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【彼は小説より奇なり。(〆)】/138


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61: 久我綾兎 [×]
2020-09-07 20:47:19

……何の話、したいんや?
(そう言いつつ彼は煙草の箱から一本抜き出すとライターで火を付け、白煙を揺らして)

62: 柏木 渚 [×]
2020-09-07 21:47:33

あ、本の話がしたいです
(実は何を話そうかなんて全く考えていなかった。話題が無いわけではない。話したいことが多すぎて選びきれない、というのが事実である。数秒黙り込んだ後、二人の共通の趣味として先ずはこれからか、とそう切り出し)

63: 久我綾兎 [×]
2020-09-07 21:55:44

………何の本や。ジャンルにもよる。
(煙草を吸いつつ端的に告げ、じろりと鋭い瞳で静かに睨み付け)

64: 柏木 渚 [×]
2020-09-07 23:16:44


ジャンルっていうより……僕も、久我さんみたいに本に詳しくなりたいんです
(今睨み付けられても、そう簡単には怯まない。ここで敢えて彼に対する憧れを露にして「どうしたら貴方みたいになれますか」と訊ね)

65: 久我綾兎 [×]
2020-09-07 23:23:22

……それこそ、色んな本読めや。
(彼は静かに溜め息を漏らし、「…ん」無愛想に黒革のしっかりとしたカバーが掛けられた「銀と夜」とタイトルがある一冊の本を手渡し、「…この本、やるから次来るまでに読んどけ」とだけ述べて)

66: 柏木 渚 [×]
2020-09-08 06:35:13


……はいっ
(手渡された本は初めて見るもので。彼から「次来るまで」と、自分の存在が避けられていないことを知って、嬉しさを噛み締めながら返事をすると、有難うございます!と頭を下げ)

67: 久我綾兎 [×]
2020-09-08 06:48:35

……………それだけか?
(本を受け取ったのを見ると微かに表情を緩め、静かにそう問いかけて)

68: 柏木 渚 [×]
2020-09-08 09:54:22


……あ、と……もし良かったら、名前、教えてくれませんか?
(柔らかくなった彼の表情、思わず見惚れてしまう。今まで経験したことのない感情。衝撃で話したかったことは全て飛んでいってしまった。しかし、折角彼からそう聞いてくれたのだ。ここで会話を終わらせるのは勿体無い気がして)

69: 久我綾兎 [×]
2020-09-08 15:44:18

………久我や。久我綾兎。綾織りの綾に兎。
(また無愛想な表情に戻り、煙草を吸いながらそう返して)

70: 柏木 渚 [×]
2020-09-08 21:12:16


綾兎、さん……
(彼から教えて貰った名前を繰り返し、「いい名前ですね」と微笑んで。ここで、すっかり自分の自己紹介を忘れていたことに気付き)
あ、僕は柏木です。柏木渚。21歳です!

71: 久我綾兎 [×]
2020-09-08 21:33:52

……………そうか。
(「…あんたもええ名前やんけ。」ふ、と表情を緩めて口角を静かに持ち上げ、煙草の煙を揺らし)

72: 柏木 渚 [×]
2020-09-08 23:06:03


、ありがとうございますっ
(まただ……、再び柔らかくなった彼の表情を見て、一緒に心臓の鼓動も速くなる。彼に名前を褒められても、直ぐに言葉が出て来なかった。明らかにいつもと違う感覚に戸惑いつつも御礼を伝え)

73: 久我綾兎 [×]
2020-09-09 06:48:00

……俺、もう帰るわ。
(ぶっきらぼうにそう言い放ち、煙草の吸い殻をポケットから取り出した灰皿に押し付けて)

74: 柏木 渚 [×]
2020-09-09 08:10:21


あ、はい。お疲れ様でした!
(なんだか考え込んで黙ってしまっていたが、彼の言葉にハッとして。自分もそろそろ……と荷物をまとめると一言。)
じゃあ、また明日

75: 久我綾兎 [×]
2020-09-09 16:49:52

………ありがとうございました。
(最後だけ接客口調に戻り、軽く頭を下げると煙草の吸い殻をゴミ箱に捨てて踵を返し)

76: 柏木 渚 [×]
2020-09-09 21:16:05


《次の日》
綾兎さん、読みましたよこの本!
(昨日貸して貰った本を抱えて、店内へと入り彼の元へ向かって)

77: 久我綾兎 [×]
2020-09-09 21:40:34

………そうですか。
(幾分か敵意の抜けた声でそう返せば静かに顔を上げ、「…どうでした。」とだけ問いかけて)

78: 柏木 渚 [×]
2020-09-09 22:07:36

凄く面白かったです!僕が普段手に取らないようなジャンルだったんですけど──
(彼からの問いを待ってましたと言わんばかりにつらつらと感想を語って、満足げに口角を上げると、「ありがとうございました」と本を返そうと差し出し)

79: 久我綾兎 [×]
2020-09-09 22:57:51

……ああ…その本は持って帰ってくださって構いませんよ。
(差し出された本を首を左右に振りつつ手で突き返し、「俺が昔読んでいた本なので…もうあげますよ。」口調こそ無愛想なものの表情は少しだけ穏やかで)

80: 柏木 渚 [×]
2020-09-10 00:20:00


え……!ありがとうございます!
(あまりにも面白かったので、今日これを此処で買おうと考えていた。……が、彼からのその言葉に本当ですかと目を輝かせ、きゅっ、と目を細めてお礼を伝え)

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