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【 指名制 / Remake 】耽溺のグランギニョル【 提供人外 / マルチエンド式 】/1582


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1447: 秋天 [×]
2024-08-30 19:46:15


>クォーヴ ( >>1441 )

( まるで僕の声に応えるように鳴いてみせた1匹のコウモリに目を見開く。言ってることがわかったの?そんな当然の疑問が浮かび上がるも、この屋敷の生き物は人語くらい解してもおかしくないかとすぐに思い直して。──黒薔薇のお屋敷。その言葉に顔を上げると、確かにこの屋敷の窓がどれも黒い花と不気味な蔦に覆い隠されてることに今頃気付いて眉をひそめる。中の者を外へ出さず、外の者を中へ入れないために存在しているような薔薇の格子。僕の目にはその重厚な閉塞感がこの屋敷を強く束縛しているように映った。「確かに黒薔薇のお屋敷だ。外から見てみたいな。だめ?」そんなふうにおねだりしつつ、刻んだ野菜を火にかける。同時進行で煮込んでいたコンソメスープの黄金色が食欲をそそり、久々の自炊の割にはクオリティの高い夕飯にありつけそうだと笑みが溢れた。続く彼の言葉に首を傾げると「クォーヴの正体?魔法使いでしょ……?」さも当然のように問い返し、それがなんなのかと言いたげな顔で視線を上げる。クォーヴはいつの間にか僕の隣に立っていて、それに気付なかったことに小さく驚いた。いやに静かな空間でシチューがぽこぽこと音を立て、厨房に優しい香りがあふれ出す。団欒の匂いは母と囲んだ食卓の記憶を無神経に呼び起こし、取り戻せないその風景に手が止まった。全部忘れてしまえたら楽なのに。温かな思い出を不自然な咳払いで振り切りつつ、できもしないことを考える。鈍った手付きを誤魔化すように調理を再開すると、「違うの?」と改めて質問を重ねて。 )



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