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白む空に燻る紫煙 ---〆/4707


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自分のトピックを作る
4643: ベル・ミラー [×]
2024-11-21 22:51:00





( 結局診察をしてもらった所で、相手の事を良く知らぬ医者では何時かの日の様に日中の業務や生活にも支障をきたす様な強い安定剤や鎮痛剤を処方する可能性がある。本来は今の状態を確りと検査し適切な薬を飲み、新たに症状として出現した痛みも調べて欲しい所なのだが、相手の事だ、きっと心を許した医師にしか相談はしないだろう。__レイクウッドにさえ居れば。結局は全てそこに繋がる思考を“たられば”を言った所で無理なのだとストップさせ、横になった相手の先程勝手に外したワイシャツのボタン2つを付けてから、「…久々に顔を合わせた部下からのお願い。痛みの原因だけはちゃんと調べて貰って。」と、病院嫌いの相手には難しいとは思いつつもそう告げ、今度はワイシャツの上から相手の鳩尾付近を左右に往復させる様に軽く撫でて。「…少ししたら起こすから、眠って構わないよ。」そう声を掛けたのは、幾ら刑事であった時よりやる事が減ったとは言え仕事をして帰って来てる相手が疲れて無い筈がないと思ったから。加えて痛みに耐えるのは疲労を伴う。邪魔にならぬ様、反対側のソファへと座り直して )






4644: アルバート・エバンズ [×]
2024-11-25 22:05:23

 






( 病院に行っても結局はストレスだとか精神的なものだと言われるのだろうとたかを括っている。アダムス医師には以前、脈拍に乱れがないかを確認するようにと言われたのだが、手首に指先を押し当てた所で明瞭に脈動を感じる訳でもなく直ぐに辞めてしまった。相手がソファを離れるとそのまま目を閉じるのだが、なかなか寝付けずに苦しげな息が漏れる。身体は辛いのだが、眠る事を拒んでいるような感覚。睡眠薬を飲まなければ寝付く事が出来なそうだと思えば暫くして目を開け「…睡眠薬の瓶を取ってくれないか、」と相手に頼んで。普段の処方薬に加えて鎮痛剤と睡眠薬、どう考えても薬に頼り過ぎているのだが今はそれ以外に苦痛を取り除く為の最善策が思い当たらない。 )







 

4645: ベル・ミラー [×]
2024-11-26 11:12:30






( 眠る為に目を閉じた相手だったが然程時間を置かずして目を開け、睡眠薬を所望した。テーブルの端に置かれている薬瓶の中にあるのが目的のそれだとわかるものの、相手は数分前に処方薬と鎮痛剤を服用したばかりでその上睡眠薬まで__は流石に短時間の内に薬を体内に入れ過ぎる事になる。相手自身も飲み過ぎだと言う事はわかっているだろう、“駄目だ”と突っぱねる事は簡単だが、今苦しむ相手に掛ける言葉としては余りに酷に感じられ一瞬の間が空き。目を開けてる相手と視線を重ねた数秒後、「…今は睡眠薬じゃなくて、此方を選んで。」徐にソファから立ち上がると横になる相手の傍らに膝を着く形で腰を折り、そう声を掛ける。それから幾らか伸びた様に感じられる前髪が邪魔にならぬよう軽く払ってから、両手で相手の片手を柔らかく包み込み、甲を静かに撫でて。“これ”が薬の代わりになり同じ眠りを齎すなんて烏滸がましい事を言うつもりは無いが、それでも人の温もりの力を信じたかった。大丈夫だと、そう言葉にはせずただ手の甲を撫でる親指をゆっくりと動かしながら、先程飲んだ鎮痛剤が効き、相手の身体を襲う痛みがとれる事を願って )






4646: アルバート・エバンズ [×]
2024-11-27 10:04:07

 






( 薬に頼り過ぎている事は感じていた。身体の不調が重なる度に、その場しのぎに薬を摂取する事で“今”の苦痛を和らげる。其れが後々に何かしらの良くない影響を与える事も分かっていながら、楽になりたいと願ってしまうのだ。相手が手の甲を撫でると、包み込まれたそのぬくもりに一度視線を向けた後、何を言い返す事もせず少ししてゆっくりと目を閉じる。全く寝付けずにいたはずが、少しばかり心がほぐれるのか僅かな眠気をきっかけに時間を掛けて、やがて浅い眠りに落ちていて。---微睡みの中で薄らと夢を見た。現実と区別の付かなくなるような恐ろしいものではなかったものの、遠くで色々な声が聞こえる。現場で聞いた刑事たちの怒声や打ちひしがれる遺族の声、飛び交う記者たちの声、妹の声。全て記憶によって作り出されているもので、このまま眠りが深くなれば鮮明な記憶と共に映像を伴った夢が生まれるのだろう。其処に沈む事を拒むように僅かに眉間に皺が寄り、小さく息を吐き出したものの目は開かない。誰の物とも分からない“人殺し!”という叫びがやけに鮮明に聞こえたのと同時に強い痛みに襲われ息が詰まる。「______っ、゛…ッ、!」声にならないくぐもった叫びと共に意識が浮上するのだが、あまりに痛みが強く上手く息が吸えない。ソファから身体を起こそうと反射的に身体を動かし、バランスを崩すと床へと崩れる。床に手をつき鳩尾辺りを握り締めたまま呼吸は徐々に上擦り、少し骨張った背中は浅く上下を始める。今まで幾度となく襲われた痛みと苦しさ。「……ッミラ、…!」思わず相手の名前を呼んだものの、この苦痛がすぐにやまない事は理解している。首筋には汗が浮かび、身体を支えている腕は小刻みに震えながら、懸命に浅くなる呼吸を繰り返して。 )








 

4647: ベル・ミラー [×]
2024-11-27 19:02:30





( 瞳が重なり一度柔らかく微笑めば、後は眠りに堕ちる相手の様子を静かに見守るだけ。1時間後くらいに起こせば鎮痛剤が効果を発揮している頃かと眠りを邪魔せぬ様にゆっくりと包み込んでいた手を離すのだが。__「…ッ!」相手の瞳が閉じられてから然程の時間経たず、静かだった部屋に喉の奥に引っ掛かる様な張り付く重い呼吸音が響いた。同時に眠っていた筈の相手が身動ぎをし、続いて起き上がろうとしたのだろう、その身体はバランスを崩しソファから床へと落ちる。反射的に出た腕は相手の身体を支えるには至らず、背中を丸め懸命に呼吸を繰り返す相手から呼ばれた名前で、ハッとした様に再び中途半端に伸びた手を相手を抱き竦める形で背中に回し。「、此処に居る…!大丈夫っ、」無意識の内に呼んだ名前かもしれない。それでもそれが確かに己の名前なれば決して離れる事は無いと伝えたいのだ。鳩尾辺りを握り締める相手の手を上から握り、懸命に背中を擦りながら「痛いね…っ、もう直ぐ薬が効く。あと少し、ほんの少しで楽になれるから、」と、耳元で声が届く様にと伝え続けて )






4648: アルバート・エバンズ [×]
2024-11-28 06:48:43

 





( 強い痛みは呼吸を阻害する。ワシントンに来てからというもの、自分でも気付かない程に少しずつ心身を蝕まれいつしか強い痛みに襲われるようになっていた。刑事を辞める事になった直接的な原因とも言えよう。痛みが発作を引き起こす、或いは発作が痛みを引き起こす事もあった。今はただ、息を吸うのも辛いほどの強い痛みが身体の中心にあって、一気に背中に汗をかくのを感じた。此れが肉体的な痛みなのか、精神的に痛みを感じているだけなのかも判断できないのだ。「_____っ、は…ぁ、゛……」必然的に浅くなる呼吸の所為で頭が回らなくなると、現在と過去の記憶が入り乱れ混乱する。明らかにレイクウッドに居た頃よりも状態はかなり悪い。相手の呼び掛けに答える事のないまま、呼吸は乱れ徐々に身体には痙攣が生じ始めていて。 )





 

4649: ベル・ミラー [×]
2024-11-28 13:28:47





( 相手の様子から此方の声が全く届いていない事がわかった。首筋の汗はあっという間に背中にまで広がりワイシャツを湿らせ、喘ぐ様な呼吸は肺に空気が届いていないのが一目でわかる程に殆ど意味を成して無い。やがて腕の震えが身体全体の震えに変わりおさまる事の無い痙攣を引き起こせば、その明らかに不味い状況に心臓が嫌な音を立てる。__レイクウッドに居た頃よりも遥かに状態が悪いではないか。__鳩尾付近を握る相手の手から己の手を離し、両腕で相手の身体を押さえつける様にして抱き竦めるのだが腕の中でも痙攣は止まる事無く、ふつふつと湧き上がる恐怖はやがて“死”へ直結する。「…もう、いいよ…ッ…!」思わず感情が溢れ出すままに溢した言葉は震えた。「もういい…っ!戻ろう…エバンズさん…。」そうして一度音となった言葉は止まらない。「私が全部何とかするっ、二度とエバンズさんの目の前で誰にも傷付けられないし、エバンズさんの痛みももう一度一緒に持つ…!レイクウッドに戻ればアダムス医師も助けてくれるから…っ、」いち部下に出来る事など限られ、FBIである以上傷付かない事は難しく、何も約束など出来るものでは無いが、それでも今はそんな事を考えている場合では無かった。痙攣を繰り返し、まともに呼吸すら出来なくなっている相手がただこの場に崩れ落ちてしまわない様に、絶望に染まってしまわない様に。「…じゃないと…っ……死んじゃう…!」このまま此処に居続けては__。考えたくも無い余りに恐ろしい未来が先程から顔を覗かせ続ける気がして視界が滲み、相手を抱き竦める腕に力が籠る。1年近く相手が苦しむ姿を見ていなかったせいか、記憶にある以上に状態が悪い事がわかってしまったからか、ただ、怖くて怖くて堪らないのだ )






4650: アルバート・エバンズ [×]
2024-11-30 06:04:15

 






( 相手に抑え付けられるようにして抱き竦められながらも、身体は自分の意思に反して痙攣を続けていた。それがようやく治ったのは数分後の事。ゆっくりと身体の震えが落ち着くのと同時に、耐え難い痛みもまた静かに波が引くように落ち着いて行き、力が入り強張っていた身体がようやく緩むと相手に体重を預けて。弱みを見せる事が出来ていた存在の居なくなったワシントンで、1年以上たった1人で苦しさを押し留めて来た。医者に助けを求めるでもなく、声を上げる事もせずただ懸命に痛みを堪えて。そのまま1人で居れば、その大き過ぎる負担に目を瞑り“気付かずに”後戻りの出来ない所まで堕ちていたかもしれないが、相手が来た事で再び痛みに気付いてしまったのだ。相手が”死“を連想する程に酷い状態なのだと、ぼんやりとした意識の中で感じて。現に刑事を辞める事を余儀なくされるほどに壊れ掛けていたと言うのに、”耐える“以外の選択肢が浮かばなかった。今の自分がどれほど堕ちているか、相手に言われるまで客観的に見つめる事も出来ていなかったのだ。______楽になりたい。相手やアダムス医師のように信頼できる存在が側に居る所へ戻りたい。刑事として働きたい______相手の言葉をきっかけに、胸の内にはそんな願望が沸々と湧き上がって来ているのだが、それを言葉にする事は酷く難しい。その選択は、責任感もなく私利私欲だけで全てを投げ出しているように思えてしまう。言葉を紡げぬまま、縋るように相手の背中へと回した腕に力が籠り。 )






 

4651: ベル・ミラー [×]
2024-11-30 10:15:48





( 長い長い時間を掛けて抱き竦めていた相手の身体の痙攣が治まり、それと同時に強張りが解ける様に此方に凭れる身体を今度は押さえ付けるのでは無く優しく__しかし決して崩れてしまわない様に抱き締める。痛みと苦しみに耐えた背中は解放された今も汗に濡れ、“どれ程”だったかを伝えて来る様で胸が痛む。その背中を優しく上下に擦りながらどれ程の時間そうしたか。酷い倦怠感に襲われているだろう相手がまたもう少しだけ落ち着くのを待ってから背中に回した腕を解き、けれど完璧に身体を離す事は無く互いに床に座り込んだ体勢のままに、相手の冷えた頬に手を伸ばす。遥かに痩せ、顔色の悪い窶れて見える顔を見てまた酷く胸が痛むのだが、頬を一度撫でてからその手を降ろし次は熱を産む様にと肩を何度も優しく擦りながら「__此処には私達しか居ない、エバンズさんが何を言っても私しか聞いてないから。…1年間、胸の中に溜めた沢山の事、私に教えて。」相手の瞳を真っ直ぐに見詰めつつ、たった1人溜め込んで来た事を話して欲しいと。「…エバンズさんは、今何を思っていますか?」自らの気持ちの優先順位を一番下にまで下げ、終いには無かった事にまでしてしまう。そんな相手だからこそ、“心の内の吐き出し”は、“痛みの認識”は、絶対に必要なのだ。それは昔からずっと思い続けている事で、何も怖く無いと僅かに微笑みながら促しの言葉を疑問形として紡いで )






4652: アルバート・エバンズ [×]
2024-12-03 00:28:57

 





( 正面から見詰めた相手は、以前と変わらない若葉色の瞳に自分を映している。憐れむような、慈しむような、労るような、そんな色を宿して。自分では内に溜め込むばかりのどす黒い物を相手に促されて吐き出すという経験を此れまで幾度しただろうか。「_______楽になりたい、」そのたったひと言を発するのには酷く時間を要した。「でも、後戻りは出来ない。…自分で決めた事を自分の都合で投げ出すなんて……責任感の欠片も無い人間がやる事だ、」いつも、但し相手の前でだけ、つかえていた言葉の後に秘めていた気持ちが言葉となってボロボロと溢れ出す。自分でも整理できていなかった思いが言葉になり、そこでようやく痛みに気がつくのだ。「だけど、辛くて仕方がない。何もかも_______刑事でなければ意味がないのに、この有様だ。」結局は、楽になりたいと願う気持ちと、ワシントンで踏ん張らなければならないという思いが交互に浮かんでは消えるばかり。行動に結び付く結論には至らず、幾度となく飲み込んできた思いで。 )







 

4653: ベル・ミラー [×]
2024-12-03 18:52:01





( 躊躇い、葛藤、その中で長い時間を要しながらも“楽になりたい”と相手自身が言葉にした事に酷く安堵した。心の内に確かにあるその思いを聞き届けて一度大きく頷く。それからその一言が切っ掛けとなった様にボロボロと溢れ落ちる思いの数々を最後まで聞き届けてから再び真っ直ぐに相手を見詰めると「後戻りじゃない、“進む道を選び直す”の。」それは聞く人が聞けば屁理屈かもしれないが己にとっては前向きな言葉。「今道を変えても誰もエバンズさんの事を責任感の無い人だなんて思わない。それは、本部もレイクウッドもエバンズさんがどんな人かを知ってるから。…被害者や遺族に真剣に向き合って、最後まで事件解決にベストを尽くす__エバンズさん自身が築き上げた信頼は、そんな簡単に揺らいだりしないよ。…それでも何か言う人が居るなら、それは無視したって良い。そんな言葉は聞く必要無い。」例え相手自身が自分を“責任感が無い”と思ったとしても、決してそんな事は無いのだと。語り掛ける様に、そうして最後にはやけに真剣で珍しく断定的な強い言葉で締め。再び表情を穏やかに緩ませては「…何も諦めて無くて良かった。」と、例え今何処に行く事も出来ず足踏み状態だったとしても、自暴自棄になってる訳でもない、虚無に囚われてしまっている訳でもない、“楽になりたい”も“刑事である事”にも相手の中から決して消えた訳では無い、先ずはその事に安心した様に微笑み。「一緒に考えよう。直ぐに答えは出ないかもしれないけど、信頼出来る医師の居るレイクウッドに戻って、尚且つ刑事で居られる方法が絶対にある。」相手の片手を両の手で包み込む様に握り締め、己は何も諦めていない事を今一度言葉にした後。瞳を閉じそのまま僅かに身体を前に倒す事で相手との距離をもう少し詰め額同士を軽く合わせると、「…だから、離れて行かないで、」静かに言葉にしたそれは物理的な距離だけでは無く“心の距離”。直ぐに額を離し緑眼に相手を映せば「__エバンズさんが関係する事で私が傷付くと思うなら、離れる事じゃなくて、側に居る事で私を守って。」珍しく余りに真っ直ぐな願望を口にして。それは言葉だけを切り取れば傲慢で我儘なそれなれど、今の相手に届く言葉としては適切だと思った。“私は大丈夫”、“傷付いても構わない”、それでは相手が誰にも言わず本部に戻る決断をしたその理由を、不安を、恐怖を、拭えないと思ったからで )






4654: アルバート・エバンズ [×]
2024-12-06 21:24:21

 





( レイクウッドに戻りたいという思いは、確かに自分の中に芽生えていた。しかし自分の意思で、周囲に害が及ばないようにと離れる決意をした以上手放しに戻る訳にはいかないという思いは強く、相手の言葉に直ぐに頷くことは出来ずに。不意に相手の額が寄せられ、直ぐ近くで声がした。それが物理的な距離の事を言っている訳では無いことは理解できたのだが、同時に続いた相手の言葉は自分が想定していた物とは違っていた。自分の所為で相手に危害が加わる恐れがある、だから相手の側には居られないと告げた場合相手は、自分を犠牲にするのも厭わないという覚悟と共に大丈夫だと言い張ると思っていた。けれど相手が紡いだのは、それよりもずっと自分に寄り添う優しい言葉。自分が抱える不安を理解した上で、近くに居て良いのだと促すような。その言葉に何故か酷く安堵し「______守れるだけの体力が戻ったらな、」と、小さく掠れた声ながら何処か今の状況を冗談めかすようにそう告げて。 )






 

4655: ベル・ミラー [×]
2024-12-06 22:10:36





( 相手は戻るとも、戻らないとも、明確な返事はしなかった。それだけ今回の決断は大きく重たいものなのだろう。それがわかるからこそ逸る気持ちを抑え、確りとした基盤が出来上がり、相手自身が心から“戻る”と頷ける時を今はまだ待つべきなのだろうと、相手の心身の不調を思う不安はあれど返事を急かす事はせず「なら、それまで私も頑張らなきゃだね。」紡がれた小さな冗談に乗っかる形で自身を鼓舞する決意と共に頷きつつ「__まずは体力回復の為に十分な睡眠をとらなくちゃ。勿論、此処で2人一緒に。」相手の背後のベッドに視線を移動させ、少しだけ悪戯に笑って見せて )






4656: アルバート・エバンズ [×]
2024-12-11 09:14:14

 





( 今は未だレイクウッドに戻る決断をする事は出来ない。それでも相手が暗に“待つ”と伝えてくれている事は安心に繋がった。相手に支えられながら身体を起こし、力を入れた事でズキリと鈍い痛みが走ったものの薬が効果を発揮しているのか強い痛みが引き起こされる事はなかった。ベッドに身体を横たえると小さく息を吐き出す。1人のベッドは酷くひんやりとして、幾度となく目を覚ますのだが相手が隣に居るだけで温もりを感じる事ができて気分が落ち着くのを感じた。相変わらず眠るのは怖い。けれど今は相手の体温に身体を預けるようにして、穏やかな眠りを求めて。 )







 

4657: ベル・ミラー [×]
2024-12-11 16:15:00





( __1年振りに相手の隣に身を寄せる様にして横になる。長い長い時間の筈だったのに、不思議とその温もりを思い出せるのはそれだけ特別だからだろうか。背中越しにも伝わるゆっくりとした呼吸は心を穏やかにさせ、柔らかな柔軟剤の香りは安らぎを連れて来る。遠慮がちに伸ばした手で眠りを邪魔せぬくらいの控え目な動作で以て相手の背中を撫でながら、ふ、と一瞬脳裏を過ぎったのは“最期に見た少女の顔”。続けて何時の日か相手に見せて貰った写真の中で微笑む【セシリア・エバンズ】の優しい顔が浮かび、思わずきつく瞳を閉じてから動かしていた手を止め相手の背中に静かに額をくっつけて。「__…私は、何時だって遅いね、」至極小さな呟きは相手を起こさぬ様冷たい空気の中に散る程のもの。何時も__遅いのだ。相手の優しさに気が付くのも、相手の痛みに気が付くのも。誰かを失う苦しさや切なさ、不甲斐無さ、罪悪感、どれもこれも何時だって、相手が先に経験する。「…大丈夫なんかじゃなかったのに、私はそれしか言えなくて__でもきっと、またそう言う。…ごめんね、」ぽつり、ぽつり、と溢れる言葉の最後は謝罪。額を僅かにくっつけたまま再び手を動かし背を撫でながら、やがて瞼は降り浅い眠りへと落ちて行き )






4658: アルバート・エバンズ [×]
2024-12-12 13:12:05

 





( 1年ぶりの相手の体温は、ワシントンに来てからというもの1人では感じる事のなかった落ち着きをもたらした。睡眠薬を飲まなければ寝付けなくなっていたものの、久しぶに薬に頼る事なく眠る事が出来たのだ。気持ち的に落ち着いたからと言って直ぐに全てが改善するという事はなく、夜中に幾度となく目を覚ましたものの、その度に隣に居る相手の姿とその温もりに程なく落ち着きを取り戻す事ができ、短い眠りを何度も繰り返しながらも朝を迎えて。普段であれば夜中に悪夢で目を覚ますだけではなく、そのまま発作が収まるまでに長い時間を要する為、短い眠りを繋げただけでも身体は少しばかり楽になっているような気がして。出勤時間は刑事として働いていた頃よりも遅い。警視正らの計らいによって午後からの講義を担当する事が多いため、今までより2時間ほどは朝に時間があるのだ。目を覚ましたものの少し身動ぎをしただけで、布団の中の温もりに包まれたままでいて。 )






 

4659: ベル・ミラー [×]
2024-12-12 13:51:35





( 相手の背中に控え目に身を寄せた状態で深い深い眠りの中、夢も見なかった様に思う。__ふ、と意識が浮上し重たい瞼を持ち上げれば部屋の中には柔らかな光が射し込んでいて朝を迎えた事を寝起きのぼんやりとした頭が理解した。同時に今布団の中では1人では無い事を、そうしてこの温もりがもう数時間後には無くなってしまう事を思い出し細く吐き出した息の後、すぐ目前にある相手の背中を数秒見詰めてから徐に少しだけ上半身を起こして。「……」静かな朝を邪魔する気は無いのだが、欲してしまった温もりは今よりもう少し大きいもの。無言のまま片腕を相手の背後から前に回し、それと同時に頭だけを横になる相手の肩付近へ乗せる。全体重を掛けて乗っかっている訳では無いのだから、久々に相手と迎えた朝なのだから、とやけに自分に甘い言い訳を潜ませつつ、頬擦りをする様な、頭を押し付ける様な、そんな子供じみた動作を数回繰り返した後、にんまりとした笑顔のまま動かなくなり )






4660: アルバート・エバンズ [×]
2024-12-13 12:48:49

 






( 布団の中で相手が身動ぐのを感じた直後、不意に背中に温もりが宿る。相手が背後から此方を抱き竦めるような態勢になっている事を理解したものの、何か声を発する事はしなかった。暫くそのまま横になっていたものの、やがて「_____いつもより随分よく眠れた、」とポツリと言葉を落として。浅い眠りを繰り返したものではあるのだが、睡眠薬を飲んで眠る日々よりも少なくともまとまった睡眠を取る事が出来たと言えよう。少し寝返りを打つ形で仰向けになり相手の方へと視線を向けると「……何時の便だ、」と相手の予定を尋ねて。 )






 

4661: ベル・ミラー [×]
2024-12-13 13:33:28





( その体勢のまま目を閉じ一方的な温もりを得る事数分。ふいに少し掠れても聞こえる相手の声と共にこの触れ合いに終止符が打たれれば静かに身体を離すと同時に「__良かった。これでレイクウッドに戻る理由がまた1つ出来た筈。」と、僅か冗談めいた声色で返事をしつつ、次いで問われた問い掛けに枕元の置時計を確認してから顔を向け「…1時過ぎ。遅くても1時間前には空港に居たいから__私の方が先に出るかもしれないね。」この部屋で相手と話せる時間も後少し。ベッドから降り足元の少しひんやりとした空気を掻く様にして歩きつつ、ケトルにお湯を沸かすと、伏せられているマグカップ2つにそれぞれコーヒーを淹れて。__余りに突然過ぎる訪問なのだからあっという間に終わりを迎えるもの。マグカップの中の黒を見詰め、次にほんの僅か垂らしたミルクが渦を巻くのを見、その香りを引き連れて戻って来ると「…どうぞ、」とマグカップの1つを相手に差し出し己は近くの椅子に腰掛けて。朝の柔らかな光を受け、相手の姿を目に焼き付ける。次、何時会えるかなんてわからないのだから。熱い黒を喉に流し込みながら、出発迄の時間を少しでも幸せで、優しいものに出来ればと )






4662: アルバート・エバンズ [×]
2024-12-13 13:50:40

 





( 相手の返答に頷きつつ差し出されたマグカップを受け取る。部屋に戻ってものんびりと自分の時間を楽しむ事はほとんどなく、ただ横になっているものだから、こうして温かいコーヒーを朝から楽しむというのは久しぶりな気がした。「……そういうのを、弾丸旅行っていうんだろうな。」と紡いだのは、まさに“弾丸”という言葉がぴったりな行程だから。ただ、自分に会うという目的の為だけにワシントンに来てくれた事には感謝以外の気持ちは無い。たった1日足らずの時間であっても、相手の明るさと優しさに触れ、沈んでいた心は少しばかり立て直した気がするのだ。「…少し早めに出て、土産物でも買ってやろうか?」ふと、そんな提案をする。ホテルの近くにはワシントン土産を売る広めの売店があり、空港まで送ることはできないにせよ部屋を出る時間を30分程早めれば土産を買うだけの時間はある。物珍しいラインナップではないかもしれないが、この地域ならではのお菓子やグッズには相手も興味があるかもしれないと。 )






 

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