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946:
ニール・グレイ [×]
2024-05-22 19:23:07
>クォーヴ(>942)
そう、そっかぁ…
(目の前の死神も含む彼ら怪物は、永い永い時を過ごしているのだろう。読み取れたその一文と、“個性”の単語を飲み込めぬ釈然の不出来に、返す声には戸惑う音が滲む。しかし髪を柔く滑る感触に、目元は心地好さに細められて、自らそれを求め掌へと擦り寄る。――精霊ノッケンの、歌声のような。そんな、危ういと解っていても抗い難い甘く優しい言葉。弱気を被っていた言動は、吊り上がる口の端からひび割れて、「…お、上手ね、クォーヴ。」茶化した、つもりだろうか。紡いだその台詞は殻だけで、中身など欠片も在らず。空っぽの笑いが零れたその後に、表情は誘惑に惹かれて仄かに潤む。「……だめ、ダメ。いけない。俺を、呼んだひと。俺に、触れたひと、」回り始めた熱っぽい声には、焦った速度だけが押し込まれてちぐはぐに、さながらエラーを吐き出す機器が如く。「初めての、大事な、クォーヴ、」文にも成れず滅裂と散らばる言葉の中に、牙を堪えたその訳を。葛藤に再び唸りが洩れて、かちかち何度も主張を鳴らす牙を両手で押さえつけ一度髪を振り乱す。「…欲しい、欲しい。見えないなら、もっと、寂しくなる、のに、欲しくて、」押さえて尚、溢れる言葉。……唇に垂らされた蜜を、堪える事は叶わない。ゆっくりと、指の檻は滑り落ちて、露になる口許に、歪に大きく裂けた三日月が浮かぶ。「…クォーヴ。」何も映さない筈の目は瞳孔が見開かれて、隠せなくなった飢えと渇きが彼を獲物と捉え、炯々と貪欲な光を湛えてそちらを見つめている。――ふと、ソファーに置かれた両手が、ずるり座面を這い、触れた彼の身へ巻き付くようにじわじわと上っていく。「ひとくち、だけ。」一音一音発するだけで手一杯の、拙く途切れたねだり。是非など既に聞いておらず、ただ八重歯の尖る口を躊躇いがちに開いたまま、ゆらり頭を揺らしながら牙の標的を探し求めた。)
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