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愛しきプシュケの式日に、ルサンチマンは嘯いた__指名式、BNL/560


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98: ルチア [×]
2020-09-22 21:31:43


>第四皇子サマ(>87)

(ふと垣間見えた眼差しに、吐き捨てられた言葉に、きゅうと心臓の奥が痛んだ。水に焦がれる魚のように、彼に伸ばした掌。やがて、筋張った五指の先が、高貴な黒に触れる。朝陽を浴びて艶めく黒髪は温かく、柔らかな熱に目淵をゆるりと細めて。そうして港に屯す子供たちをあやすように数回ばかり黒糸を撫でやったところで、はたと動きを止めて。平民が、否、有象無象の中でも最下層で生きる己が、気安く触れて良いひとではないだろうに、何を血迷ったことを。サァァと血の気が引いていく「あ、えっと───花弁、が。御髪に」意味もなく身体に触れた訳ではないのだと、苦し紛れの弁解を絞り出して自分の行動に正当性を持たせ、利き手を引っ込める。幸いにもここは四季折々の花々に彩られた庭園で、且つ出会った時に彼は草の上に身を横たえていたのだから、何ら不自然ではない筈だと思うが。もし、不敬罪で打ち首拷問とかになったらどうしよう。気持ちいいことは好きだけど痛いのと苦しいのは絶対に嫌だ。墓穴を掘り進める自らの言動を顧みて俯きがちに彼に付き従う心中はさながら絞首台に向かう罪人そのもの。爪先ばかり見つめていたものだから、無防備な首筋をさらりと撫ぜた毛先の感触と吐息に擽ったそうに身動いだ後、瞬きを一つ「香水の類はつけていませんが……皇子は原っぱとお日様の匂いがしますね」良かった、怒ってなさそう。安堵に綻んだ口元と弾む声色は、煙草の行く末に再び引き攣って。嘘を吐くならお前も灰皿にしてやるぞというメッセージだろうか。何それ。めちゃくちゃ怖い。無理。問いかけの半分も理解せぬまま震える声で開口一番「……勝手に納屋に寝泊まりしてごめんなさい」半ば縋りつくように彼のブラウスを掴み、情けなく眉尻を垂らしながらも琥珀色の双眸を見つめ、必死に訴えて)なんでもするから火責めはやめてください……。

(/お世話になっております。一度引っ込んだ背後がのこのこと出てきてすみません。主様がキャラクターのリセット期間や、返レスの頻度などはどのように設定されているのかをお聞きすることを忘れておりました……。当方、週末や今回のような連休には比較的纏まった時間を作れるのですが、お恥ずかしながら平日はレスを返せない場合が多くなることが予想されます。もし、毎日もしくは隔日での密なやり取りを望まれていた場合、ご期待に添えないことになりかねず……だとすれば早い段階で舞台から降りるべきなのではと思い、遅ればせながら確認させていただきたく。もしも合わない場合は仰っていただければと。背後的には皇子様と姫様方の美しい描写を覗き見るだけでも幸せですので!質問だけで無駄に長くなってしまい大変恐縮ですが、お手隙の際にお答え下さると幸いです/礼)



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