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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
161:
ギルス [×]
2020-03-08 22:53:53
…子供は俺たちが病院に連れていく。記憶操作も俺がする。…お前たちに預けてこの子の大事な記憶まで操作されたり消されたら敵わないからな…。お前らには出来ないだろ?“特定の部分の記憶だけ”を消去して継ぎ足した記憶…その前後の“記憶の違和感もなく作り替える”そんな繊細なことは…“病院へ転移”
( どうやら此方の要望を向こうは聞き入れたよう。というか聞き入れなくても大人しく言うことを聞くつもりもなかったが。手柄云々に興味はないが子供を寄越せとの言葉にはピクリと眉を動かして。どうして良いのかわからず彼は此方を困ったように見ている。そんな彼に何も言わずとも優しく目を細めるも魔法協会の部隊長へは冷たい視線を向けて子供は自分達が病院に連れていくと告げて。こうして魔物の被害に遭った子供の記憶は消されて作り替えられるのが決まり。しかし彼らの記憶操作のやり方というか腕ではこの子の今日あった出来事全ての忘却または作り替えが行われる。この子が魔物に襲われるまでに起こった楽しいことも無かったことにされてしまうのは我慢出来ずに自分なら繊細な記憶操作が出来ることを強調して言えば子供を抱いたままの彼の肩を引き寄せて移動魔法を使って )
162:
アレック [×]
2020-03-08 23:35:06
…良かったのか?…一応魔法協会の部隊を呼び出したのは此方なのにあの様な態度を取ってしまって。…いやでもこの子のため、か。
( 病院へと転移しては先の妙な緊迫感から解放されてホッと胸を撫でおろしつつ腕の中の子供の無事を確認して小さく微笑み。それでも心配ごとはあり彼に視線を向け。魔法協会の人間は権力者も多い。あの部隊長はお堅い人間だが曲がったことは嫌いな意志の通った人柄のため心配はいらないが、他の魔法協会人間は権力を振り翳す者が多い。盾をつけば自分たちだけに被害が留まればいいが、酷いときは家族や関係者までを迫害する輩もいるため彼やその周囲の人たちが心配で。とはいえあの場でもしああしていなかったらこの子供の記憶がぞんざいに扱われてしまう可能性もあった。彼の判断は間違っていなかったと己も思うので視線を落としては子供を大事に抱かえ直し。「 もし魔法協会から何か言われたりされたら言ってくれ。…王族の権限を使うのはあまり好かないが汚いやり方で罪のない者たちが傷付くのは見たくない。 」そうまっすぐな瞳で述べては微笑みを向け「 中に入るか。 」と零し病院の中へと足を進めて )
163:
ギルス [×]
2020-03-11 17:15:31
……手柄をくれてやるために呼んでやったんだ。楯突いたとはあいつらは思わないだろう。それにあいつらは俺の技術を喉から手が出るくらいに欲してる。プライドの高い奴等の集合体“お願いします”なんて頭を下げる可愛げはないが俺を切り捨てることはしないはずだ…今のところはな。俺達はこの子を助けるのが目的…安全に帰してやるのが俺らの為すべきことだ。
( 彼の言いたいことはわかる。だからと言って魔法協会の言いなりになるつもりはなくて。間違っていることは間違っていると言い続ける人間は必要だ。自分の信念…困っている人を救うためにこれからも魔法協会とは衝突は避けられないだろう。ベッタリ仲良くなる必要はない。互いに必要な時に手を取り合えれば…それで困っている人を多く救えるのならそれでいいのだ。まぁそれは自分の魔法技術を彼らの鼻先にぶら下げている状況下でしか叶わないことだが。子供を大切に抱え直す彼を見つめて一言一句聞き逃さぬようにして耳を傾ける。「ありがとうな、アレック…頼もしいよ。でも願わくばお前がやりたくないことをしなくて良いようになればいいんだがな」彼の言葉に笑み浮かべ頷く。しかしなるべくなら彼にやりたくないことをやって欲しくはなくて。歩き出した彼に続くように自分も病院の中に入って )
164:
アレック [×]
2020-03-11 18:33:44
そうか…いや、望まないことだとしても其れが誰かの為になるのなら俺は厭わないよ。持っているものを己の私情で使わずに救えるものを救わない方が罪深いしな。
( 彼の話に耳を傾けて納得しつつもやはり心配は残る。だが彼の言葉からは強い信念を感じてその信念と優しさがあるからこそ彼の魅力は引き出されて、彼を支持する者たちも多いのだろうと思い。短く相槌を打っては続く気遣いが感じられる彼の言葉に小さく首を横に振って静かな声色で紡ぎ微笑んで。そして病院の中へと入って奥の診療室へ向かうとすぐに医師と看護師が子供の容態を見て『 目立った外傷も臓器の損傷も無さそうです。…ではお願いできますか。 』医師は子供を簡易ベッドに寝かせては何とは言わずに彼を見遣っては彼のことを信用しているのか子供の前を譲って。己自身も初めてみる魔法のため少し距離を取りつつその様子を後ろから見守り )
165:
ギルス [×]
2020-03-14 20:58:24
アレック…お前がそう思ってるからこそ…したくないことはさせたくないって思っちまうんだよ…。でも凄いな…アレックは。
( 彼の静かな口調で語られた言葉にきゅっと胸が締め付けられて。そんな彼だから自分はしたくないことはさせたくないと思ってしまうわけで。そのまま彼にポツリと漏らすもそんな考え方をしている彼を凄いと褒めて。医師と看護婦に子供が眠るベッドへ促されれば「ああ、わかった」アンタらも俺から少し離れておけよ。ヘマはしないが念のためな」いち速く自分から離れる彼に目を細めるも何事も用心することに越したことはない。医師と看護婦に自分から少し離れているように告げては眠っている子供に視線を向ける。そして額辺りに手を当てては「…ごめんな…怖い思いさせちまって…お前の怖い記憶だけ消すから…“忘却”」子供は光り始めて魔方陣も浮かび上がり様々な記憶が断片的な記憶としてスクリーンのように出現して。その中の子供が上級魔獣に襲われている所だけをピックアップして呪文を唱えて。するとスッとそこの場面が消えていけば子供の体も光るのを止め魔方陣も消えていき。そして辺りは記憶操作をする前となんら変わらない静寂が辺りを包んで。「よし…これでいい…この子の恐怖を感じた記憶だけを消した…もう大丈夫だ」ふう…と息を吐いて呟くようにそう口にして )
166:
アレック [×]
2020-03-14 21:57:40
俺はすごくはないよ。ギルスも目の前に困っている人がいたら己の持つべき力を尽くして、見捨てるなんてことはしないだろう?それと大して変わりはない。
( 首を横に振って謙遜しつつ悲観的にはならずに穏やかな声色で続けては考えとしては彼と変わりないと微笑みを向け。彼の優しさは春の優しい陽気や湖の畔の穏やかな情景が似合う。その優しさは魔法にも表れて、柔らかい光が少年を包み込み、繊細な記憶の操作が鮮やかに取り行われて。その鮮やかさに思わず息を飲みつつ己が口を開く前に病室の扉が開いて少年の両親らしき男女が入って来て、ベッドに横たわる少年に駆け寄って『 レオ!レオ…レオは無事なんですか? 』『 嗚呼、今この男が記憶の処置してくれたところだよ。私が保証する優秀な魔法の使い手だ。 』『 あなたが?…嗚呼、有難う御座います。なんとお礼を言ったらいいか…でも私たちは貧しくて払えるお金が…。 』レオの無事を医師が伝えるとレオの母親らしき女性が彼の手を取って涙ながらに礼を述べ。しかし言葉の通りその身なりはお世辞にも綺麗とはいえない。継ぎはぎだらけの服に艶を失った髪。その日その時をギリギリで生活しているのは己にも分かって。母親は謝礼金を気にしているようでまだ眠っているレオという少年と彼を見比べては眉を下げて黙り込み )
167:
アレック [×]
2020-03-17 19:23:43
…そうか…いや、そうだな…助けられる命を助けるのに手段を選んでられない…アレック、お前と俺は似た考え方をしてんだな…。
( 彼の言葉に頷き、自分と似た考え方をしていることが分かりそれが嬉しくて笑みを溢して。記憶操作を終えた瞬間に慌ただしく入ってくる二人の男女。どうやらベッドに眠る子供、レオという名の少年の両親であることがわかり。涙ながらに母親は自分の手を取り礼を口にするも払えるお金がないという。一日一日を精一杯生きていることは身なりから伝わってきて。元より自分はお金を取るつもりはなく「謝礼金はいらないよ。義賊が金取るのは…悪人だけだ。…それよりお宅らの可愛い息子…そしてあんた達に怖い思いさせて悪かった…この子の記憶は消えるが…大人の記憶は…特別な理由がないと消してやれない…魔法条約のがあるから…ほんとに申し訳ない…」治安維持も自分の仕事のようなもの。そんな中でこんなことを引き起こしてしまったことが申し訳なく思って頭を下げてレオの両親へ謝って )
168:
アレック [×]
2020-03-17 20:30:16
ギルスが王室に来て共に居てくれたかもしれない。きっとギルスと出会っていなければ俺もあの凝り固まった王族の考えから抜け出したくても縛られたままだったと思う。まあ今も実行には移せていないのだけど。
( どこか嬉しそうにする彼の表情を見れば何故か胸奥が温かくなる感覚を覚えて。己がこうして考え方の視野を広げられるようになったのは彼が従者のひとりとしてついてくれたことが大きい。なので己の今の考え方は彼のおかげでもあるのだと微笑んで。少年の両親は彼の言葉を聞くと涙ながらに首を横に振って『 いえ…いえそんな…息子を救って頂けただけでも感謝しております。それに私たちは良いんです。私たちはこれからも息子を護っていきたい。そのためにこの記憶は必要なもの。この記憶があれば少しでも自分たちの力で子供を護れるかもしれませんから。…本当に有難う御座います。せめて何か…お食事だけでもお礼をさせてください。 』両親は首を横に振って彼に謝らなくていいと眉を下げて笑い掛け。時として恐怖の記憶は次への対策のための強みになる。特に子供たちを護るべき大人は。両親は何度も頭を下げて彼にお礼を言うと、やはり何もなしでは気が収まらないのか食事だけでもと彼を誘って )
169:
ギルス [×]
2020-03-20 22:15:47
……俺がお前と共にいてお前に少しでも変化が起きてお前のためにになってるなら嬉しいよ。…お前が望む未来に…俺が役に立つなら…いくらでも使ってくれ。最終的な判断はアレック…お前が為さねばならない…でも俺が傍にいるのを忘れるなよ…?
( 彼の言葉に心が洗われるような気持ちになる。自分がこれまで彼に教えてきたこと…城の一部からはやっかみや批判はもちろんあったがそれすら関係なく自分から学びたいと傍にくっついてきた彼。自分が教えたことが少なからず彼のためになり教養となり変化をもたらしたならこれほど嬉しいことはなくて。実行には移せていないと溢す彼にこれから様々なことをまた学んでいく。その中で彼が本当にしたいことの方向性を固めていきそのやり方を学んでいけばいい。自分も彼の傍にいる。それを忘れるなと伝えて。レオの両親は自分の言葉に涙ながらに首を振っていた。記憶はあって良いのだとそれが今後の対処できるヒントになるのだと…。謝礼はいらないと言ったのだがせめて食事をと言ってくれる両親。その日暮らしの彼らの食料を減らしてしまうのは気が引けるもその気遣いも返って失礼か…。「…アレック、愛情たっぷりの家庭料理…食べてみたくないか?きっと美味いぞ?…作ってくれるなら…いつも食べている料理がいい…変に畏まる必要はない。それでもいいなら…頂かせて貰う…」ニヤリと笑い彼にそう告げる。お礼だなんだと色々振る舞われる方が気を使う。彼らが普段取っている食事なら食べてもいいと…変に畏まる必要はないのだと両親に伝えて )
170:
アレック [×]
2020-03-20 23:56:25
嗚呼…ありがとう。とても心強いよ。…ギルスがいるから私は前を向ける。
( 己の望みのために誰かを使うことは苦手だ。少し酷だなと思いながらも彼が使ってくれというならその気持ちを大切にしたくて。何よりまだまだ不安定で未熟な己にとっては何よりも頼りになる信頼のある言葉。柔らかく微笑み礼を述べては、両親との会話の間で此方に向けられた問いかけに頷いて。「 嗚呼、私もご相伴に預かれるのであれば是非食してみたい 」微笑み肯定すると両親は自分をマジマジと見て『 アレック…まさか…いや王子がまさかこんなところにいるはずは…。分かりました。では私たちが普段食しているもので…、…レオ!?目を覚ましたのかい? 』母親が己を王子であることを疑う様子に別に真実を言っても良かっただがその前に眠っていたレオが目を覚まして。『 あれ、僕なんで病院にいるの?あなたはだーれ? 』レオはまだぼーっとしており両親を見たあとに彼を見て首を傾げて )
171:
ギルス [×]
2020-03-24 18:39:23
お前が誰かを私利私欲に使うことを懸念しているのはわかってる…だからお前がどうしようもなくなったら俺を頼れ。俺はお前のために在るのだから。それだけは忘れないでくれ…アレック。
( 彼の気持ちは何となくわかる。だから押し付けるつもりもないが彼が自分一人ではどうしようもない窮地に立たされた際は遠慮なく自分を頼って欲しいと自分が傍にいることだけは忘れないでと彼に伝えて。彼がレオの両親に王族だとバレそうになり少しばかりヒヤヒヤしたがタイミングよくレオ本人が目を覚まして。不思議そうに此方を見つめる少年に柔らかく微笑んで「…俺はギルスだ…お前が急に倒れたから病院に運んだんだ…気持ち悪かったりしないか…?」名前を名乗り急ごしらえのでっちあげだが自然に口に出来た。記憶は操作したからあくまでも自然に少年の記憶を構築し直すように自然な言葉を選んで伝えて問いかけて )
172:
アレック [×]
2020-03-24 19:44:37
…?嗚呼、ありがとう…?私もギルスのためにあれるよう努めるよ。
( 噛み合わない会話に首を傾けつつも彼が己の心を想ってくれたのは分かったため再度お礼を言い直して。これ以上空気が重たくならないように微笑みを向けつつやはり彼は優しい人だなと思い。彼の気持ちを無駄にしないためにも、彼の気持ちに答えるためにも己はもっともっと努力を積み重ねねばと胸中志して。少年レオは上手く話を合わせた彼の言葉を疑うことはなく『 そうなんだぁ、お兄さんありがとう!ちょっとだけ眠たいけど気持ち悪くないよ…! 』とにっこりと元気な笑顔を見せてくれて、病院側も入院の必要もないので今すぐ帰れるとのことで。レオは両親から己たちを家に招くことを聞くと喜んで『 わーい、今日のご飯は賑やかだね。あ、もしかしてギルスってあの絵本の義賊のギルス?魔法出来るの? 』『 ちょっと呼び捨てにしないの 』『 えー、それでそれでお兄ちゃんどうなの? 』母親に軽く注意を受けながらもレオはニコニコと楽しそうに彼に問いかけて )
173:
ギルス [×]
2020-03-26 11:37:36
…ありがとうな。
( 突飛な話をした自分に彼はきょとんとしながらも自分のためにあれるようにと言葉を返してくれる。唐突過ぎたよなと自己反省しつつも場の空気が重くならないようにも配慮してくれた彼に礼を溢して。自分の問いかけにニコニコ笑いながら眠いだけと答えるレオに「ならよかったよ。…レオは俺のこと知ってるのか?…別に俺の名前はギルスで合ってる…好きなように呼べばいい。…魔法…当たり前だろ?…ほれ…“蝶明”…今日お前に会ったのも何かの縁…それ、やるよ…御守り。お前や父ちゃん母ちゃん…それにお前が大事に思う奴をきっと護ってくれる…大事にしてくれな?」よかったよと微笑んだまま告げてからレオの口からは次々と質問が飛び出す。目をパチパチ瞬かせるもすぐに穏やかに笑って自分のことを知ってるのかと嬉しそうに問いかけるもレオが呼び捨てるのを嗜める母親に構わないと伝えつつ呪文を唱えて。これはもちろん攻撃魔法や危ない魔法の類いではない。暗い場所や見づらい場所を明るく照らす魔法。正規の魔法は停明と言う丸い球体がふよふよ浮く魔法なのだが自分のアレンジを加えて蝶明としていて。キラキラと金色に輝く蝶はヒラヒラと羽を羽ばたかせてレオの元へ飛んでいき彼の周りを一周してからその光を弱めて形を蝶から掌サイズのツヤツヤとした透明な石へと姿を変えてポトッとベッドへと落ちて。これも当然アレンジ。一人の住民に肩入れをしてはいけないがしかし上級魔獣に一度でも狙われた子供は他の上級魔獣も呼び寄せることもある。全ての子供に言えることではないが子供から発せられる何かが上級魔獣を引き寄せることもあるのだと最近分かってきていることもあり、人間には害もないし感じない上級魔獣の嫌がる匂いが施されたそれは守石で。大事にしてくれなとレオにそう口にして )
174:
アレック [×]
2020-03-26 12:47:54
『 わー、すごいッ!ありがとうギルス。僕のお友達にも同じのくれる?もっと魔法見たい! 』
( レオはキャッキャとはしゃいで喜び魔石の意味は理解していないもののポケットから魔石を取り出して光に翳してみたりしてニコニコ笑い、もっと見たいと期待の込めた瞳を向けて。母親はそれを咎めつつすみませんと謝り、やはり大人を呼び捨てさせたくないのかさん付けに直すように小声で注意していて。それから暫くして医師から帰宅許可が出てはすっかり元気になったレオが相手を家に呼ぶ気満々で『 早く行こうよ! 』とベッドから下りて手を引いて。少年の住居は病院の裏道を抜けて暫く歩いたところにあるスラム街。当然己は行ったことのない場所で。『 すみません、お礼と言いましたが逆に迷惑ですよね… 』父親は眉を下げて謝るも喜ぶ我が子のレオに今更やめると言える空気でもなかったため彼と己に頭を下げて。「 迷惑だなんて。これも何かの縁、折角の出会いを大事にしたいですから。それにレオ君が喜ぶ姿を見れば此方も癒される。 」ほんの少しは己の知らない民の生活に触れてみたいという私欲はあるが、上記もまた本心。無意識に王族育ちの気品を漂わせながら柔らかく微笑みを向けては、きっと彼も嫌とは思っていないだろうと視線を向けつつレオたちと共に病院を出て )
175:
ギルス [×]
2020-03-28 19:17:21
…悪いな、同じものは作れないんだ…お前が持ってたらお前も友達も守ってくれるから…。
( 無邪気なレオの言葉に苦笑い浮かべ謝りながらも作れないことを告げて。あくまでレオに渡したのは上級魔獣避け。それを定性がない者が持つと逆に魔物に狙われやすくなることもあるため作ってやることは出来ず。申し訳ない気持ちを抱いていたがレオに手を引かれるままに足を進めて。スラム街は何度も来たことがあるし何年も前になら自分も生活していた場所。本来なら王族の彼を連れてきて良い場所ではないが彼にはこのスラム街の様子も見て貰いたい。彼らがどんな生活環境で生活しているのかを実際に見て貰い、彼にしか出来ないことをして貰いたい。謝る父親に彼と同様「迷惑なら最初から断ってるよ。あんた達が良いならレオも喜んでくれてるし、俺もこいつも異存はないよ」と笑って告げて )
176:
アレック [×]
2020-03-28 20:41:36
( レオは彼の言葉にしゅんとしながらも聞き分けは良いのか『 じゃあ僕友達を護れる勇者になれるんだね! 』と笑顔で笑っていて。父親も彼の言葉に安心したのかすみません、と頭を下げながら微笑み、暫く彼らの後をついていけばスラム街に到着して。まず始めに感じたのは鼻をつき捻じ曲げるような異臭。強烈な腐敗臭は胃の中を掻きまわして吐き気を催すほどの悪臭。己は吐き気まではいかなかったが立ち込める悪臭に軽く頭痛を感じつつ一切表情には出さずに周囲を見回して。ゴミ山の中で瓦礫を漁る子供たち。その手足は異様に細いのにお腹はぷっくりと膨れている。典型的な飢餓状態。知識として知ってはいたがやはり実際に目の当たりにするのとでは全く違い、ショックは受けつつも目は逸らさずにしっかりと現実を受け止めて。ゴミ溜め山を抜けると異臭は薄くなりトタンの家が立ち並ぶ住所地へと。珍しい部外者に好奇の目を向けられるも気にせずに奥へと進めば入り口に立ち並んでいたトタンの家よりはいくらか丈夫なレンガ造りの家に案内されて。レンガ造りと言ってもひび割れや劣化が酷い。いつ崩れてもおかしくない中で生活しているのかと思うと胸が痛むが彼らの案内で中へとお邪魔させて貰って。『 どうぞ、座る場所もないところですがゆっくりしてください。 』「 …いえ充分です。有難う御座います。 」座るようにと言われた場所は布が一枚敷かれた地面。だが、森の中で野宿することと比べれば贅沢なくらい。微笑んではとりあえず彼が先に座るのを待って )
177:
ギルス [×]
2020-03-30 16:48:30
そうだ、お前が勇者になって皆を護ってやってくれ。
( 彼の両親の教えやそれだけでなくレオ自身も純真無垢なのだろう。自分の言葉に我が儘や文句を言ったりすることなく聞き入れてくれる姿に目を細めて頷き、皆を護ってやってくれと告げて。慣れている自分ならともかく彼には酷な場所を通っていることは自覚していながらもスラム街の根底を見て貰いたくて何も言わずに。ほどなくしてレオと両親が暮らす家に到着する。路上で生活している者と比べたら彼らはまだこれでも恵まれている方。きっと両親の二人とも汗水垂らして資金を獲ているのだろうと察すれば早く彼らのような人達が必要最低限の生活が出来るような支援をしたいと強く思い。勧められた場所に躊躇なく腰を下ろしては「アレック、こっち空いてるぞ」自分の隣をポンポン叩いては彼に声をかけて )
178:
アレック [×]
2020-03-30 17:35:06
嗚呼、ありがとう。…くしゅッ…あ、すまない。少し鼻がむず痒くて…ッしゅ
( 地位としては己が上だが尊敬する彼、敬意の意味を込めて彼が先に座ったの確認すると座るよう促された場所に礼を言って腰掛けて。失礼とは思いつつ物珍しげに室内を見回すも埃っぽさからか小さくくしゃみを零して手で鼻元を覆いながら謝り、またくしゃみをして。これ以上くしゃみが出ないようにと堪えていれば奥から母親が出てきて『 おまたせしました。…質素なもので申し訳ないのですが… 』と地べたの上に置いたのは塩で味つけした煮豆のスープにふかしたジャガイモを団子状に練って丸めたもの。恐らくこれでもこの家ではいいもの。普段の生活のものをとは言っていたが気を利かせてくれたのだろう。「 ありがとう御座います。…では、頂きますね 」微笑み笑顔を浮かべてはしっかりとお祈りをしてから手を合わせて、躊躇う素振りを見せずに器とスプーンを手に取って。一掬いして口に含めば味わうようにゆっくりと咀嚼してこくんと飲み込んで )
179:
ギルス [×]
2020-04-03 19:18:33
………、
(きっと彼の両親がこの光景を見たら卒倒するだろうなと思いつつやはり彼は王族。埃など微塵もない王宮での暮らしからこのスラム街の環境は合うはずもないのだろう。まだここは埃っぽいとは言えどもこれでも幾分マシな家。くしゃみが止まらない彼には酷なことをさせているのかもしれないと思いつつ、敢えて立場にそぐわない行動を自分は行った。それは彼より先に座ったこと。当然自分より身分が高い者がいれば下の者は先に着席するなど本来ら言語道断。それを知らぬものはほぼいないが。そしてレオの母親が料理を作って持ってきてくれた。迷うことなくその料理に口をつける彼に「…ん、ありがとう…美味いよ」自分も躊躇いなく口にして咀嚼して美味しいと笑み浮かべて。彼にとってはきっと美味しいとは感じない代物。それでも吐き出すことはせずに飲み込む彼の姿に流石だなと感じていて )
180:
アレック [×]
2020-04-03 20:08:33
…おいしいです。
( 口の中に広がるのは当然素材の味と塩の味。普段食べないものだが、噛めば噛むほどじゃが芋や豆事態甘みが出てきて美味しく感じれば微笑みを零して。レオはというと器を持ってかき込むようにして食べていて、見慣れない光景に目を瞬かせて。郷に入っては郷に従え…あの食べ方がいいのだろうかと器に視線を落とすも流石に躊躇するものがあり。とりあえずゆっくり食べ進めていればいち早く食べ終わったレオが彼の元へいって他にも魔法を見せて欲しいと強請っていて )
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