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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
5004:
アルバート・エバンズ [×]
2025-06-20 17:18:40
______着いてからじゃ断りようも無いだろう、
( 相手の言葉に対してぶっきらぼうな返答をしたものの、実際帰りたいと言う事もなくこの場に留まっている事がその証明とも言えるだろう。足元が見えにくいとか靴の中に砂が入るとか、多少なり日中の苛立ちを引きずっている状況で言いたい事は色々あるのだが、それを言葉にする事はせず波打ち際まで相手と共に向かう。海を眺めるのは嫌いではないのだ。「…夜だからな、」相手から落とされた言葉には、此方もまた至極当たり前の、そして相も変わらずぶっきらぼうな返答を。波が来ない場所に徐に腰を下ろして暗闇の中寄せては返す波に静かに視線を向けて。 )
5005:
ベル・ミラー [×]
2025-06-20 22:19:12
( 相手はそう言うが果たしてどうだろうか。本当に嫌だった場合、例え既に目的地に到着していたとしても“帰る”と主張し続けただろうし、まして波打ち際まで行くかどうかと言う選択肢を此方に委ねて来る筈が無い。ぶっきらぼうな返事の裏にある“別に良い”を勝手に抜き取り「確かにそうだね。」と頬を緩ませると相手と同じく隣に腰を下ろして。___返って来た当たり前の返事には小さな笑みを。その後互いに口を開かなければ聞こえるのは波の音だけ。酷く居心地が良く感じるこの時間で、職場での相手の苛立ちに此方から触れる事は辞めようと思った。その代わり海を見詰める端正な顔を、冷たい月の光を受ける碧眼を横から見「…帰ったら、何も考えなくて良い時間を作ろう。甘さ控え目のホットミルクと、アーモンドチョコで寝る前の贅沢な時間を満喫するの。今日は月が明るいから、電気点けないで過ごすのも良さそうじゃない?」語調こそ穏やかなものなれどやけに饒舌な理由は自分でも説明が出来ない。そうして静かに伸ばした手で相手の袖口を軽く掴んだその理由もまた、説明の出来るものでは無かった )
5006:
アルバート・エバンズ [×]
2025-06-24 14:29:17
( 普段なら執務室でパソコンと向き合っている時間。それなのに今は暗い海を前に波音を聞きながらこうして砂浜に腰を下ろしている。隣の相手も日中の自分の態度に対して思う事もあるだろうに何を言うでも無くこの後の過ごし方を提案されると、ややして「……偶には良いかもな、」と答えた言葉は、幾分棘の抜けた声色で紡がれて居ただろう。未だ夜更けでも無いのに少しの眠気を感じるのも薬の影響か。しかし相手と話している分には不自由を感じる事が無いため、確かに医師の言う通り副作用が最小限に抑えられた薬ではあるのだろう。「_____思考が不明瞭なのがストレスだ。…自分の思考に、意識が追い付いて来ない。」日中に感じていた苛立ちを静かに言葉にした。その背景には、一刻も早く事件を解決しなければならないのにという“焦り”ばかりがある事は自分でもわかっているのだ。 )
5007:
ベル・ミラー [×]
2025-06-25 18:36:15
( 静かに返された同意の言葉に微笑んだのは、そこに滲む僅かな穏やかさを拾ったから。袖口から手を離し意味を持たない直接的では無い触れ合いを終えて視線はまた暗い海へと向く。___波音と共に鼓膜を揺らしたのは静かに吐露された気持ちだった。再び隣の相手を一瞥し、そうして視線を前に戻す。確実に犯人逮捕まで近付いているこの段階で思考が不明瞭だと言うのは、相手自身が一番苛立つ事だろう。それを感覚の鋭さで敏感に感じてしまうから尚更の筈だ。「__焦らないでゆっくり…なんて悠長な事を言ってる場合じゃない事も、到底そんな気持ちになんてなれない事もわかる、」と、共に事件の捜査を担当しているからこその、そこの部分の共感を口にした後。「靄が掛かってる感じ?」相手の苦しみの部分を静かに問い掛けて )
5008:
アルバート・エバンズ [×]
2025-06-28 13:35:01
( 頭が上手く回らない此の感覚を、どう言葉にすれば良いのか分からなかった。相手に問い掛けられた事で改めて苛立ちの原因を冷静に分析すると、考えながら言葉を紡ぐ。「靄掛かっているのとも少し違う。……データを開く処理速度が遅いと言うべきか、…時々思考が途切れるような感覚が近い、」と言葉にして。考えたい事があり、いつも通りに色々な状況を頭の中で整理したいのに、パソコンが重くて一向にデータが開かない時のように思考が付いていかない。途切れそうになる思考を保とうと躍起になる事も、自分のペースで物事が進んでいかない事も苛立ちに直結するのだと。「……でも、確かに身体は楽だ。過去の記憶が強制的に引き出されるあの感覚が薄れている事に、助けられてる。」実際副作用と引き換えにずっと辛かった身体の状態が少し落ち着いているのだと正直に言葉にする。感覚が鈍っていると言うべきか、些細な事で発作を起こしていた苦しさから解放されている今の状況は大きい。医師の見立ては正しかったと言うべきだろうと、暗い海に視線を向けつつ小さく息を吐き出して。 )
5009:
ベル・ミラー [×]
2025-06-29 10:52:12
( “データを開く処理速度が遅い”と言うのは自然と想像の出来るわかり易い例えだった。急ぎの書類を作成しなければならない時、被疑者の勾留時間が残り僅かしか無いのに絶対的な証拠を見つけられない時、一分一秒も無駄に出来ない中で一向に開かないデータを前に募るのは間違い無く焦燥と苛立ちだ。「それは__物凄く腹が立つ。新しいパソコンに買い替えたくなるくらい。」100%全ての気持ちをそれで代弁出来る訳では無いだろうが、想像し眉の寄った険しい顔でそう静かな言葉を落とした後。それでも副作用と引き換えにした辛さが軽減されている、との素直な言葉には確かな安堵が生まれた。本来ならば何かと引き換えになどせずとも常に痛みからも苦しみからも解放されていて欲しいのに__。「……今はきっとエバンズさんに必要な物だよ。」捜査を降りる選択を決してしない相手に掛けた鎮静剤が“必要”と言う言葉。けれど心の奥底で燻る不安もある。事件解決後、心身に大きな負荷が掛かった相手に襲い来る何か嫌なものが具現化されそうな感覚。杞憂であって欲しいと願う反面、どうしても逃れられない気がしてしまうのだ。___吹き抜ける海風に冷たさが増した気がして隣に視線を向ける。「風、冷たくなって来たね。そろそろ帰る?」終わりの選択は相手に委ねようと問い掛けて )
5010:
アルバート・エバンズ [×]
2025-06-29 13:06:50
( 波が寄せては返す音を聞きながら涼しい風に当たり、相手の言葉を聞いている内にささくれ立っていた心が幾らか落ち着きを取り戻したのは確か。「______泣き言を言ってる場合じゃないな。此処まで捜査を積み重ねてきた、1日でも早く逮捕に踏み切れるように進めるのみだ。」決意を口にしつつ、“その先”の事は自分でも見通せない。必死に自分を奮い立たせ、心身に鞭打って立ち続けて来た今回の事件。ただ一つの目的はこの事件を解決する事、其れを達成した後の事は考えても居なかったが、今のように立っていられるだろうか。そんな珍しく弱気な考えが顔を出しそうになるのを振り払うと、「あぁ、戻ろう。」と頷いて立ち上がり、軽くスーツに着いた砂を払うと相手と共に車へと戻って行き。 )
5011:
ベル・ミラー [×]
2025-06-29 14:54:28
そうだね。私も悩んでる時間が惜しい。
( 相手が口にした決意は“らしい”もの。同意する様に真っ直ぐに海を見ながら頷いた後、少しの名残惜しさの様な感情の揺れを抱えたまま相手と共に車に戻り来た道を引き返し家へと帰って。___暗い海で話した通り、テレビも点けない静かな部屋の中で共にソファに座り蜂蜜入りのホットミルクとアーモンドチョコレートで穏やかな一時を過ごした。カーテンの隙間から射し込む月明かりが部屋の中をぼんやりと照らし、何処か神秘的な空間に染め上げる中でする会話は決して多くは無いが居心地の良い時間。多少特殊な上司と部下の関係を物語る一つのベッドで眠ると言うそれもまた、余す事無く安心へと繋がる。そうやってその日の1日を終え、翌日から変わらず一分一秒でも早い犯人逮捕を目指し捜査を続ける日が続いて )
5012:
アルバート・エバンズ [×]
2025-06-29 19:26:34
( ______事件解決までの道のりは長く、当初の想定よりもかなりの時間を要したと言えよう。しかし最終的に掴んだ証拠から容疑者として浮上した、カフェの客だった男の偽装されたアリバイを崩し、逮捕状を男に突き付けたのが今朝の事だった。“俺じゃない”と何度も無実を訴え喚いていた男だったが、隠蔽工作や偽装されたアリバイの証拠をひとつずつミラーが提示して行くうちに大人しくなり、その後『仕方なかったんだ!』と再び喚き始めた。犯行を認める言葉に深く息を吐き出した後、「……連行しろ、」と控えていた署員に指示すると暴れる男は手錠を掛けられ車に乗せられた。車がひと足先に走り去り、相手と2人になった家の前でもう見えない車の方向を向いたまま、終わったのかと妙に冷静に考えていた。喜びや達成感とは程遠い、犯人を逮捕しても尚胸の内に渦巻くのは虚無感に近い感情。犯人が明らかになり、身勝手な動機や浅はかな人間性を目の当たりにした事が寧ろ虚無感を増長させたと言っても良いかもしれない。“彼女”はこんな男の、一時の感情によって殺されたのか、と。外で吸う事は滅多に無いのだが、ジャケットの内ポケットに入れていた煙草を徐に取り出し火を点けると、犯人の家の敷地で階段に腰を下ろして煙を吐き出した。やりきれない感情をどうにかしたかったのだが、煙草の煙で身体を満たした所で気が晴れる訳でもない。「……事件は解決した。…犯人は裁かれ自分の罪を償う事になる、」相手にも労いの言葉を掛けられぬまま、自分に言い聞かせるかのように言葉を紡いで。 )
5013:
ベル・ミラー [×]
2025-06-29 21:38:46
( 散々無実やら身勝手な理由やらを喚き散らしていた男が連行され辺りは静かな住宅街の色を取り戻した。数台の警察車両に何事かと表に出て来ていた近隣住人の姿ももう無い。後に残るのは事件を解決しても尚残る重たい空気だけ。___追い風の微風に乗って香ったのは煙草の紫煙だった。振り返ると階段に腰を下ろした相手が煙草を燻らせていた。寝付きが悪く気持ちを落ち着かせる時など、たまに部屋の中で吸っている姿を見る事はあれどこうして仕事中、外で吸っている姿を見たのは恐らく初めての筈。煙に続いて吐き出された言葉はきっと己に向けたものでは無く、言うなれば相手が相手自身に言い聞かせる為に落とした言葉の様に聞こえた。「…そうだね。出来る限りの重い刑で、一生償い後悔し続ければいい。」相手の隣に腰を下ろし、低く冷たい声色でそう答えれば、一度深く息を吐き出し。「__…やりきれないね、」続けたのは短い素直な気持ち。犯人は逮捕されたがだからと言って彼女が生き返る事は無いのだから )
5014:
アルバート・エバンズ [×]
2025-06-29 22:20:18
( この事件をなんとか、自分の手で解決しなければと必死になって来た筈だった。犯人逮捕だけを目標に、正に捜査に心血を注いだ筈だった。けれど其の悲願を達成しても晴れる事のない気持ちを抱え、中途半端に取り残されてしまったような、虚無感にも似た感覚ばかりが纏わり付いている。相手も似た気持ちを抱えているのだろうと思えば、その言葉には小さく頷く事で同意を示し。座り込んだ場所から立ち上がるのが酷く億劫に思えたが、一番に向かうべき所はあのコテージだろう。短くなった煙草は家の前にでも捨ててやろうかと思ったものの、余り使われず新品同様の携帯用灰皿へとしまい立ち上がる。「…コテージに行こう。彼女に報告したら署に戻る、」と告げて、車へと歩き出し。 )
5015:
ベル・ミラー [×]
2025-06-29 22:52:35
( 正直な気持ち的には再びコテージに行く事に一抹の不安があった。例え事件解決の報告であってもあの場所は“思い出す”には十分過ぎる場所だからだ。けれど同時に心身を擦り減らし此処まで来た相手だからこそ、報告をすると言うのは矢張り必要不可欠な事だとも思うのだ。それは刑事としてだけでは無く1人の人として。___車を走らせ辿り着いたコテージは相変わらず鳥の鳴き声と風が葉を揺らす耳心地の良い音が聞こえる静かな場所だった。この場所で悲惨な殺人事件があったなどと、言われなければ誰も信じないだろう。___エンジンをきって車を降りる。落ち葉を踏む音がやけに大きく聞こえる中、相手の斜め後ろを歩きその背を見詰める。余りに大き過ぎる苦しみを背負い、それでも立ち続ける相手が何時か消えてしまう様な、そんな漠然とした不安を此処最近感じる様になっていた。手を伸ばし、その腕を取り、もう良いのだと言う事が出来れば…否、例え出来たとしても相手の歩みは止まらないだろう。「…痛みを感じた時間が、ほんの僅かであって欲しい。」中へと足を踏み入れた開口一番はそれ。即死では無かったのだから、どうしたって痛みも恐怖も感じてしまっただろう。それならばせめて、と。外の澄み切った空気とは違い、コテージの中は酷く重たく“死”を強く感じた気がした )
5016:
アルバート・エバンズ [×]
2025-06-29 23:24:06
( 此の場所は記憶を色濃く甦らせる。少しでも気を抜くと過去に意識を奪われるという恐怖心は少なからずあり、目の前の物だけを見据えて中へと足を進め。彼女が死の間際何を思ったかは分からないが、相手の言う通り痛みや苦痛、悲しみと言った負の感情を感じる時間が少しでも短ければ良いと思ってしまう______実際そうで無くても、残された者はそう願い続ける。---彼女が倒れていた場所は暖炉の近く、絨毯の上。其の光景が鮮明に甦りそうになり軽く目を閉じて再び開く。その場所で静かに手を合わせるも、犯人を逮捕した事を彼女が“喜んでいる”と思う事が出来なかった。自分の行動を悔いている訳でもない愚かしい犯人を逮捕してその目的が少なからず果たされた途端、進む道が途絶えてしまったかのようだった。「……犯人を逮捕するために、必死になっていた筈なのに…あの男を逮捕しても、虚無感ばかりが残る。事件を解決すれば、何かが変わると思った______でも、何も変わらない。セシリアも、アンナも、生き返らない。」事件を解決した事を喜び、いつものように相手の働きに感謝の言葉を述べる事も今はままならず、どうしたら良いのか分からない不安定な思いが溢れていて。 )
5017:
ベル・ミラー [×]
2025-06-29 23:57:55
( 相手の隣で視線を絨毯の敷かれる床へと落とす。広がる染みが何かなど考えるまでも無い。艶やかな髪の散り具合も、寸前まで恐怖を宿していてだろう光を失った緑眼も、これだけの日数が過ぎても昨日の様に思い出す。___不安定に揺れる静かな相手の声が静まり返ったコテージの中で大きく聞こえた。刑事に出来る唯一の事は犯人を逮捕し事件を解決する事。それが被害者が天国で喜んでくれる事に、残された遺族の心の痛みを僅かでも軽減する事に繋がるだろう。そう信じるしか無い。だが、実際どうだろうか。犯人逮捕は勿論望まれる事だ。だがそれを果たしたとて、亡くなった人が戻る事は決して無いのだ。遺族が、被害者本人が心の底から望む事はたった1つ、“今まで通りの日常”であろう。それを叶える事はどうしたって出来ない。「……私達は、無力だね。」相手の言葉を聞き、思わず漏れたのは余りに苦しい現実。「…身勝手な理由で奪って良い命なんて、そんなのある筈無いのに。…昨日まであった日常が急に消えて、それが、その傷が、簡単に癒される筈なんて無いのに__何で…そんな簡単な事もわからないで、」絨毯を見詰めたまま続けた言葉は途中喉に引っ掛かり、音を止めた。拳を握り締めた掌に爪が食い込み、その痛みが心の痛みと繋がる。相手は今、どんな顔をしているだろうか。見上げる事が何故か躊躇われ、深く息を吐き出した後、拳の解いた手を隣の相手の背に軽く添えて )
5018:
アルバート・エバンズ [×]
2025-06-30 00:19:03
( 自分たちに出来るのは、起きてしまった事件の真相を突き止め犯人に裁きを受けさせる事。多くの場合、未然に事件を防いだり人の命を救う事は叶わない。だから相手の言う通り“無力”なのだ。日常が壊れた後にしか、自分たちは動けない。背に添えられた相手の掌の温度を感じて、視線を落としたまま静かに息を吐き出す。やりきれない思いを抱えているからと言って、幾ら泣き言を言っても何も変わらない。またいつものように、刑事として進んでいく______其れが自分の望んだ道だ。「……今回は、色々とお前に助けられた。感謝してる。」それ以上弱音を吐く事は選ばず、普段の毅然とした態度でそう言うと署に戻ろうと相手を促しコテージを後にする。このままやるせない気持ちを抱えながらもいつも通り次の仕事が舞い込んで来て、捜査に赴くのだと、この時は思っていた。 )
5019:
ベル・ミラー [×]
2025-06-30 00:42:36
( 紡がれたお礼に返したのは首を横に振ると言うそれだけ。犯人逮捕に全力を尽くした事は事実、けれど事件と並行して“相手の心”を助ける事が出来たかは別だ。事件に集中しなければならないと、それが刑事である己の務めだとわかっていても心をそれだけに向ける事など出来ないのだ。例えFBI失格だと言われても。___相手に促されコテージを出る前、最後にアンナが倒れていたその場所に視線を落とす。笑顔の彼女の姿だって確りと覚えている。誰も居ないそこに一度だけ軽く頭を下げてコテージを出れば相手と共に署へと向かって。___それから2日後、出張に出ていた警視正が帰って来た。報告書の提出と共に口頭での事件解決の報告や詳細を伝える為先に警部補専用執務室の扉を開ける。「エバンズさん、準備出来ました。」仕事の区切りをつける事が出来、警視正の元に行けると伝え。___この2日間、相手に対して“違和感”を感じていた。それは何か説明の出来ない程の小さなものだったが、確かに頭の奥で警告を鳴らす様な違和感。それが何か、この時はまだわからずにいて )
5020:
アルバート・エバンズ [×]
2025-06-30 01:53:17
( 事件を担当する上で感じる虚無感や無力感というのは、刑事であれば誰もが通る道。其れは時間の経過や仕事に追われている内に徐々に薄れ行くのが常なのだが、今回は何故だろうか。日ごとに虚無感が深く根を張り心を絡め取られるような感覚があり、仕事に向き合う事が出来なくなっていた。“糸が切れた”と表現するべきか、あの事件で犯人を逮捕した瞬間から捜査に対する情熱のようなものが消えてしまった気さえするのだ。精神力だけで立っていた物が崩れつつあるのか、今は体調が酷く悪いと言う訳では無かったが身体が重たい感覚があり、鎮静剤の効果も相まってか仕事に向き合う事が億劫に感じられた。こんな状態では捜査に当たる事は愚か、刑事たちの上に立ち業務を遂行する事さえままならないと言えよう。---相手の声掛けに顔を上げると「…あぁ、今行く。」と答えて立ち上がる。胸の内は空虚なのだが、身体も未だ持ち堪えていた為、ここ数日普段通りに振る舞う事は出来た。この感情を、言い様のない苦しさを、相手に話す事はしていない。此れから警視正に話そうとしている事を相談する事も。警視正の部屋をノックし相手と共に入室すると、捜査報告書を手渡し「_____容疑者のアリバイ捏造や証拠の隠滅などもあり、想定よりもかなりの時間を要しましたが容疑者の逮捕に至りました。」大まかな捜査の流れや鑑識との連携の改善点などを交えながら、今回の捜査の報告を行い。 )
5021:
ベル・ミラー [×]
2025-06-30 11:03:37
ウォルター警視正
( 相手から手渡された報告書にザッと目を通した警視正は、同時に口頭で紡がれる捜査報告を時折相槌交え聞き終えた後『__改善すべき点がお前達の中で確りとわかっているのなら問題は無い。ご苦労だった。』と、両者に順番に視線を向け労いの言葉を掛けた。それから受け取った報告書をファイルの中に仕舞い込み、別のファイルから一枚の書類を取り出すとそれを相手に差し出しつつ『…2人にはパインストリートに向かって貰いたい。近隣住人から不審者を見たとの通報があってな、勿論地元警察も巡回は強化すると言っているが__どうにも心配性なご年配女性がFBIに、と譲らないらしい。』若干の困った様な苦笑いと共に次なる仕事を告げ。それは相手の心身に今何が起こって居るのか、それに対して相手がこれから話そうとしている事を知らないからこそで )
5022:
アルバート・エバンズ [×]
2025-06-30 14:44:27
( 労りの言葉に軽く頭を下げ、報告が以上であれば引き続き警視正と話を、と思ったものの次の捜査依頼と共に資料を差し出されると、その紙に視線を落としたものの受け取る事のないまま動けなくなる。次の仕事を受けるのは簡単だ、いつも通り資料を受け取り内容を確認して現場に赴けば良い。それも重大な事件性が有るものではないため負担も少ない。けれど。結局其の紙を受け取る事はせずに顔を上げると「_____警視正、少しお話があるのですが。」と言葉を紡いで。本当は相手が席を外した状況で話そうと思っていたのだが、自分たちに捜査を依頼されている状態で今から退室を促すのも可笑しいだろう。「……少し、休みを頂けませんか。次の捜査も依頼いただいている状況で申し訳ありませんが、少し勤務日数を減らしたいと考えています。」特別具合が悪そうな様子も、憔悴した様子も見せずいつも通りと言えばいつも通りの毅然とした態度ながら、願い出たのは非常勤での勤務。「管理業務はなるべく影響の出ないように行います。事件の捜査に関しては…暫く、別の刑事に。_____中途半端な勤務が支障を来たすようなら、休職も視野に入れています。」表向きはいつも通りを装っていても、心の穴は広がるばかり。張り詰めていた糸が切れた今、そう時間を要さずに“前借りしたもの“のツケが回ってくる。いつ内側から崩れ始めるか分からないような不安定な状態を、自分自身は感じていた。 )
5023:
ベル・ミラー [×]
2025-06-30 20:18:13
ウォルター警視正
( 相手の手に渡らない資料を挟み3人が微動だにしない静かな時間が数十秒続いた。明らかに変わった空気に警視正は怪しむ様に僅か眉を寄せ、ミラーは隣に立つ相手を神妙な面持ちで見詰める。__と、その静寂を破ったのもまた相手だった。その口から出た休みの所望に今度は警視正は一瞬目を見開き、ミラーは思わず「え、」と声を漏らし表情に隠し切れない驚愕と不安を滲ませた。それはそうだろう、何があっても仕事を優先させ幾ら此方が休めと言った所で聞く耳を持たない事が常な相手が自ら非常勤での勤務を望み、更には休職も視野に入れているとまで言い放ったのだ。理由など聞かずともわかってしまう。それだけ調子が悪い…否、限界だと言う事だ。一瞬にして顔色が悪くなったミラーを一瞥し、一度は相手に手渡そうとしていた資料を引っ込めた警視正は『…わかった。』と、悩む素振り無く相手の望みを聞き届けた後『休職に関して、此方から何かを言うつもりは今の所無い。非常勤でも難しいと感じたその時、お前の口から教えてくれ。』休職の事は一先ず置いておくと保留を持ち出し。再び訪れた沈黙はまた数十秒。俯き視線を落とすミラーの表情は翳ったまま。『……限界か?』相手を真っ直ぐに見据え、その口から今の気持ち、状態を聞いておきたいと静かな口調でみじかい問いを投げた警視正の表情もまた、真剣な中にやるせなさの様な色がうっすらと入り交じっていた )
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