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愛しきプシュケの式日に、ルサンチマンは嘯いた__指名式、BNL/560


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191: リヒャルト/第六皇子 [×]
2020-11-14 14:26:10


>>シリウス姫(>>190)


(騎士の給料は国庫から支払われる、それは皇族たる自分が目の前の彼の雇い主である事を意味する。主人に卑屈な態度を取られては無理な迎合を強いる事になってしまう、そんな風に彼の前のめりな言葉を無言の卑下で以って勝手に片付けようとした瞬間、視界の端に揺れる獣の証に気を取られ「 ……それ、無意識? 」視線を注いだまま問い掛けを。勘繰りや打算ばかりの業深き人間よりも物言わぬ動物を好む事もあって、珍しく双眸には僅かながら明るい光が宿り。片手を彼の手の下へ添えて支えるように淡く触れてから「 少し我慢して。 」静かな前置きの後、晒された傷口に薬を沁み込ませたガーゼをそっと当てて消毒を。そして傷の治りを早める軟膏を指先に掬い取り撫でるように掌へ塗布しながら、片手間に聴いていた彼の言葉にぴくりと眉尻を歪める。彼が閉口してもなお沈黙を貫き、黙々と包帯を巻き終えてから立ち上がって背を向け「 ――皇族(ぼくら)の事を何も知らないくせに、臆面もなくよく言えるね。 」"優しさ""誇り"――くらくらするほどステレオタイプな言葉は拗れた皇子の神経に容易く傷を付ける。皇族の誇りなど重荷でしかない、どう足掻いても自分は兄弟には敵わないし父親からの期待や愛情も生まれてこの方受けた記憶もない。キラキラと輝くような彼の風貌こそ、華奢な自分よりよっぽど精悍な王子に相応しい――背を向けていた事で苦虫を食い潰したような顔を晒さずに済んだのは僥倖だった。「 君がどう思おうと自由だけど、理想を押し付けられるのは不愉快だよ 」薬の瓶を棚へ戻しながら静かに告げて、こんな風に自分の機嫌で相手へ当たってしまう幼稚加減に辟易としながら、一切の表情をかき消し振り向いて「 君が思ってるよりその傷は深い。一週間は剣を握らない方が良いよ 」今夜の務めも代行に任せて休むのが吉、そう淡々と付け加えて)




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