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193:
シリウス [×]
2020-11-14 19:23:40
>191 リヒャルト様
(何か良いものを見つけたような、ちらと光る瞳の先を追うとそこには行儀悪く揺れる銀色の毛が。さっと片手でマントを引き寄せ隠してみても布のはためく音が響くばかりで「 ええ、はい、無意識というべきか生理現象というべきか……昔から、こればかりはどうにも留めようがないんです 」平静を装った声すらばさりばさりと掻き消されれば、気恥ずかしさに遣り切れない苦笑を浮かべ。あくまで治療のためと理解していても、いざ細い指が己の節榑立った手を取ると言った側から尻尾は酷く振り乱れ、情けないやら喜ばしいやら如何ともし難い心地で手当の一部始終を見つめ。痛みを感じる余裕も無かったと気がついたのは、包帯を巻き終えた彼が立ち上がった後。無意識に詰まっていた息をゆるゆると吐き出して、感謝を述べようと開いた唇を突きつけられた一言で引き結ぶ。背中から仄かに漂う苦い気配に戸惑いを覚えたのは確か。しかし続いた言葉に思わず立ち上がっては、なおも雑兵の身を案じる指示に堪らず眉根を寄せて「 殿下の仰る通り、皆様方の事は何一つ存じ上げません。ですが──殿下が誰よりも優しく勇ましく、聡明であらせられる事は存じております。たとえ貴方様が覚えていらっしゃらなくとも私は、……私は、一度たりとも忘れた事はありませんでした 」先刻とは一変、涼しい双眸にも臆さず憑かれたように堂々と語る。彼が誉れ高い皇子であることは絵空事の理想ではなく、かくあるべき事実なのだから。そんな熱情任せの行動にようやく思考が追いついたのは、暫しの沈黙に脳が冷えた後。今更取繕えないとは犬並みの頭でも察せられ、ひたと見据えていた眼差しを逸しゆっくりと頭を垂れて「 ……今宵賜った御慈悲も決して忘れません。剣は持てずともこの獣の体がございます、お役に立てる事があればどうか何なりとお申し付けを──殿下のご命令とあらば、いつ如何なる時でも必ずや馳せ参じます 」口先の謝罪や感謝ではもはや力不足。包帯の巻かれた手を胸に当て、本心からの忠誠を以って示せるだけの誠意を示し)
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