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 言の葉、[ ロル練習場 / お題提供 ] /158


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自分のトピックを作る
106: 三丁目のミケネコさん [×]
2022-02-03 18:30:21

お題をまとめたばかりですが、新しくお題を提供させていただきます。
○春の訪れ
○私の太陽
○身分違いの恋
○年の差なんて関係ない
○ヒロインになりたい!
○ライバル宣言
○変わりたいキモチ
○卒業式
○ただ一途に
○僕のお姫様

107: 通りすがりさん [×]
2022-02-04 11:42:25

支援上げ

108: 誰でもない誰か。 [×]
2022-02-04 14:47:07

[ 題 : 春の訪れ ]




(鼻に燻る香りはまだ雪の足跡を残し、命が芽吹くまでにはまだ些か色の足りない景色だが確実に毎日の訪れの中に次なる季節が顔を出している。外気に触れる耳や鼻の先、指の関節はやや赤く染まり吐いた息の白さは風に流れて空へと消え、まだしんと静かな景色は白く覆われて、歩く度に雪の踏みしめる音が鼓膜へと届く。地面に着きそうな程の長い髪を静かな風に靡かせ、肩に羽織る法衣を寒さを凌ぐように腕を交差させてしっかりと着込んでは皆が眠る夜の帳、幾分高い白の月の下その明かりを頼りに整えられた奥ゆかしき中庭を通り抜ければ寒さの中、雪化粧をした椿を愛でる聡明な眼をした男が独り。少しだけ弾む鼓動を抑えて草履の底から沁みる雪の冷たさに足が縺れそうになるものの、寒さの中薄着のしかして立派な狩衣姿の男の元へ駆け寄れば寒さか嬉しさか上がる息を整え。頭ひとつ分違う大きさの男は同じ男として見てからも余程大きいのだと理解でき、掛けた法衣を落とさぬようにと握っていた手を離し、そこに軽く握られていた小さな折鶴を差し出して見せると満足そうに頷いた男がふぅと息を吹き掛けると折鶴は空へと翔いていく。それを嬉々として見上げ感想を言おうと顔を戻した時、既に男の姿は無く地面に落ちた椿を見下ろしては哀しそうな笑みを浮かべるも、不意に頬撫でるような風が吹きその強さに思わず目を瞑るも微かに薫それに目を開けて見ればひらりと桜の花弁が雪と混じり舞落ちて。春の報せを教えてくれたそれにひとつ笑みを浮かべると、最期に逢えた喜びと好きな季節の花を見せてくれた優しさとにいつの間にか生暖かい涙が頬を伝い落ちていく。掌を向ければ舞う花弁がひとつ届き、溶けていく流れを見届けると男もその場に崩れ落ち冷たい雪に埋もれるかの様に、温かな布団に包まれるように意識を手放して)




( / 素敵なお題をありがとうございます。冬も春も好きで移り変わる様を、儚さと少しの不穏を乗せて綴ってみました。久方振りとなるロルで駄文続きですがとても楽しかったです。スペース感謝致します。 )





109: 常連さん [×]
2022-02-04 21:13:38

重めのロルを回したい方へ!

・もし元気になったら
・病弱なあの子
・私(僕)なんかでいいのかな
・見守ってくれてありがとう
・空っぽの心
・愛をくれた大好きなあなた
・操り人形
・周りに馴染めなくて
・ひとりぼっち
・期待とプレッシャーと偽りの自分

110: 通りすがりさん [×]
2022-02-06 16:21:31

支援あげ

111: お題提供さん [×]
2022-02-12 17:51:18

ジャンル?が上のお題に似てますが………
・自己肯定感
・要らない子
・ごめんなさい

112: 通りすがりさん [×]
2022-02-16 18:28:53

支援

113: 通りすがりのイカレ野郎 [×]
2022-02-17 21:35:13

【節分】

『節分の、鬼は哀れと、思う身ぞ、まことの鬼は、人の心よ』

(今日は節分、通りかかった神社の豆まきで気付き、ふっと"あの人"が言っていた川柳を思い出して、歩みが止まる。
共に外道に成り、底なし沼に沈み続けているあの人は、愉しげに壊れた笑みを浮かべ言った。あの女を殺し人の道を踏み外して心が壊れてしまったのに、まだあの人の心を独占するあの女が心底憎くてたまらない。だけどそれを押し込めて押し込めて、共に地獄への片道切符を切って、もう浮き上がれない底なし沼に沈み続ける、とっくの昔に、覚悟を決めたことだ)

「鬼は内」

(口角を上げ、呟く。鬼だというならば、あの人といたいが為に、喜んで外道に堕ちた私だ。
それでも。
私には貴方だけしかいないのに、貴方の視界の端にすら、私は映らない。
いつまでも続く事実、それに気付かないふりをして、あの女を私に重ねているだけだ、と知っていながら、傍にいる為に他者を喰いモノにする鬼だ。1番恐ろしいのは、人の形をしたモノ)

「死んでも、離れないから」

(狂った渇望を口にして、きっと私は今、ひどく歪んだ笑顔だろう。他人事のようにそう思いながら、あの人が待つ組事務所へと急いだ)


【節分過ぎてる上に完全な趣味。お題感謝です。
救いようのないバッドエンドが好きです。続けるも続けないも、あなた次第】

114: 匿名さん [×]
2022-02-17 21:44:22

恋に関するお題(悲しい系もあります)
・お揃い
・奥手な2人
・鈍感な2人
・手を繋ぎたい
・王道少女漫画みたいな展開
・失恋した日の夜
・片想い
・初恋は叶わない

115: どこかの青年 [×]
2022-03-03 18:29:43

【僕の理想の世界】

窓から差し込む優しい日の光が、僕とスケッチブックを照らして影を作る。そして、それと同時に隣にいた妹も眩しく見えた。

嗚呼、本当に太陽のようだ。シスコンのようだが、心の底からそう思っていた。

「お兄ちゃんどうしたの?」

妹にそう言われると、いつの間にか視線が妹の方へ行っていたことに気が付く。そして何でもないよと言いながら慌てて視線を落としスケッチブックを見て、今度はそれを見つめ出す。

スーツを着た僕と、僕のたった1人の友人。それから老けてきたお父さんにお母さん、そして今より一層美人な妹。

そこには大人になった僕と、同じく年を取った僕の愛する人たちが描かれていた。

嗚呼、こうして僕が末期がんにならなければこんな世界が見れたのかな。ふと目頭が熱くなると、滴のようなものが掛け布団へ落ちてしまった。

「お兄ちゃん!?どうして泣いてるの!?大丈夫だから泣かないで………」

(/ロル回しは久しぶりなもので咄い文章になってしまいましたが、書いてて楽しかったです。ただ、ちょっと強引になりましたねすみません。素敵なお題とスペース感謝です。それでは、〆とさせていただきます。)

116: 泣き言 [×]
ID:2d79d29ac 2022-03-03 20:43:06

『初恋は叶わない』

…ははっ、……なんで…何で、かなぁ…

(自身の視界を濡らす大粒の雨粒を見上げたまま、水浸しの周り関係なく、酷く、乾いた笑みを。呟きを。冷たい、まだ暖かい、だけど、もう、冷たくなっていく物を抱えたままに口を開き、雨壺にしたままに心と頭の中を無と乱れが入り混じり、抱える力がさらに強くなる。好きに“なった“人を。いや、好きに“なりそうになった“人を。好きだったのに。きっと、この人の顔を。声を。髪を。笑顔を。それらばかりを、朝も昼も夜も、ずっと考えてばっかりであった、はずなのに。)

…何で……好きに、なった瞬間“死んじゃう“んだろう…なぁ…

(今抱えている、冷えた元恋人。視界の端には横転した車。…今までもそうだった。幼馴染も。クラスメイトも。街角に歩く人も。全員。心を惹かれた瞬間。_嗚呼、神よ。もしいるのなら答えてほしい_)

………僕の、初恋は…叶わないの、でしょうか……


((悲しい系をさらに悲しくしてみた。後悔はない。(鬼)お目汚し失礼。〆)

117: さすらいの旅人さん [×]
2022-03-05 19:30:51

こんなんで良かったら
・素直になれない
・手紙に記した気持ち
・気まずい雰囲気
・私(俺or僕)は出来損ないだから
・心の傷を背負いながら

118: 通りすがりさん [×]
2022-03-06 22:48:16




【 愛をくれた大好きなあなた 】


(耳触りのいいその声が、好きだと思った。浮かぶように軽く、レトロのように柔らかで、何処までも真っ直ぐ伸びていくそれが、私の名前を呼んで止まるその瞬間。何かが全身を駆けあがり声は喉の奥へ引っ込み息さえも止まる一秒を、”雷に打たれたような”と評した誰かは正しかったことを瞬きのうちに理解させられた。あの日から私の世界を切り取り、留め、彩るのはあなたの声になった。それ以外の何もかもが有象無象と化し、あなたの居ない視界は世の色を忘れてしまったようだった。其れ程までに好きだったあなたの声、なのに今はもう世界のどこにも残っていない。花粉症で少し鼻づまり気味だった春の声も、アイスの冷たさで舌ったらずになった夏の声も、食べ物を沢山抱えて嬉しげだった秋の声も、二言目には寒いと呟いていた冬の声も、生きているのは私の記憶の中でだけ。それだって、いつかは忘却の海へ消えてしまうのだ。それこそを切り取って留めて飾りたいと願うのに、それを為すための方法が無い、なんて役に立たない世の中。あなたが居ないと私の世界は動かない。私の世界を動かすのはあなただけなのに――――そう、眠る貴方へつらつらと言葉の雨を降らせていく。後頭部を殴打されて意識を失った最愛の人は、羽毛よりも軽い呼吸で必死に生を留めていた。滅多打ちにはしていないから死んでしまうことはないだろうけれど、しかしあの弾むような愛おしい声がわたしを呼ぶことだってもう二度とないのだ。これから聞くのは蔑みか、恐れか、あるいはそのどちらもを含んだ声ばかり。それでも今後は私の名前だけを呼ぶのだからと強がることは、弱い今の私にはまだ難しい話だった。もっと穏便な方法で解決できれば良かったのにね等今更遅い逡巡と共に、当初の予定通り細い体を抱える。その直後、微かなうめき声が鼓膜を揺さ振った。か細いながらも生きていることを主張するそれが、なぜだか赤子の産声のように思えて、胸を占めていた不安がうんと軽くなる。ああ、こんなことをした私に貴女はまだ知らない声を聞かせてくれるなんて。たちまち晴れ間を見せる胸中を表すかの如く口角が三日月を描くと、半端に開いた唇の端へ顔を寄せながら、努めて静かに草木が眠る夜を越えていく。静かで優しい夜だった。)



(/リハビリ。お題、スペースともに有難うございました!〆)




119: 名無しさん [×]
2022-03-12 13:54:23

??? ) はぁ …。
( と 、ため息 をして 、 )
… 一体 … 何処に …… 。
( 悲しそうな 表情 で 上記 を述べ 、 )

120:  [×]
2022-03-13 19:16:13





【本と猫と珈琲】


【初恋はほろ苦い】



似合いますかね、

(本を捲る手を止め、貴方の方へ視線をふと向けた。手にしていた本をカウンターに置けば、ことり、と柔らかに音が鳴る。流れているジャズ音楽が一瞬止まった様に感じた。
お前には本と珈琲が似合う、と言われ、不思議そうに上記を尋ねて首を傾げる。耳に掛けた前髪が少し落ちた。それを払おうと手を伸ばす貴方を、抵抗もせず見詰め返す。普段はこんなことしてくれないのになぁ、とぼんやり考えつつ

「 どちらも好きですよ、似合うか如何かは別にして 」

撫でる様に髪を直してくれる貴方に、如何して良いか判らず目を細めて何と無く、と云った風に答える。貴方の前では御愛想等は振り撒く気にならず、本を置いて持て余した手でコーヒーカップの持ち手を指先でなぞり

「 貴方だって似合ってるんじゃないですか? 」

兎に角話の落ちが見えずに貴方に返す。手を離されそうになって、コップの縁を滑って居た自らの手を離して相手の手に触れ、微かに頭を擦り寄せる。
然し不審に思われないように直ぐに手を離して素っ気ない振りを

「 __ほら、珈琲冷めますよ 」

似合うと言い返されて笑う貴方を見ていると、急に恥ずかしくなって話題を無理矢理に逸らし、内心慌てて手に取ったコーヒーカップに口を付けて。ちらと横目で貴方を見た)







《ほんのりの積りがガッツリ腐入ってますね……最近ロルが書けないので練習を。
場所やお題ありがとうございました。》





121: イカレてますが、何か? [×]
2022-03-28 22:37:59

【心の傷を負いながら※暴力表現など注意】





右目、右腕、左足、全部偽物。永劫強制的な笑みの耳下まで避けた左口端、潰された右胸、全部『ドクター』の理想の具現化。鼻と耳が無事なのは、さすがにそこまで弄ると客が付かないから、だと、至極残念そうに言われ安堵したのを確かに覚えている。
怪我をしていた鳥を見つけ、世話をすることを許されて唯一の心の支えになり、やっと飛び立てるようになった時、自分で裁いて、いつも通りの食事のようにアルコール漬けにして食べるよう命じられ…それから血液とアルコール以外味が解らない。何を食べても、まるで砂でも食べているようで、只、生きる為に胃に流し込んでいるだけ。
今でも『ドクター』は幻聴や幻影で現れあの声音と表情で逃げることも目を逸らすことも許さない。そう、そんな地獄から救ってくれた『あの人』さえも奪い去ったように。だからもう、誰にも頼らず縋らず殺意や憎悪を向けられる嫌われ者、を演じ続ける日々。

『悪い子は食べちゃうぞ』
「んなさい、ごめんなさいドクター!!ちゃんといい子にな?!……夢、だったらよかったんさね……」

不意に耳元で聞こえた気がし、飛び起き謝罪。その声音は只管捨てられることを恐れる子供、夢だと気づきぽつりと呟いた、右半分の口元は悲痛に歪み『ドクター』が望むアシンメトリー。その事実に気付き、無自覚に涙を流し、幼い子供の様に、只膝を抱えうずくまるのであった。


【スペース感謝、某オリなりで使用キャラで練習〆】

122: 上手くはないですが失礼 [×]
2022-04-14 13:53:33

【 俺は出来損ないだから & 初恋は叶わない 】




 …… 。

( たった一人,とある城で空を見上げる。気分は曇っているのに,見上げる空は恨めしいほどに綺麗な群青色
  を覗かせている。嗚呼,何故自分は何も力を持っていないにも関わらず,この国の後継者として存在してい
  るのだろうか。種族としても我々吸血鬼は人間に恐怖を植え付けなければならない。でも,彼はそれをした
  くなかった。其れは,あの日の出来事が強く関係している。誕生日で,パーティーが開かれた日だった。そ
  の日は一年に一度のパーティー故に訪れて挨拶をしにくる令嬢は多かった。数少ない人間の種族だった彼女
  は怖がることなく,俺に近づいてきてくれた。あの日彼女と遊び,夜を一緒に過ごした時間を忘れることは
  出来ないだろう。その日,俺は彼女に恋をしたのだ。初めての甘い恋だった、。あれから早くも数年が経っ
  た。俺は彼女と結婚することは出来ない。彼女の身分からして婚約しても申し分なかったのだが,一年前に
  亡くなった先帝のご決意により,仲が悪い国といい国の王女を一人ずつ貰い婚約する政略結婚になったから
  だ。次期皇帝になる者だとしても,出来損ないであるからこの婚約を無くすことは出来ない。彼女は彼女な
  りに良い身分の人を見つけ出し,婚約するのだろう。そう考えると,苦しくなる。明日正式に婚約する俺は
  もう彼女と手紙のやり取りをするのも控えなくてはならなくなるのだろう。

  『 最後で良い,最後で良いから君に一目会いたい。 』

  一人しかいないのに関わらず…否,一人だからこそ囁いた。夢での良いから出てきてくれれば良い,そう思
  いつつ,ゆっくりと瞳を閉じ,眠りについて。 )


123: マフィア攻めかあいいね [×]
2022-04-27 20:30:05

【気づくのが遅すぎたんだ】

(ぽつ、ぽつと雨の降る音が響く。天気予報は大外れ。ビショビショになった身体。ため息を吐き路地裏の方へと歩いて。雨で濡れた髪は陰気臭く、何だか昔の自分みたいだ。ふっと鼻で笑い濡れた前髪をかき上げる。その時 遠くから声が聞こえた。自身を探す今最も聞きたく無い声が。自分との距離は縮まっていき)

「…はハ!!いつもいつも、一体何なんだい君は!俺のファンか??生憎握手会はしてないんだ、帰り給え。」

(自身を探す声の主。幼い頃からの付き合いのアイツ。そして彼は今マフィアである自身の敵的存在の警察。無意識に顔を歪めるも直ぐにぐっと口角を上げ軽薄な笑みを浮かべ。小馬鹿にする様に言ってはけらけらと子供っぽく笑い、しっしと手を払う。嗚呼、コイツに構っている暇なんてないのに。雨に打ちつけられる肩を抑えながらため息を吐き。突如アイツの口から綺麗事が放たれた。『お前はそんな奴じゃなかったろ』なんて。まさかのほほんと警察をやって此処迄お花畑になってしまったとは。鼻で笑い其方に近づいて所謂壁ドンを。)

「変わった??変わったのは君だ。こんなお馬鹿になって…誰の所為だろうネ??」

(彼の胸元で円を描けばチラリと彼の目を見つめ。相変わらずの口調に彼は腹を立てている様。余裕が無くなっている。いつも俺と喋るとこの様な表情。余裕が無くなり笑えなくなる。そんな表情が俺は好きだったのかもしれない。くすりと小馬鹿にした様に笑えば首を傾げて彼の唇にキスを落とす。)

「好きだよ、お前の間抜けヅラ?」



((下手くそなロルでごめんなさいいい!!!此のまま可愛い受けちゃんもありだし逆転もありです可愛い何でも可愛い。。返事下さったら飛び跳ねて喜びます↓))

124: 匿名さん [×]
2022-04-28 10:56:54



【お題】

入道雲
朝顔
かき氷
花火
波打ち際
麦わら帽子
虫籠
面影
灯籠流し
或る夏の日




125: 匿名さん [×]
2022-04-29 22:38:20




【 花火 】

( やはり俺は弱い。大好きな貴女に気持ちを伝えると決めていたはずなのに、本人を目の前にすると好きの二文字が出てこなくなる。花火を見て笑顔を咲かす貴女の横顔は俺には手の届かない高嶺の花。見ているだけでいつもは緩ませない口元も、ダラしなく緩ませてしまう。伝えたい、でも今のこの関係が崩れるぐらいなら伝えなくてもいい。花火が空に咲き、周りは歓声をあげる。やはり俺は弱かった。桃色の花火が貴女の頬を染めていく。聞こえていたかは定かではないが、貴女と目が合った…気がする。 )

「 すき 」


( / 両片思い。いつもはクールで静かな男の子が気持ちを伝えようと葛藤して、花火の音に合わせて告白したみたいな。すぺかん )



 

126: 名無しさん [×]
2022-05-05 21:45:58

※GL、近親者への恋愛感情表現注意。某映像化漫画の双子を意識してますが、文章力無くて謎のブツ。


【初恋は叶わない】


(生まれ落ちた場所が特殊だった。そう言わざるを得ない。この敷地内丸々時間が止まってるのかと疑う程の懐古主義、男尊女卑。古き悪習のみを集めてドブと一緒に煮詰めたら、きっと出来上がる。そんな場所に私達は二人で産まれた。「女」で「双子」で「非力」。侮蔑と厭悪の条件しか無いくらいに揃ってる。降り注ぐ唾棄も暴力も、身体を縮めてやり過ごすだけの私を背に庇って、ずんずん手を引いてってくれたのは「かっこいい大人の男」では無かったから。)

………覚えてるわけないでしょう?そんなの。

(初恋は誰だったか、なんて、甘っちょろい話題。うっかりもの思いにふけっていれば、期待と高揚で瞳を輝かすミーハーな級友の視線が刺さって半眼になる。溜息混じりに一蹴して、不服声を聞き流した。この想いは、生涯私だけしか知らないの。)



((114様のお題お借りしました。お目汚し失礼します。))




127: お題 [×]
2022-05-08 09:00:21


 五月病
 温度差で風邪引く
 慣れてるね?
 爪を噛む





128: 匿名さん [×]
2022-05-12 17:55:17

【かき氷】

(心からしょうも無いと思う。ただ水道水を凍らせて削ったモノに、色付きの砂糖水ぶっかけただけだろ。たったそれだけのもんを1つ300円も出してわざわざ食う奴の気が知れない。アホか。家の冷凍庫で作った氷と砂糖口にぶち込んで咀嚼しりゃ良いだろ。5年前の自分なら母親に強請ったかもしれないが、正体を知ってしまえばこんなものだ。

そんな訳で、現在午後18:30、祭りの屋台前。ドヤ顔でかき氷を奢られたところで特になんの感動も感激も無いのだが。

─シャク、シャク、シャク。

人通りから離れたベンチに座り、発泡スチロール容器に盛られた青い氷を、先をスプーン状に加工したストローで緩慢に突き崩す。そのすぐ隣で、緑の氷を大きくおほばったアホが『うわ頭がキーンってなってる、今!』等と燥いでいるが、無視して自分も控え目に一口頬張った。生温い口内にすぐ溶かされ、ほんのり残る冷たさと砂糖の甘さは、なるほど、存外悪くは無いかもしれない。)
…初めて食べましたが、悪くないです。まあ、買って食べる程のもんじゃ無いことに変わりは無いですけど。


(/お題、スペースお借りします。クソ生意気クールな後輩と、アホで構われたがりなウザ可愛い先輩とか妄想して書いてみました。↓)



129: 匿名さん [×]
2022-05-12 20:05:42

お題

・魔法使いの休日

・見えない壁

・私にとっては

・竜の独り言

・だから僕は諦めた

・両手に沢山の幸せを

・たとえ許されなくても

・天使の私が思うこと

・夜に染まる

・貴方が忘れてしまっても

130: 匿名さん [×]
2022-05-13 20:27:55



【或る夏の日+初恋は叶わない】

(七月。夏休みとは言い切れないが、珍しく纏まった休みが取れたので、両親に事前に連絡を入れてから旅行カバン片手に実家へ帰省する。電車に揺られて数時間、駅に到着して降りれば何も変わっていない風景が視界に広がる。母に迎えられ実家に帰って荷物を置いて一息、世間話を少ししてから散歩がてら外に出る。今日は約束の日だからと向かった先は……)

……あぁ、やっぱり。

(想い出が、所謂タイムカプセルというものが埋まった、嘗て青春を謳歌した高校に植えてあった木の下。開ける年と日にちだけ決めて埋めた、当時口から紡がれることがなかった想いが詰まったもの。約束した相手は居なくて、開けられた形跡も無く、所詮は口約束だから仕方ないかもしれなくても、待とうと思う。思い出に耽りながら、夏の暑い日差しが降り注ぐ中、座り込む。

たくさん笑って、泣いた日を思い出す。躓く度に手を差し伸べて引っ張ってくれた。喜びも悲しみも分かち合った。家が隣だからだったからなのか、何かの縁なのか、いつも常に一緒だった。喧嘩もたくさんした。その度に仲直りもした。その度に惹かれていった初恋だった。結局それを告げる機会は無かった。

ぼーっとしていれば、いつの間にか少し肌寒くなり星が輝き出した夜になっていた。己の待ち人が来ることはないようで、開けようかどうしようか迷って、開けずに帰ることにした)

……忘れちゃったかな。

(頬から一筋の雫が落ちる。仕方ない、仕方ないと言い聞かせながら帰路を辿る。誰だって忘れることはあるんだ、仕方ない。雫が落ちたせいで、外は肌寒いはずなのに、熱かった。

あの日埋めたものはもう、開けられることはないのだろう)

だいすき

(小さく呟いたその言葉は夏の夜に吸い込まれる。長年溜まった想いはもう二度と、相手に届くことはないのだから)



(/お題、スペースお借りしました。とある女性の初恋と約束は叶わぬものとなってしまったのです……。お相手は男性でも女性でもいいなぁ、なんて思いながら。お目汚し失礼致しました!)




131: 波打ち際の嘘吐き [×]
2022-07-02 18:38:06




>87【 嘘吐き 】
>124【 波打ち際 】


( 貴方の好きなように、生きて欲しい。初めて、誰かの為に嘘を吐いた。きっと貴方は、私と一緒に居たら枯れてしまう。だから嘘と一緒に手放した。嘘は、あの人の中に在る違和感を眠らせたまま日常へと馴染み、繋がり一つ残さず消えていった。あれから何年経っただろう。一週間前に知人との何気ない会話で、果たされなかった約束の一つを思い出した。一握りの好意が残っていたのか、何かで目にしたツァイガルニク効果とやらかは判断出来ないけれど、一人電車に揺られて約束の地へと赴いた。「綺麗」かつて焦がれた海は、美しいままだった。波打ち際まで行き、靴を両手で持って足を濡らす。意味なんか無い、ただやってみたかっただけ。それが案外気持ち良いもので、冷たい海水が、不要な熱を持った身体を優しく鎮めてくれる。そのまま少し歩いて、あの人との日々を振り返る。後悔していないと言えば嘘になるけれど、別れこそが私にとってのトゥルーエンドなんだろう。別れた当時は抜け殻みたいな有り様だったのに、大人になったなあと自嘲する。優しく響く波の音は、まるで私を労ってくれるようだ。「ずっと疲れてたもんね」ふと、溢れた言葉に違和感が目を覚ます。疲れてるって、どうして。確かに心に穴が空いたみたいに空虚だったけど、それでもあの人との毎日には満足していた。疲れると思ったことなんて、一度も。そんな言い訳を遮るように波が打ち寄せる。馴染んで真実になったはずの嘘が、波によって洗い流されるような感覚に、頭がくらくらする。心が波立って仕方ない。手の中から靴が落ちて行くのを気にも留めず、ある事実を確認する。あの嘘は、初めてなんかじゃない。何度吐いたかも分からない私の為に吐いた、嘘だ。 )
────枯れてしまいそうだったのは、私の方だったんだ。



( / 相手を慮り嘘を吐いたつもりが、本当に離れたかったのは自分の方だったと気付くお話。素敵なお題とスペースありがとうございました!拙いロルですが、別の視点から繋げて下さる方がいれば嬉しいです。お目汚し失礼いたしました。 )






132: 匿名さん [×]
2022-07-23 00:11:54



お題
・風鈴
・陽炎
・入道雲
・蚊取り線香
・雨のち晴れ
・夏に消える
・あの日の僕/私へ
・太陽に手を伸ばす
・ひまわり畑で捕まえて




133: 秋澄 [×]
2022-08-02 19:41:32


【蚊取り線香】



(好きなものは、貴方の傷の赤と、蚊取り線香の静かな匂い。それだけじゃないけれど、その二つは似ていて面白い。蚊なんてとうに何処かへ飛び去ってしまっただろう、然し未練がましく部屋の隅で焚いている。冷房が効いているのに、私はなぜだか団扇を片手にぼんやりと。無駄なものは、時折小さな愉しさをくれる。
貴方はこの香りが嫌いだろうか、包帯に染みついてしまうかもしれないから。


「何、読んでるんです」

団扇を動かしながら、貴方の肩の後ろから覗き込む。「面白いですか」にこりともしないで尋ねるが貴方だって私に向けて微笑まない。この沈黙も嫌いではない。
私と居るときには何の気兼ねもなく腕を晒すのは、此方からすると傷がよく見えて嬉しいのだが、少し恥ずかしがったり隠す素振りの一つは欲しい。然しそれよりも気になるのはその傷が前見た時より増えていること。心配に眉を下げつつも、その赤は鮮やかでよく映えている。幽かな欲情の念を混じえた視線は直ぐに隠して。

線香が燃え尽きるまで、)



134: お題提供 [×]
2022-10-28 15:19:24



〈 お菓子にまつわるお題 〉

・未知なるパンプキンパイ

・しあわせのマロングラッセ

・ほほえみの金平糖

・秘密のマカロン

・涙のティラミス

・めぐりあいのマドレーヌ

・うそつきのクッキー

・友情のキャラメル

・慰めのバームクーヘン




135: 匿名さん [×]
2023-02-15 06:57:49

支援させていただきます

136: 匿名さん [×]
2023-02-18 23:37:37

お題提供!
青春
宝物
思い出
おもいにふける
空虚


花言葉

137: 匿名さん [×]
2023-02-24 21:46:18

支援

138: 匿名さん [×]
2023-03-22 21:08:01

支援

139: 匿名さん [×]
2023-03-26 06:51:59

(支援)

140: 匿名さん [×]
2023-03-27 20:53:29





「 思いにふける 」


( 夕陽が小さな運河を染め上げる時間、週末のヴェネツィアは、酔いしれた観光客たちの声に包まれていた。運河沿いのテラス席にひとり座り、柔らかな風を肌に感じながら、彼はすっかり老いてしまった身体を休ませる。口の中に広がるエスプレッソの風味。彼の顔には何処か懐かしそうな表情が浮かんでいた。
ヴェネツィアに来たのは何十年も前だった。あの時は若く未熟で今よりもずっと貧乏だったが、傍らに大切な人がいてくれたおかげでそんな生活も全く苦にならなかった。そんな彼らを迎え入れてくれたのが、この美しい街だった。広場の角で演奏するストリートミュージシャンや、キャラメルのような灯りに囲まれた小さなカフェ、そして美味しい食事の数々。人生で最も幸せな瞬間。あのときは長期間滞在することも贅沢することもできなかったが、その全てが心に深く刻まれている。
あの頃と変わらぬ風景が目の前に広がっている。しかしあの頃とは違い、美しく輝いていた黒髪は白く染まり、頑丈そうだった手は皺だらけになってしまっていた。だが、ここに来ると何かを取り戻すような気がする。あの頃の自分と愛しい人の姿。時の流れで失われたもの。
彼の傍らを、若い恋人たちが乗ったゴンドラが通り過ぎていく。運河に彼らの歓声が響き渡る。ゴンドラの姿が水路の先に消えていくまで、彼は揺れる水面を静かに見つめていた。あの人と過ごした日々とともに )



 



141: 常連さん [×]
2023-05-14 10:16:51

(支援)

142: 匿名さん [×]
2023-05-14 12:28:19

お題

初夏
新緑
梅雨

夏休み
夏祭り
扇風機


143: 匿名さん [×]
2023-05-15 02:59:24


「 晴れ、向日葵 」
「 慣れてるね? 」



  *


( 陽炎の踊る8月。世間は、勿論自分と相手も夏休みだ。アルバイト漬けの日々だが、今日は偶々休みが重なった。
  気晴らしに向日葵でも見に行かない?誘ったのはそちらだ。
  こんな田舎だからかひまわり畑なんてありふれていて、きっと近所の子供も見飽きたのだろう。燦々と太陽の照りつけるここには、自分と相手しかいない。 )


 ねえ、帰りにアイス買おうよ


( 自分たちの背を優に超す花の影に2人で並び立ち、黄色の眩しさに目を掠めながら、ついでに落ちている種を拾いながらそう言ってみる。
  暑さから珠のような汗が首筋を伝うのがわかる。アイスの前に飲み物を買ってしまいそうだな、そう思いついてはきみと目を合わせて苦笑した。

  視線が交わり、そのままふっと見つめる。
  繰り返すが、ここには自分たちしか居ない。もし誰かいても、わざわざこんな奥まで来ないだろう。
  じんわりと汗の滲んだ手から種を零し、きみの手を取ると身を引き寄せて。ゆるく口角を結んだ唇を重ねては名を呼んで。

  きっと今日別れる時にきみは言うんだろう、「慣れてるんだね」って。 )





【 / めちゃくそ有難いスレに思わず飛びついてしまッ……!スペースありがとうございます。
   高校からの腐れ縁大学生BLのイメージです。当方スクールカースト高めで色々経験済みなイメージ。きっとピアスを色んなところにあけているんだろう。

   刺さった方がいたらお返事下さると嬉しいです。↓ 】

 

144:  [×]
2023-05-16 06:23:14

(支援上げ)

145: さくら [×]
2023-05-17 06:25:39

(支援)

146: 匿名さん [×]
2023-05-17 12:52:22

そんなに頻繁に上げるとお題が流れてしまうと思うのですが…

147:  [×]
2023-05-18 07:16:07

お題提供

電車
田園


148: 匿名さん [×]
2023-05-20 15:25:03

>143

提供したお題を使って下さりありがとうございます!
素敵なロルでした。

149: 匿名さん [×]
2023-05-20 18:56:03

【新緑+初夏+電車+田園+入道雲+燕】

(新緑の眩しい初夏。人が疎らの昼間の電車に揺られながら窓から見える田園風景を眺めていた。電車が自宅近くの最寄り駅に到着すると下車。目の前には若苗が植えられた田んぼ、入道雲が浮かぶ青い空が広がっている。空を燕が横切った。もうすぐ大好きな季節がやって来る。そう思うと胸が高鳴った。↓)

150: 匿名さん [×]
2023-05-21 08:17:57

お題

紫陽花
雨上がり


151: 魔法使い♂ [×]
2023-05-21 18:16:22



【魔法使いの休日】



やあ、もう店じまいの時間かな。それともいよいよ閉業かい?……いや何、ちょっとした冗談だよ。君がそうして趣味の皿洗いに耽っていられるのだって、我々魔術師が西の水脈のウンディーネ共を口説き落としたお陰じゃないか。多少の軽口くらいは大目に見てほしいものだね。

( 街中にすっかり明かりが灯り、火の妖精が羽虫のようにじゃれ合う時刻。肩にちらちらと降りかかる火の粉を片手で払いのけながら、古びた喫茶店のドアを開けば、いつもと同じコーヒーの香りと店主の姿が現れる。相も変わらずせかせかと両手を動かし、泡とスポンジという原始的なやり方で皿洗いに取り組む変わり者に挨拶代わりのジョークを贈りつつおなじみのカウンター席へ。コート掛けを勧める言葉は「コーヒーをひとつ」というこれもまたおなじみの言葉で黙殺する。ネクタイを緩めさえすれば、コートも帽子も我が家のクローゼットへひとりでに戻る。そういう"しくみ"になっているのだと何度教えれば覚えるのだろう。手を洗い、拭き、食器棚の前まで歩き、カップを取り出し──もはや変態的ともいえる非効率極まりない行動を見ていると語る気力すら消え失せて、ただ頬杖をついてその奇行を眺めることにした。
オールドファッションと言えば聞こえは良いが、今や魔術も技術も十二分に発展し、凡人どころか犬猫でさえ魔法を扱えてしまう時代。反魔法主義者が好んだ『人間らしさ』や『人の手のあたたかみ』などというフレーズもとっくに飽きられて久しい世の中で、こんな風に時間と労力を浪費する者は奇人変人に他ならない。その証拠に、店はいつだってガラ空きだ。自分以外の客など見たことがない。だからこそ、こうしてシャツ一枚のラフな姿で悠々と羽を伸ばせるのだが。 )

君の懐古主義を通り越した異常性癖はともかく──この静けさは悪くない。心地良いと言ってもいい。何より他人を使役する快楽を得たいなら、此処より相応しい場所は無い。指先一つ呼吸一つで済むことへわざわざ懇切丁寧に時間をかける、そんな『真心』が人の心を癒すというのが反魔法主義者の言い分だったかな。真偽はともかく、君の限りある人生を浪費させる愉しさは否めないよ。朝な夕な国に消費されている労働者の身分としてはね。食いものにされている人間には、誰かを食いものにする時間が必要なのさ。

( この店ではあくび代わりの戯言すらよく響く。魔法とは切っても切り離せない精霊共がいないせいだろう。お喋りなシルフに邪魔させることのない軽口を存分に楽しめば、これもまた貴重な休日を此処へ費やす理由かもしれないと人知れず口角を吊り上げて。弧を描いた唇のまま、ようやく運ばれてきたコーヒーへ口をつけ、やはりそうだと声には出さずに浅く頷く。うんざりするほどの手間と時間を費やして出来上がった飲み物は、だからといって格別の風味や美味を備えている訳でもなく、己が一呼吸の間に作り上げるそれと何ら変わりない味をしている。此処へ自分の足を運ばせるのは、無味無臭無価値の『真心』とやらが売りのコーヒーでは決してない。改めてそのことを実感しつつも、かの変人が店主らしい顔で味の感想などを尋ねてくれば、チップ代わりにささやかな嘘を吐いてやり )

……"普通"に美味しいよ。あぁ、あくまで"普通に"ね。


(/素敵なお題&スペースをありがとうございます!長文、ファンタジー、ひねくれ者の無自覚デレなど挑戦したいものをギチギチに詰め込ませていただきました。冗長なロルと魔法使いですが、お返事をいただけたら泣いて喜びます…!お目汚し失礼致しました!↓)



152: 名無しさん [×]
2023-05-23 17:55:10

(支援)

153: 匿名さん [×]
2023-05-24 23:47:31


 >>148

まさかお題提供の方に見て頂けるとは…!わざわざありがとうございます!励みになります…!


*

【お題提供】
添い寝
お気に入りのぬいぐるみ
召喚
魔女に拾われた
メイドのわたし、一人称「俺」
「もう、探さないで」
これが最後のキス
2人でひとつの傘

 

154: 名無しさん [×]
2023-06-04 08:13:11

【召喚】

「地へと轟き邪を穿て!いでよ雷竜!」

『下されるは雷槌、裁きたるは天の理!夜を貫き暁を示せ!』


「ぎゃはははは、なかなか合わね。制御効いてないぞ」

『まあ合うわけないよな。実際に出せるわけじゃないし、効いてない』
「な~」


(それはいつもと変わらぬ、男子中学生の俺と戦友(とも)の、くだらない戯れの一コマ。今日は戦友から『雷呪文撃ちに行こうぜ』と誘われた。実際伝説の龍が乱心なのかというほど空模様は大荒れだったので俺はその話に乗った。故に今学校の裏山にある高台まで出てきて、制服をびしょ濡れにしながら即興呪文を唱えるに興じている。といっても、内容はタイミングを見計らい、呪文を唱えた直後に雷が落ちてくるのを待つだけ。呪文を唱えている最中だったり、唱え終わった10秒後に雷が落ちてくるとかそんなことばかりでどうにもタイミングが合わない。しかしながら、合わないこと自体もそれはそれで面白いので、奇跡と渾身の一発に期待しながら、戦友とバカ笑いし呪文詠唱を続ける。それに、こういうのは引き出しとセンスが同時に問われるから、結構面白いのだ。そう、これはいつもと変わらぬ悪ふざけ。それは俺も戦友も分かっていた。だから、今日はどちらかが奇跡の一発が入ったらそのまま帰り、びしょ濡れになって帰ったのを母親にそれはそれは正しく雷の如くこっぴどく怒られ一日は終了…となるはずだった。その時が訪れるまでは。)

「汝よ唸り怒れ、集え無慈悲の理の下に!圧せ、穿て、貫け、焼きつくせ!雷鉄槌龍(トール)!」

ドゴォォォォン!!!!

「う、うぉおおお!すげぇ!!」
『うおおおお!!やるじゃん!!これでお前はもう立派な雷魔法使いだな!』
「うおおお!!ふん、俺の才能がまた花開いてしまったか。」
『って…やばい、そろそろ帰るぞ戦友よ!さっきの雷で街が停電起こしやがった!冗談抜きでこのまま外にいるとヤバい!』
「フン、またやってしまったか…ってそれどころじゃない!間に合ってくれよ…!うわああああ!!」

(その時は訪れた。再び渾身の叫びで呪文(笑)を唱えると、視界の空の向こうで雲を裂いて龍を象ったような雷が猛スピードで急降下し、真下にあったビルの避雷針にその身が叩きつけられたのが見えた。その様を見届けるなり偶然の一致に2人は興奮が一気に込み上げて叫んでは、喜びあってハイタッチ。とんでもない偶然にお互いを称え合う。それまではよかったのだ。だが放たれた雷があまりに強く、それに伴う過剰な電圧は凄まじい速度で伝搬し、街4つ分ほどの範囲の全てで停電を起こさせた。それからは流石に、本格的にマズいと思ったらしい戦友に警告され、そのままお互い死にものぐるい、一目散にそれぞれの方向へ走り出して逃げるように家路についた。ほどなくして、高台で人の声はなくなり雨の降る音と時折地に叩きつけられる雷の音だけになり。今日の遊びは終わり。それはそうと、先程唱えた呪文が実は本物で、本当に雷竜を召喚してしまったことは、2人は知る由もない。)

155:  [×]
2023-08-28 16:02:19

あげ

156: 匿名さん [×]
2023-08-28 16:58:03

>151さん
(/冗長なんてとんでもない、とても素敵なロルで感動しております!この度はお題を使用して下さりありがとうございました!)

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