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1対1のなりきりチャット
自分のトピックを作る
321:
皐月 夜 [×]
2017-10-17 19:26:28
( その口調と表情から察するに己の考えは正しかったのだろう、あまり見る事の叶わない相手の赤くなったその姿に嬉しさと同時に悪戯心のようなものも湧き上がると「今の顔もずーっと忘れないけどねぇ」背けられた顔を覗き込むようにして口角持ち上げニマニマと笑って。果たしてあの魔法使いが泣いて謝る日が来るのだろうか。「応援してるよ、ジュリーならやれる!」いくら高度な魔法を使い凄まじい悪戯を仕掛けたとしてそんな日をお目にかかる事は出来ないのではないかと思うが、意気込んでいる相手に水を差す事も出来ないと取り敢えずの応援の言葉を紡ぎ。フードの中へとお誘い出来たはいいがどうやら気遣いまでは大丈夫だった模様。地面に膝を付き素直に湖面に顔を近づけては、透き通る水の奥に見える見た事もない魚達に思わずぽかんと口を開け「……凄い、」たっぷりの時間を掛けて呟いた言葉は何とも面白味の欠片も無いもの。されどそれだけ驚き、また興奮が頂点にまで達した現れでもあり。「──もしかしたら魔素の違いとかもわかるかも」ひとしきり魚の観察を楽しんだ後は本来の目的でもある魔素の歪みを探すべく、一つ深呼吸をした後に水の中を漂う魔素の動きに集中して )
322:
妖精 [×]
2017-10-18 21:24:25
今のは忘れなさい、今すぐに!
(にまにまとした笑みを浮かべた相手の顔が目の前に現れれば、はっと自分の頬に片手を当てその熱さに気がつけば、耳まで赤く染め湯気でも出そうな程の顔色になりつつ、相手の後頭部をポカポカと両手で交互に叩いては大声で抗議し。「……私は成功してみせるわよ。彼奴が森を出て行かない限り時間はたっぷりあるもの」相手の言葉にはどこかで見たようなデジャブを感じ、記憶を掘り返しては、エルフに抱き付くと意気込む相手に自分が送った言葉を思いだし。ぷくっと頬を風船のように膨らませ、瞳はギロリと相手を睨みながら述べ。「でしょ?」フード内にて居心地の良いポジションを見つけては、両手を頭の後ろで組、相手が湖の魚達を鑑賞している間瞳を閉じて一休みし。ぽつりと零れ落ちた感想には得意気になって、そうだろうと頷いてみせ。「──ヨル、違いは見つかった?」相手が何やら集中するのを察してはそのまま静かに、風に揺られる葉の音等に意識を向けては時を過ごし、そろそろ良いだろうかと頃合いを見ては再び相手に声を掛け)
323:
皐月 夜 [×]
2017-10-18 21:56:37
いやいや、記憶喪失にでもならない限り今すぐは無理だからね!流石に。
( 相手にとっては大きな力だろうが己にとっては少しの衝撃でしかなければ尚もクスクスと笑いつつ無茶苦茶な要望に首を左右に振る事で出来ないと否定して見せて。続けて紡がれたのは己の失敗を引き合いに出された挑戦ともとれる言葉。「じゃあ競走しよう、どっちが先に目的を果たせるかね」挑戦的ににやりと口角持ち上がると、明らかに自分の方が有利ではある競走の話をさらりと持ち掛けてから、静かに顔を上げて残念そうに眉を下げ「興味深い魚はたーっくさん居るのに魔素の歪みはさっぱり。どうやら此処も魔法使いさんの根城ではないみたいだねぇ」一度首を横に振った後、次いで見せる表情はずっとずっと落ち込んでいるもののはずがない。言葉とは裏腹に待ってましたとばかりに鞄を開ければ中から買った怪しげな魔法本を取り出して「よしッ!とうとうこれの出番が来ましたよ、ジュリーさん。一度きりのチャンスだから盛大にいかないと」それを徐に開き地面に置いては、フードの奥に居る見えぬ相手におちゃらけたような呼び方で声を掛けて )
324:
妖精 [×]
2017-10-20 11:44:35
っー……不覚だわ。──石でもぶつければ記憶喪失になるかしら
(自分でも無茶な要望だとは十分承知しており。それでも言わずには居られないと唸るような声を出しては、顎に片手を当て、どうにか出来ないものかとブツブツと小声で物騒な考えを練り始め。「良いわよ。でもそれだけじゃ面白く無いから、勝った方は相手の言う事を一つだけ叶えるのも付け加えない?」相手の提案には受けて立つと瞳に闘志の炎を宿し、同じく片方の口角だけ上げて笑ってみせ。しかし競争ならば褒美も無くてはつまらないと、それにプラスするようにその後さらに言葉を重ね。「でしょうねぇ……。盛大にするのは良いけど、慎重さも忘れないでね。失敗したら痛い思いをするのはヨルなんだからさ」期待はあまりしていなかったが、やはりエルフに関する成果はなかったかと相手の報告には小さく頷き。出番の来てしまった、薄くイマイチ信用に掛ける本の登場にはやはり不安は残るものの、相手を信じると決めた為、冗談混じりの呼び掛けは軽く流しつつ、念の為フードの中から出ては羽ばたき、相手から少し離れた場所まで移動し。そこで改めて注意を呼び掛けては、相手が本に掛かれた魔法を発動させるのを見守ろうと、静かに口を閉ざし)
325:
皐月 夜 [×]
2017-10-20 13:33:49
ジュリーの新たな一面を見れた事に喜ぶべきか、逃げるべきか…。
( まさかの物騒な実力行使の言葉にぎょっとしたように双眸真ん丸に見開けば、続けて視線やや下方へと落としつつわざとらしく片手を顎に当てぶつぶつと悩み事を落とし。出された提案は酷く心が踊るもの。「それ凄くいい!俄然やる気が湧いてくるってもんだよ!じゃあ私は──もし私が勝ったらジュリーの故郷に連れてって。妖精がたーっくさん居る所」まだ始まってもいないのにすっかり勝った気で居れば少しばかりの考える間を空けた後に、これしか無いとばかりにビシッと人差し指を向けて。フードを抜け離れた相手の忠告にはわかってますとばかりに大きく頷き片手を高く上げ。「──よしっ!」一度ギュッと目を閉じて開けると同時に辺りを漂う魔素に今一度集中しては、本の目の前に膝を付き深い深呼吸を一つ。フードに身を包んだ魔法使いの姿を出来るだけ鮮明に思い出す努力をしてから「"汝、我が前に姿を現せ"」ミミズが這ったような汚い字で書かれた呪文とも呼べぬ呪文をそのまま口にして。数秒後、自らを包む空気と魔素がピリピリと放電するような感覚を覚えては先程までの静けさとは違う感覚に「やった!」と声を上げるも刹那、あっという間にその感覚は広範囲に広がり手に余る強い強い力に支配されてしまえば平常心を保とうとするよりも早く、呪文の暴発から弾けるようにして飛び出したエネルギーが離れた所に居るジュリー目掛けて飛んでいき )
326:
妖精 [×]
2017-10-21 22:55:41
あら、逃がさないわよ?……なんてね、冗談よ冗談
(あれこれ考えを巡らせ一人思考の渦に入っていたものの、同じくブツブツと何事かを呟く相手に気がつけば、耳に入ってきた単語に反応してか、瞳を細め弧を描いてはにっこりと微笑み。先程の呟きは紛れもない本音ではあったものの、怖がらせてはいけないとその後続けた言葉は、軽く笑い飛ばすように片手を左右にひらひらと振りながら冗談だとうそぶき。「りょーかい。私が勝ったら何してもらおっかなー」勝利した暁の報酬は、言ってくれれば連れていくのにとは内心思うものの、それでやる気をさらに上げるならば水を差すまいと心に留めては、微笑ましそうに表情を緩め首を上下に動かし、了承の意を示し。自分はと言えば、相手の家でお茶会、空中散歩、写真撮影、お菓子等など日頃から願いは口に出しているせいがパッとは思い付かず、追い追い考える事にし。「え……ヨル──きゃあああっ!」相手が集中し、あのエルフが使うような呪文とも呼べぬ短い詠唱を紡げば、本当に大丈夫なのかと固唾を飲んで見つめ。その体に魔力がベールのように包み込まれ、何かを掴んだのか歓声を上げる相手の声を耳にするも、みるみる膨れ上がる魔力に瞳を見開けば思わず名を呼び掛け。突如自分目掛け一直線に向かってくるエネルギーの塊に成す術も無く直撃しては全身に走る痛みから甲高い悲鳴を上げ、そのまま後ろにそびえ立っていた木の幹に背中から勢い良く叩きつけられては、気を失ったかのように力無く地面に顔から落ち、その場に倒れ伏し。爆発の衝撃の余波から穏やかだった湖面は激しい荒波を立て向こう岸へと凄まじい勢いで向かえば、遠くで水を飲んでいたらしい鳥達は一斉に飛び立つと言う一騒ぎがあってから、辺りは再び静寂が訪れるだろう)
327:
皐月 夜 [×]
2017-10-22 12:23:11
( 魔法使いが言っていた、そうしてジュリーが言っていた魔法の暴発とそれに伴う後の事態を甘く見ていた事は確か。己に返って来なかった魔法があろう事か大切な友達に向かって行ってしまえばその一部始終がスローモーションのように双眸にありありと映り。「──ッ、ジュリー!!ねぇ、ジュリー!!」暫くの間まるで時が止まったように、或いは鉛でも取り付けられたかのように体はぴくりとも動かなかったがややして事の重大さがのしかかってくると弾かれたように駆け出して意識を失う相手の傍らに膝を付き、真っ青な顔で名を強く呼び震える片手をそろりと伸ばして。「ど、しよう…」されどその手は恐れや不安からか、触れる事叶わず。大きな爆発とその後に訪れた怖いくらいの静けさの中で途中で止まった手をぱたりと下に下ろしては、どうしたらいいのかわからない大きな渦に飲み込まれてしまいそうな気持ちで唇をかみ締めて )
328:
妖精/ラウル [×]
2017-10-22 15:23:36
(意識さえあれば相手の悲痛な呼び掛けに答えようとするだろうが、爆発の衝撃により気を失ってしまった妖精は物言う事無く、瞳を伏せたまま苦悶の表情を浮かべては浅い呼吸を繰り返しており)
(一方その頃、魔法使いは洋館にて机と向かい合うようにして椅子に腰掛け。無音の空間の中、目の前に広げた本に書かれた文字の羅列を瞳で追いかけ、添えていた片手を動かしペラリと音を立て次のページを捲っては、また黙々と読み進めると言う一人きりの読書の時間を楽しんでおり。そんな最中音は聞こえなくとも、遠くからまるで魔力が爆発したような衝撃の余波を僅かに感じ取れれば、窓の外に顔を向けピクリと眉を動かし。使い魔に相手が森に来ても報告はしないで良いと言った手前、確証は無いが悪い予感めいた想像が働けば、無視を決め込み放置した場合もたらされる、自分にとって面倒な未来が嫌でも頭を過れば不快感から眉間に皺を寄せ、壁に立て掛けていた杖を手に取り、外していたフードを目深に被り直しては外に出掛ける準備を整え。転移先はおおよその方角を指定し呪文の言葉を紡げば、瞬く間に見慣れた森の中が視界に広がり。そこから魔素の乱れを辿り、迷う事無く湖へ到着し辺りを見渡しては、途方に暮れた様子の相手の背中と、紫髪を地面に広げ倒れ伏した、嫌でも見覚えのある妖精の姿を発見し。「やはり、やはり貴様が原因か。迷惑極まりないな……一応聞くが、そこで何をしている。」予想が的中した事に不機嫌さを含んだ低く声音で言葉を放っては、静寂な辺りに反し、隊列を乱し纏まりを失ったかのようにざわめく魔素と現状におおよその検討は付くも、相手を気遣う言葉では無く、何が起きたかを確認するような質問を問いかけ)
329:
皐月 夜 [×]
2017-10-22 15:50:55
( 自分が無闇に触れる事で更なるダメージを与えてしまうかもしれぬと思えば下ろした手を今一度持ち上げる事は出来ず、強く強く、掌に爪が食い込みうっすらと血すらも滲むくらいに拳を握り締めながら震える唇で何度も何度も、目を覚ましてくれと願いながら名前を呼び続け。それからどれくらいの時間が経っただろうか、ふいに背後より聞き覚えのある声が響けば弾かれたように振り返り。「っ、魔法使い…さん…」そこに居たのは紛れも無く会いたいと願い、この魔法を発動しようと思った相手。途端にこの状況をもしかしたら何とかしてくれるかもしれないと言う浅い期待と、大きな安堵が胸いっぱいに広がり双眸にはみるみるうちに涙が溜まり「助けて…っ…」問われたものではない答えの代わりに嗚咽と共に出た言葉は地面に倒れる妖精を助けてほしいと懇願する言葉で。後はもう相手に縋るしか方法を見出す事は出来ずにいて )
330:
ラウル [×]
2017-10-22 21:20:15
助けて?瀕死にもなっていない、ただ能天気に寝ているだけの奴に、何をしろと言うんだ貴様は
(振り向き目の当たりにした、相手の真っ黒な瞳に今にも頬を伝わらんばかりに透明な涙が溜まっていく様を静かに見下ろしつつ、震える声で懇願された用件には、首を傾げ今一度妖精へと視線を移動させ。しかし幸運にも打ち所が良かったのか、かすり傷は多々あるものの、大怪我をし真っ赤な血を止めどなく流している訳でも、呼吸が止まっているわけでも無ければそれ以上何を望むのかと怪訝そうに眉間の皺を深め。「遠くに放っておけ。そいつは時期に目を覚ますぞ、まったく忌々しい……いっそくたばってしまえば良いものを」自分の回りを五月蝿く飛び回り、自宅を荒し、罠に掛けようとしてきた悪事の数々、そして此方が反撃の魔法を放って怪我をしても数日後にはケロリとした顔で仕返しをしてくる姿が脳裏に過れば、経験上大した事は無いと素っ気なく答え、小さな体に似合わぬその頑丈さに悪態混じりに舌を打ち。「そんな事よりも答えろ。貴様は此処で羽虫と、一体何をしていた?」問題はこっちだと言わんばかりに鋭く冷えた眼差しで相手の瞳を見据えては、再び同じ問いかけを繰り返し)
331:
皐月 夜 [×]
2017-10-22 22:43:10
え──、…寝てるだけ?じゃあジュリー生きてる…?
( あの大きく広範囲な魔法の暴発をまともに食らって呼び掛けにも反応しないのだ、てっきり今すぐにでも何らかの処置をしなければならないものだと気ばかりが焦り、倒れた相手がちゃんと呼吸をしているかどうかも確認していなかった事に気が付くと今にも頬を伝いそうだった涙は幾分も落ち着き視線を一度魔法使いからジュリーへと移して。「──魔法使いさんの事探してたんだけど全然見付けられなくて、でもどうしても見付けたくて……あれ、」そうやって外した視線を今一度相手に向け直すと、再度問われた問い掛けにぽつり、ぽつり、言葉を落として行きながら爆風によって近くまで吹っ飛んで来たボロボロになった魔法本を指差し「探し人とか、探し物とか、そういうのを自分の前に呼べる魔法が書いてあってもしかしたら上手くいくかもしれないって…。でも失敗してジュリーが…」言葉にしていくうちにいかに自分が愚かであったかを認識していけば終わりにはもう相手の顔も見れなくなっており、俯いたまま怒られ罵倒されるだろうその時をただ待つだけになっていて )
332:
ラウル [×]
2017-10-23 12:03:28
見れば分かるだろうに。触って確かめてもみろ、冷たい死体かそいつは?はぁ……その使えん目と耳は、一度治療してもらえ
(動揺がその目を曇らせていたのだろうが、言われて初めて気付いたと言わんばかりに妖精へと視線を向けた相手を見ては、そんな事も分からないのかと呆れたようにため息をつき。ぽつりと事情を少しずつ明らかにし語り始めればその言葉に黙って耳を傾け、話が進むにつれ瞳の鋭さを増しては相手の視線の先にあるボロボロの本に近づき、腰を屈め親指と人差し指で摘まむようにして持ち上げようとするも、触れた箇所からいとも簡単に崩れていけば、姿勢を正した後ハッと嘲笑うかのような息をもらし。「その話が本当ならば、保護魔法も掛けられていない粗悪品を掴まされたものだな。それで、結果としてみれば俺は見事呼び出されたわけだが……魔法を使う危険性は貴様に説いてやったはずだ。それを知ったうえで実行し、己ではなく友と称する者を傷つけ被害を与えた、今の気持ちを言ってみろ」正規の魔法書であれば、このような発動の失敗も想定して本を守る魔法が掛けられているはず。紛い物に騙された様を哀れには思うものの、自分が基礎を教えたはずの相手がそれでも無謀な挑戦をした末の現状に、自業自得だと感じる部分もあり。つい数日前に教師役は終わったものの、このまま放っておけばまた繰り返すのではと危惧しては、俯いた相手の胸の内には今何があるのかを引き出そうと、厳しい問いかけを続け)
333:
皐月 夜 [×]
2017-10-23 12:34:56
──ちゃんと生きてる…。
( 己が触れる事で傷が酷くなったりする事を危惧していたも、触ってみろと言われれば伸ばした人差し指だけで擦り傷の目立つ頬に静かに触れ。指先からは確かに生きている者の温かみが。それに酷く安堵しては、続けて極力振動を与えぬよう壊れ物を扱うかの如くゆっくりと両の手の中へと小さな体をおさめ。そんな中で砕け散る魔法本が視界の隅に映るも、今更それが惜しいとは欠片も思うはずがなく、繋げるようにして問われた問い掛けに一度唇を噛み締めてから「ジュリーはやめた方がいいって言ったのに、私が一回だけって聞かなかったの。……もし何かあってもその反動が私に来るんだったら、それで魔法使いさんに会えるんなら構わないって思った…。ごめんなさい」視線は手の中のジュリーに向けたまま、今更何を繕い言い訳する事があろうか。最後に紡いだ謝罪の言葉まで全てを嘘偽り無く話しては「──ジュリー、痛い思いしたよね…」左手にその小さな体を移して右手の人差し指で汚れ縺れてしまった髪の毛を優しく優しく、今度は魔法などではない、どうか気持ちが届きますようにと言わんばかりの真剣な、それでいて申し訳なさそうな表情で繰り返し撫でて )
334:
ラウル [×]
2017-10-24 16:17:02
だろうな
(恐る恐る慎重に、まるで人形のように静かな妖精に触れる指先を一瞥しながら、さも当然のように答えてはその場で腕を組。抱き抱えた妖精を一心に見つめ、罪を告白するかのように神妙な面持ちで一言一言を噛み締めるようにして己の身を振り替える様は、ふと相手と過ごした夜の森での出来事を自分に思い出させるもので。ほぅと感心した吐息を溢し、状況はいささか違えどあの時よりは好感が持てるとフードの奥で器用に片方の眉を上げ「羽虫が止めようとしたのは意外だが……今度はすんなりと謝罪の言葉が出たな。それを向けるべき相手を理解しているならば、コレについて俺が言うべき事は無い」反省の色が伺えた事でゆるりと首を真横に振り、問題の一つは片がついたと判断し。一つ間を空け、閉じた唇を再び開いては「ならば次だ。貴様はそうまでして俺に会い、何がしたかったのだ?五月蝿い羽虫が起きる前に答えよ」例え自分の身が傷つこうとも危険な賭けまでした、その理由までには考えが至らず。またその用件が終わらなければ、別の方法を相手が試す可能性があると感じては、答えの分からないものに対し不可解なものを見るような眼差しを注ぎ。相手の語りかけにピクリと反応するかのように、だんだんと表情を和らげ深い呼吸へと変わり落ち着き始めた妖精に気付けば、急かすように後半を付け加え語尾を強め)
335:
皐月 夜 [×]
2017-10-24 17:07:09
( この件に対して相手が何をどう思ったのかはわからぬが怒鳴られなかったと言うそれだけが意外であり、また、だからこそなのか胸に巣食う罪悪感やモヤモヤは晴れる事が無くただただ俯いたままに手の中で眠るジュリーを撫で続けるだけで終え。そんな中続いて紡がれた問い掛けは酷く心乱されるもので。「──何もしなくて良かったんだよ、ただ魔法使いさんに会いたかっただけ。契約が終わったらもう私がどんなに呼んだって来てくれないってわかってたから」何がしたかったのかと一度は考えるが勿論そんなものが浮かぶはずもなく、ただもう二度と会えないと言う妙に確信めいたものがあればそれはとても寂しく、何もかもが無くなってしまったかのような大袈裟過ぎる気持ちになり。「お家、教えてほしい…」手の中のジュリーの呼吸が先程よりも幾分落ち着いてきているのをその鼓動から感じ取ってからぽつり、果たして聞こえるかどうかくらいの控え目な声色で以て言葉を落として )
336:
ラウル [×]
2017-10-24 23:25:39
(自分の発した言葉に対し何か言いたげな雰囲気は、木々の間を駆ける風に揺れる枝葉のざわめきがやけに辺りに響く沈黙の中で、俯かれ表情は例え見えなくとも察せられるが、わざわざ問いかける必要も無いかと此方も言葉は発せず流し。明かされた理由は再び相見える事が目的でありその先は無いと聞かされれば、何だそれはと呆れを声音に含ませ「貴様の考える事はやはり理解し難い。が、そうであるならば用ももう済んだわけだな?」自分が此処に来た事で目的が既に果たされていたならば、これ以上留まる理由は無い事を確認するように言葉を投げ掛け。最後に告げられた、ともすれば聞き落としてしまいそうな小さな呟きは、しかしこの場を包む静けさと、エルフ特有の細長く聴覚に優れた耳は嫌でも捉えてしまい。「断る。一度教えてしまえば俺がどれほど嫌がろうが貴様が押し掛けてくるのは目に見えている。憩いの一時まで貴様に割いてやる時間など、俺には無い。遊び相手が欲しいなら他を当たれ」顔をしかめ口をへの字にキツく曲げては、生き甲斐である知識の探求や読書の時間を相手の訪れによって邪魔されては堪ったものでは無いと、ぴしゃりとはね除けては何度問われても変わる事の無い答えを繰り返し)
337:
皐月 夜 [×]
2017-10-25 00:04:40
( もう一度会えたからと言ってだからどうなると言うのだ。相手が人間好きな友好的性格の魔法使いであったならどれだけ良いかと思うが目の前の相手はそれとは全くの真逆、此処に繋げ止めておく言葉などある筈がなく。「──ッ、魔法使いさんの手伝いなんだってするよ!人間の使うもので欲しい物があるんだったら私が用意する!」それでも此処で再び姿を消されては今度こそ完全にアウト。まるで別れ話を切り出されたのに女々しく縋る女のようだと何処か冷静で客観的な自分が片隅で此方を見ている気がするも、そんなものに構っている暇はなければジュリーを両手にゆっくりと立ち上がって。「じゃあ家の場所は教えてくれなくていい。だから一週間──二週間に一回でもいいから森で一緒にお話してほしい。魔法使いさんの邪魔は絶対絶対しないから」風や木々の座喚く音でいとも簡単に消えてしまうだろう、ぽつりと落とした言葉はどうやら無事に相手に届いたようだ。返って来た案の定の返答に先程までのとは違う、強い強い意志の篭った瞳と声色で以てそう伝えては、最後に"お願い"と繰り返し )
338:
ラウル [×]
2017-10-25 13:44:31
(何度目の押し問答だろうか。耳にタコが出来そうな程聞きなれてきた相手の要望に、自分の言動を振り返るも煩わしさしか感じられない子供相手に決して友好的な態度は取っていないはずだが、いくら拒絶してもなおも追い縋るように主張を続ける相手に視線を落とし、鬱陶しそうに舌打ち一つ。未知なる魔法を知りたいと願う欲求は分からなくもないが、魔法使いと呼ばれる者が他に居ればそいつに押し付けられるものをと、生憎自分の知り得る中に該当者が居なければ内心で悪態をつき。ふと、右から左へと聞き流し気味だった言葉の中にただ自分の願いを押し付けるだけだった今までと比べ、此方に向けて交渉するかのような内容が含まれた事に驚き、声のトーンを一つ上げては相手の両手の中で眠る妖精に注目し「漸く知恵を付けたな、羽虫の差し金か」ふむ、と片手を顎に当てながら脳内で思考を巡らせ。此処で断るのは簡単だが、そうすればまた似たような未来を辿るのは想像に容易く。宛もなくふらふらと毎日己を探し森を歩き回られるのと、契約書を用いて縛る事に失敗した相手の行動に制限を掛けられ、その一日を除けば自分の平穏が守られる日々を天秤に掛けては、計りは後者へと傾き。「朝っぱら来るな、キビキビ働け。そして日が落ちるまでに帰れ、駄々をこねて居座るな。……それが守れるならば考えてやらん事もない」人の作った物を用意する提案に魅力は然して感じないが、精々薬草集めを始めとした雑用係としてこき使ってやろう、それに懲りて嫌気が差せばなお良いと、自分にとってプラスかマイナスかの算盤を弾いては根っこにある面倒臭がりな性分が顔を出し。開いた口からさらなる制約を設けさせては、立場は此方が上だと示すように偉そうに胸を張りふんぞり返るという、傲慢さを伺わせる言動を滲ませつつ相手の反応を待ち)
339:
皐月 夜 [×]
2017-10-25 14:11:12
( 返ってきたのは舌打ち一つ。分かりきっていた答えだったがあからさまに眉を下げた落ち込んでますと言うそれを全面に押し出す表情を見せまた座り込もうとするも、それよりも早く続けて鼓膜を震わせたのは僅かに驚愕が混じった言葉。あぁ、これも何もかも今己の手の中で静かに眠る妖精のお陰だと胸に巣食う暖かな感謝と、それに伴い再び生まれる罪悪感のようなものに自然、小さな息をついて。そうやって相手からの返事を待つのは長く感じるというもの。再び唇を震わせて空気に乗った言葉を耳に拾い理解するまでに感じた時間もまた長く、「───、え?」問答無用でバッサリと切り捨てられると思っていたのに貰えた言葉はまるでヒラヒラのリボンのついた大きな大きなプレゼントのよう。ぱちくりと何度も瞬きを繰り返して言葉の意味を理解すると同時、それこそ足先から頭の天辺まで湧き上がるとてつもないエネルギーのような何かを感じれば途端に表情は心底幸せで嬉しそうな笑顔に変わり。「っ、それでいい!今の約束全部ちゃーんと守るよ!魔法使いさん大好きーッ!!」何度も何度も首を縦に動かして必ず言う通りにすると口にしては、最後、結局らしいと言わざるを得ない一言を付け加えてニコニコとだらしなく笑い )
340:
ラウル [×]
2017-10-25 15:32:46
っ五月蝿い、喚くな!俺は貴様の事なんぞ大嫌いだ
(問いかけへの返答をしたというのに、まるで時間が止まったかのようにピタリと動きを止めた相手。もしや聞き逃したのだろうか、此方としてはもう一度言ってやるつもりは無いと意思を表すように口は閉じたまま、焦れったくなるような間を眉間のシワを徐々に深め、苛々とした面持ちで過ごし。やがて間の抜けた声が空気にぽつりと落とされ波紋を広げたかと思えば、続いてビリビリと鼓膜を突き破らんばかりの勢いと歓喜に満ちた声が辺りに響き回り。杖を持たない左手で思わずフード越しに耳を押さえては、その声に負けじと自分も声量を上げ、今現在心の底から沸き上がる言葉を返し。「くれぐれも勘違いするなよ。その方が俺の利になるからそう判断したまでだ。──用が終わったならば、速やかに立ち去れ」相手の熱意に負け揺れ動かされ絆されたわけでは無く、己が得るメリットが決め手だと主張しては、くるりと振り返り。願いは聞いたが、だからといって相手が森に居る事を良しとしない言葉を変わらず告げては、居心地の悪さから早くこの場を立ち去るべく帰路へ向かおうと足を動かし。すると二人の声に反応してか眠りについていたはずの妖精は『ん……』と小さな唸り声を上げ、閉じていた瞼をゆっくりと開いてはぼんやりと、緩慢な動作で瞬きを繰り返しては横になったまま焦点の合わない眠気眼を右へ左へと揺れ動かし、目を覚まし)
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