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愛しきプシュケの式日に、ルサンチマンは嘯いた__指名式、BNL/560


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553: リリィ [×]
2022-02-14 22:38:03




>>ハインツ様( >>543)


第七皇子様と第八皇子様、とても素敵な方たち……。そうなのですね、互いを慈しみ合う皇子様方のようと仰っていただけてこの百合も喜んでいますわ。
( 畏れ多くも第七、第八皇子様のようと喩えられれば綻んだまま彼らの絆に思いを馳せて。式典で見かけただけの一方的な接点しか持たないので第八皇子様が第七皇子様の過重ともいえる愛に怯えている事実など知らず、仲睦まじく支え合って過ごしているのかと空想を巡らす。洗い流された傷口が痛んだものの表情には出さずに彼の治療に身を任せれば、細かな砂で汚れたドレスから己へと気遣わしげな視線が。「膝は少々打ち付けただけ、ドレスが代わりに損傷と汚れを引き受けてくださいましたから大丈夫ですの。 」、傷の具合と己の矜恃を案じてくれたのだろう、彼が今は己のみを見てくれているという事実に満たされるものを感じながら微笑んで首を振る。鈍痛はあるものの血が出ている気配もなく、その程度ならば殿方に無闇に肌を見せるほどではないと断じて。それにしても、随分と傷の手当に手馴れているように見える。果たして高貴な身分である彼らが手ずから治療を施す機会などあるのだろうか、貴族の家門の己ですら怪我を負った際は屋敷の使用人に手当をしてもらうというのに。世の乙女が夢見るほど王宮は煌びやかだけではないのかもしれない、と踏み込んで良いものか逡巡したが、彼の口から発せられた言葉に気を取られて。白百合に幸せを教えたい、そこに混ざるものが同情であれなんであれ、紛れもなく興味であり好感を持ってもらえている証に、向ける熱は己の一方通行ではなかったのだと知る。「 幸せならば今この瞬間、何度も教えていただいておりますわ。 」、幸福の吐息混じりで甘く蕩けて響き、今のこの感情を逃がさぬようにと片手でぎゅっと胸元のサンストーンブローチを握る。それと同時に意識の外で側頭部のカサブランカは咲きたてのように瑞々しく花弁を広げ、ふわりとそこから香りが漂い始める。今の彼女の顏のように甘い芳香、しかし鼻腔に広がれば少しの刺激を齎す薔薇のようなそれは風の流れに乗りゆるやかに辺りに漂うだろう。「 お恥ずかしながら、この容姿ですから外に出ることは禁止されていますの。許されるのは屋敷の中庭のみ、今日も出る許可などいただけておりませんわ。 」、眉を垂れさせ、伏せ目で憐憫を誘うが感情を如実に表す花は生き生きと正直で。間を溜めてゆるゆると顔を上げれば瞳に悲壮を宿して、しかし口元は自嘲を浮かべる。「 屋敷へ戻れば次に外に出ることができるのは何年後になるのでしょう。そんな檻へ閉じ込められるよりも、このまま貴方様に攫われたいだなんて思うのは強欲なのでしょうか、ハインツ様。 」、初めて彼の名を口にしたのは、乾いてひび割れた大地に咲く一輪の百合が皇子の慈悲という恵みの水を欲してやまないから。この暗々とした吸い込まれそうな欲がもっともっと向けられれば良いのに、情愛を受けるほど飢えていく底無し沼を満たそうとそっと彼の手へ腕を伸ばして。触れることを許されたならば己の存在を刻み付けるべく縋るように握るだろう。 )




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