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愛しきプシュケの式日に、ルサンチマンは嘯いた__指名式、BNL/560


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443: 第三皇子ハインツ [×]
2021-11-29 22:52:41


>>シャトン姫(>>441)

――違うんだ。
(そんな、そんな顔をさせたかったじゃないんだ。潰れ、焼け爛れた片目にずぐりと疼きを感じた気がして、思わず前髪の上からきつくそこを押さえて俯く。仮にここで彼女を引き止めたことが不誠実な行いであったとしても、あまりに醜悪な真実を生まれ落ちたばかりのお姫様に突きつけるなんて真似は出来なかった――少なくとも他者に対して厳しく接する事に不得手な三番目の皇子には。「 ごめんね、シャトン。 」姫、と敬称を略したのはゲームの駒としてではなく魂と自我を持つ【シャトン】という存在を心の底から哀れんだから。まるで言い訳をするように、顔は下を向いたまま「 君の行動を縛りたいわけじゃない。そこに何があるか知る覚悟があるなら、君には知る権利がある。でも、だけど俺には…… 」その案内人となるにはあまりに心が痛くて。皇子が言葉を詰まらせたタイミングで、鉄扉の奥底から『 ゆるして 』と女性の声がした。与えられる限りの快楽に飽和して疲れ切ったような甘い声にも、ありとあらゆる苦痛を味わわされ解放を乞う切ない声にも、そのどちらにも聴こえる音吐。遠い遠い地下から響いたそれはひどくかすかな音で、もしかすると人間の――皇子の耳には届かなかったかもしれないが、あるいは猫の、獣の耳には。今夜だけ、傍に――そんな願いには数秒沈黙した後、もう疼きの収まった目から手を離して面を上げ「 もちろん。喜んでお傍に 」色狂いな兄弟であれば、よもや誘うような姫の台詞をいいことに肌を重ねようとするのかもしれない。けれど今夜の自分はそんな気になれそうにもなく、ただ手前勝手な罪滅ぼしのような気分で少し疲れたような微笑みを浮かべて)俺の部屋に温かいミルクでも用意させようか。



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