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白む空に燻る紫煙 ---〆/4277


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自分のトピックを作る
1502: アルバート・エバンズ [×]
2022-05-30 23:32:33

 




クレア・ジョーンズ



( 相手なら直属の部下だったとしても可愛がる自信があったが、常に一緒に居る訳では無く偶に顔を合わせるくらいの距離感なら尚更、その時が我儘だったとしても可愛いと思う物なのだ。『勿論構わないわ。偶に会う方が甘やかしたくなるものよ。』と笑って見せて。フルーツとハーブの香りとほのかな風味を感じる其れを飲みサラダを口にしながら相手の言葉を興味深そうに聞く。ひとつひとつ言葉を紡ぐ真剣で慈愛に満ちた瞳が、言葉通り彼の全てが好きなのだと訴え掛けてくる様で柔らかく目を細めて。自分にも人にも厳しく無愛想で冷たい人___彼と関わる大半の人が抱くネガティブな感情とは裏腹に、相手の言葉は温もりに溢れていてその裏に潜んでいる彼の本質を見抜いて居るのだろう。彼を好きだと言った同僚に嫉妬しただなんて、可愛らしくて思わず笑ってしまいながらどういう訳が視界が滲むのを感じた。『可愛いわ、誰にも取られたく無いって思ったのね。____あの人、本当は優しいの。ベルちゃんが気付いてくれたみたいに、優しくて不器用で…本当は凄く繊細なの。』話しながら泣きそうになっている事に気づいて、笑いながら目尻を指で払う。『事件の前から、ずっとそうだった。でもそんな本質は氷に覆われたみたいに見えなくなって…ただの同僚なのに何をそんなって思うかもしれないけど、誰かが本当のアルバートを見つけてくれたら良いってずっと思ってたわ。だから…だからね、本当に嬉しいの。彼をしっかり見てくれて、貴女も幸せそうな事が、すごく嬉しい。』彼を10年以上近くで見続けてきて密かに感じていた事を全て言葉にして居て。 )





 

1503: ベル・ミラー [×]
2022-05-31 07:35:41




( 己の我儘を受け入れてあまつさえ甘やかしてくれると言う相手の偉大さに嬉しそうに笑えば、喉を潤す為に一度すっきりとした後味の残るフレーバーウォーターを一口飲み。全てを話し終わった時相手は心を包み込む様な柔らかさで優しく微笑んだ。されど慈愛の色を浮かべる瞳に確かに涙の膜が張ったのに気が付く。緑の瞳が溢れ落ちんばかりに見開き驚愕を全面に出すも、唇の隙間を縫って落とされていく言葉の数々が余りに胸に突き刺さるものなれば思わずグラスを掴む指先に力が篭もり。__相手はあの事件の前の彼を知っている。そうして事件を知って、其の後のきっと180度変わってしまった其の変化も知っている。どんな気持ちだったのだろうか。彼の事を優しく繊細だと言う相手だが、自身には相手もまた人の痛みに敏感で慈愛に満ちていて、きっとだからこそ繊細だと思うのだ。そんな相手が10年以上の長い年月を彼の傍で痛みに寄り添って……。薄く唇を開きかけるも何て言葉にしたらいいか分からず、結果手に相手の気持ちに触れた心は同じ様に瞳を潤ませる事を選び。「_っ、私!凄く凄く幸せです。エバンズさんと一緒に居るのも、クレアさんと一緒に居るのも大好きです。だから……、」“だから”の後に何て言いたかったのか自分でも分からない。それ所か何を伝えたいのかも分からないのに勢いだけで発した言葉は結局後半失速し、気持ちを言葉に出来ないもどかしさに必死そうな瞳を向けるだけで )





1504: アルバート・エバンズ [×]
2022-05-31 12:01:12

 




クレア・ジョーンズ



( 驚きを浮かべて此方を見つめていた相手の瞳にも薄く涙が浮かび、彼と居るのも自分と居るのも大好きなのだと言われるとクスクスと笑い。『そうね、…だから、早く3人でご飯に行かなきゃ。その為にはアルバートにも記憶を取り戻して貰わないといけないし、少しでも心が楽になる様に支えてあげないといけないわね。』相手の言葉につづける様に、先ずは3人での食事だと冗談めかす。『あの人は私にとって…すごく大切な同僚なの。恋愛対象としてじゃなくてね。だから貴女とアルバートが幸せになってくれたら本当に嬉しい。楽しみだわ、“恋する乙女”って本当に可愛いのね。』揶揄う様な口調で言いながら取り分けたパスタを口に運んで、美味しいと表情を緩めて。 )





 

1505: ベル・ミラー [×]
2022-05-31 14:02:23




( 相手は心の底から彼の幸せを願っていて、そうして同じくらい自身の幸せも願ってくれる。“大好き”だと笑って損得勘定無しに幸せで居てくれる事を喜んでくれる相手が居ると言う事の其れこそが“幸せ”なのだと思えば紡がれた言葉に「やる事はまだまだ沢山ですね。」と、笑い。相手の纏う空気の色が変わったからか己の双眸をうっすらと揺らめかせていた涙の膜は何時の間にか消えて。フォークで器用に丸めたパスタを口内へと運べばこっくりとしたクリームの旨味が口一杯に広がり海老の香りが鼻から抜けた。正しく絶品だと言える其れをもう一口食べた所で揶揄う様な口調が後に続けば思わずギョッとした表情を浮かべ「そんな可愛らしいものじゃないです!」と先ずは面白がられてる状況を打破する為の否定を。続けてにんまりと口角持ち上げると「クレアさんこそどうなったんですか?前に言ってた年下の後輩さん。」少しばかり身を乗り出し、あの日食事に誘われてると言ってた男性の話しを持ち出して )





1506: アルバート・エバンズ [×]
2022-05-31 17:21:52

 




クレア・ジョーンズ


( 自分の言葉を否定する相手にクスクスと笑っただけで満足そうにパスタを口に運び『何かあったら報告してね。楽しみにしてるわ。』と告げて。フレーバーウォーターを口にした所で、笑みを浮かべた相手に話を振られると此方も意味ありげな微笑を浮かべて『……聞きたい?』と含みを持たせつつ首を傾げて見せる。其れから『実は3ヶ月前から付き合ってるの。6歳も年下なんだけど、何回かデートしてから結婚を前提に付き合って欲しいって言われてね、』幸せそうな表情を浮かべてふふ、と笑みを溢して。自分の様な歳上で無くても彼にはもっと素敵な女性がたくさん周りに居ると思ったものの、年齢差は全く気にならないと言ってくれたのだと。『だから心配しないでね、貴女からアルバートを取ろうなんて微塵も思ってないから。』と、以前自分に対して嫉妬したと正直に言葉を紡いだ相手を思い出し悪戯な表情でウインクして見せて。 )




 

1507: ベル・ミラー [×]
2022-05-31 18:10:26




( 自身の報告を楽しみだと言ってくれるのならばどんな事だって伝えたい。其れが辛く悲しいものじゃなくて心が幸せに踊る様なものだったらいい。“勿論です”の言葉の代わりに頭を縦に大きく動かせば続いて相手の浮かべた意味ありげな微笑みに思わずぱち、と瞳を瞬かせ息を飲み。__何と幸せな報告か。まさか既にお付き合い済みだったなんて。身体の奥底から沸き立つ高揚した気持ちを全面にキラキラとした瞳で相手を見詰めては「結婚を前提になんて凄いです!クレアさんは彼氏さんのどんな所が好きなんですか?」此方の恋愛話じゃなくなっている事に最早気付いて居ない。目前の尊敬出来て憧れる相手が好きになり、お付き合いをしてもいいと思った男性はどんな人なのだろうかと抑えられない好奇心の元に質問を投げ掛け。されど続けられた言葉と悪戯なウインクには思わず音が詰まり言い様の無い気恥しさに襲われモゴモゴと言葉を落とし。「_そ、れは…意地悪な言い方です。」確かに自分は初めて会った時相手にも嫉妬したのだ。其の時はまだ其の嫉妬が恋愛感情から生まれたものだと自覚していなかったが、今思えばあれも確かにそう言った類の嫉妬だったのだろう。途端に勢いを無くせば誤魔化す様にピザを一切れ頬張って )





1508: アルバート・エバンズ [×]
2022-05-31 20:41:21

 




クレア・ジョーンズ


( 実は既に付き合っているのだと伝えると、相手は心底嬉しそうに此方の想像以上の反応を見せてくれた。キラキラとした視線を向けられ身を乗り出す様にして話を聞きたがる相手の様子に楽しそうに笑って『すごく可愛いのよ、何事にも真っ直ぐで一生懸命で素直で…好青年って感じなの。振ってる尻尾が見えちゃうような。』と、柔らかい表情を浮かべて微笑む。何事にも真っ直ぐで誠実な人柄に惹かれたのだと告げて、少しだけ相手にも似ている所があるかもしれないと思いつつ。嫉妬の話を持ち出した途端に勢いを失いモゴモゴと喋る相手を見て楽しそうに笑うと『ベルちゃんがあんまり可愛くて、つい揶揄いたくなっちゃったわ。』と言ってピザを口に運んで。そうして話していると矢張り早く彼の記憶が戻れば良いと思うもので。 )




 

1509: ベル・ミラー [×]
2022-05-31 22:21:22




( 相手が好きになった男性はきっととても誠実な人なのだろう。そして感情に素直で相手の母性本能を擽る様な明るい男性なのだと想像する。仕事の話は勿論休日には一緒にデートをして互いに寄り添い笑い合うのだろうか。勝手な妄想にも関わらず余りにほっこりとした画を想像すれば「クレアさんはその人と居る時幸せですか?」ゆるりと首を傾け相手が幸せに笑って居て欲しいと生意気にも願い。其れと同時に想いを寄せる上司とのデートを一瞬だけ想像して、そもそもお付き合いすらしていないと直ぐに止めれば「…今日でクレアさんの意地悪な面を沢山見ました。」と態とらしく拗ねて見せグラスの中身を飲み干して。__其れからたっぷりの時間を掛けて食事を終わらせては「クレアさん…明日の話なんですけど、」と少しばかり空気を変えた前置きをしてから「店員さんが来てくれると仮定して、クレアさんが“セシリアさん”を呼んだって事にしてもいいですか?」刑事である彼に嘘をつき通すには少しのミスや違和感は許されないと神妙な面持ちとまるで作戦会議を始める様な口調で )





1510: アルバート・エバンズ [×]
2022-05-31 23:31:54

 



クレア・ジョーンズ



( 相手からの問い掛けには深く考え込む事も無く『勿論。彼と居る時はとても幸せよ。』と答えて微笑んで。拗ねた相手も可愛らしい物で、クスクスと笑いながら『私本当はすごく意地悪なの。』と冗談めかして食事を進め。---明日の話だと前置きされると少し真剣な視線を相手に向けて頷く。『良いわ。アルバートの事が心配で、私が妹さんに連絡して来てもらった事にしましょう。…店員さんが手伝ってくれる事を祈るばかりね。』と告げつつ食後のコーヒーを啜って。『今の間に少しでも心と身体を休めて、なるべく負担なく記憶が戻って欲しいわ。』と呟き。 )




 

1511: ベル・ミラー [×]
2022-05-31 23:58:38




( 幸せだと間髪入れずに答えた相手に微笑むだけで其れ以上を言葉にする事なければ再び続けられた冗談に「_…エバンズさんが前に、自分よりも優しい人だって言ってました。」と小さく肩を竦めて見せて。__此れで同じ事を店員にも伝えれば口裏合わせは上手く行く筈。後は相手の言う通り協力を仰ぐ事が出来るかが問題なのだ。「クレアさんは明日どうしますか?2人で喫茶店に行くか、それとも別の、」自身の昼の行動は店員への説得、其れに相手が同行してくれるのかはたまた相手は相手で何かやりたい事があるのか。落とされた呟きには同意を示す様に小さく頷きつつ「……正直怖いんです。記憶が戻って欲しいって思う気持ちに嘘は無いけど、セシリアさんが亡くなってる事を思い出した時、エバンズさん壊れちゃったらって…。一度何も知らない時間があったからこそ、記憶が戻った時に心に掛かる負担がずっとずっと大きくなるんじゃないかって思って。」と、確かな不安を吐露していき )





1512: アルバート・エバンズ [×]
2022-06-01 13:12:59

 



クレア・ジョーンズ



( 彼が自分の事を優しいと相手に言ったのだろうかと首を傾げつつ『…あら、私にはそんな事言ってくれた事無いわ。』と、クスリ笑みを溢して。---明日の事は2人で行くよりも相手が説得をした方が良いと思っていた。『2人で行って威圧感を感じさせると困るから…明日の事は貴女に任せても良い?一対一の話し合いの方が良いと思うの。』と告げて。続いた相手の言葉には確かな不安と恐れが宿っていて、その感情を否定する事なく受け入れると頷いて。『…それは私も同じ。でも、あの人なら…きっと乗り越えられるはず。心を壊してしまわないように、寄り添ってあげて。1人じゃないんだって思わせなきゃ。』と真っ直ぐに相手を見詰めて。 )





 

1513: ベル・ミラー [×]
2022-06-01 13:45:22




( 彼の性格を考えると余程の事が無い限り面と向かって其の人を褒める事は無いのかもしれない。その瞬間に出会す事が出来れば其れは貴重な体験になるのかもしれないとやけに大袈裟な考えの元で「天邪鬼なんですね。」と小さく笑い一言。明日の店員への説得については納得した様に快諾し「わかりました。_病院の正面玄関で落ち合いましょう。」暗に必ず店員を連れて来ると約束して。彼の記憶に関する恐怖は己だけじゃないと言ってくれる。真剣な瞳は1人で何もかもを背負う必要は無いと告げてくれているかの様で再び恐怖や不安が影を潜めたのを感じた。「…エバンズさんが何処かに行けって言っても付き纏います。」重たい空気を払拭する様に冗談めかした言葉を落とせば、其れから少しばかりの休憩に花を咲かせつつお会計を済ませて相手と共に車に乗り込み。__「クレアさん何処に泊まってますか?」相手の泊まるホテルの前まで勿論行く。場所は何処かと問い掛けながらシートベルトを締めて )





1514: アルバート・エバンズ [×]
2022-06-02 02:04:20

 



クレア・ジョーンズ



( 彼の性格を考えると面と向かって誰かを褒める事は滅多に無いだろうと思いつつ同意を示す様に笑って頷き。正面玄関で、と言った相手の言葉には必ず店員を連れて来ると言う強い意志が感じられて『病院に向かうタイミングで電話して。…上手くやりましょうね。』と微笑んで。店員の協力さえ得られれば、一時的に___擬似的にであっても彼の心の平穏を感じる事が出来る。今はそれが最優先事項だった。『例えあの人が絶望に心を閉じようとしても…取り戻した過去の記憶に一層雁字搦めになる様な事があっても、アルバートの側に居てあげてね。心を壊さず保つ為には誰かの温もりが必要なはずなの。』と真っ直ぐに相手を見つめて。---其の後相手にホテルまで送って貰い、別れたのは日付を跨ぐ少し前。其の日、例の喫茶店の店員はいつの様に昼のシフトでフロアに入って仕事をしていて。 )





 

1515: ベル・ミラー [×]
2022-06-02 07:33:00




( 仕事が殆ど手に付かなかったと言うのが正直な所。昨日あれだけ力強く豪語したが此の説得が失敗に終われば何もかもが振り出しに戻ってしまう、其れだけは絶対に避けなければならないのだ。__昼休みを少しだけ遅らせて例の喫茶店へと行けば案の定此の時間の勤務なのだろう、目的とする店員の姿がそこにあり、セシリアに余りに似過ぎて居るからこそ矢張り何度見ても消えない不思議な感覚を胸に一先ず珈琲を頼み。其れから数十分後、勤務時間が終わったのだろう一度バックヤードへと消えた彼女が私服へと姿を変えて戻って来たタイミングで席を立てば、全ての事情を説明する為に歩み寄り。__最初こそ怪しむ様な表情で不信感がありありと浮かんだ眼差しを此方に向ける相手だったが、深々と頭を下げ根気強く説明をし…上司にバレたら怒られるだろうか、最終的には警察手帳を片手に“協力を”と職権乱用を振りかざした結果、全面的な協力を約束して貰う事が出来て。其の後は此の計画を簡単に説明し17時30分に再び此の場所に迎えに来ると伝えて店員とは一度別れ。__簡単な事件の捜査の聞き込みから帰って来たのは17時少し前、急いで帰宅の準備をして喫茶店に着いたのは約束の10分前だが店員の姿は既にそこにあり、確かな安堵を覚える。今一度深々とお礼を紡ぎ彼女と共に車に乗り込めば相手のスマートフォンへと電話を掛けて、数回のコールの後に相手の声が聞こえれば「お疲れ様です。…今の所何もかも上手くいってます!」と無事に店員を説得する事が出来た事を伝えつつ「今から病院に向かいますね。」と告げて )





1516: アルバート・エバンズ [×]
2022-06-02 12:24:25

 





( 喫茶店の店員の名前はアンナと言った。“記憶を失った上司の為に、今は亡き妹のフリをして欲しい”という女性からの申し出には驚き状況を理解できなかったものの真剣な表情で何度も頭を下げる相手を見て、更に彼女が警察で信頼できる人である事を示されると話を受ける事を了承して。代わりが務まる程に自分に似た妹を持ち、その妹を失って心が傷付いている男性___其れがどの人なのか、今はまだ分からずに車に乗り込んで。---病院の正面玄関で待っていたクレアは、連れ立ってやってきた相手と店員を見て目を丸くした。一度彼の妹とは会った事があったが、本当に瓜二つだったのだ。本当に生き返ったかのように、顔立ちや体型、服装に至るまでそっくりで。『…驚いた、本当に見分けが付かないくらいそっくりだわ。協力してくれてありがとう。聞いてると思うけど、妹が亡くなった事を覚えていないの。妹の名前はセシリア、幼稚園教諭よ。……こんな事を頼んで申し訳ないけど、どうか宜しくね。』と告げると、彼が入院している病室に向かって。 )





 

1517: ベル・ミラー [×]
2022-06-02 13:32:48




アンナ


( 車内で【クレア・ジョーンズ】の事は聞いていた為に正面玄関で落ち合った彼女が其の人である事に直ぐに気付いたアンナは人当たりの良い笑みを浮かべて頭を下げた。其れから“兄”の名前が【アルバート・エバンズ】である事、刑事課の警部補である事、此れ以上の接触を避ける為に明日から友達と海外旅行に行く予定だと言う事の嘘と本当が入り交じった情報を予め3人で共有して。__ジョーンズの後に病室に入ったアンナはベッドに腰掛ける相手を見て酷く驚いた表情を浮かべた。それもその筈、彼は此処数週間程前から毎日の様に喫茶店に来て珈琲を美味しいと褒めてくれるお客さんだったから。ごく普通に接客をして時には談笑した相手がまさか記憶喪失だったなんて。背後に立つミラーに軽く背中に手を添えられた事で今の自分の役割を思い出したアンナは、直ぐ様驚きを胸に仕舞い込み、口許に柔らかな笑みを携えて『お兄ちゃん久し振り。クレアさんから電話もらった時はビックリしちゃったよ。』と微笑み。__どうか“セシリア”を疑わないでくれと祈る様な気持ちで成り行きを見守るベル自身は気が気じゃないのだが、表情は勿論小さな笑みを浮かべるに留めて )





1518: アルバート・エバンズ [×]
2022-06-02 14:25:06

 




( 病室の扉が開き顔を上げると、よく見知った同僚の姿。そしてその直ぐ背後から妹が顔を出すと驚いた表情を浮かべ「____セシリア、」と妹の名前を呼んで。“お兄ちゃん”と相手の口から紡がれた音は酷く懐かしい気がしたが目の前に居るのは間違いなく妹で、クレアから電話を貰ったと聞くと彼女にも視線を向けたものの驚きは直ぐに柔らかな物に変わる。心地の良い声が耳に届き、目の前に妹が居る事がどうしようも無く幸せな事に思えて、同時に酷く懐かしさと愛おしさも感じるのだ。「…わざわざ来てくれたのか。元気そうで良かった、仕事はどうだ?」妹を見つめる瞳は鋭さを一切感じさせない優しい物、”幼稚園教諭として働いている“相手は楽しく仕事をしているだろうかと、何の疑問も抱く事なく尋ねて。 )






 

1519: ベル・ミラー [×]
2022-06-02 18:50:05




アンナ


( アンナ自身本当に自分が会った事も無い妹の代役を務められるのかと半信半疑だったが、視線を合わせた相手の口から驚きは含んでいるものの何の疑いも無く“セシリア”の名前が紡がれた事でどうやら心配は杞憂に終わったのだと知った。其れと同時に背後のミラーがホッとした様な小さな吐息を漏らしたのを傍で感じ、より一層瞳を細めて微笑む。『お兄ちゃんが倒れたのに駆け付けない程薄情じゃないよ。』と冗談めかした口調で紡いだ言葉は日頃からお客を相手にしている懐っこさと愛想の良さが滲み出ており。“セシリアの仕事は幼稚園教諭”である事は確認済み。少しのボロも出ない様に声色に気を付けながら『大変な事もあるけど凄く充実してる。_半年くらい前に新しい先生が赴任して来たんだけど、その人と凄い仲良くなってね、明日から一緒に海外旅行に行くんだ。』相手を安心させる様にはにかんだ後、此れ以上顔を合わせる事を避ける為あらかじめ決めていた旅行の話しを持ち出したアンナは、『現地でその子の友達と合流するから、泊まる所も安心だよ。』と、楽しみである事を全面に押し出した口調で告げて )





1520: アルバート・エバンズ [×]
2022-06-02 20:49:18

 





( 其れ程薄情じゃないと言った妹の言葉に楽しそうに笑うと「そうだったな、」と同意を示しておく。来てくれて嬉しいと、こんな風に明るく笑える事を相手は知らないだろうが其れは妹を前にしてあくまで自然に出た物。職場での話も何かが引っ掛かる事もなく、楽しく働いて居る様で良かったと思いつつ「…旅行か、気を付けて行けよ。羽を伸ばして来ると良い。」と告げて。妹を見つめる瞳が、表情が、他の誰にも見せた事が無い程に柔らかく優しい色を湛えて居ることは当然自分では気付かない。普段以上に妹を愛おしく懐かしく思う感情は不思議な物で、久しぶりにあったからだろうと思い込み。「俺は大丈夫だ、身体は元気だから直ぐに退院出来る。気にせず楽しんで来い。」と告げて。 )





 

1521: ベル・ミラー [×]
2022-06-02 21:43:26




( 相手と“セシリア”は何も不自然無く談笑している。会話の中に特別違和感も危ない点も見受けられない為に此の儘最後まで行ければ上手い事乗り切れた結果になるだろう。其れでも__アンナを見詰める相手の瞳が見た事無いくらいに穏やかで、余りに優しい色を宿しているものだから其の顔を見る事が出来ずに思わず視線を僅かに下げて。セシリアが生きてさえ居れば、相手はこんなに柔らかく笑う事が出来たのか。こんなに楽しく話す事が出来たのか。こんなに……、胸の奥から湧き出る苦しさが喉を通った時思わず自分でも何を言いたいのか分からぬ声が漏れそうになり、其れを寸前の所で堪えた結果、次は目の奥が熱を持ち二度目は耐えきれないと判断した心は反射的に唇を開かせ。「__わ、たし…先生に此れからの話聞いて来ますね。」ジョーンズに聞こえるくらいの声量で告げるや否やくるりと背を向け、最後まで不自然に見えない様に病室を出て同じ階にある自販機が置いてある休憩所のソファへと腰掛けて顔を覆い )





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