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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
5167:
アルバート・エバンズ [×]
2025-11-12 10:15:41
…解決の糸口になる情報が出れば良いんだが、
( 未だ分からない事が多い今回の事件。鑑識の捜査や検視結果から、事件の解決に繋がる情報が出れば良いと願わずにはいられない。相手の言うように今は聞き込みで地道に情報を集める以外無いだろうと頷いて。向かい合った相手の視線を感じて顔を上げると、相手と視線が重なる。何だと問い掛けようとしたものの、相手の方が先に言葉を紡いだ為それは音にはならず。「…問題ない、薬も飲んでる。」そう答えると、再び視線を資料に落として。一時幻覚を見るまでに悪化した症状はだいぶ落ち着き、普段通りに仕事をこなせる迄には回復していた。未だ疲れやすいのか、夜家に帰ってから感じる疲労は少し重くなっている気はするものの、日中に支障をきたす程では無い。薬をきちんと飲めば体調に問題はないだろうと。 )
5168:
ベル・ミラー [×]
2025-11-12 16:55:32
( 一瞬重なった瞳は、相手が視線を落とした事で交わりを無くした。確かに痛みや目眩等を訴える姿を此処最近は見ていない為、相手の返事に素直に頷きそれ以上の心配や詮索をする事は無く。___その後、“解決の糸口”となる情報をどうにか得る為に暗くなった町へ。ジョイの働くお店周辺での聞き込みの結果は、捜査が大きく進展する様な有益な情報に恵まれなかった。けれど集合住宅が多く並ぶ付近での聞き込みの結果は別。“今回の犯行は自分がやった”と自白している“女の子”が居ると、被害者であるミケルと同年代の子供が居る親からの証言が数件出たのだ。大人では無い、女の子の自白…面白半分や軽い冗談のつもり、もしくは注目を浴びたい承認欲求の様なものによる作り話かと思うのが最初の正直な感想だった。___署に戻り、執務室の扉をノックする。「戻りました。」との挨拶の後、何とも曖昧な表情で「…エバンズさん、“女の子”が犯人の可能性ってあると思いますか?」と、何の前置きも無い唐突な問い掛けをして )
5169:
アルバート・エバンズ [×]
2025-11-12 19:24:01
( ノックの後、聞き込みから戻ってきた相手が部屋に入って来て発した言葉に、思わず怪訝そうな表情を浮かべて顔を上げる。言葉を発した本人も曖昧な表情をしていて、“女の子”という言葉選びに「……犯人が子どもだという事か?」と尋ねて。子ども同士がふざけていて薬を誤飲した可能性は拭えないかもしれないが、外傷が見当たらない以上遊んでいる最中の事故というのは考えにくい。「子どもに関する証言でもあったか、」と、聞き込みで得た情報の説明を相手に求めて。 )
5170:
ベル・ミラー [×]
2025-11-12 19:59:01
( 案の定此方の問い掛けに怪訝な表情を浮かべた相手に、曖昧な表情のまま「“本人”曰く。」と頷きながらデスクを挟んだ向かい側の席に腰掛け。「“自分が犯人だ”って話してる女の子が居るらしくて。子供の冗談のつもりだとは思うけど、それを聞いたのが1人や2人じゃないから、」子供の冗談だとしても笑える話では無いが、矢張り周囲にそれを言って回る行為はとても犯人だとは思えない。「…何方にせよ、検死結果が出ればわかる事だけど。」と、終わらせた後は、果たしてこの聞き込みの結果を相手はどう考えるのかと返事を待つ間を空けて )
5171:
アルバート・エバンズ [×]
2025-11-12 23:22:34
( 地域を不安に陥れているであろう事件を、自分の仕業だと吹聴して回る子どもの存在と言うのは確かに気になるが、その証言があるからと言ってその子が犯人だと言う結論には至らない。例え子どもの不注意で起きた事故だったとしても大抵の場合は其れを隠蔽しようとする筈で、自分が殺したのだと周囲にまで誇示しているということは、注目を集める為の虚言だと考えるのが普通だろう。「気になる証言ではあるが______大方、注目を集めたくて言っているんだろう。証拠が出れば別だが、特段急いで被疑者としてマークする必要性は無さそうだな、」と、被疑者として捜査をする必要性までは現時点で感じないという判断を示し。---夜、そろそろ切り上げて帰ろうかという時分になって、不意に部屋がノックされ、入って来たのは検視官。『夜分にすみません、明かりが点いているのが見えたもので、早い方が良いかと…』少し早く結果が出た為夜のうちに渡せるならと思って持って来たという彼は、執務室の扉近くにいた相手に検視結果を記した書類を手渡して。 )
5172:
ベル・ミラー [×]
2025-11-12 23:59:13
( 相手の意見もまた、注目を浴びる為の虚言だろとの事。「だね。」と同意を示す様に頷き、後は明日にでも出るだろう検死結果を待つだけだと帰り支度をしようとした矢先。部屋の扉がノックされ、続いて入って来たのは検視官だった。頭は自然と彼に向き、その言葉だけで渡された書類が何か直ぐにわかったものだから、お礼を述べた後、文字列に視線を落として。「__…午後3時から4時頃…、」先ず最初に目に入った死亡推定時刻を小さく呟き、紙を相手も見やすい様デスクに置く。「……薬の成分が検出されてないなら、あの抗うつ剤はたまたまって事?__これじゃあ死因が特定出来ない。」毒の成分は疎か、遺体の周りに散らばっていた薬の成分も検出されず、外傷も無い。加えて最も可能性の高い“窒息死”も除外されるのならば、死因については殆ど進展の無いままだ。思わず表情が険しくなり、隣の相手に視線を向ける。「…明日、司法解剖の許可をとりますか?」と、尋ねて )
5173:
アルバート・エバンズ [×]
2025-11-13 00:30:59
( 検視結果が記された資料に目を通す。死亡推定時刻は分かったが、薬物や毒物の反応は無く外傷も無い。死因を特定する事が困難な結果に思わず眉を顰めて。「外傷が無く、毒物の反応も無い_____あの状況で自然死なんてあり得るか、?」当然殺人事件の可能性を視野に捜査を進めていた訳だが、死因の特定さえ困難な状況。偶然あの場所を訪れた少年が、偶然あの場所で体調を崩して亡くなるなんて事があり得るだろうか。少年の遺体の周りに散らばっていた薬はどう説明するのか。「…死因が特定出来ない以上、医者の見立ては必要だな。」と相手の言葉に同意を示して、司法解剖の申請を進めるよう指示を出して。全てがバラバラで真実が見えて来ない状況に、何か解決の糸口が無いかとここ迄の捜査記録と検視結果を照らし合わせて。---重たい疲労を感じてパソコンから目を離し時計を見上げると、日を跨いで少し経った頃。「……聞き込みと、司法解剖の結果待ちだな。死亡推定時刻を考えると、ほとんどあの周辺以外に移動している事は無いはずだ。エリアを絞って話を聞こう、母親にももう一度会いたい。」と告げ、今日は切り上げようと。 )
5174:
ベル・ミラー [×]
2025-11-13 01:05:59
( 検死結果が出れば死因が特定され、少なからず犯人に近付くと思っていただけに、この予想外の結果には流石に困惑を隠し切れなかった。捜査の進展どころか、下手したら殺人事件だと言う見立てすらも間違いで振り出しに戻される可能性がある。「偶然が重なり過ぎてるし、抗うつ剤がたまたま遺体の周りに散らばったって言うのも、正直納得は出来ない。」と、矢張り疑問点は数多く残されていて“殺人”を除外する事は出来ないと首を横に振り。裁判所に司法解剖の許可をとる為の申請書諸々は明日の朝一番にやる事として、死亡推定時刻から、今度の聞き込みの範囲はかなり絞られる。被害者の家の周辺、空き家の周辺を重点的に聞き、相手の言う通り母親であるジョイにも再び話を聞く必要がありそうだと頷き、帰宅する事として。___家に着いた途端に襲い来る睡魔は、確かに疲労していた事を告げてきた。深く息を吐き出してから、身体が欲するままに淹れたのは蜂蜜たっぷりのホットミルク。それを作るのは幾ら疲れていても少しも苦にならないのだ。相手のは自分のより少しだけ甘さを控え目にして「…流石に予想外だったね。」と、マグカップを手渡しつつ、口にしたのは検死結果の内容に関する感想で )
5175:
アルバート・エバンズ [×]
2025-11-13 04:45:44
( 相手と共に家に帰り、ソファに腰を下ろして背もたれに背中を預けるとどっと身体が重たくなるのを感じた。張っている肩を片手で軽く解していると、程なくキッチンから甘い香りが漂ってくる。ややして相手から差し出されたマグカップを礼を言って受け取ると「…殺人だとしても、あんなに綺麗な状態で殺せる手段が思い当たらない。毒物の類でも無いとなるとな、…」と、相手の言葉に同意を示しつつ見立てが見当違いだった検視結果を思い出し考え込む。甘いミルクを一口飲むと、張り詰めていた疲労は僅か和らぐ感覚があり、小さく息を吐いて。温かなホットミルクは、穏やかな眠気を引き連れて来る。睡眠薬は飲まずに眠る事が出来そうだと。 )
5176:
ベル・ミラー [×]
2025-11-13 13:17:13
…極小量の毒を毎日摂取させて__いや、それだって体内に全く残ってない筈は無いか…。
( 相手の隣に腰掛け険しい表情で考え込む。これと言った薬物類の検出も無く外傷も無い状況で“殺人”として考え難いのは確か。けれど自然死と片付けるには余りに偶然が重なり過ぎている。甘くまろやかな白を胃に落とし、体内から柔らかな熱に包まれるのを感じながら思考を止めた。今あれこれ考えた所で何が進む訳でも無い。明日再び聞き込みをし、司法解剖の結果を待つ事が出来る事だろうと「…こんな時間だし、取り敢えずもう寝よう。」一度眉間を揉み解し、マグカップの中を飲み干して。それから眠る準備をして相手と共にベッドに入る。時刻は既に夜中の1時を過ぎた頃。ホットミルクの温かさがそのチカラを十分に発揮し、相手に訪れる睡眠が少しでも優しいものである様にと願いつつ瞳を閉じて )
5177:
アルバート・エバンズ [×]
2025-11-13 19:32:22
( ____夜中に悪夢に魘され目を覚ましはしたものの、少しの息苦しさを感じゆっくりと呼吸を繰り返しているうちに意識は再び眠りに沈み、発作を起こしてしまう事はなく。---朝目覚めても身体が重い気がするのは、連日の捜査で少なからず疲れが溜まっているからだろう。出勤すると、司法解剖の申請書を相手が出したのを確認してから共に町へと出る。まずジョイの元へと向かうと、彼女は自分たちをリビングに通した後、少し表情を暗くした。『実は…少し前に女の子が家に来たんです。ミケルに会いたいって。ミケルよりは少し歳上の子でした。あの子は居ないと伝えると、”ミケルが居なくなって悲しい?どんな気持ち?“って、何度も聞かれました。ちょっと怖くなって……後で聞いたら、地域では有名な問題児だって。孤児院の子みたいでした。』と。その少女が、相手が昨日噂を聞いてきた“犯行を自供している少女”と同一人物だと考えるのが普通だろう。思わず相手と顔を見合わせて。 )
5178:
ベル・ミラー [×]
2025-11-13 19:58:09
( 少女の自供は“注目を浴びたいが為のタチの悪い作り話”、そう思っていたがそれは間違いだったのかもしれない。実際に少女が犯人ではなくとも、何かしらの形で事件に関わっている、もしくは何かを知っていると考えるべき証言だ。相手と顔を見合せ幾許かの焦燥と驚愕を表情に浮かべるも直ぐに手帳を開くと「…その子の名前はわかりますか?」と問い掛ける。実際少女が名乗っていなかったとしても、それだけの問題児として有名ならば地域住人の誰かしらはわかる事だろう。「他にも、もし何か気になる事を言っていたなら教えて下さい。」遺体の周りに散らばっていた抗うつ剤の事、少女が本当に犯人ならばその動機や殺害方法___もし自分達警察しか知らない事を少女が口にしたとなれば、それは大きな証拠になる。何方にせよその少女から話を聞く為署に呼ぶ事は間違いないだろうが、その前に何かあれば、と )
5179:
アルバート・エバンズ [×]
2025-11-13 23:07:14
( この事件の犯人は自分なのだと周囲に誇示するように吹聴し、被害者の遺族の元を訪れ接触を図ろうとする。余りにも堂々としていて、どうしても殺人を犯した者の行動には思えず考え込む。相手の問いにジョイは首を振り『名前はわかりません。それに、他には何も…帰るように言ったら大人しく帰って行きました。“孤児院の少し変わった女の子”って言えば、知っている人には通じると思います。』と答えて。未成年の子どもを、物的な証拠がない中すぐに署に連行する事は不可能だろう。先ずはその少女についての証言を集める必要がある。ジョイに礼を言い家を後にすると、「その少女についての話をもう少し集めたい。一度接触出来れば良いが、」と言いながら車に乗り込み。 )
5180:
ベル・ミラー [×]
2025-11-13 23:42:35
( 結局少女の名前や別の情報は出なかった訳だが、ジョイの言った“孤児院の少し変わった女の子”と言うキーワードがあれば、近い内に少女の身元を判明する事は出来るだろう。車に乗り込み「署に連行出来るだけの証拠が見つかれば良いんだけど。」と、答えつつエンジンを掛け車を走らせた先は、昨晩聞き込みをし少女の話しが多く出た住宅街。付近には学校もあり、此処ならば少なからず有益な情報が得られる筈だと道路の脇に車を停め。「名前がわかれば、孤児院で探す事も出来る。手分けしよう。」この場所に1時間後に落ち合う事を決め、相手と反対側の道沿いでの聞き込みをする事に。結果的に得た情報は少女の名前は【リディア・オルセン】である事、問題児としてこの地域では有名である事、虚言癖があるだろう事、だった。地域住民も虚言癖を疑う程だと言う事は、矢張り少女の自供は余り信憑性が無いのかもしれない。1時間後に車に戻り、得た情報を相手と共有する。「…孤児院に事情を話して、任意同行出来ないかな、」と、まだ何も証拠が無い中だが相手同様、少女と接触をし、話を聞きたい旨を伝えて )
5181:
アルバート・エバンズ [×]
2025-11-14 00:11:32
( 相手と同様、聞き込みで得た情報は彼女が地域では有名な問題児でいつも嘘を吐いているという事。事件に関わっているという言葉も聞いた人が何人か居たが、誰もそれを信じてはおらず“いつもの事”と流している様子だった。地域の孤児院に行けば、彼女に会う事はできるだろう。「話を聞くにしても、11歳を1人で署には連れて行けない。証拠が出ていない以上、まずは孤児院で話を聞くのに留めた方が良い。」と、慎重な姿勢を見せる。未成年、それもたった11歳の少女が相手なのだ。言動の真意は聞く必要があるが、先ずは孤児院で接触できれば良いと。 )
5182:
ベル・ミラー [×]
2025-11-14 11:04:03
( 矢張り相手は慎重だった。証拠も無く、まだ11歳の少女を任意とは言え署に連れて行く事は様々な面をとってもリスクがあるだろう。「わかりました。」と食い下がる事なく頷くとこの地域の孤児院をスマートフォンで調べ。それは街中から少し外れた比較的閑静な場所にあった。周りは木々で囲まれており自然も豊か。航空写真で見るとどうやら近くには小川もあるようで庭が広い印象。___車を走らせ数十分後、孤児院に到着すると、出迎えてくれたのはこの孤児院の院長の女性で。丸い眼鏡の奥から覗く瞳は優しく、自分達に交互に視線を向けると、柔らかな口調で『こんにちは。此処の院長をやらせて貰っています、マリアです。』と名を名乗った後、『本日はどのようなご用件ですか?』と、問い掛けて )
5183:
アルバート・エバンズ [×]
2025-11-14 13:40:03
( 自然豊かで閑静な場所にある孤児院。院長の女性に出迎えられると、警察手帳を示し「レイクウッド署のエバンズです。此方はミラー。此処にいるリディア・オルセンさんに話を聞きたいのですが。」と告げると、院長は表情を曇らせた。『リディアですか……あの、これ迄も刑事さんや役所の方が来た事がありますが、何も無かったんです。嘘を吐いて場を掻き乱している事は私どもも把握しています。私たちも手は尽くしているのですが、…』と答えて。どうやらこれまでも、彼女の吐いた嘘によって近くの警察署や役所が動いた事があったようで。彼女は未だ帰って来ていないと言われ、ロビーのソファを勧められ腰を下ろす。院長によると、動物を殺したと吹聴して実際に猫の死骸が見つかった事もあり、警察や役所が来たというのだ。証拠もなく“虚言”として片付けられたが、彼女の問題行動には手を焼いていると告げて。 )
5184:
ベル・ミラー [×]
2025-11-14 20:59:14
( 少女の__“リディア”という名前を聞いた途端に表情を曇らせたその反応を見るだけで、彼女が相当の問題児だった事を直ぐに察する事が出来た。言葉を選ぶ様に、申し訳なさそうにリディアについて語り謝罪をする院長の表情は少しも晴れる事が無いものだから「謝らないで下さい、責めている訳ではないんです。」と、少しでも院長に纏う重たい空気が払拭されればと微笑み。けれど“動物を殺した”と吹聴する少女はどうしたって理解し難かった。それが本当だとして理由は何だ。“殺し”に美学でも感じているのか。まだ10を過ぎたばかりの子供が__。それに人殺しをしようとなんて思うのだろうか。それとも一緒に遊んでいた中で偶然__。様々な事が頭の中を巡り表情が険しくなる。「…2日前の、リディアさんの行動がわかる人は居ますか?」手帳を捲りつつ、持ち上げた視線を院長に合わせ、そう問い掛けて )
5185:
アルバート・エバンズ [×]
2025-11-14 23:46:28
( 院長は相手の問いに控えめに首を振ると『院外での行動は、私たちにも分かりかねます。いつものように朝学校に行って、夕方ごろ帰って来たと思います。』と答えて。ちょうどその時、黒髪をおさげにした少女が入口の扉を開けて入ってくる。直ぐに院長が“リディア”と声を掛けた事で、この少女が探していた人物だと理解して。見た目は年相応な極普通の少女、といった印象だったが、此方に視線を向けた少女は何処か嬉しそうに表情を明るくした。院長の静止も聞かず此方に駆け寄ると『私に話を聞きに来たの?あの子の事でしょ、いつか来てくれると思ってたの!』と、まるで楽しい話をするかのように声を弾ませて。『院長先生、私1人で大丈夫。ちゃんと話を聞くから。』と、自分1人で大丈夫だと言って院長を立たせるとソファに座って鞄を隣に置き。対面した2人を興味深そうに見つめ、『お姉さんも刑事なの?』と相手に尋ねて。 )
5186:
ベル・ミラー [×]
2025-11-15 00:05:51
( 孤児院なのだから刑務所とは違い、1人1人の1日の行動の全てを把握している訳では無かった。これは矢張り少女から話を聞き、その中でどれが嘘でどれが真実かを確りと見定めなければならないと思った矢先。院長が肩越しに視線を向け“リディア”と口にした事で、自然と頭は扉の方へ。そこに立つのは長い睫毛に縁取られた大きな瞳を持つ少女。お人形の様だと形容出来る程整った顔立ちで、笑った顔は年相応に幼く可愛らしい。この子がリディア___と、目前のソファに腰掛ける様子を頭を戻し見詰め、軽く微笑む。“あの子”とは間違いなくミケルの事だろう。「そうよ、私はミラーで、彼はエバンズ。」興味深そうな視線を受け止め、問い掛けに頷き肯定すると、己と隣に座る相手の名を告げた後「“あの子”ってミケル君の事?お友達?」と、口元の笑みを消さぬまま、怖がらせない様にという配慮から至極穏やかな優しい口調で問い掛けて )
5187:
アルバート・エバンズ [×]
2025-11-15 00:19:28
リディア・オルセン
( ミラーと名乗った女性刑事は、敵意のない表情で自分を真っ直ぐに見つめていた。緑色の瞳が綺麗だなとか、自分とは反対のシルバーの髪が素敵だなとか、そんな憧れを持って目の前の相手を見つめて。隣の男性刑事はあまり友好的な雰囲気ではなく、見定めるような冷たい瞳をちらりと見ただけで直ぐに相手に視線を戻し。『友達かどうかは分からない。けど時々会ってたの。あの子も1人でよく遊んでたから。でも死んじゃった、私が殺したんだけど。』と、スラスラと惑う事もなく言葉を紡ぐ。『だから、早く警察が私の事を見つけてくれないかなってずっと思ってたの。ねぇ、これって取り調べ?』相変わらず一切の怯えも罪悪感も感じさせない口調で、楽しい話をするように会話を続けて。 )
5188:
ベル・ミラー [×]
2025-11-15 09:20:50
( “友達かどうかはわからない”は恐らく真実だろう。けれど続いた“私が殺した”と言う告白はどうだろうか。一瞬空気が凍り、隣の相手の放つ圧が鋭さを増した気がした。リディアの表情や声色に変化は無く、相変わらず楽しそうなままで、11歳の少女を前に初めて不気味だと思ったかもしれない。__ふ、と“知っている”と感覚的に思ったが明確な答えは出ないまま。「……、…何で殺しちゃったの?喧嘩した?」暫く何と返すべきか返答に迷い、薄く開いた唇から音が出る事は無かったが、ややして“その部分”を信じたと捉える事の出来る問いを重ねて。「今日はただ話を聞きに来たの。“取り調べ”は警察署に行かなきゃ駄目なんだ。」楽しく、好奇心に溢れた様な少女の言葉は、それだけを聞けば矢張り殺人を犯したとは思えない。“警察署”と言う単語を出しつつ、様子を伺って )
5189:
アルバート・エバンズ [×]
2025-11-15 10:26:53
リディア・オルセン
( 周りの人間は皆、自分の言葉を嘘だと信じて初めから取り合わない。何を言っているのかと、嫌悪を持った視線を投げ掛けられるばかり。だが、目の前の相手はどうだろう。はなから嘘だと決めつける事なく、自分の話を聞いてくれる。『ううん、喧嘩はしてない。興味があったの、死んだらどうなるんだろうって。それを見てみたくて。人が死ぬのって一瞬なのね、』と、相手の質問に素直に答える。誰も見てくれない自分を、相手はきちんと見てくれていると感じた。『なーんだ、そうなの。私、警察署行っても良いよ。』一切動じる事無く告げれば、その言葉に被せるようにして「____どうやって殺した?」と、相手の隣の刑事が問いかける。子どもを前にしているとは思えない鋭い目、少し隈が目立つ。優しさの無い冷たい空気感があまり好きではなかった。『…それを推理するのが警察じゃないの?』とだけ答えると、直ぐに相手に視線を戻す。『ね、お姉さんも推理するんでしょ?ミステリー小説の探偵みたいに、』と打って変わって明るい表情を見せて。 )
5190:
ベル・ミラー [×]
2025-11-15 12:52:30
( “興味”で殺人等出来るだろうか。こんなにも幼い少女が。罪悪感も躊躇いも感じさせない、まるで御伽噺でも語るかの様な口調と心底楽しげな表情__矢張り“虚言”なのではと疑ってしまうのが普通の反応な気がした。少女の言葉に返事をする事無く一度落とした瞳の奥には表現し難い感情が乗る。__刹那、隣から聞こえた相手の声は、その顔を見なくともわかるくらいに冷たく放たれた。子供相手に向けるとは思えない程に鋭い瞳は、聴取の時の容疑者に向けるものと同じだろう。一瞬にして空気が変わり、重たい圧を真正面から受ける容疑者は、例え大人であっても言葉が出なくなったり嘘を吐けなくなったりする、或る意味“恐怖”を抱くのだ。相手の取り調べがそれ程までに厳しく恐ろしい事は己が良く知っている。けれどこの少女は涙を浮かべるでも、怯えるでも無く問い掛けをはぐらかし、あろう事か笑みさえ浮かべる始末。「__そうだね。犯人に繋がる証拠を見付けて、現場の状況から、その時何があったのかを考える。…私達は刑事だから、犯人を逮捕して罪を償わせるの。そこが探偵との違い。」視線を持ち上げ、少女を真っ直ぐに見詰めながら一言一言を静かに落とす。未成年の少女を署に連れて行けるだけの確実な証拠を見つけなければ、そう強く思うのは“虚言”と片付けられない何かを感じるからだろうか )
5191:
アルバート・エバンズ [×]
2025-11-15 21:29:09
リディア・オルセン
( 相手の言葉を聞いて少し首を傾げると『じゃあ、私に繋がる証拠が現場にあったの?その時何があったのか、考えてみて分かった?』と尋ねる。純粋な好奇心、同時に煽る様な色も僅かに混ざっただろうか。自分に気付いて欲しくて、わざわざ証拠まで残したのに。母親が遺した薬の瓶をひっくり返し薬剤をばら撒いたのは、現場を“それっぽく”する為だった。---話をしている内に、目の前のミラーという女性刑事ともっと話がしたいと感じるようになっていた。誰も聞こうともしなかった自分の話に耳を傾け、自分の目を見てくれる。彼女は、自分を“見つけて”くれる。小さな“執着”の芽が胸の内に芽生えた瞬間だったのかもしれない。隣に座る男性刑事が邪魔だと思ったものの、この状況で催眠術を掛ければ彼女からも怪しまれるだろうと思い、目を合わせる事をせず相手と2人の対話を続けて。 )
5192:
ベル・ミラー [×]
2025-11-15 22:50:04
( “やりにくい”。少女と顔を合わせ会話を続ける中で消えぬ正直な気持ち。純粋な好奇心と楽しげな色の中に混ざる煽りに気が付いた時、僅かに眉が微動した。「いいえ、まだ何もわからない。だからリディアちゃん、貴方が犯人だと言う証拠も何一つ見付かってないの。」返したのは素直な現状。捜査状況をペラペラと喋る事は良いとされていない事はわかっているが、これが適切だと思ったのだ。「だから、貴女を警察署に呼んだ時は、その証拠が見付かった時。__1つ教えてくれる?私が見て来た多くの人達は、悪い事をしたらそれを隠そうとしたの、でも貴女は違う。…逮捕されたい?」手元の手帳を閉じて、少しばかり重心を前に。僅か縮まった少女との距離の中で、何より一番理解の出来ない箇所の問い掛けを )
5193:
アルバート・エバンズ [×]
2025-11-15 23:10:55
リディア・オルセン
( 相手の言葉を聞いて少しムッとした表情を浮かべる。これ程自分が犯人だと声高に言っているのに、この自供が証拠になるというのに、相手もまた自分の言葉を信じてはくれないのかと。『私の証言は証拠にならないのね、』とつまらなそうに言うとソファの上で足をぶらぶらさせる。続いた問い掛けには少し首を傾げ『隠す事なんてしないわ。私は“見つけて欲しい”だけ。何千人も、何万人もいる人の中から、私だけを見つけて欲しいの。あなたがやったのねって、選ばれる1人になりたいの。』と答える。自分だけを見て欲しいという歪んだ欲望を、純粋に口にする。生まれた時から誰も自分を見てはくれなかった、自分の存在を認めてくれなかった。だから、見つけて欲しいのだ。『逮捕されても別に良いわ、此処とそう変わらないだろうから。』と答えてソファから飛び降りると、『証拠を見つけて、また来てね。次はお姉さんだけで。』と相手に笑顔を見せて、部屋の方へと帰って行き。 )
5194:
ベル・ミラー [×]
2025-11-15 23:36:46
( ここはまだ余り知識の無い11歳の子供だ、真実を話せばそれが証拠になると思っている。言葉だけでは証拠にならず、逮捕するには絶対的な物的証拠が必要なのだが。会話を始めてから初めて見せた、笑顔ではない不貞腐れた様な表情が11歳の本来の顔をチラつかせている気がした。そうして続けられた“見付けて欲しい”という願い。それは“私を見て”と言う心の叫びと同類ではないのか。“やりにくさ”がまた別の角度から顔を覗かせた事で、一瞬言葉が詰まるのだが、その間に少女はソファを飛び降り部屋の方へと帰って行く。ちゃっかりと次に会う時の約束までを取り付けて。「……やりにくい、」少女の姿が見えなくなった事で、胸にあった、最後まで残り続けた気持ちが小さな呟きとして落ちた。独り言の様な言葉の後に深く息を吐き出しては、「署に戻ろう、」と何とも言えない複雑な気持ちを抱えたままソファから立ち上がって )
5195:
アルバート・エバンズ [×]
2025-11-16 00:05:02
( 終始相手のペースで話を進められている感覚。聞きたい事は飄々とはぐらかされ、自分の主張を貫き此方を翻弄する。似たような聴取をかつてした事がある、と思った。たった11歳の少女ではあるが、本質はあの男に似ている______危険な少女だと、直感的に感じた。リディアが重要参考人である事は確かだが、虚言癖のある子ども。明らかな物的な証拠がない限り、彼女を犯人だと結論付けるのは不可能だろう。「…侮れないな、」と、相手の本音に同意するように頷きつつ、また話を聞きに来ると院長に告げ孤児院を出る。車に戻る道すがら、部屋の窓から少女が此方を見つめていた事には気付かず、相手と共に署へと戻り。---妙な空気感に気を張っていたのか、執務室で思わず深い溜め息を吐く。僅かな痛みが出ていた鳩尾を無意識に軽く摩りつつ、眼鏡を掛けて検視結果の資料に再び目を通し。受信したメールを開くと“現場の薬瓶からは子どもの指紋が検出された”という報告の文章。リディアが持ち込んだ可能性は高いが、これが明らかな証拠だと手放しに喜べないのは、被害者の死因に薬は関係なかったから。指紋が一致したとして、彼女が現場に行った証拠にはなるが、殺人の証拠にはならないと再び深い溜め息を。 )
5196:
ベル・ミラー [×]
2025-11-16 00:28:35
( 署に戻り、執務室で相手が鳩尾の付近を擦っていた事には気が付いていた。恐らくまだ軽いものかもしれないが痛みを感じているのだろう。___此処で遺体の周りに散らばっていた抗うつ剤の瓶から指紋が出た事が新たにわかった訳だが、“殺人の証拠”にはならない。間違いのない死因が特定出来ない以上、リディアが何を言い続けた所で100%の自白にはならないのだ。「…明日、瓶から出た指紋の話で署に呼ぶ?殺人の証拠としては弱いけど、私はあの子が無関係だとは思えない。」相手の向かいでキーボードを打ちながら一度顔を上げそう告げた後、また視線を画面へ。リディア・オルセン__彼女との話の後、院長に聞いたのは過去の一部。幼い頃に虐待をされ、母親は自殺。引き取り手が居ない為に孤児院で暮らす事になったと。“私を見て”という叫びは、遣り方こそ間違いなれど彼女の心の全てなのだろう。それが何処かで歪んだ。寂しい、悲しい、苦しい、そういった負の感情が真っ直ぐな形で表される事の無かった状態が、今なのかもしれないと )
5197:
アルバート・エバンズ [×]
2025-11-16 01:44:01
( 相手の言う通り、現場に指紋が残されているというのは署に呼ぶ口実にはなる。「…そうだな。本人も事情聴取を嫌がってる訳じゃない、院長にも話をすれば了承は得られるだろう。」と同意を示して。未成年の為、強制的に事情を聞く訳にはいかないが、保護者がわりである孤児院の院長と彼女自身の同意があれば問題は無いと。現場に意味ありげに残されていた薬瓶と彼女の指紋、死因を特定できない少年の遺体、少女の理解に苦しむ言動の数々。それぞれがバラバラで捜査にも進展がない事は気持ちを焦らせた。その焦燥感が痛みを引き連れて来て気が散る。彼女の瞳が、口ぶりが、あの男を思わせるものだった事も負担になっているのかもしれない。彼女の聴取と、司法解剖の結果次第で事が少しでも動けば良いのだがと思わずにはいられず。 )
5198:
ベル・ミラー [×]
2025-11-16 12:43:50
( 少女自身、あの感じならば何の躊躇いも無く署に来るだろうし、院長も捜査協力を惜しまない人の様に思えた。何かが大きく変わるとすれば明日の事情聴取と司法解剖の結果次第だろうと相手と同じ様な事を思いながらパソコンの電源を落とし。___時刻は午後4時。明日の聴取の為今日はもう帰ろうと相手と共に帰宅する。数十分で着いた家の中はひんやりとしていて、ヒーターを点ければ小さな起動音が部屋を包んだ。ソファの背凭れに掛けてあった膝掛けを相手に手渡し、少しだけ距離を詰める様にして相手の隣に腰掛けると、膝掛けの上から相手の鳩尾付近にそろりと触れ。「…何飲みたい?」痛みを感じぬ様、殆ど力の入れていない加減で掌を動かしながら問い掛けた声は穏やかなもの。捜査に大きな進展が無い事、掴み所の無い少女の存在、謎の死因、全てが嫌な感覚を引き連れて来ている事は明白で )
5199:
アルバート・エバンズ [×]
2025-11-16 13:15:16
( 明日に備え、珍しく相手と共に仕事を早く切り上げて帰宅する。ソファに腰を下ろし、手渡された膝掛けを受け取ると相手の手は痛みを感じていた鳩尾へ。痛む箇所へと手を伸ばされても身構える事をしなかったのは、これまでの経験が培ったある種の“信頼“か。自分では痛みを訴えた覚えがなく、何故気付いたのかと思ったものの問い掛けには「…温かいミルクティーが飲みたい、」と素直に答える。湯を沸かしキッチンでマグカップの準備をする相手を眺めながら、リディアの事を思い出していた。ほんの11歳の少女だが、彼女は侮れない。あの男によく似た言動をする_______いつだったか、鳩尾を押さえ付け耐え難い痛みを与えられた事を思い出して背筋が冷たくなる。「…”あいつ“の取り調べを思い出した。」と、徐に言葉を紡ぐ。きっと彼とリディアの似た空気感のようなものは相手も感じていただろうと。 )
5200:
ベル・ミラー [×]
2025-11-16 20:01:11
( 相手の望む通り優しい甘さのミルクティーを用意している背後から、ふいに掛けられた言葉に動きが止まった。“あいつ”が誰を指して居るのか__あの奇妙な類似感の正体がはっきりとし、自然と表情は固くなる。相手の心を躊躇いの無い鋭利な刃物で切り付け苦しみの底に落とし続けようとする男。害など有りませんという様な人の良い笑顔の裏に、明確な悪意や歪みを潜ませ、相手に執着し続ける。「…余りに似すぎてたね。」と、彼の姿を思い出し僅かの嫌悪が滲む表情を隠す事もせずに頷きつつ。マグカップを手渡し隣に腰掛けては「あの子が本当に今回の事件の犯人だとしたら、論理感や道徳観が欠落しているのは間違いない。…でも__甘いってわかってるし、だから人を殺して良いって事には勿論ならないけど、寂しいのかなって…、」相手と同じものを淹れたマグカップの、そのまろやかな水面を見詰め、自身の心の内にある葛藤の様な気持ちを吐露して。それと同時に別れる最後、リディアが口にした“次はお姉さんだけで”と言う言葉が妙に耳に残っており。それは単に懐かれたからなのか、それともこの女刑事なら良いように出来ると思われたからなのか。「…実はクラークと繋がっていた、なんて事ないよね。」と、肩を竦めつつ、ミルクティーを一口飲んで )
5201:
アルバート・エバンズ [×]
2025-11-17 00:07:36
( 複雑な家庭環境、心を殺すしか無かった過去の経験が彼女の本質を歪ませた。残虐な事件を起こした犯人が過去に暗い影を抱えているというのは往々にしてある事で、その事実にやるせなさを感じるのは理解できる感情だった。「彼女の年齢を考えると…心を歪ませたのは、間違いなく周囲の大人たちだからな、」と、相手の葛藤にも多少の理解を示して。「あいつの取り調べはお前の方が適任だ。俺も同席はするが、聴取はお前に一任する。」此方をちらりと見たリディアの冷めた目を思い出し、彼女を署に呼んでの聴取は相手に委ねる事を告げて。クラークとの繋がりを疑う言葉には「______流石に無いだろう。あいつは子どもをどうこう出来るタマじゃない。」とだけ答えておき。温かいミルクティーは疲弊していた心身を緩め、少しばかり痛みも和らいだように感じられた。明日の聴取に備えて、今日はいつもより早く休んだ方が良いだろう。 )
5202:
ベル・ミラー [×]
2025-11-17 14:18:23
( 中でも虐待と母親の自殺は少女の心を歪ませるには十分だった筈。此方に向けられた理解の言葉に僅か表情を緩ませ頷き。その表情が引き締まったのは聴取一任を告げられたから。相手が隣に座っていてくれるだけで心強いものではあるが、容疑者はあの掴み所の無い何が嘘で何が本当かもわからぬ少女。より気を引き締めなければならない。「…後は院長がなんて言うか、」リディア本人だけならふたつ返事でYESと答えて来るだろうが、未成年で院長が保護者代わりのなっている以上彼女の許可取りも必要だ。あの感じであるならほぼ100%の確率で許可をしてくれるとは思うが何があるかはわからない。ミルクティーを啜りながらリディアの顔とクラークの顔を交互に思い出し、相手がそう言うならそうなのかもしれないと納得を。___そうして迎えた聴取当日。昨晩はお互い早めの就寝をして、午前中の内に孤児院に行けば案の定リディアは躊躇いの無いYESの返事を、院長もまた困惑こそしたが首を縦に振ってくれた。___2人が署に来たのはお昼過ぎ。院長の同席を最初は考えていたのだが、孤児院で話した時の感じとリディア本人の申し出から彼女1人での聴取が決定し。黙秘権を行使出来る旨の説明をした後、目前に座る少女を真っ直ぐに見詰めると「…現場にあった薬瓶から、リディアちゃん、貴女の指紋が検出されました。あれは貴女ので間違いない?」先ずは出たばかりの指紋証拠の話から始めて )
5203:
アルバート・エバンズ [×]
2025-11-17 15:45:10
( 署にやってきたリディアを取調室に通し、相手と共に再び対面する。無機質な取調室に入っても尚、彼女の調子は変わらず『次はお姉さんだけでって言ったのに。』と不服そうに言いながら、足の付かない椅子に座り足をぶらぶら動かして。此方をちらりと見る視線には、明らかに邪魔者を見るような色が浮かんでいる。証拠が見つかった時に呼ぶ、と言われた事を覚えていたのだろう。薬瓶の話をされても全く動じる事もなく『そうよ、あれはお母さんの薬。家にあったから、孤児院に行く時に持ってきたの。ただ子どもが倒れてるだけより、薬が散らばってた方が事件っぽいでしょ?私は使わないし。』と答えて。 )
5204:
ベル・ミラー [×]
2025-11-17 19:16:58
( 確かに“1人で”と言う話は出たが勿論約束した訳ではない。その部分に返事はせずに、誤魔化すでも否定するでも無くあっさりと薬瓶の所持を認めた様子を見据え。その話が本当ならば彼女の指紋が出た事も、遺体から薬物反応が検出されなかった理由も頷ける。「…確かに事件を複雑には出来たかもしれない。でも、お母さんの物だったのに良かったの?あんな風に捨てちゃって。」事件を“それっぽく”する為だけに、亡き母親の私物をあんな風に扱えるものなのか。勿論過去に虐待があった事は把握済みの元、少女の心の内を覗こうと )
5205:
アルバート・エバンズ [×]
2025-11-17 21:16:18
リディア・オルセン
( 目的は犯行を隠し通す事ではない。むしろ現場に自分の痕跡を残し、自分がやったのだと声を大にして主張し、見つけて貰いたかった。自分がやった事なのだとアピールしたかったのだ。だから手袋もせずに触った薬瓶をそのまま現場に放置した。『別に良いの、』とだけ相手の問いに答えると、瞳にぐっと影が射す。『あんな物飲んだって何の意味も無かった。結局私を散々苦しめて、最後は自分で飛び降りて死んじゃったんだから。…でも、返してくれるって言うなら貰うわ。親の遺品を大切に持ってる女の子なんて、健気でしょ?』最後には普段通りの明るさを持って、冗談めかしたように告げる。子どもには抱えきれない程の負の感情を全て飲み込んだ結果、多少の事では心は傷まないし揺れ動かなくなったのだ。『ねぇ、お姉さん。私を逮捕する?子どもがサツジン犯だなんて、ニュースになるかしら。きっと、みんなが私の話をするわね。』笑顔で問い掛けても、相手が笑い掛けてくれる事はない。困惑したような憐れむような怒ったような、2人ともそんな顔をするばかりで。 )
5206:
ベル・ミラー [×]
2025-11-18 00:01:36
( 感情の空気が僅かに変わった時、本人に認識はあるのか瞳の奥が翳る。それを見て、頭の片隅で一瞬クラークとの違いを思った。幼い心が抱えきれぬ程の傷を負い血を流し、それが治る間もなくまた新たな傷に晒される。そうやって長い時間を繰り返す内に、何時しか心は痛みを認識出来なくなる。まるで冷たい氷に覆われた様に__一瞬感情が引っ張られたのは、クラークと少女のでは無い別の類似感を覚えたから。細く息を吐き出す事で感情の揺れをおさめ、「今すぐには無理だけど、リディアちゃんが望むなら必ず返す。」“健気”に対しては触れぬまま、至極真剣な表情でたったそれだけを返した後。滲むのはおさえきれない複雑な感情。笑顔など返せる筈が無いではないか。「…貴女が殺人犯なら逮捕する。だから、正直に教えて欲しい。どうやってミケル君を殺したの?」自分を見て欲しい、と言う事に異様なまでに拘りその為なら手段を選ばない、きっとこの少女はそういう子だ。けれど笑顔の裏の顔を見れる程、時間を共にはしていない。以前相手も問うた問い掛けをもう一度投げ掛けながら、胸に巣食う靄掛かる嫌な感情を感じていて )
5207:
アルバート・エバンズ [×]
2025-11-18 12:48:53
リディア・オルセン
( 事件を解決しようと奔走している2人だが、隠蔽しようとすらしていないにも関わらず核心を掴めてはいないようだった。『分からないの?なんにも隠してないのに、』と首を傾げつつも、相手になら話しても良いかと思い徐に身を乗り出す。相手の首に手を掛けようと腕を伸ばすと、突如横から伸びてきた手が其れを阻んだ。警戒心を隠そうともしない鋭い灰青色の瞳、自分の行動に危機感を感じて咄嗟に彼女を守ったつもりなのだろう。遮られた事で相手の首に手を添える事は叶わず身を乗り出すのを辞めると、自分の首に手を掛ける。『…こうやって首を絞めただけ。簡単でしょ、ずっと顔を見てたのよ。命が消える瞬間を見てたの、』と答えてにっこり微笑んで見せ。 )
5208:
ベル・ミラー [×]
2025-11-18 15:41:04
( “隠していないから”より複雑になっているのだと頭の片隅で思った刹那、身を乗り出した少女の腕が躊躇いなく此方に伸びたのを捉え、反射的に僅か身を仰け反らけるのだが。その手が此方に届く前に横から長い指が少女の細い腕を掴んだ。一瞬にして緊張に包まれた取り調べ室の中で、息を飲み隣の相手に頭を向けると、鋭い眼光を宿した横顔が映りそれだけで安堵が胸に落ちる。深呼吸一つで気持ちを立て直し、再び目前の少女を見据え「…途中で、やめようとは思わなかった?」既に出ている検死結果から絞殺の可能性は無いとされていながらも瞳には僅かに怒りの色が乗る。___と、その時、取り調べ室の扉がノックされ隙間から署員が顔を覗かせた。『警部補、ちょっと、』室内をぐるりと見回し相手に視線を向けると、扉の所まで来た相手に【イーサン・キャロル医師】が書いた司法解剖結果の書類を手渡しつつ何とも言えない微妙な表情を浮かべて )
5209:
アルバート・エバンズ [×]
2025-11-18 20:20:35
( 目の前の相手の瞳には怒りに似た色が浮かんでいる。『別に、思わなかったわ。目の前で命が消えるのを見る機会なんてないから、美しいと思ったの。』と、悪びれる事もなく答えて。---取調室の扉が叩かれ、顔を覗かせたのは捜査官の1人。視線が合い呼ばれると立ち上がって扉に近づく。手渡されたのは司法解剖の結果。目を通し、思わず眉間に皺が寄る。医師の判断によって導き出された死因は自然死______つまり事件性そのものが否定された事になる。捜査自体が必要なくなるという事だ。幾ら少女の証言があれど、その犯行を証拠づけるものはない。薬瓶の指紋も殺害に直結するものではないという判断になるだろう。この状況では何を言おうと、捜査の継続が不可能な事は長年刑事事件に携わってきた為理解できた。「…分かった、下がって良い。」と捜査官に告げると、取り調べが行われているデスクに戻り、録音を停止する。「お前の言い分は分かったが、もう帰って良い。」と一方的に告げ。 )
5210:
ベル・ミラー [×]
2025-11-18 21:29:59
( 少女の感性はどうしたって理解出来ない。尚も問い掛けを続けようとしたが、それよりも先に今まで一言も言葉を発さなかった相手が一方的な聴取終了を告げた。それが相手を揺さぶる目的では無い事は声色からも録音を停止したその行動からも伝わるのだが。「待って下さい、まだ聞きたい事が__、」流石に納得がいかないと声を上げようとして、語尾が萎んだのは先程捜査官が持って来た書類を見せられたから。“自然死”その文字が何を意味するか…この聴取だけでは無く事件捜査そのものの終了だ。真実はどうであれ目の前の子供は殺人を認めているのに。思わず困惑と不服の滲む表情で相手を見るが、こうなってしまえば捜査続行は不可能で、どうする事も出来ない。リディアもまた受け入れ難いとばかりに椅子から飛び降りると、『何でよ、私の事逮捕するんでしょ?だから此処に呼んだんでしょ!?』相手の態度も、冷たい瞳も、一方的な聴取終了も、何もかもが気に入らないとばかりに詰め寄って )
5211:
アルバート・エバンズ [×]
2025-11-19 00:30:05
( 相手は書類を見て、捜査が打ち切りとなる事を直ぐに理解したようだった。聴取を切り上げる事について不服だとばかりに詰め寄った少女は、先ほどまでとは違い素直な感情を露わにしていた。彼女が関わっている可能性は十分に考えられたが、真相は闇の中。「お前がどう言おうと、聴取は終了だ。逮捕はしない、大人しく孤児院に戻れ。」と、少女を見下ろして淡々と告げて。犯人だと認められる事、自分の仕業だと公になる事をたった11歳の彼女は望んでいたが、良いか悪いか其の歪な願望は叶わない。最後まで自分への反抗的な態度を崩さず此方を睨みつけていた少女は、院長に連れられて署を後にして。---ミケルの母親に、医師の判断により突然死と結論付けられた事を伝えた帰り道。納得がいかないのだろう、本当に事件性は無いのかと何度も尋ねられ、リディアについても調べて欲しいと訴える母親に捜査の終了を伝えるのは精神を擦り減らすものだった。車を止めたコンビニの駐車場で、溜め息と共に背凭れを倒す。拭きれない不完全燃焼感を感じ、直ぐに署に戻る気にはなれない。沈黙の車内には重い空気が漂い。 )
5212:
ベル・ミラー [×]
2025-11-19 13:32:45
( ___“自然死”の結果、捜査終了を告げた時の保護者の反応は真逆だった。殺人事件は痛ましい事であるものの、院長は緊張の中に隠しきれない安堵の色を滲ませ、ジョイは対照的に涙を浮かべながら捜査続行を訴えた。___重たい空気が充満する車内、互いにやり切れない気持ちを抱えたまま暫く無言で居たものの、暫くしてシートベルトを外すと「…コーヒー買って来るね。」と一言告げ店内へ。相手用の微糖と何だか物凄く苦い物を飲み下したい気持ちで無糖のコーヒーを買い車内に戻れば、微糖の缶を相手に手渡しつつ、プルタブを開け中の黒を呷り。普段は絶対に飲まないそれは僅かの甘みも感じさせる事無く胃に落ち、舌に残る苦味に顔を顰めるのだが、甘さが欲しいとは思わなかった。味わうでも無く流し込む勢いで一気に飲み干した後、前を見据えたまま「…流石に苦しい、」と、本当に苦しく悲しいのはジョイだと思いつつも素直な感情を口にして )
5213:
アルバート・エバンズ [×]
2025-11-19 14:28:45
( 相手が買ってきた微糖のコーヒーの缶を開け、中身を呷る。少女の供述を全て信じ切る事は出来ないながらも、もう少し詳しく調べる必要はあると感じていた。だからこそ、強制的に捜査を終了せざるを得ない状況に蟠りが残るというのには同意でき。しかしこうなって仕舞えば新たな証拠や他殺の可能性を立証できない限りは現場でどうこう出来る事ではないと理解しているからこそ、互いにやりきれない思いを抱えながら手にした缶に視線を落とす事しかできずに。---ミケルの一件が事件性のない突然死と判断されて数週間。緊急性の高い立て篭もり事件として、刑事課に連絡が入る。雑貨や食品を扱う小さなマーケットから、少女の声で助けて欲しいと通報が入ったというのだ。店員とみられる男が居ない隙を見て電話をしたという少女は、怖いから女の人に助けに来て欲しいと訴えたと______其れによって白羽の矢が立ったのがミラーで、相手と共に現場に急行する事となり。 )
5214:
ベル・ミラー [×]
2025-11-19 21:23:56
( 何を言った所で覆る事は無い、強制的な捜査終了の嫌な余韻は数日続いた。けれど他の事件も舞い込んで来ると言うもので、漸く気持ちを切り替える事が出来たと感じた今日この日。立て篭もり事件の一報が入り現場に駆け付けた時には既に周りには人集りが出来ていて、既に到着済みの警察官の姿も。その内の1人の捜査官から、小学生くらいの女の子を人質に男が立て篭もっている事、男はこの店の店員で、説得にも聞く耳を持たず無言を貫いている事を告げられ緊張が走る。周囲にこれだけ警察官が居れば通報があった事は直ぐに男にもわかるだろうし、それによって人質に危害を加えられる可能性もあるだろう。少女の要望通り、女性である自分が出来る限りの事をしようと気を引き締め___硝子扉の奥の人の姿を視界に捉えた時、思わず驚愕から言葉が出なかった。人質となっている少女が、一週間前に聴取をした【リディア・オルセン】その子だったからだ。息を飲み、瞬間的に駆け巡った様々な感情を言葉では言い表す事が出来ない。「…エバンズさん、」思わず相手の名前を呼び、隣へと視線を向けて )
5215:
アルバート・エバンズ [×]
2025-11-19 22:31:44
( 現場に到着し状況は把握したものの、中に居る男にどう接触したものかと考える。店員の男は説得にも応じず、一方で何かを主張する事もしない。何のために立て籠っているのかもわからない状況なのだ。そんな中で相手に名前を呼ばれ、相手の視線の先を見れば見知った少女の姿が見える。彼女もまた此方を見ていたのだが、視線が重なった瞬間、少しばかり瞳に敵意にも似た色が宿った事には気付かない。「……偶然か?この間の今日で再会するとは思わなかったが、」と言葉を紡ぐ。つまり“女性の刑事を”と要望を述べたのはリディアだった訳で、やはり相手に執着しているようにも感じられるがただ不安だったのかもしれないとも思う。男が要望を言わない以上、少しずつ近付いて、向こうの出方を伺いながら少女の救出を試みるべきだろう。「_____ミラー、行けるか?男の目的は分からないが…出方を伺いながら少女を助け出す。近づいて男が此方を威嚇するような行動を見せたら一度退け、」と指示を出して。 )
5216:
ベル・ミラー [×]
2025-11-19 22:58:17
( 余りに短期間での予想外の再会に驚きはすれど、状況が状況なだけにそれ以上の感情が湧く事は無かった。少女が顔見知りであれ、今は兎に角人質となっているのだから無傷で保護する事が絶対的な第一優先だ。相手からの指示に「わかりました。」と、頭を縦に動かす事で問題無い事を示すと、大きく深呼吸をしてから緊張感の漂う空気の中、扉の方へゆっくりと歩みを進め。中程まで差し掛かっても男に特別大きな動きは無く静けさが漂うだけ。言い知れぬ不安感や焦燥感を胸に男から視線を外す事無く一歩、また一歩と足を動かし、手を伸ばせば扉に触れる事の出来る位置で一度足を止めると、視線を一瞬少女へと向け、“大丈夫”とでも言うかの様な目配せをして )
5217:
アルバート・エバンズ [×]
2025-11-20 01:36:52
( 相手が歩みを進めても、男が大きく反応する様子は見られない。何を目的に少女を人質に立て籠ったのかが分からないものの、彼女も隙を見て逃げ出す事は出来ない状況でSOSを出したと考えると慎重に事を進める必要があった。---扉の直ぐ外までやって来た相手は、此方を見て目配せをする。危険を顧みずに自分を助けに来た相手は、いつも自分を気に掛けてくれる存在。あの男が一緒でなければ、相手はもっと自分だけを見てくれるのに、と独占欲のような感情が湧き起こる。店の中にいる男は此方に危害を加えるような事はしないし、元々立て篭もるつもりさえなかった筈で、ただ自分に操られてその場に留まっているだけ。相手が助けに来てくれれば、それがゴールなのだ。男に不審な動きが無いことから店内に入る事を許可された相手がゆっくり扉を開くと、『お姉さん…っ、怖かった、』と相手にしがみついて。 )
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