になっております。ゆるゆるとした後日談の最中ですが今日明日と返信ペースがかなり遅く、もしかしたら夜か朝にしか返せないかもしれません。お待たせしてしまって申し訳ないですが把握のほどよろしくお願いします。)
9056:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-05 21:36:45
しっかり覚えてんじゃねぇか……っ、余計なこと言うなよ!
(こちらが抗議の声をあげるも相手は楽しげに笑っているだけだ。まともに顔を合わせるのも恥ずかしくて顔を隠すように相手にくっついたがそこに擦り寄られると無条件に幸せと安心を感じる、どれだけ酔っ払おうと相手への想いは何一つ変わらなくて昨日の余韻に浸るように体温を感じつつも処理しきれない感情をぶつけるようにグリグリと額を押し付けた。答えは分かりきっていたものの念の為に昨日の記憶を聞いてみれば惚けた調子できっちりとした答えが返ってきて文句を口にする、より恥ずかしい記憶を追撃されればさらに抗議するように額をグリグリと押し付けながら足を軽くバタつかせた。誰かとの酒の席で楽しくなることはあっても甘えることなんて一切ない、記憶においても一緒にいた人に聞いてもそんな話は一切でない。となれば原因は明白で「…お前が隣にいるからいろいろしたくなっちまうんじゃねぇか」とほぼ八つ当たりしながら責任転嫁して)
(/こちらこそお世話になっております!タイミングを逃してしまったのですがこちらも本日は一日お返事できない日でしたのである意味ちょうど良かったです。明日についても把握いたしました。いつも通り背後優先でゆったりまったりお待ちしております!/こちら蹴りでお願いします!)
9057:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-06 01:11:18
だって事実だろう?…ふーん、ならこれから君が飲みに出かける時はついて行こうかな、
(相当恥ずかしいがそれでも甘えるように擦り寄ってくる相手は愛おしくて口角は上がったままちゃんと記憶にあることを伝える。彼女の前での態度を上げてみると額を押し付け恥ずかしさに
悶えるように足をばたつかせる様は子供のようだ。昨日はあんなにも当たり前だという顔をしてくっついていたとは思えない。度数の高いお酒を大量に飲んだからとも考えられるがきっとそれだけでは無くいはずだ。楽しそうに相手を見ていると八つ当たりのようなその理由を告げられ、目をパチリと瞬かせる。自分がそばに居たから恥ずかしくなるほど甘えたという事実に直ぐにニヤリと笑うとその目を見ながら調子に乗ったような方針を口にした。自分は当然自分といる時の相手しか見た事がない、そうなるとただ酔っているだけの姿が想像出来なくて周囲にほんのり牽制と自分の存在を、周知するという意味でも悪くない手だ。「ちゃんと君を家に連れ帰らないとだし」とそれらしい理由付けしながら反応伺って)
9058:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-06 10:54:29
ぐ、…言うなそれを……な、ダメに決まってんだろ!あんな姿お前にしか見せられね、……
(昨日のことは一切なかったことに出来るのが一番なのだが酔っていたマダムならまだしも一切アルコールを口にせず正気だった相手には当然通用しない。ハッキリと事実だと言われてしまえば言葉を詰まらせて口調だけは怒って眉を下げていた。こちらを揶揄う相手に八つ当たりしてみるが相手だけ特別であるのを自白したようなものでその顔がニヤリと笑うとしまったとばかりに目を泳がせる、さらに酒の席に常に来ることを宣言されれば声を裏返してしまった。今回は知り合って間もない彼女だったからこそ事が曖昧になったもののもしジンさんや情報屋の誰かがいる場で同じことになればそれこそハードボイルドでない姿を誰彼構わず見せることになってしまうのだ。勢いのまま否定しようとするがその言葉も相手が特別なのだと叫ぶのと同じ内容で、途中で気がつくとまた固まってしまう。恥ずかしいやら悔しいやらでまた視線は彷徨うと「そもそも普段は酒セーブしてんだからあんなに酔わねぇよ…」と苦しまぎれの言い訳をして)
9059:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-06 16:31:06
そうなのかい?……ふふ、そっか。 じゃあ今度はまた2人きりの時に飲ませるとしよう。
(相手は相変わらず怒ったように言葉をぶつけてくるがその眉は下がっていて見ていて面白い。調子に乗って相手の酒の場に毎回ついて行こうかと提案すると声を裏返して反対が叫ばれる。当然の反応ではあったが返ってくる内容は自分だけにその特別な姿を見せているという内容でますます機嫌を良くするものだった。それに相手も気付いたのか告げられる言葉が止まり、視線が彷徨っていたが言い訳のように伝えられた言葉にキョトンとした目を向ける。自分が目撃したことがあるのはどれもべろべろに酔っ払って次の日に恥ずかしくなるような姿ばかりだ、それが普段はセーブしていて自分の前でだけ酔っ払っているのだと言われるとその言葉を噛み締めて思わず笑みがこぼれた。自分の前だけなら他の人にはその姿を見せたくはない。すっかり方針を変えて次の機会について述べるとその思いを伝えるようにぎゅっと相手を抱き締めた。そうして話していれば暖かな気持ちと共にすっかり目が覚めてきた。じっと相手を見ると「酔った君、可愛かったよ」と素直な感想を伝え、照れ隠しの反撃が来る前に上体を起こして「そろそろ起きないと本当に遅刻しそうだ」とそれらしい事をいいながら逃げるようにベッドから出て)
9060:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-06 18:29:04
……まぁ、それなら…安心だな……っ?!フィリップ!!
(この状態では何をどう言っても相手が特別だという以外の意味にはならなくて、こちらはしどろもどろになるのに相手は上機嫌になっていくばかりだ。悶えるのを止められなかったが相手に強く抱き締められると無条件に体は安らぎを覚えて消化しきれない気持ちさえゆっくりと溶けて曖昧になっていく。相手は相変わらず上機嫌な声で二人きりでの酒の席を希望する、まだ相手に飲ませるわけにはいかないが酔ってどうしようも無い姿でも相手になら見せることができる。甘えた姿なんて尚更だ。それにアルコールに加速され相手への想いが大きく膨らむのは悪いことではなくてこちらからも強く抱きつきながら数度頷いていた。言葉が途切れて相手の方をみればしばらく目線が交わる、何か言いたげな様子にこちらも見つめていたがまっすぐ瞳を捉えられたままハードボイルドさとは全く正反対の言葉を言われてしまった。それでも相手から言われるものならこの心を満たしてしまうのだからどうしようもない、一応怒るテンションで名前を叫ぶが頬は薄ら赤い。ベットから逃げ出した相手を追いかける、この狭い部屋では逃げ場がないのも同然だろう。そのまま相手を後ろから捕まえて逃がさないように強く抱きしめると耳元で「…そんなこと言って許されんのお前だけだからな」とぶっきらぼうに囁いた。今度はこちらが逃げるように腕を解いてほんの少しだけ距離を取り服を脱ごうとするが体を動かした途端に昨日の痕がじわりと存在を主張してまた眉を下げていて)
9061:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-06 21:54:17
わ、…っ!それは光栄だ。
(どうしようとなく恥ずかしいような姿でも自分の前ならば安心だと言ってくれるのが嬉しくてまた気分は上がっていく。相手と目を合わせてあの時の感想を伝えると逃げるようにしてベッドを飛び出す。名前が叫ばれるが決して本気の怒りではなくてクローゼットの方に移動すると直ぐに後ろから強く抱き締められて思わず声を上げる。相手の腕に閉じ込められてちらりと後ろを向こうとするがその前に自分だけだとさらに特別感を念押しする言葉を囁かれてぴくっと体が跳ねた。だがそれ以上に幸せが勝ると腕を解いた相手の方を振り向いて得意げな顔で微笑んだ。とはいえそろそろ出勤の準備をしなくてはならない時間だろう。相手が服を脱ごうとするが腕を動かしたタイミングで一瞬動きが止まったのが目に入った。自らも体を動かすと熱に溺れる中で相手に刻まれた痕が淡い痛みを発している。ある意味お揃いかもしれない物にまた口角を上げて「…今日はこれを隠すことになりそうだね」と告げて)
9062:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-07 07:55:31
……アキコにバレたらうるせぇんだからお前も気をつけろよ
(言い逃げしようとする相手を逃がすわけにはいかず背中を追いかけ抱き締め耳元で囁くが結局はそれも相手が特別だと伝える言葉だ。抱き締める相手の体は一瞬反応するも振り向いた表情は嬉しそうなもので逆にこちらの心が掴まれてしまう。諸々を誤魔化そうと着替えようとするが相手に刻まれた痕は本日もしっかり存在を主張してまた相手は楽しげにお揃いだと口にする、こちらが所有痕の主張に苛まれていることもお見通しなのだろう。だが相手にだって昨日いろいろとした記憶はあるのだ。こちらからも釘を刺すがまるで負け惜しみのような言い方になってしまう、今日は何をするにしても相手が一枚上手のようだ。だがそれさえ心地好くて相手に見えないよう小さく笑みを浮かべると探偵の格好へと着替えていって)
(/いつもお世話になっております!アルコール明けな朝のやり取りでしたが昨日の甘い空気を残しつつ存分に二人きりの空間を楽しむことができました。楽しそうに探偵を翻弄する検索くんが大好きなのであたふたする探偵を動かすことが出来で良かったです。今回もありがとうございました!
この後のお話ですがいかがしましょう?ガッツリシリアスにしてしまってもいいですし、お話していたように時間軸をずらしたお話を早速やってみるのもいいかなと思っております!)
9063:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-07 11:02:34
確かに大騒ぎされてしまいそうだ、…貸して。
(昨夜はかなりオーバーヒートした自覚はあってお互いの身にはその痕が色濃く残っている。相手の言う通りただでさえ高級ディナーをご馳走になったのに加えてこの痕跡を見られたら暫くは大騒ぎになるのは目に見えている。昨日から引き続きひめゴトは隠す必要がありそうだと楽し気に告げながらこちらも着替えた。相手も同じく着替えていたがネクタイを手に取ったのが見えると声を掛けてそれを半ば強引に取り、そのまま相手と向き合うと真剣な表情で昨日とは逆の手順でその首元にネクタイをしめていく。最初こそ上手くできなかったが今となっては手馴れたもので綺麗な形を整えるとかるく締めて固定する、何とか首筋の痕も隠せるようになれば「これでよし」と満足げに手を離して)
(/こちらこそお世話になっております。昨日とは打って変わり終始恥ずかしがりながらも何度も検索だけだと伝えてくれる探偵君が可愛らしく翌朝に甘い空気を存分に楽しむことが出来ました。酔った時のギャップと文句を言いつつ許してしまっているような所本当に好きなので続きが出来て良かったです。今回もありがとうございました。
次回ですがちょっと時間軸動かす話もしてみたいです!若干IFも入るかもしれませんが検索が右だった時に生徒や学生の時の探偵君と出会う話、恐怖撃破前後の検索消失の可能性が出てきた時の話、最終回前後のあれこれなどが気になっているのですが探偵様の気になるものや他にしてみたい話などはありますか?)
9064:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-07 12:28:38
(/一旦こちらだけで失礼します!時間軸を動かすなら右の頃の検索くんと探偵が出会っていた話をしたいと思っていましたのでぜひそちらでお願いします!検索くん消失前のお話や最終回前後な話もガッツリシリアスめにしながら是非是非やらせていただきたいです。あとは映画で所長と警視くんの結婚式がありましたがそこあたりをもっと広げたお話だったり、挙げてくださっていた検索くんが初めてお酒を飲む話、なんかもやってみたいです。
過去会っていたとなると検索くんと探偵が幼稚園児と小学生、または小学生と中~高校生のどちらかの組み合せになると思うのですがご希望はありますか?前者なら子供らしいやりとりが出来そうですし、後者なら探偵が荒れている頃なので渋々面倒をみる感じになりそうな気がしますがいかがでしょう?)
9065:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-07 12:52:03
(/それでは過去の話にいたしましょう! どちらも魅力的で悩ましいのですが小学生低学年の検索と中学生の探偵君の組み合わせはいかがでしょうか。探偵君の荒れ始めくらいの不安定な時期で検索が好きなことには大人顔負けの知識があるながらも子供っぽい自由気ままさがある、みたいな感じを想定しております。導入としては好奇心だけで探検や観察の為に迷子になった右を探偵君が見つけるだとか、母親と師匠が繋がりがあるので面倒見てやれと事務所に右が預けられる……みたいな感じを考えたのですが他にアイデア等ございますか?)
9066:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-07 15:01:12
(/こちらも不良な探偵久しぶりにやってみたかったのでぜひぜひ小学生な検索くんと中学生な探偵でよろしくお願いします。導入部分ですが、個人的にはお互いに昔あったことを認識していない、というのが好きですので、物事に夢中になりすぎた検索くんがいつの日か通学路から遠く離れた場所に行ってしまう、探偵はフラフラして人混みから離れた場所に逃げるように歩いていた所に偶然検索くんを見つけて、みたいなのでいかがでしょう?最後に「そういえば名前聞き忘れてたな」みたいな感じで互いの素性が分からないまた別れるのがいいかなと思うのですがいかがでしょうか?)
9067:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-07 16:04:53
……やっぱりあの動きや羽の感じはオオムラサキの雄だ、でも何でこんな所に…
(とある日の昼過ぎ頃、少し大きめの街でも有名な私立小学校の制服に身を包み学校行事の影響で早めの時間に下校していた。だが道中珍しい色の蝶が目の前を通り過ぎて目を奪われる。美しい青紫と黒色の羽根は以前父親に買ってもらった図鑑の乗っていたオオムラサキと呼ばれる蝶にそっくりでこの辺りではあまり見られないものだという話を思い出すと好奇心のまま通学路から外れてその蝶を追いかける。ブツブツと呟きながら都市部にいるのが難しい蝶の存在だけに夢中になって追いかけていればどんどん人気のない方に進んでいき、とても小学生が一人で立ち入ることのない森に入ろうとしていて)
(/なるほど、ならば素性が分からないまま持っている持ち物などで所属を推測しつつ流れで君/お前呼びで会話したりするみたいな感じですね。何となくその片鱗はもちつつ記憶からかなり薄れてしまうような時間に出来たらと思います。ひとまず初回投げておくので迷ったらまた気軽にご相談しながら進めて良ければ幸いです/問題なければこちら蹴りで大丈夫です)
9068:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-07 17:51:33
……ん?おいそこの、何してんだ
(その日はいつにも増してイラついていた。定期的に鳴.海.探.偵.事.務.所に通ってもおやっさんには認められず、本来親が立ち会う進路相談に一人で出て探偵になるのだと告げれば担任からは『夢ばかり見ていないで現実をみろ』とナメたことを言われて更に気分は悪かった。夢を持てと散々言うくせにいざそれを語ればバカにするなんて。探偵になる素養として高校にはいくつもりだが、おやっさんが認めてさえくれれば今すぐにでも事務所に通うのにとやり切れない思いと苛立ちを抱えて教科書が入っていない軽い鞄を持ってフラフラとただ歩き続けた。人気のない方へと進んで周囲を見回せばポケットから四角い箱を取り出す、白い箱の中身はタバコだ。酔っ払ってサラリーマンに絡んでいた男をシメた時に押し付けられたものだがこれを吸えばおやっさんのようなハードボイルドな男に近づけるだろうか。適当に歩きながら箱を見つめてため息をつく、直後誰かのブツブツと呟く声が聞こえてその人影が道なき道を突っ切って森に入って行こうとしているのが見えた。驚くことにその人影はまだランドセルを背負った小学生だった、しかも纏う制服は自分からみれば所謂おぼっちゃま校のもので小さい体はこのままでは森の中に突入する勢いだ。気にかける義理なんてないのだが後味が悪くのるのもごめんで盛大にため息をついた後相手に近づきながらぶっきらぼうに声をかけて)
9069:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-07 19:46:53
もしかしてこっちに住処の雑木林があったりして……!
(通学路である住民街から外れ初めて見る蝶の後を追う。段々と中心から遠ざかって人気のない整備されないような道になっていくが普段とは違う場所はちょっと冒険している気分で寧ろテンションが上がってくる。まっすぐ帰ってくるようにという両親の言葉も忘れて好奇心のまま蝶を追いかけていれば森の入口に差し掛かる。見知らぬ場所に来た不安よりも見ることの珍しいオオムラサキの生息地を突き止められることへの興奮が上回っていれば相手の存在や声にも気付かないまま独り言を呟きランドセルの肩ベルトをぎゅっと握った。追いかけていた蝶は優雅に飛んで行って森の中でも道路ではない木々の中に入っていこうとする、熱中しているせいか傍にに立て掛けられた【立ち入り禁止】の看板も見えないでその中に迷わず入っていこうとして)
9070:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-07 20:19:43
おい無視すん、…馬鹿!入っていこうとすんな!そこに看板立ってんだろ!!
(人がいないと踏んでここまで来たのにまさか人が、しかも小学生がいるとは思わなかった。何かに夢中になっているようで視線を向ければどうやら大きな蝶を追いかけているらしい。あれでは迷子まっしぐらだろう。声を掛けてはみたが相手は全く反応を示さずむしろもっと興奮したように肩ベルトを握っている、瞳は眩いほど煌めいていて周りのことが全く見えていないようだ。無視されたままなのも気に入らなくてさらに近づきつつ声を掛ける、そこで漸く視界に立ち入り禁止の看板が目に入るとここにその看板が立っている意味を思い出した。慌てて相手に駆け寄りランドセルの持ち手部分を引っつかむと無理やり後ろへ引っ張って声を挙げる、簡単に動けないようにランドセルを軽く持ち上げながら相手の顔を覗き込み看板の方を指さした。この道をまっすぐ進んでいけないのには理由があって「この先には底なし沼があんだよ、ハマったら死ぬぞ」と忠告し)
9071:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-07 21:28:34
うわっ、…あ! …本当だ。
(視線は蝶をずっと追っていてずっと斜め上を向いている。そのままさらに先に進もうとすると突如動きが阻まれて後ろに引っ張られると驚いて思わず声を上げてしまう。その音で蝶もびっくりしたのか前方に飛び去ってしまって思わず腕を伸ばすもランドセルを捕まえられて満足に動けなければ直ぐに見失ってしまった。邪魔をした者に文句でも付けようとしたが覗き込んできた男性に凄い勢いで声を上げられて体を固めぱちぱちと目を瞬かせる。促されるまま男が指差した方を見れば立ち入り禁止の看板があって、納得したように頷くもそもそもここが何処か分からなくてキョロキョロと辺りを見渡す。それでも見慣れた景色ばかりか地名の分かる看板もない。知らない人にはついて行かないようにと言われているがわざわざ底無し沼の存在を教えてくれた相手は警戒すべき人物ではないだろうと判断すると「君はこの辺りに詳しいの?」と見上げながら問いかけて)
9072:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-07 22:09:28
…お前迷子じゃねぇのかよ……まぁ詳しいけどよ
(危険な森に入ることは阻止できたもののランドセルを掴んだ小学生は目をパチパチさせたあとに妙に冷静な返事をしている、てっきり暴れ出すかと思ったがこちらが少々面食らってしまった。その後も辺りを見回して明らかにこの場所が何処か分かっていないのに一切取り乱す様子はなくこちらを見あげてくる。見た目の割に大人びている空気になんとなく気味悪さを覚えながら答えには自信を滲ませる、ここを知っているのだって毎日パトロールしているからこそだ。人気のない森なんて奇妙な場所で一切動揺しない小学生に出来心が働けばしゃがんで目を合わせて「ここら辺はな、もうすぐ蛇とかイタチが出る時間になるんだ。ひょっとしたらクマに森ん中に連れさらわれちまうかも」と脅かすようなことを言って)
9073:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-08 06:44:34
なら安心だ。 蛇にイタチにクマ…! 図鑑でしか見た事ないし本物が見れるなら見てみたい!
(見知らぬ土地ではあるが目の前の相手は何処か自慢げに詳しいと返事がされると小さく頷く。いざとなれば方角さえ教えて貰えば家に辿り着けるはずだ、一切警戒心の無い様子で相手を見上げていると相手はしゃがみこんで目の高さが合う。脅すようなことを言われるがそこに出てきた動物はまだ実物を見たことの無いものばかりできらきらと興味で目が輝いていく。後先を一切考えずにむしろ見てみたいと回答すると「ここで待っていたら会えるのかい?」と無邪気に質問を重ねて)
9074:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-08 07:46:31
いや怖がれよ!ってかいねぇよ蛇もイタチも熊も!変なヤツだな……
(妙なヤツの化けの皮でも剥がしてやろうと脅かすようなことを言ってみれば何故かその瞳はさらに輝いて、あろうことか会ってみたいと言い出して唖然とする。化けの皮を剥ぐつもりがさらに違う方向へ行き始めて思わずツッコミを入れてしまった。そもそも適当に並べた嘘なのだから危ない生き物はここら辺にはいない、またため息をつきながら訝しげな目で相手を見ていた。このまま立ち去ったっていいのだがこの勢いでは自分の嘘を信じてここに居座ってしまいそうだ、余計なことをしたと内心思いつつ「だから、お前迷子じゃねぇのかよ」と再び尋ねて)
9075:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-08 11:33:30
え、…嘘をついたのかい?迷子じゃない、来た道を戻れば元の道に…、……
(街の中では見ることのできない生物のラインナップに瞳を輝かせて興味を覗かせる。ならば蝶からその生物に切り替え、宿題でもしながら待っていようとしていると居るといった相手から居ないと言われ目を丸くする。そしてすぐに嘘をつかれたのだと分かれば分かりやすく表情を不満げに変えじーっと非難するような視線を送る。目の前の相手は中学生か高校生のように見えるが姉達ともまた違ってあまり周りに居ないような恰好や口調をしている。興味深く見ていたが再び迷子か問われると子供扱いされたような気分できっぱり違うと言い張る。その証拠に今通った道を引き返せば良いと主張しながら入り口の方に振り返るが整備されていない道はどれも似たような光景が広がっていて更に蝶に夢中になっていたのもあって何処から来たのか分からない。言葉も途中で途切れてしまったが迷子だと認めたくもなくて「…歩いていれば着くはずだし」と小声で呟いて)
9076:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-08 12:28:32
ちょっと揶揄っただけだろ?……お前みたいなおぼっちゃまがこんな森ん中の道分かるわけねぇだろ
(ネタばらしをすれば相手はあからさまに驚いた表情をして怒ったようにこちらを見つめてくる、ようやく小学生っぽいリアクションを見れたことに満足気にしながらただの冗談だと開き直って弁明もしなかった。今の状況を確認するのも兼ねて再び迷子なのかと問えば否定の言葉が帰ってくる、しかし振り返った相手は既に道を見失っていて語気は萎み不安が見え隠れしていた。その様子に今日ここへ来るまでのイライラも相まって少々意地の悪い言い方をしながら盛大にため息をついた。誰もいない場所としてここを選んだはずなのにまさかこんな小学生がいるなんて思わず「せっかくハードボイルド修行しようと思ったのに…」と愚痴るように呟いて)
9077:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-08 15:12:18
そんなことない、ちゃんと地図さえあれば分かるし…。…はーどぼいるど修行?
(相手が揶揄ってくれば分かりやすく不満を露わにしながらも迷子ということも認めずに冷静な態度を取ろうとする。だが振り返った初めの道がどれかだったかも覚えていなければその語気は萎む。道中蝶を追って何度か角を曲がった記憶が薄らあれば猶更だ。そんな自分を見透かしてか意地悪な言い方をされるとむきになって大丈夫だと告げるもそれも地図がある前提の話で後半はもごもごと言葉を濁していた。一方相手は大きなため息をついたかと思えば未知のワードを口にしていてまた好奇心センサーがぴこんと反応を示す。音だけをなぞるように聞き返すと「君もここで何かする予定だったのかい?」と大きな目で相手を見つめて)
9078:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-08 17:24:35
ここに地図ねぇだろ、ったく……俺が探偵になるための修行だ。最高にかっこよくてこの街を守る探偵になるためにはハードボイルドにならなくちゃいけねぇんだ
(相手は相変わらずひとりで帰れると豪語しているがそれも条件付きだ、当然この森の中に地図なんかない。相手が着ている制服からみるに学校はここからそこそこの距離にある、その学校が有名な私立の学校となれば家との距離は未知数で帰れる可能性は極めて低い。小学生相手に正論をツッコミながらまたため息をついていたがこちらが思わずこぼした言葉に相手が反応する。先程まで森に向けていた好奇心の目がこちらに向けられていて思わず目を瞬かせた。何でも興味を持つ子供だな、なんて思いながらここに来た目的を語る。一度話始めればおやっさんのことが頭に過ぎって段々と興奮気味な口調になってくると何故か自慢するように探偵になる条件を告げて「俺がもっとハードボイルドになればおやっさんも俺を探偵として認めてくれるはずだ…」と焦りのこもった言葉を口にし)
9079:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-08 18:49:25
この街を守る探偵…? ……なら僕がその修行手伝ってあげるよ!
(ツッコミが入るものの今は関心が相手の言葉に移って好奇心を宿した目を向ける。探偵という職業は本で知っている、それにこの街にも探偵が居るのだと学校の誰かが言っていたような気がする。そこにかっこいいやハードボイルドという単語がつくが何よりこの街を守ると聞けば更に食いついた。父親を始めとして家族みんなこの街に関する仕事や生活をしていてこの風.都.が好きだ。そんな街を守るための存在と聞けば相手の語り口も相まって尊敬するような目を向ける。だが相手は焦ったような言葉を聞くにそのおやっさんと言う人物に認められるために修行をしに来たらしい。その具体的な内容は分からないが優しいのか意地悪なのか分からない相手に興味惹かれたと共にちょうど今ぴったりな状況であれば自らのその修行の手伝いを得意げに申し出る。「お礼は帰りに道を教えてくれれば良いから!」とサラッと言いつつ期待の目を向けていて)
9080:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-08 20:27:57
はァ?…ちゃっかり道案内頼んでんじゃねぇか。修行手伝うって言ってもなぁ、お前ハードボイルドって意味分かってんのかよ
(探偵のことを、というよりはおやっさんのことを語り始めるとどうにも熱くなってしまう、どれだけ不貞腐れて理不尽だと思っても憧れの気持ちは常にそれらを上回っていた。この街の涙を拭っているおやっさんの話をすれば相手は更に食いついて気分はあがる、どうやらこんな小学生にもおやっさんの魅力は伝わるらしい。真実はただの興味関心であるのはさておき、相手は何故か得意げに修行の手伝いを申し出て思わず変な声を出してしまった。直後に道案内を条件として出されると本音はそっちかと思わず愚痴るようにツッコんでしまうが、相手がこちらの言うことを聞かないのは薄々分かってきていて断る言葉は出ない。修行の手伝いはギリギリありがたいとしてもおやっさんを見たことがない相手がハードボイルドの何たるかを分かっているとは思えない、自分も上っ面らしか分かっていないのはさておき「この風都で一番かっこいいって意味なんだぞ?想像できるか?」と問いかけて)
9081:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-08 22:51:03
だって君は今更僕を放っておけるような人では無さそうだし。…ということは父さんよりもかっこいいんだ、…
(修行の手伝いを申し出てその代わりに道案内を頼むとツッコミが入るが対価としては悪くないはずだ。それに見た目に反して見知らぬ自分に話しかけて引き留め、今もこうして会話を続けてるのだからそれ程悪い人ではないと思う。街を守る探偵を目指していることもあって自分を見捨てる事は無いだろうと自ら堂々と口にしていた。ひとまず受け入れられたように見えるが相手はハードボイルドについて訝しげに聞いてくる。言葉の響は分からないがニュアンス的にかっこいい大人をさすようなワードだろうか。続けて風.都.一かっこいいと聞けば身の回りでまず浮かぶのは父親の顔だがそれ以上となるとピンと来ない。僅かに首を傾げると「例えばどういうところ?」と素朴な疑問を投げかけて)
9082:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-08 23:18:09
な、…ま、俺は将来の探偵だからな。…当たり前だろ?おやっさんはこの風都で間違いなく一番かっこいい男だ。どこ、か。そうだな…まず低くて渋い声だろ。あと悪いヤツをぶちのめせる格闘、それになんたってかっこいい帽子だ
(渋々このボンボン小学生に付き合っているはずなのだが相手はこちらが目の前の小学生を放ってはおかないとあっけらかんと言い放って、対してこちらは固まってしまう。お前に何が分かるんだと叫びたくなるがこの街の困っている人という意味では相手も該当する、軽く咳払いをしてから探偵になるならば当然の行為だと無理やり理由をつけておいた。ハードボイルドの意味をざっくり説明すれば相手はいの一番に父親の名前をあげる、どうやら相手にとっては一番かっこいい存在らしい。親にそういう感情を抱くのかは自分には分からなくて即座におやっさんの方がかっこいいのだと何故か自慢げに答えていた。具体的にかっこいい部分を問われれば幾つものワードが頭に浮かんで順番に並べていく。特にかっこいいのはもちろんあの帽子だ、頭に手を添えて帽子を目深に被る仕草をしてみせると「こんな風に目元を隠すんだぜ?かっこいいだろ?」とやさり何処か得意げに言って)
9083:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-09 11:30:55
…へぇ、小説のキャラクターのような人だね。君がそこまで言うなら是非見てみたい
(こちらの発言に相手は固まるもののどうやら目標である探偵になるためという形で道案内を受け入れられることになった。これで家には帰れそうだと密かに安堵する一方相手の拘るはーどぼいるどが気になって問いかけると興奮気味にその意味が伝えられる。こちらが父親の存在を出したのに対して相手はおやっさんという人物が一番だと主張する。その要素を尋ねると出てきたのは声や身体能力など確かに魅力的だと思うような箇所ばかりで素直に頷き一目見てみたいと告げるが帽子と聞けば目を瞬かせる。得意げに帽子を被るような仕草をされるが実物が無くてはカッコいいのか正直判断がつかない。何とも微妙そうな顔で相手を見つつ「それがカッコいいのかは分からないけど…なら君はその帽子を被らないの?」と純粋な疑問を口にして)
9084:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-09 12:29:45
だろ?おやっさんはハードボイルドな探偵そのものだからな。…、……だって俺は、探偵じゃねぇから
(こちらがハードボイルドとは何たるか、おやっさんのかっこいい点をあげていけば小説の登場人物のようだと言われさらに目を興奮で輝かせる、会いたいなんて言われれば尚更だ。あんなに体の芯から震えるほどの男気を感じたことなんて今までなかったのだ、服装からして見るからに住む世界の違う相手だがきっとこの小学生にもおやっさんのカッコ良さは伝わるだろう。その象徴たる帽子の存在を教えて被る真似事をしてみるがそれに対しては微妙な顔をされて何故帽子を被っていないのかと言われれば一瞬固まり、そしてバツが悪そうに目線を泳がせた。最高にかっこいいおやっさんが被る最高にかっこいい帽子、それは探偵の魂が宿るものらしくきちんと触らせてもらったことがない。それはすなわちおやっさんにまだ認められていないことを意味していて、また軽くため息をつけば不貞腐れるように地面にあぐらをかいて座った。明後日の方向を見ながら「おやっさんが俺を探偵にしてくれねぇんだ。だから修行に来てんだよ。…やっぱもっと実績がねぇとだめか?帰り道に見回ってるだけじゃ足んねぇか…」とブツブツ言い始めて)
9085:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-09 15:30:07
…そういうものなんだ。…君はまだ未成年だろう?だからまだ早いと思うけど……なら、一緒に何か探そう!
(相手は興奮していく一方でそのはーどぼいるど探偵に強い憧れを持っていることは伝わってくるがイマイチその帽子の魅力は伝わってこない。そこまで好きならば何故真似しないのかと純粋な疑問をぶつけると相手の視線は泳いでぽつぽつとその理由が明かされる。どうやらその帽子は探偵でないと被る物ができないものらしい。不思議な決まりに驚いていると相手はその場にあぐらをかいて立っている自分と目の高さが同じか少しこちらが高いぐらいになった。認めて貰えないと不貞腐れる相手はどう見ても大人ではない子供でそれが原因ではないかとストレートにぶつけるがブツブツと呟く姿を見る限りそれだけでは納得しそうに見えない。少し悩んでから再び一緒に足りない何かを探そうと相手に提案すると背負っていたランドセルを地面に置いて中からノートを取り出す。筆箱から鉛筆も取り出してくると“たんていにひつようなモノ”と一番上に書いてから先ほど相手が言っていたカッコいい点を順番に書いていく。書き終わった物を見ると暫し悩んでから「一番簡単に出来そうなのは強くなること、かな?」といつの間にか作戦会議を始めていて)
9086:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-09 17:44:58
な、探偵に年齢なんて関係ねぇだろ!、探す?……お前も人のこと放っておけねぇじゃねぇか
(相手にあの帽子を被れない理由を話していれば先日またおやっさんに弟子にしないと宣言されたこと、ついでに面談で探偵になれるわけが無いと鼻で笑われたことが蘇ってつい愚痴るようにまだ探偵という土俵にさえ立てていないことを口にする。すると相手から最も痛いところを突かれて声を挙げた、しかし直後に一緒に探そうと言われるとそのワードの意味が分からず目を瞬かせる。こちらを置いてきぼりにして相手はランドセルを降ろすとノートを広げて文字を書き始めた。どうやら探偵になるための作戦会議を開いてくれるようでまた目を瞬かせてしまう。だがこれまで探偵になると言って止められることはあっても寄り添って応援されることはなくて胸に暖かな気持ちが湧き上がってくる。思わず小さく笑うとノートに文字が書かれていくのを眺めながら相手もこちらに負けず劣らずお人好しだと呟いていた。ノートに箇条書きにされた項目は先程の自分の発言を簡潔にまとめたものでかなり分かりやすい、流石は有名私立校の生徒だと内心関心しつつ最初に提案されたのは強くなること、だ。危ない犯人と対峙することだってあるのを考えれば強くなるのは確かに必須項目で「ならやっぱり夜も見回りするようにすっか。そしたら悪いヤツらにいっぱい会うだろうし、そいつらと戦ったら強くなれるよな!」と強くなる方法を提案して)
9087:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-09 19:51:11
君の修行に付き合うっていう約束でしょ? うーん、でも喧嘩は危険だし子供の力だと大人の力には体の作りでは勝てない事も多いよ。だから例えばスマートに動けるようになる、とか?
(ノートを広げて今から話し合う作戦を書いていく、さっきよりも柔らかくなったように感じる声で突っ込まれると道案内の代わりに申し出た提案を持ち出してきて得意げな笑みを浮かべた。箇条書きで相手の言っていた条件を纏め、眺めながら一番やり方のわかりやすい強くなる事を口にしてみると相手がそれに乗ってくる。こちらは地道に体を鍛えるみたいなことを想像していたが相手が出したのは夜に出歩いて悪いやつと戦うという内容で普段は聞かないような話に少し驚く。確かに経験は積めるのかもしれないが学校でも家でも夜に出歩くのは危ないことだと教えられている。それは相手の歳でも変わらないはずで夜に出歩いているのが大人だと思えば敵わない可能性もある。冷静にその危険を告げながら顎に手をやって悩むと代案としてスマートさを提案する、「力任せじゃなくて作戦で勝つってのもカッコイイと思う!」と無邪気に言葉を続けて)
9088:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-09 23:06:51
でも実戦積むのが一番……スマートか。確かにおやっさんが戦ってる時全然無駄がなかったし冷静だったな。スマート……
(腕っ節を強くするためには何よりも実戦経験を積むのが一番のはずだ、今まで喧嘩は少なくない回数やって来て大人にだって勝てることはあるがまだまだ成長期の体では相手の言う通り体格差で勝てないことだってある。早く実績を作りたいのも相まってパトロールの時間を増やすのが一番だと押し切ろうとするものの、かっこいいという言葉を聞けば口が止まった。強さといえば腕っ節をまず想像したがおやっさんはただ腕力が強いだけではなかった。怪物相手にも怯まず的確に攻撃も防御もして街の人を救ってみせたのだ、相手の言う通り作戦で勝つというのもクールでハードボイルドらしいかもしれない。だが単純に腕力を使えばいい腕っ節とは違い作戦ありきのスマートな戦い方というのは直ぐには想像出来なくて「スマートな戦いってどうやったら身につけられんだ?作戦っつっても殴っちまえば同じだし、殴りながら冷静に考えるってのが難しくねぇか?」またグルグルと思考を巡らせ始めて)
9089:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-10 00:07:41
戦い方はよく分からないけど弱いところを狙うとか? 全部に
全力を出すよりちょっとずつを沢山にした方がこうりつてきだと思う…!
(さらに強くなる方法として実戦経験の話になるがこちらが力任せよりスマートな戦い方の可能性を提示すると相手は早速検討を始めてくれる。会話が成立して年上の相手が頼ってくれることに心が弾みつつ相手の悩む声を聞けばこちらも頭を動かした。家でも外でも戦いになるようなことに参加したことがない。だから喧嘩や暴力といった行為に馴染みがなくて全くピンとこないものの必死に考えると弱点を狙う方法を提案してみる。闇雲に全てに全力で当っていくよりも少ない力でその分沢山の相手を倒せるかもしれない。両親の仕事や食卓で聞いたことのあるワードを真似てそれっぽく返事をしていたがふと相手の胸ポケットに入っている小さな箱のようなものが気になって「なんだいこれ」と興味を示して)
9090:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-10 07:46:46
弱いところか…ってことは戦いながら弱いところを見つけなきゃならねぇんだよな?そんな冷静なこと俺に……え、あ、いや、これは……
(スマートに戦うというのはかなり探偵っぽいが肝心のそのやり方が分からず頭を捻る。どうやったらおやっさんのようにかっこよく戦えるのだろうと考えていればまた相手からアドバイスが出される。全てに全力ではなく弱い所にちょっとをたくさんがこうりつてき、喋り方は見た目相応のそれだが言うことはわりと最もな気がする。今は全力で押し切って勝てることもあるが体力切れで結果的に負けそうになったことがあるのを考えれば効率的に戦う、というのはいいキーワードだ。となればその効率的のために弱点を見つける必要があるわけだがその冷静さが自分にはない。鍛えるべきはそこだろうかと考えた矢先に相手が何かに興味を示したようで問いかけられる、その目は胸ポケットに向いていてそこにあるものを思いだすと慌てて手でそこを覆って隠した。まさか小学生に見せるわけにもいかず「その、…これは探偵になるための特別な訓練道具だ。特訓用だ!特訓用!」と無理やり言い訳をひねり出して)
9091:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-10 10:00:56
特別な訓練道具…!ということはそれを使ったら探偵に近づけるんだ、僕も使ってみたい!
(以前聞いたことのあるワードを元に案を出してみれば相手からは好意的な反応が返ってくる、一回り上に見える相手が対等に話を聞いてくれて頼りにしてくれるのが嬉しくて得意げになりながら作戦をノートに記入していた。だが相手の方に目を向けた途端、胸ポケットの膨らみが気になって指を指す。すると相手は急に慌てだして手でそこを覆って隠す、そして言葉を濁したかと思えば回答がされるが特別なものと聞けば途端目を輝かせて食いつく。大きさとしては相手の掌に納まるぐらいに見えるがそんな小型で何かを特訓することが出来るなんて興味深くて仕方ない。これまでの探偵
としての話に関連するものと分かれば感心したような表情を見せつつそれがタバコとは微塵も思っていない顔で相手の腕を掴むと子供のように強請って)
9092:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-10 12:23:29
な、…だ、だめだ!これは、その……子供は使っちゃダメなやつで、お前にはまだ早いし、第一お前は探偵希望じゃ、
(相手と話すのにすっかり夢中で気が付かなかったが胸ポケットからはタバコの箱が見えていてあろうことかそこに目をつけられる、なんとか誤魔化そうとするもののどうやら相手には逆効果だったようだ。相手の瞳はますます輝いてあろうことか使いたいと言われてしまえば直ぐさま首を振った。だがやはり相手はそれだけで引きさがろうとしない、こちらの腕を掴まれれば軽く身を捩ってその手から逃れようとしつつ苦しい言い訳を重ねて相手から白い箱を引き離そうとする。だが相手を避けようとした勢いでポケットから箱が飛び出してしまうと思わず「あ、」と声が出た。軽くひしゃげた白い箱とライターが飛び出せば慌てて回収するものの、ここで動揺していてはハードボイルドから遠のいてしまうと思えば「これは俺用の訓練道具だ。ハードボイルドなヤツしか使っちゃいけねぇんだよ」と若干焦りつつも何処か得意げに言い切って)
9093:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-10 15:14:13
君だって子供じゃないか、じゃあ見るだけでいいから!…あ、……今のタバコじゃないのかい?
(秘密の物と聞けばますます興味惹かれて相手の腕を掴む。子供は使ってはいけないというのなら相手だって対象で理由としては不適切だ。的確にそのことを指摘しつつやるのは駄目というのならその姿を見るのでもいいからと引き下がって掴んだ手を引っ張っていると相手が身を捩った反動でポケットの中身が飛び出す。地面に落ちた白い箱とライターはすぐに回収されてしまうが相手の動揺とその組み合わせで大体の推測は立つ。実物は初めて見たが大人しか吸ってはいけないとされている煙草だ。未だに誤魔化そうとしている相手に対してその正体を言い当ててみせると「これは大人じゃないと使ったら駄目なはずだけど」と煙草を持った手首を掴みながら子供らしい純粋な目でじーっと見つめて)
9094:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-10 17:45:55
少なくともお前より大人だろ!…それ、は……探偵になるために必要なんだから良いだろ
(ポケットから転がり落ちてしまったタバコの箱を急いで拾い上げて誤魔化そうとしてみるがあの一瞬でその正体はバレてしまったらしい。見事に正体を見破られてしまい言葉を詰まらせているうちに再度腕を掴まれてしまった。純粋な目で見つめられるとバツが悪くて目線を逸らす、これが自分に不相応であるのは重々承知だがおやっさんに認められる可能性のあることは何でもやらなければ。これが大人の象徴だというのなら尚更吸えるようにならなければいけないだろう。それが悪いことだという認識は十分にあって手を広げて隠していたタバコの箱を顕にすると「こうでもしなきゃ早く探偵になれねぇし」と呟くもその言葉には迷いも混じっていて)
9095:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-10 18:48:21
…駄目だよ、こんな方法じゃ君の憧れの探偵にはなれないと思う。
(その真意を探るように腕を掴まえてじっと見つめると相手は目線を逸らしてしまう。詳しくは知らないがこれが大人だけに許された体に悪いものは知っている。さっきまで探偵とその憧れのおやっさんの話をする時は興奮気味でその瞳は輝いていたのにいまは悪いことをしている時みたいに伏せられてしまっている。迷いを見せる目の動きに相手からしても不本意な手段なのだと感じとればその道に進んで欲しくないと何故か強く心が動く。それが伝わるように小さな手で相手の手首をまたぎゅっと握って再び制止の声をかけた。「急いで何かしようとすると転んで怪我してしまうから、ゆっくり一緒に歩こう?」とじっと相手を見ながら自分の言葉を伝えて)
9096:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-10 19:16:22
っ、…でもそれじゃいつおやっさんに認めて貰えるか……、…一緒に…
(偶然にも手に入れた大人の象徴、これこそが探偵になるための、ハードボイルドな男になるための大きな一歩になると思ったが同時にそれが悪いことだというのは理解していた。自分の中の迷いを引きずり出すように相手がこちらの手を握りハッキリと否定の言葉をかける、その強い意志に思わず目を合わせてしまった。そして告げられたのは子供っぽい言い回しだがこちらに寄り添うような言葉で固まってしまう、こんなにも誰かが隣に居てくれた記憶はなくて、胸にじわりと広がった言葉を無意識に繰り返していた。また迷うように目線が泳いだが直後小さく笑う、自分の中で結論は簡単に出てしまった。相手の方を再び向けば「確かにこれを吸うよりお前の道案内して一緒に帰った方がよっぽど探偵に近づけそうだ」と笑みを向けて)
9097:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-10 20:37:16
うん、僕もその方が良いと思う。僕がそのおやっさんにあったら君のこと沢山アピールしておくから!
(まだこれだけの間しか会話をしていないのに相手が違う道に進むのを止めたくて相手の手を握って制止の言葉を掛ける。更に違う一緒に進む方法を拙い言葉で告げるとついには固まってしまった。変なことを言ったかと眉が下がるが相手の視線が迷うように揺れたあと小さく笑ってタバコを辞める意志を伝えられるとぱぁっと顔を明るくする。自分の言葉で変わってくれたのが嬉しくて何度も頷いて肯定した。相手の心配をカバーするように自分からそのおやっさんに出会ったら相手が探偵になれるように褒めておくと無邪気な笑みを浮かべながら宣言をする。そしてもう少し近付くと頑張って背伸びをしながら相手の頭の近くに手を伸ばし真似事のようにそこを撫でようとして)
9098:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-10 23:03:50
あぁ、俺はかっこいい探偵だってアピールしといてくれ。…、……なんで小学生に子供扱いされなきゃなんねぇんだよ!
(偶然煙草を手にしたことでこれを吸わなければと思い込んでいたがより探偵らしいのは煙草を吸う事ではなくてこの街の人を助けることだろう。そんな単純なことに気がつけたのは相手のお陰で【一緒に】という言葉がまだ心に暖かく残っていた。こちらの言葉に相手は子供らしく無邪気に笑ってこういうところは年相応だと楽しげに笑う、段々と名前も知らない小学生に対して笑ってくれていたら嬉しいという感情が芽生え始めていた。その矢先に相手がさらに近づいてきて手がこちらへと伸ばされる、動きを目で追っているとその手は頭の上に向かおうとしていた。誰かに頭を撫でられた記憶なんかなくて一瞬このまま身を任せてしまおうかと思うが直前でプライドの方が勝ってしまってその手を避ける慌てて立ち上がり照れ隠しも込めて叫んでいた。ズボンについた土埃を軽く払ったあと「お礼に道案内するんだろ?」と言いながら手を繋ごうと差し出して)
9099:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-11 00:27:00
だって母さんも姉さんもちゃんと出来たらこうやって褒めてくれるから君にもした方が良いかなって。…うん!
(ずっと不機嫌だったり不貞腐れていた相手の顔には笑みが浮かんで、そうしてみるとやっぱり年上だが幼くも見えた。すると自然と手を伸ばして相手の頭に触れようとする。だがそれが叶う前に相手が立ち上がってしまうと「あ、」と声を零した。自分がちゃんと出来た時や喜んで貰えた時なんかは家族にこうして頭を撫でて貰う時がある。だからタバコじゃない選択肢を取った相手を褒めたかったのだが相手には拒否されてしまった。撫でることが出来なかったことに分かりやすくシュンとしてその理由を語っていたが立ち上がった相手に手を差し出されて最初にした約束を持ち出されるとまた表情が明るくなってその手を取った。元気に返事をして家からすぐの建物の名前を告げて「場所、分かるかい?」と反応伺い)
9100:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-11 07:51:06
俺にはそういうのいらねぇんだよ。ったく……当然だ。風.都.は俺の庭だからな
(この街に愛されているお陰で親がいなくて寂しいと強く思うことはないのだが誰かに寄り添われて一緒に居てくれると言われる経験はほとんど無くて、頭を撫でられるなんてことは記憶の中にない。直前で思い直してその手を避ければ相手は分かりやすく悲しそうな顔をするが誰も見ていない場所だとしても恥ずかしいにもほどがある。それに、あれを受け入れてしまえばここで偶然会っただけでのこの小学生のことを永遠に忘れられなくなりそうな予感がして、心に深く入り込む前に止めた面もあった。手を差し出せば途端にその顔は明るくなって、簡単に変わる表情にまた小さく笑いながら自信満々に答えると手を引いて歩き始めた。服装から分かっていたことだが相手が家の近くだというその建物は高級住宅街にあって「分かってたけど、思え相当良いとこの家だよな?」と相手の服装を眺めながら言い)
9101:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-11 11:28:26
さすが未来の探偵さんだ。…そうかい?確かに家は少し広いと思うけど
(要らないと突っぱねられてしまうとしゅんとはしてしまうもこういうのは無理やりするものではないと手を引っ込める。その代わりに帰るために手を差し出されるとその表情をきらきらと輝かせて、使っていたノートや鉛筆をランドセルにしまうとご機嫌にその手を取った。近くの場所を告げると自信満々に分かると返答されてまた憧れの目を向け【探偵さん】と呼ぶ。そうして何処かも分からない森の入り口から歩き始めると相手は迷いなく進んでいく、その道中自分の恰好を見ながら問いかけられるもあまり自覚がなければきょとんと首を傾げながら言葉を返す。生まれた時からその環境にいるせいかピンとはこないが家についてはそうかもしれないと頷く。それが風.都でも随一の豪邸であることは露知らず「でも直ぐに危険だって言ってこういう森とかに連れて行ってくれないんだ」と不満を口にして)
9102:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-11 12:28:48
ってことは相当デカいんだろうな……さっきの様子見てたら当然だろ。子供がひとりで来るとこじゃねぇぞ、ここ
(帰り支度が整った相手の手を取って目印の建物を聞けば直ぐに歩き始める、風.都の中で知らない場所など自分には存在しない。そうすれば相手からは探偵と呼ばれてしまって憧れの呼び名に無意識に繋ぐ手に少し力が籠って「だろ?」と得意げに返事をしていた。山を降りていく道を歩きながら相手のことを聞いてみれば案の定良いとこのお坊ちゃんなのは間違いなさそうで【少し広い】と称する家についてきっと目を見張るほどの邸宅なのだろうと想像しつつ道を進む、聞けば誰しもが知っている豪邸だとは思うまい。そうやって歩いていると相手からは不自由だと不満が溢れるが出会った時のことを思い出すと当然だろうとバッサリ切り返す、あんな危なっかしいところをみれば誰しもがひとりにしては行けないと思うはずだ。こちらの話はしたが相手の話はあまり聞いていないことを思い出して「だいたいなんであんなとこいたんだよ?」と底なし沼に突っ込もうとしていた理由を聞いて)
9103:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-11 13:58:21
君までそんなこと言うのかい? まあ道には迷ってしまったけど僕は平気なのに…。オオムラサキを追ってたんだよ、オオムラサキはこの辺りは絶滅危惧に近いぐらい滅多に見られない蝶でオスは綺麗な青紫色の羽をもっているんだ。成虫は三週間ぐらいしか生きられないし生息地も限られているから見つけたのはなかなかレアでね、僕も図鑑では見たことがあったけど実物を見るのは初めてだったから!
(つなぐ手に力が籠ってそのぬくもりを感じながら帰り道を歩く。相当デカいがどの程度なのかは分からないが小さくないのは確かだ。普段身の回りにいるのは家族とその使用人か同じ学校の人、先生だからそういう意味では相手のような人とこうして話すのは珍しいかもしれない。不思議な気持ちになりながら不満を零すとハッキリと断言されてしまってむっと不機嫌そうな目を向ける。帰り道が分からなくなっているのは事実で強くは言えないものの大丈夫なのに今度はこちらが子ども扱いに不満を零す。そうしていると相手からあの場所に居た理由を聞かれて追っていた蝶の名前をあげる。そのめずらしさや特徴を相手にも共有したいという思いが高まると早口で捲りたてるようにオオムラサキの凄さを相手に説明する。その間楽しそうに表情も煌めいて「君もちょっとは見えただろう!」と興奮気味に問いかけ)
9104:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-11 17:20:29
迷子を大丈夫とは言わねぇだろ。…オオムラ、……いや森に突っ込んでくお前止めるのに必死で蝶なんて見る余裕ねぇよ。そんなに蝶が好き、…いや、さっき蛇とイタチとクマにも同じリアクションだったよな…?
(はっきり心配されて当然だと言いきれば相手はあからさまに不機嫌な顔をこちらへ向ける、だが現在進行形で迷子でこちらがいなければ帰れない状態を大丈夫とは決して言わないだろう。同じように子供扱いされ不満に思っている事は棚に上げまたもバッサリとツッコミを入れていた。そもそもあそこにいた理由を問えば相手の口からは聞き慣れない単語が飛び出しそれを繰り返そうとする、しかしその前に怒涛の勢いで追っていた蝶の説明が始まれば呆気に取られてただ相手を見ていることしか出来なかった。魅力を伝えようとするためかその表情は眩しいくらいに煌めくが早口すぎて正直半分も頭に入ってこない。相手に問いかけられようやく意識を取り戻すも青紫色の蝶よりも危険な道に突っ込んで行く小学生を止めるのに必死で蝶に気づいてもいなかった。アクセルフルスロットル状態になった相手によっぽどその蝶が好きなのかと思うが、思い返せば相手は他の動物にも同じくらいの興味を示していて「…もしかしてお前、興味ある事に対して全部そんな感じなのか?」と恐る恐る聞いて)
9105:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-11 20:21:35
え、こんなに貴重なのに。…まあ、そうだね。気になることは全部知っておきたいタイプかも
(相手にキッパリと言われて不満そうにはするもそうなった経緯を聞かれるとテンション高く追っていた蝶の説明を捲り立てる。この街で見るには珍しい蝶を相手も見ただろうと意気揚々に問いかけるが見てないと言われてしまうと何でというように目を瞬かせていた。勿体ないという感情が先行してそこに付随する言葉は聞いていなかったが相手は迷うように何かをもごもご言っていたかと思うとこちらを向いて興味を向いた後のことを問われる。深く考えたことはなかったが確かに気になったことには全力で取り組んでいる気がする。こくこくと頷くと「この前は水族館に一日中居たよ!」と楽しげに報告して)
9106:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-11 22:24:05
全部ってお前……あの勢いだと全部の解説パネルの前で止まりそうだな
(相手は命の危機に瀕していたというのに相変わらず蝶の方が大事なようで信じられないというように目を瞬かせている、珍しい蝶より道無き森へ突っ込んでいく小学生の方がより珍しいのだから仕方がないだろう。出会った時はもちろん探偵の話をしている時もそうだったがどうにも相手は何にでも興味を爆発させるタイプらしい、一応自覚はあるらしく相手の言う全部知っておきたいのその【全部】の範囲がきっとこちらの想像を遥かに超えるものなのだろう。楽しげに水族館に一日いた事を報告されると冗談めかしてその時の様子を想像して揶揄うように言うが、ふと真顔になって思い直すと「…マジで全部のパネル見てねぇよな?」と確認するように問いかけて)
9107:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-11 22:53:18
…え、だってパネルは見るために設置されているだろう? 水槽の中にも色んな魚が居て何時間あっても足りないぐらいだよ。
(何も知らない人に自分の話をするというのも珍しくてついついご機嫌に話を進める、興味のあるものは全て知りたいと告げると驚きと呆れが混ざったような反応がされる。水族館の解説パネルについて冗談めかした後真顔で問われるがこちらとしては本で調べずともその生物の情報と実物が並んでいるのだから目を通さない理由がない。何を当然のことを、といった態度で首を傾げ全部を見て回ってそれでも一日中では足りなかったといった様子で水族館に言った時の感想を述べていた。そうして話していると段々と人気のある所に近付いてくる、隣の相手を見ると「だからもし魚のこととかで分からないことがあったら僕に聞いても良いよ」と張った胸を叩いて得意げに自分の知識を提供すると言い出して)
9108:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-12 08:17:39
なんつーか、お前の親御さんもなかなか大変そうだな。…それで全部覚えてんのもすげぇけど。俺が街のこと教えてやる代わりに魚のこと教えてくれ
(冗談で言ったことが冗談ではないような気がして相手に確認してみれば相手はさも当然と言ったように文字通り全てを見て回ったのだと宣言されまた呆然としてしまう。きっと水族館に行った日にはオオムラサキを追いかけたあのテンションで一日中水族館を駆け回ってはパネルの前で長時間立って対象を観察するのを繰り返しているのだろう。なかなか長い一日だったであろうことを想像していれば相手はこちらを向いて得意げな顔をしている、こういうところはやはり子供っぽくて小さく笑みを向けた。先程のことを思えばきっと水族館で得た知識をちゃんと覚えているのだろう、これから探偵になったときにもしかしたら魚の知識が必要になることもあるかもしれない。そんな話をしていればやがて指定された建物へとたどり着いて手を繋いだままの相手をみると「ここから家までは分かるか?」と聞いて)
9109:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-12 09:35:52
ああ、もちろん。他にも覚えた事があったら色んなこと教えてあげるよ。うん、大丈夫…
(相手は何やら呆然としている様子だが新しいことを知ることやそれを確かめることは何よりも好きだ。両親もそれを暖かく見守ってくれるタイプなのも良かったかもしれない。その分ちゃんと頭には知識として残っていて相手が必要になればそれを提供すると告げると相手も笑ってくれた。他にも気になることは沢山あってこれからも知識は増えていくだろう、それが相手が探偵になった時に役立つのなら自分も嬉しくて自慢げに宣言していた。そうしていると自分の指定した建物に辿り着く。ここから家は近くで大丈夫だと告げていると複数の足音が近づいてきて『お坊ちゃま!』『探しましたよ!』と見慣れた使用人がやってくる。おそらくなかなか帰ってこない自分を探しに来たのだろう。「ごめん、帰り道に見つけた蝶を探してたら……」と零すとまたもやれやれといった態度がされる。『こちらの方は?』と相手について聞かれて「その…迷子になった僕をここまで案内してくれたんだ」と白状すると使用人達は相手の方を向いて『お坊ちゃまがご迷惑をかけました。ご親切ありがとうございます』と頭を下げていて)
9110:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-12 10:29:23
そりゃ頼もしいな。…、……想像以上にお坊ちゃんじゃねぇか
(こちらはこの街のことについては誰にも負けない知識を持っていると自負しているがその他に関しては相手の方が圧倒的に知識が多そうだ。探偵になって難しい事件にあたって何かの知識が必要になった時、相手の存在はとても頼りになる気がした。あの山の中で言われた一緒に、という言葉が過ぎる。あの時は探偵になる為に、という名目だったが探偵になってからも一緒にいれば二人でたくさんの事が出来る気さえする。そういう関係をなんと呼ぶべきか、考えていた矢先に目的地へとたどり着いて途端に複数の大人が取り囲まれて目を丸くする。どうやら彼らは使用人と呼ばれる類の人達のようだ、散々お坊ちゃまだとは思っていたがどうやら想像を遥かに超えて相手は由緒正しい家の生まれらしい。つまり、相手と自分は生きていく世界が違うようだ。あの山で頭を撫でられそうになった時のことがフラッシュバックする、あの時大人しく撫でられていれば永遠にその光景は胸に焼き付いただろうが、あの時あの手を避けて正解だった。きっと使用人に取り囲まれる様な相手とはこの先二度と会うことは出来ないのだから。頭を下げる使用人に「いえ、俺も帰り道だったんで」と適当なことを言うと繋いでいた手を離して少し離れる、大人に囲まれもう近づけない相手の方を見ると軽く手をあげて「じゃあな」と声を掛けるがその表情は何処か曇っていて)
9111:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-12 11:58:08
…? 案内してくれてありがとう、凄く楽しかった!
(家の近くのまでくれば使用人に囲まれて心配だったと告げられる。見知った顔を見て安心するがこの事は多分家族みんなに伝えられてしまうはずで夜ご飯のときに小言を言われてしまいそうだ。使用人の1人が相手に謝罪と感謝を伝える、すると先程までの自分へとは違う口調で返事をして繋いでいた手が離れていく。失った体温に寂しいと感じてしまうがもう繋いでおく理由はない。その顔がどこか曇っているように見えるがその理由は分からなくて僅かに首を傾げるもお別れとなれば無邪気な笑顔でお礼と一緒に過ごした時間の感想を伝える。自分の身の周りには居ないタイプの人間でコロコロと変わる表情は見ていて飽きることはなかった。また会って話したいという気持ちは高まって「僕の力が必要になったら呼んでね」と無邪気に告げると「またね!」と次回への期待を滲ませながら手をブンブンと振って)
9112:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-12 12:37:00
おぅ、俺も楽しかったぜ。また、…
(繋がっていた手を離して簡単な別れの言葉と共に手を振る、すると相手は相変わらず無邪気な笑顔のままこちらへと手を振った。住む世界が違う相手が次の機会を願う言葉を掛けてくる、せめて言葉だけでもとこちらも同じ言葉を言おうとした。しかし相手の傍にいた支配人がこちらを見て顔を引き攣らせる、その目線はタバコの箱が入った胸ポケットに注がれていた。好き勝手に着崩した制服姿にタバコまで持っているとなればお坊ちゃんに近づけてはいけない人物と判断されたのか使用人は無意識に相手の手を引いてこちらから少しでも距離を取らせようとする。思わず動揺で瞳を揺らすがそれも今の自分ならば仕方がないだろう。せめて最後にまた軽く笑って手を振ったあと、背を向けてその場を去っていく。奇妙な場所で出会った奇妙な小学生、でも一緒に探偵になると言ってくれた初めての人だった。自分の中で深く記憶に刻まれてしまう前に軽く息を吐いて未練を外に押し流していく、今は早くおやっさんに追いつく為に前を向く方が大事だ。それでも相手の名前を聞かなかったことを少々後悔しつつあのノートに踊った文字を思い出して「…まずは冷静に喧嘩できるようにならねぇと」と特訓内容を決めれば無意識にまた小さく笑みを浮かべていて)
(/お世話になっております!そろそろ区切りかと思いましてお声がけさせていただきました。過去二人がニアピンしていたお話でしたが未来の関係を思わせる描写をたくさん散りばめられてより二人が運命的に出会った感じに出来てとても楽しかったです。探偵の記憶に残ってはいけないので素っ気なかったり態度が煮えきらなかったりともどかしいところもありましたがそれでも一緒にというキーワードを出していただいたのがとても嬉しかったです。一気に時間軸飛んじゃいますが本編が終わり検索くんが自分の出生を知った時間であの時出会ったのが検索くんだったと判明するお話もいつかやれればいいなと思いました…!今回もありがとうございました!
この後の展開ですがどのような雰囲気にいたしましょう?平和なお話が続きましたので前から挙げさせていただいてる検索くんの同級生だったと言う子が尋ねてくる話、検索くんが消失するかもな周りのお話、その他ピリッとしたことが出来ればと思うのですが検索様はいかがでしょうか?)
9113:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-12 14:00:45
(早く帰ることを促すように使用人に手を引かれるもののお別れの挨拶をして相手と別れる。相手との時間はありのままの自分を受けいれてくれるような特別なものだった。使用人から小言は左から右へと流れていきご機嫌のまま家に帰る。その途中「…そういえば名前聞いてなかった」と零す、あんなに話したのに自己紹介すらしていなかった。だけど彼は探偵を目指すと言っていた、おやっさんという人物が居るとも。ならこの街の探偵を当たればいつかは会えるのかなと考えれば笑みは深まってまた話せることの期待を抱きながら邸宅に帰宅して)
(/こちらこそお世話になっております。2人の幼い頃をしつつちょっぴり今と繋がっているような話も出来てとても楽しかったです。家族が好きな右や未来を思わせる描写がある一方、2人それぞれの出来事が無ければ今の相棒同士にはなっていないという妙な交わらなさも大好きなのでよい塩梅に出来て良かったです。出生を知った時に思い出すっていうのも是非是非やりたいですね、今回もありがとうございました!
それでは検索の同級生が尋ねてくる話はいかがでしょうか。右だった頃の同級生でちょっと過去開示兼シリアスでも良いですし、研究所で一緒に実験を受けていた子とかでも面白そうですが探偵様の考えている設定やシチュなどありましたらお聞かせください!)
9114:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-12 15:33:50
(/一旦こちらだけで失礼します!それでは検索くんの同級生が尋ねてくるお話にいたしましょう。
こちらの考えていた筋書きとしては検索くんの同級生というのは全くの嘘で宗教団体に所属している親に言われて検索くんに近づいてきた、みたいな内容にしようかと思っていました。研究所で一緒に実験を受けていた、というのは前にあげていただいた検索くんの代わりにされそうになっている子を助けにいく話に取っておきたいという気持ちもありまして…検索くんの過去開示をするなら本当に同級生だったけど途中で口止めのために記憶消されるor意識を奪われるみたいな感じになるかなと思います。全然まとまっていなくて申し訳ないのですが、検索様は同級生が本物か偽物か含め、やりたい展開などはありますでしょうか?)
9115:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-12 19:34:47
(/自分も最初はそんな感じで罠前提で考えていたのでそんなかんじにいたしましょう!宗教組織の中でも幹部的な感じの人物の子供で同級生みたいな感じで接触してくるって感じでしょうか。フィリップ呼びは不自然だと思うのでライト呼びだけ開示させて貰って、最初は怪しむものの自分の記憶を取り戻したい+同世代で話が合うことで心を開く→家に招かれて行ってみたら宗教団体だったor探偵君がその前にそれとなく調べたら宗教団体の関与の可能性が浮上して友達を信じようとする検索とちょっと対立……みたいな流れが何となく浮かびました。嘘だとしても初めて検索の過去を知っている人物になるのでちょっぴり二人のいざこざや不安が煽られてしまうような話にしても良いかなと思うのですが探偵様はいかがでしょうか。)
9116:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-12 20:20:09
(/では偽りの同級生の方針でいきましょう!そうですね、教祖として検索くんを取り戻したい教団が搦手を使って検索くんに迫ってきたイメージです。今更気づいたんですが検索くんが泉に落ちたの5歳だったんで小学生検索くんと中学生探偵って出会えない時間軸でしたね…間違って10歳で落ちたものだと思ってました。どちらにせよ検索くんの過去は現在の二人にとっては分からないものですので、中学生時代の同級生を名乗って現れる、みたいな感じでどうでしょうか。過去のことが絡んでちょっとギスギスする二人はぜひやってみたいので、同級生がきて次の日にお家にお呼ばれするも探偵が不審な金の動きに気づいて検索くんを止めようとする、みたいな感じで軽く言い合いになり、検索くんは振り切って家にいくがそこは宗教団体の巣窟で探偵が助けに突入する、みたいな流れでいかがでしょう?)
9117:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-12 21:56:12
……え、…人違いじゃないのかい?
(マダムとの食事会に参加し酔いと熱に溺れた痕跡を体に残しながら出勤した日から一週間ほど。オルゴールの件は上手い具合に話が進み、依頼人は念願だったオルゴールを譲って貰っただけでなくマダムとアンティーク仲間になったようで今度二人でお茶会をするようになったようだ。また食事に行きましょうとの誘いに曖昧な笑みで返事をして所長に羨ましがるような目線を向けられたりもしたが無事に依頼も解決しその後も平和な日々を過ごしていた。段々と暑くなってきたせいか相手も早めにパトロールを切り上げ事務仕事を、自分もパラパラと本に目を通していると事務所のドアがノックされる。だが自分達が返事や開けに行く前に扉が開くと自分と同じくらいの歳の男性が事務所に入ってきて中を見渡す。普段の依頼人とは違う仕草に手が止まっていると彼と目が合って、その顔が明るくなったと思うと『ライト!やっぱりここに居たのか!』とこちらに近づいてきて目を瞬かせる。見知らぬ人が身に覚えがないが何かと縁のある名前で近付いてくればどうしていいか固まってしまって)
(/年齢に関してはこう上手い事先程の話があった形で進めて行きましょう…!是非是非そんな感じでお金の動きだったり中学生時代の思い出話に辻褄が合わないとかに気付いた探偵君と過去を知りたい+友達らしいその子を信じたい検索で軽い言い合いさせちゃいましょう。ひとまずそれらしく始めてみるので何か事前に打ち合わせしておきたいことなどが無ければ上手い具合に乗って頂けたらと思います!)
9118:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-13 11:56:21
ん?…ライト?なんだお前あの時の高校のヤツじゃねぇな……何の用だ?
(アルコールと熱に存分に溺れた日から一週間ほど、無事に依頼人とマダムを引き合せることは出来たものの本能に任せ過ぎた体にはそこら中に痕が残っていて小さな動作をする度に複数箇所がその存在を主張し常に相手を傍に感じる幸せなような恥ずかしいような、そんな時間を過ごしていた。そうして暑い夏の日々を過ごしていれば事務所の扉がノックされる、奥のデスクで作業をしていたところから立ち上がると訪問者を迎えようと軽く服を整えた。声をかけようとしたがその前に扉が開かれ、しかも相手を見つけて知らない名前で呼び始めれば目を丸くさせるしかなかった。相手も同じようなリアクションを取っているのを見るにどうやら自分が知らない相手の知り合いでもないらしい。二人に近づきながら声をかける、ライトというのはかつて相手が高校に潜入する時に使った名前だが彼が着ているのはあの時の高校の制服ではない。言い方は悪いがもっと金持ちの集まる私立のお坊ちゃま学校の制服だ。妙に相手と近い距離につこうとする彼を大人気なく軽く睨むように見ると事務所に来た目的を問う、すると彼は『なんでって、ライトに会いに来たんだよ!中学卒業してから会おうって言ってたのに全然連絡取れなかったから』と相手に笑みを向けてまた目を丸くする。相手は記憶喪失の身で出会う以前のことは全く分からない、 もし彼の言うことが本当ならば彼は相手すら知らない過去を知っていることになる。呆気に取られていると彼はこちらへ向いて『すみません勝手に入ってきて。俺、三浦健人って言います』と軽く頭を下げたあとまた相手に向き直り『久しぶりだな!』と嬉しそうに言って)
(/そうですね、そこはふわっとさせておくことにいたしましょう...!検索くんの過去に関わる話ですし、過去を知る人が現れたことでちょっと焦る探偵とかも出来ればいいかなと思っております。では今回もよろしくお願いします!/こちら蹴りでお願いします!)
9119:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-13 13:51:59
もしかして、僕のことを知っている…?…あ、えっと…実は過去にちょっとした事故があって前の記憶が無いんだ。だから君の事も正直分からないんだけど、知り合いかい?
(見慣れない制服を着て知らないはずの名前で親しく呼んでくる彼に目を丸くしていると相手が傍によって来る。そして要件を聞けば中学卒業という言葉が出てきて覚えのないワードと親しい者に向けられる表情から一つの可能性が浮かんだ。二人で固まっていると彼は相手に向かって自己紹介をするがやはりその名前に覚えがない。嬉しそうに話しかけてくる彼にどうしていいか分からず一度相手に視線を向けるも自分の過去を知っているとすればずっと求めていたもので何としても手に入れたい情報だ。少々苦しいが過去に事故があって記憶が無いことを明かし、自分達が知り合いかと尋ねると露骨に彼の顔が悲しそうに歪み『そうか…だから連絡が…』と呟く。だがガバッと顔が上がると『…忘れられたのは寂しいけどその言い方とか表情とかライトのままだ。俺達は同じクラスメイトで親友だったんだぜ』と笑顔で告げられる。やはり過去の自分のことを知っている人物で更に関係が深かったと知れば「親友…」と同じ言葉を繰り返す。まさか自分の知らなかった過去に仲の良かった人が居たなんて。『一緒に登下校したり、弁当食べたりしたよな』と懐かしむように言われるとますます関心が増してもっと過去の自分との事を知りたくなる。正確には依頼人ではないが記憶を知る絶好のチャンスに「翔太郎、ちょっと奥で彼の話を聞いても良いかい?」と興味に輝く表情を向けて)
9120:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-13 16:07:48
フィリップの……あぁ、構わねぇぜ。俺はデスクの方にいるからゆっくり話してけよ
(相手にはやはり健人の記憶はないらしい、一度こちらを見た相手だったがそれらしく記憶喪失になっていることを告げれば健人は悲しんでる。しかしすぐに彼は表情を切り替えて再会を喜び相手のことを親友と呼ぶ。そうやって相手を特別な呼び名で呼ぶことに、そして誰も知らない相手の過去を知っていることに、胸の奥底が僅かにザワついた。出会った当初こそ相手は自分の興味のあるものにしか反応せず人情なんて持ち合わせていなかったが今は違う、その証拠に相手は健人の言葉を食い入るように聞いていてその瞳も彼に向きっぱなしだ。きっと今まで手に入れようの無かった過去の情報をどうしても手に入れたいと考えているのだろう。あの島で出会う前の時間、記憶を失う前の空白の時間が埋められるなら喜ぶべきことだ。しかしどうにも心が落ち着かない、それが自分だけの特別な場所が誰かに奪われるかもしれないという不安なのには目を瞑って、興味を宿らせた瞳でこちらを向く相手に小さく笑みを浮かべ頷く。喪失した過去の自分にも好奇心を爆発させているようだ。健人は『ライトが忘れたんだったら俺が全部教えてやるよ!』と意気込んでいる。過去の親友と再会するという場面で自分がいると水を差してしまうだろう、と強く自分に言い聞かせると「俺はデスクの方にいるから二人でゆっくり話せよ」と相手の肩を軽く叩いて健人のことを託す。自分はキッチンの方に引っ込んでストックしてあったアイスコーヒーを二人分用意するとテーブルへと運んですぐにその場を離れてデスクへと移動し)
9121:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-13 17:26:11
ありがとう、翔太郎。それで他にどういう事をしていたんだい?
(地.球,の.本.棚で調べることの出来ない自分の過去、そして何よりそんな自分と親友だったと言う彼に興味惹かれて直ぐにその話に食い付いた。その間相手が不安を抱えていることなど知らず彼と話しても良いかと尋ねると小さな笑みと共に快諾が降りて思わず笑みをみせた。相手が気遣うように二人にしてくれると彼を呼んで向かい合うように席に座る、そこにアイスコーヒーを用意してくれると上機嫌にお礼を伝えてから早速彼の話に耳を傾けた。彼の話によると1年生の時に同じクラスになって2年生も同じだったらしい、偶然席が近かったことをきっかけに話すようになって仲良くなって行ったらしい。小テストの時は自分が彼に勉強を教えて、昼休憩は自分たちの席や中庭でお弁当や購買で買ったパンを食べる。以前夢の中で相棒と学生としての時間を過ごしたがまさにそんな感じかもしれない。どれも身に覚えのない話だが彼が楽しそうに話すものだから本当にあったかもしれないと思えてくる。すっかりライトと呼ばれるのにも慣れて「たしかに今の話を聞いていると健人ならしそうだ」と砕けた返し方になっていた。その話の流れで『ライトは今ここでアルバイトしてるのか?』と聞かれ「アルバイトというか僕も探偵をやってるんだ、翔太郎と二人で1人の探偵だ」と自慢げに告げると『へぇ…』と僅かに彼の目が細まって)
9122:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-13 19:43:04
…………そいつはフィリップだろ
(アイスコーヒーを出したあと二人きりの空間にするためにその場を離れるがやはりもやもやは晴れない、歳上ならそれくらい弁えるべきだろうと言い聞かせるも心はその理屈に全くついていけていなかった。とはいえ事務所内は狭く二人の会話は丸聞こえで書き物をする振りをしながら耳をそば立ててしまう、どうやら二人は年単位での仲らしく中学時代の最初から共に過ごす間柄だったらしい。一緒に宿題をして昼飯を食べて登下校も同じとなれば相当の仲だったのだろう。過去夢の中で相手と共に学生時代を過ごした記憶が塗りつぶされていくようで上手く息ができない、それらは真っ赤な嘘なのだから本物の記憶に塗りつぶされてしまうのも当然なのだが。話の中で相手はいつも自分が呼ぶ名前とは違う名前で呼ばれてそれを嬉々として受け入れている。自分の知っている相手が少しずつ覆い隠されていくような感覚に思わず自分にしか聞こえない声で呟きをこぼしていた。せっかくここを尋ねてきてくれた元同級生なのに邪険に思うとは失礼だ、相手の記憶の手がかりも持っているのにと軽く頭を振って思考を追い出していた。そんな探偵を他所に健人は相手との思い出話に夢中なようで『ライトなら探偵としても優秀なんだろうなぁ、足も早いし。ほら、運動会の時毎回リレーでアンカー走ってたから今も足早いんだろ?』とまた相手の記憶にない思い出を語っていて)
9123:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-13 21:52:42
そうなのかな、今はあまり足が早い自覚はないけど……。
(彼が知っている過去の自分はどれも覚えがないがまさに青春といった学生生活を送っていたようだ。休憩時間や登下校の時も一緒に過ごしていたのなら確かに親友と言える。そんな存在のことを忘れていたことに申し訳なさが募るも自分の知らなかった過去を取り戻せたようでいつも以上に話に食いついていた。その間デスクで相手が呟きを零してるのなど知る由もなかった。今の自分の立場を説明していると再び彼が自分の知らない過去を明かしてくれるが足が早いという評価にはピンと来ない。寧ろ相棒と逃げたり追いかけたりする際はスタミナ切れを含め足を引っ張っている気がするが神体のの高い相棒と比べるからそうであって同世代ならば良い勝負をするのだろうか。僅かに首を傾げつつ返事をしていると『そうだ、良かったら明日うちに来ないか?ライトと一緒に撮った写真とかもアルバムにあるはずだしもっと話がしたい』と提案がされる。今は彼の話だけでまだ話半分のような感じだが実際の過去の自分が映った写真を見たらもっと実感が湧くかもしれない。既に彼に対して警戒心も解けていると「行ってみたい!」とすぐに返事をして)
9124:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-14 07:56:39
…、……待てフィリップ。もう少し健人からお前の話を聞いた方がいいんじゃねぇか?せっかくここまで来てくれたんだしな
(自分の気持ちを抑えながら二人の話を聞いていれば信じ難い過去が出てきて耳を疑い適当な文字を書いていた手が止まる。相手が毎回リレーのアンカーを任されるほど足が早いとは思えない、ここにきて一年ほど完全な引きこもりで安楽椅子探偵をしていた関係で体力は落ちたのかもしれないが足の速さはどう考えても平均的で数年前まではトップを走っていたようには思えない。健人は確かに自分の思い出話をしているようだがその矛盾になんとも違和感を覚えた。そうしている間に健人は相手を家へと誘っていて、相手が早々に承諾するのとほぼ同時にデスクから立ち上がっていた。無意識に大股になりながら二人の元に近づいて相手の隣にくればいつもの呼び名を呼んで制止させる、そして彼からの話をもう少し聞きたいと警戒心を顕にしながら告げた。小さな違和感だが組織に狙われる存在である相手をそう易々と事務所から出す訳にはいかない。表情は穏やかに、しかし声はどこか含みを持たせながら「さっき2年まではクラスが一緒って言ってたが3年の時はどうだったんだ?ずっと一緒だったのかよ」と聞いてみれば健人はこちらの圧に押されたのか体を少し引きながら『いや、3年の時にはもうライトはいなくなっちゃって…』と口走り目を鋭くさせると「こいつと会うのは卒業以来だったんじゃねぇのか?」と素早く矛盾を指摘して)
9125:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-14 11:56:43
…翔太郎?…そっか、同じクラスじゃないなら確かに話す機会は減ってしまっただろうね。
(自分がリレーのアンカーをしていたと聞けば驚いたものの知らない過去の一面だと思えば引き込まれるものがある。彼の持っている過去の自分の写真を見たいという気持ちともっとその話を聞きたいという好奇心から家への誘いを二つ返事で了承する。その返事ににこにこと表情を明るく彼を見ればこちらまで自然と笑みを浮かべていたが急に相棒が隣に来て制止を呼び掛けてくる。いつもの呼び名に反応を示すように顔を向ければ穏やかな表情に警戒心や疑いの感情が感じられて思わずその名前を呼んだ。相手が突然三年生の時の話を振ると彼の回答が若干曖昧な物になる、それを素早く指摘する相手だったが『居なくなったってのは三年でライトとはクラスが別れたってことでそれからはお互い受験勉強があったからあまり話さなかったけど…でも時々気晴らしに遊びに行ったし卒業式の時には一緒に写真撮ったよな』と彼が答える。その記憶も勿論ないが理由としては何もおかしくない。そして何よりここまで来てくれた親友の彼を信じたい気持ちの方が上回ると自然と彼の方を庇うような言葉を告げていた。それを聞いて彼の表情には安堵が浮かび『ああ、だからこうしてまたライトと会う事が出来て良かった』と言われまた相手を除いて穏やかな空気に戻りつつあって)
9126:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-14 12:36:29
…なるほどな。俺もフィリップの過去には興味がある。例えば…
(健人が話すことはどれも本当の思い出のように聞こえるが彼の口から出た以外の思い出を聞いてみれば声に揺らぎが生じる、素早くそれを指摘したがなんだかんだと理由を付けて正当な返事になってしまった。相手もそれで納得しているようだがつい最近のことをこうも曖昧に答えるだろうか。疑念は膨らんでいくばかりで、それが嫉妬も絡んでいるからなのには目を瞑って、二人の間に再び和やかな空気が流れ始めたのを割って入るように話へと加わる。相変わらず顔は何とかいつも通りを保っているが声はいつもより低くなって「卒業してバラバラってことは二人は違う高校に行ったんだよな?こいつはどの高校に行ったんだ」と問いをなげ『それは、教えてくれなくて…』とまた曖昧な返事が返ってくる。健人をじっと探るように見つめたまま「親友なのにか?ならこいつの家は?親友なら行ったことあるだろ?」だとか「こいつは3年の時何組だったんだ?」だとか矢継ぎ早に質問すれば段々と問いかけは尋問じみてきて健人も上手く答えられないのが続いた。ますます疑惑が膨らんだ所で「そもそもお前はどうやって連絡の取れねぇフィリップを見つけたんだ?」と更に質問を重ねるが健人は顔色を悪くして黙り込んでしまって)
9127:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-14 14:08:33
っ、翔太郎! そんな尋問のように質問を続けたら健人が委縮してしまって当然だろう。さっきからちょっと様子がおかしいよ、
(相手からの妙な指摘はあったものの二年間一緒に過ごして卒業の時も写真を撮るくらいなら相当仲が良かったのだろう。緊張も解けて再び彼の話を聞こうとするがその前に相手が割って入ってきて不機嫌とも取れる低い声で進路について問う。それに彼が曖昧な答えをするとじっと見つめたまま続けざまに質問を投げかける。その様はまるで普段犯人に向ける尋問のようで彼が顔色が悪くなったのにも関わらず辞めない様子を見れば声を張り上げ、相手と彼の間に割り込む。普段はそんなことは無いがこうして目の前に立つ相手は目つきが悪くなっていて威圧感がある。低い声がそれを助長していれば単なる高校生ではビビってしまっても仕方のない話だ。フェアではない質問の仕方が見ていられず彼を庇うように相手を咎める言葉をぶつける。だがその感情には少し覚えがあって以前相手が幼馴染と話している時二人だけの空気になって入っていけないことが不満で似たような態度を取ったことがある。それとおおよそ似たようなものかもしれないが自分にとっては過去を知るための唯一の手掛かりだ。じっと相手を見ながら「君が今の状況が面白くないのは分かるけど僕は昔の自分がどんな人物だったか知りたいんだ」と強く主張して)
9128:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-14 17:51:54
様子がおかしいのはこいつだろ。…っ、…お前は俺が感情に任せてこんなことしてるって言いてぇのかよ!
(健人に質問を突きつければ突きつけるほど次々に綻びが出てきて疑惑は膨らんでいく。最近は二人で出歩くことも増えたがそれでも相手の外出は少ない、それなのになぜ健人は相手を見つけたのか、外で見かけたのならなぜその場で声をかけなかったのか、なぜ相手がこの事務所にいることを知っているのか。疑念を止められずにいれば見かねた相手が制止してくるがまるで彼を庇うような立ち位置に胸の奥がまた歪んでその返事も低い声を出してしまう。やはり目の前の彼への疑惑は止まらなかったが、相手から自分が面白く思っていないことを指摘されて片眉がピクリと動いた。半分は正真正銘の疑惑だったがもう半分は相手を取られた嫉妬なのは自覚があって、押さえ込んでいた反動で言葉に反して思わず感情的に声を荒らげてしまう。だが健人の様子を見るにもう都合の悪いことは黙りを決め込む気だろう、ゆっくりと息を吐き出すと「頭冷やしてくる。」とぶっきらぼうに言って相手の方を振り返りもせずにその場を離れると帽子を手に取り目深に被って事務所を出てしまった。扉を閉めた所でまたゆっくりと呼吸をする、健人は怪しいが相手に直接手をくだそうという気配は感じられない。話した限りはごく普通の高校生だ。だが発言に怪しい点が多すぎて信用出来ないのは確かで二人きりで野放しにはしておけない。バ.ッ.ト.シ.ョ.ッ.トを起動させると「あの二人の会話記録しといてくれ」と頼んで空へと放ち開けっ放しの窓から事務所へと侵入させる。ス.タ,ッ.グ.フ.ォ.ンで映像が送られてきているのを確認してから街へと歩き出して)
9129:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-14 19:44:16
どう見ても感情的にはなっているだろう、…っ、翔太郎!
(質問を続けざまに突き付けてくる相手の前に出てきて制止を呼びかけるとまた苛立ちを感じさせるような低い声で返事がされる。その原因を推測し面白くないからだろうと問うと相手は図星かのように一瞬黙り込んだ後、分かりやすく声を荒らげた。そういう所だと主張してじっと見ていると相手はぶっきらぼうに言い捨てこちらを一目もくれずハットを被って離れていく。思わず相手の名前を呼んで後を追おうとするもその背中が拒絶しているように見え、躊躇っているうちに事務所を出ていき扉が閉まってしまった。呆然としていると『ライト、…その俺のせいで怒らせたかな』と不安げな彼の声が聞こえて振り向く。今の自分からしたらさっき会ったばかりではあるがこんな彼が嘘をついて何かを企んでいるとはあまり思えない。彼の元に戻ってくると「すまない、変な所を見せて。まだ完全にとは言えないけど僕は健人のこと信じているから」と告げる。彼の目が一瞬揺れ『ああ、ありがとう』と返答され『俺達も一回あんな感じで喧嘩したことあったんだよな』と話が続く。相手のことは気になるものの少しすれば帰ってくるだろうと考え、また彼の話に食い付いて聞き)
9130:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-14 21:19:14
…………
(勢いよく飛び出したものの結局は相手のことが気になってしまって適当な道を歩きながらス.タ,ッ.グ.フ.ォ.ン,で二人の様子を盗み見る、そこにはまるで自分がいなかったのと同じように楽しそうに会話する二人の姿があってすぐさま画面をオフにした。ひとりになれば段々と頭も冷えてきて健人の言動を整理し始める。彼は確かに高校生で相手に危害を加える様子はなく思い出を語る時もおかしな様子はなかった、だが健人が語らなかった部分を突いてやると途端に言葉はあやふやになる。健人が相手と同級生というのが真っ赤な嘘ならばあそこまで自然に昔話を語れるだろうか、それに徹頭徹尾嘘なのだとしたら全てボロが出るか全くボロが出ないかに偏るはずなのに健人の反応はかなり中途半端に思える。この違和感を解かない限り相手を納得させるような材料は出てこなさそうだ。そうやって無意識に相手と健人を引き離そうとするために行動しているのには気が付かず「まずはあいつの高校を探るか」と情報収集を決める。本人がダメならこういう時こそ足で稼ぐものだろう。相手には【健人が帰った頃に帰る】と一行だけメッセージを送って健人の周辺を探るために風の街をまた一歩進んでいき)
9131:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-14 22:11:12
…どうかしたのかい?
(こちらをス.タ,ッ.グ.フ.ォ.ン,が監視している事など微塵も考えることなく彼と会話を続ける。自分との思い出を聞くために終始聞き役に回っていたが語られる話は嘘をついている時特有の焦りや無駄な説明が無くてやはり相手の思い過ごしではないかと考えるようになっていた。ちらりとス.タ.ッ.グ.フ.ォ,ンを確認すると相手からメッセージが入っていて、彼と顔を合わせたくないとも取れる内容に少し胸は痛むが短く了承の返事をしておいた。それからまた色々な話をしていると彼の携帯が鳴る。一言挟んで携帯を確認した彼はその内容を確認して慌てて返信を打っている。頃合いを見て声をかけると『あー、そろそろ親が家に帰ってこいってさ』と説明がされる。時計を見ると確かに程々の時間が経っていた。『それで明日うちに来てくれるんだよな?』って再度確認され、一瞬止めに来た相棒の顔が脳裏に浮かぶ。だが過去の自分のことを知りたいという気持ちは止められずに「ああ、もちろん。お邪魔させてもらうよ」と返事をしていた。それに彼は何故か安堵したような笑みを見せて集合時間と集合場所を教えて貰う。集合場所は家で無くてキョトンとするもどうやら彼の家は奥まった所にあるらしく迷わないように分かりやすい所から一緒に案内してくれるらしい。話が纏まり入口まで見送ろうとした所で彼が急に立ち止まり、軽く抱きついてくると突然のことに身を固める。意味が分からないでいたが『…俺、ライトにまた会えて良かった』と言う声はとても大切な物を見つけた時のような嬉しさが滲んでいて悪い物とは思えなかった。柔軟剤の匂いなのか安心するような甘い香りを感じながら動けないでいると『あ、悪い。たまにこういうのやってたからさ』と彼は腕を解いて照れ笑いを浮かべる。もしかしたらこれも過去の自分が今までやっていたスキンシップなのかもしれない。「ちょっとびっくりしたけど僕も健人が来てくれてよかった」と告げ「じゃあまた明日」と手を振りながら彼を見送って)
9132:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-14 23:13:35
手っ取り早く手に入れられるのはここまでか…
(健人と同じ制服をきた生徒に礼を言ってから別れひとりになってから呟く、制服から学校を割り出すのは簡単で同じ学年の生徒を見つけ出して話を聞いてみたが確かに三浦健人は存在している人物で確かにあの高校に通っているらしい。その後健人の周辺を調べて分かったことを整理しながらス.タ.ッ,グ.フ.ォ,ン.を取り出し記録された事務所の映像をチェックする、飛ばし飛ばし見ていくが健人に怪しい動きはなく健人から語られる話はなんら問題がない。それを楽しそうに聞く相手が、ライトと呼ばれる度に笑顔をうかべる相手の姿が、胸をジリジリと削るようだった。ハードボイルドな探偵はどんな時でもクールで感情に流されないものだろうと今一度自分に言い聞かせていれば通知音が鳴る、どうやら健人が帰るらしい。ライブの映像に切り替えるとちょうど相手が健人を見送っているところで、直後健人が相手に抱きつくのをみれば頭が真っ白になった。道の真ん中に突っ立って事務所からの映像を見たくもないのに食い入るように見つめてしまう。本当に相手と健人が親友だったのなら久々の再会であれくらいはやるだろうと理屈をひねり出す頭と相手は自分のものなのにと衝動に任せて叫びそうになる心が全く釣り合いを取れなくて酸素を必死に取り込むように短い息を繰り返した。事務所に相手ひとりになったのを見ればドッと嫉妬という名の血が頭に立ち上る、一方で短い時間ではあったが調査の結果を相手に伝えなければと事務所に急いだ。ノックもせずに扉を開けて努めて冷静にいようとするがそのひとつひとつの動作は何処か乱暴だ、相手の方をチラリと見ると帰宅の挨拶もせず「それで、自称親友との再会はどうだった?」とトゲのある言い方で相手に問いかけて)
9133:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-15 00:02:34
…あ、おかえり。……なんだい、その言い方は。…別に普通に君が居なくても楽しく話をしていたけど。
(突然の抱擁には驚いたものの親友と呼ばれる関係ならばこれくらいは普通なのかもしれないと一人で納得しながら離れていく彼を見る。『じゃあまた明日な、ライト!』といつかあったかもしれない言葉で去っていく彼を見届けると扉が閉まって一人となった。まさかこんな所で自分の過去を知る人に会えるとは思わなかったがどうやら充実した生活を送っていたようだ。彼の話が正しいなら中学を卒業した後のどこかのタイミングで連れ去られるなどして記憶が消されたのだろう、それを実行した組織には怒りが湧くもののもしあのまま普通に生きていればこの場所に居ることも無かったかもしれない。そういえば彼が帰ったのなら相手が帰ってくるだろうかアイスコーヒーのグラスを洗って片付けるタイミングで荒々しい足音が聞こえてきた。投げやりにドアが開かれて入ってきた相手にいつもの出迎えの声をかけるもそれに返答はなくデスクの方にやってくる。その態度にむっとなったがさらに棘のある言い方をされるとこちらも眉を僅かに寄せて文句を口にする。帰ってきて早々彼を馬鹿にするような言い草をされると売り言葉に買い言葉でつい二人で楽しく会話をしていたとツンとした態度で言い返して)
9134:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-15 07:44:24
…、……そんなにライトって呼ばれるのがお気に入りなのか?お互い抱き合うくらいに
(ここからは調査結果を共有するため冷静に話し合わなければならないのに先程の映像が脳にこびりついて離れない、それに引っ張られて相手が健人と楽しそうに話す姿やライトと呼ばれて嬉しそうに笑う表情が余計に胸を締め付けた。結果その歪みは態度に出てしまって嫌味な言い方をすれば相手からも尖った声で返事が返ってくる、わざわざ自分がいなくてもとつけられたあたり相手も怒っているのだろうがどうしてもそれが自分を排除するための言葉に聞こえて眉間に皺を寄せた。行儀悪くデスクに腰を預けて敢えていつもの呼び方でない名前を口にしながら軽く手招きをするとバ.ッ.ト,シ.ョ.ッ,トを手元に呼び寄せる、相手の目の前でギ.ジ.メ.モ,リを抜けば二人の言動を監視していたと宣言するようなものだろう。さらに口でも最後のやり取りを突きつけてやるがそれは自らの傷を抉るのと同じで奥歯を噛み締めながら目線を落とした。こんな話をしている場合ではないのに相手が進んでフィリップから離れライトであるのを望んでいるように見えてしまって「明日あいつん家いくのは断ったんだよな?」とイラつきを隠さずに聞いて)
9135:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-15 11:24:43
…っ、全部見てたんだ。……何て答えても君はそのデータを確認するんだから今、僕の口から教える必要あるかい?
(楽しかった時間が一転、相手が帰ってくると全身から不機嫌なことが感じられて事務所内がぴりっと空気が張りつめる。お互いに尖った言葉をぶつけているとわざと彼に呼ばれていた名前で呼ばれじっと目に鋭さを増す。相手が合図を送ると全く気付いていなかった頭上からバ.ッ.ト,シ.ョ.ッ,トが降りてきて目を見開く。恐らく事務所を出る前に監視を指示していたのだろう。それはつまり相手は彼を疑ったままで同時に自分のことを一切信頼していなかった証拠のように思えてしまう。更に当てつけのように最後のやり取りを突き付けられると彼との関係を茶化されたような感じがして返答する声はつい棘のこもった低い物になってしまった。さらにイラついた声で明日の予定を聞かれると瞳を僅かに揺らす、だが断るのが前提の聞き方で到底自分を信じているように見えない今の相手に素直に伝える気になれなくてその手元のギ.ジ.メ.モ,リに視線をやると嫌味な言い方で返してはその場を去ろうとして)
9136:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-15 12:27:30
あいつがお前を攫う可能性だってあっただろ。……待て、外に出てる間に健人の周りを調べてきた
(バ.ッ.ト.シ,ョ.ッ,トを手元に呼び寄せると相手は目を丸くする、ずっと監視されていたことには気づいていなかったのだろう。それほどまでに彼との会話に夢中になっていたと思えば自分で盗み聞きしておいて勝手に胸が傷んでいる。相手からはトゲのある言葉が返ってくるが正当な理由だとこちらも素っ気なく返す、その理由も半分ほどにしか満たないが。明日のことを問うが相手は答えもせずにその場を去ろうとする、それが何よりの答えであれば軽く息を吐いた。だがこのままでは明日相手は健人のもとへ行ってしまう、それはマズイ。自分の心境という意味でも調査の結果という意味でも。何処かへ行こうとする相手を呼び止めて相手に数歩だけ近づく、事務所にはキツイ匂いの柔軟剤のような甘ったるい香りが残っていてそれが健人がいた証拠だと思えば心が乱される。必死に息を吐いて感情を沈めながらひとりでいる間に調査をしていたことを告げる、何故か口からは相手の名前が出てこなかった。そしてさらに相手を怒らせるのを分かっていながらも「あいつんとこに行くのは止めとけ。軽く調べただけだが不穏な動きがある」となるべく事実だけを伝えるように淡々とした口調で伝えて)
9137:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-15 14:11:33
…、……その不穏な動きって?
(監視をつけていた事を咎めると相手は自分が攫う可能性を提示する。だがあんなに過去の話を楽しそうにする彼がそんなことをするとは思えないし、攫うのが目的ならもっと体格の良い大人や複数人で及ぶはずだ。彼を信じたい気持ちと自分にとっての過去を知れる機会を逃したくないという気持ちが重なって意固地になっていた。遠回しにどんな選択を取ったかと伝えながらガレージにでも戻ろうとするがその前に相手に呼び止められ独自に彼の調査をしていたことを明かされるとその動きを止める。やはり相手が彼を疑っているのだと分かれば落ち着かず、更に彼の所に行くのを止められると反射的に反発したい気持ちに駆られる。だが相手が調査をしたのならば探偵として何かを掴んでいる可能性はある、気持ちは半ば固まってはいるが判断はそれからでもいいかもしれないと気になるワードに耳を傾け、振り返らないまま静かな声でその内容を尋ねて)
9138:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-15 17:39:21
三浦健人は確かに高校生で在籍は確認できた。あいつ自身に怪しい点はねぇ。問題があるのは親の方だ。職業不明だが妙に羽振りが良く、頑なに自分達の職業は明かさねぇ。なのに1体1の誘いをやたらしてくるから保護者からは気味悪がられてる状況だ
(健人の家に行くのに反対すれば相手は動きを止める、調査の内容を問いかけられるのをみるに一応聞く気はあるようだ。振り返らないままの背中に向かい距離は詰めないまま外に出ている間に集めてきた情報を話した。調査で彼自身に怪しい所は見つけられなかったが家族には不審な点がある。相手が行く場所がその家ならば止めるのは道理だろう。だが同時にこの短い時間では決定的な証拠は掴みきれていなかった。三浦健人という人物に感じる違和感、それを解き明かすには至っていない。だが相手は組織から狙われる身だ、どこからどんな形でその手が伸びてくるかは分からない。気持ちを整えるように軽く息をはくも「お前の身が少しでも危険に晒される可能性があるなら俺はお前を行かせられねぇ。そいつの家族が怪しいってんなら尚更家になんか行かせられねぇ。だから行くな」と話しているうちに熱が籠って最後には強い口調で反対の言葉を放って)
9139:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-15 19:31:34
……、調査結果は分かった。だけどそれは君が窺った見方をするからそう見えるだけじゃないかい?
(相手に背を向けたまま調査内容を聞く。相手は彼の学校周りを調べていたようで本人では無く親の怪しいところを述べていく。だが探偵の仕事をしていればあまり公に出来ない仕事をしている依頼人や訳アリの人に出会う事もある。相手の語る話はどれも怪しく見えるだけで決定的な証拠は無い。畳み掛けるように熱の籠った口調で反対の言葉を告げられるが、普段は何ともない口調が今はこちらの自由を奪おうとしているように感じられ相手の方を振り返りじっと静かな目を合わせた。そしてその内容が相手の色眼鏡によるものではないかと指摘する。先程声を荒らげたのも彼が気に入らないのも嫉妬以上に相手は自分に記憶を取り戻して欲しくないではと思えてしまって相棒の調査結果として受け入れることが出来ない 。幾らか視線を揺らしたあと相手に戻すと「健人は僕にまた会えて良かったとうれしそうに言っていた。…だから僕は彼を信じたい」と告げて)
9140:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-15 20:27:59
っ、お前だってあいつのこと贔屓目で見てんじゃねぇか。本当かも分からねぇあいつの昔話に浮かれてんだろ。あいつの発言は曖昧なとこも多い、十分怪しいだろ!
(こちらの調査結果を伝えれば相手がこちらを振り返る、その目を見た瞬間に、少なくない時間を過ごしたからこそ、相手の意見が変わっていないのが分かった。こちらが提示できたのはあくまでも不審な動きがあるということだけ、それだけではこの頑固な状態の相手が折れることはなかった。そして足で稼いだ調査結果でさえ色眼鏡がかかったものだと切り捨てられてしまえば頭にカッと血が上って瞬間顔に怒りの表情が浮かんだ。それを言うのならば相手だって同じだ、確証もないのに親友を自称しているだけの人間に笑顔を向けて別の名前で呼ばれて喜んで、今やすっかり親友気分にまでなっているのだから。大股で相手に近づけば半分睨むようにして相手を見据える。このまま相手がライトと呼ばれ続ければ、彼を親友だと受け入れれば、相手は【元の生活】に戻るのだろう。本当の家族のもとへ行くのだろうか、探偵ではなく高校生になるのだろうか、フィリップではなくライトになるのだろうか。それらが本当なら祝福すべきことなのだろうが、疑惑のある場所には送り出せない。そして何よりここから相手が居なくなってしまうことが、フィリップが居なくなってしまうことが、今すぐには到底受け入れられなかった。相手を見据え「つまりお前は、相棒の言葉より自称親友の言葉を信じるってわけか」と相変わらず名前を呼べないまま低い声で問いかけて)
9141:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-15 21:55:59
だからこそ明日確かめに行くんだろう、写真を見れば本当のことかどうか分かる!
(相手の集めてきた情報が間違っているとは言わないがそれで彼の両親は怪しく家に行くべきではないという主張は彼らが悪い存在であってほしいと願う相手の色眼鏡のかかったものだろうと告げる。すると分かりやすく相手は怒りを露わにすると大股でこちらに近づいてきてまた声を荒らげる。それに怯むことなく自分の意見をぶつけるがその語調は釣られてキツイものになり相手の言う通り彼か親友であることが前提で冷静な判断が出来ていないことには気付けて居なかった。睨み合うような状況になった所で低い声で吐き捨てるように問われると僅かに瞳を揺らす。大切な相棒と彼を単に比べるなら間違いなく相手を選ぶが今はそこにずっと追っていた自分の過去も一緒に乗っている。相手もそれを知っているはずなのに、選ばせるような問いに唇を噛み締めると「……君だってあの時、僕よりも幼馴染のことを選んだ癖に僕が他人を信じようとしたら咎めるんだ」と過去のことを持ち出して突き刺すような視線で睨む。ずっと抱いていた自分の出自に関わる疑問や不安に関わることであれば決して冷静では居られなくて「もういい、僕のことは僕が決める」と投げやりに呟くと再びその場から離れようとして)
9142:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-15 22:32:50
その確かめに行くのが危ねぇって言ってんだよ!…っ、……カナの時とは状況が全然、
(互いに冷静でなく確固たる証拠もなければ意見が噛み合うはずもなくて結局は言い合いのようになってしまう。最後の望みをかけて自分と健人とを引き合いに出して二択を迫れば相手の瞳が揺れる、ずっと隠されていた過去が分かるかもしるない可能性を前にそんな二択を選べるわけがないと分かっているのに、相手が隣にいるのを確かめたい気持ちが勝って選択を無理強いした。すると相手からかつての幼馴染の話が出されて今度こちらが瞳を揺らす、過去相棒の声を聞きいれず、相棒の手を取らなかったのはこちらの方だ。正真正銘の幼馴染と片方の記憶がない真偽不明の親友とではまるで状況が違うと主張しようとするがそれもあの時の言い訳にしかならなかった。それを遮るように相手が再びこちらから離れると二人の間に重苦しいシャッターが降りたような気がして言葉が途切れてしまう。健人に嫉妬しているのも事実であの時相棒の言葉を信じなかった負い目もあり口が動かない、何よりも心のどこかで本当に健人が親友だったらそれを邪魔する権利はないと囁く自分もいた。相手がフィリップでなくなっていくような感覚に焦燥感と喪失感を覚えるもそれを振り払うように「なら勝手にしろ!」と叫ぶとこちらも背を向けてそのまま奥の簡易ベッドへ引っ込み体を投げ出すとカーテンを閉めて対話を拒絶して)
9143:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-15 23:30:26
…っ、………
(お互いに意見が噛み合わず平行線のまま譲ろうとはしない。過去の話を持ち出してやれば相手の瞳が揺れる、自分があの時深く傷付いたのに同じことを相手にしている事までは頭が回らないまま相手の言い訳の途中で強制的に話を打ち切った。そのまま背を向け離れていくと背後から投げやりな叫び声が聞こえてちらりと視線だけ向ける。相手は苛立ちを隠さず簡易ベッドへと引っ込んでいきカーテンを閉める音と様子がそのまま拒絶を示して胸が痛んだ。だがそうさせたのは自分だ。今更引っ込みがつかずに自分も大袈裟に音を立ててガレージへの扉を開けると勢いよく閉め地下へと降りていった。それからは彼に教えてもらった過去をホワイトボードに纏めていく。今の自分とはかなり違う部分も何個かあったが初めて知る事実ばかりで何だか不思議な気分だ。明日写真を見せて貰えばまた実感が湧くかもしれないと考えたところで相手の忠告が脳裏に浮かんでペンを動かす手が止まる。あれからかなり経ったはずだが事務所に続く扉は開いていない。もう寝てしまったが家に帰ったのかは分からないがアレから様子を見にこないことに寂しさを抱いて、すぐにそうさせたのは自分の発言だと思い返して自己嫌悪に陥った。分かってくれない相手が悪いのだと無理矢理自分を納得させると意地のように事務所スペースには上がらずにガレージのソファーに寝転がって目を閉じた。そうして浅い眠りに落ちて一夜を過ごすとス.タ.ッ.グ.フ.ォ.ンの目覚ましで目を覚ます。そこには当然相手は居らず久々に一人で一夜を過ごした、未だ胸には重い物を抱えながら彼との待ち合わせに行くための準備が必要であれば気まずいもののこっそりと階段を登り無言のまま事務所スペースに上がってきて)
9144:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-16 07:52:06
(簡易ベッドの狭い空間に逃げ込んでしまえば向こうからはガレージへと続く扉が強い音を立てて閉まる、お互い今は話したくないということだろう。ひとりになって目を瞑るが思考が溢れて眠気はひとつもやってこない。健人は怪しい、その家族も不穏だ。だがそれだけと言えばそれだけで、自分の願望が偏った見方をさせているのではと問いかければ、ハッキリと違うとは言いきれない気がした。相手は誰より特別でもう隣から欠けているところなんて想像ができない、だがそれはあくまでもフィリップとしての話だ。もし健人の言うことが全て本当で、親友がいるような学校生活を今からでも相手が取り戻せるとしたら、それを止める権利は自分にはない。フィリップを呼ぶことは出来てもライトを呼ぶことは出来ない。相手が抜け落ちてしまった過去を取り戻せるならば、ライトとして送り出すべきだろうか。その時に、相手が隣から居なくなることに耐えられるだろうか。だが一方でどうしても健人への疑念は拭いきれない、感情を抜きにして探偵の勘が何かがあるはずと背中を押し続けている。相手と話をするのはきっと無理だ、ならば相手が彼の家に行くのは止められない。こちらにできることはこの探偵の勘の正体を探ること、何も無ければそれはそれでいいのだから。考えを巡らせていればいつの間にか終業時間になっている、相手はガレージから上がってくる様子はなくてまた顔を合わせれば言い合いになってしまうことを考えればゆっくりとベッドから立ち上がる。そしてそのままガレージの扉へ向かうとそこは開けずに帽子だけを取って事務所を出ていった。そのまま翌朝まで事務所に帰らなければ相手が起きだして上がってきた事務所スペースには当然誰もいなくて、静かな空間だけが広がってきて)
9145:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-16 11:44:49
君との約束だからね、こっちに家があるのかい?
(恐る恐る事務所スペースに上がったがそこに人の気配は無かった。簡易ベッドのカーテンも開いたままで恐らく家に帰ったのだろう。一人でこの時間に事務所にいるというのも最近はなくなったことでそれだけ相手との間に溝が出来た事に胸が痛むもそれを振り払うようにシャワーを浴びに行った。落ち着かない心境で一人で朝食を取って準備をしていれば待ち合わせの時間が迫ってくる。始業の時間が近くなっても相手が来ない事が気になったものの顔を合わせればまた言い合いになってしまうだろう。最悪引き留められて外出出来なくなる可能性を考えれば不在の方が好都合だ、そのまま事務所を出ようとしたタイミングでちょうど所長が出勤してきて「少し出かけてくるよ」とだけ伝え外に出た。彼との待ち合わせは街の中心から少し離れた所にある小さな神社だ、言われた時にはキョトンとした物の彼曰くここが一番目印として分かりやすいらしい。現地に着くと白っぽい私服を着た彼が既に待っていてこちらに気付くなり『ライト!良かった、来てくれたんだな』とニコニコ笑みを見せながら近寄ってくる。軽く手を振り返すも周囲にあまり家があるという雰囲気ではなくて思ったまま質問してみると『え、ああ…普段は高校に通う為にもっと街の方の家で一人暮らししてるんだけど実家がこっちなんだ。アルバムとかもこっちにあるしライトも遊びに来たこともあるんだぜ』とほんの一瞬だけ動揺が見えたがすぐに返答があった。相手の調査結果がふと浮かんで複雑な生活をしているのかもしれないと感想を抱いていると『じゃあ行こうか』と言って手を引かれる。僅かに違和感を抱くもまだ見ぬ自分の過去への期待が高まるとそれは見ない振りをして案内されるまま人気のない入り組んだ道を進んでいき)
9146:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-16 12:28:45
……そういう事か
(朝、家で目を覚ますが当然隣に相手はいない。かつてはひとりで住んでいたこの家も今や相手がいないことの方が非日常になってしまって静かな空間に自分の動く音だけが響いた。だがグズグズしている場合ではない、杞憂だったとしても自分がやれるだけの事をやらなければ。身支度を終えたところで通知音が鳴り響く、表示された名前を見れば素早く電話に出た。「待ってたぜクイーン」と声を掛けながら昨日依頼していた調査結果を聞いて礼を言ってから電話を切り素早く家を出た。向かったのは健人が通っているのと別の高校で、休日の部活に出る為に外に出ていた女子高生二人の知り合いに声をかける。あの二人にかかれば健人の中学時代の知り合いを見つけるのは容易かったらしい。そこで話を聞けば、ようやく健人への違和感の正体を突き止めた。やはり健人は嘘をついている、すなわちそれは相手の身の危険を意味していた。昨日の夜に相手と彼とのやり取りを見たくもないが見直して集合場所は把握済みだ、急いで相手が向かった神社へと走る。だがたどり着いた境内には誰もいない、一歩遅かったようだ。早く相手を見つけなければと手持ちのガジェットをありったけライブモードに変えると「フィリップ探してくれ!」と声をかけて方々に放った。自分も走り出そうとしたところで境内にある小さな丸香炉が目に入る、細く煙が立ち上って微かにそこから線香の匂いがした。その瞬間に昨日事務所で嗅いだあの匂いの、健人が纏っていた甘ったるい匂いの正体にたどり着くと「クソっ!」と悪態をつく。相手は思った以上に危機的状況だ、地面を蹴って走り出すと相手の行方を追いかけて)
9147:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-16 16:36:25
ここが君の家…?
(彼の案内で神社の奥の木々が高く生えた道を進んでいく。こちらの手を引く彼に着いていくと寂れた見た目の大きな門扉が現れる。彼が近づくと開錠音が響いて扉は独りでに開いて行き見た目にそぐわない設備に固まっていると『こっちだ』と強く腕を引かれる。その拍子に髪につけていたクリップの片方が外れて地面に落ちるがそれに気付く暇もないまま中へ踏み込んだ。扉の中は広い空間があるが雑草などが生い茂っていてその真ん中に大きな和風の古い庄屋屋敷がそびえたっている。所々改装されているようで屋根の上には妙な置物があり見えている窓ガラスは曇っていて中は良く見えない。言いようもないな違和感を覚えて立ち止まっていると『ライト、行こうぜ』と声が掛かって促されるまま邸宅の中に入った。見た目に反して中は綺麗に整備されていて畳や襖も新調されているように見える。【導きの間】や【悟りの部屋】など妙な木札のある廊下歩いているとふわりと甘い人工的な香が鼻孔を擽る。何処かで嗅いだのか思い出そうとする間に彼は『アルバムは無くしたらまずいから奥の資料庫に仕舞っているんだ』と説明して迷いなく奥に進んでいく。何ともない場所で立ち止まった彼は『この下の防空壕にあるんだ、動かすの手伝ってくれ』と告げ促されるまま畳を一枚剥がす、古い木製の扉を開けると地下へと続くコンクリートの階段が現れた。単なるアルバムを仕舞うにしては厳重な管理に流石に疑問が湧きあがって「本当にこの先にアルバムがあるのかい…?」と不審さを露わにしながら問いかける。『もちろんあるよ。見せたいんだ、ライトが誰だったのか、すぐに分かるから』と明るい笑顔で言われ、過去を知りたい願望が揺さぶられると手招きされるまま静かで涼しい地下に降りていき)
9148:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-16 17:58:56
……ここ自体が奴らの隠れ家ってわけか
(神社は思った以上に広くここから別の場所に移動した可能性もあればなかなか相手の足取りを掴めない、焦る気持ちだけが募る中木々の間を駆け抜けていくと大きな門扉が現れる。神聖な場所のはずなのに何処か異様なそれの前に光るものを見つけると導かれるようにしてそれに近づく、それは相手が頭にいつもつけているクリップで目を見開いてそれを拾い上げた。この先に相手がいるのは間違いない、門扉を睨みつけたところでス.タ,ッ.グ.フ.ォ.ンが手元に戻ってきて何やら映像を映し出す。画面の中に映っていたのは相手と健人で薄暗い廊下を歩いていた。手を繋ぐ姿には胸の奥がまた痛むが今はそれどころではない、映像はどうやらバ.ッ,ト.シ.ョ.ッ.トからのライブ映像のようで相手は健人に連れられて建物の奥の奥へと連れていかれているようだ。不気味にそびえ立つ門扉を睨みつける、この先に相手がいるのなら進む以外の選択肢はなかった。ちょうど戻ってきたス.パ.イ,ダ,ー.シ.ョ,ッ,クをガジェットモードに戻すと門扉の上に向けて放つ、ワイヤーが引っかかったのを確認すればウィンチで巻き取りながら垂直の門を登った。門を乗り越え雑草が生い茂る地面に降り立てば相手が通った時にはいなかった白い装束を纏った男たちが出てきて『お前はあの時の黒い悪魔!』と叫ばれると全ての推理は確信へと変わって「お前ら相手なら手加減する必要はなさそうだな」とニヒルに笑えばこちらへ襲いかかってくる信者達と対峙した。向こうの攻撃を交わして拳を打ち込み敵をノすとス.タ.ッ.グ.フ.ォ.ンの誘導に従って進む、相手の動きはバ.ッ.ト.シ,ョ.ッ.トが追っていて相手が通った通りに敵を拳で黙らせながら進んだ。やがて畳の下に隠された地下への階段へとたどり着く、あからさまに異様な空気を感じながら迷いなく階段を降りると相手を追いかけて)
9149:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-16 19:54:01
…っ、僕じゃ、ない……なんで、
(足音だけが響く階段を降りると地下通路が続いていた。彼の案内でさらに奥に進んでいくが胸のざわめきは消えない。厳重な扉をまたくぐるとその先には円形の模様の入った黒く塗られた石の床を薄暗い照明が照らして異様な光景が広がっていた。その中心に机と椅子があってその上に古びたアルバムのようなものがあった。そこまで行ったところで『ここに君が知りたかった物があるよ』と促され胸の奥に引っ掛かるものを覚えながらページを開いた。体育祭、教室、文化祭、放課後、色んな場所場面で健人と少年が肩を組んだりふざけ合って笑ってる写真が現れる。だがその少年はどれも自分ではなかった。期待を抱いていた分その落胆は酷くてすがる思いで一枚でも自分の写真がないかページを捲る。アルバムの最後のページ、そこにはかつて捕えられて教祖様として使われていた自分の写真が挟まっていて思わずアルバムを落とす、信じられない物を見る顔で彼の方を見れば『皆ライトが来るのを待ってたんだよ、おかえり』と熱の篭った声で微笑まれた。逃げなきゃと本能的に後ずさった瞬間入ってきた扉に施錠の音が響く。さらに柱の裏から笑顔の白い装束の信者達が現れ各々『教祖様』『お待ちしておりました』と唱えながら腕や肩を強く掴まれる。「や、やめろ!離して!」と全力で抵抗するも複数人には適わず玉座のような椅子に座らされて腕を金属製の枠で拘束されてしまう。その目の前には彼が居て「健人、騙したのかい」と問いかけるとにこりと笑うばかりで『さあご覚醒の儀を』と唱えると部屋の空気が変わり床の模様が淡く発光した。同時に強制的に地.球.の.本.棚にアクセスし情報が脳に流れ込むようになれば悲痛な声を上げ、その声は扉を隔てた相手の元にも届いて)
9150:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-16 21:10:58
っ、くそ。一歩遅かったか!____っ!!フィリップ!!
(ガジェットの誘導で地下通路を駆け抜けその先に厳重な扉を見つけるが目の前で施錠の音が鳴り響くと悪態をついた。何度か体当たりをしてみるがビクともしない、それでも体をぶつけ続けス.タ,ッ,グ,フ,ォ,ンもそれに続くがビクともしなかった。何度目かの体当たりを繰り返した後に中から相手の悲痛な声が聞こえてきて肝が冷えると同時に一気に怒りが湧き上がる。ありったけの声で何よりも大切な相棒の名前を呼べば再び扉へと体をぶつけた。だが扉は動きそうにない、焦りばかりが募っていれば傍から聞きなれた咆哮が聞こえてそちらをみた。そこにいたのはファングで「いっつも良いところできやがって!」と文句半分と頼もしさ半分で無意識に笑みが浮かぶ。ファングとス.タ,ッ,グ,フ.ォ,ンが代わる代わる扉へぶつかり少しずつ重厚な扉は曲がっていく、そして僅かに隙間が見えた瞬間に渾身の力を込めて扉へタックルした。金属がへし曲がり砕ける音と共に扉を突破する、目の前に広がっていたのは想像していたものより酷いもので相手が椅子に固定され苦しんでいるのをみれば感情は怒髪天を衝くのに思考は嫌に冷静で静かで激しい怒りが体中に湧き上がった。突然儀式の場に現れたこちらに『黒い悪魔だ!』とまた声があがるがそれを気にしている余裕もない。こちらを捕らえようと近づいてきた信者に重い拳を振りぬいて一撃で沈めていく、その間に「フィリップの拘束解いてくれ!」とガジェット達に頼めば潜んでいたバ,ッ.ト,シ,ョ,ッ,トが音波を出して信者を足止めし、その間にファングとス.タ.ッ.グ,フ,ォ.ンが相手を縛る金具を破壊した。青い炎のような静かな怒りのまま敵を次々床に沈めていればまたひとりこちらに襲いかかる人影が見えて拳を構える、しかしこちらに近づいてきたのは健人で既で動きを止めた。結果互いの腕を掴んで組み合うようになると『ダメだ!ライトには教祖様に戻って貰わなきゃダメなんだ!儀式を!儀式をしなきゃ!』と必死に訴えられて心からの叫びに一瞬怯んでしまって)
9151:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-16 22:43:16
ッ、ああ、しょ、た…ッ゛!?
(探し求めていた過去の記憶なんて無く親友だと名乗った彼はこの場所に連れて来るための案内人だった。そんな絶望に漬け込むように淡い光を発すると意識の中の本棚が勝手に動き出してそこから引き出された情報が頭に流れ込んでくる。光の粒が脳内を掻き乱して振り払いたいのに拘束されていればまともに動けず小さく指先が震えた。周りで信者が祈りを捧げれば捧げるほどその声が脳を揺らし注がれる情報量に他所の声は聞こえなくて相手の存在にも気付けずにいた。思考がノイズに埋もれて悲痛な声を上げていると一瞬その衝動が僅かに緩和される。ぼやけた視界の中でその理由を探ろうとすると見慣れたシルエットが映った気がした。同時に金属音が響いて腕の拘束が無くなれば相手が助けに来てくれたのだと確信して名前を呼ぼうとする。だが同じ頃彼は相手の腕を強く掴み『俺達はライトに、教祖様に救って貰うんだ!教祖様は俺達に答えをくれる』とさらに叫ぶ。それに応じるように周りの信者達も『どうか私たちに救いを』『御覚者の導きを!』と祈りを捧げるようになると更に突き刺すような痛みと言葉の奔流は強くなる。言葉にならない呻き声をあげ、脳に過負荷を受けたせいか鼻筋から血が伝う。唇が震えて求められるまま啓示のような言葉を発してしまいそうになる、全て自分ではなくなり好きに使われそうになる恐怖が侵食する中、健人は相手の腕を強く強く掴んでは『これがライトの役割なんだ』と強く訴えていて)
9152:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-16 23:31:16
フィリップ!!っ、康介を救うのはお前だ!お前の親友なんだろ!!他人に縋ってんじゃねぇぞ!!
(相手の拘束が外れ襲い来る信者をひとりずつ床に沈めていくが相手は未だ苦しんでそこから動く気配がない、まだ椅子のカラクリは解けていないようだ。意識は朦朧としていて鼻からは血が溢れ出しているのをみれば相手が壊れてしまうのではと思考が脳裏を過ぎって肝が冷える。焦りが体を掻き立てて今すぐ相手の元へ向かいたいのに健人に強く腕を掴まれて動くことが出来ない、狂気にも似た目を向けながら相手が必要なのだと、救いが必要なのだとこちらに訴える。相手に勝手に全てを押し付け祈る様にまた瞳に怒りが燃え上がる、だが彼がこうなってしまった理由を知り間違った道を進んでいるのが分かった今ならばどんな言葉をかけるべきかは分かっていた。無理やり腕を振り払い今度はこちらが健人の胸ぐらを掴むと彼の本当の親友の名前を、古びたアルバムに幾つも並べられていた写真に映っていた彼の名前を叫んだ。途端に健人は動揺する、腕が緩まったのを感じれば意識は奪わずに床に捨ておいた。健人に感じていた違和感の解答、思い出は本当なのに詳細で矛盾を生じる答えはライトではない親友がいた、というものだった。健人はきっと親に相手のことを吹き込まれただけだ、説教は後にして再び相手に近寄ろうとするが祈りを捧げる信者が次々に邪魔してくる。床に敷かれた円陣はただの薄い布で儀式らしさを演出するものに過ぎない、となれば相手を苦しめる根源はあの椅子だ。またひとり拳をお見舞いしたあとス.パイ.ダ.ー,シ.ョ.ッ.クを構えて走り出す、こちらへ近づこうとする者と未だに祈りを捧げて相手を苦しめる者に向けてネットを発射し纏めて拘束していけばついに相手の元にたどり着いて、飛んできたス.タ.ッ.グ.フ,ォ,ンを手に取り握りしめると渾身の力でホーン部分で椅子を貫き回路を破壊して)
9153:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-17 00:34:35
っ……ぅ、う……、ッ!
(一段と強まった知識の光の放出に解放された手は微細に震え、額には汗が伝い鼻筋には赤い筋が出来る。異物を前にして本棚の記憶を搾り取ろうとするシステムに意識が朦朧としていた。遠くで誰かが叫び合ってるのが聞こえる。本当の親友の名を言い当てられた彼は力を失いされるがまま床に転がって、信者達も今の相手には敵わない。次々に床に倒され祈りを捧げていた信者達が一纏めにされると僅かな間隙が出来る。声にならない呻き声をあげながら近くに何かしらの気配を感じると焦点の合わない目でそちらを見る。そしてス.タ,ッ.グ.フ.ォ.ンで椅子に組み込まれた回路ごと断ち切ると火花が散って一気に情報の奔流が止まる、繋がりが断ち切れた途端体を強ばらせていた物がなくなり、糸が切れた操り人形のように相手の方へ崩れかける。相手にもたれて浅い呼吸をしながらこの家にあった甘い香りではない慣れ親しんだ香りを感じるとぐちゃぐちゃに乱された頭の中「…しょ、うたろう……」と記憶にある名前を呼ぶ。それと同時に回路が破壊され儀式が中断されたのを知れば信者達が『これでは儀式が…!』『教祖様、啓示を…御言葉を…』と未だ縋るような声や怒号、呟きの声をあげていて)
9154:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-17 07:52:08
フィリップ!大丈夫か?!…こいつを助ける為なら悪魔でもなんでもなってやるよ
(椅子を兼ねた装置を破壊してやると相手の全身の力が抜けてこちらへ倒れ込んでくる、それをしっかりと抱き留めて顔を覗き込んだ。憔悴しきった顔に怒りと焦りがまた募るがひとまず息はしていて多少は落ち着きを取り戻し痛々しく流れ落ちる血を親指で拭って綺麗にした。相手は助け出すことが出来たが未だに周りの信者は相手を祭り上げることに必死で、ネットの中でもがきながら不安の声が段々儀式を邪魔をした者への怒りへと変わっていき『またお前のせいで!』『この悪魔が!』と罵声が飛んでくる。相手をまた操り人形にしようとした挙句こんな状態にしておいてただ喚くだけの信者達にまた静かな怒りが湧き上がるとゆっくり振り向きドスの効いた低い声をかければその気迫に信者達は口を噤んでしまった。とにかく相手を治療するのが先だろうと横抱きにして抱えあげて出口の方を向く、するとそこには震える足で立つ健人がいて静かな目で彼を見つめた。健人は次の言葉を迷っているようだったが『なんで、康介のこと…』と問われれば今朝の調査結果を伝える。健人と同じ中学に通っていた生徒曰く彼には康介という唯一無二の親友がいた。だが中学3年の卒業間際に忽然と姿を消してしまったのだ。彼が語った思い出は康介を相手にすり替えたもの、つまり相手は、フィリップは、彼の親友ではない。淡々と話した後に「お前の親はそこで捕まってる奴らだろ?ここを仕切ってて羽振りの良さを考えりゃこの教団の幹部ってとこか。お前は親に親友を取り戻すには教祖様の答えが必要だって言われた。お前の親は記憶がないのを利用してお前の親友としてこいつをここまで連れてくる計画を持ちかけられた。お前はそれに乗っちまった、違うか?」と問いかければ健人はまた青い顔をして俯くも、それが何よりの答えで)
9155:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-17 11:19:16
…ん、……君と、ここでされたこと、しようとしたことは僕は許さない。だけど、君が僕を親友として話してくれた時間は楽しかった。…そんな親友が居たらよかったと思うくらい羨ましい思い出だ
(強制的に打ち切られて力の入らない体を相手に委ねる、まだはっきりとしないノイズだらけの意識の中相手の名前を呼ぶ声だけは優しく頭に響いてそれに縋るように小さく頷いた。低い相手の声が聞こえて体が不意に持ち上がる。その力強さに安心していたが相手が動かなくなると不思議に思って顔を上げた。そこには彼の姿があって相手が昨日今日の調査結果とその推理を語っていく。親友の話をしていた彼はとても生き生きとしていて心の底から楽しい時間を過ごしたのが伝わってくるようだった。その姿を見て親友だと言われた自分がそんな時間を持っていたのだと期待して信じていたのだが実際はまるっきり別の人への感情だった。その喪失感は激しく裏切られたとも思うが大切な人が居なくなってなりふり構わなくなってしまう気持ちは分かる気がした。まだ状態は絶不調ではあるがこちらを抱き上げる相手の腕を小さく二回叩いて一旦地面に降ろして貰う。相手の肩を借りて何とか立ちながら必死にフィリップとしての思考を手繰り寄せぽつぽつと話し出す。彼と知らない過去について話をした時間、親友としての距離感は確かに楽しかった。だけれどそれは全部嘘で彼が親友を取り戻す為の手段でしかなかった、一度は期待した自分の過去は何処にもなかったという事実に息苦しくなって紡ぐ声が震えた。それでも「…こんな方法で君の親友は戻らないよ」と自分の言葉で言い切るとまた脳がぐらりと揺れて気力を失ったように相手の元に倒れこんで)
9156:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-17 12:39:23
っ、フィリップ!!無茶しやがって……俺も今日お前がやったことは許せねぇ。でも、本当に康介を探したいならまた鳴.海.探.偵.事.務.所に来い。縋ることと頼ることの違いを教えてやるよ
(こちらの調査結果とそこから組み立てた推理は間違っていなかったらしい。俯く健人を見つめていれば相手はいつの間にか意識を取り戻したようで腕を軽く叩かれる、あまりこの状態で無茶はさせたくなかったが自分の過去が分かるかもしれない希望をこんな形で打ち砕かれた相手も言いたい事はあるだろうとその体を地面に降ろした。相手は二本足で立つもののこちらの肩を掴んでいて覚束無い、落ち着かないでいると相手から健人との時間が、ライトとしての時間が楽しかったと告げられて親友を存在を望む言葉に隣でひとり瞳を揺らしていた。だが相手の声も震えている、自分の過去を知る可能性が一瞬にして崩れ裏切られたのだから相手も深く傷ついたのは間違いない。最後の一言と共に相手の体は崩れ落ちる、慌ててそれを支えながら体を降ろすべきではなかったかと苦々しく呟いた。再び相手を抱き上げると健人に向き直りこちらも今日のことが許せないと告げる。こちらにとって何よりも大切な存在に危害を加えるという罪を犯したのだ、その行為は簡単に許すことはできない。例え一時的にでも相手の特別な位置にいたことも含めてだ。だが健人自身も涙を流しているこの街の人間だ、その弱みによりにもよって親からつけいれられた傷は簡単に癒えることはないだろう。どこかに救いがあるとすれば親友を見つけることだけだ。その手助けをこの街の探偵として請け負うことを告げると背を向けて静かにその場を後にした。相手の体は未だにぐったりしていて少しずつ歩く速さが上がっていく、最後にはほぼ走るようにして屋敷を出て門扉をくぐれば直ぐに救急車を手配した。怪我の理由なんて適当だ、今は早く相手を手当てしなければ。救急車を待つ間にジンさんへ連絡もし、その後は後処理に追われていって)
9157:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-17 14:19:19
…
(全ての言葉を伝えた所で限界を迎え体が崩れ落ちる。それを支えられて再び抱き上げられた時には力なく身を委ねていた。相手が何かを話している、その内容は深く理解できなかったが事務所の名前だけ聞き取れると彼に手を差し伸べたのは分かった。相手の腕に納まったまま薄暗い儀式の場や地下の空間を抜ける気配がある、外に出て風を浴びると再び意識が形作る。敷地の外に出た相手が立て続けに何処かに連絡を取っている、その表情に焦りが見えると「…しょうたろう」と拙く名前を呼んでその服の生地をぎゅっと握った。やがて救急車や刃野刑事の乗ったパトカーがやってきて事態が収束していく、自分も救急車に乗せられそこで意識を飛ばした。次に目を覚ました時には数度目かの病室にいて相手と話す暇がなく精密検査に回された。色んな検査をした後、体自体は疲労程度で身体機能に大きな異常はなく、脳は過負荷がかかったことによる軽度の機能障害とストレス反応は見られるも暫く落ち着いた所で安静にしていれば徐々に回復して問題ないと医者に宣告される。あとは経過観察で自宅に帰る方が落ち着くならと帰宅も許可され、一緒に話を聞いていた相手と共に診察室を後にすると「深刻な症状が無くて良かった」と安堵の息を零して)
9158:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-17 17:31:40
あぁ、ひとまず元気そうでなによりだ
(相手を抱き上げ地下通路を走る間にか細い声で名前を呼ばれれば抱き上げる腕に力が籠る。きっと心身共にダメージは深刻だろう、自分には手に負えない事態になっては困ることを考えれば迷いなく救急車を呼んでいた。それからは救急隊員に脳にダメージがあったのか鼻血を出していたことを伝え病院まで付き添ったあと現場に戻りジンさんに状況を伝えたり所長に連絡したりと息つく暇もなかった。病室に何度か訪れていたが目覚めた相手と話す暇もなく、結局は診察室を出るこのタイミングまでまともに会話することは出来なかった。相手と言葉を交わすのは事務所で言い合って以来でどことなく気まずさを感じながら相手の荷物を持って他愛ない会話をしながら病院を出る。まだ万全ではないであろう相手の様子を見ながら歩みを進め一瞬の静寂が訪れたあとに「…お前の記憶、取り戻せなくて残念だったな」と探るような声で話しかけて)
9159:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-17 18:32:15
…ううん、元々無かったような物だし、あの場所に居たってことはどうせロクでもない過去なんだろう。だから、気にしてない。
(ひとまず後遺症が残るようなことにはなっていなくて安静を言い渡されると診察室を後にした。ひとまず安堵を共有するもどことなく気まずい空気が流れて退院手続きの間も上手く話が出来なかった。相手に荷物を持ってもらって病院を後にする、歩を進めながら隣から記憶のことを探るように言われると一瞬動きが止まる。結局親友がいたということも中学生としての思い出も全部嘘であの宗教組織は自分が記憶喪失なのを知っていたがその過去については知らなかった。自分については何も知る事が出来なかった事実に瞳が揺れた。ちらりと相手を見るが目は合わさずに直ぐに逸らして前を見ると淡々と言葉を返す。何があったとしてもあの研究所にいたのは変わらない。もし本当に自分が彼の親友だったら今回の事態を招く程自分が消えて悲しませたことになる、ならば何も無い方がマシだろう。揺らぎを振り切るように、自分に言い聞かせるように言葉を続け、掠れかけた声で気にしてないと口にした。それから数歩歩いて足を止めると視線を迷わせてから「…結局、君の言ってる方が正しかったね、話を聞かなくてごめん」と謝罪を告げて)
9160:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-17 19:05:58
…何言ってんだ。忘れてんだからどんな内容かなんてまだわかんねぇだろ。家族も、…親友もいるかもしんねぇし
(相手が理屈を超えてでも欲した過去は結局偽りで探るように問いかければその瞳は揺れる、当然だが簡単に割り切れるものでもないだろう。少しだけ相手はこちらを向くが目線は合わない。心の痛みを庇うように相手は自分の過去に否定的な見解を連ねる、その声は掠れていて痛みや消失感に耐えているのは一目瞭然だ。相手の言葉にゆっくりと首を振る、相手がいた場所は確かに最悪だったがだからといって相手が最悪であるわけではない。過去も全て含めてだ。両親がいて兄弟がいて暖かい家族に囲まれていたかもしれない、何処かの学校に通って幼馴染や、健人と康介のような親友がいたかもしれない。そうやって相手の過去を肯定しようとするが【親友】というキーワードには胸の奥がじわりと痛む。誰かとの特別な関係を表す言葉のひとつ、相棒で恋人である相手とは親友という言葉は相応しくなくて、だがそれはそこが空席であることを示す。相手も知らない誰かがその席に座っていたかもしれないと意味の無い想像をして意味もなく胸が苦しくなって、馬鹿馬鹿しいと目線が落ちる。そうやって歩いていると相手が突然立ち止まって振り返る、すると謝罪が告げられて一瞬動きを止めた。どう言葉を伝えようかと考えながら相手に近づき肩に手を置くと「俺も過去同じようなことしたんだからお互い様だろ?」と無理やり笑みを浮かべる。軽く視線を惑わせたあとに「…それに、お前が記憶を取り戻した時のこと考える機会にもなったしな」と感情を抑えた口調で言えばまた小さく笑みを向けて)
9161:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-17 20:02:40
…そうかもしれないけど、……翔太郎?
(自分の過去なんて知っても仕方ないと自分に言い聞かせるもののその強がりはきっと相手にはバレてしまっているだろう。その証拠に相手から慰めのような過去を肯定する言葉が告げられてまた瞳が揺れる。一度それらしい形を見た分知る事の出来なかった喪失に胸は痛みながらあの時相手の忠告を聞かなかったことを振り返って謝罪すると肩に手を置かれる。そして向けられる言葉は普段に近いのにその笑みは何処かぎこちない。更に視線を迷わせながら自嘲的にも見える顔で言葉を紡ぐのを見れば思わず名前を呼んでしまった。そしてそこに籠る温度の低さに漸くその理由の察しがついた。自分が記憶を取り戻した後の相手の不安を。肩に置かれた相手の手を取って軽く繋ぐように握ると迷っているその目をじっと見つめ「…ねぇ、翔太郎。僕の名前呼んで、今の僕の名前を」とねだって)
9162:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-17 20:34:20
…、……今回は嘘だったがこの街でお前のこと知ってる奴がきっといるはずだ。お前の見た目から考えりゃ今回みたいに高校生くらいの奴をあたってけば知り合いが見つかるかもしんねぇ。お前があの施設にいたってことはこの街と縁がある可能性も高いだろ?
(今日みたものは全て嘘だった、だが別の誰かとああやって時を刻んでいた可能性は十分にある。感情を抑えて穏やかに話すが相手はこちらの名前を呼んで肩に掛けていた手を取って繋ぐ、そして名前を呼ぶよう強請られると瞳が揺れた。相手を見つめて大切な人の名前を呼ぼうとする、しかしその瞬間に相手がライトと呼ばれて嬉しそうにしている顔を思い出して、喉が震えれば声を出すことは出来なかった。相手は今まで欠片も手に入れることが出来なかった自分の過去を取り戻せると余計な期待を抱かされて手酷く裏切られたのだ、助け出すこちらがしっかりしていなければ。再び目を合わせると繋がれた手を強く握る、そして相手の過去を調べることを持ちかけた。これまで相手のことを隠す必要があって大々的には探せなかったが、相手が街を出歩くようになって顔見知りも増えてきた今なら極小さな範囲で捜索をしても問題はないだろう。相手の過去が分からなければ今回のような患いから相手は一生自由になれない。未だに名前は呼べないまま声が震えないように気をつけながら「こんなこと起こる前にもっと早くこうすりゃ良かったな」とまた軽く、無意識のうちに自嘲気味に笑って)
9163:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-17 21:13:11
……え、……なん、で…
(想像していなかった過去を知ったその先のこと。それでも自分が自分であることは変わらないはずでそれを確かめたくてずっと2人きりの時には呼ばれてなかった名前を相手の声で呼んで欲しいと強請る。その瞳が揺れるのを見て呼ばれるのを待っていたがいつまで経っても名前が呼ばれることはない。眉が下がって伺うように相手を見ていれば目が合った相手が予想だにしないことを提案してきて困惑の声が零れる。今まで相手が自分の過去について気にしないような態度をとってくれたことはあれど積極的に探そうと言い出したことは無かった。今回だって過去を知ったとしても戻ってくるのはここのつもりだったのに、相手から言われると自分を過去の繋がりに戻そうとしているように思えて強い不安に襲われた。手は繋がっているのに上手くその意図を読み取ることが出来なくて喉の奥に言葉が詰まる。自嘲気味な笑みを見れば薄らと視界に水の膜が張り始めてそれを隠すように顔を伏せると「…要らない、僕には君がいればそれで良い」と震える声で零しながら強く手を握って)
9164:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-17 21:54:16
な、…に言ってんだよ。さっきも言っただろ?お前には家族も親友も、もしかしたら……中学で付き合ってた奴だっているかもしれねぇし、自分のこと知るのは悪いことじゃねぇって。もしろくでもねぇ親だったら俺がぶっ飛ばしてやるしな
(自分はフィリップの家族で相棒で恋人だ、だが記憶を失う前の相手にとってはそうではないかもしれない。誰にも譲りたくないその椅子には過去誰かが座っていたのかもしれない。それを今回思い知った気がした。それならば、自分が相手の過去を思い出す時の枷になってはいけないだろう。実際今回の件で半分は感情的に動いていたのだ、もし健人が本当に相手にとっての親友ならこちらはそれを邪魔したことになる。結果的に全部嘘だったが今回のように攫われる要因になるのなら過去のことだって探った方がいい。それなのに相手の瞳には薄らと膜が貼って顔を俯かせてしまう、聞こえてきたのは自分にとってあまりにも都合のいい言葉で一瞬息を飲んだ。だが感情を飲み込むと努めて明るい声で過去を探ることは悪いことでは無いと語りかける、本心を隠しているせいで喋るスピードはいつもより早い。今自分がいる特別な位置さえ誰かがいた可能性を口にする時はさすがに言葉に詰まったがそれだって存在する可能性だ。相手の不安を取り除こうと話すが相変わらず捲し立てるようなスピードで両手でこちらを掴む手を包むと「お前だって過去のこと知りたいから健人んとこ行ったんだろ?」と半ば同意を強制するように問いかけて)
9165:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-17 22:49:40
っ…、確かに僕は自分の過去を知りたかった。でも今更過去を知ったってどうにもならないって分かったんだ。…変に何かを知って、色んな物が変わって今まで生きてきたフィリップという存在が僕じゃなくなる方が怖い
(あの時言い合っていた時とは丸っきり真逆の立場で今のままが良いと答えると相手の動きが固まった。戸惑う声の後作り物のような明るい声が捲し立てるように聞こえてくる。両手で手を包み迫ってくる姿は痛々しくもあってそっと握り返すとぽつぽつと思ったことを口にする。相手の言う通り彼の元に行くことを選んだのは過去を知りたかったからだ。でももし本当に彼が親友だったらという仮定のように今までの経緯や出生を知ることになればそれが良いことにしろ悪いことにしろ自分という存在や居場所が大きく変わってしまうのは避けられない。その結果が今こうして起きている相手との関係の変化なら尚更そんな物欲しくなんてなかった。信じようとした彼に裏切られたこと、何よりも大切な相手に今の自分を否定されたような気になって感情がいつも以上に制御出来なくなるのが分かる。相手に掴まれた手が小さく震えて「…それとも君は僕が記憶を取り戻して、元いた場所に戻って欲しい? 今の、何の記憶を持ってない僕じゃ不十分かい」と静かに問いかけて)
9166:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-17 23:24:44
…別に変わったって、いいじゃねぇか。大切な人を思い出すことは悪いことじゃ、……ンなわけあるかよ…今のお前が居てくれりゃ、俺は十分なんだ…
(これが正しい道のはずだ、失われた相手の過去を取り戻すというたったそれだけのことだ。両手を包んで問いかけるが相手からそっと握り返されてゆっくりと相手の気持ちが伝えられる。互いに昨日とはまるで逆のことを口にしてその内容はやはりこちらにとって都合が良い。知らない過去を知ればその人が変わってしまうのは当然だ、それを今回のことで思い知らされたのだ。それさえ肯定しようとするが気持ちの伴わない言葉は微かに震えてしまっている、こちらが相手の変化を望んでいないのを自白するのと同じだ。そのまま言葉を続けようとするがその前にこちらを掴む相手の手が震えているのに気がついて口を噤む、そして問いかけられた言葉には暫く間を置いてゆっくりと否定の言葉を口にした。震える手を見つめる、吐き出した息はこちらも震えていて深呼吸をした後に「歯止めが効かなくなりそうで怖ぇんだよ」とポツリと本音を零した。無理に明るい声を出すのをやめて心の奥底の感情を引っ張りだすようにゆっくりとした口調になると「健人のことだけで俺はあんなに動揺しちまって、もしお前の過去がもっと分かってその時にお前の隣に大切な存在がいるのを知ったら……俺は、…その事実をお前に隠すかもしれない」と抑え込んでいた言葉を吐き出した。親友という立ち位置の人間だけでも許せなかったのにそれ以上の人が相手に居たらきっと耐えられない、相手の特別は自分だけであって欲しい。そんな願いを持っている以上、相手の過去を知った時に自分だけの牢に閉じ込めてしまうような、そんな薄暗い手段を使ってしまうかもしれない。包み込んだ手を強く握りながら「そんなことしちまう前に、お前の口から過去が知りたいって聞きたかったんだ」と自白するように言って)
9167:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-18 00:48:04
…、……翔太郎。…それでも良いよ、もしこれから先何かしらで記憶を取り戻したりする事があっても君に出会った今の僕が全てだから、…君が側に居てくれさえすればそれで良いんだ。
(こちらの言葉に相手は正しい言葉を口にするがその声は僅かに震えている。その言葉を遮るように震える手で相手を握って本当の気持ちを問いかけると暫く沈黙が続いたあと静かに否定の返事がされた。それからはゆっくりと気持ちを吐き出すようにぽつりぽつりと言葉が紡がれていく。恐らく昨日からずっと抱いていた想いで、自分の為に押さえ込んでくれていた深い所の感情だ。手を強く握られながら罪の告白のような言葉を聞き終えると小さく名前を呼んだ。決意を固めるように長く息を吐くと相手の薄暗い気持ちすら受け入れ肯定する言葉を静かに告げる。記憶を取り戻したい気持ちがゼロになった訳ではない、だが思い出したところでそこに相手がいないのならば何の意味もない。今の関係や状況が変化してしまうのなら尚更だ。相手と共に一緒にここにいる時間以上に大事なことはきっとない。深く依存と執着じみた言葉をぽつぽつと祈りを込めるように呟きまた繋いだ手に力を込める。伏せていた顔を上げて膜の張って揺れる瞳を向けると「今の僕が良いって言って」と縋るような声でまたお願いをして)
9168:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-18 07:46:12
…、………っ、フィリップ
(いつもクールでハードボイルドな男でいたいのに恋人が変わっていくのを応援もできないなんて、引き留めようとするなんて、ましてや阻止しようとするなんて、感情に流されるにも程がある。自分がそうなってしまう前に相手の願いを聞いて覚悟を決めようと思ったのに相手からそれすら受け入れることを告げられて瞳を大きく揺らす、吐き出す息は明確に震えた。相手を無理やり自分のもとに縛り付けるような手段なのに、こちら以外何も目に入っていない言葉にどうしようもなく心は満たされた。相手の顔があがる、そこには涙に膜を張る相手がいて再び過去ではなく今の自分を求めるよう強請られる。そこまでされてしまえば相手の可能性を潰してはいけないと踏みとどまっていたものは全て崩れ去って、ようやく相手の名前を、この世で一番愛おしくて特別な相棒で恋人の名前を呼ぶことが出来た。一度崩れてしまえばもう気持ちは止まらなくて繋がった手を軽く引きながら一歩踏み出すと相手を抱き締める。背中と後頭部に手を添えて大切なものを決して逃がさないように腕の中に閉じ込めながら「俺にはお前しか、フィリップしか要らねぇんだ。今のお前がいい。理屈っぽくて検索バカで頑固で、俺の相棒で、恋人のお前がいい。ずっと隣にいてくれフィリップ」と強く抱き締めながら押し込めていた気持ちを全て吐き出して)
9169:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-18 11:41:20
…翔太郎、…っ、ずっと傍にいるよ。今ここで君の隣に立って一緒に生きていくのが何よりも幸せだから
(告げられた本音に対してこちらからも過去の記憶よりも今と相手が良い、それしか要らないと告げると相手の瞳が大きく揺れる。今の自分を求めるようにお願いするとずっと欲しかった相手の声で今の名前が呼ばれる。彼に呼ばれたライトという名前よりも信者達の祈りの声よりもずっと頭に響いて強く感情が揺さぶられ目の奥が熱くなった。応えるように名前を呼ぶと手を引かれ近づいて来た相手にぎゅっと強く抱きしめられる。痛いと思う程の力加減が今は幸せで強く求められる言葉はここにフィリップとして居ても良いのだと感じさせてこちらからも腕を回して強く抱き着いた。不透明で何があったかも分からない過去を無暗に探るよりも今こうして必要としてくれて大切に思ってくれている今の方が幸せなのだと誓うように相手に告げる。丸一日触れなかった体温を感じて軽く擦り寄りながらその場で深く呼吸をして「君以外に特別で大切な人なんて要らない」と全てを委ねるような薄暗く熱のこもった言葉を口にして)
9170:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-18 12:30:19
フィリップ……健人がお前の親友だって言い出した時、すげぇ焦ったんだ。お前の特別は俺だけだって思ってたから、誰かがお前の隣に居るのが許せなかった。…お前にそういう人が元々居たなら身を引くべきかと思ったんだが……できそうにねぇな
(ようやく相手に全てをさらけ出せば相手の声はよりこちらに響くようになる、相手の声でこちらの名前を呼ばれるのになによりの幸せを感じれば街中だというのに相手を抱き締めるのを我慢できなかった。相手の腕が背中に回されて強く抱き締められる、痛いほどのそれはこちらへの執着にも思えて決して綺麗ではないその感情さえこちらへ向けられているのが嬉しかった。言葉でも他の全てよりもこちらを選ぶことを伝えられてどうしようもなく心は満たされてしまう。擦り寄る相手に安堵の吐息を溢れさせながらこちらの黒い感情をポツポツと話し始める。高校生相手に大人気ないと理性は言うのに全く制御は効かなかった。首元に顔を埋めると「一生俺のものでいてくれフィリップ。俺の特別も全部お前にやるから。お前抜きじゃもうまともにいられねぇ。お前とじゃねぇと幸せに生きていけねぇんだ」と相手を縛り付ける呪いにも似た言葉を伝えて)
9171:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-18 14:08:13
出来なくていいよ、…もとより僕の体も心もぜんぶ君の物だ。今の僕は君によって作られたものだし、これから先も変わらず君と共にある。
(相手を強く強く抱きしめながらきっと正しくは無くて深い執着にも似た言葉で相手が一番だと告げる。自分の居場所を確かめながら擦り寄っていれば小さく息を吐いた後、ずっと抱いていたのであろう本音が零されていく。かつていたかもしなかった親友という立場さえ相手は許せなかったらしい。だが身を引くという選択肢が取れなかったと聞けば無意識に口角が上がって肯定してしまう。首元に顔が埋められて聞こえてきたのは深く絡みつくような依存の言葉で恐ろしいと思う以上に相手に特別を全て与えられ、深く求められているのが嬉しくて仕方ない。きっと無事に離れられる段階はとっくに過ぎている。今の自分もこれからの自分も相手によって形作られているのだと語りながらまた腕に力を込めてから顔を上げ、目を合わせると「…早く家に帰ろう、翔太郎。今日は君に沢山名前を呼んで欲しい気分なんだ」と小さく笑みを浮かべ甘えるようにお願いして)
9172:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-18 18:18:49
…、…俺も、これからの全ての時間お前の隣にいる。…お易い御用だぜ、フィリップ。俺も早くお前だけとの時間が欲しい
(どうしようもない執着や独占欲を孕んだ言葉を相手に伝えるもそれさえ肯定されてしまえば無理やり足掻こうとしていた気概さえ消えて無くなってしまう、今の相手を作ったのもこちらだと言われてしまえば元が記憶喪失だった分その言葉は余計に罪深いものに思えて、しかし頭から爪先、心の隅々までがこちらで染まっているのだと思えば胸の黒い部分まで満たされてゆっくりと息を吐き出した。相手と同じようにきっとこちらもあの夜、事務所に帰ってきてから相手によって形作られてきた。今更そこから外れることなんてできない、相手と道が分かたれればどうなるかはよく知っていて自ら離別を選んだとしても結末はきっと同じだ。相手の顔が上がるのを感じてこちらも顔を上げる、相手に求められることが、名前を呼んで欲しいと強請られることが今は一段と嬉しい。もう愛しい人の名前を呼ぶことに躊躇などしなかった。飾りではない心からの笑みを浮かべて名前を呼ぶと相手の手をとって軽く繋ぎ歩き始める、二人のルールで言えばこれも違反なのだが誰かに見られなければ良いだろう。だが人気のない道を通って遠回りする気持ちの余裕もない、今は相手が居なかった時間を早く埋めたかった。結局最短ルートを歩きながらいつでも繋いだ手を隠せるように身を寄せて家への道を歩いた。幸い誰かに出会うこともなく二人の空間へたどり着く、昨日はひとりだった二人の家に相手がいることがまた特別に嬉しくて玄関をくぐって直ぐに相手の方を振り返ると「おかえりフィリップ」と声を掛け)
(/背後から失礼します。二人が再び歩み寄ってめちゃくちゃいい所なのですが本日この後から明後日の夜までの間お返事がかなり遅くなります。お待たせしてしまって申し訳ないのですが、隙間時間を見つけてお返事させていただきますのでお待ちいただけれ幸いです。よろしくお願いします/こちら蹴りで大丈夫です!)
9173:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-18 20:13:42
ただいま、翔太郎。
(未来のことについて何度も話した事があったがあるかもしれない特別な関係の人物の存在で揺らいだ分、その約束は深く結びつくような物に変わっていた。過去の自分や別人、また彼らの教祖として扱われていた分自分の名を呼んで求めてほしいとねだるとさっきまでのぎこちない物ではない本物の笑みが浮かんでその手を取られた。呼ばれる名前と相手からも二人になりたいと言われると自然と笑みが浮かんで「なら行こう」と繋いだ手を握り返しながら歩くのを再開した。本来ならば人通りの少ない通り道を選ぶか距離をとるのに相手はそのどちらも行う様子がない。寧ろ身を寄せるようになっていれば本来は不味いはずなのに幸せで仕方なかった。昨日ガレージに引き篭って帰らなかった分、2人の家にやっと帰ってきたような感覚があってそわそわしながら鍵を開けた。ドアを開けて中に入ると出迎えの言葉を言われ、ぱぁっと表情を明るくしてそれに応える言葉を返す。相手の手を引いて急かすようにリビングに向かい、荷物やハットを各自片付ける。そのまま振り返り「…もう良いよね?」と問いかけると返事がされる前にまた相手に抱き着いてその存在を確かめるように擦り寄って)
9174:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-18 22:33:22
あぁ、……やっと戻ってきた
(二人の空間に足を踏み入れた瞬間に帰宅の挨拶をすれば相手の顔は途端に明るくなる、眩いその笑顔はいつも見ているはずなのにいつ見ても愛おしくて胸を暖かくする。もう家の中にいるのに手を引かれるまま早足でリビングに向かい一通りの片付けを済ませて相手の方へと向く、ちょうど相手もこちらへと振り返ってそわそわとした顔のまま問いかけられるとそのいじらしさに思わず笑いつつ軽く頷いた。しかしそれを言い切るまえに相手が腕の中に飛び込んできてしっかりと抱き留める、昨日はこの部屋になかった相手の体温を全身で感じてゆっくりと息を吐いた。擦り寄る相手に擽ったさを覚えるがそれさえも今は愛おしい、この手から抜け出してそのまま何処か遠い所へ行ってしまうのかと、あるいは手放さなければならないかもと思った何よりも大切なものを取り戻すことができて心底安心していた。相手の輪郭を確かめるように背中を大きく撫でる、こちらへ擦り寄る頬の柔らかささえ確かめたくなればそこへ軽く口付けを落として)
9175:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-18 23:49:12
…ん、お返しだ。
(足早にリビングに移動して片付けだけ済ませると漸くと言ったように相手に抱き着く。その体は相手の両腕でしっかりと受け止められて、更に背中が撫でられて体温をより感じるようになると表情を緩めた。やはりここは何物にも代えがたい場所で何処の誰がやってこようともこれ以上の安心感や幸せはないはずだ。猫のように軽く擦り寄っていれば相手の顔が近付いてきてほっぺたにキスが落ちる。その柔らかさに心地よさそうに目を細めると自らも顔を寄せてお揃いを作るように相手の頬に口付けた。顔を離して悪戯が成功したように微笑むとまた腕に力を込める。そうして無事に二人だけの場所に戻ってきて一段落すれば謝罪はしたがまだお礼を伝えてないことを思い出してじっと相手を見つめ「あの場所に助けに来てくれてありがとう、翔太郎」と感謝を伝えて)
9176:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-19 19:23:26
…お前を取り戻すためなら俺は何だってしてやるよ
(何よりも大切な相手を抱き締めながら心のままに頬へ口付ける、たった一日しか空いていないのに随分と久しぶりに思えるその感触に浸っていれば相手からも頬に口付けが落とされてまた違う感触に浸るようにゆっくり息を吐いて余計な力を抜いていく。顔が離れたのを感じて目線を交えれば悪戯な笑みがそこには浮かんでいて胸を心地よく擽られていた。一時の間相手から見つめられると礼を告げられてこちらも笑みを浮かべる。相手が危ない場所に連れられて行った時点で何を賭しても助け出すことは決めていた、危うささえ含んだ言葉をあっさりと言ってのけると唇にごく軽い口付けを落とした。もっと相手の存在と輪郭を感じたいのだが退院したての相手からはいつもとは違う香りがしてようやく取り戻せた相手のそんな些細な違いさえ今は我慢できない。こちらからも回す腕に力を込めながら「早く風呂はいって同じ匂いになろうぜ、フィリップ」と急かすように言って)
9177:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-19 22:33:55
僕と同じ悪魔になってくれるそうだからね。…ああ、そうしようか。
(お互い頬にキスを送りあって恋人という大切な関係を確かめ合うと自然と口元に笑みが浮かぶ。その状態で礼を伝えると相手も緩く微笑んで強く執着を感じさせる言葉の後軽く唇が重なった。きっと相手の何だっては比喩表現ではなくて本気の奴だ。ふとあの装置から解放されて頭がまだぼんやりしていた時に聞こえてきた言葉を思い出す。信者達の罵りに対して返した言葉だったかもしれないがあの場所で悪魔だと罵ってきた相手が同じ場所まで落ちてきてくれたようで薄暗い感情ながらも嬉しそうに目を細めながらその事を告げる。そのまま相手を見つめていると風呂に入る事が提案され、その理由が同じ匂いになることであれば声を弾ませながら頷く。だがそこまで行くのも離れたくなくて体から相手の腕に抱きつき直すとそのまま風呂場に向かった。脱衣場までやってくると「先に入ってくるかい?それとも一緒に入る?」と楽しそうに問いかけて)
9178:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-20 22:25:39
ここまで来といて別ってのはありえねぇだろ。一緒に入ろうぜ、フィリップ
(普段は相手が自称する悪魔という呼び名、それをあの信者達からは自分の方が呼ばれていて、立場が逆転したようでいて、しかし相手と同じ位置にいるのが何処と無く嬉しい。そんな薄暗さだって互いに丸ごと受け入れているのだから二人にとってはなんら問題のないことだ、言葉に似合わぬ笑みを浮かべる相手にこちらも肯定の意味で口角をあげていた。より相手の存在を確かめるために余計なものを洗い流すことを提案すると腕が解かれて途端に物足りなくなるが直後相手が腕に抱きついて小さく笑ってしまう、そのまま脱衣所にやってくると相手はあえてこちらに二択を提示してまた笑ってしまった。別で入るならリビングで送り出せばいい、それをしなかった時点でもう答えは決まっている。何より今は片時も相手と離れたくない。恋人の名前を添えながら一緒に入ることを持ちかけるとほんの少しの間だけ二人の体を離してそれぞれ服を脱いでいく。風呂の準備が出来れば再び手を取って浴室に移動して「病み上がりだし俺が洗ってやるよ」と楽しげに言いながらシャワーを手にして)
9179:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-21 00:34:01
ああ、その方がはやく目的が達成出来る。…ならお願いしようかな
(相手の腕に抱き着いて短い脱衣場までの距離を歩く。到達した所でどうするかを尋ねたが実質一択のようなもので相手が笑うのを見ればこちらも悪戯っぽい笑みを浮かべる。分かりきったことでもつい相手の言葉として聞きたくなってしまうのだから仕方ない。声を弾ませて返事をすると一時的に体を離して服を脱いだ。いつの間にかひとつになっていたクリップを外し終えるとまた手を取られて一緒に浴室へと入る。今朝神社に向かう前に風呂に入ったが家と事務所では置いているシャンプーなどは違っていてそこに更にあの施設の香りや病院っぽい匂いが混ざっていれば普段とは違う香りになってしまっている。それを今はリセットして相手とお揃いにしたくて相手の提案を素直に受け入れ、風呂の椅子に座ると相手に背中を見せ「任せたよ」と言いながら身を委ねて)
9180:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-21 07:57:05
任せとけ、フィリップ
(分かりきった問いに相手の悪戯な笑みが加われば胸はさらに掴まれてしまって余計に他の選択肢などなくなってしまう、まるで悪魔に唆された選択肢を喜んで選択して風呂場へと移動した。シャワーを手に取れば簡単な返事にさえ名前を付け加えてしまう、相手の名前が呼べるのが嬉しくて何より相手のお願いとなれば隙があれば口にしたくなるものだ。シャワーが適温になったのを確かめるとまずは頭から体まで全身を温めるようにお湯を掛けていく、お湯が耳や顔にかからないよう気をつけながら全身に行き渡ったところでシャンプーを手のひらに出した。相手の髪につけて泡立てると途端に香りが浴室中へと広がる、ずっとお気に入りで使っている香りで今は相手とお揃いを象徴するものだ。髪の表面を泡である程度洗ってから頭をマッサージするようにしてさらにシャンプーを泡立てていく。一番その人の匂いが香るという耳の裏もしっかりと洗ってシャンプーの匂いを馴染ませてから耳朶を指先で軽く揉んで戯れつつ「よし、流すぞ」と声をかけてシャンプーを洗い落としていき)
9181:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-21 09:43:42
…、いつもの香りがする。…ん、
(何回も名前を呼ばれるとそれだけで胸は弾んでしっぽが見えていれば大きく揺れていたと思うほど上機嫌に身を預けた。全身にシャワーのお湯がかけられると体は温まって強ばりも解けていく、更に頭でシャンプーが泡立てられるとその香りが浴室中に広がって無意識に深く息を吸い込んだ。頭をマッサージされるのが気持ち良くて自然と瞼を閉じるとよりその香りを意識することが出来て実感するように感想を口にした。耳の裏までしっかりと洗われていくと教祖様と言って求められた立場から相手の恋人としての存在に塗り替えられていくようでその過程に口元は緩むばかりだった。耳たぶを触られると小さく反応して笑いを零し、声掛けに頷くと泡が流されていく。あらかた流し終えてお湯が掛からなくなった所で横髪を摘んで鼻先に近づけるとそこからもシャンプーの香りがして「君とお揃いの香りにちゃんと染まったみたいだ」と相手に嬉しげに報告して)
9182:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-21 12:31:57
ん…あぁ、髪はバッチリみてぇだな。なら次は体だ
(相手の髪を洗う間、そしてお湯で洗い流す間も二人お揃いの香りは浴室に広がり続けて、相手が気持ちよさそうにしたり擽ったそうにしたりと反応しているのに心を擽られながら離れている間に着いてしまった余計なものを洗い落としていく。お湯を止めたところで相手は自分の匂いを確認して嬉しそうにお揃いだと報告してくる、同じ匂いに染まるのを喜ぶ姿にまた胸は弾んで膝を着いて相手に近づくと同じ箇所の髪をそっと手にとってこちらも鼻先を近づけた。近づけば香る程度の優しい匂いが鼻腔を擽ってこちらも上機嫌に返事をする。だがまだ全てが同じ匂いになったわけではなくて濡らしたタオルを手に取ると今度はボディソープを取って軽く泡立てた。浴室にはボディソープの香りが広がり泡ごと相手の背中にタオルをあてる、病院の匂いはもちろんのこと相手が連れ去られた時についたあの嫌に甘ったるい匂いを剥ぎ取ってお揃いの匂いに塗り替えていく。しかし洗っていくうちにボディソープの匂いで置き換えるだけでは段々と物足りなくなってきて、背中を大方洗ったところでもう少し前に移動すると相手を後ろから抱き締めた。そのままの体勢でタオルを脇に置くと手のひらにボディソープをもう少し出してから胸板にあてがい自らの匂いも相手に移すようにしながら手を動かしていく。抱き締めたこと、タオルを置いたことには特に言及しないまま「次は腕だな」と相手の手を取って手のひらを滑らせていき)
9183:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-21 15:00:25
こうして洗われるのも久しぶりだね。……っ!、……ねぇ、ちょっと擽ったいんだけど……
(相手と同じお揃いに染まったのだと報告すると相手も顔を寄せ香りを確認される。やっと一緒になれたことを二人で喜びつつ、今度は泡立てられたタオルが背中に押し当てられる。相手と生活をしているが一緒に風呂に入る機会はそう多くなく、相手に洗ってもらうとなるとそれこそ怪我した時などでなかなかない。弾む声で感想を伝えながら素直に背中を洗われているとタオルが離れていき、ほぼ同時に後ろから抱き締められてぴくっと肩が跳ねる。抱きしめられた所からお湯とは違う相手の体温が伝わってくると普通に洗って貰っている以上の感情が湧いてくる。更にタオルではなくボディソープを纏った手が滑り良く肌を撫でるようになるとそれはさらに増して体を固くしていた。単に体を洗っているだけだと何とか気を逸らそうとしていたが相手が一向に何も言わずに腕を取って続けようとしていれば控えめに今の状況に言及する。抱きしめられあまり身動きも取れない状況であれば擽ったさに軽く身を捩りながら撫でられていて)
9184:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-21 17:52:29
…丁寧に洗ってんだからちょっとは我慢しろよ
(事務所の簡易ベッドに閉じこもった時から長らく感じられていなかった相手の体温、感触、匂い、一度この手から離れていくのを覚悟したのも相まって今は片時も離したくない。その気持ちのままに体を洗うのを名目に後ろから相手に密着してボディソープを肌へ滑らせる。抱き締めた瞬間に体が跳ねて掌で素肌を撫でるようにして洗えばその体が固まるのがよく分かる、いつもの匂いに包まれてお湯のせいでより暖かい体にあてられてうっかり手を滑らせて固まった体を崩したくなってしまいそうだ。ゆっくりと息を飲み込んでいれば相手が文句を言いながら体を捩るが素肌が僅かに擦れ合う感覚さえ体を洗うことから思考が離れそうになる。互いにそんな想いを抱いているのを分かりながらあえて子供にでも言うように小言を口にしたく。相手の上を這う手はなんとか体を洗う体を保っていて右腕を取ると二の腕から手首に向けてボディソープを塗り込む、両手で相手の手を包むと指を絡ませるようにして繋ぎ指の間と手の甲とを同時に洗った。肩に顎を置いてそこも緩く固定しながら無意識に熱い吐息を吐いて「ここもマッサージしとくか」と素知らぬフリをして時折ボディソープが小さく音を発しながら指の間を重点的に洗って)
9185:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-21 19:46:17
っ、その洗い方が問題だって言ってるんだが……っ、ん……翔太郎…
(後ろから抱きしめられ明らかにおかしな体勢で洗うのが再開されるとつい文句を口にする。身を捩ればその分体が擦れあってしまって余計意識してしまうが相手は子供を宥めるような口調でなんて無いことのよう返されその手も止まることはなかった。この状況に僅かに眉を寄せ軽く困惑しながら更に文句を口にしていると今度は右腕を取られて二の腕から先を洗われていく。別のことを考えないように別の事に意識を向けようとするが掌を両手で包まれて指が絡み合うように握られるとまた小さく体が震えた。さらに肩に顎が乗せられて熱い吐息が肌を掠めると思わず小さな声が零れた。さらに踏み越えたものを連想させるような熱に耳を徐々に赤くしながら触れられる手は無意識に相手の手を軽く握って繋ぐ。日常生活で触れられることなんてほとんど無い指の間を擽られ小さく泡の音が響くとそれだけでじわじわと体温が上がる。こんな事で反応している恥ずかしさとどうしようもなさが混同して困惑混じりの声色で名前を呼んで)
9186:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-21 21:17:30
別に普通だろ。……どうした、フィリップ?困ってるみてぇだな
(ただ体を洗っているだけという前提を保つため手の動きはなんてことの無いものにするが素肌同士が密着し相手の小さな動きさえよく分かるこの体勢ではどうしても体の別の所が擽られてしまう。指を絡めるだけで震える様に愛おしさを覚えながら自ら吐き出した熱い吐息には気が付かない、右腕を集中的に洗っていれば顔の真横にある耳はゆっくりと赤く染まって体温が上がって香り立つ相手の匂いも強くなれば絡める指に力が入ってしまった。念入りを通り越して指の間を洗っていれば相手から困惑した声が溢れ出て熱の合間に揺れる姿にどうしようもなく心を掴まれてしまう、他の誰かが相手の特別な位置を狙ったとしてもこの姿を見れるのは自分だけだ。悩ましげな顔にじわりと嗜虐心を刺激されながらすました顔で問いかける、その理由も全て知っていれば思わず小さく笑って「すげぇ可愛い」と思わず口にしてしまう。そのまま真っ赤に染まった耳に軽く口付けて同時に片腕は相手の腹部に巻き付け支え、あるいは固定しそこを軽く撫でた。もう片方の手は左手の甲側から重ねるようにして包めば同じように指の間を洗い始める。ボディソープが滑る音が時折浴室内に響く中、さらに戯れるように軽くリップ音を立てながら耳の穴近くに口付けて)
9187:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-22 00:29:15
分かってやっているだろう……っ、は…な、に…っぁ!
(風呂の中であるのに指を絡ませるように握られそこから泡として香りと音が弾けていると恥ずかしくて耳も顔も赤くなっていく。まだいたずらの範疇の接触にすら反応してしまうことに困惑しているが相手は素知らぬ顔で問いかけてきてつい抗議するような鋭い口調を向ける。だが小さな笑い声混じりの言葉と共に耳にキスが落ちるとまた大きく肩が跳ねた。後ろから抱き締められるように腹部に巻き付けられ、その腕の体温を感じながら腹部を撫でられると別の感覚を連想させ思わず腰を引いた。相手に取られてない方の手で相手の腕を離させようとするももう一方の指の間を相手の手が何度も滑るとそちらに意識を取られて縋るように添える形になる。顔を赤くして落ち着かないようにしながら耐えていると不意に耳の鼓膜に近い位置でリップ音が響くとついその刺激を敏感に拾いあげてしまいぴくっと震えながら裏返ったような声をあげてしまう、その声は閉じた浴室中によく響いてその羞恥にますます体温があがると相手からその顔を隠すように背けながら「それ、反則だ……」と弱った文句を口にして)
9188:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-22 07:55:18
……まぁな。……、…そっちこそ反則だろ。フィリップ、
(今はただ体を洗うために掌を素肌に滑らせて軽く口付けているだけ、それなのに口付けひとつで抱き締める相手の体は大きく跳ねて体の芯がじわりと疼いてしまう。同時に相手の腰が引くがそれは後ろにいるこちらに体を押し付けるのと同義で巻き付けた腕でグッとこちらへ腰を引き寄せると口ではとぼけた口調で返事をしていた。腕に添えられ手はどうしようもない衝動に翻弄されているのがよく分かってソープと共に脇腹を緩く撫でる手を止めることが出来ない。さらに口付けを落とせば相手は体を跳ねさせると同時に常時とは違う声が出て、浴室によく反響するその声が脳内をクラクラと揺らせば思わず重ねる手に力が入る。同時に二人の指の間でくちゅとボディソープが音を立てた。相手は羞恥に苛まれたようでこちらから顔を逸らす、そんないじらしい姿で精一杯の文句を口にする姿がどうしようもなく可愛らしい。無意識に低い声を出しながら顔を寄せる、相手の顔はこちらを向いていないがその分首筋はこちらに差し出されている。お湯が伝うそこへ唇をあてるとそのままごく軽く甘噛みした。歯で撫でるような動きのあとに吸い付いてリップ音を鳴らす、相変わらず戯れるような弱い刺激のみを与えながら自身の体も熱くなっているのは気が付かないままで)
9189:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-22 11:12:02
ッ…ん、ぁ……翔太郎、…
(些細な刺激すら今の状況では妙に反応してしまって逃げるように引いた腰を更に引き寄せられる。固定するような体勢で脇腹を緩く撫でられると常時その刺激を受けることになり時折小さく震えていた。そんな状態で耳もとでリップ音が響いて大きく反応してしまうと重なった所に力が入れられる。体温が上がる実感があれば相手の顔も洗い場正面の鏡も見ていられずに顔を逸らすと揶揄う時よりも低い声が落ちてきてまた体が固まる。自然と晒していた首筋に唇が触れ軽く歯を立てられるとまた上擦った声が零れて相手の腕をぎゅっと握る。普段なら戯れ程度の刺激なのに体は跳ねて吐息が零れた。更に背中に触れる相手の体温が熱くなっていくのを感じれば思考をかき乱すようで相手の名前も文句をつけるようなツンとした声から縋るような声で呼んでしまっていた。だが次第にこんなにくっついているのに相手から与えれる刺激は弱い物ばかりでその先を知っていれば物足りなく感じてしまう。呼吸や鼓動のペースが早くなっているのを感じながらまた悩ましげに眉を寄せると「…っ、これだけで、良いのかい?」と弱々しく尋ねて)
9190:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-22 12:30:43
…フィリップ……全然足りねぇな、
(相手を後ろから抱き締め腕の中に閉じ込めながらゆっくり堪能するように軽く食むのとリップを鳴らす動作を繰り返す、その度に相手の体は強ばって高い声が溢れ腕を掴まれるとその感触さえ愛おしかった。文句を付ける声は少しずつ蕩けて縋るような声色になりどうしようもなく腹底が擽られる、嗜虐心と綯い交ぜになった欲がそこに渦巻き始めた。柔い刺激を続けていれば相手は弱々しくこちらを煽るような問いかけをしてまんまと欲が掻き立てられれば一段と血の巡りが良くなり体温が上がる、あれはもっと刺激が欲しいと強請るのと同義だろう。相手の耳元で低く唸るように同意するように返事をする、しかし直後に軽く笑いを零して「けど、今はフィリップの困った顔が見てぇな」とまた低く囁いた。指を絡ませていた手を解くと代わりに腕を胸板に宛てがい固定して手は相手の顎に添える、そして逸らしていた顔を動かすと自分自身がよく見えるように鏡の方を向かせてそこで固定した。腹に添えていた手にボディソープを追加してさらに香りを浴室内に充満させると耳元で「自分が何されてるか、しっかり見とけよ」と再び囁く、そしてボディソープを纏わせた掌を腹部に添えるとゆっくりと上下に撫で始めた。同時に耳の裏に再び口をあてがうと唇で撫でるようにしてそこを艶めかせていく、相手の匂いが最も強いところを塗りつぶしながら決定的な刺激を避けて淡い刺激を与え続け)
9191:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-22 15:18:05
…え、…な、やだこれ……っん、…は、ぁ……
(柔い刺激に過剰なほど反応してしまうのに段々とそれだけでは足りなくなってくる。こちらを固定する腕を掴みながら相手に責任を押し付けるような形で問いかけ、刺激を求めると耳元で唸るような返事がされてその先を予感させる言葉に熱い息を吐いた。これでくれるだろうと思った最中、笑い声交じりの低い声が聞こえてくると思わず困惑の声を零す。手が解かれて胸板の辺りで今一度腕によって固定されたかと思うと手が顎に添えられて半ば強制的に鏡の方を向かせられる、そこには顔を赤くして悩まし気な顔をしている自分と背後に楽しそうな笑みを浮かべる相手の姿が映って一気に熱が上がった。耳元で囁かれた言葉で今から何かするのが分かれば羞恥で抵抗を試みるも触れ合う肌が滑るだけで腹部を撫でられ始めるとまた体が震えた。反射的に鏡を見ればそこに映った相手が耳の裏に顔を近づけていてそこを実際に唇で何度も愛でられると呼吸をするたびに上擦った声が溢れる。小さな音が弾けて淡い刺激が絶えず注がれるとじわじわと欲を煽られるのにそれが十分満たされる事が無くて少し蕩けかけた顔で眉が下がる。次第に我慢できなくなれば「…しょう、たろ…もっとっ…」と鏡越しに目を合わせ更に強い刺激を求めて)
9192:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-22 18:28:56
…、…もっとか。……悩ましいオネダリだな
(相手の体と顎を固定してやれば自分がこれから何をされるのか理解したようで抱き締める体の熱がさらに上がって無意識に熱い吐息を漏らす、悩ましげな顔はまさにこちらが見たい姿で薄らと笑みを浮かべながら相手の体を洗うという建前で撫でていく。耳の裏に口付ければなんてことの無い戯れに近いものなのに積み重なった熱のせいで上擦った声を溢れさせるのがなんとも愛おしい。じわじわと追い詰めるような刺激に相手は鏡越しにこちら目を合わせる、その顔は熱にやられているのに刺激が足りずに悩ましげにしていて物欲しげに強請られればグラりと脳内が揺れた。ここから強い刺激を与えれば相手が熱に堕ちる様は容易に想像できる、自分の行動ひとつで相手をどうとでも出来てしまう状況に支配欲と嗜虐心が掻き立てられた。鏡越しに相手を見つめる瞳に明確な熱と劣情を揺らしながらすました声で言えば傍にあった耳朶を口に含んで軽くなぶるようにして刺激する。だがそれだってごく軽い甘噛みと変わらない、困ったような声を出すが明らかにそこには愉悦と熱が含まれていた。物欲しそうにするその顔を鏡に向けて固定する親指で慰めるように頬を撫でてやる、同時に顔を少しだけ離して背後へと回れば鼻先を項へと軽くあてた。匂いを確認してから鼻先でまた戯れるように軽くそこを擽る、相変わらず腹部を撫でる手は止めないまま「その顔もすげぇかわいいし」と悩むフリをしながらじわじわとした刺激を与え続けて)
9193:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-22 20:18:37
…っ、は、…やだ、足りない…っ、ひ、……っ、翔太郎、もっと強いの欲しい、君なら、良いからっ!…、
(建前を超えてお腹と耳の周辺に刺激を与えられると確実に熱は募っていくのに一線を超えることは無い。我慢するという反抗心も削がれじわじわと追い詰められるような愛で方についにはオネダリをしてしまう。鏡に映った自分の表情など見ていられないのにじっと相手を見つめていればその目が欲に揺れるのが見えてゾクッと背筋が震えた。済ました声が聞こえると小さく頷き待っていたが耳朶が口に含まれると肩がぴくっと跳ねる。相手の口内の熱を感じられるのにそれ以上与えられなければますます物足りなさは加速していき、ますます声は縋るような甘いものになっていく。頬を撫でられるとその目がまた蕩け媚びるようにその手に擦り寄る、同時に相手の顔が離れて鼻先が項に当たり擽られると小さく体が震えた。だがそれ以上強い刺激が与えられることなく香り立つ匂いと腹部をゆるゆると撫でられていればその先を知っているのに与えられない物足りなさに理性すら溶けて相手の腕にしがみつく。相手のすぐ側に一番の弱点があって動こうとすれば直ぐにあの全てを塗り潰されるような刺激が加えられるだろう。それが待ち遠しくて今直ぐに欲しい気持ちと強い刺激が怖い気持ちがぶつかってまた弱った表情を浮かべるも欲が前者に傾くと赤くなった顔でもっと欲しいと必死にアピールして)
9194:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-22 20:51:09
っ、……そこまでお前が欲しいなら仕方ねぇ
(既に体の熱は高まっていて今すぐにでも理性を途切れさせてぐちゃぐちゃの熱に堕ちたっていいのだが今は相手を追い詰めどうしようもなくグズグズにさせたい嗜虐心が勝ってしまっている。耳朶を口に含めば相手は期待するように体を強ばらせてまたじわりと黒い欲望が満たされる、ただ撫でるだけに近い刺激しか与えなければその先を望むだけで相手の声は甘くなっていく。顔を固定する指にさえ擦り寄って必死にこの先を乞う姿すら煽情的だった。浴室でこんなことをするのは間違っていると理解しているのに相手がこちらへ必死に足りないと、もっと欲しいと強請るその姿にどうしようもなく興奮を覚えてしまって吐き出す息は十分に熱いのに一線を超えない刺激を与え続ける。とうとう相手は我慢が出来なくなったのか顔を真っ赤にさせたまま必死にこちらへ次を強請ってくる、だがその顔は直前までの葛藤を伺わせるように弱々しい表情をしていて、しかしそれでもさらに強い熱を望み自分だけと優越感さえ刺激される言葉を告げられてしまえばプツンと頭の中で何かが切れた音がした。先程までと同じように薄らと笑いながら低い声で返事をするがその声にはより色が入り交じっていて抱き締める腕には無意識に力が入る。顎に添えた手で顔を軽く傾けさせる、そして鏡に相手とこちらも映るようにすれば鏡越しにじっと見つめて「しっかり見とけよ、フィリップ」と名前を呼んで目線を吸い寄せた。そして直後何の前触れもなく相手の一番弱い部分である項へと噛み付く。歯で撫でるだなんて生易しいものではなく硬いもので肌を食い破り自らのモノだという証を刻み込んで)
9195:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-22 22:35:45
っぁ、…しょうたろ、う…ッあ、あ!、ッ、
(湯船に浸かっていないのにもう体は熱くなってしまっていて戯れのような刺激さえ甘い声をあげてしまう。一方焦らされるほどに更に強く体が覚えている刺激が欲しくなって我慢出来なくなれば子供のようにそれが欲しいとねだってしまう。駄目になると分かっていても相手に好きにされる幸せと快楽の記憶は抗いがたいものだった。めちゃくちゃにしていいのはあの宗教組織ではなく相手だけなのだと縋るようにアピールすれば薄ら笑いと共に欲の滲んだ低い声が注がれ、それだけで甘い声を零すと期待に身を震わせた。回された腕に力が籠ると逃げるスペースが無くなり、相手の熱くなった肌を感じながら手で顔の角度を調整させられる。鏡には真っ赤な顔をした自分とその背後に支配欲を顕にした男としての恋人が映っていて、目を逸らしたいのに命令と共に名前を呼ばれると視線が外せなくなる。無意識に息は荒くなり期待と不安混じりの声で相手の名前を呼ぶと相手の顔が自分の姿と重なった直後、項に鋭く強い刺激が走って大きく体が跳ねる。今までとは段違いの深く食い込んで跡を残すための暴力的な行為、思考を塗りつぶすような刺激はあの地下で浴びたものと似ているがこちらの方がずっと甘くて重たくて何より気持ち良い。甘く啼いた声が浴室中に響いて相手の腕の中で乱れながら鏡には与えられた熱に蕩けた表情を晒していて)
9196:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-23 07:48:44
…、…は、ぁ……フィリップ…すげぇかわいい
(相手の必死なオネダリに遂に理性の糸が切れると相手はそれだけで甘い声を漏らす、何も触っていないのにここまで焦らされ続けたせいで期待だけで反応しているのがどうしようもなく愛おしく、相手を自分の手で乱している実感に腹底の支配欲がぐちゃりと掻き乱される。中途半端な熱のせいで自分でもどうにもならなくなった声で名前を呼ばれるとゾクゾクと体の芯が震える、一番弱い所に所有痕を深く刻みつければ相手の甘い啼き声が浴室と脳内に響き渡ってクラクラと思考が悦びで揺れた。チラリと鏡の方をみればこちらを見つめながら蕩けた顔で乱れる相手の姿があってゾクリとまた体が震える、今こうやって相手を熱に堕として誰にも見せられないような淫らな姿にさせているのは自分なのだと思えば一層支配欲と嗜虐心が満たされ、さらに掻き立てられる。何度か強く同じところへ噛み付いて深く痕を刻んでから口を離すと鏡越しに相手の顔をジッと見つめる、グラグラと熱と劣情とを隠さない瞳で乱れ蕩ける相手を観察するように見つめながら心に浮かんだままを口にすると腹部を撫でていた手の力を強めた。撫でるよりもそこを押し込むような動きに変えてあとで自分で満たすそこを圧迫し上下に掌を動かす。焦らす手付きから一気に容赦なく相手へ快楽を注ぐ愛撫へ動きを変えると再び項に顔を寄せ先程の痕に舌を這わせる。上から下へ逆撫でるように舌を動かし痕と筋とを重点的に舐めたあと、なんの前触れもなく再び項に噛みつき新たな所有痕を刻みつけ)
9197:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-23 11:32:05
っん、ぁ!…は、ぁ…ンっ、ぁ、そこ押さない、で、…ひゃ、ぁ、っあ、ッ゛!?、っ…!
(焦らされて待ち望んだ身体に深く相手の歯が食い込むとその鋭い刺激と痛み、そして遅れて訪れる幸福感と快楽に声を抑えるのも忘れて声を上げる。感覚だけでなく鏡越しに視覚情報として相手に所有痕を刻まれたと認識出来れば体はますます熱くなる一方で普段なら晒さないような蕩けた表情を見せていた。さらにその痕を深くするように噛みつかれるとその度に全身に電流が走ったかのように体は跳ねて乱れていた。やがてゆっくり相手の口が離れて行くと脱力したように身体は崩れ相手の腕に縋りつくような形で荒く呼吸を繰り返す。薄く膜の張った視界の先で鏡越しに劣情を剥き出しにした相手の瞳がこちらを捕らえていればそれだけで背筋が震える。ありのままの感想を伝えられまた腹部を撫でる仕草に意識が向かったところでぐっと押し込まれると内側の圧迫を連想させそれだけで甘い声を上げる。その先を想像しては腹底が疼き掌が動くだけで腹筋が震えて声が漏れると密かに内股を擦り合わせていた。そんな状態で更に項の先ほどの痕に生暖かい舌が這うと目を見開いて逃げるように背中が反る、それでも舌が這うたびに小さく頭を振るも注がれる刺激を享受しては甘い声をあげてしまう、理性や余裕の色は消え失せ相手の思うがままに乱れていた所にまた項へ鋭く?みつかれると声にならない声をあげて一際大きく体が跳ねた。赤く染まった身体にもっと赤い所有痕が刻み込まれパチパチと弾けるような刺激に体を跳ねさせていれば当然背後の相手と肌同士を擦り合わせる形となり)
9198:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-23 12:28:05
…何言ってんだ、欲しかったんだろ?…ッ、……フィリップ、
(もう手加減する必要はなく、そもそもそんな余裕もなくて胸に渦巻く粘度の高い欲望に身を任せて相手を蹂躙し熱で染め上げていく。相手が跳ねて啼く姿は特別胸が満たされるのに全てを相手の体に注ごうとその体を抱き締め押さえつけて、鼓膜が相手の甘い声で震える度に熱は高まっていく。この先を連想させるように腹部を強く押さえてやればそれだけで相手は簡単に喘いで熱すぎる吐息を漏らしながら笑みを浮かべる、相手が望んだものだと責任を押し付けながらボディソープの滑りに合わせ何度も腹部を圧迫して中を満たした時のことを想起させた。支配欲が高まればまた項へと相手が自分のモノであるという証を刻む、腕の仲の体が跳ねる度に互いの熱すぎる素肌が擦れあって脳内がぐちゃぐちゃにかき乱されていった。項から口を外した頃には相手ともっと深く混じりたい欲望が膨らんでもう相手を鏡越しに見るだけでは満足できなくなってしまった。顔を固定していた腕で相手の背中を支えるようにして上体を軽く後ろへ傾ける、そうして後ろから覗き込むようにし顔を覗きこめばそこにはトロトロに蕩けて荒い息を吐き出す乱れた相手の姿があって無意識に生唾を飲み込んだ。余裕なく名前を呼べば奪い取るようにして唇を重ねる、もう戯れる気はなくて最初から舌を差し入れると中をぐちゃぐちゃに掻き乱すように絡め取り撫でて好き勝手にマーキングしていく。その間相手の背を支える手では先程刻んだばかりの所有痕を指先で撫でてそこへより馴染むように存在ごと刻みつける。同時に腹を撫でていた手はさらに下へと滑っていき閉じていた股の中へと滑り込ませて鼠径部を重点的に撫で始める。ボディソープがよく絡まるそこからはくちゅりと何度も音が響き、口からも同じような淫らな水音が響き出せば二人の間で弾ける音と二人の息遣いが浴室の中に響き渡って)
9199:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-23 12:29:10
…何言ってんだ、欲しかったんだろ?…ッ、……フィリップ、
(もう手加減する必要はなく、そもそもそんな余裕もなくて胸に渦巻く粘度の高い欲望に身を任せて相手を蹂躙し熱で染め上げていく。相手が跳ねて啼く姿は特別胸が満たされるのに全てを相手の体に注ごうとその体を抱き締め押さえつけて、鼓膜が相手の甘い声で震える度に熱は高まっていく。この先を連想させるように腹部を強く押さえてやればそれだけで相手は簡単に喘いで熱すぎる吐息を漏らしながら笑みを浮かべる、相手が望んだものだと責任を押し付けながらボディソープの滑りに合わせ何度も腹部を圧迫して中を満たした時のことを想起させた。支配欲が高まればまた項へと相手が自分のモノであるという証を刻む、腕の仲の体が跳ねる度に互いの熱すぎる素肌が擦れあって脳内がぐちゃぐちゃにかき乱されていった。項から口を外した頃には相手ともっと深く混じりたい欲望が膨らんでもう相手を鏡越しに見るだけでは満足できなくなってしまった。顔を固定していた腕で相手の背中を支えるようにして上体を軽く後ろへ傾ける、そうして後ろから覗き込むようにし顔を覗きこめばそこにはトロトロに蕩けて荒い息を吐き出す乱れた相手の姿があって無意識に生唾を飲み込んだ。余裕なく名前を呼べば奪い取るようにして唇を重ねる、もう戯れる気はなくて最初から舌を差し入れると中をぐちゃぐちゃに掻き乱すように絡め取り撫でて好き勝手にマーキングしていく。その間相手の背を支える手では先程刻んだばかりの所有痕を指先で撫でてそこへより馴染むように存在ごと刻みつける。同時に腹を撫でていた手はさらに下へと滑っていき閉じていた股の中へと滑り込ませて鼠径部を重点的に撫で始める。ボディソープがよく絡まるそこからはくちゅりと何度も音が響き、口からも同じような淫らな水音が響き出せば二人の間で弾ける音と二人の息遣いが浴室の中に響き渡って)
9200:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-23 15:04:13
っ、ぁあ、…っ、しょうた、ろンっ、…っん、は…っあ!、…ふ、ぁ…ン、ん…ぁ
(強くその腕に閉じ込められ腹部を押されるだけで喘ぐ体は更に項に噛みつかれると大きく体は跳ねてその熱と刺激に乱れる。身勝手なことを言われる事すら今は甘美な刺激で甘い声を出す口は閉じる暇もなく、口端から唾液が零れる。くっきりと項に二つの痕が残った状態で離れて行けばまた荒く呼吸を続けるも余韻で小さく体は震えたままだ。そんな力の入らない状態では相手にされるがまま後ろに倒れて劣情と熱に揺れる相手と直接目が合った。喉が動いて自分に欲情している様がありありと分かれば腹底の熱がまた煽られて相手の名前を言い切る前に口が塞がれる。いつものような助走をつけるキスではなく最初から舌が差し入れられると好き勝手に中を暴れ出して節操のない水音が弾けた。口内の圧迫感に呼吸がしにくくなったところにまた項の痕を撫でられ、その甘い声も呼吸も全部相手に奪われてしまう。息苦しいのに相手に訳が分からない程の熱を注がれているのが気持ちよくて自ら舌を伸ばして積極的に舌を絡ませていく。時折溜まった唾液を舐め取ってごくんと音を立てて二人のものを体内に取り込んで何とか呼吸を確保していた。一方で相手の手が下って更に際どいところを撫でられると腰が引いたり浮いたりを繰り返して敏感に反応を示す。滑り込んできた手を止めるように、あるいはもっとと誘うように相手の手を足の間にぎゅっと挟み込んではそこから溢れる音に脳を揺らされていた。もうここが何処か分からない程熱に浮かされていて目の前の相手しか見えない。腕を相手の首の後ろに回して軽く引き寄せながら奪い合うようなキスを続けていたが僅かに離すと熱持った蕩けた瞳を向け「っ…我慢しなくていいから、君に滅茶苦茶にされたい…」と全てを委ねる旨のオネダリをすると同じ香りに染まった熱い体を相手に押し付けて)
9201:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-23 18:51:42
…ン……は、…ッ……、……我慢なんかする気ねぇよ
(狭い浴室の中のさらに狭い自分の腕の中で相手が乱れ喘ぐ姿にもう余裕を保っていられなくて相手の口内の隅々まで乱し染め上げ蹂躙するために節操なく舌を動かし続ける。相手が苦しげに喉を震わせるのも構わず舌を絡ませ続ければ時折相手は喉を鳴らしながら口内のものを飲み込んで相手の内側までこちらのもので満たされるように錯覚してしまうと相手の口の中をぐちゃぐちゃに掻き乱すようなキスを止めることはできずさらに相手の口内へ互いの唾液を注いでいた。鼠径部を撫でれば腰を浮かしてよがる姿にそこを撫でる手は動きを早くして、脚で強く手を挟まれれば熱すぎる体温に包まれぬるりとしたボディソープが音を立てれば既に指が相手の中に侵入しているのではと脳を錯覚させた。項と鼠径部と唇とに容赦なく熱を注いでいれば相手の腕が首へと回って引き寄せられる、こんな暴力的に近いものを注がれているというのに相手はさらにそれを望んでいるようで優越感にくらりと脳がゆれもっと激しく乱したいと嗜虐心が昂っていく。唇が僅かに離れる、そして蕩けきった目でさらに深い熱を強請られて相手から体を押し付けられると残っていた理性の糸がブチブチとちぎれて熱い息をゆっくりと吐き出した。背中に回した手でこちらからもさらに強く抱き締めるとさながら獲物を目の前にした獣のように低く唸るような声で返事をする。再び唇を重ねて好き勝手に中を掻き乱したあと相手の口から溢れ出したものを舌で舐めとってから「愛してるぜ、フィリップ」と口にする。理性を保てたのはそこまででボディソープに塗れた手を核心へと滑らせた)
(/お世話になっております!そろそろ暗転かと思いましてお声掛けさせていただきました。検索くんの過去を巡るお話でしたが悪意を持った偽物の登場でグッとシリアスなお話にできてとてもとても楽しかったです!過去の知り合いが出てきてかつての探偵と幼馴染の時とは立場が逆転してしまうところや、助け出したあとに検索くんの過去とどう向き合うかですれ違ってしまったりと二人の思いが足並み揃わなくてヒリヒリするようなやり取りが出来てシリアスを存分に堪能出きました。最後により業の深くなった二人で甘い時間を過ごして、おねだりする検索くんもとても可愛かったです。今回もありがとうございました!
この後ですが風呂から上がって寝るまでの余韻の時間を楽しむか、場面を切り替えるかで悩んでいるのですが検索様はいかがでしょうか?)
9202:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-23 19:25:40
(相手を引き寄せ至近距離で相手の好きにして欲しいとオネダリの言葉を告げると相手が特段熱い息を零した。その瞳はもう劣情を隠すことなく回されていた腕はこちらを逃がさないように力が籠る。唸るような低い声が聞こえるとまだ撫でられている奥な方が疼いてはやく満たされたいと願ってしまう。早急にまた唇が重なって好き勝手に乱されると喜びを示すように腕に力を込め口内を差し出す。やがて中のものを全て奪われて蕩けた顔を晒すと「っ、ぁ…ぼくも、愛してる」と言葉を送る。それから確信に相手の手が近付けば更に乱れ求めるがまま相手の行為と熱を受け入れた。そうして相手と熱に溺れていればその後の脱力とシャワーも含め浴室から出てきたのは数時間後だった。体は火照り倦怠感とそれ以上に満たされた心地があって髪を拭きながら風呂場を後にする。ベッドに座ってからもその余韻は続き、隣に座る相手にもたれ掛かりながら「…今日はもう寝ようか」と若干掠れかかった声で声を掛けて)
(/こちらこそお世話になっております。暗転ありがとうございました…!あまり検索周りの親しい人が居なかった為ここぞとばかりに親しくさせて貰って記憶だけではなく探偵君との関係も含め沢山シリアスな描写をさせて貰ってとても楽しかったです。ずっとモヤモヤしている探偵君がいじらしく、珍しくガッツリ喧嘩もする事が出来て終始ハラハラする展開でした。打ち合わせは無かったのですがおおよそ健人君周りも自分の考えていた事とほぼ同じで良い終わり方にできたと思います。その後のお互いを思ってるからこそのすれ違いも心苦しかったですが業が深くなれども二人の道を選ぶことが出来てその後の甘い時間も含め大満喫な時間でした、今回もありがとうございました!
せっかくですのでお風呂上がりから寝るまでの余韻を楽しませて貰っても宜しいでしょうか。ゆるっと甘い時間になれば良いと思っております…!)
9203:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-23 20:27:10
あぁ……明日に響かねぇようにしねぇと
(腹の底から溢れて止まらない熱を本能のままに相手に注ぎ込んで熱に溺れ互いに溶け合ってから数時間後、精魂尽き果てた体をなんとか動かし体を洗い流してから浴室を出て、緩慢な動きで寝間着をきてようやくベッドへとたどり着いた。髪を拭き終えると隣に座る相手が凭れかかってくる、掠れた声は情事の後を思わせてじわりと幸せが胸に滲んだ。その幸せは口調にも現れて満たされた様子で頷くとこちらへ凭れかかる相手の体を軽く抱き上げてから二人の体をベッドへと横たえる、体中は幸せな倦怠感で満たされていてゆっくり腕を回せば相手の体を優しく抱き寄せた。いつもの寝間着に包まれながら額をこつんと合わせてゆっくりと深呼吸をする、するといつもの香りが鼻腔を擽った。あの組織の匂いでも病院でもない、二人の家にあるシャンプーとボディソープの匂いに「俺達の匂いがするな」と幸せそうに呟くと相手の頭をゆっくりと撫でて)
(/健人の真相についてはこちらも途中から検索様と考えていること大体同じだろうなと感じておりしたので、いい感じの幕引きにできて良かったです…!それではもう少しこの余韻の甘い時間も楽しんじゃいましょう!/こちら蹴りで大丈夫です)
9204:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-23 21:53:57
ン…、この匂いが一番落ち着くね、
(何とかたどり着いたベッドで相手に凭れかかっていれば相手からも柔らかい声が聞こえてきて軽く持ち上げられる様な形で横たわった。その瞬間項の跡が擦れて小さく息を吐くが相手の全てを受けた証拠でもあり、幸せな倦怠感に包まれた状態で相手に抱き寄せられると口元にふわり笑みが浮かんで軽く擦り寄った。もしあの時相手が助けに来てくれなければ自分の身はここにはないだろう。相手の色を纏って大切な存在が側にいる幸せを心でも体でも感じていると二人の間に漂う匂いについての呟きが聞こえてくる。更に頭を撫でられると気持ち良さそうに目を細め、その場で深呼吸すると自らもいつもの香りに染まっていることに緩い笑みを浮かべた。自らも腕を回してぎゅっと抱き着くと「ほかの何処でもない、ここが僕の居場所だ」と噛み締めるように呟いて)
9205:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-23 22:57:47
あぁ…俺の特別な場所は全部お前のもんだから、お前の特別な場所は全部俺にくれ
(相手の体を抱えて横になれば何処かの痕が疼いたのか小さな吐息が溢れ出す、それに密かに笑みを浮かべながら幸福な余韻を楽しんでいた。同じ匂いに包まれているのが何よりも嬉しい、しばらく空になっていた自分の隣がようやく相手で満たされていつも以上に心身は安堵していた。二人でお揃いであることを口にしていると強く抱き締められて噛み締めるように相手が呟く、誰かに譲らなければと理性が囁いても結局相手を手放すことが出来ないのはよく分かった。互いに依存し合うような健全ではない、しかし限りなく幸せな言葉をこの倦怠感に任せて口にしながら頭を撫で続ける。風に良くなびく長い方の髪を軽く手で梳いていれば「あ、」と声をあげる、額を離して間近で相手と目線を交えると「そういやお前のクリップ拾ったんだった。…明日、俺がつけてやるよ」と未だに独占欲や優越感が滲む声色で言いながら髪を撫で続けて)
9206:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-23 23:55:54
ああ、もちろん。…僕を好きにしていいのは君だけだ。…ん? 手を引かれた時に落としたのかな。 うん、任せた
(漸く帰ってきた居場所を確かめるように擦り寄りぎゅっと強く抱き締める。一度知ったこの場所の心地良さはどんな場所にも変え難い。それが例え普通でないとしても二人が望むのなら自分達の正解だろう、聞こえて来た言葉に当然とばかりに頷いて相手を見れば先程の行為等も含め自分の事をあれこれ出来るのは相手だけだと改めて告げる。お互いに所有権を握りあってる様な関係も相手に髪をとかれるのも心地よくて触れる体温を感じながら力を抜いていると相手が声を上げて視線を向ける。目を合わせながらクリップの話題が振られ、落とした覚えは無いものの門を通り過ぎる辺りから彼の手を引く力が強くなった事を思えばどこかのタイミングで落としたかもしれないと感想を口にする。それを付けてくれるという申し出に素直にお願いすることにすると「クリップは僕がフィリップであるアイデンティティの一つみたいなものだからね」と何処か誇らしげに告げて)
9207:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-24 07:47:26
……お前はこれまでも、これからも間違いなくフィリップだ。俺の愛棒で、…恋人
(互いに熱を存分に交換して二人にしか許されない事をしたが更に言葉でもそれを肯定されてしまえば優越感は満たされて自分が相手の特別なのだと幸せを感じる。その心地のまま髪へ触れてあの神社で拾ったクリップのことを思い出せば健人と移動していた時の落し物だと告げられた。あの時の行動は途中から知っていて終始相手は健人に手を取られて、事務所では抱きつかれていたし散々違う名前で呼ばれていた。その事を思い出せば散々互いの想いを注ぎあった後だというのにまた嫉妬に近い感情が湧き上がる。しかしその後相手は【フィリップであること】を何処か誇らしげにしていて気持ちは緩まる、それでもあの記憶を上書きしたくて両腕で相手の頭を包み込みこちら以外の全てから遮断した。心身共に満たされて相手と目を合わせない状況では普段言えないようなことも口にできる、そして「フィリップは全部俺のものだ」と幸福と独占欲を同時に滲ませる言葉を言えば、いった後に徐々に恥ずかしくなって誤魔化すように相手の項にある所有痕を軽く指でなぞって)
9208:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-24 11:38:05
…うん、僕が何者だろうと今の僕は君と肩を並べる唯一無二の相棒で、恋人だ。…っ、また暫く君のモノだって意識する生活になりそうだ、
(右も左も分からなかった自分を今の形に作ったのは間違いなく相手の影響が大きい。髪につけているクリップだってその一つで誇らしげにアイデンティティだと語っていると相手の腕が頭へと伸びてきてすっぽりその中に閉じ込められてしまう。目の前も見えなくなって感じられるのはお揃いの寝巻と振れる相手の体温とその匂いで全部が恋人のモノでいっぱいになる。その状態で柔らかく幸福に満ちて何処か依存や執着を感じられる声が降ってくると頭と心が満たされていく。自分がどういった人物だったのかという過去への興味が完全に無くなった訳ではないが知る機会が訪れるにしろ永遠に分からないにしろ相手が居てくれるならきっと揺らぐことは無い。それを伝えるように同じ言葉を繰り返していたが何も見えない状況で項の痕を指で撫でられるとぴくっと体が跳ね小さく息を零した。ここからは見えないがさぞ綺麗についた所有痕は明日からも髪が当たったり動いたりするたびに甘い痺れを発して相手のことと浴室であったことを思い出させるだろう。仕返しにぐりぐりと額を胸板に押し付け愚痴っぽく、だけど喜びの滲んだ声で言葉を続けると顔が見えないことを良いことに「こんなこと許すのは君だけだから」と呟いて)
9209:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-24 12:31:47
そりゃ光栄だ。健人についていっちまった分の倍くらいは俺のものだって思い出して貰わねぇとな
(相手の全てを覆い尽くすように、あるいは相手をこの世界から隠してしまうように、腕で頭を包み込んで抱えていれば素直な気持ちが言葉としてそのまま出てしまう、薄暗さを含んだそれさえ相手に受け入れられて代わりのない特別な存在だと言われれば胸は満たされていく。だが同時に気恥しさもあってそれを誤魔化すように痕を擽れば腕の中にいる相手の体が小さく跳ねて吐息が胸板にあたって思わず顔が緩んでしまった。抗議の意味を込めて、しかし喜びも含んだ声でいつか自分が相手に伝えた言葉を伝えられると胸は暖かく華やいでいく。頭を抱えていた手を背中に回して視線を合わせる、そしてあの時に相手が返した言葉と同じものをこちらからも送っていた。それに相手の心情を理解していたとはいえ一度は自分ではない人間について行ったのだ、ちょっとした仕返しとして、あるいは新たなるマーキングとして、相手が自分のものであるということを今一度意識してもらわなければ。幸せな倦怠感に加えベッドの柔らかさ、さらに何よりも心地良い相手の体温が加わればゆっくりと眠気がやってくる。相手の方へさらに寄ってその体を抱き締め確かに隣に大切な人がいるのを感じてから軽い口付けをおくると「そろそろ寝るか」と声をかけて)
9210:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-24 14:45:43
僕の恋人は随分なヤキモチ妬きのようだ。…ん、そうしようか
(痕を擽られるとやはり反応してしまってそれを楽しそうに笑う相手の気配を感じる。頭に回されていた腕が再度背中に回されて目を合わせた。薄暗くも甘い言葉を送り合っていれば相手が彼の名前を出してあからさまに対抗するものだから思わずくすくすと笑いながら相手の顔に手を伸ばすとその頬に添え揶揄うように軽く撫でていた。そうしてお互いの気持ちを確かめ合ってくっついていれば今日一日忙しくて気力も使い果たした体は緩やかな眠気に誘われる。まだ起きていようと目をぱちぱちして耐えていたが相手が傍に寄ってきて更に身体をくっつけたまま抱きしめられるとより一層眠気は強い物になっていく。そっと相手から口づけを受けると幸福が滲み出てこちらからもぎゅっと抱きしめながら頷いた。薄いブランケットを引っ張ってきて一緒に入りこむとこちらからも軽く唇に軽いキスを送る。昨日一人で寝た時よりずっと幸せな空間に「昨日はあまり眠れなかったから今日は良く眠れそうだ」と微笑みながらもゆっくりと瞼が閉じ始めて)
(/お世話になっております。そろそろ終わりも近そうですので先にお声がけさせて頂きました。幸せな余韻に浸るような甘い時間でしたがシリアスの反動で普段よりも糖度の高い会話が出来てリラックスできるような時間でした。本音の零れる探偵君も可愛らしく今回のお話の締めとして短いながらも充実した空間だったと思います、ありがとうございました!
次の話ですが今回がそこそこ長い話だったのでさくっと短めの賑やかなお話をするのも良いですし猛暑も続いておりますので夏っぽい話、創作メモリの騒動に巻き込まれる話なんかも良いかなと思っているのですが探偵様はいかがでしょうか)
9211:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-24 17:34:30
お互い様だろ?…あぁ、今日はあったけぇし、何より隣にお前がいるからな
(こちらが彼の名前を出せば相手は楽しそうに笑って揶揄いの言葉が告げられる、こちらにも覚えがあると反論するものの手が伸びてきて頬を撫でられると目を閉じて撫でられる感触に集中し軽くそこへ擦り寄っていた。散々欲望のままに動いた体はそろそろ眠気に勝てなくなってきて就寝を提案すれば相手からも肯定の返事が返ってきて、より強く抱き締められれば暖かな体温に包まれさらに眠気は加速する。ブランケットが二人を覆って短い口付けを受ければ口元は弧を描くと同時に一気に眠気がやってきた。昨日空っぽだった空間にはいつものように相手がいて、今はそれが何よりも嬉しい。眠そうに瞼が落ちていく相手に釣られてこちらも目を閉じる、軽く相手に擦り寄ってその存在を確かめながら同意の返事をしていれば遂に限界を迎えて「おやすみフィリップ」と口にして最後にぎゅっと相手を抱きしめて眠りに落ちていき)
(/お世話になっております。余韻を楽しむ時間でしたがよりゆったりと二人っきりの甘い時間を過ごすことができて、シリアスだった分最後まで検索くんといちゃいちゃしつつ過ごすことができてとても楽しかったです。こちらこそありがとうございました!
この後ですがこちらもサクッとしたお話がいいかなと思っておりまして、せっかくですし夏らしいお話をするのはいかがでしょうか?以前出していただいたカップル限定のものを食べに行くお話とくっつけて夏限定スイーツを食べに行く、なんてのもいいかなと思ったのですがいかがでしょう?)
9212:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-24 19:22:59
……翔太郎、翔太郎!見てくれ!
(幸せな心地を抱えて相手の温もりを感じながら眠りについた日から一週間程。あの地下の出来事が嘘だったかのようにいつも通りの日常に戻っていたがふらっと事務所に寄った刃.野.刑事によると今もあの宗教組織の捜査が進んでいるらしい。彼の話は出なかったがあの時相棒が叫んだ言葉が伝わっているならいつかこの事務所のドアを依頼人として叩く日が来るかもしれない。そんな事がありながらも最近は更に暑くなった影響で事務所を訪れる者はほとんど居ない。つまり暇な訳でソファーで何となく女子高生に勧められた番組をス.タ.ッ.グ,フ.ォ,ンで見ていた。この辺りの街の流行りの店や新店を特集する番組で風.都.では時折訪れるあのアイス屋が紹介されていた。キウイフルーツのジェラートは彩りが良く興味がそそられていたが次に紹介されたのは隣町の海沿いのお店だ。大きな窓から海が見えるような店内に番組のキャストが座り運ばれてきたのは今まで見た中でも特段大きくて豪華なパフェだ。たっぷりとマンゴーが乗っていて麦わら帽子を模したチョコ細工は何とも夏らしい見た目だ。それを見た途端ス.タ.ッ.グ,フ.ォ,ンを持って立ち上がりデスクにいる相手の元に名前を何度も呼びながら駆け寄る。作業しているのもお構い無しに割り込んでその画面を見せた。画面には豪華なパフェを食べる様子が写り「美味しそうだろう?」とキラキラした目を向けて)
(/それでは夏限定のスイーツを食べに行くお話にしましょう!いつもの如く検索の思いつきで隣町にでも行ってカップルとして夏らしい時間を過ごせたらと思います。それらしく始めておくので上手く乗って頂けると幸いです!何もなければこちら蹴りでお願いします。)
9213:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-24 21:51:08
なんだよまだ仕事中、……お、美味そうだな
(昨夜あれだけ寂しく感じたベッドでも相手がいれば他のものは何もいらなくて幸せな心地に包まれたまま眠りについた。その後ジンさんからあの神社に潜んでいた宗教団体について捜査が進んでいると聞いたが健人の名前がでなかったのは良いとして、彼の親友だという康介の名前も出ることはなかった。そう簡単に見つかる場所に彼の親友はいないらしい、あとは健人が自らの足で一歩を踏み出すのを待つだけだろう。そうやって日々を過ごしていたが本格的な夏が始まり風.都が丸ごと湯だったような暑さが続けば事務所の扉を叩く人の数も減ってしまっていた。暑さにへばった所長は『ギブアップ…』と言いながら帰っていき今は相手と二人だけ、何やら動画を見ている相手を遠目に見ながらデスクで報告書を作っていた。といっても依頼数が少なければ作るべき報告書も少ないわけで最後のひとつを書き終えてしまうとどうしたものかと息をつく。おやっさんお気に入りの小説でも読もうかと思った矢先、相手がこちらを呼びながらデスクへと駆け寄ってきた。異様なテンションに薄らこの先の展開を予想しつつ口だけは仕事中だと言い張って怪訝そうな顔をすると無理やり差し出された画面を見る、するとそこには夏らしい装飾がありながらも豪華なパフェが写っていて思わず素直な感想を口にしてしまった。しかしハードボイルドな男に甘いものは似合わない、軽く咳払いしてその場を誤魔化すと「これめちゃくちゃデカイな…二人じゃねぇと食べきれねぇだろ」となんてことの無い返事をしながら相手をチラリと見て)
9214:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-25 00:11:46
ああ、こんなに大きいの始めて見るよ。
(仕事中なのだと言い張る相手に構わずに近くに寄るとス.タ.ッ.グ.フ.ォ.ンの画面を見せる。夏らしい飾りつけとボリュームのパフェを見せれば相手が好意的な反応を示してますますテンションが上がる。ハードボイルドを気取って態度を繕う相手だったがこちらの興奮は止まらずに大きさについて同意していた。画面の中のリポーターも一人では食べきれない旨のコメントを残したあと『ここはなんとカップル限定のスイーツを出しているお店なんです!』と紹介を始める。どうやら最初から二人でシェアをする前提のボリュームで二人で楽しんで味わうのがコンセプトらしい。特にこのパフェは夏の間の期間限定スイーツであるのに加え数量限定でもあってカップルの間で大人気メニューとのことだ。映像にも幾つものカップルが楽しそうにパフェを食べている姿が写り、話を聞けば聞くほど好奇心が擽られ早速相手の方を期待を込めた目で見て「翔太郎、ここに食べに行こう!」と誘いをかけて)
9215:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-25 07:45:48
カッ、…!?いや待てフィリップ!こんなとこ行けるわけねぇだろ!この店行ってこれ食べるってことはカップルだって宣言するようなもんじゃねぇか!!
(相手の興奮具合から見るに次に相手が何を言い出すかは分かっていたが話を核心へ迫らせないように画面の内容に言及する、ひとりで食べるには明らかにキャパオーバーなボリュームのそれに感想を零していると画面の中ではリポーターがパフェを紹介し続けていてそちらをまた眺める。するとこの大きさの秘密が【カップル限定】であることが明かされると思わず絶句してしまった。店内の様子が映し出されれば何処も浮かれたカップルがひとつのパフェを二人でシェアしている。海沿いということもあり店内は地中海をモチーフにした白が基調のオシャレな空間でそんな中でどのカップルも二人だけの世界に入り込んでパフェを食べている。そして案の定相手はこれを食べに行きたいと言い出して即座に待ったをかけた。二人の関係は一応大っぴらにしないスタンスだがここにいけばそれはもう自分達がそういう関係だと宣言するのと同じだ。もはやあれを食べることでカップルだと周りにアピールしていると言ってもいい。そんなのハードボイルドではない、というよりそもそも恥ずかしすぎる。なんとか気を逸らそうと「一個前に紹介されてたキウイフルーツのジェラートも美味そうじゃねぇか?」と違う話題を振ってみて)
9216:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-25 11:32:00
別にカップルなのは事実なのだから問題ないだろう? …確かに魅力的だったけどパフェの方が豪華で食べてみたい!
(このパフェがカップル限定だと紹介されると相手は絶句した後に反対意見を叫ぶ。その言い分をとりあえずは聞くものの自分達の関係はやましい訳でもなく映った彼らのように食べることの何が問題か分からず首を傾げながら不思議そうに答える。ひとつ前に紹介されたジェラートの方の話題を振られるも一度この大きくて夏らしいフルーツたっぷりのパフェを見てしまったらどうしてもそちらを食べたくなってしまって首を左右に振ってからぐいっと相手の顔に近づいて更にオネダリを重ねた。画面の中でもカップル限定という画期的な条件に話題が進み『このパフェはカップル限定ですが仲良しであることを証明する当店の条件をクリアして頂ければご友人同士でも注文頂けます!』と説明があれば「ほら、君が気になるならこの友人ってことでも良いから食べに行こうよ、翔太郎。隣町だから人目もそんなに気にならないはずだ」と畳み掛けるように誘いをかけじーっと期待を込めた目で見つめ続け)
9217:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-25 12:39:19
だからそれをアピールするのが、っ……ったく、ハードボイルドに甘いもんは似合わねぇが、仕方ねぇ。アキコも帰っちまったしどうせなら今から行くか。ただし!友達ってことでいくからな!
(自分達は正真正銘のカップルではあるのだがそれをおおっぴらに言うのは恥ずかしい、一応相手は組織から隠れている身で深い関係性だとバレると互いにリスクになるという建前もある。だが相手にこちらの言い分は届いていないようで心底不思議そうに首を傾げている、更に反論しようとするがその前に相手は子供っぽく首を振ってこちらへグッと近づいてきた。その瞳にはキラキラと輝きを宿していて全く引く気配がない、そしてその輝きに見つめられていれば簡単に絆されてしまうことは自分自身でもよく分かっていた。極めつけのように友人同士でも仲良しを証明できれば注文可とアナウンスがされて逃げ場はなくなってしまった、証明の内容が気になるところだが相手はさらに勢いを増してこちらへと迫って見つめられてしまった。こうなってしまえばもうテコでも動かない、それにこんなに目を輝かせている恋人の願いを叶えないわけにはいかなかった。参ったとでも言いたげに軽く笑って遂にはパフェを食べに行くことにする、ただし友人として、だ。だが先程の映像を見るに海辺の店舗はロケーションも良さそうで「どうせならハ.ー,ド.ボ.イ,ル.ダ.ーでドライブがてら行くか」と乗り気な返事をして)
9218:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-25 14:06:08
今から!ふふ、それは良い考えだ。なら直ぐに準備してくる!
(相手は何やらぐだぐだ言っているが案外というか結構自分には甘い。キラキラした目を向けじっと見つめてれば観念したようにいつもの前置きと共に許可が下りればぱあっと顔を明るくした。更に今からとなれば一気にテンションも上がって声を弾ませればその後の言葉など一切耳に入らずに声を弾ませた。これからの予定ができたところで相手から案外乗り気な提案がされるとさらにその瞳は煌めいてすぐさま賛成の意志を示す。海沿いをドライブして美味しいパフェを食べるなんて最高のデートの過ごし方だろう。そうなれば善は急げで準備を宣言してすぐ荷物をガレージに取りに行った。それからすぐに準備を整えて戻ってくると「行くよ、翔太郎。早くしないと売り切れてしまうかもしれない」と急かすように告げハットを被った相手の手首を掴んで引っ張るような形で事務所を飛び出した。住所や行き方も先ほどの短い時間で調査済みでわくわくを隠し切れない様子でハ.ー,ド.ボ.イ,ル.ダ.ーの後部に跨って)
9219:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-25 18:43:19
ちょ、もうちょっと落ち着けって!
(こうなってしまえば相手を止めることなど出来やしない、それが相手に対して甘い事も含まれているのはそっと脇に置いておきパフェを食べてに行くのを承諾すればみるみるうちに相手の顔は明るくなってこちらの表情も緩まってしまう。この顔を見る度に我儘をきく選択をして良かったと思ってしまうのだからどうしようもない。途中からこちらの言葉も聞こえていないようで呆れと愛おしさの混じったため息を漏らすと相手がガレージへ行くのを見送ってこちらもデスクを片付けた。ついでに事務所も片付けてしまうとハットを被ってガレージへ続く扉の前で待つ、少しも経たないうちに相手が戻ってくると手を取られて勢いよく事務所を一緒に飛び出すと文句を言うがその声も弾んでしまっていた。ハ.ー.ド.ボ.イ.ル.ダ.ーに跨ると「案内は任せたぜフィリップ。飛ばすぜ!」とこちらも上機嫌にエンジンを吹かして発射させた。最初こそ見慣れた街を走っていたがだんだん街の端へと差し掛かりついには隣町へと入る。相手の案内に従いながら海の方向へとバイクを走らせて)
9220:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-25 21:45:02
わぁ…海だよ、翔太郎!!
(相手の手をとって事務所を飛び出ると後ろから文句が聞こえてくるがその声も弾んでいて口元のニヤケが止まらない。一緒に乗り込んだ相手の体に軽く抱きつくとハ.ー.ド.ボ.イ.ル.ダ.ーはエンジンをふかせ出発をした。見慣れた市街地から離れ街の端へと向かう、日差しはカンカンと照りつけているが吹き抜ける風は涼しくて普段あまり見ない景色を興味深く見ていた。隣町に入り検索した通りに道案内をしていると古い建物が並ぶ地区を抜け、一気に視界が開けた。そこには青い海が遠くまで広がっていて感嘆の声を上げる。運転に支障が無い程度に相手の肩を叩きテンション高く海の方を指さした。海沿いでは風は更に強くなって街中では決して味わえない風に目を輝かせていた。そうして海岸沿いを走っていれば少し先に目的の建物を見つけた。「翔太郎、あの建物だ」と伝えてはパフェへの期待を抱いてずっと変わらない海の景色を見つめていて)
9221:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-26 10:41:43
おぉ!、風.都と同じくらい良い潮風だな
(相手の案内に従いハ.ー.ド.ボ.イ.ル.ダ.ーを走らせる、旧市街とも言うべき古い町並みは微かに潮の匂いがしていたが、建物が途切れ一気に視界が広がり潮の匂いを纏った風を感じると同時に壮大な海が広がって感嘆の声をあげた。当然のように相手のテンションも一気にあがって肩を叩かれると少しだけ後ろを振り返って頷きながら答える、海岸線を走り抜ける間も夏の日差しに潮風が心地よくて夏にしか味わえない走り心地に上機嫌にバイクを走らせていた。相手の興奮度合いをこちらを掴む手から感じつつ進んでいればやがて海沿いに目的地が見えてくる、外観もオシャレなその建物に近づくと敷地内に入りバイクを停めた。相変わらず潮風は気持ちいいが店の前には二組ほど客が待っていて、そのどちらもがカップルらしいのをみれば「店の外からもう空気がハードボイルドじゃねぇな…」と思わず呟いていて)
9222:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-26 14:37:43
名前書いてくる! …外もオシャレだから待つのも苦じゃないね。
(海岸沿いの風を浴びながら広い海を見渡す。まさに夏という風景を眺めていると目的地が見えてきて更に期待が高まるとぎゅっと相手に抱き着いた。そうしてバイクを走らせて敷地内にたどり着いた。相手が呟きを零すのも気にせず入口に名簿を見つけると声を掛けてから『ヒダリ』と名前を記した。相手の元に戻ってくると辺りの装飾に目を向け素直な感想を口にする。白を基調としたオシャレな外装はそこから見える海とマッチしていて普段とは違う遠くに遊びに来たような気分になる。落ち着きなく建物やここから見える景色を見て回っていたが並んでいた一組が呼ばれたのを見れば待つ為に用意された椅子に座る。待っている間も期待は高まっていく一方で先程の1組と横にいるカップルを見てから「皆あのパフェ目当てなんだろうね」と楽しそうに告げて)
9223:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-26 15:56:21
まぁ、だろうな。売り切れてなきゃいいんだが…
(相手が強く抱きつくのを背中に感じて小さく笑みを浮かべつつバイクを停めて待機場所へと向かう。相手が名前を書いてきてくれるのを待っていたがオシャレな空間に最高のロケーションとなればいかにもデートスポットらしく気後れしてしまう。一方で相手はこの非日常的な空間にキョロキョロと辺りを見回していてそのいつも通りさには安心するところがあった。忙しない相手に軽く返事をしていれば前の一組が呼ばれて空いた席へと座る、相手の言う通りきっとみんなあのパフェを目当てに来ているのだろう。そんなカップルらしいことを自分達もしているのがなんとも落ち着かないまま返事をする、店の前にはあのパフェの宣伝をする看板が出ているが売り切れの案内がないのを見るにまだ残っているのだろうか。そんなことを考えながら暫し無言の時間が過ぎる、海風が吹いて木々を揺らす音が響いて葉の間から漏れた光が床でキラキラと煌めいた。すると隣に座っていたカップルのうち女性の方が『ほんと付き合って貰っちゃってごめんね!あのパフェどうしても食べたかったんだけど、カップル限定で、でも私彼氏いないし』と少々早口で話し始め、男の方も『いや俺甘いもの好きだし!逆に彼氏役が俺で申し訳ないっていうか』なんて話を始めて何となく動きを止める。会話の内容から察するにこの二人は付き合っていないがお互い好きと言い出せずにいる所謂付き合う前の一番楽しい時期を過ごしているようで、自分達の横からなんとも甘酸っぱい会話が流れてきていたのだ。初々しいやり取りにこの場の雰囲気は隣の二人の色に染まってしまって、こちらまでむず痒くなると耐えきれずにチラリと相手の方を見て)
9224:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-26 18:44:40
……、……何だか懐かしい空気だったね
(あれだけ大きなパフェで待ってる人もいるのなら確かに売り切れの可能性もある。自分たちの番が来てもまだ残っていることを祈りながら席に座ってその時を待っていた。何となく辺りを見ていると隣の男女一組から何処か緊張を感じられるような声が聞こえてきた。話からするに2人はカップルではなくあのパフェを食べる為に一緒に来たらしい、だがその雰囲気から単なる友人同士ではないことが流石の自分でも分かった。それからも『そんな事ないよ!一緒に食べるなら悠真君とが良いなって思ったから…』『え!?そうなんだ…他にも俺で良ければなんでも付き合うから!』と初々しい会話が続き、何となく隣で言葉を発するのが躊躇われてその話を聞いていた。この探り合うような一歩ずつ距離を詰めていく期間については覚えがある。甘酸っぱいやり取りが続く中、ふと隣に視線を向けると相手もこちらを向いていて目が合った。相手が彼らのやり取りから何を思ったのか何となく察すると口端を上げ、椅子に座り直すフリをして距離を詰めた。友達にしては近い、自分達があんな感じだった時の距離のまま少しだけくっついてご機嫌な顔で順番を待っていた。少しすると彼らの名前が呼ばれて初々しい様子で中に入っていった。自分達だけが残されるようになると相手の方を向いて懐かしむように感想を告げて)
9225:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-26 22:04:38
…、……懐かしい?俺達もあぁだったってことか?さすがにあそこまでバレバレじゃなかっただろ。あんなのほぼ好きだって言ってるようなもんだったし、俺はもっとスマートだっただろ?
(黙って座り順番を待つ間も隣からは初々しい会話は止まらなくて歯がゆいようなむず痒いような、なんとも言えないもどかしさを感じていた。互いにかなり好意的な言葉を言っているのにこれで付き合っていないらしい。相手の方をみればどうやら同じく隣の二人の会話を聞いていたようで何か言いたげな目をしている、大体考えていることは同じだろう。相手が椅子に座り直すフリをして少しだけ二人の距離を詰めると二人の服が微かに触れ合うくらいの距離になる、別になんてことのない距離のはずなのに隣の二人の空気に影響されていつも以上に気恥ずかしくなれば忙しなく目を動かして焦る気持ちを誤魔化していた。やがて二人は店内に呼ばれていき相手と二人になれば軽く息をついていつもの空気を取り戻す、すると相手はあの二人を懐かしいと称してピンと来ずに目を瞬かせた。確かに相手への想いを自覚して以来相手との距離について考えたり不意打ちに動揺したりといろいろあったがあそこまで露骨なことは無かっただろう。それに多少動揺することはあれどこちらはいつでもハードボイルドでスマートな探偵だったはずだ、わざわざキメ顔をしながら手をキザったらしくクルリと回して問いかけて)
9226:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-26 23:03:25
スマートか…。あの時は僕もそういう経験や知識が無くて気付けなかったけど、ハグをして顔を真っ赤にしたり、酔っ払って僕に抱きついてきたりしただろう? それに頬とか首筋にさりげなくキスされたこともあったし
(座り直すふりをして距離を詰めてみるとその視線を泳がせていて彼らにバレないように小さく笑みを浮かべた。そうしているうちに二人は店内に呼ばれ二人きりになったところであの空気を懐かしいと称すると相手は思い当たる節がないといったように目を瞬かせる。そしてツラツラと自分はそうでないことをアピールしながらキメ顔をするが口元を手でなぞり少し思い出すだけでも否定材料は幾つも出てくる。あの時は基本的なことが分からず恋の何かも分からなくて普通に受けいれていたが最初からかなり距離の近い事をしていた気がする。懐かしい記憶を振り返ってこの行動の一つ一つを例にあげてみる、今となればそれが親しい或いは気になっている人にしかしない行為なのは分かる。更に時折されていたキスの意味もその時の相手の想いが爆発した証拠なのだろう。彼らよりも行動に出ている分バレバレだったことに思わず揶揄うような笑みが浮かんで
で「そういえばあの時から全部僕が欲しいとかも言われていたね」と更に言葉を続けて
9227:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-27 08:42:21
な、……全部言うなよ!お前だって検証だっつって抱き着いてきたり髪触ったり匂いがどうのって…しかもお前の方は無自覚だったし、
(付き合う前の初々しさやもどかしさなんてなかったと主張してみるが相手からはあっという間に過去の出来事を掘り返されてその時の事を思い出すと固まってしまう。確かにきちんと想いを伝える前になんだかんだと相手に接触していて酔いに任せて口付けたこともあった。まだ恋だとか付き合うだとかそういう概念すら知らなかった相手ならいろいろと忘れていることもあるだろうかと踏んでいたがきっちり覚えていたらしい。酔いに任せて出てしまった本音まで詳細に覚えていれば静止の意味も込めてツッコんでいた。それにこちらにだって覚えがあって、しかもそれらは好意の意味を知る前に行われていたのだ。その方がよっぽど想いの表現としては大きいだろうと指摘するがそれはそれで相手が自分を理屈抜きに想ってくれていた証拠でもあるようで言っていてまた恥ずかしさは増してきた。顔が赤くなってしまいそうになるのを阻止するように大きく頭を振ると「ってかそもそも人前でしてねぇからセーフだろ!」と無理矢理な理屈を押し通そうとして)
9228:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-27 11:23:27
だって始めてだったのだから仕方ないだろう。…まあ、夏祭りの時は怪しかったけどそういう事にしておこうか。
(相手の過去の行為について述べてみれば相手の動きは固まり、さらに続けそうな言葉に静止込のツッコミが入った。その姿に楽しそうに笑っていたが今度は相手からこちらの行動をあげられるとその時の姿を思い返して若干口を尖らせながらポつりと呟いた。あの時は無自覚でその行為の意味もよく分かっていなかったが他の誰でもない相手だからこそ行っていた自覚はある。人前でしていないからセーフという理屈も想いを伝え合う前の夏祭りのことを思えばグレーゾーンな気がするがこれ以上追及すると自分も墓穴を掘ってしまいそうでセーフと言うことにしておいた。そうしている内に店員が中から出てきて『二名でお待ちのヒダリ様』と名前を呼ばれる。いよいよ自分たちの番になれば途端目を輝かせて「行こう、翔太郎!」と声を掛けながら立ち上がった。冷房の入った涼やかで統一感のあるオシャレな店内に入ると窓際の席に通される。水とメニュー表がテーブルに置かれるがお目当てはもう決まっていて「良かった、まだあるみたいだ」と『カップル限定 トロピカルパフェ』と書かれた豪華な写真を指さして)
9229:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-27 17:50:23
おぉ、めちゃくちゃいい席だな。…いいかフィリップ、あくまでも仲良しの友達ってことで頼むんだからな
(対抗するように相手の初々しいというか、無自覚な好意を並べると相手は口を尖らせている。初めてという意味ではこちらも同じだろうと思うが相手の状況を考えれば本来ならばこちらがコントロールしなければいけない状況ではあった。出来なかったからこその今の結果なのだが。夏祭りについては「お互い様だろ」と苦しい言い訳をしていたところで店内へと呼ばれて椅子から立ち上がる。案内されたのは窓際の最高の席で思わず感嘆の声を上げた、涼しいながら海をしっかり感じられるこの店一番の席だろう。だが問題はここからだ、目的のパフェがあって良かったのだが同時にカップル限定のこれを今から食べるという試練がやって来て相手が嬉々としてメニューの写真を指差すと念を押すようにここにいる間は友達なのだと繰り返した。この発言をしている時点で周りの人間からは自分達がカップルであることを察せてしまうのだが、その事には気が付かないまま気合いを入れるように軽く息をはく。二人の様子を見て注文が決まったと思われたのかひとりの店員がやっきて『お決まりですか?』と声をかけられた。一瞬怯みそうになるのをなんとか持ち直して「このパフェお願いします。友達同士でも頼めるんですよね?!」と若干早口で捲し立てるように言って)
9230:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-27 20:17:15
分かってるよ。 …大丈夫です、お願いします。
(店内でも上位のポジションであろう席に案内されると更にテンションがあがる。席に座って目的のパフェの在庫もあることを確認出来ると相手にそれを伝えるが相変わらず友達同士であることを強調するように言う。周りを見ればそれぞれが2人の世界に入り込んでいて他の人を見ている様子はないのだが相手には譲れない一線らしい。ひとまずそれで構わないと頷くと店員が注文を聞きに来てくれる。相手が早口でパフェの注文と言い訳のように友人同士であることをアピールすると店員はにこりと笑って『勿論頼んで頂けますが一応カップル限定ですので後から仲良しの証明をして貰います。それでも宜しいですか?』と問いかけられる。証明が気になるもののここに来て頼まない選択肢は無い。相手に代わって問題ないことを告げると店員は笑顔で去っていった。視線を相手に戻すと「頼めたのは良いけど証明ってなんだろうね」と純粋な疑問を口にして)
9231:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-28 07:52:48
それが一番怖ぇんだよな……
(ひとまず無事にカップル限定のパフェを友達として頼めてひと安心する、周りをちらりと見まわせばどのカップルもあのパフェを目の前に一際浮き足立った雰囲気を発していてソワソワと落ち着かない。最後に店員が言質を取るように言った証明とやらも気になるところだ。相手も同じ疑問を抱いているようで思わず愚痴っぽく呟いてしまう、きっとパフェを食べる前に何かしら儀式的なものが必要なのだろう。そう言っていた矢先にニコニコと笑顔の店員が籠のようなものを抱えてやってくる、そして『カップル限定トロピカルパフェをご注文頂きありがとうございます!このパフェを食べてお二人にはもっともっと仲を深めていただきたいので、いくつかラブラブミッションをご用意いたしました!』と楽しげに言われて字面の強さに思わず固まってしまう。こちらのリアクションを見たのか店員は『お二人はお友達とのことですがカップルに負けないくらいラブラブになってくださいね!』と矛盾したことを言われて頭がクラクラとしてきた。そして店員は籠から何やらステッキのようなものをいくつか取り出す。先端にはハートやら星やらLoveだとかKissだとか、何やらファンシーな飾り付けがついている。ズラリと並べられたそれらに圧倒されていると『この中から二つ好きなものを選んで持っていただいて、二人でくっついた写真を撮るのが最初のミッションです!』と宣言がされてまた固まってしまって)
9232:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-28 11:26:56
ラブラブミッション?…なるほど、カップルと同じぐらい親密な写真を撮るのが条件という訳か。なら僕は…、これにしよう。
(無事に注文は通ったものの妙に気になる言い回しについて二人で疑問を抱いていると先ほどの店員がカゴを持って戻ってくる。にこにことした笑顔で告げられた言葉は予想をしなかった言葉で思わず同じワードを口にしながら首を傾げた。こちらの反応も承知の上なのか更に楽しそうな口調でその趣旨を説明してカゴからステッキのような物を取り出してテーブルに並べる。そこには何とも可愛らしいハートや星、Kissなど恋愛色や浮かれたようなマーク、文字が書かれていて向かい側の相手がそれを見て固まっているのが見えた。だが何となく証明の趣旨は分かってきた、元々の条件であるカップルと同等ぐらいの関係性の二人が食べられるという希少性を売りにしているのだろう。一人で冷静に納得したように頷くとパフェを食べる為に直ぐそれに応じる意思を見せるとステッキに目を向ける。少し悩んでから吹き出しの中にハートマークが描かれているようなデザインのステッキを手に取ると相手の横にやってきて横に並ぶと「こんな感じかい?」と自分が喋っているように持ちながら問いかけて)
9233:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-28 12:35:45
仲良しの友達以上だろそれ……え、
(ようやく仲良しの証明方法が明かされ思わず固まってしまう、限定パフェを食べているカップルが軒並み浮かれた雰囲気になっているのはこのラブラブミッションとやらを一緒にやってひと盛り上がりしたからだろう。こちらが固まっている間に相手は冷静にことを分析しツッコむ前にノリノリでステッキを選び始める、やがて取り出したのはハートマークが着いた吹き出しで明確な言葉は描いていないもののやはりカップル向けの色は強い。隣にやってきて楽しげにステッキを見せる相手に今度こそツッコんだ。ステッキを2つ以上使わなければならないということはこちらもひとつは持たなければならないということだろう。こうなれば無難なものを、とステッキを選ぼうとした矢先『お兄さんは迷ってるみたいなのでくじ引きにしましょうか!』と店員が言い出して目の前にあるステッキが回収されてしまう。困惑している間に先端が籠に隠された状態でこちらに差し出され『好きな一本を選んでください!』と言われてしまった。無難な絵柄を選ぶのに失敗し直感で一本を手にして引き抜く、するとそのステッキの先には分厚めの赤い唇にKiss meとラグジュアリーな文字が添えられていてまた固まってしまった。店員は目論見通りこちらが絶対に選ばないようなものを引き当て上機嫌そうに『それ口元に持ってくるといいですよ!』とポーズまで指定されてしまう。そのまま撮影タイムになると店員は自分達の目の前にトロピカルパフェと店名が入ったポップな飾りを置く、そして『はい、じゃあくっついてくださーい』と当然のように言われカメラが構えられて)
9234:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-28 15:10:26
ふふ、なんとも情熱的なチョイスだね。ほら翔太郎も構えて
(ハートマークの吹き出しをチョイスして相手の横にやってくると相手からツッコミが入る。友達という前提ではあるが自分達もカップルであるのだからそこまで躊躇する理由もないだろう。相手の選択を見守っていると店員の機転でくじ引き方式で柄を選ぶことになった、その様子を見守っているとあの中でも普段の相手ならば絶対に選ばない類の柄を引き当てていて思わず笑ってしまう。揶揄うような言葉を投げかけていると注文していたパフェと店名の飾りが運ばれて来て撮影の準備がされる。このパフェを食べる為だと普段かそれ以上にくっついて仲良しの距離となると自分の横にステッキを持ってくる。相手にも同じようにするのを促しながらカメラを見つめると『はい、ポーズ!』の掛け声とともにシャッターが切られた。店員が撮影した写真を確認すると『いい感じです、撮った写真はお帰りの際にお渡ししますね』と笑顔で告げた。ステッキがカゴに回収されていきこれで終わりかと思ったが店員は帰ることなくガラトリーケースを置いてはそこにいて『ではパフェも運ばれてきた事ですし最後にお二人で仲良くあーんし合ってください!』と指示があれば流石の課題に「えっ」と固まり相手の方を見て)
9235:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-28 18:34:47
俺が選んだんじゃねぇよ!……え、……いや俺達友達で…
(ステッキの端に付けられた情熱的な真っ赤な唇に呆然としていると隣から笑い声が聞こえてくる、楽しそうに揶揄う相手にはツッコみを入れておいたがまんまと店員の策略にハマってしまったようだ。だが自分で選んだものではない、という免罪符があれば一応言い訳はきいて相手に促されるまま店員の指定通り自分の口元とステッキの唇を同じ高さにあわせた。そのままシャッターが切られればすぐにステッキを下ろす、どうやらラブラブミッションとやらは無事にクリア出来たようだ。パフェもやってきてこれで心置き無くパフェにありつけそうだと思った矢先に次のミッションが課されて相手と一緒に固まると同時に顔を合わせる。ミッションはいくつかあると言っていたがパフェを食べさせ合うなんて恋人以外許されないだろう。断ろうと再度友達であると伝えるが店員はニコニコの笑顔のまま『とっても仲良しの二人ならやりますよね?』とさも当然とばかりに言われてしまい「やらねぇだろ!」と思わずツッコんでしまった。カップルでもなかなかのハードルだがこれがパフェを食べる条件なのだろう、散々騒いだせいか周囲の目線は自分達に集まっていて【友達同士で来たのに恋人らしいことをさせられている】という意味で好奇の目を向けられている。まさか本物のカップルだとは思われていないはずだ。カメラまで構えられてしまえばもう逃げ場もなく、渋い顔のままスプーンを手に取るとせめてもと相手の好きなバニラアイス部分をひとすくいして無言で差し出し)
9236:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-28 19:16:41
…パフェの為にもやるしか無さそうだね。……ん、美味しい。
(まさかの課題に固まって相手と顔を見合せてしまうが店員は笑顔を崩さずに当然のことだと告げる。どうやらカップルであろうとなかろうと平等のミッションが課せられるらしい。相手が強く突っ込んだりして騒いだせいで心做しか周りからの注目を集めていてさっきまで自分達のことを気にしてない人からも視線を向けられている。普通に恋人として来るよりも目立ってしまっている気もするがこうなったらさっさとやり遂げてしまうしかないだろう。覚悟を決めたように呟いていると相手がパフェスプーンを持ってこちらにひとすくいしたバニラアイスを差し出してくる。ちらりと相手を見てからそのまま顔を寄せアイスを口にする。夏の日差しを受けていて若干火照っていた体にその冷たさと甘さが染み渡ってふにゃりと笑みを浮かべる。その味を満足そうに噛み締めるとこちらもマンゴーとクリームの乗った美味しい所をすくうと調子に乗って「あーん」と言いながらカメラの前でスプーンを差し出して)
9237:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-29 07:54:42
…、……お前な…ん、…
(周囲の客の注目が集まる中ここで引くことなど出来ず相手にアイスの乗ったスプーンを差し出す、相手も困惑していたようだが意を決してアイスを口に含んだ。すると固かった表情はそれこそアイスと一緒にトロけるようにふにゃりと和らぎ笑みが浮かんでその表情の変化に胸が強く鼓動を打った。さっきまで一緒に固まっていたのにその変化は心臓に悪い。思わず相手に見とれていたがその隙にシャッターがきられていた事には気が付かず、今度は相手からクリームとマンゴーを乗せてスプーンが差し出される。アイスで機嫌を良くしたのか言葉まで付け加えられるとまた動揺してしまって目を泳がせた。だがやはり店員と客が見ている中で下手に引くこともできず顔を寄せてスプーンの上のものを口に含む。ひんやりとしたマンゴーに甘いクリームは良くあっているがやはりソワソワと落ち着かなくて眉を下げながら目を泳がせ「美味いな…」というのが精一杯で)
9238:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-29 11:14:11
だろう?ひんやりと甘くて夏らしいパフェだ
(思わぬミッションに固まったもののその味は間違いなく美味しくてご機嫌のまま今度はこちらがスプーンを差し出す。相手は動揺したように目を泳がせるが覚悟を決めたのか顔が近づいてスプーンの先端を含む。その間も何処か落ち着かないように眉を下げていたものの好意的な感想が聞こえてくれば自分は差し出しただめにも関わらず自慢げな笑みを見せて絶賛していた。撮影を終えた店員は『カプルにも負けない仲良しっぷりをありがとうございます!それでは是非この後もお二人で仲良くパフェを味わってください』と告げるとカゴなどの道具を持って去っていく。“仲良く”を主張した言葉に少々照れ臭くなるも相手と言われるならば悪くは無くて口元を緩ませながら「じゃあ仲良く食べようか、翔太郎」と楽し気に笑いかけると早速自分で一口食べ始めて)
9239:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-29 12:26:58
なかなかの試練だったな……そうするか
(なんとか相手から差し出された分を食べると晴れてラブラブミッションとやらは達成出来たようで店員達はテーブルから去っていく、周囲からの注目もある程度薄れたようでほっとしていた。パフェを食べるための最難関を突破すればあとはパフェを楽しむだけだろう、幸いカップルではなく仲良しの友達という建前も保ったままだ。カップル達と同じことをさせられていたのはさておき、頷きながら答えるとこちらもスプーンを手に取ってパフェへと伸ばす。パフェが入ったグラスは通常よりも大きく、前に二人で作ったパフェと比べて違いは歴然だ。フルーツとアイスがいくつも飾り付けられ二人でもなかなかの食べ応えだろう。先程すくったのとは別のパイナップルシャーベットらしきものをすくい上げて口に運べばミッションで妙に上がってしまった体温も冷やされてようやく口元が緩んでいく。同時に先程の相手の表情を思い出せば「さっき食ったバニラアイス、そんなに美味かったのか?」と揶揄うように聞いてみて)
9240:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-29 15:03:45
…ん。 ああ、市販のよくあるやつとは違って濃厚な気がするよ。君も食べてみるかい?
(無事にミッションをクリアすれば漸くお目当てのパフェに有りつける。早速マンゴーとクリームの部分をすくって口にしてみれば二種類の甘味とマンゴーのみずみずしさが感じられて満足げに口端を上げた。相手の方を見てみればシャーベット部分っぽいところを口に運んでいてその美味しさに口元を緩めていればこちらまで嬉しくなってしまう。番組で紹介されるだけあってその見た目に劣らない素材の良さにテンションは上がっていきさらにもう一口、口に運んだところで先ほどのバニラアイスの感想を聞かれる。普段食べるようなバニラアイスも美味しいがここのアイスは手作りなのかそれともお高い物を使っているのか分からないがバニラビーンズが効いたような濃厚な味わいがするのだ。関心を寄せられるとその味を相手と共有したくなって自分のスプーンでバニラアイスの部分をすくうと周りに客が居るのも忘れいつものように相手の口元に差し出して)
9241:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-29 17:43:01
へぇ、さすが人気なだけあって抜かりねぇな。…え、………
(パフェは見た目の豪華さはもちろんひとつずつの美味さもお墨付きでこれだけ人気が出るのも頷けるものだ、視界の端にいた店員が入口に掲げられていたトロピカルパフェの看板を片付けているのが見える、きっと自分達のパフェが最後だったのだろう。事務所をすぐ飛び出して正解だったと思いつつ先程の笑顔を思い出しながら味を問えば既にご機嫌な相手からはテンション高くその感想を伝えられる。シンプルなバニラアイスひとつとっても美味いらしい。相手に勧められて「おぅ」と返事をしてスプーンを動かそうとするがその前に相手が動いて目を瞬かせる、そしてごく自然にアイスが掬われこちらに差し出されるとまた固まってしまった。もうラブラブミッションとやらは終えたはずだがきっとそんなもの関係なくいつも通りの行動としてこちらにアイスを差し出しているのだろう。思わず目線を周囲に走らせる、先程のようなこちらへの注目は外れていてそれぞれのテーブルは自分達の食事に夢中のようだ、それに加え先程お互いにパフェを食べさせあって店員の後押しもあればある意味ハードルは下がっている。そんなことを刹那の間に考え結論を出すと差し出されたスプーンに顔を寄せ口に含む、バニラアイスは確かに一般的なものより濃厚で口いっぱいにバニラの味が広がればその美味さに口元は緩もののやはり恥ずかしさは抜けずに眉を下げてチグハグな表情をしながら「…確かに美味いな」と呟いて)
9242:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-29 19:43:02
…、……だろう? 建前は違うけど僕達だってデートなのだから存分に楽しまなくては。
(いつものように相手の元にスプーンを差し出したが相手の反応でここが周りに人がいる店内であることを思い出して一瞬固まる。だが今更引っ込める気にもなれなくてじっと相手を見つめながら行動を待つ。相手は辺りを確認するように視線を迷わせてものの近づいてきてスプーンの先を口に含んだのをみればぱっと表情を明るくする。バニラの味はお気に召したようで口元が緩みつつ羞恥で眉が下がったような素の表情が見えればこちらまで笑みが浮かんで得意げに声を掛ける。このパフェ自体も勿論高クオリティの味なのだろうがこうも気分が弾むのは相手と一緒に食べているからだろう。自らも顔を寄せて相手との距離を近付けると二人だけが聞こえる声量で自分達もデートであることを告げる。ご機嫌な表情のまま、また自分の席に戻ると相手に使ったスプーンでそのままシャーベット部分もすくってさらに食べ進めていき)
9243:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-29 20:19:43
っ、……言ったな……
(相手はこちらの反応を見てここが出先であるのを思い出したようでスプーンを持ったまま固まっている、しかし引っ込める気はないようでこちらも問題ないと踏み切ると再び相手から差し出されたものを食べた。途端に表情が明るくなるのだから心臓に悪い、じわりと熱くなった頬を冷たいアイスが冷やしていった。軽く息をはいて気持ちを整えていると相手が近づいてきて目を向けると二人だけに聞こえる声で立派なデートをしているのだと告げられてまた顔に熱が登りそうになった。相手はこちらを置いて元の位置に戻って上機嫌にしている、顔に赤みが出る前に大きめにパイナップルシャーベットをすくうと口の中に放り込んで無理矢理赤みを引っ込めた。そちらがその気ならこちらも同じ手を使うまでだ、今しがた口をつけたばかりのスプーンでオレンジと生クリームをたっぷり、さらにその上にハートのチョコが乗った部分を掬いとると相手の方に差し出して「ほらフィリップ、俺からの愛情だ」とわざと周囲の注目を集めるように少々大きめの声を出して)
9244:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-29 23:14:45
…え、…これはまた大きな愛情だね、……んっ、ん!
(建前はどうであれ自分達も他のカップルと同じデート中なのだと告げると相手がまた動揺したのが分かった。その反応に満足そうにしながら元の位置に戻るとパフェを食べる方に戻る。普段はそれぞれ注文して交換する事が多いからこうやって一つのものを分け合うのは割と珍しい。崩さないように気をつけながら食べ進めていると相手にしては珍しくスプーンに果物やクリームをすくいとってるのが見えた。そして辺りにも聞こえるような声と共にスプーンを差し出されると注目を集めるためのような行為に思わず固まってしまった。実際周辺のテーブルからちらちらと視線を向けられているのが分かる。この状態で口にするのは躊躇われるものの先程デートと宣言していれば意を決して近付き口を開いた。だが一口で一気に食べようとした分、たっぷりと乗っていた生クリームが口端から溢れた。慌てて指で拭うも反対側はまだクリームが残ったままで)
9245:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-30 07:51:37
……クリームついてるぞ
(このパフェを恋人同士のデートとして楽しむならばここはもう振り切った方がいい、少々大袈裟な声を出せばあのテーブルの二人がまたふざけているようだと周囲の目がこちらに注がれる。相手もこちらの意図が分かったようで一瞬体が固まった、先程同じことをしたのだから応じるのは当然のことだろう。少しして相手が近づきスプーンを口に含む、しかしクリームたっぷりのそれはひと口では収まらなかったようで口端から白のふわふわが溢れでているのを見れば意趣返しだとかそんなことは忘れて素で笑ってしまった。こちらの差し出した大きすぎるひと口に慌てる様子が可愛らしくて暫く眺めていたがひとしきり拭いた後にも口端にはまだクリームが残っていた。周囲の認識がまだ友達同士である以上ある程度のことをしても友達同士が恋人のフリをしてふざけていると思われるはず、大袈裟であればあるほどおふざけだと処理される。ガタリと音を立て椅子から腰を上げるとテーブル越しに相手の方に近づく、そのまま手を伸ばすとするりと撫でるように頬に手を添えて声をかけた。そのままわざと唇の真ん中に親指の腹を置き、そこを撫でるように横へとゆっくり動かしてクリームを丁寧に取れば、満足気な顔をしながら席へ戻って親指のクリームを口に含み)
9246:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-30 11:43:42
え、どこに…っ!?…、
(恥ずかしさの余り一口で全部食べてしまおうとしたが生クリームが口端から溢れてしまった。その姿を見て相手が笑ったのが見えれば一気に羞恥が襲ってきて慌ててその口元を拭った。粗方全部拭ったつもりだったがまだ残っていると聞けば焦って手当たり次第拭おうとするもその前にこちらに手が伸びてきて頬に触れられると思わぬ距離に体を固める。そのまま唇に触れられると友達という前提を崩すような行為に大きく目を見開いて相手を凝視する、やけにゆっくりと唇を撫でられている間全く動けなくてじわじわと顔が赤く染まっていく。相手が席に戻り唇から取ったクリームを口にしたのをきっかけに正気に戻るとまた一層顔を赤くして「っ、翔太郎!なにするんだい!」と大きな声を上げてしまう。だがその声でさらに注目を集めることになると弱ったように視線迷わせ)
9247:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-30 12:32:47
さっきの店員さんも仲良くって言ってただろ?
(慌てる相手を他所に緩慢な動きで頬に手を添えて唇に指をあてる、大袈裟すぎるほどカップルらしい動作だが二人きりでは当たり前の行為であることを周囲の客は知らないだろう。あくまでもおふざけとして唇を拭えば手を添えていた頬が一気に熱くなるのが分かる、さらに目に見えてそこが赤くなればいやでも口元はニヤついた。相手が何か言う前に離脱して拭い取ったクリームを食べているとやっと相手から文句が飛んできてその時間差にもまた口元を緩めながらすました顔で大の仲良しの友達としての行動だと主張しておいた。相手の焦りようとこちらの躱しように周囲の客もクスクスと小さく笑っている、作戦は成功しているらしい。周囲の注目を集めていることに相手は困った様子で先程と立場が逆転すればこちらも上機嫌になるというものだ。未だ真っ赤な相手を見ればさらに追い打ちをかけたくなるもので先程食べたパイナップルシャーベットをまた大きめに掬いとって「これで体冷やした方がいいんじゃねぇか?ほら、あーん」とまた堂々と相手にスプーンを差し出すと揶揄うように言って)
9248:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-30 15:59:48
っ…、君の方がこの状況を楽しんでいるじゃないか。…ん、
(まるで周りにアピールするように唇を拭われ、そのクリームも目の前で相手が食べられてしまうと顔に熱を持って赤くなってしまう。どう考えても仲良しの友達を超えた行動ではあるが先程自分がしたように仲良しを強調していて言い返せそうにない。周りからもくすくすと楽しそうに笑い声が聞こえているとますます視線を泳がせていた。そうして動揺しているこちらとは対照的に相手はやけにご機嫌でまた調子のいいことを言いながらシャーベットを乗せたスプーンを差し出してくる。じっと相手を見つめ少々愚痴っぽく文句をつけるとシャーベットと相手の顔を交互に見てから顔を寄せる。同じ轍を踏まないようにまずは半分ほど口に入れ、もう一口で全てを食べきった。さっぱりとした甘さのパイナップルに火照った身体が冷やされて僅かに口元を緩める、唇についた欠片も自分で舐め取ると「おかげさまでちょっと冷えたみたいだ」と感想を伝えつつちょうど棒状のチョコ菓子が視界に入るとスプーンを使わずそのまま手にしてから立ち上がり身を乗り出すような形で「お返しだ」と相手の口元に差し出して)
9249:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-30 18:52:30
せっかく評判のパフェなんだから楽しく食べた方がいいだろ?…なんだよこれでゲームでもするかと思ったぜ
(最初こそカップル限定スイーツという文字に腰が引けてラブラブミッションなるものに完全に困惑してしまっていたが周囲の目線の乗りこなし方を理解した今何も恐れるものはない。きっとあえてカップルっぽいことをすればするほど友達同士の戯れに見えるのだろう。未だ困惑している相手を見てさらに周囲の注目を集めるようなことを言いながらスプーンを差し出せば今度は二口でシャーベットを食べていてその表情が綻ぶ、動揺して目を泳がせる相手もいいものだがやはりこうやってストレートに喜んでいるのを見るのが何より幸せだ。それに今は何よりも正真正銘デートの時間、今を楽しむことが一番だ。シャーベットを無事に食べ終えた相手はパフェに刺さった棒状のお菓子を手にしてこちらへ身を乗り出す、そして口元に差し出されればまた冗談めかしたことを言ってひと口齧りついた。そのまま相手の手からお菓子を取ると今しがた自分が齧ったばかりの所を相手の方へ差し出し「お前も食うだろ?」と楽しげに言って)
9250:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-30 19:45:10
っ、あのゲームは君が甘えたがりになるみたいだからしても良いけどね。 ああ、もちろん。
(周囲の視線を妙に意識してしまって顔を赤くなってしまったが差し出されたシャーベットは素直に冷たくて美味しい。本来なら友達の範疇を逸脱した行為だが店内のお客さんは浮かれている人も多く自分達もカップルのノリをする仲良しの友人に見えている様だ。ならばそれに乗るのが一番だと頷き、シャーベットを味わっていた。それから次に目についた棒状のチョコ菓子を相手に差し出す。ゲームというワードで大雨で避難したホテルでやった光景を思い出して一瞬身を固める。だがやられっぱなしは悔しくてその時に酔いも合わせて可愛らしかった事を小さく笑いながら告げる。お菓子を取られて楽しげに差し出されると二つ返事で頷き顔を寄せる。そして同じくその先っぽに齧り付くがちらりと相手を見るとそのままあのゲームのように身を乗り出しながら勢い良く食べ進めていく。そのまま持ち手の指先に到達すると密かにぺろっと舐めてから「これも美味しいね」と素知らぬ顔で離れていき)
9251:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-30 20:24:50
な、おい!…そ、想像で勝手なこと言うな、よ…っ?!
(棒状のお菓子でカップルとなればいの一番に思い浮かぶのは定番のゲームで揶揄うようにその単語を出してやれば相手はまた一瞬固まっていて思わずニヤけてしまう。だが直後相手はかつて大雨でホテルに閉じ込められた時のことを引き合いに出して目を見開いた。ここで大胆にカップルらしいことが出来るのは自分達が友達という前提があるからこそだ、しかし過去にもそれらしいことをしていたとなれば前提は崩れいつもカップルらしいことをしている、つまり恋人同士だと言っていることになってしまう。周囲の客はそれぞれの恋人に夢中でこちらの話などまともに聞いてなどいないのだが自分達が本物のカップルだとバレてしまわないか気が気ではなくて焦ってしまった。なんとか誤魔化そうとギリギリ声がひっくり返らないようにしながらすました顔で口を開いたがその前に棒状のお菓子が一気に食べられ最後にはあの時を思い出させるように指先が舌で擽られるとぶわりと一気に顔を赤くさせた。その間に今度は相手が素知らぬ顔でこちらを離れていく。赤い顔を他人に見られないように顔を俯かせながら「これじゃパフェ食えねぇじゃねぇか…」と文句を言っていて)
9252:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-30 22:21:21
ふふ、さっきまでの僕とお揃いになったね、翔太郎。
(相手の話から実際に自分達でやった時の事を匂わせるような話を振ると分かりやすく相手は目を見開いた。慌てたようにあくまで想像の話だと言い張るが周りのカップル達は各々の恋人と過ごす時間に夢中でそもそも他人の話を聞いてないだろう。それに気づかないまま弁明をする相手を微笑ましく思いつつ差し出されたチョコ菓子を最後まで食べて少し悪戯をしてみるとより分かりやすく相手の顔が真っ赤に染まっていく。直ぐに離れてもその色は治まる気配はなくてまた立場が逆転したような様に楽しそうに【お揃い】だと称する。普段よりも浮かれている自覚はあるがカップル限定のパフェなんて物を食べているのだから仕方ないだろう。これ以上揶揄うと相手が動けなくなりそうで追撃は諦めるとセットでついてきたアイスコーヒーを飲んで口の甘さをリセットするとまたバニラアイスをすくって口に運ぶ。その甘味にまた口元を緩めつつ辺りを見れば同じく楽しそうに恋人と話している人達ばかりで「…皆幸せそうだね」と素直な感想を呟いて)
9253:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-31 07:49:20
うるせ。……俺達も周りからはあんなふうに見えてんのか
(これまでなんとか抑えてきた顔の赤みは一気に爆発してしまってなかなか熱が引きそうにない、それを楽しそうに【お揃い】だという相手に恥ずかしいのだがその笑顔を見れば嬉しくもあって、しかし有効な反撃は見当たらずに八つ当たりのような一言を口にしていた。こちらもアイスコーヒーを飲んで一旦口の中と気持ちを落ち着かせる、パフェにはアイスを初めとした溶けてしまうものも多くこのままのペースでは美味しく食べられる時期を逃してしまいそうだ。顔の赤みが引っ込んだ頃合にパフェの真ん中に鎮座しているプリンをすくい取って食べる、甘いクリームにあわせて控えめの甘さのそれを楽しんでいれば相手が周囲を見回しながら呟いていてこちらも他の客を観察してみる。ほとんどのテーブルには自分達と同じパフェが乗っていて各々が自分達の世界に浸っている。これも最初に行われるラブラブミッションとやらで雰囲気が盛り上がるせいだろう、自分達と同じくミッションでもないのにお互いにパフェを食べさせあったりしているのも見受けられてどのテーブルも幸せな空間が広がっていた。自分達も同じ幸せを堪能している自覚はあって特に考えもせずに呟くが、直後周りのカップルとは違う状況であるのを思い出すと「いや、あんなに幸せそうだって思われてちゃまずいな…」とあくまでも自分達は友達同士という前提があるのを自分に自覚させるようにまた呟いていて)
9254:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-31 11:32:15
……別に気にしなくても良いと思うけど。ここには好奇の目で見てくる人もいないし良い意味でお互いの事しか見えていないようだから僕達が多少幸せそうにしてても何も思わないはずだ。
(相手も顔を真っ赤にしていたがアイスコーヒーとプリンでクールダウンしたようでまたパフェを二人でつつき合う。様々な種類の甘味が乗ったパフェを味わうながら周りを見ればそれぞれ話が弾んだり食べさせ合ったりもしている。奥には先ほど甘酸っぱい会話をしていた二人組も楽しそうにパフェを食べていて店内は幸せそうな空気に包まれていた。自分達も同じ状況であると示すような呟きが聞こえてくれば胸の内が擽ったくなるも相手は自分に言い聞かせるように呟きを続ける。それをじっと見ればまたシャーベットをすくって口に運んでから自分の意見を伝える。相手はずっと周囲からの目を気にしているようだが現に今まで自分達を変な目で見て来た人たちはここにはいない。それぞれ自分達の世界に浸っていて周りが見えていないといった所だろう。ならば自分達が何をしていようとよほどのことで無ければ注目を集める可能性も低い。更にパフェスプーンでバニラアイスとハートのチョコの乗った部分をすくうと「それにここが風.都.の外ならばルールの適応外だろう?」と楽し気に告げながらそれを相手の口元に差し出して)
9255:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-31 12:23:53
………それもそうだな。…ん、美味い
(オシャレな雰囲気に加え周囲の客と同じく自分達も先程のラブラブミッションとやらで距離が近い行為をするハードルが下がっていて油断しすぎないようにと自戒を込めて呟く。しかし相手は揶揄うでもなく茶化すでもなく、冷静にこの状況を分析して目を瞬かせた。確かに自分達が騒げば周囲の注目はこちらに集まっていたがこうやって二人で会話している分には他の客は各々のパートナーに忙しく誰もこちらを見ていない。誰もが一緒にパフェを食べる大切な人との時間を堪能していた。更に相手からここがルールの適用外である風.都.の外であるのを告げられると一瞬動きを止めた後にストンと今まで気にしていたものが体から抜けていった。確かにここは風の街の外だ、それにせっかくこんな特別なパフェを食べているのならば周囲の客と同様に相手とこの時間を共有することに集中したい。それに二人だけの世界に浸って幸せな空気を出してもそこら中にそれが溢れているのだから悪目立ちすることもないだろう。納得するように頷きながら呟くと身を乗り出して躊躇することなくスプーンを口に含む、冷たくて濃厚なアイスの中にハートのチョコが混じっていて少々恥ずかしいながらも今度こそパフェをしっかりと味わうことが出来て自然と笑みを浮かべる。肩の力が抜ければテーブルの下で相手の方に足を伸ばして軽く触れさせあう、テーブルに挟まれてはいるがより相手を感じることができるようになれば上機嫌に口角はあがって「新しい層食ってみるか」と楽しげに言えばスプーンを少々奥へいれて爽やかなソーダ味のゼリー部分をすくい上げて相手の方へと差し出して)
9256:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-31 16:29:16
君と一緒に食べるからこその味だね。底はゼリーになってるのか、…ん、ちょっとしゅわしゅわしてて不思議な体験だ
(自分なりの今の状況を分析して変に取り繕う必要もないだろうと語れば相手の目が分かりやすく瞬いた。街の中では何かと気にしないといけない部分も多いがこの特別な場所なら少々浮かれてしまっても許されるはずだ。それに納得するように頷いた相手の口元に甘いバニラアイスを差し出すと今度は躊躇うことなく口に含まれたのを見て自然と笑みが浮かんだ。相手の顔にも柔らかな笑みが浮かんだかと思えばテーブルの下で足が何かが触れる気配がして一瞬視線をそちらに向ける。その正体が分かれば胸は温かい物に満たされて自らも挟み込むようにして足をくっつけると浮かれた言葉を口にしていた。そうしていると相手がパフェの器の底の方にスプーンを入れて綺麗な水色のゼリー部分を救いあげる、上とはまた違う層に感心していると当然のようにこちらにスプーンが差し出される。それにまたご機嫌になるのを感じながら顔を寄せ口に含んだ。味だけでなく軽く炭酸も閉じ込められているようで普通とは違う食感に少し驚いた後、その感想を相手に伝える。ふと良いことを思いついて自分もゼリーの層をすくい、さらにその上にパイナップルシャーベットが乗せるようにすると「沢山乗ってるからこういう組み合わせも出来るね」と話しながら相手の口元に差し出して)
9257:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-31 17:41:24
仲良しの…カップルじゃねぇと食えねぇからな。…ん、…すげぇ爽やかな組み合わせだ
(周囲の客が各々で夢中であることに相まってここが風.都.の外だと気づけばすっかり張っていた肩肘は緩まって心のままに相手との時間を過ごすことが出来る、こちらが差し出されたアイスを口にすれば相手の顔には笑みが浮かんでそれだけで幸せな心地に包ま
れた。浮かれた心のままにテーブルの下で足をくっつければこちらの足が相手に挟まれて口元はさらにニヤけてしまう、先程の続きで友達という言葉を出かけるがチラリと周囲を見て思い直せば正真正銘カップルとしてのデートだからこそだと口にしていた。こちらが差し出したソーダのゼリーは不思議な食感らしく、感想を聞いて気になっていれば相手はゼリーとシャーベットを組み合わせてこちらへと差し出してきて緩んだ口元のままスプーンを口に含んだ。相手の言った通り炭酸が入ったぷるぷるなのにシュワシュワなゼリーとさっぱりとした味のパイナップルシャーベットが良くあって味を噛み締めるように軽く目を閉じていた。その後はプリンにオレンジを乗せた全く違う組み合わせを試したり棒状のお菓子にクリームをたっぷりつけて食べたりとそれぞれの組み合わせを楽しんで、気がつけば半分以上は互いに食べさせあいながらパフェを食べ進めていって)
9258:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-31 19:22:49
…あれだけ大きかったのに案外食べられるものだね。
(すっかり気を抜いてパフェを食べていれば口元は緩むばかりで心も弾む。その中でハッキリと自分達のことをカップルと称する言葉が聞こえると目をきらきらさせ強く頷いていた。ますますデートだと意識することになれば浮かれて水色と黄色の組み合わせをした一口を差し出す。それを口にした相手から好意的な感想が聞こえてくれば無邪気な笑みを浮かべていた。そうしてお互いに新しい組み合わせを見つけては感想を呟き、お互いに食べさせあったりしていればあれだけ大きかったパフェもどんどん無くなっていき、残り一口分になってしまった。食べ切ってしまうのは惜しいものの残しておいたマンゴーと器の側面についた生クリームを綺麗にスプーンにすくい取ると「最後の一口は君に捧げよう」と笑みと共に少し気取った言い回しをしながらまた相手の口元に差し出して)
9259:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-07-31 20:18:29
二人なら余裕だったな。…なんだよ俺のマネか?なら遠慮なく、ん…
(こちらが周囲が浮かれているのをいい事にカップルだと口にしたり二人の色を宿した爽やかなひと口を食べる度にこちらをみる相手の顔に笑顔が灯って、その度に胸が温かくなる。冷たいパフェを食べながらいつの間にかどっぷり二人の世界に浸っていればあっという間にグラスの中身は減っていった。最初に画面で見た時は食べ切れるものなのだろうかと疑ったものだが美味しい上に爽やかな味が多く二人で難なく食べきれてしまった。相手がスプーンでグラスに残った最後のマンゴーとクリームをすくいあげれば少々気取った言い方と共にこちらへと差し出してくる、小さく笑って揶揄うようなことを言いつつお言葉に甘えて最後のひと口をいただいた。グラスに残っていたシロップ類をたっぷり纏いさらにクリームも乗っていれば「特別甘いな」と感想を言いながら口元は緩みきっている。グラスの中は完全に空になって「美味かったな」と余韻に浸りながら最後のアイスコーヒーも飲み干して)
9260:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-07-31 23:15:24
特別な一口だからね。ああ、評判につられてきて正解のお店だった。
(最後の一口を少々気取って差し出すと相手は小さく笑ってそれを口にする。相手の感想に様々な想いや味が乗った一口だったと無邪気に笑いつつ二人で完食した大きなパフェのグラスを見つめる。これだけ大きかったが爽やかな味に加えて中身も様々で飽きることなく食べ進めることが出来た。きっかけはテレビ番組だったがあの時飛び出して食べに来て良かったと胸を張って言えるスイーツだった。甘いものを満足行くまで食べることが出来てご機嫌のまま頷いているとタイミングを伺っていた店員が近付いてくる。その手には封筒があって『こちら先程お撮りした写真です。本日のお二人の笑顔、記念にお持ちくださいね』と言いながら手渡してくれた。カップルと同じ扱いなことに今更ながら少し羞恥を覚えるも店員が去っていったタイミングで封を切ってみると先程二人で並んで撮った写真とそれぞれにパフェを食べさせている所の写真が紙製の簡易フォトフレームに差し込まれていた。まだ吹っ切れてなかったときで恥ずかしそうにしてる顔だが見るからに幸せそうで「確かに良い記念になりそうだ」と微笑んで)
9261:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-01 07:56:29
…また他人に見せられねぇ写真が増えちまったな。家だけに置いとかねぇと
(爽やかで甘くて相手との時間に浸れるパフェはあっという間になくなってしまった、事務所を飛び出すようにして店に来たがその選択は大正解だったらしい。アイスコーヒーを飲みながら傍にある窓ガラス越しに海を眺めていると店員が近づいてきて相手に封筒を渡す、中身は最初に撮った写真のようで相手との時間にすっかりその存在を忘れていれば少々照れくさくも軽く身を乗り出して封を開ける相手の手元を見守る。中身を開けてみればこの店の雰囲気と同じ白色のフォトフレームに三枚の写真が収まっていた。写真の中の二人はまだ友達同士だと誤魔化すことに必死でなんとなくぎこちないのが初々しさを醸し出している、まるで入店前にみたカップルのようだ。思わず笑ってしまいながら感想を口にしつつチラリと相手の方をみればその顔は幸せの色に満ちていてこちらの顔にも同じ色が浮かんだ。ささやかな夏の一時だったがまた二人だけの思い出が増えて心を満たすとテーブルの下で軽く互いの足を擦り合わせながら「そろそろ行くか。ここらへん軽く走ってから帰ろうぜ」と声をかけて)
(/お世話になっております!そろそろ区切りかと思いましてお声がけさせていただきました。まさに夏の一幕といったお話でしたがカップル限定パフェに振り回されてわちゃわちゃしたところから二人だけの時間に浸るところまで検索くんと探偵が穏やかな時間を過ごすやり取りができて夏休みを過ごすような感覚で楽しむ事ができました。今回もありがとうございます!
次のお話ですがいかがいたしましょう?このまま二人の時間をもう少し過ごすような方向ですと前にあげて下さった香水を作る話、いっそこのまま夏の海を楽しむ話、あと騒がしいお話ですとメモリの力でおばあちゃんから高校生に若返った子に満足するまで付き合わされる話、なんてのを考えていたのですが検索様はいかがでしょうか?)
9262:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-01 10:58:12
カップルらしくて良いじゃないか。ああ、帰るまでがタンデムデートだからね
(封を開けて中身を見れば何処となくぎこちない二人が映っていてお互いに笑い合う。今まで記念でツーショットを撮ることは何度もあれど第三者に二人でいる瞬間を切り取られることはあまりない。そういう意味では特にパフェを食べさせ合う写真は貴重だろう。また新たに二人の写真が増えたことに幸せな笑みを浮かべつつカップルらしいと称していた。テーブルの下で足をくっつけて擦り合わせるのを感じれば視線だけ下に向けて小さく笑い【デート】というワードを使って頷くと立ち上がった。会計を済ませて店の外に出ると涼やかだった店内に比べて夏の日差しが降り注いでいる。それにまた夏らしさを覚えながら沢山甘い物と幸せを味わってご機嫌のままバイクに乗り込むと「行こう、翔太郎!」と声を掛けてぎゅっと相手の体を抱きしめて)
(/こちらこそいつもお世話になっております。カップル限定に抵抗して友達同士だと主張する探偵君と甘い物に目が無い検索でわちゃわちゃとこの時期にピッタリな楽しい時間を過ごすことが出来ました。すっかり絆された探偵君が可愛らしく後半は遠慮なしに食べさせ合う二人が微笑ましくなりながら夏のひと時が過ごせたと思います、今回もありがとうございました。
悩む所ですが香水を作る話はいかがでしょうか。この前あった二人の時に使うものを作っても良いですしペアリング出来る奴を作る話でも楽しそうです。おばあちゃんが若返った子の話も騒がしくなりそうですし探偵君の育ての祖母に絡めてちょっぴりしんみりさせることも出来そうなので是非後々やらせてください!)
9263:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-01 12:28:49
……ペアリング?
(店が作り出した雰囲気にすっかり飲まれ幸せな時間を相手と二人で共有し、バイクの後ろに乗せた相手の体温と抱きつく心地を感じながら海沿いを軽く走るタンデムデートまでしてたっぷりとカップルの時間を過ごした日から一週間ほど、本日の風.都.も相変わらず茹だるような暑さで当然のように客足は鈍かった。午前中にネコ探しをしたもののいつもならなんて事のない依頼のはずなのに太陽光を浴びていつも以上に体力を奪われてしまって昼過ぎには事務所でバテていた。相手が入れてくれたアイスコーヒーを飲んで体を冷やしていると若.菜.姫,のラジオが聞こえてくる、天気の話や最近遠出した話などをぼんやりと聞いていたが『そこで香水の専門店をたまたま見つけたんです』と話題が広がっていく。なにやら自分でカスタマイズしながら香水を作れる場所があるらしい。そんな店もあるのかと聞いていれば『意中の人とペアリングの香水を作るのも良いですよね』なんて話題が続いて聞き慣れない単語に思わず同じ言葉を繰り返していて)
(/それでは香水を作るお話にいたしましょう!二人の時に付ける香水にするか迷ったのですがペアリングのを作る方がより二人の特別感が出るかなと思いましたのでそれっぽい流れにしておきました。おばあちゃんが若返る話は是非育ての祖母のお話も絡めて騒がしくもほっこりなお話にできれば!それではいつも通りいい感じに乗っちゃってください/何も無ければこちら蹴りで大丈夫です!)
9264:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-01 15:32:46
ペアリングは確かこの前の料理とワインみたいに相性の良い組み合わせの事だったと思うけど…
(カップル限定のパフェを楽しみ帰りも海沿いをバイクで走る夏らしいデートを満喫してから一週間ほど。相変わらず事務所の外は今年最高の気温を連日更新していて朝に猫探しに出掛けた相棒も昼過ぎにはバテて帰ってきていた。ガレージも冷房装置はあるもののあれだけ広い空間には効きが悪く最近は事務所の方で過ごしていた。いつもの時刻になり若.菜.姫のラジオの時間になると椅子をラジオの前に持って行きその声に耳を傾ける。相変わらず陽気に近状を語る彼女に心惹かれつつフリートークの一環で聞こえてきたのは香水専門店の話だ。感心したように聞いていれば【ペアリング】というワードが出てきてソファーに座っていた相手から同じ言葉が聞こえてきた。ペアリングという単語自体はこの前マダムと食事に行く際の下調べとしてワインと食事の知識を調べた時に見たことのあるものだ。二つ以上のものの相性を示す単語だと説明を挟んでいるとラジオの方でも似たような説明がされる。世界で一つだけかつ二人の香水が合わさった時の真紅とが売りのようで『普段は別々の香りを纏って一緒になった時に相性ピッタリの香りになるなんてロマンティックだと思いませんか』と彼女が興奮気味に感想を述べるのを聞けば「へぇ…確かに面白いアイデアだね」と興味を示して)
9265:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-01 18:04:04
相性のいい組み合わせ、か……バラバラなのが二人になるとひとつになるってわけか……
(香水は当然知っているがペアリングという言葉とは結びつかなくて思わず呟くと相手が補足を入れてくれる、そういえばマダムと食事をした際に彼女がそのキーワードを口にしていた。つまりは違う二つのものの調和を楽しむ、といったところだろうか。ひとりずつのオリジナルな香水というだけで特別な響きがするがさらに二人が隣に立った時にだけ二人の香りが混ざりあいひとつの香りになると言うのは何処と無く自分達を示す言葉と似通ったものを感じる。それに二人の香りが混ざりあう経験は覚えがあって、それは主に二人の家での事が多いことを思えばゆらりと目線を泳がせる。あの時のような相手と溶け合うような感覚、相手から自分達だけのお揃いの香りがする喜びを思い起こせば段々と香水への興味が湧いてきた。そのまま若.菜,姫のトークを聞いていれば『あ!ふ,う.と.く.ん.ラブさんによれば風.都.にも同じことが出来るお店があるみたいですよ!』とリスナーの手紙が読み上げられる。いくつか候補を思い出せば「あぁ、あの店か」とひとつ条件に合致する店舗を思い出して)
9266:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-01 19:12:28
今ので分かるんだ。結構身近でもやってるんだね……
(二つの香水で三つの香りを作り出してその調和を楽しむというコンセプトに素直な感心を寄せながらラジオの話に耳を傾ける。二つが重なった時にする香りはお互いが一緒にいる時にしか感じられない訳でオリジナルの香水が輪をかけて特別なものに感じられる。そして珍しく相手の方が興味を持ったように話を聞いていてその顔をちらりと覗いていると彼女がリスナーの手紙を読み上げる。大体の地区と店の名前でピンと来たのか直ぐに目星のついた相手に感心しつつ、店の存在を知ればますます現実味が帯びてくる。今もお揃いの香りを身につけているがオリジナルのペアリングはまた違った魅力がある。勿論その響きに興味そそられると「行ってみるかい?その店」と相手の意見を伺ってみて)
9267:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-01 21:30:13
香水売ってる店なのに椅子とカウンターがあるから不思議だと思っててな。香水が作れる店だったのか……、…
(今だってシャンプーとボディソープでお揃いの香りを纏ってはいるのだが二人揃った時に真価を発揮するというのは自分達との親和性も高いように思えてなんとも魅力的に感じる。ラジオで話題に上がっている店には覚えがあって相手に感心されれば少々得意げな顔をしつつも香水を取り扱っている店、とだけしか知らなかったのが現状だ。店のことを思い出していると相手から誘いがかけられて一瞬考えるように目を伏せる。香水と言っていの一番に思い出すのは相手が纏っていた桜の香りだ。女子高生二人から香水の名前と銘柄は聞いていたがその店に置いてあるものなのだろうか。そしてもう一つの思い出と言えばクローゼットに押し込んで封印した香水でおやっさんに雷を落とされた思い出と共にしまっている。再びラジオの前で椅子に座る相手の方をみる、香水によってより二人で一人を強めるのであれば吝かではなくて「そろそろ俺もハードボイルドな男として相応しい香水を付けなきゃならねぇし、行ってみるか」と肯定的な返事をして)
9268:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-01 23:10:11
単純に色々と香りを嗅いでみたいし、相談出来るなら悲惨なことにはならないだろう。 そうと決まれば今から行くよ、翔太郎!
(どうやら相手はその店を軽く見た程度だったようでその体験については知らなかったらしい。若.菜.姫のこの放送が無ければ自分も何かきっかけがない限りは知ることはなかっただろう。相手に誘いをかけてみると少し悩むように目が伏せられた後、視線が重なった時には好意的な返事がされてこちらもぱっと表情を明るくした。相手がハードボイルドな香水を身につけるならともかく専門店ならば今まで嗅いだことの無い香りを嗅ぐチャンスかもしれない。いつしか匂いで好奇心を爆発させた時と同じように目を煌めかせながら理由を並べていく。行くことが決まれば外が灼熱の気候だろうと待っていられず、ちょうど彼女のラジオの放送が終わると電源を切ってから【今から】だと宣言する。手短に支度を済ませると相手の準備が終わったのを見計らって手を引いて事務所を飛び出して)
9269:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-02 09:33:56
過去が悲惨だったみたいに言うなよ!…今から?!
(主におやっさんに雷を落とされてから香水に手を出すことを控えていたが相手との特別が増えるのは悪くない、というより嬉しい。こちらが好意的な返事をすれば相手には笑顔か浮かんで、それだけでも店に行く選択をして良かったと思えてしまう。相手の余計な一言にはしっかりとツッコミを入れていたが続いて今から行くのだと宣言すれば思わず驚いてしまう。だが事務所に客足の気配はなく先日パフェのために事務所から飛び出したのを思えばこれでいいのかもしれない、若.菜.姫のラジオで紹介された以上時間が経つにつれて混雑するはずだ。呆れ半分と期待半分の笑みでソファから立ち上がるといつもの帽子を頭に載せる、途端に相手に手を捕まれ外へと連れ出されると「おい!」と声を上げるもその声色は随分とご機嫌だった。頭の中にある地図を辿り店へと向かう、確かオシャレなセレクトショップか並ぶ一角にあったはずだ。通り丸ごと特別な店が並ぶ中で綺麗なガラス張りの店舗を見つけると「ここだな」と目的の店の前で立ち止まり)
9270:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-02 11:16:45
わあ…これ全部香水……!
(早速今からいくのだと告げると驚きの声が上がるも善は急げなこは先週のパフェで実証済だ。準備を整えて相手の手を引くと後ろから声が聞こえるもののその声は弾んでいてご機嫌のまま街に繰り出した。相手の案内でセレクトショップが立ち並ぶ通りに向かうと普段は縁がないようなディスプレイが並んでいて興味深くそれを見ていた。やがて目的の店に案内されると「行こう」と声をかけてガラスの扉を開けた。中に入ると落ち着くような不思議な香りが鼻腔をくすぐる。店内には沢山の瓶が綺麗に陳列してあって恐らく全て香水の類だろう。聞いた事のない香料の名前や光景に興奮気味に目を輝かせながらその瓶の一つ一つを見ていく。好奇心を全開にしていると店員の一人が相手に近付いてきて『なにかお探しですか?』と話しかけ)
9271:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-02 12:27:36
すげぇ量だな…お前瓶割るなよ
(相手と共に店内に入るとまず感じたのはリラックス出来る何かの香りで思わずゆっくりと呼吸してしまう、さすが香水専門店と言ったところか。店内は木材の棚が並ぶ落ち着いた雰囲気でズラリと並べられたガラスの瓶はそれだけで絵になってしまうほど綺麗だった。相手と同じくこちらも感嘆の声をもらしていると早速相手は好奇心をフルスロットルにさせてキラキラとした目で香水の瓶を見ていく、どれもガラス製であるのを考えると一応釘は指すものの非日常的な空間にソワソワしているのはこちらも同じだった。こちらも棚を眺めていれば店員が近づいてきて話しかけられる、若.菜.姫のラジオで紹介されていて直ぐさま来店したことに若干恥ずかしさを覚えつつも「ここでオリジナルの香水作れるって聞いて来たんです。その…こうペアリング出来るやつを考えてて…俺達この街で探偵やってて、こいつは相棒なんでそういう香水が欲しいなと思って!」と前回のパフェ同様カップルに見られないよう言い訳を挟みながらも要望を伝えれば店員さんはこちらの勢いに小さく笑って『もちろん作れますよ。それでは説明をさせていただきますのでこちらへどうぞ』とカウンターの方へ案内される。未だ香水に夢中な相手の腕を軽く引いた後カウンターの方へと移動して備え付けられたイスへと座り)
9272:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-03 01:30:58
……なるほど先にイメージを決めてから作り上げていく訳だね。
(中にずらっと並ぶガラス瓶に興味惹かれて順番にその名前と添えられた説明書きを見ていると相手が店員に話しかけられる。またもあくまで相棒との香水だと説明しているがその必死さのせいで不自然に見えているのは気のせいだろうか。だがそんな要望にも店員は小さく笑って案内がされると棚の香水を見ていた所を相手に腕を引かれ、右隣に並ぶ形で椅子に座った。二人が揃うと店員は香水を作る際の流れを説明がされる。最初に香水を使うシチュエーションや大まかな方向性を決め、その次にメインの香料決め、バランスを考えて調整してから調合・試香になるらしい。その順番に感心していると『本日はどんなイメージの香水をお作りになりますか?』と改めてコンセプトを聞かれる。あまり詳しいことは決めていなくて相手の方をちらりと見ては「普段使い出来るようにあんまりキツ過ぎなくて、でも僕たちらしさが出てる香りが良いかな。僕の奴は静かで少し甘い香り…だろうか。君は何かあるかい?」と少々悩みながら纏めると相手にも意見を伺ってみて)
9273:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-03 11:11:16
香水のイメージ、か……俺も普段使い用だな。あとはハードボイルドな男に似合う甘すぎないクールなのがいい。あーそれと、こいつが隣に並んだ時に違和感がないやつ
(カウンターに備えられた椅子に座りまずは香水作りの流れの説明を受ける、細かい事はさっぱりだが調整はこの店員がやってくれるらしい。となれば基本的にはこちらの要望を伝えるのが良さそうだ。チラリと相手の方をみればお互いに目があう、思い立ってすぐ店に来たのだから具体的な内容は固まっていない。相手に話を振られてこちらも香水のイメージを伝える、普段使いするならばハードボイルドさを補強するようなものが良さそうだ。二人のぼんやりとしたイメージに店員は小さく頷きながら話を聞いてくれて『なるほど。ではそのイメージを自分の中にしっかり持ったまま先ずはあちらの中から好きな香りを選んでいただけますか?』と先程眺めていた棚の方を案内される。ズラりと並んだ中からひとつを選ぶのは骨が折れそうだが『棚の右側がよりスイート、左側がよりフレッシュ、また上側がよりフローラル、下側がよりリラックスできる香りになっています』と案内を受ければ「とりあえずいろいろ試してみるか」と相手に声をかけ)
9274:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-03 12:48:38
そうだね、1個軸を決めたら他も自然と待っていきそうだ。 …これは好きだけどちょっと甘過ぎるかな、…こっちは……、
(こちらも大まかなイメージを伝えると相手もそれに続くかやはり見えない香りとなると抽象的な言い回しになってしまう。それでも並んだ時に違和感が無いという項目は最重視する所でもあって一緒に頷いていた。それから今度は棚の方に案内されて香りの種類の傾向を説明されるがやはりピンとこない。やはりこういうのは実際に嗅いでみるべきだろうと何となく目に付いたものを手に取って香りを確かめてみる。店員の『初めはトップノートと呼ばれる最初に印象を決める香りから選んだ方が良いですよ』というアドバイスを受け、普段から付けたくなるような好きな香りを探していく。バニラと呼ばれる香料はその名の通りバニラアイスのような香りで確かに好きではあるが身に付けるには少し甘過ぎる。段々と左と上に移動していくとさっぱりとした甘さと上品なフローラル系の香りのバランスの良いガラス瓶を見つけ手が止まる。ほんのりと苦味のような香りもあってそれが自分のしている事を思い出させるような凛とした印象を受ける。ピンと来たその瓶にはネロリと書いてあって香りを確かめたムエットを差し出すと「僕のやつ、これが良いと思ったんだけどどうだい?」と一番自分のことを知っているであろう相手にも意見伺ってみて)
9275:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-03 18:38:14
ネロリ、か……パッと華やかで明るい印象だし、さっきお前が言ってた少し甘いってのにも当てはまる。ちょっとビターな感じがするのもお前らしくていいんじゃねぇか?
(香水は香りの傾向にそって並べられているらしいがやはりピンとは来なくて眉間にシワを寄せたまま悩んでしまう。相手はいつも通りの好奇心で早速香りを試していてまずはそれについて行くことにした。相手が嗅いだものを自分も試していって場所ごとにどう香りが違うのかを確かめていく、そのうち相手はひとつの瓶の香りを嗅いで動きを止めた。ムエットを差し出されて意見を求められると鼻を近づけ香りを嗅いでみる。最初に鼻腔に到達したのは爽やかな柑橘系の香りで好奇心を爆発させた時のキラキラとした笑みを連想させた。一緒に香ってくる少し甘い香りも相手の無邪気さをイメージさせるがその中にビターな香りも混じっていれば歳に似合わないミステリアスな空気とも結びつく。相手が気に入った香りであるのが一番だがこちらからみた相手のイメージともその香りは良く合っていて小さく笑みを浮かべながら頷いた。相手の選択が終われば今度はこちらの番だ。まず甘さはハードボイルドに似合わないことを思えば選ぶべきは棚の左側だ、さらにフローラルな香りもおやっさんには似合わないことを思えば手は自然と下側へ伸びる。いくつか香りを確かめる、サイプレスとラベルされた瓶の香りは新緑や青葉を思わせる中に鋭いスパイスの香りまでして理想に近い。しかし他人を寄せ付けない雰囲気も纏っていて街の人と話す機会が多いことを思えば悩みどころで、ひとつ上の棚にあったエレミとラベリングされた瓶に手を伸ばした。ムエットに鼻を近づければ同じくウッディでスパイスの香りがあるが柑橘系の香りも少し混じって鋭さが緩和している、これくらいがちょうど良いだろうかと相手の方にムエットを差し出せば「俺のはこれでどうだ?」と感想を聞いてみることにして)
9276:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-03 21:12:57
ならばこれにしよう。…エレミ、初めて聞く名前だ。 …一瞬ピリッとシャープな感じがするけどその後に爽やかなレモンっぽい香りが続いて、嗅ぎ続けてたら落ち着く様な不思議な温かさがあるね。…ちょっと荒いけどその奥に君の優しさとか芯が燃えてる感じがあって、凄く翔太郎っぽいと思う。
(自分の直感に響いて良いかもしれないと思った香りを相手にも近付け嗅いで貰う。分析するように告げられた感想はおおよそこちらが感じたものと一致していて自分らしいと頷かれるとぱっと表情を明るくしてこの香りにすることに決めた。それぞれのノートでは複数の香料で構成される事も多いようで他に組み合わせる候補も考えている傍らで相手は下の方から瓶の香りを確かめていた。その内の一つをつけたムエットを差し出されるとラベリングされた名前を読み上げながら香りを吸い込んだ。ネロリともまた違う乾いたシトラス系の爽やかな香りと同時にスパイシーでシャープな匂いを感じる。その奥には静かなウッディさとほんのりと樹脂のような甘さがあって目を瞬かせる。てっきりあの憧れの香水のようにもっと濃くて尖っている香りを選んだかと思っていたが一見クールに見えて後からじんわりと心に残る香りはハードボイルドを気取りながらも優しく甘い所を隠しきれない今の相手らしい匂いだ。もう一度香りを確かめるように嗅いでから感想を述べてイメージに合っていると頷く。そうしていると話を聞いていた店員が決めた香料に合う組み合わせをピンクペッパーやユーカリなど何種類か選んでくれる。それを一つ一つ順番に嗅いでいき一番しっくり来たブラックカラントの瓶を持つと「トップノートはこれにしようかな」と決めて)
9277:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-04 07:54:47
…おぅ、…そうか……
(自分が一番しっくりと来た匂いを相手に確認してもらえば一瞬驚いた表情をした後にもう一度匂いを嗅いで感想を伝えられる。いつも何かを分析する時と同じように細かく香りとこちらの事を結びつけて解説されると相手がこれほど細かく自分を見てくれている嬉しさと並べられた褒め言葉への照れ、それを相手は無意識でやっているだろう恥ずかしさ等などが一気に襲い来て数秒固まってしまった。なんとか言葉を捻り出したあとに数度頷いて気持ちを誤魔化しておく、ひとまずこちらのことを一番よく知る相手からも自分らしいとお墨付きを貰えばこれで間違いないだろう。その後相手と同じくこちらも選んだ香りに近しいものやあうものを店員がいくつか選んでくれて、ウッディ系統の香りがいくつか候補にあがる。相手がトップノートを決めて考えあぐねていれば店員から『こちらで選んだ香りでしたらどの香りでもお相手様に合いますよ』とアドバイスをうけ、そのままエレミをトップノートに選んだ。その流れのまま一番長く香るミドルノートは同じくウッディでスパイシーなシダーウッドを選ぶ。あとはラストノートだけだが、相手の周囲にある香りの候補を一通りみたあと「…桜、とか使わねぇのか?いや強い香りのは俺が困るな」とボソリと問いかけ慌てて首を振っていて)
9278:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-04 11:42:54
…すみません、この組み合わせに桜の香りを加える事ってできますか?
(こちらが感想を伝えると相手は何故か固まってしまってぎこちなく頷きを繰り返している。キョトンとしながらも今度はこれに合う組み合わせを選んでいく段階でトップノートの次は一番長く香るとされるミドルノートを探す。候補の中から何個か嗅いでみて花の蜜のような甘さで何処か異国っぽい柔らかな香りがするジャスミンとフローラルで静かな上品さを感じるアイリスの間で迷っていると隣の相手が自分の前に並んだ瓶を見ながらぽつりと【桜】というワードを口にする。思い浮かぶのは一緒に桜の花見の時とその夜の香りと依頼人に張り合う時に付けていたとっておきの香水の香りだ。一瞬固まって、それが意図する意味に気付けばどうしようもなく心が掴まれて返事をする暇もないまま店員に今の組み合わせに入れることが出来るか尋ねる。今までの系統にはない香りのリクエストであったが店員はすぐに微笑んで『もちろん出来ますよ。他の香料よりも少なめに入れたりするとほんのり香ったりするので知っている人だけが気付く秘密の香りにも出来るんです』と告げられ、こちらの事情を知っているかのようなワードセンスに固まってしまった。すぐさま店員は瓶を取りに行きムエットで既に決まった組み合わせに桜を少し加えたものを作ってくれる。それを受け取って嗅いでみると軽やかで甘くも酸味と苦みを感じるようなベースの後に桜の柔らかく優しいフローラルノートを感じるようになって思わずもう一度香りを吸い込んだ。そのまま左隣を向くと「…どうだい?」と尋ねながら相手の鼻先にムエットを差し出して)
9279:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-04 12:34:27
あ、……っ……いいんじゃねぇか?
(香水というワードでいの一番に思い浮かぶのは桜だ。相手と色々な意味で深く結びついた香りだが問いかけておいて常時相手から桜が香るのは困ると提案を引っ込めようとする。近づく度に桜の香りが相手から香ってくればきっとまともでいられない、探偵業に支障が出るのは目に見えていた。しかしこちらの問いかけに答える前に相手は店員に桜の香りを足せないかと聞いていて、既に桜を足すのが決定事項になっていれば嬉しと同時に取り返しのつかないことになりそうで慌てて相手を止めようとした。だが店員はこちらの意図を組むように少なめに入れて桜を秘密の香りにすることを提案してくれる、その響きだけで顔が赤くなりそうだったが目の前にあった適当なムエットを手にして鼻に当てなんとか落ち着きを取り戻していた。その間に二人の要望通りに香水が調香されて相手がそれを試しに嗅いでいる、少し間をおいてもう一度嗅いでいるあたり気に入っているのかもしれない。そのまま相手はこちらの鼻先にムエットを差し出して恐る恐るそこの匂いを嗅いでみる。最初に鼻腔に届くのは甘酸っぱい香り、よく見る相手のイメージそのものだがずっと嗅いでいるとふわりと桜の香りが体に取り込まれて目を泳がせた。じっくりと香りを嗅いだ時にだけ現れる桜の匂い、それはまさに秘密の香りであって相手の隣に長くいれる自分にしか分からない香りとなれば優越感を満たすには十分だ。これ以上嗅いでいてはムエットから離れられなくなりそうで上体を軽く引いて頷く、相手に接触した時に離れられなくなりそうだと考えが過ぎっていた。軽く咳払いをして気持ちを持ち直すと「お前は俺にリクエストとかねぇのか?」と聞いてみて)
9280:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-04 15:04:02
じゃあこれも入れることにしよう。リクエスト…そういえばこの辺に、…これだ。あとからふわっと心が緩むようなバニラとかキャラメルみたいな甘さが感じられて、でも気取るようなスモーキーな香りもある。それに…ちょっと桜の葉のような香りもするからふとした瞬間に僕のことを思い出せるだろう?
(相手に刻み込んだ深い香りで自分のことを思い出しては欲しいが普段の探偵業や生活に支障があるのは困る。それを量で調整することにして現段階の香りを確かめ、相手にも嗅がせてみると時間差で相手は目を泳がせた。そして上体を引いて逃げるように離れる姿を見れば効果抜群なのは丸わかりで普段使いの香水に忍ばせる秘密の香りとしてはばっちりだろう。ある程度香水の構成が形になってきた所で今度は相手からリクエストを聞かれる。相手がいつも身に着ける香水に入れたいもの、とまで考えてさっき丁度自分用ではないが気になった香りがあったのを思い出してその辺の瓶を見ていく。何個か香りを確かめて目当てであった【トンカビーン】と書かれた瓶を持ってきてムエットにつけてみる。さっきまでの相手の系統とは違って二人きりの時に自分の好みに合わせて食べるようなバニラアイスやキャラメルのような甘い香りがする、だが甘いだけでなく取り繕おうとするスパイシーもあって渋々という体で付き合ってくれる相手に雰囲気が似ている。相手は多分知らないだろうが別次元の探偵の吸っていた煙草を連想させるようなスモーキーな香りも僅かに香って、普段甘やかしてくれる部分も含め自分だけの知っている恋人と探偵の部分が詰まったような香りだ。相手にもムエットを近づけながら相手っぽい部分を説明するがある地点で言葉を切ってから一歩踏み込む。バニラっぽい香りとは別に香る桜餅のような香り、間接的に記憶を思い出させることが出来るのに加えかつ香水をつけた自分と一緒にいればより強く桜の香りを意識するようになるだろう。悪戯に微笑むと相手らしさに加え自分の香水との繋がりをアピールするように相手だけに聞こえる声で小さく囁いて)
9281:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-04 17:58:32
……なんつーか、すげぇいろんな匂いがすんな……っ、!
(相手の香水に桜の香りが入ることになり嬉しいような今後また苦難が訪れそうな、相反した予感を抱えながら相手からの要望を聞いてみる。こちらの事を一番よく分かっているのは相手なのだ、このままでは似通った傾向に纏まってしまいそうなのもあって、それに相手がどんな香りを選ぶのかも気になって問いかけてみた。すると相手は一旦その場を離れてひとつの瓶を手にする、また聞きなれない名前のそれを纏ったムエットに鼻を近づけた。まず最初に感じたのは心地よい甘さでそれがバニラやキャラメルだと解説されると確かにと頷く。甘ったるすぎず優しく寄り添うような甘さだ。それを心が緩むと表現されるとそれがこちらに対するイメージなのだろうかと内心擽ったい思いをする、ただ甘いだけであればハードボイルドじゃないという文句も言っただろうがその中にスモーキーな香りがあればこれまでの香りともぶれていなくて相性が良さそうだ。様々な面があるトンカビーンという香りをさらに吸い込んだ矢先、先程嗅いだばかりの匂いを鼻腔が擽った、同時に相手がさらに一歩近づいて秘密を共有するように囁くとあの時の感覚がぶり返してしまいそうになる。慌ててムエットから離れて文句を言おうとするが下手に騒いでは店員に怪しまれてしまう、目で文句を訴えていれば『いい組み合わせですね。それぞれの香りも素敵ですがお二人が並んだ時に最初は方向性は違うけれど調和する香り、そこから時間が進むにつれて同じ香りになっていくなんて、深いところで結ばれた絆を感じられますよ』とお墨付きを貰い、そのワードチョイスにまた擽ったさと恥ずかしさを感じれば「……なら、これで」と短く言うことしかできなくて)
9282:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-04 19:05:33
ふふ、良い香水が出来そうだね。
(今まで相手の選んだ香りはどちらかと言えば第一印象だったり他の人に見せている顔だったがその奥のふっと緩んだ瞬間を表現したくて一つの香料を確かめて貰う。そしてなにより決め手になった要点を明かすと相手は分かりやすくムエットから離れて思わず笑みを零してしまった。自分の香水に入れることに決めたのは桜の花の香りで、トンカビーンはその葉のような柔らかい香りだが連想させるには十分なはずだ。店員からも共通項があることにお墨付きを貰い、深い所で結ばれた絆と言われると自分のチョイスを褒められたようで得意げな表情を浮かべる。相手からも短いながら採用する旨の声が聞こえてくるとついには笑い声が零れて出来上がりにますます胸が弾んだ。『ではこれを元にもう少し香りを足して完成させていきましょう』と店員の提案で残りも決めていく、悩んでいたミドルノートは桜を邪魔しないようにアイリスにしてベースは嗅いでいて心地良いホワイトムスクに透明感のある甘さの少量のアンブレットシードにすることにした。大体の香水の構成が決まった所で「君も決まったかい?」と問いかけて)
9283:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-04 20:58:37
あぁ、俺もこれで完成だな
(店員に単独でも二人合わさっても相性が良いことを告げられると相手は得意げな顔をしていて、その表情をみるだけで文句も簡単に引っ込んでしまう。こういうところがトンカビーンの甘さと結びついているのかもしれない。ここまで決まればあとは整えるだけのようで店員のアドバイスを受けながら香りを選んでいった。ベースにはセダーウッドとアンバーを選びウッディさで全体を整えることにする、これで基本の香りから飛び出た柑橘系やスパイシーさがよりハッとする香りになり甘さもより落ち着いたものへと包み込んでくれることだろう。桜の葉の香りは意識したときに香ってくるはずだ。相手の問いかけに頷き答えたところで『お疲れ様でした。では最後に今作った香水瓶に貼るラベルをお作りするんですが、何色がよろしいでしょう?』と問われる。その問いの答えだけは迷いなく直ぐに決めることができて、チラリと相手をみると「じゃあ俺は紫で」と答えて)
9284:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-04 23:39:54
僕は緑で。 __ これが僕達の香水…!
(相手の方を見ればこちらも香りを選び終えたようでいよいよ完成は近い。期待を乗せた表情をしているとラベルについて聞かれ、即座に答えた相手に続いてこちらも自分の色を答える。店員はにっこり笑い『それでは最後にお仕上げしてくるので少々お待ちしてください』と告げてから一旦裏へと去っていく。今頃自分達だけの香水が作られているのだと思えばワクワクして使った香料などを書き込んだオーダーシートを見返したりして落ち着きなく待っていた。それから少しすると店員がカウンターにトレイを持ってくる。そこにはそれぞれ紫色と緑色のラベルのついたオシャレな香水瓶が乗っていて中には香水が入っているのが見えた。ラベルには今日の日付と店名、使った香料が記載されていて世界に一つだけという特別感を強く感じる仕上がりで興奮気味に声を上げた。『せっかくですし今付けてみますか?』と進められると仕上がりがどうなったかという興味が上回りキラキラした顔で何度も頷いた。緑のラベルの方を手に取り数度空プッシュしてから手首に吹きかけると透明感のある甘酸っぱさが広がってより深く息を吸い込むと「良い香りだ……」と呟いて)
9285:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-05 07:55:59
あっという間に出来ちまったな。…、…ちょうど今のお前みたいな香りだ
(ラジオを聞いてすぐ飛び出してきて右も左も分からないまま始めた香水作りだったがいろいろと香りを試して相手と話すうちにあっという間に出来上がってしまった。二つのオシャレな香水瓶に緑と紫のラベルが並んでいれば特別感は増して自然と口角はあがる。右隣の相手も随分お気に召したようで目をキラキラと煌めかせていたが店員から勧められ早速香水を使うことになった。少し身を寄せて手首にかけられた匂いを嗅いでみるとトップノートに選んでいたブラックカラントの引き付けられるような甘酸っぱい香りがして、好奇心を輝かせている今の表情をそのまま表したような香りに揶揄いまじりに感想を口にする。こちらも数度プッシュしてから手首に自分の香水をつけてみる。最初に立ち上ってくるのは落ち着きのある森林の中にいるような香りで思わず深呼吸をした。相手からも先程の香水が香ってくるがリラックス出来る香りの中に胸を悪戯っぽく擽る甘酸っぱさが混じってきて「香水の相性もバッチリみてぇだな」と何処か嬉しそうに言って)
9286:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-05 11:39:15
ああ、系統は違うけど隣でちゃんと並び立っていて普段の僕達みたいな香りだ。
(手首から立ち上がるような甘酸っぱい香りを確かめていると相手も顔を寄せてその香りを嗅ぐ。今の自分の香りだと言われると表情が和らいで自分をイメージした香水なのだと強く認識するようになった。相手も自分の香水を手首に吹きかける、自分とはまた違うスパイスのような香りと森林のような落ち着くような香りが立ち上がって空中で自分のモノと混ざる。無邪気な甘酸っぱさ香りに鋭くも包み込む香りが並び立ってお互いを引き立て合う様子は普段の自分達とのあり方と一緒で弾んだ声で頷いた。満足そうに笑っていると店員が『徐々に香りも変わっていくので是非帰りながらこまめに嗅いでみてください』と助言をして出来上がった香水を箱に入れてくれる。更に高級そうな小さな紙袋に入れて貰うと特別な物を手に入れた事に気分を高揚させながら会計を済ませた。その間も時折手首の香りを嗅いだりしながら店を出ると「良い買い物をしたね」と上機嫌に告げて)
9287:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-05 12:31:24
あぁ。俺のハードボイルドさを引き立てる良い香りになったし、これから毎日付けねぇと
(二人の香水が同じ空間にあっても香りは喧嘩しておらず、むしろ互いに溶け合い調和してより心地良い香りになっている。自分達のように相性は抜群のようだ、それを嬉しそうに言葉にする相手に対しこちらはこれ以上何かを言うのは少々恥ずかしくて軽く笑みを浮かべて同意するに留めておいた。香水瓶を包んでもらう間も相手は頻繁に手首の香りを楽しんでいて相当気に入った様子に胸がふわりと浮かび上がるような気持ちになる、きっと相当緩まった顔をしていたに違いない。店員さんに礼を言って店を出れば二人だけになって満足気に頷き返事をする、相手との特別な香りを求めて店を訪れたがぼんやりとしていた理想は想像以上の形になって今二人を包み込んでいる。自分だけの香りは過去むちゃくちゃにつけたものと違って大人な雰囲気も帯びたハードボイルドなものになったが相手と交わればより落ち着くものになって自然と相手との距離を詰めてしまう。互いの腕があたったところで軽く笑うと「お前に近づきたくなっちまうな」と上機嫌に言って)
9288:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-05 15:33:52
無くなってもこのレシピを見せれば同じものを作ってくれるようだし、またその時の僕達に合わせて作り直すのも悪く無さそうだ。この特別なペアリングを感じられるのは僕達だけだからね
(店を出て二人だけになっても手に持った紙袋の重みが誇らしくてつい声も弾む。ふわりと風が吹いて立ち上がる香りは今度はミドルノートの静かなフローラルな香りと溶け合うような温かな甘さが混じるようになってまた先ほどとは違った印象を受ける。紙袋の中には香水瓶の入った箱とは別に一枚のカードが入っていてそれを出してみると今回の香水の構成などが書いてあった。次回これを持って行けば今回とまったく作成してくれるそうだ。これから定着するであろうこの香りが無くならないことに安心する一方またその時に合わせて新しく作るのもいいかもしれないと声を弾ませていた。そもそもあれだけ量があればいつ使いきれるかも分からないのだが。そうして話していると香りに惹かれるように自然と相手が距離を詰めてきて軽く腕同士が当たる。同じくくすっと笑ってペアリングの香りの特別感について強調しながら話しているともっと落ち着いてこの香りを楽しみたくなってしまう。ちらりと相手の顔を覗き込むと笑顔のまま「今日は帰ってこの香りを堪能するのはどうだい?」と提案して)
9289:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-05 18:20:05
あぁ、いつでも俺達だけの特別な香水が作れそうだ。…そうだな。事務所も閉めて来ちまったし、このまま帰ろうぜ
(特別な香水と共に相手と並んで歩けば右隣からは優しいフローラルな香りがしてくる、一方こちらからはよりウッディな香りが風に乗って香ってきて二人が並ぶことでよりリラックス出来る空間が出来上がっていた。相手が袋を探って一枚のカードを取り出す、どうやら今回使った香水のレシピたるものが書かれているらしい。自分達の特別な文字列に擽ったさを覚えつつカードを見つめる、これがあればまた同じ香水を作って貰えるらしく遠慮なく毎日これを使えそうだ。相手と毎日使っていればきっとまた買いにいくタイミングも同じだろう、その時にまた今回のように二人で話しながら香水を作るのも悪くなくて作ったばかりだというのに次に思いを馳せて弾んだ声で返事をしていた。要望通りの二人でひとつの香りに惹かれていれば帰宅する提案がされる、もう事務所も閉める時間でこの香りをもっと楽しみたい方へ気持ちが傾けばこちらを覗き込む相手の頭を軽くぽんぽんと撫でて帰宅することを選んだ。二人の特別な香りに包まれたまま帰路を歩いていけばやがて家へとたどり着く、玄関をくぐり「ただいま」と帰宅の挨拶をすれば二人の家に二人だけの香りが広がって「家との相性も良さそうだ」と冗談めかして言って)
9290:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-05 19:20:12
ただいま。 これから家で付けてから出掛けるようになるなら普段の部屋の空気にもこの香りが混ざるかもしれないね。
(体感ではサクサクと香水の構成が出来上がった気がしていたが実際にはもうそこそこ良い時間だ。それにもっと今出来たばかりのこの香水の世界に浸りたくて帰宅を提案すれば相手から肯定的な返事がされて、ぱあっと笑みを浮かべる。更に頭を撫でられるとその表情は緩んでまだ街中にも関わらずその手を引いて家へと帰った。玄関をくぐって相手に続いていつもの言葉を口にしながら中に入る。片付けもそこそこに早速紙袋から箱を出して中身を取り出して行く、毎朝香水をつけるようになったら当然この部屋の空気にもその香りは移るだろう。そうしたら帰宅して感じるこの空気もいつかは変わってほんのりと二人の香水の残りが感じられるようなものになるかもしれない。新しい変化の兆しにワクワクしながらそれぞれ箱から出してベッド脇のテーブルに並べる、二色の香水瓶が夕日の光を浴びてキラキラしているように見えてこれだけでも一種のインテリアのようだ。だがメインはそちらでなくてベッドに腰がけると「翔太郎」と名前を呼びながら左隣をとんとん叩いて)
9291:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-05 22:08:34
確かに…家丸ごと俺達の匂いに染まるわけか。……なんだよフィリップ
(新たに纏った二人の香りを楽しみたくて、さらに言えば二人揃って調和した時の香りをもっと知りたくて、帰宅の案に賛成すれば相手の顔はみるみる明るくなって顔が緩んでしまう。香水をつけた直後の甘酸っぱい香りを思い出しながら帰路を歩き玄関をくぐった。帽子を片付けている間に香水瓶が取り出されてベッド脇のテーブルに置かれる、夕日を受けてキラキラと輝く二つのそれは新しい自分達を示すものになった。毎朝香水をつけるなら当然この部屋でつけることになる訳でそのうちこの家は常に二つの香りが混ざりあって香る場所になる事だろう。そんな日を楽しみにしながら片付けを終えると相手から名前を呼ばれる、目線を向けるとベッドの隣へと誘われて小さく笑みを浮かべた。呼ばれるままに左隣へと座ると惚けたことを言いながら名前を呼ぶ、頭の言葉に意味はなくただ名前を呼びたかっただけだ。相手にピタリとくっつくように座る、外では出来なかった距離でいれば二つの香水のミドルノートが混ざりあって思わず目を瞑れば「…なんつーか、お前の隣がもっとリラックス出来る場所になったな」と感想を口にしながら香りに浸るようにゆっくりと深呼吸をして)
9292:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-06 00:14:35
こうした方がわかりやすいだろう? …それは良かった、これからもっと馴染んでこの香りがしないと物足りなくなるかもしれないね。
(これから変わっていく家の空気を楽しみにしながら名前を呼ぶとその顔に小さな笑みが浮かぶ。なんだよと言いながらもその表情は柔らかく、こちらにくっつくように座られると得意げに呼んだ理由を告げる。ほかの余計な香りがなく、更に距離も近くなればお互いの香りにだけ集中することが出来て深く息を吸った。溶け合うような甘さと温もりに自然と肩の力が抜けていくと隣からも落ち着いた感想が聞こえてゆっくり呼吸する気配を感じた。この場所が相手にとってリラックスできる特別な場所になるならそれほど嬉しいことは無い。さらにこの香りが段々と【いつもの香り】になる予感に口元が緩むのを感じながら香水をつけた方の手を相手に伸ばしてゆるゆると頭を撫でる。ふわりとシダーウッドが香る中に自分がリクエストしたバニラっぽい甘い香りが混ざると少しだけ寄りかかるようにしながら「一度くっついたら離れられなくなりそうだ」とクスッと笑って)
9293:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-06 07:56:01
せっかく世界でひとつのもん作ったんだし、それくらい家に馴染んで貰わねぇとな。…あぁ、全然動けそうにねぇ
(二人で暮らし始めてお揃いのボディーソープとシャンプーを使って同じ匂いになった時もこの家に相手が住み始め新たな香りが加わった時も、その変化に気がついた時にこの上ない幸せを感じたものだがきっと今回もいつか帰宅した時にいつもの匂いが変わって幸せを感じる瞬間が訪れるに違いない。その時を楽しみにしつつベッド脇で煌めく香水をチラリと見やってあの二つがこの家の当たり前になるのを楽しみにしていた。不意に相手の手がこちらへと伸びて頭を撫でられる、香水が付いている手が近づけばよりバニラの甘い香りがより感じられるようになって、甘やかされるスイッチがいつも以上に強く入ってしまうと締まりない笑みを浮かべた。スッと突き抜けて行くようなこちらの匂いを相手の匂いがより柔らかくして包み込まれるような香りがする。相手の体がこちらに寄りかかると腕を伸ばして腰へと巻いてより二人の距離を縮める、こちらからも軽く体重を預けて寄り添いあって新たな二人の香りに浸った。不意に耳あたりに鼻先を近づけるとスンとそこの香りを嗅いで「いつものお前の匂いも健在だ」と楽しげにいうと鼻先で耳の縁を軽く擽り戯れて)
9294:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-06 11:37:44
この香り、好きだ……。っ、別に上書きした訳では無いから当然じゃないか…
(一度触れ合ってリラックスした相手を見ればもっと甘やかしてしまいたくなって手を伸ばしてその頭を緩く撫でる。するとその表情はすぐに締まりのないものに蕩けていき、腰に腕が回されると更に密着することになる。そうすれば自然と二人の香りも混ざりあって柔らかくも甘い特別な空気になっていれば深く息を吸い込んでこれからの二人の香りを脳に刻みつけると共にありのままの想いを口にしていた。いつの間にか相手に身を委ねるような形で体重を預けていると相手の体が動いて鼻先が耳の近くに近付き、そこで自らの匂いを嗅がれて居るのが分かれば一瞬身を固めてしまう。じんわりと羞恥で熱が上がればその分香りも立ち上がって、更に鼻先が耳の縁に触れると小さく震え視線を迷わせた。香水だけでも世界で一つだけではあるがそこにお互いの本来のフェロモンのような匂いが混ざれば唯一無二となる。なんとか冷静に言葉を返しながら動揺を隠すように擦り寄ると「香水を耳の裏につける方法もあるらしいけど、君は嫌だろう?」と様子伺うように問いかけ)
9295:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-06 12:27:26
まぁな。……悩ましいな。お前の香りが無くなっちまうのは困るが、香水と混ざった時の匂いも興味あるな
(二人だけの特別な匂いに包まれゆっくり堪能する、好意的な言葉には「俺も」と同意しておいた。匂いと言えば最もその人の匂いが香るという場所に鼻先を伸ばしていつもの香りも確かめながら軽く擽ってみる、腰を回していた相手の体は僅かに震えてそんな反応でさえ今は楽しくてニヤけてしまった。抱き寄せる体はじわりと熱を持って更に纏った香りが強くなれば耳元でまたゆっくりと呼吸してその音を聞かせる、楽しげに笑っていると相手が諸々を誤魔化すように擦り寄ってきて心地良さを覚えながら腰に回す腕に僅かに力が入った。最も相手の匂いが香る場所に香水を重ね付けすることに関しては悩みどころでいつもの匂いでいて欲しい気もこの特別な匂いとさらに溶け合った時の香りが気になる気もする。相変わらず鼻先で耳朶や縁をなぞってちょっかいをかけるように戯れながら、気持ちはこの出来たての二人だけの香りを楽しむ方へと傾いて「試しにつけてみるか?」と聞いてみて)
9296:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-06 15:58:23
…君って割と物好きだよね。…ん、物は試しだ。不満なら風呂に入って洗い流せば良いし。
(じわりと恥ずかしさに熱が上って目を泳がせている間も相手は耳元で笑い声を零し、更に強くなったであろう香りを嗅ぐ呼吸音がしてぎゅっと相手の服を掴んだ。誤魔化すように擦り寄りながら香水をつける場所について会話を続けると意外にも付けてみることに興味を示してまた鼻先で耳朶などを擽られている。何かと耳元を愛でられることが多く好奇心を示す相手に小さく反応しつつもぽつりと素直な感想を口にしていた。だがそれは自分も同じことで相手の問いかけに小さく頷く。しっかりと混ざり合うのか、それともかき消されたり反発し合うのかこれから香水を使うなら検証も必要だろう。家ならばあの時のように風呂で落とすのも容易で出来ない理由もない。くっついたまま腕を伸ばして二つの香水瓶を手に取る、耳の裏は自分から見えなくて少々狙いにくいもののおおよその位置から軽く一プッシュして吹きかけると消えかけていたトップノートの香りがまた広がる。一回深呼吸してその空気に浸りつつ「…どうだい?」と尋ねてみて)
9297:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-06 18:37:08
お前の匂いが好きなだけだ。………香水の奥にお前の匂いがあるな
(耳裏は相手の匂いが最もする場所で他の匂いで塗りつぶされるのは耐えられないが相手にとって、そして二人にとって特別な香水となれば話は別だ。小さく反応する姿に胸を擽られ鼻先で戯れるのを止めないまま、すっかり甘えるスイッチが入った状態では相手の呟きに素直な気持ちをそのまま口にしていた。相手が香水を取るため体を動かせば一時的に体を離す、そして耳の後ろに香水が吹きかけられた。周囲に甘酸っぱい香りが広がってまた無意識に深呼吸していると相手から感想を求められる、問いかけられたならばしっかりと確認しなければならないだろうと相手の腰を包むように両腕を回すと先程よりもより近い距離で耳の後ろへと鼻先を寄せた。まだ付けた直後でトップノートの香りが大半を占めているが抱きしめる体温がいつもより高いせいかその中に微かに相手の香りが混じっている。だがこれでは二つの匂いが調和しているとは言えず「もうちょっと時間経ったくらいがちょうどいいかもしんねぇな」とそのまま動く気配見せないまま一番濃い匂いのその場所から離れないでいて)
9298:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-06 20:43:58
ん、確かにもう少し馴染ませた方が良いかも。…昼間はこの香りを纏って夜はいつものシャンプーの香りがするようになっていつでも君と一緒だね。
(今度はより顔の近くで体温の高い耳の後に吹きかけてから様子を伺うと相手から更に抱きしめられ、よりあけすけに匂いを嗅がれることになる。本来は隠しているものを暴かれているような心地になればまた羞恥で体温は高いままになるが相手ならばそれも許せてしまう。つけたてのせいでまだ香水の方が主張が強いと聞けば納得したように頷いて寄りかかってくる相手の頭を撫でるのを再開する。同時にこちらからも顔を寄せ、相手の纏う香りを堪能するように息を吸った。今はすっかり香水の香りを纏っているが風呂に入ると全部落ちて今度はいつものシャンプーやボディソープの香りを纏うようになる、そしてそれが薄れた朝にまた今度を付けての繰り返しの日々を送ることになるだろう。つまりいつも愛おしい相棒兼恋人の香りと一緒に過ごすことになる。その予感に口端を上げると楽しそうにその事を告げながら軽く抱き寄せ相手のこめかみにキス落とし)
9299:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-06 21:42:33
昼間はペアリングした香りで夜は全く同じ香りになるわけか……あぁ、昼も夜もフィリップを感じられる
(甘酸っぱい香りは当然好きな香りなのだが相手の香りに馴染むにはもう少し時間がかかりそうで耳に近い位置でその変化を楽しむ、頭を撫でられるのが再開されれば途端に体の力は抜けてしまって相手の体を引き寄せつつもこちらから少し体重を預けた。相手がこちらによってきて匂いをかぐ、今自分がしている事だというのに少々恥ずかしくて照れ隠しの笑みが浮かんだ。甘酸っぱいトップノートが落ち着くのを待つ間相手からはこれからは違う形で、けれどいつも一緒の香りを纏うことになるのだと言われればふわりとアイリスの花が咲くように幸せが胸に灯る。今までもずっとお揃いの香りを纏ってはいたがより二人揃って意味を成す香りをそれぞれに纏って、夜にはまたひとつになって、新しいサイクルで相手が傍にいることを感じられる予感にこちらも弾んだ声で答えた。本来ならば夜に向けてお揃いの香りになるべきなのだが相手に抱き寄せられてこめかみに口付けが落ちるとより相手の隣から離れがたくなってしまって「今日は風呂に入るのも難しいな」と冗談めかしていうとお返しに相手の柔らかな頬へ口付けを送って)
9300:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-07 00:13:45
確かに今日は一番の難題かもしれないね。
(お互いくっつき合ってその香りを確かめて、照れ笑いを浮かべる。トップノートが緩んでいくと次はふわりと相手のウッディな香りと静かな甘さ混じりのアイリスの香りが広がってまた違う感情を揺さぶる。昼と夜ではそれぞれ違った意味でお互いを感じさせるような香りを纏うことになる旨の話をすれば相手からも弾んだ声で返事が返ってきて自然と笑みが浮かぶ。どちらの香りも気に入っているものでこのサイクルが定着して行けばどちらが不足しても物足りなくなることだろう。さらに深く絡みつくような繋がりを持てることに仄暗くも強い幸福を抱えながらこめかみにキスを落とした。すると相手からも冗談めかした言葉とともに頬に口付けが送られ、つい表情が綻んでこちらも楽しそうに笑いながらぎゅっとつよくその体に抱きついた。ふわふわと暖かくて幸せな心地を覚えながらまた相手の頬にキスを落とす。そのまま髪を撫でたりして幸せな時間を過ごしながら「明日、アキちゃんとかも気付いたりするかな」とちょっと楽しみが滲む声で口にして)
9301:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-07 08:17:04
そりゃ気づいて…一発貰いそうだな。明日は朝からうるさそうだ
(相手との新たな特別が増えて二人でくっつきながら戯れてなんとも幸せな時間を送る、頬に口付けを送れば相手はこちらへと強く抱き着いてその心地にまた口元は緩んでしまった。今度は頬に口付けが落ちて口元を緩ませていれば更に頭を撫でられてふにゃりと子供っぽい笑みを浮かべる。こちらも腰に回す手でゆるゆるとお腹を撫でていると明日の所長様の反応を楽しみにする言葉が相手から伝えられて、朝のやり取りを想像すれば思わず笑ってしまう。二人が昨日までと異なる匂いを纏っていて気づかない所長ではない、それがさらにペアリングされた相性抜群の香りとなれば理不尽な言葉と共にスリッパが飛んでくるのは確実だろう。明日の朝は覚悟しておいた方が良さそうだ。ゆるゆると頭を撫でられながら再びこちらから目尻へと口付けを落とす、リラックスするようにゆっくりと呼吸をすると二人の香りが一緒に体内に取り込まれてクラリと脳内が揺れた。時間が立ちトップノートが落ち着いてきてより落ち着きある香りが二人を包むがその中に胸を擽る香りがある、ついさっき香水を作ったばかりではそれがなんなのかは明白で、様々な香りが入り交じっているのに余計にそれだけを意識してしまいそうになる。逃げるように顔を移動させると鼻先を耳裏へと再び近づける、まだトップノートが強いそこの香りをゆっくりと吸い込んで意識を逸らして居て)
9302:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-07 11:01:49
覚悟はしておいた方が良さそうだ。…いつもの痕は見せびらかしたり出来ないけど香りは気付かれても構わないからね。
(相手の頭を撫でてすぐそばにある頬に口づけると何とも幼い笑顔が見れてこちらまで緩い表情を浮かべる。ゆるゆるとお腹を撫でられ幸せを噛みしめながら明日の朝の話をすればその賑やかを想像してまた心が弾んだ。最初に相手の香りの変化に気付いて、そのことについて自分に聞いて来た所で二人がお揃いで香りを纏ったことに気付くという流れが容易に想像が出来る。冗談交じりの会話をしながら目尻にキスが落ちるとまたふわりと幸せに脳が揺らいで軽く擦り寄った。外に出る相手なら多くの人がその香りの変化に気付くだろう。それが自分と繋がったペアリングの香りだと思えばちょっとしたマーキングのような、密かな他人へのアピールのようにも思えて悪戯な笑みを浮かべながら明日以降のことを楽しみにしていた。そうしているとほんの僅かにだが腕の中の相手が動揺したような気配を感じた、相手は再び耳裏に鼻先を近づけていて軽く思考を回してその原因に辿り着くと「…もしかして桜の香りでもしたかい?」とわざと囁き声で問いかけてみて)
9303:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-07 12:27:31
…香りがお前のものっていうアピールか、いいな。…っ、…家だと秘密の香りがよく分かるんだよ…
(新たに加わった二人だけの香り、ぺアリングしたこの香りは二人揃ってはじめてお揃いだと分かるものだ。それがある種マーキングなのだと相手が悪戯に笑う、確かにそれぞれ別行動しているときは気づかれないこの香りは他人に認知されつつも互いが互いのものである証になりうるものだ。普段こっそりとつける所有痕と違って堂々としていられるが真の意味は自分達にしか分からないのは二人で秘密を抱えるような背徳感があって胸を擽られてしまう。別で胸を擽られているのを誤魔化しながら返事をしていれば、不意に相手に囁かれて身を固めた。それが図星となれば簡単に動揺してしまって体温があがれば香り立つ匂いはより濃くなった。その中にも桜の香りは混じっていて逃げるように耳の後ろの方へ擦り寄りながら羞恥を誤魔化すようにぶっきらぼうに返事をする、今や桜の香りは嗅いだだけで胸を乱すものなのだから。だが耳裏に付けた分も甘酸っぱい香りは霧散し段々と落ち着いた香りになってくる、その中には秘密の香りと称した桜が入り交じり始めて逃げるように身を引けば「そろそろ風呂入らねぇか?」とお揃いの香りになることを提案し)
9304:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-07 14:31:50
ふふ、効果抜群のようだね。…、まだ馴染みきってないし、何より君の感想聞いてないだろう。
(相手の行動の意図が推測出来れば自然と口角は上がってわざと秘め事のように囁き声で聞いてみると触れる相手の体が固まったのが分かった。更に触れる体温がじんわりと熱くなって相手の香りが更に濃いものになるとまたくらりと脳を揺さぶる。再び耳の後ろへ擦り寄ってぶっきらぼうな言葉が聞こえてくればつい笑い声を零して相手に深く刻み込んだ桜の記憶が健在であることに声を弾ませていた。これから毎日つけるとなればこうして秘密の香りが表に出てくることも多いだろう。今も尚胸を乱せていることにご機嫌になりつつ、相手が身を引いて離れていこうとすればそれを引き留めるように抱き寄せまた自らくっつく。風呂に入っていつもの香りになるのだって魅力的だがまだ十分に堪能していなくて検証結果も聞いていなければ相手の提案を断って至近距離のままじっと見つめる。その間も香りは立ち込めていき片方の手を頬に添えて軽く指先で撫でながら「翔太郎、…どう?」と検問いかけて)
9305:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-07 17:42:31
な、……すげぇ、心地好くて…お前の隣から離れたくねぇけど、……この距離でいると、胸が…苦しくなるっつーか…
(二人の香水は様々な香りが入り交じっているはずでそれらが調和しこの空間を包み込んでいるはずなのに、一度意識してしまえばこの混ざり合う香りの中に桜の気配を探してしまう。これ以上意識するのはマズいと風呂に入ることを提案して離れようとしたが抱き寄せ引き止められて至近距離で視線が交わると目を見開いて固まってしまった。まだ足りないと言い張る相手の目は何処か楽しげで、しかし逸らすことは出来ない。より近い距離で顔を付き合わせればさらに血の巡りは早くなる、手を頬に添えられれば香水をつけた手首が鼻に近づいた分香りは強くなって、相手の香水の中とこちらの香水の中、両方に潜ませた桜の香りが体内に取り込まれてクラクラと脳を揺らして相手を見つめる瞳がユラリと揺れた。相手に求められれば応えたくて瞳をみつめたまま感想を口にしていく、相手の傍をより心地好くし、安堵させ、いつまでもここに居たくなるような、より相手から離れられなくなる香り。だが同時にこの距離でいれは自ら願った隠れた香りを拾えるようになって胸が掻き乱される、まともに息をするのも難しくなれば呼吸が乱れ物理的にも精神的にも胸が強く圧迫される。相手を見つめ心が惹かれるままに唇を重ねる、直ぐには離れられなくて暫くそのままでいたあとゆっくりと離れて無意識に熱い息を吐き出した。まともさを失いつつある頭を軽く振って無理やり起こすと「お前はどうなんだよ、香水の感想」と今のやり取りを誤魔化すように聞いて)
9306:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-08 00:02:57
……ん。…そうだね、最初はちょっとツンとしてるけど、段々和らいでいってこの暖かくて甘い空気に僕達の存在ごと溶けていくような感じがする。香りでも君に抱きしめられてるみたいだ。
(相手を逃がさずに抱き寄せるとその目は見開かれるがそらされることはない。このまま頬に手を添えると瞳がゆらりと揺れて無意識に口角が上がった。見つめあったままぽつぽつと、だけど本音をこぼすように告げられた感想はこちらが相手を魅了して乱している証明でさらに深いところまで満たされていくようだ。会話の途中でふと相手が近付いてくればそのまま唇が重なって服の生地を握る。暫く重ねるだけのキスを交わしてゆっくりと離れていくとまた視線を重ねる。触れる相手の体温や濃くなった香りに加えちょっとした仕草で相手の動揺が分かるのが面白くて口元は緩いまま感想を求められると一旦思考をそちらに移す。初めに相手から香っていたスパイスのような清涼感は落ち着いて包み込むようなウッディな香りが鼻腔をくすぐる、さらに二人の甘さが体温に溶け合ったような心地の良い香りが漂っていれば軽く頬擦りして見せながら感想を口にした。ちょっぴり照れくさそうに笑うとやはりまだ手放し難くて「もうちょっとだけこうさせて」と甘えるように肩口に顔を埋めて)
9307:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-08 07:47:04
……香りでも抱きしめられてるってのは同感だな。…ん、……
(この香りと向き合ってそれを言葉にしていくうちに胸はどうしようもなくいっぱいになってしまって至近距離に愛しい人がいれば耐えきれず唇を重ねる、ゆっくりと離れて視線を交わすも息苦しさは変わらなくて視線は相手へと縫い付けられてしまった。誤魔化すの半分、相手からも感想を聞きたいの半分で問いかければ相手は口元を緩めたまま返事をする。いつもの物事を分析する口調で香りが分解されて、頬擦りされながら感想が伝えられればまた息苦しいほど胸はいっぱいになるのにこの上なく嬉しい。それに相手をそのまま写したような香りに包まれるのは抱き締められる時の感覚に近くて同じ感想を抱いていることにもまた喜びを感じていた。照れくさそうに笑う相手に胸を擽られて甘える相手を抱き留める、ゆっくりと背中を撫でていると肩口に埋まる相手の耳裏からは先程と違って落ち着きのある甘い香りと相手の匂いが入り交じって強く香ってくる。先程はトップノートが先行していたがより調和した香りになっていて、再び鼻先で耳裏を擽ると「ここのも馴染んできたな」と嬉しそうに呟く。しかしその中には当然を胸を乱す香りも潜んでいるわけで、ゆっくりと熱い吐息を漏らしながら抱き締める腕にぎゅっと力を込めて)
9308:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-08 11:22:45
…そうかい?…いつもより鼓動が早いみたいだ
(いつも以上に相手からは離れがたくてより強くくっついたまま感想を述べていく。二人の香りが混ざって溶け合うような心地に胸は温かくなっていくばかりだ。ゆっくりと背中を撫でられると体から力も抜けて相手の肩口に顔を埋めながら体重を預け素直に甘えていた。トップノートも落ち着きを見せ息を吸いこむたびにお互いのベースノートを中心とする余韻のような香りを感じているとまた相手の鼻先が耳裏を擽って小さく笑い声を零した。馴染んだと嬉しそうな声を聞けば少々照れ臭くも大人しくそこに居ることを許す。だが同時に首筋に熱い吐息を掠めると思わず身を固めてしまう、相手の体温は同じほど高くなっていて強く抱きしめられた体から伝わる心臓の鼓動も普段より早い。素直に伝わってくる相手の動揺とその原因を知っていればその反応と香りを楽しみたい気持ちが勝って相手を巻き沿いにしてベッドに倒れ込む。そのままぎゅっと抱き着き直すと「翔太郎」と名前を呼んで緩く足も絡めてから深く呼吸をして幸せな世界に浸って)
9309:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-08 12:27:07
理由知ってんだろ、……っ、…ん…
(相手はまるで知らない振りをしてこちらの鼓動が早いと楽しそうに口にする、その原因がこの距離と香水の中に潜ませた秘密の香りであるのは十分知っているはずだ。文句を付けるように言っていれば不意に体を押されて二人の体がベッドへと倒れ込んでまた息を飲む、また抱き締められて名前を呼ばれながら足が絡まると更に接触面積が増えて上擦った声が溢れ出した。慌てて口を噤むが呼吸を乱された状態ではすぐに酸欠になって熱く震える息を吐き出す。今はただ相手と寄り添ってこの香りを堪能する時間だ、愛しい恋人からこうやって寄り添うことを望まれている。だが二人の距離が縮まり香りが立つ度に脳内がクラクラと揺れる、まだ嗅ぎなれない二人の特別の香り、そしてその中に隠された相手と深く結びついた桜の香りが体内へと入り込んでベッドの柔らかさも加われば過去の記憶が強制的に想起される。ただ抱き合っているだけなのに自分だけこんなにも息が上がっているのがどうにも恥ずかしくて、しかし上手く息が出来ないほど相手を求める気持ちは膨れ上がってしまって、相手に強く抱き着くと「フィリップ…」と弱々しく名前を呼ぶ。相手の服を強く握って目を合わせられないまま「…キスだけ、してくれねぇか?」とこの空気に相応しくないのを承知の上でねだって)
9310:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-08 15:42:58
…なんだい、翔太郎。…、…いいよ、こっち向いて
(文句を言われながらも二人でベッドに倒れこんでまた触れる面積を増やす。それに上擦った声を零して一人で震える呼吸が聞こえてくれば密かに口角をあげていた。普段こうしてベッドに横になるときは既にお風呂に入っていてお揃いの香りを纏っている。だが今は特別な二人の香りを纏ってただくっついるだけだ、その体温と香りを軽く抱き寄せながら堪能していると弱弱しく名前を呼ぶ声が聞こえて顔を上げ視線を向ける。相手はこちらの服を強く握って視線を逸らしたままの状態でぽつりとオネダリを口にしてその可愛らしさにぐっと胸が掴まれた。にやけてしまいそうになるのを堪えながら承諾の返事をするがまた頬に手を添えるとこちらを向くように声を掛ける。目が合って少し見つめ合ってから漸く顔を近づけるとそっと唇同士を重ねた。キスをしながらもう片方の手で相手の後頭部を撫でて愛でる、そのまま暫く触れるだけの口づけを交わすとゆっくりと離れて優しく微笑みつつ「好きだよ、この香りも…君も」と溢れる想いを口にして)
9311:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-08 17:57:13
…、…フィリップ、……、……俺も…香水も、フィリップの匂いも、フィリップも、大好きだ
(ただ抱き合って二人で横になっているだけなのに特別な香りに包まれ一度意識してしまった桜の香りを吸い続けて、くっついているだけなのに体温が勝手に上がっていく。羞恥に苛まれるも相手を求める心を止められなくて口付けを強請った。直ぐ様承諾されればそれだけで胸がドクンと強く鼓動を打つ、相手に呼ばれて目線を交えその時が来るのを待ったが中々望んだものは与えられない。口付けを待って見つめるだけで呼吸が荒くなっていく、瞳は期待と熱が高まっていきゆらゆらと急かすように瞳が揺れた。ようやく唇が重なると待ち望んだものに鼓動がさらに早くなり体温が上がって香りが高まる、だが同時に頭を撫でられれば安堵するように吐息を吐いてこの距離から離れて行かないように腕の力を強めた。やがて唇が離れていく、好意の言葉が伝えられるとこちらからも溢れるままに想いを伝えるがその言葉は何処か拙い。再び互いに見つめ合う、一度与えられてしまえば高まる熱に対して共有するのは柔らかな感触だけで、そのギャップに我慢が効かなくなってくる。キスだけだと言ったところなのに甘えるように互いの鼻先を擦り合わせると「フィリップ、もっと欲しい……もっと深いやつ」と荒く熱い呼吸混じりにさらに強請って)
9312:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-08 19:16:23
…翔太郎、…キスだけじゃ無かったのかい? …ん、
(名前を呼んでこちらを向かせるとそれだけで呼吸を荒くしている。瞳が揺れたのを見てから唇を重ねるがリクエスト通り触れるだけだ。それだけでも腕の中の体は更に熱くなって甘く温かみのある香りと相手の匂いが部屋に広がっていく、やがて唇を離すと拙い口調で言葉が返されて見つめるその瞳はゆらゆらと不安定に揺れているように見えた。名前を呼ぶと相手から近付いてきて鼻先が触れ、軽くすり寄る。熱く荒い呼吸のままさらに深いお願いがされると瞬きを挟んで呆れたような、それでいて何処か楽しそうにも見える表情でからかうように問いかける。だが愛おしい恋人にお願いされたのなら叶えない訳にもいかず、するりと頬を撫でるとまた唇を重ねる。食むように唇を動かしてからさっきよりも多くの刺激を送り、不意に舌先でそこを濡らす。そのまま唇の間をなぞりながら相手が自ら開けてくれるのを焦らすように待って)
9313:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-08 20:56:10
だって…ぁ……ん、…っ……ふ、ぁ…ンっ…
(頭を撫でられ甘えてもいいスイッチが入った状態で体温だけが上がり続けたこの体では我慢をすることなど到底できない、さらに一歩踏み込んだものを強請れば相手は呆れたような、それでいて楽しそうな声で問われてしまう。それがお預けの意味に聞こえて眉を下げて言い訳を探そうとするがその前に頬の上を掌が滑って切なげな声が漏れる、直後再び唇が重なれば自分の願いが叶えられて喜びで体が小さく震えた。重なった唇はこちらを食むような動きになって、そんな小さな刺激にさえ声が溢れてしまう。こちらからも擦り合わせるように唇を動かすが吐き出す吐息はいつもより多く熱い。唇が舌先で濡れれば体が小さく跳ねるが、それ以上は深く踏み込まれず物足りなさに相手の服をまた強く握って自ら口を開ける。声が溢れていたそこは既に唾液で濡れていて自ら舌を差し出せばお返しにと緩慢な動きで唾液を相手の唇へと塗り込んで)
9314:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-08 21:59:35
……ン、…は、ぁ……、
(先程の発言を持ち出してみれば子供のように言い訳をしようとするが頬を撫でればそれだけで声を上げた。そのまま唇を重ねてお互いに擦り合わせるような動きをする間も相手の吐息が肌を掠める、舌先で軽くなぞるとそれだけで体を跳ねさせたがそれ以上踏み込まないでいると相手は服を強く掴んで自ら中に招き入れるように口が開く。その仕草にまた口端を上げ相手の舌が伸びてくると軽く擦り合わせてそこを愛でる。次第に小さな水音が弾けるようになると吐息を零しながら口内に舌を差し込み大きく動かす、更には普段触れない部分をなぞり自分色に染めようとしながら後頭部を抱き寄せた。色濃く香りが立ち上がる中、頭を撫でながら舌を絡め始めると先程よりも大きく音が響き始めて)
9315:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-09 08:55:21
ン…ぁ……ッ、……んん、…すき、…ふ、ン…
(二人の特別な香りの中からさらに特別な意味を持つ桜の香りを過剰に拾い上げながら刺激の多くなった口付けを続けるがそれだけではまるで足りなくて自ら口を開ける、重ねる唇の端が上がるのを感じればじわりとまた幸せが胸に広がって相手の舌が中へと侵入してくると小さく体を震わせた。互いのものが絡まり十分濡れたそこからはすぐに水音が溢れる、こちらからも互いに絡ませ擦り合わせ相手の吐息が頬を掠めてまた胸が強く鼓動をうつ。相手にしか許されない場所までマーキングされて後頭部に手が添えられるとより香りは強くなって心地好いのに熱が上がるのは止まらなかった。水音が大きくなる中、こちらの体は桜のせいで既に十分高まってしまっているのに相手はまだ余裕がありそうで、その差にまた切なさを覚えてしまう。もっと相手も熱に堕ちて欲しい、互いにもっと蕩けあってしまいたい。頭を撫でられる心地好さに浸りながらも欲望は膨れるばかりで心のまま背中に回した手で相手の服を捲りあげる。そのまま布の下へと手を滑り込ませると熱くなりすぎている掌を尾骨に押し当てた。そこから背筋を下から上へ撫で上げてこの熱が少しでも相手に移ってしまうように掌を滑らせる、絡み合った舌は節操なく動かしたまま拙い声でまた好意を口にしていて)
9316:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-09 16:19:43
は…、っん!?、っ、…しょう、たろ……
(誘い込まれるように開かれた口に舌を差し入れその中をマーキングしていく。後頭部に手を添えて軽く固定しながら舌を絡めればそこから2人の吐息と水音が響いて部屋の空気を支配していく。既に熱に浮かれつつある相手を見ながら前に反応が良かった所を探るように舌を動かしていると不意に後ろの服が捲られ熱い手が素肌に触れるとぴくっと体が跳ねて一瞬全ての動きを止める。尾骨に触れた手は背筋を撫でていき、その手に合わせて熱が掻き立てられるようだ。そんな状態では舌は絶えず絡みついて拙い声が好意を紡がれると瞳が揺れて一気に体温が上がる。熱い吐息が零れて相手の後頭部を掴み直すとさらに深く舌を入れて激しく音を立てるように動かす。呼吸すら奪うような激しいキスをしながらその合間に相手の名前を呼び熱に溺れていき)
9317:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-09 22:39:19
……ふ、ン…ァ……ん、ぐ……ふぃ、り……
(こちらの熱を伝えるように、あるいは塗りたくるように掌で相手の背筋を撫であげると抱き締める相手の体温が一際熱くなって香りが強く立ち、薄く目を開けば相手の瞳は揺れていて今度はこちらが口角をあげる番だった。舌を深く絡みつかせながら行為に似合わない幼い笑い声を漏らして背筋を撫で続ける、もっともっと相手と溶け合いたくて今度は自ら足をより深く絡ませ擦り合わせた。その間に後頭部が掴み直され一番いい角度に固定されると再び舌が口内へ深く潜り込んでくる、激しく淫らな水音が辺りへと響いて呼吸さえ奪われれば意識はぼんやりとしていくのに全てが相手に満たされていてただ幸せを感じる。名前を呼ぼうとするその言葉さえ奪われて上手く酸素が確保出来なければ喉が震えた。焦点さえ覚束無い熱に揺れる瞳で相手を見つめたまま口内に溜まったどちらのものとも分からない二人のものをごくりと喉を鳴らして飲み下してしまえば「へへ、…」とまた幼く笑ってみせて)
9318:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-10 00:01:53
…っん、…は、ぁ…翔太郎……、誘ってるのかい?
(相手に煽られるような形で深く口づける間も背筋は撫でられてゾクゾクとそこが震える。さらに足が絡みついてくれば尚更相手の高い熱が伝わってきてこちらからも挟み込むように力を入れ捕まえていた。相手の呼吸のタイミングすら無視するように相手の舌を絡め取り欲のままに激しいキスをしていれば相手の体はより熱く、僅かに離れたタイミングで上擦った声と息が零れその喉は震えるようになる。やがてゆっくりと唇を離すと相手はこちらを見たままそれを喉を鳴らして飲み込んできてあまりに官能的な姿に大きく瞳を揺らす。熱い吐息とともに名前を呼び、余裕のない低い声で問いかけを発しながら相手の服の中に手を滑り込ませ素肌に触れる。反対側の手で軽く抱き寄せ相手の鼻先を匂いの濃い所を埋めさせるとゆっくりと胸板から腹部にかけて撫でていき)
9319:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-10 10:47:32
…、……俺、フィリップともっと一緒になりたい…ン、…香水、みたいに…ッ、!?あッ、く…ンんッ…ァ、ひッ、ん…
(頭を固定され差し入れた足も固定されて身動きが制限されていくなかで二人分が混ざりあったものを飲み下せば相手の瞳が大きく揺れてゾクゾクと体の芯が震える。相手が少しずつこちらと同じ所まで堕ちている感覚にどうしようもない興奮を覚えてしまっていた。熱に揺れる瞳で見つめられたまま問われる、もうそこに羞恥はなくて幼い笑みのまま肯定の意味で小さく頷くと熱と相手の掌で緩まった頭で望みを口にする。二人でひとつになる香水と同じように恋人とこのまま溶け合ってしまいたい。その間にこちらの素肌に相手の手が触れてその熱にまたゾクリと体が震えた。抱き寄せられると先程香水を付けた耳元に顔が埋められて焦りから体が固まる、しかし胸板から腹部へと手が滑っていくと上擦った声が溢れ出して同時に香りを思いっきり吸い込んでしまった。二人の特別な香りというだけで高揚感は増すのにさらに桜の香りが直接体内に取り込まれれば腹底の熱がぐちゃりと掻き乱される、思わず腰を引こうとするが脚を挟まれそれも叶わない。相手の匂いと香水の香りを強く感じれば触れられていないだけでも震えてしまうのに掌が素肌を這えば簡単に体は反応してしまって、動きに合わせてビクンと体を跳ねさせながら甘ったるい喘ぎ声が止まらなくて)
9320:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-10 12:12:48
…は、ぁ、…この香りもちゃんと覚えてね、翔太郎
(じっと見つめながら問うと既に理性も蕩けているのか素直に頷き望みを口にする様を見ればまた興奮が煽られる。抱き寄せ一番香りの濃い場所に埋めた状態でその肌を直接撫でると相手は簡単に啼いてその体を跳ねさせた。その分何度も深くこの香りを吸ってしまうはずで今の刺激と結びつけるような工程をしていることに自然と口角がつり上がった。世界に一つだけの香りをもっと体の奥深くまで刻み込んで、長期間離れたら落ち着かないと思うほど駄目にしてしまいたい。底無しの独占欲を抱きながらくっついたまま力の入らない相手の体を転がして軽く覆い被さると絡めていた足を相手の足の間に割り込ませて再び固定する。香り立つ空気を閉じ込めてそこを柔く押さえつけながら喘ぐ相手に熱の篭った甘い声で囁くとまたこめかみにキスを落とし、何度も相手の素肌を撫でる。やがて胸板まで戻ってくると筋肉の筋の辺り爪で引っ掻くように刺激しながら「しょうたろう」とまた相手の名前を呼んで)
9321:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-10 18:29:43
ん、…ぁ…っ!な、まて、あッ!…く、ンッ…こうすいまで、おぼえたら…はッ、ァ…もっと、だめに…あ゛、ンんッ!
(もっとも相手の匂いが立つ場所に相手だけの香水が合わさって唯一無二の香りが絶えず体内へと取り込まれていく、その間にも素肌が撫でられて待ち望んだ刺激に体は簡単に悦んでしまっていた。体が押されてベッドとの間に閉じ込められてしまう、互いの体は密着し体温が上がったのも相まって益々香りは強くなり脳内と体の隅々までを塗りつぶしていく。その中の桜の香りに体が揺さぶられていたのに、相手の囁く声に漸くこれの意図を理解して瞳を揺らした。相手の存在と甘い記憶が結びついた桜の香り、それが僅かだから大丈夫だろうと今日の香水を普段使いするのに問題ないと思っていたのに、この香りそのものと情事の記憶が結びついてしまうのはマズイ。現状桜の香りを嗅いだだけでも大変なのに、香水がそれと同等になれば嗅いだ途端にまともでいられなくなってしまう。焦った声で止めようとするもこめかみへのキスで脳内は揺さぶられて思考がぼやけていく、なんとかダメな理由を説明しようとするがその間にも素肌が撫でられて喘ぎながらになってしまった。筋肉の薄い筋の部分を鋭く刺激されれば一際体をビクンと跳ねさせて甘く啼いてしまう、離れなければならないのに香りがもっとも強い耳裏から離れることが出来なくて「…ふぃ、りッ…ぷ、」と上擦った声で縋るように名前を呼んで)
9322:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-10 21:41:42
…ん、君は僕のモノなのだからダメになってしまっても良いだろう?
(相手を自分とベッドの間に挟み込んでしまって楽しげに囁けば相手の瞳は分かりやすく揺れる。春だけではなくこれから日常的に使うことになる香水と記憶を繋ぎ合わせれば日頃から大変な事になってしまうのは間違いない。先程まで従順だった相手が焦ったように声をあげようとするもその肌を撫で、こめかみにキスを落とし、軽く引っ掻くだけで簡単に喘いでまともな抗議になっていなければ薄く笑みを浮かべる。それに一切相手が抵抗らしい抵抗をしないで寧ろ縋るように名前を呼んでくれば腹底が滾って熱い吐息を零した。また軽くリップ音と共に相手の顔に触れるだけの口付けを落とすと楽しそうに相手は自分のモノだと告げ筋をなぞるような形で手を下ろしていく。腹部をゆるゆると柔い力で撫でながらまた相手の耳元にリップ音を鳴らす。そのまま下腹部に到達する「…ねぇ、翔太郎。この香りと一緒にここも染め上げたい、…だめ?」と甘えるような声と口調で問いかけ、軽く掌で圧迫してみて)
9323:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-10 22:34:52
そ、れは…あ゛ッ!く、ンッ…ひ、ぁッ!は、…あッ、ん…いい…そめてほしい…もう、ふぃりっぷで、いっぱいになりたい
(香水の香りが相手と熱に堕ちた記憶を呼び起こすトリガーになるのはどう考えてもマズイのに相手は楽しげに笑っている、熱い吐息が肌を掠めれば脳内がクラクラと揺れて相手が良いというのならそれも悪くないと思えてしまう。何より桜の香りに溺れるあのどうしようもない快楽が脳裏を過ぎれば全てがダメになってしまうくらいこの香りを深く刻まれてしまいたいと願望さえ顔を覗かせる。その間にも筋がなぞられ相手の下で体を跳ねさせ絶えず喘いでしまう、しかし与えられるのは緩い刺激ばかりでそれ以上を知る体はどうにも物足りないなかった。耳元でリップ音が弾けて脳内がまたクラクラ揺れる、相手の声しか聞こえない催眠に掛けられたような状態で甘えるような、しかし奥深くまで侵入を許すようなオネダリがされると瞳を揺らした。そのまま先を予感させるように下腹部を圧迫されると一際高い声で啼いてしまった。このまま相手を受け入れれば確実に香りと相手の記憶が奥深く刻まれる、きっと日常に支障が出るのに焦らされた体はあっさりと先を望んでしまって熱に塗れ蕩ける瞳を相手に向けるとより熱へ堕ちることをねだった。もう焦らされるのは我慢できなくて相手の服を強く握ると「だから、もっとつよいのがほしい…フィリップしかわからなくなるくらいのが、ほしい…たのむ」とさらに香水と相手が深く結びつくように懇願して)
9324:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-10 23:36:27
っ…ああ、もちろん。 ぜんぶ僕のモノにしてあげるよ
(まだ理性を残して揺れている背中を押してしまうように先に柔い刺激だけ送ってから甘ったるい声でお願いをすれば相手の体は分かりやすく反応を示す。これからやることを示すように軽く手のひらを押し付けてみれば一際高い声を上げて敏感に反応していてまた衝動に歯止めが効かなくなって行くのが分かる。追い討ちをかけるようにまたリップ音混じりのキスを落とすと拙い声で自分を受け入れる旨の返事が聞こえてくる。日頃の探偵や男としての在り方や日常への支障という課題よりも今自分とともに熱に堕ちていく道を選んだことにぞくぞくとした興奮が背中を走る。また一つ相手に鎖を結んだような独占欲と支配欲を覚えながらもその選択が正解だと示すように軽く唇を重ねた。相手の許可さえ出てしまえばもう止めるものは無い。唇を離すと強く服を掴んでくる相手に余裕のない声で今一度宣言をすると自らも肩口に顔を埋めそこに軽く歯を立てる。そのまま手は器用にベルトを外し中に滑り込ませると「…翔太郎、愛してる」と囁き、熱の核心に触れて夜に溺れていき)
(/日頃よりお世話になっております。そろそろ暗転かと思いお声掛けさせていただきました。普段身に付ける香水ということで背後共々かなり悩みながら作らせて頂きました。香料を選ぶ中でお互いに確認を取ったりその感想の中で相手への想いを語る事があったりと終始甘く賑やかな時間を過ごせたと思います。原作にも香水は出ていますが2人ならではの違う仕上がりにもなっていてこれから二人で使っていくのがとても楽しみです。またその後に二人で香りを確かめてエスカレートしていく様子も段々と動揺して甘えてくる探偵くんが可愛らしくとても幸せな時間を過ごさせて貰いました。今回もありがとうございました。
その次はいかがいたしましょう?甘いお話が続いたので少しピリッとした話や依頼系の物でも良いかなと思っておりましてどちらかにストーカーができる話やお盆らしく死者の関わる話、どちらかが喋れなくなった状態の事件解決などが浮かんだのですが気になるものや他にもやってみたい話はありますか?)
9325:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-11 08:28:46
(/こちらこそお世話になっております!暗転ありがとうございます。こちらも色々と調べて香水の奥深さを知りつつ、探偵ならどういう香りを選ぶか想像しながらやりとりするのが楽しかったです。検索様のおっしゃる通り二人で相談しながらお互いの印象を改めて話しながら二人の特別なお揃いをまたひとつ増やすことができてとても楽しかったです。その後香水の香りに浸りながら離れられなくなっていく甘い時間も、新たな業が増えてますます検索くんの存在が探偵に刻まれて幸せな時間になりました。こちらこそありがとうございました!
こちらも次はピリッとしたシリアスな展開がいいなと思っていたのですが、あげていただいたストーカーなお話かお盆らしく死者に関わる話が気になります。ストーカー関連なら狙われてる側が組織的に攫われたりみたいな話とかできそうですし、死者の方は怪奇現象が街に蔓延したり死者が生き返ると噂がたったりといろいろ出来そうでどちらか迷いどころですね…検索様のご希望展開などなどはありますか?)
9326:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-11 10:31:27
(/ストーカーの話だとされてない方だけが気付いて警備体制を取ったり諦めさせようとわざと近い距離を見せ付ける→逆上したストーカーが実力行使に出るみたいな感じを何となく考えていて死者の方だと電車映画の幽霊列車のような生者と死者をひっくり返すのが目的(または一時的にそれが叶った状態)のメモリ使いと対峙するとか依頼人は実は幽霊でしたみたいなオチの話かな……などと考えていました。この中に気になるものに色々付け足しでも他の話でも良いのですがご希望があればお聞かせください)
9327:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-11 12:19:52
(/なるほど幽霊列車の話をベースにするの楽しそうですね!依頼人が幽霊だった、というのも面白そうなので正体不明の依頼人からメモリ破壊の依頼を受ける→本来物体の位置を入れ替えるだけの能力が怨念と絡みつき人の魂を対価に人ならざらる者の存在を具現化する能力になる、みたいな流れでいかがでしょう。お盆の時期というのもあり百鬼夜行みたいに街に妖怪が溢れるとかどちらかが魂を奪われて妖怪化する、とかも考えたのですがそれだとコメディ寄りになってしまうので悩みどころでして…シリアスにするなら未練がある人間が蘇ってしまったことで街に害を成し始めてそちらにも手を焼くとか死人が蘇るならおやっさんがいるかもと期待してしまう探偵とか、そういう要素も良さそうですね。とりあえず思いついたままに書いたのですが、ひとまず幽霊なお話をやらせていただきたいです!
ストーカーの方も次の機会にぜひやらせていただければと…!人の狂気が出るようなお話に出来たらなと思います。)
9328:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-11 13:21:30
(/その流れ良いと思います。またその場合メモリの使用者と依頼人が生前かけがえのない関係で依頼人の死をきっかけに忘れらずにどんな手を使ってでも復活させようとしていて…みたいなのはいかがでしょうか。IFルートの自分達が選んだかもしれない選択みたいな感じで揺さぶられそうです。百鬼夜行も事態の深刻さが出ますし、初接触の時に能力の披露という形でどちらかが半分死者に→妖怪化みたいな流れならシリアスを保ったまま展開出来ると思います。おやっさんの姿を探してしまう探偵君とかも絶対いますし、右として一回死んでる検索がメモリの影響を受けたりと色々要素モリモリの話が出来そうです…!)
9329:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-11 14:22:40
…ん?え、……あ、どうも…
(新たに加わった二人の特別な香りを脳の髄まで刻み込むような夜を過ごしてから一日、翌朝新たないつも通りを作るべく早速二人でそれぞれの香水をつけて事務所へと出かけた。道を歩く間、隣にいる相手から香ってくるその香りに案の定胸はザワついてしまうが相手自身の香りが控えめであるのが幸いして道中フリーズする事態は避けられた。その後事務所にたどり着き所長様が出勤してくると二人へ挨拶した10秒後にはスリッパが飛んできて『この絶世の美女を差し置いてお揃いの香水つけるなんて高度なことするなんてどういうこと?!』とお怒りの言葉が飛んできた。その後も恋人アピールだとかイチャイチャしているのと同じだとか散々な言われようだったがただ香水を付けているだけという一言で押し通すことにした。そんな騒がしい日から一週間ほど、ウッディな香りが体に馴染んできた頃合にいつも通り事務所のデスクに向かっていた。世は丁度お盆の時期で客足は減っている、所長も現在大阪へ帰省中だ。穏やかな時間を過ごしていれば不意に事務所の中に夏に似合わぬ冷たい風が吹き込んでくる。身震いするほどのそれに思わず顔を上げるといつの間にか淡い藍色の着物をきた白髪の男性がひとり立っていて目を見開いた。事務所の扉を叩く音も、開く音もしなかったはずなのに。奇妙な心地のままデスクから立ち上がるとひとまず依頼人と思しき男性に声をかける。男はこちらと相手を順に見ると『お主らじゃな?鬼を倒したと言うのは』と全く身に覚えのない話をされて「は?」と思わず間の抜けた声を出して)
(/依頼人と使用者に因縁があるのめちゃくちゃいいですね!最終的には妖怪に寄りすぎている依頼人を人間に戻すために風.都全ての命を引き換えにしようとする、なんて展開も良さそうです。自分達を投影してしまうというのもめちゃくちゃ好きな展開ですのでぜひそんな感じでいきましょう!また他のアイディアもありがとうございます…!死に呼応してしまう検索くんとかも好きな展開です!何となく形も見えてきましたし、ひとまず初回置いておきます。今回も好きなこと盛り込みながらいきましょう!/何も無ければこちら蹴りで大丈夫です!)
9330:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-11 17:53:30
……もしかしてあの鬼ヶ島のことかい?
(二人で熱と香りに溺れた日から一夜明け、新しい習慣として香りを纏って出勤すると案の定所長にはバレて見事にスリッパが飛んできた。あくまで一緒に香水を買っただけと主張したのだが納得されずに散々な言われようをした一日だったのは記憶に新しい。そんな日から一週間ほど、香りを纏うのにも慣れて少しずつ自分に馴染んで来たのを感じていたが世間はお盆らしく平和な日々が続いていた。所長も大阪に帰省して事務所に二人であるのに加え事務所のドアを叩く者が居なければあまり身も入らずにスツールに座って本を読んでいた。穏やかな時間を過ごしていると室内にいるにも関わらず冷たい風が吹き込むら、思わず本から顔を上げるとそこには最近ではあまり見かけない淡い藍色の着物をきた白髪の男性が立っていて目を見開く。気配や物音もなく忽然と現れたような有様に固まっていると男は妙なことを口にする。鬼というワードを聞いてすぐに浮かんだのは幼い相棒と過去で解決したあの出来事だ。思えば男の格好はあの時一緒に戦った時の民のものに近しくて知らないであろう相手をチラッとだけ見てから尋ねてみれば深く頷いたのが見えた。ならばこの男は過去の存在ではと眉を顰めていると『…お主らには奴の持っているこれを壊して欲しい』と一枚の和紙のようなものを取り出す。そこには直方体の見慣れたシルエットのもの、ガ.イ.ア.メ.モ.リが描かれていてまた目を瞬かせる。「…これは?」と更なる情報を得ようと問いかけて)
9331:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-11 19:32:48
…鬼ヶ島??…、ガ.イ.ア.メ.モ.リ?!…いいぜ、詳しく聞かせてくれ
(音もなく現れ訳の分からないことを言われて困惑しているとさっぱりなこちらと違って相手は何か覚えがあるようでまた自分の知らないワードが出てきて同じ言葉を繰り返す。何やら事情を知っていそうな相手に詳しいことを聞く前に男は一枚の古めかしい紙を取り出す、しかしそこに描かれていたのは見慣れたものでまた声を挙げることになった。何やらいろいろとチグハグな男に相手と共に驚きと警戒と困惑の目を向けていると『この街でこいつに関わることはお主らに相談すればいいのじゃろう?』と少々挑発的に問われれば、ここで引っ込める性格でもなくて男を依頼人として迎え入れることを決める。いつも通り依頼人をソファに座らせ向かいに座れば机の上に和紙が置かれた、そして男は『単刀直入に言えばこの地の怨霊とこいつがくっついてしまったようでの、怪異になってしもうたんでどうにかして欲しいんじゃ』とあまりにも現実離れかつこちらに投げっぱなしなことを言われて思わず「は?」と声が出る。さらに『あぁ、ちなみに儂も同じ怪異の類じゃがお主らを襲ったりはせん』とかなり呑気に訳の分からないことを言われて「はァ?!」とさらに声をあげて簡単に我慢の限界を迎えると「ンな話信じられるわけねぇだろ!」と最後には叫んでいて)
9332:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-11 21:30:25
…、怪異っていうのはあのホテルの幽霊みたいな感じだろうか。 ならもしかして…
(当然幼い相棒と解決した事柄について今の相手に記憶はない。混乱は伝わってくるものの男から提示される情報に気を取られてそれどころじゃない。メモリに関してはこの事務所というのは間違いなく相手も依頼を受けることに決めたようだが怪異というワードが出てくれば固まってしまった。メモリと怨霊が絡みついたと聞いてすぐに浮かぶのはあの廃ホテルの件だ、更に男も怪異だと聞けば一瞬驚くも音もせずに現れた理由に納得がいく。良くも悪くも非現実的な事件にはしょっちゅう巻き込まれていて相手とは反対に唇に指先を触れながら少し考え込む。過去の存在で怪異なら、と立ち上がって男に近付き手を伸ばす。男の着物に当たるはずの手はそこをすり抜けひんやりとした空気の実感だけある。人間では有り得ない状況に相手を見ると「どうやら本物みたいだよ」すり抜けた手を左右に振りながら告げていた。やがてゆっくり離すと「それで、そのメモリの持ち主や能力、或いは被害に心当たりは?」といつものように聴取を始め『…奴は初めは物体の位置を交換出来ると言っておった』と男も答えて)
9333:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-11 22:16:09
確かにそんなこともあったけど、なッ!?…なんでそんな呑気なんだよ……
(目の前にいる古風な男が自称怪異だと言われて納得できるはずもない、叫ぶこちらに対して相手はごく冷静に近しい例を思い出している。確かにメモリによる不可思議な事もメモリと幽霊が合わさった出来事も、なんなら怪異自体に巻き込まれたことだってあるがそれでもこの男の言うままを受け入れることはできない。訝しげな顔をしていれば相手は男に近づいてそのまま肩に触れようとした。しかし相手の手は男の体をすり抜けていって驚愕する。あっさり男が人間ではないものであると証明した相手は依頼人として話を聞こうとする、その柔軟っぷりは相手のいい所ではあるが思わず愚痴を零しながら聞く体勢に入った。どうやら和紙に描かれたメモリは物体を入れ替える能力があるらしい、厄介そうだが怪異とはあまり結びつかない能力だ。男は和紙を手に取ると『奴がこれを手に入れた時はそういう能力だったのじゃが、ある日夜道で女を襲おうとしてる男と鉢合わせたらしくてな。…奴は怨霊の類じゃが心根は優しい奴じゃ、女を助けようと男を呪おうとした時にこいつが反応して奴は人としての肉体を手に入れ、まぁつまりは生き返ったんじゃ。代わりにその男は魂を抜かれて動かなくなったようじゃが』とまた到底信じられない説明を受ける。だが今はいちいちそこで引っかかっている場合ではない、必死に頭を動かすと「つまりそいつは生きた人間の魂を使って怨霊になってる奴を蘇えらせられるってことか?」と男の話を纏めると男は静かに頷いて)
9334:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-12 01:25:26
…生者を犠牲に死者を蘇らせる、確かに放っておけないメモリだ。
(実際に男に触れてこの世のものでは無いことを確かめていると相手は隣で驚愕し更には愚痴を零している。非現実ではあると思うが今まで幽霊に遭遇し、更には過去に何度も行った事があればこれくらいは許容範囲になってしまっている。メモリの能力について効くと本来の能力から怨霊の力か何かで大きく強化した経緯が語られる。誰かを攻撃出来るメモリは数多くあれど魂を抜いて入れ替わりのように肉体を奪う能力など聞いたことがない。相手の解釈に男が頷くのを確認すると端的に今できることを纏めその厄介さに眉を顰める。もしそのメモリを自分以外に使うようになればたちまちこの街に居る人々の魂が奪われ代わりに死者が徘徊するような世界になってしまう。しかもこの世をさまよっている魂の中には罪人やこの世への未練、恨みを持ったものも居るだろう。もしそんな者達が暴れたら、と考えればやはり放置する訳にはいかない。男の方を見て「それでそのメモリを持っている人物は何処にいるんだい?」と問いかけると男は僅かに視線を逸らし『それが数日前から行方が分からなくなってるんじゃ…、奴のことだからこの街を離れてはいないはずじゃが…』と答える。先程の説明やこの口ぶりから男とメモリの持ち主は何かしら関係のある知り合いなのかもしれない。相手の方を見て「ならひとまず情報収集でもしようか」と話しかけ)
9335:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-12 11:14:33
あぁ、厄介な奴が蘇っちゃ風,都が混乱しちまう。…いやその前にこいつに聞きたいことがある
(生者を代償に死者を蘇らせる、到底信じられない事象だが目の前に超常的な存在がいる以上先程の話は正真正銘風.都.に襲い来る脅威なのだろう。この世をさ迷っているような魂が生き返ってしまえばこの街の人に危害を加えられるのは必然だろう、街が泣かされる前にメモリを持ってしまった怨霊を止めなければ。今は行方知れずのようだがそれならば探偵の出番だ、生者の魂を奪うだなんて目立つことをしているならばすぐに見つけられるはずだ。相手は早速街へ繰り出そうとするがそれを一旦止める、そして依頼人の方へと目を向けた。これまで鳴.海.探.偵.事.務.所を訪れた中でもトップクラスに珍しい依頼人だが意思疎通が取れてこちらに協力的だ。それならば聞いておきたいことがあって「メモリを使った怨霊って奴とお前、その言い草じゃただの知り合いじゃねぇだろ。俺達に依頼するってのがどういうことか分かって言ってんだよな?」と問いかける。男の口調からメモリを使った怨霊とただならぬ仲なのは明らかだ、最初こそ目線があっていた男だったがふと目線を外すと『…奴はほんの500年ほど前、共に鬼退治をしていた…友だ。変に情が湧いては困るからの、儂は奴の近くにおらんほうが良い。それに、お主ら探偵がこの件を解決してくれるのじゃろう?』と躱されてしまった。男がどこか寂しげに笑った瞬間にまた冷たい風が事務所内に吹いてくる、ゾクリと背筋が震えたその時には男は居なくなっていた。奇妙な状況だがメモリが関わっているなら自分達に解決できるはずだ。ガレージに続く扉にかけられた帽子を手に取ると頭に乗せ「いくぜフィリップ、まずは魂を抜かれて倒れた人がいねぇか当たってみようぜ」と声をかけ)
9336:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-12 14:05:03
…友達、……そうだね、まずは調査だ。
(能力の厄介さを聞けば早速調査に出掛けようと相手に声をかけるがその前に相手は男に用があるようで一旦動きを止める。大人しくそれを見守っていると相手は男にメモリの使用者との関係性を聞く。すると男は目線を逸らして共に鬼退治をしていた仲だと答える。その寂しげな表情と妙な沈黙に一般的な友達の枠を超えた何かを感じると同時に事務所内にはまた冷たい風が吹き、いつの間にか男の姿は消えてしまった。ぽつりと呟いていると相手は扉にかけていたハットを頭に乗せて声を掛けられる。相手の言う通りひとまず状況の確認をすべきだろう。こくりと頷くと相手に続いて事務所を後にした。カンカン照りの外は事務所の中より随分と暑く、手で仰ぎながらまずは普段人通りの多い商店街へと向かった。だが商店街はお盆にも関わらず猛暑のせいか思ったより人が少ない。「と言ってもどうやって倒れた人を探そうか」と相手に相談していると商店街近くの道路を救急車がサイレンを鳴らしながら走り抜けていく。何かの病気や怪我、この時期ならば熱中症だろうかとも考えが及んだがその症状を考えると相手の方を見て「翔太郎、追ってみよう!」と声を掛け)
9337:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-12 15:27:47
…どうやらビンゴみてぇだな
(事務所から一歩出てみれば盆らしい茹だるような暑さが広がっている、だが風.都の一大事である以上へばっている場合ではなくて街へと繰り出していく。まずは聞き込みかと思った矢先に救急車がけたたましくサイレンを鳴らしながら走っていった。探偵の勘が働くと相手の呼び掛けに「あぁ」と頷いてサイレンの音を追った。辿りついた先には意識を失って倒れる男が二人いて救急隊員が忙しなく動いている。夏であるのを思えば熱中症の線も考えられるが倒れている男は二人とも青白い顔をしていて生気がない、救急隊員が氷を当てようとした手を止めて驚いているあたり倒れている男の体は熱いのではなく冷たいのだろう。一気に二人やられたのかと思っていた矢先、『翔太郎くん!助けてくれ!!』と悲痛な声が聞こえてきてぎょっとした顔でそちらを見るとそこにはすぐ側の角に和菓子屋を構えている店主がいた。ただ事ではない様子に「落ち着け!どうしたんだよ」と肩に手をかけ問いかければ、店主は大きく息を吸ってから『あいつが…僕の店に嫌がらせしてたあいつが!さっきそこにいたんだ!5年前に死んだはずなのに!』と叫んで息を飲む。この店主はコンクールで優勝した際に準優勝だった男から逆恨みされ長年店に嫌がらせを受けていて、たまたま居合わせた時に何度か追い払ったこともある。嫌がらせをしていた男は結局無茶なバイク運転をして自損事故で亡くなっていたが、今の状況と照らし合わせるならば「二人が魂を奪われて、そいつが生き返ったってことか?」と状況を整理しながら相手の方を見て)
9338:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-12 21:00:53
まだ生き返った例は見てないけど、可能性は高そうだ。救急も似たような症状の人を数日前から搬送しているらしい。
(こちらの声掛けに相手もピンと来ていたようで救急車が向かう方を追いかける。たどり着いた先には意識を失った男性二人が倒れていて救急隊員が処置をしている。だが本来熱中症ならば赤くなることの多い顔が血の気が引いたように青白くなっていて目を見開く。角から悲痛な声で相棒を呼ぶ店主の声が聞こえ、そちらは相手に任せていると救急隊員が『また冷たい患者だ』と呟きを零しつい「…また?」と声をかける。救急隊員は以前事件の解決の際に見かけたことがある人物であちらも自分が首を突っ込んでいた探偵だと認識すると『え、ええ…数日前から急に倒れてこの人達みたいに冷たくなって意識を失う方が何人も搬送されているんです。医者も原因が分からないって言っていて…』と情報を教えてくれる。恐らくその人達も魂を抜かれた人物の可能性が高い。彼らに感謝を伝えてから相手の元に戻ってくるとちょうど店主の言葉を纏めている所だった。相手から視線を受けると凡そ同じ推理だと頷きこちらが得た情報を纏める。そんな厄介な人物が生き返ったなら八つ当たりに街を荒らす可能性も高い、「その人物は何処に?」と問うと店主は『あ、あっちに向かっていった』と指さして)
9339:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-13 08:39:12
数日前か。あいつに何時から怨霊が活動したか聞いとくべきだったな……どぁっ?!
(恨みを持たれた死んだはずの人物が生き返ったとなれば店主も気が気ではないだろう。それにもしそいつが本当に生き返っていたとしたら店主が狙われる可能性は高い。相手がやって来て救急隊員から聞いた情報を共有される、既に被害は広がり始めているらしい。店主に死んだはずの人間が去った方向を教えてもらい早めに家に帰って出歩かないよう送り出してから早速移動を始めようとすると突然真横から『もうそっちにはおらんよ』と声が聞こえてくる。視界の端に白髪が目に入るとまた叫んでしまった。周囲に人がいなかったのは幸いだろう。突然現れたのは先程の依頼人で「なんだよ?!ってか突然話しかけんな!」と叫ぶも涼しい顔をして『言い忘れたことがあっての』と言われて軽く息を吐く。仕方がなく話を聞く姿勢を見せれば『どうやら奴は恨み辛みが重なった怨念の強い場所を巡っているようでな。儂ら怪異にはその類を気取ることができるがお主ら人間には無理じゃ』と説明がされる。行き先が分かっているのは良いことだが肝心のその場所が分からないのであれば意味が無い。「じゃあどうすんだよ」と続きを促せば『簡単じゃ。儂の力でお主らのどちらかを一時的に半妖にしてやろう』とまた現実味のない提案をされて「は?!」と声が出て)
9340:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-13 15:35:38
へぇ、そんな能力が有るんだね。 え、…今までの話からするに半妖になるって事は半分死者に近い体になるんじゃ…
(指さされた方に進んでいるとまた突然真横からこえが聞こえてきてそちらを向けば依頼人の男が居て驚いてしまった。言い忘れていた事と聞き耳を傾けるとメモリ使用者が怨念の籠った場所を巡ってる事が伝えられる。同じ怪異同士ならばその怨念を感じ取れるという情報には感心した声を上げるも当然自分達には認識出来なければ参考にはならない。男が同行してくれればさっきの口ぶりからしてその気は無いのだろう。その解決法を相手が問うと予想外の答えが返ってきて思わず絶句する。これまでの話からするに怪異は死者のことを指すなら半妖は半分死者の状態、死にかけに近い形になってしまうことだ。恐る恐る尋ねてみると『ああ、そういうことじゃな』と男は頷く。この件は勿論解決するつもりだがもし戻る事が無かったら、と考えれば決め切る事が出来ずに「流石にそれはリスクが高いだろう、」と意見告げながらちらと相手を見て)
9341:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-13 20:15:30
……依頼人を信じるのが探偵ってもんだ。人間じゃねぇ奴を追いかけるならこっちもそれなりじゃねぇとな
(依頼人が半妖なんて信じ難いワードを出して驚愕していると相手がさらにその意味を明確化させる。半分怪異になるということは半分人間でなくなるということ、それはすなわち半分死人になることを意味する。生と死の状態が曖昧になるということだろう。説明を聞けば確かにリスクは高くて『そこら辺は上手くやるから安心せぇ。それとも儂を信用しとらんのか?』とまた呑気な声が聞こえてくるがその間に思考を巡らせる。怪異なんていう存在も曖昧な奴らを相手取るのだ、対抗する手段を増やすのは得策だろう。それに予めターゲットが来る場所が分かれば被害を未然に防げるはずだ。決意が固まると依頼人の方へ向き直って「俺を半妖にしてくれ」と進言する。こちらの思い切りのよさに依頼人は関心したようだったがチラリと相手を見ると『そうじゃな、そっちのは帰れなくなりそうじゃしの』と意味深なことを言ってその意味を聞く前に『ほい』と軽い言葉と共に指が鳴らされた。次の瞬間にボンッという音と共に煙に包まれる、なんとも言えない香りのするそれに咳き込みながら「ンだよこれ…」と煙を手で払った。煙が晴れて手元が現れた瞬間に息を飲む、そこには自分の左手が、骨だけになってしまった手があって「だあああ!!!」と叫んでしまった。そうやって叫ぶ顔の左目の部分もぽっかり穴が空いて眼球が無くなってしまっている。こちらの混乱など何処吹く風の依頼人は『おーどうやら餓者髑髏の半妖になったようじゃの。お主と何かしらの縁があるのかもそれんのぉ』と呑気に言っていて)
(/いつもお世話になっております!既にお返事が不定期になっておりますが、これからの夜の時間からお盆が開けるまでに掛けて背後がバタバタとしておりお返事できない日があるかもしれません。お返事が遅くなってしまうかと思いますが、お待ちいただければ幸いです。把握のほどよろしくお願いいたします。)
9342:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-13 23:39:55
っ、翔太郎! しょうた、…えっ、…その姿、
(これからの調査において使用者が巡るという怨念の強い場所を探す必要があるがその為にどちらが半妖になるなんてやはりリスクが高過ぎる。他の方法が無いかと考えていたが男の呑気な声に対して勝手にその役目を引き受けると相手が言い出せば目を見開いて思わず名前を叫ぶ。相手もリスクは十分に承知のはずだ、その覚悟を決める思い切りの良さについていけずもう一度考え直すように伝えようとするがその前に男は意味深なことを言った後指を鳴らす。直後相手の体が煙に包まれると背中が一気に冷えてまた名前を叫びながら手を伸ばす、煙が晴れた時にはダブルのように体の左側だけ骨だけとなった明らかに異常な姿になっていて大きく目を見開いた。右側の人間の部分があるから何とか相棒が変化したのだと分かるが声を聞かなければ立派な怪異だ。男の呑気な声を聞いて直ぐに浮かんだのはあの時少しだけしか見ることの叶わなかった鳴.海,荘.吉の仮.面.ラ.イ.ダ.ーとしての姿だ。あれも確か髑髏のメモリだった。ぽつりと呟きを零すと同時に相手も向こう側の存在になってしまった気がして思わず捕まえようと腕を伸ばす。骨になった左側の肩に触れるとひんやりと冷たい気配がして手がすり抜ける、冷や汗が伝いながら右側の人間として存在に触れてやっと生暖かい存在に当たっている実感があって無意識にそこをグッと掴んだ。まだ相手は自分の隣にいる、それを確かめて小さく息を吐いていると依頼人の男は相変わらず呑気に『その体なら儂のいう怨念の気を感じとることが出来るじゃろ。期待しておるぞ』と言い残しまた冷たい風とともに去っていった。再び相手に視線を戻すと大丈夫だろうと分かっていながらも「その体になって何か変化とかないかい?」と心配そうに訪ね)
(/日頃よりお世話になっております。返信頻度について承知いたしました。こちらもかなり不定期になってしまいそうなのでいつも通り返せるタイミングでお互いのペースで進めていきましょう。楽しくなって行くところですので引き続き宜しくお願いします/こちら蹴りで大丈夫です。)
9343:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-16 06:50:25
餓者髑髏、か…なっ、透けた?!…心配すんなフィリップ、感覚はいつも通り…いやそれ以上だな
(骨だけになった自分の左手に相手と共に驚愕していれば依頼人から縁のある半妖になったのだと言われすぐに思い浮かんだのはおやっさんの姿だった。あの日に変身していたスカルも確か生と死が曖昧になっている存在だったはず。半妖というリスクを背負ったとはいえその縁がおやっさんとなれば心強い。そこでふと、死人が生き返るならば、その人物がこの地に縁があるならば、とひとつの可能性が頭をよぎってそれに思考が奪われそうになった。しかし相手がこちらへと近づいてきて意識を取り戻す、こちらに触れようと手が伸ばされるがその手はこちらに当たることなくすり抜けてしまってまた驚きの声が出た。相手を感じることすら出来ないことにスっと肝が冷えるが直後右肩に無事手が触れて安堵の息が漏れる。文字通りの半妖になったのは間違いがなさそうだ。依頼人がまた呑気な言葉を置いてさったあと不安そうな瞳がこちらを向いて軽く笑みを浮かべると右手で相手の頭をポンポンと軽く撫でる、気が気ではないだろうが対抗手段としてはこの上ないだろう。それに依頼人の言っていた怨念というのもなんとなく分かる気がする、嫌悪感を抱くような嫌な空気だ。今すぐ動くべきだろうがやはり左手のこれは目立つ、 大部分は服で隠れているがあとは風が吹き抜ける感覚がする左目部分だろうか。バイク用の手袋をして骨を隠し、前髪を無理やり引っ張って左目を隠せばパッと見違和感は無いはずだ。準備を整えると改めて相手の方へ向き直って「あいつが言ってた怨念ってのがよく分かるぜ。ひとまず繁華街を抜けてすぐの交差点がここから一番近い。いくぞフィリップ」と気合いを入れながら声をかけ)
(/結局2日も空いてしまいまして申し訳ありませんでした。大変お待たせしました。今日以降はもう少し時間が取れそうですのでお返事できそうです。ここからまた盛り上がる展開ですし、シリアスなとこも入れながら楽しんでいきましょう!/こちら蹴りで大丈夫です)
9344:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-16 12:48:49
…ああ、リスクを負ったからには早く解決して元に戻して貰おう。……ココかい? っ、!
(相手の半分が人間でないものになってしまった衝撃は強く反射的にその肩を掴む。その不安が表情にも滲み出てしまっていたのか相手の右手が伸びてきて頭を撫でるとちゃんと存在を感じられることに少しだけ安心したように息を吐いた。なってしまったことは仕方無いし自分達が出来ることは無駄にならないようにこの事件を解決することだろう。こくりと頷いて気持ちを整え直すと相手は何かを感知したような素振りを見せた、恐らく怨念を感じ取っているのだろう。そして手袋を着用して前髪を整えるとパッと見は普通に見える。相手の声かけに頷き、相手が気配を感じ取った交差点に向かった。交差点には最近交通事故があったのか情報提供を求める看板とその下に花束やお供え物が添えてある。相手にここで合ってるかと確認していると横断歩道の向かい側から『や、やめてくれ!』と悲痛の声が上がる。慌ててそちらに目を向けると男が腰を抜かして何かに怯えるように後退りしている。ここからでも分かるほど冷たい空気が伝わってきて直ぐに駆け寄りたいがそこに続く横断歩道は赤信号で目の前を車が通り過ぎて渡れそうにない。男が怯える先に邪悪なオーラが揺らいで人の形になっていれば「もしかしてアレが依頼人の言っていたメモリ所持者…!」と声を上げ)
9345:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-16 18:52:50
そのはず…ッ、…あぁ、間違いねぇ。させるかよ!
(怨霊を感じ取った場所へと急げば恨み辛みが積み重なった原因を思い出す、そこはつい最近交通事故があって犯人はまだ見つかっていないのだ。気配と状況からしてここで間違いない、頷き答えていると交差点の向こうから悲痛な叫び声が聞こえてきて反射的にそちらを見る。そこには人のような何かがあってその恨みの強さに一瞬息が詰まる、同時に体の右半分が左同様冷たくなって思わず自分の体を見た。このままでは何の罪もない人の魂が抜かれてしまう、意を決すると軽く息を吸って次に息を止めた。すると左半身に広がる冷たさが右半分にも伝わる、息を止め死に近づくことでさらに怪異に近づくと全身が骨と化した。スーツが型崩れした状態で車が行き交う交差点に走り出す、構わず車は走ってくるが鉄の塊は体をすり抜けていった。横断歩道を走り切り息を吸えば再び半身だけが骨になってその勢いのまま人間ではないなにかに、メモリの使用者に殴りかかろうとした。しかしその前に別の影が割り込んできて攻撃を阻まれてしまう、そちらへ目を移せば和菓子の店主に嫌がらせをし5年前に死んだはずの男がいて目を見開いた。そのまま組み合いになると動けなくなってしまう、その間に人間の形の何かは怯えた男に手を翳す。すると使用者の心臓あたりで何かが光り同時に『Trade』とウ.ィ.ス,パ,ー,ボ,イ.スが響いた。途端に男から青白い何かが無理やり引き抜かれて地面に広がる恨みの塊へと注がれる、黒い塊はぐにゃぐにゃと異様な動きをした後に人型となり最後には交通事故で死んだはずの男になれば驚愕の顔を浮かべるしかなくて)
9346:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-17 00:07:03
っ、翔太郎!…っ、これが蘇り…、返したまえ!
(近付こうにも交通量のある道路を渡ることが出来ずに焦りだけが募っていると相手が叫びその体が普通だった右半身も骨になっていく。全身が怪異となってしまった体に目を見開いて固まっていると相手は交差点へと飛び出していく。そこでようやく思考も回るようになって思わず叫ぶが怪異となった体は車をはすり抜け向こう側に到達した。それから車の往来が激しくなり相手の居る所でなにか起きているのか分からなくなる。漸く信号が変わって先が見えるようになった時には相手はモヤが少しかかったような男と組み合っているのが分かったが人の感覚では相手が見るものよりぼやけたように見える。なにか起きているのは明らかで急いで横断歩道を走って渡る間ウ.ィ.ス,パ,ー,ボ,イ.スが聞こえる、たどり着いた時にはこちらの目には怯えていた男が急に意識を失ったように倒れ顔の血の気が失せた顔をしている事とその傍らでモヤと共に人型を形成して行く様子が映り異常なその様子に一歩引いてしまう。だが今までの光景を見ていれば魂を奪い取って移植したのは明らかで方法は分からないが作られた方の男に飛びかかるもあっさりとその体をすり抜けてしまう。それだけでなく『えっと、こうか?』と言いながらその男がこちらにてを伸ばしてくると今度は実体として触れている感覚があってそのまま押されると「うわっ」と声を上げながら体をふらつかせる。蘇った事に感動したような男に対して相手と組合をしていた準優勝の男は『俺たちは魂を手に入れて蘇ったんだ、この力があれば今生きているヤツらに復讐が出来る…!』と怪異だけが聞こえる声で話を持ちかけていて)
9347:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-17 17:26:28
っ、フィリップ!…復讐なんてさせるかよ、いくぜフィリップ!
(こちらが和菓子屋の方と硬直状態になっている間に男の魂が抜かれて新たに怨霊が蘇ってしまう、驚いて動けない間に車の流れが止まり相手が蘇った男へと掴みかかった。しかし相手の手はすり抜けてしまって、それどころか蘇った男からは相手に触れられるらしく相手の体が押されてフラつくと組み合っていた腕を振り払って相手の元に駆け寄りその体を支えた。やはり人間の体で怨念に立ち向かうのは難しいらしい。依頼人から与えられたこの力を上手く使う方が良さそうだ。怨霊の言葉はこちらにはハッキリと聞こえる、やはり恨みを積もらせた怨霊をそのままにはしておけない。人間である相手には触れられなかったが半妖であるこの体ならば触れることはできた。ならば方法はひとつ。この体を使って相手と共に戦う、つまりはいつも通りだ。相手に声を掛けてベルトを腰にあてがい意識を共有する、メモリ使用者はこちらに対抗手段があると察したようで『どうやってその姿に…』と一人呟いていた。だが直ぐに『俺にはお前らの相手をしている時間はない。黄泉人!そいつらを止めておけ!』と指示が与えられた。名前と指示を受けた元怨霊の二人の周りにさらに周囲の怨念が引き寄せられて人間から妖怪に似たおぞましい姿へと形を変えていく、さらに力をつけた黄泉人と呼ばれた怨霊を前に紫のメモリを起動させるとドライバーへと挿入して)
9348:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-18 00:04:49
ああ、変身! …君の体がベースならきっとダメージは入るはずだ
(怨霊に掴みかかるがやはりと言うべきかすり抜けてしまい、逆に向こうからは触れられてしまってその厄介さが身に染みる。ふらついた所を支えられて礼と共に視線を向けると相手はドライバーを取りだして腰に宛てがう。どうやら今の体でも問題なくベルトが現れて自分の腰にも同じものが現れると軽く笑みを浮かべると同時にはっきりと見えるようになった怨霊を見据えメモリを構える。メモリ使用者は怨霊達に指示を与えて奥に消えていこうとする、この件を解決するにはあのメモリを破壊しなければならないだろう。その為にも黄泉人と呼ばれおぞましい姿となった彼らを止めようとドライバーにメモリを挿入して意識を転送しいつものように変身を果たした。相手と二人で一人になったおかげで自分も怨念と呼ばれる類を感じられるようになり、彼らの声もはっきり聞こえる。推測を口にしながら早速拳を作り黄泉人に打ち込むと今度は確かな手応えがあった。だが傷ついた場所は周りの怨念を取り込んで直ぐに修復してしまって「なっ」と声を上げる。この場所の怨念が強いとなれば無限に回復されてしまう可能性が浮かぶと「長期戦は不利だ、どうにか一気に片付けてしまうしかない」とこちらのメモリを疾風から炎に変え、高温を纏った拳で打開策を試みて)
9349:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-18 07:50:20
なっ、…あぁ、お熱いのでいくぜ!
(ドライバーを介して相手の意識がこちらの体に流れ込んできて装甲を纏い変身を果たす、どうやら相手は怨霊をしっかりと感知出来ていなかったようだがこの姿であれば問題ないらしい。これも半妖の体をベースに変身しているおかげだろう。ならばと早速拳を振れば確かな手応えを感じて仮面の下でニヒルな笑みを浮かべた。しかし直後怨念によって傷は修復されてしまい相手と共に驚愕する、怨念が形を作ったものならば怨念で修復が可能なのも納得だ。そうとなれば相手と考えることは同じで気合いの乗った声で返事をすれば右半身を赤色へと変える、炎を纏った拳を黄泉人に叩き込めば『ぎゃあああ』と金属音のような耳障りな叫び声が響いた。どうやら先程の拳よりも聞いているらしい、傷ついた箇所も治りが遅く「このまま成仏させてやるよ!」とさらに気合いの乗った声で炎拳を連続で叩き込めば全身を炎で包み込まれた黄泉人は金切り声と共に霧散してしまった。どうやら黄泉人は炎に弱いようだ、もう一人の黄泉人もこちらへ襲いかかってくるが炎の拳の前では為す術はないらしく連続ラッシュを叩き込んでやれば耳障りな叫び声と共に炎に包まれ消えてしまった。一息ついていれば黄泉人がいた場所から青白い何かが飛び出しそれが先程魂を抜かれて倒れていた男へと入っていく。すると男は軽く咳き込んで体勢を変えた。まだ眠っているようだが無事魂は元に戻せたようで「黄泉人が居なくなりゃ倒れた人を起こせそうだな」と少々安堵しながら言い)
9350:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-18 11:07:03
そうだね、だけどあのメモリ使用者を何とかしなければいたちごっこのままだ。他に怨念が集まっている場所はあるかい?…えっ、
(周囲の怨念を取り込んで回復をする様子に相手と揃って驚愕するがならばその前に倒しきるまでだ。浄化に火を使う宗教があるのを思い出し、右半分を赤色に変えて拳を打ち込むと先ほどよりも確かな手ごたえを感じて口角が上がった。調子の良い相手に合わせて連続で打ち込めば金切り声と共に霧散し、もう一体も同じくあっという間に倒すことが出来た。黄泉人がいた場所から魂のようなものが飛び出し、倒れていた男に入っていくと軽くせき込み生きている人間の動きとなる。左から伝わってくる安堵の感情に同意しつつ元に戻す手段は分かったとはいえ根本を絶たなければ被害者は増える一方だ。早くメモリ自体を壊すためのあの使用者の次なる場所を探そうとした所で共有している相手の意識が一瞬ひんやりと冷たさのようなものを感じる。今までにない感覚に戸惑いの声を上げていると強制的に変身が解除されて意識が弾き出された。慌てて目を開けた時には自分の体に戻っていてドライバーも腰から消えていた。相手の方を見るとさっきよりも骨ばった部分が増えているような気がして「…もしかして君が怪異に近づく分、変身できる時間が短くなるんじゃ…」と浮かんだ懸念をぽつり呟いて)
9351:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-18 12:38:01
え、……変身できてるのは人間の部分ってことか……くそ、あいつ大丈夫っつってたくせに。どっちにしろ時間との戦いだ。この先にある橋の下から嫌な気配がする、いくぜフィリップ
(ひとまず被害者を元に戻せることは分かったが相手の言うように根本を絶たなければこの事件は終わらない。頷き次の場所を探ろうとした瞬間、ドライバーを動かしていないのに相手の意識が体から抜け出していって目を見開く。意識を取り戻した相手の体の方を向けば、こちらが怪異に近づいたせいで制限がかかっているのではと推測が伝えられてスっと肝が冷える感覚がした。同時に首に涼しい風が通り抜けて思わずそこに手を当てる、スーツから出ている首部分に肉はなくて骨だけになっているのに気がつくと脳内がザワついた。思わず依頼人に対して悪態をつく、気配を探るだけならば問題ないのかもしれないが息を止めて一時的に透けたり黄泉人と接触する度に怪異に近づいているのかもしれない。思わぬ制限に焦りは募るが時間勝負であるのはこれまでと変わらない、依頼人の友だという使用者を早く止めなければ被害者が増えるだけだ。床に横たわったままの相手にまだ実態のある右手を差し出して引っ張り起こす、次の場所を共有すると共に走り出した。繁華街を離れて人気のない道を走りスロープを下って橋の下にやってくれば例の使用者を見つける、周囲にはそこでたむろしていたであろう高校生が5人ほどいて次々に地面に倒れていった。無理やり引き抜かれた魂は1ヶ所に集まって怨念を纏ってまた人型へと変化する、しかし5人が倒れたのに対して現れた黄泉人は一人だけで眉を顰めた。効率は悪いのにメモリの輝きを宿した影は『いいぞ…力が増してる』と高揚を宿して呟いていて)
9352:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-18 14:16:05
…奪い取った魂の数によって強さとかできることが強化されるのか、それとも死んでからの年数や現世への未練で必要となる代償が違うのか…どちらにしろあの魂も元に戻さないと
(長く続かない変身とあの時感じた冷たさ、そして体の変化を繋ぎ合わせるとやはり先ほどの行動で怪異に近づいていると推理する方が妥当だ。もっとこの症状が近づいていったら、と悪い方向にばかり考えが及んで背筋が冷たくなるが目の前に手を差し出されると振り切るように頭を振ってからその手を取り立ち上がる。こくりと相手の言葉に頷いて嫌な予感がするという橋の下に急いだ。現場に着くと例の使用者と既に魂を抜かれた高校生たちが地面に突っ伏していた。複数のモヤのようなものが集まって一つとなり人型を形成するが先程と違って五人分で一人の姿にしかならない。その分図体が大きなモヤになっていればその理屈に推測を重ねる、結局答えははっきりとせずまたあの魂を元に戻そうとメモリを構える。だが無理に変身することが相手の怪異化に近づくかもと考えてしまうと変身が躊躇われてしまう、その隙をつくように黄泉人が大きく腕を振るってくると咄嗟に後ろに下がって何とかその攻撃を回避する。体が大きい分予備動作が大きく比較的動きは読みやすい、そしてその奥で使用人がまた去ろうとしているのが見えると「僕がこの黄泉人を引き付けているから君はあの使用人に接触してくれるかい」と相手に提案して)
9353:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-18 18:26:13
あぁ、何らかの法則があるはずだ。……なっ、フィリップ!…無茶すんじゃねぇぞ!
(最初に見かけた時は2人、先程は1人、そして今は5人、魂を奪われた人数はバラバラだが現れた黄泉人は1人だ。相手の推測に耳を傾け頷く、怨霊を蘇らせる為に必要な魂は何らかの法則で決まっているのだろう。ひとまず高校生達の魂を取り戻そうと再びドライバーを装着しようとする、しかし相手はメモリを構えたものの起動することはなくてその隙をついて黄泉人が襲いかかって思わず名前を叫んだ。慌てて相手に近づこうとするが犯人に接触するように言われて動きを止める。あの調子では攻撃を食らうことは無いだろう、また犯人に逃げられてはずっと堂々巡りだ。相手に声を掛けてから駆け出すとその場を去ろうとしている人の形をしたものへと近づきその腕を左手で掴んだ。驚いた顔をした犯人はこちらの腕を振りほどこうとするが右手を追加しその動きを抑え込む、顔を付き合わせると「捕まえたぜ。お前は何のためにこんなことやってんだ?」と鋭い目を向けて問いかける。しかし犯人は『俺にはお前に構ってる時間はない!』と一蹴されてしまった。逃げられないよう手の力を強めていると力比べではこちらに分があるようで犯人は苛立ちを顕にすれば『くそ、こんな奇妙な力どこで』と苦々しい顔を浮かべる。じっと怨念で揺らぐ顔を見つめながら「…これならお前の友達って奴から貰ったぜ?」と情報を与えてみる。すると怨霊は『は?』と驚愕の声をあげてあまりにショックなのか瞳と存在自体をわなわなと揺らしていて)
9354:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-18 19:32:06
分かってるよ。 随分と動きづらい格好になったみたいだね?
(黄泉人の方を引き受けると一旦メモリは仕舞って攻撃パターンを読むのに集中する。大振りな攻撃はやはり読みやすく的確に回避をしながら観察に務める。『俺にはやる事があるんだ!邪魔をするな!』と叫びながら怪異は腕を振るうがやはり五人の魂を取り入れているのに動いているのは一人の人格のように感じられる。更に情報を得ようと煽りながら応戦していると相手が犯人の腕を掴まえているのが見えた。犯人は相手が友達というワードを出すと露骨に動揺して瞳と存在をわなわなと揺らす、『まさかアイツが?……そんなはずが無い』とブツブツ呟くあいだも存在が揺れていて、同じ頃対峙していた黄泉人からもモヤが出て来て目を見開いた。やはり犯人と黄泉人には繋がりがあるようだ。だが犯人は相手の前で唇を噛み締め『っ…お前達にも、アイツにも邪魔されてたまるか!』と声を上げると纏っていた怨念を更に強くして相手の腕を勢い良く振り払って)
9355:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-18 20:38:13
黄泉人もメモリの能力の一部ってとこか。…ッ?!
(依頼人が犯人のことを語る時の雰囲気に引っかかるところがあって犯人自身にもその存在を、そしてこちらに加担していることを伝えてみる。すると案の定犯人は動揺し始めて内心ほくそ笑んだ。同時に相手が対峙する黄泉人の存在が揺らいだのを見てニヒルに笑う、大元さえ叩いてしまえば全て解決できるのもこれで立証できた。あとはいつもと同じくメモリの摘出と破壊だが犯人はさらに怨念を纏ったかと思うと今までとは比べ物にならない力で手を振り払われてしまった。受身を取りながら後退すると犯人は怨念を揺らめかせながら冷たい視線をこちらへ向けて『…俺は必ずアイツを取り戻してみせる。例えアイツが、相棒が望まなくてもな!』と声を挙げて一瞬動きを止めてしまう。依頼人と犯人とがただならぬ関係であるのは感じていたが、まさかその間柄を自分達と同じ言葉で語るとは思わなかった。犯人は感情を昂らせ同時に冷たく激しい怨念が周囲に集まり吹き荒れる。相手と対峙していた黄泉人はその怨念にあてられさらに筋力を増加させると先程の黄泉人と同じように妖怪に似た姿へと形を変えた。そこでようやく記憶と姿が結び付けば「そいつ、10年前にここで殺された八百長レスラーだ!」と正体を言い当てる。言葉にされることで黄泉人は恨みを思い出したのか先程よりも早く重く腕を振るい始めて相手を抱えて地面へと転がった。黄泉人を睨むため顔を上げれば首までだった骨部分は左頬にまで侵食していて頬が物理的に無くなっている、さらに怪異化が進んでいるのに薄々は気づいているものの「フィリップ、まずは奴を止めるぞ」とドライバーを腰にあてがって)
9356:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-19 00:03:01
相棒…、…ッ、翔太郎、その顔…! …ああ、行くよ
(黄泉人の存在が揺らぎメモリを何とかすれば今回の件が解決することは分かったが相手は振り払われてしまって犯人を自分でも分かるほど冷たい怨念をたぎらせていく。実体を持った犯人が決意を固めるように告げるがその中に【相棒】というワードがあれば思わず固まり同じ言葉を口にする。ならば共に戦に参加した相棒を甦らせるというのが彼の望みなのだろうか。思わぬ共通点と動機に思考を奪われていると黄泉人が更に禍々しい姿になったことにも気付けずさらに考え込んでしまう。そのせいで攻撃の素振りに一瞬反応が遅れてしまうが相手に抱えられることで何とか回避する。気を抜いた反省と感謝を相手に伝えようとした所で相手が首元だけでなく頬までもが骨だけになって妖怪に近付いてしまっているのを見れば大きく瞳を揺らして相手の名前を叫ぶ。やはり人ならざる者に近付くのは避けられないらしい。ますます焦りや絶望感が募る中、変身を提案されるとさっきの懸念が過ぎるが倒さなければ更に被害が出る。覚悟を決めたように返事をしてメモリを挿入すると再びダブルに変身した。早速メモリを赤と銀に変えると早速シャフトで連続で攻撃を打ち込む。手応えはあるが筋力を増強しているせいか先程のように瞬殺とは行かず、高熱の攻撃を加えながら「多分彼らは生きてる時の記憶とか恨みで動いてる。さっきみたいに感情を揺さぶれば力が弱まるかもしれない」と推測と相手の知っているレスラーの情報を伺ってみて)
9357:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-19 08:35:33
感情か、なら…流石八百長でしか勝てなかった野郎だぜ。ファンを悲しませてんじゃねぇよ!
(犯人と黄泉人は密接に関わっているらしく、また怨念も敵型を強化する要因になるようだ。相手を抱えて攻撃を回避しまずは邪魔な黄泉人を倒そうと提案するが相手はこちらを見て驚愕して言葉を失っている、顔の左側の冷たさが増しているのはどうやら気のせいではないらしい。大丈夫だと返事をする代わりに背中を軽く叩くとこちらもメモリを起動させて変身を果たした。浄化の炎を宿したシャフトを構えると攻撃を加えるが見た目通りのタフさに押し切ることが出来ない。力負けする懸念が頭をよぎるが相手から感情と存在が結びついている推測が伝えられると相棒の考えに乗ることにする。記憶を呼び起こし、落ちぶれ橋の下で静かに亡くなっていたというこのレスラーの情報を引っ張りだしてくる、そして黄泉人の拳を弾いたタイミングで怒りを買うような言葉を言い放った。途端に黄泉人を覆っていた黒いものがぶわりと大きく膨らんだかと思うと『何も知らない癖に!勝手なことを言うな!あいつのせい!あいつのせいなのに!!』と怒りを撒き散らしながら周囲の怨念をさらに取り込み始める。しかしその分強固さは揺らいだようで「いまだ!」と叫ぶと同時に炎を纏ったシャフトを振りぬいて)
9358:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-19 11:18:15
…よし、これで彼らも大丈夫だ。このまま変身が切れる前に奴を…!
(今までの傾向を見るに恨みや未練が存在に大きく影響を与えているようだが逆に言えば感情を揺さぶれば勝ち目はある。黄泉人の元を知っている相手にそれを伝え何か動揺させる言葉をぶつけるように頼むと相手は早速攻撃を弾いたタイミングで怒りを煽る言葉を投げかける。するとて黄泉人は露骨に怒りを露わにするが怨念を取り込む仕草に隙が生まれる。すかさずシャフトを思いっきりぶつけると呻き声をあげながらその身体が仰け反った。再び固められない内に連続でシャフトを打ち込み、転がった所に渾身の一撃を叩きつけると黄泉人の体は蒸散し、その中から5つの魂が飛び出した。それぞれが高校生の体に戻っていきぴくっと体が震えたのを確認すれば安堵するように一息ついた。だが先ほどの事を思えばまたすぐに変身が解除される可能性は強い。幸いまだ逃げていない犯人の方を見るとシャフトを構え直してからそちらに走って迫る。屈強な黄泉人が倒され焦った犯人は攻撃の構えを取るも『ふっ、いい所に体があるな』と呟き怨念のこもった霊体になると意識を転送して抜け殻となっている検索の体に向かって行く。「っ、まずい!」と声を上げてシャフトを伸ばすも退けるには遅く、霊体が体の中に入ってしまうとゆっくりと目を開き検索の体が起き上がって)
9359:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-19 12:24:20
な、マジかよっ?!
(黄泉人の隙を作り連続で炎を纏ったシャフトを叩き込み最後に渾身の一撃を加えると金切り声と共に黄泉人は霧散する、無事魂も高校生の元に戻ったようで何よりだ。あとは犯人との決着を付けるだけ、相手と息を合わせてメ.モ,リ.ブ.レ,イ,クするために走り出す。しかし犯人は不吉な呟きの後にその体を再び怨霊に変換する、そしてあろうことが相手の体の方へと向かっていって思わず声を挙げた。シャフトは既のところで届かず霊体は相手の体に入り込みゆっくりと動き出す、隣にまだ相手の意識はあるのに体だけが動き出すありえない光景に唖然とするしかなかった。犯人が入った相手の体は見た事のない邪悪な笑みを浮かべながら『なんだ?妙に馴染みがいいな。これなら完全にこの体をいただくことも出来そうだ』と上機嫌にいいながら生身の体を隅々まで見渡している。相手の体を勝手に扱うことに怒りを覚えるものの攻撃を加えれば当然相手の体にダメージが通る、それだけは絶対に避けなければ。仮面の下で苦々しい顔をすれば「お前の体を傷つけずにメモリだけを壊さねぇと」とシャフトを強く握るも相手のことを思って動けないでいて)
9360:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-19 16:17:31
勝手に自分の体を動かされるのはあまり良い気分では無いね……っ、待て!
(撃破に夢中になっていれば意識がぬけている自分の体のことは完全に忘れていてその身体を乗っ取られてしまう。似たようなことはイ.マ.ジ.ンの時にもあったがもっと邪悪な冷たい気配を感じていれば好きに身体を使われていることに眉を顰めた。相手が怪異に近づくことも避けたい事案だがまさかもう一つ不味い事態になるとは。上機嫌な犯人は邪悪な笑みを浮かべながら妙なことを口にしていて左からは怒りと焦りが伝わってくる。相手の言う通りメモリだけを破壊するかもしくはあの体から追い出さなくてはならないがその方法がすぐには浮かばない。自分の体が人質に取られているような状況で動けないでいると犯人はこちらを見ては鼻で笑って逃走を試みる。すかさずその後ろを追いかけると自分の姿をした犯人は街の方、それも風.都.タ.ワ.ーの方角に進んでいく。だがこの時間は街の人から観光客まで多くの人が利用している時間で魂を奪える犯人が向かうのは更なる被害を招く可能性が高い。「ここで引き留めなくては…!」と決断すれば右側のメモリを黄色に変えると変幻自在に動くシャフトを振るって伸ばし、犯人の拘束を試みて)
9361:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-19 17:43:34
実体を持っちまったのが仇になったな。俺の相棒の体、返してもらうぜ
(相手の体を乗っ取られてしまい手出しが出来なくなってしまえば犯人は再び逃走しようとする、だがはっきりと人間の姿形を持ったのならばその分捕獲は簡単だ。相手の思考が流れ込んでくれば半身を黄色に変えて変幻自在になったシャフトで相手の体を捕らえる、人間であるならば抜け出すことなんてできないだろう。だが次の手が未だ思いつかないのは変わらなくて傷つけないよう力加減をセーブして拘束しつつ凄んでみせる、すると相手の顔をした犯人はピタリと動きを止めた。ゆらりと顔をあげてこちらを睨みつける、そこには深い怒りと絶望と怨念が籠った相手の顔があって見た事のないその表情に心身が凍りつくようだった。歪んだ未来で出会った時にも似たような顔をしていたがそれよりももっとどす黒い感情を抱えた表情だ、詰まった喉を無理やり動かし息を吸うとそこが震える。相手の顔をした犯人は『相棒?笑わせる。その言葉を軽々しく使うな!それは俺とアイツみたいなのを言うんだ。お前らみたいなたかが数年の仲で、仲良しごっこで使うようなもんじゃない!』と怒りを顕にさせる。犯人は拘束されたまま嫌な笑みを向ける、相手の意思ではないと分かっていても上手く息が出来なくなりそうだ。そして周囲の怨念をゆっくりその体に纏い始めると『それとも、俺と同じ経験をしてみるか?』と嘲笑うように問いかけてきて)
9362:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-19 19:50:19
ッ、あんな体験はもうコリゴリだ。…それに相手の都合も考えずに自分勝手に動くような人物が相棒を名乗っても良いのかい?
(狙い通り犯人を拘束することは出来たがそれから先は策はない。ひとまず拮抗するように睨んでいたが自分の顔は深い怒りや絶望で歪んだ表情を見せる。それに対して隣の相棒が強く動揺しているのが分かれば思考だけで【翔太郎】と呼びかけるが完全にその気迫に押されているようだった。更に相手が相棒というワードを口にするとますます怒りを顕にして叫んだ後、嫌な笑みを浮かべる。乗っ取られた自分の体に怨念が纏い始めると離れている自分の意識がぐらついた。焦りを抱きながら嘲笑うような言葉をかけられると唇を噛み締め冷たく吐き捨てる。相棒を失うかもしれないと思ったことは今までも何度もある、その度に深く傷付いて目の前が真っ暗になるような自体に何度も陥った。もうそんな目には合いたくないし、相手にもそんな悲しみを味わせたくない。先程の感情とリンクしている話を思い出すと犯人が酷く動揺した相棒の話を持ち出してわざと怒らせるように煽る。すると狙い通り犯人が乗っ取った自分の顔は歪み『お前に、何が分かる……!俺にはアイツさえ居れば!』と叫び出す。だが今度は存在が揺らぐのではなくますます怨念を取り込むようになっていてシャフトを人ならざる力で掴み、剥がされようとする。このまま逃がすのは不味い、何とか拘束を続けようと力を込めていると何処からか『もう止めんか!』と声が響いた。その瞬間犯人の目が大きく揺らぎ、怨念を取り込む動きが止まる。そちらを見ると依頼人の男が立っていて犯人である自分の顔をじっと見つめていて)
9363:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-20 07:56:20
っ、フィリップ…?…やっと出てくる気になったか
(語られる言葉は犯人のものなのにその顔が相棒のものであると途端に動揺してしまう、意識下で相手から名前を呼ばれなんとか切り離して考えることはできるがやはり気が気ではない。さらに怨念が体に纏い始めると自分の中にある相手の意識が揺らいで思わず声をかける、こちらが怪異に近づくのとはまた違い存在そのものがブレて保てなくなっている様に焦りを覚えた。犯人に体を乗っ取られることで相手を奪い去られてしまいそうな予感にシャフトを握る手に力が籠る。だが相手がさらに煽るようなことを言えば犯人の力は更に増して拘束の力を強めた。敵を抑え込まなければならないがやはりそれでは相手の体に負担が掛かる、その時に相手の体から犯人を弾き出す方法を思いつくが同時に後ろから声が聞こえてきて相手の体は動きを止めた。仮面の下でニヒルに笑う、二人が互いを相棒だと思っているならばきっと来ると思っていた。依頼人はジッと相手の顔を見つめながら『やりすぎじゃ太一、いい加減現世に介入するでない』と諭すように言うがそれに対して犯人は『やりすぎ?お前、誰の為に俺がこんなことしてると思ってるんだ!』と怒りを宿しながら答え『誰もそんなこと頼んでないじゃろ』と依頼人は静かに答える。その会話のやりとりで、犯人の願いを、二人それぞれの想いを察すれば、あの二人のことを自分達に重ねてしまった。その隙に犯人に絡みついていたシャフトが弾かれてしまう、犯人は再び相手の体に怨念を集め始めると『もうすぐこの力を使いこなせる。そしたら一郎、この街の人間全ての魂を使ってお前を蘇らせる!』と今までにはない焦りや執着を含んだ声で依頼人に向かって叫んでいて)
9364:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-20 11:59:36
……っ、僕達が止めないと。
(背後から聞こえてきたのはあの依頼人の声で自分の体である犯人に近づいていく。今までで一番動揺が見られていて二人の言い合いの間にもその表情は怒りだけではない必死さに満ちていく。犯人にとって依頼人は何物にも代えがたく、それこそ他の全てを犠牲にしてでも蘇らせたい相手なのだろう。もし相棒を失った時にそんな手段があれば自分は手を伸ばさずに居られるだろうか。そんな思考の隙をつくように犯人はシャフトを弾いて拘束から抜け出した。再び怨念を集め出すとまた自身の意識が揺らぎそうになって必死に相手の存在を感じることでその存在を保つ。大切な人を思う気持ちは分かるがこの街の人の魂を代償にさせる訳にはいかない。シャフトを握り直し『…翔太郎、奴が動揺したタイミングで僕の体を思いっきり叩くなりして衝撃を与えてくれ。その後に変身を解除して意識を元に戻して僕の体を取り戻す』と意識内だけで作戦を共有する。犯人はその身体には攻撃が加えられないと思い込んでいる。ならば依頼人の言葉に加えて不意打ちの物理的な衝撃を加えれば反射的に離れて行く可能性は高いだろう。相手が既にリスクを負っているなら相棒としてリスクは承知で犯人の野望を阻止しなくては。犯人が怨念を集めていると騒ぎを聞きつけに来た通行人がやってくるがその場で急に倒れ、先ほどのように体から魂が抜けていく。この範囲が街全体になれば本当に生者と死者をひっくり返してしまう。焦りを覚えながら依頼人の『太一!』と叫ぶ声が響いて)
9365:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-20 12:33:20
フィリップ!…あぁ、それが依頼だからな
(依頼人と犯人の関係性はあまりに深い、それこそ生死を覆そうと目論むほどにだ。きっと犯人にとって依頼人を失ったことがこの世に残した最大の未練だったのだろう。相手の体に怨念が纏わりつくと隣にいる存在が揺らいで繋ぎ止めるように名前を呼んで意識下でも強く二人の繋がりを思う、犯人が何としてでも依頼人を取り戻したいのと同じようにこちらも決して相棒を失うわけにはいかない。意識下で相手から作戦を共有される、先程のレスラーの時のように怨念が揺らいだ隙に体を取り戻す作戦だ。意識下では『分かった』と言葉で伝えるが実行しようと決めたのは別の方法だった。それも相手には伝わってしまっているだろうが止められる前に走り出す。メモリの能力がさらに覚醒したのかこの場に近づいただけで構えのない人間は魂を抜かれていく、その光景と依頼人の声が届いたのか犯人は『みろ一郎!もうすぐお前を生き返らせれる!あの時お前を鬼から守れなかった俺の償いをここでさせてくれ!』と高らかに笑いだして、高揚のせいか相手の体の周りに怨念が揺らめいた。これ以上相手の体を勝手に動かし勝手に表情を変えるなんて許されない。犯人の間近に迫ればシャフトを構える、相手の作戦ではこのまま相手を物理的に殴る所だがそんなもの許されるはずが無い。軽く息を吸って、そして息を止めた。途端に体は怪異へと近づいて左半分の紫色が薄れて灰色に近づいていく、物質を透過し怪異を触れられるこの体で相手の体へシャフトを振りぬいた。すると体にはシャフトは当たらず中に潜んでいた犯人だけを弾き飛ばし無理やり体と怨霊とを引き剥がす、ドライバーを閉じる前にタイムリミットが来たのか変身は解除されてしまった。だがそれはそれで都合が良く「今だフィリップ!体取り返せ!」と叫ぶ。そうやって叫んだその顔の大半の肉はそげ落ち骨が顕になっていて右眼だけがそこに残っていて)
9366:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-20 15:54:16
っ、翔太郎、ダメだ!…よし、戻った
(壮大な企みを阻止するためにもまずは自分の体を取り返さなくてはならない。相手にこちらの作戦を共有するが直後相手から伝わってきた考えはそれとは別の方法で思わず声で制止を叫ぶ。だが相手は既に動き出していて犯人の目の前まで迫る、そしてシャフトを構える素振りをしてからまた息を止める、すると共有する相手の意識がまた冷たくなって振るったシャフトが自分の体をすり抜け、犯人の霊体を捉えるとそのまま吹き飛ばした。そのおかげで揺らいでいた意識がハッキリするも次の瞬間には変身が解除された。色々言いたい事はあるがせっかくのチャンスを活かそうと意識が元の体に戻って弾き出した衝撃でふらついた体勢を立て直しその所有権を取り戻す。自由になった身体の動きを確かめながら相手にその旨を伝えようとするがそこには右目以外ドクロになってしまった相棒の姿があってぞくっと背筋が凍る。反射的に相手に手を伸ばそうとするが触れようとした肩もすり抜けてしまって服の下も骨になってしまったことが分かれば思わず息が詰まった。相手はほぼ怪異になりかけている、その事実に酷く動揺してしまうが相手を引き剥がすだけでは事態は収束しない。【依頼人を信じる】といった相手の言葉を思い出すとその決断に小さく息を吐いてから「僕と依頼人で奴の注意を引き付ける。その間に君はさっきの方法で使用しているメモリを奪い取る、…行けそうかい?」と確認を取って)
9367:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-20 18:27:25
あぁ、任せとけ。あんたもそれでいいよな?
(犯人に取られていた体を取り戻したのかいつもの表情がこちらへ向くと安堵して小さく笑う、しかし対して相手は恐れにも似た反応を見せていて自分が今どういう状況なのか大体理解した。こちらの体も限界が近いらしい、この街を救うのが第一だが結果こちらが怪異になってしまうのは避けたい。この二人のようにどちらかがどちらかを置いていってしまう事態は望ましくない。そういう意味でも早いところ決着をつけたほうが良さそうだ。相手はこちらの体に触れようとするがその手はすり抜けていってしまう、何やら言いたげだったがこのまま走り抜ける覚悟を相手も決めたらしい。作戦が提案されれば骸骨の口元をニヒルな笑みに変えて僅かに肉体が残った指先で相手の肩を叩いた。そして依頼人の方へと向いて問いかける、最初こそ矢面に立たなかった依頼人だがここに来た時点で腹は括っているのだろう。こちらの問いかけに一郎は『頼む』と一言だけ返して太一の元へと近づいていった。軽く腕を振れば太一が纏っていた怨念が簡単に剥がれて宙へと逃げていく、どうやら怨霊としては一郎の方が格が上らしく苛立った顔を見せた太一は『お前の為だって言ってるだろ!なんで邪魔するんだ!』と叫ぶ。しかし感情が昂ればその分周囲の怨念は揺らいでいた。恐らく体を透過できるのはあと一度、タイミングを見計らいながらメモリを奪い去る隙を伺っていて)
9368:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-20 20:44:34
…君の気持ちは理解出来る。だけど君は彼にこの街の全ての魂を奪ったという重すぎる罪を背負わせて一人で生きていかせるつもりかい?
(本音を言えば何もしないでくれと言いたい所だったが自分達にはやるべき事がある。覚悟を決めて作戦を提案すれば殆ど骨になってしまった相手の顔が確かに笑ったように見えた。相手の指先が肩に触れる、ちゃんと相棒がここにいる証明にほっとしながら依頼人に確認を取ると深く頷いて了承がされる。恐らく相手の体が持つのはあと一回だ。太一と呼ばれた犯人の方は近付いてくる依頼人に悲痛な声で叫んでいる。その横に並び立つとその目をじっと見つめながらやろうとしていることを告げる。蘇らせることにばかり執着しているが他の魂を犠牲に生き返らせるというのはその償いきれない罪を背負わせるということだ。自分があの夜、鳴.海.荘.吉の死を犠牲にあの場所から逃げ出したように。【罪】という言葉に太一の瞳が大きく揺れる。それに続いて『儂はあの日死んだ。じゃが後悔はない。お主という相棒と戦場を共に出来たのじゃからな』と依頼人か話を続ける。すると今までにないほど怨念の形が揺らぐ。『共に戻ろう、太一』と依頼人のさらに呼びかけると更に大きく存在が揺れそのモヤの真ん中にメモリが形を表す。明らかに狼狽え『俺は、俺は…!』と呻き声に似た声をあげるとやけくそのようにまた体を奪おうとこちらに襲いかかろうとして)
9369:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-20 21:55:52
、させるかよっ!!
(あえて口を開かず存在を潜ませながらその時を待つ、一郎が太一に呼びかけ怨念を揺らした所にさらに相手が畳み掛けるように呼びかけて太一の心を揺さぶっていく。もし自分の力不足で相手を死なせてしまったら、それは過去何度も経験しかけたことであり、自らが手を掛けようとしたことだってある。きっと相手を失ったら永遠に後悔し続けるだろう、そしてもし相手を生き返らせる手段を見つけたら、それに手を伸ばしてしまうかもしれない。だが多くの人を泣かせた上で願いを叶えるなんて間違っている、それに相手の言うように償いきれない罪を押し付けることになるのだ。こうなった以上太一を止められるのは相棒である一郎しかいないだろう、自分達はそこに力を貸すだけだ。同じくかけがえの無い相棒を持つ人間として。一郎がさらに呼びかけるとヤケを起こしたのか太一は相手に再び襲いかかろうとする、太一が発する怨念が相手に近づこうとしただけでその輪郭がブレ始めると途端に相手を失うかもしれないと焦りと怒りが体に湧き上がる。気持ちは理解できるがやり方は許されない、湧き上がった怒りのまま叫ぶと太一の方へ突っ込んでいく。そして大きく息を吸ってから息を止めるとモヤの真ん中へと手を伸ばした。指先に残っていた肉がボロボロと朽ちていくなかTradeのメモリを掴み無理やりその体から引き抜く、骨だけになった右手で強くメモリを握れば人ならざる力が加わってメモリは高い音と共に骨の中で砕け散って)
9370:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-21 00:06:38
…ッ、翔太郎! 悪いけどはやく翔太郎を元に戻してくれ、このままじゃ、翔太郎が…!
(相棒の言葉が図星を突いたのか、太一が纏う怨念は大きく揺れ感情が昂っているのがわかる。それでも諦めきれないのか、もう一度相性の良かったこちらの体を奪おうと近付いてくる。だが相手の存在にはまだ気付いていない。ならば後ずさってギリギリまで注意を引き付けていると背後に相手が駆け寄って来るのが見えた。そして再び相手の骨ばかりの体が太一の体を成す怨念の塊をすり抜けメモリへと手を伸ばす。その間も相手の人間としての部位が朽ちて骨になっているのを見てしまえば途端呼吸が出来なくなってしまう。相手の手が引き抜くとそこにはメモリが握られている。『やめろ、やめてくれ!それだけは!』と太一が叫ぶ中、相手が強く握ってメモリを砕いてしまうと高い音が鳴り響いて苦しむような声が聞こえる。太一が纏っていた怨念は地面や空気中にモヤとなって消えていき飛び出した白い魂は倒れている通行人へと戻っていく。太一もメモリの存在で長く現世に居たのかその存在が徐々に薄れていて依頼人が彼の名前を呼び傍に近付いていた。一件落着という光景だがそれどころではなくて直ぐに相手の名前を呼んで駆け寄る。その体は完全に餓者髑髏となろうとしていて他の怨霊と共に存在が薄れていくように見えた。手を伸ばしてもまたすり抜けてしまった事に軽いパニックを起こすと太一と並ぶ依頼人の元を向いて、なりふり構わず急かすようにお願いして)
9371:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-21 07:52:32
おい、落ち着けフィリップ。あいつが大丈夫だって言ってただろ?
(太一の悲痛な叫びに止まることなくメモリを砕いて破壊する、途端に形を保っていた怨念は霧散して魂も元の場所へと帰っていく。どうやら全て終わったようだ。一安心しながら一郎が太一に寄り添っているのをなんとなく自分達に重ねながら見ていたが、相手は慌てた様子でこちらに手を伸ばしその手がすり抜けていくとパニックを起こして依頼人を急かす。落ち着かせようと声をかけ無意識に肩に手を置こうとするもやはりすり抜けてしまってそこでようやく焦りを覚える、気がつけばこの体で肉体が残っているのは右眼だけになってしまった。事件を解決したというのに相手と労いを共にできないのは良い気分じゃない、一郎の方を向けば依頼人は暫しこちらを凝視したあと『…ギリギリじゃったの』と不穏なことを言われて「おい」と思わずツッコんだ。涼しい顔をしたままの一郎は『お主が怪異の力を使いすぎるからじゃろうが』と小言をいいながらまた指を鳴らす、同時にボンッと音が鳴って煙に包まれると思わず咳き込んでしまうが手で煙を払った頃には指先までしっかりと肉体があり全身は骨から人間のそれへと変化していた。どうやら無事元に戻れたらしい、真っ先に相手の頭に手を伸ばすとすり抜けずに無事そこを撫でることが出来て「これで元通りだ」と安堵を滲ませながら呟いた。その様子に目を細めた一郎は『改めて礼を言うぞお主ら。おかげで相棒に間違った選択をさせずに済んだ』と存在が薄れていく太一に目線を落として笑みを浮かべながら相棒を見つめていて)
9372:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-21 10:58:10
だって……、翔太郎!
(依頼人を急かしていれば相手から宥められるも今の怪異に近い状態で大丈夫と言われても信じられる物ではない。眉が下がったところにさらにギリギリだったと言われると背筋が凍り不安と焦りを前面に出した顔で唯一残っている右目を見つめる。小言を言う依頼人が指を鳴らすとその身体が煙に包まれる、一抹の不安を覚えるも晴れた中から見慣れた相手の姿が出てきてこちらに伸びてきた手がちゃんと頭を撫でるのを感じると一気に安堵が押し寄せて思わず名前を呼びながら抱き着いた。そこにもしっかりと相手の体の形と温もりがあればぎゅっと抱きしめて確かめていたが依頼人から声を掛けられると慌ててそこから離れた。望みが絶たれて悔しそうな太一だが相棒と並ぶ姿は何処となく吹っ切れたようにも見える。先ほど飛びついてしまったのを目撃された羞恥を誤魔化すように軽く咳払いしてから「最終的に心を動かしたのは君の言葉だよ、…本当に大切な相棒のようだね」と告げると依頼人は『うむ…世話のかかる最高の相棒じゃ』と今まで見ることのなかった笑みを浮かべた。太一に合わせて依頼人の姿も薄れていく。もしかしたら依頼人の未練もまた相棒のことだったのかもしれない。『お主らも相棒を大切にするのじゃよ』と言い残すと穏やかな風が吹いて二人は連れ添ったまま何処かに消えていき)
9373:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-21 12:30:32
っ、あー問題なさそうだな……肝に銘じとく
(余計な一言はあったものの無事に元の体を取り戻せば安堵の息を吐く、相手の頭を撫でていたがそれだけでは足りなかったのかこちらへと飛び込んできてしっかりと抱き留めた。先程のように手がすり抜けて行かないことに安心はしたのだが今は依頼人である一郎と犯人である太一がいるわけで相棒だと名乗る二人から抱き合う姿を見られれば誤魔化すように適当な言葉を口にする、これは自分達が相棒以上だとバレてしまったかもしれない。相手は慌ててこちらから離れたがもう誤魔化すには遅いだろう、こちらも羞恥を感じて軽く人差し指で頬をかくがそこに肌がある事に改めて安心していた。相手が声をかければ一郎は相棒へと特別な感情を向ける、それはこちらにも覚えがあるもので自然と笑みが浮かんだ。太一も悔しげではあったが最後には相棒の方を見て穏やかな顔をしていてやがて二人は風.都.の風に吹かれて消えてしまった。気がつけばそこには穏やかな風が吹いているだけであれだけ感じていた怨念もおどろおどろしい怨霊も綺麗さっぱり見えなくなってしまった。周囲を見回す、ここは人知れず誰かが亡くなってしまうような人通りの少ない橋の下だ。相手の存在が消えてしまうかもしれないと思った後には、相手に触れられなくなってしまった後には、そして相棒と称した二人の特別な絆を見せつけられた後では、相手をより感じたくて一歩近づくとその体を抱き締める。先程は直ぐに解かれた腕が離れていかないように強く抱き締めて「…一緒じゃなくなるってのは、500年経っても癒えねぇ傷になるんだな」とポツリと呟いて)
9374:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-21 15:16:09
…どうやら無事に解決したみたいだね。っ、翔太郎……ああ、彼らもお互いが大切だからこそずっと後悔していたんだろう。
(相棒として並んだ二人は最後は満足そうな穏やかな表情をしていて最後に穏やかな風が吹くと淀んでいた怨念ごときれいさっぱり消えてしまった。背筋が凍る想いは沢山したが夏の日差しが降り注ぐ平和な街を取り戻すことが出来れば今一度の安堵の息をついていた。すると相手はこちらに一歩近づいてきて腕が回される。触れる確かな存在に反射的に名前を呼ぶとこちらからも腕を回して今一度その身体に抱きつく。手はすり抜けていくことはなく冷たい骨や霊的な触感ではなく生きている人間の温かさが感じられて思わず軽く擦り寄る。ちゃんと帰ってきた実感に安心していると相手の方からぽつりと呟きが聞こえた。彼は500年前の相棒を蘇らせるために今回の件を引き起こした。あの言い方からするに相棒を守りきることが出来ずに目の前で失ってしまったのだろう。そして成仏も出来ずにあのメモリを見つけるまで彷徨っていたことになる。その感情は痛いほど理解が出来て同意するように静かに言葉を続けた。もしも同じ立場だったら、と考えると無意識に腕に力を込めて「…僕も君を失ったら化けて出てくるかもしれないね」と冗談交じりに呟いて)
9375:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-21 18:27:38
そりゃ相棒を目の前で無くしたらそうか……ンなこと絶対にさせねぇよ。お前をひとりになんかしねぇ
(相手を腕の中に閉じ込めると向こうからも腕が回されてその体温をより感じられるようになる、確かに触れられる喜びと安心に浸りこちらへ擦り寄る姿には思わず抱き締める腕に力が籠って相手の頭にこちらの頬をピタリとくっつけた。風に消えていった二人のやり取りを思い出して呟きを零せば相手も感じたことは同じなのか同意の言葉が返ってくる、やり方は看過できなかったがその想いは痛いほどに理解できるものだった。相手を失うことなど考えたくもないが、だからこそ取り戻す方法があるならば死に物狂いになるだろう。相手から冗談めかしたことを言われるが直前にこちらに回る腕に力が籠っていればただの冗談とは思えない、相手を置いていくなんてそれはそれで死に物狂いで回避するが、万が一の時はそれこそ本当に未練を抱えた怨霊としてこの風の街に留まってしまいそうだ。しかしそれはきっと自分も同じでゆっくり息を吐きながら相手を逃がさないように更に腕を巻き付けると「まぁでも…二人揃って怪異になるなら……それもいいかもな」と薄暗さも含む言葉を口にして)
9376:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-21 19:18:02
その割にはさっき無理していたような気がするけど。……、まあ確かにそうかもしれない。 君と一緒に居られるならどんな形でも構わないよ。
(橋の下で元通りになった相手の存在を確かめるように抱き締める。相手からも力が込められるようになってさらにくっつくようになる。何物にも代えがたい相棒の存在、もしかしたらあの二人は自分達が進むかもしれない未来の一つなのかもしれない。その可能性を考えてぽつりと弱音を零すと相手から強い否定の返事がされた。断言するような言葉に緊張も解け安心するが先程こちらの作戦を無視して怪異化が近付く危ない手段を取ったのを思い出すと顔を上げ、じっと相手を見ながら文句を口にしていた。結果的には正解だったとはいえこの街で探偵をしていく以上こういった危ない橋を渡る機会は何度もあるだろう。未来への不安に揺れていると相手から更に腕を強く巻き付けてくる、そして薄暗さと依存を感じられるような呟きが聞こえると思わず固まる。勿論死ぬ自体を恐れてもいるが何より一番怖いのは何かしらで相手を失うこと、そしてそのまま離れ離れになってしまうことだ。そういう意味では二人揃って別の形となる未来はそれほど悪いものではない。相棒から出るとは思わなかった類の話に驚き、そして軽く笑ってしまいながらも深く絡みつくような願いに同意を示せば相手の首元に顔を埋めた。そして「…ずっと傍にいてくれ、翔太郎」と相手にだけ聞こえるように告げて)
9377:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-21 20:08:37
まぁ…それはそれだ。……当たり前だ。だからお前も、俺の傍から離れないでくれ
(相手から離れることは無いと強く誓うが先程無茶をしたのを指摘されれば痛いところを突かれてしまって誤魔化すように軽い調子で笑う、文句ありげに目線を向けられてしまえば宥めるように相手の背中をポンポンと叩いていた。あの二人の生き様を見たせいかどうにも相手から離れがたくて薄暗い欲望さえ顔をのぞかせるがそれさえ肯定されてしまえば相手にしか満たせない場所が満たされて目線を惑わせる、首元に埋もれる相手の体温が何よりも心地好い。互いに片方が欠ければまともに生きていけないのは良く知っている、当然命を落とすのは避けるべき事態だが二人とも一郎のような怪異になれば500年以上共に過ごせることが保証されるのだ。怨霊でも探偵を出来るのだろうかと飛躍した考えが浮かんだ所で傍で転がったままだった高校生の一人が唸り声を上げる、そろそろ目を覚ましてしまうところだろうか。彼らをいい加減病院に連れて行ってやらなければ、名残惜しくも腕を解いて「今度あいつらの墓に挨拶でもいくか」とス.タ.ッ,グ,フ,ォ,ンを取り出しながら言って)
(/お世話になっております!そろそろ区切りかと思いましてお声がけさせていただきました。夏らしく幽霊が関わるお話でしたが互いに怪異に引きずり込まれそうになったり体を乗っ取られてしまったりとハラハラの展開盛りだくさんで大変楽しくやり取りさせていただきました。一方で依頼人と犯人の関係に自分達を重ねてしまって思いをそれぞれ巡らせる二人も良かったですし、久々に変身しての戦闘描写も楽しかったです!今回もありがとうございました。
次ですが賑やか方面でもこの流れでシリアスを続けても良いかなと思っておりまして、賑やかならおばあちゃんが若返る話、どちらかが猫語しか喋れなくなる話、シリアス方面だとどちらかが刺される話、ストーカーが現れる話、あたりが今まで出てきてたと思うのですが、検索様はいかがでしょうか?)
9378:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-21 22:39:56
(/こちらこそ日頃よりお世話になっております。一旦こちらだけで失礼します。夏に合わせたシリアスなお話ながら怪異に近付いたり乗っ取られたりと好きなことを詰め込んで終始ハラハラするような賑やかなお話でした。徐々に侵食されていく探偵君に焦りつつ犯人の動機に身に覚えがあるこその心の揺さぶりなど大切な人である相棒にまつある話に出来てとても良かったです!個人的にもフォームチェンジやダブルならではの特性を活かす動き方が出来て満足いく流れに出来ました、今回もありがとうございましした!
並べていただいた話のどれも気になる所なのですが個人的興味で猫語しか喋れなくなる話はいかがでしょうか。以前の猫化犬化メモリの改良版が出回るもまた失敗作で……みたいな感じでしょうか?時間経過が条件だと引きこもって解決とかになっちゃいそうなので他の条件(満足いくまで愛でられるや影響受けた方だけが感覚的に分かる解除方法)みたいなのがあっても楽しそうです。想定してる流れや設定などがあれば聞かせて頂きたいです。またどちらが喋れなくなるのが良いかの希望などはございますか?以前は検索が近いことになっていたので今度は探偵君でも良いですしまた検索でちょっと揶揄うってのも楽しそうです)
9379:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-21 23:41:28
また猫かよ…
(街を怪異の手から守り、500年にも遡る相棒の二人の結末を見届けた日から一週間ほど、一通りの話を済ませて事務所から帰っていくジンさんとマッキーを見送っていた。軽く息を吐いて愚痴を零しながらテーブルの上に置かれたいくつかの写真に目をやる、そこに写っていたのはポーチや小さなカバンだった。どうやら以前街にばら撒かれた愛玩動物に接したような状態にさせるメモリの改良型が出回っているらしい、今度は能力にかかった本人を猫だと思い込ませる類らしく朝から『家族が猫になった』という通報が耐えないそうだ。あらかた回収は終わったのか通報は無くなったようだが見つけたら連絡してくれとの情報提供だった。あの時は相手と二人して能力にかかりいろいろと大変なことになったものだが同じ事態に陥るのは勘弁願いたいものだ。一応パトロールを強化することを決めていれば再び事務所の扉が叩かれて「どうぞ」と声をかける。そこには慌てた様子の男性が立っていて『頼みます!社外秘の資料が入ったバッグを無くしてしまって…探すのを手伝ってください!今すぐに!』と何やら切羽詰まった様子で叫んでいて)
(/それでは猫語しか喋れなくなるお話といたしましょう!導入はぜひそんな感じで改良版メモリが出回り能力を受けてしまう感じにいたしましょう。大まかな流れとしては捜し物の依頼の最中に能力を受けてしまうがそのまま二人で依頼を続行する、というのを考えていました。メモリの能力の方はご提案していただいた感じで飼い主と定めた人に心から気を許して甘え同時に満足するまで愛でられないと能力が解除されない、というのでいかがでしょうか?また能力にかかるのは探偵にさせていただければと!今回は前回と違い猫の本能に引っ張られる力が薄くわりと正気のままであるというのと、依頼中で外出中というのでプライドがなかなか許さなくてすったもんだできればと思います!ひとまずそれっぽく始めてみましたのでいつも通りいい感じに乗っていただければと!今回も騒がしいお話になるかと思いますが楽しくやって行きましょう!/何も無ければこちら蹴りで大丈夫です!)
9380:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-22 11:28:55
よっぽどメモリ開発者に動物好きが居たんだろうか。 __ちょうどその辺を見て回る予定だったし一緒に探そうか
(怪異の騒動は無事に収束したものの次に舞い込んできたのはこれまた奇妙な話だった。以前街にばらまかれたメモリの改良品と思われるそれはまた認識を書き換えるような作用のもので一通り警察の方で回収はしたがまだ残っている可能性があるということだ。組織の方も前回のメモリを回収されたのは把握されているはずだが方向性を変えずにまた猫に関するメモリを作るとは単に開発者の趣味ではないかと素直な感想を口にしていた。そうしていると再び事務所が現れて慌てた様子の男性が入ってくる。どうやらカバンを無くしたようだが落とし物は探偵の、主に相棒の得意分野だ。落としたことに気付いた場所や時間、それまでに通った道とカバンの特徴について聴取する。その大きさは書類を入れるには少々小さく感じられたが『見つけても絶対中身は見ないでください!』と念押しする辺りとても重要な物が入っているのだろう。ちょうどメモリの件を受けパトロールする予定の場所であればその依頼を快諾することにして依頼人と連絡先を交換すると相手と共に早速街に繰り出した。依頼人が通った道を歩いていくがそれらしい物は無い。「何処かに紛れ込んだりしてるのか、既に誰かが拾って届けてるかもしれないけど」などと言いながらカバン探しを続けて)
9381:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-22 12:29:44
警察に届けられてるってのが一番理想的だが誰かが悪戯でさらに隠したり動物が持っていっちまってるってのも厄介……お!
(メモリ開発者の意図は分からないがこれだけ危害の少ない愛玩動物化する能力に執着しているということは相手の言うように最早趣味である可能性は十分考えられる、真面目にやれというのもおかしい話だが傍迷惑なのは間違いがなかった。ひとまずは飛び込んできた男性の依頼も受けることにして街へと繰り出す、あれだけ焦っていて中身も見られてはいけないものとなれば会社の機密事項が入っているのだろうか。とにかくこの切羽詰まった状況で鳴.海.探.偵.事,務,所を頼ってくれたのならばその期待に応えるだけだ。相手と連れ立ち依頼人がカバンを無くしたあたりを歩いてみる、依頼人も一通り探しただろうことを考えると道端にポツンと落ちているとは考えにくい。善意ある人に拾われていれば良いのだが悪戯の的になった可能性もある。建物の間や自販機の裏等など注意深く目を配りながら進んでいくと路地の先にその場に似合わないビジネスバッグを見つける、思わず声をあげると軽く駆けて近づいた。見た目は依頼人が話してものと概ね一致していて大きさも話していた通りだ、中身は見てはいけないと言われていたが依頼人のものだと確証がなけれは返しようもない。ここくらいならとサイドポケットを開けたところでカチッと何かが作動する音が聞こえて覚えのある音に「あ」と声をこぼす、直後溢れた光に包まれると思わず目を瞑った。光が収まり急いでバッグを開けるもそこにあったのはメモリが差し込まれた機械らしきもので『そっちかよ!』と思わず叫ぼうとした。しかし実際に口から出てきたのは「にゃーにゃっ!!」という言葉にもなっていないもので思わず固まってしまって)
9382:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-22 13:58:15
なっ、…何だったんだ、今のは。…え?
(注意深く探しながら道を歩いていると相手が何か見つけたようで小走りで近づく相手の後に続く。相手が拾い上げたのはビジネスバッグでおおよその外見は依頼人が言っていたものと一致する。相手が依頼人のモノか確かめるためにサイドポケットを開くと何か不審な音が聞こえて思わず自分も声をあげた。直後眩しい光が発せられて思わず目を瞑った。光が収まると思わず呟きを零しながらも相手が中身を確認すると刑事の二人が言っていたメモリの刺さった機械が入っていて驚く。だがそれ以上に隣から人間では無い言葉が聞こえてくれば即座に顔を向け目を見開いた。周囲に猫が居る様子もなく、他に鳴き声は聞こえてこない。更に当人である相手はカチカチに固まってしまっている。愛玩動物に関わるメモリがばらまかれている事実と鞄の中のメモリ、そして今の猫の様な声という情報が繋がっていけばその理由は直ぐに推測がついてしまって恐る恐る「…もしかして今のって、君の声かい?」と問いかけ)
9383:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-22 17:56:06
みゃう、ヌァ、にゃにゃ……にゃあああ゛あ゛!!
(状況としてはジンさんから教えてもらっていたメモリの能力を拡散する装置を見つけたわけで、捜し物をしていてその存在が頭の中で薄れていたとはいえまんまとまた能力にかかってしまった状態だ。メモリの能力を受けたのならば焦るべきなのだが先程自分の口から出てきたものを信じられずフリーズしてしまう、隣の相手はこちらを伺うように見ると先程の声の出処を聞かれて思わず相手の方を見た。そんなの有り得るはずがない、このハードボイルドな探偵に不釣り合いな声なんて出るはずがないのだ。精一杯の強がりで軽く笑みを作ってから『そんなわけないだろ』と言おうとするが口から出てきたのはテレビでよく流れている喋る猫と紹介されている鳴き声のそれで再び固まってしまった。数秒後に自分の身に何が起こったのか理解すると思わず叫んでしまう、しかしそれもきっちり猫の声になっていて余計にパニックを起こしそうだった。こんな状態ハードボイルドどころか情けないを通り越して滑稽ですらある。依頼の途中だというのに猫の言葉しか喋れないなんて耐えられず思わず相手の両肩を掴むと直ぐ様検索を頼む、しかしそれも言葉にはならなくて「にゃっ!ナン、なぅにゃ!!」と猫語を話すことしか出来なくて)
9384:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-22 20:13:20
…やっぱり君の声が猫の鳴き声になってしまってるみたいだね。っ、何か言いたいのは伝わってくるけど内容まで分からないな
(有り得ないはずの現象を目撃してしまったが未だに信じられず確認するように問いかける。するとまた気取ったような軽い笑みを浮かべるがその口から出るのはやはり猫の鳴き声で目をぱちぱちとさせた。タイミングといい聞こえる方向といい相手が発したので間違いないだろう。遅れて叫んだ言葉も完全に猫の叫び声で動揺する相手とは対照的に唇に指先を添えながら今の状態を分析するように口にしていた。完全に相手はパニックになっているようだが急にこちらの両肩を掴んで来ると何やら必死に訴えかけてくるが猫の言葉ではその内容はもちろん分からなくて眉を下げる。だがこの光景を誰かに見られるのは色々な意味でマズイ。相手の腕を軽く掴んで「一旦状況を整理しよう」と声をかけながら脇道へと入った。いかにも野良猫が姿を見せそうな細道ならばある程度通行人が来ても誤魔化しが効くだろう。改めて相手と向き合うと「この前みたいに猫耳とか尻尾はないね。…気分的な変化はあるかい?」と身体を確認しながら問いかけて)
9385:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-22 21:11:04
なーぅー………にゃ
(今はとにかくこの能力を解除することが優先だ。相手に検索を頼もうとするがこの声では伝わらないらしく不満気な鳴き声を出しながら大人しく脇道へと逸れた。ひとまずこれで人目に付くことはなくメンツは保たれるだろう。どうやら以前のように猫耳や尻尾はないらしい、軽く振り返ってみるが自分の目にもそれらは写っていなかった。前回は撫でられたい欲や愛でたい気持ちが大きく膨らむ効果があったが今のところそういう精神的作用もない。となればこのメモリの能力はただただ猫の言葉しか喋ることが出来なくなるという傍迷惑にも程があるものだということになる。相手の問いには首を軽く振って返事をするがやはり口から出てくるのは猫の声だ。厄介なことになってしまったと思わずため息を付く、依頼人の捜し物を一刻も早く見つけなければならないのだがこの能力がどうやったら解除できるのかも問題だ。時間経過で戻るのが有難いが情報はまだない。まずは能力解除の方法を出来る範囲で調べようと提案したかったがそれもこのままでは不可能だ。言葉でダメなら身振り手振りだ、相手と目を合わせてから相手が検索する時と同じく両手を広げてみせる。なるべく喋らないようにしたがそれでも息継ぎの合間に「にゃ」だとか「なぁん」だとか小さく声は出てしまって、本を読むジェスチャーをしたり電話をかける素振りをしてから健康器具を動かすジンさんのモノマネをしてみたりしてなんとか意図を伝えようとする。最後にはこれで伝わっただろうと言わんばかりに自信を宿した顔を向けて「にゃう」と一言鳴いて)
9386:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-22 22:57:19
…ふむ、なら問題は解除の方法だね。…、手を広げて、何かを見て、電話して、…肩に何か…もしかして刃.野.刑.事? なら今のはメモリのこと検索してみてその情報も含めて報告しろってことかい?
(脇道にやって来たが見た目はやはり変わっていない。どうやら気持ちや衝動的な部分も変わっていないようでただ単に喋る言葉が猫の鳴き声に変換されてしまう効果らしい。その間の返事も猫の声でいつもの決まった格好とのギャップは大きい。だが依頼がある以上一旦事務所に戻って様子を見るのも相手は良しとしないだろう。ならば解決方法の模索を、と考えていた所で何か訴えかける相手の瞳と目が合う。不思議そうにしていると相手は身振り手振りを始めてその意図を察すると読解に集中する。動作の一つを読み取ると次の動きがされていき、じっと観察していると肩になにかを道具を使うような仕草を始めて中々その意味が分からずに眉を寄せていたがぱっと近しい人物の姿が浮かぶと確認するようにその名前を口にした。最後が刃.野.刑事ならぱそこから逆算して今のジェスチャーの流れも読めてきて自慢げに鳴く相手に可愛らしさを覚えつつ確認を取った。どちらにしろメモリについては検索すべきだろう、その場で目を閉じて地.球.の.本,棚に入る。改良元のメモリについては以前調べたこともあって本は直ぐに見つかる。そして本の後ろの方に以前には無かった記載があり、それを読んで戻ってくると「やっぱり以前のメモリの改良品なのだけど何処かで強い衝撃を受けたせいか一部機能が破損しているようだね」と状態を告げる。そして相手の方を見るとその内容に少々言いづらそうにしながら「そしてその解除方法だけど…飼い主と定めた心許せる人に甘えて十分に満足するまで愛でられること、らしい」と告げて)
9387:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-23 08:15:15
にゃあ!…、……にゃん、うーにゃうにゃう
(なんとかジェスチャーで自分の意思を伝えようとするとそこはさすが相棒と言うべきかこちらの動作だけで何が言いたいのか理解すると正しく意図が伝わったのが嬉しくて思わず『そうだ!』と返事をする。だがそれは猫が嬉しい気持ちを表現する時に高い声で鳴く時のそれとそっくりになってしまって、感情がダダ漏れの声に気まずそうな顔をしていた。ともかく意図も伝わったようで早速相手は検索を開始する、時間で解除されるなら一番いいが出てきた検索結果は期待と違うもの、しかもなかなかのハードルのものでまた固まってしまう。自分の場合飼い主というのは当然相手になるだろう、その人にこの状態で心身共に委ねなければならないらしい。相手になら何もかもを曝け出すことだって出来るが今ここでと言われれば話は別だ、誰かに見られるかもしれない状態では気を緩ませる事なんて出来ない。前のような精神に対する作用がなかったのが有難いような、しかし解除の難易度が上がっているような、複雑な気分だ。とにかく今すぐ相手に甘えるのは無理だ、手を動かし小さな四角を作ってからそれを横にどかす仕草をして能力解除を後回しにすることを伝え再び四角を作って今度は取っ手を持つ仕草をするとカバンを探そうと相手に伝えようとするもその間相変わらず猫の声が出続けていて)
9388:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-23 11:19:55
……? 先にカバンを探そうってことかい?
(相手の嬉しそうな声を後押しにメモリについて検索するがそこで分かった解除方法は何とも特殊な内容だった。解除自体はさほど難しくないだろうが今ここで行うには相手が良しとしないだろう。固まってしまった相手の様子を伺っているとまた手を動かし始める。四角を作って動かす仕草だけではその意味が分からずに首を傾げていたがもう一つ四角を作って取手のような物を掴む動作を見ればそちらの意味は確認するように問う。その間も猫の鳴き声が出ていて精一杯伝えようとしているのが可愛くて脇道なのを良いことに頭に手を伸ばしてそこを軽く撫でてみる。動物の耳は無くていつも通りの感触のはずだが何となく手が吸い寄せられて「早く依頼を片付けてしまおうか」と話しながら手を動かし続けていて)
9389:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-23 12:29:11
にゃ!…なぅ、なー……
(相手に極限まで心を許して愛でられるのはやぶさかではないが流石にここで今すぐは難しい、前回と違いしっかり理性を保っていられる分、日中で依頼中というのも相まってプライドが許さなかった。今はあくまでもハードボイルドな探偵、それに不似合いな声をしているのはさておき依頼を解決するのが最優先だろう。無事にこちらの意図も伝わり肯定の返事をするが相変わらず嬉しそうな高めの声が出てしまって羞恥に視線を泳がせる、その間に相手の手が頭に添えられるとそこを撫で始めた。驚いた顔で相手を見るとまだダメだと言わんばかりに不満気な声を出す。しかし頭を撫でられれば途端に甘えたくなるスイッチが入ってしまう、暫く泳いでいた目は落ち着いてゆっくりと閉じられるとそのまま身を任せた。そうして大人しくしていると体の中からグルルと知らない音が聞こえてくる、最初こそ分からなかったが直ぐに喉を鳴らす音だと理解するとハッと目を開けてその場から飛び退いた。危うくこのまま相手から離れられなくなるところだった、返事に伴わない行動に文句を付けるが「んにゃう!なー、にゃ!」と相変わらずの声をしていて)
9390:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-23 15:45:32
……ふふ、本当に猫みたいだ。 何言ってるか分からないな、
(嬉しそう声に吸い寄せられるように相手の頭に手を伸ばしてそこを撫でてみると不満気な声が上がる。だが気にもせずそのまま撫で続けているとその目は段々と閉じられて大人しく受け入れる様子を見れば思わず口角が上がる。それがバレないようにしながら手を動かし続けると何処からかグルルと鳴き声とは違う音が響く。目を瞬かせるがすぐにご機嫌な猫がする喉を鳴らす音であると気づくと相手もそれを察したようで慌てたように飛び退いた。逃げてしまったがそんな仕草すら猫っぽくて噛み殺しきれない笑い声を零すと声を弾ませた。短く鳴く声に文句を付けてきてるのは察するがご機嫌に分からないフリをしてまたぽんぽんと最後に頭を撫でておいた。だがこのまま機嫌を損ねて猫のように引っ掻かれても困る。ゆっくり手を離すと「じゃあ行こっか」と声を掛け、また先程のメインの道に戻る。再び探し物を見つけるターンだがやはりぱっと見て分かるところには置かれてないようだ。「ひとまずもう少し先まで歩いてみよう」と提案しながら捜索を開始して)
9391:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-23 16:44:45
んなゥ、な……にゃ
(相手に頭を撫でられるのは相変わらず何よりも心地好くてこのまま身を委ねてしまいたくなる、その気持ちもメモリの能力にかかれば猫が喉を鳴らす音になってしまいゴロゴロと気持ち良いと宣言する状態になってしまえば飛び退いて文句をつけた。対して相手は楽しそうに笑みを浮かべて声も弾んでしまっている、こちらを甘やかして嬉しそうな顔をする相手をみるとどうしようもなく幸せを感じてしまう。惚ける相手にまた文句を付けようと唸り声を出すが頭を撫でられればその勢いも簡単に削がれてしまい今すぐにでも家に帰って二人きりになりたくなってしまった。今はまだ依頼中だ、依頼人はあれだけ慌てて事務所に駆け込んできたのだから早くカバンを見つけなければ。そう思うものの手が離れていけばやはり寂しさは感じるもので不貞腐れるように適当な鳴き声で返事をしていた。気を取り直して相手と共に再び人通りの多い道へと戻る、何を言っても猫の鳴き声になってしまうので頷いて応えると道沿いを歩き始めた。しかしカバンの気配はなく直ぐに見つかる位置にはなさそうだ、一度警察の方も当たってみるべきかと思っていた矢先『あった!』と声が聞こえてそちらへ目を向ける。そこにはお世辞にも真面目そうではない、派手なシャツやネックレスをつけた男二人がいて『マジか!』などと言って騒いでいる。その手に握られているのは依頼人が言っていた少し小さめのビジネスバッグに当てはまるものだった。男はニヤニヤと嫌な笑みを浮かべながら『さっきおっさんが社外秘の機密事項入ったバッグ落としたって騒いでたの間違いなくこれだぜ。売っぱらえば金になる』と興奮気味に言っているのが聞こえれば獲物を定めたようにじっと二人を見つめてからチラリと相手の方を見て)
9392:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-23 20:05:51
…盛り上がっている所失礼するよ。そのカバン、僕達の依頼人が落としたと言っていた物によく似ていて少し見せてくれないかい?
(ゴロゴロと喉を鳴らす相手が可愛らしく更に愛でたくなってしまうがそろそろ依頼に向かわなくては。その手を引っ込めると何処か寂しそうに鳴いた気がしてまた心を擽られた。人の多い道に戻って捜索を開始するがやはりすぐには見付からない。他の場所を当たるか一度警察に尋ねてみるかと考えた所で相手が何処かを見ていてその視線を追う。その先には男二人組が居てビジネスバッグを片手にこそこそと話し合っているようで異様な空気に柱に身を隠しながら様子を伺う。するとニヤニヤと笑みを浮かべながら窃盗の計画を企てているのが聞こえて眉を顰めた。相手の目が僅かに細まってこちらを向けば言いたい事を察してこくりと頷く。普段ならば相手の役割だが猫語しか話せない以上自分が担当するべきだろう。ふらりと近付いていくがこういう交渉事に慣れて居なければ直球で要件を伝えその鞄を指さす。男達は怪訝な顔を見せてから『なんだよお前』『これは俺達の物なんだからどっか行けよ』と明らかな敵意を向けてくる。あのカバンが依頼人の物であるかは分からないが他人のものに手をつけるなら見過ごせず「さっき売っぱらうとか言ってただろう」と問い詰めると男の一人に『うっせぇな!』と肩を強く押され何処かに行こうとして)
9393:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-24 18:54:22
(/お世話になっております。本日ですがこの後にもお返事が難しく、次投稿できるのが明日になりそうです。お待たせして申し訳ございません。明日はいつも通りお返事でるかと思いますのでお待ちいただけますと幸いです。よろしくお願いします/こちら蹴りで大丈夫です)
9394:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-25 07:53:28
っ、シャー!!……ッ!
(普段ならばこちらが真っ先に男達に詰め寄るところだがこの声で喋っては何も解決に至らないだろう、相手の方を見て交渉を任せることにすると頷いた相手は男達に近づいていった。何が起こるか分からない場面に相手を出したくはないのだが仕方がない、すぐ後ろに控えて様子を見守ることにする。相手はかなりストレートに男達を問い詰めれば素直に従う性質ではなくて敵意を向けてくれば思わず相手の方に体を近づける、案の定手を出してくれば押された相手の体を即座に支えて怒りのままに『おい!』と叫んでしまった。当然それは猫語に変換されるわけで威嚇する時のそれと同じ声が出てしまい、直ぐにしまったと顔を引き攣らせる。人間から人間ではない声が出て一瞬呆気に取られた二人だったが、『いい加減にしろよ!』と更に拳をこちらへと奮ってきた。今度は無言でそれを受け止めると相手の前に出て男の足元を蹴り体勢を崩してやり腕を捻りあげて制圧する。こちらの手際の良さをみたもう一人は焦ってその場から逃げ出してしまった。『待て!』と叫ぶもそれは「にゃおん!」と変換されてまた精神的ダメージを受け怯んでしまう、しかし止まっている暇はなく相手に目配せしてから男を追いかけ始めて)
9395:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-25 11:53:48
僕が行く手を塞ぐから、君はこのままいつものように走って追い詰めてくれ
(ストレートに男達を追い詰めると白を切るが先程の会話からも怪しいのは明らかだ。さらに肩を押されると相手が背中を支えてくれるもいつもの叫ぶ声は猫の威嚇するときの声になっていて一瞬その場が呆気に取られる。我に返った男の一人が拳を振りかぶってくれば相手はいつもの要領であっという間に制圧してしまう。それにビビったもう一人がカバンを手にしたまま逃げ出すと相手がまた攻撃的な声で鳴き、それに怯む様子が伝わってくるが意志は変わらないようで目配せを受けると自分も追いかけ始める。男は狭い路地に逃げ込むが入り組んだこの辺りは行き止まりも多い。相手と出掛けることも増え大体の土地勘も出来てきていれば相手に指示を飛ばす。体力や足の速さは相手の方が上ならこちらは他の道に行かないように進路を塞ぐ役割に回る。T字路などに差し掛かると向かわせたくない方向に逸れて並走することで曲がる方向を誘導する。そうして追いかけると建物に囲まれた行き止まりに男を追い込んで)
9396:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-25 12:30:22
…、……
(男が逃走を始めて相手と目配せすると直ぐに指示が飛ぶ、こちらが喋れない分ここは相手の作戦に乗っかるのが早そうだ。こちらは男の後ろにピタリとつけて追い込みをかける、時折男の視線が脇道を捉えて進路を選んでいるのが見えれば相手が上手く進路を塞いでくれているのだろうとほくそ笑んだ。そのまま建物の狭間の行き止まりへと追い込むことに成功する、相手の方を向いてここで退路を塞いでおくように目配せすると男へと近づいていった。男は『絶対に渡さねぇぞ!』と息巻いていたがこちらが喋れない都合上無言でゆっくりと距離を詰めていくとだんだんと顔が引き攣っていく。奇しくもハードボイルドな探偵に近い事をしながら間近に近づけば固まったままの男の手の中にあるカバンを四の五の言わずに、あるいは言えずに掴んだ。そのタイミングで『あぁ!見つかりましたか!!』と声が聞こえて振り返る。そこには依頼人がいて顔を明るくさせると『それです!私のカバン!』と嬉しそうな声があがった。どうやら見つけたカバンは依頼人のもので間違いないらしい、安堵しながらカバンを回収しようとしたその時、男がこちらの隙を突く気でいたのか無理やりカバンを引き剥がそうとした。しかししっかりと取っ手を掴んでいる限りは奪われることはない、グッと腕に力をいれたところで勢い付いていた男の手が引っかかってサイドポケットの部分だけを開けることになった。途端にカチッと音がする、「にゃ」と声を上げた時にはあの時と同じ眩い光が当たりを包んだ。直後男の方から『にゃ?にゃぁあああ!!にゃ、にゃん?!』と困惑の猫の声が聞こえてきた。ゆらりと依頼人の方を向く、つまりメモリの能力を拡散するバッグをそこらに置いていたのはこの男のようだ。額に青筋を走らせながら「なぁん…んなー」と威嚇するような声を出しながら依頼人を睨んで)
9397:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-25 15:22:21
えっ、…なるほど、絶対開けないでと言っていたのはメモリを仕組んでいたのをバレないためか。翔太郎、そのまま彼を捕まえておいてくれ
(上手くこちらの作戦がはまり行き止まりに追い込むことが出来れば相手の斜め後ろに並ぶようにして退路を断つ。普段なら一言二言言っている場面だが今回は無言でそのカバンを回収しようとする。そこで何故か後ろから依頼人が現れて自分のだと嬉しそうに主張した。そこに若干の違和感を感じながらも相手がカバンを引き渡そうとするが男がこの期に及んで奪い取ろうとしていてその取り合いでサイドポケットが開いた。次の瞬間先程と同じ光が辺りを包み、次に目を開けた時には男が困惑しきった猫の声を上げていて思わず驚きの声を零す。紛失したというカバンに先ほどと同じ仕掛けのメモリが入っているという事は依頼人がこの騒動に関わる犯人ということだ。それを自分達を使って回収しようとしていたとなれば少々腹立たしくもあり、威嚇するような声を上げる相手の肩をぽんぽんと叩くだけにすると捕獲をお願いしてすぐに警察に連絡を取った。二人とも逃げないように見張りながら警察の到着を待ち、刃.野.刑.事たちに二人と鞄を引き渡した。残りのメモリについては依頼人であった男から位置を聞き出して回収をしてくれるらしいがその話し合いの中でも相手が殆ど喋ることがないのに気付くと刃.野.刑.事は相手に近寄ってきて『今日の翔太郎はやけに大人しいな、風邪か?』と顔を覗き込んでいて)
9398:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-25 19:03:02
に、………っ、…
(まさか街に装置を仕掛けていたのが依頼人だったとは。文句は言い足りないが相手に肩を叩かれると不服そうな顔のまま依頼人を睨む。正体を見破られ焦って逃げ出そうとする依頼人を無言のままス.パ.イ,ダ,ー,シ,ョ,ッ,クで絡め取り、ついでに無言のまま窃盗を働こうとした男もワイヤーで縛っておいた。まさか同時に舞い込んだ依頼を同時に解決することになるとは、お手柄ではあるのだがこの状態では誇れるものではない。やがて警察が到着するが二人を捕らえた経緯やらをいつもはこちらが説明するのに全て相手に任せて突っ立ったままでいれば当然ジンさんがこちらの異変に気がつく。不意打ちで顔を覗かれれば思わず声が出そうになるがなんとか押さえ込んで数回頷くと喉を指差しておいた。ジンさんは不思議そうにしていたがそこへマッキーがニヤニヤした顔で近づいてきて『風邪ぇ?さっきあった時はピンピンしてただろ。もしかして…猫の声しか出せなくなったんだろ!』と図星を突かれてしまい思わず顔を引き攣らせてしまった。こんな時だけマッキーはこちらの変化を見逃さず『ほらみろそうだ!喋ってみろよ探偵!』とこちらをつついてくる。その手を払い除けながら声を出すわけにもいかず睨んでいると、無言を貫くこちらにだんだん気圧されてきたのかマッキーの勢いは無くなっていって、相手の方に向き直ると『な?喋らないってのはそういうことだよな?!』と同意を求めて)
9399:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-25 20:25:31
…残念ながら本当に喉をやられてしまってるんだ、お昼ご飯に僕にカッコつけたかったのか激辛のつけ麺を食べてからずっとこれさ。
(事件の概要を説明し、要件の共有と引渡しをしているとこれまでずっと黙っている相手に刃.野.刑.事が問いかける。それだけなら誤魔化すのは容易だっただろうが真.倉.刑.事が絡んでくると厄介になる予感に頭を抱えた。案の定めんどくさい絡み方をしつつ図星をつくと相手は顔を引き攣らせ、さらに追撃を続ける。だが相手も声を出すと余計からかわれる事とプライドやらで黙ったまま睨み付けていて何とも異様な光景だ。言葉として反応がない真.倉.刑.事は萎縮していき、こちらに同意を求めてきた。ここは相手を立てて置こうと風邪ではないが喉をやられてるのだと告げる。そしてその理由を街を繰り出す時に見つけたつけ麺屋から引っ張り出してきて辛みで喉に炎症が起きているのだと説明する。「本当に凄い声になってるから喋りたくないらしい」と相手に視線をやりながら言葉を続けると真.倉.刑.事は再びにやにやし始め『どうせ無理して1番辛いやつ頼んだんだろ!』と絡み始めるが一応話題を逸らすことには成功する。刃.野.刑事はそのやり取りを見て『そんな状態でお手柄だったな。あとは警察に任せてその喉を治せ』と相手の肩をぽんと叩いていて)
9400:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-25 22:35:48
っ、………
(こちらが黙りを決め込んでいればマッキーは相手に逃げるように同意を求めてくる、チラリと相手の方を見ればこちらに味方してくれるようで内心胸を撫で下ろした。しかし喉をやられた理由はそれはそれであんまりなものでこちらを向いた相手に何やら言いたげな視線を送る、だが当然素直に能力にかかったなど言えるはずもなく、文句を口にしようにも喋ることも出来ず複雑な表情をしていた。相手の理由を聞いたら聞いたでマッキーはまた絡んできて言い返せないのにイラついてしまうがひとまずこれで今猫語しか喋れないことはバレないで済みそうだ。ジンさんからは労いの言葉を言われ肩を叩かれれば軽く頷き手をあげて応えていた。未だにバカにしてくるマッキーの首根っこをジンさんが掴むと引きずりながらその場を後にして二人きりとなる。なんとか誤魔化してくれたことに礼を言いたいところだがそれもこの状態では伝えることすら出来ない、相手はこちらの考えを誰よりも理解してくれるだろうが全て受け取れないのだと思うと少々物足りなさを感じて相手の袖を軽く家の方向に引っ張ると帰ろうの意味を込めて「にゃあ」と一言だけ鳴いて)
9401:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-25 23:30:43
、君のその能力を解除する為にも帰ろうか
(それらしい理由を説明していれば相手から何か言いたげな視線を受けたもののどうやら話は誤魔化せたようで一安心だ。相変わらず絡んできていた真,倉.刑,事の首根っこを掴んで捜査に戻る刃.野,
刑事を見送ると再び2人きりとなる。結果的には依頼とメモリの件を一気に片付ける事が出来て安堵しながら相手の方に視線を向けると何か考え込むような、複雑な顔をしていてキョトンとしてしまう。だが裾を引っ張りながら短く鳴くのを聞けばその意図をすぐに理解できて前髪の当たりを軽く撫でてから帰宅を提案し、歩き出した。幸い道中誰とも会うことなく会話を求められる事は無かったが相手から聞こえてくるのはやはり猫の鳴き声で会話は出来ない。いつもの声で『フィリップ』と呼ばれないことに少し寂しさを覚えながら家に着くと鍵を開けて「ただいま」と言いながら中に入って)
9402:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-26 07:55:52
にゃぁん…
(相手に帰ろうと促すとその意図は正しく伝わったようで胸を撫で下ろす、前髪あたりを軽く撫でられると心地良いが物足りなくて「にゃ、」とまた一言だけ返事をして帰路へとついた。幸いにも知り合いに会わずに家まで帰ってくると控えめに鳴いてただいまの挨拶にしておく。リビングに移動しハットを仕舞えばようやく人前で喋ってはいけないという肩の荷が降りて軽く息をはいた。あとは相手に能力を解除してもらうだけで振り返り『フィリップ』と名前を呼ぶがそれも「にゃあ」と高めの甘える鳴き声に変換される。能力の解除条件は飼い主と定めた人に心から甘えて満足するまで甘やかされることだ、つまり能力解除を求めることは甘やかしてくれと頼むに等しい。そんなストレートな要求をすることに今更恥ずかしさを覚える、先程名前を呼んだのも甘やかされるのを期待したような声になってしまっただろうか。中途半端な羞恥に目を泳がせるとこれはあくまでも能力解除のためなのだと言いはろうとして口を開く、しかしそこから出るのは相変わらず「にゃ、んにゃん。なん、なー。にゃにゃ!」と猫の言葉で大袈裟に身振り手振りをしながら意図を伝えようとし)
9403:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-26 11:06:30
分かってるよ、甘やかせばいいのだろう? ほら、おいで翔太郎
(家に帰ってきて片付けを済ませていると少し高めの甘えたような鳴き声で呼ばれる。振り返れば一瞬だけ目が合ってそれから恥ずかしそうに目が泳ぐのが見えて思わず小さく笑う。メモリの効果を見るに精神的作用はないようだが気持ちがつい鳴き声として乗ってしまいやすいのだろう。中身が素である分相手にとっては恥ずかしいのかもしれない。それから言い訳でもするように鳴くが身振り手振りも加わると何とも可愛らしくて自分に都合よく解釈した事を言いながらより身を預けやすいようにベッドに腰がける。そして自分の横をぽんぽんと叩くと猫を相手にするような声で名前を呼んで相手をすぐ傍に招いた。相手が近寄ってくれば脇道でやった時と同じように優しくその頭を撫で始めてみて)
9404:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-26 12:25:17
んにゃ……なぁん………
(必死に言い訳を並べるも当然それが言葉として伝わるわけもなく、こちらの要求だけはすんなりと汲み取られるとやはり嬉しいような恥ずかしいような気分で落ち着かない。名前を呼ばれるもののそれも猫を呼ぶような口調で、しかし今から甘やかしてくれるのだと分かる声色に浮き足立ってしまう。素直に隣に座れば早速頭が撫でられ始める、もう周囲を気にする必要が一切無くなれば目を閉じてゆっくりと息を吐くがそれも甘えるような鳴き声へと変換された。能力を解除するためには満足するまで甘やかされる必要がある、裏を返せば今から存分に相手に甘えてもいいということだ。頭を撫でられすっかり探偵業が体から抜け落ちると自然と相手の体の方へ寄せてじっと相手を見つめる、そして相手の膝に手を置いてぽんぽんと軽く叩くとここに寝転がりたいと主張するように「にゃ」とまた短く高い声で鳴いて)
9405:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-26 16:02:58
ふふ、ここでは好きなだけ甘えていいよ。…ちょっと待ってて、
(隣にやってきた相手の頭を優しく撫でるとまた甘えたような声が聞こえてくる。徐々に力が抜けていき身を預けるようにこちらに寄りかかってきていれば自然と笑い声が零れる。鳴き声以外は変わらないはずなのに見えない猫耳と尻尾があるようにも思えてきた。能力を解除するためにも、そして自分がやりたいという意味でも甘やかすような言葉を向けながらその髪をといたり頬を撫でたりしていた。そうするとこちらを見つめる相手と目があって、何かを求めるようにこちらの膝をぽんぽんと叩かれる。また短く鳴く声を聞けば何を求めているのかは丸わかりで一旦手を離すとベッドの端に移動して深く座り直して寝転がるスペースを作った。そして太ももをぽんぽんと叩き「おいで」とそこに招いて)
9406:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-26 17:38:17
…にゃう……、…
(二人きりの空間になりもう枷もなにもないのだが相手から言葉としてそれも許されれば更に肩の力は抜けていく。頭を撫でられたり頬を撫でられたり、既に心地好いがもっと身を預けたくなって膝枕を要求すれば直ぐにその意図は汲み取られて嬉しさと期待で口元が緩む、膝を叩かれ呼ばれるとそれに答えるように短く返事をして体をベッドに横たえ頭を相手の膝の上に乗せた。柔らかな感触と体温に一層体は解されて軽く脚に擦り寄る、寝転がったまま相手を見上げれば期待を込めた瞳で相手を見つめた。この体勢で頭を撫でられるのだと思えば期待は高まってしまいまだ撫でられもしてないのに喉がゴロゴロと鳴り始めて、遅れてその事実に気がつくと目を見開く。期待だけで既に甘えて幸せな声が出ていることに目を泳がせて顔を隠すように再び脚へ擦り寄った。だがこのままなのも物足りなくて急かすように「なう…にゃ……」と小さく声を掛けて)
9407:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-26 19:26:23
もう喉をゴロゴロ鳴らしてどうしたんだい?
(相手にねだられるままに準備をして膝上へと招くと相手の口元は分かりやすく緩んで返事をしてから頭を乗せてきた。そこで擦り寄られると擽ったくて軽く身動ぎしながら相手の方を見つめているとそこからゴロゴロとした音が響いて目を瞬かせる。その発生源は明らかでまだ撫でてもいないのにリラックスしている事が分かれば少しからかい混じりに問いかける。相手も恥ずかしそうに目を泳がせるがその場から逃げるのでは無く擦り寄ってきていてその態度にも胸が弾む。小さくもお願いするように鳴く声を聞くと「翔太郎」と名前を呼んでその頭を優しく撫で始めた。ゆっくりとてっぺんから首元へと撫でて時折髪を指の間に通しながら愛でる。本物の猫のようだと感じながら「今日はこのまま甘えても良いよ」と優しい言葉かけて)
9408:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-26 20:19:48
んなぅ、なー
(目一杯甘やかされた経験が十分にあるからこそこの体勢になるだけで幸せは溢れてしまって喉が鳴る、こちらを揶揄う相手には文句を言うように声を上げるがここから離れるつもりはなかった。名前を呼ばれれば再び目線を交える、そのまま頭を撫でられれば何処よりも安心できて何よりも安らげる心地が降ってきて途端に表情は緩んだ。頭全体を隈なく撫でられて髪の合間に指が通ればその一本一本を愛でられているようで思わず吐息をつく、優しく甘えてもいいと宣言されてしまえば小さく笑みが浮かんで目を閉じて身を委ねた。少しもしないうちにまた喉がゴロゴロとなりはじめる、しかし今はきっちり愛でられているのだから問題ないだろうと心のままでいることにした。時折相手に擦り寄りながらグルグルと絶え間なく幸せの声を溢れさせる、不意にもっと相手を感じたくなってしまえば空いている手を取って抱え込むように持ち指先を口元へと引き寄せた。そして指の一本ずつを愛でるように軽く口付けを落とし、時折唇で啄む。メモリの能力は精神に作用しないはずなのだが猫のように扱われて甘やかされていればその気になってしまって、時折戯れるようにリップ音を小さく出しながら撫でられる心地に浸っていて)
9409:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-26 22:22:35
すっかり猫になっちゃったようだ。…ん? 擽ったいよ、翔太郎
(自分の膝に頭を寄せてゴロゴロ言わせながら擦り寄ってくる相手はとても先程までの探偵とは思えない。文句を付けるように鳴かれるがそれすら愛おしくて絶えず手を動かして相手を甘やかしていた。すっかり気を抜いて体を預ける姿にくすくすと笑みを零しながら自分だけの恋人猫を撫で、頬も軽く指の背で撫でて愛でていると相手のお腹に置いていた手が取られて一瞬動きを止める。抱え込まれた手は相手の口元に運ばれて一本ごとに口付けを受ける。たまに唇で遊ぶようについばまれてると焦れったい愛情表現にまたくすっと笑ってわしゃわしゃと髪を撫でる。ちょっとした仕返しに指先で唇をなぞったりしながらも口元は緩みっぱなしで「翔太郎」とまた名前を呼びながら撫で続けて)
9410:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-26 23:08:36
にゃ、…にゃうん
(相手をより感じたくて、何よりこちらからも胸に溢れる幸せを伝えたくて、手を取れば戯れるように口付けを落としていく。何度も優しい手つきで頭を撫でられて頭の中は相手のことで満たされていく、ふわふわと浮かび上がりそうな幸せに身を委ねながら心のままに口付けていれば相手から笑い声が聞こえてきてそれすらも幸せの一因になればゴロゴロとまた喉を鳴らしていた。そうしていれば頭を少々乱暴に撫でられてしまう、せっかくセットしていた髪が乱れてしまうが相手の前ならば問題ない。髪がボサボサのまま何の締まりもないゆるゆるの顔を見せられるのはこの世で相手だけなのだから。名前を呼ばれればゆっくり目を開けて相手を見上げる、『フィリップ』と名前を呼ぶがその声は高く甘える鳴き声となった。相手と二人きりで愛でられれば幸せは溢れて止まらなくて、腕を抱えたまま軽く上体を起こして顔を近づけるとわざと止まり、じっと期待を込めた目で見つめて)
9411:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-26 23:57:24
喋れなくても案外何を言っているか分かるものだね。
(ゴロゴロと喉を鳴らす相手の頭を少々荒っぽく撫でてみても抵抗の声は上がらずされるがままだ。こうやって素直に甘える姿もカッコつけていない素の部分を見せるのも自分の前だけだろうと思えば優越感に気分は上がる一方だ。撫で続けながら名前を呼ぶと閉じていた目が開いて目が合う。それから高く甘えるような声で鳴かれると不思議と名前を呼ばれたのだと分かってまるでドライバーを使った時に近い感覚に声を弾ませた。他の人が同じ状況になってしまうときっと分からなかっただろうが相手ならば何となく読み取れる。それを相手も知っているのか上体を起こして期待を込めた目がこちらを見つめるとわかりやすいオネダリにまた口角が上がってゆっくりと顔を近づけるとそのまま唇を重ねた。少し長めに触れ合ってから離れると「…当たってた?」と悪戯っぽく問いかけ)
9412:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-27 07:47:13
……、…あぁ。…あ、……条件満たしたみてぇだな
(名前を呼ばれてこちらも猫の声で名前を呼び返してみれば相手の声が弾む、言葉にならなくとも何を言ったのかは正しく伝わったようで相手との特別な繋がりに 胸はこの上ない優越感と幸せで満たされた。顔を近づけ相手を見つめてみればゆっくりと相手からも近づいてきてこちらも目を閉じる、直ぐに望んでいたものが与えられて唇を重ねながら口角があがった。相手とならば言葉さえ超えて通じ合える幸福な事実に胸が華やぐのは止まらない、心が相手から注がれた暖かなもので満たされるのを感じた瞬間にふわりと体が淡く光った。ゆっくりと唇を離してまた見つめ合い悪戯っぽい顔にまた胸を擽られながら返事をする、しかし口から出てきたのはいつも通りの自分の声で自分で驚いて目を瞬かせてしまった。どうやら心許す人に甘えて十分愛でられる、という条件はクリアしたらしい。つまりは相手に存分に愛でられそれをこちらが目一杯享受している証拠でもあって嬉しいような恥ずかしいような、擽ったい気持ちに襲われる。しかし今ようやく言葉を取り戻したのならば早く口にしたいものがあって、再び相手を見つめながら片手を伸ばして後頭部へと添えると「フィリップ、」とこの世界で一番愛しい存在である相手の名前を呼んで今度はこちらからゆっくりと唇を重ねて)
9413:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-27 11:45:24
本当だ。満足して貰えたのなら何よりだ、…ん。
(些細な動きや動作でも相手が何を望んでいるのかはすぐに分かってゆっくりとした動作で唇を重ねる。特別な体温を共有して相手への愛おしさを表していると相手の体が一瞬淡く光った気がする、顔を離して悪戯っぽく尋ねてみると猫の声ではなく相手の声で返答がされてこちらも目を瞬かせた。飼い主に十分に愛でられるという条件が口づけで満たされるのはおとぎ話のようでもあって口元を緩め声を弾ませながら相手の照れくさそうな様子を眺めていた。これで目的は達成したが当然離れる気にはならずにその顔を見つめていると相手の手が後頭部に伸びてくる。そのまま自分の名前を呼ばれるとぐっと胸を掴まれたような気分がした。猫の声をあげる相手だって愛おしかったが相手の声で呼ばれる名前は何物にも代えがたい。顔が近づいてくれば全てを預けるように目を閉じて口づけを受け入れる。さっきよりも長くその感触と体温を確かめるようにキスをすると僅かに離して「やっぱりいつもの君の声の方が好きだな」と微笑んで告げ)
9414:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-27 16:41:32
……俺も。フィリップの名前をちゃんと呼べる方が好きだ
(膝枕で頭を撫でられ名前を呼ばれて、口付けを受ければ瞬く間に能力は解除される、相手と二人きりになれれば直ぐに条件は達成できると思っていたがあまりにもあっさり解除されてしまえば嬉しいが気恥しい。しかし心に溢れる幸せと暖かさは止まない、それは相手も同じようで目線が交わったままであれば名前を呼んで心に動かされるままに口付けた。先程よりも長く相手と感触と体温を共有するキスに雲の上にでもいるような浮遊感を感じながら唇を僅かに離して再び視線を交える、いつも通りがいいと言われればもっと愛しい人の名前を呼びたくなるもので同意しながら一度体を起こした。そして相手の頭と背中に腕を回して包み込んで二人の体をベッドへと横たえる。寝転がりながら向き合うようになれば自らの体温で相手を包み込みながら「フィリップ、もっと頭撫でて欲しい」と強請る。その表情は先程喉を鳴らしていた時と同じように幸せに口元は緩んでじっと相手を見つめていて)
9415:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-27 19:08:29
…直ぐにクリア出来る条件で良かったよ。…ん、了解した
(相手の口付けを長い時間かけて味わって離れるとまた視線を交える。何とも珍しい時間ではあったがやはり相手に呼ばれるならいつもの声で、いつもの呼び方が良い。能力の解除の条件が自分達ならあっさりクリア出来るような類のもので良かったと感想を口にしていると相手が体を起こして背中にも腕を回してくると一緒にベッドに横になる。二人でベッドに沈むと相手の腕に包み込むように抱きしめられて至福の息をつく。触れるだけでこんなに安心するのはこの世で相手だけだろう。軽く寄り添っていると再び頭を撫でられることを望まれて目を細めて了承すると優しくまた手を動かし始める。ゆるゆると優しくゆっくりと、だけど愛情を込めて撫でて大切な存在を噛み締めていれば幸せが募って「今日はこのまま全部を後回しにして寝てしまおうか」と柔らかな声で提案して)
9416:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-27 20:48:28
あぁ、そうするか…もう今日はここから動ける気がしねぇ…
(二人してベッドに沈み込み相手を包み込みながらも頭を撫でられることを望めば相手の目は幸せそうに細くなって釣られてこちらも口角を緩くあげる。相手の頭を抱えるようにしてたっぷりと体温を感じたまま頭に手が添えられてそこが撫られる、優しく柔らかな手つきで髪の上を掌が滑っていけば存分に愛でられる心地に額をコツンと合わせてそれこそ猫が親愛を示すのと同じ仕草で軽く擦り寄った。このまま寝る提案を受ければ直ぐ様同意して頷く、心を許して満たされるまで愛でられてすっかり甘える体勢に入ってしまった今探偵へと戻るのはもはや難しい。全てを後回しにしてもいいほどに相手と密着したここからは離れがたかった。緩みきった顔のまま目を閉じて撫でられる心地に集中する、同時に抱え込んだ相手の頭に近づいて触れるだけのキスをした。相手に愛でられ溢れて止まない幸せをお裾分けするような戯れる短い口付けを何度も繰り返す、時折唇を啄むように悪戯なキスを交えながら幸せな心地に浸っていて)
9417:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-27 23:16:08
同感だ。色んな事は明日の僕達に任せることにしよう。
(二人でベッドに寝転んで求められるままその頭を撫でると相手の口元が幸せそうに緩む。その反応と伝わってくる暖かな体温に心が満たされていけば今日はこのまま寝たいと願望混じりの提案を口にしていた。すると相手からも同感の返事がされ、今日はこのまま二人でいる事に決めてしまう。メモリの被害にあったのだからこれくらいは許されるはずだ。今日やるべきことを放棄するようなことを口にしながら手ぐしで髪を整えたり動かした手で悪戯に耳の形をなぞったりして相手の存在を確かめていると相手の顔が近づいてきてまた唇を重ねる。短く戯れのようなキスを受け止め、こちらからも返しながらも相手を撫でる手は止めない。心地の良い体温と手触り、そしてすっかり馴染んだペアリングの香水がほんのり香ると口元と心は緩んでいく一方で安堵と幸せに目をとろんとさせると軽く擦り寄りながら「好きだよ、翔太郎」と溢れる想いを口にして)
9418:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-28 07:45:48
…へへ、……俺も、フィリップの事が好きだ
(今日は走って警察の案件を解決しついでに窃盗未遂の男まで捕まえた上暫く猫語しか喋れず苦労したのだ、この後の時間くらい相手と過ごして自分の声で相手の名前を呼んでいたい。頭を撫でる手は止まらずに絶え間なく幸せな心地が注がれる、毛流れを整えられれば大切にされているのだという実感にまたふわりと胸は幸福で浮き上がって、悪戯に耳の縁に指が這うと口角を上げながら僅かに身を捩る。ふわふわとした心地のまま拙い口付けを重ねれば相手からも優しいそれが帰ってきて幸せを共有するはずが益々大きく膨らんでしまった。軽く擦り寄る気配がして目を開ければ相手の目は緩んで蕩けていてそんな表情でストレートな好意を伝えられればまた一段と幸せは募る、嬉しさが胸に華やいで止まらなくて照れくさそうに目を泳がせたあと幼い笑みと共に破顔してしまった。相手を包み込む腕でギュッとさらに抱き締めると同じく飾らず心のままの好意を伝える、再び顔を寄せると軽く吸い付くように口付けを送って小さくリップ音を響かせた。唇のあらゆる所へ同じように軽く吸い付き音を響かせるキスを繰り返してそこを心のままに愛でていて)
9419:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-28 11:14:51
ならお揃いだね? …どんな姿になっても君が好きだよ、
(相手を愛でる手は止まることなくゆるゆると頭を撫でながら軽い口づけを交わす。悪戯に耳の縁をなぞるとくすぐったそうに身を捩っていてまた温かい気持ちが募った。ふわりと浮ついた思考のまま相手に擦り寄って好意の言葉を口にすると相手は照れ臭そうに目を泳がせてから自分にしか見せない幼い笑みを浮かべてまたぎゅっと腕の力が強まった。全身を相手に包み込まれてその香りと熱に包まれると気と体は緩んで同じ好意の言葉が返ってくると緩く微笑んでお揃いだと口にした。小さなリップ音交じりのキスが何度も落とされるとくすぐったそうに笑って軽く相手を抱き寄せながら受け入れていた。沢山相手から愛情表現を受け取るとますます目も思考も溶けていき何があってもこの気持ちは変わらないのだと語るとこちらからもキスのお返しをした。温かな幸せに包まれていれば騒動に巻き込まれ全力ダッシュした分疲労が顔を出す。目を閉じて相手に擦り寄り「…しょうたろう」と名前を呼んで)
9420:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-28 12:28:17
そうだな、……こんな姿でいられるのもフィリップの前だけだ
(まるで子供同士の会話のように好きであるのがお揃いだと言われると擽ったい気持ちにまた緩んだ笑みを浮かべる、いつもならハードボイルドだなんだ言うところだが二人きりの空間で相手に存分に甘え甘やかされているこの状況では話は別だ。心のままに相手を愛でていればまた口付けが降ってきて全てを受け入れられる言葉を聞けばまた胸は幸せで満たされて軽く擦り寄る、こうやって全てを投げ出して身を委ねて心のままにいられるのは相手の前だけだ。包み込んでいた相手がこちらへ擦り寄る気配がする、眠気が顔を出したのか蕩けかけていた瞼はさらに下がって完全に閉じてしまった。覚束無い声で名前を呼ばれればこちらも相手の眠気にあてられてゆっくりと目を閉じる、何よりも愛おしい存在を大切に抱き締めながら緩慢な動きで唇を重ね、暫くしてからまたゆっくり離れると「おやすみフィリップ」と呟いてそのまま意識を眠りへと沈めていって)
(/お世話になっております!探偵が猫語しか喋れなくなる騒がしいお話でしたが、言葉を喋れなくとも意図を汲み取ってくれる検索くんがいて、二人の以心伝心ぶりにほっこりするお話でもありました。猫の鳴き声だけでいろいろ喋ろうとする探偵を動かすのも大変楽しく好き勝手して楽しませていただきました。その後二人になってからもふんわりと甘い時間で存分に甘やかしてもらって幸せ溢れる時間となりました。今回もありがとうございました!
次のお話ですがいかがしましょう?より甘いお話かどシリアスなお話か、どっちかに振り切ってしまってもいいかなとかも考えていますが、検索様はいかがでしょうか?)
9421:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-28 14:29:00
…ん、…おやすみ、
(ふわふわとした温かな幸せに浸っていれば眠気が顔を出して何よりも大切な存在へと擦り寄る。自分の前だけ何も隠すことのない素の表情が見せられるのだと告げられると口元も緩み切って拙い口調で相手の名前を呼んだ。このまま幸せな時間を噛みしめたい気持ちとこの穏やかな微睡みに身を預けたい気持ちが重なって段々と後者へと傾いていけば自然と目を閉じて体からも力を抜いていった。また相手から抱きしめられると口元が緩んでそこにまた唇が重なる。ただ触れ合うだけなのに十分に満たされていき、ぎゅっと相手を抱き寄せた。離れる頃には眠気が頭を支配していて大好きな相手の声で名前と最後の挨拶が告げられると甘い微睡みの中、眠りの挨拶を呟いてから二人で夢の世界に堕ちていき。)
(こちらこそお世話になっております。今度は猫語になってしまう話ですが限られた鳴き声でも探偵君の表情が良く伝わってきてとてもとても可愛らしい時間でした。つい鳴いてしまって恥ずかしがってしまう所も表情豊かに怒ったり威嚇したりと変わらず表情豊かな探偵君とある程度理解できる検索の以心伝心さが描写できる部分がたくさんあってとても楽しかったです。つい猫っぽくなってしまう探偵君も可愛らしく賑やかながらも楽しいお話でした、今回もありがとうございました!
次のお話ですが前回あがっていたストーカーの話はいかがでしょうか。二人の関係に焦点を当てた話にも出来そうですし、せっかくなら刺されてしまう話とひっつけてちょっとした長編にしてしまっても面白いかなとも思っております。妄想的な一目惚れや逆恨みなど色々なパターンがあると思うのですがやってみたい展開や要素はございますか?)
9422:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-28 15:07:50
(/一旦こちらだけで失礼します。それではストーカーな話にいたしましょう!刺される所までくっつけで是非シリアスなお話にさせていただければと思います。ストーカーとなりますと普段出歩いている探偵が最近あとをつけられていて、という方が自然でしょうか?そのまま探偵に惚れていて行動がエスカレートしていくのもいいですし、犯人は検索くんを手に入れたくて探偵を排除するために動く、あるいは検索くん宛に何かしら仕掛けてくる、みたいなのもいいかなと思います。最終的に刺される時は相手を庇って、みたいな感じがいいかなーとぼんやり考えたりしていますが、検索様の想定されている展開などなどはありますか?)
9423:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-28 17:31:38
(/かなり悩む所なのですが庇って刺される部分のは検索がやりたいと思いましたので探偵君に厄介なストーカーがついていて、熱心なアピールしてきたり検索にちょっとした嫌がらせをしてくる…みたいな流れはいかがでしょうか。初めは探偵君も街の人だからとか元依頼人だからと温和に優しく接すると思うのでそれでますますエスカレートしていき、流石に危ない状況になってからは付きっきりで行動する…みたいなのも面白そうです。最終的に自分の気持ちに応じてくれないのに痺れを切らして探偵君を刺しに行く→検索が庇うみたいな事が発生という展開はどうかなと考えております。嫌がらせで不和を誘ってくるとか何処かズレたプレゼントが送られるとか色々面白そうなことが起こせそうですが探偵様の取り入れたい展開や流れはございますか?)
9424:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-28 18:46:59
ただいま。……
(相手と目一杯の幸せを共有しながら眠りに落ちた翌日、目を覚ました後も幸せの余韻を引き摺って互いに擦り寄ってから何とか体を起こし、そこからは後回しにしたものを片付けていく時間となった。事務所に移動すればジンさんから連絡があってあの傍迷惑な装置を全て回収したと報告があった、どうやら捕まえた男が全て吐いたらしい。残念ながら男はただの運び屋で組織に繋がる情報はなかったが街から混乱が取り除かれたのならば良いだろう。そんな日から一週間ほど、パトロールから戻ってくると帰宅の挨拶をするがその声は何処か上の空だった。いつも通りハットを定位置の金具へと掛ける、そのままキッチンへ向かうとストックされていたアイスコーヒーをコップへと注いで一口飲むと帰宅したての体を冷やした。帰宅してからずっと浮かない顔をしたままで体に染み渡るよあなコーヒーを飲んでも違和感は拭えなくて何かを考え込むようにコップの中をじっと眺めていて)
(/こちらも前回大怪我したのが探偵だったので検索くんが刺されてしまうのがいいかなと思っておりましたので今回は検索くんが刺される流れで行きましょう。また流れ考えていただきありがとうございます!こちらも大まかに考えていたのは同じでして、この街の人なら邪険に出来なくて穏便に事を済まそうとする探偵に対して過剰に干渉してくるのに危機感を覚えた検索くんと一時険悪になる、とか出来ればと思います!検索くんが付き添うようになってからあいつがいるから探偵を手に入れられない!と段々と検索くんに嫌がらせが増えてしまったり、周囲を固めるために変な噂を流されたり嘘を吹聴されて批判の的になったりとか追い詰められていく感じができればいいかなと。それではひとまずそれっぽく始めておきます。長編予定ですしいつにも増して好きな展開盛り込んでいきましょう…!/こちらなにもなければ蹴りで大丈夫です!)
9425:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-28 19:16:07
おかえり。…?…何かあったのかい?
(幸せを共有して一緒に眠った日から一週間ほど。無事にあのメモリは全て回収されたようで街の混乱はひとまず落ち着いた。開発者や組織に関わる情報は得ることは出来なかったが引き続き警察の方では警戒と調査を続けてくれるらしい。平和を取り戻した事務所でいつものように本を読んでいると聞きなれた足音が近付いてきて思った通り相手が扉を開いて中に入ってくる。いつも通り返事をするもその声は普段よりも軽く、芯がなければ思わず本から顔を上げる。相手はハットを掛けるとアイスコーヒーをコップに注いで一口飲むもそれから浮かない顔でコップの中を見つめていて妙な違和感に立ち上がって相手に近付く。直ぐにこちらに要件を話しかけてこない辺り事件があった訳では無さそうだが上の空な相手にパトロールで何かあったのかと問いかけて)
9426:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-28 19:50:04
…、……あーいや、…怒らないで聞けよ?ちょっと前に指輪を無くしたって依頼してきた梓さんっていただろ?その人と、その……最近よく会うんだよな
(自分の思い過ごしか、それとも偶然ではないのか答えの出ない思考をグルグルと回していると相手が近づいてきたのにも気が付かず声を掛けられてようやく顔をあげる、どうやら顔に出てしまっていたらしい。取るに足らないことではあるがどうにも胸に引っ掛かりがあって相手の方を迷うように見る、だがこういうのは言葉にして整理した方がいいだろうと決めると内容が内容だけに一言前置きをしてから説明を始めた。奮発して買った大切な指輪を無くしてしまったと涙を目に浮かべて彼女が駆け込んできたのが少し前、いつも通りクールでハードボイルドな探偵らしく対応をし話を聞いてから探し回った結果カラスの巣から指輪を取り戻した案件があった。あの時彼女はとても喜んでくれて照れくさいのを誤魔化しながら対応していれば相手に睨まれたのを覚えている。きっとデレデレしているように見えたのだろう。そんな彼女だがそれで縁は終わらなかった。パトロールの休憩に自販機を利用しようとした時に再会し『運命ですかね』なんて軽く談笑したまでは良かったがそれから彼女と出くわす回数が増えたのだ。そして出くわす頻度は増えていき今日で三日連続、流石に運命だと冗談めかして言う場合ではなくなってきて「偶然って言う頻度じゃねぇとは思うんだけどよ…ここら辺に越して来たのか?」と頭を悩ませていて)
9427:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-28 21:03:16
…ああ、いたね。…君のパトロールの順路とか時間は一定ではないのだろう? なら君を目的にしてる可能性が高い。
(相手に近付いて声をかけるとようやくこちらの存在に気付いたようでやはり何か考えているようだ。その内容について聞くと悩んだ様子から妙な前置きがされた後その内容が説明される。話に出てきたのは以前相手が指輪を取り戻した女性の依頼人の名前だ、妙に感動して相手に何度も感謝を伝えていたのを記憶している。その様子を思い出して少しむっとなるが前置きをされていればそれを飲み込んで頷いておいた。そして相手が彼女とよく会うと聞けば眉を顰める。固定されている時間と場所、例えばいつも同じ出勤時間に特定の場所で鉢合わせるなら行動パターンが一緒なのだろうと理解ができる。だが相手のパトロールは毎日同じ場所を通る訳でなく困っている人を助けたり街の人との雑談が伸びたりしてかなりルートにバラツキがある。それなのに良く出会うなんて偶然とは考えにくい。そうなれば考えられる可能性は1つでじっと相手を見つめながらその可能性を指摘した。以前喫茶店にデートの誘いをかけた彼女といい何かと好意を寄せられがちな相手に恋人としては複雑な気持ちを抱いてしまえは「また好かれてきたのかい?」とつい口にしてしまって)
9428:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-28 23:13:53
俺が目的…でも一定じゃねぇからこそ不思議なんだよな。俺が何処に行くかなんて彼女は分かんねぇはずなのになんでしょっちゅう……な、ンなわ、け…
(近頃薄らと感じていた違和感、梓さんと運命以上に巡り会うことを相手に伝えれば一瞬その顔は不満気なものになる、やはり聞いていて面白い話ではないのだろう。だが今の問題はそこではなくて出会う頻度だ。相手の言うようにこちらのパトロールのルートはその日その時によってどんどん変わっていくものでこの日に何処へ行くと決まっているものではない、噂や情報に寄って都度変えているのが現状だ。例え近所に住んでいたって普通ならばこんな頻繁に会うはずはない、相手の言い分通りこちらに会うのが目的ならば頻度の面は納得できるがどうやってこちらと同じ場所に現れているのか分からない。そもそも自分自身が目的とはどういう事かと問う前に相手から暫く見つめられ不満やら不安やらが混じった声で問われると言葉に詰まってしまう、つまりは彼女が自分に好意を抱いているか、という質問だ。反射的に否定しようとするが彼女の印象的な言葉が耳に残っていて語気が萎んでいく、相手を伺うようにみながら「…彼女に会う度に『やっぱり運命ですね!』って言われるんだが、これは…好意を抱かれてるのに入っちまうよな?」と恐る恐る聞いて)
9429:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-28 23:56:19
……、…間違いなく入っていると思うよ。 僕の女装に惹かれていた彼も似たような事を言っていたし。
(頻度から見るに相手を探して接近してるのは間違いないだろうが相手の言う通り的確に出会うのは何か策が無ければ難しいだろう。待ち伏せしているのかそれとも何処かで監視をしているのか、どちらにしても不気味で恋人として見逃せるものでは無い。この前の彼女はストレートに相手を誘っていたが今の所会って話をするくらいだ、じわじわと近づいてきているような気配に深く考え込んでしまいながらも今の状況を口にすると相手はそれを否定しようとする。だが思い当たる節があるようでますます相手をじっと見つめていれば【運命】というワードが出てきてますます眉を寄せる。久々に再会した時ならともかく何度も言うのは間違いなく相手を意識してアピールしている証拠だ。以前自分の女装姿に惚れてメモリを使って結婚式まであげようとした男も同じ単語を使っていたのを思い出すと苦い表情を浮かベながら呟いた。多く見る相手に好意を持つ人間とは違う気配を感じると「…夕方のパトロール、僕も一緒に行って良いかい?」と問いかけて)
9430:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-29 07:53:29
っ、いたなそんな奴……駄目だ
(彼女に会う度にまるで刷り込まれるように、あるいは洗脳されるように告げられる【運命】という言葉、あれだけ言われれば記憶から切り離す事も出来なくてそれが好意の範疇か聞いてみると間違いないという言葉が返ってきて軽く息を吐く。どうやら彼女に言い寄られているらしい。例として出されたメモリを使ってまで相手と結婚しようとしていた男の存在を思い出せば苦々しい顔をする、確かにあの男も一方的に運命だからと言って相手を無理やり操っていた。頻繁に会っているだけと言えばそうなのだが異様な確率で会い続けていれば気にもなってしまう。どうしたものかと思っていた矢先、相手からパトロールの同行を申し出られると間髪入れずに断る返事をしていた。自分でもその勢いに驚いてしまって直ぐに「悪い」と謝罪を入れる。パトロール中に気になる事は彼女の存在が異彩を放っているがもう1つある、それは歩いている時に感じる視線だ。頬をかきながら「実は彼女の事とは別に最近歩いてると誰かに見られてる気がすんだよ。別に敵意はねぇし近づいてくることもねぇから無視してんだ。あんまり良い状況じゃねぇし、お前はここにいた方が安全だ」と説明し改めて同行を断ろうとして)
9431:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-29 11:30:07
え、……なら尚更ついて行くよ。監視されているのは事実なのだろう? 君が不在であることを確認してからここに押し掛けてくる可能性だってあるし共に行動した方が安全だ
(パトロールの同行を申し出ると即座に却下されて思わず声を上げる。相手自身も驚いたのか謝罪が入るも更に反対する理由が述べられると目を見開いた。職業柄他人から感謝も恨みも向けられやすいがずっと見られているなんて明らかに異常だ。相手は敵意が無いから構わないと話しているが寧ろそちらの方がよっぽど気味が悪い。偶然を装って近づく彼女の件といいやはり放置は出来ずに首を振ってやはり着いていくと意思表示をする。こういう時、幾ら相手が心配だからと言っても相棒は大丈夫と言い張って許可してくれない。だがそういう時の対応も心得ていてあくまで冷静に意見を述べるように相手が不在の時にこの事務所に襲撃してくる可能性を提示して単独行動は危険という話に持っていく。二人いればその監視の目の正体を探れるかもしれないし、個人的には彼女のアピールも気になる。無意識に少し強めの口調で共に行動する安全性を主張しながら有無を言わせない視線を送って)
9432:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-29 12:30:50
、だから……確かにお前の言うことも一理ある、か。分かった、なら明日から暫くは一緒に行動するか。ただし、危なくなったら事務所戻ってガレージに避難させるからな
(パトロール中に感じる嫌な気配、だが敵意とは少し違うその質感に危機感はなかったが不気味であり煩わしくもあった。そんな小さなストレスが断る際の返事に乗ってしまったのかもしれない。改めて理由を告げるが今度は相手から断られてしまった。再度相手を説得しようとするもその前に先手を打たれてしまって言葉が引っ込む、それにこちらを監視している目的が相手だった場合には確かに厄介だ。組織が雇うようなプロの人間ならこうも簡単に気取られることはないだろうが前回の花嫁騒動の時のような奴が相手を狙っている可能性だってある。こちらを監視する視線に相手まで巻き込みたくないのだが様々な可能性を考えれば一緒に行動するのがベストだろう。それにこちらをじっと見つめる目を見るに何を言おうとテコでも動きそうにない。渋々了承するも万が一の時の約束は決めておく、ガレージであれば誰かがやってきても気づかれることは無く万が一はリ.ボ.ル.ギ.ャ.リ,ーが使えるが相手を幽閉するようなことはしたくないのも本心だ。明日からの方針を決めた後は特に依頼人も来ず事務所を閉めて帰路につく、家へ行く間、そして翌朝事務所へ来る際も気配は感じられなくて今やなんの憂いも無く街を歩けるのはこの時間帯しかない。じわりと精神的疲労を感じながら朝の用事を済ませいつも通りの時間を過ごせばパトロールの時間が近づいてきて)
9433:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-29 14:09:12
じゃあ行こうか、翔太郎。
(彼女の存在と妙な視線、その二つが相手に向けられているのならばここは引くことが出来ずにある意味自分を盾にして説得を試みる。その可能性を考えて、あるいは自分が意見を変えるつもりがないのを悟ってか渋々了承されるとその条件に対しても「分かっているよ」と返答しておいた。その日は妙な心地を覚えながらも依頼人が来ることなく事務所を締めていつも通りの一日を終えた。朝も出勤するが何処となく相手が周りに視線を向けているのが分かれば早く解決させなくてはと心の内で決意をしていた。朝の書類整理などを終えるとパトロールの時間が近づいてくる。所長に今日は自分もついていく旨を伝え準備をする相手にも声を掛け、事務所を飛び出した。今日見て回るという相手のルートに従い歩き始めるが五分程したところで妙な気配を感じる。辺りを見回る振りをして振り返ってみても通行人が街を歩いているだけで怪しい人物は今のところいない。さりげなく相手に近づくと「…これが君の言っている視線かい?」と小声で問いかけて)
9434:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-29 18:29:44
…、…あぁ。直ぐ気づけるんだが何もしてこねぇから落ち着かねぇんだよな…
(所長に事務所のことを任せて二人で約束通り事務所を出る、すると五分もしないうちにこちらを注視する気配を感じて軽く息を吐いた。直ぐに気配に気づくのに隠れるのは上手いのか未だ尻尾は掴めていない、相手との距離が詰まって問いかけられると口だけを動かして返事をする。誰かに見られている悪寒はあるのにそれ以上がない、この纏わり着くような気配が続くだけ、ただし事務所に帰るまでずっとだ。そのまま気づかないフリをして高校の方へ歩いていくが相変わらず気配は感じたままで離れる気配はない。「前に全力で走って振り切ろうとしたこともあったんだが全然気配が消えねぇんだ」と以前の話をしながら角を曲がろうとしたところで人影が飛び出してきてぶつかってしまう、自分より背の低い人影はぶつかった反動で転びそうになっていて慌ててその体を支える。何とか地面に転がるのは避けられたようで「大丈夫ですか?」と声をかけると『翔太郎?』とある意味聞きなれた声が聞こえて目を瞬かせる、そこには今日で偶然出会うのが四日目になる梓さんがいた。予感はあったもののまた出会ってしまったことに驚いていると彼女は相手のことなどまるで眼中に無い様子で一心にこちらを見つめ支えられたまま『わぁすごい!会えたら良いなって思ってたけどほんとに会えるなんて!今日でもう何日目かな?ほんと私達運命だね!』と弾んだ声で言われて、昨夜の相手との会話を思い出すと苦笑いするしかなくて)
9435:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-29 19:45:38
へぇ…、……! …こんにちは。
(先程からまとわりつくような妙な視線を感じて相手に話しかけると言葉だけで肯定の答えが返される。更に相手が全力で走っても振り切れなかったと聞けばますます不可解で何が原因なのかと考えを巡らせていた。相手が進むのにしたがって角を曲がると相手が何かにぶつかる。咄嗟に相手がその人を支えるが聞いたことのある声で馴れ馴れしく相手を呼んでいて、顔を向けると例の彼女がそこに居た。思わぬ出会いに固まっていると彼女は嬉しそうな笑みを浮かべながら相手を見つめ弾んだ声でまた【運命】だと語り出す。こちらのことは眼中になく、体勢を戻すつもりもないようであれば彼女が相手を狙っているのだと確信づいた。嫉妬の波を一息ついて飲み込み、彼女に話しかけるとようやく彼女はこちらを向く。自分を認識した瞬間、顔が歪んだように見えたが直ぐに相手の方を見て『共有はフィリップさんと一緒なんだね!』と話しかけている。正に相手しか見えてないという態度に僅かに眉を寄せるとつい牽制するような言い方で「最近色々と物騒だから暫くは一緒にパトロールすることにしたんだ」と告げ)
9436:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-29 20:57:16
俺一人じゃ手が回らねぇかもしれねぇから今日は相棒と一緒なんだ
(連日顔を合わせていればもしかしたら今日も、と思ってはいたが実際に出会って見れば胸に募るのは運命だと浮かれる心ではなく違和感だ。無邪気に喜んでいる姿は可愛らしい女性のそれだが相手に話しかけられそちらに顔を向けた彼女からは一瞬刺々しい雰囲気が溢れ出た気がする。対して相手も何処か威圧するような口調で彼女へと話しかけてる、まるで物騒なのは彼女自身だと告げているようだ。ひとまずは穏便な返事をしておこうとそれらしいことを言っていると彼女は少しだけ鼻を動かして相手を見たまま目を見開く、そして一瞬スっと全ての表情が彼女から抜け出してその顔が能面のように見えた。呆気に取られていたが彼女は再びこちらを向いて『えーほんと?翔太郎ならひとりでなんでも出来ちゃうのに』と嬉しいことは言われるのだが胸に漂う違和感は消えなかった。いい加減体勢を戻したいのだが彼女は一向に自立する気配を見せなくて支えたままの近い姿勢で動けないでいた。そろそろ体を起こして貰おうとした矢先彼女はそのままの姿勢でバッグを漁り始める、そして『今度ウ.ィ.ン.ド.ス.ケ.ー,ルで指輪を買おうと思うの。翔太郎詳しそうだしオススメ教えて欲しいな。ほら、指はこれくらい』とバッグから手を出して小指をこちらへと見せてきた。自分が指輪をつけているのと同じ指、その意味を考えている最中にさらに彼女の手が近づいて耳元でシュッと何かの音がした。驚いている間に反対側の耳元でも同じ音がする、直後体の周囲には酔いそうなほど甘ったるいローズの香りが漂い始めて『これはお礼の先払い。二人一緒のお揃いの香水って良いよね』と言われてようやく何をされたのか理解する。どうやらいつもの香水がかき消されるくらいに彼女の香水を振りかけられてしまったらしく困惑の笑みを浮かべていると彼女は何処か勝ち誇った笑みを浮かべていて)
9437:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-29 21:33:13
…ッ、! …確かに素敵な香りだとは思うけど翔太郎には似合わないよ。 それに、これからの予定もお揃いも間に合ってるから。
(あくまで穏便に対応しようとするもずっと支えられたままの彼女を見るとつい気持ちが乱れて牽制するような物言いをする。相手もそれに乗ってくれていると急に何かに気付いたように表情を真っ白にしてからすぐまた笑みを浮かべながら相手に話し掛ける。いい加減離れてもらおうと思った最中、相手はバッグを漁りながら指輪の話をする。まるで相手と同じ位置のお揃いを揃えようとしている言動に大きく瞳を揺らした。外堀から埋めていこうとするような行動に心が落ち着かずに手を握りしめているとシュッと場違いな音が響いた。直後女性モノの甘ったるい香りが漂って、その元が相手の耳元と彼女の手元のボトルだと気づけば怒りが一気に湧き上がって相手の腕を強く引く。支えていた分彼女も起き上がればもう支えは要らないはずでその間に割り込むと感情を押し殺した故の低い声で感想を告げる。きっと彼女はさっきの接近で自分達の香水に気付いたのだろう、ならば遠慮は要らないかと鋭く冷たい目と言い方で更に威圧をかけるよ。「もう良いよね、行くよ翔太郎」と一方的に話を切り上げて腕を引きその場を立ち去ろうとして)
9438:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-29 22:18:25
っ、…あー、じゃあな
(あの日、二人で並んだ時により特別になるよう選んだ特別な香り、それが今や彼女の香水一色に塗りつぶされてしまって少なからず動揺していた。彼女は自分達がペアリングの香水をつけているのに気がついてこちらに香水を振りかけたのだろうか、有無を言わさず無理やりお揃いになったことに、そして連日出会ってしまう彼女が運命というこの出会いに、違和感と僅かばかりの嫌悪感を抱いてしまう。こちらが動けない間に相手は無理やり腕を引いて体勢が崩れた直後相手の背中が視界に入る、どうやら彼女は倒れずに済んだらしく一安心した。だがこちらに背中を向けた相手は敵意を隠さずに彼女を拒絶する言葉を告げる、その間彼女は何を言われているのか分からないといったキョトンとした顔をして『えぇ?私は似合うと思うよ?私とお揃いだし』と悪気のない声で言うがそれさえも相手の更なる追撃に遮られた。相手は腕を引き無理やりこの場から離れようとする、無難な挨拶をするが彼女はこちらに近づき手の甲から小指にかけてするりと撫でて『またね!』と次を思わせる言葉をかけていた。去っていく二人の背後で彼女が舌打ちをしたのは知る由もない。十分距離が空いたところを見計らうと隣へと並んで「フィリップ、気持ちは分かるがさっきのはやりすぎだ」と窘めるように声をかけて)
9439:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-29 22:57:56
…っ、……あれだけされたのに彼女を庇うのかい?
(強引に彼女から相手を引き離してその場を後にする。何が何だか分からないという反応をするがわざわざ香水を吹きかけた事といい全て計算づくとしか思えない。腕を引いて立ち去るも更に彼女が相手に近付いて手の甲を撫でるのをみればまた感情が大きく荒れてしまって相手を掴む手に力が籠った。それから早足で少しでも距離を取るように歩いた所で相手がいつも通り隣に並ぶ。だが初めに出たのはこちらを窘めるような言葉で同時に彼女の甘ったるい香水が漂ってくれば感情のまま相手を睨み付けて思ったよりも低い声が出た。だがこれでは八つ当たりだと思い直せば一呼吸置いてから視線を逸らし「…すまない、少し取り乱した」と謝罪を挟む。彼女が相手に好意を抱いている事もそれが暴走していることも明らかだ。だが相手が先程も終始穏便な対応をしている事がそれを助長しているのではないかと考えが及ぶと「はっきり彼女にその気は無いって伝えたらどうだい?」と半分私情込の提案をして)
9440:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-29 23:48:59
少なくとも悪気はねぇし……そう、だな。このままじゃ前以上にこじれちまうしな
(かなり強引に彼女から離れることは出来たものの最後に小指を撫でられた感触が忘れられなくて何とも後味の悪い時間だ。彼女の行動は目に余る部分はあるが怪我させてしまうような行為は控えるべきなのと少々感情的になりすぎている相手を引き止めるためにも窘めるような言い方をする、すると相手から睨まれながら怒りの混じった返事がされて一瞬たじろいでしまった。直ぐに謝罪されると何処か言い訳のような事を口にする。彼女にそれとない違和感を感じるがそれは邪悪な感情から来るものではなくて好意であるのには間違いない、なんの理由もなく拒絶して彼女を泣かせるのは避けたかった。だが相手からすれば彼女から言い寄られているこちらの姿をみたわけで当然良い気分ではないだろう、その気は無いことを伝えるのを提案されれば彼女を少なからず傷つける選択に一瞬迷いはするものの、自分の答えは決して変わらないのだから誠実であるべきだろうと同意するように小さく頷く。以前依頼人に言い寄られた時には好意に気付かず相手には心労を掛けたわけで、今梓さんがこちらに好意を向けているのが明確ならば断りをいれるのが筋だ。相手の方を向けば「明日、…じゃなくて今度会った時に俺からきっちり伝える」と無意識に明日も彼女に会う予感がしていることに辟易としながらも約束を口にし)
9441:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-30 00:41:46
…ああ、そうしてくれ。
(感情的に責め立て一旦落ち着こうとするも相手は彼女を庇うような言い訳を口にする。自分達の関係は限られた人にしか明かしていない。だから彼女が相手に好意を寄せるのは別に悪い事ではないのだがあの時の歪んだ顔が勝ち誇ったような顔が浮かんで感情が落ち着かないでいた。彼女にハッキリと断りを入れる提案をすれば相手は一瞬迷いを見せる、それが他人を無闇に傷つけたくない相手の優しさだと知っていてもモヤモヤしてしまって頷いたのを見てもそれは晴れなかった。最早規定事項のように明日というワードが出てくると瞳を揺らすも小さく息を吐いてから言葉を返しておいた。それからパトロールを再開するも近付くと彼女のつけた香水が漂ってきて、感情が荒れるようになると無意識にいつもより距離を取って歩くようになる。その間も視線を感じていたが大体を見回り事務所に戻ろうとしたタイミングでその気配が消えた。目的を達成したのかと考えながら帰路を進み事務所に戻るとほかの依頼で出ていた所長が先に帰ってきて何やら作業をしていた。「ただいま」と呟きながらそこに近付くと郵便物の整理をしていたようで相手の姿を見るとその中からパステルカラーの手紙を手に取り「翔太郎君宛の手紙来てたよ」と差し出していて)
9442:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-30 08:56:48
おぅ、この感じだと依頼ってわけじゃなさそうだな
(彼女にはっきりと断りを入れる時のことを思えば気が重いが彼女に期待だけ持たせるのも失礼で、何より相手に不誠実だ。相手の返事からは不満が消えなくてその後街を歩く際にも物理的にも精神的にも距離を感じる、その間ずっと彼女から付けられた濃いローズの香りが纏わりついていてずっと彼女が傍にいるようだった。空気を変えられないまま事務所に帰ってきていつも通りハットをしまった所で所長から話しかけられる、どうやら郵便を仕分けてくれていたらしい。変な空気を変えるべく意識して明るい声を出しながら手紙を受け取る、表には自分の名前が書いてあるだけで住所は書いておらずどうやら直接郵便受けに手紙を入れたようだ。差出人の名前も見当たらず不思議に思いながら手紙の封を開ける、中身を覗き込んだところで光るものが見えて取り出したところで思わず「え、」と声が漏れてしまった。手紙の中に入っていたのはウ.ィ,ン,ド.ス,ケ.ー,ルの新作の指輪だ、しかも一番の高級ラインでこんな風に裸のまま封筒の中に入れていい代物ではない。「すげぇ高級品じゃねぇかと」驚きながらも手紙の方を読んでみれば中身は依頼解決のお礼らしいが相変わらず差出人の名前はない。しかし読み進めた最後に『同封の指輪はぜひ小指に付けてください』という文字をみれば息を飲む、その瞬間に彼女の言葉と撫でられた感触を思い出した。つまりこれは彼女からの手紙なのだろうか、しかし散々礼は言われたし彼女だと特定できる要素はなくただ困惑して指輪を見つめるしか出来なくて)
9443:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-30 10:18:16
……、今日は事務所に寝泊まりした方が良いんじゃないのかい。
(事務所に帰ってくると所長が相手に手紙を手渡す。それにさえ心が波打って一度気持ちをリセットしようとグラスにアイスコーヒーを注いでいると相手が声を上げて思わずそちらを見てしまう。そこには指輪が入っていていつの日か相手がウ.ィ,ン,ド.ス,ケ.ー,ルの新作をチェックした時に乗っていたものと同じであれば息が詰まった。確かその値段は高級品に分類されるものでふと先程の彼女との会話を思い出した。相手の驚く声が喜んでいるようにも思えて牛乳で割ろうとしていた手を止め、アイスコーヒーのまま一気に飲み干した。恐らく、というか間違いなくあの手紙の主は彼女だ。更に確信は無いがずっと感じていた視線も彼女の可能性が高い。口内と胸中に広がる苦味を感じながら今日は家に帰らずにここで過ごした方が良いのではないかと相手の方を見ずに口にして)
9444:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-30 14:13:04
……そうかもな。これでほんとに全てが偶然なら彼女が言う運命ってのかもしれねぇが……
(手紙の内容は差出人の名前は無いがごく当たり障りのない感謝の手紙だ、しかしその中で指輪を小指にはめて欲しいという文言だけが嫌に浮き上がって見える。未だローズの香りは体に付きまとっていてじっとりと纏わりつくようだ、無意識のうちにため息をつく。そこで相手にここで寝泊まりするよう言われると少し間をおいた後に同意しながらそっぽを向いている相手に先程の手紙を差し出す、この手紙の内容も気に入らないだろうが現状は把握して貰った方がいい。ひとつひとつを取れば何の変哲もない事柄、しかしその頻度は増えて少しづつ追い込まれているような感覚に息が詰まりそうだ。今は家と事務所の往復の間に彼女に会ったこともなく監視の視線を感じたこともないのだがこうも不穏なことが続いた以上いつその平穏が崩れるかは分からない。何より自分の中で彼女に二人の家を知られたくないという想いが膨らんでいた。その後はいつも通り事務仕事や依頼の相談などを受けて時間を過ごし事務所を閉める時間になって、アキコは『なんかあったらこのスーパー名探偵アキコ様に言いなさいよ!』とわざとふざけたことを言って帰るのを追い返すようにしながらも内心感謝して見送る。シャワーを浴びてようやく彼女の香水が体から離れればまた無意識にため息をついて机の上に置きっぱなしになっている指輪をチラリと見て)
9445:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-30 15:05:06
………、翔太郎。
(事態が収まるまではこの事務所で過ごした方が良いと告げると同意の答えが返されながら手紙が差し出される。この指輪を小指につけて欲しいという文面を見ればまた視線が揺れ、彼女から差し出された物だろうと確信を深めていた。その後は普段通り仕事をこなしていたがずっと彼女の言動が脳裏を過ぎってホワイトボードの前で固まったり書類の記入を間違えたりと凡ミスが続いた。所長も何かを察したのか定期的に甘いものを持ってきてくれたり帰り際に**混じりの声がけをしてくれて少し気を抜くことが出来た。だがまた二人になれば先程の微妙な空気が続いていて相手に先に風呂に入るように促す。少しして相手が風呂から上がってくると自分も入れ替わりで入ってこようとしたがその目がテーブルに置かれたままの指輪に向いていればつい名前を呼んでしまう。そのまま近付いて視線を遮るように目の前に立つと時の方に意識を向けさせようとギュッと緩く抱きついて)
9446:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-30 15:39:10
ん?…、……フィリップ……心配すんな、俺の運命の相手がいるならお前だろ
(テーブルの上に置かれた値段だけは高い指輪に目を奪われる、きちんとはめてはいないが手に持った感触で言えば小指にぴったりのサイズだ。人に好意を持って貰えるのは悪いことではないのだろうがそれがここまで体に絡みつくような粘着さを持っていると息が詰まってしまう。何故彼女がこうも連日【偶然】出会ってしまうのか冷静に考えなければならないのに彼女が度々口にする【運命】という言葉が思考を邪魔して上手く考えがまとまらなかった。そうやって考える間も食い入るように指輪を見つめてしまったようで名前を呼ばれるとようやく意識を手元に戻して顔を上げる、すると視界には相手が入り込んできてそのまま抱きついてくるのを受け止めた。こちらの名前を呼ぶ声には不安が入り交じっていてこちらからも腕を回して抱き締めると落ち着かせるように相手の背中をポンポンと優しく叩く。しかしそれ以上に自分の中で張り詰めたものが相手の体温によって解かれてゆっくりと息を吐き出していた。どちらにせよ明日彼女にキッパリと断りを入れれば終わる話だ、出来ればそのまま監視の目もなくなることを願いつつ「明日ちゃんとケリ付ける、安心しろ」と落ち着かせるように声をかけて)
9447:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-30 16:18:23
…ああ、君が揺らがないのもちゃんと知ってる。……だけど、彼女のあの様子だとキッパリ諦めてくれるだろうか…
(相手の意識と視線がずっとあの指輪に注がれるのが見ていられなくてギュッとその体に抱きついた。こちらの不安などお見通しだったようで腕が回されつ抱きしめられる。たしかに伝わってくる体温といつもの匂い、撫でられる背中の感覚にやっと張り詰めていた糸が解けていくような気配があった。相手も近いものがあったようで二人してお互いを確かめるように抱きしめ合っていた。その状態で優しく自分が運命だと言われると思わず腕に力が籠る。どんなアプローチを受けても相手は自分を選んでくれる。そこに疑いはないが幼馴染の件やメモリの力で相乗りを降りかけた件が脳裏をチラつくと完全に安心しきることはできなかった。マーキングをし直すように首筋に軽く擦り寄っていると明日の話がされる。相手ならばちゃんと断ってくれるだろうが問題は彼女が素直にそれを受け入れるかだ。あの時の顔は間違いなく自分に敵意を向けるようなものだった。ぽつりと不安を口にしながら「勿論僕もついて行くから」と言葉を続け)
9448:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-30 16:46:48
、それは…流石に大丈夫だろ。…あぁ、頼む
(相手を安心させるように、そして纏わりつくような悪寒を消し去るために、相手を抱き締めて変わらない気持ちを口にする、相手が回す腕にも力が籠ると張りつめたものがまたひとつ解されて小さく息を吐く。風呂によって香りがリセットされた所に相手が擦り寄ってきて擽ったさに小さく笑みを浮かべる、相手も風呂に入ればきちんとお揃いの香りになるはずだ。それこそ彼女が知りえない夜の間だけのお揃い。またひとつ安堵の息をついていたが相手が零した不安には一瞬動きを止めてしまう。百年の恋も覚めるような事実を彼女に告げるわけだが彼女が目覚めなかったら、とそこまで考えて思考を止める。前回と同じくもう恋人がいるのだと伝えればそれ以上出来ることは彼女には無いはずだ、半分は自分に言い聞かせるように大丈夫だといいながら背中をまたポンポンと叩いていた。ついていくと言われれば今回はこちらからもそれを望む返事をする、ひとりだと彼女の度を超えた熱心な目線に気圧されてしまいそうだ。明日は精神的な負担も多そうでその分エネルギーを蓄える必要がある、背中から頭へと手を移動させてそこを撫でると「風呂入ってこい、あの指輪はどっかにしまっとく」と声をかけて)
9449:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-30 17:44:44
…そうだね、あまり心配し過ぎも良くない。 分かった、いつものお揃いにしてくるよ
(彼女の気持ちに応えられないと伝えればきっとこんな思いも抱かずに済む。そのはずなのだが彼女のことを考えると不安が過ぎって思わず口にしてしまう。すると相手も一瞬動きを止めるが大丈夫だと繰り返すように告げられ、落ち着かせるように背中が撫でられた。懸念は残るもののこうして答えの出ないことを考えても気が滅入ってしまうだけだ。今回は同行を相手からも望まれて少し安心する。相手だけならその優しさに付け込まれて押し込められるかもしれないがそうなれば自分が強制的に引き離せば良い。もう一度今日のやり取りを見なければ行けない現実は置いておいて方針を固めていると今度は頭を撫でられながら風呂に入ることを促されると漸く緩い笑みを浮かべて【お揃い】にしてくると告げ、最後にぎゅっと力を込めてから腕を解いた。風呂場に向かい、シャンプーとボディソープで全身を洗って流し、お揃いを香りを纏うと髪を拭きながら出てくる。「戻ったよ」と報告しながら相手の傍に寄って)
9450:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-31 16:10:38
おかえり。よし、明日もあるしとっとと寝ちまおうぜ
(風呂に入ることを促せばようやく相手の顔には笑みが灯って何処かギクシャクしていた間はようやくいつも通りに近づいた。離れる間際に抱き締められればまたひとつ張り詰めた糸は解かれて相手を送り出す。事務所でひとりになると再び手紙と指輪を見つめる、限りなく彼女からの可能性は高いが確信がないなら無下にできず結局手紙は他の手紙と同じくケースの中へ、指輪は高級品故雑にしまうことも出来ずデスクの中に入れておいた。暫くすれば相手が戻ってきてこちらへと近づいてくる、出迎えながら頭に乗っていたタオルを手に取るとわしやわしゃと動かして髪を拭いてやった。二人のお揃いを取り戻したのならばあとは体を休めるだけ、彼女は一筋縄ではいかない予感を押し殺しつつ諸々の準備を済ませたあとに二人で簡易ベットへと入る。いつもより少々狭い空間でより相手とくっついて寝転がると「おやすみ、フィリップ」といつも通りに声をかけて軽く口付けを送れば眠りについて)
9451:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-31 16:55:40
……翔太郎、これ、また差出人不明の手紙だ。
(風呂上がりに相手に近づくとタオルでわしゃわしゃと髪が拭かれていく。いつも通りの行為だが今はそれが一番安心した。夜の支度を終えると一緒に簡易ベッドへと転がった。明日への不安はもちろんあるが二人なら何とかなるだろう。夜の挨拶とおやすみのキスに緩い笑みを浮かべるとこちらからも「おやすみ、翔太郎」と返して軽いキスを送る。精神的な疲労と相手の腕の中という安心感に包まれると直ぐに瞼は重くなって夢の世界に落ちていった。_翌朝、いつも通りの朝を迎え「おはよう、翔太郎」と声を掛けると朝の準備を始める。着替えや朝ご飯を済ませ郵便受けに朝刊を取りに行くとチラシなどとは別に一通の封筒が入っていて思わず固まってしまう。差出人の名前は書いてなくて今回は宛先も無い。何かが入っているようではないが中は分厚くてひとまず相手の元に持っていきそれを見せる。嫌な予感しかしないが匿名の依頼という可能性も無くはない。その場で封を切って中身を出してみると十数枚の写真が入っていてどれもここ数日の相手がパトロールしている時を盗撮したものだった。一番上には小さなカードが添えられていて『昨日は事務所に泊まったんだね。今日もパトロール頑張ってね!』と書かれていてふと彼女の顔が浮かんだ。また息苦しさを覚えながら確認の為に写真を捲っていると昨日二人でパトロールに出かけた時の写真が出てくる。だが自分が写っているであろう相手の隣に居る人物が顔を中心に真っ黒なペンで塗り潰されていて居なかったことにされていた。そこから感じる悪意に思わず「っ…」と息を詰まらせ絶句してしまって)
9452:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-31 18:00:48
っ、……見るなフィリップ。……俺をどう思おうが構わねぇがお前に手を出すの許せねぇな
(いつもの距離で、いつものお揃いの香りで眠りについた翌日、朝の準備を進めていくが残念ながら二人の特別な香水は家に置いてあっていつもの香りを纏うことが出来なかった。それもここ数日の彼女と監視の目のせいなのだと思えばやはり彼女に対する印象は悪くなってしまう、今日不本意にも彼女と出会えればそれで終わりなのだと気を持たせていると相手が郵便物を持って戻ってくる。そして差出人不明の手紙があると聞けばすぐさま彼女の顔が思い浮かんだ。嫌な予感を抱えたまま手紙の封が切られる、中から出てきたのは知らぬ間に撮られた大量の写真で息が詰まった。名前はなくとも添えられたメッセージカードから差出人は明らかでじわりとあの纏わりつくようなローズの香りが蘇ってくる、異常な数の盗撮写真に上手く息が出来なかった。しかし昨日の写真が出てくれば頭の中で糸が切れる音が響く、写真に写る相手の顔が不必要に塗りつぶされていてまるで存在を否定しているようだった。咄嗟に相手の手から写真を奪い取るともう片方の腕で相手の頭を抱え込むようにして、これ以上何も見せないようにこちらの肩口に顔を埋めさせる。塗りつぶした黒から感じるのは明らかな敵意、彼女は相手を邪魔な存在だと感じているらしい。彼女は愛すべきこの街の住人だが相手に手を出すのならば話は別だ、昨日の曖昧なものとは違う決意のある声色で「フィリップ、やっぱりお前はここにいろ。俺が彼女と話をつけてくる」と告げて)
9453:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-31 18:45:11
っ、…昨日の時点で良く思われてないのは知ってたし、これくらい平気さ。…この件を問い詰めた所で彼女はシラを切るだろうし、君を一人で行かせる方が心配だ。
(視線だけでなく撮影までしていたなんてその執着さに気分が悪くなってしまうが自分の姿が塗り潰されている写真を見ると息が止まった。その意味を理解してしまった瞬間に写真は相手に奪われ肩口へと抱え込まれる形で視界が見えなくなる。その力強さと聞こえてくる声のトーンから相手の怒りを感じれば漸く息が出来るようになるが一人で彼女の元に行くと告げられると慌てて顔を上げた。彼女からあまり良い印象や存在だと思われていないのはあの短いやり取りの中で分かっていた。張り合うようにお揃いや相棒を主張したのだから相手に強い感情を抱いているのなら必然的に自分が疎ましく感じるのも理解できる。あくまで冷静に大丈夫だと告げ、こちらも強めの口調で一人で行かせることを拒否する。文面や状況証拠で彼女から送られたのだと判断したが客観的に言えばその証拠は無い。知らないと言われてしまえばそれまでだ。どんな手段を使ってもおかしくないと分かった以上一人で会いに行かせたくは無かった。じっと相手を見つめると「不安も責任も僕らは半分こだろう?」と意識的に笑って見せ)
9454:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-31 19:18:25
……平気そうには見えねぇが、それは俺も同じだな…分かった。とにかく彼女にその気がねぇのをはっきり伝えて、それで終わりにしねぇと
(自分に粘着質な好意を向けられるのは構わないが自分の一番大切な存在に危害を加えようと言うのなら話は変わる、相手に手を出そうと言うのなら黙ってなどいられない。明確な敵意にもう相手と彼女を会わせない方が良いだろうとひとりで行くことを告げるが相手は即座に顔を上げて強く反対する、無理やり冷静な口調で笑って見せる顔もぎこちなくて相手が精神的にも追い詰められているのは明らかだがきっと昨日と同じくこの状況で相手はこちらの言うことを聞くことはない。それに無理して強がっているのはこちらも同じなのかもしれない、少なくともあの大量の盗撮写真をみて動揺してしまったのは確かなのだから。軽く息をつくと不本意ではあるが相手と一緒にパトロールに出ることを決める、彼女にもう隣の席が空いていないことを告げればこの件はきっと終わるはずなのだから。最後にギュッと強く抱き締めてから離れてまた朝の準備を再開した。暫くして所長がやってくると盗撮写真を見て『翔太郎くんを盗撮するなんて悪趣味ね』とツッコむべきか迷う発言をしていたが相手の顔が塗りつぶされている写真を見ると途端に『何よこれ!』と怒りを顕にしていた。やがてパトロールの時間になってまた二人で出ることを告げると『ほんっと気をつけなさいよ!』と先程の勢いのまま釘を刺されて、それに少々気持ちも解されながら「任せとけ」と返事をしハットを被って相手の方を見ると「行くか」と声をかけ)
9455:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-31 20:01:35
ああ。_ っ、……
(大丈夫だと主張するも相手にはその強がりもお見通しのようですぐに指摘が入る。だが精神的に追い詰められているのは相手も同じでその顔色はあまり良くない。譲らない態度に折れるように同行が許可されるとお互いの存在を確かめるようにぎゅっと抱きしめ合ってから準備を再開した。やがて所長が出勤してくると机に伏せていた盗撮写真を見ると強く怒ってくれた。ついでに昨日言っていなかったこれまでのあらましを説明するとその顔は心配そうな表情が浮かんでパトロールの時間になると強く釘を刺された。まだ彼女は自分にだけ敵意を見せているが過剰妄想などで所長に矛先が向かう可能性もないとは言いきれない。『アキちゃんも何かあったらすぐに連絡入れてくれ』と告げて相手の声かけに応じる形で外に出た。いつも通りパトロールを始めてまたすぐあの視線を感じるようになる。相手とアイコンタクトを取って気の所為でないことを確認すれば一先ずはいつものように街を見回った。だがなかなか彼女は姿を表さない。諦めたのかと淡い期待を抱いた所で公園の近くを歩いていると『翔太郎』とあの声が聞こえてきた。そちらを向けば彼女の姿があって『やっぱり翔太郎だ。五日間も連続で会えるなんてやっぱり偶然ってより運命だよね』と弾んだ声で相手に話しかけてくる。彼女があの写真を入れたのかと思い動けないでいると『今日はこの公園でお弁当を食べようと思ったんだ。翔太郎ってお昼ご飯まだだよね?沢山作ってきたから一緒に食べようよ』と明るく紙袋を差し出してくる。その中には当然のように二人分の弁当箱や箸、レジャーシートなどが入っており、嬉しそうに向けるその目は相手しか映してなくて)
9456:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-31 20:49:49
……梓さん。梓さんが俺をこうやって誘ってくれんのはありがてぇ。でも俺にはもう大切な人がいる。こいつだって決めた奴がいるんだ。だから俺は梓さんと依頼人以上の関係にはなれねぇ
(二人で事務所をでれば相も変わらず纏わりつくような視線を感じて無意識にため息をつき相手の方を向けば勘違いではないようで小さく頷く、今日も監視の目は外れないらしい。この違和感の中で大量に盗撮されていたのかと思うとまた気が重くなりそうになるがそれも今日が最後だと軽く頭を振って思考を無理やり追い出した。いつも通りに街を見て回って街の人と談笑していれば多少気が晴れていたが公園前に差し掛かったところで彼女の声が聞こえて一瞬息をするのを忘れる。彼女はこちらへ近づいてくるとまたも【運命】という言葉を口にしながら弾んだ声で昼食に誘われるが紙袋を一瞥だけして直ぐに彼女の方を見た。梓さんは一身にこちらを見ていて用意されてるのは二人分の食事だけ、隣に相手がいるのにまるで存在しないかのような振る舞いだ。顔を塗りつぶされた写真が脳内に過ぎると怒りがじわりと湧き上がって彼女を真っ直ぐ見つめながらはっきりとこれ以上の仲にはなれないことを告げた。強めの語気で勘違いがないよう伝えたはずだったが彼女はそれを聞いてキョトンとした顔をして首を傾げる、怒りや悲しみの表情が浮かばないのが逆に不気味だった。妙な静寂の後彼女は突然笑い出して『もー翔太郎ったら何言ってるの?びっくりしちゃった。私達こんなに運命に導かれて出会ってるんだよ?運命には逆らえないんだからね。あ、そっか!分かった、うんうん!』と一切こちらの言葉が響いていない様子で唖然とするしかない。彼女は続けて『もしかしてその彼女さんに何か言われた?それとも…』と口ごもって、首を勢いよく傾げて漸く相手の方に目を向ける、その目は何処か血走っていて『こいつに何か言われた?』と相手を瞳孔の開いた目で見つめていて)
9457:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-08-31 21:37:17
…君が運命だと言っているものはただの妄想だ。ちゃんと翔太郎を見ているなら迷惑がっているのが分からないのかい?
(ここを通るのを見計らったような彼女は自分と相手の分のお弁当を手に食事に誘う。まるで自分のことなど視界に入っていないようで改めてその盲目さに唖然としていると相手がハッキリとした口調でその気がないことを告げる。だが当の本人は何を言われたのか分からないという顔を見せてから笑いながらまた【運命】と口にしていて背筋が冷える。彼女は相手の発言を正面から受け止めず、漸くこちらを見たかと思えば血走った敵意や恨みが籠った目と声を向けられ心臓の裏側がひやりと凍った。その視線は冷たくこちらを突き刺してくる。さらに『翔太郎は優しいから、そいつのこと見捨てられないんだよね。そういう所ももちろん好きだけど翔太郎が最後に選んでくれるのは私だって知ってるよ』と微笑みながら言葉を続けられるとその思考が理解出来なくて頭痛がしてきた。だがここで引く訳にもいかず、じっと彼女を睨むとその発言の全てを妄想だと切り返す。更に相手にとっても迷惑だと言葉を続けるとその表情は一瞬凍るも今度はその瞳がうるうると涙で潤み出して『なんでそんな酷い事言うの…。私はただ、翔太郎が好きで会いたかっただけなのに…』と震え声で呟く。先程までの態度との違いに固まっていると今度は周囲から視線を感じる。ちらりとそちらを見れば通行人がひそひそ話をしながら通り過ぎていて紙袋を持って泣きそうな彼女に同情的な視線が送られていて)
9458:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-08-31 23:15:36
…、…会いたいと思ってくれるのはありがてぇけど、俺は梓さんを選ぶことは、
(あれだけはっきりとこれ以上の発展はないと告げたのに彼女は全くその言葉を聞いていなくてただ笑うだけだ、説得を試みるつもりだったのに対話にすらならないこの状況に背中に冷や汗が伝う。はっきりとした拒絶をすれば終わると思っていたのに彼女が止まる気は無いらしい。それどころか相手に更なる敵意を向け始めて半歩前に出て彼女を牽制する、それもまるで効いていないようで彼女は彼女だけの世界の言葉で話し続けていた。相手が彼女の言葉を妄想だと切り捨てるがまるで響いていない、妙な間の後に彼女が泣き始めると同情の心は湧くが違和感を覚えるのも確かだった。しかし行き交う人々にはこちら側の事情など知る由もなく男二人で女性一人を泣かせているように見えるのだろう、ヒソヒソと噂する声が聞こえてくると軽く息を吐く。彼女は不特定多数の人々をも利用するらしい。知り合いが多いこの街で変な噂が立つのも困る、彼女に近づき声をかけようとしたところで突然手を取られて固まってしまう。顔をあげた彼女は目を潤ませながら『翔太郎も会いたいと思ってくれてるの?嬉しい!』と言ってもいないことをあったことにされ、反論する前に『これもお揃いだね?あ、運命ってことよね!嬉しいなー小指の指輪もお揃いだしね』と矢継ぎ早に言われて圧倒されてしまう。大声を出す力技もこの状況では使えず次の言葉を考えるうちに彼女から右手の小指にはまる指輪を見せられた。そこには昨日送られてきたのと同じ指輪がはまっていて息を飲む、こちらが固まっている間に彼女は『そろそろここの指輪変えた方がいいと思うの』と言いながら勝手にこちらの小指にはまる指輪を外そうとしていて)
9459:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-01 00:27:03
余計なお世話だ、あの指輪も翔太郎には必要ない。
(会話をしているはずなのに意味が通じてなくて今度はその目に涙を浮かべながらまるで自分が被害者かのように振る舞う。この街で探偵業をする為にも変な噂が立つのは避けたい。そんな心理を突くような振る舞いに焦りと苛立ちを抱いていると相手が近づいてきたタイミングでその手を取る。彼女の細い右手の小指には昨日送られてきた高級品の指輪と同じものが送られていて目を見開く。そして位置だけで無く全てを【お揃い】にしようとしていれば流石に我慢し切れず彼女の手首を掴んで引き剥がす。毅然とした態度で彼女の行為に拒否を示すとまたじろりとこちらを睨んできてから『もしかして嫉妬してるの?でもごめんね、絶対にこっちの方が似合ってるし受け取ってくれたって事は翔太郎も気に入ってるんだよ』と見当違いのマウントを取ってきて眉を顰めた。ここまで話が通じない人と接するのは初めてでこれ以上は会話をしたら無駄だと判断すると彼女の手から相手の手に掴み直して「行こう、翔太郎。もう何を言っても無駄だ」と声を掛けながら立ち去ろうとする。だが彼女は恋人のようにもう片方の相手の腕にぎゅっと抱き着いていて胸が強くかき乱された気分がした。そんな自分の姿は視界に入らず彼女は女性らしい上目遣いで『フィリップさんと違って私は翔太郎のことを束縛したりしないし、ちゃんと見てるよ。一番好き、だって私たち運命だもんね』と甘い声で好意の言葉を告げて)
9460:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-01 08:16:20
あぁ、…っ、……俺は梓さんの気持ちには答えられねぇし好きな人は別にいる。誤解を招くようなことは止めてくれ
(彼女の悪意なき執着に上手く口が回らず周りの人の目があれば振り払うことも出来なくて指輪が抜き取られようとするのに対処が遅れた、しかし指輪に触れられる前に相手が彼女を引き剥がしてくれて助かったと息をつく。相手が強い口調で拒絶するもやはり彼女には届いていない。噛み合わない返事にまた頭が痛くなるのを感じる、そもそも指輪は送り付けられただけで受け取っていない。暖簾に腕押しなこの状況に痺れを切らしたのか相手がこちらの手を取ってこの場を離れようとする、ひとまずこちらの意思は強く伝えたのだからきちんとその意味を考えてくれるだろうか。しかし直後反対の腕に抱き着かれてしまって直ぐさまその希望は崩壊した。こちらを見上げる彼女からはあのローズの香りが立ち上り纏わりついて顔を顰めてしまう。最初に訝しげに見ていた人々もこちらの態度を見て一筋縄ではない空気を察し始めたようだ。ならばもう少し強気な態度に出てもいいだろう。一旦相手から手を離すと両手で彼女の体を傷つけないよう引き剥がしながらよりはっきりと拒絶の言葉を告げる、今は彼女の上目遣いも甘ったるい声も胸焼けしそうなほど重いものにしか感じられなかった。対して彼女はまたキョトンとして目をパチパチさせたが、パァっと顔を明るくして『確かに!誤解を招くような状況は良くないよね。分かった!私に任せといてね翔太郎。ちゃんとしてくる。あ、ほんとは一緒に食べたかったけど用事出来ちゃったから、はいこれ。感想聞かせてね!』と一気捲し立てるように言うと紙袋を押し付けてその場を軽やかな足取りで去ってしまい)
9461:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-01 11:32:59
……納得、してくれたわけでは無さそうだね。彼女のいうちゃんとしてくるってのも嫌な予感がする。
(何とか指輪のお揃いは回避したもののずっと彼女の世界の話をしていて全くこちらの話が通じていない。更には恋人のように相手の腕に抱き着いて更に愛を告げ出すが周りも妙な温度の違いに気付いたのかひそひそ話はなくなって遠巻きな視線に変わる。相手が一旦こちらから離れると両手で彼女を引き離して改めて拒絶の言葉を向ける。だが彼女はまたキョトンとした後場違いに顔を明るくして勘違いした言葉をまくし立てると紙袋を相手に押し付けその場を軽やかに去っていった。二人その場に残されることになるがどう考えても相手の言葉を受け入れたようには思えない。つい重たい溜息交じりに呟きを零すとちらりと相手を見る。彼女が最後に残した言葉はこの状況を何とかするために動こうとしているようにも聞こえた。そして彼女の言動を見るにまともな方向に進む気はしなくて眉を寄せ不安を口にした。相手が押し付けられた紙袋に目をやりあの口調からするに手作りだと察すれば「食材がもったいないけどそれも手をつけない方が良い。何が混入しているか分からないからね」と告げて)
9462:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-01 12:29:04
何かしに行くから用事が出来たってことだろうな……、…だな、事務所で捨てるか
(嵐のように彼女が過ぎ去って行けば残るのは相変わらず重苦しい空気だけで相手のため息混じりの呟きにはこちらも同意して軽く頷く。こちらの断りの言葉は全く受け入れられず彼女は何かをするためにこの場を離れて行ったのだ、これまでの事を考えればまた厄介事を引き起こすはずだ。彼女と自分が運命であると示すために。手に残った紙袋は中身の割に重い気がする、中に入ったものをどうするべきかと思っていたが何かが混入している可能性を相手に指摘されれば嫌な想像をしてしまって気分が悪くなった。ゆっくり息を吐き出して平静さを手繰り寄せると彼女にバレないよう事務所のゴミとしてこっそり捨てることを決めた。重たいものを引きずるような感覚のままパトロールを再開する、その後彼女に出会うことは無かったが相変わらず影からこちらを盗み見る気配は消えることが無かった。やがて予定していたルートを回り終わり事務所へと帰ってくる、所長は心配そうに出迎えてくれたが簡単に事の経緯を説明するとドン引きした目で紙袋を見つめていた。早く彼女から貰ったものを手放したくてゴミ箱にセットしてあった袋を引っ張りだしついでに事務所内にあった小さなゴミ箱に入った中身も全部ひっくり返して纏め、最後に紙袋を詰め込んでしっかりと口を縛る。そのまま直ぐにゴミステーションに持って行ってコンテナに放り込めばようやく自分の手元から彼女の紙袋は無くなった。事務所に戻ってくれば一息ついて「どうやったら諦めてくれるか考えねぇと」とやや疲れた様子で言って)
9463:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-01 13:49:06
…お疲れ様。まだ直接的な証拠がない以上警察も逮捕は出来ないだろうし、また顔を合わせて話しても結果は同じだろうね。
(異常な手を使ってくると分かった以上弁当の中身も安全とは言えない。それに個人的にも食べてほしくなくてそのことを告げると相手の顔色は悪くなった。ひとまずは予定していたパトロールを気持ち手短に済ませると事務所に戻った。心配そうな所長に事の顛末を伝えている間に相手は弁当箱を開けることなく紙袋ごとゴミ袋に詰めていく。念のためゴミステーションに持って行くのにもついていき事務所に戻ってくるとずっと気分の悪そうな相手に麦茶を淹れてくればそれを差し出してひとまずソファーに座るように促した。自分も横の座ると解決策を考える。普通の人ならば想い人に断れれば素直に引くだろうが彼女はその意味すら曲解して理解していないようだった。真っ先に浮かぶ警察への相談も大きな被害が出ていない以上難しく、何より相手の性格上積極的にはしないだろう。だが何回顔を合わせて直接伝えたとて彼女に伝わる気もしない。この街で探偵をやってこの事務所に居ることを公表している以上物理的に距離を取るにも限度がある。重々しい空気にまた溜息を零しそうになりながら相手の方を見ると「今日は早く休みたまえ、精神的にも疲れただろう」と気遣いの言葉投げかけて)
9464:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-01 18:25:33
ありがとよ。アプローチの仕方を変えねぇとな……そうだな。考えるのは明日でも…
(漸く彼女のものを手放すことが出来たがまだ終わった訳ではない、あれだけの正攻法を使って全く効果がないとは。盗撮も監視も贈り物も全て彼女である確信はあるが証拠は全くない、彼女はあくまでもそれらを全て運命だと言い張りたいのだろう。自分が作り出したものは運命といえないのなら理屈が通らなくてもきっと自分がやったと認めないはずだ。相手から麦茶を受け取れば礼を言いながらソファへと座る、冷たい麦茶は飲むだけで気を落ち着けられるがそれでもため息が零れそうだ。隣に座る相手の方をみればそれだけで安心しつつ早く休むように言われれば少し考えてから頷く。彼女とどう向き合うかは体力を取り戻した明日にした方が良いかもしれない。早いところ事務所を閉めようとした矢先にス.タ.ッ.グ.,フ,ォ.ンの着信音が鳴る、取り出し画面を見てみるとウ.ォ,ッ,チ,ャ.マ,ンからの電話だった。こんな時間に珍しいと思いつつ「どうした?」と出てみると『もー翔ちゃん水臭いなぁ、ボキに隠し事するなんて』と含みのある言い方をされて眉を顰める、電話越しからでもニヤニヤ顔が浮かびそうな口調だ。「なんだよ、やましいことなんてねぇぞ」と返事をすれば怪しげな笑い声のあと『なぁに言ってんの!前に噂になってた彼女!海外に行ったんじゃなくてちゃんと付き合ってたんじゃあん』と楽しげに言われて、そのテンションとは対象的に嫌な予感が過ぎれば固まってしまって)
9465:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-01 19:17:50
何が起こって…もしもし?
(お互いに精神の疲労は大きい。対策は明日から考えても遅くは無いはずだと告げると相手もそれに頷く。普段よりも時間としては早いが所長も心配故か早く閉めることに反対せず店締めに取り掛かっていた。だが突然相手のス.タ.ッ.グ.,フ,ォ.ンの着信音が鳴ると相手が電話に出る。隣にいればその声は漏れ聞こえてウ.ォ,ッ,チ,ャ.マ,ンだと分かるが大きいネタをゲットした時のようなニヤニヤしたような口調かと思った途端彼女というワードが聞こえてきて目を見開く。何故今そんな話が出てきたのかと疑念が生まれその答えに繋がりそうになった所で今度はこちらのス.タ.ッ.グ.,フ,ォ.ンが鳴る。示されたエリザベスの名前に嫌な予感を覚えながら電話に出ると開口一番『フィリップくん、あの書き込みどういうこと!?』と勢い良く聞かされる。「…なんの事だい?」と聞けば電話の先にはクイーンもいるようで『…その様子じゃ知らないんだ。さっきね、この街のSNSに【今日は大切な彼とデート】って書き込みがあったんだけど一緒に載っていた写真が……翔ちゃんの腕に抱きつく女性で』とまで聞いて思考が止まる。明確に顔は写ってないがこの街の人が見れば相手だって分かること、ここ数日一緒に居たところを見たという目撃情報も集まってそこそこ噂になっているという説明をしてくれるが耳から耳に流れていくようにその意味を理解することを拒んでしまう。無意識に手は震え心配する二人に何とか返事をして電話を切った。気遣いの言葉と共に送られたメッセージにはそのアドレスが添えられていてゆっくりとしかうごかない指でそのページにアクセスすると二人が言った通りデート中にしか見えない二人の写真とメッセージが投稿してあって)
9466:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-01 21:50:28
……俺に彼女はいねぇよ。もしそんな事言うやつがいたら、それはそいつの嘘だ
(全く身に覚えのない付き合っている女性の存在、そんな嘘を誰がついたのか、こちらの交友関係を把握し外堀を埋めるような行為をしているのが誰なのか、証拠はなくとも確信は持てる。大きく深呼吸をして気を整えていれば隣の相手の電話も鳴り始める、画面に映った名前はエリザベスだ。嫌な予感を覚えつつも『もぉー惚けちゃってー』と未だ茶化す口調に対して真剣な声色で強くその情報が嘘であると告げると電話越しのウ.ォ,ッ,チ,ャ.マ,ンは異様な空気を察したのか『でもその子、翔ちゃんと腕組んだ写真持ってて…あー…もしかしてボキ余計な情報喋っちゃったかも…』と消え入りそうな声をしていて眉間の皺が深くなる、どうやら懇意にしている情報屋に接触して情報を得ると同時に嘘の情報を広めたらしい、なかなか強かだ。電話で話していると隣で電話をする相手の手が震え始める、その異様さにあちらでも何かあったのだろうと察すれば「とにかく、俺に彼女はいない。誰かに聞かれてもそう言っといてくれ」と告げれば一方的に電話を切る。そして相手の画面を覗き込んだところでちょうどSNSが開かれて彼女が自分の腕に抱きついている写真が映り、そこに添えられメッセージにまた上手く息が出来なくなった。咄嗟に画面を手で覆ってこれ以上彼女の異様な執着に晒されないよう情報を遮断すると「…いよいよ野放しに出来なくなってきたな」と絞り出すような声で言って)
9467:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-01 23:02:50
……周囲を巻き込んで君との関係を既成事実にしてしまえば誤解ではなくなるっていう考えなのだろう、
(匿名の誰かが、恐らく彼女が相手を彼氏として周りにアピールしている。そのサイトを開くと飛び込んできたのは相手の腕に抱きつく彼女の写真だ。さっきもこの目で見たはずなのに上手くトリミングと加工がしてあって誰が見ても恋人同士の幸せな写真だ。見たくないのに目が離せないでいると相手の手が画面を覆ってやっと意識が元に戻る。追い打ちをかけるような事態に相手の絞り出すような声を聞けばその手に自らの手を重ねて軽く握る。自分達の関係は一部の人を除いて公にしていない、だから他人があの写真を見れば相手がこの女性と付き合っていると信じてしまうだろう。詰まっていた息を意識的に吐き出して冷静さを取り戻そうとしながら彼女の行動の理由を推測する。外堀を埋めて周りからも恋人同士に見られるようになればくっついても誤解ではなくなる、相手も首を縦に振ってくれるだろうと言うぶっ飛んだ思考回路だ。頭痛を通り越して嫌悪感すら感じる行動に顔を歪めながら「サイトに通報してこの投稿は削除して貰おう。噂の方も彼らが否定してくれれば良いけど…」と行動の指針と希望を口にする。それと同時に相手を握る手に無意識に力が籠ると「……君を彼女に取られたくない」と小さくぽつりと呟いて)
9468:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-02 08:15:41
どういう理屈だよ……俺がこんなやり方で彼女になびくわけねぇだろ。大丈夫だ、ここにいる
(街の人々とSNSで自分が彼女だと吹聴すれば瞬く間に噂は広まったことだろう、いつも懇意にしている情報屋が容易に噂を耳にできるくらいにはもう周知の事実になっている。こちらのパトロールをずっと監視していたなら交流がある人を特定するのだって容易かったはずだ。じわりと追い詰められた感覚に上手く酸素を吸えずにいると相手の手が重なる、少し呼吸が楽になって相手の方を見た。きっと彼女の思考回路はそんなものだろう、誤解される、というこちらの発言だけを切り取って誤解されない状況を作り上げたのだ。これもまた皆が祝福してくれる、運命だ、なんて言うのだろうか。相手が投稿の削除を提案するが傍からみればただの浮かれた内容でしかなくすんなり削除されないかもしれない、エリザベス達に協力してもらって通報の数を増やせばなんとかなるだろうか。だがそれも場当たり的対策だ、彼女をどうにかしなければこの件は終わらない。いっその事彼女の望みを一度だけ叶えてしまった方が良いのではないかと一瞬思考が過ぎるが相手から手を握られて不安に塗れた呟きがこぼされると電話を置いて再び手を強く握る。彼女に流されてはダメだ、相手は不安に苛まれ彼女の敵意に晒され精神的負荷が大きい。何より相手を守らなければ。背中に手を添えて撫でながら変わらぬ想いを伝える、二人の空気をみて所長は『私が周りに怪しいヤツいないか見てから帰るから安心しなさい!』と宣言してこちらへ目配せしてくると、感謝の意も込めて軽く笑みを浮かべてから送り出した。二人きりになった空間で今度は両手を回して相手を抱きしめる、「彼女がどうやってこっちの動きを把握してるか、カラクリを解かなきゃな」と方針を口にし)
9469:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-02 11:14:04
…ああ。アキちゃんもありがとう。 …彼女が君に抱き着いた時カメラを手にしている様子は無かった。だからあの写真は事前に何処かにカメラを隠していたかもしくは協力者が居るのかもしれない
(直接的ではなく街の人までも使って彼女に都合のいい状況が積みあがっていけば徐々に追い詰められていくような、居場所が奪われていくような気がして相手の手を握りながらつい不安を口にしてしまう。すると相手は強く手を握り返してくれて力強い言葉と共に背中を撫でてくれる。更に所長も怪しい人を見て回ってくれるという頼もしい宣言をしてくれると暗い気持ちも幾らか晴れて感謝を伝えた。あの時と違って今回は二人は味方だ、あんな身勝手な言動をする彼女に折れる訳にはいかない。所長にも一応気を付けるように伝えてから送り出すと事務所には二人きりとなった。相手から抱きしめられるとこちらからも腕を回してくっつき、方針を聞けばあの写真から気付いたことを述べていく。どれも彼女の手引きだろうが日中一人でずっと監視するのは流石に無理があるようにも思う。それに事務所を出て数分で視線を感じるようになるのも気になる、ずっと事務所の前を監視しているなら最初から感じるはずだがどうも相手が事務所を出るのを察知してから動いているようにも感じる。自分達がターゲットから情報を入手したい時にどんな手段を使うのかを考えていくと「ここ最近、誰かから貰ってこの事務所に新たに置いている物とかないかい?」と尋ねて)
9470:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-02 12:35:43
あぁ、画角からいっても彼女が撮ったものじゃねぇ。ずっとつけられてるのを考えても協力者がいるのかもしんねぇな。…最近貰った……そういやふ.う,と,く.んの人形が送られてきてたな
(相手を抱き締めれば不思議と焦りも気分の悪さも溶けだして息がしやすくなり、同時に頭は冴えてくる。彼女は話や理屈が通じなくて及び腰になってしまうが正攻法で通じないのなら作戦を考えなくてはならない、その為にはまずは彼女を知らなければ。相手から先程SNSに乗せられていた画像の話が出れば同意するよう頷く、あの写真はどう考えても第三者が撮ったものだろう。自動撮影ではあそこまで都合のいい画角にはならない。となれば少なくとも彼女ではない誰かがあの写真を撮ったはずだ。パトロールの間四六時中見られていることを思えば人の手は多い方が向こうにとっては都合が良く協力者がいる可能性はある。しかし彼女にとって何もかも都合がいいように動く第三者がいるのだろうか、彼女はこちらに異常なほど執着しているのだから見返りに彼女の気を引けるわけでもない。悩んでいたところで相手から最近の貰い物について聞かれる。基本的には消え物が多いが依頼のお礼にと置物の人形を貰っていたはずだ。自分の愛する街の愛するマスコットキャラクターならばとデスク脇に飾っていたのだ。一度ソファから立ち上がりプラスチックで作られたそれを持って帰ってくると「これだ」と相手に差し出して)
9471:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-02 15:09:45
…一見普通に見えるけどプラスチック製にしては少し重いような…、……っ、盗聴器だ。
(彼女は相手の行動を何かの方法で把握している。だが視線を感じ始める時間差を考えれば事務所近くに待ち伏せしているというより遠隔で見ている可能性が高い。そしてその執着深さを踏まえて一つの可能性が浮かんで相手に最近貰った物がないかと聞けばふ.う.と.く.んの名前が上がる。相手が好きなこの街のマスコットであれば尚更嫌な予感がしてその人形を相手に取りに行って貰う。戻ってきた相手から人形を受け取ると外見を確認した。見た目はいたって普通のお土産売り場などに売ってそうなプラスチック製の人形だ。だが材質に対して妙に中身が重たいような気がする。確かめるために正面と背面をくっつけている継ぎ目に爪を引っ掛けて開けようとするとその間に透明になった接着剤の痕跡を見つける。既成品としては雑な造りだと感じて無理やりこじ開けてみると中に小さな基盤と纏められた配線、ふ.う.と.く.んの目の辺りには小さなマイクが設置されていて思わず息を詰まらせた。小さなアンテナらしき部品もあってこれから置かれてからずっと、そして今も現在進行形でこの会話が彼女の元に聞かれているかもしれない。背筋がぞっと冷たくなるのを感じながら相手の方を見ればマイクに拾われないように小さな声でこれが盗聴器であると告げて)
9472:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-02 18:03:53
っ、………
(最近この事務所に増えたものと言えばこれだけだ、相手が人形をいじる間送り主が誰だったか記憶を辿る。確か丁寧な文章で依頼のお礼が書いてあって差出人がなかった、ところまで思い出してスっとキモが冷える。これはあの指輪と全く同じパターンだ。そうやって考えているうちに相手はふ.う.と,く,んをこじ開ける、すると中からは何かの機器が出てきて息を飲んだ。そしてこれが盗聴器だと聞かされれば更に悪寒が走る、つまりこの人形が来てから今まで事務所の会話は聞かれていたということになる。それほど高性能ではなさそうなのを見るに声がはっきりと聞き取れるのはデスク周りだけだろうが音のやり取りで自分が事務所を出るのくらいは簡単に分かるだろう。もしこれがもっと高性能なマイクで相手との会話を全て聞かれていたら、カメラが付いていて映像まで筒抜けだったら、あらゆる可能性が頭に過ぎって上手く酸素が取り込めない。意識して深呼吸をしたあとに贈り物が保管してあるキッチン奥に行くといつか貰った風呂敷を取ってくる、そのまま相手の手の中にある人形を丸ごとくるんで音をなるべく遮断し、さらにデスクの棚の奥に押し込んだ。ひとまずこれで盗聴されることはないだろう、だが自分達が思う前から彼女の手はこの事務所に及んでいたらしい。こうなれば手段は選んでいられない、依頼以外ではあまり使いたくなかったが「フィリップ、あんまり気分は良くねぇと思うけど…梓さんのこと地.球,の,本,棚で調べてくれねぇか?」と頼んで)
9473:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-02 20:00:15
…そうだね、何かヒントがあるかもしれない。
(ここ数日デスクに置いていたこの街のマスコットに盗聴器が仕込まれていたと分かれば相手の表情は固まり顔色も悪くなっているように見えた。今のこの瞬間も聞かれているかもしれないと思えば下手に動けなかったが相手が手の中人形を風呂敷に丸め込んで棚に押し込んで帰ってくる。壊しても良かったが流石に盗聴となれば警察沙汰であり証拠維持のためにもこれが一番だろう。相手が検索を頼んで来れば同意するように頷く。むやみやたらに他人を検索して詮索するべきではないと初めの頃に言われた事があるが今回は例外だろう。先に事務所の戸締りをして閉めてしまうと念の為ガレージに降りてから両手を広げ地.球.の.本,棚へと入る。早速彼女の名前を入れ同姓同名を絞るためのいくつかのキーワードを入れるとすぐに一冊に絞られる。それを手にして現実に戻ってくると初めの数ページをめくる。「プロフィールは以前依頼を受けた時に聞いたのと大体一致している。…だけど風.都.に来たのはここ数年の事のようだ」と文字を目で追いながらずっとこの街で暮らしていると言っていた彼女の嘘を指摘する。だが人物の本となると情報が多くてページが多い。パラパラと流し読みしながら「…彼女に関して何かここ数日で気になるワードとか項目は無かったかい?」と話を振って)
9474:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-02 21:42:50
あの時は捜し物だったから彼女の周辺はそこまで調べてねぇしな。…あんまりいい趣味じゃねぇが…キーワードは『連絡履歴』、協力者がいるんなら頻繁にやり取りしている相手がいるはずだ
(この地球のほぼ全ての出来事が記録されている本棚ならば個人の情報を引き出すことも容易い、彼女の言葉が嘘であるかも検証すれば答えを導くのは簡単だ。ガレージに移動して早速検索を始めれば手始めとばかりに相手がひとつ彼女の嘘を暴き出すとまるで暗い深淵を覗き込んでいる気になって吐き出す息は重い、だが彼女がこちらに向ける執着がなんなのか解き明かさなければきっとこのままいたちごっこは続くだろう。こちらからは真っ白にしか見えない本を見つめながら多少後ろめたさはありながらも彼女の連絡の履歴を参照するように頼む。ここ数日監視の目は続き毎日会うことに加えてあの写真、彼女ひとりではなく他にもこちらを監視している人物がいる可能性は高い。誰かを協力させて監視するにしても連絡をこまめに取り状況を共有し連絡を取り合うことは必須だろう。その存在を確かめるためにもまずは協力者を炙り出すことにして)
9475:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-02 22:26:35
連絡履歴…ここか。……何件かあるけど毎日朝と夕方、そしてその間の時間に通話している人物がいるようだ。
(隣で様子を見守る相手の息は重い。本人の許可無くその素性や行動を暴くのは本来は避ける性格だが今回のことは他に調べようがない。ページをめくりながら相手に見る項目の糸口を尋ねるとまずは協力者の方を炙り出す提案がされる。直ぐにその項目を探せば近日の通信履歴のページを見つける。特に相手が視線を感じるようになったここ数日に絞って見てみると朝から夕にかけて頻繁に電話やメールで連絡を取っている人物を見つける。更に今日と昨日の時間を見るとパトロールのために事務所を出た時間と帰ってきた時間の辺りと一致している事に気付く。恐らくこの人物が協力者だろう。そしてその人物の名前について調べてみると思いがけない情報が出てきて動きを止める。そして相手を見て「…その人物は綾音と言って彼女の妹だ。学生の時の両親の離婚で苗字は違うようだが彼女が風.都に来たタイミングで妹も後追うようにやってきて一緒に暮らし始めたようだね」とその情報を共有する。更に本を読み込んでいきながら「妹は相当姉に懐いているみたいだ、…もしかしたら妹の方も姉の恋のサポートをしているつもりなのかもしれない」と抱いた推測を口にして)
9476:
探偵、 [×]
ID:65b68c258 2025-09-03 07:56:59
連絡の頻度とタイミングからみて綾音ってのが協力者だな。離婚して暫く離れていた姉に盲目的に従ってんならそこも一筋縄じゃ行かねぇ関係なのかもな…
(相手に連絡の履歴を検索してもらえば協力者の存在はすぐに浮かび上がる、どうやら協力者は身内らしい。相当懐いているのならば梓が盗撮やストーカーなど犯罪まがいのことをしても積極的に協力している、ということだろうか。両親の離婚で引き離され再び出会ったのならば一筋縄ではいかない関係や感情があるのかもしれない、それこそ善悪を超えて姉の恋心を支えたいと思うほどに。愛憎表裏一体で一緒に暮らしながらも姉に逆らえない理由がある、という可能性もある。いずれにしろ綾音さんは梓さんのためならば何でも協力する状態にあるのだろう。彼女が自分達を監視し盗撮した方法もわかったところで次に彼女について知る取っ掛かりは「フィリップ、もうひとつ検索を頼む。彼女の過去の交際相手を調べてくれ。彼女が俺に執着するきっかけがその中にあるかもしれねぇ」ともう一度検索を頼む。彼女との接触は依頼の時だけ、その後最初の再開は偶然かもしれないがあとは運命という名のストーカーが生み出した必然だ。出会った当初に何かあったわけでもない、あれだけの執着を産むには彼女との交流が少なすぎる。となればこの行為は彼女の過去から地続きである可能性が高い。彼女と向き合うためにはこの項目は避けられないだろうと検索結果を待って)
9477:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-03 10:48:40
ああ、調べてみよう。…彼女が初めて交際したのは高校生の時の半年間だ。それからは告白されても数日か一週間ほどで毎回別れているみたいだね。…だけど彼女から強くアプローチした人物が何人かいるようだ。
(相手の言う通り姉の犯罪まで踏み込んだ行為に協力しているならあまり正常な姉妹関係とは言い難い可能性が高い。こちらに説得を持ち掛けても諦めてくれる気がしない。更に相手は彼女の交際関係について頼んで来る、パラパラとページが捲られ該当箇所が開くとそこを読み込んでいく。意外にも彼女の交際相手はそれほど多くなく、告白されて付き合った分にはすぐに別れてしまっている。だがその後に記載のある交際までに至っていないケースの欄を見れば僅かに眉を寄せた。「一人目は通っていた塾の先生だ。苦手な教科を時間外まで教えてくれていて積極的にアプローチしていたようだ。二人目はアルバイト先の店長、こちらも優しく教えてくれたり賄いを作ってくれていたらしい。…そして一番新しい三人目が通っていた病院のカウンセラーだ。こちらは段々と来院頻度が増えていき業務内にプレゼントを渡したり退勤時を狙って待ち伏せ行為をしては警察沙汰になって最後には病院を出禁になっている」とその項目を読み上げていく。三人とも、そして相手も含め人に優しく接するような職業であり歳も彼女より上の人物だ。離婚したという事実を踏まえると「妹の方を引き取った父親は以前からあまり子育てに積極的では無かったようだから、優しくしてくれる年上の男性に強い執着があるのかもしれない」と推測を口にして)
9478:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-03 12:32:23
最初に付き合った奴と別れたのが両親の離婚の時期と近いな。…そのカウンセラーに渡したプレゼントっての、もしかして指輪じゃねぇか?
(静かなガレージの中で静かに相手の検索結果に耳を傾ける。聞く限りで違和感のない交際は最初だけであとは彼女からアピールしている人物にしか興味がないといった様子だ。愛情の薄い父親に家族の離別と初めての恋人の別れが重なった事実、彼女はそこで何か糸が切れてしまったのかもしれない。彼女が言いよるのは決まって年上の優しい男性、父親から与えられなかった分を取り返そうとしているようだ。自分に特別優しくしてくれる、というのが彼女が執着するようになるトリガーなのかもしれない。相手が検索結果を読み上げて行く中で気になるワードが出てきて記憶を巡らせる。彼女がこちらに贈り物として手紙で渡してきたのも指輪だった。そしてもうひとつ指輪というキーワードには覚えがある、彼女が依頼した捜し物も指輪だった。通勤路で落としてしまったという指輪を生垣の中から捜し出し綺麗にしてからキザったらしいセリフと共に返したのを覚えている。彼女が経験した両親の離婚、出会うきっかけとなったもの、こちらへの贈り物、それら全てが共通していて「もしかしたら彼女にとって指輪ってのは重要な意味を持つものなのかもしれねぇな。両親が離婚したことで意味の無くなった指輪、一方的に好きになった人に贈るのも指輪だ。…俺が依頼で指輪を捜して彼女に渡したのも、彼女にとっては全く別でかなり重い意味になっちまってるんじゃねぇか?」と推測を口にして)
9479:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-03 14:27:02
…本当だ、君に渡した物よりも安価だけど当時の彼女にとっては値の張る指輪を渡しているようだ。その可能性はあるね、両親が離婚した際に結婚指輪を置いて出ていったという記述がわざわざあるぐらいだからお揃いの指輪をしていれば結ばれて離れていくことがないと認識しているかもしれない。ならば君が指輪を一生懸命探して綺麗にして渡した事を指輪を大切にしてくれる人、すなわち自分に優しくて結ばれるべき運命の人が現れたと思ってしまったのかも
(彼女の生い立ちや交際関係を探っていけば人物像が見えてくる。今回と同じようなことを過去にも行っているようだが相手がカウンセラーへのプレゼントに反応を示すと更にそこを探って出てきた情報から推測通りだと告げる。続けられた言葉もかなり彼女の芯を掴んでいる気がして更に【指輪】というワードで絞り込むと両親の離婚の際に父親が指輪をその場で外して出ていったという記述を見つけた。この光景を目撃した彼女にとっては想い人との縁や愛情が指輪の存在と根強く結びついているのだろう。そしてそれは指輪に関する依頼を受けた相手も同じで彼女にとっては無くし物が戻ってきた以上に相手が指輪を大切にしてくれた、もしかしたらそんな特別な指輪を送ってくれたとすら思っているかもしれない。理解しづらい思考だが相手に執着する理由が見えてくれば一旦本から相手に視線を向けて「あの指輪を彼女に突き返せばそのつもりは無いと分かってくれそうではあるけど今でさえ手段を択ばない彼女が否定された時どういった手段に出るか読めないね…」と更に悩みを口にして)
9480:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-03 18:11:51
あぁ、きっとそうだ。彼女にとって指輪は自分を愛してくれる人の象徴なんだろうな。……カウンセラーの時は警察沙汰にもなってるが…このままにしておくわけにもいかねぇし、彼女に指輪を返すしかねぇだろうな
(彼女の経歴の中、そして自分が経験した中でも強く存在を主張する指輪というキーワード。相手が更に深堀りすればやはり随所に記述は見られるようで彼女にとって指輪が特別なものであるのは明白だ。こちらが依頼として請け負った指輪を捜し彼女に返すという行為も彼女からすれば優しい男性が自分の為に指輪を贈ってくれたと解釈しているのかもしれない。彼女と同じ環境で育った妹ならばその考えに同調、あるいは同情して姉の行動をサポートしているのも頷ける。そうとなれば彼女にはっきりと拒絶の意志を伝えられる方法はひとつだ、相手も同じ意見のようだがその後の顛末に言及されれば目を伏せる。自分の前に執着した時にも大事になっているのならば今回も同じことになる可能性は高い、【探偵から指輪を贈られている】という認識があれば前回以上に取り乱す可能性だってある。だがこのままこの現状を受け入れ続ける訳にもいかない、この状況を終わらせるために、何より相手の心身の安寧を得るためにも彼女の執着を断ち切らなければ。腹を括れば少しでも安心させようと相手の頭を撫でて「明日で全部決着つけちまおう。何かあっても俺達二人なら大丈夫だ。不安も責任も俺らは半分こなんだろ?」と力強い口調で言って)
9481:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-03 18:56:46
…ああ、そうだね。いつも通りの日常を取り戻す為にも早めに片付けてしまった方が良い。…翔太郎、
(彼女が相手の言葉を良いように解釈してしまうなら彼女の世界で特別な指輪を突き返せばその意図は伝わるはずだ。だがその後にどんな行動に取るか分からず、そのリスクに躊躇していると相手の手がこちらに伸びてきて頭を撫でる。嫌な方向に傾きかけていた思考が落ち着いて相手の力強い言葉が胸に染み渡ると先程の自分の言葉を引用した問いに頷いた。視線を感じ始めてからずっと相手の表情は重たく硬い。張り詰めたような緊張を解くためにも早くこの件を終わらせてしまうべきだろう。こちらも明日決着をつける覚悟を決めると改めて名前を呼ぶ。先程のように腕を背中に回して軽く抱き着くとそのままじっと見つめて「明日全部終わったら僕たちの家に帰ろう。ここも不便はないけどあっちの方がよく眠れる」と軽く笑みを見せながらその後の予定を提案して)
9482:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-03 19:52:08
フィリップ、…あぁ、あそこが一番安心できる。…香水もつけられてねぇしな
(彼女の執着度合いを考えれば明日は何が起こってもおかしくない、本当はひとりで行きたいのだがきっと同じやり取りが繰り返されるだけだろう。ここまで二人で歩いた以上最後まで二人で行くのが筋というものだ。万が一のことがあっても相手を必ず守ることを密かに誓いながら頭を撫でる、俯き掛けていた表情はマシになってこちらも笑みを向けた。そのまま名前を呼ばれると腕が回ってきて抱き締められる、こちらからも名前を呼んでその体を抱き締めるとより強い決意が漲った。目線を交わしたまま明日の約束がされると軽く頷く、ここでだって寝泊まりはできるがより二人だけの空間である二人の家で相手の体温を抱き締めながら眠りたい。それに今ではすっかり当たり前になった二人の特別な香りが抜け落ちてしまっているのも物足りなくて小さな声で付け加えておいた。誤魔化すように目線を逸らすと「そろそろ寝るか」と声をかけて)
9483:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-03 20:14:19
ああ、明日のために今日は早く寝てしまおう。
(頭を撫でられながらも相手をぎゅっと抱きしめるとその顔に笑みが浮かぶ。明日を乗り越えればまたいつも通りの日々が戻ってくるはずだ。ご褒美とばかりに家で過ごす時間を提示すればやる気が出てくるというものでぽつりとお揃いの香りを今はつけてない事が呟かれると小さく笑って後頭部を優しく撫でておいた。誤魔化すような声かけに伺うような視線を向けるが今日は大人しく明日に備えて寝るべきだろう。最後にぎゅっと抱き着くと寝る準備をする為に1階に戻った。交代で風呂に入ってお揃いの寝間着を身に付けると先に簡易ベッドの奥に転がる。昨日と同じ狭い空間に相手を招き入れるとまた緩く相手の体に腕を回して抱き寄せた。明日は何が起きるか分からない、まだ不安は残っているが大丈夫だと言ってくれた相手に答えるように額に軽くキスを落とすと「明日無事でいれるようにおまじないだ」と軽く笑って告げ)
9484:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-03 21:16:15
……俺からも
(今ではすっかりお馴染みとなり油断すれば簡単に脳内を揺さぶられてしまう香り、それを自ら望むような発言は何となく恥ずかしくて目を泳がせていると伺うような視線を向けられるが同時に頭を撫でられて緊張が解れていくと同時に擽ったい気分になる。互いに強く抱き締めあってから離れると明日のためにも眠る準備を進めた。風呂に入って白と黒のパジャマに着替えるとベッドへと入る、狭いベッドの上で体を寄せあって確かな相手の温もりを感じていた。相手から額におまじないの口付けが落とされる、重苦しいものに纏わりつかれるのも今日で終わりだ。きっと明日には相手と共に二人の家で過ごせるはず。こちらからも顔を寄せて短く唇を重ねる、明日何が起こっても相手を守ると誓う意味も込めた口付けの後に「おやすみフィリップ」と声を掛けて瞳を閉じた。そして翌朝、目覚めるといつも通り身支度を一通り整え、相手に合図を出してから盗聴器が仕掛けられていた人形を元の位置に戻す、これで今日もまた彼女は自分達を監視することだろう。事務所にやって来た所長には筆談で状況を説明しいつも通り振る舞うように伝える。若干ぎこちない気もしたが彼女に問題なく盗聴出来ていると思わせるのには十分だ。その後デスクでいつも通り事務仕事をして途中で彼女から贈られてきた指輪を取り出しポケットに忍ばせる。いつも通りの時間になれば「そろそろ街の方見てくる」と相手に呼びかけるように、あるいは盗聴器に聞かせるように言いながら相手に目配せして)
9485:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-03 21:50:12
じゃあ行ってくるよ。…今日は念の為なるべく人通りのある所や防犯カメラのある道を通ろう
(そっとキスをすると相手からも顔が寄せられ唇を重ねる。この場所も温もりも彼女に渡すつもりはない。明日への決意を改めてかためると「おやすみ、翔太郎」と返して目を閉じた。朝を迎えると相手の目配せで盗聴器入りの人形を元に戻す。それからいつも通りの朝の支度をしながら出勤してきた所長にも筆談で情報共有し、変わらない朝を装った音を彼女に聞かせる。朝の軽い書類準備を整えると相手から合図と共にパトロールに誘われる。普段通り応じる返事をしながら所長を見れば心配そうな顔をしていたが大丈夫だと表情と仕草だけで伝えてから事務所を後にした。まだ監視が付いていない内に今日回る道を提案する、強硬手段を取る可能性も考慮すれば直ぐに誰かが気付けたり証拠の残る場所の方が良いはずだ。相談しながら歩いているとあの重たい視線を感じて相手とアイコンタクトを取る。監視がついたならまた彼女が偶然を装って現れるはずだ、普段通り街の人と話して噂話の誤解を解いたりしながらパトロールを続けていると商店街の裏道に入ったタイミングで『翔太郎』とご機嫌なあの声が聞こえて)
9486:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-03 22:35:23
っ、その格好……
(ハットを被り街へと繰り出せばすぐに相手から今日のルートについて提案される、もしものことを思えば人目がある方がいいのは賛成で主に繁華街を歩くことを決めて歩みを進めた。少しもしないうちにまた纏わりつくような気配を感じて相手と目配せする、こちらの思惑通り今日も彼女と彼女の妹の二人で監視しているに違いない。いつも通りのパトロールを続け彼女が流した嘘を正しながら歩いていくとやがて商店街の裏道に入って一瞬人目が途切れた。それを見計らったように彼女の声が聞こえて一気に緊張感が走る、軽く息を吐いてから振り替えると目を見開くことになった。そこに居たのは予想通り梓だったが彼女が着ていたのはいつか相手がこちらの彼女に扮した時の格好にそっくりだったのだ。服の雰囲気、色合いもほぼ同じ、過去女装した相手との噂が立ったのを利用しそのものの格好をして噂の彼女に成り代わるつもりだろうか。ウ.ォ,ッ,チ,ャ,マ,ンが言っていた【余計な情報】とはこの事だろう。文句を言うのは後々として彼女は『凄い!今日で連続何日目かな?私、こんなに毎日翔太郎と【偶然】会えて嬉しい。やっぱり私の運命の人って翔太郎なんだね』とひとり盛り上がっていた。今までは彼女に圧倒されるばかりだったが今日は違う、これで終わらせるためにわざと彼女の策に乗ったのだ。こちらの雰囲気が違うのに気づいた彼女は相変わらずキョトンとした顔をしていたが「梓さん、昨日も言ったが俺にはもう大切な人がいて梓さんとは今以上の関係にはなれねぇ」と改めて断りの言葉を入れてからポケットを探る、そして指輪を取り出し差し出すと「これも受け取れねぇから返す。俺にこれは必要ない」とキッパリと言い切った。暫く沈黙が流れる、しかし彼女の目の瞳孔はゆっくりと開いていってわなわなとその場で震えだして)
9487:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-03 23:15:05
っ、…! やめたまえっ!
(裏道に入って人目が途切れたタイミングで彼女の声が聞こえる。身構えながら振り返ると彼女がいたがその服には見覚えがある。かつて喫茶店デートに乗り込むために着た女装の服にそっくりだった。あくまであの時だけの格好だったが相手の為に選んだ服を勝手に真似して恋人の座を乗っ取ろうとする意図を感じれば分かりやすく顔を顰めてしまう。彼女はそんな動揺も知らずまた嬉々として運命だと一人盛り上がっている。だがいつまでも声を発しない相手にキョトンとした顔をしていて、改めて断りの言葉を告げられると動きを止めた。そして指輪と共にキッパリと拒絶の言葉を相手がいうと彼女の顔から表情が消える。しばしの沈黙の後、わなわなと震え始め『…なんで? 必要なんて嘘だよ、そんなこと翔太郎は言っちゃダメなんだから』と震えた声でブツブツと語り出す。現実を受け入れられないような態度に様子を見ることしか出来ないでいると突然彼女が差し出す相手の手首をかしっと掴む、突然の強行に彼女を引き剥がそうとするが彼女は『ちゃんと付ければ良いんだよ!ほら、こうやって…!』と必死な声で叫びながら返された指輪を無理やり相手の指にはめようとする。爪が食い込むほど力を込めている姿は異常以外の何者でもなくその動きを押さえ込もうとしても『だって私達は運命なんだから!』と喚いていて指輪を無理やり押し込もうとする彼女と揉み合いのような状態になっていて)
9488:
探偵 [×]
ID:65b68c258 2025-09-04 07:57:12
っ、…俺は絶対にこれをつけねぇ。だから、
(彼女の中で愛情と深く結びつき過ぎている指輪、それをハッキリとした言葉と共につき返せば彼女の中でもその意味は通ったようで表情が失われていく。彼女の行動は迷惑であることは間違いないのだが自分の一言で失意に陥る姿はやはり胸が痛むものがあった。彼女は震えながらまた自分だけの世界の言葉を語り出す、それでも指輪を差し出し続けると突然腕を掴まれてしまった。そして指輪をむしり取られると無理やり指に付けようとしてくる、我を失っているせいか掴む力は痛みを感じるほどで一瞬顔を歪ませた。慌てた様子で相手が飛びついてきて彼女を引き剥がそうとする、こちらも腕を振りほどこうとするが血が滲みそうなほど爪が食いこんで動かす事ができない。火事場の馬鹿力と言ったところだろうか。再び言葉によって彼女を動揺させようとするが全てを言い切る前に『何してるの?』と別の女性の声が聞こえてくる。そちらを見れば彼女と何処と無く雰囲気が似ている女性が立っている、きっと妹である綾音さんだろう。綾音さんはゆらりとこちらへ近づいてくる、その顔は何処かやつれて目元は窪んでいて『なんで指輪しないの?お姉ちゃんの運命の人なんでしょ?早くお姉ちゃんと幸せになってよ。はやく…はやく!!じゃないと私の番にならないじゃない!』とまた正気ではない叫び声が響いて彼女は手元のバッグからゆっくりと光るものを取り出した。その手に握られていたのは包丁でスっと体が冷たくなる、女性二人ならば制圧することだって出来るだろうが今綾音さん側の腕は梓さんに掴まれていて自由に動かせず三人を巻き込んだこの揉み合いから離脱するのは難しい。次の瞬間に彼女が包丁を構えてこちらへと迫る、為す術はなくて狂気に染まった彼女の顔をただ呆然と見つめることしか出来なくて)
9489:
検索 [×]
ID:415c83bff 2025-09-04 10:40:02
彼女まで…ッ、翔太郎っ!!…っ、が……、
(彼女に拒絶の言葉を返せば無理やり指輪をつけるという強硬手段に出る。二人がかりで引き剥がそうとしても火事場の馬鹿力のせいかなかなかそれは叶わず焦りだけが募る。そうしていると背後の方で別の女性の声が聞こえてきて振り返れば彼女と雰囲気の似ている女性、つまり綾音がそこに立っていた。その目がやはり尋常ではなくやつれているのにその目は爛々と輝いていてヒステリックに叫び声に近い声を上げている。そして妹は手元のバックに手を突っ込み、取り出した物が光る。それが刃の反射だと気付き、妹の狂気的な目が指輪を受け取らない相手に向いていれば全身が冷えていく。相手を失いたくないという強い感情が全てを支配すると反射的に身体が動いた。妹が叫び声のようなものをあげながら迫ってくる、鋭い声で相手の名前を叫ぶと同時に大きく一歩踏み込んで身体を妹と相手の間に滑り込ませる。空気が張りつめ視界に映る景色がやけにスローモーションに見えた。強く腹部に鋭く冷たい物が押し込まれる感覚、喉の奥から勝手に声にならない短い音が漏れた。包丁で刺されたのだと気付くのに数秒かかって、その間も腹部からは血が溢れだして包丁や服を赤色で染めていく。襲い来る痛みと急激に血が失われていくせいで見えている景色が滲んで足元が揺れているように感じるが相手に危害を及ばせないようの一心だけが身体を動かして包丁の柄の部分を彼女の手ごと強く握り動きを封じる。これでもう相手を刺すことは出来ないだろう。標的を間違えたことと溢れ出る血にパニックになったのか妹は『あ、あ、…やった、お姉ちゃんを邪魔する奴を消せた!これで、きっと!』とこの場に似合わない喜びと興奮混じりの声をあげていて彼女もまた『翔太郎、やっと2人きりになれるね…』と恍惚にも似た表情で名前を呼んでいて)
【お勧め】
・初心者さん向けトピック
[0]セイチャットTOP
[1]1対1のなりきりチャット
[9]最新の状態に更新
お問い合わせフォーム
(C) Mikle