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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
7198:
検索 [×]
2024-11-20 23:44:34
っ…さっきと違うような……運命? くっ、…
(時間切れになってしまわないよう自分の体を担ぎ上げて船に乗り込む。ここまでたどり着けば後はやり過ごして本土にたどり着くことが出来るだろう。自分がなすがまま閉じ籠っていた研究所が離れていくのをただただ見つめていたが閃光が目の前に伸びてきて相手の声と動きで物陰に身を隠す。そこには先程のド.ー.パ.ン.トが居てここまで追ってきたことに焦りが募る。だが空中で喚く姿は先程の上機嫌さがなく、その姿がまるで乱れたホログラムのように歪むと目を見開いた。運命をねじ曲げた、という言葉を聞くと酷い頭痛が走って思わず頭を押さえた。相棒と最悪の別れを経験して二人で研究所を抜け出したのは事実だ、だけども今のこの出来事が本当にあったことだっただろうか。一度疑いを持った世界は存在が揺らぎ、各地にノイズが広がって景色に亀裂が走る。世界が真っ白になって壊れた瞬間、全てを思い出した。__ 意識が元に戻って目を開けるとあの日初めて風.都.に降り立った時に使った港の上にダブルとして立っていた。目の前には事件で追っていたDistortメモリのド.ー.パ.ン.トが居て、酷く困惑した様子で信じられないと声を上げている。ようやく全てが繋がると奴の言い分に小さく笑って「僕たちの運命とここに居る意味は君にねじ曲げられるほど軽い物じゃないからね。そうだろう?翔太郎」と相手に話を振って)
7199:
探偵 [×]
2024-11-21 07:56:38
___あぁ、その通りだぜフィリップ。俺達は例えどんな運命を辿ってもあの夜の罪を償わなきゃならねぇし、おやっさんに託されたものを投げ出さねぇし、必ず二人で一人の探偵になる。そしてお前みたいなやつに投げかける言葉はいつも同じだ。…さ.ぁ.、.お. 前,の.罪.を,数.え.ろ.!
(閉ざされた小さな部屋からおやっさんに背中を押されて飛び出して相棒と共に相乗りの末島を脱出した、ようやく手に入れた結果のはずなのに今はそれに何処か違和感を覚える。そしてねじ曲げられた運命が元の道へと回帰し幻想が崩壊すると頭痛の後に全てを思い出す。あの日の夜相手と共にボロボロになってたどり着いた港にダブルの姿で立っている、しかしそれは脱出の末ではなくこの事件の犯人を追い詰めたからだ。相手の言葉を仮面の下で聞けばこちらも小さく笑う、話のバトンを受け取るとこちらも自信を滲ませた声で言葉を続けた。あの夜により最悪な分岐を進んだ幻覚を見せられていたようだがどんなに深く暗い闇に飲み込まれようとも必ずそこから抜け出して見せる。おやっさんの存在と一心同体の相棒がある限り何度でもあの夜を乗り越えてみせる。仮面の下でニヒルに笑えば敵に左手を向ける、そして敬愛しもうこの世にはいない憧れの師匠から受け継いだ言葉を犯人へと言い放った。自分の能力が効かないのを悟ったド.ー,パ.ン.トは力でねじ伏せようとこちらへと襲いかかってくる、しかし単純な物理攻撃など二人で一人の姿の前ではなんの脅威にもならない。共有する意識のもと体を動かし敵の攻撃をいなすと連続で拳を叩き込んで最後には蹴りで怪物の体を地面に転がした。地面で藻掻く敵を前に「決めるぜフィリップ!」と右隣へ呼びかけて)
7200:
検索 [×]
2024-11-21 10:57:02
ああ、良い夢を見せてくれたお礼と行こうか。ジ.ョ.ー.カ.ー.エ.ク.ス.ト.リ.ー.ム!!
(抱いた違和感から幻想を脱すれば変わらず相棒である相手と共にド.ー.パ.ン.トに対峙する。能力を掛けた人物に運命を捻じ曲げたIFの世界を見せることで戦意を喪失させ最後には絶望させて抜け殻のようにしてしまうのが奴の能力のようだがダブルとして二人纏めて幻覚を見せようとしたのが敗因だろう。こちらが話を振れば左側から自信を滲ませた声で言葉が続く。出会い方がどうであったとしても、自分達が意志を継いだ鳴.海.荘.吉の存在と世界で一人だけの最高の相棒との出会いさえあれば自分達がここに立っていることに変わりはない。左側の意識と共に左手を向け、罪を数えさせる言葉を声を揃えて投げかけた。能力を看破されたド.ー.パ.ン.トはこちらに襲い掛かってくるが相乗りをしている自分達の敵ではない。息の合った動きで拳を叩き込み、渾身の蹴りをお見舞いすれば簡単に地面へと転がった。相手からの声掛けにこちらもにやりと笑って応じると切札メモリをスロットに刺してマ.キ.シ.マ.ム.ド.ラ.イ.ブを発動させその身体を巻き起こる風によって浮き上がらせる。そのまま必殺技を叫びながら半身ずつの二連撃を叩き込むとド.ー.パ.ン.トの体は爆発し、人間の体に戻った男から排出されたメモリは粉々に砕け散った。これでひとまず事件は解決だろう、変身を解いて少し遠くに倒れた自らの体に意識を戻す。相手の元に向かおうとしてふとそこから見える海に目を奪われる。全てが始まったあの日、幻覚で見たような状況には陥ることは無かったが大切な人を亡くし始めての相乗りをして命からがらこの街に逃げて来たのは変わりない。ここからあの島は見えない、見えたとしてもあの研究所は大きな爆発を起こして崩壊しているはずだ。そうだと分かっていてもやけにリアルな時間を過ごしたことが後を引いてそのまま動けず海を見続けていて)
7201:
探偵 [×]
2024-11-21 12:29:29
……またあの夜を経験することになっちまうとはな
(相手に最後の一撃を呼びかければ右側から確かな自信と高揚感が伝わってきてこちらの気持ちも昂っていく、二人ならば二人分以上の力をもって何処までもいけるのだという全能感が全身を包み込む。あの日強く惹かれたJOKERのメモリを腰のスロットに差し込んであの日よりも強い風を纏えば半身ずつの二連撃を叩き込んだ。怪物の体は爆散してメモリが排出されればその体は元の男の姿へ戻る、男は力不足のショックも相まってか気を失っていて当分動くことは無いだろう。変身を解除すればひとまずジンさんへと電話して犯人確保の連絡をする、軽くやり取りをすませて電話を切るが大体いつもこの辺りでやってくるはずの相棒が隣にいない。周囲を見回せば相手は港から見える海へと目を奪われている、視線を向けるその先はあの施設があった場所だ。海風に飛ばされないようにハットを軽く押さえてから相手の元へと近づくと隣に立って同じように海を眺めた。遠い記憶のようで今でも鮮明に思い出せる始まりの夜の記憶、多少運命の分岐が変わってもその結果は変わりはしなかった。良い意味でも、悪い意味でも。相手の方へ目線を向ける、薄気味悪いと思っていたこの顔も今は随分と見慣れて印象も変わったものだ。いつまでも海に、あの夜に、目を奪われたままの相手に「何考えてんだよ」とわざと軽い調子で話しかけて)
7202:
検索 [×]
2024-11-21 14:15:08
ああ、随分と巧妙な再現度で暫く気付けなかったよ。…、全てはあの日から始まったんだね。
(メモリを破壊して事件は解決した。もう少しすれば刃.野.刑事をはじめとする警察が来てあの男は連行されていくだろう。いつも通りの事件の終わりだが目はこの港から見える海に奪われて相手が隣に来ても目が離せないでいた。能力を掛けた本人の記憶から幻を作り出すせいかやけにリアルな出来事だった。少し歯車を?み合わせがずれていれば今回のようなことが起きていてもおかしくはない。何があってもこの場所に辿り着くのだと啖呵をきった気持ちに勿論嘘はないがそれはつまり何度も同じ罪を繰り返してしまうことである。そんな感傷を察してか軽い調子で話しかけてきた相手に思ったままの言葉を口にする。あの施設を抜け出して相手と相棒として探偵業を営むようになって確実に自分の世界は広くなった。そして様々な人と交流したり事件を解決したりする中でメモリの生み出した悲劇や被害を目の当たりにすることが増えた。あの時自分が生み出し続けていたメモリがこの街を傷つけている、そして相棒の大切な人の命を奪った。その罪を改めて突き付けられたような気分だった。海風を浴びながら相手の方に目を向ければ少し迷うように視線を揺らしてから「…僕は、罪を償えているだろうか」とぽつり本音を零して)
7203:
探偵 [×]
2024-11-21 17:27:46
なんだよ忘れちまったのか?俺達が涙を拭ってきたこの街の人の顔、ちゃんと思い出せよ
(こちらが隣に並んでも相手の視線は暫く海を見続ける、見せられたのは仮初の幻覚だがそこに記憶という事実が織り交ぜられていたせいで妙にリアルな夢を見てしまった気分だ。あの夜に無理やり戻されてしまったのと同じこの状況でただ黙ってここを去ることも出来ないのはよく分かる。軽い調子で問かければ相手の視線がゆっくりとこちらへ向く、迷うように視線を揺らした後に疑問が投げかけられると軽く笑みを浮かべた。努めて明るい調子のまま二人のこれまでの軌跡を振り返るように言う。ものを探す依頼から大きな事件の手助けまで、これまで犯人に罪を数えさせてきたがそれも全てこの街の涙を拭うためだ。苦い結末だったことがあっても依頼人の悲しみを少しでも取り除けるように少しも手は抜いたことが無い。自分も、当然相手もだ。あの夜の罪は決して消えないもので自分達には償い続ける義務がある、それは永遠に変わらないが「まだ全てを償うには全然足りねぇけど、ちゃんと一歩ずつ確実に進めてる。俺が保証するぜ、相棒」と迷う必要はないことを伝えると相手の頭を軽く撫でて)
7204:
検索 [×]
2024-11-21 19:40:45
…街の人の顔、…一番傍に居る君がそう言ってくれるなら信じられる、
(あの夜のことを繰り返した様なものだった事に加えフィリップになる前の自分のことを思い出したせいで妙に気持ちが落ち着かない。何を考えてるかと問いかけられて胸にじわじわと広がる不安をぽつりと零せば相手は変わらず明るい調子で今までのことを思い出すように言う。今まで色々な依頼を引き受けてこなして、その中で大変なことに巻き込まれた事も苦い結末を見たこともあったが笑顔になってくれた人も大勢居た。二人だからこそ未然に防いだ被害も何個もある。沈んでいた瞳に光が宿って噛み締めるように呟いていればあの日結んだ関係性で呼ばれ、その手で頭を軽く撫でられると残り僅かだった不安さえ溶けて固かった表情を緩める。あの日から今日という日まで相乗りしている相棒が保証してくれているのならばこれで良いと安心出来る。軽くその手に擦り寄ってから改めて相手を見つめると「ならばこれからも一緒に頼むよ、翔太郎」と穏やかな笑みを見せて)
7205:
探偵 [×]
2024-11-21 20:26:59
あぁ。こちらこそ頼んだぜ、フィリップ。……よし、お前は先にハ.ー.ド.ボ,イ,ル.ダ.ーで帰っててくれ。俺はちょっと散歩して軽く街を見守ってから帰る
(それぞれが背負った罪は一生をかけても償い切れないものかもしれない、しかし相手は名前を託され自分は帽子を託された以上その歩みを止めるわけには行かない。自分達はこの街の探偵でおやっさんがしてきたことを、街の涙を拭うことを決してやめない。おやっさんと自分達が愛するこの風.都のために。そして二人で積み上げてきたものは振り返れば目に見えるくらいには多くなっている、道は果てしなく遠く長いが自分達で得たものを誇る事だって大事なはずだ。その事を伝えて頭を撫でれば不安げな顔から緊張は消えて穏やかな笑みが宿る、手に擦り寄る姿には笑みが溢れてこれだって自分の守りたいもののひとつだと胸が温かくなる。撫でる手を止め相棒に向けて、おやっさんが名付けたその名前を呼ぶ。その瞬間にあの夜と幻とで見たおやっさんの顔が脳裏に過ぎって僅かに瞳が揺れた。しかし直ぐにまた笑みを浮かべると相手に先に帰るよう告げる。本来こんな所で相手をひとりにするべきではないのだがバイクで帰る分には大丈夫だろう、メッキが剥がれないうちにハットに手を添え目元を隠すと「お前もまだ組織から狙われてるんだし、真っ直ぐ家帰って戸締りしとけよ」と冗談めかして言えば背を向けてその場を去ろうとして)
7206:
検索 [×]
2024-11-21 21:01:32
え、…分かった。だけど最近寒くなってきたのだから用が済んだら早く帰ってきたまえ。
(犯した罪は消えないが自分達が積み上げてきたものだって消えることは無い。これが正しいことなのかは分からないが鳴.海.荘.吉の意志を継ぐためにも自分達が出来ることをしていくだけだろう。過ぎった不安は消えてこれからの事を告げれば相手の顔にも笑みが浮かぶ。そうやってこれからの事に期待を宿したというのに相手がこちらの名前を呼んだ瞬間僅かにその瞳が揺れた。ほんの少し、だけど相棒だからこそその変化に気付く。だが相手はまた笑みを浮かべると先に帰るように促してきて思わず困惑の声が零れた。いつもは一緒に帰るのに、今日に限って突き放そうとする。揺れていたはずの目元が隠されてそそくさと背を向けられると縋るように一歩足が前に出るがその要因に検討がつけばそれ以上は動けなくなる。色々言いたい気持ちも言葉も喉元まで出掛けるが全部飲み込んで受け入れる返事をした。だけどもその背がやけに小さく消えてしまいそうにも見えればいつもの相手を真似て早く帰ってくるように声を掛ける。相手が帰ってくる場所があると伝えるように「待ってるから」と言葉を続けた。十分な距離が出来てしまえば小さく息を吐く、言われたまま大人しく帰る気はなくて相手には悪いがバ.ッ.ト.シ.ョ.ッ.トをライブモードにすればこっそりとその背中を追わせた。どれだけ近づこうとも相手と鳴.海.荘.吉の間の感情は上手く踏み込めないでいる、何とも言えない感情を抱えながら再び海に視線を移して)
7207:
探偵 [×]
2024-11-21 21:34:32
心配すんな、風邪ひく前に帰る
(押し殺したものが溢れないうちに背を向けると相手がこちらへ一歩踏み出す音がするがそれ以上は近づいて来ない。それに多少安堵しつつ早く帰るように言われて、ダメ押しで待っていると言われるとまた心は温かくなった。背を向けたままひらりと手を振って返事をすればそのまま真っ直ぐと歩いていく。相手は誰よりも信頼できる相棒で更には何よりも大切な恋人だ。どこよりも安心できるのは相手の隣なのだが今はひとりになりたい。せっかく相棒として励ましたばかりだというのに相手に格好悪いところは見せられなかった。心穏やかではないまま歩いていれば後ろから着いてきているものがあるとは気が付かずに歩みを進める、この時間の港には人気がないがさらに奥へと歩いて波止場にたどり着くとこの世にひとりではないかと思えるくらいに周囲は静寂に包まれて聞こえるのは波の音だけだった。海に向かって、あの夜にいた場所に向かって座れば遠くを眺める。幻の中であの夜を繰り返す事になったがおやっさんの死は変えられることがなかった。あの時おやっさんの言いつけに背いた瞬間におやっさんの運命は決まってしまっていたという事だろう。憧れの人が地面に倒れていく姿が脳裏に浮かぶ、ひとりでその瞬間を思い出せば途端に上手く息が出来なくなってゆっくりと項垂れた。あの夜のことは決して忘れやしないがおやっさんが死んだその事実だけは何度思い起こしても上手く感情をコントロール出来なくなる。それを幻とはいえ再び経験させられた身はまともではいられない、一度震えた呼吸を吐き出せばもう止めることは出来なくて瞳からは涙が溢れた。涙の粒は次第に大きくなり嗚咽が漏れる、ハットに手をやって目深に被るが隠し切れる量の涙ではない。あの幻の中ではハットからおやっさんの匂いを感じたが今被るこれは自分で用意したものでおやっさんの気配は感じられない、そんな分かりきったことが今はどうしようもなく悲しくて寂しくて人目のない場所で大粒の涙を流しながら「おやっさん……」とただ今はいない憧れの人の名前を呼ぶことしかできなくて)
7208:
検索 [×]
2024-11-21 22:15:06
…、……………
(暫くそうして海を見ていたがス.タ.ッ.グ.フ.ォ.ンで相手の様子を確認する。そこには波止場と思われる場所で1人座り込んだ相手が写っている。普段ならば悪戯で追跡をすれば大体は気付かれる事が多いが今はそれ所じゃないらしい。暫く海を見続けているようだが徐々にその顔は俯き、その体が震えたように見えた。そして少し離れたカメラからも零れ落ちた涙が光を反射したのが見えると一人にした方が良いだとか踏み込めないだとか色々悩んで澱んでいた気持ちが一気に吹き飛んで腰がけていたバイクから飛び降りる。この街の涙を拭うことが探偵としての仕事ではあるが、フィリップとなった時最初に拭いたいと思ったのは相棒の涙だ。やるべき事ではなく自分がしたい事をする決断が着けばその足を急いだ。波止場に着けばその背中はすぐに分かった。沈んだ背中に直ぐにでも駆け寄りたい気持ちを押さえつけて、ある時に教えてもらった探偵のいろはで足音を殺して相手に近付く。そしてすぐ側までたどり着けば「喜びも痛みも分け合うのが相棒じゃなかったのかい」と声を掛けながら目は合わせず、嗚咽を零す相手の右横に座って海を眺めて)
7209:
探偵 [×]
2024-11-21 23:00:24
…な、…フィリッ、プ……しょうがねぇだろ……こんなの、ハードボイルドじゃねぇし……
(目元の涙を隠すはずのハットを目深に被ってみても到底隠しきれない量の涙が両目から溢れ出す。嗚咽を漏らしている間も脳裏に浮かぶのはおやっさんとの数々の思い出と死の瞬間で周囲を気にする余裕など全くなかった。コントロールの効かない感情のままに項垂れていると突然右隣から相手の声が聞こえてきて思わずそちらを見る、幸い相手の視線は海を向いていて涙でぐちゃぐちゃになった顔を見られなくて視線がこちらへ向かないうちに慌てて顔を逸らした。確かにあの幻の中で全てを分け合うのが相棒だとは言ったが自分でもどうしようもないこの感情をどう処理していいか自分でも分からなくてましてや共有の方法はもっと分からない。相手と相棒としても恋人としても過ごす中で飾らない心のまま隣にいることが出来るようになってはいたが、この痛みはまだ相手にきちんと見せていなかったものだろう。無理やり涙を止めようとしながら時折鼻をすするがそれでも感情は落ち着かない。せき止めようとした涙を時折落としながらゆっくりと右隣へと手を伸ばした。そして指先を相手の手の甲へと触れさせる、いつもの温かさに今は酷く安心を覚えて震える息を吐き出した。暫くそのままで黙った後に「…全然、慣れねぇんだ……おやっさんが死んだこと…」とポツリと言葉を零して)
7210:
検索 [×]
2024-11-21 23:57:45
そんなの今更だろう。……ああ、君がずっと背中を追いかけてきた人なのは知っているよ。
(近づいてもこちらに気付く気配はなく、そのまま右隣に座れば慌てたような視線と声を感じた。敢えてその姿を見ずにただ隣で海の方を見ていれば鼻をすするような音に混じって強がるような声が聞こえる。きっと今の相手にとって鳴.海.荘.吉の喪失はずっと塞がることの無い傷であり、一番心の柔らかい所なのだろう。そこを無闇矢鱈に触るのは躊躇われて視線は前を向いたまま、ただ隣で同じ時を共有しようとすればゆっくりと手が近付いてきて指先が触れる。相手の様に上手く言葉が伝えられない代わりに軽く指を絡めるようにそこを握って自分がそばに居ることを伝えながら暫く海風に当たっていた。それからどれくらい経っただろうか、相手がぽつりと言葉を零したのを聞けば静かな声でそれに応える。地.球,の.本.棚で二人がいつ出会ったのか、弟子入りを申し出て断られる日々も何をしてきたかも文章としての事実では知っている。だがそれでは到底計りきれない程の強い感情や思い出が大切な人との日々に宿ることを相手との関係の中で知っている。いつの日か相手の願った幸せな世界にも鳴.海.荘,吉の姿はあった。そんな存在を亡くしてしまった悲しみや寂しさがどれだけのものか自分には想像することしか出来ない。相手には泣いて欲しくないと思うがそれ以上にさっきのように無理に笑みを浮かべることをさせたくないと思えば「…別に無理に慣れる必要も無いだろう、君のその感情はそれだけ鳴.海.荘,吉を大切に思っていた証拠だ」と言葉を続ける。そしてもう少しだけ距離を詰めるようにして座り直すと「…ここは波の音が大きくて見える海も綺麗だから他の音がしたり何かが触れても気付きそうにないね」と独り言のように呟いて)
7211:
探偵 [×]
2024-11-22 07:57:24
大切に…でも、おやっさんは……俺のせいで…
(ひとりでいる為にこんな人気のない所まで来たというのにいざ相手が隣に居ることが分かればその存在を確かめたくて指先を触れさせる、触れた手に軽く指が絡まるとより相手の存在を強く感じてせき止めていたものがじわじわと溢れ出してくる。相手の言葉を拾い上げて繰り返すも後悔は止まらなくて悲しみも寂しさも埋められなくて弱々しく呟く。後悔をして弱音を吐く暇があったら探偵の魂が宿るこの帽子を被ってひとりでも多くこの街の涙を拭って罪を償うべきだと、そう分かっていて実際先程相手にもそう言って励ましたと言うのに、おやっさんの事となると理屈より感情が上回ってしまう。自分でもどうしようもない感情に沈んでいると相手の体がさらに近くなってこちらを慰めるでもない独り言が呟かれた。しかしそれは下手な言葉や行動ではなくこちらの全てを受け入れてくれるもので、きっとどんな言葉を言われても癒えないこの痛みに対して静かに寄り添ってくれる相手の存在がただただ有難く瞳に涙が浮かんで視界が霞む。沈んでいた心に温かなものがじわりと広がっていよいよ我慢が効かなくなる、こちらからも少しだけ体を寄せると体を傾け相手の肩に額を当てて顔を隠す。相手の存在を感じながら視界が塞がればもうダメだった。一筋涙が頬を伝う、そこからはもう制御が効かなくて涙が次々溢れ出すと声さえ我慢出来なくなって嗚咽を漏らしながら再び泣いた。体が震えて大粒の涙が相手の服へと落ちていく。僅かに絡まった指に無意識に力を込めながら何を言うでもなくただただ涙を流していて)
7212:
検索 [×]
2024-11-22 10:58:21
…………、
(伝えたいと思ったことは伝えた。相手から視線を逸らして今から起こることには何も気付かないと前置きを起きながら距離を詰める。きっと相手の抱いた傷や感情はこちらが何をしようとも癒えたり消えるものでは無い、ならば自分が出来るのはただ傍に居て一人では無いことを伝えながらそれを受け入れることだ。黙って海を見続けていれば相手の体が傾いてこちらの肩に額を預け顔が埋められた。それから少しずつ我慢していたものが溶けていくように涙が溢れありのままの嗚咽が聞こえてきた。相手が零した温かい涙が服を濡らしていく、絡めていた指に力が込められるとそっと相手の涙を隠してしまうハットを取って自分の膝に一旦置いておくと繋いでない方の腕を相手の背中に軽く回して震える体を抱きしめ、もう少しだけ体重をこちらに預けさせる。そして相手が感じる痛みや悲しみが少しでも軽くなるように願いを込めて優しく後頭部を撫で始めた。何も言うことなく、その体勢のままただ相手の感情を受け止め生きている確かな体温を共有しながら相手の気が済むまで頭と背中を交互に撫で続けて)
7213:
探偵 [×]
2024-11-22 12:34:48
………………
(相手の肩に額をあてて溢れるままに涙と泣き声をあげる。一度溢れ始めてしまえば止めることなど出来なくて、しかし相手が黙って傍にいてくれるのが何よりも温かい。泣きじゃくっている間にハットが取られて背中に腕を回されると温かな体温に包まれる、この世で一番安心できるいつもの心地に体の力は抜けて導かれるままに相手の方に体重をもう少し預けると繋いでいない方の手を相手の胸板に添えてそこへ縋り付くように服を握りしめた。やがて相手の掌が後頭部へと乗ってそこを撫で始める、今だ胸は苦しくて涙は止まらないが頭と背中とを優しく撫でられれば温かな心地はさらに広がって顔を隠しながらも肩へと擦り寄って嗚咽を漏らした。そうやって暫く相手に抱きしめ撫でられながら溢れる限り涙を流していると胸に膨らんでしまった後悔と悲しみと寂しさがゆっくりと相手の体温と共に自分の中へと溶け込んでいく。決して消えるわけではない、ただなりを潜めるだけできっとあの夜とおやっさんを思い出す度に何度でも強く思い出される感情だが、相手の存在を感じながら溢れてしまった分を全て吐き出してようやくぐちゃぐちゃになった感情は落ち着きを取り戻していった。顔は未だに酷い状況で目を合わせることはできない、その代わりに両腕を相手の背中へと回してその体を強く抱き締めると「ありがとう、フィリップ…俺の隣に居てくれて、ありがとう…」と涙で枯れ果てた声で小さく口にして)
7214:
検索 [×]
2024-11-22 14:09:56
…少しはすっきり出来たかい? 僕は君の相棒だからね、どんな時も、これからも、ずっと傍に居るよ
(相手の頭を優しく撫で始めると縋りつくように胸のあたりの服が握られて泣いている相手にただただ寄り添う。そうしていれば少しずつではあるが嗚咽は治まっていき、落ち着いていくように見えた。その様子をこっそり観察しながらも相手を撫でる手を止めないでいれば服を握っていた手から力が抜けていくのが分かり、優しく小さな声で問いかける。相手の両腕が背中に回って強く抱きしめられる、顔は隠されてしまって伺い知ることは出来ないが少しでも先ほどよりマシになっているように見えれば密かに安堵した。こちらからも軽く抱きしめ返していれば泣きつかれたような枯れ気味の声でお礼を言われて小さく笑う、やはりあのまま帰らずに決断して正解だった。あの夜には確かに最悪の別れをしたが同時に新たに結んだ相棒という関係性を口にすれば自らの存在を示すようにぽんぽんと背中を撫でてずっと傍に居ることを告げる。決して彼の代わりになれる訳ではないが思い出して相手が悲しむ所に寄り添うことは出来るはずだ。「だからいつでも頼ってくれ」と言葉を続けると抱きしめる腕に力を込めて見せ)
7215:
探偵 [×]
2024-11-22 17:29:37
…、……あぁ、そうだな。お前はあの夜から俺の唯一無二の相棒だ。だから、…またこんな風になっちまいそうになった時はお前の隣にいくから
(整理が付けられないくらいにむちゃくちゃになってしまった感情はようやく落ち着いて嗚咽は穏やかな深呼吸へ変わっていく。優しく小さな声が鼓膜を揺らせばそれだけで胸はもっと穏やかになって小さく頷き応えた。こちらから抱き締める腕に力を込めれば相手からも抱き寄せられる、あの夜に相手とは運命さえ共にする相棒という関係になって今も変わらず隣に存在している。喜びも痛みも分け合う大切な存在、そんな相手から背中を優しく撫でられて改めて傍にいるのだと言われると胸にはまた温かなものが広がった。おやっさんを失った痛みは消えることはなく何かで代替できるものでもない、しかしこの痛みを思い出したとしても今のようにただ傍に相手がいてくれるのなら何度だって顔を上げられるだろう。相変わらず相手に顔を見せないように僅かに顔を肩から外して腕で涙を無理やり拭う、そして顔をあげて相手と目線を交わした。まだ目は真っ赤で頬には涙の跡が残っているが今度は感情を隠すためではない心からの笑みを小さく浮かべて返事を返す。ひとりで泣き腫らしてもいつかは立ち上がって家に帰ったのだろうがこうやって穏やかな気持ちでいられるのは間違いなく相手のおかげだ。相手の頬に手を添えて真っ直ぐと相棒の瞳を見つめると「頼りにしてるぜ、フィリップ」とその名前を呼んで)
7216:
検索 [×]
2024-11-22 19:34:27
…是非そうしてくれ。こうやって傍に居ることしか出来ないけど君の痛みや悲しみも受け止めたい。…ああ、僕も頼りにしてるよ翔太郎。
(自らは相棒だと告げて幻想の中で相手が言っていたように喜びも痛みも分け合う存在であることを伝えるように背中を撫でながら想いを口にする。そうしていれば相手は涙を拭うような仕草をしてから顔を上げる、こちらを向いた顔は目が真っ赤で涙の跡もありのまま残っているがその表情はス.タ,
ッ.グフ.ォ.ンで見た沈んだ物ではなく前を向いた明るい物で自然とこちらも小さな笑みが浮かんだ。自分には何も出来ないからと遠慮がちになっていた節があったが自分の存在が相手の助けになるのならばこれほど嬉しいことは無い。相手が格好悪いと思うであろう部分まで共有して寄り添いたいのだとありのままの気持ちを明かした。頬に手を添えられると自然と視線は相手の方を向く、そして全幅の信頼の言葉と共に名前を呼ばれると胸に温かい物が満ちて嬉しそうに目を細めると同じ言葉と名前を呼んだ。あの夜を再び繰り返す体験をして心を大きく乱してしまったが相手のおかげでまた明日からもこの街の涙を拭って平和を守ることが出来そうだ。穏やかな気持ちではあるがふとさっき相手が先に帰るように言っていたのを思い出すと「風邪をひく訳にはいかないし、そろそろ一緒に家に帰ろうか」と【一緒に】をやけに強調するような口調で声を掛けて)
7217:
探偵 [×]
2024-11-22 20:26:45
何言ってんだ、傍にいてくれるだけで十分すぎるくらいだ。…俺ももう、ひとりで抱え込んだりしねぇ
(赤い目のまま視線を交わして相手の言葉には小さくまた笑う、相手は謙遜して傍に居ることしかというがそれが最も重要な事なのだ。ただ隣にいてくれるだけで、抱き寄せてくれるだけで、頭を撫でてくれるだけで、痛みを抱えていた心はもうこんなにも温かい。自分の格好悪い部分は大概相手に見せたと思っていたが今回で無意識に隠そうとしていた所さえ相手に晒して受け入れられて包み込まれて、こうなればもう遠慮するものは何もないだろう。こちらも痛みを分かち合うことに躊躇しないことを相手の瞳を見つめながら誓った。相手とこれからも自分が定義した相棒であり続けることをまた決断したところで海風は一段と冷たくなっていく、そろそろ二人の家に帰る時間のようだ。相手に強く一緒にと言われ帰宅を提案されると口角をあげて「あぁ、俺達の家に帰ろうぜ。もちろん相乗りでな」とこちらからは【相乗り】を強調して返事をした。ス.タ.ッ.グ,フ,ォ,ン.でハ,ー,ド,ボ.イ.ル.ダ,ーを呼び寄せると傍に着けたバイクに先に跨ると相手の方へ目をやって「一緒に帰ろうぜ」と声をかけて)
7218:
検索 [×]
2024-11-22 21:39:31
僕達はそうでなくては。…ああ。じゃあ家まで事故を起こさずに頼むよ、相棒。
(自分が側にいるだけで良いと言われると擽ったい気持ちになる。そしてあの夜に関する傷まで見せてくれて共有することを伝えられると安堵したような笑みを浮かぶ。これからもきっとふとしたタイミングや何かの事件で自分の存在意義に迷ったり過去の深い傷が痛みを発したりすることもあるだろう。だけどその度にこうやってお互いの痛みや体温を共有して分かち合えば良い。改めて相棒という関係性の特別さと何度でも相手の隣に立つことになる運命を噛み締めながら一緒に帰宅するのを提案すれば相手の口角が上がって【相乗り】の返事がされる。あの夜から今日までも続く響きに上機嫌に声を弾ませると相手に続いて立ち上がった。呼び寄せたハ,ー,ド,ボ.イ.ル.ダ,ーがやってくると相手が先にバイクに跨る、そして誘うような視線を受けると嬉しそうに笑って直ぐさまその後ろに乗って相手の腰に腕を回す。1人ではなく二人でこの街に帰ってきてあるべき場所に帰ることの出来る幸せを覚えながらからかい混じりに言葉をかけると頼りになる相棒に腕に力を込めてハンドルを任せて)
(/いつもお世話になっております。そろそろ区切りが近いかと思いお声がけさせて頂きました。念願の初めの夜のお話でしたが出会ったばかりの噛み合わない二人から衝突などを起こしながら相棒だと認め合う所まで出来て本当に良かったです。探偵君がおやっさんのことを大切に思ってるのが凄く伝わってきてそれに影響を受けて変わっていく検索の描写も色々出来てとても充実したお話でした。帰ってきてからもトラウマを刺激されて寄り添う相棒としての二人のやり取りが出来たりと好きな展開の連続でドキドキとワクワクしながらお返事させて貰いました。今回もありがとうございました!
このまま少し進めて夜寝るまでの二人のやり取りをしてもよいですし、ここで区切って新しく話を進めても良いなと悩んでいるのですが探偵様はいかがでしょうか。)
7219:
探偵 [×]
2024-11-22 22:30:53
大事な相棒乗せて事故るわけにはいかねぇな。任せとけ
(バイクに跨り相手を誘えばその顔には嬉しそうな笑みが灯って相手は後ろへと乗り込む、腰に腕を回されれば姿が見えなくとも相手の存在を強く感じて自然と笑みが漏れた。揶揄うような言葉には調子よく返事をしてエンジンをスタートさせるとバイクを発進させる。海沿いの道を走りそのまま街の方へとバイクを走らせる、自分達を撫でながら流れていく風.都,の風は何時にもまして心地よくて二人を迎えてくれているようにも思える。あの夜からここまでの道は決して平坦ではなくてこれから行く道だって今日以上に傷ついたり迷ったりする日もあるかもしれない。だがそれも相手が隣にいればきっと歩んでいける、何せ相手は喜びも痛みも分け合う大切な相棒なのだから。何度でも相手に寄り添って何度でも相手に弱音をはいて、そうやって進んでいくのだろう。バイクはやがて市街地を走り抜けて自分達の家の前へとたどり着く、バイクを停めて階段をあがっていけばいつもの扉が見えた。お揃いで持つ鍵で玄関を開けてくぐれば「ただいま」と声に出す。暗い幻に閉じ込められていたのも相まって相手と共にこの家に帰って来れたのが何よりも嬉しくて後ろを振り返り相手が玄関をくぐっているのを確認すればそれだけで口元には笑みを浮かべて「おかえり」と続けて声をかけて)
(/こちらこそお世話になっております。イフなお話でしたがここの二人ならではの初めの夜が出来てとてもとても楽しかったです!本筋ではおやっさんによって繋げられた絆でしたが、今回はおやっさんを通じて少しずつお互い手繰り寄せるように歩み寄って最終的には相乗りする相棒になるまた違った絆の結び方ができたなと思います。検索くんも探偵も互いの得意なことで困難を突破するカッコイイところも出来ましたし、現実に帰ってからもお互い寄り添ってまた歩き出すところまで最後まで楽しませていただきました。好きな展開詰め込みましたがどの瞬間もハラハラドキドキで毎回お返事書くのが楽しみでした。
こちらも迷ったのですが次のお話の前に少しだけ二人だけの時間が欲しいなと思いましたのでこのまま続けさせていただきました!もう少しだけ後のお話を楽しんだあとまた次の展開ご相談させてください/何も無ければこちら蹴りで大丈夫です!)
7220:
検索 [×]
2024-11-22 23:00:29
ただいま。…何だか漸く帰ってきたような気がするね。
(相手にからかい混じりの言葉を投げかければ調子の良い返事が返ってきてバイクが発進する。あの時は知らなかった潮の匂いも街へと続く道の景色も肌を撫でる心地良い風も今では馴染み深い物でここに生きていることを強く感じる。これからも唯一無二の相棒と共に助け合って、時には今日のように寄り添って何度でもその手を取って先に進んでいくのだろう。未知の未来の予想に口元を緩めながら相手に抱きついて走り抜けていく街の姿と腕の中の相棒の存在を確かめていた。そうして言えばバイクは二人の家の前に辿り着く。バイクを降りて階段を上がり、相手が鍵を開けて中へと入ったのに続く。すると先に入った相手がこちらへと振り返って出迎えの言葉を告げる。一瞬目を瞬かせるもその意味を理解すると相手の目を見ながらそれに呼応する返事を返す。靴を脱いで中に入れば肉体的な疲れはそれ程ないがあの夜をもう一度体験した精神的な疲れがどっと出て苦笑いしながら感想を口にする。それを癒す為にか気付けば相手の元に近付いてその身体を緩く抱き締めると「今日はこのままお風呂に入って寝てしまおうか」とくっついたまま提案して)
7221:
探偵 [×]
2024-11-22 23:29:45
だな、今朝もこの部屋にいたのに。……あぁ、そうしようぜ。今日は、…まぁ毎日だけど……お前の隣で寝たい
(共にこの家に帰ってきたことが妙に嬉しくて声をかければ相手から返事が返ってきてまた妙に嬉しくなる。靴を脱いで部屋に上がれば相手に同意するよう頷く、実際の時間はほんの短い時間だったはずだが幻の中ではあの夜からの数日間と島を脱出する日を経験したわけで体感としては数日ぶりの帰宅だ。しかも幻の中では薄暗い空間に閉じ込められ命を凌ぎ合う緊迫した時を過ごしたのだから精神的疲労は想像以上に膨れているだろう。相手の体がふらりと近づいてこちらへと抱きつけばこちらからも腕を回して相手の背中をゆっくりと撫でる、先程散々こちらの気が済むまで寄り添ってくれたのだから今度はこちらから相手に返したい。とはいえ緩く抱きつけばこちらも同時に疲労は癒されてゆっくりと息を吐き出す、二人きりの空間に帰ってきたのならば相棒からもうひとつ加わった関係、恋人の距離で二人の時間を過ごしたい。幻のおかげで数日相手が隣にいない気分を味わったのだからその分を取り戻したかった。顔をあげて少しだけ体を離すと視線を交えて「先に風呂入ってこいよ。早く二人でゆっくり寝ようぜ」と声をかけて)
7222:
検索 [×]
2024-11-23 01:05:16
僕も同じくだ。 じゃあ先に入ってくるよ、直ぐに戻るから。
(幻の中で数日過ごし、その場所もあの心休まることのない研究所の中であれば凄く長くあの場所に居た感覚がする。その疲れや緊張を癒す為にふらりと相手に近付いて抱き着くと相手からも腕が回されて背中を撫でられる感覚に無意識に息を吐き出す。今日は他になにかする気にもなれずに早めに寝てしまうことを提案すると相手から賛成の返事がされる。一緒に寝たいと願う言葉にぽつりと毎日であることが付け足されていると思わず笑ってしまうが相手の温かな体温を抱いて眠りたいのはこちらも同意だ。顔を上げた相手に先に風呂に入るように促されると名残惜しそうに腕を解きながら素直に頷く、一人にしてしまう相手に子供扱いするように直ぐに済ませてくるように告げると風呂へと向かった。服を脱いで頭からお湯を浴びればその温もりに疲労が染み出してくる、約束を守るために手早く頭と体を洗ってから流し、十分に体が温まった所で浴室を出た。体を拭いて相手の色である紫の寝間着を身に纏うと髪を拭きながらリビングへと向かう。「上がったよ、翔太郎」と言いながら既に気持ちが溢れると一直線に相手の元に向かうとその頬に軽くキスを落とす。それから相手を見つめ「君も早く入ってきたまえ」と相手にも風呂に入ることを促して)
7223:
探偵 [×]
2024-11-23 08:34:09
おかえりフィリップ。…、…あぁ、俺もとっとと入ってくる
(二人の家に帰ってきて正直もう片時も離れたくない気分だったが一緒の時間を過ごすためにも一旦離れなくてはならないらしい。体が離れて失われていく体温に名残惜しさを覚えながらも相手を風呂場へと見送った。相手が体を洗う間に帽子をいつもの場所へとしまう、おやっさんが使っていたものは事務所に置いてあるがこれが探偵の魂であるのには変わりない。しばらくそれを見つめて小さく笑ったあとに目線を外して他のものを片付けて言った。しばらくもしないうちに相手が風呂から上がってくる、いつもより入る時間は短くて早く二人で眠りたいのが伝わればいやでも口角は上がってしまう。もちろんそれはこちらも同じだ。相手は一直線にこちらへとやって来て頬にキスを落とされるとますます口角と気持ちは上がった。次はこちらが風呂に入る番で返事をすると相手の肩に手をかけ頬の中心よりも唇に近い場所へキスを落とす、とっておきは後のお楽しみだ。楽しげに笑みを浮かべながら浴室へと向かうといつもより手早く体を洗って温かいシャワーを浴びる。それでも疲労は取れるのだが全てを流し去るには到底足りない。いつもより早い時間で風呂から上がるといつも通り相手の色の寝間着を纏ってリビングへと戻ってきて「あがったぞフィリップ」と声をかけつつ真っ直ぐ相手の元へ向かえばそのまま緩く抱きついて)
7224:
検索 [×]
2024-11-23 09:19:58
おかえり、…風呂上がりだから温かいね。
(風呂から上がって溢れる気持ちのまま頬にキスを落とすと分かりやすくその口角が上がって気持ちまで温かくなる。風呂に入ることを促すと今度は相手の方から唇の辺りに口付けがされて無邪気な幸せとちょっぴり物足りなさを覚えた。それは後から十分にやってもらおうと考えながら「行ってらっしゃい」と風呂場に行く相手を見送った。一人になれば手持ち無沙汰で何となくカーテンを開けてこの街の景色を見る。あの日はそのまま事務所に戻って事務所の椅子に縋って泣きじゃくる相手をただ見ることしかしなかった。それから暫くは何となくぎこちなく暮らしていて自分もガレージのソファーに体を丸めるように寝ていた。それが今では相手の家に転がり込むようになって一緒に寝ようとしているのだから随分と変わったものだ。感慨深くこの街の景色を見ていれば背後から風呂から上がってくる音が聞こえてカーテンを閉めて振り返る。そこには自分の色を纏った相手の姿があり一目散にこちらに抱きついてくると小さく笑いながら出迎えの言葉をかける。こちらからも腕を回して緩く抱き着くと風呂上がりの体はぽかぽかしてて心地好く、軽く擦り寄りながら感想を口にする。これならばよく眠れそうだと口元を緩め「もっとくっつきたい」と素直なわがままを告げると緩く抱きついたままベットの方に相手ごと移動して)
7225:
探偵 [×]
2024-11-23 15:36:40
そうだな。でも、ずっとくっついてないとすぐ湯冷めしちまいそうだ。……俺も
(窓際に立っていた相手のもとへ一直線に向かいその体を抱き締める、この部屋の中で一番外との距離が近いその場所から自分へと意識を引き戻すように抱き締めれば向こうからも腕を回され力がこもる。相手が軽く擦り寄ってくれば擽ったくて笑みを浮かべながらもうここから体が離れていかないように筋の通らない理屈を口にする、だがそれで相手がこの隣から居なくならないのならそれでいい。相手から何とも素直で可愛らしいわがままを言われるとますます口角は上がって相手に導かれるままにくっついてベッドの方へと移動する、ベッドの横まで移動してくれば相手の脇の下と腰とに腕を添えて軽く抱き上げるとそのまま二人の体をベッドへと横たえた。制限の無くなった体は存分にくっつけることが出来てすぐさま背中に腕を回して互いの足を絡ませて出来るかぎり接触面積を増やす。視界には相手しか写っていない、唯一無二の相棒で何よりも大切な恋人。どちらの意味においてもいつまでも隣にいたい、いて欲しい、それが相手という存在だ。ようやく望む距離を手に入れて相手の頭をゆっくりと撫でると「フィリップ」と名前を呼ぶ。呼び慣れたその名前を温かい気持ちと共に呼べるのが今は嬉しくて顔を近づけると短くキスを送って)
7226:
検索 [×]
2024-11-23 17:26:42
…もうすっかりこの距離に慣れてしまったよ。 …ん、幸せだ。
(お互いに抱き締め合っていれば理由になっていない理屈が告げられてくすくす笑う。それだけ離れたくないと思ってくれているのが嬉しくてよりくっついていられるようにワガママを口にすればそのままベットの方に連行した。ベットの横にやってくれば自然な流れで腕が脇の下と腰が添えられてそのまま二人で横になる。それから直ぐに背中に腕が回ってお互いの足を絡ませながらくっつくと視界の多くを占める相手を見つめる。誰かに触れたり触れられることも自分のテリトリーに踏み込まれることも慣れていなかったはずなのに、今ではすっかりこの距離感に馴染んで逆にこの近さで無くては物足りなくなっている。相手の温かい手が頭を撫でて名前を呼ばれると心地良い幸せが胸を満たしてその手に擦り寄りながら口元を緩める。こちらからもぎゅっと抱きついていれば顔が近付いてきて大人しくキスを受け入れる。自分だけが受け止められる恋人としての行為に心は弾んでありのままの気持ちを呟くと自分からも顔を寄せて今度は長く唇を重ねて)
7227:
探偵 [×]
2024-11-23 18:16:11
あぁ、もうこの距離じゃねぇと物足りねぇ……ほんと、お前とこんな関係になるなんて思わなかったな
(全身を相手とくっつけながら頭を撫でればその手に擦り寄られて可愛らしい仕草にまた胸を擽られる。探偵助手をしていたときも相手と探偵をやり始めた直後も誰かからカッコイイ男に見られたいだとかモテたいだとか、そんな願望は持っていたが具体的に誰かと特別な関係になるなんて事は想像したことも、そもそも想像することすらできなかった。今その関係のあるのがあの夜に最悪な出会い方をした相手とは夢にも思わなかったが、同じ人から託されて同じものを背負って同じ方向に歩いて、気がつけば悪魔と呼んだ相手は何よりも大切な相棒で恋人という唯一無二の関係になっていた。こちらに強く抱きつく相手に短く口付けを送れば、シンプルな言葉が呟かれてそれだけでまた胸は温かく満たされる。相手の顔が近づいてくれば再び目を閉じて口付けを受け入れる、ただ重ねて体温と幸せを共有する行為に胸が温かくなった分相手の体を強く抱き締めた。やがてゆっくり唇が離れると至近距離で相手を見つめる、眩くも妖しくも輝く愛おしくて時に厄介な瞳を見つめながら「…あの夜、お前と出会えて良かった」と心に浮かぶままを口にしていて)
7228:
検索 [×]
2024-11-23 19:02:51
出会いもだけど最初の頃はピリピリしていてとてもじゃないが仲が良いとは言えなかったからね。 …ああ、僕にとってもあの日君に出会えたのが生涯で一番の幸運だ。
(すっかり慣れ親しんで一番落ち着くようになった場所で相手とくっついて過去を振り返る。今でこそこうやってかけがえのない相棒であり愛おしい恋人でもあるがあの時の出会いは最悪な物だった。相乗りの契約を結んであの施設を脱出して事務所に辿り着いてからもお互いの価値観は全く合わず大切な人の喪失で余裕も無くて大変だった。それでも同じ時間を過ごして少しずつお互いのことを知って、時にぶつかって歩み寄ってそんなことを繰り返しながら今がある。相棒に加えて恋人という関係になるとは思わなかったが一番気を許せる人物で何よりも大切な大きな存在であったのだからある意味必然だったのかもしれない。二人の変わった関係性に想いを馳せながらもう一度キスをすれば相手からも強く抱き締められて幸福に満たされる。ゆっくりと離れてあのまっすぐとした目がこちらを向く、そして出会えて良かったと言われると擽ったい気持ちでいっぱいになって顔を喜びの色に染めながら無邪気に頷く。悲しみや後悔、痛みも色々あったが自分たちにとって運命的な日で間違いなく無ければならない一夜だった。状況を一気に変える切札のようにあの日の相手との出会いが自分の人生を大きく変えた幸運だと告げる。背中に回していた手を後頭部に伸ばして後頭部をくしゃりと撫でると「悪魔と契約したのだから最期の日まで離さないよ」と悪戯っぽく笑って言葉続けて)
7229:
探偵 [×]
2024-11-23 19:44:23
そうだな、最初の頃は何もかも分かんねぇから全然余裕なかったし……違いねぇ。あぁ、俺達は二人で一人だ。最期を迎える運命まで、ずっと一緒だ
(相手が昔を振り返れば懐かしさに思わず笑ってしまう。あの夜何とか事務所にたどり着いてからも相変わらず相手は常識知らずで今以上に理屈でしか喋らなくてしょっちゅう言い合いをしていたものだ。それに加えて鳴,海,探,偵.事,務,所.の探偵にならなればいけなくてずっと爪先立ちで日々を過ごしていたように思う。それに関しては今もおやっさんの足元にも及ばなくて必死で探偵をやっているのだが、こうやってその爪先立ちを止めることが出来る時間があるだけで気の持ちようは随分と違う。何度も嫌になるほどぶつかり合いながら二人とも決しておやっさんから託されたものも自分が償うべき罪も投げ出すことはなくて、歩み寄りずっと二人であったからこそ相手とは替えのきかない特別な関係になった。それもあの夜に相手に出会ったからこそ、それを伝えれば無邪気な笑みが浮かんでこちらの胸まで温かくなる。相手とでなければここまで来るどころかあの夜さえ超えられなかった、相手と出会ったあの夜に全てが始まったのは間違いない。同意する返事を返していれば後頭部に手を添えられてくしゃりと撫でられその心地良さに口元に弧を描く、そして悪戯っぽい笑みと共に悪魔らしい薄暗さを含んだ契約をチラつかされればこちらも小さく笑った。もう相手の隣から離れる事なんて考えられない体になっているのだ、それこそ命が消えるその瞬間まで。あの夜の運命を共にしたのと同じように終わりの運命まで一心同体でいたい、背中全体に腕を添えるようにしてグッとこちらへ引き寄せると「覚悟しとけよ」とニヒルに笑ってから緩慢な動きで唇を重ねて)
7230:
検索 [×]
2024-11-23 20:26:33
約束だよ。…ん、……。 僕もだけど、君も大概執着深そうだ
(過去の話をすれば相手からも笑みが浮かぶ。色々と気苦労としたがあの夜から今日までの日々の重みと変化を感じるような一日だった。相乗りをした時の契約は薄暗さを含むようになりながら今も健在だ。きっともう相手からは離れることなんて出来なくて始まりから終わりまで共にあることを確認すれば相手の口元にまた笑みが浮かんだ。ずっと一緒だと言う言葉の響きに胸は満たされて幸せそうに微笑みながら約束だと口にする。更にぐいっと背中ごと引き寄せられニヒルに笑う相手の顔はとてもカッコよくて思わず見蕩れてしまいながらも近づいてくる顔に身を預け、何度目か分からない唇を重ねる。ただ唇を重ねるだけでこれだけ満たされるのも世界中探しても相手だけだろう。こちらも腕に力を込めて強く相手を感じながら唇を重ね、それだけでは想いが溢れてしまうと少し食むような仕草も交えて特別な場所の感触を楽しむ。やがてほんの少しだけ唇を離すと二人で結んだ深い繋がりに揶揄い混じりに嬉しそうに感想を告げ、こつんと額をくっつけ「望むところだよ」と口端を吊り上げながら好戦的な言葉を返して)
7231:
探偵 [×]
2024-11-23 20:59:54
しょうがねぇだろ?お前の代わりになるものなんてこの世に存在しねぇんだから。だから、絶対に離さねぇ
(あの夜へと戻されて精神的に負荷のかかった一日だったが相手に心の一番弱いところまでさらけ出して改めて相棒が隣に居てあの日の契約が最期の時まで続くことを確認して、自分の居場所をもう一度確かめることが出来た時間だった。重なる唇の感触は特別に柔らかくて何故だか甘い、そこに食むような動作が加わってより鮮明にそこの柔らかさと温かさとを感じていた。ほんの少しだけ唇が離れて至近距離で見つめ合う、こんなにも決して手離したくないと強く思うのは相手だけで揶揄い混じりの言葉には小さく笑う。額を合わせる可愛い仕草をするのに相手が口にするのは好戦的な言葉でそのギャップにまた胸を擽られる、ともすれば深みに堕ちてしまうような感情でも相手は受け入れてしまうのだからどうしようもない。相手の後頭部に手を添えて決して目をそらせないようにしてから執着も独占欲も隠さない言葉を送っておいた。頭をゆっくりと撫でながら「まずは夢の中でお前を捕まえにいかなきゃな」と冗談めかして言って)
7232:
検索 [×]
2024-11-23 21:38:53
…ふふ、お互いが望んでいるのだから仕方がないね。 それはさぞかし良い夢を見せてくれそうだ。
(幻想によって抱いた不安は綺麗さっぱり消え失せて今ここに相手と共にいる幸せを噛み締める。言葉に出来ない想いを伝えるように唇を重ね、そっと離れてからどうしようもない執着を揶揄うように告げればあっさりと肯定されてしまう。後頭部に手を添えられると視界には相手しか映らなくてその状態で独占欲と執着を煮詰めたような言葉が告げられるとぎゅっと胸が掴まれたような気分になった。何よりも大切な相手を心の一番柔らかい部分まで招き入れていている分、離れてしまえば致命的な傷になるほど相手の形で埋まっていて今やどうしようもなくお互いで絡み付いてしまっている。それはもしかしたら正しくない事なのかもしれないがそんな深い所まで共にある事を望んでいるのだから今更止めようとも思わない。仕方ない、と弾んだ声で告げていれば頭を優しく撫でられて心地良さを覚える。お互いの存在とこれからも続く未来を確かめ合って安心した体は段々と力が抜けて眠気が顔を出す。夢の中でさえ当然のように会うつもりの相手に小さく笑うとその話に乗っかるような形で返事をしながら軽く擦り寄る。まだ少しだけ赤さの残っている相手の目を見つめると「…ちゃんと眠れそうかい?」と問いかけ)
7233:
探偵 [×]
2024-11-23 22:24:27
……あぁ。おやっさんに寝すぎだって怒られそうなくらいゆっくり寝れそうだ。…お前がいるから
(薄暗い感情を込めた言葉を送れば相手は当然のようにそれを受け入れて互いに望むものだと言う。もうお互いにもう一人が欠ければ生きていけない、奇しくもそれは歴史が歪められた時に散々見せつけられてしまって悪魔の契約通り最期の時まで一緒にいなければ二人ともまともではいられない。今日無意識に隠していた弱ささえ相手に明かして受け入れられて更に相手の存在が自分の中に深く刻み込まれてしまえばより相手なしでは成り立たない存在になってしまった。だがこれがあの夜から始まって深く深く互いに刻んできた関係なのだから今更どうしようもなく、また変えようなんて気にはならなかった。頭を撫でて夢の話をすれば相手の表情には眠気が顔を覗かせる、このままこちらもゆっくりと意識を沈めていこうかと思ったが相手がこちらを窺うような視線で見ていることに気がついた。そして眠れるかと問いかけられてその声色から意味を察する、どこまでもこちらに寄り添ってくれるその言葉に、心に、胸には特別温かいものが広がって表情が綻んだ。無意識に背に回した手で相手の寝間着をぎゅっと掴みながらゆっくりと頷く。相手がこうやって寄り添って隣にいてくれるなら必ず最後には穏やかで安心して時を過ごすことが出来る。明確な理由を改めて言うのは気恥ずかしくてクサいかと思ったが今は素直に気持ちを伝えたくて一呼吸おいたあとに一言付け加えておいた。重なった額に軽く擦り寄りながら「明日も相乗り頼むぜ、相棒」と目覚めた後の明日も二人でこの街の涙を拭うことを持ちかけて)
7234:
検索 [×]
2024-11-24 01:25:40
…そっか、なら良かった。 勿論だ、明日もその先も二人で一人で、この風.都.を守っていこう。
(幸せな夢の話をして意識も沈み始めようとしていたが今日相手が強いストレスを受けたことを思えばつい様子を伺うように問いかける。なるべくさりげなくを心掛けたが心配が声色に乗ってしまったようでその意味を察してか背中の相手の手が寝間着を握られる。だがその表情に焦りは見られずに穏やかな笑みが浮かんで調子の良い返事がされるのを見るとこちらも安堵の笑みを見せる。相手を一人だけこの場所に置いていくことにはならなそうだ。相手の様子に満足していたが少し間が開いて自分が側にいるからだと理由が告げられるとぱちりと目を瞬かせてからじわじわと嬉しさと照れ臭さか湧き上がってぎゅっと抱き締める腕に力を込めると幼く笑って短く返事をする。重なった額に擦り寄られ明日からの相乗りを持ちかけられると明日からの探偵業にやる気を見せながらこれからもずっと続く二人で一人を口にすると僅かに身体を動かして触れるだけのキスをすると「…おやすみ、翔太郎」と眠りにつく前の言葉をかけて)
(/お世話になっております。引き続きからの家でのやり取りでしたが終始甘く幸せなやり取りばかりでとても癒される時間でした。今までの時間や関係性の積み重ねを噛み締めるような会話も多くて描写の仕方や仕草なども含め探偵君と探偵様のこと好きだとしみじみ感じておりました、ありがとうございました!
次の話ですが今回ガッツリシリアスっぽい話でしたので次はサクッと日常回やギャグっぽい話でも良いかなと考えたりもしているのですが探偵様はいかがでしょうか?)
7235:
探偵 [×]
2024-11-24 10:04:44
あぁ。……おやすみ、フィリップ
(相手の問いかけに調子よく答えてついでにいつもは言わない言葉まで口にしてしまう、今日一番心の柔らかな部分まで相手に明かした影響かもしれない。そうすれば相手は嬉しそうに幼い笑みを浮かべて短く返事がされる、心を込めて考えてこちらへ送ってくれる言葉ももちろん優しくて温かくて救われるものなのだが、時にこうやってただ隣にいてくれるだけでも心は癒され満ち足りていくものだ。明日も二人でこの街の探偵をやっていくのだと言えば相手からも意欲のある言葉が返ってくる。自分達が望むことで自分達の義務、しかし隣に相棒がいるならばきっとこの街の涙を拭って笑顔を増やすことができる。相手が体を動かすのをみれば自然と目を閉じて触れるだけのキスを交わす、じわりと温かな心地に包まれて相手の後頭部をゆっくりと撫でるとこちらからも同じ言葉を返してから目を閉じ意識を沈めていった)
(/こちらこそお世話になっております!二人の過去の傷が抉られたあとにいつもの二人へと戻っていく大切な時間が過ごせたかと思います!穏やかで甘い時間でしたが、検索くんが静かに探偵に寄り添ってくれるのが本当に素敵で優しくて…背後共々心を掴まれてこちらも改めて検索くんと検索様のことが大好きだなと実感する時間となりました。今回もありがとうございました!
この後のお話ですがシリアスから逆に振り切れて騒がしいお話が出来ればと考えておりまして、以前から出ていたBL漫画家にモデルをお願いされる話、執事喫茶の臨時手伝いをする話、アキコのデート(?)を尾行する話、あたりがよいかなと思っておりましたが、検索様はいかがでしょうか?)
7236:
検索 [×]
2024-11-24 10:41:16
……やあ、久しぶ、り…な、なんだい。
(あの夜の幻を見せられて酷く心乱されてしまったが何よりも大切な相手と存在を確かめ合ってこの先も一緒に居ることを約束し、安心しながら眠りについた日から一週間ほど。翌朝相手の目は無理やり擦ったりしてなかったおかげでさほど腫れることもなくその日から確かめ合った通りにこの街の涙を拭う探偵業に精を出すようになった。舞い込んできた依頼をこなし街の人の笑顔に安心を覚えるなどして日々を過ごし、今日も相手のパトロールに着いていけば見覚えのある人物が道に立っていた。可愛らしいメイド服に身を包みボードのようなものを持って呼びかけをしている彼女は以前事務所にあがり症を治したいとやってきた元依頼人のことのちゃんだ。あれ以来会っていなくて挨拶しようと声を掛けようとするかその前に彼女が自分達に気付くとぱっと表情を明るくして一直線にこちらにやってくる。その圧に押されると共に嫌な予感を覚えると一歩下がって問いかけると『あ、あの二人に頼みたいことがあって、またお店のお手伝いして貰えませんか…!』と返事が返ってきて)
(/では執事喫茶の臨時手伝いの話はいかがでしょうか。以前のメイド喫茶の系列店かオーナー同士の繋がりって形で手伝いに繋げようかなと思いひとまず上記回させて貰いました!せっかくですので今度は二人で接客の手伝いが出来たらと思うのですが探偵様の希望の雰囲気などはございますか?また執事喫茶には行ったことがないのでかなりイメージ先行になりそうでご了承のほどお願いします。)
7237:
探偵 [×]
2024-11-24 19:01:09
よぉ、ことのちゃ……なッ?!ダメだ!絶対にダメだ!こいつは前に十分やったし、な?それに、このハードボイルドな男に可愛い格好は似合わねぇだろ?
(幻とはいえあの始まりの夜を再び経験し、しかし二人で並んで歩いていることを確認した日から一週間ほど。やることは以前と変わりなく事務所に舞い込んできた依頼を順番に解決する日々が続いた。依頼が解決すれば依頼人達は笑顔を浮かべてこの事務所を去っていく、その顔を見つめる相手をこっそりと盗み見ながら順調にこの街の涙を拭っていた。そして本日は依頼もなくいつも通りパトロールへと出かける、すっかり相手と共に歩くのも珍しくなくなっていた。ルートを歩いていると行く先に見覚えのある顔を見つける、向こうもこちらを覚えていたらしくこちらへ走ってくるメイドのことのちゃんに片手をあげて挨拶しようとした。しかし知り合いを見つけた以上のテンションに違和感を覚える、相手も何かを感じ取ったのかたじろいでいて二人して一瞬固まってしまった。直後また店の手伝いをお願いされると思わず間の抜けた声を挙げてしまう。店の手伝いということはメイドをするということ、前回散々相手がメイドになっていろいろと気苦労したというのにまたあれを経験するのは御免で真っ先に相手がメイドをすることを否定する。その後に二人で、と言われたことに気がついてそれもそうそう受けられない話でハットのブリムを人差し指で軽く持ち上げ精一杯かっこいいハードボイルドな男を演出しながらお手伝いを遠慮しようとした。しかし彼女はキョトンとした顔をして直後ハッと思い至ったように表情を変えれば『違うんです
違うんです!今度はメイドさんじゃなくて執事さんのんです!!』と必死に勘違いを正そうとしていて)
(/それでは執事喫茶をお手伝いするお話といたしましょう!そして上手い具合にメイド喫茶から話繋げていただいてありがとうございます!今度は二人とも抵抗なく働けると思いますのでぜひ両方執事の方向でいきましょう。お互いを練習台にしたりしつつ楽しめればと思います。提案しといてなんなのですがこちらも執事喫茶に行ったことがなくイメージ先行になるかと思います…その分好き勝手にやりたいことやってしまえば良いかなと。それでは今回もよろしくお願いします!/なにもなければこちら蹴りで大丈夫です)
7238:
検索 [×]
2024-11-24 19:49:43
執事さん?……なるほど、この前のようなことが執事喫茶でも起きているという訳だね。
(彼女がお願いしてきたのは店の手伝いで瞬時にこの店で臨時メイドとして給仕したのを思い出す。もう必要がなければメイドをしないと約束したのは記憶に新しくか断ろうとするがその前に相手が前のめりになって否定する。よっぽど前回の堪えたらしい。そして今回は相手も含まれていることに気付くとハードボイルド探偵を気取ってお断りしようとしているが彼女の目はキョトンとしてから慌てたように訂正を始める。だがその訂正した内容が聞き覚えのないものであれば今度はこちらが首を傾げた。彼女の話によるとこのメイド喫茶の系列店に執事喫茶というものがあってそこの従業員が体調不良になって今日出勤出来なくなったらしい。普段ならばどうにかなるようだが今日は夜に既に何件か予約が入っていて今の人数で回せないから急遽手伝いを探していたとのことだ。事情は分かったが系列店ということは恐らくメイド喫茶と似たような仕事だろう。執事というあまり聞いた事のないワードへの興味と困っているなら助けたいという気持ちはあるが相手はどうだろうかと顔を向け「…どうする?翔太郎」と問いかけ)
7239:
探偵 [×]
2024-11-24 20:38:43
執事?……そ、そういうことかよ。ま、ハードボイルドとは違ぇけどことのちゃんからの頼みなら断れねぇな。その依頼、引き受けるぜ
(メイドさんを眺めるだけならまだしも相手が再びメイドになるのは絶対に反対だ、あの時だってギリギリだったのにさらに自分がメイドさんになるなんてもう精神が持ちそうにない。しかし彼女から慌てて補足説明が入れば目を瞬かせる。手伝いは手伝いでも今度は執事喫茶らしい。系列店で人手が足りない噂を聞いていて自分達を見つけた時に手伝いを思いついたらしい。いつものハードボイルド探偵と執事とは少し違うものだが彼女が困っているのなら助けたい。それに執事の格好なら露出も少なく二人揃って出来る点でも前回よりかなりマシだろう。チヤホヤされる相手はあまり見たくないものだが執事喫茶ならその熱量も多少はマシだろう、と願いたい。相手の目配せを受ければ先程決まらなかったハードボイルド気取りのままで依頼を受ける返事をする。それに『ありがとうございます!すごく助かります!!』と勢いよく頭を下げていて変わらない部分に小さく笑みを浮かべていた。彼女は早速連絡を取ってその後こちらに執事喫茶の場所を教えてくれる。店に出るのは夜の営業時間でそれまでにできる限り執事としてのレクチャーをしてくれるそうだ。また頭を下げる彼女に「任せとけ」と返事をすれば「こっからは執事で仕事だな」と相手に声をかけると店の方へと移動して)
7240:
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2024-11-24 21:38:06
執事といえばメイドと同じく主に仕える物だろう?なら、似たようなものだろうか。
(急に舞い込んできた手助けの依頼だが自分では判断がつかずに相手に選択を委ねる。執事ならば問題が無いようで気取った様子で引き受ける返事をすれば彼女は勢い良く頭を下げていて変わらない元気な所に相手と共に笑っていた。彼女が連絡を取ってくれて話が繋がると今日の仕事場である執事喫茶の場所を教えて貰う。話が纏まり「ことのちゃんもお仕事頑張って」と言ってから彼女と別れて店の方に移動を始める。相手の言葉に頷き、まだ見ぬ執事喫茶の仕事に想いを馳せていればそれほど遠くない店の場所にたどり着いた。教えてもらった店名と一致していることを確認して中に入ってみるとお屋敷のような手の込んだ内装でその雰囲気に圧倒される。遠慮がちに辺りを見ていれば直ぐに執事の格好をした人がやってきて『おかえりなさいませ』と綺麗な礼と共に出迎えられる。彼女の名前を出して手伝いに来た旨を伝えると『お待ちしておりました、ではこちらへ』と接客さながらの態度で裏の控え室のようなところに通される。普段とは違う空気感に妙に緊張しながら待っていれば『急に来て頂きありがとうございます。私執事長の宮瀬と申します』と綺麗な身なりの男性がやってきて挨拶をされるとこちらもつい畏まって「鳴.海.探.偵.事.務所のフィリップと左です」と自己紹介のようなものをして)
7241:
探偵 [×]
2024-11-25 07:44:40
そこまでは同じだけどメイドさんみたいにお決まりの呪文とかねぇし、ちょっと畏まった喋り方するくらいで普通の喫茶店と変わんねぇんじゃねぇか?
(相手と共に彼女に教えてもらった執事喫茶へと向かう、執事について軽く会話を交わすがこちらもメイド喫茶以上に執事喫茶については知識がない。メイド喫茶と同じく執事が客を出迎えてくれて接客をしてくれて、とそこまでは同じだろうがオムライスに文字を書くだとか美味しくするための呪文だとかの話は聞いたことがない。それを思えばメイド喫茶よりかは遥かに簡単な仕事かもしれないと軽く考えながら店へとたどり着いた。早速執事喫茶特有の出迎えを受けて面食らっている間に裏へと通され挨拶を交わす、相手が執事に習って畏まった言葉を使っているのが妙に面白くて笑みを噛み殺していれば『早速で申し訳ないのですがお二人には執事としての作法を学んでいただきます』と硬い口調で言われればこちらも妙に緊張してきてしまった。まずは基本的な立ち振る舞いから、と席を立つよう促されて立ち上がる。いつもの様に立っているとツカツカと執事長が近づいてきて『まずご主人様の前に立つ時は常に背筋伸ばして足は開きすぎないように揃えます。手は常に前方で組むように』と指導されながら体の姿勢を正されていき必死にそれについていけば「…立ってるだけでなかなか大変だな」と思わず言葉を零していて)
7242:
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2024-11-25 10:58:56
…ちょっとした修行みたいだ。__ じゃあ一回外に出て中に入ってくるよ
(執事の丁寧な態度に倣って挨拶をしていれば隣で相手が笑いを殺しているのが見えた。それをちらりと見るが執事長から作法を教えられることになると意識をそちらに向ける。まずは立ち振る舞いとして普通に立ってみるが普段は意識しない部分を指導されて姿勢が直されるとそれだけでそこそこ筋力を使う。同じことを相手も思ったのか呟きが聞こえてくれば同意するように返事をした。横などからも確認されこれが基本姿勢と言われた上で『ご主人様が御帰宅された際はこの姿勢のまま腰から曲げこの角度をキープ、一秒待ってから顔を上げて女性の方にはお嬢様、男性の方にはお坊ちゃまかご主人様と言ってお出迎えしてください』と見本が見せられる。メイド喫茶はどちらかというと店の内装や可愛い女の子をメインとした店だが執事喫茶はより本格的なロールプレイが求められるようだ。こちらも一度礼をするように言われてやってみせるとその角度や姿勢などを正される。これを仕事中ずっとやるのかと思えば少し焦りのような物を抱くが何度か行って何となくのコツが掴めた所で『では試しにフィリップ様をご主人様役に実践してみましょう』と提案がされる。すぐ隣で一緒に練習はしたが正面から相手の畏まった姿が見てみたいと思えばすぐに頷いて一回控室から出る。それから少し間を置いて、お客様役として中に入ってみて)
7243:
探偵 [×]
2024-11-25 12:30:53
え、俺から?……お、おかえりなさいませ、お坊ちゃま
(ここに着く前にちょっと畏まった喫茶店だろうと軽く見ていたがこれは想像以上に大変そうだ。仕草ひとつひとつにスマートさを出すには体の端まで意識を向けなければならない、相手の言う修行という言葉に大いに同意していた。立った状態からお辞儀するのでも油断すれば手先が疎かになったり足の幅が変わってしまったりと細かいところまでチェックがなされ相手と並んで何度も指導が入る。動作ひとつひとつにきっちり区切りを付けるのを意識しながらなんとかお辞儀に慣れたところでお客、つまりはご主人様をお迎えする練習が課される。相手が扉から出る間に扉の近くにいき姿勢を整えると相手が扉をくぐったタイミングで頭を下げる、お辞儀の角度や姿勢は問題なかったが相手をお坊ちゃまだなんて呼び慣れない言い方で呼んで、しかもその言葉が妙に似合うと思ってしまえば思わず頭を下げながら笑ってしまう。なんとか顔を引き締め直して顔をあげるが『頭を下げる時間が長いですね』と執事長にピシャリと言われてしまい笑顔を即座に引っ込めた。その後交互に複数回練習した後ある程度慣れたところで『それでは今度は左様をご主人様にし、フィリップ様はお席へのご案内をお願いします』と次のステップに進んで)
7244:
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2024-11-25 16:26:57
…慣れないというか何か変な感じだ。 こほん、…ではお坊ちゃま、お席にご案内いたします。
(来店した客という体で扉から中に入ると相手がきっちりとした畏まった様子で頭を下げる、そしてお坊ちゃまと慣れない呼び方をされると新鮮なようなむず痒いような気持になって照れ笑いを浮かべる。これはメイド喫茶以上に慣れやなりきる事が大切かもしれない。その後役割を交代して客として出迎えた相手にぎこちない動作をして指摘を受けたりしてそこそこ出迎えに慣れた所で今度は席へのエスコートの練習らしい。気を取り直すように軽く咳払いしてからイメージを固め、相手に声をかける。歩く間も意識的に姿勢を崩さないようにしてから少し前を進み、テーブルの所までやってくると椅子を引いて「こちらへ」と出来るだけスマートさを意識して座るのを促す。そして座った斜め横に立ってみるとそれらしい行為をした達成感に口元はにやけそうになった。『動きは悪くないですので後は執事らしい表情を身につけましょう』とアドバイスは受けたものの少しずつ乗り気な様子を見せ)
7245:
探偵 [×]
2024-11-25 17:43:18
ん、おぅ……なんつーか…メイドさんの時は恥を捨てりゃなんとかなったけど、こっちは独自のルールが多いな
(今度は席までのエスコートの練習になりこちらが客の役だ、改めて相手にお坊ちゃまと呼ばれるのはやはり慣れなくて笑わないように表情を硬くすれば変な顔を浮かべてしまう。そのまま席に案内され席を引かれるとぎこちなくその椅子に座る、相手に恭しく扱われるのはやはりむず痒いものでなかなか練習に集中できなかった。だがエスコートする間相手の動きはスマートで無駄がなくかなり執事らしいものになっている、執事長もそれを褒めるが隙を見せないように注意をしていてなかなかに厳しい指導だ。その後も客の傍に立つ時の立ち位置や言葉遣いなどなど順に叩き込まれていく、なんとか執事長に正されながらそれらをこなした後ようやく『少し休憩しましょうか。私は次の準備してきますので少し座っていてください』と紳士的な笑みと共に伝えられる。執事長は一旦部屋を出ていき思わず息を吐きながら席へとついた。ちょっとした手伝いのはずだったが執事として店に出るからにはそれなりのクオリティを求められるらしい、軽く疲労を覚えながら安請け合いしたことを少々後悔しつつ相手の方へ目をやって)
7246:
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2024-11-25 19:03:51
ご主人様に仕える執事とその御屋敷っていう要素を最重視しているのだろうね。 この姿勢をずっと続けるとは流石のプロ意識だ。
(席にエスコートしている間慣れていないのを誤魔化すためか相手はずっと変な顔をしていてそれにニヤけてしまわないように必死だった。執事長の評価を聞きその後も立ち姿や注文を受ける際の言葉遣いなどを細かく叩き込まれていく。一通り基本的な事を教えて貰ったところで執事長が部屋から出て行って二人だけとなる。大した運動のようなことはしていないはずだがずっと綺麗な姿勢を保っていたせいで既に幾らか疲れている。椅子に座って姿勢を崩すとその楽さに小さく息をつきながら肌見に感じた執事喫茶の特徴を口にする。執事がメインなのではなく帰宅したご主人様を出迎える心地の良い空間が売りなのだろう。本物さながらのプロ意識で姿勢をキープする様に素直な感心しているとふと先程の出迎えの様子を思い出して「君が敬語使ってると何だか別人みたいだ」と思ったことを口にして)
7247:
探偵 [×]
2024-11-25 21:11:12
あぁ、この世界観を崩すのはご法度って事だろ?執事もなかなか大変だな。…な、事務所でも時々つかってんだろ?お嬢さんが来た時とかに。そういう面なら俺は完璧かもな
(こちらが体を投げ出すようにして椅子に座れば向こうも疲労を感じているのか直ぐ様執事らしい体勢を崩して座る、慣れないことの連続で練習だけでもそこそこの疲労だ。相手の感想には頷きつつこちらも感想を述べる、メイドさんは非日常的な可愛らしさを楽しむところだったが執事喫茶はもっと独特の世界観で逆方向に浮世離れした空間だ。今は普段着だがここから執事服を着ていざ本番を迎えるとなるとなかなかの重労働になるだろう。一息ついていると相手に敬語が珍しいと言われてしまって即座に反論する、依頼人が来た時、特に女性が訪れた時にはハードボイルドな探偵らしく懇切丁寧に出迎えているつもりだ。そういう意味では執事喫茶とやっていることは変わらない。だがいつもと違う様子に違和感を覚えたのはこちらも同じで「ま、執事なんて浮世離れしてんだから普段とは別人みたいにならなきゃいけねぇのかもな」とまた感想を付け加えていた。暫く休憩しているとドアがノックされて再び執事長が戻ってくる。自然と背筋を伸ばして立ち上がると『それではいよいよ外見を整えていきましょうか』と執事の服を手渡される、所謂燕尾服と呼ばれるそれを広げると思わず「おぉ…」と声がもれて)
7248:
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2024-11-25 23:17:01
君が敬語を使う時はなんというかデレデレした時が多いだろう。…ああ、本当に執事になったつもりでやるべきだろうね。 …これが執事の服!
(敬語が珍しいといえば即座に反論される。確かに使っている場面は見た事が多いが年上の依頼人や初対面の人への聞き込みでもなければ専ら気取ってかっこつけようとした時くらいだ。そういう意味でもこういった敬語は珍しいだろう。きっとその事もまだイマイチぎこちなさが出る要因で普段とは別人になったつもりが良さそうだと相手の言葉に頷いた。そうして軽い会話を続けているとノックの後に執事長がやってくる。相手に続いて立ち上がると今回着る服の一式が渡されて興味深くその質感や形状を確認する。『僭越ながら先程の練習の光景から二人に似合う物をご準備させて頂きました』という言葉通り基本的な所は一緒だが相手の物とはネクタイやデザインが違う所かあってそれぞれ個性が出ているようだ。『着替えた方からこちらで髪のセットをさせていただきます』と言われると早速着替え始める。普段の服に比べてフォーマルな格好で相手のスーツともまた違うかちっとした印象の服だ。首元には黒いクロスタイにエメラルド色の飾りが付いている。グレーのベストを着てジャケットを羽織った所である程度着替え終わると先に支度を済ませようと執事長に向かう。髪をセットして貰っている間、相手ももう一人の執事がやってきて準備して貰うようだ。髪を留めていたクリップが外されて一旦全て下ろすと丁寧に前髪が分けられ、コテなどを使ってこの場所に相応しい身なりへと整えられる。ばっちり執事の格好にして貰うと相手の方を振り返って「そっちはどうだい?」とその姿を確認しようとして)
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