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自分のトピックを作る
2062:
レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2026-06-19 17:32:52
>>2061 ノア
へぇ?そりゃあ運が良かったな。
(嘘を吐いているわけじゃない。少なくとも、そのことだけはすぐに分かった。相手の声色に不自然な揺れはなく、言葉に妙な淀みもない。用意していた言い訳を並べているというより、本当にそう思っている人間のそれだ。“誰にも声は掛けられなかった”“怖い目にも遭っていない”その辺りは恐らく事実なのだろう。実際五体満足こんな開けた捕捉しやすい場所で1人本を読み耽っていた訳なのだから。だが――だからといって何も隠していないわけじゃない、と、獅子はクンと鼻を動かした。エメラルドグリーンの瞳がじっと相手を捉える。獣人の身体は思っている以上に正直だ。耳も、尻尾も。耳はピクピクと動きこちらの様子を伺っているし、尾っぽは不安を紛らわせるように脚に絡みついている。何かを誤魔化している時の反応くらい嫌というほど見てきた。自分を悪く言っていたのを隠そうとする臣下たち、お零れに預かろうと近付いてくる輩──そうして眺めているうちに、ふと違和感が引っ掛かった。風に吹かれ、ミルクティー色の髪が広がり顔を見せる細い首筋。以前見た時にはそこにあったはずの、仰々しい首輪が見当たらない。視線が自然とその首元へ落ちる。自分が砂にした首輪は、たしかに彼女も思うところはあったのだろう。しかし、こんな外出先で外すなど不義理な事は、彼女の律儀な性格上しないだろう。どちらにせよ、その首輪が消えていることと、今こうして夜の公園にいることが無関係とは思えない。獅子が自分の子を咎める時のように首根っこを掴んでベンチへと再び座らせる。そうして逃げ場を潰すように仁王立ちすると、腰を屈めてその邪悪な顔を寄せた)
首輪もない状態で襲われたら、今頃骨だけになってただろうからなァ?
2063:
ノア [×]
2026-06-19 18:17:06
>2062
( すん、と僅かに獅子の子の鼻先が揺れて、それから視線が落ちてくる。嘘はついていなかったし、何か勘繰られるようなことは無いはず・・・と、
伸びてきた腕がひょいっと身体を持ち上げたもので、強張った身体ではロクな抵抗も出来ないままドサリとベンチに降ろされた。何だ何だ、何かミスをしただろうか、と記憶を辿りながら近付いてくる・・・そのいつも通り生意気で整った、今は心底恐ろしい顔を見て、続いた言葉にハッとする。もしちゃんと、司書が学園から出掛けることを学園長に伝えていたのなら、あるはずの物がそこには無い。パッ、と慌てて本から手を離したせいで本が膝の上に落ちる。首元を隠すように両手で覆って・・・ああもう、この生徒で無ければ気付かれなかったはずなのに。いつもなら恨めしそうに睨むところなのだが、どうにも身体は本能的に獅子の子を長とするようでそれすらもままならない )
これは、その──無くして、しまって
2064:
レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2026-06-19 18:45:43
>>2063 ノア
失くした?魔法石をか?……そりゃあ大変じゃねぇか。
(実に白々しい。そう思ったのは、慌てて首を隠した仕草に、突然たどたどしくなる言葉たち。視線は泳ぎ、耳は平伏したように倒れきり……普段ならこちらを睨み返してくるくせにそれすら出来ない辺り、相当やらかした後らしい。否、こんな姿になっている時点で相当だと思うが。頭の中でブチギレる白黒の教師が過ぎる。恐らくこの調子だと彼にも秒でバレるだろう。そして次には懇々と説教されるに違いない。いつぞやの自分のように。ならば、自分はその見え透いた嘘に乗ってやろうではないか。獲物が自分で掘った穴にどこまで潜るのか見届けるのもまた一興ではないか。ただ心底納得した、お前の言い分を信じたと言うように頷いた後、少しだけ考えるような空白を持って大変だと心にもない言葉を吐く。どこをどうしたら首輪を失くすんだよ、と野暮なツッコミを今はすまい。ベンチへ腰掛けた相手を見下ろしたまま口角だけを持ち上げる。それは普段の意地の悪い笑みじゃない。教師にも国民にも好かれそうな、非の打ち所のない柔らかな笑み。上辺だけ磨き上げた爽やかな笑顔は兄を見ていれば自然と学習する。真似するのも慣れたものだ。まぁこの獅子がそんな顔すれば、素性を知っている奴が見れば間違いなく警戒する類なのだが。人っ子一人いない公園へ視線を向けたあと、彼女の方へと恭しく手を差し出す。──さて、存外生徒思いでお優しい司書様は、無いものを探すまるで東洋の姫君が与えた試練のようなことを自分共々課すのか、見てみようではないか。そんな期待を笑顔の裏に押し込みながら、表面上だけはどこまでも親切そうな顔を保ったまま)
学園の物を失くすなんざ、あの烏もうるせぇだろうし、何より世間体が悪い。俺も一緒に探してやるよ。
2065:
ノア [×]
2026-06-19 19:19:24
>2064 レオナ
っ、うぁ、ええと──そう!その、あまり生徒を連れ歩くべきではない場所にも行ったので
( なくしたのか、という確認のような言葉にこくこくと頷いて、ゆっくりと首元から手を離す。これで何とか、と嘘を一つで済ませられたことにホッとしていれば、続いた言葉にぎょっとして。そりゃあ大変なことだ、実際に起きていたならば。けれど、これは全部嘘なわけで、無いものは無いし、探すだけ生徒を振り回して迷惑をかけて、怒られるか呆れられるか失望されるか・・・いずれにしても嫌な結末がやってくることに変わりはない。そもそもはなから無理矢理な嘘だったことは自覚している、し、そんなものでこの生徒が騙されてくれるわけもない。そうして差し出された手と柔和な微笑みは、文字通り尻尾を逆立てるのには十分で、いつもなら叩き落としていたであろうその手から逃げるように立ち上がると獅子の子から距離を取る。確信犯だろう、明確に愉しんでやっているのだろう、けれど、嘘をついた手前強く出られないし、これ以上嘘は重ねたくない。何とか掴んでいた本を肩掛けの鞄に捩じ込むと、ぶんぶんと首を振って。正しくは魔力を持つ生徒を連れて行かない方がいい場所に行ったのは事実だ、いつもサムの店で受け取る禁書を扱う怪しげな裏路地の店に直接足を運んだものだから )
キミが世間体なんてものを気にするとは思えないけれど──いや、それはそれとして、その、キミにまで手伝ってもらう義理はないし、薬も、多分朝には抜けるから、学園長には司書から報告するし
2066:
レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2026-06-19 19:51:34
>>2065 ノア
確かに義理はねぇが、サバナクロー寮長として、夕焼けの草原の王子としての責任はある。
(逃げるように距離を取った相手を見て、随分と必死な様子に思わず笑いそうになるのを喉の奥で堪える。義理がないだの、報告は自分でするだの、尤もらしい言葉を並べているが、本当に首輪を失くしたのならここまで同行を嫌がる理由もないだろう。とはいえ、それを今ここで暴くつもりもない。追及したところで意固地になるだけだろうし、何より──その嘘に乗ってやる方が面白い。ぶんぶんと首を振る耳も、意に介さず。こちらから離れようとする足取りもも、上体を起こして1歩だけ足を前に出せばすぐに潰えた。ゆらりと自分の影が、地面へ長く落ちる。猫の獣人になっている彼女を見て人は偏見にも獣人が多く所属するサバナクロー寮生が学校の備品を失くしたと言われるだろう。それは寮長である自分の顔に泥を塗られることに発展する。まして、こんな時間に獣人化したレディをひとり街へ放り出してホイホイ帰りましたとなれば、夕焼けの草原の第2王子としてメンツ丸つぶれになる。というか恐らくボッコボコにされる、各方面から。──と、こちらも最もらしいワケを説明すれば、緑の双眸を細めると、王子らしい、人当たりの良い笑顔は引っ込み、多くの生徒たちを束ねる凛々しい表情が顔を出す。取られなかった手を以前差し出しながら、また1歩と相手に近付いて)
なら、余計についてかねぇとな。俺が入らない方がいいって話なら、店の前で待っててやる。
2067:
ノア [×]
2026-06-19 20:22:44
>2066 レオナ
そういうことじゃ・・・──
( 逃げても逃げても影がついてくる感覚だ。ゆら、と目の前に立った大きな背丈に身がすくむ。いつもなら気にもしないことなのに、足元が不安定になるような感覚というか、ぞわぞわするというか・・・言いたいことは分かる、サバナクロー寮生だと思われれば、獣人族の女性だと思われれば、どちらにしてもこの生徒にとっては厄介事になるのだろう。獣人族を模したのが運の尽きだったのか、そもそもこの生徒に見つかったことが問題だったのかはもはや分からない。少しだけ尻尾が元の位置を思い出したようで、脚から離れて小さくゆらゆらと不安げに揺れる。目の前の生徒ときたら、さも世話焼きの、いつも通りの表情に戻っているが、柔らかな笑みの時と変わらない怯えはずっとそこに残っていて。エスコートでもするかのように差し出された手を見て、自分の中でいくつかの択を残した。このままこの手を取ってから適当な理由をつけて学園にもどるか、嘘だと謝るか、逃げるか・・・一先ず選択肢を絞ろうと、差し出された己より大きな手に指先を重ねて )
──ちなみに、嘘だった場合、どうする?
2068:
レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2026-06-20 00:42:00
この俺の心配を無碍にするほど大層な理由があるってんなら、とりあえず話は聞いてやる。
(指先が触れる。振り払うでもなく、かといって素直に手を取るでもなく、窺うようなその触れ方に、重ねられた指先へ一度だけ視線を落とした。夜風が木々を揺らし、葉擦れの音と共に、おずおずと小さな声が静かな公園に響いた。彼女の不安げな問いかけに、思わず鼻で笑いそうになるのを堪えた。必要なら誰だって嘘は吐く。問題は嘘をついたことではない。本来であるならば「どうでもいい」と切り捨てているところを、相手であそ……基、楽しい時間を過ごそうと思って押し問答をしているわけなのだから。不安そうに揺れる瞳を真っ直ぐに見据える。怒っていない、失望していないとわかるように声は存外穏やかだった。ただいつものように憎まれ口を叩く調子で、触れられたままの手を軽く持ち上げる。相手がこのまま嘘に雁字搦めになろうが、暴露しようが、それとも尻尾を巻いて逃げ出そうが、その選択くらいは相手に委ねるつもりだった。??尤も、それで終わるとは限らないが。口元がゆっくりと歪む。王子然とした愛想の良い笑みではなく、獅子が獲物を追い詰める時のそれ。奉仕活動、とはいえ、弱肉強食を体現している我が寮で出来ることは限られている。洗濯物運びでもさせるか、面倒な書類整理でも押し付けるか……マジフトの練習に顔を出させてもいい。そんなことを考えながら、目尻をつり上げた)
だが、大した理由もねぇなら……しばらくサバナクローで奉仕活動だな。
2069:
ノア [×]
2026-06-20 01:26:38
>2068 レオナ
( 慌てて嘘をついた理由なんてたかが知れているが、少なくともこの生徒の心配を無碍にしないであろうものを思い描くと・・・まず薬の材料を勝手に盗んだこと、禁術に近い──というより、失敗作だった場合にかなり危険な魔法薬を作った挙句にまあいけるだろうと飲んだこと、学園長の許可なく街へ抜け出したこと、あたりだろうか。一方で、護衛をつけて出掛けろと言った生徒の忠告を守らなかったこと、と、咄嗟にとはいえ嘘を重ねたことはじわじわと重たい石のようなものを胸の辺りに抱え込ませてくる心地がする。想像より優しい声色はおいたをした飼い猫を叱るようでいたたまれないのだが、話を聞いてはくれるのか、と、それなら謝ってしまおうと、おずおずと口を開こうと・・・したのだが──続いた言葉に、ぴゃっと耳が立った。ああ、やはり全部分かって言っているのだと確信に変わる。じわじわといつもの意地の悪い顔にもどる生徒を見て、ようやくこちらも、ぴるると耳を動かしてから頭が回り出した。これは逃げるが勝ちではないか、そもそもサバナクローにまた足を入れて、この生徒の指示に従っていたら以前勘違いさせた生徒たちに拍車をかけかねない。ぱっと手を引いて離すと、くるっと背を向けて駆け出して )
司書は急ぎの用事を思い出したものでね、先に学園に帰るといいですよ
2070:
レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2026-06-20 02:09:01
>>2069 ノア
おい、待て。
(ほとんど反射で出た静止の言葉。耳が立った時点で嫌な予感はしていたし、指先の温度が消えた瞬間には確信していた。謝罪でも白状でもなく、そちらを選ぶのか、と。彼女の言葉を借りるのであれば"見逃してやる義理はない"というところだろうか。脱走する猫のごとく地面を蹴った相手に、掴み逃した自分の黒いグローブを一瞥したあと呆れたように息を吐きながら自分も地を蹴った。走っているというのに息を切らすことはない。それは話しかけるという選択肢を現在とっても尚継続されている。話聞いてたか?と、寮長そして第二王子として逃す選択肢はないのだとその小さな背中にとくとくと告げてゆけば、二人の距離はあっという間に縮まる。元より獅子の脚力と、獣人になったとはいえ人間のそれを基準にした走力では話にならないのだ。逃げ道を読むように大きく弧を描き、そのまま彼女の前へ回り込もうとして)
テメェを見逃して一人で帰る選択肢はないと、さっき言った筈だが。本当にその優秀な脳みそがイカれちまったのか?
2071:
ノア [×]
2026-06-20 02:33:37
>2070 レオナ
っ──キミって子は、本当に、意地が悪くて、生意気で、ぅわ!
( ぱたぱたとサイズを小さいものにしたとはいえぶかぶかの制服で走る。少し走っただけで息は切れて、そもそも慣れない尻尾を持て余して上手く走れやしないのに。そのさもなんてことは無いとでも言いたげに、こちらは必死なのに平気で言葉を続けるのは如何なものか。と、吠え返しながら気を逸らしたのが悪かった。ぐる、と目の前に回り込んだ影に当然身体が急ブレーキをかけられるわけも、方向転換ができる訳もなく、咄嗟に仮にも生徒に追突するのは避けなければと半身を捻ったのだが慣れない尻尾ではバランスが取れずに体が傾いた。ちら、と横目で地面を確認して、煉瓦造りならまあ擦り傷で済むかと冷静に考えながら・・・チェックメイトと言うやつらしい、大人しく謝って減刑を望むか、いやでも実際攫われたりはしていないのだし、そりゃあ忠告を無視したのは司書が悪いけれど、ここで見付からなければ隠し通せたわけで、現状何かしらの迷惑はかけていないはず、などと眉を寄せて )
2072:
レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2026-06-20 04:51:35
>>2071 ノア
(吠えるように返ってくる言葉に、こちらの不遜な獅子が悪びれることもなく。まぁ強いていうなら事実陳列罪というところだろうか。しかしそれを罰せる人間はここには存在しない。三下の捨て台詞のように喚いた相手の声が悲鳴のような声色に変わる。急に目の前へ回り込まれたことで相手の足がもつれたのが分かった。お人好しにも自分を避けようとしたせいで不格好な形でフラついた姿に、バカッと思わず悪態が漏れる。それからは、身体が思考を置き去りにして動いた。――見慣れない真っ黒な耳が慌てたように揺れ、長い尻尾が空を掻く。伸ばした腕が倒れかけた身体をキャッチすれば、傾いていた体重が自分の胸から腹のあたりへと預けられたのを感じる。支えるというより、ほとんど引き寄せるに近いだろう。白馬の王子様であればもっと穏やかにそれはそれはロマンチックに受け止めたのであろうが、この獅子がそんなサービスを用意する訳もなく。ガッツリワイルドに……具体的に言えば右腕に洗濯物のように引っかかった彼女は、力づくで横へと引っ張られてそのまま頭がゴチンと胸板に当たった。しかしこの獅子自体はノーダメである。日頃檻の中で飼い殺しにされている猫は思った以上に軽く、片腕だけでも十分支えられた。不服そうな彼女の顔を見下げながら、こちらも顔を顰めて)
草食動物のクセに気を遣うな。余計手間が増えるだろうが。
2073:
ノア [×]
2026-06-20 08:12:56
>2072 レオナ
( ぐいっと強い力で体が引かれて、どん、とそこそこの衝撃で生徒の体にぶつかった。効果音的には、どん、より、べちっといったところだったけれど。どっどっと焦ったせいか走ったからか心臓が早鐘を打っていて、それとは別に生徒の心臓の音も聞こえて耳が揺れた。己と比べて穏やかではあるが、少し早いのだろう・・・これ以上、迷惑をかけるのは大人としてどうなのか。ぐぬ、と心底嫌そうな顔をして、それから顔を伏せて、せめてもの抵抗をしつ口を開き。ぺしょ、と耳は伏せられて、持て余した尻尾はくるくるとレオナの脚を一周だけする )
転ばずに済んだ、ありがとう・・・あと、その──誰にも言わずに、抜け出してきた、から、最初から首輪はしてない、ので
2074:
レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2026-06-20 14:23:04
>>2073 ノア
そんな事だろうと思ったぜ。教師共を出し抜いて街まで来た根性は認めてやる。
(首輪の話が嘘だったことに驚きはなかった。こちらを見てひっくり返った挙句、耳を伏せて言い淀む姿を見た時点で大方の予想はついていたのである。問題はその中身だ。許可も取らずに学園を抜け出したということは、そのトンチキな姿も恐らく無許可だろう。そうして意気揚々と街へ出た──並べれば並べるほど褒められた話ではない。だが同時に、教師共の目を掻い潜り、ここまで辿り着いた執念そのものは少しばかり感心するものがあった。あれほど檻に固執していた相手が、自主的に外に出たことは良い兆候と言えるだろう。尤も、その手順がこれでは頭が痛いのだが。腕の中で項垂れる相手を見下ろしながら、ハァ……とため息を吐く。黒い耳は情けなく伏せられ、尻尾はご機嫌取りのようにこちらに回されている。こんな姿のまま学園へ戻ればどうなるかなど考えるまでもない。まずクルーウェルが気付く。あの男は無駄に勘が鋭い。その後は教師一同による事情聴取が行われることだろう。──面倒な未来しか見えない。こちらまで巻き込まれるのは御免だった。呆れたように肩を竦め、抱えた腕に少しだけ力を込める。「根性は認めてやる」とは、褒め言葉のように聞こえるかもしれないが、実際は半分説教だ。根性があるなら別の方向に使えと言いたい。「だが次はねぇ」とハッキリと言い切ってやる。幸運は長くは続かない、運命の女神とやらはいの一番でこちらに微笑まない。人生は不平等なのだから、と──。規則を破ったことは正直どうでもいい、その辺りは自分がどうこう言う立場でもないだろう、お互いいい大人なのだから。ただ、自分の身を軽く扱ったことが気に入らなかった。もし今日見つけたのが自分ではなかったら。もし薬が想定外の作用を起こしていたら。杞憂だよと相手は一笑するかもしれないが、それはただの結果論だ。ひょい、と荷物でも持ち上げるような所作で相手を抱え上げる。抗議の声など聞くつもりはない。本も鞄もまとめてふんだくると、そのまま踵を返した。向かう先は彼女の根城ではなく、自分が治めている城だ。恩を売るように。借りを作るように。わざとらしくヤレヤレと演技じみた口調で告げてから歩き出す)
感謝しろよ。お前を庇うために、俺まで共犯になる羽目になったんだからな。
2075:
ノア [×]
2026-06-20 16:21:30
>2074 レオナ
っ、キミ!?
( 根性なんて別に無い、と、思う。偶然本で面白そうなレシピを見て、偶然それが自分でも再現できそうで、偶然その材料が学園内にあることを思い出し、偶然成功して、そして飲んだ。で、檻を抜け出したのだ・・・夜には戻るつもりで。次はない、の言葉にぴく、と耳を揺らして、ぎゅっと唇を引き結んだまま下を向く。いい歳をした大人が、どうして外出しただけで・・・と思うところはあるが、多分、この生徒は別のことで不機嫌なのだろう。外に出ることをすすめたのはこの王子様だし、問題は多分、外に出たことじゃない。理由がわからず、眉を寄せたところで身体が宙に浮いた。驚いて足をばたつかせたところで逃げ場はなく、べしべしと尻尾で生徒の頭を叩きながら )
下ろしてください、一人で帰れます!
2076:
レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2026-06-20 16:59:21
>>2075 ノア
クルーウェルの説教に付き合う趣味はねぇんでな。今夜はうちの寮で大人しくしておけ。
(腕の中で暴れる相手の言葉に、鼻で笑うように息を吐いた。べしべしと頭を叩いてくる尻尾を片手で適当に払う。妨害、抵抗と呼ぶにはぬるすぎるソレは、ただただ鬱陶しいのみ。彼女の言い分では朝まで黒い耳も、長い尻尾も、そのままとのこと。あの教師共に見つかれば、面倒なことになるのは火を見るより明らかだった。教師陣の前に土産として持ってくか、それとも共犯者になるかを天秤にかけて、後者の方が旨みがあると思っただけ。日頃からまともに授業や実習を受けていれば、この獅子は教師に恩を売ることが出来て万々歳だったのだろうが……乗りかけた船だ、今更岸辺に戻る気もない。抗議の声は相変わらず続いていたが、聞く気がないと丸い耳は前を向いたまま。本人の意思など関係ない。何様俺様レオナ様のこの獅子はそうするともう決めてしまったのだから。──相手と一緒に歩くよりずっと速いペースでズカズカと歩いていきながら、ああそうだと声をあげた。マジカルペンを相手に翳すと、相手の身体に煌めく光が流れ星のようにグルグルと駆け巡る。それはいつかの御伽噺で灰被りの子に掛けられた魔法のような星の光。残念ながら綺麗なドレスにお着替えするのではなく、ただの獣人族に見えるようなカモフラージュがされただけだが。これで見た目はそのままに、相手の認識を多少は歪ませる事が出来ただろう)
……まぁこんなもんだろ。これで多少は目眩し出来る。ただ声までは変えてねぇから大人しくしてろよ。
2077:
ノア [×]
2026-06-20 17:32:09
>2076 レオナ
は・・・え、いや、キミにそこまでしてもらわずとも
( ぱしん、と尻尾を叩かれて、思ったより衝撃が来たことに驚いてしおしおと尻尾を下ろす。耳もそうだけれど、どうにも刺激が色々と強い・・・この生徒を除いて、獣人族の面々には今後出来る限り優しく接しようと思いながら、行き場を失った尻尾をまた己の脚に絡ませる。どうやら学園には返してくれるらしい、その点はキングスカラーさまさまであったのだが、どうやら向かう先は問答無用でサバナクローもといこの生徒の陣地のようで。教師陣に売り渡せば高値がつくであろうに、隠すつもりでいてくれたことには頭が上がらないが、それなら図書館でもいいだろう。そもそも、耳と尻尾を生やした司書だなんて、他の寮生からしても見たいものではないだろうし、第一、先日盛大に誤解をさせた身なのだから余計な火種を撒いてしまいそうだ。とにかく、今ここで下ろしてくれないというのなら、さっさと学園に戻ってから逃げるか・・・などと考えていれば視界の中にきらきらと光が舞う。きょとん、としてから、その光が何なのかを理解して、姿を誤魔化してでも連れていくつもりなのかと動揺してしまって、もご、と言い淀んでから、まあ、とにかく学園に着いてから全部考えようと腹を括って )
・・・世話をかけます
2078:
レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2026-06-20 23:46:50
>>2077 ノア
猫の恩返しを楽しみにしてるぜ。
(殊勝な言葉に肩を竦める。本当に反省しているのか、それとも単に観念しただけなのか……恐らく後者であろう。こちらの真意を理解できてい無さそうな先程までの顔を思い出す。腕の中の相手はようやく大人しくなったらしい。先程まで威勢よく暴れていた尻尾も今は情けなく彼女自身の脚へと絡み付いている。黒い耳もヘタレたままで。いつも澄ました顔の……いや、自身の前では割と表情に出やすいが、その司書の感情が如実に表に出る様は見ていて愉快だった。学園へ向かう夜道をそのまま進む。昼間ほどの賑わいはなく、ぽつぽつと灯る街灯の光だけが石畳を照らしていた。時折すれ違う人影も、この時間になればまばらだ。認識阻害の魔法はきちんと作用しているらしい、こちらへ視線を向ける者もいない。やがてバスの停留所へ辿り着くと、丁度よく学園方面行きのバスが滑り込んできた。低い駆動音と共に扉が開く。腕の中の重みを抱え直したまま乗り込めば、運転手も乗客もこちらを一瞥しただけで特に気にした様子はない。いや、気の毒そうな顔をしている生徒たちは何名かいるが……横柄で横暴な獅子がなにか粗相をした寮生を引きずっていてもおかしくはないだろう。寧ろ不機嫌そうに見遣ればすぐに顔が逸らされるため、楽まである。モーゼの海割りのごとく空いた後方の席へと向かう。司書と出歩いたあの日同様に、窓側に彼女を詰め込むと、自分も横に腰を下ろした)
2079:
ノア [×]
2026-06-21 00:18:10
>2078 レオナ
( 大人しく運ばれて・・・というよりは運搬というか、ドナドナというか。そもそも恩返しと言われても返せるものは限られている上に、猫でいられるのは今日くらいだ。まあ、正直この耳も尻尾もなかなか興味深いものだったので、戸棚に残っている魔法薬は今後もひっそり口にするのだろうけれど。仕方なくスタスタと地面を蹴る大きな足を眺めていたが、聞こえてきたバスの音に顔を僅かに上げる。てっきり下ろしてくれるものだと思っていたのに、平然とそのままステップを踏む足にぎょっとして、それでも下手に暴れて乗客に迷惑をかけるわけにもいかず・・・どさりと下ろされた椅子にむすっとしたまま座って、ふいっと窓の方を向く。窓に映るのは黒い耳をぴこぴこと揺らすと、ほんの僅かに口を開いてみて・・・小さな牙まであるし。ルチウスの毛を拝借した関係で黒猫だったけれど、この獅子の子の毛だったなら、それなりに強そうな見目になれていたに違いない。たしんたしんと不機嫌そうに尻尾を揺らしてから、声は言われた通りに小さく )
・・・キミ。キミの寮に行くにしたって、司書は服も何も持ってきてはいないのだけれど
2080:
レオナ・キングスカラー [×]
ID:9e7788d15 2026-06-22 00:11:53
>>2079 ノア
……そういやそうだったな。
(いかにも不満がありますよという態度の相手を余所目に足を組んで目を閉じようとしていれば、「服も何も持ってきていない」という言葉に僅かに眉を寄せる。サバナクローに女性用の服があるかと言われれば当然NOだ。かといって、事情が事情なだけにハイエナを使いっ走りにすることも出来ない。そう考えると答えは一つだった。あからさまに面倒くさいという表情を丸出しにして、車内から視線を外し、隣の司書を見やる。そうして当然だと言わんばかりに、支度して自分の寮に来いと傲慢にも言うのだった。それはいつかの日に彼女が自分の部屋で泊まった時のリプレイのよう。幸い図書館は独立した建物だ。万が一彼女の悪行が既にバレていて教師に探されていても出入りは誤魔化せるだろう。からかうように教師の影をチラつかせると、気だるげに背もたれに体重を預けた)
既に勘付いて探されてるかもな。精々こっそり図書館に入ることだ。
2081:
ノア [×]
2026-06-22 00:55:39
>2080 レオナ
・・・キミの服を借りるでも良いのですけれどね
( 図書館にそのまま帰してくれれば良いものを、と思うが、この獅子の子は基本的に言ったことを撤回しないことを理解している。言われてみて、確かに備品数が減っていたり、そもそも突然に図書館が早くに閉まっていたりすれば教師陣の・・・特に白黒の彼は勘づくことだろう。びたん、と不機嫌に尻尾を揺らしながら、ある種教師共の追求、と、この生徒から逃げられる場所が図書館の中にあっただろうかと思考を巡らせながら移り変わる景色を眺め──最寄りから数個前のバス停が見え始めたところで鼻で笑うようにして冗談を口にして。いつもの調子が戻ってきた、と少し口角を持ち上げれば変わらず横柄に硬い椅子に沈み込む生徒を横目に見上げてから、そういえば移動中は眠るタイプのようだったなと過去の記憶を引きずり出して、きゅっと口を噤んでから真似をするように背もたれに体重を預け )
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