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自分のトピックを作る
1454:
ニール・グレイ [×]
2024-08-31 17:57:46
>クォーヴ(>1449)
(受け取られた建前の赤い果実は、彼によって何処かへと追いやられる。それに驚くことも無く、眼前の捕食者に囚われるのを受け入れるように、ほんのりと握り返す力を指に籠める。我先と飛び去る小鳥の羽音を後ろに見詰め合う瞳が願う声、それには沈黙の下ゆぅらり首を傾けて、妖しさを窺わせる微笑みを作るのみ。「…いいよ、大丈夫。」苦痛も自己証明と喰らう己の為と、態々告げてくれた一言。思わずふっと喜ぶ吐息が零れて、そのまま眦を弛ませ緩やかにかぶりを振った後、淡い青の瞳へ、己に触れる死神の唇へ、一瞬とも逸れぬ深紅の眼差しが一心に注がれて――ふと、視界がぼんやり滲む。それを正さんとぱたり瞬きをすれば、目尻から輪郭を伝う温い雫の感触。「っ…、……?」自分に何が起きたのか、理解出来ない。ただ頭が勝手に何かを惜しむように、心が何かを吐き出したように、意思を無視してぽろぽろと落ちる涙。その困惑は表情を忘れた相貌と、言葉も声も作り損ねた口のぎこちない空振りに。戸惑うばかりの意識を連れ戻してくれたのは、彼の声。「……ふふ、そっかぁ。」ようやっと、顔は“いつもの笑み”を象って彼と向き合う。「…でも、今夜はこれだけね。」これ以上無い褒め言葉に頬を色付かせながら、しかし果たされた約束に違いは無しと、くすくす悪戯な勿体振りを投げ返したかと思えば、未だ繋いだままの彼の手を今度は己が引き、「次は、そう――」白い手の甲に顔を寄せ、冷たい肌をそろりと柔く食んだ濡れた唇。…それは紛れもなく、死神の捕食を真似る所作。「――真っ白な世界で貴方と踊る夜に、ね。」只の戯れか、それとも何かの意図を持ってか。その底を読ませぬ無邪気を描いた懐っこい仔猫の笑顔を向けて、次なる契りを彼へ持ちかける。)
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