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白む空に燻る紫煙 ---〆/4708


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自分のトピックを作る
4623: ベル・ミラー [×]
2024-11-17 19:55:12





( 相手の言う通りそれでは隠した事にはならない。けれど「…それで良いの。」と静かに微笑む。相手からすれば全く以て納得も理解も出来ない言葉だろう。“隠し通せなかったから”刑事じゃなくなったと言うのに。勿論悔しさや悲しさは少しも薄れる事無く胸中に吹き荒れる。でももし、相手が確りと不調を隠して今も尚刑事で居たとしたら__きっとそう遠くない未来に身体も心も壊れ刑事はおろか、二度と立ち上がる事が出来ない所まで堕ちていただろう。隠した心は、見なかった振りをした気持ちは、何時か絶対に何らかの形で別の負を連れて来る。わかっては居るのだ。__“次に会う事があったら”と相手から言葉にされた事で一度瞬く。それは今の電話を切る締め括りの言葉で、相手からすれば“次に”は“何時か機会があったら”と言うニュアンスだったのかもしれない。それでも。今の相手を残し電話を切り、“次”をただ黙って待つなど出来る筈が無い。途端に心にあった“何か”が一瞬にして消失し、何かを考えるより早く手はノートパソコンの電源を点けていた。そして調べるのは一番早いワシントン空港行きの便と明後日の内に戻って来れる帰りの便。「__全部聞く。エバンズさんが話したい事、どんな気持ちも全部聞くから…“待ってて”。」全身の血が沸き立つ様な感覚を覚える中、最後に告げた言葉の本当の意味を、相手はきっとわからないだろうがそれで良いのだ )






4624: アルバート・エバンズ [×]
2024-11-17 21:01:53

 





( “次に会う事があったら”というのは、謂わば社交辞令のつもりだった。自分は未だワシントンを離れる事はせず刑事課にも戻らない。相手は相手でレイクウッドで忙しくしており、本部に応援に来たとしても顔を合わせるだけの時間があるか定かではないし、前回レイクウッドから刑事が派遣された事を思うと次の機会はそもそも暫く先だろう。また会う事があったら、その時には落ち着いて自分の気持ちを整理し、感情を打ち明ける事が出来るだろうか。先の事と割り切っているからこそ「……あぁ、待ってる。」と、素直な言葉を紡いで電話を切り。---次の日も講義の為に部屋を出る前、テーブルの上に置かれた処方薬の袋と市販の鎮痛剤の箱の中からそれぞれ錠剤を取り出し、水で流し込んだ。処方薬は効果を感じず飲まない事もあったが、気休めの為にも朝は飲むようにしている。モチベーションも何も無いに等しいのだが、此れから捜査員になる訓練生たちに対して私情を挟んだ適当な講義をする訳にもいかない。深く息を吐くとホテルの部屋を出て講義のためにアカデミーへと向かい、夕方までの複数回の座学を淡々とこなして行くだろう。 )







 

4625: ベル・ミラー [×]
2024-11-17 22:05:02





( __相手との電話を切ったその瞬間、瞳にはある意味闘志の様なものが宿った。まるで難解な事件を捜査する時の様な至極真剣な表情でパソコンの画面を見詰め、時間の計算をする。タイミングの良い事に明日明後日と連休で最低でも明後日の内にレイクウッドに戻って来る事が出来れば良いのだ。祈る様な気持ちで画面を上から下まで見、奇跡的に求める時間ピッタリの空きを見付けた時にはその場で飛び上がりたい程の嬉しさを覚えた。勿論小さなガッツポーズで抑えたが。往復の航空券をとってしまえばもう此方のもの。次にやる事は相手の住んでる所を特定する事で、それはジョーンズに電話をして理由を話せば彼女は何処か嬉しそうな声色で快く教えてくれた。レイクウッドの時の様にてっきり何処かを借りて住んでいると思っていたが、1年経った今もホテルに住んでいるらしく、再びパソコンの画面に向き合い同じホテルの部屋の空きを確認すれば、相手の泊まる部屋と同じ階に残り2部屋だけの空きがあり、迷い無くそこを予約する。これでワシントンに飛ぶ準備は全て整ったと言えよう。__翌日、本当に必要な最低限の物だけを鞄にワシントンに降り立ったのは午後5時を過ぎた頃。空港からワシントン市内へタクシーに乗り、本部の近くにあるホテルに到着したのは午後6時30分前。チェックインを済ませ何も待てないとばかりに相手の部屋の前に立つと、この時間、アカデミーの教官ならば既に戻って来ているだろうと考え一度深く息を吐き出した後、扉を2度ノックして )






4626: アルバート・エバンズ [×]
2024-11-17 22:42:56

 





( その日も講義を終え18時にはホテルに戻る。帰宅時間は刑事として働いていた頃よりもかなり早くなったが、だからと言って夜の時間を有効に使えている訳でも、休んだからといって調子が上向くこともない。ジャケットをソファの背凭れに掛け、ソファに身体を横たえる。身体が重たく、横になりたいと思う事が増えたのは間違いない。数十分後、不意にドアがノックされ目を開ける。清掃は数日間隔で日中に頼んでいるがこの時間に来る事は無いはずだし、ルームサービスも当然頼まない。自分が長く部屋を借りているのは従業員も知っている為、用があれば受付で声を掛けられる筈なのだが。身体を起こすと、そのまま入り口へと向かいドアを開けて________其処に立っていた相手と視線が重なり、思わず息を飲んだ。何故相手が此処に居るのか、少し大人びたようにも見える相手の緑色の瞳が此方を見上げている。昨日声を聞いたのが1年以上ぶりの事。確かに“待っている”とは言ったが、飛行機に乗らなければならないこの場所までレイクウッドからやって来たというのか。「_______どうして、…」紡いだ言葉は驚愕のあまりそれ以上は続かなかった。 )






 

4627: ベル・ミラー [×]
2024-11-17 23:00:30





( ノックをしてから数秒後。中から僅かな物音が聞こえ続いてまるで隔てていた壁の様にさえ感じられるドアが開いた。__己が此処に居る状況を飲み込めていないのだろう、驚愕をありありと宿した碧眼と緑眼が静かに重なり、やがて漸くと言った言葉が相手の唇の隙間を縫った。1年以上見ていなかった相手は最後に別れた時よりも痩せている様に感じられ、目下の隈も顔色の悪さも比べ物にならない程酷い。一目見ただけで不調がわかる程だ。“どうして”への返事など決まっているではないか。「…話を聞きに来ました。」昨晩電話越しに相手が言った事、その約束通りに来たのだと。相手を見上げたまま、視界が歪んだ。一度感情を落ち着かせる為に浅く息を吐き、それから浮かべたのは正しく泣き笑いの柔らかな笑顔で )






4628: アルバート・エバンズ [×]
2024-11-17 23:24:39

 





( “話を聞きにきた”と相手は言うが、その為だけに飛行機に乗って、遠く離れたワシントンまで来たと言うのか。相手の浮かべる表情に胸が苦しくなるのは何故だろうか。「……入れ、」と、部屋の中へと促すと扉を閉める。温かいものを飲もうと思って沸かしておいた湯をマグカップに入れインスタントのコーヒーを溶かすと相手へと差し出す。まだ状況に頭が追い付いていなかったものの、もうひとつのマグカップを出して同じくコーヒーを入れソファへと腰を下ろすと、コーヒーをひと口口に含んでから相手に視線を向ける。「……本当に、話を聞く為だけに此処まで来たのか?」そう尋ねつつ、背凭れへと背中を預け息を吐き出す。「_____お前の行動力を見くびっていた、」と、今一度まっすぐに相手を瞳に映して。 )







 

4629: ベル・ミラー [×]
2024-11-17 23:47:51





( 会いたいと、所望し続けた相手が今は目の前に居る。涙で潤んだ瞳には相手のその碧眼がやけにキラキラと輝いて見えた。__促されるまま部屋に入り差し出されたマグカップを受け取る。湯気のたつコーヒーを一口飲めば途端に胃は優しい温かさの中に沈み、内側から静かに身体を温めてくれる様だった。相手がソファに座った事で、少しの間を空けて己も隣へと控え目に腰掛けると、此処まで来た理由の確認に間髪入れず頷き。「そうだよ。…“待ってて”って言ったでしょ。」己の発したその言葉と、受け取った相手の認識は間違い無く時間のズレがあっただろうがお構い無しだ。柔らかくはにかんだ笑顔のままに「エバンズさんも知っての通り、頭より先に身体が動いたの。」何時かの日、ジョーンズと電話をした時に言われた言葉を思い出し表情を少しだけ悪戯なものに変えて。__手を伸ばせば届く距離に相手は居る。「……どうしても、会いたかった。」と、心が求めたままの素直な言葉は、ほんの少しだけ震えて )






4630: アルバート・エバンズ [×]
2024-11-18 00:45:31

 






( 漠然と、相手と再会するのはもっとずっと後の事だと思っていた。それなのに今相手は自分の目の前にいて、1人で淡々と暮らしていた部屋には懐かしい穏やかな空気が流れているのだ。相手の言葉に軽く頷き「考えなしに行動するのは、お前の得意技だったな。」と、皮肉めいた返答を。こうした何気ないやり取りさえ、随分久しぶりで懐かしさと心地良さを感じる気がした。僅かに震える言葉を聴きながら「______そうか、」とだけ静かに答えて手元のマグカップを見つめる。相手が手を伸ばせば届く距離にいるのが不思議な感覚だった。「…夕食は食べたのか?ルームサービスで良ければ頼め、外に出れば店は色々ある。」長旅で疲労もあるだろうと思えば、夕食が未だなら好きに頼んで構わないと告げて。 )







 

4631: ベル・ミラー [×]
2024-11-18 08:10:33





( 返って来た皮肉は此処1年聞かなかったもの。皮肉を聞かされて嬉しい、だなんて他者が聞けば怪訝な表情を浮かべる事間違い無しでどうかしていると思うかもしれないが、とんでも無い程の喜びと懐かしさが胸中を渦巻いているのは紛れもない事実。「久し振りに褒められた。」相手からすればそれは100%褒め言葉では無かっただろうに、都合の良い解釈で満足そうな笑みを浮かべ。相手の言葉でそう言えば夕飯を食べていなかった事を思い出す。ギリギリの飛行機に乗り、部屋に戻る事もせずに真っ先に此処に来たのだから。「…まだ。折角だから__」お言葉に甘えてルームサービスのメニューを見てみようとマグカップを目前のテーブルに置き__そこに処方箋の袋と鎮痛剤の箱を見付けた。1年前から確かに相手が飲み続けている物で、きっと此処数ヶ月は確りと効果を発揮しなかった物。胸が痛み、メニューに伸びた手が止まる。僅かの沈黙を置いて身体の位置を戻すと隣に座る相手を見詰め。「__ご飯は後にする。…今は、こうしていたい、」徐に伸ばした手は相手の目元に。濃く色を付ける隈を一度親指の腹で撫でた後、静かに腕を下ろすのと同時に相手の肩付近に凭れる様にして額を軽くくっ付けて )






4632: アルバート・エバンズ [×]
2024-11-19 00:09:35

 






( 相手の視線がテーブルに向き、動きが止まった事に気付き追うようにテーブルへと視線を向ける。相手が訪ねて来るなどとは微塵も思っていなかった為、朝部屋を出た時のまま処方薬と鎮痛剤をテーブルに置いたままだった事に遅れて気付いたものの、今更慌てて隠すような事でもないだろう。目元を撫でる感覚に僅かに目を細めたものの、優しいその感触は少し気持ちを落ち着かせた。相手が側に居てくれれば、少しは穏やかに眠る事が出来るかもしれないという淡い期待が顔を覗かせると、肩口に額を寄せる相手に「______今夜、此処に居てくれないか、」と、思わず小さく尋ねていた。相手に迷惑を掛けるとか、弱い姿を見られたくないとか、其れを二の次に考えてしまう程に“穏やかな眠り”を欲していた。ワシントンに来てからというもの、無限に続くのではないかと錯覚する程に長い夜を1人で耐え続けてきたのだ。 )






 

4633: ベル・ミラー [×]
2024-11-19 07:28:08





( 処方箋の袋の中は安定剤だろう。これはレイクウッドに居た時から飲むのを何度も見ていた。けれど市販の鎮痛剤は身体の何処かが痛む為に飲んでいるもの__。肩口に額をあて仄かに香る柔軟剤の匂いを感じるものの、此処はホテルだから当然か。記憶にある香りとは違った。そんな中、まるで溢れ落ちる様にして紡がれたのは相手からは珍しい望みの言葉。静かに額を離し持ち上げた顔には笑みが浮かんでおり。「…勿論。帰れって言われても居座るつもりだった。」相手から言われなくともそのつもりだったのだと、相変わらずの強引さでそう告げてから「飛行機は明日の夕方の便だから、朝までずっと此処に居る。」と、今一度ハッキリとした言葉で返事をし。__「…身体、痛い?」唐突な問い掛けは鎮痛剤の箱を見たから。相手を真っ直ぐに見詰める緑の瞳には心配と真剣な色が揺蕩っていて )






4634: アルバート・エバンズ [×]
2024-11-19 19:08:25

 





( 相手が夜側に居てくれると思うだけで、幾らか不安が和らぐのを感じた。不意に投げ掛けられた問いには少し返答に迷ったものの「______偶にな、」と答えるに留めて。実際に身体の痛みは慢性的に起きるようになっていて、その痛みをやり過ごすのにかなり時間が掛かる事もあった。痛みが強ければ強いほど、息が浅くなり身体も強張るため鎮痛剤を手放す事はできなくなっていたのだが、アダムス医師と話をして以降その事は誰にも打ち明けては居ない。それ以上詳細を語る事はせず、テーブルの上に置かれたメニューを手に取り相手に渡すと、夕食を頼むように促す。薬を見つけて躊躇はしたのだろうが、相手も空腹だろう。「好きな物を頼め、今日は奢ってやる。」と告げて。 )






 

4635: ベル・ミラー [×]
2024-11-19 20:57:05





( “偶に”と相手は言ったがその前に空いたほんの僅かの間と、その後詳細を語る事をしなかった事で恐らく“頻繁に”である事を察するも、相手がそれ以上を語らないのならば今は深く追求する事はしないと小さく頷くに留め。一度は手に取る筈だったルームサービスのメニュー表が相手の手から渡された。それを受け取り「…エバンズさんに奢って貰うの久し振り。ご馳走になります。」と此処に来てから何度も実感する懐かしさを再び胸に素直に奢ってもらう事を決めるとソファの背凭れに凭れつつページを捲り。朝食と昼食の箇所は飛ばし“夕食”と書かれた中には肉系は勿論、サラダやスープなど比較的軽く食べれる物やスナック類もある。お腹は確かに減っているもののガッツリ食べたい気分でも無ければ、ロールパン2つが付属としてついてるマッシュルームのポタージュと、お決まりと言えよう彩りの良いサラダを選びフロントに注文をする。その際“スプーンとフォークを2人分”との言葉は忘れない。ややしてドアがノックされ頼まれた物が運び込まれて来ると、スプーンとフォークを相手に差し出す様に目前へ。「…一緒に食べよ。」そう言って微笑む。全てを2人分頼まなかったのは、恐らく相手は食欲が余り無いのだろうと察したからで )






4636: アルバート・エバンズ [×]
2024-11-20 00:41:40

 





( 此の所は夕食も取らずソファで横になったまま眠ってしまう事も度々あった為、きちんとした食事を部屋で取るのは少し久しぶりの事のように思えた。差し出されたスプーンとフォークを受け取ると、湯気の立つスープを器に掬う。スプーンで口に運んだ其れは暖かく胃に落ち、優しい味わいが口に広がりほっと息をつく。調子が悪く食欲がない日が続いていたものの、スープであれば無理なく食べられそうだと思えば「______身体が温まる、」と告げて相手の方へと器を押しやって。スープをゆっくりと口に運びつつドレッシングの掛かった鮮やかなサラダに視線を向けると、相手は自分と食事をする時いつもこうしたサラダを頼んでいる気がして「…相変わらず、カラフルな野菜が好きなんだな。」と、何処となく呆れたような不思議そうな声色で言葉を落として。 )






 

4637: ベル・ミラー [×]
2024-11-20 08:00:24





( 要らない、と拒否されなかった事に安堵した。例え僅かでも食べ物を摂取出来ればそれだけで栄養は身体を回り、気休めであったとしても微力な原動力となる筈だから。押しやられた器からスープを掬い一口飲めばマッシュルームの良い香りが鼻腔を擽り、濃厚な、それでいて優しい味が身体を包み込む様に胃に落ちた。「__本当、温まるね。」と、相手の言葉を肯定してからもう一口。こうして相手と食事を共にするのは1年振りの事で、懐かしい反面不思議な切なさもあるのだ。「…エバンズさんが次レイクウッドに来た時は、ポトフを作る。味、まだ覚えてる?」器を見ながら告げた一言、それは暗に再びレイクウッドで相手との再会を心待ちにしているというもので。ロールパンの1つを相手のお皿に勝手に置くと、続いて細く切られた赤いパプリカにフォークを突き刺し。持ち上げた顔に浮かべるのは少しの悪戯な笑み。「今回はワザと。」相手の反応を見て“してやったり”は些か子供じみていただろうか。それからやけに幸せに感じる時間の中で食事を続けて )






4638: アルバート・エバンズ [×]
2024-11-21 00:10:40

 






( 相手が作ったポトフの味を忘れる筈は無かった。甘いホットミルクの味も。その2つは、自分が絶望に落ち込んでいる時やどうしようもなく苦しさを感じた時に心身を温め、光の方へと持ち上げてくれたものなのだ。「_____あぁ、楽しみにしてる、」と相手と視線は重ねないながら素直な言葉を紡ぐと、スープを口に運んで。“わざと”と言うことは、自分に指摘される事を分かっていてサラダを選んだと言うことか。相手の思考はよく分からないと呆れたように首を傾げつつも、穏やかな夕食の時を楽しんで。---ズキリ、とまた鳩尾が痛んだのは食後の紅茶を入れようとポットの方へと向かった時だった。ワイシャツの上から鳩尾を軽く抑え浅く息を吐き出す。相手に心配を掛けないようにとは思うのだが、この強い痛みは何事もなかったかのようにやり過ごすのがいつも難しい。軽く唇を噛むとポットの置かれた棚に片手を着いて、ゆっくりと息を吐き。 )






 

4639: ベル・ミラー [×]
2024-11-21 08:49:28





( __量こそは決して多くは無かったが、恐らく普段余り食事をしていないだろう相手が少しでも何かを胃に入れる事が出来たのは喜ばしい事。空いた皿をテーブルの端に寄せ食後の紅茶スペースを確保した丁度その時、棚に手を着く音と不自然に止まった動きを敏感に感じ取り頭を其方に向け。果たしてそこにはやや背を折る形で鳩尾に手を当てたまま動かない相手の姿が。発作が起きてる時や、目眩に襲われてる時とは違う雰囲気に脳裏を過ぎったのは鎮痛剤の箱で。「…エバンズさん、」後ろから静かに声を掛け相手の隣へ。「紅茶は後にしよう。…大丈夫だから。」ゆっくりとした呼吸を意識的に繰り返す様子と押さえている箇所を見て痛む場所がわかると、相手の背中を一度だけ軽く撫でた後、その手を添えソファに座る様にと促して。背凭れに背中を預け、身体を倒す様な形で座った相手の隣に腰掛け「…失礼します、」と前置きの謝罪を一言。ワイシャツの下のボタン2つを外し中に手を滑り込ませる形で直接素肌の上から鳩尾に掌を当てると、「__“手当て”。」と、文字通りの言葉でその行動の意味を説明した後。何も心配無い、直ぐに楽になる、と言いたげに微笑みながら「…人の温もりはきっと痛みを和らげる。」その手を動かす訳でも無く、ただ己の持つ熱を痛む部分に浸透させるかの如く宛てがい続けて )






4640: アルバート・エバンズ [×]
2024-11-21 10:13:19

 






( 痛みに耐えようとすると必然的に呼吸は浅くなる。痛みを逃すように意識的にゆっくりと細く息を吐き出すのだが、不意に相手に呼び掛けられると、促されるままにソファへと腰を下ろして。ボタンの隙間から手が差し込まれ素肌に触れると僅かに身体が震えたものの、その温かさにやがて強張った身体からほんの少し力が抜ける。しかし鳩尾から背中に掛けて広がるような痛みに息を詰まらせると「______痛い、…」と言葉が漏れる。此の痛みが引き金となって発作が起こる事もある為なんとか落ち着かせたいのだが、直ぐには治らない。「水を一杯くれ、」と相手に告げると、テーブルの上に置かれた処方薬と鎮痛剤の箱を開けて中の錠剤を取り出して。 )






 

4641: ベル・ミラー [×]
2024-11-21 13:02:52





( 普段気丈に振る舞う相手が痛みや苦しみを言葉にするのは余っ程の時。身体が強張り鳩尾から広がる痛みに耐える事は出来ないのだろう、薬を飲む為の水を所望されれば頷きつつワイシャツの中から手を引き立ち上がり。薬を飲んだとて今直ぐにその効果が発揮され楽になる訳では無い、その間の相手の苦しみを思うとどうしたって胸は痛むのだ。伏せられているグラスに水を半分程入れて相手の元に戻るとそれを差し出し再び隣に腰掛けて。「……」錠剤を飲み込んだのを確認してから「…病院行った?」と、問い掛けるのだが凡その答えはわかる。__こんな時、相手の主治医であるアダムス医師が近くに居てくれたら。相手の事を確りと知る彼ならば適切な処置が出来て、きっともっと相手は楽で居られる時間が増える筈なのに。相手を取り巻く環境が優しいものであればと、相手が偽る事の無い気持ちのままで居られる場所であるならばと、願わずにはいられないのに )






4642: アルバート・エバンズ [×]
2024-11-21 19:43:53

 





( 処方薬と鎮痛剤、それぞれを水で流し込むとソファに身体を預けるようにして楽な姿勢を探す。「_____薬が無くなると困るから病院には行ってる、…いつも飲んでいる薬と同じものを処方されるだけだけどな、」診て貰っているとは言っても、ワシントンの医者は積極的に診察をしようとはしない。初めて罹った時に、以前処方されていた薬として伝えて以降同じものを処方されるばかりの事務的な対応。痛みについては、以前アダムス医師が来た時に話したきり、ワシントンの医者に相談する事はしていなかった。痛みが引くのを待ちつつ、結局横になるのが楽で肘掛けへと頭を乗せて。 )






 

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