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【 NGL 】 宮廷の花園 【 泥沼/中長ロル/中世"風" 】/19


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■: 語り手 [×]
2018-07-31 20:33:02 



「 昔々、その昔.
一人の国王が治める国がありました.
その国王は花を愛で、民を大切にする眉目秀麗の人格者.
暴君では無い彼を国民もおおいに慕っておりました.
… しかし国王はある一つの欠点を抱えていました.

彼は、花と同じくらい"女性"を愛していたのです.


これは、そんな彼に見初められた女性たちの話.
これは、城という柵の中で必死に生きる彼女たちの話.
これは、美しさという棘を武器に争う花たちの話.

―――――最後まで聞く覚悟はお有りかしら? 」


>1 【 あらすじ 】
>2 【 登場人物 】
>3 【 あとがき 】


>覚悟が出来たのなら、静かに耳を傾けて頂戴





1: 語り手 [×]
2018-07-31 21:23:28


【 あらすじ 】


昔々、その昔。
世界の西側に位置するジェネド国は一人の国王によって治められていました。
彼は他国から若造と呼ばれるほど歳の若い国王でしたが、他のどの国よりも民を大切に扱い、彼らの幸せを第一に考える優れた性格でした。
また、それだけでなく、大変賢くもありました。彼は賢い頭と巧みな話術を用いて、ジェネド国の繁栄に尽力しました。

眉目秀麗で統治力もあり、民たちからも慕われている国王。なにもかも完璧に見える、そんな彼にも一つ、欠点がありました。

それは女癖の悪さ。
女性の身分も問いません。気に入った女性を見付けると、すぐに手籠めにしてしまうのです。
本当に気に入られた女性は室へ上がることもありましたが、そうならなかった女性たちは一時の夢を心の中に仕舞って一生を過ごさねばなりません。
女好きの部分さえ見なければ大層素晴らしい国王であるばかりに、彼の欠点に苦言を申せる人間は片手ほどもいませんでした。

物申すことが出来たのは、わずか六人の女性だけ。
国王の正妻である薔薇の奥方様に、彼女の世話をするラベンダーの侍女。
かつて寵愛を受けたアマリリスの側室に、彼女を慕うフリージアの侍女。
王の愛を浚っていった桜の姫君に、彼女と瓜二つの顔を持つ百合の侍女。

花を愛する国王から愛情の証として「花の名」を贈られた彼女たちのみが、心に秘める思い思いの感情を国王へ告げることが許されていたのです。
ある女性は苦しさを、ある女性は悲しさを、ある女性は妬ましさを。愛する人と二人きりになるたびに、その胸を締め付ける感情を吐露しました。
しかし、いくら彼女たちから苦言を呈されようと、国王の悪癖は直りませんでした。

そこで彼女たちは思い立ちます。
――――自分を輝かせることが出来ないのならば、他の輝きを奪ってしまえばよいのだと。


正妻は考えました。側室と侍女がいなければ国王の愛は自分が独り占めできるだろう。
側室は考えました。正妻を蹴落とせば自分が正妻として国王から真実の愛を受けられるだろう。
侍女は考えました。側室と正妻が共に倒れたならば自分の身分が上がり正々堂々と国王の愛を貰えるだろう。

こうして始まった花たちの水面下での争い。
蝶の前では美しい色を纏い、甘い香りをまき散らして愛らしく振舞う。
しかし一度蝶が去ったならば、隠していた棘を振るって邪魔な花を千切っていく。

柵の中で密やかに、しかし長らく続いた愛憎劇は、ある日、国王が愛おし気に呼んだ花の名前で幕を閉じました。

彼に選ばれた花の名前は、―――――――……


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