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王子と義賊の冒険( B.ML ) /181


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自分のトピックを作る
131: アレック [×]
2020-02-19 07:45:13


私は…どちらでも…否…
( 子供たちが席について食べ始める様子を見ていれば彼が近づいてきてカレーはどちらが良いか聞かれて。どちらが良いかと言うと正直どちらでも良くてどちらも食べてみたい気もして。彼はどちらを食べたいだろうか。できれば彼が食べたい方を食べて欲しいがそれはきっと彼も同じ気がして、どちらでもと言いかけて視線を伏せて。「 その、行儀が悪いのは承知で言うが、途中で交換するのはダメか?始めて食べるものだから両方食べてみたいんだ。 」子供たちの前ということもあるし、途中で食べてるものを交換するなんて王宮ではしないため遠慮がちに申し出つつ、此れなら彼も食べたい方を食べられるし、己自身両方試してみたいという欲求が満たされるだろうかと考えて )



132: ギルス [×]
2020-02-20 15:42:35




ああ、構わない。そうだよな、初めて食べるんだからどっちも食いたいよな。どっちが好きかも食べないとわからないし。じゃあ最初はこっちの甘口から食ってみな。


( 王宮ならまずしない食べ方。それをしたいと遠慮がちに告げてきた彼に柔らかく微笑んで構わないと頷いて。自分の質問は彼を困らせてしまったかと反省しつつ初めて食べるものが二つあるならその二つを食べたいと思うのが人の心理。それを欠いていた自分を改めるように彼にはこんな状況下にあってもそれを悲観するより様々な経験をして欲しいと思っては最初は甘口から食べて貰おうと甘口のカレーが入った皿を手渡して )




133: アレック [×]
2020-02-20 16:52:46


嗚呼、有難う。
( 此方の申し出を彼は責めることなく受け取めてくれて甘口カレーの入ったお皿から渡さればお礼を言って受け取り、子供たちの座る大きなテーブルの端へと彼と並んで座り。いつものように祈りを捧げてから手を合わせては早速スプーンを手にして緊張の面持ちで一口カレーを口に運ぶ。野菜と林檎の甘みと豚肉のうまみが溶け出したルゥはとろりと口の中で白飯と混じり合い、その始めて食べる味に頬を綻ばせて。「 おいしい…。とてもおいしいよ。子供たちと共に一緒に作ったからだろうか…今まで食べてきた中で一番おいしく感じる。特別良い食材を使っているわけではないのに子供たちでも作れて美味しくて栄養も取れる。カレーは素晴らしい料理だな。 」と思ったまま感嘆の声を漏らして。すると子供たちは目を丸くて『 アレック兄ちゃん変なのー。 』『 カレー食べたことないの? 』とクスクス楽しそうに笑い出し、それに対して「 嗚呼、始めて食べたよ。君たちのほうが物知りだ 」と僅かに微笑み返しては一度スプーンを手に置いて彼の手元にある辛口カレーのほうを見遣り。すると先程の会話を聞いていたのか悪戯が好きなユウトがニヤリと笑い『 ギルス兄ちゃん、あーんしてやれよ 』とからかいの笑みを浮かべ、それに周囲の子供たちが乗っかりやれやれと野次を飛ばしたりする子供たちが現れ。その外にも『 ちょっとあんた達食事中だからやめなよー 』と止めつつ興味津々に此方に視線を向ける子供や、あわあわする子供、騒ぎそっちのけでカレーを食べる子供などざわざわし始め。「 …ギルス…、 」子供たちの期待の視線にどうしたものかと思い、そもそもあーんが良く分からずに助けを求めるように彼に視線をむけて )



134: ギルス [×]
2020-02-21 11:28:04



…バーカ、見世物じゃねぇよ。ほらちゃんと食うのに集中しろ。でないとおかわり無しにするぞ。


( 周りの子供達に囃し立てられるもジトリとした目で見つめては此方に注目しないように告げつつ料理を集中して食べない奴にはおかわりさせないぞと付け加えるのも忘れない。『しゅ、集中する!集中するから!おかわり無しは勘弁して!兄ちゃん!『ほら怒られたー。ほんとに馬鹿なんだから』とざわついていた子供達は静かに料理を食べ出して。「……ったく…見られてなんか誰がするかっつーの…恥ずかしい…。…ほら、アレック口開けろ。…あーんってこれの事だ…」頬を掻いては自分の手にある辛口カレーをスプーンで掬ってはずいっと彼の口元へ近づけて。「…早く食え…見られるだろ…」僅かに顔を赤くしながらもこういう事は見られていないとはいえ人前では気恥ずかしく早くしろと彼を急かして。別にやらなくともこういうものだと口で説明すれば良いのだがやはり彼が知らないことを体感して知って貰うという自分の信念をブレさせるわけにもいかなくて ) 




135: アレック [×]
2020-02-21 12:59:37


く、口を…!?
( 彼が注意すると慌てて食べ始める子供たち。さすが子供たちの扱いに慣れているなと感心しておれば、少し気恥ずかしそうに彼がカレーの乗ったスプーンを差し出してきて。あーんとはこれのこと。さすがに此処までくれば何のことか分からない察しが悪い己ではなく、驚きながらスプーンと彼を見比べて。正直恥ずかしいが彼も同じなのだと思えば嬉しく、初めてのことが出来る胸の高鳴りも感じていて。浅く深呼吸すると躊躇いがちに小さく口を開き差し出されたカレーを口にして。「 …ん、さっきよりもピリッとしてて美味しい…。作り方は変わらないのにこんなにも味が変わるんだな。…でも最初に食べた甘いカレーのほうが好みかもしれない。…ギルスも食べるか? 」ゆっくり咀嚼して飲み込んでから味の感想を述べては、最初に食べた甘口のほうが好みだと述べ。ふと彼にもお返しをしたほうがいいのかと思えば甘口カレーを一口掬うと彼を真似てスプーンを彼の口元まで持っていき )



136: ギルス [×]
2020-02-22 21:07:37




…馬鹿…あーん返しすんな……恥ずいだろ…。



( 戸惑いながらも此方のあーんを受け入れてくれスプーンから辛口カレーを食べてくれた彼。味の感想と好みなのは甘口と教えてくれればまさかのあーん返しが。するのも、もちろんされるのも恥ずかしいのだが彼の厚意で差し出されたスプーンを無下にすることも出来ずに恥ずかしいと告げつつも口を開いてスプーンから甘口カレーを食べて。「…相変わらずあっまー…。やっぱ俺は辛口の方がいいな」口に広がる野菜や果物やはちみつの甘さに条件反射で少し眉間に皺を寄せてはすぐに苦笑いに変えてやっぱり甘いと口にしつつ自分の皿にある辛口カレーを食べて。ピリリとした辛さだけでなくコクも感じてはやはり自分の好みの味だなと思っては結構な量を口に入れてしまったためもぐもぐと長めに咀嚼して )


 


137: アレック [×]
2020-02-22 21:35:22


ふふ、ギルスは辛いほうが好みなのだな。好みが丁度合って良かった。
( 馬鹿と言われて駄目なことをしてしまったかと思うが彼の表情を見ればそうではないことはすぐに分かって。恥ずかしそうにしながらもあーん返しを受けてくれる彼は何処となく可愛らしくてクスクスと笑いを零し。彼が辛口が好みだと聞けばイメージを合う気がしてしっくりきて丁度互いの好みが合って良かったと微笑みを向け。それから己も子供たちとカレーを食べ進めて食べ終わると手を合わせて。大量にあったカレーは子供たちがおかわりをしたことで全てなくなり、片付けを手伝おうとするも年長の子供がやってきて『 ギルス兄さんたちやることがあるんでしょ?片付けはいつも自分たちでやってるからやること優先して 』と言ってくれて。良いのだろうかと思うも子供たちは毎日のことだからか慣れた様子で各々片付けを始め、彼と己の食器もいつのまにか片付けられており。「 折角だから片付けは子供たちにお願いしてアクセサリー作りに取り掛かるか? 」申し訳ない気持ちもありつつ彼を見てはアクセサリー作りをするか問うてみて )



138: ギルス [×]
2020-02-24 19:39:23



…お前もな。…ああ、そうさせて貰う、サンキュー。



( 彼の微笑みに照れ臭さは上がる。ぽつりと呟けば彼も自分も各々カレーを食べ終えた頃、全ての食器を運んでくれる子供たちに礼を告げて。彼からアクセサリー作りに取りかかるかと聞かれては「ああ、そうするか…。お前が希望するのはブレスレットだったよな。…それをイメージしてそして自分はどう在りたいか…どうなりたいかをイメージしていけばそれは具現化する」頷いては精製のイメージを彼に伝えては「お前なら大丈夫だ。思うままに精製してみろ」と口にして。彼は甘いものが食べ慣れていて美味しく感じるのかと思いつつ今度何か作ってやらないとなっ考えていて )



  

139: アレック [×]
2020-02-24 20:44:29


…どう在りたいか、か…。ブレスレットはお揃いにするのだろう?ベースのデザインなどは決めなくても大丈夫なのか?
( 場所を移動して彼と共に静かな別室へと移動しては彼から告げられるアクセサリーの精製方法を真剣に聞いて。己のあるべき姿。理想とする姿を浮かべるのは容易いが現実的なことを考えると少し難しい。やや眉を潜めるも彼が“大丈夫だ”と言ってくれた瞬間からスッと胸が軽くなった気がして本当に大丈夫な気がして頬を緩め。確か以前彼はブレスレットのデザインは決められて、特性の魔石を弄ると言っていた。となれば今己が精製するのはその魔石ということになるのだろうかと、精製する前に確認のために彼の考えて居ることは露知らず彼を見遣って問いかけて )




140: ギルス [×]
2020-02-25 22:25:22



デザインは決まっているが、稀に作り手が心に思い描いているものになる場合がある。魔石は俺が持っているものを使うから。


( 彼の問いにそう言えば詳しくは説明していなかったなと思いつつ基本的には決まっているデザインに決まるが稀に作り手の思い描くものが出来たりする場合があると伝えて。何となくだが彼が魔石を生成すると思っているように感じてはじ自分の持つ魔石でカスタマイズするということを付け加えて。作り手の心の在り方により時折とんでもない高性能なアクセサリーの基盤が出来ることもあって。「アレックの思うままに作っていいからな」と変に彼が気負ってしまわないように言葉をかけて )


 

141: アレック [×]
2020-02-26 00:49:04


わかった…。
( 彼の分かりやすい説明を真剣に聞いては頷いて。彼とのお揃いのブレスレット。彼がこうして真摯に己と向き合ってくれて共にアクセサリー作りしてくれる。その事に大きな意味を感じていて喜びを感じつつ、彼の気遣いある言葉に安心感を覚えれば己の手元に視線を落として。「 自分のあるべき姿…、 」彼に言われたことを反復して目を伏せては考えることに集中する。己がこの先思い描く未来。己がするべきこと。護りたいもの。脳内には孤児院の子供たちや国民の笑顔、過ごしやすい国の在り方、そうするための己の心得や想いなどが浮かんで。すると己を纏う空気が小さく振動しだし腕を中心に風が巻き起こって光の粒が発生する。最後に無意識に思い描いたのは彼の笑顔。その瞬間ペンダントの魔石が共鳴して震え青白い光を放つ。それらの現象は次第に手首付近に吸い込まれるようにしいて小さくなり消えていって。己は瞑想に集中して目を伏せていたので今の現象には気付かずに手首に微かな重みを感じてはゆっくりと瞼を開いて。手首には細い金色の三つ輪っかが互い違いに折り重なって出来たブレスレットが。それが特別なものなのかは分からないが己の腕にしっくりとくるのを感じて頬を緩め。「 ギルス、これは成功でいいんだよな? 」と笑顔を向けるも少々集中しすぎて気まで込めてしまったのか軽いめまいを起こし足元をふらつかせ額に片手をあてて )



142: ギルス [×]
2020-02-26 20:33:37




……大丈夫か…?お前はやっぱすごいな…もちろん成功だよ。初めてでこれが出来るのは上出来だ。



( 魔力の消費に足元をふらつかせる彼の体が倒れないようにしっかりと支えてやりながら大丈夫かと問いかけつつブレスレット作りが成功か否かを問う彼に問題なくバッチ成功だと告げて。急激な魔力の減りは体に異変をもたらす。彼の額へ唇をそっとくっつけると自分の魔力を分け与えるように注いで。顔色が良くなってきたのが目に見えて分かれば彼の体をやんわり離して。「お疲れさん。体調は大丈夫か?」このあとは魔石を組み込んでいく下り。彼の体調が万全でないなら休憩してからでもいいと思っているため大丈夫かと問いかけて )




143: アレック [×]
2020-02-26 21:39:04


ん…有難うギルス。大丈夫だよ。この流れを保ちたいからこのまま続けたい。この後は魔石を選べばいいのか?
( ゆらりと揺らいだ体は彼によって支えられて、身を委ねながらブレスレットの出来を褒められると安堵して微笑み。すると彼の端正な顔を近づいてきて額に柔らかな感触が当たっては小さく目を見開く。彼に額にキスをされるのはこれで二度目。触れ合う部分から彼の優しさが流れ込んでくるのが分かりフッと体が軽くなるのが分かって、同時に微かに頬に赤みが差して。顔色が良くなっただけが理由でないその頬の火照りに微かに顔を俯かせたあと体調を聞かれれば顔を上げて大丈夫だと頷いて。彼のおかげでもう体調は何ともない。早くブレスレット作りを進めたくてその胸を告げては己の腕についたブレスレットを見て問いかけて )



144: ギルス [×]
2020-02-27 18:35:28




……ああ…そうだよ。…でも、せっかくアレック一人で頑張ってるのにごめん…“介入”…これも禁じ手なんだけど…俺が魔石はピックアップしておいた…お前は最後にこれ入れて。ちなみに攻撃力+++ってやつ。これ超レアだから感謝しろよ?……“防御力上限無視”“攻撃魔法絶対反射”を組み込む…アレック…ほら…空いてる窪みにその魔石入れろ…完成するぞ…。


( 初期に作るものなのだから後々楽しめるようにほどほどのものをと思っていたのだが彼が装備するのだと思えば気合いが入るというもの。せっかく彼が一人で頑張っているのによりよいアクセサリーを作成させてやりたいお節介な部分が顔を出してしまえば彼の周りに現れた三つの窪み。ここに魔石を入れるのだが、そこに手を振れ“介入”と呟き一つの魔石を彼に持たせると二つの窪みに魔石を二つ嵌めて。彼に手渡したのも今自分が嵌め込んだ魔石もおいそれと手に入るものではなかったが彼のためなら惜しくはなくて。自分が介入したのはこの魔石を埋め込むため。レベルを満たしていない者が己のレベル以上の魔石を精製の際使ってしまえばペナルティでダメージを負ってしまうリスクがあって。今しがた彼に渡した魔石も彼のレベル以上のもの。これら三つを安全に組み込みにはどちらにせよ自分が介入しなければいけなかった。その事は後で説明するとして最後の一つの空いた窪みに魔石を嵌め込むように彼に告げて )




145: アレック [×]
2020-02-27 19:47:45


…ギルスが私のことを考えて選んでくれたのだろう?ならば謝ることはない。それにギルスと共に作っているようで嬉しい。……分かった。
( 謝る彼に対して首を横に振っては寧ろ己の事を考えてくれたのだから嬉しいと優しく微笑む。それに尊敬してやまない彼と共に作れることが心から嬉しくて自然と表情が綻んで。そして彼が呪文を唱えると現れる3つの窪みと魔石。そのうち1つを渡されて彼が説明してくれるのを真剣に聞いて。魔石のことは本で学んだだけ。実際に見る機会は少なかったが彼が用意してくれた魔石がとても貴重なものなのは分かって。己が使ってしまっていいのだろうかいう心配はあったが、彼が折角用意してくれたのだ。彼を信頼すると手元の魔石に視線を落とし少し集中力を高めて窪みに魔石を嵌めて。カチャリと音を立てて嵌まった魔石。すると魔石はそれぞれの色の輝きを放ち三色が混じり合ってブレスレットの中へと吸い込まれていって。程なくして光が落ちつけばブレスレットにはその形に合わせて小さくなった魔石がきらりと輝きを放っており。「 …成功、か?…でもギルス…この魔石は貴重だったのではないか? 」先程よりも腕に馴染むブレスレット。それに身体も軽くなっている気がして。然しやはり気になるのは魔石の重要性。嬉しさは勿論あるがまずはその話からと少し眉を下げて彼を見て )



(/お久しぶりです。背後です。今回は質問があり参上させて頂きました。
まず素敵なブレスレットを有難う御座います。そして質問ですが今回ギルスさんがアレックにくれた魔石のうちの1つが気になりまして“攻撃魔法絶対反射”というのはすべての攻撃と魔法を無効化するものなのでしょうか?このあとギルスさんが説明する予定なのでしたらすみません…。)



146: ギルス [×]
2020-02-28 17:47:49



ああ、寧ろお前のことしか考えてないよ。そうか、だったらよかった。ばっちり大成功だな。


( 彼から返ってきた言葉はいつも此方の気持ちを汲み取ってくれ優しいものばかり。頷いては寧ろ彼のことしか考えてないと伝えて。お節介だと言われても仕方がなかったのだが彼の言葉にホッとしてよかったよと告げて。もちろんブレスレットもといアクセサリー作りは大成功。ニッと笑って彼の頭をポンポンするもブレスレットに組み込んだ魔石は素人目で見てもやはり価値が高いのは分かってしまうのか貴重だったのではと気にする彼に「ま、確かに貴重だけどさ。二度と手に入らないわけじゃない。お前のために使いたかったんだ」気にしなくていいと目を細めて彼の髪を優しく撫でて )



(/すみません、分かりづらかったですかね…(汗)そのままの言葉通りなのです。全ての攻撃も魔法も無効化だと流石にチート過ぎるので攻撃魔法のみすべて無効化という認識でいて頂ければ…。回復魔法は反射しませんし、(よって魔法で回復は可能)基本魔法攻撃以外は反射しません。武器での攻撃やモンスターなんかの魔法を伴わない通常攻撃はこれまでと同じでダメージを負います。まぁ防御力上限無視がついているので防御力は底上げされてはいますが。もちろん状態異常を防ぐ効果はついておりません。…このような説明で大丈夫でしたでしょうか…?) 





147: アレック [×]
2020-02-28 18:58:36


…ギルスは偶に恥ずかしいことを言うな。
( 己のことしか考えていなかった、己のために使いたかったと言われると胸奥が温かくなり春の陽気に包まれた気持ちになって。こんなにも己のことを考えてくれる彼が傍にいることを噛み締めながらやや目を伏せて撫で受けては今しがた作ったばかりのブレスレットに指先で触れて「 ではこの貴重な魔石…今度は私が……俺がギルスのために手に入れてみせるよ。それだけ強くなってギルスに恩を返したい 」二度と手に入らない訳ではないと聞くと少し安堵しつつ、この魔石を手に入れることがいかに大変でどれだけの努力と苦難が待っていようとも次は“ 己 ”が手に入れて彼に贈るとまっすぐな瞳で微笑んで。「 …ところでずっと気になっていたのだが…お揃いはどうなるんだ? 」彼と共に作る約束をしたお揃いのブレスレット。実はそれも楽しみにしていててっきり今作ったのがそうだと思いデザインがどうのと気にしていたが、そうではないのだろうかと首を傾げて )



(/いえいえ細部まで分かりやすい説明有難う御座います。成る程、攻撃と魔法ではなく攻撃魔法ですね。把握致しました。実は今回質問させていただいたのも背後様がご指摘の通りチート過ぎたり強すぎたりするのが気になった為でして…。ブレスレットはギルスさんのアレックを護りたいという優しさが詰まったすごく素敵な代物なので大事にしたいと思います…!ですがもし今後話が展開していく上でアレックが攻撃魔法を受けたほうが進めやすい場合は、何かしらの措置をとってブレスレットの効果を無効化または弱めることは可能でしょうか?
因みにギルスさんはどれだけ最強でチートでも全く気になりませんし寧ろ大歓迎ですので盛り込んでいただけたらと思います!)



148: ギルス [×]
2020-02-29 19:05:47



…そうか?でも事実だからな。 


( 彼の言葉にきょとんとしてはすぐにニッと笑って事実だからなと言ってのける。彼から今使った魔石は必ず彼自身の手で手に入れると頼もしい言葉や彼の想いが伝わってきては「ああ、期待してるよ。…だよな。ま、このお前が作ってくれたやつを…“複製”ってするだけなんけど」期待していると告げては彼の手首に光るブレスレットに指先を触れさせ複製品を瞬時に作って見せて。何もつけていない反対側の手首へとそのブレスレットを装着して。「…これでお前とお揃いになったわけだ。…スキルも弄るか…俺今は反撃特化なんだよ…これだとこっちの方がいいな」と言いながらステータス画面を開いて自分のスキルを弄っていって。「お前ももう少しレベル上がるとスキルとか色々覚えるからな」と彼に伝えつつ最適なスキルに切り替えていって )


(/なるほど…それはそうですよね。でもブレスレット大事にして頂けてとても嬉しいです…!はい、それはもうもちろんケースバイケースで無力化等して頂いて大丈夫です!あ、そっちはオッケーなんですね。了解致しました。アレックくんを守るためにチートキャラにならざる負えない場合はそうしちゃいます。)






149: アレック [×]
2020-02-29 19:41:33


…やはりギルスはすごいな。…ふふ、これでギルスとのお揃いがまた増えた。
( 事実だと言う彼の言葉に少し照れて瞼を伏せつつ、ブレスレットの複製をいとも簡単に織りなすのに目を瞬かせ。己は集中してもかなりの時間と魔力を消耗した。ステータスを新たにカスタイマイズしいていく彼を見ながらまだまだ己には鍛錬と経験が足りないことを実感しつつ身を引き締めて、彼に尊敬の眼差しを向けては彼の手元に光るブレスレットに視線を落として、お揃いが増えたと頬を弛緩させて。「 嗚呼、自分一人の力でできるように鍛錬に励むよ。それまでは頼りにしてしまうが宜しく頼む。 」小さく微笑み頷けば再びブレスレットに視線を落として微笑む。そのときだった。部屋の扉が勢いよく開いて孤児院で働く若い男が蒼白な顔で息を切らして入って来て『 大変だ。びょ、病院の屋上に結界を破って炎属性の上級魔獣が…、殆どの人たちは避難できたが子供を一人連れていかれて… 』と途切れ途切れに話し、相手に胸元にすがっては“助けてくれ”と懇願して )




(/ブレスレットについて了承頂き有難う御座います…!
背後様が考えてくださった大切な品でもありますのでお話の中で活かせていけたらと思います。チートキャラ大丈夫です。かっこいいギルスさんを期待しております。
一応イベント的なものを引き起こしてみました。このまま流れに任せて背後は失礼させて頂こうこうかなと思いますがもし相談が必要であればおっしゃってくださいね!)




150: ギルス [×]
2020-03-02 18:28:56



…俺も駆け出しの頃は先輩冒険者にお前と同じように思ってた。…だな。俺も嬉しいよ…もちろんだ、遠慮せず頼れよ。


( 照れたり色々と考えていたりと彼の表情は微細ながら変化する。彼の考えていることは自ずと分かるため自分も駆け出しの頃は先輩冒険者に似た感情を抱いていたと告げて。自分も彼とお揃いは嬉しい。正直にそう伝えては突如此方へ駆け寄ってくる男の尋常ならざる雰囲気に和やかなムードは一気に張り詰めて。孤児院で働いている男から縋りつかれては「伝えてくれてありがとな。連れていかれたのは子供一人なんだな?わかった、必ず助け出す。病院の屋上か…転移で移動した方が速いな…アレックこっちに…結界もすぐに張り直すとして…魔法使い協会に連絡…はお前に頼む。後で俺が連絡するからこの間言ってた上級魔獣対策案通す処理しとけって伝えておいてくれ」穏やかに笑っては必ず子供は助け出すと口にしつつ病院の屋上は転移で移動出来るため彼を近くに手招いてはぶつぶつとこれからのことを呟き。そして今しがた自分を頼ってきた男に魔法使い協会にこの事件の事と自分がこの間話していた案件を伝えておいてくれと頼んでは“病院屋上へ転移”と唱えて瞬時に移動して )



(/いえいえ、寧ろどんな展開になるんだろうと楽しみなくらいです。嬉しいです、活かせる展開にしていけたならなと此方も思っております。イベント起こして下さってありがとうございます!はい、了解致しました!またご相談の際は参りますしお呼び下さいませ!お話出来て楽しかったです!)


 

151: アレック [×]
2020-03-02 19:49:47


( 彼の転移で病院の屋上へと到着すると其処は火の海。赤い炎が屋上を埋め尽くし熱気に包まれていて、立っているだけでも肌が軽く焼ける感覚がして。そして猛火の中心にいる問題の上級魔獣はゆうに5メートルを超える体長。鋭利な爪を持つ四肢と頑丈な体、鋭い牙を合わせ持ち、魔獣が吠えるだけで周囲が空気と共に振動して精神を震撼させるだけの圧を持っていて。子供は魔獣の背中の上。既に気絶していて意識はないのか動いていない。だが無事なのは確認できて安堵するも気は抜けずに。「 …ギルス今日は風が強い。移り火に気を付けたほうが良いかもしれない。 」魔獣を前にして恐怖はあるものの今は子供と街の住人の命が先決。物怖じなどしていられないと、周囲への火事などに二次災害を気にしては彼に告げつつ魔獣に視線をやり。その時あることに気付く。それは此処に来る前に感じていた違和感を解くもの。いくら上級魔獣でも彼も関与した強力な結界を解くのはおかしいと思っていたのだ。「 ……召喚魔獣。 」そう上級魔獣の左足の爪の先、かなり分かりづらいが其処には使役の証であるリングがついていて。それは人間が魔獣を捕らえて使役して自分の思い通りに動かせる主従する道具の1つ。当然見るのは初めて。ただ知識として知っていただけ。ただこの魔獣が召喚魔獣ということは使役者が近くにいるはず。「 ギルス…、 」きっと彼も気付いているはずなのでどうするか声を掛けようとしたとき、魔獣の目が此方に向けられギラリと光る。狙いが己に向けられていると分かると身体が恐怖で硬直するが剣を抜いて咄嗟に構えて。子供に怪我を与えずに…そう考えながら向かってくる魔獣に目を向けるもどう考えても己だけで対応できるレベルではなく、彼がどう動くか横目に一歩後ろに下がり剣を握る手に力を込めて )


152: ギルス [×]
2020-03-04 19:38:17



だな…すぐに結界を張った方が良い。結界は破られなければ建物に傷がついても崩壊しても元通りにしてくれる。この範囲に張れば外に攻撃はいかないしな。



( 彼の言葉に頷く。召喚獣であることにももちろん気づいていた。そしてそれを使役する者の存在も。街に被害を出さないためにも早急に結界を張った方が良くて。しかしある程度の時間はかかる。先程作ったアクセサリーで彼の能力は底上げされているだろうがそれでも目の前の召喚獣を凌ぐのにはまだ足りない。彼のレベルでも召喚獣と対等に渡り合うには…すぐさま彼に補助魔法をかけて。防御力の底上げと攻撃力の底上げを行って。「アレック、今お前はあいつと対等に渡り合える力がある。でもそれは一時的なものだから無理はするな。俺は結界を張ったら使役者をすぐに炙り出す。お前は俺を信じて召喚獣を食い止めていてくれ…頼むな」彼の力なくしては結界を張ることもこの状況も打破することは難しい。頼むなとお願いしては直ぐ様結界を張り直す呪文を詠唱して )




153: アレック [×]
2020-03-04 20:21:11


分かった…。ギルスを信じるよ。
( 彼が己に何かすると不思議と力が湧いてくる。それは物理的なものや彼が掛けてくれた呪術のおかげでもあるが、一番は彼が己を信じてくれているのが分かったから。この危機的な局面の戦闘において経験不足の己に下がってろと言わずに戦いに参じさせてくれる。その期待に応えたく、己も彼を信じては彼が結界の詠唱を唱え始めると共に向かってくる魔獣と対峙して。少しの動きも見逃さぬよう魔獣を見据えて、まず彼の詠唱の邪魔にならぬよう大きく旋回して彼から距離を取らせて己の元へおびき寄せる。そして上手くおびき寄せた魔獣に向かって剣を振るい。一振り目は躱されたが直ぐに下から風を切り刃を魔獣へと。剣は唯の剣のはずなのだが青白い光を纏いそのまま魔獣の肩を切り裂き、その一撃で魔獣が怯んで、其の隙を見逃さずに間髪入れずに地面を蹴って跳躍すると急所である喉元に剣を突き立てる。普通は己のレベルでこの程度では上級魔獣はすぐには死なない。だがアクセサリーと彼の掛けてくれた呪術のおかげで魔獣は光の粒となって消えていき。そして落ちてきた子供をキャッチしてホッとするのも束の間、視界の端に物凄い速さで突貫してくる影を捕らえ。はたと其方を見ると詠唱中の彼に向かってもう一体の大型鳥の召喚魔獣が。恐らくは彼なら詠唱中だろうと何とかは出来たはず。だが咄嗟に身体が動けば子供を地面に置くと彼と鳥型の魔獣の間に立ちはだかり、魔獣を迎え撃ち。が、猛スピードで向かってくる魔獣の勢いは強かった。彼が防御を高めてくれていたおかげで身体へのダメージはかなり軽減されたが、衝撃には負けてしまいそのまま後ろへ身体をくの字にして思いっきり飛ばされて )



154: ギルス [×]
2020-03-05 12:33:15




…アレック…!……お前…俺の視界から消えてろ…“レイザート”…、



( 彼は一体の魔獣を葬り去り、子供を助けてくれたのを視線の端で捉えつつも己は詠唱を続けて。大きな魔力の気配が此方に来るのはわかったがもちろん備えはしてある。しかしその魔力の気配は自分に届く前に彼が立ちはだかって。突進をダイレクトに受けて吹き飛ぶ彼を見て僅かに目を見開き名前を呼ぶもすぐにスッと感情を消したように彼を吹き飛ばした魔獣を見据え。詠唱を中断ではなく継続させたまま低い声で声と攻撃魔法を発して。“レイザート”ブリザードより火力の高い最上級の氷魔法。魔獣の頭上に暗雲が立ち込め雪が降り注ぎ魔獣の羽先や毛先に触れた瞬間にその魔獣から悲鳴に近い叫ぶような声が─次の瞬間、氷の矢が無数に魔獣へと突き刺さって。それは急所である喉元にもしっかり貫通していておれば光の粒になって鳥型の魔獣は消えていく。そんな光の粒に目も暮れず詠唱を再開。「……“再構築”“修復”“強化”」息を吐くと空が何か透明のような膜でゆっくりと覆われていき。結果は張り直した…次は…瞳を閉じて辺りの魔力を探る。「…“追糸”」瞳を開いては透明な無数の糸は人知れず使役者へと伸びその姿を捉えては巻き付いて。霧隠れのような魔法を使っていたようだが糸が巻き付いたことにより集中力を欠いた使役の魔法が継続出来ずに消えたようでその姿は現れて )








155: アレック [×]
2020-03-05 13:51:02


…ッく、…
( 吹き飛ばされた体は屋上の扉に背中から叩きつけられるもその時も防御の呪術が働き壁と背中の間に空気の膜が張ったためダメージは半減されて。壁に片手をついて体を支えながら片目を眇めて彼の方見遣れば、彼が魔術を唱えると共に鳥型の魔獣の咆哮が轟き、その姿が消えゆいで彼の結界術が辺りを包んでいくところ。結界に包まれた箇所から烈火が凪いで崩壊した建物が再生していく。その魔力の強さに圧倒されておれば、この騒動の発端である使役者が彼の魔術によって炙り出され姿を現して。使役者はトンと屋上の地面に降り立つ。黒色のローブを着ていてフードを目深に被っているためその素顔ははっきりとは確認できないが、肌が不健康と言えるほど青白く少し覗く髪は真っ白。だが纏うオーラは異様で強大な魔力の保持者であることは分かり。使役者は彼の追糸を片手で軽く払うと顔を上げて己を一瞥してから彼を見遣り、余裕の笑みで肩を竦めて。『 誰かと思えば…王族は有力者であれば義賊まで従える程成り下がったのか。…第二王子、久しぶりだな。と言ってもお前は覚えていないか。 』使役者は怪しげな声色ながら愉快そうに笑めば、僅かにフードから瞳を覗かせて彼に向き『 義賊のギルス。さすが世に名を馳せるだけのことはある。お前には興味はあるが今回はこのあたりにしておくよ。…目的は果たせたしな。 』と恭しく、少しの皮肉を混ぜて彼を褒め称えてはクスリと笑い一歩下がって。刹那、使役者を黒い闇が包んで次の瞬間には跡形もなくその姿を消していて。「 …闇魔法?…我が国では禁じられているはず… 」唖然と男が消えたほうを見遣るもはっとすれば子供の無事を横目で確認しつつ彼に駆け寄って。「 ギルス!…怪我はないか? 」己が変な手出しをしたせいで彼に危害がいっていないか心配で使役者のことは気になりながらも彼の無事を確認して )



(/こんにちは背後です。今回勝手ながら行き当たりばったりですが謎の使役者を出させて頂きました。一応ボスキャラではないすが、それに近い存在にしていこうかなと考えております。今考えている簡単なPFが


謎の男
名前:保留
性別:男
年齢:見た目30歳くらい(実年齢はもう少し上の設定)
身長:186㎝ 痩せ型 白髪に黄金色の瞳

設定:王族に恨みがあり幼少期のアレックと接触経験あり(アレックは覚えていない)生まれたときから強大な魔力を保持し闇魔法を得意とする。城を襲撃したモンスターに関与していた疑いあり。ギルスと渡り合えるくらいの魔術使い。


とかなりアバウトですがこんな感じです。
細かい設定はまだまだ考えていませんし、後付け設定ばかりになっていくと思うので背後さまも自由に設定追加するなり物語の中で使って頂ければと思います。ただ一人くらいは最強キャラが敵側にいると面白いかなーと思い謎男を出現させてみました。質問や此処は変更してほしいなど希望があれば仰ってくださいませ。)



156: ギルス [×]
2020-03-06 18:28:43



………、


( 炙り出したフードの男。魔法使いで間違いないが顔のすべては見えないためその正体は今の所はわからずに。どうやら彼と面識があるようだが男の口から覚えていないと言葉が漏れたのも聞いていて。王族に対して敬っているように聞こえない言葉遣いにこの男自身王族に良い感情を抱いていないのは何となくわかって。自分に興味があると言いたいことだけ言って姿を消した男。闇魔法の心得があるらしいことも情報として追加しておいて。子供に視線を向けると未だに眠っているようでホッとしてはそんな自分に駆け寄る彼に声をかけられ「俺は大丈夫だよ。それよりアレック、お前の方がダメージ食らってるだろ?…“治癒光”」怪我しているのは彼の方なのに此方のことを心配してくれる優しさに笑み浮かべ大丈夫だと言葉返しながら彼に手を翳して治癒魔法を唱えて )





 

157: ギルス [×]
2020-03-06 18:32:12


(/素敵な謎の男の登場ですね。動かして下さり、色々考えて頂きありがとうございます。了解致しました!ボスに近い存在…私も必要だなと思っていましたので彼にはここぞという時には登場して頂きましょうっ。) 




158: アレック [×]
2020-03-06 19:11:58


…有難うギルス。…この子も無事のようだ。
( 彼の無事を聞くと安堵した微笑みを浮かべ、逆に此方の心配をされて治癒を施され。温かな光が体を包むとスッと体が楽になり礼を述べてはすぐに子供の元へ行きその胸元に耳を当てて、熱で肺などの臓器がやられていないが確認をする。子供の無事を確認すると小さく微笑みその身体を抱き上げては彼の元へ戻って。「 念の為に病院へつれて行こう。…しかしさっきの男が気になる。それに目的は果たしたと…。 」やや眉を潜めては表情を曇らせるも、そこで屋上の扉が開いて魔法使い協会の部隊が入って来て。『 騒ぎは収まったようだな…。お前の結界のお陰で街への被害は最小に済んだよ。感謝する。…全く誰がこんなことを… 』そう彼に話しかけたのは部隊長の男。年齢は彼と同じくらいだろうか屋上を見回し難しい顔しては思い出したように彼を見て『 そうだ。魔法協会から御達しだ。今国は危殆な状況下にも関わらず人手不足に喘いでいる。言わば兵士不足。そこでお前たちに踏破して欲しいダンジョンがあるそうだ。アレック王子の鍛錬にもなる。詳しくはお前たちがやると決めたら話すが…どうする? 』と話を持ち掛けて来て、部下達に屋上周辺の調査指示を出しながら彼を見遣り返答を待っていて )




(/此方こそ了承してくださり有難う御座います。背後様も同じように考えていたと知れて安心致しました。
そうですね、彼を上手く使って話を盛り上げていけたらと思います。ではまた背後は失礼致します)




159: ギルス [×]
2020-03-07 20:02:43



…お前もこの子も無事でよかったよ…。


(思わず漏れ出たこの言葉は紛れもない本心。彼が子供を抱えて連れてきてくれては念のため病院へ行こうとの言葉に頷こうとした矢先にそれを遮るように屋上の扉が開いて魔法使い協会が乗り込んできて。部隊長が話しかけてきては「礼は別にいい。俺は当たり前のことをしただけだ。…今しがた上級魔獣との戦闘があったばかりだぞ…受けるのは明日以降だ」労いの言葉など皆無になるような依頼が設けられる。今しがた彼は上級魔獣と戦ったばかり連戦は避けたい。彼が大丈夫なら良いが疲れているのは間違いないだろうと思いつつちらりと彼に視線を向けて )


(/はいっ彼を使って共に盛り上げていきましょう!はい、此方も失礼しますね。お話しできて感謝致します。)


        






160: アレック [×]
2020-03-07 21:06:56


問題ない…と言いたいところだし本心でもあるが、…もしものことがあってギルスには迷惑を掛けたくない。ダンジョンは明日、万全の状態で向かいたい。
( 彼から漏れた言葉。心配を掛けてしまったのだと分かれば反射的とはいえ身を危険に晒すような行動は避けようと心に決めて。そして持ち掛けられたダンジョンの話。己としては今からでも全く問題ないと思ったが、ダンジョンは気力だけで踏破できるものではない。彼の此方を気遣う言葉を聞いて思い直しては、今のままいけば知らぬ間に溜まった疲労によってまた危険な状況におかれかねないと。ならば体力の回復を待ち万全な状態でダンジョンに向かうのがベスト。冷静に考え直しては上記を述べて彼から部隊長へと視線を移して。『 …分かった。ではダンジョンへは体力が回復してから早急に向かうように。詳しいことはこの紙に書いてある。…子供は此方で預かって病院に届けよう。あとは魔法協会が取り持つからお前たちはもう下がっていいぞ。 』部隊長は要件だけ手短に話すと己に一枚の用紙を押し付けてきて、暗に邪魔だからすぐに此処を立ち去れと言ってきて。彼の功績なのにいいところだけ取って…と思うも、街も子供も無事ならばそれでいいかと視線を落とし。ただ子供を預けるべきか迷い彼に視線を向けて判断を仰いで )



161: ギルス [×]
2020-03-08 22:53:53



…子供は俺たちが病院に連れていく。記憶操作も俺がする。…お前たちに預けてこの子の大事な記憶まで操作されたり消されたら敵わないからな…。お前らには出来ないだろ?“特定の部分の記憶だけ”を消去して継ぎ足した記憶…その前後の“記憶の違和感もなく作り替える”そんな繊細なことは…“病院へ転移”



( どうやら此方の要望を向こうは聞き入れたよう。というか聞き入れなくても大人しく言うことを聞くつもりもなかったが。手柄云々に興味はないが子供を寄越せとの言葉にはピクリと眉を動かして。どうして良いのかわからず彼は此方を困ったように見ている。そんな彼に何も言わずとも優しく目を細めるも魔法協会の部隊長へは冷たい視線を向けて子供は自分達が病院に連れていくと告げて。こうして魔物の被害に遭った子供の記憶は消されて作り替えられるのが決まり。しかし彼らの記憶操作のやり方というか腕ではこの子の今日あった出来事全ての忘却または作り替えが行われる。この子が魔物に襲われるまでに起こった楽しいことも無かったことにされてしまうのは我慢出来ずに自分なら繊細な記憶操作が出来ることを強調して言えば子供を抱いたままの彼の肩を引き寄せて移動魔法を使って )


 

162: アレック [×]
2020-03-08 23:35:06


…良かったのか?…一応魔法協会の部隊を呼び出したのは此方なのにあの様な態度を取ってしまって。…いやでもこの子のため、か。
( 病院へと転移しては先の妙な緊迫感から解放されてホッと胸を撫でおろしつつ腕の中の子供の無事を確認して小さく微笑み。それでも心配ごとはあり彼に視線を向け。魔法協会の人間は権力者も多い。あの部隊長はお堅い人間だが曲がったことは嫌いな意志の通った人柄のため心配はいらないが、他の魔法協会人間は権力を振り翳す者が多い。盾をつけば自分たちだけに被害が留まればいいが、酷いときは家族や関係者までを迫害する輩もいるため彼やその周囲の人たちが心配で。とはいえあの場でもしああしていなかったらこの子供の記憶がぞんざいに扱われてしまう可能性もあった。彼の判断は間違っていなかったと己も思うので視線を落としては子供を大事に抱かえ直し。「 もし魔法協会から何か言われたりされたら言ってくれ。…王族の権限を使うのはあまり好かないが汚いやり方で罪のない者たちが傷付くのは見たくない。 」そうまっすぐな瞳で述べては微笑みを向け「 中に入るか。 」と零し病院の中へと足を進めて )



163: ギルス [×]
2020-03-11 17:15:31



……手柄をくれてやるために呼んでやったんだ。楯突いたとはあいつらは思わないだろう。それにあいつらは俺の技術を喉から手が出るくらいに欲してる。プライドの高い奴等の集合体“お願いします”なんて頭を下げる可愛げはないが俺を切り捨てることはしないはずだ…今のところはな。俺達はこの子を助けるのが目的…安全に帰してやるのが俺らの為すべきことだ。


( 彼の言いたいことはわかる。だからと言って魔法協会の言いなりになるつもりはなくて。間違っていることは間違っていると言い続ける人間は必要だ。自分の信念…困っている人を救うためにこれからも魔法協会とは衝突は避けられないだろう。ベッタリ仲良くなる必要はない。互いに必要な時に手を取り合えれば…それで困っている人を多く救えるのならそれでいいのだ。まぁそれは自分の魔法技術を彼らの鼻先にぶら下げている状況下でしか叶わないことだが。子供を大切に抱え直す彼を見つめて一言一句聞き逃さぬようにして耳を傾ける。「ありがとうな、アレック…頼もしいよ。でも願わくばお前がやりたくないことをしなくて良いようになればいいんだがな」彼の言葉に笑み浮かべ頷く。しかしなるべくなら彼にやりたくないことをやって欲しくはなくて。歩き出した彼に続くように自分も病院の中に入って )






164: アレック [×]
2020-03-11 18:33:44


そうか…いや、望まないことだとしても其れが誰かの為になるのなら俺は厭わないよ。持っているものを己の私情で使わずに救えるものを救わない方が罪深いしな。
( 彼の話に耳を傾けて納得しつつもやはり心配は残る。だが彼の言葉からは強い信念を感じてその信念と優しさがあるからこそ彼の魅力は引き出されて、彼を支持する者たちも多いのだろうと思い。短く相槌を打っては続く気遣いが感じられる彼の言葉に小さく首を横に振って静かな声色で紡ぎ微笑んで。そして病院の中へと入って奥の診療室へ向かうとすぐに医師と看護師が子供の容態を見て『 目立った外傷も臓器の損傷も無さそうです。…ではお願いできますか。 』医師は子供を簡易ベッドに寝かせては何とは言わずに彼を見遣っては彼のことを信用しているのか子供の前を譲って。己自身も初めてみる魔法のため少し距離を取りつつその様子を後ろから見守り )


165: ギルス [×]
2020-03-14 20:58:24


アレック…お前がそう思ってるからこそ…したくないことはさせたくないって思っちまうんだよ…。でも凄いな…アレックは。



( 彼の静かな口調で語られた言葉にきゅっと胸が締め付けられて。そんな彼だから自分はしたくないことはさせたくないと思ってしまうわけで。そのまま彼にポツリと漏らすもそんな考え方をしている彼を凄いと褒めて。医師と看護婦に子供が眠るベッドへ促されれば「ああ、わかった」アンタらも俺から少し離れておけよ。ヘマはしないが念のためな」いち速く自分から離れる彼に目を細めるも何事も用心することに越したことはない。医師と看護婦に自分から少し離れているように告げては眠っている子供に視線を向ける。そして額辺りに手を当てては「…ごめんな…怖い思いさせちまって…お前の怖い記憶だけ消すから…“忘却”」子供は光り始めて魔方陣も浮かび上がり様々な記憶が断片的な記憶としてスクリーンのように出現して。その中の子供が上級魔獣に襲われている所だけをピックアップして呪文を唱えて。するとスッとそこの場面が消えていけば子供の体も光るのを止め魔方陣も消えていき。そして辺りは記憶操作をする前となんら変わらない静寂が辺りを包んで。「よし…これでいい…この子の恐怖を感じた記憶だけを消した…もう大丈夫だ」ふう…と息を吐いて呟くようにそう口にして )


 

166: アレック [×]
2020-03-14 21:57:40


俺はすごくはないよ。ギルスも目の前に困っている人がいたら己の持つべき力を尽くして、見捨てるなんてことはしないだろう?それと大して変わりはない。
( 首を横に振って謙遜しつつ悲観的にはならずに穏やかな声色で続けては考えとしては彼と変わりないと微笑みを向け。彼の優しさは春の優しい陽気や湖の畔の穏やかな情景が似合う。その優しさは魔法にも表れて、柔らかい光が少年を包み込み、繊細な記憶の操作が鮮やかに取り行われて。その鮮やかさに思わず息を飲みつつ己が口を開く前に病室の扉が開いて少年の両親らしき男女が入って来て、ベッドに横たわる少年に駆け寄って『 レオ!レオ…レオは無事なんですか? 』『 嗚呼、今この男が記憶の処置してくれたところだよ。私が保証する優秀な魔法の使い手だ。 』『 あなたが?…嗚呼、有難う御座います。なんとお礼を言ったらいいか…でも私たちは貧しくて払えるお金が…。 』レオの無事を医師が伝えるとレオの母親らしき女性が彼の手を取って涙ながらに礼を述べ。しかし言葉の通りその身なりはお世辞にも綺麗とはいえない。継ぎはぎだらけの服に艶を失った髪。その日その時をギリギリで生活しているのは己にも分かって。母親は謝礼金を気にしているようでまだ眠っているレオという少年と彼を見比べては眉を下げて黙り込み )



167: アレック [×]
2020-03-17 19:23:43



…そうか…いや、そうだな…助けられる命を助けるのに手段を選んでられない…アレック、お前と俺は似た考え方をしてんだな…。

( 彼の言葉に頷き、自分と似た考え方をしていることが分かりそれが嬉しくて笑みを溢して。記憶操作を終えた瞬間に慌ただしく入ってくる二人の男女。どうやらベッドに眠る子供、レオという名の少年の両親であることがわかり。涙ながらに母親は自分の手を取り礼を口にするも払えるお金がないという。一日一日を精一杯生きていることは身なりから伝わってきて。元より自分はお金を取るつもりはなく「謝礼金はいらないよ。義賊が金取るのは…悪人だけだ。…それよりお宅らの可愛い息子…そしてあんた達に怖い思いさせて悪かった…この子の記憶は消えるが…大人の記憶は…特別な理由がないと消してやれない…魔法条約のがあるから…ほんとに申し訳ない…」治安維持も自分の仕事のようなもの。そんな中でこんなことを引き起こしてしまったことが申し訳なく思って頭を下げてレオの両親へ謝って )




168: アレック [×]
2020-03-17 20:30:16


ギルスが王室に来て共に居てくれたかもしれない。きっとギルスと出会っていなければ俺もあの凝り固まった王族の考えから抜け出したくても縛られたままだったと思う。まあ今も実行には移せていないのだけど。
( どこか嬉しそうにする彼の表情を見れば何故か胸奥が温かくなる感覚を覚えて。己がこうして考え方の視野を広げられるようになったのは彼が従者のひとりとしてついてくれたことが大きい。なので己の今の考え方は彼のおかげでもあるのだと微笑んで。少年の両親は彼の言葉を聞くと涙ながらに首を横に振って『 いえ…いえそんな…息子を救って頂けただけでも感謝しております。それに私たちは良いんです。私たちはこれからも息子を護っていきたい。そのためにこの記憶は必要なもの。この記憶があれば少しでも自分たちの力で子供を護れるかもしれませんから。…本当に有難う御座います。せめて何か…お食事だけでもお礼をさせてください。 』両親は首を横に振って彼に謝らなくていいと眉を下げて笑い掛け。時として恐怖の記憶は次への対策のための強みになる。特に子供たちを護るべき大人は。両親は何度も頭を下げて彼にお礼を言うと、やはり何もなしでは気が収まらないのか食事だけでもと彼を誘って )



169: ギルス [×]
2020-03-20 22:15:47



……俺がお前と共にいてお前に少しでも変化が起きてお前のためにになってるなら嬉しいよ。…お前が望む未来に…俺が役に立つなら…いくらでも使ってくれ。最終的な判断はアレック…お前が為さねばならない…でも俺が傍にいるのを忘れるなよ…?


( 彼の言葉に心が洗われるような気持ちになる。自分がこれまで彼に教えてきたこと…城の一部からはやっかみや批判はもちろんあったがそれすら関係なく自分から学びたいと傍にくっついてきた彼。自分が教えたことが少なからず彼のためになり教養となり変化をもたらしたならこれほど嬉しいことはなくて。実行には移せていないと溢す彼にこれから様々なことをまた学んでいく。その中で彼が本当にしたいことの方向性を固めていきそのやり方を学んでいけばいい。自分も彼の傍にいる。それを忘れるなと伝えて。レオの両親は自分の言葉に涙ながらに首を振っていた。記憶はあって良いのだとそれが今後の対処できるヒントになるのだと…。謝礼はいらないと言ったのだがせめて食事をと言ってくれる両親。その日暮らしの彼らの食料を減らしてしまうのは気が引けるもその気遣いも返って失礼か…。「…アレック、愛情たっぷりの家庭料理…食べてみたくないか?きっと美味いぞ?…作ってくれるなら…いつも食べている料理がいい…変に畏まる必要はない。それでもいいなら…頂かせて貰う…」ニヤリと笑い彼にそう告げる。お礼だなんだと色々振る舞われる方が気を使う。彼らが普段取っている食事なら食べてもいいと…変に畏まる必要はないのだと両親に伝えて ) 





170: アレック [×]
2020-03-20 23:56:25


嗚呼…ありがとう。とても心強いよ。…ギルスがいるから私は前を向ける。
( 己の望みのために誰かを使うことは苦手だ。少し酷だなと思いながらも彼が使ってくれというならその気持ちを大切にしたくて。何よりまだまだ不安定で未熟な己にとっては何よりも頼りになる信頼のある言葉。柔らかく微笑み礼を述べては、両親との会話の間で此方に向けられた問いかけに頷いて。「 嗚呼、私もご相伴に預かれるのであれば是非食してみたい 」微笑み肯定すると両親は自分をマジマジと見て『 アレック…まさか…いや王子がまさかこんなところにいるはずは…。分かりました。では私たちが普段食しているもので…、…レオ!?目を覚ましたのかい? 』母親が己を王子であることを疑う様子に別に真実を言っても良かっただがその前に眠っていたレオが目を覚まして。『 あれ、僕なんで病院にいるの?あなたはだーれ? 』レオはまだぼーっとしており両親を見たあとに彼を見て首を傾げて )



171: ギルス [×]
2020-03-24 18:39:23

 



お前が誰かを私利私欲に使うことを懸念しているのはわかってる…だからお前がどうしようもなくなったら俺を頼れ。俺はお前のために在るのだから。それだけは忘れないでくれ…アレック。


( 彼の気持ちは何となくわかる。だから押し付けるつもりもないが彼が自分一人ではどうしようもない窮地に立たされた際は遠慮なく自分を頼って欲しいと自分が傍にいることだけは忘れないでと彼に伝えて。彼がレオの両親に王族だとバレそうになり少しばかりヒヤヒヤしたがタイミングよくレオ本人が目を覚まして。不思議そうに此方を見つめる少年に柔らかく微笑んで「…俺はギルスだ…お前が急に倒れたから病院に運んだんだ…気持ち悪かったりしないか…?」名前を名乗り急ごしらえのでっちあげだが自然に口に出来た。記憶は操作したからあくまでも自然に少年の記憶を構築し直すように自然な言葉を選んで伝えて問いかけて )





172: アレック [×]
2020-03-24 19:44:37


…?嗚呼、ありがとう…?私もギルスのためにあれるよう努めるよ。
( 噛み合わない会話に首を傾けつつも彼が己の心を想ってくれたのは分かったため再度お礼を言い直して。これ以上空気が重たくならないように微笑みを向けつつやはり彼は優しい人だなと思い。彼の気持ちを無駄にしないためにも、彼の気持ちに答えるためにも己はもっともっと努力を積み重ねねばと胸中志して。少年レオは上手く話を合わせた彼の言葉を疑うことはなく『 そうなんだぁ、お兄さんありがとう!ちょっとだけ眠たいけど気持ち悪くないよ…! 』とにっこりと元気な笑顔を見せてくれて、病院側も入院の必要もないので今すぐ帰れるとのことで。レオは両親から己たちを家に招くことを聞くと喜んで『 わーい、今日のご飯は賑やかだね。あ、もしかしてギルスってあの絵本の義賊のギルス?魔法出来るの? 』『 ちょっと呼び捨てにしないの 』『 えー、それでそれでお兄ちゃんどうなの? 』母親に軽く注意を受けながらもレオはニコニコと楽しそうに彼に問いかけて )


173: ギルス [×]
2020-03-26 11:37:36



…ありがとうな。

( 突飛な話をした自分に彼はきょとんとしながらも自分のためにあれるようにと言葉を返してくれる。唐突過ぎたよなと自己反省しつつも場の空気が重くならないようにも配慮してくれた彼に礼を溢して。自分の問いかけにニコニコ笑いながら眠いだけと答えるレオに「ならよかったよ。…レオは俺のこと知ってるのか?…別に俺の名前はギルスで合ってる…好きなように呼べばいい。…魔法…当たり前だろ?…ほれ…“蝶明”…今日お前に会ったのも何かの縁…それ、やるよ…御守り。お前や父ちゃん母ちゃん…それにお前が大事に思う奴をきっと護ってくれる…大事にしてくれな?」よかったよと微笑んだまま告げてからレオの口からは次々と質問が飛び出す。目をパチパチ瞬かせるもすぐに穏やかに笑って自分のことを知ってるのかと嬉しそうに問いかけるもレオが呼び捨てるのを嗜める母親に構わないと伝えつつ呪文を唱えて。これはもちろん攻撃魔法や危ない魔法の類いではない。暗い場所や見づらい場所を明るく照らす魔法。正規の魔法は停明と言う丸い球体がふよふよ浮く魔法なのだが自分のアレンジを加えて蝶明としていて。キラキラと金色に輝く蝶はヒラヒラと羽を羽ばたかせてレオの元へ飛んでいき彼の周りを一周してからその光を弱めて形を蝶から掌サイズのツヤツヤとした透明な石へと姿を変えてポトッとベッドへと落ちて。これも当然アレンジ。一人の住民に肩入れをしてはいけないがしかし上級魔獣に一度でも狙われた子供は他の上級魔獣も呼び寄せることもある。全ての子供に言えることではないが子供から発せられる何かが上級魔獣を引き寄せることもあるのだと最近分かってきていることもあり、人間には害もないし感じない上級魔獣の嫌がる匂いが施されたそれは守石で。大事にしてくれなとレオにそう口にして )






174: アレック [×]
2020-03-26 12:47:54


『 わー、すごいッ!ありがとうギルス。僕のお友達にも同じのくれる?もっと魔法見たい! 』
( レオはキャッキャとはしゃいで喜び魔石の意味は理解していないもののポケットから魔石を取り出して光に翳してみたりしてニコニコ笑い、もっと見たいと期待の込めた瞳を向けて。母親はそれを咎めつつすみませんと謝り、やはり大人を呼び捨てさせたくないのかさん付けに直すように小声で注意していて。それから暫くして医師から帰宅許可が出てはすっかり元気になったレオが相手を家に呼ぶ気満々で『 早く行こうよ! 』とベッドから下りて手を引いて。少年の住居は病院の裏道を抜けて暫く歩いたところにあるスラム街。当然己は行ったことのない場所で。『 すみません、お礼と言いましたが逆に迷惑ですよね… 』父親は眉を下げて謝るも喜ぶ我が子のレオに今更やめると言える空気でもなかったため彼と己に頭を下げて。「 迷惑だなんて。これも何かの縁、折角の出会いを大事にしたいですから。それにレオ君が喜ぶ姿を見れば此方も癒される。 」ほんの少しは己の知らない民の生活に触れてみたいという私欲はあるが、上記もまた本心。無意識に王族育ちの気品を漂わせながら柔らかく微笑みを向けては、きっと彼も嫌とは思っていないだろうと視線を向けつつレオたちと共に病院を出て )



175: ギルス [×]
2020-03-28 19:17:21





…悪いな、同じものは作れないんだ…お前が持ってたらお前も友達も守ってくれるから…。



( 無邪気なレオの言葉に苦笑い浮かべ謝りながらも作れないことを告げて。あくまでレオに渡したのは上級魔獣避け。それを定性がない者が持つと逆に魔物に狙われやすくなることもあるため作ってやることは出来ず。申し訳ない気持ちを抱いていたがレオに手を引かれるままに足を進めて。スラム街は何度も来たことがあるし何年も前になら自分も生活していた場所。本来なら王族の彼を連れてきて良い場所ではないが彼にはこのスラム街の様子も見て貰いたい。彼らがどんな生活環境で生活しているのかを実際に見て貰い、彼にしか出来ないことをして貰いたい。謝る父親に彼と同様「迷惑なら最初から断ってるよ。あんた達が良いならレオも喜んでくれてるし、俺もこいつも異存はないよ」と笑って告げて )






176: アレック [×]
2020-03-28 20:41:36


( レオは彼の言葉にしゅんとしながらも聞き分けは良いのか『 じゃあ僕友達を護れる勇者になれるんだね! 』と笑顔で笑っていて。父親も彼の言葉に安心したのかすみません、と頭を下げながら微笑み、暫く彼らの後をついていけばスラム街に到着して。まず始めに感じたのは鼻をつき捻じ曲げるような異臭。強烈な腐敗臭は胃の中を掻きまわして吐き気を催すほどの悪臭。己は吐き気まではいかなかったが立ち込める悪臭に軽く頭痛を感じつつ一切表情には出さずに周囲を見回して。ゴミ山の中で瓦礫を漁る子供たち。その手足は異様に細いのにお腹はぷっくりと膨れている。典型的な飢餓状態。知識として知ってはいたがやはり実際に目の当たりにするのとでは全く違い、ショックは受けつつも目は逸らさずにしっかりと現実を受け止めて。ゴミ溜め山を抜けると異臭は薄くなりトタンの家が立ち並ぶ住所地へと。珍しい部外者に好奇の目を向けられるも気にせずに奥へと進めば入り口に立ち並んでいたトタンの家よりはいくらか丈夫なレンガ造りの家に案内されて。レンガ造りと言ってもひび割れや劣化が酷い。いつ崩れてもおかしくない中で生活しているのかと思うと胸が痛むが彼らの案内で中へとお邪魔させて貰って。『 どうぞ、座る場所もないところですがゆっくりしてください。 』「 …いえ充分です。有難う御座います。 」座るようにと言われた場所は布が一枚敷かれた地面。だが、森の中で野宿することと比べれば贅沢なくらい。微笑んではとりあえず彼が先に座るのを待って )


177: ギルス [×]
2020-03-30 16:48:30



そうだ、お前が勇者になって皆を護ってやってくれ。


( 彼の両親の教えやそれだけでなくレオ自身も純真無垢なのだろう。自分の言葉に我が儘や文句を言ったりすることなく聞き入れてくれる姿に目を細めて頷き、皆を護ってやってくれと告げて。慣れている自分ならともかく彼には酷な場所を通っていることは自覚していながらもスラム街の根底を見て貰いたくて何も言わずに。ほどなくしてレオと両親が暮らす家に到着する。路上で生活している者と比べたら彼らはまだこれでも恵まれている方。きっと両親の二人とも汗水垂らして資金を獲ているのだろうと察すれば早く彼らのような人達が必要最低限の生活が出来るような支援をしたいと強く思い。勧められた場所に躊躇なく腰を下ろしては「アレック、こっち空いてるぞ」自分の隣をポンポン叩いては彼に声をかけて )







178: アレック [×]
2020-03-30 17:35:06


嗚呼、ありがとう。…くしゅッ…あ、すまない。少し鼻がむず痒くて…ッしゅ
( 地位としては己が上だが尊敬する彼、敬意の意味を込めて彼が先に座ったの確認すると座るよう促された場所に礼を言って腰掛けて。失礼とは思いつつ物珍しげに室内を見回すも埃っぽさからか小さくくしゃみを零して手で鼻元を覆いながら謝り、またくしゃみをして。これ以上くしゃみが出ないようにと堪えていれば奥から母親が出てきて『 おまたせしました。…質素なもので申し訳ないのですが… 』と地べたの上に置いたのは塩で味つけした煮豆のスープにふかしたジャガイモを団子状に練って丸めたもの。恐らくこれでもこの家ではいいもの。普段の生活のものをとは言っていたが気を利かせてくれたのだろう。「 ありがとう御座います。…では、頂きますね 」微笑み笑顔を浮かべてはしっかりとお祈りをしてから手を合わせて、躊躇う素振りを見せずに器とスプーンを手に取って。一掬いして口に含めば味わうようにゆっくりと咀嚼してこくんと飲み込んで )



179: ギルス [×]
2020-04-03 19:18:33



………、


(きっと彼の両親がこの光景を見たら卒倒するだろうなと思いつつやはり彼は王族。埃など微塵もない王宮での暮らしからこのスラム街の環境は合うはずもないのだろう。まだここは埃っぽいとは言えどもこれでも幾分マシな家。くしゃみが止まらない彼には酷なことをさせているのかもしれないと思いつつ、敢えて立場にそぐわない行動を自分は行った。それは彼より先に座ったこと。当然自分より身分が高い者がいれば下の者は先に着席するなど本来ら言語道断。それを知らぬものはほぼいないが。そしてレオの母親が料理を作って持ってきてくれた。迷うことなくその料理に口をつける彼に「…ん、ありがとう…美味いよ」自分も躊躇いなく口にして咀嚼して美味しいと笑み浮かべて。彼にとってはきっと美味しいとは感じない代物。それでも吐き出すことはせずに飲み込む彼の姿に流石だなと感じていて )




180: アレック [×]
2020-04-03 20:08:33


…おいしいです。
( 口の中に広がるのは当然素材の味と塩の味。普段食べないものだが、噛めば噛むほどじゃが芋や豆事態甘みが出てきて美味しく感じれば微笑みを零して。レオはというと器を持ってかき込むようにして食べていて、見慣れない光景に目を瞬かせて。郷に入っては郷に従え…あの食べ方がいいのだろうかと器に視線を落とすも流石に躊躇するものがあり。とりあえずゆっくり食べ進めていればいち早く食べ終わったレオが彼の元へいって他にも魔法を見せて欲しいと強請っていて )



181: アレック [×]
2020-04-10 20:35:59


(/上げさせて頂きます。)

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