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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
5324:
ベル・ミラー [×]
2026-01-04 03:22:22
( ___喉を通った薬は体内から静かに、けれど確実に過去の恐怖を増大させ連れて来た。身体がまるで痙攣を起こしているかの様に震え、それを自分の意思で止める事が出来ないのもまた恐ろしい。クラークが傍に来た時には既に残り僅かだった理性は恐ろしい記憶に飲み込まれた後で、手を握られ背中を擦られた事で勢い良く顔を上げると、もうその緑の瞳には彼の姿しか映ってはいなく。あっという間に溜まった涙は頬を伝い大粒の雫となって顎先から落ちる。殆どまともに出来ていない呼吸の合間に「…め、なさ…いっ、ごめ…っ……!、」と、途切れ途切れの謝罪を繰り返すのだが、それが誰に向けたものかは不明。暗い地下室で見た男、助けられなかった沢山の被害者達、そうして幼い少女の姿。数秒の間に様々な人達の幻覚が見えた。目前に居るのがクラークであると認識出来ぬまま、伸ばした指先は彼の服を緩く掴み、離れないで欲しいと訴える。怖くて怖くて、誰かに縋っていないと心を保てなかった。「…1人に、しないで…っ!」身体を無理矢理動かし、彼の首に両腕を回し、懸命に抱き着きながら嗚咽する。___と、見えていた恐怖の種類が変わった。一度大きく双肩が跳ね、声にならない悲鳴が漏れた。“エバンズさん”と唇は動いたのだが、音として出る事は無く、ただ、虹彩には恐怖と別に絶望の色が広がり )
5325:
アルバート・エバンズ [×]
2026-01-04 16:41:12
( 相手が恐怖に沈む姿を、泣きながらクラークに縋り付く姿を、ただ見ている事しか出来なかった。あの時と同じ、頭では動くべきだと分かっていても身体が硬直してしまって動かないのだ。『…この耐え難い恐怖の中にも、警部補が居るんだね。』ミラーを抱き寄せ背中を摩るクラークは耳元でそう囁きながら慈しむように相手の髪を撫で、やがて此方を見て微笑む。『貴方は罪な人ですよね。貴方の存在がミラーを苦しめる。そして、その苦しみの中にも貴方は現れる。_____彼女を自分に縛り付けているんですよ。ミラーは光の側に居た筈なのに、貴方が闇に引き摺り込んだ。』クラークの言葉は、鋭利な刃物のように心に突き刺さる。彼の言う事は間違いではなく、自分と関わりさえしなければ、相手はこんな闇を知る事もなかったのだ。過去の様々な辛い記憶がフラッシュバックし、泣きながら震えている彼女の苦しみは計りきれず、クラークの服を握りしめる手にも力が籠っている。クラークの狙い通り、相手の側に居るべきではないという想いばかりが膨らんでいた。 )
5326:
ベル・ミラー [×]
2026-01-04 17:37:16
( 頭の中に流れる恐怖の映像は実際にあった過去の出来事から、何時の間にか“創り出した”映像に変わっていた。___風景は暗く周りに明かりは無いのにエバンズの姿だけは確りと見える。相手の背後に聞こえる音は恐らく波で、だとするならば此処は海だろうか。名前を呼び、伸ばした手は強い力で振り払われ、己を見る褪せた碧眼は酷く冷たい色が滲んでいる。「エバンズさん」ともう一度呼び掛けたのだが返って来た返事は「誰だ、気安く呼ぶな。」と言う冷徹なもの。相手は己を知らない。___再び映像が変わり足元には少女の遺体。その傍には相手が立っていて矢張り冷たい目をしている。そうして「助けられなかったのか、お前には心底失望した。」と吐き捨て背を向けるのだ。___“エバンズが居なくなる事”“失望される事”が何より恐ろしいのだとこの薬は正直な気持ちを押し上げてくれるものなれど、“毒薬”だ。奇しくも相手が離れなければと思う気持ちと、己が恐ろしいと感じる事は同じ。「行かないで…っ、」と、絞り出した声は小さく震え、至近距離に居るクラークにしか聞こえていないだろう。後は何も言葉無く、ただただ絶望と恐怖の中に身を置き、ややして体力や精神力の限界が来たのか徐々に身体の力が抜けていき彼に身を預ける形となり )
5327:
アルバート・エバンズ [×]
2026-01-04 19:33:51
( 自分が離れて行く事を相手がどれ程恐れているか、知る由も無かった。「____此れは、俺とお前の取引きだった筈だ。…っ頼むから、解毒剤を打ってやってくれ、」相手が苦しむ姿を見ている事に耐えられず、そう言葉を振り絞る。崩れるようにしてクラークに身体を預ける相手と、上下する肩を摩る彼。そして、成す術もなく立ち尽くしている無力な自分。相手が犠牲になる必要など何処にもなかったのに、今苦しみを受けているのは全て自分の為だ。“自分が、闇に引き摺り込んだ”______クラークの言葉は棘のように心を抉る。また“失う“かもしれないという思いは、重くのし掛かるばかりで。 )
5328:
ベル・ミラー [×]
2026-01-04 20:17:25
( 頭の中に流れる映像は電源が切られた様にぷっつりと途切れ真っ暗になったのだが、漠然とした恐怖心は理由無く心身を蝕み意志とは関係無く流れ続ける涙を止める事も出来ず、ただただ力の入らぬ身体を唯一ある“温もり”に委ねるだけ。___真下にあるミラーの柔らかなグレーの髪を梳く様に撫でながら相手からの懇願に再び顔を向ける。一歩たりとも動く事が出来ずに居る相手に『身勝手に闇の中に引き摺り込んでおいて、自分の力で助け出す事も出来ない。…貴方、“ミラーの人生”を壊すつもりなんですか?』目だけは全く笑っていない微笑みで、まるでミラーに寄り添う様な辛辣な言葉を吐き捨てた後。それでも既に虚ろな目で言葉を発する事も出来ない腕の中のミラーにこれ以上の“愉しさ”は望めないと思えば、器用にその身体を支えながら内ポケットから望み通りの解毒剤を取り出し。『俺が取り引きをしたのはミラーですよ。でも、予想以上に愉しませて貰ったので後は貴方たちの観察をする事にします。』と、告げつつ解毒剤をミラーの首に打ち、そのままぐったりしている身体をソファへと横たわらせて。『はい、ドーゾ。お返しします。』態とらしく両手を軽く上げて一歩後ろへ下がり、そのまま位置的に良く見えるバーカウンターの中へと再び戻って行き )
5329:
アルバート・エバンズ [×]
2026-01-06 16:35:38
( 自己犠牲でも、自分の所為で起きた事でもないと相手は言ったが、其れは嘘だ。あの拘置所から自分を救い出す為に_____その為だけに、相手はクラークと契約を結び、襲い来る恐怖に苦しんだ。そして、自分の力だけでは彼女を助ける事も出来ず、クラークに縋り付く姿を見ている事しかできない。無力感が心に影を落としたものの、相手に解毒剤が打たれクラークが離れると、ようやく相手の側に近づく事が叶うようになる。「____っ、ミラー、」相手の名前を呼び、ぐったりしている相手の肩を揺する。そうして棚に何本もストックされているミネラルウォーターのペットボトルを手にするとキャップを開け、始めに注射針を刺された首元を濡らし、相手の口元へと近づける。「直ぐ楽になる、…こっちを見てくれ、」視線が合わない事に焦りを感じ、相手に呼びかけながら頬を撫で。 )
5330:
ベル・ミラー [×]
2026-01-06 19:56:12
( 胃に落ちた薬とは違い、注射器で直接血管を通り流された解毒剤は遥かに短い時間で恐怖を取り去った。けれど身体に残る倦怠感は大きく、過呼吸による酸欠状態になっていた為か指先は冷えてしびれが残ったまま。呼び掛けに応える事も身体を動かす事も出来ず、上手く焦点を合わせる事の出来ない瞳が捉えたのは口元に近付けられたミネラルウォーターのペットボトルで、飲みたいと言う意思で重たい唇を開くが空いた隙間は極僅か。結局少量の水すらも飲み込む事が出来ず、苦しそうに眉を寄せ数回咳き込み、その際口の端から溢れた水は頬とソファを濡らす事となり。頬を撫でる相手の指先の温もりを感じ取れているかは定かでは無い。虚ろな目に真っ直ぐ相手は映っていないものの、たっぷりの時間を掛けて漸く少しばかり呼吸が落ち着いてくると、「……帰りたい…、」とだけ、絞り出した至極小さな声量で告げて )
5331:
アルバート・エバンズ [×]
2026-01-08 18:08:16
( 差し出した水は相手の頬やソファを濡らし、胃の中へと落ちる事はない。苦しそうな様子にどうしようもなく胸が痛むのだが、今自分が相手を不安にさせるような表情や振る舞いをするべきではないと感じ、それを表に出す事はしなかった。相手が絞り出すように紡いだ言葉に頷くと「……あぁ、分かってる。直ぐに帰ろう、」と同意を示す。様々な感情が渦巻いてはいるものの、もうこれ以上この場所に留まっている必要はない。カウンターの中にいるクラークには見向きもせず、相手を家まで送り届けるためソファに身体を起こさせると背凭れにもたれさせて。 )
5332:
ベル・ミラー [×]
2026-01-08 19:05:34
( 全体重を掛ける様にして背凭れに凭れ、その際重たい腕を持ち上げ相手の腕に力の入らぬ指先を引っ掛ける。倦怠感や僅かに残る震えから握るだけの力は無いものの“近くに居て”の意思表示だ。___そんな2人の遣り取りを珍しく黙って見ていたクラークだったが、家に帰るとの話になれば別。契約の1つは達成されたかもしれないがまだもう1つが残っているのだから、それを無かった事には出来ない。『__ちょっと待って下さい。』と言いながらカウンターから出て相手の元に近付くと、スーツの内ポケットから次は液体の入った小さな小瓶を取り出し中身を揺らす様に見せ『…これ、ミラーが飲んだ薬と同じものなんですけど、実はもう1つ契約がありましてね。貴方も飲まなきゃいけないんですよ。…今この場で飲んでもらうか、それともまた日を改めてミラーが元気な時にするか__これをミラーが貴方に打つ姿も唆られますよねぇ。どんなシチュエーションが一番良いかずっと考えてるんですけど、折角だから貴方の意見も聞きたいなぁ。』恍惚とした表情とまるで物語を語るかの様な口調で緩く首を傾けつつ。最後には、『貴方を助ける為に、貴方を苦しみに落とす契約をする、皮肉ですよね。』と締め括り、ぐったりしているミラーに徐に手を伸ばし涙の跡の残る頬をゆるゆると撫でて )
5333:
アルバート・エバンズ [×]
2026-01-09 02:53:43
( カウンターの中で黙って成り行きを見ていた彼だったが、そのままクラークを無視してバーを出る事は叶わなかった。呼び止められ、近づいて来た彼が徐に取り出したのは先ほどと同じ薬の入った小瓶。相手を苦しみに突き落としておきながら、これ以上を求めるのかと思わず絶句する。この男と“取り引き”をすると言うのはこういう事なのかと理解させられる状況だった。この薬を、ミラーが自分に打つ______あの耐え難い恐怖と苦しみを思い出すだけで背筋が凍るのだが、相手の心を守る事も考えなければならない。この状況を覆せないのなら彼に従うしか無いのだが、今相手の意識が朦朧としている状態で終わらせるべきか、それとも間違いなく精神的に落ちている相手にこれ以上の負担を掛けない為に今は避けるべきか。答えなど出る筈もない。弄ぶように相手の頬を撫でる手を強引に掴み離させると、そのまま「…其れを寄越せ。今、自分で飲む。」と告げて。クラークを見つめる瞳には、冷ややかな憎しみと葛藤と恐怖とが渦巻いているものの、振る舞いはあくまで理性的なもので。相手に薬を打たせるという状況はやはり避けたかった。今目の前に薬があるのだから、自分で飲んだって構わない筈だと。 )
5334:
ベル・ミラー [×]
2026-01-09 13:17:04
アーロン・クラーク
( ミラーの柔らかな頬を撫でていた時間は僅か。強い力で以て引き剥がされれば、その行動に可笑しそうにクツクツと喉の奥で低く笑い。至近距離で見る相手の碧眼に渦巻く感情の色は様々で、覗き込む様な角度で暫し何も言わず表情を眺める。薬を飲む事でどんな恐怖に襲われるか___何度も体験している相手が一番良くわかっていて本来ならば嫌だと拒絶したい筈なのに、その恐怖とミラーの心を守る狭間であくまでも冷静に、理性的に振舞おうとするその何と健気な事か。『本当、可愛らしい人ですよね。』と、しみじみ呟いた後は。けれど、望み通り渡す事なく『それも悪くは無いんですけど……やっぱりミラーに頼みます。それが最初の契約だった訳だし、どんな顔で貴方に薬を打つのか見たいですしね。__と、言う事で。ミラーの意識がしっかりするまでは此処に居て下さい。ミラーに付き添ってても良いし、暇なら俺がお喋りに付き合っても良い。此処から出なければ何をしても自由ですが…一歩でも外に出ればどうなるかは、態々言わなくてもわかりますよね。』薬を再び内ポケットに戻してから、“進み方”を勝手に決定しつらつらと説明した後、『お酒が飲みたかったら作りますから、遠慮無く。』なんて微笑み、またカウンターに戻ると自分が飲む分を先に作り始めて )
5335:
アルバート・エバンズ [×]
2026-01-15 01:31:44
( 最悪な状況下で考え得る限りの最善策は、ことごとく打ち砕かれた。自分で飲む事も許さず、相手の意識がはっきりするまで待てと。「______何処までも悪趣味だな、」とだけ吐き捨てると、カウンターの方へ向かう事はせずソファに横たわる相手の側に留まって。取り乱さないよう、表向きはあくまで冷静に取り繕っているが思考はそうはいかない。自分を救う為に相手を苦痛に沈めてしまったという罪悪感は冷たく背中を這い上がって来るのだが、同時に此れは自己犠牲ではないのだと訴えた相手の真っ直ぐな瞳が其れを押し留めようともしていた。自分が相手の近くにいる限り、クラークはそれを“弱み”と見做し相手に危害を加えかねないという不安は、レイクウッドを離れた時の心情とよく似ていた。“身勝手に闇に引き摺り込んだ”というクラークの言葉と、ソファでぐったりしている相手の姿とが気持ちを追い詰め、相手の肩をゆっくりと撫でていた手に思わず僅かに力が籠り。 )
5336:
ベル・ミラー [×]
2026-01-15 14:00:12
( 大きな倦怠感の中でもクラークが相手に伝えたもう1つの契約内容は耳に届き、肩を擦ってくれる手の動きは確かに感じていた。その手に身を委ねる様に双眸を閉じまるで負傷した動物が傷を癒す時の様に微動だにしなかったのだが。緩やかな手の動きが止まると同時にそこに僅かな力の籠りを感じると、静かに瞳を開き相手の表情を確認した後、重たい腕を持ち上げ骨張った相手の手の甲を今度は此方が労る様にして緩く撫でて。「……痛み分けにしよ、」小さく弧を描いた唇から発したのは、何方かが一方的に抱えるものでは無い、言うならば“おあいこ”。この後苦しませるとわかっているのに相手に薬を打たなければいけない絶望は大きく、心情的にはとても“おあいこ”だなんて思えないのだが、この言葉が今一番相手の罪悪感を小さく出来ると思ったのだ。幾らか身体に力を入れる事が可能になり、背凭れから身体を離すと今度は手の甲を撫でていた手を静かに相手の片頬へ伸ばし「…私達は大丈夫。」ね?と微笑んで )
5337:
アルバート・エバンズ [×]
2026-01-21 13:15:58
( “痛み分け”だなんて、相手が本来感じなくて良いはずの痛みを押し付けているのは自分の方だ。相手の言葉に僅かに悲しそうな色が浮かぶものの、重たい倦怠感を感じているであろう中で自分の手の甲をさする相手に何も言うことは無く。「お前を巻き込みたくなかった、」とひと言だけ告げたものの、相手の努力を、葛藤を、思いを無駄にする訳にはいかない。「……彼処から救ってくれた事には感謝してる、…元々は、俺とあいつとの間で成される筈だった契約だ。心苦しく思う必要はない、」と相手の瞳を見据えて。相手が自分をあの絶望的な状況から救い出してくれた事には感謝しかないのだ。けれど本来なら自分とクラークの間で結ばれる筈だった契約に相手を咬ませてしまった。自分に薬を打つという行動を、相手が気に病む必要はないのだと言い聞かせて。言葉自体は冷静なものなれど、あの苦痛を思い返すだけで身体が震えるのもまた事実。相手の手を緩く握り締めていて。 )
5338:
ベル・ミラー [×]
2026-01-21 20:31:27
( 誰よりも繊細で優しい相手の言葉。ちゃんとわかっているとばかりに柔らかな微笑みと共に頷く。___これで終わりならばどれ程良いかと思うものの、悪魔と取り引きした以上あの男は例え地球が滅びる目前であろうとも契約を遂行するのだ。『__互いが互いを思い遣り寄り添う…面白いくらいに微笑ましい姿ですが、俺は苦しんでる警部補を見たいので、…はいこれ。首に刺して此処を押すだけ。中身が無くなったら針は危ないのでちゃんとキャップして下さいね。』案の定カウンターの中から遣り取りを見ていたクラークは、清々しい程綺麗な笑みと共に、注射器の危険性までもを説きながらそれをミラーに渡し。___手の中の注射器は酷く冷たく重たかった。実際は拳銃よりも、手錠よりも、断然軽いものの筈なのに、“心を殺す”凶器だからだろうか。首元に刺すと言う事は相手は刺される瞬間を見る事が出来ない為、より大きな恐怖を感じてしまうだろう。今すぐ握り潰し粉々にしてやりたい気持ちが膨れ上がるものの、そんな事をすれば相手は今度こそ犯罪者として逮捕されてしまう。「……エバンズさん、ごめんね。」傍らに立つクラークを睨み付けてから、震える感情を押し殺す様に相手を真っ直ぐに見詰める。それから注射器のキャップを外し、深く息を吐き出した後。片手は相手の頬に軽く添え、一度親指の腹で撫でてから相手の首筋に注射針を突き立て中の液体を体内へと流して )
5339:
アルバート・エバンズ [×]
2026-01-28 03:51:03
( 相手に罪悪感を抱いて欲しくない______それは間違いなく本心だ。けれど、そんな冷静な言葉を紡ぎながらも本当は逃げ出してしまいたい程恐ろしかった。やめてくれと懇願したい気持ちを懸命に押し留め俯いていたものの、相手の指先が首筋を撫でると其れだけで身体が強張る。謝罪と共に首筋に針が刺さり、冷たい液体が入ってくる嫌な感覚。ゾッとして反射的に振り払うように動かした右手は注射器に当たり、針が折れる事こそなかったものの其れを弾き飛ばして床へと乾いた音を立てて打ち付けられた。薬が体内に回り始める中、恐怖よりも先に襲ったのは寒気だった。指の先から少しずつ身体が凍っていくような妙な感覚。床に崩れたままソファに上半身を預けて小刻みに身体は震える。「……っ、嫌だ、…!」寒さはやがて明確な恐怖に変わり、何も見たくないと顔を覆ったまま上擦った呼吸を抑え付けるばかりで。 )
5340:
ベル・ミラー [×]
2026-01-29 13:45:18
( 首筋に針を刺した時の薄い皮膚を突き抜ける感覚、強張った身体、鼓膜に残る注射器が落ちた音、上擦る呼吸音と悲痛な声。途端に襲い来る罪悪感に伸ばした手は相手に触れる事は無かった。それよりも先に側に居たクラークが相手の身体を包む様に抱き竦めたからだ。『__可哀想に、ミラーは本当に酷い事をしますね。』優しく背中を擦りながら、苦しむ相手の耳元で囁くのはそもそもの元凶には触れぬ“ミラーが悪い”と言う言葉。そうして今寄り添って居るのは自分なのだと言う様に相手の顎先に手を添え僅か顔を持ち上げると、その碧眼に自身の姿を映しながら『大丈夫、俺が貴方の側に居ます。何が怖いですか?』あくまでも穏やかな表情と共に問い掛けを。勿論“酷い事”に反射的に反論したミラーには『違わないでしょ。警部補に薬を打ったのは紛れも無くミラーなんだから。』と、真っ向からの切り捨ても忘れずに )
5341:
アルバート・エバンズ [×]
2026-02-01 04:05:12
( 記憶に呑まれ、既に今を認識する事が困難になっていた。冷たい水の底に居るかのように身体の自由が効かない。ただ触れている温もりが自分をこの場所から引き上げてくれる事だけを朧げに願って、クラークの腕に指を食い込ませて。断片的な記憶が泡沫の様に浮かんでは弾け、鮮明な、残酷な場面が幾度と蘇る。忘れようとしても焼き付いたまま色褪せない幼稚園の悪夢も、犯人が引き金を引く瞬間の歪な笑みも、光を失った若葉色の瞳と血溜まりに投げ出された白い腕も。慟哭する遺族と、記者やカメラの群れ、次第に心を壊して行った捜査員たち。決して消えない罪が、あの事件の記憶ばかりを自分に見せる。更には建物の屋上でミラーの首に注射器を突き立てた男、薄暗い部屋で罪人の様に扱われた取り調べまで、様々な記憶が押し寄せて。「_____っ、違う、赦してくれ、…!」譫語のように紡いだ言葉は何に対するものか。クラークと視線は合っている、けれど目の前の相手を認識する事は出来ず、焦点が合わないまま苦しげな呼吸が唇から漏れる。やがて薬は現実ではない恐怖をも生み出した。刃物を手にした自分の両手は血で真っ赤に染まっている______顔を上げた先、自分が刃物を突き立てたのは紛れもなくミラーなのだ。声にならない声で“ミラー”と相手の名前を口にすると、身体は小刻みに震え始めて。 )
5342:
ベル・ミラー [×]
2026-02-02 19:42:36
( “何か”に懸命に赦しを乞う相手の背を優しく撫でていたクラークの手が止まったのは、震える唇が“ミラー”と動いたから。音は無くとも震える身体と息遣いが恐怖の凡そを示して来た。『ミラーが怖い?それとも__貴方がミラーに酷い事しましたか?』今の相手ではまともに答える事が出来ないとわかっていながら問う言葉は底意地の悪さが滲み出ているもので。相手の顎先を固定し視線を強引に合わせたまま次なる言葉を紡ぐ為薄く開いた唇は、それよりも先にソファから伸びて来たミラーの手によって邪魔された。クラークの手を払う事で相手を拘束から解き放った後は紫暗と緑眼がぶつかる。暫く互いに全く別の感情でお互いを見据え続けたも、笑顔のまま先に肩を竦めたのはクラーク。『…ミラーもちゃんと約束を守ってくれたし、今日の所はこれでひくよ。十分満足出来たしね。…はいこれ、遣り方はもうわかるだろうから俺から口出しはしない。』そう言って取り出した解毒剤はミラーにひったくる勢いで奪われ、クラークが相手から離れれば、次は怯える相手に再び謝罪を落とした後、先程と同じ様に首筋に、今度はこの恐怖心を取り除く為の解毒剤を注射して )
5343:
アルバート・エバンズ [×]
2026-02-04 15:52:58
( クラークが自分に対して何を言っていたのか、意識が鮮明な過去に引き摺られる中では殆ど理解出来ずにいた。首筋に走った痛みに身体は無意識に強張るのだが、悪夢と融合した記憶は解毒剤によって溶けていくように遠ざかり、やがて今を認識出来るようになり。身体には小刻みな震えが残るものの、ソファに手をつくようにして身体を起こす。重たい倦怠感と軋むような身体の痛みを感じながらも、大丈夫だと伝えなければいけないと思ったのだ。褪せた碧眼は未だ不安定な揺らぎを湛えているものの、相手と視線を重ねる。そうしてクラークにも視線を向けると「_____もう満足だろう、」とだけ冷たく告げて。「…タクシーを呼べるか、」と相手に尋ねたのは、互いに運転できる状態では無いながら早く家に戻りたかったから。無機質な拘置所に何日も閉じ込められ、その後がこれだ。一刻も早く安心できる場所に行きたかった。 )
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