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相乗りで何処までも 【 〆 】/6465


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自分のトピックを作る
5979: 検索 [×]
2024-07-22 00:51:26

…ん、翔太郎も温かいね。……ちょっと猫の匂いがする、猫探しの依頼があったのかい?
(相手が素直な分普段の真似をした気取った言い回しをすればツッコミが入るが相手を抱きしめ頭と背中を撫でると脱力したように体重が預けられる。それをしっかりと受け止め鎖骨の辺りに擦り寄られるのを若干擽ったそうにしつつも伝わってくる体温は心地よくてまた少し腕に力を込めた。普段よりも幼い感想を呟く相手をぽんぽんと撫でつつ位置の関係ですぐ近くにある相手の頭に頬擦りしてみる。すると相手の髪が鼻先を擽ることになるがそこからいつもとは違う匂いを感じ取ると顔を埋めてそれを確認する。今までの記憶から猫っぽい匂いだと突き止めると自分が知ることの出来なかった日中の依頼について問いかけた。二人がそれぞれ動けば同じシャンプーを使っていてもあらゆる要因で別の匂いが混じって違うものになる。それは当然のことなのだが例え猫が相手とはいえ別の存在の匂いがついているのは面白くなくて「…上書きしておこう」とぽつり呟くと同じ部分の髪に軽くキスを落としてからぐりぐりと擦り寄って自分の香りを移そうとして)


5980: 探偵 [×]
2024-07-22 07:54:21


ん、…あぁ、あったな……猫見つけてから飼い主がくるまで暫く時間があって事務所で遊んでやってたらえらく懐かれちまってな。俺の膝とか頭とか、好きに登ってた
(完全に脱力して相手に体重を預けると背中に回った相手の腕に力が籠る、それだけで相手からの想いが伝わるようで無意識に口角があがった。頭をぽんぽんと撫でられ体温も相まって既に夢心地に浸りながらこちらからも抱きしめる腕に力を込める、油断すれば体がずり落ちてしまいそうだ。しばし頭を撫でられていれば相手が擦り寄る感触があって直後に鼻先が髪の中に埋められる、擽ったそうにしていると日中の依頼について問われた。肯定の返事をしていると異なる香りが気に入らなかったのか今度は相手がグリグリとこちらへと擦り寄る、ますます擽ったい感触に「へへ、」と幼い笑みを漏らした。自分の匂いをマーキングするなんてまさに猫のようだと垣間見える独占欲に心を擽られてこちらもまた相手の胸板に擦り寄る。確かに今日は猫探しの依頼があっていつもは大体猫にフラれるものだがどうしたわけか今日の子はこちらを気に入ったらしく、事務所で預かる間終始自分から離れることはなかった。それこそ相手が先程したように色々な場所に擦り寄られて飼い主の元へ帰したあとにスーツについた毛を綺麗にするのになかなか苦労したものだ。今の自分の匂いが異なるのもそのせいだろう、膝に乗せた時のことを思い出せば「熱烈なキスも受けちまったしな」と締まりのない顔で猫との思い出を話し)


5981: 検索 [×]
2024-07-22 10:30:23

……、僕が居るのに?
(いつもと違う匂いを上書きするようにぐりぐりと強めに擦り寄ると幼い笑い声が聞こえてくる。加えて相手からも胸板に擦り寄ってくる姿は愛おしいのだが猫探しの依頼の詳細を聞くと段々と不満が募ってくる。自分が日中ずっと検索に夢中になって事務所スペースに上がって無かったことは棚に上げて、懐かれるまで遊んでいたというその猫に嫉妬してしまう。相手にこうやって擦り寄って好きに出来るのは自分だけの特権なのに。自分が居ない間、その居場所が取られていたような気がして自分から聞いたにもかかわらず暫く黙り込んでしまうが更に『熱烈なキス』の話を楽しそうに言われると回していた手を相手の顎のラインに添えてこちらを向かせる。先程の相手かそれ以上にむすっとしたご機嫌斜めの顔を晒しながら目を合わせ、拗ねたような口調で問うがそれだけではこの気持ちの収まりがつかなくて半ば強引に唇を重ねると濡れた舌で相手の唇を隅々までゆっくりと塗りつぶすように這わせて)


5982: 探偵 [×]
2024-07-22 12:36:20


え、…あ……いや、キスっつっても猫…ッ、……ん、…っ……
(相手に包まれて頭を撫でられふわふわとした幸せに浸っていればこちらが話す言葉で相手の感情が変化していることに気が付かず上機嫌に猫との一時について話していた。心地よい微睡みにも近い感覚に気分を良くしていたが突然顎に手を添えられて相手の方へ顔を向けられる。柔らかな心地とは違った行為に戸惑いの声を漏らすが、直後相手の顔が思いっきり不機嫌になっているのを見れば今度は焦りの感情として言葉を漏らした。どうやら猫とめいっぱい戯れていたのがお気に召さなかったらしい、すっかり立場は逆転してしまって慌てて取り繕おうと口を開く。しかしその前に顎を捕えられたまま口を塞ぐように唇が重なる、驚いて目を見開いている間に重なった唇からは相手の舌が顔を覗かせて猫にマーキングされた部分を相手のもので塗りつぶしていく。頭を撫でられていた時の柔らかなものとは違う独占欲を孕んだ熱い舌が唇を這う、自分がいない間に触れ合っていた猫にさえ嫉妬する相手が可愛くて愛おしくて、相手の心を掴んでいるのだという実感が胸を優越感で満たした。髪と唇とは相手にそまったがこのままもっと相手のかおりやものに染められてしまいたいと願いが胸を過ぎる、唇を僅かに開けてこちらも舌を出すと誘うように相手の舌を擽る。猫はもちろんのこと、相手以外が侵入したことのない場所を開くと「この中にも欲しい…」と自ら口内を明け渡して相手のものに染まることを望み)


5983: 検索 [×]
2024-07-22 14:23:13



……ん、…っ、……は、
(こちらの表情を見て焦って何やら言おうとしているがその言葉ごと飲み込むように唇を重ねる。例え猫だろうと相手と戯れていたのには変わらない。それにわざわざ熱烈と付けるぐらいだ、一片たりとも残さぬようその痕跡を消してしまいたくて舌を這わせ丁寧に塗りつぶしていく。やがて相手の唇全体がこちらの唾液で濡れて目的が達成されたのを確認すれば漸くその衝動は治まって離れようとするがその前に相手の舌が伸びてくると今度はこちらが目を見開く。誘うような言葉と共に自分にしか侵入が許されない口内を自ら明け渡されると更に深い所にある欲がぐらついて、独占欲を拗らせた頭は望むままにその場所に舌を差し入れる。持ち上げた顎はそのままにもう片方の手は背中に添え支えてやりながら熱持った内側の粘膜をなぞる。歯の裏側など普段意識しないであろう場所にもマーキングを施すと相手の舌に自分の舌を擦り合わせ熱などを交換し合うように動かして)



5984: 探偵 [×]
2024-07-22 17:22:57


…っ、……ン、ぐ……ッ……、…
(唇周りに相手の唾液をたっぷりとつけられたままさらに深い場所へのマーキングを願う、今度は相手が驚いたような表情を見せたが再び唇が重なると満足気に口角があがった。相手に構って欲しいという願いは頭を撫でられ一旦は叶えられたが猫にまで嫉妬する姿をみれば当初の願いは別の色を含んだ欲望へと変化していく。口内に相手の舌が侵入してくると唇に唾液を塗りつけた舌は未だ濡れていて粘膜を擦ると水音が鳴り始める。こちらが望んだ通り歯列の裏側まで相手の舌が這って口内は相手のもので染められていった。その間相手に体重を預け背中を支えながら顎を上に向いられていると注がれた相手の唾液は全て体内に落ちていく形になって溜まり過ぎた唾液が気道を塞ぐと苦しげに喉が震える、上手く呼吸ができなくて目には薄らと膜が張るがその苦しさよりも相手に染まっていく悦びの方が遥かに上回っていてこちらからも舌を伸ばせばお互いのものを擦り合わせた。二人分の舌が絡まってより水音は大きくなり注がれる唾液も多くなる、時折体をも震えさせながら縋るように背中に回した手で相手の服を強く握った。それこそ相手に溺れるような感覚にこちらからも舌を絡ませながら時折相手のものを甘噛みしてみせて)


5985: 検索 [×]
2024-07-22 19:11:11

…ン、……っ、…は、ぁ…、翔太郎
(誘われるまま舌を伸ばして口内に入れ込むとその箇所にもマーキングを施していく。舌先を合わせていれば溜まった唾液で上手く呼吸が出来なくて薄ら涙の膜を貼る相手の姿が視界に入った。喉を震わせる姿を見れば苦しそうだと思うのにこの行為を止める気にはならなくて、慰めるように背中を撫でながら深いキスを続けていた。相手から舌が伸びてきて擦り合わせるとそこから水音が響く。相手のものを絡めとってわざと音を立てるように口内を掻き回すように舌を動かすと淫らな音は大きくなっていき、お互いの鼓膜を揺らす。呼吸のタイミングさえ奪うようにしていれば相手の体は震え、縋るように服を掴まれると独占欲やら支配欲が満たされて微かに口角をあげた。舌を絡ませながら時折甘噛みされると小さく息が漏れ、更に相手を求める。そうして相手の口内が唾液で沢山になった頃、ゆっくりと離れると二人の間に銀の糸が繋がる。それが途切れ、相手の口内に一雫落ちるのを好奇心とは違う色を宿した目で見つめていたが更に自分のモノで相手を侵食したい気持ちが湧くと相手を上に向かせた状態のまま顎に添えていた指先でゆっくりと喉から鎖骨へとなぞる。同じ箇所を逆に辿って顎から頬に手を添えると目を細め「飲んでくれるかい?」とお願いして)

5986: 探偵 [×]
2024-07-22 20:51:39


……ッ……、ン……っ……
(最初こそ口内の隅々までマーキングするような動きだった相手の舌はこちらのものと絡まってわざと口内を掻き回すようなものへと変化していく。小さく爆ぜるだけだった水音は絶えず響く節操のないものへと変わっていって、淫らな音が鼓膜を揺らせば羞恥が過ぎり息苦しいのと相まって頬は真っ赤へと染まっていく。しかしその音は相手からの寵愛を受けている証拠でもあって相手に縋る手を緩めようという気には全くならなかった。相手に溺れながら必死に呼吸をするもそれさえ奪われ代わりに唾液が注がれる、熱に塗れ酸素不足に陥った頭はまともに動かずただただ相手との行為を幸福だと捉えるしか出来なくなっていた。やがて唇がゆっくり離れる、相変わらず顎を上向きに固定され口内は液体で満ちていて二人の間に繋がっていた糸さえも静かに口内へと落ちていく。それを色の乗った目で見つめる相手はなんとも妖艶で口を半開きにしたまま魅了された目で相手へと見蕩れていた。口内は唾液に満たされ気道は未だに塞がれている、まるで足先から口内まで全て相手のもので満たされしまった気分だ。顎に添えられてた手がゆっくりと下っていく、その僅かな刺激さえ熱を持った体は敏感に拾い上げてしまうが声を発することはできなくて火照った顔で涙を浮かべながら喉を震わすしかなかった。もう一度指が上がり頬へと手を添えられる、そこでようやく『お願い』がなされるとその妖艶な顔に頭がクラクラと揺れた気がした。半開きだった口を軽く閉めて口内に溜まったものをゆっくりと嚥下する、喉仏が動くと同時にそれを飲み込む音が僅かに響いた。熱い液体は体のどこを通っているのか手に取るように分かって、喉を通りやがて腹の中へじわりと広がる。相手のモノが体内に広がり侵食していく感覚に熱で蕩けた目で視線を交えるとゆっくり口角をあげ「体の中までお前にマーキングされちまったな…」と恍惚とした表情で呟き)


5987: 検索 [×]
2024-07-22 21:59:39

……っ、…ああ、君の外側も内側もぜんぶ、僕のものだ。
(唇を離した時には相手の顔は真っ赤でその瞳も濡れている。まだ満足に息が出来なくて辛いはずなのにこちらを見惚れるように見上げ『待て』が出来ている様子に優越感や支配欲が満ちて思考が正常な所から脱線していく。ゆっくり今から通る道を教えるように喉をなぞればそこが分かりやすく震えていて小さく息を吐いた。頬に戻った手でそこを撫でながらお願いをすれば半開きの口が閉じられる。他人の唾液をわざわざ飲み込むなど普通から離れた倒錯的行為だが相手はそのお願いすら従順に叶えようとそれを飲み込む。喉仏が動いてその音が響くと相手の中に取り込まれた事実にぞくぞくと背筋が震えた。無意識に口元に笑みを浮かべていると熱に蕩けた相手と目が合う。恍惚とした表情で体内までマーキングされたのだと嬉しそうに告げられるとまた一つ理性が崩れていくのを感じた。自分のお願いを聞いてくれた相手を褒めるようにまた優しく頭を撫でる。だがそこに込める意味はその時と変わっていてじっと相手を見つめながらありのままの独占欲を孕んだ言葉を向け、その場所を確かめるようにもう片方の手を胸元に添えゆっくりと腹部へと撫で下ろして)


5988: 探偵 [×]
2024-07-22 22:58:53


…ぁ、…ッ、ん……フィリップ……
(喉を鳴らして口いっぱいに溜まった唾液を飲み込むと相手の口元には笑みが浮かぶ、愛しい恋人がこちらをみて喜んで、そして昂っているのなら熱で蕩けた頭は自分も幸福なのだとしか考えられなかった。相手の手が伸びて再び頭を撫でられる、その掌はもう柔らかなだけではない熱を帯びていてこの行為すらマーキングされているようだ。腕を絡める相手の上半身もこちらを挟む下半身も熱い、相手の熱に包まれてさらに脳内は沸騰し蕩けて行くような気さえした。そうやって相手の高い熱に包まれながら独占欲を隠さない言葉を受けると体の奥底がゾクリと震える、こちらを包んで取り込む勢いのその欲を一身に受けていることに悦びを覚えるとまた無意識に口角はあがる。だがその間に相手の熱い掌が胸元に添えられて今しがた唾液が通りマーキングされた箇所をなぞるように下ろされると外も中も相手で塗りつぶされてしまって甘く上擦った声で啼きながら体を跳ねさせた。相手にマーキングされその熱が注がれるのが何よりも今は幸福だ、そして今はそれがもっと欲しい。こちらからも回した手で腹底の欲を誘いあげるように腰から背筋にそって背中をゆっくり撫であげる。蕩けた目は相手に釘付けになったまま「もっと触って…お前のものにして欲しい、」と願いを口にして傾げて首筋を晒す。そこは相手が過去の存在と入れ替わった時に懐かしむように触れた場所、そして最初に相手が所有の証を刻んだ場所だ。自らネクタイに手をかけてそこを緩めながら「フィリップ…」と乞うように見上げながら相手の名前を口にして)


5989: 検索 [×]
2024-07-23 00:07:02

…っ、…今日一日、寂しがらせてしまったからね、責任を取らなくては。
(甘やかすような柔らかい幸せからいつの間にか逸脱した熱を持つ様になっていてただ服の上から手で触れるだけで甘く声を上げて身体を跳ねさせる様に腹底の欲が擽られる。自分が相手から色んなことを教えてもらったようにこの体も長い時間をかけて自分に触れられる意味を覚えたのだと思うとどうしようもなく嬉しく感じた。相手から回されていた手で腰の辺りから背中にかけて撫でられるとそれに合わせて熱が登るような錯覚を覚えて小さく身体が震える。そんな状態で熱に蕩けた瞳と目があったままオネダリと共に首筋が晒されると思わずそこに欲の乗った目が釘付けになる。あの時我慢した、最初に欲のまま刻んだ所有痕の場所だ。その場所へ誘うようにネクタイが緩められていくと心臓が煩くなって無意識に熱い息を吐いた。乞うように名前を呼ばれると腹底の熱をぐちゃぐちゃにかき混ぜられたような気分でネクタイに掛ける相手の手を掴むと強引に引っ張り上げ、自分と位置を交代させるようにソファに座らせる。相手の体勢が楽になるように、もしくは自分の元に閉じ込めるようにソファの上で相手の太腿に跨るように座れば位置関係はそのままに更にくっつく事が出来る。いつの日か首輪と称したネクタイを外す役割すら譲らないとばかりにそれを解きながらそれらしい事を口にする。だがその声にもすっかり熱が乗っていて晒された首筋に唇を寄せると「翔太郎、」と名前を呼んでから容赦なく同じ場所に歯を立てて噛み付いて)

5990: 探偵 [×]
2024-07-23 07:53:48


ッ、……ぁ……へへ、フィリップ………ッ!!いッ、アっ、んンッ
(こちらからあの時を思い出させるように首筋を晒せば相手の目がその場所へと吸い寄せられて吐息を漏らすのが聞こえる。相手の意識を奪い欲望をこちらへ向かせているのが何よりも胸を満たして薄らと口元に笑みを浮かべる。嫌でも期待は高まって蕩けた目を向けていると不意に相手の手がネクタイを掴む手と重なって引っ張られる。それこそ首輪に繋がる手網を引かれご主人様の意のままに動くように、体がソファの上へと引っ張りあげられた。体は既にまともに力が入らずドサリと体を投げ出すようにソファへと座る、背もたれに体重を預け荒い息を吐いていれば相手がこちらの膝に跨って来て目を見開いた。再び相手に閉じ込められるが体が乗っている分密着度は高くてその熱がよりこちらへと伝わってくる、滾る体を押し当てられるような状態に頭はクラクラと揺れて官能的な体勢の相手をただただ熱に塗れた惚けた目で見上げるしかなかった。そのまま相手によってネクタイが外される、自ら望んだとはいえ噛みつくための下準備に本来ならば恐怖しなければならないのに相手から与えられるのだと思えば胸は幸福で満ちていって蕩けた目を向けながら幼く笑い名前を呼んで相手の腰へと腕を回した。首周りの布が無くなり素肌が晒される、相手の顔が近づいて名前が呼ばれその吐息が肌を撫でるだけで体が震えた。そこから前振りなく一気に肌に硬い歯が突き立てられると鋭い痛みという名の快楽が体を駆け抜けて一層高い声で啼き声をあげた。相手から与えられる刺激に体が跳ねようとするが相手が上に乗っているせいでまともに動けず快楽を逃がすことができない。代わりに腰に回した腕に力が篭ってこちらへと引き寄せながら「ふぃ、…りっぷ…」と強すぎる刺激に朦朧としながら一筋涙を流して)


5991: 検索 [×]
2024-07-23 09:20:33

…ん、……最初につけたのと同じ、僕のモノという証だ
(相手をソファーと自分の間に挟み込んでしまえばより一層くっついてその身体を閉じ込めることが出来る。熱に塗れた瞳を見ながらネクタイを外していけば腰に腕が回されて幼い声で名前を呼ばれる。それが求められているようで、煽られているようで堪らなくなって晒された太い首に一気に噛みついた。歯が皮膚に深く食い込んだのと同時に相手が一際高く啼いてガレージ内に響く。密着した状態では相手の体が跳ねるのも良く分かるがこちらの体重で抑え込むと殆ど動けずに震えるしか出来ないのが薄暗い欲を満たしていく。ぎゅっと抱き着かれ引き寄せられるのがもっとと強請っているようにしか見えなくて更に深く痕をつけるように同じ個所を噛んだり緩めたりを繰り返す。それからゆっくりと顔を離すとそこにはあの時と同じくっきり赤い所有痕が残っていて満足げな笑みを浮かべるとその箇所を指先でなぞって相手にもその存在を伝える。だが一度相手へと溢れだした感情や欲はこれだけでは収まりがつかなくて再び首筋に顔を寄せると同じ箇所に口づけを落とす。そこからただキスをしたり軽く吸い付いたりしながら上へとのぼっていき耳まで到達すると「…好きだよ、翔太郎。…すき」と自らの想いを熱い吐息交じりに注ぎ込んでは耳朶にまた?みついて)


5992: 探偵 [×]
2024-07-23 12:37:51


あ゛っ、い゛ッ……ひ、ァ…んンッ!…ふぃ、りッぷ…ぁ、ッ
(鋭く甘い刺激が首筋から全身を駆け抜け脳内が焼き切れてただ甘い声を上げるしか出来なかった。体を動かせない代わりに相手に抱きつくも、何度も緩急を付けてそこに歯が突き立てられて何度も襲い来る甘美な刺激に視界が明滅するようだった。一番最初は跡をつけるだけだったのに今やその存在を刷り込むこの行為の快楽も体は覚えてしまっていて、歯が食い込む度に上擦った甘い声を吐き出しながら制御の効かない力で相手の体を縋るように抱き締める。自覚なく爪を立てているせいで相手の背中にはこちらが縋り付いた跡が残る事だろう。首筋なんて目立つ位置に跡をつければ後々が大変なことはあの夏祭りの後の日々から十分分かっているはずなのに今はそんなことを考える余裕はない。漸く口が離れて相手の方を見ればその顔には満足気な笑みが浮かんでいる、ただただ相手からあの時と同じ所有痕を受けたことが幸福で相手につられるようにこちらもまた蕩けた目のまま笑みを浮かべて拙い口調で名前を呼ぶ。相手の顔が再び近づき跡に口付けが落ちる、より所有痕が深く刻まれて自分は相手のものだと強く意識させられれば脳はクラクラと揺れて熱い吐息が漏れだした。口付けを何度も受けながら相手の顔が上へと移動する、本能のままにこちらの名前と好意を呟く声に胸が強く掴まれると呼応するように抱きつく腕に力が入る。直後今度は耳朶に鋭い刺激が走れば再び上擦った甘い声で喘ぐ、体が動かず逃がしきれない快楽に相手の服をぎゅっと強く握って「ひぁッ!おれ、もッ…ンッ…おれも、すき…すきッ…」と喘ぎながら本能のまま好意を伝えれば、腕に回した腕でさらに相手の体を引き寄せて無意識のままに互いに一番熱を持つ部分を押し当て密着させて)


5993: 検索 [×]
2024-07-23 14:25:45

…ん、翔太郎……っあ、…っ
(求められるまま、そして望むままに歯を立てると敏感にその刺激を拾いあげてこちらに抱き着きながら声をあげる。その快楽を逃がせない分、背中に回された手が爪を立てられ食い込むがその痛みさえ相手が自分に溺れている証拠であれば興奮材料でしかなくて奥底の欲が煽られていく。誰が見ても明白な場所に自分の証を刻み込んで満足げにしていれば相手もまた蕩けた瞳をこちらに向け幸せそうに微笑む。その表情にまた脳内がぐらりと揺れて冷静な思考をする理性が擦り減っていくのを感じる。触れる相手の体は何処も熱くてその体温に比例して相手の香りを強く感じるようになる。それに当てられ浮ついた頭で首筋に何度もキスを落としていれば自分の好意の言葉に呼応するように強く抱きしめられ耳朶を強く噛めば上擦った声があがる。傷跡を慰めるように舌を這わすともはや脳を介していないような甘い好意の言葉が返ってきて相手を独り占めしてめちゃくちゃに乱していることに吐く息も自然と荒くなっていく。一度その顔を確認しようと耳元から離れたタイミングで更に身体が引き寄せられ一番熱い所が密着すると思わず声を挙げて眉を寄せる。今すぐにでもそこを食らって自分のモノにしてしまいたい衝動に駆られるが所有痕が目に入ればもう一つ欲が浮かぶ。あの時刻み付けた痕と同じように相手からも貰った物、この服では肩をすぐに露出するのは難しいが襟部分を引っ張って可能な限り首から肩のあたりをさらけ出すと熱にゆらゆら揺れる瞳を向けながら「翔太郎、…僕もあの時みたいにお揃いが欲しい」と甘い声で強請る。抱きしめるような形でその素肌を相手の口元に差し出しては軽く腰を揺らしてから「…駄目かい?」と更にお願いして)


5994: 探偵 [×]
2024-07-23 19:01:59


…ハ、……ァッ、んンッ……ちゃんと、おそろいにしなきゃな
(熱に犯され本能が求めるままに相手の腰を引き寄せ押し当てれば相手から熱い吐息が漏れだして悩ましげに眉が下がる、自分に跨る相手も隠しきれない程に昂っている事実に所有痕から伝わるジクジクした甘い刺激に満たされた頭はただただ悦びを感じていた。それこそすぐ手元にあるそこに手を伸ばしてしまおうかと思ったところで相手が自らの襟を引っ張る、熱を持った素肌が晒されてそこからは相手の匂いが香り立つようで媚薬にあてられたようにクラリと脳が揺れると視線が白い柔肌へと吸い寄せられる。こちらを見つめる相手に視線を戻せばお揃いを望むオネダリがされて胸がぐちゃりと乱暴に掴まれた気分だった。あの時初めてつけ合った証をまたお揃いにする事に体の芯がゾクゾクと震えるのが分かる、腰を揺らしてそこが擦り合わされダメ押しをされれば抗えるはずもなかった。甘く喘ぐ間に相手の素肌が近づいてくる、さらに相手の香りが強くなり鼻腔を擽れば相手を見上げながら蕩けた笑顔を向けた。既に力の入らない体を相手に支えられながらこちらも背中を抱えるようにして肩へと顔を近づける。あの時はただ衝動的に見よう見まねで噛み付いたが、今は先程うわ言のように好意を伝えたのと同じように、溢れる想いを全て相手に伝えてしまいたい。まずは優しく唇をくっ付けるだけの拙いキスをいくつか落とし唇を密着させるとそこへと吸い付く、暫くの間そうして唇を離せば鬱血痕が肌へと浮かんでこれからここに所有痕を刻むのだと第一段階のマーキングを施した。薄らと着いた跡に満足気に笑った後愛でるように舌先で擽るようにしてそこを舐める、やがて舌先から舌全体をそこに這わせて柔肌を唾液で濡らしていった。そうしているうちに舐める行為は食む行為へと変化して硬い歯で素肌を何度もなぞりそこを食べるような仕草を繰り返す、相手を食している感覚には妙な幸福があって時折荒い息を口端から漏らしながら肩を愛撫した。そうやってゆっくりじっくりと自らの想いを注いで相手の意識を自分が愛でる場所へと集中させると、不意に動きを止めて「すきだ、」と口からも好意を伝えあの時と同じように肩へと歯を突き立て肌を食い破って)


5995: 検索 [×]
2024-07-23 20:01:38

…ん、…はあ、君のモノだって教えて、欲しい……ぁ、ン…、ぼく、も、ッあ!、は……っ、しあわせ、だ…
(素肌を見せつけオネダリをすれば相手の瞳にまた違う興奮の色が宿る。このまま熱に身を任せて良かったがあの日と同じように自分の身にも相手の特別な所有痕が欲しくなってしまった。誘うように素肌を近付け煽るように問うと相手の顔が近付いて軽いキスか落とされる。昂った身体にはそれすら反応してしまう刺激だが吸い付くような動きになるとまた熱い息が零れた。自分のお願いを聞いてくれている相手を褒めるように後頭部を撫でつつ何かに没頭してもこちらに引き戻されるような深いお揃いを望む言葉を零していれば強く吸いつかれた所に鬱血痕が浮かぶ。その場所を舌が這うとぴくりと肩が震え吐き出す息に甘い声が混ざる。相手の熱い息が肌を掠める度に求められていることを実感して幸福が満ちる。次第に舌とは違う硬い歯が当たるような仕草が多くなっていき、食むような刺激を感じればいよいよその時が近いのだと察して期待に腕を更に密着するように抱き締めた。相手からの熱と想いを十分に受け取って熟したその箇所に好意の言葉と共に強く噛み付かれ皮膚が突き破られると返事をしながらも強すぎる刺激に体は跳ね、甲高い声をあげる。目の前が真っ白になるような甘くて痛い快感が一気に体を駆け抜けてめちゃくちゃにされているのにどうしようもなく幸せで仕方ない。一番大きな波は過ぎ去っても尚続く甘く痺れるような余韻に浸りながら拙い感想を零して)

5996: 探偵 [×]
2024-07-23 22:56:58


……ッ、……ん、……おれも、すげぇしあわせ…
(最初に自分の所有痕を刻んだ相手の肌をじっくりと時間をかけて愛でる、その間に頭を撫でられれば余計に頭は蕩けて夢中で柔肌へ愛撫を続けた。刺激を強くする度にこちらを包む相手の体が反応するのが伝わって昂りに拍車がかかり、さらに言葉でねだられれば相手を愛でるのに没頭していく。こちらの動きに合わせ震える吐息も段々強まる刺激に力が入る腕も、なにもかもが愛おしくて堪らない。本能のまま相手を味わい尽くした後に漸く白い肌へと噛み付けば相手から高い声が溢れ出してそれごと受け止めるように相手へと回す腕に力を込めた。クラクラと熱で蕩けて揺れる頭に相手の喘ぐ声はよく響いて、痛みを与えているのに自分のものだという証明を刻んだことにこの上ない悦びを覚えている。あの時は噛んだだけで満足していたが今はそれだけでは物足りない、直ぐには口を離さずに歯を突き立てたままそこを食すように幾度も口を動かす。初めての時よりも所有痕が深くなる度に熱暴走した体は優越感と支配欲と、あらゆる感情が混じった幸福で満たされた。漸く口を離すと上に跨る相手を見上げる、拙く話す相手にこちらも覚束無い口調で返事をするとゆっくりと唇を擦り合わせるようにして口付けを交わした。相手の背中に腕を回し抱え込んだまま体を横へとずらしてソファへと寝転がる、そして相手の体をこちらの上へと覆い被さるように引きずり込んだ。お互いに初めて所有痕を刻んだ場所に再びお揃いの痕がついたが、様々な経験をした体は今やこれだけでは止められない、もっと深い所さえも相手に塗りつぶされ満たされ溶け合って果てなく堕ちてしまいたい。未だ薄ら濡れた瞳と上気した顔で見上げると相手の首の後ろへと両腕を回す、こちらへ誘うように軽く引き寄せると「もっと、フィリップは俺のだっておしえてやるから……もっと俺は、フィリップのだっておしえてくれ」と最後のオネダリを口にして)


5997: 検索 [×]
2024-07-24 00:15:50

…ぁ、んん…は、…ン、…翔太郎。…ああ、僕でいっぱいにしてあげるよ。
(晒した素肌に食い込んだ歯は直ぐに離れていくことなく寧ろさらに刻むように動かされるとその度に甘い痛みと快感が発生して喘ぎ声をあげる。相手の口が離れてもそこは熱持っていて甘い痺れは所有痕を刻まれた幸せに変わって熱に浮かされた顔で笑みを浮かべていた。相手と目が合うと拙くも同じ気持ちだと伝えられ、唇同士が重なる。唇を擦り合わせて柔らかな感触を楽しんでいると回された腕で引き寄せられ、ソファの上で相手を覆い被さるような体勢になる。自分の下に閉じ込められた相手の首筋には今しがたつけたばかりの所有痕が映えて濡れた目がこちらを見ている。自らも熱の孕んだ瞳に相手だけを映してそれ以外を考える余裕もない。この世界には相手と自分だけだ。両腕が首後ろに回されると相手の名前を呼ぶ。そのまま引き寄せられ更に深い所へと誘うオネダリがされるとその甘美な響きに無意識に生唾を飲み込んで最後の理性が崩れていく。相手が望むならあとは堕ちていくだけだ。上気した頬を撫で、そこから所有痕と内側をマーキングした腹部へそして今から塗りつぶす下腹部を通るように掌を這わせながら相手の望みを叶える予告を告げる。今度はこちらから短いキスを落とし、至近距離で相手を見つめながら「…あいしてる、翔太郎」と最上級の言葉を送ると欲の中心に手を伸ばしながら再び唇を重ね2人だけの時間に溺れていき)

(/いつもお世話になっております。そろそろ暗転かなと思いお声がけさせて頂きました。久々にキーワードに夢中になった検索でしたが反応の無いことに不満げな探偵君が可愛くてちょっかいをかける様も幼くて接しててとても楽しかったです。その後ホワイトボードに引き剥がしてからも前回を踏まえた上で関係が変わったからこその甘やかしや甘い時間が沢山出来てとても満足のいくやり取りの数々でした…!今回もありがとうございました!
次のお話ですが甘めのものが続いたので今まであげて頂いたシリアス系のお話かギャグっぽい話でも良いかなと考えたのですが探偵様はいかがでしょうか。)

5998: 探偵 [×]
2024-07-24 08:13:50


…あッ…ひ、ンっ……あ゛ッ…ふぃり、っぷ……
(こちらからもっと奥深くを望む最後のオネダリを口にすれば相手が唾を飲み込み喉仏が動くのが見える、乱れた服のままこちらを見下ろして肩に唾液に塗れ艷めく真っ赤な自分のものの証が浮かんでいる相手の姿はこの上なく官能的で、高すぎる熱で蕩けきった目で恍惚とした笑みを浮かべていた。相手の手が頬を撫で未だその存在を痛みによって主張する所有痕に達する、そこをなぞられるだけで抗えない快楽が溢れて高い声で啼いてしまう。そのまま掌は既にマーキングが終わった気道を辿って唯一残る下腹部へと添えられる、触れられるだけで欲の芯を擽られるようで体がビクンと跳ねた。今はもうこの瞳に相手しか映らない、ソファに移動した時からずっと相手に包まれたままでこのまま相手に溺れて相手の事だけしか考えられないようになりたい。間近にある相手の熱に揺れる瞳がひどく扇情的で、しかし煌めいて綺麗だ。それを見つめていると最上級の言葉が送られて首に回した腕にキュッと力が入る。こちらからも同じく最上級の好意の言葉を送ると、そのまま二人で熱と欲とに堕ちていって)

(/暗転ありがとうございます!なかなかこちらに関心が向かない検索くんが手強くてついつい子供っぽく行動してしまう探偵が出来てこちらもとても楽しかったです。そこから探偵が必死になっていたはずが猫に嫉妬を爆発させる検索くんがとても可愛らしくて、探偵を手懐けるように甘やかす検索くんがとても魅力的でした…二人の時間の積み重ねを強く感じるたっぷり甘い時間を過ごすことが出来ました。こちらこそ今回もありがとうございました!
ここ二回で二人の絆をまた深くできましたのでシリアスなお話はいかがかなと!今ですと、二人の繋がりが試されるような探偵の立場が奪われていく話でも、時空を超えて崩壊した未来を救いにいく話でも、どちらもいい感じに話の流れに合致していて悩みどころなのですが検索様はいかがでしょうか?)


5999: 検索 [×]
2024-07-24 10:49:20


やっぱりこの辺は幾らか涼しいね。……、亀裂?
(顔を合わせなかった時間を埋め合わせるようにお互いに求めるままに熱に溺れた一夜を過ごした。翌朝少々の気怠さを抱えたまま起きた二人の体にはいつもに増して沢山の情事の痕が刻まれていて更に頭を悩ませることになった。所長が出勤してくるまでに浴びたシャワーでも傷は染みて人目につく所だけはガーゼなどで覆ったがかなり目立ってしまうことには変わりない。出勤してきた所長が暑いのにやけに着込んだ服装とそれでも相手の首筋と自分の襟から見える白を見るなり飛んできたスリッパは甘んじて受け入れるしかなかった。その後八つ当たりのような量の依頼を渡され何とかこなす日々が続いて一週間ほど。漸く依頼のペースも落ち着き痕も消えかけた頃街のパトロールに出掛けるという相手に付いていく形で外に出た。だが梅雨を明けた街は先日調べた予想通り一気に気温があがってかなり暑い。あまりの暑さに少し休憩しようと提案しこの辺で一番涼しいらしい神社にやってきた。木があって日陰がある分炎天下より体感温度は涼しくペットボトルの水を飲んで休息を取っていると神社の奥の方に妙な光が見えた。興味惹かれるままそちらに近づくと御神木と思われる木に時空が裂けたような亀裂が入っていて中が二人を誘うように揺らめいていて)

(/ではでは崩壊した未来を救いにいく話はいかがでしょうか。約束したずっと続いていく未来の為にも奮闘する二人が出来たらと思います。何かこんな流れや原因を考えているなどありましたらお聞かせください。また流れ次第ですが庇ったり無茶したりして探偵君に先立たれて擦れてしまった未来の検索を出したりしても面白そうかなと思いました。ひとまずそれらしい導入は回しておきますがもし考えているものと異なっていれば仕切り直して貰って大丈夫なのでよろしくお願いいたします。)


6000: 探偵 [×]
2024-07-24 12:44:14

ん?なんだこれ……っ!!
(互いを互いに存分に染めながら熱に溺れて翌朝、最初に見える位置に所有痕をつけてしまったせいか理性がいつも以上に外れて二人の体はなかなかの状態だった。急いで支度をするも動く度に痕が、特に首筋に付けられたものがその存在を主張して嬉しいような昨日のことを思い出して恥ずかしいようなで口が変に崩れてしまうのをなんとか引き締めながら準備を進めた。しかし出勤して二人をみた所長様には何があったかまるっとお見通しのようで朝一番にスリッパを額で受けることになる。最初に首筋のガーゼを見た時は怪我なのかと心配していたもので所長も時間を重ねたのかと感慨深くなり、つい油断して笑ってしまうともう一発オマケでスリッパを貰うことになってしまった。そうしてようやく痕も消えた一週間後、相手と共にパトロールに出て休憩中に立ち寄った御神木に奇妙な亀裂が入っているのを相手が見つける。奇妙に揺らめくそれにこちらも近づいて相手と並んで見つめるもこんな現象は見た事がない。思わず相手と顔を合わせた瞬間に時空の亀裂がぶわりと広がりいつか見た銀色のオーロラとなって二人を包み込む。その場から逃げる暇もなくそれに包まれてしまえば思わず目を瞑った。直後周囲の空気が変わったのが分かる、暑さがいくらか和らいだ代わりに周囲からは焦げ臭い匂いが漂ってきて風が吹けば砂埃が服に当たる感覚がした。違和感を覚えながら目を開くと目の前に広がる光景に絶句してしまう。そこは何もかもが茶色と黒に染まった荒廃した世界、建物はところどころ崩れ傾き焼け落ちている民家も見える。街の象徴である風.都.タ.ワ.ーは羽根のひとつが折れ曲がって止まってしまっていた。生命の気配が感じられないその光景に「なんだよ、これ…」とただ呟くしかなくて)



6001: 探偵 [×]
2024-07-24 12:44:29


(/長くなりましたので分けさせていだたきます。それでは崩壊した未来を救う話としましょう!こちらの想定としては荒廃具合は救世主がもといた世界なイメージです。この事態を引き起こした原因はひとりの人間にメモリとアナザーウォッチが同時に作用していて人類を手当たり次第に始末しているから、という風に想定しています。未来で検索くんだけが生き残っているの非常に良いですね…!せっかく未来設定ですし10年後くらいの探偵の年齢を追い越したくらいのイメージでどうでしょう?もっと上の年齢とかでも大丈夫です。またその場合現代の検索くんはいかがしましょうか?なんらかの手段で現代の検索くんは気を失ってしまうのでもいいですし、ご負担でなければ現代と未来の検索くんどちらもやっていただいてもいいですし、検索様のやりやすい形にしていただければと思います!
そして先程の投稿で6000レスというまた大きな区切りとなりましたね!改めましてこうやって検索様と楽しくやりとりさせていただいていることに感謝します。今まさにそうですが、こうやって長く続けても検索様と毎回楽しく物語を紡がせていただいていますし、お返事が来る度に毎回驚きや喜びのある内容で、毎回互いの掛け合いだけで物語が転がっていくのがとてもとても楽しいです。検索様に出会えたのは本当に背後にとって幸運なことで、末永くこの縁を大事にしたいです。検索くんも検索様も大好きで大事な存在です。時折またお待たせしてしまうこともあるかと思いますが、これからも仲良くしていただければ幸いです。今後ともどうぞよろしくお願いします!)


6002: 検索 [×]
2024-07-24 15:42:45

…は、……風.都.なのかい、ここは。
(奇妙な亀裂に近づくがやはり見たことのない現象だ。何となくその揺らめきに見覚えを感じた所で急にその亀裂が広がってあのオーロラが現れたかと思えばこちらに近づき、二人を包み込んだかと思えば目の前が真っ白になって反射的に目を閉じた。肌に当たる風が変わったような気がして不審に思いながら目を開けるとそこには先ほどまでとは全くの別世界が広がっていて困惑の声が零れる。整備されていた地面はひび割れ所々赤黒く染まっていて建物も崩れていたり焼け落ちているものが多い。見える範囲に緑は何一つなく茶色や黒など暗い色ばかりが支配していてずっと奥まで見えるのに辺りは静まり返っている。それだけならば変な空間に飛ばされたとも考えられたが街のシンボルである風.都.タ.ワーの羽根が折れ、錆びついたように動かないのを確認すれば目を見開いた。信じたくない光景に硬い声を零すが何度瞬きしてもそれが変わることは無かった。ここが何処なのか、何でこうなったかは分からないが異常なのは間違いない。このまま居ても事態が変わるとも思えなくて「…少しこの辺を見て回ろう、何か分かるかもしれない」と声を掛けると何となく不安な気持ちから相手の手を取るとこの世界を歩き始め)

(/なるほど、この世界でいう魔王がその使用者で反抗してくる者もいないので好き勝手しているというイメージでしょうか。まさにそんな感じで今の探偵君より年上で死別した探偵君の年にもうすぐ並びそうな状態で一人で探偵のような事をしている状態をイメージしていました。その場面に遭遇するか使用者の手下のような存在が襲い掛かってきた所に現れるみたいな形で合流出来たらと思います。今のところはタイムパラドックス的な作用で現代の方の気を失うのを想定していますがその場の流れを見ながら良い感じに動かせたらと考えています。
こちらこそまた探偵様と一緒に大きな区切りを迎えられたこととても嬉しく思っております。ここまで長く濃いやりとりが出来ているのは探偵様がお相手だからこそですし、毎回想定以上の物語に発展していくので楽しみながら返信させて貰っています。嗜好もですがノリや空気感が合うからこそ、ここまで続いていると思っていますのでこれからも検索共々末永くお付き合いして貰えると嬉しいです。本当に探偵様も探偵君も大好きで紡ぐ言葉や描写が好きです!これからも更に暑い日が続きますしお互い色々あると思いますが、変わらず二人のペースで色々な話を紡いでいけたら幸いです。よろしくお願いいたします!)

6003: 探偵 [×]
2024-07-24 17:26:51


風.都.タ.ワ.ーがあるからそのはずだが……あぁ、とにかく現状を把握しねぇと
(あらゆる場所で風車が回るエコの街は見る影もなく人の気配すらない。街の象徴はあるのだがそこにあるのは愛すべき街ではなく荒廃した世界だ、風が頬を掠めて駆け抜けていくがその風は嗅いだことのない匂いがする。建物が崩れ空は開けているのに砂埃に覆われているせいで薄曇りになっているのがさらに精神を削るようだった。相手が信じられないといった様子で呟きを漏らす、こちらも同じような心境だが二人してこんなリアルな夢を見ているとは到底思えない。目の前の光景に呆然とするしかなかったが相手から手を取られると意識を引き戻す、今は何が起こっているのかを知らなければ動きようがない。こちらから手を強く握ると荒廃した街を歩き出す。頭の中に風.都.の地図は入っているが壊れたり建物が倒れたりしていて所々記憶と合致しない場所がある、回り道を挟みながらひとまずは人がいそうな繁華街を目指して歩いた。入り口までやってくるがどの店舗も扉は蹴破られ窓ガラスは割られとても人がいる雰囲気ではない。異様な光景に緊張感を高めながら歩いていると複数人の足音が聞こえた。その足音と共に角から人影が飛び出してくる、しかし姿を見せたのはマ.ス.カ.レ.イ,ド,・ド.ー.パ.ン,ト,でこちらを見つけ何やら叫んで向かってくる。そこに敵意を感じればドライバーを急いで取り出し「フィリップ!」と相手の名前を呼んで)

(/この世界における魔王なのですが、他人所持のメモリの影響を受けアナザーウォッチを埋め込まれたのを想定しておりまして『魔王にさせられている』といった感じにしようかと思っています!黒幕は別にいる、みたいな感じです。
そして未来の検索くんの様子も把握いたしました。現代の検索が気を失うのも了解です。いつも通りご都合主義で動かしていただければ…!いつか検索くんを失った探偵を救い出したように探偵を失った検索くんを救いあげられればと思ってます!それではひとまず手下的なものを出しておきましたので流れにのっていただければ幸いです。思いっきり今年の夏映画に影響を受けたお話ですが、検索様が仰ってくださったようにお互いノリや空気感や好みの展開が似通っていると思いますので好きな展開どんどん入れながらお話進めていきましょう!)


6004: 検索 [×]
2024-07-24 19:30:19

…悪い夢でも見てるみたいだ。 っ、ああ、…!
(何もかもが普段と違う景色の中で唯一知っている相手の手を取るとこちらの提案に返事がされる。強く握り返された温もりに少し安堵すれば現状を把握する為に街を歩き出した。この街のことなら相手は全て知っているはずだが景色が違うせいで時々崩落した建物で行き止まりになったり道が変わっていたりした。その瓦礫の中に見覚えのある看板などが混ざっていればここが風.都.なのだと実感して胸が苦しくなる。そのまま繁華街の方に進むがその店のどれもまともな状態ではなく悲惨の一言だ。思わず抱いた感想を零していると足音が聞こえてきた。他の人の存在に顔を上げたが角から出てきたのは人ではなく、マ.ス.カ.レ.イ,ド,・ド.ー.パ.ン,ト,で思わず身を固める。相手に名前を呼ばれてはっとなれば変身しようとメモリを取り出し起動しようとする。途端秒針のような音が頭に響いたかと思えばぐらりと視界が眩んで手元のメモリを落とし、バランス感覚の無くなった体も地面へと倒れていく。プツンと外部の要因で強制的に打ち切られるような感覚を覚えながら意識を手放した。相手が動揺している間、マ.ス.カ.レ.イ,ド,・ド.ー.パ.ン,ト,は構わず襲いかかろうとしてくるがその前にまた一つ人影か現れ相手に一番近い敵を蹴り飛ばす。グレーのシャツに黒のベスト、黒のパンツに古びたハットという格好をした人物は背後の相手を一瞥することなくロ.ス.ト.ド.ラ.イ.バーを腰に装着しメモリを構える。単調な声で『…変身』と呟きドライバーを開けば安楽椅子探偵と同じ緑の装甲を身に纏うと慣れたような動きでド.ー.パ.ン.トを倒していき)

(/利用されている感じですね、承知しました。展開もありがとうございます。こちらも丁度錬金の夏映画みたいだなと思っていたので想像している雰囲気が一致していて良かったです。いつも通りお互いにやり取りの中で好きなことをして物語を膨らませて行けたらと思います。また何か打ち合わせが必要なことがありましたらお声掛けください、今回もよろしくお願いします/こちら蹴りで大丈夫です)



6005: 探偵 [×]
2024-07-24 20:24:41


え、……おいッ!フィリップ!!大丈夫かっ?!
(すっかり見慣れないものに変わってしまった愛すべき街で一番最初に出会うのが敵とはなんとも運の悪い話だ。だが少なくともここに人はいる、それならばきっとこの街に住んでいた人もきっとどこかに居るはずだ。そんな淡い期待を胸にドライバーを腰に装着する、そして今までと同じように二人で一人の姿に変身しようとした。しかしその前に相手の体がグラりと揺れるのが視界の端に映る、変身時には当たり前の光景だが相手の意識はまだこちらの体の中に流れ込んで来ていない。想定外の状況に切札のメモリを構えたまま声を漏らす、相手が変身する前に音を立てて地面に倒れるとスっと血の気が引いた。慌てて相手に駆け寄って体を抱き起こすと息はあるようだがまるで眠ってしまったようだ、それこそ変身した時と状況は同じだがまだ変身は果たしていない。敵は構わずこちらに向かってやってくる、ひとりで変身するためのドライバーは相変わらず相手に隠されたままで当然今持ち合わせていない。こうなれば素手で戦うしかないと立ち上がろうとした所で敵と自分達の間にまたひとつ人影が現れる。ハットを被ったその装いに一瞬おやっさんの可能性が過ぎるが、飽きるほどに見たその背格好で瞬時にそれが誰かを理解して目を見開く。そんな馬鹿なと考える間に見慣れた人影が緑のメモリを構えてロ.ス.ト.ド.ラ.イ.バ.ーで変身を果たす、その装甲は生死を彷徨う白黒でも切札を司る紫でもなく、この街の象徴である風の緑色だった。意識のない相棒の体を支えながら馬鹿げだ発想だと分かっていても妙な確信があって「フィリップ…?」と思わず相棒の名前を呼んで)


6006: 検索 [×]
2024-07-24 22:00:25

……、レジスタンスのアジトなら向こう、側…。 …最近は見なくなったはずだけど、
(いつもの習慣中に見掛けたマ.ス.カ.レ.イ,ド,・ド.ー.パ.ン,ト,の姿。人が襲われそうなのを見れば蹴り飛ばして唯一のメモリを構え装甲を纏う。最低限の手数で急所を的確に狙うような戦法で攻撃を与えていれば一人ずつ奴らは地面に倒れていき、マ.キ.シ.マ.ム.ド.ラ.イ.ブを使わずとも自爆機能が発動して粉々になっていった。風の音だけを出しながら最後の一人までも倒すとそのまま変身を解く。脅威が過ぎ去ればこれまでと同様レジスタンス組織の拠点を案内しようと後ろを振り返る。だがそこにはここに居るはずのない、一生の後悔の形がそこにあって紡いでいた言葉は途切れ、目を見開く。その人物は相手の腕の中にいる時よりも成長した顔立ちをしていて痩せたようにも見える肌には至る所に傷がある。暫し固まって目の前の相手を見ていたが有り得ない光景だと気を取り戻す。ならば目の前のこれは幻覚の類か白昼夢だろうか。奴の能力か疲れているのか、どちらだとしても信じるに値しないものでハットを深く被って目元を影に隠すと幻の下に居るであろう本当の人物に「今日は見回りが多いから移動するなら早くした方が良い」とだけ告げその場を立ち去ろうとして)

6007: 探偵 [×]
2024-07-24 22:58:10


なんだよその姿……っ、おい待て!お前フィリップだろ!
(その背中は確かに腕の中で眠る相棒と同じもので相手が振り返るとこちらも息を飲む。最初こそ今よりもずっと大人びた顔つきに驚いたものだが、すぐにその顔がこけて痛々しい傷がいくつも付けられていることに気がつく。白く陶器のような肌は日にあてられ何度も怪我を重ねたせいか荒れていて、腕の中にいる相手とのあまりの違いに呆然としてしまった。しかし細かなところは違っていても相手が相棒であることは変わらない、こちらを見て固まった姿を見る限り相手もこちらに覚えがあるようだ。レジスタンスだ見回りだ、一方的に話してその場を去ろうとする相手に腕の中の相棒をそっと床に下ろしてから慌てて相手の方へと駆け寄る。そして肩を掴むと無理やりこちらを向かせた。いつか時空が歪んだ時に相手も今とは違う自分に出会っている、きっと目の前の相手がこの世界における相棒なのだろう。こちらを避けようとするのを逃がさぬように正面に回ると顔を突合せて「相棒の顔忘れたわけじゃねぇだろ?」と語気を強めて)


6008: 検索 [×]
2024-07-25 00:06:16

…、……っ、…ああ。 幻じゃないなら、君達は過去から来たのか
(あまりにリアルな幻に動揺してしまったが理屈が分かればそれまでだ。相棒ならこんな時でも街の人を安全な所まで送り届けるのだろうがあの姿を前にちゃんと出来るか分からない。必要な忠告だけをして立ち去ろうとすると記憶にある声で懐かしい呼ばれ方をして足が止まりそうになる。それを振り切りろうともしたが近付く音がしたかと思えば肩を掴まれ強引に相手の方を向かされる。再び視界に映った顔はやはり大切な人の物と同じだがよく見ると最後に記憶した物よりも若く見える。顔を突き合わせた状態で『相棒』と呼ばれると大きく瞳を揺らしてわずかに唇を噛み締める。触れる温度も質感も仕草もこれは本物だと胸の奥が訴えていて、見覚えのある真っ直ぐな視線には嘘は言えずに短く肯定の相槌をうった。その視線から逃げるように一度目を閉じてまた開く。相手ばかりに目を取られていたが奥には見覚えのある格好の自分が寝かされているのが見えた。それを着ていた頃と若い顔の相手、あらゆる点が繋がればタイムスリップというワードが頭に浮かぶ。その推測を淡々と口にするとさりげなく肩を掴む相手の手を外しながら「街が変わって驚いただろう」と二人が来た時期を探るような問いを投げかけて)


6009: 探偵 [×]
2024-07-25 07:53:47


ってことはここは未来の……そりゃいきなり風.都.がこんなんなっちまってて驚いたけど、それよりお前だろ!ボロボロじゃねぇか……それに俺みたいな格好しやがって
(相手を正面に捕らえて二人のキーワードを出せば相手の瞳が大きくゆれる。全く見覚えのない風都に来てしまい相手と自分の関係も違うものになっているのかとも思ったがどうやらそうではないらしい。だが相手の反応は一筋縄ではいかない感情を示していてそれが胸をザワつかせた。相手は努めて冷静にこの状況を分析し自分達を過去の存在だという。ということはここは未来の風.都で目の前にいるのは大人になったフィリップといったところだろうか。愛すべき街は崩壊し愛すべき人はボロボロであらゆる疑問が浮かぶが、その前に肩にかけていた手を外されてしまい黙ってそれを見つめる。過去の存在をやんわりと拒絶する仕草にまた胸騒ぎを覚えていると相手が話を切り出す。確かにこの街のことを今すぐにでも聞きたいがそれよりも気になるのは相手の事だ。後ろで眠る相棒から大人びた以上に体の傷が痛々しくて目立つ。それに纏う服装はどう考えても普段自分が着るようなもので探偵の魂たるハットまで被っているとなればまるでこちらの真似をしているようだ。揶揄うようにそう口にするもふと言葉が止まる、本来安楽椅子探偵で外を駆け回ることのない相手がこれだけ傷を作り探偵の魂を頭に乗せている理由、それを思い当たると真っ直ぐと相手を見つめる。相手の態度からするとこれを聞くのは酷かもしれないが確かめておかなければ、軽く息を吐いた後に意を決して「この時代の俺はどうした?」と問いかけて)


6010: 検索 [×]
2024-07-25 10:42:48

ここで過ごしていれば大体の人はこんな感じさ。 …、君が思っている通り死んだよ、僕が殺したような物だ。 だから僕が代わりにこの街で探偵みたいな事を続けている。翔太郎が最期に残した願いだから
(一定の距離を保つように相手の手を外しながらこの街の感想を問うとおおよそ思った通りの返答がされる。身に覚えのないのならあの事態の更に前の存在なのだろう。それが何年前なのか時間を数えるのを止めてしまって分からないが遠い過去であるのには違いない。長引く荒廃と支配の中、当たり前になった姿に驚かれるのも久しぶりだ。何事もなかったよう返していたが不意に相手の言葉が止まり何かに思い当たったような表情が浮かぶと真っ直ぐ覚悟を決めたようなその目がこちらを覗いた。探偵で相棒ならば当然引っかかるであろう気付き、それを過去の本人から問われるとは微塵も思ってなかったが。予想出来た分一瞬固まるだけの反応で済むと首にかけたネックレスチェーンを引っ張って服の中にあるものを取り出す。かつて地球を模した飾りがついいた場所には今相手が小指に嵌めている物より傷がついた指輪が通されていて指先でゆっくりなぞりながら静かにもうこの世に居ない事を明かす。脳裏にこびりついた最期の姿が浮かぶと胸の奥がじくじくと痛むがそれすらもう慣れて凪いだ表情と口調で自分の現状を伝えた。相手に視線を戻すが自分が未来で死ぬと宣告しているようなものだと思い返せば「君にとって気持ちのいい話では無かったね」と謝罪を挟んで)

6011: 探偵 [×]
2024-07-25 12:36:54


…、……そうか。……俺は何があったか知らねぇが、少なくともお前が俺を殺したなんてありえねぇ。そんなこと絶対に俺が思うはずがねぇよ。俺が決断して選んだ道だ。それでお前をこんな風にひとりにさせてんのは許せねぇけど
(こちらから姿の見えない未来の自分の所在について尋ねると相手は首元からチェーンを引っ張り出す、その先にあったのは今も自分の指にはまっている指輪で予想出来たこととはいえ息を飲んだ。それを慈しむようにそっと撫でる相手の姿はあまりにも痛々しい、相棒が死んだことをなんて事ないように話し託されたものをたったひとりで背負って、しかし後悔を引き摺って素知らぬ顔をする。この姿になるまで何度悲しんで絶望したのか、こちらに謝罪するその姿すら見ていられなくて指輪に触れる両手をこちらの両手で包み込む。こちらを見つめる相手を未だ真っ直ぐ見つめたまま今胸に思う言葉を伝える。未来の自分が何を思って最期を迎えたのかは分からないが自分と同じ思考回路なら少なくとも相手を恨むようなことはしない、最期のその瞬間まで相手とこの街のために行動したはずだ。だがそれで相手をこんな姿にしてしまっているのには相手の相棒とやらに腹が立つ。片方の手を相手の頬に添える、今の相棒よりもそこの肉は少なく大人になった分骨格がしっかりした気がする。だが目の前にいるのは相棒で恋人のフィリップであるのに変わりは無くて「俺は恋人をこんな風にされた上にこの街を無茶苦茶にされてこのまま引き下がる気はねぇ。だからフィリップ、俺に協力してくれ」と真っ直ぐ見つめたまま言い)


6012: 検索 [×]
2024-07-25 15:43:59

……っ、…なら、僕を庇うなんて決断して欲しく無かった。
(いつまで経ってもその喪失に慣れることは無いが平気だと思っていないとまともに立ってはいられない。せめて相棒が最期に託した物をどうにか零さないようにするのが贖罪であり自分の生きる意味だった。顔見知りはほぼ居なくなって自らの事を語ることも殆どなくなったはずなのに相棒と同じ顔で見つめられると素直にそれを明かしてしまった。もう一度指輪を撫でてから服の中に収めようとした瞬間、その手を相手の手に包まれてその温かさに懐かしさと遅れて失った時の恐怖を思い出して反射的に手を引こうとする。だが相手の目は真摯にこちらを見つめ、ありのままの想いが告げられる。それは記憶の中に居る相棒がいかにも言っていそうな言葉で思わず息が詰まった。相手が過去の相棒であることは分かっていたはずなのに、今初めて二人が繋がったと感じた。その状態で相棒だけに触れるのを許した頬に手が添えされるとその温度に今まで抑え込んでいた感情が昂って震えた声でぽつりと本音を零す。だが相手の指先が顔の傷に触れ痛みを発すると意識は現実に引き戻されてその手首を掴む。そのまま引き離そうとしたが協力を持ち掛けられると目を瞬いた。今までこの原因を何とかしようとしたことは何度もある。だが片割れになってからは力が無く現状維持がやっとだった。そこに現れた過去の相棒と自分。あの日からずっと見ていない相棒のメインメモリであった『切札』というワードが頭に浮かんだ。迷うように視線を揺らしたのち「…僕も約束を果たす為にこの事態は何とかしたい。僕で良ければ協力しよう」と相手を見ながらその要請を承諾する。「今は事務所にあったガレージで過ごしているんだ、あまり人を招くような状態ではないけどまた奴らが巡回しにきても面倒だし来るかい?」と声を掛けて)

6013: 探偵 [×]
2024-07-25 17:30:04


っ、……それでこそ俺の相棒だ。あぁ、まずは今の風.都の事が知りてぇから邪魔が入らねぇとこがいい。それにあいつをあのままにしておくわけにはいかねぇしな
(こちらを遠ざけようとする相手を、ともすればここから去ってしまいそうな相棒を繋ぎ止めるために手を包み込む。死んだはずの相棒が目の前に現れるのは相手にとっても酷だろうがこの状況では味方が必要だ。何よりもこんな目をしている相手をたったひとりにさせるわけにはいかなかった。頬に手を添えると先程までの拒絶とは違う様相を見せて相手の瞳が震える、それと同時に零された言葉に息を飲んだ。自分の最期は確かに相手を守るための行動だったが最期まで共にある約束には相反するものだったらしい。そんなことをしないと言い切れる自分はどこにもいない、少し前に同じように身を差し出そうとした後には相手から許さないと釘を刺され後追いをすると宣言されてしまっていたが、探偵の責務を託すことでそれさえも叶わないものにしてしまっていたようだ。いかにも自分がやりそうなことに何も言えずにいると手首を掴まれる。また拒絶されそうな空気を感じるも今目の前にいる相手を泣かせたままにしてはおけない、恋人としても探偵としてもだ。こちらから協力を申し出ると相手は迷った仕草をみせるがこちらを受け入れる、それに安堵すると同時にハードボイルドな探偵らしくニヒルな笑みを浮かべて返事を返した。相手の拠点が今も鳴,海.探,偵.事.務.所.なのは嬉しいような心苦しいような気もしつつ移動に賛成する、まずは相手から現状を聞かなければならないのと見知った相棒をいつまでも地面に寝かせておくわけにもいかない。まだ眠ったままの相棒に近付き顔を覗き込むもやはり起きる気配はない、街に人がいないならば構わないだろうと肩と膝の下に腕をいれると横抱きで抱き上げた。体は揺れたはずだがそれでも相手は起きそうになくて「なんで起きねぇんだよ…」と顔に影を落としつつ呟いて)


6014: 検索 [×]
2024-07-25 20:11:51

…恐らく別の時間軸の同一人物が接触してタイムパラドックスが起きるのを防ぐセーブ機能のようなものだろう。奴は時間の歪みが起きるのを嫌っていたから。 だから多分僕が離れさえすれば無事に目覚めるとは思う
(相手の協力の要請に悩みはしたが状況を変えるには時には賭けに出る必要があるだろう。その返事をすると相手は懐かしい表情を浮かべていて目を奪われた。カッコつけた物でもあるがいざとした時も頼りになる相棒の顔、偶然相手と遭遇したのも何かの巡り合わせかもしれないと薄ら希望を持ちそうになるが視線を逸らしてその感情を制した。相手の賛同を得て移動にすることになるが相手が昔の自分に近付くのに何となくついて行く。自分の姿を見るというのも変な経験だが今朝鏡で見た物よりも血行が良さそうでかつてはこんな感じだったかと感慨深い気持ちになる。相手が横抱きして持ち上げても起きる気配はなく隣から呟きが聞こえてくると一つの推測を口にする。時間遡行における禁則事項、異なる時間の同一人物が会話や存在を認識し合うと場合によっては矛盾が発生することになり時間に歪みが出来ることがある。気を失ったタイミングを考えても自分が近付いたから、という可能性は高い。計画を邪魔されたくない奴の性格を考えれば尚更だ。その上で過去の自分が目覚める方法を提示するがそれをするのは相手に情報を伝え切ってからだ。相手が運べそうなのを見れば「行こう」と声を掛けて拠点へと歩き出した。それまでの道も相変わらず瓦礫や崩壊した物が散らばっていて悲惨だ。目的地に辿り着くがかつて事務所だった二階は火事でもあったのか焼け焦げ崩れ落ちて見る影もない。「足元とか気をつけて」と言いながら中に入っていくと内装もめちゃくちゃな中唯一相手がハットを掛けていた扉がボロボロで立っていた。それを開けて階段を降りていくと電気を最小限にしているせいで全体的に薄暗く、床には本などの資料や箱が乱雑に積み上がっている。テーブルには食べかけの携帯食や水、なにかの部品など好き勝手置かれて全体的に荒れた印象を与える空間だ。「そこに寝かせると良い」と寝床代わりのソファに下ろすのを提案しつつ説明用に色々書かれたホワイトボードの一部を消していき)

6015: 探偵 [×]
2024-07-25 23:34:17


奴?……そうか。とりあえずこいつが無事ならそれでいい
(いつまでも目を覚まさない相棒に何かのメモリの影響でも受けたのかと思ったが相手からその理由が推測だが説明される。確かに相棒が気絶したのは相手がここに来たのと同じタイミングだった、となれば相手はただただ眠っているだけで命に別状はないはずだ。静かに呼吸を繰り返す相棒がいつか目を覚ますのなら今はこの時代の相手と問題を解決する方がいいだろう。相手の言葉の中に気になるワードが出てくるがそれをじっくり聞くのも事務所に行ってからの方が良さそうだ。相手に続き崩壊した道を歩く、いつもはこちらが案内をするのにすっかり道も変わっているせいで相手の誘導がなければ簡単には事務所にたどり着けなかっただろう。だが相手の拠点だという場所にたどり着いたところで思わず足を止めてしまう。相手との、所長との、そしておやっさんとの思い出が山ほど詰まった鳴.海.探.偵.事.務.所.は真っ黒に焼け焦げて見る影もない。崩壊しそうな建物に入っていく相手を慌てて追いかける、事務所内も悲惨の一言しかなくて唯一残るガレージへの扉も痛々しい有様でその光景は見ているだけでも心臓が痛くなってくる。ガレージに降りたもののそこはいつもより薄暗く相手が隠れ住んでいるのが伺えるがとてもまともな生活を送っているとは思えない。相手に言われるまま相棒をソファへと下ろしたが振り返った先でたったひとり荒んだガレージでホワイトボードを消す相手の姿は見ていられるものではなかった。相手の方へと近づけば再び肩に手をかけて目をあわせる、お揃いのハットを被っているはずなのにそれが持ち合わせる意味はまるで違うようにも思えた。また拒絶されてしまう前に「お前、ただでさえまともに食わねぇのにひとりでちゃんと食事とってんのか?さっきレジスタンスとか言ってただろ?なんでそっちに合流しねぇんだ?なんで…ひとりなんだよ」と一気に捲し立てるように質問を浴びせてしまい)


6016: 検索 [×]
2024-07-26 00:56:43

…、以前みたいに食料が十分にある訳ではないから一定数を定期的に分けて貰ってる。単なるエネルギー摂取の手段でしかないし食欲も空腹感も起きないから今の食事で事足りている。そして二つ目だがレジスタンス組織とは定期的に情報交換はしている。彼らとは目指すべき物が異なっているし僕の行動スタンスなら単独で動く方がやりやすい。それに他の誰かに合わせて動いたり必要以上に交流したりして変な事に時間を取られたりまた余計な情が湧いても面倒だ。…僕はこの場所でやるべき事が出来るのならそれで良い
(拠点にたどり着くと背後で相手が足を止めたのが分かる。以前の景色を知らなければここに探偵事務所があったとは誰も思わないだろう。悲惨な姿ではあるがそのおかげで今までこの場所を誰にも見つかったことはない、潜むには最適な場所だ。更に奥に入り過去の自分を含めた三人でガレージへ降りてくると説明をする為にホワイトボードを消していく。大体消した所で急にまた肩を掴まれ相手に向き合わさせられる。その強引な態度に僅かに眉根を寄せていると捲り立てるように質問が投げかけられる。記憶の中の相棒のことを思い出せば心配されているということが分かるが弄れた精神を逆撫でされているようにも感じられて瞳に宿る温度が冷ややかな物になる。諦めが悪いのならいっそ全て答えてやろうと問われた事に対して一つ一つその理由と今の状況を説明していく。その内容は事務所に来たばかり、相手と関係を築く前に言っていた事とよく似ているが知らない故の発想ではなく諦念の色を含んでいた。最後に今の状況を肯定する言葉を返すとハットのブリム部分に軽く触れて角度を調整すると「君がしきりに言っていたハードボイルド探偵みたいだろう?」と少し茶化したようにも続けて)

6017: 探偵 [×]
2024-07-26 06:55:23


、…お前のどこがハードボイルドだ。おやっさんはクールで何事もあっという間に解決してた。それは今のお前と同じかもしんねぇけど、ずっと胸の内には熱い信念があった。お前にはそれがねぇ。それにおやっさんはこの街を愛してたしこの街から愛されてたんだ!今のお前は…探偵ですらねぇ!
(今の風.都がまともでないのはもちろんそうなのだが、それ以上にこのガレージの中は陰鬱でいるだけでも気が滅入ってしまう。焼け焦げた事務所の下にあるこんな場所で相手はたったひとり約束のためにここにいる。二人で一人の探偵としてこの街を最期まで守ろうとしてくれているのは嬉しいが、その代わりに相手の身は限界まで削れている。溢れ出した心配を全てぶつければ相手の目が冷たいものに変わって思わずたじろいでしまう。別時空とはいえこの状態の相手を作ったのは紛れもなく自分だ、元凶にとやかく言われる筋合いはないのだろう。相手は最初に出会った頃のように淡々と理詰めでこちらの心配を切り捨てていく、目的のもの以外は一切を断ち切って言葉だけ聞けば立派なものだが、その姿はそれらを理由を盾に一人歩んで不意の終わりを願っているようにも見えた。相手がこちらがいつもやっているようにハットに指をかけハードボイルドを自称する、確かにおやっさんは必要以上に他人と馴れ合うことはしなかったし何事にも動じないクールさを持っていてそれが最高にかっこよかった。だが今の相手はとてもおやっさんと同じようなハードボイルドには見えない。相手が確信を持って自分の憧れを茶化したのが癇に障って眉を顰める、格好だけどうにか寄せている点はこちらも同じだが何よりもこの街を諦め手放しかけている相手がこの街の探偵を名乗るのがどうしても許せなかった。肩に置いた手に思わず力が入る、一度口に出し始めると怒りの言葉は止められなくて最後には相手が名乗っていた探偵であることすら強い語気で否定して)


6018: 検索 [×]
2024-07-26 10:03:19

っ…、そうだよ、僕は鳴.海.荘.吉や君みたいな探偵の真似事をしてるだけだ。でも仕方ないじゃないか、君が死んでアキちゃんも刃.野.刑,事も情報屋の皆も居なくなって…、僕は君と過ごした二人で一人の探偵としての生き方しか知らないししたくなかったのに。僕は探偵の君のようにはなれない。だけどそれが唯一託された翔太郎の望みだったのに、それすら出来てないというなら、僕は、どうすれば良かったの
(相手は左.翔.太.郎ではあるがあの日失った相棒ではない。そんなことは理解しているが現状をとやかく言われるとどうにも冷静ではいられなくて理詰めで返答した。記憶の中の相棒がしたようにハットに指をかけハードボイルドを自称すれば相手が眉を顰めるのが分かった。いい気味だとさえ思えたが肩に置いた手が怒りに比例するように力が込められ強い言葉が投げられる。始めこそ冷ややかな目で見ていたが街への想いが無いと言われ、探偵である事すら強い語気で否定されると大きく瞳が揺れて唇を噛みしめる。探偵でないことくらいずっと前から分かっていた。静かに肯定の言葉を返すがそれを声に出している内にずっと奥底で蓋をしていた感情が溢れて相手の胸倉を掴むと顔を突き合わせてキツく睨みつける。知っていた顔は相手の喪失を皮切りに皆居なくなった。その度に何度絶望して相手の不在を悔やんだか。フィリップとして過ごしたのは相手との相乗りの日々だけだったのに急に投げ出されてしまって、二人で過ごした時間より一人の時間の方が長くなろうともその記憶に縋るしかなかった。閉じ込めていた感情をぶつけるように声を荒げていたがその勢いが段々と無くなり次第に震えた声に変わる。言うつもりのなかった言葉が溢れていく内に強く掴んでいた胸倉の手から力が抜けて、縋るようにそこを掴むだけになりながら顔も俯いていく。我慢することに慣れていれば涙は出てこない。唯一自分に託され固執していた探偵という要素さえ無くなってしまったら何が残るのかと吐露すれば「そんなに言うなら、教えてくれよ翔太郎…」と初めて弱音を零して)


6019: 探偵 [×]
2024-07-26 12:39:42


……お前が俺の真似して探偵になれないなんて、当たり前だろ。なんで俺たちは二人で一人の探偵だったのか忘れたのか?お互い一人だけじゃ探偵に届かないからだ。どっちも欠けてて完璧じゃねぇ、だから俺たちは二人で探偵をやってたんだろ。俺のようにやっても、俺がそもそも不完全なんじゃこの街の探偵にはなれねぇんだよ。だから、お前はお前のままで良いんだ。俺の真似じゃなくて、いつものお前のままの検索バカな探偵で良い。俺が愛してるこの街のこともこの街の人のこともお前に教えただろ?俺はお前が、フィリップって男がこの街を愛して、この街のひとりとして生きて、この街を守りたいって俺と同じ思いを持ってくれてることを願ってる。……っつっても、この状況に放り出したのは俺だからな
(頭に血が上ったままに冷静沈着な探偵を気取って自暴自棄な道を進む相手に探偵ですらないと言い放つ。それを聞いた相手は瞳を揺らす、最初こそ冷静に話していたが徐々にその態度は崩れてこちらの胸倉を掴んでくる。それを全て受け止めるように相手と目を真っ直ぐ合わせたまま溢れ出る叫び声を静かに聞いていた。相手の勢いは少しずつ萎んで声は震えてこちらを掴む手は縋るようなものに変わる、二人で一人の探偵として過ごした日々に縋る相手に、その想いは嬉しいもののそれでここまでボロボロに崩れてしまったことに胸が苦しくて詰まった息を無理やり吐き出す。長い孤独の中こちらの最後の願いが呪いのように相手を縛っている気がした。だが最期の自分が何を言ったかは分からないにしても、そこに込められた思いは分かる。なにせ相手に望みを託したのは自分なのだから。縋りつく相手を支えるように両手を相手の腰へと添える、そして相手に託された望みに乗せられたであろう思いを伝える。この街を探偵として守る責務を託した意味は自分のようにやれと言ったわけではないはずだ。相手の頭の上にのった涙を隠し相手らしさを奪うハットをそっと外す。そもそも自分はおやっさんに近づくために形だけでも似せようとしているのに、さらにそれに似せようとしたって理想からは遠くなってしまう。それよりも理屈っぽくて頭脳で事件を解決してみせる安楽椅子探偵こそが相手なのだ。とはいえこの状況を作り出したのは自分だ、相手を絶望させこんな状況に追い込んでしまった。軽く息を吐いてから「フィリップ、」と名前を呼ぶ、「俺にもう一度チャンスをくれねぇか?お前がこの街の探偵になれるように。もう一度風.都を愛してくれるように。そのために風,都.で起こってる事件を一緒に解決してくれ、二人で一人の探偵としてな」と真っ直ぐな声色で再度協力を願って)


6020: 検索 [×]
2024-07-26 14:27:19

…え、だって君の分まで全うしないとちゃんとした探偵で居られない……。…、
(託されたことに今の街の現状、罪悪感や後悔などがこんがらがって固まってもう自分ではどうすることも出来なかった。こちらが感情のまま叫んで胸元を掴んでも相手は静かに聞いたままだ。自分でも訳が分からないまま相手のシャツを掴んでいたが腰に両手が回されその腕の中に納まる。そして相手の真似をしても意味がないと言われると困惑の声を零した。二人で一人の片方が欠けてしまってそれでも意思を継いでこの街で探偵をするなら相棒の分まで背負わないとならないと思っていた。だけどいつしかそれは相棒みたいにやらなければならないという義務感になって、それが正しい事だと思っていた。だけど本当にそんなことを自分の相棒は強いただろうか。軽い混乱状態でいるとずっと身に着けていたハットが外されて視界が広くなる。その状態で掛けられた相手の真摯な言葉は真っすぐと響いてくるが今更自分にやり直すことが出来るのか分からなくて不安げに視線を伏せた。暫し黙り込んでいると名前を呼ばれるとぴくりと反応し、何を言われるのかと恐る恐る顔を上げて目を合わせる。そこにはしっかりとフィリップをみてくれている相手の姿があって、今一度の協力の要請を『二人で一人の探偵』として持ち掛けられると思わず息を飲んだ。相手が過去の人物であることは十分に理解しているがその提案はずっと望んでいた物であれば視線が揺れ動いたのち「…君がまだ僕を相棒と認めてくれるなら、僕は本当の探偵としてこの街を何とかしたい」と何度も相棒と結んだ真の約束を口にしながら真っすぐと相手と目を合わせてその協力を受け入れる意思を示して)

6021: 探偵 [×]
2024-07-26 19:08:45


何言ってんだ、お前はいつどんな時でも俺の相棒だろ?この街の探偵として俺達で未来を取り戻そうぜ
(過去も今も、そして未来も変わらぬ相手に幸せで生きて欲しいという願い。その為にも相手が選択するべきは自分の真似ではなく相手らしい手法を取ることだと告げる。この状態に放り出しておいて今更その選択肢を変えさせるなんて傲慢にも程があるが、だからこそ左.翔.太.郎.としてもう一度相手と寄り添うチャンスが欲しかった。不安げな目線を受けながらも再度二人で一人の探偵として協力を申し出れば相手が息を飲むのが分かる。この時代の自分は消えて相手は目に見えて疲弊している、それならばまた二人で歩き直して相手を探偵として送り出すのが一番良いだろう。相手は迷うように視線を揺らすが協力を承諾する返事が返ってきてきニヒルに笑う。認めるもなにもこうやって偉そうなことをいう自分もまだ半人前なのだ、相棒がいなければ探偵は名乗れない。この世界で相手に出会ってからずっと腫れ物を触るようで深く踏み込めなかったが、ようやく相棒として相手を見つめる事ができた。ずっとこちらを向いていなかった相手の目が真っ直ぐとこちらを捕らえて安堵したように息を吐く、一歩相手の方へ踏み出すと背中へ腕を回して相手を抱きしめた。やはり今の相棒と違い大人になった分体つきがしっかりとしている、だがその変化の年月分相手をひとりにしてしまったのだとまた胸が軋んだ。後頭部に手を伸ばすとゆっくりとそこを撫でる、世界が荒廃しているせいで髪の触り心地は変わっているが形は相手のそれだ。自分は相手と一緒の時間を生きた探偵ではない、しかしフィリップという存在がこの世で一番大切なものであるのは変わりなくて大切なものに触れる柔らかい手つきでそこを撫でながら「…必ず俺がお前の涙を拭ってみせる」と手つきに反して力強く言って)


6022: 検索 [×]
2024-07-26 20:01:54

、そうだったね。…ああ、君となら出来る気がする。…っ!
(承諾の返事をすれば相手がニヒルに笑う。過去の相手の手を取ることが正しいことなのか分からないが今は『しなければならない事』よりも『自分がしたい事』を選びたかった。こちらの言葉に当たり前といったように相棒と呼ばれる。その響きだけであれだけ悩んでいた事が幾らか吹き飛んだ気がして、その軽さに小さく笑みを見せた。再びこの大切な街を取り戻す決意を固めていると相手が一歩踏み込んで抱きしめてきて目を大きく見開く。驚いて動けないでいると一人で行動するようになってずっと感じて無かった温もりが接する面からじわじわと伝わってくる。更にその手が後頭部に回されてゆっくり撫でられ始めると懐かしくて好きだった感覚が思い出されて吐く息が自然と震えた。ずっと欲しかったものがここにあって張り詰めた物が溶けていくと恐る恐る自分も相手の背中に手を回して抱き締める。肩口に顔を埋めると一緒に暮らしていた時の匂いがして目の奥が熱くなった。思うがまま子供のように相手に擦り寄って腕に力を込めてその存在を確かめる。力強い言葉が聞こえてくると逆に涙腺を刺激して「翔太郎、…ちょっとだけこのままで居させてくれ」と小さな声で言うと相手の温もりを感じながら声を殺して静かに涙を零した。それから少ししてこちらから腕を解くと相手から一歩離れる。その目は軽く充血しているが何処か前よりスッキリとした表情をしていて「泣いたら頭が痛くなることを思い出したよ」と少し茶化したようにも告げて)


6023: 探偵 [×]
2024-07-26 21:01:50


…あぁ、いくらでもこうしてやるよ。……ったく、そんな大事なこと忘れんじゃねぇよ
(相手から拒絶の空気がなくなって体を引き止めていたものがなくなると相手を抱きしめる、最初こそ腕の中の体は固まっていたが頭を撫でるとその固さを溶かすように震える息が聞こえて相手からも腕が回された。子供のようにこちらへ擦り寄る姿はいつも見ているのと同じもので思わず笑みが漏れる、そのまま探偵としてこの街を救うのはもちろん恋人として相手の幸せを取り戻すことを宣言すれば相手からは小さな声で返事が返ってきた。肩口に温かい感触が伝わる、涙を拭うと宣言したばかりなのに泣かせてしまったようだ。かっこよくキメた手前気恥ずかしく思わず茶化してしまいそうになるが、その涙は悲しみとは違う毛色のもので頭を撫でながら相手の気が済むまでその体を抱き締めていた。暫くして体が離れて目線が合う、こちらに向けられていたのは距離を取ろうとする冷たいものではなく何処かスッキリとした相棒の目線だった。相手は何年もの間感情に蓋をして過ごしていたはずだ、最初に出会った頃のようにその感情を知らないからではなく、知っていてなお奥底に沈めるのは相当苦しかったはずだ。それを少しでも解放できたのならばあの銀色のオーロラに巻き込まれた甲斐もあったというものだろう。目尻に残った涙を親指で拭ってやる、これでこの時空で相棒と共に調査をする準備が整った。軽く息を吐いて気持ちを整えると「フィリップ、改めてこの世界で何があったか教えてくれねぇか?」と本題へと切り出して)


6024: 検索 [×]
2024-07-26 23:39:13

誰のせいだい。…ああ、わかった。ある時街に怪物が現れて暴れていたんだ。僕達はいつものド.ー.パ.ン,トだと思って変身をし、メ.モ.リ.ブ.レ.イ.クをしたのだけどその怪物のメモリは壊れず排出されただけでまた簡単に変異出来るようだ。全てメモリの組み合わせで試したけど結果は同じ、倒すことが出来ない状態で手下を複製する能力を持っていればあっという間に被害は拡大し、街は陥落されていったんだ
(久しぶりに大切な人の温もりに触れてずっと張っていた物が緩んだせいで感情が溢れた。見た目からの歳を考えればこちらが上回っているかもしれないが自分のままで良いと言われたのだから受け止めて貰っても構わないだろう。幾らか気持ちも落ち着いて相手から離れると親指で目尻の涙が拭われる。勿論蓄積した全ての感情に整理が出来た訳では無いが解決に動くためとちょっとした軽口を叩けるくらいには余裕が出来た。相手が息をついて本題が切り出されると頷いて説明を始める。初めはただのド.ー.パ.ン.トだと思った存在は何故か倒す事が出来ず、手下の制作か複製能力のようなもので数も増えれば二人で一人の仮.面.ラ.イ.ダ.ーでは手が回らずにあっという間に街は崩れていった。必要な情報をボードに纏めて記入しながら「この怪物はこの街の人や邪魔する人を手当たり次第遅い、始末している。今では犠牲になってない方が少数派だろう」と少し強ばった声で被害状況を伝え)

6025: 探偵 [×]
2024-07-27 00:47:20


つまり今はそいつがこの世界を支配してんのか。メモリブレイク出来ねぇ上に手下を複製するド.ー.パ.ン.ト…数も再生能力も厄介だな
(背負う時間軸は違うものの二人で一人の相乗りが決まれば今この街に起こっていることを相手から聞く。ホワイトボードに書かれていく文字を追っていく、どうやらこの惨状を引き起こしたのはひとりの怪物らしい。メモリが排出されるということは少なくともガ.イ.ア.メ.モ.リ.が関わっていることは確実だ、しかしあらゆるメモリブレイクに耐えるとはよっぽど頑丈な図体か特殊なメモリなのだろうか。書き出された文字を追いながら情報を整理していると相手の声が強ばるのが分かる。たったひとりの怪物を止めることが出来ずに街を壊されていく風景は想像するだけで息が詰まる、相手は実際にそれを目撃して、恐らくその過程で未来の自分を失ったのだろう。またこの世界で出会った当初の相手に戻ってしまわぬようにその背中に手をおいてこちらの存在を伝える。だがこのままでは正面から戦っても勝てないのは明らかだ。今自分が持っている手段は相手とその相棒が一通り試したことだろう。となれば違う方向から攻める必要がありそうだ、ホワイトボードを眺めながら「その怪物ってのが手当り次第人を襲う理由はなんだ…?」とその特徴が書かれた箇所を見つめる。だがこれ以上並べられたキーワードからはなにも分からない、きっと検索の線は相手が散々やったことだろう。となると自分ができることはひとつだけ、足で稼ぐことだ。相手の方へ目を向ければ「その怪物ってのに会う必要があるかもな」と自分の考えを口にすれば反応を伺い)


6026: 検索 [×]
2024-07-27 04:46:05

初めの段階でテレビ局や警察など情報網やインフラ施設を優先的に襲っていたから何か目的はあるとは思うけどそれも仮説の域を出ない。…まあ直接見た方が君の勘も働くかもしれないね。 奴は今、あの風.都.タ.ワ.ーとその周辺を根城にしている。何度か潜入した事があるから近くまではいけるはずさ。
(今まで戦った敵とは違う怪物の特徴をあげていくが改めて厄介な性質だ。その再生能力のカラクリを見破らなければ倒すことはできないだろう。その時の光景を思い出すと無意識にペンを掴む手に力が入り声が強ばるが背中に手を置かれると意識を現在に戻して息を吐いた。ホワイトボードを見ながら相手が零した言葉は最もな問いだ。初めの頃見境なく襲うこともあったがそれ以上にテレビ局や警察、病院などインフラとも言える場所を優先的に攻撃し、政略的にこの街を落としていった。何か目的があるように見えるがそれを推察できる中身はなくまだ不明なことが多い。こちらのやり方で行き詰まりを感じていれば相手なりの考えが述べられちらりそちらを見る。本来なら対策もせずに突っ込むのは怪物の脅威を知っている手前反対するべきだが違う視点で見て気づくことはありそうだ。探偵の勘という懐かしい物を思い出しながら賛成寄りに傾く。これまでの調査と情報からその根城の場所が特定出来ていればそれを伝え)


6027: 探偵 [×]
2024-07-27 09:51:01


な、むちゃくちゃ計画的に侵略してんじゃねぇか。ってことはそれだけこの街を恨んでるってことか?風.都.の人を根絶やしにするまで止まらねぇつもりかよ……風.都.を壊したわりにはその象徴の元にいるのかよ。よし、あくまで情報収集のためって前提で奴んとこ行こうぜ。危なくなったら即撤退だ
(風都をこうした原因がたったひとりのド.ー.パ,ン.ト,というのも衝撃的だったがそのやり口は確実に風.都.を壊すためのものでその計画性の高さに思わず声をあげる。計画性が高いということはそれだけ殺意が高いことを意味する、その怪物はよっぽどこの街のことが嫌いなようだ。どちらにせよその怪物を止めるためにはメモリブレイクできないカラクリを解かなければいけない。危険は伴うが接触を提案すると相手から同意の返事がされる。頭で考えて分からないなら行動するだけだ、撃破ではなく情報収集のために行動することを名言すると気合いを入れるようにニヒルに笑う。早速風.都.タ.ワ.ーに移動しようと数歩歩くがふと思い立って相手の方を振り返る。やはりその姿には違和感がある、今より大人になったからというだけではない理由だ。少々迷う素振りをみせたあと「フィリップお前、その格好でいくのか?」と相手の服を指さし聞いて)


6028: 検索 [×]
2024-07-27 11:21:46

風.都.のシンボルを乗っ取ることでこの街を支配したと知らしめたいのだろう、レジスタンスは現に奴を魔王と呼んでいるらしい。 ああ。それと推測が合ってるなら僕達がここを離れたら過去の僕は目覚めるはずだからその間に状況を把握して貰おう。…え、そうだけど……、
(建物が軒並み破壊された今、どこから見ても存在を確認できる建物は風.都,タ.ワ.ーだけだ。この街のシンボルをそのまま支配の象徴にしているせいで生き残った人達も風.都,タ.ワ.ーを見ると街への愛着より憎しみや怒りが湧くようになってしまった。街だけでなくそこに住む人の心すら蹂躙されている事実に声を落とすがそれを受け入れるしか無かったのが現状だ。出発にあたり自分が居なくなるにあたり意識を取り戻すであろう過去の自分の為に目を通しておくべき記録をまとめ書き置きを残す。過去の自分にとっては目が覚めたら知らない場所にいて相手も居ないという状況になるがこれらを見れば自分なら状況を把握してくれるだろう。誰かと動くなんていつぶりか分からないが準備も整い、早速上に上がろうとすると相手の足が止まる。何か迷うような仕草を挟んで服を指摘されると少々困惑しながら頷く。相棒の代わりをしようと決めてから左.翔.太.郎に成る為に着るようになった服装、ずっとこれに近い服装しかして来なかったが相手が言いたいのはそういう事ではないのだろう。少し考えてからガレージの隅っこの積み上がった箱の一番下を漁りに行く。そこには封じ込めていたフィリップとしての私物が詰め込まれていてその中から目的の物を見つけると引っ張り出して皺を伸ばしてからベストを脱いで羽織った。白黒だったタイトな服に下の辺りで広がる深緑のロングパーカーを纏うと「こういう事かい?」と相手の方を向いて)

6029: 探偵 [×]
2024-07-27 12:02:35


こっちのお前にはここで待機してもらうしか無さそうだ。……あぁ……言い忘れてたけど、良い男になったな
(風.都.タ.ワ,ーはいつでも自分達を見守ってくれている、外から帰ってきたときは特に大きな羽根がゆっくり回る姿を見て自分達の家に帰ってきたのだと実感させてくれる街のシンボルだ。それを魔王の居城にしてしまうとは許し難い行為だ。愛すべきシンボルは恐怖の象徴になってしまっている、この街の未来を取り戻すためにもその魔王とやらを倒す糸口を掴まなければならない。ここに残ることになる同じ時間の相棒に相手が書き置きを残す、時間軸の違う二人が接触してひとりが倒れてしまうなら今回相棒はここに残ることになりそうだ。全てが終わったあとにきっちり説明をしなければと思いつつ、この世界の相棒には服装のことを聞いてみる。ハットは外したものの二人の服装はどうみてもお揃いだ、この世界で他人の目は無いに等しいが相手が右隣に並ぶならそのままの格好では違和感があるだろう。相手はこちらが何を言いたいのか察したのか荷物を漁る、少しして深緑の布地が見えそれを羽織るのを見ると思わず口元が緩んだ。相手の性格のように足元に向けてふわりと気ままに広がるロングパーカー、やはり隣に立つ相棒はこの格好でなければ。見知った格好になると余計に相棒の未来の姿であることを強く認識して照れ隠しに頬をかく、どうやら未来の姿を先取りして見てしまったようだ。どれだけの時間が経ったか分からないがその様子と話を聞いた所だと目の前の相手は同い年か少し年上くらいだろう。まだ成長した姿に言及していなかったことを思い出すとはにかみながら褒め言葉を送っておいた。だが大事なのは相手がこれから先も幸せであること、そしてこの街が平和になることだ。それらのためにも今は魔城に乗り込む必要がある、相手の元へ歩み寄ると「いくぜ相棒」と肩を軽く叩いて今度こそガレージの外へと踏み出していって)


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