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【彼は小説より奇なり。(〆)】/138


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81: 久我綾兎 [×]
2020-09-10 06:46:21

………いえ。
(彼は瞳を伏せ、相手の顔を見ようともせずそう返すと「…今日は、何をお探しですか?」静かに接客口調で返し)

82: 柏木 渚 [×]
2020-09-10 14:34:42


(昨日対応してくれたように今日も……と思ったが、そこまで上手く距離は縮まらないか、となんだか少し寂しい気もしながら一人納得して。何を探しているかと訊かれれば少し考え)
話し相手……を探してます

83: 久我綾兎 [×]
2020-09-10 15:54:42

…そうですか。……今、暇ですのでなりましょうか?
(彼の顔が少し上を向くとまるで空気が漏れるように素っ気なくそう呟き)

84: 柏木 渚 [×]
2020-09-10 20:26:19

……!、是非、宜しくお願いします!
(彼の言葉に喜んで頷いて。「何を言ってるんだ」と追い出されるのではないかと若干ひやひやしていたが、その心配はなく。安心したようにリラックスした表情になり)

85: 久我綾兎 [×]
2020-09-10 20:28:05

……何のお話をすればよろしいですか?
(彼は初対面の人間を見るような、一種空とぼけたような表情で相手を見つめたあとそう言葉を返して)

86: 柏木 渚 [×]
2020-09-10 22:37:19


僕、綾兎さんのことがもっと知りたいと思って……
貴方の事を教えて欲しいです
(彼をじっと見つめ返し、ハッキリとそう伝え)
例えば……綾兎さんがこの仕事についた理由、とか

87: 久我綾兎 [×]
2020-09-10 22:50:02

………本が好きだから、ですよ。
(彼は当たり前のことを聞くな、とでも言いたげに呆れたような表情でそう返して)

88: 柏木 渚 [×]
2020-09-11 00:14:11


成程……
(それなら自分と一緒だ──と、また彼との共通点を見つけ頷くと小さく微笑んで。)
綾兎さんはどんなジャンルの本が好きなんですか?

89: 久我綾兎 [×]
2020-09-11 06:52:28

……ミステリですかね。
(しばらく考え込むような動作をした後、そう答えて)

90: 柏木 渚 [×]
2020-09-11 14:09:14

そうなんですか?!……僕もですっ
(まさかそこまで同じとは。最早運命ではないかと思ってしまい、彼に共感の意を示し)

91: 久我綾兎 [×]
2020-09-11 20:14:31

………ああ、そうですか。偶然ですね。
(彼は一瞬煩わしいとでも言いたげな瞳をしたが、すぐに営業モードの表情でそう返して)

92: 柏木 渚 [×]
2020-09-11 23:19:19


(さらっと流されてしまい、寂しいような、残念なような。口調が砕けていないことから、まだ彼はあくまでも自分を「客」として見ているんだと解釈し)
……あ、そういえば綾兎さんって、関西の方なんですか?

93: 久我綾兎 [×]
2020-09-12 07:28:42

…ええ。出身は和歌山の山奥ですよ。
(彼はうるさそうに首を動かし、そう返すと「久我さん、レジのヘルプお願いします!」そんな声が掛かってレジの方へと行き)

94: 柏木 渚 [×]
2020-09-12 14:10:14


……あ
(彼がレジの方へ移動してしまい。慌てて視線で追いかけると、側に置いてあった気になっていたミステリー小説を手に取り、自分もレジへ向かい)
明日も来ますね、久我さん

95: 久我綾兎 [×]
2020-09-12 14:26:10

……お待ちしております。…書籍一点のお買い上げで、800円となります。
(ミステリー小説のバーコードを読み、代金を告げて少しだけ口角を上げ)

96: 柏木 渚 [×]
2020-09-12 15:03:54

……はい
(たとえ表面上の言葉でも、彼からの「お待ちしております」は嬉しいものだ。返事をして小さく微笑むと今回は現金でなく図書カードを手渡し)

97: 久我綾兎 [×]
2020-09-12 15:22:02

……図書カード、お預かりします。
図書カードの残金は200円となります。
(彼は受け取った図書カードをレジに差し込み、処理を済ませると相手にまた返して)

98: 柏木 渚 [×]
2020-09-12 17:20:56

ありがとうございます
(図書カードを受け取って財布にしまうと、彼がスムーズに会計の手続きをするのを見ながら商品を待ち)

99: 久我綾兎 [×]
2020-09-12 20:15:58

………ありがとうございました。
(レジ袋に書籍を突っ込み、相手へと渡して)

100: 柏木 渚 [×]
2020-09-12 21:33:30


(商品を受け取って小さくお辞儀をすると、大事そうに本を抱えて帰路につき)

《次の日》
(この店に入るのも、最早日課となっている。もう見慣れた彼の背中に声を掛け)
久我さん、宣言通り来ちゃいました

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