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Zodiac Signs ~星の少年少女~/137


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101: シルク [×]
2019-07-06 02:25:43

「その……。…………出発はどういたしましょうか。それから、倒し方も決めたいですね。」

何かを言いかけたが、悪の星を倒す計画について話し合うことにした。

102: ブバルディア [×]
2019-07-06 07:58:20

「…そうだね……ルイ!」

《…何のご用でしょうか》

「…今までありがとう。ルイは帰って良いよ」

《……承知しかねます》

執事はリリィの言葉に、首を横に振った。

《私はリリィ坊っちゃまの執事です。
リリィ坊っちゃまが危険に晒されれば
命を張って守り、支える。…それ以外に、
あの家での存在意義など私にはないのです》

執事の鉄仮面のような顔が、哀しげに歪む。

「…ルイ。…辛かったんだね」

リリィの瞳からは、大粒の涙が溢れる。

《…出発……この近くに、街がある。悪の星の
支配がかなり強い所。とりあえず、そこまで》

ジェイクはぼそぼそと呟く。

103: シルク [×]
2019-07-06 19:54:34

(ルイさんとリリィさん……なんだか弟くんとお兄ちゃんみたいね。少しそっとしておいたほうがいいかも。)

そう思っていると、ジェイクから返事をもらった。

「ジェイクさん、情報をありがとうございます。まずは隣街に参りましょうか、お二人が落ち着いたらね。」

104: ブバルディア [×]
ID:cf2b77bae 2019-07-07 07:18:36

「………ルイ、おいで」

リリィはその言葉を紡ぐ。

《承知いたしました、リリィ坊ちゃま》

ルイは鉄仮面にどこか嬉しそうな表情を
浮かべ、リリィの元へと歩み寄る。


《あーもー!落ち着いたじゃんか!
早く闘いに行こうぜー!誰か殺りたくて
しょうがねーんだよ!》

【ジェイド】は頭をボリボリと掻きむしる。

105: シルク [×]
2019-07-07 11:37:09

(あらまあ。本当に兄弟みたい。可愛らしいこと。)

微笑ましく思っていると、ジェイドから催促をうけた。

「え、殺り?!……は、はい。出発しましょうか、ジェイドさん。」

リリィとルイのほうを向いて、複雑な感情を滲ませながらこう言った。

「リリィさん、ルイさん、先程ジェイクさんから提案があったのです。まずは隣街に参りませんか。」

106: ブバルディア [×]
ID:cf2b77bae 2019-07-07 11:50:26

「うん、行こうか」

リリィはにこりと微笑む。

《…承知いたしました》

《レッツゴー!》

ルイは静かに、【ジェイド】は元気に。

二人は、返事をした。





(他の方々は隣街からお願いします)



107: シルク [×]
2019-07-07 18:41:06

(/ブバルディアさん、こんにちは。
この後は隣街に着いたところから始めますか?それとも道中も描きますか?)

108: ブバルディア [×]
ID:cf2b77bae 2019-07-07 18:52:45

(隣街からお願いします)

109: シルク [×]
2019-07-07 20:10:08

着いた隣街には人がたくさん歩いているが、
色あせた無地の服を着ている。

商店街はまだ寂れていないが、
売られている野菜や家畜は良い品質と言えない。

「……ここは商業で栄えた街だと習いました。
王都とは大きな河川で繋がっていて、
各地から集まる商品を船に乗せて王都に運んでいたようです……。」

思わず自らの服装を見てしまった。

シルクは学校に支給された、
腰をしめる白いワンピースを着ている。

しかし、街の人々よりいくらかきれいだ。

110: ブバルディア [×]
ID:cf2b77bae 2019-07-07 20:34:10

「………酷いね」

リリィの服のきめ細かい繊維が、
光を反射してきらきらと光る。

《……つまんなさそーな街……ぜぇんぶ、
あいつのせいだろ?》

111: シルク [×]
2019-07-07 23:54:20

「その通りです、ジェイドさん。
許したくありませんし、許してはなりませんね。」

目を伏せて眉間にしわを寄せながら言った。

商店街を過ぎて歩いていると、宿屋を見つけた。

「まあ。石造りの宿屋さんです。
きっとお腹がすいたでしょうし、ここで休みませんか。
それからこの街にいる幹部を探しましょう。」

112: ブバルディア [×]
ID:cf2b77bae 2019-07-08 16:49:56

《…りょーかーい!》

【ジェイド】はおどけたように敬礼をする。

「…そうだね、休もうか」

113: シルク [×]
2019-07-08 20:10:49

『なんだか皆さん疲れてるみたいですね。早めに食事をとってグッスリおやすみになって。』

受付で宿泊手続きを済ませたところ、
親切な宿屋の女主人が早めに食事を出してくれることになった。

いまシルクたちがいるのは宿屋内の小さな食堂である。
道中では保存食ばかりだったので、ついウキウキしてしまう。

「うふふ。どんなお料理を作ってくださるのかしら。」

114: ブバルディア [×]
ID:cf2b77bae 2019-07-11 21:00:10

「ジェイクは料理が上手なんだよ」

リリィはひそひそとシルクに言う。

115: シルク [×]
2019-07-12 00:42:35

「あら、ジェイクさんすごい。
機会があったら、ぜひいただいてみたいです。
名家の方々はお肉をよく召しあがると聞きましたが、ジェイクさんの得意料理は肉料理でしょうか。」

ひそひそニコニコと質問をしたところで、どこからか魚の香りがただよってきた。

116: ブバルディア [×]
ID:cf2b77bae 2019-07-12 06:15:59

「どうだったかな…」

リリィは考え込むような仕草を見せる。

117: シルク [×]
2019-07-12 20:05:11

「ふふ。失念してしまいましたか?思い出したら聞かせてくださいね。」

そう言ったところで、女主人が木製の食器と料理を運んできた。

『お待たせしましたね。久しぶりのお客さんですから、はりきってみたんですよ。どうぞ召し上がって!』

運ばれてきたのはライ麦パン、野菜スープ、焼きニシン、エールで、シルクは思わず声を大きくしてしまった。

「わあ、こんなご馳走は久しぶりです!ありがとうございます!」

118: ブバルディア [×]
ID:cf2b77bae 2019-07-12 20:38:18

「美味しそうだね。ジェイドもそう思わない?」

《ん、ウマそ。腹減ってるからありがたい》

119: シルク [×]
2019-07-13 12:52:24

『では、ごゆっくり過ごしてくださいね。4部屋の準備を進めてきます。』

女主人は朗らかに声をかけて去っていった。
シルクたちは本当に久しぶりの客のようで、食堂は貸切も同然だった。

「では、冷める前にいただきましょうか。
ん!おいしい。このパン、果物が練ってありますよ。」

パンをちぎって一口食べるとブドウの味がしたので、飲み込むとみんなに話しかけてしまった。

「……えっと、お昼ごはんが終わったら、誰かの部屋に集まってお話をしましょうか。」

120: ブバルディア [×]
ID:cf2b77bae 2019-07-13 21:31:02

「そうだね」

リリィは微笑む。

《…俺の部屋来れば?ジェイクに戻っとくし…》

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