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訳アリ少女の不安な情緒(〆)/122


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自分のトピックを作る
61: 安田 汀花 [×]
2022-05-09 21:11:16

あはは、散らかったりしてたらちょっと躊躇うかもだけど……とりあえず上がって上がって。
(そうして扉を開き、ちょいちょいっ、と手招きして玄関に招き入れて。
一人暮らし向けのマンション故かこじんまりした室内、その片隅は積まれたダンボールが我が物顔をして占拠しているせいで若干の圧迫感がある。
日用品が乗った背の低い丸テーブルが中央に置かれ、座椅子代わりにしているのかまるっこいクッションが若干くたびれてそれに付き添っていたり、タンスやベッドがあるくらいで散らかっていないというよりは、まだ物がそんなに置かれていないといった印象。 引っ越してきて日が浅いのか、必要なものから少しずつ出していっているんだろうな…というのが推測できる室内の模様。 )

どうせこんなカンジで、見られて恥ずかしいものもないからねー。 あっ、好きなの飲んでいいよ。
(小型の冷蔵庫を開ければ、紅茶、緑茶、コーヒーのペットボトルが中に収められていて。 )

(/ ウオーッ何かこういうのが部屋にあるのか知りたい…というのがあれば描写は都度させていただきます……)

62: 神谷 志穂 [×]
2022-05-09 21:47:22

お、お邪魔しまーすっ……

(自分の家の鍵は改めてかけ直し、隣の扉を開けてもらってその中へ。中はほとんど自分の部屋と同じ造りらしく、強いて言うなら部屋の形が左右対称というくらいか。
女の子の部屋、どんな感じなんだろうと変に意識してしまいながら中に入ってみると……意外と思ったような女の子らしさみたいなものはなかった。
もっと人形があって、布団はピンク色で、カーテンとかフリフリのオシャレで、みたいな、そんな感じを想像していた俺にとっては少し拍子抜けするもの。
案外こんなものなのか……そんなことを考えると、少し気が楽になる。隣だと分かった以上、ふいに部屋の中を見られて「男っぽい~!」みたいなことになったら嫌だなとか少し考えていたけど、思ったほど男女の部屋の中に差はないらしい。)

ん、じゃあお言葉に甘えて……紅茶もらおっかな

(実は俺、紅茶が大好きなのである。
と言っても本格的に淹れたことはないけれど。市販の紅茶が好きなくらいで紅茶好きを名乗るなと言われたらそれまでだが、何か飲み物を飲む機会があったら大抵何かしらの紅茶を手に取っている。
そしてもらった紅茶を一口ゴクッと飲めば、飲み物を口にした影響か緊張が解けていく感覚。思えば今日ずっと何かしら固かったなーなんて思いながら、ベッドに背を預け足を左右に開いて座る……いわゆる胡座をかく姿勢になってリラックスして。)


(/ お気遣いありがとうございます!
もし何かそういうのが出てきたら言いますね~)

63: 安田 汀花 [×]
2022-05-09 23:48:38

うんうん、いいよー。 楽にしててね、楽に……
(荷物をかけたり、窓を開けたり等の作業に掛かり、一旦志穂ちゃんを野放しにしつつ、返事に応えて。
窓の外を見て「いい時間だし、志穂ちゃんの分まで夕食も作っちゃおうかな」、などと考えながらふと振り返ると……
ベッドに背を預け、胡座をかく志穂ちゃんの姿!
確かに今楽にしてね、とは言ったけど…ちょっとばかり気を抜きすぎじゃない?
でででっ! と慌てて走り寄り、ぱっちん!と志穂ちゃんの膝を合わせて三角座りにして。 )

志穂ちゃぁ~ん…… 気を抜きすぎだよぉ~!
そんな無防備なことして、私が男の人だったらもうアウトだよ!アウーッ!
(思うに、志穂ちゃんにはそういう危機感がきっと足りないのだ。 自分の見目への自己肯定感が著しく低いから、どうせ志穂ちゃんは「自分の事なんか…」って感じで投げ出しているんだろう。
別に、胡座をかくのが悪い訳じゃない……ないけど! 志穂ちゃんの場合、そういう所を厳しくしなきゃダメな気がする!
このまま野放しにしておいたら、目を離した隙に悪い人に捕まってとんでもない目にあう志穂ちゃんの姿が目に容易く浮かぶ。 )

64: 神谷 志穂 [×]
2022-05-10 03:22:01


ぷは。……? わっ!?

(リラックスしていると何かが駆け寄ってくる音。何かと振り向こうとすると、それより早く自分の膝に手が伸びたかと思えばパチン!とその膝を無理矢理閉じさせられ……勢いよくぶつかった膝は少しヒリヒリする。
何事かと思って改めて手の伸びてきた方を見ると、そこには血相を変えた……とまでは言わないものの、少し怒ったような戸惑っているような、そんな感じの汀花が居り、そしてお説教?と言うと大袈裟かもだけど、少し注意されてしまう。
なんでなんでと思いながら相手の言葉を頭の中で噛み砕く。無防備……男の人の前なら……あぁ、胡座をかいたことかな?とピンとくる。
来るけど……少し納得できないような表情をして。)

見えてなくてもダメ? スカートとか穿いてるなら分かるけど、穿く気もないし……。

(なんて、少しズレたような返事をしてしまう。
しかし実際に男の子としてそう思っている。スカートを穿いてるならまあ下着が見えるしあまりにも無防備だとは思うけど、別にそうでもないし、三角座りってしんどくない……?
とはいえさすがに注意されてすぐにまた胡座をかくような喧嘩を売る行為はさすがにせず、一応言われた通りに三角座りになっては、小学生の時に体育館で三角座りをして話を聞かされたりしたことなんて思い出しながら、なんとなく落ち着かないな、なんて考えていて)

65: 安田 汀花 [×]
2022-05-10 20:13:34

ダメに決まってるよー! きっちり気を遣ってるコより、悪い人はちょっとだらしないくらいのコの方が狙いやすいなーって思ったりするもんなんだから!
(自分にお肉は付いてないから、周りの太ったやつを食べるだろ……って逃げずにゴロゴロしてるヒツジがいたらオオカミがそれを放って置くわけがない。
若干納得がいってないような面持ちの志穂ちゃんの視線は心を鬼にして黙殺し、顔が少し潰れたまるっこいキャラクターのクッションに腰掛けて腕を組む。 厳しくいくぞ!という意思表示だ。 )

私のお母さんは言ってました……「女の子は膝を離しちゃダメ! 」って。 ぺたーん、ってやるのが恥ずかしいとかそういうカンジなら、こう……横に流してみるとか。
(そういうのもおしゃれでいいよ~? と続けながら、足を伸ばして組んでみたりして。 )

66: 神谷 志穂 [×]
2022-05-10 20:41:15


あぅ……分かったよ……

(慣れないなぁなんて考えながら仕方なく三角座りをしていると、ふとこれはこれでパンツ見えたりしないのかな? なんて考えたりしてしまう。
だってこれ、膝上がってるからスカート捲れて見えそうじゃん。まあ、スカート穿かないから関係ないんだけども。
チラッと汀花の方を見てみると、怒ってるとまでは言わないまでも厳しそうな表情。いたたまれなくなって目線を外すけど……ちょっとおもうことがあってふと小さく笑ってしまう。
なんだかうちの母親より母親してんな、なんて。
うちの母親は女の子の身体なんだから夜道とかは気をつけなさいよ、とは言うものの、俺の事を気遣ってか女の子の作法?みたいなものは特に教えこもうとはしてこなかった。
でも汀花は違う。女の子は女の子らしくあれと、もっと自覚しろと、なんだかそんな感じだ。そして今も腕を組んで厳しくも優しく、俺のことを考えて言ってくれるその姿はやっぱり母親っぽい。)

んー、膝かぁっ

(女の子じゃないんだけどな、と口にしたかったけど我慢。まだそれを口にできるほど信用出来てないというか、覚悟が出来てない。
だって「俺は男だ!」なんて言い張る女が居たら電波確定じゃん、それを言っても汀花が離れないという自信はさすがにまだなかった。
なんだかでもこれはこれで騙してるみたいで嫌だな、と改めて考えながら、しかしやはり口にする選択肢はない。
そんな葛藤に挟まれながら、言われた通り脚を伸ばして組んでみたりするけど。

……ど、どれも慣れない。)

67: 安田 汀花 [×]
2022-05-10 22:11:30

まっ、と言っても座り方なんて意識するものじゃなくて、習慣とかで身に付くものだし。
続けてるうちに、志穂ちゃんもそんな気にしなくなるでしょー。
(そうしてふへへー、と気を抜いて笑ってみせるも、志穂ちゃんが気を抜けば直ぐに突っつき回せるように目を光らせるのは止めない。
志穂ちゃんの様子を伺いながら席を立ち、冷蔵庫から緑茶を取り出してきてコップに注ぐ。
……志穂ちゃんも大分角が取れてきたように見える。 アイスブレイクは済んだみたいだし、そろそろもっとお互いの事を教えあっても良い頃合いなんじゃないかと考え、ねぇ…と口を開いて。 )

そういえばさ、志穂ちゃんって兄妹とかいるの? あっ、私はおにぃ……お兄さん、いるんだけどさ。 2つ上の。
(うっかり家での呼び名が出てしまいそうになったのを噛み殺して。 なんとも言えない気恥しさを誤魔化すように指先にくるりと髪を巻いてぼんやりと気を逸らす。
最初に聞くことと言えばジャブ程度にこの辺からだろう。 ちなみに、私の予想ではあんまり女っ気がない家なんじゃないかな、というカンジだったり。
志穂ちゃんの意識が薄いのには、家庭環境もなにかしら関わっているんじゃないか……と、数少ないパーツを繋ぎ合わせて推測しながら。 )

68: 神谷 志穂 [×]
2022-05-10 23:02:08

んー、そ、そんなもんかな……

(とか言って、これが身について男に戻った時にこんな座り方が癖になっても困るけど……なんて思いながら。
慣れなくてそわそわと座り方をこまめに変えたりしつつ、でもさすがに汀花の前ですぐにまた脚を開くのはやめておこうと思いながら。
ちょっと落ち着かないなと思いながら座っていると、汀花から兄弟の話について聞かれ。)

へぇ、お兄さんいるんだ。
うちは“兄妹”は妹が居るけど、そんなに仲良くないかなー。お姉ちゃんが欲し……えっと……お姉ちゃんばっかり欲しい服買ってもらってるーってうるさくてさ。

(うちの妹はよくお姉ちゃんが欲しかった、同性の姉妹がよかった、なんてよく言うのだが、うっかりそれを口にしてしまいそうになり。
よくよく考えれば今の俺が「妹はお姉ちゃんが欲しかったって言うんだよ」なんて言ってしまうとおかしいというのにはギリギリで気がついてなんとか取り繕って。)

69: 安田 汀花 [×]
2022-05-11 00:13:34

妹ちゃんいるんだ……!
えーっいいな~。 きっと志穂ちゃんに似てかわいいんだろうし、いつか会いたいなー。
(ちょっと……結構意外かも。 志穂ちゃんの妹さんの事を想像してみようとしても、全然イメージがつかない。 志穂ちゃんの下で育つと一体どんな子になるんだろう…… 案外、志穂ちゃんの真逆みたいな子だったら面白いなと思いつつ相槌を打ち。 )

まぁ、そういうのよくあるよね、お姉ちゃんのお下がりが下に回ってくるみたいな。
私は上がお兄ちゃんだったからそういうのあんま無かったけど…… 昔はお兄ちゃんにしか部屋がなくてさ、ちっちゃい頃はちょっと羨ましかったりしたなー。
(そのようにして兄妹話に花を咲かせつつ、ちらりとスマホを見て時刻を確認。 志穂ちゃんはもしかしたら遠慮するかもしれないし、私もちょっと緊張するけど…… )

そーだ、志穂ちゃんご飯どうする? ウチで食べてったりする?

70: 神谷 志穂 [×]
2022-05-11 03:16:16


いや、全然かわいくないよ、ほんとに。

(ふわふわしているような様子の相手に対して、全く逆の表情、真面目なそれで手で制しながら低いトーンでそう言って。
別に怒ってるとか不快とかそんなことはないけど、ただただ兄妹仲がそんなに良くないのだろうということが伝わるだろう。
ちなみに妹はとてもオシャレなのだが、俺が女になったと知った時はプププと笑いながら「私の服あげよっか!? 女の子のオシャレ教えてあげるよ!?」なんてこれまた満面の笑みで言ってきたものだ。当然断固拒否したけど。)

そうそうーっ、お下がりがねー、うん

(ちょっと適当な返事。正直同性の兄弟、あるいは姉妹だとどのくらい上のお下がりが下の子に来るのか分からない。昔友達からお姉ちゃんのお下がりが~なんて話を聞いたことをさっき思い出してとっさについただけの嘘なので、掘り返されると正直厳しい。
なので話題を少し変えたいな、なんて考えていると、それが伝わったのかと思うくらい都合よく向こうが先に話を変えてくれた。どうやらご飯を作ってくれるらしい)

えっいいの? めちゃくちゃ助かる……実はまだそんなに料理できないんだよな……。

(全くできない訳では無い。例えばさすがに野菜炒め~とかはできる。他にも簡単な炒め物ならサイトで調べたら出来るかもしれない。だが他は無理だ。一人暮らしするにあたって親から適当に教えては貰ったが結局さほど習得出来ずじまいだったのだ。)

71: 安田 汀花 [×]
2022-05-11 19:12:54

あはは、私もそんな上手だよ!って言えるようなのじゃないけどね。
食べられないのって何かある? リクエストがなければナポリタンとかにするけど。
(私の話に合わせてくれているかのような志穂ちゃんの返事。 歯切れの悪い感じがあるし、さっきの「かわいくないよ」なんて言い方からして、あんまり触れられたくないんだろう…と察することができる。 うん**れなら、話を変えて正解だったかも。
と、自らの慧眼を讃えつつ軽口混じりに台所に移動し、深めの鍋を火にかけながら一応聞いておく。 )

パスタって楽だよ~、見た目がいいからあんまり手抜き感がないし…… あっ、そのダンボールに玉ねぎ入ってるから取ってー。 他のは開けちゃダメだよー、恥ずかしいから!
(ごっちゃりと積まれたダンボールの一つを指差して。
実家からもらってきたものだ。 自分は区別がつくから移したりしないで必要な時に取り出したりしてるけど、親に見られたらきっとはしたないって怒られるんだろうな…… )

72: 神谷 志穂 [×]
2022-05-11 19:55:10


いやいや、ちゃんと作ろうと思うのがすごいよ!
こちとら毎晩コンビニ弁当でもいいかなーって思ってたくらいだし……

(頬をポリポリと掻きながら、ちょっとバツが悪そうな様子で萎んでいく声でそう言って。
本当に簡単な料理は教えてもらったものの、結局だから作る気力があるかと言うとそんなことはない。幸いにも「一応女の子になったんだし服とか色々お金かかるでしょ、バイトも身体が変わってしばらく難しいだろうし」なんて言って多めの仕送りを貰っていたので、余計に自炊する気も起きていなかったのだ。そんな自分からすればしっかり毎日自炊しようとしていること自体がすごく感じられて。

ナポリタンで大丈夫と頷きつつ、鍋に火をかける様子を見ていると少しお手伝いの司令がくだされる。
これかな? と正解のダンボールに手をかけつつも、その周りにはまだごっちゃりと他のダンボール達。
女の子の引っ越しのダンボールの中……それも恥ずかしいものって何が入ってるんだろう、なんて少し考えてしまうけど。)

な、何考えてんだ俺……よくないよくない。玉ねぎ玉ねぎ……

(自分が今良くないことを考えていたと自覚すればぶんぶんと頭を振りつつ小さな声で自分を戒めるように呟きながら、改めて正解のダンボールの中から玉ねぎを探し、すぐに見つけてはそれを手に台所に戻って。)


73: 安田 汀花 [×]
2022-05-11 21:28:05

んっ、ありがとー。
(戻ってきた志穂ちゃんから玉ねぎを受け取り、沸騰している間に半分に切って一口程に刻んでいく。 玉ねぎ、ピーマン、ソーセージ……何だかんだ、ナポリタンは変なアレンジを加えるより基本に忠実に作るのが一番美味しい料理でもある。 志穂ちゃんの経験値なら、私みたいな腕でもちょっと先輩風を吹かせられるな~、と期間限定のいい顔をしつつ、冷蔵庫からソーセージとピーマンも出してさくさくと作業を進めていく間に。 )

コンビニも美味しいけどね~。 でも、やっぱりお料理できる、できないでモテ方ってやつ? 全然違ってくるもんだよ。
志穂ちゃんかわいいんだから、活かさないのは勿体ないって!
(フライパンに薄く油を引いて具材を炒めながら、そうして志穂ちゃんを突っつく。 純恋歌でもそう。 大親友の彼女のツレが俺を射止めたのだって、美味しいパスタが作れたからなのだ。 )

74: 神谷 志穂 [×]
2022-05-11 22:03:33



おぉ……

(汀花がいくつかの具材を手にそれをちゃんと切って炒めてとしているのを見て思わず隣で声を漏らしてしまう。ナポリタンって聞いた時にパスタソースを思い浮かべていた自分を殴ってやりたい気分だ。
こんなの……やっぱり出来たとしてもやる気にならないなぁ。
なんて、一生料理の上達しなさそうな思考回路を頭の中で回しながら。)

ぅ……べ、別にモテなくても……モテても仕方ないし……。

(突然のモテるモテない議論。まあ確かに女の子は料理ができた方がいいんだろうけど……俺も彼女ができたらその彼女の手料理とか食べてみたいし。
でもそもそも俺は女ではない、男にモテたって困るし、身体が女に変わったからって男と付き合う気なんてもちろん毛頭ないのだ。)

75: 安田 汀花 [×]
2022-05-11 23:34:03

うへへ、ホントかな? 恥ずかしがらなくてもいいのに。
そんなこと言って、志穂ちゃんが夏になって急に私と遊んでくれなくなったりしたら寂しいな~。
(志穂ちゃんの言葉に別の意味が込められている事など知る由もなく、単に強がっているだけだと受け取って茶化す。具材を程よく炒めた辺りでそれをフライパンの隅に寄せ、ケチャップをお玉に2杯程出して加熱……味付けはほとんどこれだけで済む。
ケチャップの酸味は根気強く炒めると角が取れてまろやかになり、ソーセージの油や旨みと良く合う。 特に、焦げそうって心配になるくらい炒めてやるのが良いのだ……という、ネットの受け売り。 )

あっ、パスタの方志穂ちゃん見といてね、それちょっと太めだから10分くらいでいいかな。
(鍋の中が沸騰し始めたのを見計らい、からかうのも程々に物の少ない戸棚からパスタの束を手渡して。 )

76: 神谷 志穂 [×]
2022-05-11 23:46:22

べ、別に恥ずかしがってるわけじゃ…!

(何も恥ずかしかったわけじゃないのにそんな風に言われてはつい少し声を張って言い返してしまう。でも言った後にこれってもしかして逆効果なのでは? なんて。だって俺だったら、こんな返しされたら尚更恥ずかしがってるのを隠そうとしてるって思うよな……?
なんて、そんなことを勝手に色々と深く考えて人知れずあわあわとしながら、忘れようと料理の方へと目をやると……しっかりと、しっかりすぎるくらい炒めてるのを見ながら焦げないか心配になりつつ……でも汀花の方を見たら自信満々というか、当たり前のようにしているからこれが正しいのかな、と思ってはやっぱりこれで焦げると思ってるのは料理のセンスないのかなぁ、なんて勝手に自分を下げたりしながら。
パスタをお願いされたら、それをぎこちなく雑巾絞りのように握ってはお湯の上でそれを解放して中に入れつつ、スマホを取り出しては10分のタイマーを測り始め…。
なぜだか少し俯いてからふいっと反対の方を向き)

……て、汀花こそ……変な人って、離れるのは無しだからな……。

(そう、遊ばなくなるなんてとんでもない。むしろ、俺の方がまたおかしく思われて、あるいは男なのがバレて離れられたら、そんなことを考えては、もし離れるとしたら汀花からだろうな、なんて考えちゃったりして)

77: 安田 汀花 [×]
2022-05-12 20:41:54

ふっ、ふふっ…志穂ちゃん、なにそれ……
(小さく笑いを堪えながら、努めてフライパンを注視するようにして。
固まってきたケチャップにサラダ油をほんの少し加えて伸ばし、端に寄せておいた具材と混ぜ合わせながらも、ぷるぷると私の肩が震える。
はにかむ仕草も、態度も、言葉も。 そんなの、限りなく反則に近い。 火をとろとろの弱火にして、夕焼け色みたいなオレンジに変わったケチャップで具材を染めながらじりっ、と志穂ちゃん側に寄って。 )

あっはは、ダメだ! カノジョ、可愛すぎるぜー?
反則だよ、反則! そんなこと言われて離れていける訳ないじゃん!
(こんな天然記念物みたいな子が良く、これまで生きてこれたものだ…なんて、口に出したらちょっと怒られそうな事を思いながら肘でつんっ、と志穂ちゃんの脇を小突く。
ピピーッ、とホイッスルの音と共に志穂ちゃんにイエローカードが切られる幻聴。 それは、何かしらの黄金比めいたものすら感じる鮮やかな手腕であった。私が男子だったらきっともうイチコロ! )

(/ なんかすごい力を感じました…すっごくかわいいですね、志穂ちゃん……)

78: 神谷 志穂 [×]
2022-05-12 21:04:54

えっ…なっ……ま、まっ…て……!

(言った後に汀花の方をちらりと見てみれば、必死に笑いをこらえているのが見て取れる。それを見て自分がさっき言った言葉を改めて頭の中で反芻しては顔から火が出るほどに真っ赤にしながら恥ずかしくなって……。
消え入るような声で何かを言っているのか口をパクパクとさせていると、とうとうこらえきれなくなったのか、汀花が大きな笑い声を上げながら肘でつついてくる。
ダメだ、恥ずかしすぎる。俺はなんてことを言ってしまったんだ……そんなことを思いながら…しかし恥ずかしさのあまり頭の中がパンクして思うように言葉も出ず。
とうとう立つ力も失ってはへたりと座り込み頭を抱えはじめて)

うぅ……ほんとに何言ってんだ俺っ……ううああ

(顔を地面に伏せたまま上げようとせず、いや上げられず。もしかしたら今までの人生で一番恥ずかしい出来事かもしれない。
本当になんであんなこと口にしてしまったんだろうとただひたすらに言う前に戻りたいと頭を抑えてうずくまり続けて。)


(/ あはは、それならよかったです。ちょっと気合い入れたので感じ取っていただけて嬉しい。笑)

79: 安田 汀花 [×]
2022-05-12 23:30:00

はぁーっ…意識していったんじゃないなら余計にすごいよ、志穂ちゃんやっぱかわいいな~。
(ダウンした志穂ちゃんをここで慰めるより、こうして笑い飛ばしてあげた方がきっと志穂ちゃんも助かるだろうから笑いの余韻を引きずったままの口調で続ける。 さっきの台詞、シチュエーションをちゃんと整えて言ったら殆ど告白じゃない?
……でも、誰だってそんなこと言われたら嬉しいに決まってる。 志穂ちゃんがこんなに勇気を出したんだから、私だって少しはヤケドしないと。 )

…………ま、私も。 皆に置いてかれないように、ってムリして友達の輪に入ったりして、それで割りを食ったりするけど。
志穂ちゃんと話したりしてると、そういう遠慮とかあんまりいらないからさー、一緒にいて楽しいよ。
(志穂ちゃんの代わりにちらり、とスマホのタイマーを確認しながら時折湯掻き、ぽつぽつと呟くようにして。 )

だから、志穂ちゃんも私に愛想尽かさないでねー?

80: 神谷 志穂 [×]
2022-05-13 02:15:31



かわいくないかわいくないっ…!

(別に何かかわいいことを意識してしている訳では無いのに……なぜだか今日知り合ってから事あるごとにかわいいかわいいと言われている気がする……。本当にどうしてこんなことになっているんだ……。
今にも煙が上がってきそうなほど真っ赤になっている顔を伏せながら、複雑な気持ちでうずくまる。当然かわいいとは悪い意味ではなくいい意味で言っているのだろうし、汀花もいっぱい話してくれてそれは嬉しい。けど、けど……女の子としてかわいいと言われるのはやっぱり違うのだ……!
なんて考えてると、汀花の言葉がまた耳に届く。それを聞いていればピタリと動きを止めて。少し固まってから、ふとまだまだ赤い顔を上げ。)

も、もちろんっ……!
(力強く頷きながらそう返して。
今の汀花の言葉を少し頭の中で繰り返しながら、ふぅ、と深呼吸をする。まだ恥ずかしいけど……なんかマシになった。大丈夫な気がする。
そう感じればふと鍋が目に入って、慌てて立ち上がってまた隣に立ち。)

ご、ごめんっ、パスタやらなきゃなのに……!
(少し照れ隠しの意味も込めながらまた食べ物の方へと話を移しつつ、トングを手に軽く混ぜるように湯掻いたりして。)


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