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1461:
ニール・グレイ [×]
2024-09-01 08:05:27
>クォーヴ(>1457)
(零れ落ちた涙も止まる頃。問う言葉に頭を捻り答えかけて、「どんな…?それは、」口はそのまま固まる。連綿と想い出を手繰る指が急に虚ろを空振り、闇に迷った為だ。忘却の穴が空いているとも違う、そもそも“初めから持っていない”という、奇妙に記憶を均されたような。彼から離れた五指が自らの白髪をくしゃり握り乱して、「……ああ、思い出せない、」しかしそれこそが彼に己を捧げた確かな証左と、嘆くような言葉は全く正反対の喜悦を含んで、歪に蕩ける蛇の笑顔が表情を染めている。「っ……!」長閑な彼の微笑みと声、だが其処に在るのは紛れも無い捕食者の貌。言葉以上に己を貫く眼差しに、背筋はぞくぞくと粟立ち全身を震わせる。それは恐怖でも不安でもなく、身を焼き尽くす程焦がれた光を見付けて爪先まで駆け抜ける高揚感がさせたもの。このまま今すぐ全てを、等と契りを打ち壊しかねない衝動にがちり鳴らされた牙を諌めたのは、顔を撫ぜたひんやりとした感触。「……うん、待ってる。」吐いた吐息は未だ夢見心地に酔いしれて熱っぽい。添えられる雪のような手を上から包むように捕らまえて頬を擦り寄せた後、今度はその掌に唇を押し当てて。「貴方が連れ出す白銀の世界を、良い子で待つから。」何もかも受け入れる言葉を綴るのは、終わりの十三階段へ踏み出す事と同義。けれど、それが何だというのか。欲しくて欲しくて堪らないものが絞首の縄の向こうに有るというのなら、喜んで駆け上がり輪に頭を潜らせる。ただ、それだけの事。「だから――」泉の煌めきを我が物に変え、湧き溢れる光を湛えた黒布のジルコンへ、思慕と呼ぶにはあまりにどろつく執着の瞳を向けて、「どうか貴方も、それまで誰も食べないで。」駄々を捏ねる子供の物言いでそんな我が儘を口にしながら、烈々とした懇願の牙を彼の薬指へと振り下ろす。)
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