TOP >
オリジナルキャラなりきりチャット
自分のトピックを作る
1428:
クォーヴ [×]
2024-08-28 21:01:26
>秋天(>>1425)
……きっと素晴らしい女性(ひと)だったのだろうね。こんなに立派な子を育てたんだもの
(いつの世でもさして珍しいわけでもないその話にもどこか物悲しそうに目を伏せるのは温度のない人喰らいの怪物であっても情緒を理解する心が備わっている証拠。しかし当の本人に悲壮に浸る気配は一分とて無く、であればと自身も穏やかな微笑へと表情を巻き戻して慰めのつもりでもない思ったままを告げ「 そう、よく分かったね。もしかしてどこかで見たことがあるのかな? 」ここへ連れ去られた多くの獲物は眼の前で実演されようとも荒唐無稽な魔法を信じ受け入れることに少なくない時間を要するものだが、察しの良い言葉には賛辞を贈る調子で軽やかな冗談を付け加えて。得体の知れない不気味な場所で人間ではない異形の誘いに身を委ねる、そんな異常事態で背筋を伸ばしたまま歩み始めた気丈な姿に多くの怪物は感嘆するかもしれない。しかしこの屋敷の中でも古の存在に近い死神にとっては誇り高い強がりが透けて見えて愛らしいことこの上なく、思わず吐息と共に笑気が漏れ出てしまうのを意識して堪えなければならないほど。ふわり、黒煙の裾を広げて手を繋いでいない方の――即ち彼にとって壁となるもののない無防備な側を覆い隠すように、宛ら自らの傍らに彼を庇うようにしながら「 ××××、…きっと君たちには発音できない響きだよね。彼らの名前は怪物に――僕らに呼ばれる為だけのものだから 」隠す必要のない固有名詞はきっと摩訶不思議な音となって鼓膜に届くだろう。獲物にとって使い魔の名は必須でない、何故ならば彼らの仕える対象はあくまでも怪物たちであって獲物の世話を焼くのはあくまでも主人の美食のためなのだから「 ああ、見えてきた。食堂を使うことなんて滅多にないから久々だなあ 」わずかに階段を降り、幾つかの角を曲がり、廊下の突き当りに少し毛色の違う扉が見えればそこが今夜の終着点だと示し何処か静かに心躍るような声色で紡ぎながら魔法の力で手ずから触れることなく扉を開いて。目の前に広がるのは貴族公族が集い晩餐を嗜むのかと見紛うような広大さと絢爛さに満ちた食堂、その奥には人が何人も住めそうなスペースの厨房が広がり「 おいで。人間用の食材があるのはこっちだよ 」ゆる、と手を引いて大理石の床を跫音と共に進み厨房へと。ぴかぴかに磨かれた調理器具や大小様々な棚を素通りして、やや奥まった場所の戸棚を開けば新鮮な肉や魚、野菜や果物と豊富な調味料やスパイスの類が整然と並べられていて。冷蔵と常温のものが入り交じる光景は違和感を禁じ得ないものがあるが、魔力によって個々の食材が適温に保たれている事はそれらに少しでも触れれば分かるだろう)
【お勧め】
・初心者さん向けトピック
[0]セイチャットTOP
[1]オリジナルキャラなりきりチャット
[9]最新の状態に更新
お問い合わせフォーム
(C) Mikle