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BLなりきりチャット
自分のトピックを作る
161:
榊 誠 [×]
2019-02-12 23:04:41
>>梔
同じ言葉を君に返すよ、梔
(此方の戦略を素早く諒解し、それに迅速に応対して此方が言わなくても期待以上の補足をしてくれる。そんな彼が居るからこそ自分は安心して前を向ける。自分の右腕としておくのは勿体ないなと思いつつ称賛を返せば、相手の前に梅干しを置いて。口許が見えるようになったからと言って相手の表情が堅いのには変わりなく、少し照れたかな?と判断できるのはその声色くらいで。彼が微笑めばその相好が端正なのは想像に容易い。少し見てみたいなと思いながら、次ぐ彼の賛辞は本気にせずに「はいはい、お世辞はそこまで。良く噛んでさっさと行くよ。」とややあべこべなことを。その後、食事と片付けを済ませ昨日のうちに手入れをしていた長刀を手に一度我がアジトへ向かう準備をすませ家を出て「…君には潜入側を任せるよ。俺は囮側について出来るだけ応戦できるようにするから。頭が正面切って向かったほうが潜入に気付かれにくいだろうからね。」とこの後の配置を告げれば場を託す信頼の意を声に出すこと無く肩に手を置くことで示唆し、それと同時にこの配置を変える気はない威圧感を微笑みの中に混じえさせ)
162:
梔 [×]
2019-02-13 05:25:41
>>榊
承知。…御馳走さまでした。(彼の柔らかい声が紡ぐ言葉はいくら聞いてもやはり楽しい。その話ぶりは勿論のこと、何処か落ち着くその話を聞くうち、何処か緊張していた糸が解されたのか、一瞬ふっ、と口元を緩ませ。彼ほど優しく、仲間思いな人をこれ以上悲しませる訳にはいかない…その為に自分は戦うのだろうと彼の声を耳にしながら決意新たに短く返事を。食事を済ませると両手を合わせ、軽く頭を下げてから慣れた手つきで口布を巻き、食器類を片付け。昨日のような失態は晒さない、と静かに目には闘志を滾らせ、今一度武器の確認を行う中、肩に置かれた手には昨日までの温もりはなく、責任と重圧、そしてそれを凌駕する信頼が込められているのだと察する。この微笑みだ。強い者だけが湛える笑み。この笑みを目にする度に少しだけ、安心する。彼もやはりこちら側なのだと。「……承知。お怪我のありませんように」笑みに込められた揺らがぬ意思に頭を下げ、そう残すと最後に相手の目を少しの間見つめて。いかんせんこんな時に洒落た言葉が出ないものだから、言葉を選び切れず、安全を願う気持ちはそのような行為にしか現れず、そのままアジトで構えていた別働隊と合流した為、一度相手とは離れて)
163:
榊 誠 [×]
2019-02-13 12:07:06
>>梔
(相手と分かれ囮部隊を引き連れ敵アジト周辺の物陰にそれぞれ待機し、その機を窺う。潜入側には先程アジトで水路図と爆破予定箇所を記したものを渡して置いたため、そのタイミングに合わせて奇襲を掛ける算段。──ふと先程彼が一瞬見せた微笑みが浮かぶ。ああ、花が咲くように笑うのだと、それこそ梔の花のように愛らしく。家を出る際に向けてくれた此方の無事を想う眼差しも、離れている今でも鮮明に浮かび、守らねばなと心に深く刻んで。その時、隣で共に身を潜めている新人の下っ端くんがガチゴチに緊張しているのに気付き「大丈夫、俺も、みんな付いてるから。」と頭を撫でてやると、そろそろかと敵アジトへ目を向け、別場所で待機している部下達と目配せで合図を送り合えば、一気に奇襲をかけて。───ドンッと爆撃音が地響きと共に轟く。敵が地面に潜ませた爆弾が爆発した音だが、それを技と爆破させることで敵の目を引きつけ、地下にいる相手部隊に奇襲開始のサインを送る。襲い来る敵の攻撃、散弾を避けながら、峰打ちではなく確実に急所を切り裂き亡骸を重ねていく。躊躇いがないと言えば嘘になる。肉を斬る感触は未だ慣れない。そういう面、己は確実に甘いが、反面、人を斬ることに恐怖が無くなれば自分は自分で無くなるとも思っていて。──ドンと再び爆発音、そちらに目を向ければ先の新人が敵と応戦しており爆撃によって弾け飛ぶ破片に気づいていない。咄嗟にそちらに足を踏み、敵を斬り落とすと新人を抱きとめる。直後に左肩を襲う鈍い痛み。オロオロする新人に、大丈夫と宥めると肩に刺さった破片を引き抜き、若干の冷や汗を浮かべながら敵アジト内、奥へと乗り込んでいき。)
164:
梔 [×]
2019-02-14 09:39:05
>>榊
(暗い水路の中、ひっそりと息を潜め機会を待つ。水路には様々なものが流れてきているが、形を保てていない自転車や、辛うじて本の形を保つもの、その中にひとつ異彩を放つ赤椿が流れてきた時、地下水路の湿気とは違うじっとりとした嫌な予感が背筋を這い上がってくる。それと時を同じくして聞こえてきた爆発の合図。逸る心と冷静な体は外の爆破音に紛れて地下水路を爆破、突入した潜入部隊の部下と共に動き出す。自分の手塩にかけた部下達が素早く周りの敵を圧制していく中、己も地を蹴り短刀『酔鯨』『酒盗』の二振りを振るう。しかし脳裏には師が言った言葉が出てフラッシュバック、「怒りだけでない、恐怖も焦りも全てを力に変えよ」と。もし頭に何かあれば…と嫌な予想が赤い椿と脳裏に散らつけば否が応でも振るう短刀の鋭さが増す。相手の強さこそ身に染みて分かっているが、彼は仲間思いであることも同時によく分かっている。部下が傷つくくらいなら、自分が傷つくことを望むだろう。囮となれば尚更それは強まることが予想できる。それが恐怖と焦りを増加させる。早く、早くここを片付けなければ。豆腐のように柔く崩れる最後の敵の体、相手の予想通り、内部に入ってしまえば爆破物も重火器もロクに使えない。戦いというよりも処理を行う気分だった。錆のような血の匂いが立ち込め始めると自分たちとは別の足音が聞こえ、苦無を構えてそちらを向くとそこには顔色が優れない相手の姿。ザッ、と。一気に頭頂部から血の気が失せていくのが自分でも分かるが、それよりも先に相手に駆け寄り、支える為に手を差し出して「…榊様!」と鋭く一声を)
165:
榊 誠 [×]
2019-02-14 14:41:53
>>梔
(アジト内に入れば敵はほぼ壊滅状態、流石相手率いる部隊。残った数人の敵を斬り落とした所で、耳にツンと響く自分を呼ぶ声に、いけないな…と思わず苦笑が漏れる。自分よりも蒼白な顔をしていそうな相手に振り返ればあえて怪我をしているほうの腕で相手の頭を軽く叩くように撫で「大丈夫大丈夫、ほら全然動かせるし、そんな顔しないの。」と軽く肩を回して見せると口布の上から相手の頬をぷにっと摘み笑って見せて。そこに駆けつけて来た新人が「お、おれが…、」と言い掛ける前に首を横に振って制すると、改めて事を終えた戦場を見回す。転がる肉塊に鉄臭、味方は全員無事なようで、相手もこれだけの数の敵を討ったにも関わらず息も上がっていない。「お疲れさま…、こっちも重傷者は出てないし怪我した子は救護班に診て貰ってるから大丈夫だよ。でも……、」と少し険しい顔をする。怪我が痛むからではない、何か違和感があった。嵐の前の暗雲が立ち込める嫌な感覚。「この規模の組織の大きさでこれだけの火薬量を集められるとは思えないんだよね…。もしかしたらバックにもっと大きな力が働いてる可能性が……───梔。」と違和感の推測を話すうち瓦礫の奥に蠢く気配を感じて。恐らくはずっと身を潜めていた組織の主格。仲間の死を目の前にして隠れていられるとはどんな神経の持ち主なのか、ともあれ逃がす気はない。声を落とし相手の名を呼ぶことで、退散しようとする敵を捉えるよう命じて。)
166:
梔 [×]
2019-02-14 21:11:43
>>榊
救護班!何しようが、で…しかし!(彼の声を聞くよりも早く珍しく大きな声で救護班を呼ぶ。彼の肩の神経は生きているようで少しホッとするものの、それでも怪我をしてしまったことに変わりはない。相手の流れるような美しさの宿る剣舞は、彼にしかできないような域なのだ、それも考えるとやはりもう少し早くカタをつけ、援護に回った方が良かったか、と唇を噛み。緊張の糸が切れたこともあり、少しパニックになりかけるも、彼の柔らかい手が頭に置かれたことで平静が戻ってくる。それでもやはり彼の身体に傷が残ってはならぬ、と彼に向き直った瞬間、?に違和感を感じて何が起こったかフリーズして一瞬考える。その後の相手の少し幼いような可愛らしい笑みに我に帰り、名乗り出かけた新人を見やる。何となく、何となくではあるが相手が新人を庇ったのか、と腑に落ちると思わずキツくしてしまった目元を緩め「…君に怪我は?」といつも通りの話し方で一言。頭である彼を守れなかったのは自分も同じこと。それを責める気は無いし、組の一員である新人君を大切に思う気持ちから思わずそう問い。しかし、あれだけの戦闘、怪我を負ってもなお冷静かつ的確な分析、推察なのは流石この組のリーダーである。ハキハキとした心地よい話ぶりに耳を傾けていたものの、彼の鋭く張り巡らされた神経が捉えた者を自分もやや遅れて認識する。「承知」とだけ残すと、瓦礫を軽く足場にしながらその者との距離を詰めると首根っこを捕まえ、素早く関節を決める。リーダー自身はあまり戦い慣れしていないのが幸いし、簡単に捕まえることができた。わいやわいや、とみっともなく喚く相手が、武器を持っていないか身体検査をした後に自分の巻いていたマフラーで拘束したリーダー格を連れて戻ろうとした時、相手が予測していたであろう「こんな事して、あの人が黙って無いからな!」という言葉がその者の口から飛び出て)
167:
榊 誠 [×]
2019-02-15 09:49:44
>>梔
(彼の表情の大半は隠れているが、彼の性格からして自責の念を抱かせてしまったのは明らか。普段静かな声も張らせてしまったし、守ると誓ったそばから之では情けない。守ると言うことを履き違えてはいけない、分かってはいるが…と、新人を責めること無く気遣う優秀な我が右腕のリーダー性を見出しつつそっと目を伏せる。ズキリとまた痛みだす傷に気を張り直しては、命令と共に瞬く間に敵を捩じ伏せる鮮やかな妙技に思わず小さな笑みが零れ。まるで喚く幼子をしつけてでもいるようで滑稽だが、対象は幼子なんて純粋無垢な可愛いものではない。まあ頭の中はそこらの子供よりも空っぽそうではある…。‘あの人’とは誰か、聞き出すには普通であれば骨の折れる作業、だかこの自分本位な男には回りくどい尋問は必要ない気がして。見事に男を捉えた相手に労いの視線を送ると拘束させたまま男の前にすとんとしゃがんで「…あの人って誰かな?教えてくれたら見逃してあげもいいけど。」と子供でも笑い飛ばしそうな取引を冷たい笑顔で。男はすぐに口を割った。そしてその口から出た組織の名に一瞬殺意が全身を支配する。──先代を殺った組織の名だった。一度は壊滅状態まで鎮静させたはずだがこの数年で勢力を再興させたということか…。寸で憎悪を鎮めると笑顔のまま男の拘束を解いてやり、一目散に逃げていく男をつけるよう追跡に長けた部下に‘深追いはせずに’と目配せして。そしてふっと息を吐くとマフラーを手に取り立ち上がり相手の首に綺麗に巻き直してやってその表情を窺う。彼の先代への忠誠心は深く今でもその愛刀を扱うほど。先のアジトを割る為とはいえ男を逃した判断に対する批判も気になるところだが、相手の精神状態も心配でありそっと目元を撫でて「梔、大丈夫?」と優しい声色で。)
168:
梔 [×]
2019-02-16 18:31:01
>>榊
(ガラリ、と音を立てて世界が崩れる感覚を知った。こいつの背後にいるのは先代を亡き者にした奴らなのだと脳味噌は理解するが感情が追いつかない。ガワン、と強かに打った時のようだ。疑惑、後悔、憎悪、憤怒、焦燥…様々な感情が一気に湧き上がり、そして__手に取った刃物を下げる。たった一瞬、瞬きの時間よりも僅かな間に蔓延った殺気を感じてやっと冷静さを取り戻す。油断していた。いつもはあんなに優しく、穏やかで虫も殺せないような彼が、先刻は確かな殺気を纏っていた。野生の動物の捕食の欲を伴うそれとは違う、人間の負の感情からくる、対象を破滅に追い込むための確実な殺意、敵意。確かにこの人は今、自分たちのボスである目をしていた。しかし、続いて易々と拘束を解いた相手に唖然とする。落ち着いてきた頭は漸く血が上り始め、再び武器を構える。それの相手はどちらに対してであろうか?冷静な判断をし損ねた脳味噌では分からない。やっと高まった心臓を落ち着かせたのは自分の首元にマフラーが帰ってきてから、目元への接触と、戻ってきた暖かい言葉。彼の顔はどちらなのだろう、ギラついた目元が彼の手で緩むことを感じながら頭の隅で考えつつ、ゆっくりと武器を仕舞い「…申し訳ありません。」と彼へ武器を向けたことと怪我をさせたことへの謝罪を。「自分は何ともありません。それより、榊さんの怪我を…失礼。」今更ではあるが、無いよりはいいだろう、と装備していた質素な三角巾とガーゼで簡単に止血をする。何分、仕事以外のことに関して不器用な自分には手当てが苦手な分野であることは自覚しており。それでも何もしないという選択肢は無く、三角巾を巻くが、気まずさから相手の視線を避けようと目を伏せて)
…救護班の待機場所は外です。傷口から感染する可能性もありますので、ここは一度外へ出ましょう。
169:
榊 誠 [×]
2019-02-16 20:22:43
>>梔
(相手から溢れる深く黒々とした冷たい感情。地を這うようなそれに一瞬、身体に纏わりつかれ自由を奪われる感覚に陥る。脳裏に死を彷彿させられるが恐怖はない。それほどまでに彼の先代への敬慕は堅いものだったのだ。彼の謝罪に微かに口元を緩めて首を横に振り、傷の手当を受ければ礼を言って救護班の元へ行く。彼の不器用ながらの手当は愛おしく思うも今の空気ではそれを茶化すことも出来ず、外で本格的な治療を受けた後すぐそばにいた相手に視線をやって。気まずいな…と思うがこういう所で少しでも蟠りやすれ違いを残しておいてはいけない。この後、向き合うことになる敵を考えれば尚更だった。「…梔、ちょっと怒ってる?」と自分の判断に対する批判を聞きたく控えめに、それでも本音を言って欲しくてまっすぐに顔を見る。早ければ数時間もしないうちに逃した男を追跡している部下から連絡がくる。だがあの場で男を殺していてもバックに潜む敵の本拠地を割り出す方法もあったはずで。「俺の判断は間違ってたかな。」と今度は核心を突く問いに変え、依然と相手から視線を逸らさずに。)
170:
梔 [×]
2019-02-17 07:52:46
>>榊
…僅かながら。(相手が手当を受ける様子を見ながら救護班の者に相手の怪我の容態を聞き、漸く安心してホッと一息つく。ふと相手からの視線に気付けば近くに寄り、忍びらしく片膝を立て。少し控えめに問われた言葉に対し、素直にそう答える。少し視線を彷徨わせた後、もう一度相手に戻せばこちらを向く双眼は優しくも聡明な光を浴び、少しもずれることなくもう一言放たれる。聡明な彼は分かっていたのだろう、自分が揺らいだ事、この蟠りが続くことは何を意味するかという事…。温もりこそ籠っているものの、事の本質を捉えたその言葉はシンプルながらも確信を抉る。それ故に自分の言葉に迷いが生じる。暗中模索ではあるものの、手探りで一番近い言葉をつなげて答える。「…いえ、敵のアジトを確実に割るにはあれが一番な得策かと。…ただ、自分が冷静にいられなかっただけです。」冷静さを保てる今になり考えると、彼のとった作戦は最善策に違いない。これが最短で確実性もある。それを認めると、同時にあの場でとった自分の行動が如何に幼稚であったかも自然と分かってしまう。感情に流されるな、という教えを果たせなかった上、相手に武器を構えてしまうなぞ…彼が大らかで、部下に対して寛大、そして理解あるから許してもらえたものの、本当ならばあり得ないはずのこと、自分の未熟さにまた唇を噛み。)
171:
榊 誠 [×]
2019-02-17 12:36:17
>>梔
ああ…、もうそんな顔しないで。責めてるわけじゃないんだ。梔は間違ってないよ。
(僅かな躊躇いの中の彼なりの素直な一言、それが聞けて少し安心するも、やはり彼はどこまでも優秀な‘右腕’。続く、自分の判断に合意し彼自身を責める言葉も本心なのかもしれないが、無意識のうちに自我を押し殺し一歩下がって上を立てる…、そんな斟酌が為されている気がして、彼に気苦労を掛けていると思うと申し訳なく、またそんな彼の想いが意地らしくも思えて。口許は見えないが何となく強く引き結ばれている気がして彼の顎に手を添えるとこちらを向かせ指で布越しに薄く柔らかい感触をなぞり、やや眉を下げて出来るだけ柔らかい声色に乗せて上記を。「それに…、俺も怒ってるんだ、自分にね。」と困り顔で笑い。自分の判断は間違っていた、とは思わない。今後の動きを考えれば懸命であったと…。だがそれは良く言えばの話。ある意味自分は、先代への弔意よりあの瞬間ボスとしての判断、保身を選んだのだ。男への殺意を沈め冷静になれるなど、薄情もいいところ。だが──「次は、我慢させないから。」とまるで色欲を含んだ瞳と声ですっと目を細めては相手の顎を指先でなぞるようにして立ち上がり「さて…、大方片付いたみたいだし、一休みするよ。」と襲撃後の敵アジトに目を向け、集まってきた部下たちの元へ行き労いの言葉をかけてやる。恐らくこの後の標的を倒すには一筋縄にはいかない。本拠地も街中にあるかも定かではない。困難を極めるだろうが彼がいるなら、とそっと後ろを振り返っては優秀な右腕に微笑みを向けて。)
172:
梔 [×]
2019-02-17 18:57:16
>>榊
(ゆるり、と顎に添わされた温もりある掌に思わず意識が全てそれに持っていかれる。指先一つの動作ですら雅な雰囲気を纏うその手元から、男らしくも気品ある手首、刀を振るう引き締まった腕…と順を追って相手の顔を見ると、困ったような笑顔と言葉にうまく言葉が出せなくなり。喉の内側に張り付いた言葉の代わりに、彼の頬に手を添え返し。彼は上に立つ辛さを抱えている…頭、ボス、リーダー、どれと言えども自分の感情と違う判断を迫られる時は多々見られる。そして、それに対する避難と向き合わねばならず、そこに、言い訳や妥協は許されない。…一人で抱えるには大きすぎる負荷。無いとは思えども、彼が強いことは重々承知していても、ふと、そんな負荷に彼が押しつぶされてしまうのでは無いかと不安に思う時がある。そんな彼を守りたいと切に思う。そんな思慮に耽っていると続いてかけられた言葉に顔を上げ、不意に絡まる彼の目に宿った色にぞくりと鳥肌立つ。それは、艶やかな情欲が染み込んだ約束の言葉。復讐の切符。今まで聞いたどんな言葉よりも甘く、蠱惑的な誘い。脳漿がグツグツと煮えたような感覚に陥りながらも喉からはするりと「…万謝、致します…」感謝の言葉が滑り出て。いったい彼には何面の顔があるのだろう、殺意、蠱惑、そして今向けられている慈愛の微笑み…できることなら、自分はこの微笑みを一番に守ろう、そう胸に誓うとその微笑みには到底及ばないが、目元を少し緩めてその微笑みに返事を。皆はよくやってくれた。今日はきっと小さいながらも呑み会が開催されるのだろうな、と部下達に労わりの声をかける彼の姿とその彼に話しかけようとする部下達を柔らかく見守って帰路につき)
173:
榊 誠 [×]
2019-02-17 21:07:17
>>梔
(その宵、アジトの大広間では小さな酒の席が開かれ、皆始めは空気を読んでか厳かに始まったが、酒が入れば人も変わる。数十分もすれば皆思い思いに騒ぎ出して。そんな賑わいの中、そっと抜け出すと夜風のあたる外へと出て一人少しかけた月を仰ぎながら酒を酌むが、お猪口の酒は一向に減っていない。時折聞こえてくる部下たちの笑い声の中に我が右腕にしつこく酒を勧める声が混じって聞こえ、そんな会話が耳に心地よく小さく笑む。まず皆の前では顔晒さない彼の事だから酒は飲めていないだろうななんて考えながら昼間触れられた頬をそっと手の甲でなぞる。彼と居ると不思議なもので、自分が守りたいと包容力を持って接してもそれ以上の後ろ盾で支えてくれて、そんな彼といるとふと弱い自分を曝しても良いと思えるときがある。まあ、つい先日彼の前で弱音は吐かせて貰ったばかりだが。ちなみに敵アジトは割れたがその場所が問題。山奥の足場の悪い所にあり、大人数で立ち討つには移動も考慮すると困難。敵側からの奇襲があったにしてもまたカラーギャングを使われ、こちらの勢力を削がれるだけに終わる気がして。どちらにしてもすぐに行動するのは難しそうだなと短く息を吐いてはお猪口を傾け水面に映る月を回していて。)
174:
垂 [×]
2019-02-18 10:01:25
>all
(最近いけない薬が出回っていてそれで死人が出ているため取り締まらないといけなくなりその薬が自分のアジトが経営している店と知り情報収集のためキャバクラに変装しては働いていたらふと呼ばれお客様を迎えに行ったら知り合いに出会い驚くもにこりと微笑みながら内心ため息と呆れ顔をしながらも声をかけ)
ようこそ、いらっしゃいました…ヘルプの水仙です。
(名刺を渡しながら愛想がいい笑顔をつけながら余計な推測をしないでくれと願いながら席に案内し変な事を言わないよう見張るために隣に座りお酒を作り)
(/久しぶりです。私情が多忙なためなかなか顔を出させずにして申し訳ありません。流れてしまったために新しく絡み文を投下しました。絡みにくかったり前の続きをやりたいと言うならば申し付けてください。書きますので。ちょくちょく返信しますのでどうかまたよろしくお願いします。蹴り可です!)
175:
梔 [×]
2019-02-18 18:51:19
>>榊
「月見に一杯」ですか(のらりくらりと勧められる酒を躱していたものの、好意を無下にするのも申し訳なくなり、冷たい夜風がそよぐ外へ。途中から姿が見えなかった相手を見つけると少し驚かせてみよう、とイタズラ心が芽生え、背後へ回り込むと相手の手元にあったお猪口を見てそう一言。濃紺にも近い黒の夜空と弓形にしなる月の光を背に受け、黄昏れる彼はなんとも言えぬ妖華を纏い、絵になる。彼の微笑みや笑顔を見るのは一番好きな表情だ、しかし、時たまこうやって見る人間らしい憂いを帯びた眼差しや、影の落ちる鼻筋等はドキッとしてしまう。幼稚な表現だが、その眼差しを見るたびに心臓を鋭利なもので突かれているような感覚に陥るのは事実。「…顔色が優れないようですが、如何されましたか?」小さな吐息に疲弊の色が混ざっているのを感じ取ると、持ってきていた彼の羽織をそっと肩に掛けてそう問う。カラーギャングとの連戦、肩の負傷、そして忌まわしき敵組織の復活…精神的、身体的にも疲れが溜まるはず。それを弱みとして決して人に見せようとしない強さはきっと彼の壮絶な過去や、優しさからきているのだろう…痛む胸は御門違いなのかもしれない、過去は戻せない、過去や自分のことをあまり話さない彼の生い立ちを詳しく知っているわけでもない、自分は何か出来るような人でも、力がある訳でもない。しかし、それでも彼のことを守りたいと思った。己にできる方法で。今回割れた相手のアジトは山の中、大人数で立ち回るにはあまりにも厳しい状況…ならばここが自分の役に立てる時。潜入、暗殺、情報収集…彼が表立って辛い選択をする時、自分は裏で汚れ仕事をしよう。今回人のいない場所で会えたのは幸いだった、この話をするには人目はないに限るから。「榊さん…敵に関してお話が」周りを確認してそう切り出す話は己の単独任務として潜入させてもらえないかというもの。しかし、それはあくまで形式上。断られたとしても勝手に潜入するし、チャンスがあれば暗殺もする。ただ、彼に何も言わずにそれをしてしまうのは彼の中の先代に対する葬いが、できないような気がして。)
>>垂
…あぁ、すまないが私は酒は結構。(だから自分のテリトリー以外の暗殺任務は嫌いなんだ。危うく本音を叫びそうになる。何故なら横に座る女性…もとい女装した男性はこの国の中でも指折りの武力、中国マフィアの右腕の筈。何故ここに?まさか相手もこの男を狙って?と疑念を持ちながら自分を連れてきた男を見やる。そう、今回の任務はこの男の暗殺であり、面識を持ち、ここまで油断させるにはそこそこ骨を折っただけあって『どうか邪魔はしないでくれ』との願いも強く。この店は男の紹介で入ったが、この男も相手は初めて見たらしく、鼻の下を伸ばして彼の名乗った水仙の名を上機嫌で呼んでいる。他の女の子も増えてきたところで相手に対してメモに小さく「邪魔はしないで欲しい」と書いたものを密かに手渡し)
176:
垂 [×]
2019-02-18 22:53:49
>梔さん
…いいえ、何でもありませんわ。
少し彼からのアプローチにときめいてしまって…。
(お酒が入り上機嫌になっていく男を見ながら日本のマフィアも大変なんだなと他人事のように思いながらも笑顔を崩さずに日常の話をしていると不意に手が触れ紙を渡されかさりと小さな紙を読むとなるほどと合点がいきこの男はなにかしたのかと思いながら紙を隠すようにポケットに入れたら梔を狙ってるキャバ嬢に問いかけられめんどくさいと思いながらもにこりと笑いながら梔の手を握り了解しましたという返事の紙を返しながら顔をうつむかせながら照れてるようにしおらしく演じ)
177:
榊 誠 [×]
2019-02-19 02:37:34
>>垂くん
(仕事上何度か情報交換をしたことがある男に連れられた場所。酒は好きだがこういった恰好の場は苦手。別の場所にしないかと申し出たがどうやらお気に入りの‘女’がいるらしい。面倒だな…と思うが今日も情報を交えることになっているためあまり機嫌を損ねさせてはいけない。気が進まぬまま店内へ入り、席について程なくして現れた見知った男の女姿に…おや、と思うが、とりあえず知らぬ存ぜぬで表情は変えずに「ありがとう。」と酒を受け取っておき。まさか此処で働いているわけではないだろうし、何か目的があるのは明白。ならばこの男かと連れをちらりと見るが、今はまだ余計な詮索は互いのためにやめようと。男が「この子滅多にいないんだけど今日は会えてラッキーだよ。美人だろ?」と言うので、相手の透き通った赤色の瞳を見ては「まあ…、そうだね。この色が良く似合う。」と偶々グラスに注がれていたワインレッド色の酒を傾け、以前、血塗れの肉塊の中佇む彼を見た時と変わらない臭い台詞を吐いてみて「君も飲んで。」とゆるりと笑い酒を勧めて。)
>>梔
三杯は酒人を飲むって言うからね…それにしても、君は本当に気配を消すのが上手いね。全然気が付かなかったよ。
(考えに耽っていたこともあり声を掛けられるまでその存在に気付かず、お猪口を持つ指先がピクリと震える。彼が暗殺者なら今息をしていないだろうな、なんて呑気に考えながら月を見たまま言葉遊びを返すも、普段三杯どころか十杯は軽く飲む自分が言えたことではないため少し滑稽で笑みが漏れて。そのまま相手に視線を移すとついこの前一人で月見酒をしようとした時、彼に対して思ったことをのんびりとした物言いで続けて、こちらを心配する言葉には思わず小さく笑ってしまい。「梔はいつも人の心配ばかりだね。……君の事を考えてたんだよ。怪我は?もう痛まない?」と始めは笑い混じりに言うも、後述は当たらずとも遠からずの返答で躱しつつ、本心から気遣い幼子を心配するような、そんな素振りで相手の顔を覗いて。彼は人の心を汲むのが上手い。それが彼の生まれ持った才能なのか、幼い頃からこの界隈に身において染み付いたものなのかは不明だが、真面目で繊細な彼は自分の考え付かぬ所まで思慮深く考察しているのだろう。それも慎ましく…。この羽織りだってそうだ。決して押し付けがましくない気遣い。「まるで良妻だな…。」と意図せず呟き一人小さく笑んでは控えめに切り出された話の内容に、視線をまた月に移し「そうだね…。」と一言。彼の腕は確か。きっと滞りなく責務を貫徹すると信じている。そこで先代の弔いが為されても文句はない。が…「愛妻一人を危険な場所に放り込む男はいないよね。」とまた掴みどころのない呟きを続けて相手に視線を戻し「俺はさ…じっとして待つの苦手なんだ。」とある種ボスとしてあるまじき発言を、この機に態と弱みとして吐き出し一人で行かせることを良しとせず。それでも己の気持ちを押し付け強制はしたくなく「…はい、呑んでないでしょ。」と口付かずの酒の入ったお猪口を静かな笑みを携え差し出し応えを待って)
178:
垂 [×]
2019-02-19 08:47:11
>榊さん
…まぁそんなこと言われると嬉しいです。
ごめんなさい、生憎酔いやすいので飲めないんですよ…お客様とこうして話せないですしね…。
(隣に座りふと左目を見られれば髪を引っ張り見えなくしようとし美人と言われれば満点間違いなしのような笑顔をつけながらトーンを高くして嬉しいと伝え相手の目的はなんだと考えながら仕方がない話を合わせるしかないかと決着をつけお酒を進めれば少し残念そうな顔の演技をしてはなんでこの瞳を覗く人って食えない人が多いのだろうかとドロリとした感情が心に芽生えるがそれを隠すように男の膝に手をつけて話せないとねだるように声を出し)
179:
梔 [×]
2019-02-19 21:27:03
>>垂
(こうして嫋やかな動作の相手をみると益々女性の様に見えるものだな、と内心思いながらも机の下で他人からは見えない様に紙を覗き見る。「…ふふ、ありがとうございます。水仙さん」短い彼への言葉は、表向きはアプローチに照れる水仙へのものだが、本質は了承してくれた垂へのもの。この男は日本のシマで薬を売り捌く悪質な売人であり、我がボスの胃痛の元とならぬうちに手っ取り早く消してしまおうという算段。その標的である男は呑気に酒を煽り、近くの女の子の肩を抱いたり、上機嫌で話したり、挙句相手にも近付いて「水仙ちゃーん」と間の抜けた声で源氏名を呼びつつ手を伸ばす。咄嗟に自身の目の前に置いてあった適当な酒をその手に掴ませるとマスク越しに男に対してニッコリ笑い)
…大分酔ってらっしゃるようだ。
>>榊
光栄です。(にこ、と目元だけ緩めると、微笑みとは違う緩やかに笑む口元をその目で眺めて。「…自分が、人を?」続いて出てきた言葉にキョトンと一瞬目を丸くしたものの、すぐにくつくつと喉の奥で笑い始めて。恭しく彼の目の前にひざまづくと、彼の手を両手で包み込む様に把持し「人の心配なんてしませんよ。あなたの心配をしているだけです。」自分の頭の中でも気障ったらしい、と毒を吐くような行動は、酒か目の前の君主か、どちらに酔った為のものなのか。今宵の彼は厳かな気品に満ちている。お猪口に添えられた長い指、月を映す透き通った瞳も、そして目元に陰を落とす月の光を浴びた頭髪の一本一本さえも。思わずとも彼に見惚れる視線にじとりと熱が篭る。しかし、彼の紅を引かずとも艶やかな口元から落ちた言葉は己に向けられたとは思い難い比喩。少しの間、身動きも忘れていたものの、彼の視線が月に戻れば続く呟きに視線を落とし。述べられた言葉を順を追って組み立てていく。彼の言葉は遊びを含みつつも決して無駄の無い言葉。それが何を意味するかは分からない筈がない。まぁ、先ほどに続いて述べられた恐らく自分は向けられた比喩に言いたいことはあるが。…本当は自分はこれを待っていたのかもしれない。彼が、自分の手で先代の仇を討つという行動を。そうだとしたら、とんだ卑怯者めが、なんて非難の言葉を胸の奥に隠しつつ。しばらくの間考えていたものの、意を決すると彼から差し出された酒を受け取り、口元を晒してそれへの答えを示し)
…いただきます。
180:
垂 [×]
2019-02-20 09:16:42
>梔さん
あら、じゃあ少し休みましょうか…
(べろんべろんに酔ってる男は梔さんの様子やこの店からの接待の様子からあの噂の薬と関わりあるなと勘づきならば私のやることはただひとつ情報を聞き出すしかない未だにボスからには殺るなという命があるかめ殺せないがどうせこの人の事殺せと命令されたのだろうかそれなら好都合と微笑みながら梔さんが酔ってると話を振られたなら話を合わせるしかないなと思い立ちあがり男を立たせて席を外し)
…そういえば、最近いい気分になれる薬があるとかないとか…一度でいいから飲んでみたいわ…。
(席を外しもう人目がないところまで連れていったら目当ての私が近づいたから上機嫌になったのだろう急に抱きついてきて驚きはしないが虫酸は走ると思いながらやんわり距離を置きにこりと微笑みながら男に鎌をかけ)
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