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1102:
レオ [×]
2024-06-19 19:46:17
>クォーヴ/ギンハ(>1095)
(誰かを待ってそわそわと身動ぐ事も、随分と久しい。念には念を、胸ポケットに入った鱗の存在を布越しに掌で確認してもう一度顔を上げた矢先に、ノックと思わしき音、それに続く凛然とした声が耳に届いて、表情は嬉々と華やぐ。「ああ、今開ける。」それは勿論返す声色にも、扉に近寄る早足にも顕れて。「待たせてすまない。それと、来てくれて感謝、」急ぐ手で扉を開きつつ、その向こうに謝意を告げていた口は、彼を――白金の髪と真白の耳尾を確と捉えた瞬間に止まってしまった。「――綺麗、だな…」見開かれてから眩しげに細められる目、そして忘れた呼吸の後に零れ落ちた独り言には、澄みきった感嘆が溢れて。目の前の彼の態度や言葉さえ気に留められない程見入り、しかしはっと我に返って前のめりになった姿勢を正す。「…失礼した。君の毛並みが、今まで見たどの生き物よりも見事で、うっかり見惚れてしまった。」詫びと訳を伝える表情は努めて引き締めたつもりだが、来客の喜びも毛並みへの感心も抑え込めてはおらず、頬の色と寄れる視線がそれを正直に示す。「改めて、招待を受けてくれて感謝する。…一人で何もせずにいると、どうにも時間を持て余してしまってな。誰か呼ぼうかと考えた時に、ミリアムから聞いた君の事を思い出した。」咳払い一つで閑話休題。先程は途切れた謝意と、彼を呼んだ理由も朗々滑らかに告げ、「彼女は、私と君が少し似ていると言っていたが……いや、君の方が余程美しい。」名を出した彼女と紐付いた記憶も連ねて紡いで、そこに更に語彙足らずなりの称賛を重ねて満面に笑んだ後。「それで、ええと…君が良ければ話し相手になってもらいたいのだが…」また話を元のレールに戻し、手紙にも綴った頼み事を自らの口で反芻するが、その勢いは少し消沈している。何故なら――今頃になって漸く、対面した彼の尾や表情が明白に気落ちしている事に気付いたから。「……もしや、多忙の最中だっただろうか。それならば、無理に引き留める気は無いが。」些かずれた気遣いになったのは、すっかり聴き飛ばしてしまった彼の嗜好や心中を再度知る由が無い故。此方も面持ちは解り易く、この機を惜しむ色へと全面に曇らせながら、けれども大人しく彼からの返事を待った。)
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