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愛しきプシュケの式日に、ルサンチマンは嘯いた__指名式、BNL/560


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118: セス/第四皇子 [×]
2020-09-25 19:51:37


>>ルチア姫(>>115)

(焦がれるほど嬉しいのに叫びたくなるほど悔しいのは、髪に触れた彼の手があまりにも暖かかったから。愛情を信じてもどうせ裏切られる、否、裏切られずに済んだ成功例など無い皇子にとっては、その手に縋りつくリスクが高すぎて。謝意と共に下がった頭を眺める表情はあまりに悲痛で、それを彼に見られずに済んで本当に幸運だった。彼が面を上げる頃には痛々しい程に平静を取り繕った薄い笑みを表情に張り付け「 勘違いってさァ。よくある割に打たれ慣れないよな、 」不意に口を開き、今度は此方から骨張った獣のような手を頭上へ伸ばして「 オレ毎回すげぇダメージ喰らうもん。 」お返しとばかりに彼のしなやかな髪を乱すように撫で回しながら幼少期のトラウマを無理して笑い話にでもするつもりか、強がって浮かべた笑みはどこかくしゃりと歪みを孕んで。ヘアスタイルをぐしゃぐしゃにしてやるつもりで動かした手を引っ込め彼の髪を確認すれば、癖のない柔らかな髪質だからか狙い通りにはいかず。口角は上げたまま愉快に舌打ちを零した刹那、無防備にも節操なしの皇子の胸元へ顔を埋めた彼を捕まえるように両腕で抱きすくめ「 あー悪ィ、射程圏内だったから反射的にさ。 」おまけにと形の良い耳をガジガジ強めに甘噛みしてからするりと腕を解いて。無茶な提案は拍子抜けなほどあっさりと受け入れられ「 …マジ? 」とぽっかり口を開けギザギザの歯を晒した後、みるみる内に表情は喜色に染まり「 ならさァ、夜は毎晩オレと寝る事。な? 」狡いと言われようが構うものか、王宮に住むのならばと条件を後付けし試すような笑みを口許だけに浮かべてじぃっと彼を見つめる、その視線はどこか縋るようでもあり。地下貯蔵庫の気温はセ氏13度ほど、長居すれば涼しいを超えて寒いに変わるであろう体感温度。背後からがばっと彼の肩に腕を回し「 だからイイんだろォ?酒飲んだら熱くなんだからさ。 」古紙に包まれ保存されていたボルドーのワイングラスを手に取り、包装を毟り取って一つを彼へ手渡し「 あんまり零すなよ、勿体ねーからァ 」言い終わるや否や、近くにあった一つだけ黒い樽の栓を予備動作も抜き、その瞬間紅く輝くワインがトクトクと流れ出て)




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