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相乗りで何処までも 【 〆 】/5281


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自分のトピックを作る
54: 探偵 [×]
2022-07-26 21:11:01


ま、そういうことにしといてくれ。…………ほらついたぞ。早く作ろうぜ、お前の栄養補給のためにもな。
(守秘義務、というには少々内容が軽いようにも思うがこの光景が誰にも知られないことのほうが重要だ。これでうっかり噂好きの所長様似秘密を漏らされることはないだろう。あとは街に散らばる知り合いに見られていないことを願うばかりだ。だが見つかってはいけない、という点を言えば味方よりも敵の方がまずい。だから自らの口で外出禁止の釘を刺したのに、相棒の笑顔が失われていくのをみて、また自らで後悔する。街を泣かせる奴は許さないのに、隣にいる人物の笑顔を今まさに奪っている。買い物袋を強く握る相棒の手の中で言いたかった言葉が潰されたような気がした。だがどうやって声をかけていいか分からない。そのどれもが言い訳のような気もする。結局返事はできず終いのまま事務所にたどり着くと、重くなった空気を誤魔化すように弾んだ声色で話しかけつつ、階段を登っていって)


55: 検索 [×]
2022-07-26 22:47:16


……。ああ、お腹の虫が鳴く前に作ることにしよう。本にはまずホットプレートを温めておきながら食材を切る…とあるが何処にあるんだい?
(守秘義務を結ぶというのも探偵らしいことだ。施設から助け出された時から人の感情の機微に疎い自覚はあったし、相棒にもしょっちゅう言われている。だが共に過ごすうちに少しずつではあるが相棒が何を考えているのか分かってきたつもりだった。だからこそ相棒が好きなこの街をこの目で見てみたくて外出を強請ったが本当はそれもこうやって共に荷物を持つのも嫌だったのかもしれない。珍しく急に黙り込んでしまった相棒にモヤモヤしてはそんな後ろ向きのことを考えてしまって重たい空気の中帰路につく。事務所が見えてきてようやく相棒がいつもの様な声色で話しかけてくるのに合わせて此方も普段通りの言葉を返す。今はお好み焼きの調理の研究と観察に集中することにしよう。事務所に入ってテーブルに買い物袋を置けば作り方を調べた本の内容を思い出し早速調理を始めようとするが、事務所の物については相棒に任せっきりで辺りを見ながら場所を尋ね)



56: 探偵 [×]
2022-07-27 22:25:22


食べることに前向きになってきたじゃねぇか。いい傾向だ。ホットプレートは確かこのへんにっと……あったあった。ちゃんと使ったことねぇけど動きはするだろ。まずはキャベツとか切ってベースの生地作っちまおうぜ。
(二人の間に一瞬流れた不調和な雰囲気を、心の箱に押し込め端へ追いやると、いつもの調子でからかいつつ、部屋の片隅へと足を向ける。そこには依頼料と称して譲り受けた様々なガラクタ、もといいつか役に立つ者たちが積み重なっていて、その中からひとつの箱を引っ張り出した。軽く埃が乗っていたがものは新品だ。埃を払ってやりテーブルの上におく。ひとまずはこちらの準備だ。箱から中身を取り出し、ついで説明書を引っ張り出す。そこまで複雑な構造ではないだろうからと説明書を読まずに横に置くとコードと本体と交互ににらめっこしつつ、相棒には生地作りを頼み)


57: 検索 [×]
2022-07-27 23:22:41


…まさかこんな所に隠されていたとはね。見た所新品のようだし、不良品じゃ無ければ問題なく使えるはずだ。ああ、生地はお好み焼き粉を使うとして、粉1袋に対して水150mlと卵2つだね。……こんなものかい?
(部屋の片隅についていくと箱だったり何に使うか分からないものが積み上がっている。てっきり相棒が片付けられない道具の山だと思っていたがその中から目的のホットプレートが出てくると驚いたように声を上げて。開けたときの包装の様子などから恐らく新品と判断すれば設置は相棒に任せるとして、自分は生地の方の作業に当たることにする。お好み焼き粉のパッケージの裏面を見ながら分量を確認すると流し台の料理道具がありそうな棚からボウルやカップなど必要を取りだし。1回分のお好み焼き粉を全部ボウルに入れると次は水を入れる番だが、カップの目盛りの線を誤差なくピッタリ合わせようとして入れすぎた水を捨てたり足りない分を足したりを何度も繰り返して)



58: 探偵 [×]
2022-07-30 01:01:50


(/お返事遅くなっており申し訳ありません……明日にはお返事できると思いますのでもうしばらくお待ちいただけると幸いです。)


59: 探偵 [×]
2022-07-30 19:29:20


これも俺の探偵活動の成果のひとつってとこだ。これを乗せてコンセントを……よし、準備オッケーっと。次は具材を切って……んなもん大体でいいのに。ま、お前らしいけどな。
(依頼料を物でもらっているのも今すぐにお金を工面できないだとか、無理やり押し付けられてだとか、正当性に欠けるパターンが多いのだが、それでも受け入れてしまうところはやはり半熟探偵と言わざるを得ない。そんなことは気にもせずホットプレートを土台に乗せスイッチを入れると、ブーンと小さな機械音が聞こえてプレートが熱せられ始めた。問題なく動いているとひとつ頷き次の準備をしようと相手の方を振り返る。だがそこにはごく真剣な目つきでカップとにらめっこしている姿があって、その真剣さに思わず動きを止めてしまった。しかしやっていることといえば水を正しく計るという動作で、ようやく納得したらしいのを見れば思わず吹き出す。こういうとき、適当にやそれなりで、という注文を相棒は受け付けないだろう。笑いを押さえず先程までにらめっこしていたカップを覗き込むと、そこにはメモリのラインに寸分違わない水が入れられている。だがそれでこそ相棒だ。軽く相手の肩を叩いたあと、同じく食器棚から包丁とまな板を2つずつ取り出すと「先に切り始めとくぜ」と声をかけ)


60: 検索 [×]
2022-07-31 14:46:38


大方経緯は想像がつくよ。せっかくお好み焼きを作るんだ、計量ミスで失敗したくない。 分かった、キャベツはみじん切りだったね
(相棒は人に甘い所がある。依頼料が足りないと聞けばこれだけでいいとか言いそうだし渡された物に文句は言えど断ることはない。恐らくこのガラクタに見えるもの達もそういった経緯で集まった物であろうと想像がつく。相手の言う通りこれまでの探偵稼業の成果を見れた気がして何故か自分まで誇らしげな気持ちになる。そんな成果の一つを使ってお好み焼きを作るのだ。初めてのお好み焼き、初めての相棒との料理。絶対に失敗したくなくて計量一つでさえ真剣になってしまいながら応え。そんな自分の姿を見て相手は笑いを抑えきれない様子だが不愉快ではなく、寧ろお前らしいと言われると満たされるような物がある。無事に計量が終わるとそれをボウルに入れて卵を割り入れかき混ぜれは基本の生地の完成だ。一旦端に置くと相手が準備してくれたまな板と包丁の方に向かい。材料の中からキャベツをまな板に置き、検索した時に見た切り方を思い出す。その通りにしようとと包丁を手に取り切り始めるが慣れていない事と力の入れ方が分からないのかその手つきは危うく、支えている方の手に刃が当たりそうな切り方をして)

(/返信速度はお気になさらずに! こちらも一昨日昨日とお返しできない状況だったので問題ありません。お手隙な時で大丈夫なので探偵様のペースで返信頂けると嬉しいです。こちら返信不要です。)



61: 探偵 [×]
2022-08-01 20:35:06


まぁ最低限食えるやつは作らなきゃいけねぇし、慎重で悪いことはねぇ……って、あぶね!!自分の指切るつもりか!__いいか?包丁は軽く握る程度で、こっちは猫の手だ猫の手。
(名目は料理対決のはずだったが、すっかり二人で料理をする雰囲気だ。真の勝負はトッピングに置いておいてひとまずは協力作業といこう。そうとなれば相棒の「きっちり」した作業に文句もない。こうして互いの性質を目の当たりにしながら手を動かすのは、いつもの探偵家業と違うようで同じであって、居心地がいい。つまりは、このいつも通りが心地良いのだ。まだ出会って短いがいつもの相棒の姿にも愛着が湧いてきたというものだ。そんな呑気なことを考えてふと相手の方をみるとそこには覚束ない手付きで包丁を扱う姿があって一気に和やかな脳内が吹き飛ぶ。たまらず叫びながら包丁を持ってない腕を強引に引いてその手を包丁から避難させた。いつも通りが居心地良かったはずだが、この危なっかしさもいつも通り。やれやれとため息をつく。だが知らないのならば仕方ない。検索すれば包丁の扱いも分かるのだろうが、ここで手を出したくなるのが自分の性格。相手の後ろに回ってそれぞれの手に自分の手を重ねた。こういうのは実践が一番だろう。包丁の握る強さをこちらが相手の手を握る強さで伝えつつ、支える方の手はこちらの手で包み込んでその手を丸めさせようとし)


62: 検索 [×]
2022-08-01 23:03:56


っ、急に大声を出す方が危なくないかい? これだと指を切るのか、なら包丁の使い方を検索して、…翔太郎? __ なるほど、こうすれば食材以外を切る可能性は減るね
(初めての経験、沸き立つ知的好奇心と相棒との共同作業に周りが見えにくくなっていた自覚はある。それでも叫び声と共に食材を押えていた手を引かれると突然のことにびくりと肩を震わせ危うく包丁を手放す所だった。作業を邪魔されたと感じると相手の方向を向き文句を口にするがそれが自分の怪我を案じてだと理解すると切っていた時の状況を思い出し納得するように呟き。どうやら間違った使い方をしていたらしい。それならば正しい包丁の使い方を調べようと検索しようとした所で相棒が真後ろに立って手を重ねたことに気付き意図窺うように名前を呼び。密着したまま上に重ねられた手に力が込められ一緒に包丁を握る形になると漸く意図を察して自分も同じくらいの力を込めてみて。なるほど、力の入れ具合というのは文章で見ても個人差があってなかなか再現が難しい。これなら分かりやすいと相棒のアイデアに素直に感心したように呟くと左手は促されるまま丸めて切り方の姿勢を学ぼうとして)



63: 探偵 [×]
2022-08-02 09:27:28


しょうがねぇだろ咄嗟のことだったし。そうそうそんな感じで…………んん゛っ!あとは、だな……この手を、その…添えながら斜め前に押し出すようにすりゃ、切れる。
(言われてみれば包丁を持った人間に突然触れることも危険な行為だ。だが怪我をする前にと咄嗟に動いてしまったのだから仕方がない。互いに怪我がなければ結果オーライだということにしておく。そして相棒は吸収が早い。物事の理由を瞬時に理解するあたりさすがだと感心していたところで、あることに気がついた。相手のことは相棒だと思ってはいるがその前に年下で、しかも世間のことをまるで知らない赤子も同然だ。だからついつい保護者の気分になっているのだが、実際相手と背格好はそこまで変わらない。今後ろから手を添えているのだって、自然と口元は相手の耳のところへ来るわけだし、変身で一心同体になっていると言えどこんなにぴたりと体を密着させるなんて。これではまるで……そんな思考が巡る間体は停止し、次に一気に照れが噴き上がってくる。何恥ずかしいことやってんだ俺は。だがここで飛び退けばそれこそまた怪我のもと、ぐっと体が動きそうになるのを抑えて咳払いをする。焦る必要はない。包丁の扱いを教えさえすれば離れれば良いのだ。冷静沈着に言おうとするも口は緊張で回らずしどろもどろで、それでも手は離さず相手の手と共に包丁を動かしキャベツを一回切ってみせて)


64: 検索 [×]
2022-08-02 16:02:03


戦闘中と同じ気迫だったからド.ー.パ.ントでも通りかかったかと思ったじゃないか。 翔太郎、体温が上がって動揺しているようだが何かあったかい? …ホントだ、持ち方一つでここまで差があるとは興味深い。…何だか良い匂いがするね
(咄嗟に動いたというのは何とも相手らしいがその気迫は怪人と対峙した時と同じくらいの物だった。例え指を切っていたとしても相棒が普段の戦闘で負う傷よりも些細な物で検索にも支障がない。だからこそあんなにも勢い良く注意したのが分からないがそれが相棒でもあると思えば納得して。直接教えて貰えば理解度は高い。納得していると突然相棒が黙ったかと思えば触れている相棒の身体が僅かにではあるが熱くなった気がする。かと思えば急に咳払いして説明を再開するがその口調は何処か拙い。運動した訳でも急に病気になった訳でもないとすればその原因が分からず当の本人に尋ねてみようと顔だけ相棒の方を向き、見えにくい角度ではあるが至近距離で顔色伺って見て。相棒が騒がしいのはいつもの事ではあるが今日はいつもに増して理由が分からない。そんな疑問を残しながらも相手に手を添えて貰いながら包丁を動かすと先程よりも力を入れてないにも関わらず簡単に切断する事ができ感心した声を上げ。包丁の使い方について分かればまた1つ疑問が解消してスッキリすれば今の状態に意識が向かう。思えばここに来てから戦闘で一心同体になることはあってもお互いの身体でここまで密着することはなく何だか不思議な感じだ。相棒がそばに居ることを意識すると密着した所からこの事務所とは違う匂いがして一旦包丁をまな板におけば視線向けながら興味を持ったように呟き)



65: 探偵 [×]
2022-08-02 20:25:52


まぁ戦ってる時と同じでお前が怪我すんのは困るし……な、何言ってんだ!べべべ別に料理してるだけなんだから動揺も何もねぇだろ。切り方は分かったんだしあとは一人でやれ___っ、だああああッ!!いってぇ!!シャンプー!シャンプーだ!ただのシャンプー!!
(なぜ怪我しないよう手を出したのかと問われればおやっさんとの約束だからと建前を答えてしまうだろう。それも半分答えなのだが、相手は短い間でも死線を乗り越えてきた相棒。大切な存在だと思っているのは確かだ。それ以上でもそれ以下でもないはずなのに、この相棒以上の距離に自分からやっておいて焦ってテンパっている。二人っきりという状況がさらに拍車をかけた。腕の中で相手が一度振り返った時、間近に迫った顔に叫ばなかったのは自分でも称賛を送りたい。だがあの時心臓が跳ねたのは確かで自分でさえそこが脈打っているのが分かる。密着した相手にそのことを知られるのは当然だが、ここでそれを認めてはなにかが狂う気がして必死に呂律の回らない口で言い訳した。だがもう切り方も教え終わった、これ以上この体勢でいる必要もない。この場を正すために手を離そうとしたその時に、また相棒の顔がこちらへ向く。至近距離に顔があり吐息が僅かに頬をなぞった。互いの唇が迫ってトドメに相手の呟き。この異質すぎる状況に一気にキャパが振り切れると、堰を切ったように叫び声をあげ、手を離し無我夢中で後ずさった。だがその足は覚束ず、数歩下がったところで盛大に尻もちをつく。臀部を強打したが今はそれどころではない。必死に「いい匂い」の正体を叫びつつ、目を合わせないように顔を伏せ顔が火照っているのが引くのを待っていて)


66: 検索 [×]
2022-08-02 21:27:47


この口ぶりだと説得力の欠片もないよ。洗剤かそれとも…、っ。本当に大丈夫かい?翔太郎。 …、きみのふわふわした髪もシャンプーのせいかな
(相棒に触れている面は熱く明らかに可笑しい。呂律の回らない口で言い訳すればほぼ正解と言っている様なものなのに動揺しきってるのか言い訳を重ねている。冷静にそのことを指摘しながらも間近で相手の顔を見ながら考察を口にする。自分と相手の違い。変身時と違って今の自分と相棒は全く別の個体であり一緒ではない。その相違点をどうにか埋めたくてその為にも相棒のことをもっと知りたい。そんな目線を向けていると途端叫び声をあげて相棒が離れるためビックリして思わず目を見開く。動揺しすぎて壁に当たる前に尻餅をつき痛そうな音が鳴る。思わずキャベツは放置して相棒の元に駆け寄りしゃがめば今の尻餅と先程からの言動を心配して問いかけるが伏せてしまってその表情は見えない。骨が折れたような音ではないから即座の心配はないだろうが、今までの経験上こうなった相棒が素直に弱みを見せてくれることはなく暫くはこのままでいる事が多く、どうしようかとその様子見ながら思考巡らせ。解決策が浮かばないでいると相棒の顔を隠してしまっている外ハネの髪に目が行き、自分とは違う色と髪質は良い匂いの正体らしい『シャンプー』の影響なのだろうかと素朴な疑問浮かぶと自慢のヘアスタイルを崩さないようにそっと髪に触れようとして)



67: 探偵 [×]
2022-08-03 21:06:05


っ!!ぁ……だ、そ、れは…スタイリングとか、シャンプーとかいろいろ、だな……ってか、フィ、リップ……
(大丈夫かと聞かれれば全く大丈夫ではない。あとには引かないだろうが腰はそこそこ強打して未だ動けないし、それよりも鼓動の音がうるさくて、しかし妙に相棒の声だけははっきりと聞こえる。自分から無意識にやっていたとはいえあそこまで誰かに気を許すなんて経験がなく、この状況もさることながら、自分の行いにも戸惑うばかりだ。気持ちを整えるため目を伏せていたが、それ故相手の行動には気を配っていなくて、相棒の声が降ってきて髪に手が触れると、またドキリと鼓動が跳ねて反射的に顔を上げてしまった。そこで目があったが、ここまで顔が熱いとなるときっと今自分の顔は真っ赤で、みすみすそれを相手に晒してしまったことになる。声を漏らすももう遅い。ハットを室内でも被っていれば隠す手段になったのだが、それはいつも通り玄関横の金具にぶら下がっていた。仕方なく広げた手をあて顔を覆ってまた顔を伏せる。とにかく落ち着く時間がほしい。だがそれをストレートに伝えるのは情けないにも程がある。なにせ勝手にテンパって勝手に叫んで勝手に転んでいるのだ、待ったもなにもないだろう。だがそれに変わる言葉をひねり出すことはできず、結局は絞り出すように名前を読んでゆるく相手の腕を掴むことしかできず)


68: 検索 [×]
2022-08-03 21:51:43


…ッ、……。…なんだい?
(そっと触れた髪は相棒の性格と同じくらい柔らかい。だがその事よりも反射的にかこちらに顔を向けた相手と目が合った。今までのどんな時よりもその顔は赤く瞳も若干緩んでいるように見えた。それを認識した瞬間、どくんと鼓動が跳ねて相棒の顔に釘付けになる。初めて見るいつもと違う相棒の顔。少し遅れて戦闘時にも似たような心拍数の増加を感じた時には既に相手の顔は隠されてしまっていた。先程までの疑問や好奇心もぶっ飛んでしまって、この落ち着かない感情とその原因である相棒のことばかり思考が奪われる。いつもの様に疑問を聞こうと口を開くも言葉は出てこなくて、初めての状態に少し怖いとさえ思い始めてきた。異様な空気が事務所内を支配してちゃんと息をしているかもわからなくなってきた頃、無意識に引っ込めようとした腕を掴まれ名前を呼ばれると漸く思考の海から現実に戻ってくるがその手もいつもより熱い。意識的に息を吸えばなるべく普通通りに務めた声で応答して)


69: 探偵 [×]
2022-08-03 23:27:18


…、……お好み焼き、……は、早くお好み焼き作らねぇと!お前も腹減ってるだろうし、アキコも呼ぶんなら早く用意しねぇとな!な!
(まだ息は整っていない。息を吐こうにもスムーズにいかず、短く弾んだ息継ぎになっていた。それでも相棒の動きが止まり探求が一瞬途切れたおかげで、思考が幾分か落ち着いた。冷静になれと自分に言い聞かす。勝手に焦って床に転がるなんてハードボイルドから何より遠い。いつでもクールに、余裕をもって行動する、それこそ自分が目指すべきところだ。ひとまずは路線をもとに戻さなければ、そう思ったところで脳裏にやっと回帰の言葉が思い浮かんでポツリと呟く。その後ハードボイルドらしくクールに返事ができればよかったが、やはりそう上手くもいかない。糸口を掴み慌ててそれを手繰り寄せるように早口でお好み焼きづくりに戻ろうとまくし立てた。この可笑しな空気をもとに戻すにはもとの行動をするしかない。まだ腰は痛いが無理やりそれをあげると覚束ない足ふらりとで立ち上がりつつ切りかけのキャベツの方を指さして)


70: 検索 [×]
2022-08-04 00:40:50


…?…お好み焼き、……そうだね、この疑問の解決は後からにしよう。 これで合ってるかい?
(二人の僅かな呼吸音だけが事務所を満たす。先程まであんなに賑やかだったのに。漸く言葉を発したかと思えば準備していたお好み焼きのこと。しゃがみ込んだままその単語を自分でも繰り返してみるがキャベツを切り始めた時程のわくわくは薄れてしまい、今は自らの感情と相棒のことの方が知りたい欲の方が強い。口元に手を当て考えをめぐらせながらも緩慢な動きで自らも立ち上がる。指さしたキャベツの方を一瞥してから相手の顔に視線戻し、今一度観察するように見つめ。赤みは引いたのか先程の表情の面影が薄い。いつの間にか自らの乱れていた鼓動も落ち着いていて、これでは再現性は難しそうだと判断する。疑問は残ったままだが空腹と所長に判断してもらう勝負のことを指摘されると少し悩んでから相手の言葉を肯定して、今回のことは『後回し』だと告げまな板の方に戻っていき。相棒に教えて貰った持ち方をすると先程まで後ろにいた気配が無いことに物足りなさ覚えつつも今度は自分だけで1回切って方法が合ってるか確認求め)



71: 探偵 [×]
2022-08-04 22:17:43


あぁ、キャベツが乾いちまっても困るし。その切り方で問題ねぇから、キャベツ切っちまってくれ。なるべく細い方がいいが無理して指切るなよ?俺は他の具材を切っとく。
(気をそらす発言をしてなおこちらの髪や、下手すれば頬の赤さだとかに興味が移ってしまったらどうしようかと思っていたが、なんとか軌道修正はできたようだ。「後から」なんて不穏な言葉が聞こえたがとりあえず今を防げればそれでいい。なんせ相棒の興味は沸騰するお湯そのもの、その時の臨界点は高いが、再びそこに至ることはなかなかない。あれ以上踏み込んで今の関係が、相棒という関係が揺らいでしまっていたらどうなっていたのだろうか。そんな考えが一瞬よぎって、何を考えているんだと頭を振ってその思考を外に追いやった。今はお好み焼きづくりに専念しよう。相棒の手元を見ると先程の動きを完璧に再現する様に問題ないと頷く。キャベツは相棒に任せておこう。こちらのハードボイルドお好み焼きは切りものが多く、二人の共通具材である豚肉と共にまとめて切ってしまおうと袋の中から必要なものを取り出すと相手の隣にまな板と包丁をもう一組並べ肉類を順番に切り始めて)


72: 検索 [×]
2022-08-04 22:45:57



分かっているよ、キャベツの方は任せたまえ。…きみと共同作業をするのはいつもの事なのに、何だか不思議な感じだ。
(気にならないといったら嘘になるがお好み焼きと違って先程の疑問は自分と相棒さえ居ればいつでも検証が出来る。そういった切り替えは得意な方で再びお好み焼きに意識が向いた。どうやら切り方は問題ないようだ。相手の教えてくれた切り方を最初は1回1回ポーズを確認しながら切っていたが慣れてくると少しづつスムーズに切る事が出来る。お好み焼きはキャベツの大きさによって食感が変わるとも本には書いてあった。つまり完成度に大きな影響を与える部分でもあり、そんな作業を任せて貰えたことに嬉しさ覚えれば何処か誇らしげに仕事を受け持つと宣言して。そうやって作業をしていると自分の隣に相手が並び、肉類を切り始めたようだ。扱う材料は違えど切断という作業は同じ。いつも一緒に事件の解決に当たったりとしているはずなのに料理というだけで何かいつもと違う気がして、細かくみじん切りしながらも感想呟いて)




73: 探偵 [×]
2022-08-05 20:02:48


だったら豚肉は任せとけ。確かに、これも共同作業だな。変身する時はいっつもド.ー.パ.ン.トと戦ってるし、こういうゆっくり共同作業ってのは初めてかもしんねぇな。落ち着いて喋る時間もねぇし。
(どこか得意げな様子にやはり子供っぽいところがあるなと微笑ましく思いつつ、自分の作業を始める。豚肉をお好み焼きに敷くのに適度な大きさに切って適度にバラしていく。不思議な共同作業だという呟きをきけば、しばし考えたあといつもと何が違うのか考えてみる。答えはわりかしすぐに出た。変身している時も、その前段階である調査のときも基本的には緊張感があり目の前のものに集中し続けている。今といえば真逆だ。実に穏やかな時間が流れていて考えるべきことといえばお好み焼きのことだけ。先程危なかしかったものの、相棒の動きも落ち着いている。心落ち着ける時間を相手と共有するなんて初めてかもしれない。それだけ出会ってこれまで忙しなく走り抜けてきたということだが、おかげで多少なりとも関係性が積み上がっているというものだ。豚肉を切り終え、次は自分用にと買っておいたスパム缶を引き寄せる。ちらりと相棒の方をみやるとなんだか照れくささも湧いてきて、笑みを噛み殺しつつ作業をすすめ)


74: 検索 [×]
2022-08-05 22:10:26

なるほど、そういう事か。ゆっくり過ごすのも悪くは無い時間だね。 …よし出来た。これを生地に混ぜたら、完成だ。 いよいよそれぞれ自分の物を焼いて上手くいくかの勝負と行こう
(こういう理論的ではない感覚的なことは相棒の方が得意だ。考えて原因を掴めなかった違和感も相手の発言で納得が行く。事件解決にはスピード感が必須だ。どんな糸口も見逃さないように注目をしたり様々な可能性を探ったりと常に忙しく余裕はない。そういった探偵稼業も謎解きのようで好きだが、こうやってただ二人で同じ事をするのも新鮮で悪くない。相棒のいう平和だとか日常はこういう時間の事を指すのかもしれない。自然と笑みを零しながら呟けば慎重にやっていたキャベツを切る作業も丁度終わった。最初の方は少し荒いが慣れてきてからはきっと問題ない大きさだ。先程混ぜておいた生地に切ったキャベツを入れると基本の生地は完成した。相棒の方を見れば材料を準備しているようで自分の選んだキムチとチーズは切る必要もないため封だけ空けてテーブルに並べる。これまでが協力プレイとすればここからはそれぞれの個人プレイで勝負の部分だ。初めてのキャベツを切った作業も上手くいったことから何処か調子良く勝負持ちかけながらも相手の準備終わるのを待ち)



75: 探偵 [×]
2022-08-06 12:43:46


あぁ、うるせぇアキコもいねぇし相棒はお好み焼き作りに集中してるし、平穏ってのもいいもんだ。さぁーてこっからが本番だな。俺のハードボイルドお好み焼き見せてやるぜ。
(事件の時は所長がチャチャを入れてくることもあるし、相棒はスイッチが入れば満足いくまで検索が終わらない。そういうときは大抵自分が叫んで止めるのがお決まりだ。一人でゆっくりコーヒーを飲むのとも違う穏やかな時間、相手を軽くからかいつつ貴重な今を堪能することにした。とはいっても真に和やかな時間はここまで。ここからは男の意地のぶつかり合いだ。スパムに続き粗挽きソーセージも切り終わり準備完了だ。キャベツのたっぷり入った生地をもうひとつボウルを用意して半分に分ける。ここからは個人戦、存分にハードボイルドを発揮せねば。宣誓布告をするやいなや、生地に小さく切ったソーセージをドサドサと入れるとそのまま豪快に混ぜはじめて)


76: 検索 [×]
2022-08-06 14:13:29



それは普段のぼく達への苦情かい? きみの腕前がどの程度か楽しみだね、生地まで生焼けっていうのはない事を祈るよ
(流石に疎いと言われる自分でも相手の言葉に含まれる棘に気付くと平然とその事指摘して。迷惑をかけている自覚は少なからずあるが癖みたいなもので直す気はさらさらない。そんな日常も今のような平穏もどちらも好きな時間の一幕だ。そして今からは勝負の時間。二つに分けた生地の片方のボウルにこちらもキムチを入れて味が均等になるように丁寧に混ぜる。全体をピリ辛にしつつあとから載せるチーズでマイルドな部分も作る作戦だ。一方の相棒は豪快に混ぜていて気合いが入っている様だ。そんな相手が作るお好み焼きは楽しみではあると余裕そうに笑って告げるがこれは戦い。売り言葉に買い言葉とばかりにいつも相棒が言われているハーフボイルドに掛けて『生焼け』と楽しげに宣戦布告すれば油をホットプレートに塗ってから慎重に生地を注ぎ、焼き始めて)



77: 探偵 [×]
2022-08-06 15:25:20


ま、そうかもな?そりゃこっちの台詞だ。知識と経験、どっちが勝つか勝負だな。ってかお好み焼きまで半熟なわけねぇだろ!つーか誰が半熟だ!俺はハードボイルドだってこれで証明してやるからな!!
(流石に棘のある言い方に不満があったのかそれわ指摘する相棒には軽く笑ってはぐらかすように返事をかえした。今の鳴.海.探.偵事務所はその騒がしさがあればこそ、という状況にもなっているが、それを正すのはいつもこちら、たまに釘を差すのも良いだろう。そうして釘を刺したつもりが今度は反撃を食らう。いつもの小言と生焼けをかけられ一本取られてしまった。即反論するもその内容は自ら半熟と認めてしまうもの。立て続けに叫んでツッコんでおいた。こうなれば美味いお好み焼きを作って黙らせるしかない。同じくホットプレートに適量油を塗ると生地を注ぎ、表になってる麺にまずはスパムを埋め込み、さらに豚肉で覆って肉を重ねて「ハードボイルド」要素を足していき)


78: 検索 [×]
2022-08-06 16:32:18


なら後からアキちゃんにも情報共有しておこう。そうやって反応をする所がますますハーフボイルドっぽいんだけどね。 豪快な見た目だけどひっくり返せるのかい?
(笑ってはぐらかそうとする相棒にさらっと我らが所長様の名前をあげてみる。どれだけ気取ろうがきっと所長の一声でそれが崩れるのが容易に想像がつく。自ら掛けた揶揄いはどうやら通じた様で直ぐに反論が飛んできた。相手のいうハードボイルドなら冷静に受け流すとは思うが相棒はこうして反応してしまってツボにハマるのだから本当に接してて飽きない人物だ。そういった愛嬌とか興味深い所も含めて『ハーフボイルド』の方が似合うと口にして。生地の8割を入れた後にスライスチーズを置き残りの生地を乗せる。相手の使った残りの豚肉をさらに上に載せるとこちらの見た目は至極まともでシンプルな仕上がりだが、隣に並んだお好み焼きは肉が積み上がりなかなかインパクトの強い見た目だ。肉汁も見えるそのお好み焼きに興味持ちながらもお好み焼きを作る上での一番の難所、焼きあがった生地をひっくり返す工程のことを考えれば思わず心配そうに問い)



79: 探偵 [×]
2022-08-07 08:19:50


な、それ反則だろ!勝負と今の発言は別物だからな、言うなよ!は、言ってな。俺が最高に美味いお好み焼きを…………んなもん、気合だ気合!見てろ!
(あの所長のことを『うるさい』なんて言っていたことがバレれば味関係なく問答無用でこちらの負けだ。それにあいつを怒らせるとさらに煩さに拍車がかかって余計にややこしい。下手に雷を落とさせないよう釘を刺しておく。相棒のお好み焼きは味の調和を意識してか丁寧に作り進められている。王道にして計算された綺麗なお好み焼きだ。だがこの真っ向勝負なら個性的な方が勝つはず、そう自信満々にキメ台詞でも言おうとしたところ、ひっくり返す工程を心配され動きを止めた。しばらくそのまま固まる。ハードボイルドをテーマにワイルドに肉々しく、を意識して作ってきたがひっくり返すことを全く考えていなかった。生地がそれぞれの具材をつなぐ役目をするが、具材が多ければその繋がりは弱くなりひっくり返す難易度も上がる。この難易度ハードなお好み焼きに一瞬気が遠くなるが、すぐに持ち直して両手にヘラを持つ。気合の掛け声のあと、ヘラを生地の下に入れ一度深呼吸。その後勢いよく生地をひっくり返した。が、案の定具材が多すぎたせいでお好み焼きは空中分解、その様が一瞬スローモーションに見えたあと、ホットプレートには歪に2つに割れたお好み焼きが音を立てて落ちた。「ああああああ!!」と思わず絶叫するもも、もう遅い。なんとか丸の形に戻そうと無理やり2つの欠片ぎゅぎゅと合わせくっつけようとしていて)


80: 検索 [×]
2022-08-07 10:52:50



あくまで勝負は公平に、だからね。…もしかして考えてなかったのかい? …思った通りの結果だね、でもこれくらいならソースを塗れば見た目だけは誤魔化せそうだよ
(思った通りそのままの反応に思わず笑みが溢れる。此方としても今回は相棒と真剣勝負をしたくて影響のあるような外部要因は無くしておきたい。ただ相手の反応が見たかっただけという悪戯心を見せながら言わないことを了承して。これだけ肉肉しく材料を選んだのだから敢えて難易度の高いことに挑戦することでハードボイルドを現していると思ったのだが完全に動きが止まったのを見て計算外だったと察する。本当に材料だけのワイルドさだけで勝負するつもりだったらしい。思わず相手の表情窺うように顔を覗き込み。だが本人はそれでもやる気らしく、その難しい挑戦に注視することにする。ヘラによって持ち上げた生地は多くの具材の重さと量を支えきれずに空中で割れホットプレートに落ちた。正にお手本のような失敗例にぽつり感想を零すも流石に可哀想に思えて相棒の肩をぽんぽんと叩き、最後のトッピングで何とか挽回が出来るとフォローの言葉入れて)



81: 探偵 [×]
2022-08-07 18:00:17


そうしといてくれ。アイツが来るのはこれが出来てからで十分だ。別にいいだろ!美味いもんができりゃそれでいい。そう、それだ!トッピングさえしちまえば割れてるの分かんねぇし見た目も良くなるだろ。さ、次はお前の番だぜフィリップ。
(お好み焼きを作ってやいやい横から口出しされるのも面倒だが悪口を云っていたとやいやいされるのも面倒だ。せっかく平穏な時間を謳歌しているのだから、勝負の審判をするまでは触らぬ神に祟りなしというやつだろう。だがその勝負も暗礁に乗り上げてしまう。相棒の言うとおりひっくり返すところを考えていなかったのは図星だが、それを認めるのは負けを認めるのも同じような気がする。なけなしで入れられたフォローに便乗すると、まさにそれを考えていたところだと人差し指を向けた。バラけてしまった2つの欠片をぎゅぎゅっと押し付け無理やり引っ付ける。割れた2つはくっつきそうに無いが、なんとか丸い形を保っていた。これでよしと上からポンポンとヘラでお好み焼きを叩くと、お手並み拝見だと今度は相手の方をみやり)


82: 検索 [×]
2022-08-07 18:46:18



確かに今回の勝負の場合は結果が全てだ。ああ、リカバリー力やトッピングのセンスも求められる勝負になるね。…本に書いてあった事と翔太郎の結果を合わせてみると高さは最小限、具材が散らばる前に素早く手首の動きで返す…。…せーの、
(所長様に頭の上がらない様子ではあるが直ぐに調子が良くなるのも相棒だ。今回の審査では完成品の味や見た目で評価されるため、調理過程の是非は問われない。つまり相棒の言う通り最終的に美味しく好ましいお好み焼きを作れば勝ちなのだ。きっと今言われて気付いたであろうことは触れずに丸く修正されたお好み焼きを見ながらも言葉告げて。ここまで色々言ったが今度は自分の本だ。検索結果から上手いひっくり返し方は検索済みだし既に目の前で一例があってその方法を口にしながら纏める。文章上やイメージ上は完璧なシミュレーションは済んでいるが実際に行うとなるとかなり緊張してきた。お好み焼きの下にヘラを差し込むがなかなか決意がつかずそのままの体勢で何度もイメージトレーニングを行う。それから覚悟を決めれば小さく息を吐いて掛け声をすると生地を持ち上げて手前にひっくり返す。シンプルな具材だけということもあって空中分解せずに的確に引っくり返す事が出来たが長い時間ひっくり返すことが出来なかった為か焦げ目が強くついてしまった。だが本人はそんなことは目も入らず上手くひっくり返せたことに感激しては「見てくれ翔太郎!上手くひっくり返すことが出来た!」ときらきらした笑顔で相棒と喜びを分かち合おうとし)



83: 探偵 [×]
2022-08-08 10:37:26


そういうこった。最終的にアキコが美味いって言や良いんだからな。さてお手並み拝見………ぁ、…ハハハッ!だな!フィリップ。ひっくり返す点じゃお前が一歩リードだ。だが、最後まで勝負は分からないぜ?その焦げ分を取り返せるかどうかが勝負の分かれ目になりそうだな。
(勝敗はただお好み焼きの美味さで決まる。その他の要因である所長の機嫌を排除できてとりあえずは安心だ。どうやら作業工程も検索済みのようで先程のこちらの敗因も合わせて相棒は小難しく動きを解説している。ヘラを構えていよいよひっくり返すかと思えば底でも固まったまま。普段なら口を出すところだが、異様な集中力になんとなく声をかけられずにいるとついに相手が行動にでる。シミュレーション通りだったのかキレイに最小限の動きでひっくり返されたお好み焼きは丸い形を保ったままだった。しかし長く熱せられた分お好み焼きは黒く焦げてしまっていて思わず声を漏らす。理論どおりいかずにいじけるかと思って相手の方をみると、そこには満面の笑みがあって思わず面食らってしまった。相手が集中していたのは上手くひっくり返せるかどうか、確かにその点だけ見れば成功ではある。いつもの調査ならその一点集中の視点に突っ込むところだが、今は先に笑い声が出てしまった。いつもはスかしてクールを気取ってるのに、こんなに全身全霊で喜びを伝えられるとこっちも笑顔になってしまう。こんな相棒を見る機会は初めてだ。同時に胸に幸福感が満ちる。その笑顔が輝くように見えた。そう思ううちに焦げを指摘するよりもうまく返せたことを褒めていて、よくやったと肩を叩く。だが勝負は勝負だ。焦げたことを軽く指摘してやりつつソースを手に取り仕上げのトッピングに入り)


84: 検索 [×]
2022-08-08 12:34:42


ああ、お好み焼きに相応しい綺麗な真ん丸だ。…あ、確かに少し焦げ付いてしまった。 だが、ぼくにはまだチーズが残っているからね。多少の苦味もアクセントだ。
(目の前には綺麗に円を保ったお好み焼き。初めての挑戦で未知の体験が狙い通り上手くいったことへの満足感に口角が上がりきったままだ。それに勝負であるのに此方を称えてくれる相棒の手が優しくて全身が暖かい物が満ちていくのがわかる。そんな喜びに浸っていたが相手の指摘で漸くそのお好み焼きに焦げが目立つことに気付いて小さく声を上げる。ひっくり返すことに集中してしまって火加減のことは思考の外だった。そこで完璧でなかったことに若干テンションは下がってしまったが欠点があったのは相棒も同じ。相手の言う通りここから立て直せばいいのだ。相棒の普段の言動の真似をして得意げに宣言してみると残っていたスライスチーズを焦げ目を隠すように生地に乗せる。追いチーズという物らしい。その上にソースをかけて全体に伸ばし、鰹節と青のりをパラパラと掛けてやれば本で見たお好み焼きの姿になり「出来た…!」と満足そうに呟いて)



85: 探偵 [×]
2022-08-08 23:04:41


料理は見た目も大事だが最後にはモノを言うのは味だぜ?俺のはソースとマヨネーズで……完成だ!アキコには連絡入れとくとして……先に俺たちだけで食べてみるか?
(相棒が生意気にも得意げな顔をしたのをみて、こちらも負けじとキメ顔でそれらしい返事をしておく。チーズと調味料で整えられた向こうのお好み焼きは一見完璧に見えるが、焦げ目に多少難あり。一方こちらは形こそ歪んだ円形で真ん中に妙な亀裂も入っているが焼き加減は完璧だ。肉オンリーのお好み焼きに余計な調味料は不要、あいてソースとマヨネーズのみを格子状にかけて自分の分を完成させた。あとは審判員がジャッジを下すのみ。その審判員に向けてお好み焼きがあるから帰ってこいと連絡を入れておく。おそらく「私聞いてない!」と言いながら帰ってくることだろう。しかしこれの主目的は相棒に食事をさせること、忘れかけていたが。味見も兼ねて先に食べてしまおうと皿と箸とを棚から引っ張り出し)


86: 検索 [×]
2022-08-08 23:54:13


味も負けるつもりはないよ。見た目はどちらも美味しそうだ、どうせならアキちゃんには誰がどれを作ったのか言わないで審査して貰うのはどうだい? そうだね、出来たてが食べられるのが作った人の特権だ
(焦げはあれどチーズとキムチという本にも書いてある人気の組み合わせならば味も問題ないはずだ。相棒の肉オンリーのお好み焼きの味についてはデータがない為、そのポテンシャル次第といったところだろうか。二つ並んだお好み焼きは形や乗ってるものは違えどどちらも美味しそうに見える。大きな失敗をしなくてよかった。所長に連絡を入れたのを横目で見ればせっかくならの作成者を伏せて公平な状態で審査してもらう事を提案して。あとは彼女を来るのを待つだけだが相棒の言葉に空腹だったことを思い出す。相手との勝負も大事だがお好み焼きがどんな食感でどんな味がするのかを知るのも研究の一つ。事務所内に漂う香ばしいソースの匂いも相まって意識すれば食欲も湧いてきて相手の意見に賛成して。いつもよりご機嫌そうに簡単にテーブルの上を片付けて食事するスペースを作れば、自分の分のお好み焼きを6等分くらいにして皿に盛り)



87: 探偵 [×]
2022-08-09 21:31:20


そりゃいい提案だ。勝負はお好み焼きだけで決めてもらわねぇとだからな。それじゃ俺も切って……とりあえずお前のから食べるか。
(相棒からありがたい提案がされると即座に採用する。あの所長様ならこちらが作ったというだけでマイナスのバイアスがかかる可能性は大いにあるのだ。どちらがどっちを作ったか大体察しがつくような気がするのはひとまず置いておくとしよう。こちらのハードボイルドお好み焼きも同じく6等分にきる。もともと歪に半分に割れていたせいでやはり歪に6等分されてしまったが、食べられるのなら問題ないだろう。まずは審査の前に試食会だ。先に皿に切り分けられた相棒のお好み焼きを手元に引き寄せると箸で適当な大きさに切って一口食べる。確かに生地の焦げはあるがトッピングの相性は言うまでもなく抜群で思わず「美味ぇな」と口にしてしまった。ソースの量も適切でキムチの辛味とチーズのまろやかさが口の中に広がり、ぐんぐんと箸が進む味で)


88: 検索 [×]
2022-08-09 22:08:15


具材のセレクトで察しはつきそうだけどね。…うん、キムチの辛さとチーズの味の相性が良い。流石人気ランキング上位なだけある組み合わせだ。キャベツの大きさも問題ない。美味しいね。…さて、次はきみの自信作に挑戦しよう
(手堅い組み合わせと肉だけで勝負した個性的なお好み焼き。見た目だけではどちらの物か分からないだろうが具材を知れば何となくわかってしまいそうだ。それでも第一印象を平等にするという意味合いでは悪くないだろう。そう思いながらも先ずはちゃんと美味しいのか確かめなければ。皿に盛ったお好み焼きを一口大に切って口に運ぶ。よく本にあがっていた組み合わせなだけあって辛みとチーズのまろやかさはベストマッチでお互いを高めあっている。自分が切ったキャベツも食べる上で支障がない大きさで良い感触と甘味を引き出している。これがお好み焼きというものかと研究するように味の感想を呟き。隣にいる相棒にも好評の様で美味しいと言われると自然と口元は緩み何だか擽ったい。これが料理をする楽しさという物なのだろうか。皿に取った分を食べ終われば今度は相手のものを試食だ。こちらはデータにない味、6等分にされた1つを中のソーセージを落とさないように皿に取り分ける。これまた1口分に切って口に運ぶ。見た目の通り肉の味がガツンと来るがキャベツとソースのおかげがそこまで油っこくはない。もっと悲惨な味を想像していたのか僅かに目を見開くも今一度咀嚼して、素直に褒め言葉を口にして。)
…思った通りのジャンキーな味だが悪くは無いね。今みたいにお腹が空いた時に食べたい味だ、美味しい。



89: 探偵 [×]
2022-08-09 23:59:49


キャベツはお前のお手柄だな、フィリップ。いい感じに具材を一体化させてる。ま、その切り方を教えたのは俺……、さて次は俺のはっと……うん、やっぱ美味いな!それぞれ美味いんだから合わせて不味くなるわけねぇんだよ。
(トッピングでの勝負だったがそもそもの生地が美味くなければ話は進まない。キャベツを細く均等にきった相棒の功績は大きいだろう。切ったのは相手だが教えたのは自分……と考えが至ったところでそのときにあった一時の光景がフラッシュバックした。近すぎる距離感と僅かに髪に触れた手、一気にあの時の感覚に戻りそうになったのを慌てて頭を振って払った。とりあえずは目の前のものに集中しようと、次は自分の作ったお好み焼きに手を付ける。具材が多いせいで少々バラけやすいが、腹にはめいっぱい溜まりそうな味だ。空っぽの腹にはよく効くだろう。相棒の方を見やると反応は上々で「だろ?」と自然と笑みが浮かぶ。互いに作ったものを一緒に食べる、文にすると照れくさいが今間違いなく楽しい時間を過ごせているのだからそれで良しとすることにして)


(/お世話になっております。お話の流れ的にはこのあと所長を呼んで勝負、という感じになっていますが、3人でわちゃわちゃするの大変そうかなという考えもありまして、ロルで早めのテンポで話を進め場面転換するのはいかがでしょうか?もちろん勝敗つく大事なとこですし、このままじっくりやってもいいかなと思ってます!)


90: 検索 [×]
2022-08-10 01:44:45


ああ、きみの教え方が上手かったおかげだ。もっと混沌とした味かと思ったけど意外と纏まっているね。沢山は食べられそうにないからこうして分けて食べるのに適している。
(相棒に褒められるのは嬉しいような恥ずかしいような何とも落ち着かない気分だ。だが今回キャベツを上手く切れたのは相手の教え方のおかげだろう。いつもの得意げな様子を今日は肯定するように視線を向け、何故か言葉が詰まった姿に一瞬不思議そうにするが気の所為だと流して。初めはあまり理解の及ばないチョイスだったが実際に味わってみれば相手か食べたがるのも分かるような味だ。きっと自分だけでは定番の組み合わせばかりに目が行き、この未知の組み合わせをしたお好み焼きには巡り会うことは無かっただろう。これだけ肉々しいと1人1枚食べるのはキツいだろうがこうして分け合って食べるのならこうしたチョイスもアリだ。買ってきた物を食べるともまた違った食卓の形に自然とこちらも笑顔になる。また1口と食べていれば丁度所長が事務所の扉を開き、この光景に驚く彼女に経緯説明と審査をお願いして)

(/こちらこそお世話になっております。そうですね、多分長くなっちゃうのでサクサクと終わらせちゃいましょう。所長を誘わなかったから両成敗でもどちらか勝敗を決めても有り得そうなので結果等はお任せしても大丈夫ですか? 所長が帰ってから後回しにした件について触れられたらなと考えております!)



91: 探偵 [×]
2022-08-10 09:14:40


ま、正直俺もここまで纏まるとは思ってなかったけどな。さてと、審査員のおでましだ。
(とりあえず肉をいれればハードボイルドだろうと選んだ様々な種類の肉だったが、それぞれの主張を楽しむお好み焼きになるとばかり思っていた。しかし蓋を開ければ案外それぞれが程よいアクセント程度で一体になっていて想像以上に美味い。それにしても誰かと食卓を囲むことがこんなにも幸せだと思うなんて、想像したこともなかった。これまでの食卓に人がいなかったわけじゃない。それでも今ここで、自分の居場所であるここで相棒と共に食卓を囲んでいることが、今までで一番幸せに思えた。それを噛みしめるようにまた一口相手が作ったお好み焼きを頬張る。そこそこ腹も空いていてあっという間に二切れ食べ終えたところで所長様がやってきた。相棒から説明を受けてやはり第一声は「私聞いてない!」だった。とりあえず憤る所長を宥めそれぞれのお好み焼きを皿にもって審判の時が始まった。2つの皿を眺めた所長だったがすぐに眉間に皺がよる。そして次に口から出たのは勝ち負けではなく「どちらも不合格」だった。思わず「はぁ?!」と声を挙げる。所長様曰く、そもそもお好み焼きはケーキカットではなく格子状に切りヘラで食べるものだと解説が入る。一応味もと食べ始めるとお好み焼きには豚肉とイカがマストだとか、キムチは既に邪道だとか、ソーセージは論外だとか、そもそも私を誘っていない時点で不合格だとか好き勝手に総評が始まったので、ムキになり言い合いが始まった。あとはいつも通り、うるさい応酬が続き、だがその間に所長はちゃっかり自分のお好み焼きを食べきったのである。お好み焼きを完食し満足したのか、今日は依頼がなさそうだから帰ると一言残して所長は事務所をあとにした。予想通り嵐のように過ぎ去っていった存在にヤレヤレとため息をつくしかなくて)

(/ありがとうございます!それでは互いに不合格ということで一気に所長の審判部分やらせていただきました。ここからまた駆け引きが始まると思いますので楽しみにしております…!あと某所の書き込み、まさかあんな早くに見つけてくださるとは思わず……恥ずかしいやらなんやらですが、改めましてこれからもよろしくお願いします。/こちら蹴り可です!)


92: 検索 [×]
2022-08-10 10:42:27


アキちゃんが大阪人ということを考慮に入れるべきだったね。勝負はつかなかったがお好み焼きのことは良く理解することが出来た。…今からは後回しした謎の解決に当たるとしよう
(所長が来てからは嵐のようだった。どちらの味も見た目も悪くないと思ったのだが所長にとっては前提条件から評価対象外だったらしい。関東と関西では食べ方や文化が異なるというのは既に閲覧済だったが目の当たりにすると実に興味深い。隣で騒がしく意義を申し立てる相棒とは反対に「単なる切り方でも地域差が出るなんて面白い食文化だ」と感心したり言い争うのを見ながらちゃっかりお好み焼きを食べたりといつもの調子で過ごしていた。この賑やかさもこの事務所ならではで、これからもここで過ごしたいと思うには十分だった。そんな騒がしいやり取りも終わり、実質的な事務所の終業を告げて去っていく彼女を手を振って見送るとまた相棒と二人きりに戻る。勝負はつかなかったものの胸は充実感に満ちていてその表情は朝よりも明るい。食べる人によって評価が変わるといった当たり前のことを実感しながらも今日の経験を頭の中に纏めた。そこでお好み焼きへの興味は途切れ、ずっと頭に残った件を移る。相棒の方を向き近付けばその第一段階として両方の手をそれぞれ取り握ってみて)

(/展開纏めありがとうございます!毎回サクサクと描写しながら進めて頂くので本当に助かっております。きっと楽しい部分だと思いますのでじっくりやって行きましょう! 某所はほんと偶然で縁を信じたくなりますね。こちらこそ改めてよろしくお願いいたします!/蹴り可能です。)



93: 探偵 [×]
2022-08-10 11:42:28


ったく……あいつ時々妙に大阪に拘る時あるよな。別に美味けりゃいいだろ。ま、お前の検索意欲が満たされたならそれで、……後回しの件って、お好み焼きは検索終わったんじゃねぇのか?
(お好み焼きが絡む時点で何かしらうるさくなるだろうとは思っていたが、まさかあれほどの大騒ぎになるとは思わなかった。あれだけ言うなら今度は所長にお好み焼きを作ってもらわなければ気がすまない。ひとまず嵐もさり、だがこのまま家に帰るのには早いので事務所でゆっくり過ごすか、なんて考えていた矢先相棒の思わぬ宣言にギクリと体を一瞬固める。上手く誤魔化しお好み焼きに興味を反らせて万事解決かと思っていたのに、まさかまだ興味を失っていなかったとは。大抵一気に検索してすぐに興味は終わりを迎えるのに。検証が必要なのが仇となったか。その場から逃げる前に両手を掴まれその願いも叶わなくなった。だが両手を繋ぐくらいなんだと言うのだ。相棒と顔を突き合わせたことなら何度かある、別に珍しいことじゃない。だが本能的にこれは避けなければならない話題な気がして答えをしりつつすっとぼけて、結局は耐えられずに相手から目をそらし)


94: 検索 [×]
2022-08-10 12:31:54



今度はアキちゃんに大阪のお好み焼きと、あとたこ焼きという物を作って貰おう。お好み焼きはもう十分だ。キャベツを切った時の不自然なきみとぼくの体温上昇、心拍の増加…。鍵は身体の接触だと思ったのだが、…変化はないね。ならば先程の様にもっと密着してみよう。
(彼女にとって大阪は生まれ育った場所で故郷だ。故郷には思い入れが強くなる傾向があるらしい。自分には記憶が無くて本当の故郷は分からないが、フィリップとしての故郷はきっとこの事務所に違いない。そんなことを考えながら彼女の大阪料理について今度披露して貰おうと言葉にして。議題はあの時感じた初めての感覚。いつもの検索と違ってキーワードがない為その時の状況から検証するしかない。饒舌に疑問点とそれに対する推理を述べてみながらも手を握っているが先程のような大きな変化はない。この程度の距離感なら既に経験済だからだろうか。相手の視線の動きなど気にならず、涼しい顔で結果を呟いては思案する。ならば次だと更に距離を詰めれば身体を密着させるように抱き着いてみて)



95: 探偵 [×]
2022-08-10 15:30:11


え、お前も……?___は?ちょ、……なぁフィリップ…こういうのはその、俺達がやっちゃいけないっていうか……ハグなら挨拶代わりにするけどな!ハグなら!こう抱き合って、すぐ離れるなら欧米式挨拶だ、うん
(どうやら引く気はないらしい。だめだ、完全にスイッチが入っている。だがその中でひっかかる言葉があった。こちらが焦って体が熱くなってしまったのは認めているし、向こうにそれがバレていたのまでは分かる。しかし相棒も体温上昇があったとはどういうことだ?何かに動揺したということか?疑問符が頭に続々と浮かびあがっていると、また相手は予想だにしない行動に出る。あの時と同じように二人の体が密着した。短く声を出すのが精一杯で、また体が固まってしまう。だがここで動揺したら形無しだろう。奥歯を噛み締め必死にいつも通りを保とうとする。ここは年上として、そして知識に偏りがある男の相棒として、正しくこの行為のことを教えてやらなければ。軽々しくやるものではないし、外でやりだしたら困る。だがいざ説明しようとするとやはり口調はしどろもどろで締まりがなく説得力も薄い。結局は色恋方面から話題を逸らし挨拶ということにしてしまおうと、相手の背中を軽くポンポンと叩いてそれっぽくし)


96: 検索 [×]
2022-08-10 16:22:39


でもさっきはきみの方からしてきたろう? …なるほど、一種のコミュニケーションツールという訳か。 だが検証の為にも暫くくっ付いておくべきだ。
(相棒がなにやら言っているようだが気にせず身体を密着させる。先程は背後からだったから完全な再現とは言わないが接している面積は同じくらいだろう。急だった為か抱きしめた身体は強ばっているような気もする。美人の依頼者に急に手を握られた時も似たような反応をしていたから恥ずかしがっているのだろう。しどろもどろな言葉を単なる照れ隠しだと判断すればキャベツを切る時の接触のことを平然とした態度で指摘する。そして相棒の言葉からこの行為が挨拶代わりと知れば感心したように声を上げた。今すぐにその『ハグ』について検索したい気持ちに駆られたが今はこの検証の方が優先だ。挨拶ならば尚更問題はないと離れまいと擦り寄り。今まで暖かいものには多く触れてきたが、相棒から伝わってくる体温は居心地が良い。ぽんぽんと背中を叩かれるのも相まって何処か懐かしい物を感じると無意識に腕に力込めて)



97: 探偵 [×]
2022-08-10 20:51:36


な、あれはその、事故だ事故。切り方教えるためにやっただけで……っ、あのなフィリップ。こう、こんなに長く抱き合うのはその……もう挨拶じゃなくて……こ、恋人同士でする、もんだ。だからこれ以上は……
(確かにあの時は自分からあろうことかバックハグをしてしまったわけだが、主目的は調理法を教えるため。だとしてもあそこで後ろから手を添えるなんて我ながらどうかしていたと思うが、やってしまったのだから仕方がない。今この瞬間は相棒がおかしな距離間なのだが、そもそもあのときの自分も相棒との距離間がおかしくなっていたのだ。あんなこと他人にそうそう出来ないと自覚はあるが、どうにも相手には出来てしまう。それほど相棒がすでに特別な存在になっていることに改めて自分で打ちのめされたような気がした。加えてこちらに回された腕にはさらに力が込められて、反射的にまた体を強張らせる。とうとうこの時間ではハグとして済ませられない。これは相棒の情操教育のためと自分に言い聞かすも、やはりそちらの方面の話は否応なしに羞恥心が湧き上がる。ハードボイルドから程遠いが経験がないのだから仕方がない。意を決してこの好意の意味を説明するが、緊張して背中を叩いていた手で相手の服をくしゃりと掴んでしまった。結果的にこちらからも相手に抱きつく力を強めつつ、羞恥に伴って段々と顔と体が熱くなってきて)


98: 検索 [×]
2022-08-10 21:31:37



確かに効率的な教え方ではあるけども、……。 恋人同士。…翔太郎は、嫌かい?
(確かにあの教え方は力加減だとか具体的な切り方を教えるには適した方法だったと思う。現に直ぐに切り方を理解した訳だから合理的だとは思うけども例えば依頼者が同じような状況で相棒に同じ方法で教えられたとしたら。そのことを想像すると胸がチクチクするような不愉快な感覚に襲われて口を噤んでしまう。相棒のしどろもどろな説明を聴きながらも引っかかった言葉を口にする。コイビト。検索したことは無いけれど若.菜.姫のラジオでもよく聞く単語だから何となくの意味はわかる。好きな人、一番愛おしい人、一番大切な人。自分と相手は仲間で相棒ではあるけれども決して恋人ではない。だからこういう行為は良くない。極めて分かりやすく論理的な結論であるのにそれが面白くない。そうであるならば自分よりも力のある相棒なら突き放すことが出来るはずなのに逆に背中に回された手には力が込められている。加えてあの時と同じ体温の上昇も感じられた。分からない。分からないけどもこの状況を手放すのは何か嫌で、優しい相棒ならきっと拒絶しないことを見越して耳元に近い所で狡い言い方をして)



99: 探偵 [×]
2022-08-10 22:34:42


え?……………俺は…、そりゃ、嫌じゃねぇ、けど………待て待て待て!おかしい!順番がおかしいだろ!
(耳元で囁かれた言葉に一瞬視界が、それか世界が揺らいだ気がした。状況が理解できず頭がショートする。同時に体温と顔の温度は最高潮に上がって、きっと頬は真っ赤に染まっている。今相手は何を言った?どういう意図で?恋人に?相棒と?相棒ではなく?違う関係に?それが嫌かと聞かれた?そもそも色恋沙汰はカラキシなのに、予想だにしない人物から予想だにしないことを言われてパニックの渦中に放り投げられてしまった。そんなところでまともな思考が働くはずもなく、言葉の意図だとか状況だとか、すべてを無視して素直に相棒の問いに答えた。もし仮に、相棒が恋人なんて存在になったとして、それが嫌かと聞かれればそんなことはない。だがそれは即ち相手を相棒ではなく恋人と思っているのと同義かと言われるとそうじゃない。まだ自分は相棒という一線を超えてはいけないと思っているのだ。今はまだ。ようやく自分の答えのおかしさに気がついて慌てて相手の顔をみる。それが相棒に真っ赤に染まった顔を晒す行為だとは気が付かないまま、そもそも恋人の定義すら怪しい相手を止めようと叫んで)


100: 検索 [×]
2022-08-10 23:07:54



なら問題解決だ。…何かおかしい所でもあるのかい? それに、先程みたいに顔が赤い
(こうやって相棒と抱きしめ合うのは居心地が良い。だがそれが恋人同士の行為であるならば相棒と恋人というものになれば続けることが出来る。幸い相棒も嫌ではないと言うのだからこれで万事解決だ。当の相棒がパニックの渦中にいることも知らずに抱きしめたまま状態観察を続けようとした所で慌てたような声が聞こえてきて思わず身体を少しだけ離す。自分の中では完璧な理論のはずだが、どうやら相手にとっては疑問点があるらしい。その意見を伺おうとした相棒の顔は先程と同じく真っ赤に染まっていて、またどくんと鼓動が跳ねた、相棒の表情が関係しているのは分かったがそれが何故かまでを判断する材料は自分には無かった。少し間が空いて相棒のいう可笑しい点を尋ねて。同時に相手が顔を赤くしている原因と自らがそれに心を乱す理由が知りたくて今度は顔を伏せてしまわないように両手を頬に添えて見つめ)



101: 探偵 [×]
2022-08-11 01:15:31

おかしいだろいろいろ……!ぁ、な……じゅん、ばんが…、恋人同士ってのは好きになって、一緒に居たいとか、…そういう、気持ちの積み重ねでなるもん、だ……顔が赤いのはお前のせいだろ!
(恋人になるのは嫌ではないが実際なるかはまた話が別。というよりいろいろな過程をすっ飛ばしている気がする。叫んだ勢いのままいつもの調子に戻れるかと思いきや、スイッチが入った相棒はそう簡単にはいかない。今度は両手で顔を包まれ固定されてしまった。こうなると視界には相手の顔だけしか入らなくて、まるでその手の中に閉じ込められてしまった気分になる。添えられた手が熱い、だが自分の頬のほうがより熱い気がする。顔を包まれ熱がこもって頭の思考回路は溶けてしまいそうだった。そんな中でなんとか恋人の定義を言葉を探りつつ教える。こんな話をするだけで恥ずかしいのに、体は密着して動揺を隠すこともできず、しかも手の中に閉じ込められ逃げられない。相変わらずしどろもどろで答えつつ八つ当たりするようにまた叫んでおいた。相手の体を突き飛ばしてしまえばこの時間は終わる。だがそれはそれで相棒との関係にひびが入ってしまう、それは望むところではなくて、ならばいっそ抱き合うくらいならギリギリ許されるようにも思う。だがこれは決して他人に見せられない行為で、そうとなるとやはり秘事となるわけで、不埒な行為になるような気もする。考えれば考えるほど答えはまとまらないままで、ただ心臓だけが早鐘のようになり続け)



102: 検索 [×]
2022-08-11 02:08:53


順番、……つまり、まだ恋人同士になるのは早いってことかい? ならば仕方ないね、恋人については後から調べるとして今日は我慢することにしよう。 ぼくのせいって抱き着くことしかしていないはずだが…
(先程からしきりに相棒が口にする順番という言葉。真っ赤にした相手がしどろもどろに説明する言葉を受けてまた一つ考えを巡らす。好きだとか一緒に居たいという気持ちは十分あるが、積み重ねと言われると微妙な状況だ。ここで過ごすようになってからはまだ短いし濃密とはいえ知らないことも多い。今触れる相棒の頬の熱さも真っ赤になった顔も今日初めて知った物。そう思えば確かに知らないことはまだ沢山ある。相棒の説明を単純に共に過ごす時間だと解釈すれば確かめるように問いかけ。その解釈であれば相棒の反応もある程度は納得がいってアッサリと添えていた手を引っ込めていつもの距離感に戻る、恋人というのはなかなか条件が厳しいようだ。それについてもあとからその事を調べようと言う呟き、相棒の葛藤など知ってか知らずか検証は終わりだ。とはいえ顔の赤みが自分のせいと言われるとつい反応してしまい、何故自分のせいなのかと手を口許に当てながら考えるがその原因について思い当たる節がないという態度で呟き)



103: 探偵 [×]
2022-08-11 03:01:29


いや早いっていうか、心の準備…いや違うな。……フィリップ、お前の気持ちが正しい形かはとりあえず置いといてお前の考えはわかった。でもまだまだ俺はお前のことを知らねぇし、自分の気持ちとも向き合えてねぇし……だから、もっとお前との時間がほしい。
(ようやく相手の手から開放されひとまずは心を落ち着かせるため何度も深呼吸をした。相棒のスイッチの入り方はやはり分からない。このまま繰り返し抱きつかれたらそのまま気持ちが流されてしまいそうで怖かった。そのときにふと思い至る。相棒に抱きつかれ突き放せないのに、恋人だなんて甘い言葉に乗れないのは、おそらく怖いからだ。恋人になれば今の関係の終わりを迎えさらに深く入り込んで引き返せなくなる、そんな自覚があるから次の一歩を踏み出せずにいるのだ。今まで誰かと深く絆を持った経験は少ない、だからこそこの相棒と恋人になったとき、どうなるか自分でもわからないのだ。その深みへの一歩を相手に流されるまま自分の気持ちも分からずに踏み込むのは不誠実で終わりある道な気がする。深く落ちるのが分かっているからこそ、覚悟を決めて進まなければならない。ようやく自分の気持ちに整理がついて、そうなると妙に冷静さを取り戻した。きっと踏み出せば引き返せないところまで行ってしまう、だからこそ相棒にも落ちるときはその気持ちを理解しておいて欲しい。軽く身なりを整え相棒をまっすぐ見つめる、先程までの情けない顔ではなく、いくらか誠実な表情で。そして今の思いを自ら噛みしめるようにしながら伝え)


104: 検索 [×]
2022-08-11 11:09:00


…、分かった。ぼくも今日きみについて初めて知った一面が幾つかあった。そして出来ることならきみの全てを知りたいと思っている。 これからも宜しく頼むよ、翔太郎
(いつもは騒がしかったり情けなかったり残念なところが多い相棒だけど、決めるところはちゃんと決める男なのだ。先程までしどろもどろだった言葉は芯を持って真っ直ぐした眼差しと共に告げられる。それは真剣そのものでちゃんと自分と向き合おうとしてくれている。こういう所がきっと自分が好ましいと思っている相棒の部分だ。相手の言葉を真摯に受け止めると一つ相槌を打ち。今日だけでも初めて知った相手の一面は色々ある。恐らくまだまだ知らないことだってあるだろうし、今知っている相手の情報はごく一部に過ぎないかもしれない。知りたい。検索をし終えたらどうでも良くなるような物とは違って、いつまでも自分の興味を引き続ける唯一の固有名詞のことを。こちらからも見つめ返すと自分の中の考えを共有するように言葉にする。相棒との時間が欲しいと思うのは自分も同じだ。だから改めて相手との繋がりを確かめるように、初めて会った時と同じく二人の間に手を伸ばせば相棒の名前を呼んで)



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