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【彼は小説より奇なり。(〆)】/138


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自分のトピックを作る
88: 柏木 渚 [×]
2020-09-11 00:14:11


成程……
(それなら自分と一緒だ──と、また彼との共通点を見つけ頷くと小さく微笑んで。)
綾兎さんはどんなジャンルの本が好きなんですか?

89: 久我綾兎 [×]
2020-09-11 06:52:28

……ミステリですかね。
(しばらく考え込むような動作をした後、そう答えて)

90: 柏木 渚 [×]
2020-09-11 14:09:14

そうなんですか?!……僕もですっ
(まさかそこまで同じとは。最早運命ではないかと思ってしまい、彼に共感の意を示し)

91: 久我綾兎 [×]
2020-09-11 20:14:31

………ああ、そうですか。偶然ですね。
(彼は一瞬煩わしいとでも言いたげな瞳をしたが、すぐに営業モードの表情でそう返して)

92: 柏木 渚 [×]
2020-09-11 23:19:19


(さらっと流されてしまい、寂しいような、残念なような。口調が砕けていないことから、まだ彼はあくまでも自分を「客」として見ているんだと解釈し)
……あ、そういえば綾兎さんって、関西の方なんですか?

93: 久我綾兎 [×]
2020-09-12 07:28:42

…ええ。出身は和歌山の山奥ですよ。
(彼はうるさそうに首を動かし、そう返すと「久我さん、レジのヘルプお願いします!」そんな声が掛かってレジの方へと行き)

94: 柏木 渚 [×]
2020-09-12 14:10:14


……あ
(彼がレジの方へ移動してしまい。慌てて視線で追いかけると、側に置いてあった気になっていたミステリー小説を手に取り、自分もレジへ向かい)
明日も来ますね、久我さん

95: 久我綾兎 [×]
2020-09-12 14:26:10

……お待ちしております。…書籍一点のお買い上げで、800円となります。
(ミステリー小説のバーコードを読み、代金を告げて少しだけ口角を上げ)

96: 柏木 渚 [×]
2020-09-12 15:03:54

……はい
(たとえ表面上の言葉でも、彼からの「お待ちしております」は嬉しいものだ。返事をして小さく微笑むと今回は現金でなく図書カードを手渡し)

97: 久我綾兎 [×]
2020-09-12 15:22:02

……図書カード、お預かりします。
図書カードの残金は200円となります。
(彼は受け取った図書カードをレジに差し込み、処理を済ませると相手にまた返して)

98: 柏木 渚 [×]
2020-09-12 17:20:56

ありがとうございます
(図書カードを受け取って財布にしまうと、彼がスムーズに会計の手続きをするのを見ながら商品を待ち)

99: 久我綾兎 [×]
2020-09-12 20:15:58

………ありがとうございました。
(レジ袋に書籍を突っ込み、相手へと渡して)

100: 柏木 渚 [×]
2020-09-12 21:33:30


(商品を受け取って小さくお辞儀をすると、大事そうに本を抱えて帰路につき)

《次の日》
(この店に入るのも、最早日課となっている。もう見慣れた彼の背中に声を掛け)
久我さん、宣言通り来ちゃいました

101: 久我綾兎 [×]
2020-09-12 21:54:00

………いらっしゃいませ。
(彼は作業中の手を止め、無愛想な表情でお辞儀を返し)

102: 柏木 渚 [×]
2020-09-13 14:35:46


(最初は驚いた彼の接客態度も、今では随分柔らかくなったような気もするし、こちらとしても親しくなれたようで嬉しい限り。何時も通り軽く挨拶を済ませ)
お疲れ様です、今日もお時間──いいですか?

103: 久我綾兎 [×]
2020-09-13 14:55:32

………何でしょうか。
(手持ち無沙汰に自分の名札を弄びつつそう返して)

104: 柏木 渚 [×]
2020-09-13 16:47:53


僕が綾兎さんと出会ってから今日で大体9日とか、10日、とかになるんですけど、いつも僕が質問してばっかりなので……
(彼からの返事に小さくガッツポーズ。早速本題を切り出して)
僕のことも知ってほしいんです。……というわけで何か質問ってありますか?

105: 久我綾兎 [×]
2020-09-13 21:55:29

…そうですね……ご職業は何を?
(考え込んだあと少しだけ首を傾げ、そう問いかけて)

106: 柏木 渚 [×]
2020-09-14 09:31:07


一応、まだ学生…です。近くの××ってカフェでバイトしてます。
(そうだ、とポケットから財布を取り出し、もし良かったらどうぞ、と自身が勤務するカフェのクーポン券を差し出して)

107: 久我綾兎 [×]
2020-09-14 09:43:03

…ありがとうございます。機会があれば。
(クーポン券を受け取ると丁寧に畳んでエプロンのポケットに押し込み、また静かに顔を上げて)

108: 柏木 渚 [×]
2020-09-14 11:01:57


はい、是非。その時は、僕が対応しますから
(いつもと立場が変わっちゃいますね、と小さく微笑んで、ぺこりと頭を下げ)

109: 久我綾兎 [×]
2020-09-14 18:23:28

……そうですね。
(ふ、と表情を緩めてそう返して)

110: 柏木 渚 [×]
2020-09-15 09:23:26



(表情が柔らかくなる彼を見て、自身の鼓動がほんの少し激しくなる。“まただ──”思うように言葉が出てこなくて、彼の近くに立ったまま無言の時間が流れ)

111: 久我綾兎 [×]
2020-09-15 15:45:25

……どうかされました?…何もないのでしたら、作業に戻らせていただいてもよろしいでしょうか。
(無言になった相手の顔を静かに覗き込み、首を傾げて)

112: 柏木 渚 [×]
2020-09-16 16:31:38


あ…、い、え、大丈夫…です
(たじろぎながらもなんとかそう絞り出すと、ありがとうございました、と頭を下げて)

113: 久我綾兎 [×]
2020-09-16 17:02:07

……?では。
(首を傾げたまま不思議そうな表情をしていたが、山積みになった本を陳列する作業へと戻り)

114: 柏木 渚 [×]
2020-09-18 19:53:08


《次の日》
こんにちは、綾兎さん。……今お時間大丈夫ですか?
(いつもとは少し違う表情で、入店すると一直線に彼の元へ向かい。)
相談…、というか悩み事に乗って欲しくて

115: 久我綾兎 [×]
2020-09-18 20:02:50

…はあ、構いませんが。
(ゆっくりと顔を上げてそう返し)

116: 柏木 渚 [×]
2020-09-18 20:46:05


僕、本に関する仕事に就きたくて。今、図書館司書を目指してるんですけど……
(「資格が取れるか怪しいんですよね、」自分にしては珍しい、不安そうな表情を見せて)

117: 久我綾兎 [×]
2020-09-18 20:53:16

…そうなんですか。
(普段の興味なさげな様子とは違い、静かに相手の瞳を覗き込んでいて)

118: 柏木 渚 [×]
2020-09-18 21:31:46


今日、とうとう身内にも「いい加減バイト以外の職に就け」って言われちゃいまして。
(「諦めたほうがいいのかな……って」いつも笑顔を見せているが、この言葉だけはかなり心に突き刺さったらしく。はぁ、と溜め息を吐き。)

119: 久我綾兎 [×]
2020-09-18 21:49:04

……いいんじゃないですか?バイトでも。
それが楽しいなら。
(相変わらず声だけ興味は無さそうだったが、表情は少し緩んでいて)

120: 柏木 渚 [×]
2020-09-18 22:32:27

そう、ですか……?
(彼からそんな言葉が聞けるなんて想定外だった──。驚きで、伏せていた視線を上げ彼の方を向いて。)

121: 久我綾兎 [×]
2020-09-18 23:20:00

…あくまでも、個人の意見ですけれどね。
(また無表情に戻り、本を積む作業へと戻って)

122: 柏木 渚 [×]
2020-09-20 12:12:59


……ありがとうございます
(彼の言葉に、ほんの少し心が軽くなったような気がした。それと同時にまた心臓が騒ぎ出す。)
あ、と…もう一つ、いいですか?

123: 久我綾兎 [×]
2020-09-20 19:44:44


……何でしょう。
(彼はまた作業の手を止めると顔を上げて)

124: 柏木 渚 [×]
2020-09-21 22:25:18


特定の人と話してて、ドキドキする…というか、緊張することがあるんですけど……何故なんでしょうか?
(まさに今の自分である。ゆっくり相手に視線を向けつつそう質問し)

125: 久我綾兎 [×]
2020-09-21 22:31:22


……病気でしょうね。軽度の緊張症じゃないですか?
(空とぼけたような返事を返しつつ作業の手を再開して)

126: 柏木 渚 [×]
2020-09-21 22:39:48


成程……
(彼からの返答を真面目に捉えて半分納得したような表情で)

127: 久我綾兎 [×]
2020-09-21 22:51:24


……冗談ですよ。恋じゃないんですか、それ。
(吹き出したように少しだけ表情を緩め、作業をしながらそう返し)

128: 柏木 渚 [×]
2020-09-21 23:01:58


恋、
(完全に信用する所だった、──しかし、自分が恋……とは。更に、その相手はまさかの綾兎さん。どうしたら……と色々な感情が入り交じるなかそう尋ね)
綾兎さんは、……恋ってしたことありますか?

129: 久我綾兎 [×]
2020-09-21 23:06:17


………どうでしょう。自分じゃ分からないですね。
(作業の手を止めると首を傾げ、また表情を無表情に戻し)

130: 柏木 渚 [×]
2020-09-21 23:35:23


今日は、色々……ありがとうございました
(一度意識してしまうと、どうも元には戻れない。一人うんうん唸りながらも、お礼は伝えておかねばと頭を下げて)

131: 久我綾兎 [×]
2020-09-22 14:16:25


………いえ。…勤務時間、あと少しで終わるので。
(どこか含みを持たせたような口ぶりでそう告げて)

132: 柏木 渚 [×]
2020-09-22 19:38:33


もし良かったら、一緒に帰りませんか?
(彼の業務時間がもう終わると聞いて、途中まででもいいので!、とそう頼み)

133: 久我綾兎 [×]
2020-09-22 20:06:19


………構いませんが。
(彼は気だるげに答えて)

134: 柏木 渚 [×]
2020-09-24 17:46:13


…ありがとうございますっ、
(ぱっ、と表情を明るくするとお礼を伝え。「じゃあ僕、入口の所で待ってますね」と言い残すと、嬉しそうに入口へ向かって)

135: 久我綾兎 [×]
2020-09-24 21:32:50


………待たせたな。
(暫くすると入口から煙草を吹かしながら顔を覗かせ)

136: 柏木 渚 [×]
2020-09-24 23:10:41

いえ、お疲れ様です!
(待たせた、という言葉にそう返し、小さく口角を上げ彼の方へ寄って)

137: 久我綾兎 [×]
2020-09-24 23:13:14


………そりゃどうも。…で?何の用や。
(軽く手を挙げて答え、じろりと訝しげな目線を向けて)

138: 柏木 渚 [×]
2020-09-25 23:25:20


(口調が完全に砕けている……、これは更に親しくなるチャンスだと捉え)
もっと綾兎さんのことが知りたいな…、と思いまして……

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