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【 指名制 / Remake 】耽溺のグランギニョル【 提供人外 / マルチエンド式 】/1191


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1084: レオ [×]
2024-06-16 12:26:17



>ユギン(>1082


(それまで此方の言い分を寛闊と受け入れていた彼が、此度ばかりは言い淀んだ。その表情にほんの僅か疑に顔を曇らせる内、返ってきたのは“善処”という単語。それに何故を落とすより先に彼からの言葉は続いて、「……そうか、」今までよりもずっと飲み込み易いそれに納得を零す。――己に狩人として譲れない矜持があるように、彼にもまた導く者として退けない信条がある。「解った、有り難う。」それでも随分な譲歩をくれた目の前の羊飼いに、雲を晴らした朗笑で心からの謝礼を。繋がり握り返しかけた手が引かれた先、やはり慣れない――慣れようがない触れ合いには多少指が跳ねたが、今だけはひやりとした口付けを笑んだままに受け止める事で折合とする。彼の手と唇が離れた後、無抵抗にしていた手を下ろし、一通りの騒動が落ち着いた頃合いに、「……時に、」ぽつりと話題の切り替えを。「…君の種属は何だろうか。」緊張や動揺も無くなった口は元来の好奇が滲み始め、それを穏和な彼の空気に甘えて直球に溢れさせる。「遊牧の羊を先導するのは確かに山羊だが……君を見る限り、ただ単純にそういったものだとは思えなくてな。」その種にしては多い揺れる尾か、それとも狼の彼女との差異を無意識と感じ取ってか。どちらにしても七割方は己の経験則による直感、それ故若干の曖昧さを曲げた口元と寄る眉に顕し、「…君が良ければ、教えてもらえないだろうか?」無遠慮に向けてしまいそうな観察の視線は、人狼との一件もある為瞬く回数を増やす事で意識的に和らげつつ。せめて彼が己の部屋を去ってしまう前に、このやや子供じみた関心の疑問を解いておきたいと、率直な言葉で彼自身について問い掛けてみた。)




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