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1088:
レオ [×]
2024-06-18 02:01:08
>ユギン(>1086)
……イン、キュバス。
(その名称はやはり馴染みが薄いらしい、耳慣れない単語を繰り返す様は鸚鵡の囀りに等しく、それでも何とか飲み込まんと口の中で何度か種属の名を転がす。それから彼の姿を覆う程の霧に瞠った目の先――凝らした向こうに葡萄色、それと紺碧色が見えた気がして。靄の晴れたそれをもっと確かめんと瞬いた次には、また山羊の二つ尾を携えた彼の姿。今の現象に思わず目元を指の背で擦って幻覚を疑った後、「悪魔……成る程。」補足されていく説明に、先程よりはまだ聞き覚えがあったか、多少腑に落ちた様子で頷く。その間に笑う彼の悪戯めいた台詞に反応を返すよりも早く、胸元に仕舞った“お守り”が熱を帯びた気がして、ぱっと其処を押さえた隙に彼は既に一歩遠ざかっていた。「……ああ。迷う事があれば、頼らせてもらおう。」また向き合った羊飼いと狩人。別れ際に放つ挨拶代わりのそれは言葉通りの意味しか無いが、彼はどう受け取っただろうか。何にせよ、また不可思議に姿を蝶へと解いて部屋を去る彼を見送った後、零れ落ちた深い吐息と共に、真後ろのベッドへと座り込む。静かになった空間で額を支えて俯き、思い出すのは彼とのやり取りで――「……そうか、」納得、というにはまだ戸惑いの大きい声が静寂を密かに割く。……山羊の彼に触れられてはっきり見えた、胸中の靄の形。「私は、ラザロでなければ――」“それ”は一度親しみや敬愛と填め込んだ感情で、確かにその名で収まる筈のもの。しかし整合が取れているようで、何か噛み合わないちぐはぐさも覚える“それ”についてぐるぐる囚われていれば、複雑に思考を回す事に不慣れな頭はあっという間に浮腫んだような熱さを持つ。主立って額の辺りと頬を支配していくその不快感に一度髪を掻き上げ、「……顔を洗ってこよう。」収拾の付かないそれに、その一言で一旦終止符を打ち。その後は一人きりの宣言に違わず洗面所にて顔に冷水を浴びせ、ひとまずの落ち着きを取り戻したその身をシーツの上へと転がした。)
***
……退き時のようだな。うむ、ここまで有り難う。
ミリアムの時とはまた違う収穫の多さではあったが…私からの 無礼の多さも目立ってしまったな。この場を借りて改めて詫びよう。
この段階で少なくとも、私はラザロ以外とのスキンシップは必要以上にはしなくなるだろう。無論、まだはっきりと感情の答えが出てはいない上、初日に告げた“もう少し誰かと話したい”という未練がある以上は、この先も暫くは他の怪物との交流も続けるつもりではあるが…話すというより、相談事の比率が少々増える可能性はあるな。
さて、ひとまずは一区切りだ。この次、特に支障がなければ最初のイベント、【九尾の神通力】といきたいが…正直、何の繋がりも無く、食の嗜好からも外れている私の部屋を、何も無しにギンハが訪れるとは考え難い。だから、私が退屈しのぎの話し相手を求めて手紙を書く――あまり読み書きに自信は無いが、そこは努力しよう。もしくは、偶々聞こえた物音の様子見にドアから顔を覗かせた所で鉢合わせ、という程度しか彼との縁を作る方法を思い付かない。…想像力に欠けた提案ですまないが、私から話したい事はこのくらいだ。後は君から何かあれば、それも取り入れさせてもらおう。
あとは……そうだ、もう一つ。近々、この屋敷にもう一人呼びたい者が居る。何でも、“愛したがりな貴族の少年”だそうだ。この彼も、私やニールほどでないにしろ…やはり癖は大いにあるとみていい。だから、此処の怪物達の嗜好に合うかは今一つ不安な面も多くてな……それでももし、この少年が扉を叩く夜が訪れた時には、彼がこの屋敷に拐われるに足る獲物かどうか、その目で見定めてほしい。
それでは、今度こそ失礼しよう。返事を待っている。
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