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■:
語り部 [×]
2017-12-11 17:30:39
──『毛だらけ心臓の魔法戦士』。
魔法界で育った者ならだれもが知る名作シリーズ、『吟遊詩人ビードルの物語』に収録されている寓話のひとつだ。
ごく簡単に言えば、愛を信じぬ愚かな男の、悲惨な破滅の物語である。
道徳的見地から言えば、“人間の最も深い神秘”である「愛」にまつわる禁忌を犯してはならない、という教訓が込められている。
魔法研究的見地から言えば、魔法戦士が黒魔術を用いて心臓なしでも生きていることから、「分霊箱」……ホークラックスの存在が示唆されている。
しかしほとんどの人々はこれを、“想像力豊かな吟遊詩人ビードルが遠い400年前に書いた、架空のお伽話”だと認識していることだろう。
『毛だらけ心臓の魔法戦士』は、作者ビードルが愛の問題を説いた、陰惨な読み味のファンタジーに過ぎないと。
……違うのだ。
逆説的にだが、“毛だらけの心臓”を持つ愚かな青年は、確かに現実に存在する。
そして不幸にも彼と出会い、彼を「人間」に戻そうとする美しい少女もまた、引かれあうように現れる。
現代、1991年の、ここ──ホグワーツでの話だ。
>>1……『──・──と
毛だらけ心臓の魔法青年』
>>2……「毛だらけ心臓の魔法青年」
>>3……「──・──」
>>4……「魔法契約」
1:
語り部 [×]
2017-12-11 19:00:49
『──・──と
毛だらけ心臓の魔法青年』
「ハリー・ポッター」シリーズの世界観を拝借した物語。
魔法界に古くから伝わる寓話、『毛だらけ心臓の魔法戦士』が現代のホグワーツで再現される、という筋書きのもの。
キーキャラクターは表題にもある「毛だらけ心臓の魔法青年」だが、物語の主人公は彼と関わりを持つ人物の方であり、彼は終始悪役として描かれる。
主人公は、英国魔法界の名門学校・ホグワーツで、ある有能な美青年と出会う。
彼は裕福な家庭の出で、一見魅力的に見えるが、実際は不気味な噂がつきまとい、学校の中で浮いていた。
主人公は何故か彼に関心を持たれ、親友や恋人として関わりを持つことになるが、次第に、彼が異常に欲深い人物であることと、「己の弱点を克服するために」自分自身の心臓を分霊箱にしてしまったことを知る。──分霊箱を造る過程で手にかけたのは、あろうことか両親だった。
分霊箱たる心臓を自分の外に置き、人間らしい心を手放したことで強くなったと主人公は自惚れ、次第に道を踏み外していく。
しかし実際には皮肉にも、強くなろうと心を失ったことで、かえって自分を弱め、破滅を招きつつあるのだ。青年はそれに気づいていない。
彼を止めるには、彼の心を正さねばならない。それには、心臓を──人間らしい心を、彼の胸の中に戻すしかない。
彼の心臓を見つけなければいけない。
“己に欠けているもの”を満たそうとするあまりなるべくして悪に成り果てていく青年と、彼と出会ったことで不幸にも闇の魔術の世界に巻き込まれ、彼を止めようと奔走する主人公の、心の交流の物語。
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