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                                                 39:
         睡 / スイ [×]
2021-02-20 14:49:05
         
>月
 【 冬 / ゲームセンター / >38 】
 ( 月の言葉に、何も答えないまま曖昧に微笑む。彼女の気持ちは嬉しい。言いたいことだって、分かる。でも、さっきの來の態度だって、見て見ぬふりみたいなものだ。おれと話す時、來は、いつも目を合わせない。おれじゃない何かを見て、喋って、笑う。面と向かって言葉を交わしているはずなのに、一人で虚空に話しかけているような気にさえなるのだ。おれの言葉と違って、彼女の言葉は、來に届くのだろう。だから、あの時託した。その判断は間違っていなかったようで、先程の様子を見るに、二人は上手くやれているらしい。「月は、來と普段どんなことを話してるの?」話題を切り替えたのだと分かるように、これまでとは違う、少し軽い口調で質問を投げ掛ける。來が自分以外の人とどんな話をしているのか、月が自分以外の人とどんな話をしているのか、そのどちらもおれは知らなかった。「……あ、言いたくないなら、無理に言わなくてもいいけど」他人の会話を盗み聞きしているような感覚になり、少し遅れて言葉を付け足す。大抵のことは寝て起きたら忘れている。けれど、心を揺さぶられるようなことはきっと忘れられないから、それなら最初から聞かない方がお互いのため、だ。月に手を引かれ、ゲームセンターの中を見回す。当てもなく彷徨う視線が留まったのは、沢山のメダルがぶちまけられたような、二段の前後に動く台。台が手前に引き出されている間にタイミングよくメダルを投入して、その後台が引っ込んでゆく動きによって押し出されたメダルが下の排出口へと落とされる仕組みだ。大量のメダルが積まれている様は壮観で、否が応にも目を引かれてしまう。子どもの頃には手が出せなかったけれど、來が置いて行ったメダルの量ならば少しくらい遊んでもいいかもしれない。その場で足を止め、その単純でいて魅惑的な動きをじっと見つめていた。 )
            
     
   
        
     
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