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【 指名制 / Remake 】耽溺のグランギニョル【 提供人外 / マルチエンド式 】/1582


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1269: レオ [×]
2024-07-10 19:52:59



>ラザロ(>1260


(無精に消えた言葉の続きは、彼の放った一言に変わる。少しばかり伏していた瞳がそちらを向いて、それからまた泳いでしまったのは、あの屋敷の初日に味わった感覚を思い出したが為。「……元の姿なら、直に触れられなければ問題無い。」思わず首元を両手で覆い湯に沈めて隠しながら、茶化しに慣れない辿々しさで困り顔の弱々しい反論を。――間違えたのは、のぼせの所為だけではない。先刻からぽつぽつ掘り起こされていた懐古も絡んでいる。けれども今その原因成り得る記憶を探っている余裕は無く、「勘弁してくれ……ハーゲンにもそんな呼び方をした事は無い…」彼からの軽口に、弱りきった視線までタオルの内に囲って、居た堪れないとばかりに小さな唸りを零す。それから一通り身体も髪も水気を拭い終わり、一息吐いた折に聞こえた舌打ちへと上げた顔正面に布を引っ被る。「ああ。ありがとう、ラザロ。」彼の言葉に布が服であると理解し、両手に一度抱え直して礼を一言。次いで今の己の身には余りある大きさのそれを着て、巻き込んだ後ろ髪も襟元から引っ張り出していく最中、ふわり漂ったような気のする匂いに、改めて袖口辺りへ鼻を利かせる。「……ラザロの、」いやに安心感を覚えたそれの正体が、他でもない彼のものと気付いた瞬間知れず頬を綻ばせて一人柔く呟きを落とした後。此方からの問いの答えを待つが、思ったそれとは違う彼の様子に一人きょとんと瞬く。しかし歩き出したその背に思考は追いやって、少し遅れて駆け足気味に脱衣所を去り――共に着いた先は広いベッド。己が乗ってもびくとも音の立たないその上、端的に指示を出す彼に一瞬疑問の視線が向くが、それも直ぐに掻き消えて、「……こう、で良いか?」彼への信頼故に何の警戒も無し、指定通りの箇所まで身を寄せ、すとんと適当に膝を折りつつ彼の方を見上げて正解を窺った。)




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