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Zodiac Signs ~星の少年少女~/137


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118: ブバルディア [×]
ID:cf2b77bae 2019-07-12 20:38:18

「美味しそうだね。ジェイドもそう思わない?」

《ん、ウマそ。腹減ってるからありがたい》

119: シルク [×]
2019-07-13 12:52:24

『では、ごゆっくり過ごしてくださいね。4部屋の準備を進めてきます。』

女主人は朗らかに声をかけて去っていった。
シルクたちは本当に久しぶりの客のようで、食堂は貸切も同然だった。

「では、冷める前にいただきましょうか。
ん!おいしい。このパン、果物が練ってありますよ。」

パンをちぎって一口食べるとブドウの味がしたので、飲み込むとみんなに話しかけてしまった。

「……えっと、お昼ごはんが終わったら、誰かの部屋に集まってお話をしましょうか。」

120: ブバルディア [×]
ID:cf2b77bae 2019-07-13 21:31:02

「そうだね」

リリィは微笑む。

《…俺の部屋来れば?ジェイクに戻っとくし…》

121: シルク [×]
2019-07-13 21:59:28

「ありがとうございます。では、ジェイドさんのお部屋に集合しましょうか。」

にっこり返事をすると、おいしい食事を楽しんだ。


しばらく経って、ジェイドの部屋をたずねたシルクたちは話し合いを始めた。

「まずは、この商業都市のどこに支配者がいるかを予測したいですね。
王都と繋がる河川を管理する家……かしら……。」

122: ブバルディア [×]
ID:cf2b77bae 2019-07-14 22:25:12

「それなら…心当たりがあるよ。
僕の幼馴染なんだ」

リリィはポンと手を打つ。

《……リリィは、顔馴染みが多いからな》

123: シルク [×]
2019-07-15 16:05:54

「まあ。お友達が多いのですね。いい情報をありがとうございます。」

ぱあっと笑顔を見せたが、胸元で手を握りしめて、言いにくそうに発言した。

「……あの、その、王都とやり取りをするお家は調べておきたいのですが……。」

124: ブバルディア [×]
ID:cf2b77bae 2019-07-15 19:56:21

「…どうしたの?」

リリィはどこか心配そうに問う。

125: シルク [×]
2019-07-15 21:42:55

「リリィさんのお友達の家を疑うことになってしまうから、なんだか申し訳なくて……。」

気遣うように聞かれて、つい目を逸らしてしまった。

126: ブバルディア [×]
ID:cf2b77bae 2019-07-16 06:28:55

「ああ、そのこと…なら、大丈夫だよ。
アイツはまだ、支配されてないから」


127: シルク [×]
2019-07-16 20:31:18

「よかった……!ご家族も無事なのでしょうか。」

128: ブバルディア [×]
ID:cf2b77bae 2019-07-18 20:51:21

「………きっと、ね。あいつは、特別だから」

129: シルク [×]
2019-07-18 22:45:02

「…………特別なかたのご家族なんですから…きっと、無事でいらっしゃるでしょう。
……あの、幹部探しはどうしましょうか。早く倒したら、そのお友達も喜ばれるでしょうね。」

130: ブバルディア [×]
ID:cf2b77bae 2019-07-19 07:08:09

「そうだね…ジェイド、頼める?」

《りょーかーい!》

ジェイドはハンティングナイフを片手に
宿屋を飛び出していく。

131: シルク [×]
2019-07-19 08:14:18

「ジェイドさん、くれぐれもお気をつけて!!」

ジェイドを見送った後、シルクは両手を頬へ持っていき、苦笑した。

「始めからジェイドさんに頼んだらよかったみたいですね。
場所や人物を確認したら、そのときこそ倒しにまいりましょう。」

132: ブバルディア [×]
ID:cf2b77bae 2019-07-19 14:53:04

「そうだね…ジェイドは匂いで
分かるらしいんだ。悪い奴らは、
どす黒い匂いがするんだってさ」

133: シルク [×]
2019-07-19 17:32:48

「まあ。では、ジェイドさんの力は嗅覚に関するものなのですか?」

134: ブバルディア [×]
ID:cf2b77bae 2019-07-20 13:59:31

「…いいや。水を操るんだ。
元から鼻は良いんだよ」

リリィは苦笑する。

135: シルク [×]
2019-07-20 15:53:29

「えっ、元から?それはすばらしい才能ですねえ。
……あれ?ところで、ジェイドさんはいつ戻るのでしょうか。」

136: ブバルディア [×]
ID:cf2b77bae 2019-07-22 07:56:36

「待ってて、もう少しで…」

《リリィ!見つけたからさ、殺っていい!?》

ジェイドの喜びに満ちた声が響く。

「待って、今行くから」

137: シルク [×]
2019-07-22 17:24:32

「ええっ?ジェイドさんたら早い!すごい!」

ジェイドの帰りに目を見開いた後、
すぐにワンピースの裾を握りしめて入口へ向かった。

「私もまいります。治癒ならお任せください!」

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