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相乗りで何処までも 【 〆 】/6557


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自分のトピックを作る
6415: 探偵 [×]
2024-09-04 21:05:24


(誠がハットに手を伸ばしたその瞬間に相手の怒号にも近い声が事務所内に響き渡って、手首を掴まれハットから引き剥がされてしまった。誠はもちろん、所長と依頼人さえ呆気に取られていて微妙な空気の中ヘラヘラ笑いながら『どうしたんだよ、俺はここの探偵なんだから別にいいだろ?』となし崩し的にハットを取れないかと声をかけるが、二言目さえ断固としてハットを触らせない圧がかかっていて渋々『分かったよ』とハットに背を向ける。そのまま外へでようと事務所の扉をあけた瞬間に『くそ、まだ足りないのかよ』と呟いていた。二人の探偵と依頼人の間に微妙な空気が流れる中で依頼人の彼女の家を目指して歩き始める。しかし誠は周囲に気を配るでもなく手元を見つめるのに夢中になっていた。誠が手の中で弄るのは金属製の知恵の輪のようで幾つもの輪っかが複雑に絡み合っているタイプのもののようだ。カチャカチャと忙しない音を立てるもなかなか解けないようでうんざりといった様子でため息をつく。そこでふとこの場にはもう一人探偵がいることを思い出して相手の方をみると『これ、一個輪っか取ってみないか?な、相棒』と知恵の輪を差し出すも、その瞳にはどこか必死さが宿っていて)


6416: 検索 [×]
2024-09-04 21:45:35

……すまない、大きな声を出してしまって。
(事務所の中が一瞬静まり返り微妙な空気になったのが分かったが引き下がるつもりはない。怒りにも近い感情で視線を送って頑固として拒絶すれば彼は諦めたように背を向ける。十分に離れてやっと態度を崩したが今度は所長と依頼人の伺うような視線を感じると素直に謝罪する。この事務所は彼と自分と所長が過ごす場所でここにあるものは自由に触ったり使ってもいいはずだ。だがこのハットだけは彼が触って、被ることがどうしても許せなかった。振り返って守ったハットを見る。今どき街でも被っている人を見かけないようなデザインのハットだが恐る恐る手を伸ばすとブリム部分をそっと撫でた。色々疑問はあるがまずは依頼人を送り届ける方が先だ。依頼人にも見苦しい部分を見せてしまった謝罪をしてから一緒に外に出た。下には彼が降りて待っていて一緒に家の方向に歩き出す。それとなく辺りを見てみるが特に不審な人物は見られない。そうやって警戒したが彼は事務所から持ち出したであろう知恵の輪を弄っていて少しするとこちらに持ってきて解くことをお願いされる。今はそれどころではないはずだが相棒の必死そうな顔を見れば無下には出来ずに受け取って構造を確認する。複雑に絡み合っているようだがそれぞれ可動域や角度が絶妙に違っていて特定の場所で適切に動かせば取れる仕組みのようだ。謎を目の前にすれば意識が全て手元に向かい何度か試すように動かすと一番端の輪を捻りながら手前に引いて取り出して見せ「これで良いのかい?」と彼に見せて)


6417: 探偵 [×]
2024-09-04 22:21:41


__よぉ、一日に二回も会うなんて奇遇だな。ん…?彼女、ウ.ィ.ン.ド.ス.ケ.ー.ルのデザイナーだろ?探偵二人に囲まれてるってことはもしかして…彼女、脅されてんのか?
(誠が相手に知恵の輪を差し出せば相手はそれを受け取る、構造を確かめるために四方から確認した後知恵の輪を弄り始めるとその口角は上がっていた。やがて輪っかがひとつ外れれば誠の口元はますます上機嫌になる、『あぁ、これでいい。助かる』と言いながら外れた輪といくつか残る絡まったままの輪を受け取った。誠はそのままズボンのポケットに手を伸ばす、そこから何かを取り出そうとしたがその前に曲がり角から情報屋が現れてその動作は中止された。まさかこの短時間でもう一度会うことになるとは思わず軽く挨拶をすれば見知らぬ彼女に目線がむく、そして彼女が付けているブレスレットをみれば彼女の職業を言い当てた。彼女は目を丸くしたあと『そうです。なんで分かったんですか?』と不思議そうな顔をしている。同じく驚愕している誠を他所に「そのブレスレットはこの前やってた社内コンクールで大賞取ったやつだ。発売はまだ先だから持ってるとしたらそれをデザインした本人しかありえねぇ」とブレスレットを指さす。さらに人差し指を立てれば「もうひとつ、俺の情報網に面白い話が引っかかってる。興味あるだろ?誠、フィリップ?」と勿体付けた言い方をすれば暗に情報を買わないかと持ちかけて)


6418: 検索 [×]
2024-09-04 22:44:39

ウ.ィ.ン.ド.ス.ケ.ー.ルといえば愛用者も多いこの街のブランド店か。…随分と詳しいね、流石情報屋だ。…ああ、依頼に関わることなら是非知りたい
(知恵の輪の1つを解いて彼に差し出すと上機嫌に受けとっていた。てっきり解き方が知りたいとか全部解いてみたいという事かと思ったかこれだけで良いらしい。少し気になるものなまあ聞くほどではないかと流していると角から情報屋の相手が現れる。さっきぶりの再開に軽く挨拶をしつつ相手が彼女に目を向け職業を言い当てると思わず目を瞬かせる。ウ.ィ.ン.ド.ス.ケ.ー.ルといえばこの街で有名なブランドで、直接店に行ったり商品を着たことはないが根強い人気のある店だ。その理由が社内でのコンクールだと知ればその観察眼と情報収集の範囲に素直に感心の反応を示す。一ブランドのイベントまで把握しているなんてよっぼどこの街に詳しそうだ。隣で彼が面白くなさそうな顔をしているのには気付かないままサクサクと情報共有しながら進む会話に居心地の良さを感じていると相手が指を立て勿体ぶった言い方で情報を勧めてくる。相手も商売ならば対価が必要になるが今ここで持ち出してくるなら彼女に関連することだろう。ならば依頼を円滑に進め犯人を見つけるためにもその言葉に乗って前向きな返答をして)

6419: 探偵 [×]
2024-09-04 23:16:16


なんせ俺もウ.ィ,ン,ド.ス.ケ.ー.ルの愛用者でな。…いい返事だぜフィリップ。俺が足で稼いだ情報によると今回の社内コンクールで大賞を取ったその作品はある男のデザインの盗作だって噂が出回ってる。だがどうもその噂がきな臭い、辿ってくと全部の噂の出処が同じだ。つまり、誰かが悪意を持って『彼女の作品は盗作だ』って嘘を事実にしようとしとるってことだ
(こちらが集めた情報を二人に提供すれば相手は感心したようでこちらを褒める、それに気分を良くしつつ会話のやり取りになんとも言えない心地良さを感じながら自慢のハンチング帽を指さした。そこには今まさに話題に出しているウ.ィ,ン,ド.ス.ケ.ー.ルのロゴが刻まれている、正確に言えば着る服全てに何かしらこのロゴが刻まれているのだ。自分のお気に入りのブランドなら特に詳しく同時にその噂話も耳に入りやすい。彼女に関係するであろう情報をチラつかせれば相手は素早く聞く判断をして口角があがる、こちらが無用な情報を持ってこないことを知っているようだ。二人だけで話が進むことに誠は苛立ちを見せて『さっさと教えろよ』と促してきて、それを軽くなだめたあとにもうひとつの情報を話した。誰かが悪意を持って彼女を陥れようとしているのは明確だ、例えそれが嘘でも長い時間事実だと吹聴されていれば真実が塗り替えられてしまう事もある。そこまで説明すると「こうなると怪しい奴はひとりだろ?」とニヒルな笑みを浮かべて問いかけて)


6420: 検索 [×]
2024-09-04 23:50:56

へぇ…。…なるほど、盗作疑惑か。僕たちは彼女から今朝脅迫的な内容の手紙を送られた件で依頼を受けている。この脅迫でもし彼女が仕事を休んだり参った様子を見せれば盗作がバレて逃げているとますます噂が出回りそうだ。
(相手がウ.ィ,ン,ド.ス.ケ.ー.ルの愛用者だと知ればその情報の深さも頷ける。ふと事務所にあったハットが同じくウ.ィ,ン,ド.ス.ケ.ー.ルのロゴがあったことが頭を過ぎるが情報を求めると相手が取ってきた情報が共有される。その発端は大賞を取ったブレスレットのようで誰かが悪意を持って噂を触れ回ってるようだ。こちらの情報網では引っかからなかったであろう内容に関心を寄せる。彼女をちらりと見れば目が合って深く頷くのを確認するとこちらからも依頼内容を共有する。この状況で脅迫文を送る理由やメリットに一つの繋がりが見えてくると仮定の話をする。盗作の噂が出回っている中で突然休んだり周りに怯えて警戒していれば脅迫のことを知らない周りから見れば盗作がバレて居づらくなったと捉えられても可笑しくは無い。脅迫文の罪は濡れ衣をかけた盗作のこと、消してやるは会社での居場所といった所だろうか。ここまで話が繋がれば怪しい人物が浮かび上がってこちらもニヤリと笑うと「犯人は噂を流した人物…、恐らくだけど元のデザインだと主張する男の可能性が高いね」とこちらの推理を伝える。ここまで掴んでいる相手ならばと「その男は今何処に…」と尋ねようとするがその前に彼が自分達の間に入ってきて『ならそいつを捕まえれば解決だろ。もう情報は十分だからどっか行けよ』と苛立ちながら相手を追い払おうとしていて)


6421: 探偵 [×]
2024-09-05 07:50:53


なるほど、そりゃますます俺の考えと一致してんな。…、…相棒取られたからって拗ねんなよ誠。それに男の情報が、…
(こちらからの情報を伝えれば連れ立った彼女の情報が向こうから伝えられる。悪質な嘘で十分に囲ったところで遂に彼女に直接手を出してきた、という段階だろう。その情報はこちらの推測をさらに裏付ける内容で、相手も犯人の目星がついたのか同じ自信を滲ませた顔を浮かべていた。その後手紙の様子から犯人が徒歩圏内に住んでいる話まで聞けばこちらの情報とあわせて犯人の目星を付けることが出来た。相手が見つけ出した情報とこちらが足で稼いだ情報、それらが上手く噛み合って犯人へと焦点が定まっていくのは今までに経験した事のない興奮に似たような感覚だ。だが初めてのはずなのに相手とこうやって掛け合うのはあまりにも自然であまりにも心地よい、まるで今まで二人三脚で歩いて来たような、そんな錯覚さえ覚えていた。相手に犯人まで突き止めていると指摘されれば意識を現実に戻して探偵の勘の鋭さにますます楽しそうな笑みを浮かべると更なる情報を口にしようとする。しかしその前に誠が割って入ってきてこちらを追い払おうとした。どうやら自分と相手で推理を進めるのが気に食わないらしい、おどけたように両手を広げながら相棒という言葉を口にすれば誠の顔がさらに怒りに染まるのがみえた。マズイと思った瞬間には拳が飛んできて喧嘩慣れしていない体では避けることもできずまともに頬に拳をくらってしまう。そのまま片腕を捻りあげられてしまえば誠は激昂したまま『お前は情報屋だろ!俺が探偵でフィリップは俺の相棒なんだよ!邪魔するな!』と叫んでいて)


6422: 検索 [×]
2024-09-05 09:45:16

それは光栄だ。 誠、まだ彼には聞きたいことが、ッ、翔太郎!! 誠、君が相棒に拘るのは構わないが翔太郎に暴力を加えるのは違う話だろう。
(一つ情報を投げればそれ以上の理解と推理が返ってきて徐々にこの件の輪郭が見えてくる。足りない所をそれぞれの情報が補い、真実へと噛み合っていく様子はまるでパズルのようで気持ちが良い。相手とならばどんな謎でも解けるような全能感と興奮のまま言葉を交わし、次は犯人の行動を推理しようとしたところで彼が割って入ってきて相手を追い返そうとする。それを宥めようとするが相手が相棒とワードを口にするとますますその顔は赤くなって彼が拳を振るって相手の頬に命中する。彼は喧嘩慣れしている訳でもなく筋もそれほどでないはずなのにまともに直撃したことに目を見開く。有り得ないはずの光景に一瞬固まってしまうがふらついて腕を捻り上げられるのをみれば今度はかっと頭に血が上って咄嗟に相手の名前を叫んだ。すぐに二人の間に割り込めば彼の腕を掴んで相手から引き?がす。先ほどから自分勝手な所が目に余っていたが協力関係の情報屋に手をあげるのは看過できない事柄だ。未だに叫ぶ彼に今度は頭が冷えてきて本当に彼は自分が信頼を託した相棒なのかと疑念が生まれた。強い口調で彼を非難して軽く突き放すと振り向いて「大丈夫かい?口の中を噛んだりは…」と心配そうに相手の方に近づく。殴られた場所を確認しようとごく自然に相手のもう片方の頬に手を添えて顔を寄せる。血は出ていないようだが患部が赤く腫れてしまって痛そうだ。すぐに冷やさなくてはならないが保冷材などは手元にない。彼女を送り届ける必要もあるが犯人が絞れたのなら一度作戦を練り直すのも手だろうと考えれば「ひとまず事務所に戻って手当しよう」と無意識に添えた手で頬を撫でながら声をかけて)

6423: 探偵 [×]
2024-09-05 12:31:36


いって……いや、俺は…っ、……なら、ちょっとお邪魔するか
(腕を捻りあげられて制圧され、暴力に慣れない身では頬と腕の激しい痛みに顔を歪めていた。誠が相手を相棒だと言うことと、相手が誠を親しげに呼ぶことと、相手と引き離されようとしていることと、殴られた直後で意識が朦朧とする中で誰かがそれらを違うと叫んでいる気がした。直後相手がこちらの名前を呼んで誠と引き剥がしてくれる。相手は相棒に対して驚くほど冷たく、あるいは冷静に正論を叩きつけ誠を牽制する。仲の良い二人がぶつかる姿にバツの悪い顔をしていれば不意に相手の手が頬に添えられて目を見開いた。相手とこんな近い距離にいたことはないしそもそも他人をこの距離には滅多なことがない限り近寄らせない、しかしこうやって優しく手を添えられるのがなんとも心地よく恐ろしい程に腑に落ちてそのまま動けずにいた。直後『根無し草の情報屋』を気取り治療は遠慮しようとするが添えられた手が頬を撫でれば求めていたものを与えられたような感覚に陥って、無意識に力を抜くよう息を吐く。目を思わず逸らしながら探偵事務所にいく返事をする、誠はそれすらも反論しようとするが依頼人の彼女が『早く冷やした方がいいですもんね!』と同調すれば誠は口を挟む隙を無くしてしまった。かくしてあまり寄り付くことのなかった鳴,海.探.偵.事.務.所.へとやってくる。誠は相変わらず不貞腐れたままで事務所の扉をくぐると奥のスペースに直行しスツールに座って何やら手元に出してそれを弄り始める。相変わらずの拗ね具合に呆れのため息をついたところで自然な動作でハンチング帽をとると当たり前のように壁際に進んで帽子を片付けようとする、しかし既にそこにはハットが並んでいて、そこで自分が理由のない行動をしていることに気がついた。自らの行いに戸惑いながらも目線は自然と壁にかけられたハットに釘付けになっていて)


6424: 検索 [×]
2024-09-05 14:34:32

誠が怪我させてしまったんだ、これぐらいはさせてくれ。__ ウ.ィ.ン.ド.ス.ケ.ー.ルのハットだから気になるのかい? 誰の物か分からないけどずっとここにあるんだ、いかにもハードボイルド探偵が被ってそうなデザインだからなかなか被りこなすには難しいだろうけど、……君なら、似合いそうだ。
(ぱっと見の怪我の具合はそこまで酷くないようだが放置していれば治りが遅くなりそうだ。相棒が殴ってしまったというのもあるが今の相手を放ってはおけない。慰めるようにも頬を撫でると遠慮しようとした相手の体から力が抜けるのが分かる。あまり人と馴れ合わないといっていた手前断られることも考えていたがじっと相手を見つめていると視線は逸らされるが事務所に来る返事がされて口元が緩んだ。それに対して彼が口を挟んで来ようとするが依頼人の同調もあれば多数決で方針が決まり一度事務所へと戻った。少しして帰ってきた自分達に所長は驚いていたが簡単な経緯と手当がしたい旨を伝えるとすぐに準備を始めてくれる。彼は不貞腐れるように奥に行って背中を向けてしまうが一向に相手に謝る気配のないのが分かれば今は放置だ。冷凍庫から保冷剤を出してきてタオルに巻いてから持って行こうとすると相手は壁際近くに居てあのハットを見つめていた。釘付けといった様子が気になって右横に並ぶと相手が愛用しているブランドの物だと思い出してそのことについて話題を振る。持ち主は分からないがこの事務所にとって、そして自分にとって大切な物であることは分かる。気取ったデザインで街でも被っている人はあまりいない、身近で見れるのはドラマの中のハードボイルド探偵ぐらいだろう。そのことを何処か誇らしげに話していたがふとハットから視線を相手に戻すとハンチング帽を外した頭の上にあのハットを乗せた姿が鮮明に頭に浮かんだ。まるでその姿をよく見ていたかのようにしっくりと来れば少々困惑しながらも思ったことが素直に口から零れていた。彼には決して触らせなかったハットを何故相手には許せるのか、その答えはすぐそこまで来ている気がするのにまだ分からない。引っ掛かりを感じながら当初の目的を思い出すと「手当を先にするからここに座ってくれ。これは頬に当てて、腕も捲って見せて」とソファーに誘導してタオルを巻いた保冷剤を手渡しては所長が持ってきたやけに中身が充実した救急箱を開いて処置を始めようとして)

6425: 探偵 [×]
2024-09-05 17:19:42


ん?あぁ、通りで見たことあったのか。……ハードボイルドな、探偵……おぅ。悪いな、世話になるぜ
(壁に引っ掛けられたハットに目を奪われる、なぜか胸には強烈な憧れの感情が湧き上がってあれを被りたいとさえ思ってしまった。見惚れるようにハットを見ていると右隣に相手がやってきてこれがウ.ィ.ン.ド.ス.ケ.ー.ルのものだと説明される、愛用のブランドのものだからこんな気持ちになったのかと自分を納得させようとするが胸には違和感が残っていた。誰のものかも分からないハットを飾っているとは奇妙なものだが、それがハードボイルドな探偵らしいものだと評されるとその単語には強く引っ掛かりを覚えて無意識のうちに同じ言葉を繰り返す。探偵に似合いのものなら探偵事務所にあってもおかしくはない、だがそれは手に取らずとも自分に馴染みのあるような気がして、同じくハードボイルドな探偵という言葉にも聞き馴染みがあるような気がした。そのハットが自分に似合うだろうと言われると思わず相手の方をみる、その瞬間に手の中にあるハンチング帽に違和感を覚えて真に自分が手にして居るべきものはこれでは無い気がしていた。モヤモヤが晴れないうちに相手から呼ばれソファへと座る、保冷剤入りのタオルが渡され言われるまま頬にあてるとここの所長が救急箱を持ってきてくれてまた妙な心地に襲われる。居場所もなくひとりこの街を揺蕩い生きているはずなのにこうやって世話を焼かれる風景には確かに見覚えがある。文句を言われながら、あるいは説教を受けながら、しかし心配されながら、手当を受けたことがあるような気がする。記憶を探るように処置をしようとする相手を思わず見つめながら「前にもお前に怪我の治療してもらったことあったか?」と思わずきいてしまって)


6426: 検索 [×]
2024-09-05 18:53:28

こっちはこれで良いだろう。後は頬の方も…え、……いや、そもそも君がこの事務所に来ることは少ないし手当ははじめ、て……。
(相手は相当興味、もしくは憧れをあのハットに向けているようでこちらの発した言葉を繰り返す。自分が特別なものを感じたように相手も何か惹かれた物があるのなら脳裏に浮かんだ通りにあのハットを被った相手の姿を見れば何か分かるかもしれない。確信にも近い想いを抱きながらひとまず手当の方を先に済ませようとソファーに座らせて処置を始める。頬はひとまずこのまま冷やして貰うとして捲った腕は強く掴まれたせいか少し爪が食いこんで軽い傷がついているようだ。簡単に消毒してから大きめの絆創膏を貼る、自分も彼も荒事には基本的に手を出すことはなく、怪我をすることは滅多にないはずなのに救急箱の中身は充実していて手当の仕方も理解している自分がいる。続けて頬の方も再び様子を確認しようとした所で視線が重なる。目が合ったまま、前にも同じ事があったかと予想外のことを聞かれると思わず動きが止まる。自由奔放に活動している相手と会うのは専ら外で、この事務所内に入るのも稀だ。そんな相手の怪我の治療などしたことないと言い切ろうとするがまた頭に妙なイメージが浮かんで言葉が途切れる。何かを言いながら相手の手を手当する場面、お互いボロボロな状態で相手の頭に包帯を巻く場面。知らないはずの記憶が頭を過ぎって困惑したように視線が揺れる。さっきから相手に関わると妙なことばかり起きている、気のせいだと流すには具体的なそれを相手ならば話を聞いてくれるだろうか。恐る恐るといったように視線を相手の目に戻すと「それは手の怪我だったり、後頭部の出血だったりするかい?」と浮かんだイメージの状況を尋ねてみて)

6427: 探偵 [×]
2024-09-05 19:35:26


…っ、……そうだ。あの時お前が手で俺が頭に怪我を……あの時って、なんだ…?
(頭の奥の奥に無理やり押し込められたような微かな記憶を頼りに有り得ないことを相手に問いかけてみる。自分はこの事務所の一員ではないし、そもそも拳を交えた喧嘩なんてしたこともなくこうやって誰かに治療してもらうことなんて無い。それなのに何処かでこの景色を覚えていた。相手は最初こそこちらの認識と同じような返事を口にするが、何かに思い至ったのかその瞳が揺れて言葉が途切れる。そして恐る恐る聞かれた内容に一気に記憶が呼び覚まされて相手と互いに怪我の治療をし合った光景が脳内に浮かんだ。ハッキリとその像は浮かぶのになぜあんな状況になったのかも分からず、そもそもなぜ二人きりだったのかも思い出せない。二人して困惑しているとその横でこちらの光景をジッと見つめる人物がいた。それはこの事務所の所長で傍から自分が傷を処置されているのを眺めていたらしく、その顔はやはり困惑しているように見える。所長はふらりと一度その場から離れまた帰ってくる、相手と自分とを交互に見たあと『どうしてか分からないけど、私もフィリップくんと一緒で左くんにはハットが似合うと思ったのよね』と壁際から取ってきたハットを勝手にこちらへと被せた。その瞬間に目の前で火花が散ったように視界が明るくなる、無意識にハットに手を添えるとハンチング帽より遥かに馴染みのあるそれに隅に追いやられていた記憶が湧き上がってくると「そうだ、これは…おやっさんから、託された…俺は…」と自分でも理解できないうちに言葉を口にしていて)


6428: 検索 [×]
2024-09-05 20:12:23

アキちゃん、ぁ……やっぱり君は情報屋じゃない、この事務所の、この街の探偵で僕のたった一人の相棒だ。…ガ.イ.ア.メ.モ.リ! 僕達の認識を変えたのは君だろう、上條誠。
(頭に浮かんだその場面を言葉にして相手に伝えると何かを思い出したような顔をして呟いている。その内容はこちらの浮かんだものと状況が一緒で、共通の認識があると分かればこれは気のせいなんかじゃない。お互いに困惑しながら目を合わせていると所長が壁際に歩いていってハットを持って戻ってくる。同じ事務所の仲間である所長も思う所があるようでそのハットを相手に被せる、その姿は強く強く頭と心に刻まれた物と一緒で見蕩れるように見つめると一気に封じ込められた記憶が蘇った。瞬時に相手の言うことを理解して話を進められるのも居心地が良いと思うのも当たり前だ、相手は距離のある情報屋ではなく最も信頼がおける探偵であり相棒なのだから。全てが繋がれば晴れやかな顔でたどり着いた真実を述べるがその記憶に引っ張られて今の状況になる直前の出来事を思い出す。同じように探偵であることを思い出した時、メモリを使われてまた認知を変えられたのだ。相手に伝えるようにキーワードを叫ぶと警戒しながら事務所の奥のスペースを向く。そしてたどり着いた真実を突き付けると『あーあ、お前らしつこすぎ。何回やったら思い通りに動いてくれるんだよ』とあからさまにイラついた声をあげてスツールから立ち上がる。その机には先程自分が1つ解いた知恵の輪が更にバラバラになるように解かれていてこちらをギロリと睨んできては『もっと徹底的にバラバラにして言う事聞かせないと駄目か』と呟きながらガ.イ,ア.メ.モ,リを見せてきて)


6429: 探偵 [×]
2024-09-05 20:45:21


っ!フィリップ……そうだ俺は探偵で、お前は俺の相棒だ!
(探偵の魂たるハットが頭に戻り様々な光景や交わした言葉が断片的に頭を過ぎる、ノイズの様だったその光景は相手が自分のことを探偵と、そして相棒と呼んだことでぼやけていたものが一気に鮮明になる。足で情報を稼ぐのは同じだがそれは情報屋としてじゃない、探偵として、相手の相棒として街を走り回って、そして二人で事件に挑む、自分はそんな存在だったはずだ。その事実を改めて刻むようにハットに手を添えると相手がキーワードを叫んでまた記憶が呼び覚まされる、公園で上條誠がメモリを使っていた姿が脳内に呼び起こされると相手と共に奥のスペースの方へ、メモリ使用者の方へと体を向けた。悪態をつく誠の手の中には8割ほど解かれた知恵の輪がある、それがなんなのか認識できないのに口からは「、返せッ!」と反射的に言葉が出てきていた。だが真の探偵二人に詰め寄られても誠は睨むことを止めず、直後ヘラヘラと不快な笑みを浮かべると『ここまでほどけたんならもうお前はここに居られないだろ。あとは相棒に言うこと聞かせるだけだ』と言ったあと再びこちらをキツく睨んで『消えろ!』と叫ぶ。反射的に誠の向かって走り出すがその前にガ.イ.ア,メ.モ.リが起動されて再び頭に頭痛がするほどの金属音が鳴り響いて視界がホワイトアウトした。頭痛が過ぎ去ったころ、誠は相手へと近づいて『彼女はここで待機してもらって徒歩圏内の店舗で犯人探すか』と何食わぬ顔で依頼の方針を持ちかける。その事務所内には先程までいたハットを被った情報屋の姿は見えなくなっていて)


6430: 検索 [×]
2024-09-05 21:26:53

っ、しょうた、ろ…__………? …ああ、犯人を見つけなければ。
(あの知恵の輪が何なのかは分からないがあまり良いものでないのだけは分かる。それにメモリを再び使わせる訳にはいかない。詰め寄るようにしていかにしてあのメモリを奪おうとかと考えるがその前に彼はキツく睨み叫んだかと思えばメモリが起動されてしまい頭に酷い金属音が響く。また相手のことを忘れてしまう、それに抗おうと苦しげに相手の名前を口にするが最後まで言い切ることが出来ずに視界が閉じた。…頭が痛い。その痛みに耐えかねて瞳を開けると事務所のソファーに座っていた。辺りを見渡しても特に異変は無い。状況が掴めないでいると相棒がやってきてこれからの方針を共有してくれる。そういえばまだ脅迫文の依頼の途中だった。さっきまでやっていたことを思い出すとその方針に頷いた。立ち上がる時一瞬消毒液のような匂いがしたが周りに使った形跡は無い。きっと気の所為だろう。早速外に向かおうとすると『フィリップ』と彼に呼び止められた。足を止めてそちらを向くと頭に手が伸ばされて髪の辺りを触られる。大人しくしていると『また変なもの付けてんだろ、没収だ』と言いながら今外したであろう書類を留める為の紫色のクリップを見せられる。何故こんなものを付けていたのか全く記憶がない。代わりにグレーのヘアピンで髪を留めて貰うと相棒の優しさに「ありがとう、誠」と笑顔で礼を伝えれば彼も満足げに笑う。準備が整った所で改めて一緒に外に出ると彼女の家の近くである店のあるエリアに移動を始めて)

6431: 探偵 [×]
2024-09-05 21:59:46


(誠は相手が自分の方針に従い、ついでに目についていた特徴的な髪留めを取り除くのにも抵抗しなかったのをみれば満足気に笑みを浮かべる。探偵はかっこよく事件を解決する存在でなければならない、相手が親しげな笑みをきちんと自分に向けるのに対して誠はさらに上機嫌になった。依頼人を所長に任せて外にでようとすると『おっと忘れるとこだった』と口にして壁際へと近寄る、そして金具に引っ掛けられたハットを手に取るとその頭へと乗せる。優秀な探偵こそ特徴的な帽子を被るものだ、相棒と連れ立ち完璧な姿で意気揚々と街へと繰り出していった。犯人は彼女の徒歩圏内にいるという情報、そして『情報屋』から貰った盗作を触れ回っているデザイナーの情報、さらに事務所から出発間際に依頼人の彼女から渡されたコンテスト出場者一覧の情報をあわせれば自ずと犯人の居場所は割り出されてくる。誠は興奮気味に相手へと出場者一覧の紙を見せれば『徒歩圏内の店舗で出場してたのはコイツだけ。つまりこいつが犯人だ!』と自らの手柄のように犯人を指摘していた。目標が分かればあとは捕まえるだけ、推理によって絞り込んだ店舗へたどり着くと店内に入る。すると近場にいた店員が「いらっしゃいませ」と服を畳みながら声をかけた。その胸には『Hidari』と名札が掲げられていて、誠はその店員を見ると盛大に舌打ちし『なんでここにいんだよ』と忌々しげに呟いて)


6432: 検索 [×]
2024-09-05 22:36:50

…本当だ。犯人の勤めている店舗を直ぐに突き止めるとは流石僕の相棒だね。 …ここがウ.ィ.ン.ド.ス.ケ.ー.ルか。…知り合いかい?
(謎のクリップの代わりにヘアピンを留めてくれて彼もハットを被ると準備万端だ。彼の横に立って歩きながら渡されたコンテスト出場者一覧の紙に目を通す。推理を聞けばちゃんと筋が通っていて自信たっぷりに犯人を指摘するのを見れば感心と尊敬の視線を向け、彼を相棒という単語を使って盛大に褒める。あとは現場に行って犯人に接触しようと言われたままついて行き店舗に辿り着く。初めてウ.ィ.ン.ド.ス.ケ.ー.ルの店内に入るとシャツやベスト、カラフルなロングパーカーから奥の方には寝巻きまで置いているようで種類豊富だ。興味深そうに辺りを見ていると隣で彼が盛大に舌打ちをする。気になって視線を辿ると一人の男性スタッフが居た。何処かで会った事があるだろうかと少しの間じっと見つめてみるが直ぐには浮かばずに彼と顔見知りかと尋ねる。すると彼の目が僅かに開かれた後、口角が上がって『いや何も無い。あっち行こうぜ』と言う言葉と共に手を引かれ男性店員から離れるように店の奥に移動する。それから彼が犯人だという名前の人物の名前を探すが見当たらず表に出ているのは女性店員とあの男性店員だけのようだ。これでは埒が明かない。『この人がいないのか聞いてくるよ』と彼に言ってから相手の元に向かうと何故か制止の声が聞こえるものの声を掛けるのが先で「すみません、今日井上さんって出勤されてますか?」と犯人とされる人物の行方尋ねて)

6433: 探偵 [×]
2024-09-05 23:09:46


井上ですか?それならもう少しで出勤してきますんで、もうちょっと待ってもらえれば会えますよ
(誠は自らの推理を褒められさらに上機嫌になる、相棒という単語に尚更機嫌をよくしていた。これぞまさしく理想の探偵だとこれからの探偵生活に心を踊らせていたのに、排除したはずの存在が目の前に現れ誠は思わず舌打ちをしていた。ひとまず相手と店員を引き剥がしたものの目的の人物は見つからず相棒は止める前に店員のもとへといってしまう。誠はブツブツと呟きながらまた手元で知恵の輪をいじり始めていた。一方店員は誠から睨まれて覚えのないことに目を瞬かせていたが直ぐにどこかへいなくなれば気にする事もなく作業を続けていて、ロングパーカーの補充をしているところで相手から声を掛けられる。井上は確かにここの従業員で出勤時間はもうすぐのはずだ。腕時計で時間を確認すればその事を相手に伝える。特定の従業員に会いに来たとなればそれまではここにいるはず、ここは服を売り込むチャンスだろう。相手はノンブランドの黒いカーディガンを来ているようだがどうにもしっくり来ない。腑に落ちない感覚に上から下まで着こなしをチェックすると目の前にある商品を探りながら「お兄さんはちょっと遊び心が足りねぇな。その黒より……こっちの緑のが似合いそうだ」と緑のロングパーカーを取り出す。左右の丈が違う特徴的なものだがどこかミステリアスな空気を纏う相手にはピッタリだろう。相手にパーカーを見せつつ「せっかく時間あるし、着てみませんか?」と提案してみて)


6434: 検索 [×]
2024-09-05 23:52:22

良かった…ありがとうございます。なら、店内で待たせて貰います…? え、…ならちょっとだけ…
(もしかしたらもう退勤した可能性や休みの可能性を考えれば現地の人に尋ねるのが一番だろう。服の補充をしている相手に問いかけるともう少しで出勤という情報を得て安堵の呟きを零す。このままここにいれば犯人と思われる人物に接触出来そうだ。お礼を言って彼の元にこのことを報告しに行こうと駿河その前に上から下まで確認するような視線を受けて疑問を浮かべる。何やら吟味するように呟くのが聞こえてから相手が手に取ったのは左右の丈が違うロングパーカーだ。試着を勧められると思わず困惑の声をあげるが、落ち着いた緑色が徐々に足元に向け広がっていくような特徴的なデザインに目を奪われる。今まで着たことがない類の服なのに馴染みのあるような不思議な感じだ。ちらりと彼の方を見て様子を伺うも何かに集中しているようで反応はない。どうせ井上という人物を待たなくてはいけないことを考えるとその提案を受けいれる。カーディガンを脱いでロングパーカーを受け取ると早速袖を通す。カーディガンより長く袖のないデザインはゆったりとして見た目以上に動きやすい。緑を纏って近くにあった鏡を見れば広がったデザインに「風になびきそうな服だね」と口元に軽い笑みを浮かべて好意的な感想を告げて)


6435: 探偵 [×]
2024-09-06 07:57:36


……あぁ、風.都.の風によく似合う。このまま俺が全身コーディネートしたいくらいですよ
(相手の顔は見たことがない、従業員を探しに来ただけでここの常連ではなさそうだ。だがその服装に感じたことの無いくらいの違和感を覚えて思わずロングパーカーを勧めてしまう。相手も待ち時間の間ならと違和感のあったカーディガンを脱いで緑のパーカーを羽織ると予想以上にしっくり来て数秒目を奪われてしまった。初対面の相手なのに何故かこれが相手の当たり前に思えるほどに、このパーカーは相手のものとして綺麗に収まっている。鏡の前で着心地を確認する相手が動く度にパーカーの裾がなびいて風を纏っているような格好に自然と口角があがる、普段は営業トークで使う言葉も今は本音として口から出ていて相手をいつもの格好にしたいと願いが灯っていた。しかしそこで、いつもの格好とはなんだと自らの思考に疑問が浮かぶ、相手は今日出会ったばかりの人間だというのに。不思議な心地を感じていれば奥からひとりの男性店員が歩いてくるのが見える、男は相手ともう一人が探している人物だ。相手の方をみると「あぁ、井上来ましたよ。井上、お前にお客様だ!」と店員に声をかければ誠もその言葉に反応する。井上は常連客かと思ってにこやかに相手に近づくが途中でその足を止める、同じく近づいてくる誠をみれば段々と顔が引き攣っていった。誠はやっと現れた男に『お前には聞きたいことがある』と嬉々とした表情をみせていて)


6436: 検索 [×]
2024-09-06 10:39:11

風.都.の風…凄く嬉しい褒め言葉だ。あまり服に興味が無いけど君のセンスなら気に入る物が見つかりそう…あ。 これ後で買わせてください
(服にほとんどこだわりがなくこの服も相棒が何処かで買ってきたものをそのまま着ている。それに不満はなかったのだが相手の選んでくれたロングパーカーは不思議なほどしっくり来た。そして何よりこの街の風に似合っていると言われると胸を貫かれたようにそのフレーズを口にしては無邪気な笑みを見せた。一発でこのロングパーカーを選んでくれた相手ならば全身をコーディネートしてもらうのも悪くないだろうと声を弾ませていると一瞬誰かにここに連れられて半ば強引に試着をさせられたシーンが脳裏を過ぎる。この街の探偵ならばそれに相応しい恰好をするべきだと言っていたのは誠だっただろうか。そちらに気を取られていると相手が目的の人物がやってきたのを教えてくれて意識を現実に戻す。井上は途中までにこやかにこちらに近づいてきていたが客とは違う雰囲気を感じ取ったのか足が止まる。ここで逃がすわけにはいかないと相手にこのロングパーカーは後で購入すると伝え羽織ったまま誠の隣に並ぶ。喜々とした誠を横目に「僕たちは探偵で、受けた依頼の内容に君が関わっている可能性が高いと見ている。今朝君が彼女にしたことについて話を聞かせてくれ」と詳細を濁して鎌をかけてみると『な、何も知らない。脅迫の手紙なんて送ってないです』と焦りながら綺麗に引っ掛かってくれた。「手紙なんて一言も言っていないけど、…何か思い当たる節があるのかい?」と更に踏み込んでみれば男はますます動揺を見せ「知らないと言ってるだろ!」と叫ぶと前方に居た自分を強く突き飛ばしては店から逃げようとする。突然のことに反応が出来ず思い切り尻餅をつくが誠はこちらに一瞥もせず男を追いかけ店外へと出て行って)

6437: 探偵 [×]
2024-09-06 12:28:58


あぁ、どうぞ。…、………っ、フィリップ!大丈夫か?…あれ、なんで俺名前を……
(普段からあまり飾らない営業トークをしているつもりだが今は素のままに相手と話している。店員と客というよりは本当に服を選んでいる友達同士のような感覚だ。だがその友達という定義にさえ腑に落ちなくて戸惑っているうちに相手は緑のパーカーを羽織ったまま先程連れ立って来ていた男と並び立ち井上の前に立つ。その瞬間に、胸を掻きむしりたくなるほどの激しい感情が渦巻いた。相手があの服を着て誰かの隣に立っている、それに嫉妬のような感情が芽生えて、そこではないと相手の腕をこちらに掴んで引き寄せたくなる。体が震えそうになるほど腸が煮えくり返るのにその理由には全くたどり着けない、今日会ったばかりの名も無き客になぜそんな気持ちを抱いてしまうのか全く理解できなかった。並び立った相手は井上に対して何やら言葉を投げかける、それに覚えがあったのか井上は動揺して最後には相手を突き飛ばして出ていった。相手の体が傾くのをみれば反射的に走り出して脳に浮かんだままの名前を呼んでいた。相手の傍にしゃがみこんで怪我をしていないか確認するがその時になってようやく相手の名前を呼んだ自分に気がついて困惑した顔のまま目を泳がせる。もう一人の男が相手の名前を読んだのを聞いていたのだろうか、それにしてもなぜこんなにも必死になって駆け出したのか全く分からない。店を飛び出した井上だったが相手を置いて走り出したもう一人の男が直ぐに追いついて捕まえる、大した運動神経だが相手を捨ておいたことが妙に腹立たしかった。だが井上は男を振り払い『俺の怒りの炎でアイツを焼き尽くすまでは終われねぇ!!』と叫ぶと何かを取り出す、その手にあるものかメモリと呼ばれるものだと直感で分かれば息を飲んだ。それは誠も同じで『お前も持ってんのかよ…』と驚愕の表情のまま井上を見つめていれば、『Magma』とウ.ィ,ス.パ.ー.ボ.イ.スが響き渡って、メモリを腕に差した井上の体はみるみる化け物のそれへと変わってしまい)


6438: 検索 [×]
2024-09-06 15:15:56

、ああ…これくらい平気だ。…っ、ド.ー.パ.ン.ト! ひとまず街の人を逃がさないと…、翔太郎、手伝ってくれ。
(追い詰められた男はこちらを突き飛ばして逃亡を図る。体がバランスを崩した瞬間、周りのどんな音よりも際立って聞こえる声が自分の名前を呼んで鼓膜を揺らす。尻餅をつくと直ぐに相手がやってくる、大した怪我はないと返答しながら顔を上げると目が合う。今日初めて会ったはずなのに以前にも同じようなことが何回かあった気がする、更には相手が困惑し始めて漸く相手に名前を呼ばれたことを当たり前のように受け入れていた自分に気付く。前からずっと知っていたような妙な感覚を感じていると店の外から叫び声が聞こえる。起き上がってそちらを向けば井上がメモリを取り出す。面と向かっている誠が驚愕の表情をしているのが見える中、井上が腕にメモリを刺すとその身体は異形の物へ変化する。その化け物の呼び方が咄嗟に頭に浮かんでその危険性や脅威も思い出す。店の立ち並ぶこのエリアは客の人通りも多くたちまち辺りからは悲鳴が聞こえてパニック状態になる。このままではまずいことだけは分かるが対抗手段がない。まずは被害を広げない為に周りの人を逃がすことを第一とすれば相手の方に顔を向け協力を持ち掛ける。相手ならば何とかしてくれるだろうと探偵の勘ともいえる何かが訴えている。知らないはずの相手の名前をごく自然に呼んだのには気づかないまま、その手首を握ると引っ張るような形で一緒に店外に出る。外では街の人が逃げ惑ってその奥では怪物と誠が対峙していた。怪物が誠へと腕を振るい上手く避けるとその背後にあったベンチがドロドロ溶けてしまっている。人の枠から離れた異様な力に圧倒されてしまうがこの大切な街を守るには逃げるわけにはいかない。「街の人の避難誘導は任せた」と相手に託して探偵として危険な方を担当すると懐を探る誠を再び攻撃しようとする怪物を体当たりで突き飛ばす。ちゃっかりお返しをしつつ街の人を逃がす時間を稼ぐ為に「僕が相手になろう」と次の標的を買って出ると大振りかつ高熱な攻撃を何とか生身で避け続けていて)


6439: 探偵 [×]
2024-09-06 17:20:43


なんだあれ……っ、あぁ!
(同僚だったはずの男はメモリを腕に突き差しみるみる異形の何かに変わってその異様さに思わず逃げ腰になる、恐怖が体を支配して逃げなければと本能が叫ぶが直後街の人々の悲鳴を聞けば意識を取り戻したようにハッとする。この街の人を泣かせるわけにはいかない、自分はずっとそうやって生きてきたはずだ。相手がこちらを向く、それに意志の宿った目を向けた。そして相手に名前を呼ばれれば、呼び覚まされるようにその瞳はより強い信念を持ったものに変わって頷いて相手に手を引かれるようにしながら店外へと駆け出した。相手に名前を教えていないことなど吹き飛んで指示に従い街の人の手を取り逃がしていく。その間に怪人の一撃がベンチをドロドロに溶かしていて焦りが募った。誠はポケットの中にあるガ.イ.ア.メ.モ.リを握りして歯ぎしりする、あの怪人に対抗するためには自分のメモリを使えば良いのだろうがメモリを出した瞬間にきっとあの二人に奪ったものを思い出されてしまう。どうするべきか考えあぐねている間に相手が囮役を買ってでた。人々を逃がしながら生身で怪人を相手取る相手を肝を冷やしながら見守る、あれを一撃でも受ければきっと死んでしまうだろうが相手に代われるほど自分は荒事を経験したことがない。周りの人を全て避難させた後歯痒い気持ちのまま気がつけば相手を見つめていた。攻撃を避ける度に相手が纏う緑のパーカーがなびく、それこそこの街に吹く風のように。そう思った瞬間に脳内にノイズが走る。緑色のメモリ、そこに刻まれた名前、その所有者。止まってしまった息を無理やり吸い込む、覚えのない記憶がこの場を切り抜ける切札を教えてくれる。いつの間にか持っていたドライバーを取り出せば、誠は『なんだよそれ』と戸惑っていた。相手を真っ直ぐ見つめれば自然とドライバーを腰に宛てがう、再び相手に襲いかかろうとした怪人にタックルを叩き込んで無理やり相手と引き剥がすと、左隣に立って「フィリップ!俺と相乗りしてくれ!」と頭に浮かんだままの言葉を叫んで)


6440: 検索 [×]
2024-09-06 18:26:49

はぁ、…これで被害は抑えられ、ッ! ああ、何時でも何処でも僕達は二人で一人だ!
(勢いで怪人の囮を買って出たのは良いものの普段外に出る機会が少なく体を動かすことがあまり無ければスタミナの消費は早い。だがこういった危機が初めての割には体はちゃんと動いて大振りな攻撃を最小限の動きで躱す。攻撃が当たった地面に生成されていくマグマやそれが冷え固まった物に足を取られないようにしながらちらり視線を向ければ最後の店員のグループを相手が逃がし終えたのが見えた。これで直ぐに他の人に被害が出ることは無くなって安堵するが代わりにこちらの限界が近付いている。バテ気味の体に再び大きな腕が振り下ろされそうになるが疲労の溜まった体はワンテンポ反応が遅れる。やはり無理だったかと諦めにも似た感情を抱いた瞬間、何処からか腰にドライバーが現れ何かと繋がったように思考がクリアになる。次の瞬間目の前に黒い影が現れては怪人を突き飛ばす。土壇場で全てをひっくり返す切札のように現れた存在に目を見開くが相手が左隣に立って『相乗り』というキーワードを用いられると封じられていた記憶は弾けぱっと視界が明るくなった。得意げに笑いながら改めて相手の右隣に並ぶとロングパーカーのポケットが何やら熱く存在を主張している。手を入れて取り出してみると緑色の疾風のメモリでそれを見た瞬間、探偵ともう一つの役割を思い出す。相手を、真の相棒の方を見てからメモリを構えると二人を表すキーワードを叫びながらドライバーにメモリを挿入して)



6441: 探偵 [×]
2024-09-06 18:58:29


違いねぇ。変身ッ!!
(理解は出来ないものの心の奥底で叫ぶ本能に従ってドライバーを腰に宛がえば、ひとりではない感覚を強く感じて同時に一気に記憶が呼び覚まされる。人に拳を振るったこともないのに怪人にタックルをかまして相手の左に自然と立つ、心に浮かんだままを叫べばドライバー越しに相手の思考が晴れ渡る感覚が分かって、こちらも連鎖的に封じられていた記憶が一気に目を覚ました。右隣にいるこの街を共に守る相棒を見れば、相手は先程勧めたパーカーから疾風のメモリを取り出す。そして自分達を表す言葉が、自分達にしか使えない言葉が告げられて探偵らしくニヒルな笑みを浮かべた。こちらも切札のメモリを構えればそれを挿入しドライバーを起動させて二人で一人の仮.面.ラ,イ,ダ.ーへと変身を果たした。紫と緑の装甲を纏い相手と意識を共有しながらド,ー.パ.ン.トへと向かっていく。数発拳を入れたものの火球を次々飛ばされれば近づけなくて腕で攻撃を防ぐのが精一杯だ。だが自分達の戦法はこれだけではない、「なら…!」と意識下で相手へ合図を送り半身を疾風の緑から超常の黄色へ変える。自在に伸びる手をムチのようにして火球を払いながらダメージも与えれば怪人の体は地面へと転がった。ここが決め時だろう。意識と言葉とで「決めるぜフィリップ!」と声をかければマ,キ.シ.マ,ム,ド,ラ.イ.ブを発動させて)


6442: 検索 [×]
2024-09-06 19:50:26

ああ、行くよ翔太郎。 ジ.ョ.ー.カ.ー.ス.ト.レ.ン.ジ!!
(相手も切り札のメモリを取り出すとそれぞれスロットに挿入して変身を果たす。左隣に相棒の意識を感じれば足りなかった物が満たされたような感覚がして今ならば何でもできるような気がする。早速拳を打ち込むが火球が飛んでくれば満足に近付けない。だが意識下で考えか共有されるとそれに従ってこちらのメモリを変幻自在な黄色に変える。ムチのように払いながらダメージを与えて地面に転がったのを見れば相手の合図に応じてマ,キ.シ.マ,ム,ド,ラ.イ.ブを発動する。体が半身ごとに分かれると右側だけ分身して多数の腕で怪人に攻撃を叩き込む。ダメージが蓄積して動けなくなった所を切り札側で最後の強い一撃を食らわせるとその体は爆発し、頑丈な体は人間の物に戻る。床に倒れた男からメモリが排出されバラバラに砕け散るのが見えれば「僕達の勝利だ」と互いを労っていた。記憶を取り戻したことと勝利を喜んでいたが背後でずっと座り尽くしていた誠が立ち上がってふらふらと近付いてくる。同じメモリ持ちが倒されたのを好機と見たのか『今度こそ、今度こそお前らをぜんぶバラバラにして理想の探偵になってやる…!』と誠が叫ぶと全ての輪がバラバラになった知恵の輪を床にぶちまけてから【Grab】のメモリを取り出した。先程の事も思い出して伸びる腕で咄嗟に奪い取ろうとするがその前に起動されてしまう。また頭痛を引き起こすような金属音が鳴る。思わず頭を押さえるが変身した状態では相手の意識はすぐ側にある。今度こそ相手を手放さないで忘れないように「翔太郎っ!!」と強く強く求めて意識を重ねるようにして)

6443: 探偵 [×]
2024-09-06 20:24:09


っ、マズイ。ぐ、ぁ……フィリップ!!
(相手に声をかけて最後の一撃を発動させる、分身した半身の連撃の後こちらの半身でトドメを叩き込めば怪人の体は爆散して人間の体に戻った体からメモリが排出された。相手と意識を共有しながら勝利を喜び互いに労う、これが相手との関係、二人で一人の探偵の姿だ。だが背後から敵意を感じて振り返るとそこには誠が、自分からあらゆるものを奪っていく敵がいて笑顔は引っ込む。直後全て解かれた知恵の輪が床に散らばって息を飲んだ。あれが解かれメモリが起動する度に自分の中のものが欠けていった、全てが解かれたあの状態でメモリを起動されれば自分の全てが誠に奪われてしまう。相手が咄嗟に半身の腕を伸ばすが間に合わずあの金属音が一層大きく嫌な音をたてて頭の中で響く。隣にいる相手を強く強く意識しその繋がりを保とうとするが、誠は高笑いして『もう遅い!全部俺に寄越せ!!』と叫び再度メモリのスイッチを押せば今度こそ意識はホワイトアウトした。相手の意識が元の体に戻り目を覚ます頃、誠は相手の傍へと近寄って『大丈夫か?俺達の勝利だ』と声をかけ、手を取り引っ張り上げて立たせる。周りには誰もおらず二人だけだ。見事依頼人の脅威である犯人であり怪人を打ち倒したのだ、この街の探偵として大活躍したといっても過言ではないだろう。上機嫌なまま相手の方に向かって懐からあるものを取り出す、それは腰に装着するドライバーで『俺達は相乗りしてるんだもんな?』と得意げな顔で、しかし愉悦の色を含んだ声で相手に声をかけていた。続いてもうひとつあの男が使っていたものを取り出そうと懐を探るがすぐに見つからない、どのポケットを探っても見つかるのは最初から持っていた一本だけで『何でメモリがないんだ?』と呟く。しかしすぐにその検討はついて『…あいつか!全部奪ってやったのになんで…!』と激しい憎悪を顔に滲ませていて)


6444: 検索 [×]
2024-09-06 21:40:01

…上條誠、君は何か勘違いしているようだけど何があっても君は翔太郎の代わりにはなれない。ましては僕達の間を割くことなんて出来ないよ。 翔太郎は地球の果て、地獄の底まで相乗りする僕のたった一人の相棒だ!
(頭の中の金属音に必死に抗おうとするが叶わない。相手の自分を呼ぶ声と誠の嫌な高笑いを最後にまた意識はホワイトアウトした。__ 再び意識が浮上する。ゆっくりまぶたを開き視界がぼんやりする中、現れたのは相棒の誠だった。上手く頭が回らない中手を貸して貰って何とか立ち上がった。辺りには誰も居ない状態で彼はドライバーを取り出す。それは仮.面.ラ.イ.ダ.ーの証でもあり、自分と誠が二人で一人として変身する為の道具だ。上機嫌な彼に尋ねられこくりと頷く。ぼんやりとその様子を見ていたが彼は徐々にメモリがないことに気付いて憎悪を滲ませていく。…茶番はこれくらいで良いだろう。彼が装着していないにも関わらず自分の腰にドライバーが現れて彼の手から消える。驚きこちらに振り返ってきた彼を最初に会った時のようにフルネームで呼んでやれば冷静に、あるいは自信に溢れた表情で彼の望みは果たされないと告げてやる。どんなに記憶や認知が消されたり改竄されようとも消えない繋がりが自分達にはあるのだから。あの日の夜最初に結んだ契約を持ち出して叫ぶと空いていたスロットに切札のメモリが何処からともなく現れてにやりと口角をあげる。招くように手を出せば近くの物陰から白い恐竜が咆哮しながら現れ掌に乗る。切札のメモリを装填し、変形した牙のメモリを差し込んで開けば今度はこちらの体が白と黒の装甲に包まれる。再び意識が広がっていくのを感じながら「居るんだろう?僕のジョーカー」と少し揶揄うようにも左側に声を掛けて)

6445: 探偵 [×]
2024-09-06 22:29:23


……当然だ。なんせ俺はお前の相棒で、相乗り相手なんだぜ?お前との約束を途中で降りはしねぇよ
(ホワイトアウトしたまま視界は元に戻らない、真っ白な空間で自分を形作る要素がひとつずつ引き剥がされて自分を保てなくなっていく。だがその崩壊がこれ以上進まないことに気がつけば顔を上げる、今までとは違い忘れてはいけないものを忘れていない。あの時意識を共有し強く互いの繋がりを保っていたからこそ真に全てを奪われなかったようだ。意識の中で相手の声が響いてきて目を閉じてその声に集中する、自信に満ち溢れた思いが伝われば自然とこちらの口角も上がった。何度自分の要素を奪われようとも決して相手との繋がりは絶えなかった、そして相手との相乗りはどんな手段を使っても決して奪われることはない。相手が最初の契約を叫べばこの手を離れることがなかった切札のメモリを構える、同時にドライバーが腰へと現れた。二人を一人たらしめるもの、変身しなくともそれは変わらないのだが上條誠に罪を数えさせるために再びこの力を使う必要がありそうだ。メモリを起動させドライバーに装填する、意識が浮上する感覚の後に右隣に相手の存在を感じればゆっくりと目を開いた。少々気恥ずかしい呼ばれ方をするがここは乗っておくべきだろう。先程とは違う姿に変身し、しかも全てを奪ったはずの探偵が存在していることに誠は『だからなんで!お前はまだいるんだよ!!』とヒステリックに叫んでガ.イ.ア.メ.モ.リを起動させ腹にあるコネクタへと突き刺す。知恵の輪が絡み合い歪んだ怪人の姿になると『相棒は諦めるか。俺がこの街の探偵なんだからまとめてさっさと消えろ!』と地団駄を踏んでいた。もはや子供が駄々をこねる姿に呆れと怒りとを胸に燃やすと「ふざけんじゃねぇ。…いくぜ相棒」と右隣へ声をかければ「さ.ぁ,、.お,前.の.罪.を.数,え,ろ.!」と二人の決め台詞を叩きつけて)


6446: 検索 [×]
2024-09-06 23:24:23

ああ。お,前.の.罪.を.数,え,ろ.!
(相手が何処に居ようともこの繋がりは消えない。それを手繰り寄せるように現れたメモリを使って変身を果たすと気取った呼び方で話しかける。すると力強い返事と約束を守る意志を伝えられると仮面の下で口元が緩むのが分かる。彼にも相手が存在していることが伝わったのだろう。ヒステリックに叫ぶとメモリを腹のコネクタに突き刺して知恵の輪が絡みついたようなおぞましい姿へと変わる。何回も引き離すことに失敗すれば相棒に拘るのを辞めて一人でこの街の探偵になろうと方向転換するようだが然うは問屋が卸さない。少なくとも自分の都合だけを考え他人からその居場所を奪おうとする者にこの街の探偵になる資格は無い。左から怒りが伝わってくる中、声を掛けられると二人で声を揃えて彼に罪を問いかけた。『俺の罪なんてねェよ!!』と叫びながらこちらに襲いかかってくれば避けながら腕の刃で切り付ける。そうして軽快に攻撃を躱していればますます怒りの声をあげ体から分離した輪を自分達を囲うように周囲に展開する。『消えろ!』と叫びながら絶妙にタイミングをずらして輪が飛んでくるが二人がいれば状況判断も容易だ。視界と思考を共有して反対側から交互に輪が襲いかかってきても順番に避け、余裕があれば刃で切れ込みを入れてやる。全ての輪が彼の身から離れ貧弱そうな本体が見えればすかさず肩のセイバーを分離させ投擲する。セイバーは本体に命中し、地面へと転がったのを見れば「このまま決めようか、翔太郎」と相手に呼びかけて)

6447: 探偵 [×]
2024-09-06 23:51:59


は、笑わせんな。迷子猫の依頼人に悲しい思いさせて、デザイナーに横暴な態度とって、相棒を無下に扱っただろ。…あぁ。俺から奪ったもん全部返してもらうぜ!
(二人で犯人に罪を数えさせる言葉を投げかければ誠はさらに激昂してこちらへと襲いかかってくる。しかし探偵という言葉だけに憧れ依頼人も相棒さえも向き合い大事にできない人間に二人で一人の探偵が負けるはずがない。攻撃を避けて切りつけ、飛ばしてくる輪も二人で完璧に呼吸を合わせれば簡単に応戦することが出来て怖いものはない。ガムシャラに攻撃を行った怪人は守るものが無くなりセイバーが装甲の薄くなったその体に直撃して致命的なダメージを与えれば地面へと転がった。相手の合図に力強く答える、相手が相棒であるお陰で、隣に並んでくれたお陰で、全てを失わずに済んだ今、奪われたものを取り戻す時が来た。ホーンを操作しセイバーを右足に携える、高く飛び上がるとより一層気合いの乗った声で「フ.ァ,ン,グ,ス,ト.ラ.イ.ザ.ー!」と叫べば体を回転させそのまま怪人の体を切り裂く必殺の一撃を叩き込んだ。F,の.残.光が浮かび怪人の体は派手に爆発する、その体が誠の姿に戻ればメモリが排出されて高い音と共に砕け散った。呻き声を上げて誠は顔をあげるも『あれ…俺、何…?誰…?』と朦朧と口にする。どうやらメモリの毒素の影響か他人を取り込みすぎて自分を見失ってしまったようだ。一方で地面に散らばっていた知恵の輪はまるで磁石で引き寄せられるようにひとつに集まってやがて眩い光を放つ。次第に光が落ち着けばその中から意識のない探偵の体が現れて地面に転がって)


6448: 検索 [×]
2024-09-07 00:14:36

……罪を償う為にも先ずは自分を取り戻して貰わないといけなそうだ。……おかえり、翔太郎。
(相手に声をかけると,キ.シ.マ,ム,ド,ラ.イ.ブを発動させ高く飛び上がる。二人で声を揃えながら回し蹴りを叩き込むと白い残光が浮かびその体は爆発する。怪物の体から元の姿に戻った彼だったが顔を上げると自分の事や現状が分かって無さそうな言葉を口にする。恐らくあの自信家な所やかなり激情していた所から今までも同じことを行い成功させてきたのかもしれない。初めて会った時のウェブライターの姿すらもしかしたら他人の居場所を乗っ取った物かと思えば背筋が薄ら冷たくなった。毒素に加えそれ程人を夢中にさせてしまうメモリの悪質性を実感してこれからの彼の行方を少しだけ心配していると散らばっていた知恵の輪がひとつにくっついて眩い光を放つ。思わず目を瞑ってしまうが次に目を開けた時にはハードボイルド探偵に憧れる相手の姿があって酷く安心した。変身を解くと自分の服や髪もいつもの物に戻っていて元通りになったことを悟る。相手が起き上がってくるまで近くに放置してあったハットを拾い、軽く砂などを払うと起きてきた相手の頭にそっと被せ戻ってきた相棒を迎え入れる言葉をかけて)

6449: 探偵 [×]
2024-09-07 00:32:27


…ただいま、フィリップ。やっと全部元通りだ。俺は探偵で、お前の相棒じゃなきゃな
(メモリを排出出来たものの誠は自分を見失っている様子で相手と意識を共有したままその様子を眺める、他人のものを求めすぎて自分を失ってしまうとは哀れなものだが、そこまで彼を暴走させたのもメモリの毒素のせいなのかもしれない。変身を解き意識は今しがた再構築された自分の体へと戻る、ウ.ィ.ン,ド.ス.ケ.ー.ル.の店員や情報屋ではなくその姿はこの街の探偵を名乗る者の姿だ。だがそれにはひとつ足りないものがあって、起き上がり相手の方をみればそれを持ってこちらへとやって来るのが見える。自然と口角はあがって相棒によってハットが頭の上に戻るとやっと全てが元通りになって帰還の言葉を返していた。ようやく取り戻した相手との関係をもっと噛み締めたい所だが事後処理が残っている、しかもデザイナーを襲っていた犯人と他人の要素を奪っていた犯人の二人もいるのだ。ジンさんに電話をかけ事情を説明すれば二人の犯人を捕らえたことを褒められる、だが今回この結末にたどり着けたのは相手のお陰だ。相手が何度も自分を見つけ最後まで相棒として繋ぎ止めてくれたから、今自分はここに居る。警察がきて犯人の引渡しと事情聴取が終わればやっと二人の時間だ、左隣に立って相手の方を見れば「俺のこと、何度も見つけてくれてありがとな」と礼を言って)


6450: 検索 [×]
2024-09-07 01:25:48

依頼の行先に居たのが幸運だったよ。会ってさえしまえば記憶や認識が改変されていても僕の好んでいる君の長所はそのままだから直ぐに異変に気付けた。
(相手の頭の上にハットを乗せ帰還の挨拶を聞く事が出来ればようやく全てのピースがハマって元に戻った実感がして笑みを見せる。ひとまずはこれで解決だろう。色々話したいことはあるが先ずは事後処理だろう。警察に連絡し、事務所に残した依頼人にも犯人が捕まったことを告げ謝礼等は後日にして帰ってもらうことにする。犯人を引き渡して事情聴取を受けていれば話の中でメモリの影響で変わった部分は元に戻り矛盾する所は都合の良いように処理されていることがわかった。上條誠の持っていたメモリは高レートで取引されている物だったようで本人との相性と希少性で能力も強かったのだろう。諸々の処理が終わって解放されるとやっと二人きりとなる。なんとなく視線を向けたタイミングで目が合うと相手が礼を言われる。だが自分も違和感に気づくまで相手のことを忘れる事が多かった。最初の事務員はともかく、情報屋や店員は依頼の流れで会わなければもしかしたら相手のことを気付けなかったかもしれない。そんな可能性から素直に受け取りはしなかったが二人の繋がりがその偶然を引き寄せたのなら悪くない気分だ。職業が変わっても相手は相手であり、惹かれている性格や美点が変わってないおかげで違和感に気づけたとも言える。少し照れくさくもあって視線を揺らしていたが相手に目線を戻すと「僕の相棒の座は君だけの特等席だからね」と得意げに笑って見せ)

6451: 探偵 [×]
2024-09-07 07:59:42


そうやって何度でも出会うのが俺達の運命なのかもな……あぁ、絶対誰にも渡さねぇし手放さねぇ。俺の相棒の席に座れるのもお前だけだ、フィリップ
(こちらから礼を伝えると出会えたのが幸運だったと返事がされる、だが例えお互いの存在を忘れても結局は惹かれ合うようにして自分達は顔を合わせることになった。それを運命と称してしまえばさすがにクサすぎたかと思わず目線を逸らす、だが直後にどれだけ変容しても相手が好きな自分の要素は変わっていないと言われて今度は照れくさそうに笑っていた。肩書きや立場が変わっても変わらない部分を好んでくれるというならばやはり相手とは何度だって巡り会って互いを最高の相棒だと、そして恋人だと思えるのかもしれない。互いに目線を彷徨わせていたが自然とまた互いに交えて相手を見つめる、そして得意げな笑みと共に告げられた言葉にまた嬉しさが胸を満たすと小さく笑った。相手が誠に並び立った時激しい嫉妬を覚えたのは自分こそが相手の相棒だと本能が忘れなかったためだろう、しかしその相棒の座こそが二人を何度もバラバラにしようとしても奪われなかったものだ。こちらからも照れくささを押し殺してたったひとつの席が相手のものだと伝える。そこには相手が座っていて欲しいし、相手以外は座って欲しくは無い。全てが元通りとなった姿でだんだん照れでいたたまれなくなってくれば「よし、帰るか」と相手に声をかけて)

(/お世話になっております!そろそろ区切りかと思いましてお声がけさせていただきました。探偵が自分の立ち位置を奪われていく過程でかなり好き勝手やらせていただきましたが、その度に必ず二人が出会ってどちらからともなく手を繋ぎ直していくのがとてもとても素敵でした。検索くんが誠の隣に相棒として立った時は背後共々めちゃくちゃ感情が乱されましたが、最後に全てを奪われても検索くんが強く繋がりを持っていてくれたお陰で探偵が帰ってこれましたし、熱い場面も多く二人の絆の強さを再確認できるお話でとても楽しかったです!今回もありがとうございました。
この後ですがいかがしましょう?事件続きでしたので二人の時間を取れればと思っておりまして、このままの流れで続けるか場面を切り替えて二人で日常を送る話でもいいかと思うのですが検索様はいかがでしょうか?)


6452: 検索 [×]
2024-09-07 09:18:31

ん、この場所が一番しっくりくる僕の立ち位置だ。ああ、僕達の探偵事務所に戻るとしよう
(立場が変わっても出会う事を運命だと言われると確かにそうであるように思えて小さく頷く。一人では不完全だからこそ、それを補うように何度でも相手に惹かれて求めるのかもしれない。奇しくも今回の件でどんな肩書きになろうとも会話を交わせば今に近い関係になるであろうことが証明された訳だがそれでも相手と関係を結ぶならこの街を守る探偵としての相棒が一番しっくりくる。互いに飾らない本音を語れば照れ臭さが募れば視線が泳ぐがそれでもまた自然と目が合うようになる。最初から分かっていた結論を改めて確認するように口にすると事務所に戻ることに同意を返す。断られることも無く『僕たち』と言えることにさえ幸せを覚えながら帰路に着いた。事務所に戻すと所長がいつものように自分達を出迎えてくれる。依頼を遂行する流れでもう一つ別事件も解決したことを報告すると短時間での複数の手柄に所長は大満足のようだ。かなり機嫌が良いのか『翔太郎くんとフィリップ君のコンビがいればこの事務所も安泰ね!』と言われるとお互い顔を見合せて無邪気に笑った。どうやらデザイナーの彼女が盗作疑惑の方も解決してくれたから、と報酬を弾んでくれたようでそれにご満悦な所長によって突如明日の午前中までの休みが言い渡される。元々そのつもりだったのか『あとは任せたから』と嵐のように退勤する所長を見届けると「思いがけないご褒美を貰ってしまった」と小さく笑いながら相手のそばに寄って来て)


(/こちらこそいつもお世話になっております。厄介なメモリのお話でしたが徐々に探偵君が離されていきながらも必ず出会って会話の過程で封じられたお互いの面影を感じて惹かれ合う運命的描写が何度も出来てとても楽しかったです。せっかくならばとことん誠を相棒の位置に居座らせてみましたが違和感を覚えたり嫉妬して貰えたりと無意識下で相手の居場所を守ろうとする二人が見られて本当に良かったです、メモリが使われる度に状況が大きく変わりハラハラしながらも熱い場面も沢山出来て過去の積み重ねの厚さと2人の絆を再確認する素敵な話でした、今回もありがとうございました!
こちらもまったり二人のいつも通りのやり取りがしたいなと考えておりましたので上記の方で少し場面を飛ばした続きを展開させてもらいました。もし思う存分日常を過ごすのならば翌朝に飛ばして一日中お休み貰った形でも良いかなと迷ったのでお好きな方で続き回して貰えたらと思います…!)

6453: 探偵 [×]
2024-09-07 14:45:10


ま、アキコがご機嫌なら何よりだ。……さてと、アイツに奪われてた分取り戻さねぇと
(探偵事務所に『僕達』という言葉がつけば自然と笑みが浮かぶ、それは相手と自分とが当たり前に一緒にいて二人で一人の探偵でなければ成り立たない言葉だ。事務所に帰れば所長様は変わらず二人を迎えてくれる、メモリの影響で自分が弾かれていたことは覚えていないようだ。しかしそのいつものやり取りさえ今はより大切なものに思える、二人の組み合わせを褒められてしまえば思わず照れて目線を泳がせるが無邪気に笑う相手と目が合えば胸に暖かなものが溢れて結局は口角を上げていた。多めの報酬も手に入り所長はご機嫌なまま休みを宣言して事務所を出ていく、相変わらず嵐のような存在だが同時にこの事務所に欠かせない家族の一人だ。事務所に二人残され少なくとも明日の午前中までは二人きりの時間になるらしい。近くにやってきた相手の腰におもむろに腕を回して軽く引き寄せる。誠に探偵の座を奪われ相棒であることさえ奪われそうになったが、必然的にその間は恋人であった時間も奪われていたことになる。自分は誰かと探偵をやっている相手を横で見守るのではなく、相棒であり恋人として左隣立って何処までも走っていきたい。今はそれを噛み締めたい気分だった。隣にいる相手の存在を確かに感じながらそれをより強固にするために「ちょっとだけ風.都.一緒に歩かねぇか?その…デートって事で」と最後は決めきれずに目線を泳がせ)

(/それではこの後の時間も楽しみたいと思いましたのでこのまま続けさせていただきました!改めて隣に戻った二人でゆっくりとした二人だけの時間過ごしましょう。今回もよろしくお願いします!/こちら蹴りで大丈夫です!)

6454: 検索 [×]
2024-09-07 17:41:13

僕も丁度君と一緒に過ごしたいと思っていた所だ。…勿論、喜んで。
(所長からお休みが言い渡され帰るのを見届けると相手に腰に回された腕で引き寄せられ恋人の距離になる。無事に事態は解決した訳だが彼が取材に来て約半日ほど相手とは相棒でも恋人でもない時間を過ごしたことになる。それに対して相手がその時間を取り戻すと宣言してはデートへと誘われると一瞬目を瞬かせる。仕事が無いのなら当然の如く一緒に居ると思っていたのに改まって誘いをかける所や最後は決めきれずに目を泳がせてしまう所に愛おしさを覚えるとその口元を緩む。取られてしまった時間は戻らないが埋め合わせをして上書きしてしまえば良い。真っ直ぐと相手を見て返事をすれば事務作業の簡単な片付けだけして、事務所を閉めてから出発の準備をする。こちらの準備が整うと楽しみなのを全面に顔に出しながら「翔太郎、はやく!」と急かすように声を掛けて)

6455: 探偵 [×]
2024-09-07 20:26:17


なら好都合だ。……急かすなよフィリップ!
(この半日間相手と引き離され、そして違う形であっても何度でも相手と巡りあい惹かれ合うことが証明された今、いつもの距離でいつもの関係で相手との時間を過ごしたくなる。それをデートという名目にして誘えば相手は真っ直ぐとこちらを見ながら返事をして、たったそれだけでも胸を射抜かれたような喜びが湧き上がる。相手と共に事務所の片付けをし終えると相手から急かすような声が聞こえ、それがどうにも弾んでいれば自然とこちらの声も弾んでしまった。ハードボイルドな探偵たる証、憧れの人から託されたハットをしっかりと被れば相手と共に事務所を後にする。わざわざデートへと誘ったのは今は当たり前になっている相手との距離をもう一度実感したかったからだ、となればこの街で恋人として定番なことをやりたい。ひとまず目的を決めずに歩き始めると「そういやこの前アイス屋で秋限定のフレーバー出てたし、食いに行ってみるか?」と思いついたままに提案して)


6456: 検索 [×]
2024-09-07 20:47:15

だって一秒でも長く君とデートがしたい。 秋限定…!それは気になるね、行ってみよう
(デートに行くことが決まればさくっと片付け相手を急かす。探偵の証でもありトレードマークでもあるハットを被った相手が隣に並ぶとありのままの素直な気持ちを口にする。一緒に居るという観点だけ見れば急ぐ必要はないかもしれないが、相手の定義したデートの時間であることが重要なのだ。一緒に事務所を後にして歩き始めていると相手が興味深い情報を提示する。季節にはそれぞれ行事があるがそれに乗っかったフェアや旬を扱う商品などもまたその時にしか食べられない貴重な物だ。限定という言葉に瞬く間に瞳に興味を宿し、その対象がアイスであれば異論は無い。直ぐに賛成を示すと相手の案内でアイス屋へと向かった。以前も訪れたことのあるアイス屋は夏のピークは過ぎたが同じく秋限定のフレーバーを求めてかそこそこお客さんがいるようだ。その列に並びながらメニュー表を見ると期間限定メニューの枠があって「安納芋、マロン、ほうじ茶、梨…どれも食べた事ないものばかりだ!」と興奮気味に口にしながらどれにするか悩んでいて)


6457: 探偵 [×]
2024-09-07 21:17:11


欲張りすぎて腹壊すくらい食うなよ。…いつも通り交換しながら食おうぜ
(一秒でも長くデートをなんて、そんなストレートでシンプルで可愛らしい望みを言われてしまえばただただ胸は幸福で満ちる。口が緩みきってしまいそうになるのをなんとか耐えながら「そうだな」と返事をすれば、相手の好物であるアイスの話題を出してみる。思った通り相手は瞳を煌めいて直ぐさま行先が決まった。こうやって相手の瞳の輝きを間近で見られるのも相棒で恋人である自分だけの特権だろう。アイス屋へとたどり着けば秋らしい色のポスターと共に限定のフレーバーの文字が並んでいる。相手は早速それらに釘付けになっているようで興奮気味な様子にいつも通りストッパーとして口を挟んでいた。放っておけば端から端まで全て試してしまいそうな勢いだ。だがこういう時にどうやって事を解決するかは二人の間で決まっている、相手の興味を満たすため、そしてもちろん限定フレーバーを楽しむために交換することを持ちかけておいた。自分たちの番が回ってくれば店員に注文を聞かれ「じゃあ俺はほうじ茶と梨にすっかな。お前はどうする?」と自分の分を伝えた後相手の方を見て)


6458: 検索 [×]
2024-09-07 21:39:27

ああ、もちろん。 じゃあ僕は安納芋とマロンにしよう。
(秋の味覚の名前が並んだポスターはそれぞれのイメージ写真が共に乗っていてより期待を煽る。果物である梨やお茶のほうじ茶はともかく、芋や栗がアイスに合うかは想像がつかない。その興奮を見てかストッパーとしての声掛けがされるが甘い相手ならばある程度は許容されることを知っている。いつもの通り交換を持ちかけられると当然だと頷いていると注文の番が回ってきた。相手が4つの内2つを頼むのを聞けば残りの2つの味を注文することにする。この気候ならば外で食べても直ぐに溶けないだろうとテイクアウトにしてコーンにそれぞれ2種類の味のアイスが乗ったものを受け取る。茶色っぽいマロンと黄金色の芋のアイスに期待は高まるばかりで相手も受け取ったのを確認すると「何処か座って食べられる所はあるかい?」と問いかけ)

6459: 探偵 [×]
2024-09-07 22:05:34


秋のフレーバーは全制覇出来そうだな。___なら、いい場所がある
(自分が2つ、そして相手が2つ、これで限定のフレーバーは全て頼んだことになる。二人のものを交換すればお互いに全ての味を楽しむことが出来る、これもいつもの二人のやり方だ。コーンに2つの秋らしい色合いのアイスがのって、それが2つ分並べられればそれぞれを受け取った。相手から座って食べられる場所を所望され頭の中にこの街の地図を描く、せっかくのデートなら二人でゆっくりとできる方がいい。いい場所を思い出せば相手と連れ立ってそこへ向かって歩き始めた。人気のない方へと進んだ先にたどり着いたのは高台にちょっとした広場が設けられた場所、いつかクレープを食べた場所と同じく街の様子をよく見渡すことができる。そして何よりゆったりと回る風.都.タ.ワ,ーも見ることが出来る場所でベンチが数個だけ並べられた静かな空間だ。ここならば二人の時間を過ごすことができるだろう、先にベンチへと座れば「フィリップ」と名前を呼んで相手を招いて)


6460: 検索 [×]
2024-09-07 22:48:45

おぉ、街が一望出来る場所だ。 じゃあ食べようか
(店内で食べるのも良いのだがせっかくのデートならば二人でアイスの味と相手にだけに意識を向けたい。そんな希望もあって良い場所を相手に所望すればすぐに良い場所が思い当たったようで期待を込めながら相手に着いていく。たどり着いたのは人気のない高台の広場で奥に立つ風.都.タ.ワ,ーがよく見える場所のようだ。知る人ぞ知ると言った雰囲気で街を一望出来るここは今からアイスを食べるにはピッタリな場所だろう。その景色を興味深く見ていたが相手に名前を呼ばれると招かれるまま近づいてその右隣に腰がける。落ち着く場所に着くと急かすようにも声を掛けると早速まずは上の安納芋のアイスを口にする。芋と言えば温かい印象があるがアイスならば当然冷たく、特徴的なねっとりとした甘さを感じる。普段のアイスとは違う甘さだが想像以上にしっくりくる組み合わせの良さで「冷たくても芋の味がして美味しい」と好意的な感想を告げて)

6461: 探偵 [×]
2024-09-07 23:13:05


俺達にお似合いの場所だろ?…あぁ、そうしようぜ
(アイスをもって街を一望できる場所へとやってくる、この街でお互い探偵として、相棒として、走って行くことを改めて叩きつけた二人にはぴったりの場所だろう。景色に見惚れる相手を呼べば右隣に相手が座る、暑さのピークを過ぎたとはいえ油断すればアイスは溶けてしまうだろう。楽しみで仕方がないのか急かすように食べるのを促す相手に頷き返すも、自分ではすぐに食べずにそのまま相手がアイスを一口食べるのを見守った。黄金色のアイスが相手の口の中に入っていけば好意的な感想が述べられてその一連の光景を視界に収めれば自然と口元には笑みが浮かぶ。今は些細なことさえもすぐに共有してしまいたい、「なら俺も、」と相手の安納芋アイスに顔を近づけようとするがその動きを途中で止めた。代わりに相手の方に目線を向ければ暫く見つめたあと「俺も芋のアイス食いてぇな」と願いを口にして)


6462: 検索 [×]
2024-09-07 23:43:57

良いよ、その為に別の物を選んだのだからね。 …あーん、
(お互いに探偵であることを確かめた今、この街の象徴を見ながらアイスを食べるという最高のアイデアにこくりと頷く。二人で並んで座り初めて味わう秋の味覚に表示を緩めて味わっていると隣から相手の視線を感じてそちらを向く。どうやらずっと一例の行動を見守られていたらしい。若干照れくさくなったものの相手もこの味が気になったようで顔が近付いてくるとアイスを差し出す。だがその動きが途中で止まって目線がこちらを向く、そのままアイスが所望されるとその言葉の意味を理解して自然と口角があがる。勿論異論は無い。了承の返事をしながらアイスに刺していたスプーンで一口分安納芋アイスをすくうとお決まりのフレーズと共にそのまま相手の口元に運んで)



6464: 探偵 [×]
2024-09-08 00:13:24


せっかくなら全部試さねぇとな。ん、……ほんとの焼き芋みてぇな味だな
(相手が食べていたアイスをそのまま横からいただこうかと思ったが動きを止める、これも交換と同じくらいに今は当たり前になってしまった行為だ。そのまま止まった位置でアイスを所望すれば相手はこちらが何を望んでいるか分かったようで口角があがると共にアイスがひとすくいされてこちらへと差し出される。自分で願っておいて少々照れくさいが相手が自分のためにしてくれる一連の行為が嬉しくて仕方がない。差し出されたアイスを口に含めば焼き芋を食べた時と同じねっとりとした甘みが口全体に広がって冷たいながらも本物に劣らぬ美味しさを堪能する。後をひく甘味を味わっていると、ふと自分が選んだアイスのことを思い出す、一口すくって食べてみれば相性抜群のそれに思わず感嘆の声が漏れた。相手の分をスプーンにすくう、甘みが残る安納芋アイスにはこのスッキリして適度な苦味のあるほうじ茶アイスがぴったりだ。相手の方へと差し出せば「これ、最高の組み合わせだぜ」とその相性の良さを勧めて)


6465: 検索 [×]
2024-09-08 00:55:48

本物の焼き芋も冷やしたらこんな感じなのかな。 本当かい? …ん、確かに程よい香ばしさと苦味で口の中がスッキリするね。お互いの良さを引き立て合っている。
(相手に求められるまま、そしてこちらが望むままに口元にアイスを運ぶと相手がそれを口にする。様子を伺うと好意的な反応が見えて初めての体験を二人で共有出来たことに表情は自然と緩む。もう一口同じスプーンで安納芋アイスを口にしてその味を堪能していると相手が自分の分のアイスを食べて感嘆の声を零す。その相性の良さを聞けば興味が湧いて顔を寄せて相手が差し出してくれたスプーンを口に含む。ほうじ茶の香ばしさと苦味を活かした風味は後に残る甘さをスッキリしてくれて意外にも相性バッチリだ。思いがけない発見に興奮しながら感想を述べていたがふと良い事を思い付いた。まずは自分のもう片割れのマロン味のアイスをすくって一口も食べると芋とは違う濃厚な甘さが口に広がる。それを味わいながら相手に目を向けると「君も梨の方を食べてみてくれ」とお願いして)

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